JP2002188472A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
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Abstract
転数に一致させることによって機関始動時の機関回転数
のオーバシュートを低減する。 【解決手段】 機関始動時に実際の機関回転数が目標機
関回転数に一致するようにバルブリフト量変更装置9に
よって吸気弁2のバルブリフト量及び作用角を変更す
る。詳細には機関回転数が始動時ピーク回転数に到達す
るまでは、気筒内に吸入される吸入空気量が少なくなる
ように吸気弁2のバルブリフト量及び作用角を小さくし
ておく。あるいは、気筒内に吸入された積算吸入空気量
がスロットル弁56から気筒までの吸気管51,52内
の容積に相当する量以下のときには、気筒内に吸入され
る吸入空気量が少なくなるように吸気弁2のバルブリフ
ト量及び作用角を小さくしておく。
Description
に関する。
方のバルブ開特性を変更するための可変動弁機構を具備
する内燃機関の制御装置が知られている。この種の内燃
機関の制御装置の例としては、例えば特開平8−218
833号公報に記載されたものがある。特開平8−21
8833号公報に記載された内燃機関の制御装置では、
機関始動時に、気筒内に吸入される吸入空気量が増加す
るように吸気弁のバルブ開特性が変更せしめられてい
る。
218833号公報に記載された内燃機関の制御装置で
は、機関始動時であって機関回転数が始動時ピーク回転
数に到達する前に、気筒内に吸入される吸入空気量が増
加するように吸気弁のバルブ開特性が変更せしめられて
しまう。つまり、特開平8−218833号公報に記載
された内燃機関の制御装置では、気筒内に吸入される吸
入空気量が増加するように吸気弁のバルブ開特性が変更
せしめられる時点が、始動時ピーク回転数に機関回転数
が到達した時ではなく、始動時ピーク回転数に機関回転
数が到達する前になっている。そのため、増加せしめら
れた後の吸入空気量に基づいて始動時ピーク回転数が定
まってしまい、その結果、機関回転数が始動時ピーク回
転数に到達する時に、機関回転数がオーバシュートして
しまっている。
向上させるためには、始動時ピーク回転数を比較的低く
抑えることが必要になる。そのために、目標始動時ピー
ク回転数は比較的低い値に設定される。詳細には、機関
回転数が始動時ピーク回転数に到達する時に機関回転数
がほとんどオーバシュートしないように、目標始動時ピ
ーク回転数は設定される。従って、上述した特開平8−
218833号公報に記載された内燃機関の制御装置で
は、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達する時に機
関回転数がオーバシュートしているため、実際の始動時
ピーク回転数が目標始動時ピーク回転数に一致せしめら
れていないと言える。すなわち、特開平8−21883
3号公報に記載された内燃機関の制御装置では、機関始
動時に実際の機関回転数を目標機関回転数に一致させる
ことができない。
実際の機関回転数を目標機関回転数に一致させることに
よって機関始動時の機関回転数のオーバシュートを低減
することができる内燃機関の制御装置を提供することを
目的とする。
よれば、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性を変更するための可変動弁機構を具備する内燃機関
の制御装置において、機関始動時に、実際の機関回転数
が目標機関回転数に一致するように可変動弁機構によっ
て吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を
変更することを特徴とする内燃機関の制御装置が提供さ
れる。
は、機関始動時に実際の機関回転数が目標機関回転数に
一致するように可変動弁機構によって吸気弁及び排気弁
の少なくとも一方のバルブ開特性が変更せしめられる。
そのため、特開平8−218833号公報に記載された
内燃機関の制御装置とは異なり、機関始動時に実際の機
関回転数を目標機関回転数に一致させることによって機
関始動時の機関回転数のオーバシュートを低減すること
ができる。
数が始動時ピーク回転数に到達するまでは、気筒内に吸
入される吸入空気量が少なくなるように吸気弁及び排気
弁の少なくとも一方のバルブ開特性を制御し、機関回転
数が始動時ピーク回転数に到達した後には、気筒内に吸
入される吸入空気量が多くなるように吸気弁及び排気弁
の少なくとも一方のバルブ開特性を制御することを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供され
る。
は、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達するまでは
気筒内に吸入される吸入空気量が少なくなるように吸気
弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性が制御さ
れる。そのため、機関回転数が始動時ピーク回転数に到
達する以前に、気筒内に吸入される吸入空気量が増加せ
しめられてしまう特開平8−218833号公報に記載
された内燃機関の制御装置とは異なり、実際の始動時ピ
ーク回転数を比較的低い値の目標始動時ピーク回転数に
一致させることができ、機関始動時の機関回転数のオー
バシュートを低減することができる。
吸入された積算吸入空気量が予め定められた量以下のと
きには、気筒内に吸入される吸入空気量が少なくなるよ
うに吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性
を制御し、気筒内に吸入された積算吸入空気量が前記予
め定められた量よりも多いときには、気筒内に吸入され
る吸入空気量が多くなるように吸気弁及び排気弁の少な
くとも一方のバルブ開特性を制御することを特徴とする
請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
通路内に配置されたスロットル弁を具備し、気筒内に吸
入された積算吸入空気量が、スロットル弁から気筒まで
の機関吸気通路内の容積に相当する量以下のときには、
気筒内に吸入される吸入空気量が少なくなるように吸気
弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を制御
し、気筒内に吸入された積算吸入空気量が、スロットル
弁から気筒までの機関吸気通路内の容積に相当する量よ
りも多いときには、気筒内に吸入される吸入空気量が多
くなるように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバル
ブ開特性を制御することを特徴とする請求項3に記載の
内燃機関の制御装置が提供される。
置では、機関始動前にスロットル弁と気筒との間の機関
吸気通路内に存在していた空気が気筒内に吸入される量
はスロットル弁によって制御できず、また、スロットル
弁から気筒までの機関吸気通路内に存在していた空気の
うち、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達する前に
気筒内に吸入される吸入空気量に基づいて始動時ピーク
回転数が定まることに鑑み、気筒内に吸入された積算吸
入空気量が、例えばスロットル弁から気筒までの機関吸
気通路内の容積に相当する量のような予め定められた量
以下のときには、気筒内に吸入される吸入空気量が少な
くなるように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバル
ブ開特性が制御され、気筒内に吸入された積算吸入空気
量が、例えばスロットル弁から気筒までの機関吸気通路
内の容積に相当する量のような予め定められた量よりも
多いときには、気筒内に吸入される吸入空気量が多くな
るように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性が制御される。そのため、気筒内に吸入された積算
吸入空気量が例えばスロットル弁から気筒までの機関吸
気通路内の容積に相当する量のような予め定められた量
以下であるか否かに基づくことなく吸入空気量を増加さ
せるようにバルブ開特性が変更せしめられてしまう特開
平8−218833号公報に記載された内燃機関の制御
装置とは異なり、実際の始動時ピーク回転数を比較的低
い値の目標始動時ピーク回転数に一致させることがで
き、機関始動時の機関回転数のオーバシュートを低減す
ることができる。
吸入される吸入空気量が少なくなるように制御されてい
るときの吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性を、大気圧、スロットル弁から気筒までの機関吸気
通路内の圧力、吸入空気温度、機関冷却水温、及び油温
のうちの少なくとも一つに基づいて補正することを特徴
とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の
制御装置が提供される。
は、気筒内に吸入される吸入空気量が少なくなるように
制御されているときの吸気弁及び排気弁の少なくとも一
方のバルブ開特性が、大気圧、スロットル弁から気筒ま
での機関吸気通路内の圧力、吸入空気温度、機関冷却水
温、及び油温のうちの少なくとも一つに基づいて補正さ
れる。そのため、気筒内に吸入される吸入空気量が少な
くなるように制御されているときの吸気弁及び排気弁の
少なくとも一方のバルブ開特性が大気圧等に基づいて補
正されない場合に比べ、バルブ開特性を適切に制御する
ことができる。
時に、実際の機関回転数が目標機関回転数に一致するよ
うに可変動弁機構によって吸気弁及び排気弁の少なくと
も一方のバルブ開特性をフィードバック制御することを
特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供
される。
は、機関始動時に実際の機関回転数が目標機関回転数に
一致するように可変動弁機構によって吸気弁及び排気弁
の少なくとも一方のバルブ開特性がフィードバック制御
される。そのため、バルブ開特性がフィードバック制御
されない場合に比べ、機関始動時に実際の機関回転数を
目標機関回転数に確実に一致させることができる。
実施形態について説明する。
の実施形態の概略構成図、図2は図1に示した内燃機関
の制御装置の吸気系等の詳細図である。図1及び図2に
おいて、1は内燃機関、2は吸気弁、3は排気弁、4は
吸気弁を開閉させるためのカム、5は排気弁を開閉させ
るためのカム、6は吸気弁用カム4を担持しているカム
シャフト、7は排気弁用カム5を担持しているカムシャ
フトである。図3は図1に示した吸気弁用カム及びカム
シャフトの詳細図である。図3に示すように、本実施形
態のカム4のカムプロフィルは、カムシャフト中心軸線
の方向に変化している。つまり、本実施形態のカム4
は、図3の左端のノーズ高さが右端のノーズ高さよりも
大きくなっている。すなわち、本実施形態の吸気弁2の
バルブリフト量は、バルブリフタがカム4の左端と接し
ているときよりも、バルブリフタがカム4の右端と接し
ているときの方が小さくなる。
形成された燃焼室、9はバルブリフト量を変更するため
に吸気弁2に対してカム4をカムシャフト中心軸線の方
向に移動させるためのバルブリフト量変更装置である。
つまり、バルブリフト量変更装置9を作動することによ
り、カム4の左端(図3)においてカム4とバルブリフ
タとを接触させたり、カム4の右端(図3)においてカ
ム4とバルブリフタとを接触させたりすることができ
る。バルブリフト量変更装置9によって吸気弁2のバル
ブリフト量が変更されると、それに伴って、吸気弁2の
開口面積が変更されることになる。本実施形態の吸気弁
2では、バルブリフト量が増加されるに従って吸気弁2
の開口面積が増加するようになっている。10はバルブ
リフト量変更装置9を駆動するためのドライバ、11は
吸気弁2の開弁期間を変更することなく吸気弁の開閉タ
イミングをシフトさせるための開閉タイミングシフト装
置である。つまり、開閉タイミングシフト装置11を作
動することにより、吸気弁2の開閉タイミングを進角側
にシフトさせたり、遅角側にシフトさせたりすることが
できる。12は開閉タイミングシフト装置11を作動す
るための油圧を制御するオイルコントロールバルブであ
る。尚、本実施形態における可変動弁機構には、バルブ
リフト量変更装置9及び開閉タイミングシフト装置11
の両者が含まれることになる。
ン、15は燃料噴射弁、16は吸気弁2のバルブリフト
量及び開閉タイミングシフト量を検出するためのセン
サ、17は機関回転数を検出するためのセンサである。
18は気筒内に吸入空気を供給する吸気管内の圧力を検
出するための吸気管圧センサ、19はエアフローメー
タ、20は内燃機関冷却水の温度を検出するための冷却
水温センサ、21は気筒内に供給される吸入空気の吸気
管内における温度を検出するための吸入空気温センサ、
22はECU(電子制御装置)である。50はシリン
ダ、51,52は吸気管、53はサージタンク、54は
排気管、55は点火栓、56はアクセルペダル開度とは
無関係に開度が変更せしめられるスロットル弁である。
置等の詳細図である。図4において、30は吸気弁用カ
ムシャフト6に連結された磁性体、31は磁性体30を
左側に付勢するためのコイル、32は磁性体30を右側
に付勢するための圧縮ばねである。コイル31に対する
通電量が増加されるに従って、カム4及びカムシャフト
6が左側に移動する量が増加し、吸気弁2のバルブリフ
ト量が減少せしめられることになる。
るのに伴って吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を
示した図である。図5に示すように、コイル31に対す
る通電量が減少されるに従って、吸気弁2のバルブリフ
ト量が増加せしめられる(実線→破線→一点鎖線)。ま
た本実施形態では、バルブリフト量変更装置9が作動さ
れるのに伴って、吸気弁2の開弁期間も変更せしめられ
る。つまり、吸気弁2の作用角も変更せしめられる。詳
細には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめられる
のに伴って、吸気弁2の作用角が増加せしめられる(実
線→破線→一点鎖線)。更に本実施形態では、バルブリ
フト量変更装置9が作動されるのに伴って、吸気弁2の
バルブリフト量がピークとなるタイミングも変更せしめ
られる。詳細には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せ
しめられるのに伴って、吸気弁2のバルブリフト量がピ
ークとなるタイミングが遅角せしめられる(実線→破線
→一点鎖線)。
装置等の詳細図である。図6において、40は吸気弁2
の開閉タイミングを進角側にシフトさせるための進角側
油路、41は吸気弁2の開閉タイミングを遅角側にシフ
トさせるための遅角側油路、42はオイルポンプであ
る。進角側油路40内の油圧が増加されるに従い、吸気
弁2の開閉タイミングが進角側にシフトせしめられる。
つまり、クランクシャフト13に対するカムシャフト6
の回転位相が進角せしめられる。一方、遅角側油路41
の油圧が増加されるに従い、吸気弁2の開閉タイミング
が遅角側にシフトせしめられる。つまり、クランクシャ
フト13に対するカムシャフト6の回転位相が遅角せし
められる。
れるのに伴って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様
子を示した図である。図7に示すように、進角側油路4
0内の油圧が増加されるに従って吸気弁2の開閉タイミ
ングが進角側にシフトされる(実線→破線→一点鎖
線)。このとき、吸気弁2の開弁期間は変更されない、
つまり、吸気弁2が開弁している期間の長さは変更され
ない。
(機関回転数が機関アイドル回転数に収束する前の段階
をいう。以下同様。)の吸気弁2のバルブリフト量及び
作用角と、機関始動後(機関回転数が機関アイドル回転
数に収束して安定した後の段階をいう。以下同様。)の
吸気弁2のバルブリフト量及び作用角とを同様に制御し
てしまうと、機関始動前にスロットル弁56とシリンダ
50との間の吸気管51,52内に存在していた空気が
機関始動時にシリンダ50内に一気に吸入されてしま
い、その結果、始動時のピーク回転数が機関アイドル回
転数よりもはるかに高くなってしまう。つまり、機関始
動時に機関回転数がオーバシュートしてしまう。そこで
本実施形態では、そのような問題点を解消するために、
後述するように吸気弁2のバルブ開特性が制御される。
変更制御方法を示したフローチャートである。このルー
チンは所定時間間隔で実行される。図8に示すように、
このルーチンが開始されると、まずステップ100にお
いてセンサ17の出力値に基づいて算出された機関回転
数が始動時ピーク回転数に到達したか否かが判断され
る。NOのときにはステップ101に進み、YESのと
きにはステップ103に進む。ステップ101では、機
関始動前にスロットル弁56とシリンダ50との間の吸
気管51,52内に存在していた空気が機関始動時にシ
リンダ50内に一気に吸入されてしまわないように、バ
ルブリフト量及び作用角が比較的小さい小カムが選択さ
れる。具体的には、図5に実線で示したような吸気弁2
のバルブ開特性になるようにバルブリフト量変更装置9
が制御される。
(図示せず)の出力値に基づいて算出された大気圧、吸
気管圧センサ18の出力値に基づいて算出されたスロッ
トル弁56よりも下流側の吸気管51内の圧力、吸入空
気温センサ21の出力値に基づいて算出された吸入空気
温、冷却水温センサ20の出力値に基づいて算出された
機関冷却水温、及び、例えば開閉タイミングシフト装置
11を作動する作動油の温度を検出するための油温セン
サ(図示せず)の出力値に基づいて算出された油温に応
じて吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が補正され
る。詳細には、大気圧が低くなるに従って吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角が大きくなるように補正され、
スロットル弁56よりも下流側の吸気管51内の圧力が
高くなるに従って吸気弁2のバルブリフト量及び作用角
が小さくなるように補正される。また、吸入空気温が高
くなるに従って吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が
小さくなるように補正され、冷却水温及び油温が低くな
るに従って吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が大き
くなるように補正される。
機関回転数が目標機関アイドル回転数に一致するよう
に、バルブリフト量及び作用角がステップ101におい
て選択されたものよりも大きい大カムが選択される。具
体的には、図5に破線で示したような吸気弁2のバルブ
開特性になるようにバルブリフト量変更装置9が制御さ
れる。
機関始動時の機関回転数と時間との関係を示した図であ
る。図9において、実線は本実施形態の実際の機関回転
数を示しており、破線は従来の実際の機関回転数を示し
ている。図9に示すように、機関始動時と機関始動後と
で吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が同様に設定さ
れている従来の内燃機関の制御装置の場合、時間t0に
機関が始動されると、吸気弁2のバルブリフト量及び作
用角が比較的大きい値に設定されているため、機関始動
前にスロットル弁56とシリンダ50との間の吸気管5
1,52内に存在していた空気がシリンダ50内に一気
に吸入されてしまい、その結果、始動時のピーク回転数
が機関アイドル回転数よりもはるかに高くなってしまう
(時間t1)。一方、機関始動時の吸気弁2のバルブリ
フト量及び作用角が機関始動後の吸気弁2のバルブリフ
ト量及び作用角よりも小さく設定されている本実施形態
の内燃機関の制御装置の場合、時間t0に機関が始動さ
れると、始動時のピーク回転数があまり高くならず、機
関回転数のオーバシュートが低減された状態で機関回転
数が機関アイドル回転数に収束する(時間t1)。本実
施形態では、時間t1に、バルブリフト量及び作用角が
小さい状態からバルブリフト量及び作用角が大きい状態
に切換わるようにバルブリフト量変更装置11が作動さ
れる。本実施形態の内燃機関の制御装置によって吸気弁
2のバルブリフト量及び作用角が制御されることによ
り、実際の機関回転数の軌跡は、予め定められた目標機
関回転数の軌跡とほぼ一致せしめられる。
機関回転数が目標機関回転数に一致するようにバルブリ
フト量変更装置9によって吸気弁2のバルブ開特性が変
更せしめられる。具体的には、機関回転数が始動時ピー
ク回転数に到達するまで(図9の時間t1まで)は気筒
内に吸入される吸入空気量が少なくなるように、図8の
ステップ101において吸気弁2のバルブリフト量及び
作用角が小さくされる。そのため、機関回転数が始動時
ピーク回転数に到達する以前(図9の時間t1以前)
に、気筒内に吸入される吸入空気量が増加せしめられて
しまう特開平8−218833号公報に記載された内燃
機関の制御装置とは異なり、図9に示したように実際の
始動時ピーク回転数を比較的低い値の目標始動時ピーク
回転数にほぼ一致させることができ、機関始動時の機関
回転数のオーバシュートを低減することができる。
において、気筒内に吸入される吸入空気量が少なくなる
ように制御されているときの吸気弁2のバルブリフト量
及び作用角が、大気圧、スロットル弁56からシリンダ
50までの吸気管51内の圧力、吸入空気温度、機関冷
却水温、及び油温に基づいて補正される。そのため、気
筒内に吸入される吸入空気量が少なくなるように制御さ
れているとき(図9の時間t0から時間t1)の吸気弁
2のバルブリフト量及び作用角がそれらに基づいて補正
されない場合に比べ、吸気弁2のバルブリフト量及び作
用角を適切に制御し、実際の機関回転数を目標機関回転
数に一致させることができる。
プ101及びステップ102において吸気弁2のバルブ
リフト量及び作用角が変更制御されているが、他の実施
形態では、吸気弁2のバルブリフト量のみを変更制御す
ることも可能であり、また、吸気弁2の作用角のみを変
更制御することも可能である。あるいは、吸気弁2の開
弁時期及び/又は吸気弁2の閉弁時期を変更制御するこ
とも可能である。いずれにしても、図9の時間t0から
時間t1の間にシリンダ50内に吸入される吸入空気量
が時間t1以降にシリンダ50内に吸入される吸入空気
量よりも少なくなるように吸気弁のバルブ開特性が制御
されれば、本実施形態と同様の効果を奏することができ
る。
及びステップ102において吸気弁2のバルブリフト量
及び作用角を変更することによりシリンダ50内に吸入
される吸入空気量が少なくされているが、他の実施形態
では、排気弁3の閉弁時期を遅角して吸気弁2及び排気
弁3のバルブオーバラップ量を増加させることによって
シリンダ50内に吸入される吸入空気量を少なくするこ
とも可能である。この実施形態によっても、本実施形態
と同様の効果を奏することができる。
に次いでステップ102が実行されているが、他の実施
形態では、ステップ102を排除することも可能であ
る。この実施形態によっても、ステップ101を実行す
ることにより達成される第一の実施形態の効果と同様の
効果を奏することができる。
において、大気圧、スロットル弁56よりも下流側の吸
気管51内の圧力、吸入空気温、機関冷却水温、及び油
温のすべてに基づいて吸気弁2のバルブリフト量及び作
用角が補正されているが、他の実施形態では、これらの
うちの少なくともいずれか一つに基づいて吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角を補正することも可能である。
の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、後
述する点を除き、上述した第一の実施形態の構成とほぼ
同様である。従って、第一の実施形態とほぼ同様の効果
を奏することができる。図10は本実施形態の吸気弁の
バルブ開特性変更制御方法を示したフローチャートであ
る。第一の実施形態と同様に、このルーチンは所定時間
間隔で実行される。図10に示すように、このルーチン
が開始されると、まずステップ100において、第一の
実施形態と同様に、センサ17の出力値に基づいて算出
された機関回転数が始動時ピーク回転数に到達したか否
かが判断される。NOのときにはステップ101に進
み、YESのときにはステップ103に進む。ステップ
101では、第一の実施形態と同様に、機関始動前にス
ロットル弁56とシリンダ50との間の吸気管51,5
2内に存在していた空気が機関始動時にシリンダ50内
に一気に吸入されてしまわないように、バルブリフト量
及び作用角が比較的小さい小カムが選択される。
態と同様に、大気圧センサ(図示せず)の出力値に基づ
いて算出された大気圧、吸気管圧センサ18の出力値に
基づいて算出されたスロットル弁56よりも下流側の吸
気管51内の圧力、吸入空気温センサ21の出力値に基
づいて算出された吸入空気温、冷却水温センサ20の出
力値に基づいて算出された機関冷却水温、及び、例えば
開閉タイミングシフト装置11を作動する作動油の温度
を検出するための油温センサ(図示せず)の出力値に基
づいて算出された油温に応じて吸気弁2のバルブリフト
量及び作用角が補正され、ステップ200に進む。一
方、ステップ103では、第一の実施形態と同様に、機
関始動後の機関回転数が目標機関アイドル回転数に一致
するように、バルブリフト量及び作用角がステップ10
1において選択されたものよりも大きい大カムが選択さ
れ、ステップ200に進む。
内に予め記憶されている目標機関回転数が読み込まれ
る。詳細には、例えば異なる機関冷却水温毎に目標機関
回転数がそれぞれ設定されている。次いでステップ20
1では、センサ17の出力値に基づいて実際の機関回転
数が算出される。次いでステップ202では、実際の機
関回転数が目標機関回転数に一致するように吸気弁2の
バルブリフト量及び作用角がフィードバック制御され
る。詳細には、例えば吸気弁2のバルブリフト量及び作
用角が図5に実線で示す状態に設定されているときであ
って、実際の機関回転数が目標機関回転数よりも低いと
きには、吸入空気量を増加させて実際の機関回転数を増
加させるために、吸気弁2のバルブリフト量及び作用角
が増加せしめられるように(図5に矢印で示す向きに)
バルブリフト量変更装置9が制御される。一方、例えば
吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が図5に実線で示
す状態に設定されているときであって、実際の機関回転
数が目標機関回転数よりも高いときには、吸入空気量を
減少させて実際の機関回転数を減少させるために、吸気
弁2のバルブリフト量及び作用角が減少せしめられるよ
うに(図5に矢印で示す向きとは逆向きに)バルブリフ
ト量変更装置9が制御される。本実施形態によれば、ス
テップ200からステップ202において吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角がフィードバック制御されるた
め、吸気弁2のバルブリフト量及び作用角がフィードバ
ック制御されない場合に比べ、機関始動時に実際の機関
回転数を目標機関回転数に確実に一致させることができ
る。
バルブリフト量変更装置9が電磁駆動されるために油温
が比較的低い機関始動直後(図9の時間t0)からバル
ブリフト量変更装置9のフィードバック制御が行われて
いるが、バルブリフト量変更装置が油圧駆動される他の
実施形態では、バルブリフト量変更装置のフィードバッ
ク制御の制御性を向上させるために、機関始動直後から
ではなく、油温がある程度上昇した後からバルブリフト
量変更装置のフィードバック制御を開始し、油温が上昇
するまではバルブリフト量変更装置のフィードバック制
御を行わないようにすることも可能である。油圧駆動さ
れるバルブリフト量変更装置のフィードバック制御をい
つから開始するかの判断は、上述したように油温に基づ
いて行ってもよく、あるいは、機関回転数から推定され
る油圧に基づいて行ってもよく、また、機関始動時から
の推定オイルポンプ積算吐出量に基づいて行うことも可
能である。
及びステップ102において吸気弁2のバルブリフト量
及び作用角が変更制御されているが、他の実施形態で
は、吸気弁2のバルブリフト量のみを変更制御すること
も可能であり、また、吸気弁2の作用角のみを変更制御
することも可能である。あるいは、吸気弁2の開弁時期
及び/又は吸気弁2の閉弁時期を変更制御することも可
能である。更に第二の実施形態では、ステップ101及
びステップ102において吸気弁2のバルブリフト量及
び作用角を変更することによりシリンダ50内に吸入さ
れる吸入空気量が少なくされているが、他の実施形態で
は、排気弁3の閉弁時期を遅角して吸気弁2及び排気弁
3のバルブオーバラップ量を増加させることによってシ
リンダ50内に吸入される吸入空気量を少なくすること
も可能である。
に次いでステップ102が実行されているが、他の実施
形態では、ステップ102を排除することも可能であ
る。更に第二の実施形態では、ステップ102におい
て、大気圧、スロットル弁56よりも下流側の吸気管5
1内の圧力、吸入空気温、機関冷却水温、及び油温のす
べてに基づいて吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が
補正されているが、他の実施形態では、これらのうちの
少なくともいずれか一つに基づいて吸気弁2のバルブリ
フト量及び作用角を補正することも可能である。
の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、後
述する点を除き、上述した第一の実施形態の構成とほぼ
同様である。従って、第一の実施形態とほぼ同様の効果
を奏することができる。図11は本実施形態の吸気弁の
バルブ開特性変更制御方法を示したフローチャートであ
る。第一の実施形態と同様に、このルーチンは所定時間
間隔で実行される。図11に示すように、このルーチン
が開始されると、まずステップ300において、例えば
吸気管51内の圧力、吸入空気温、及び気体の状態方程
式から推定算出された機関始動直後からの積算吸入空気
量が予め定められた閾値を越えたか否かが判断される。
NOのときにはステップ101に進み、YESのときに
はステップ103に進む。本実施形態では、上述した閾
値は、機関始動前にスロットル弁56とシリンダ50と
の間の吸気管51,52内に存在していた空気量に設定
されている。ステップ101では、第一の実施形態と同
様に、機関始動前にスロットル弁56とシリンダ50と
の間の吸気管51,52内に存在していた空気が機関始
動時にシリンダ50内に一気に吸入されてしまわないよ
うに、バルブリフト量及び作用角が比較的小さい小カム
が選択される。
態と同様に、大気圧センサ(図示せず)の出力値に基づ
いて算出された大気圧、吸気管圧センサ18の出力値に
基づいて算出されたスロットル弁56よりも下流側の吸
気管51内の圧力、吸入空気温センサ21の出力値に基
づいて算出された吸入空気温、冷却水温センサ20の出
力値に基づいて算出された機関冷却水温、及び、例えば
開閉タイミングシフト装置11を作動する作動油の温度
を検出するための油温センサ(図示せず)の出力値に基
づいて算出された油温に応じて吸気弁2のバルブリフト
量及び作用角が補正される。一方、ステップ103で
は、第一の実施形態と同様に、機関始動後の機関回転数
が目標機関アイドル回転数に一致するように、バルブリ
フト量及び作用角がステップ101において選択された
ものよりも大きい大カムが選択される。
数と時間との関係は、図9に示した第一の実施形態の場
合(図9中の実線)とほぼ同様になる。つまり、本実施
形態の内燃機関の制御装置によって吸気弁2のバルブリ
フト量及び作用角が制御されることによっても、第一の
実施形態と同様に、実際の機関回転数の軌跡は、予め定
められた目標機関回転数の軌跡とほぼ一致せしめられ
る。
機関回転数が目標機関回転数に一致するようにバルブリ
フト量変更装置9によって吸気弁2のバルブ開特性が変
更せしめられる。具体的には、シリンダ50内に吸入さ
れた積算吸入空気量が、スロットル弁56からシリンダ
50までの吸気管51,52内の容積に相当する量以下
のときには、ステップ101においてシリンダ50内に
吸入される吸入空気量が少なくなるように吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角が小さくされる。一方、シリン
ダ50内に吸入された積算吸入空気量が、スロットル弁
56からシリンダ50までの吸気管51,52内の容積
に相当する量よりも多いときには、ステップ103にお
いてシリンダ50内に吸入される吸入空気量が多くなる
ように吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が大きくさ
れる。そのため、シリンダ50内に吸入された積算吸入
空気量がスロットル弁56からシリンダ50までの吸気
管51,52内の容積に相当する量以下であるか否かに
基づくことなく吸入空気量を増加させるようにバルブ開
特性が変更せしめられてしまう特開平8−218833
号公報に記載された内燃機関の制御装置とは異なり、実
際の始動時ピーク回転数を比較的低い値の目標始動時ピ
ーク回転数に一致させることができ、機関始動時の機関
回転数のオーバシュートを低減することができる。
と同様に、ステップ102において、気筒内に吸入され
る吸入空気量が少なくなるように制御されているときの
吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が、大気圧、スロ
ットル弁56からシリンダ50までの吸気管51内の圧
力、吸入空気温度、機関冷却水温、及び油温に基づいて
補正される。そのため、第一の実施形態と同様に、気筒
内に吸入される吸入空気量が少なくなるように制御され
ているときの吸気弁2のバルブリフト量及び作用角がそ
れらに基づいて補正されない場合に比べ、吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角を適切に制御し、実際の機関回
転数を目標機関回転数に一致させることができる。
プ101及びステップ102において吸気弁2のバルブ
リフト量及び作用角が変更制御されているが、他の実施
形態では、吸気弁2のバルブリフト量のみを変更制御す
ることも可能であり、また、吸気弁2の作用角のみを変
更制御することも可能である。あるいは、吸気弁2の開
弁時期及び/又は吸気弁2の閉弁時期を変更制御するこ
とも可能である。また第三の実施形態では、ステップ1
01及びステップ102において吸気弁2のバルブリフ
ト量及び作用角を変更することによりシリンダ50内に
吸入される吸入空気量が少なくされているが、他の実施
形態では、排気弁3の閉弁時期を遅角して吸気弁2及び
排気弁3のバルブオーバラップ量を増加させることによ
ってシリンダ50内に吸入される吸入空気量を少なくす
ることも可能である。
に次いでステップ102が実行されているが、他の実施
形態では、ステップ102を排除することも可能であ
る。また第三の実施形態では、ステップ102におい
て、大気圧、スロットル弁56よりも下流側の吸気管5
1内の圧力、吸入空気温、機関冷却水温、及び油温のす
べてに基づいて吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が
補正されているが、他の実施形態では、これらのうちの
少なくともいずれか一つに基づいて吸気弁2のバルブリ
フト量及び作用角を補正することも可能である。
の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、後
述する点を除き、上述した第一及び第三の実施形態の構
成とほぼ同様である。従って、第一及び第三の実施形態
とほぼ同様の効果を奏することができる。図12は本実
施形態の吸気弁のバルブ開特性変更制御方法を示したフ
ローチャートである。第一及び第三の実施形態と同様
に、このルーチンは所定時間間隔で実行される。図12
に示すように、このルーチンが開始されると、まずステ
ップ300において、第三の実施形態と同様に、例えば
吸気管51内の圧力、吸入空気温、及び気体の状態方程
式から推定算出された機関始動直後からの積算吸入空気
量が予め定められた閾値を越えたか否かが判断される。
NOのときにはステップ101に進み、YESのときに
はステップ103に進む。本実施形態では第三の実施形
態と同様に、上述した閾値は、機関始動前にスロットル
弁56とシリンダ50との間の吸気管51,52内に存
在していた空気量に設定されている。NOのときにはス
テップ101に進み、YESのときにはステップ103
に進む。ステップ101では、第一及び第三の実施形態
と同様に、機関始動前にスロットル弁56とシリンダ5
0との間の吸気管51,52内に存在していた空気が機
関始動時にシリンダ50内に一気に吸入されてしまわな
いように、バルブリフト量及び作用角が比較的小さい小
カムが選択される。
の実施形態と同様に、大気圧センサ(図示せず)の出力
値に基づいて算出された大気圧、吸気管圧センサ18の
出力値に基づいて算出されたスロットル弁56よりも下
流側の吸気管51内の圧力、吸入空気温センサ21の出
力値に基づいて算出された吸入空気温、冷却水温センサ
20の出力値に基づいて算出された機関冷却水温、及
び、例えば開閉タイミングシフト装置11を作動する作
動油の温度を検出するための油温センサ(図示せず)の
出力値に基づいて算出された油温に応じて吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角が補正され、ステップ200に
進む。一方、ステップ103では、第一及び第三の実施
形態と同様に、機関始動後の機関回転数が目標機関アイ
ドル回転数に一致するように、バルブリフト量及び作用
角がステップ101において選択されたものよりも大き
い大カムが選択され、ステップ200に進む。
様に、ECU22のROM内に予め記憶されている目標
機関回転数が読み込まれる。次いでステップ201で
は、第三の実施形態と同様に、センサ17の出力値に基
づいて実際の機関回転数が算出される。次いでステップ
202では、第三の実施形態と同様に、実際の機関回転
数が目標機関回転数に一致するように吸気弁2のバルブ
リフト量及び作用角がフィードバック制御される。本実
施形態によれば、上述した第二の実施形態と同様に、ス
テップ200からステップ202において吸気弁2のバ
ルブリフト量及び作用角がフィードバック制御されるた
め、吸気弁2のバルブリフト量及び作用角がフィードバ
ック制御されない場合に比べ、機関始動時に実際の機関
回転数を目標機関回転数に確実に一致させることができ
る。
バルブリフト量変更装置9が電磁駆動されるために油温
が比較的低い機関始動直後(図9の時間t0)からバル
ブリフト量変更装置9のフィードバック制御が行われて
いるが、バルブリフト量変更装置が油圧駆動される他の
実施形態では、バルブリフト量変更装置のフィードバッ
ク制御の制御性を向上させるために、機関始動直後から
ではなく、油温がある程度上昇した後からバルブリフト
量変更装置のフィードバック制御を開始し、油温が上昇
するまではバルブリフト量変更装置のフィードバック制
御を行わないようにすることも可能である。油圧駆動さ
れるバルブリフト量変更装置のフィードバック制御をい
つから開始するかの判断は、上述したように油温に基づ
いて行ってもよく、あるいは、機関回転数から推定され
る油圧に基づいて行ってもよく、また、機関始動時から
の推定オイルポンプ積算吐出量に基づいて行うことも可
能である。
及びステップ102において吸気弁2のバルブリフト量
及び作用角が変更制御されているが、他の実施形態で
は、吸気弁2のバルブリフト量のみを変更制御すること
も可能であり、また、吸気弁2の作用角のみを変更制御
することも可能である。あるいは、吸気弁2の開弁時期
及び/又は吸気弁2の閉弁時期を変更制御することも可
能である。更に第四の実施形態では、ステップ101及
びステップ102において吸気弁2のバルブリフト量及
び作用角を変更することによりシリンダ50内に吸入さ
れる吸入空気量が少なくされているが、他の実施形態で
は、排気弁3の閉弁時期を遅角して吸気弁2及び排気弁
3のバルブオーバラップ量を増加させることによってシ
リンダ50内に吸入される吸入空気量を少なくすること
も可能である。
に次いでステップ102が実行されているが、他の実施
形態では、ステップ102を排除することも可能であ
る。更に第四の実施形態では、ステップ102におい
て、大気圧、スロットル弁56よりも下流側の吸気管5
1内の圧力、吸入空気温、機関冷却水温、及び油温のす
べてに基づいて吸気弁2のバルブリフト量及び作用角が
補正されているが、他の実施形態では、これらのうちの
少なくともいずれか一つに基づいて吸気弁2のバルブリ
フト量及び作用角を補正することも可能である。
量変更装置9によって吸気弁のバルブリフト量及び作用
角が変更されているが、他の実施形態では、例えば電磁
駆動装置によって吸気弁又は排気弁のバルブリフト量及
び作用角を変更することも可能である。
8−218833号公報に記載された内燃機関の制御装
置とは異なり、機関始動時に実際の機関回転数を目標機
関回転数に一致させることによって機関始動時の機関回
転数のオーバシュートを低減することができる。
数が始動時ピーク回転数に到達する以前に、気筒内に吸
入される吸入空気量が増加せしめられてしまう特開平8
−218833号公報に記載された内燃機関の制御装置
とは異なり、実際の始動時ピーク回転数を比較的低い値
の目標始動時ピーク回転数に一致させることができ、機
関始動時の機関回転数のオーバシュートを低減すること
ができる。
筒内に吸入された積算吸入空気量が例えばスロットル弁
から気筒までの機関吸気通路内の容積に相当する量のよ
うな予め定められた量以下であるか否かに基づくことな
く吸入空気量を増加させるようにバルブ開特性が変更せ
しめられてしまう特開平8−218833号公報に記載
された内燃機関の制御装置とは異なり、実際の始動時ピ
ーク回転数を比較的低い値の目標始動時ピーク回転数に
一致させることができ、機関始動時の機関回転数のオー
バシュートを低減することができる。
吸入される吸入空気量が少なくなるように制御されてい
るときの吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性が大気圧等に基づいて補正されない場合に比べ、バ
ルブ開特性を適切に制御することができる。
特性がフィードバック制御されない場合に比べ、機関始
動時に実際の機関回転数を目標機関回転数に確実に一致
させることができる。
の概略構成図である。
詳細図である。
詳細図である。
図である。
て吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を示した図で
ある。
細図である。
って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様子を示した
図である。
御方法を示したフローチャートである。
動時の機関回転数と時間との関係を示した図である。
制御方法を示したフローチャートである。
制御方法を示したフローチャートである。
制御方法を示したフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバ
ルブ開特性を変更するための可変動弁機構を具備する内
燃機関の制御装置において、機関始動時に、実際の機関
回転数が目標機関回転数に一致するように可変動弁機構
によって吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性を変更することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】 機関回転数が始動時ピーク回転数に到達
するまでは、気筒内に吸入される吸入空気量が少なくな
るように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開
特性を制御し、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達
した後には、気筒内に吸入される吸入空気量が多くなる
ように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特
性を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機
関の制御装置。 - 【請求項3】 気筒内に吸入された積算吸入空気量が予
め定められた量以下のときには、気筒内に吸入される吸
入空気量が少なくなるように吸気弁及び排気弁の少なく
とも一方のバルブ開特性を制御し、気筒内に吸入された
積算吸入空気量が前記予め定められた量よりも多いとき
には、気筒内に吸入される吸入空気量が多くなるように
吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性を制
御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制
御装置。 - 【請求項4】 機関吸気通路内に配置されたスロットル
弁を具備し、気筒内に吸入された積算吸入空気量が、ス
ロットル弁から気筒までの機関吸気通路内の容積に相当
する量以下のときには、気筒内に吸入される吸入空気量
が少なくなるように吸気弁及び排気弁の少なくとも一方
のバルブ開特性を制御し、気筒内に吸入された積算吸入
空気量が、スロットル弁から気筒までの機関吸気通路内
の容積に相当する量よりも多いときには、気筒内に吸入
される吸入空気量が多くなるように吸気弁及び排気弁の
少なくとも一方のバルブ開特性を制御することを特徴と
する請求項3に記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項5】 気筒内に吸入される吸入空気量が少なく
なるように制御されているときの吸気弁及び排気弁の少
なくとも一方のバルブ開特性を、大気圧、スロットル弁
から気筒までの機関吸気通路内の圧力、吸入空気温度、
機関冷却水温、及び油温のうちの少なくとも一つに基づ
いて補正することを特徴とする請求項2〜4のいずれか
一項に記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項6】 機関始動時に、実際の機関回転数が目標
機関回転数に一致するように可変動弁機構によって吸気
弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブ開特性をフィー
ドバック制御することを特徴とする請求項1に記載の内
燃機関の制御装置。
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WO2009125552A1 (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-15 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
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-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000389203A patent/JP3832239B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7690338B2 (en) | 2007-05-17 | 2010-04-06 | Mazda Motor Corporation | Method of starting internal combustion engine |
WO2009125552A1 (ja) * | 2008-04-07 | 2009-10-15 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
JP2011190768A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Hitachi Automotive Systems Ltd | ハイブリッド車両における可変動弁制御装置 |
US8955494B2 (en) | 2010-03-16 | 2015-02-17 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Control apparatus for and control method of controlling variable valve mechanism in hybrid vehicle |
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