JP2002316968A - アシルオキシ酢酸の製造方法 - Google Patents

アシルオキシ酢酸の製造方法

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JP2002316968A
JP2002316968A JP2001120691A JP2001120691A JP2002316968A JP 2002316968 A JP2002316968 A JP 2002316968A JP 2001120691 A JP2001120691 A JP 2001120691A JP 2001120691 A JP2001120691 A JP 2001120691A JP 2002316968 A JP2002316968 A JP 2002316968A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシルオキシ酢酸エステルの選択的加水分解
を簡便にし、一貫化が可能で、低コストのアシルオキシ
酢酸の製造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される化合物と、
下記一般式(II)で表される化合物とから一般式(II
I)で表される化合物を生成し、該一般式(III)で表さ
れる化合物を加水分解して下記一般式(IV)で表される
アシルオキシ酢酸を製造する方法において、前記一般式
(III)で表される化合物を反応溶液中から取り出すこ
となく、該反応溶液に、少なくとも一種の相間移動触媒
または少なくとも一種の水溶性有機溶媒を含ませて加水
分解する一般式(IV)で表されるアシルオキシ酢酸の製
造方法である。 【化1】 [R1は炭素数が1から3のアルキル基またはアリール
基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表し、
Xはハロゲン原子を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真用薬品、医薬品
等の原料として有用なアシルオキシ酢酸の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】アシルオキシ酢酸の製造方法として、ホ
ルムアルデヒド誘導体と酢酸を反応させる方法(特開昭
59−161328号、米国特許第3,801,627
号他)、グリコール酸をハロゲン化アシルと反応させる
方法(Chem.Ber.,467(1903)、特開
平6−345690号、特開平7−196605号
他)、ハロ酢酸またはその塩と脂肪族カルボン酸塩と反
応させる方法(特開平7−196605号他)など、多
くの方法が知られているが、過酷な反応条件が必要であ
ったり、反応収率が低かったり、副生成物の除去が煩雑
であったりして、必ずしも満足できるものではなかっ
た。
【0003】一方、製造コストをできるだけ低く抑える
ことは重要な課題であり、安価原料を使用したり、簡便
な反応操作または/および精製操作の可能な反応ルート
の開発またはこれらの工程の簡略化、反応ルートの短縮
化、選択的反応の開発などしたりしている。このうち、
反応生成物を単離して、次工程で使用することは、反応
収率を高める点では有効であるものの、製造コストアッ
プにつながる。このため、反応釜から取り出さずに、そ
のまま次工程の反応を行うことは(本明細書においては
一貫化または一貫法ともいう)、重要な課題である。
【0004】しかしながら、反応生成物を単離しない
で、次工程に使用する場合、反応に使用した塩基、酸が
残存し、更には未反応の原料や反応副生物が次工程での
反応阻害や、これらが関与して、更に複雑な副生物を生
じたりして、多くの場合、収率の低下、精製工程の煩雑
化を引き起こす。しかも、反応サイトが2ヶ所以上存在
する場合、十分な反応の選択性が得られない場合が多
い。また、次工程と反応溶媒を置き換えないと次工程の
反応が進行しない場合も多く、これらに対する対応も必
要となる。
【0005】上記のような状況下において、特に、一貫
法によりアシルオキシ酢酸を製造する場合、出発原料に
クロロ酢酸エステル等のハロ酢酸エステルを使用し、脂
肪族または芳香族カルボン酸塩と反応させることにより
得られたアシルオキシ酢酸エステルを加水分解によって
製造する。しかし、この製造方法では、アシルオキシ酢
酸エステルに2ヶ所のエステル部分が存在するため、選
択的な加水分解が必要であり容易に製造することができ
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決すべくなされたものであり、本発明の目的は、アシル
オキシ酢酸エステルの選択的加水分解を簡便にし、一貫
化が可能で、低コストのアシルオキシ酢酸の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討し
た結果、出発原料にクロロ酢酸エステル等のハロ酢酸エ
ステルを使用し、脂肪族または芳香族カルボン酸塩と反
応させることにより、アシルオキシ酢酸エステルが得ら
れ、これを選択的に加水分解する方法が最も簡便で、高
収率に目的とするアシルオキシ酢酸エステルを得ること
ができることを見出した。この製造ルートにおいて、一
貫法を検討した結果、先に述べた一貫法における問題点
があるにもかかわらず、アシルオキシ酢酸エステルの一
方のエステルのみを選択的かつ高収率に加水分解できる
ことを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明の上
記目的は以下によって達成されることをことを見出し
た。 (1)下記一般式(I)で表される化合物と、下記一般
式(II)で表される化合物とから一般式(III)で表さ
れる化合物を生成し、該一般式(III)で表される化合
物を加水分解して下記一般式(IV)で表されるアシルオ
キシ酢酸を製造する方法であって、前記一般式(III)
で表される化合物を反応溶液中から取り出すことなく、
該反応溶液に、少なくとも一種の相間移動触媒または少
なくとも一種の水溶性有機溶媒を含ませて加水分解する
ことを特徴とする一般式(IV)で表されるアシルオキシ
酢酸の製造方法である。
【0008】
【化5】
【0009】[R1は炭素数が1から3のアルキル基ま
たはアリール基を表し、R2はアルキル基またはアリー
ル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。]
【0010】(2)前記R2が分岐アルキル基であるこ
とを特徴とする前記(1)に記載の一般式(IV)で表さ
れるアシルオキシ酢酸の製造方法である。 (3)前記R2が以下に示す基であることを特徴とする
前記(1)に記載の一般式(IV)で表されるアシルオキ
シ酢酸の製造方法である。
【0011】
【化6】
【0012】(4)下記一般式(III)で表される化合
物をアルカリ加水分解して下記一般式(IV)で表される
アシルオキシ酢酸を製造する方法であって、前記加水分
解に際し、水層から有機物を分液抽出可能な溶媒を使用
し、かつ少なくとも一種の相間移動触媒を用いることを
特徴とする一般式(IV)で表されるアシルオキシ酢酸の
製造方法である。
【0013】
【化7】
【0014】[R1は炭素数が1から3のアルキル基ま
たはアリール基を表し、R2はアルキル基またはアリー
ル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。] (5)前記加水分解が、塩基によるアルカリ加水分解で
あることを特徴とする前記(4)に記載の一般式(IV)
で表されるアシルオキシ酢酸の製造方法である。
【0015】(6)下記一般式(III)で表される化合
物を加水分解して一般式(IV)で表されるアシルオキシ
酢酸を製造する方法であって、前記加水分解に際し、水
層から有機物を分液抽出可能な溶媒を使用し、かつ少な
くとも一種の水溶性有機溶媒を用いることを特徴とする
一般式(IV)で表されるアシルオキシ酢酸の製造方法で
ある。
【0016】
【化8】
【0017】[R1は炭素数が1から3のアルキル基ま
たはアリール基を表し、R2はアルキル基またはアリー
ル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。]
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
まず第一に、本発明で使用される下記一般式(I)〜
(IV)で表される化合物に関して説明する。
【0019】
【化9】
【0020】一般式(I)および(III)において、R1
で表されるアルキル基は炭素数が1から3のアルキル基
であり、好ましくはメチル基である。R1で表されるア
リール基は無置換でも他の置換基によって置換されてい
てもよく、好ましくはフェニル基、p−ニトロフェニル
基であり、さらに好ましくはフェニル基である。
【0021】一般式(II)および(III)において、R2
で表されるアルキル基としては炭素数4以上(好ましく
は炭素数4〜36、さらに好ましくは8〜24)の直
鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキル基であ
り、好ましいものは炭素原子数4以上(好ましくは炭素
数4〜36、さらに好ましくは8〜24)の分岐状アル
キル基である。R2で表されるアリール基としては、無
置換でも他の置換基で置換されていてもよく、好ましく
は炭素数5以上(好ましくは炭素数5〜36)のアルキ
ル基またはアルキル部分を含む置換基で置換したフェニ
ル基である。
【0022】なお、上記R1におけるアリール基やR2
おけるアルキル基およびアリール基、が有してよい置換
基としては、置換可能な基であればいずれでもよく、例
えば、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン
原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル基、
アミノ基、アシル基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、
ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基などが挙げられ
る。これらのうち、好ましくは、アルキル基、アリール
基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、スルホニル基、アシルアミノ基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカ
ルボニル基などが挙げられる。
【0023】Xで表されるハロゲン原子としてはフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素原子であり、好ましくは塩素、
臭素原子であり、最も好ましくは塩素原子である。
【0024】以下に本発明の製造方法に使用される一般
式(I)〜一般式(IV)で表される化合物の具体例を示
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】一般式(I)で表される化合物の具体例 クロロ酢酸メチルエステル、クロロ酢酸エチルエステ
ル、クロロ酢酸イソプロピルエステル、クロロ酢酸n−
プロピルエステル、ブロモ酢酸メチルエステル、ブロモ
酢酸エチルエステル、ブロモ酢酸イソプロピルエステ
ル、ブロモ酢酸n−プロピルエステル、ヨード酢酸エチ
ルエステル
【0026】一般式(II)で表される化合物の具体例
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】一般式(III)で表される化合物の具体例
【0030】
【化12】
【0031】
【化13】
【0032】一般式(IV)で表される化合物の具体例
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】次いで、本発明の反応に関して詳細に説明
する。本発明においては上記化合物は以下に説明する反
応条件および反応工程に最もよく適合するものである。
【0036】本発明における一般式(IV)で表されるア
シルオキシ酢酸の製造ルートは、一般式(I)で表され
る化合物と一般式(II)で表される化合物から、一般式
(III)で表される化合物を得、この一般式(III)で表
される化合物を加水分解して一般式(IV)で表されるア
シルオキシ酢酸を製造するものである。一般式(III)
で表される化合物は、一般式(I)で表される化合物と
一般式(II)で表される化合物を反応させた後、反応溶
液中から取り出すことなく、例えば、反応溶液中に水あ
るいは温水を加えて、必要ならば有機溶媒を加えて、一
般式(III)で表される化合物を分液抽出し、得られた
有機層に酸あるいは塩基と、少なくとも一種の相間移動
触媒または少なくとも一種の水溶性有機溶媒を加えて一
般式(IV)で表される化合物を製造する。
【0037】上記の製造方法において使用できる相間移
動触媒としては、四級アンモニウム塩(硫酸水素テトラ
n−ブチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロ
ライド、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド、
テトラエチルアンモニウムクロライドなど)、クラウン
エーテル類などがあり、好ましくは四級アンモニウム塩
であり、更に好ましくは硫酸水素テトラn−ブチルアン
モニウム、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライ
ド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライドであ
り、最も好ましくは硫酸水素テトラn−ブチルアンモニ
ウムなどが挙げられる。なお、これらの相間移動触媒は
単独でも併用してもよい。
【0038】これらの相間移動触媒の使用量は特に制限
はないが、好ましくは一般式(III)で表される化合物
または該化合物の理論収量に対して、0.1〜20モル
%、更に好ましくは0.5〜10モル%、最も好ましく
は1.0から5.0モル%である。
【0039】本発明で使用される水溶性有機溶媒として
は、水に溶解する有機溶媒であり、例えば、水と溶媒と
を1:1で混合した場合、均一に溶解混合されるもので
あり、アミド系溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなど)、アルコール系溶
媒(tert−ブチルアルコール、イソプロパノール、
エタノール、メタノールなど)、ケトン系溶媒(アセト
ンなど)、エーテル系溶媒(テトラヒドロフランな
ど)、ニトリル系溶媒(アセトニトリルなど)が挙げら
れ、好ましくはアミド系溶媒溶媒またはアルコール系溶
媒である。具体的にはN,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、tert−ブチルアル
コール、メタノールが好ましく、さらに好ましくはN,
N−ジメチルアセトアミド、メタノールなどが挙げら
れ、特に好ましくは、メタノールである。なお、これら
の水溶性有機溶媒は単独でも、これらの水溶性有機溶媒
を併用してもよい。
【0040】本発明において、一般式(III)で表され
る化合物を合成する際、反応の結果生じた水溶性化合物
(塩基、酸または塩等)を除去するため、一般式(II
I)で表される化合物を含む反応溶液中に水あるいは温
水を加えて、水層から一般式(III)で表される化合物
を有機層に抽出し、水層部分は反応釜から除去すること
が特に好ましい。このため、一般式(III)で表される
化合物を合成する際に、水層から有機物を分液抽出可能
な溶媒を使用する場合は、反応溶液中に水あるいは温水
を加えることが好ましく、また、水層から有機物を分液
抽出可能な溶媒を使用しない場合は、反応溶液中に水あ
るいは温水を加えた上に、さらに、水層から有機物を分
液抽出可能な溶媒を加えることが好ましい。
【0041】本発明においては、一般式(III)で表さ
れる化合物を選択的かつ高収率に一般式(IV)で表され
る化合物を製造するためには、加水分解の工程におい
て、水層から有機物を分液抽出可能な溶媒を使用し、か
つ、少なくとも一種の相間移動触媒または少なくとも一
種の水溶性有機溶媒を使用する。ここで、少なくとも一
種の相間移動触媒と、少なくとも一種の水溶性有機溶媒
とを併用するとさらに好ましい。この場合の水溶性有機
溶媒は前述の通りであり、好ましいものも同じである。
【0042】水層から有機物を分液抽出可能な溶媒、特
に一貫法における有機層抽出のための有機溶媒は、脂肪
族炭化水素系溶媒(ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シ
クロヘキサンなど)、芳香族炭化水素系溶媒(ベンゼ
ン、トルエンなど)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテ
ルなど)、ハロゲン系溶媒(塩化メチレン、クロロホル
ムなど)、エステル系溶媒(酢酸エチルなど)であり、
これらのうち好ましくは脂肪族炭化水素系溶媒または芳
香族炭化水素系溶媒であり、より好ましくは脂肪族炭化
水素系溶媒であり、より具体的には、なかでもヘキサ
ン、トルエンが好ましく、最も好ましくはヘキサンであ
る。
【0043】水層から有機物を分液抽出可能な溶媒は、
少なくとも一般式(III)で表される化合物を溶解する
のに必要な量、または抽出するのに必要な量が使用さ
れ、一般式(III)で表される化合物の種類や溶媒の種
類によって異なるが、好ましくは一般式(III)で表さ
れる化合物または該化合物が得られる理論収量100g
に対し、20〜1000ml、より好ましくは20〜5
00mlである。
【0044】一方、水層から有機物を分液抽出可能な溶
媒に加えられる本発明で使用される水溶性有機溶媒は、
好ましくは水層から有機物を分液抽出可能な溶媒の体積
に対して、0.1〜10倍量、より好ましくは0.2〜
5倍量、さらに好ましくは0.3〜1.5倍量である。
ただし、相間移動触媒と併用する場合は、さらに少ない
量で使用することができ、分液抽出可能な溶媒の体積に
対して0.001〜1倍量、より好ましくは0.005
〜0.5倍量である。
【0045】本発明の製造方法における一般式(III)
で表される化合物から一般式(IV)で表される化合物を
得る加水分解反応においては、塩基または酸を使用す
る。塩基としては、無機塩基(例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム)、有機塩基(有機酸の塩、例え
ば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム)、アルコキサイド類
(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、ナトリウムエトキシドエタノール溶液)、アミン類
(例えば、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ピリ
ジン)が挙げられる。これらの塩基は単独で使用して
も、水溶液状態で使用してもかまわない。上記塩基のう
ち、好ましくは無機塩基であり、さらに好ましくは無機
塩の水溶液であり、具体的には、好ましくは水酸化ナト
リウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化リチウム
水溶液であり、さらに好ましくは水酸化カリウム水溶液
である。
【0046】塩基の量は一般式(III)で表される化合
物または該化合物が得られる理論量に対し、好ましくは
0.9〜1.5モル%である。さらに好ましくは0.9
5〜1.1モル%である。
【0047】一般式(III)で表される化合物の加水分
解に用いる酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、トルフルオロメタンスルホン酸が挙げられ、好
ましくは塩酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸であり、さらに好ましくは塩酸である。
【0048】本発明においては、塩基によるアルカリ加
水分解が好ましい。特に、相間移動触媒を使用する場合
は塩基を使用するのが好ましい。なお、上記反応の際、
加えられる水は、塩基や酸を溶解または希釈する水とし
て、これらの水溶液で添加するのが好ましく、特に無機
塩基の場合はこの溶解に必要な量の水でかまわない。
【0049】一般式(III)で表される化合物を加水分
解する際の反応温度は、2個のエステル基が存在してい
るため、選択性を高める意味で、低温で反応するが好ま
しく、例えば0℃〜50℃、より好ましくは0℃〜30
℃、さらには室温が好ましい。また、反応時間は10分
〜5時間が好ましく、さらに好ましくは20分〜3時間
である。反応後は一般的に、得られたアシルオキシ酢酸
の解離体を酸状態にする処置(例えば、酸性液を添加)
を施した後、取り出しを行う。
【0050】次いで、一般式(I)で表される化合物と
一般式(II)で表される化合物から一般式(III)で表
される化合物を得る工程に関して説明する。
【0051】本発明の製造方法において、一般式(I)
で表される化合物と一般式(II)で表される化合物から
一般式(III)で表される化合物を得る反応に用いる反
応溶媒は、脂肪族炭化水素系溶媒(ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサンなど)、芳香族炭化水素
系溶媒(ベンゼン、トルエンなど)、アミド系溶媒
(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミドなど)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなど)、ハロゲン系塩化(メチ
レン、クロロホルムなど)、ケトン系溶媒(アセトンな
ど)、エステル系溶媒(酢酸エチルなど)、ニトリル系
溶媒(アセトニトリルなど)などが挙げられ、好ましく
はアミド系溶媒である。具体的には、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドが好まし
く、特に好ましくはN,N−ジメチルアセトアミドであ
る。
【0052】このアシルオキシ化反応には塩基を使用
し、一般式(II)で表される化合物である酸を塩にす
る。この反応に使用する塩基としては、無機塩基(例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム)、有機塩基
(有機酸の塩、例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム)、アルコキサイド類(例えば、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムエトキシドエタ
ノール溶液)、アミン類(例えば、トリエチルアミン、
ジメチルアニリン、ピリジン)が挙げられる。これらの
塩基は単独で使用しても、水溶液状態で使用してもかま
わない。これらのうち、好ましくは無機塩基であり、さ
らに好ましくは炭酸塩類であり、具体的には、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウムが好ましく、さらに好ましくは炭酸カリウムで
ある。塩基の使用量は一般式(II)で表される化合物を
塩にするのに必要な量が添加されるが、多くても少なく
てもかまわない。
【0053】また、一般式(I)で表される化合物に対
する一般式(II)で表される化合物の使用量は0.8〜
1.2が好ましい。反応温度は、一般式(I)で表され
る化合物、得られた一般式(III)で表される化合物が
分解しない温度であればいかなる温度でもかまわない
が、好ましくは0℃〜100℃である。一般式(I)で
表される化合物は、一般式(II)で表される化合物中に
添加(好ましくは滴下)される。なお、また反応時間は
30分〜5時間が好ましいが、特に制限するものではな
い。
【0054】以上の説明においては、一般式(IV)で表
される化合物の合成は、一般式(III)で表される化合
物を経て行い、この一般式(III)で表される化合物
は、一般式(I)で表される化合物と、一般式(II)で
表される化合物とを使用して得たが、別の合成経路を経
て得たものであってもよい。例えば、グリコール酸エス
テルとハロゲン化アシルとを反応させて得たものでもよ
く、あるいは市販品であってもよい。ただし最も好まし
くは、一般式(I)で表される化合物と、一般式(II)
で表される化合物とを使用して一般式(III)で表され
る化合物を得ることである。
【0055】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を示すが本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0056】
【化16】
【0057】(実施例1)一般式(II)で表される化合
物として化合物(A)25.7g(100mmol)に
N、N−ジメチルアセトアミド(38ml)、炭酸カリ
ウム13.4g(97.0mmol)を加えた。これを
60℃に加熱攪拌しながら一般式(I)で表される化合
物としてクロロ酢酸メチル11.0g(101mmo
l)を30分かけて滴下した。60℃にて1.5時間反
応後、反応物を室温まで冷却し、これにヘキサン100
mlおよび温水100mlを加えた。室温にて攪拌し、
炭酸カリウムを溶解させた後、分液した。得られた有機
層を氷冷して、これに、相間移動触媒として硫酸水素テ
トラn−ブチルアンモニウム0.80g(2.0mmo
l)を加え、8.13mol/lの水酸化カリウム水溶
液12.5mlを滴下した。滴下終了後、室温まで昇温
し、さらに2時間反応させた後、0.5mol/lのH
Cl水溶液15mlを加えた。室温にて15分攪拌後分
液し、有機層を100mlの水、100mlの飽和食塩
水で洗浄後、溶媒を減圧留去することで一般式(IV)
で表されるアシルオキシ酢酸である化合物(1)30.
8g(98mmol )を得た(収率98%)。ここで
得られた透明油状物の1HNMRを測定すると化合物
(B)のシグナルは観測されず、化合物(B)が1HN
MRの検出限界以下まで消失したことが示唆された。
【0058】(実施例2)一般式(II)で表される化合
物として化合物(A)25.7g(100mmol)に
N、N−ジメチルアセトアミド(38ml)、炭酸カリ
ウム13.4g(97.0mmol)を加えた。これを
60℃に加熱攪拌しながらクロロ酢酸メチル11.0g
(101mmol)を30分かけて滴下した。60℃に
て1.5時間反応後、反応物を室温まで冷却し、これに
ヘキサン100mlおよび温水100mlを加えた。室
温にて攪拌し、炭酸カリウムを溶解させた後、分液し
た。得られた有機層を氷冷して、これに、水溶性有機溶
媒として、DMAC(N,N−ジメチルアセトアミド)
80mlを加え、8.13mol/lの水酸化カリウム
水溶液12.5mlを滴下した。滴下終了後、室温まで
昇温しさらに2時間反応させた後、0.5mol/lの
HCl水溶液15mlを加えた。室温にて15分攪拌後
分液し、有機層を希塩酸水で3回洗浄し、100mlの
水、100mlの飽和食塩水で順次洗浄後、溶媒を減圧
留去することで一般式(IV)で表されるアシルオキシ酢
酸である化合物(1)30.5g(97mmol)を得
た(収率97%)。ここで得られた透明油状物の1HN
MRを測定すると化合物(B)のシグナルは観測され
ず、化合物(B)が1HNMRの検出限界以下まで消失
したことが示唆された。
【0059】(実施例3)実施例1において、硫酸水素
テトラn−ブチルアンモニウムを加える際、メタノール
を5ml加えた以外は実施例1と全く同様に行ったとこ
ろ、化合物(1)31.1g(99mmol)を得た
(収率99%)。また、1HNMRの測定からは、化合
物(B)のシグナルは全く観測されなかった。
【0060】(比較例)一般式(II)で表される化合物
として化合物(A)25.7g(100mmol)に
N、N−ジメチルアセトアミド(38ml)、炭酸カリ
ウム13.4g(97.0mmol)を加えた。これを
60℃に加熱攪拌しながらクロロ酢酸メチル11.0g
(101mmol)を30分かけて滴下した。60℃に
て1.5時間反応後、反応物を室温まで冷却し、これに
ヘキサン100mlおよび温水100mlを加える。室
温にて攪拌し、炭酸カリウムを溶解させた後、分液し
た。得られた有機層を氷冷してこれに8.13mol/
lの水酸化カリウム水溶液12.5mlを滴下した。滴
下終了後、室温まで昇温しさらに2時間反応させた後、
0.5mol/lのHCl水溶液15mlを加える。室
温にて15分攪拌後分液し、有機層を100mlの水、
100mlの飽和食塩水で洗浄後、溶媒を減圧留去す
る。得られた透明油状物の1HNMRを測定するとその
積分比から化合物(B)が90%以上残存し、化合物
(1)は10%以下しか得られていないことが分かっ
た。
【0061】上記実施例から明らかなように、比較例に
おいては目的物であるアシルオキシ酢酸が非常に低収率
であるのに対し、相間移動触媒を使用した実施例1、お
よび水溶性有機溶媒を使用した実施例2は、いずれも選
択的に一方のエステルのみが加水分解し、かつ高収率で
製造できることがわかる。また、相間移動触媒に水溶性
有機溶媒とを併用するとさらに高収率となることが分か
る。この結果、工程の短縮化が可能であり、本発明によ
る方法が製造コストの点で優れていることは明らかであ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明によると、アシルオキシ酢酸エス
テルの選択的加水分解が簡便になり、、一貫化が可能
で、低コストのアシルオキシ酢酸の製造方法を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀顕 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 嶋田 泰宏 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 孝恒 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC43 AC46 AD16 BA51 BA65 BB11 BB14 BB20 BC10 BC34 BE10 BJ50 BS10 4H039 CA61 CD30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物と、
    下記一般式(II)で表される化合物とから一般式(II
    I)で表される化合物を生成し、該一般式(III)で表さ
    れる化合物を加水分解して下記一般式(IV)で表される
    アシルオキシ酢酸を製造する方法であって、 前記一般式(III)で表される化合物を反応溶液中から
    取り出すことなく、該反応溶液に、少なくとも一種の相
    間移動触媒または少なくとも一種の水溶性有機溶媒を含
    ませて加水分解することを特徴とする一般式(IV)で表
    されるアシルオキシ酢酸の製造方法。 【化1】 [R1は炭素数が1から3のアルキル基またはアリール
    基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表し、
    Xはハロゲン原子を表す。]
  2. 【請求項2】 前記R2が分岐アルキル基であることを
    特徴とする請求項1に記載の一般式(IV)で表されるア
    シルオキシ酢酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記R2が以下に示す基であることを特
    徴とする請求項1に記載の一般式(IV)で表されるアシ
    ルオキシ酢酸の製造方法。 【化2】
  4. 【請求項4】 下記一般式(III)で表される化合物を
    加水分解して下記一般式(IV)で表されるアシルオキシ
    酢酸を製造する方法であって、 前記加水分解に際し、水層から有機物を分液抽出可能な
    溶媒を使用し、かつ少なくとも一種の相間移動触媒を用
    いることを特徴とする一般式(IV)で表されるアシルオ
    キシ酢酸の製造方法。 【化3】 [R1は炭素数が1から3のアルキル基またはアリール
    基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表し、
    Xはハロゲン原子を表す。]
  5. 【請求項5】 前記加水分解が、塩基によるアルカリ加
    水分解であることを特徴とする請求項4に記載の一般式
    (IV)で表されるアシルオキシ酢酸の製造方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式(III)で表される化合物を
    加水分解して一般式(IV)で表されるアシルオキシ酢酸
    を製造する方法であって、 前記加水分解に際し、水層から有機物を分液抽出可能な
    溶媒を使用し、かつ少なくとも一種の水溶性有機溶媒を
    用いることを特徴とする一般式(IV)で表されるアシル
    オキシ酢酸の製造方法。 【化4】 [R1は炭素数が1から3のアルキル基またはアリール
    基を表し、R2はアルキル基またはアリール基を表し、
    Xはハロゲン原子を表す。]
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