JP2002293832A - 硬化性組成物、硬化性インキ、その印刷方法およびその印刷物 - Google Patents

硬化性組成物、硬化性インキ、その印刷方法およびその印刷物

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JP2002293832A
JP2002293832A JP2001059435A JP2001059435A JP2002293832A JP 2002293832 A JP2002293832 A JP 2002293832A JP 2001059435 A JP2001059435 A JP 2001059435A JP 2001059435 A JP2001059435 A JP 2001059435A JP 2002293832 A JP2002293832 A JP 2002293832A
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meth
acrylate
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acid
oxide
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JP2001059435A
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English (en)
Inventor
Koji Sato
孝二 佐藤
Yasuhiro Tanaka
康裕 田中
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油性インキ用印刷機で印刷可能で、且つ活性エ
ネルギー線硬化性オーバープリントニスとの組み合わせ
で、高光沢な美的高級感ある印刷物を提供する。 【解決手段】脂肪酸残基と(メタ)アクリロイル残基を
併せ持つハイブリッド化合物、植物油またはその脂肪酸
エステル、およびエチレン性不飽和二重結合を持つ(メ
タ)アクリルモノマーまたは(メタ)アクリルオリゴマ
ーからなる硬化性組成物を硬化性印刷材料に使用するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪酸残基と(メ
タ)アクリロイル残基の両方を併せ持つハイブリッド化
合物、植物油またはその脂肪酸エステル、およびエチレ
ン性不飽和二重結合を持つ(メタ)アクリルモノマーま
たは(メタ)アクリルオリゴマーからなる硬化性組成物
(ハイブリッド硬化性組成物)に関し、それを用いた硬
化性インキ(ハイブリッドインキ)、さらには、該ハイ
ブリッドインキを印刷後、直ちにウェットで活性エネル
ギー線硬化性オーバーコートワニスを塗工し、次いで活
性エネルギー線を照射する印刷方法および得られた印刷
物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種紙器、書籍、ポスター、カレンダ
ー、ラベル、包装紙、カードなどの印刷において、美的
高級感や各種耐性(耐摩擦性、耐水性、耐油性、耐溶剤
性)を付与するという目的のため、インキを印刷後、オ
ーバーコートワニス、特に活性エネルギー線オーバーコ
ートワニスを塗工することが従来より一般的に実施され
ている。例えば、油性インキ(酸化重合性)を印刷した
後、インキが乾燥する数日後まで棒積みにし、その後活
性エネルギー線硬化性オーバーコートワニスを塗工する
方法(油性インキ/活性エネルギー線硬化性ニスのオフ
ライン・システム)、活性エネルギー線硬化性インキを
印刷後、直ちに活性エネルギー線硬化性オーバーコート
ワニスを塗工する方法(活性エネルギー線硬化性インキ
/活性エネルギー線硬化性ニスのインライン・システ
ム)などが取られていた。しかし、前者のオフライン・
システムの場合は作業効率が悪く、また後者のインライ
ン・システムの場合でも活性エネルギー線硬化性インキ
のコストが高いなどの問題点があった。さらに上記油性
インキは鉱物油留分である揮発性の炭化水素系インキ溶
剤が使用されている場合が多い。しかし近年、環境への
配慮から当該油性インキから揮発性の炭化水素系インキ
溶剤を一切排除したVOC(揮発性有機化合物)フリー
インキのニーズが高まっている。例えば、福田および石
井等によれば(日本印刷学会誌、第37巻、第5号、第
51頁)、オフセット印刷インキのVOCフリー化が可
能となれば、4万トン以上の印刷インキ用石油溶剤の削
減が可能になるとされている。
【0003】上記の課題を解決するために、油性インキ
用多色印刷機の後に、コーター機および活性エネルギー
線照射装置を設置し、油性インキ印刷後直ちに活性エネ
ルギー線硬化性オーバーコートワニスを塗工、硬化させ
る事により光沢感のある印刷物を作成する試みが行われ
ているが、しかしこの方法では、徐々に光沢が減少す
る、特に単色よりインキの多色重ね刷りし厚盛りになっ
た場合に、光沢の劣化が数日にわたって続き(グロスバ
ック)、美的高級感を損ね商品価値を失うという問題点
があった。
【0004】また一方では、油性インキ用多色印刷機し
か有していない印刷メーカーにおいて、前記の活性エネ
ルギー線硬化性インキ/活性エネルギー線硬化性ニスの
インライン・システムで印刷物を得ようとすると、活性
エネルギー線硬化性インキが印刷機ゴムロールやブラン
ケットに浸潤および膨潤し、インキの転移不良が生じた
り、絵柄を変えて次の印刷を行う際に、膨潤した部分に
おける印刷絵柄跡が次の印刷物に薄くゴースト状に出て
しまい、印刷物としての商品価値を損ねてしまう。さら
には印刷機の洗浄液も油性インキ用のものが使用できな
いなどの種々問題があり、活性エネルギー線硬化性イン
キに耐久性を有する印刷用ゴムロールやブランケットに
変えたり、あるいは活性エネルギー線硬化性インキ専用
の多色印刷機を新たに導入する必要があるなどの課題が
あった。
【0005】したがって、以上の様な理由から、ニス塗
布後のグロスバックが抑えられ且つ油性インキ用多色印
刷機で問題なく印刷できる、インキ/ニス・システムの
開発が望まれている状況である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は一般の油性印
刷インキの耐膨潤性、洗浄性、乳化印刷適性、ミスチン
グ等の良好な性質、低コスト性を保持しつつ、多色印刷
後、直ちにウエットで活性エネルギー線硬化性オーバー
コートワニスを塗工し、活性エネルギー線を照射してな
るインライン印刷方法を行っても、上記グロスバックを
惹起しない硬化性インキ(ハイブリッドインキ)およ
び、そのための硬化性組成物(ハイブリッド硬化性組成
物)の提供、その印刷方法およびその印刷物に関する。
さらに本発明は、石油系溶剤等の揮発性有機化合物(V
OC)を一切使用しない硬化性インキ、およびそれらを
用いて印刷される印刷物を提供することである。本発明
によれば米国環境保護庁が提示しているVOC測定方法
Metyod24(110℃、1時間の加熱による加熱
残分測定)における熱重量減分を1%以下(水を除く)
に制限することが可能となり、VOCフリーのインキお
よび印刷物を提供することが可能となる。しかしなが
ら、本発明は従来の石油系溶剤等の揮発性有機化合物
(VOC)を含有する硬化性インキとしても適用可能で
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオール
(A)と、炭素数4〜36の脂肪酸(B−1)と、(メ
タ)アクリル酸(C)とのエステル反応で得られるハイ
ブリッド化合物、植物油またはその脂肪酸エステル、お
よびエチレン性不飽和二重結合を持つ(メタ)アクリル
モノマーまたは(メタ)アクリルオリゴマーからなる硬
化性組成物であり、さらに本発明は、該ハイブリッド化
合物が、多価カルボン酸(B−2)をさらにエステル反
応させてなる化合物である硬化性組成物であり、さらに
本発明は、炭素数4〜36の脂肪酸(B−1)を20重
量%〜80重量%および(メタ)アクリル酸を5重量%
〜40重量%からなるハイブリッド化合物を含有する硬
化性組成物であり、さらに本発明は、炭素数4〜36の
脂肪酸(B−1)が乾性油または半乾性油の脂肪酸であ
る硬化性組成物であり、さらに本発明は、植物油または
その脂肪酸エステルが、乾性油または半乾性油、または
それらの脂肪酸エステルである硬化性組成物であり、さ
らに本発明は、軟化点が50℃以上の樹脂を含有する硬
化性組成物であり、さらに本発明は金属ドライヤーおよ
び/またはラジカル重合性開始剤を含有する硬化性組成
物であり、さらに本発明は着色剤を含有する硬化性イン
キであり、さらに本発明は、該硬化性インキを基材に印
刷し、直ちにウェットで活性エネルギー線硬化性オーバ
ーコートワニスを塗工し、活性エネルギー線照射してな
る印刷方法およびその印刷物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下詳細に、本発明について詳し
く説明する。本発明におけるハイブリッド化合物に使用
されるポリオール(A)としては、例えば2価のポリオ
ールとして、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ネペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチルプロパ
ンジオール等の分岐アルキルジオール、トリシクロデカ
ンジメチロール、ジシクロペンタジエンジアリルアルコ
ールコポリマーなどを、3価のポリオールとしてトリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールヘキサン、トリメチロールオクタンなどのトリメチ
ロールアルカン類やグリセリンなどを、4価以上のポリ
オールとして、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、
ジトリメチロールプロパン、ソルビタン、ソルビトー
ル、ジペンタエリスリトール、イノシトール、トリペン
タエリスリトール等が例示される。本発明においては、
ブランケット膨潤性を抑制するという観点から、ジグリ
セリン、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリ
トール等の2量体以上のポリオールが好適に用いられ
る。
【0009】本発明の炭素数が4〜36の脂肪酸(B−
1)とは、飽和または不飽和のノルマルまたは分岐状の
炭素数4〜36の脂肪酸、例えば酪酸、カプロン酸、エ
ナンチック酸、オクチル酸、ペラルゴン酸、ウンデカン
酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガ
リック酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、エレオステアリン酸、イコシル(Icosy
l)酸等が例示される。更に天然油脂類の脂肪酸、例え
ば、桐油脂肪酸、あまに油脂肪酸、大豆油脂肪酸、やし
油脂肪酸、(脱水)ひまし油脂肪酸、パーム油脂肪酸、
サフラワー油脂肪酸、綿実油脂肪酸、米ぬか油脂肪酸、
オリーブ油脂肪酸、菜種油脂肪酸等が例示される。更に
魚油や動物油脂由来の脂肪酸として、イカ油脂肪酸、イ
ワシ油脂肪酸、サンマ油脂肪酸、タラ油脂肪酸、鯨油脂
肪酸、牛脂油脂肪酸、豚脂油脂肪酸、羊脂油脂肪酸が例
示される。更に桐油ダイマー脂肪酸、あまに油ダイマー
脂肪酸等の脂肪酸のダイマー酸も例示される。これら炭
素数4〜36の脂肪酸(B−1)が、不飽和脂肪酸であ
る場合には、得られるハイブリッド化合物は、酸化重合
性と活性エネルギー線硬化性の両方併せ持つハイブリッ
ド硬化性化合物となり、本発明の硬化性組成物として使
用する際に、より好ましい硬化性能を付与することが可
能となる。
【0010】本発明におけるハイブリッド化合物を製造
するための、ポリオール(A)、炭素数4〜36の脂肪
酸(B−1)、および(メタ)アクリル酸(C)とのエ
ステル化反応は、撹拌機付き4つ口フラスコに、ポリオ
ール(A)、脂肪酸(B−1)を仕込み、トルエン、キ
シレン、アノン、シクロヘキサン等の還流溶媒下または
無溶媒下、窒素気流下で徐々に加熱昇温し80〜260
℃の範囲で、無触媒下または触媒下で反応させ、酸価
(サンプル1g中に含まれる酸を中和するに必要な水酸
化カリウムのmg数)が5以下、望ましくは2以下にな
るまで行う。その後80〜120℃の温度範囲で、重合
禁止剤を仕込んだ後(メタ)アクリル酸と触媒を仕込
み、空気吹き込み、もしくは空気と窒素の混合もしくは
窒素吹き込みで、トルエン、MIBK、シクロヘキサン
等の溶媒下、80〜120℃の温度範囲で10〜20時
間反応させ、酸価を20以下好ましくは15以下さらに
好ましくは10以下にするまで反応を続ける。
【0011】エステル化触媒としては、p−トルエンス
ルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、エタンスルホン酸等のスルホン酸類、硫酸、塩酸
等の鉱酸、トリフルオロメチル硫酸、トリフルオロメチ
ル酢酸、ルイス酸等が用いられる。その他、テトラブチ
ルジルコネート、テトライソプロピルチタネート等の金
属錯体、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛
等のアルカリ、アルカリ土類金属の酸化物、金属塩触媒
等も用いられる。触媒の使用量は、一般的には0.1〜
5重量%である。また、このような条件下で反応物が着
色することがあるため、還元剤である次亜リン酸、トリ
フェニルホスファイト、トリフェニルホスフェート等を
併用することもある。
【0012】重合禁止剤としては、アルキルフェノー
ル、ハイドロキノン、カテコール、レゾルシン、p −メ
トキシフェノール、t −ブチルカテコール、ピロガロー
ル、1,1−ピクリルヒドラジル、フェノチアジン、p
−ベンゾキノン、ニトロソベンゼン、2,5−ジ−tert
−ブチル−p −ベンゾキノン、ジチオベンゾイルジスル
フィド、ピクリン酸、クペロン、アルミニウムN−ニト
ロソフェニルヒドロキシルアミン、トリ−p −ニトロフ
ェニルメチル、N−(3−オキシアニリノ−1,3−ジ
メチルブチリデン)アニリンオキシド、ジブチルクレゾ
ール、シクロヘキサノンオキシムクレゾール、グアヤコ
ール、o−イソプロピルフェノール、ブチラルドキシ
ム、メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシ
ム等が用いられる。
【0013】さらに多価カルボン酸(B−2)を反応し
てなるハイブリッド化合物は、次の方法で得られる。す
なわち、撹拌機付き4つ口フラスコに、ポリオール
(A)と炭素数4〜36の脂肪酸(B−1)を仕込み、
トルエン、キシレンまたはアノン等の溶媒下または無溶
媒下、窒素気流下で180℃から徐々に昇温し230〜
260℃の温度範囲で数時間反応させ、酸価を5以下、
望ましくは2以下にする。その後冷却し、180℃で多
価カルボン酸を仕込み、180℃から徐々に昇温し23
0〜260℃で数時間反応させ、酸価を5以下望ましく
は2以下になるまで反応させる方法、あるいは、ポリオ
ール(A)、炭素数4〜36の脂肪酸(B−1)、多価
カルボン酸(B−2)とを仕込み、上記同様の溶媒下ま
たは無溶媒下、窒素気流下で180℃から徐々に昇温し
230〜260℃で数時間反応させ、酸価を5以下望ま
しくは2以下にする。その後120℃以下に冷却し、重
合禁止剤、(メタ)アクリル酸、触媒を仕込み、空気吹
き込みもしくは空気と窒素の混合吹き込み下、トルエ
ン、MIBK、またはシクロヘキサン等の溶媒下で、8
0〜120℃の温度範囲で10〜20時間反応させ、酸
価を20以下好ましくは15以下にするまで反応を続け
る方法を例示できる。
【0014】多価カルボン酸としては、マレイン酸また
はその無水物、琥珀酸またはその無水物、アジピン酸、
セバシン酸、ドデセニル無水琥珀酸、ペンタデセニル無
水琥珀酸等があり、さらに、あまに油、桐油等の不飽和
脂肪酸等の二量体であるダイマー酸、o−フタル酸また
はその無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒ
ドロフタル酸またはその無水物、ヘキサヒドロフタル酸
またはその無水物、(メチル)ハイミック酸またはその
無水物、トリシクロデカンジカルボン酸、トリメリット
酸またはその無水物、ピロメリット酸またはその無水
物、重合ロジン等が例示される。
【0015】本発明におけるハイブリッド化合物は、該
化合物中に、炭素数4〜36の脂肪酸(B−1)が10
重量%〜80重量%、(メタ)アクリル酸が5重量%〜
40重量%含まれていることが望ましく、該脂肪酸(B
−1)が10重量%より少ないと、ロジンフェノール樹
脂等の油性インキに一般的に使用される樹脂との相溶性
が不十分となり、80重量%より多いと、活性エネルギ
ー線に対する硬化性が低下する。一方、(メタ)アクリ
ル酸が5重量%より少ないと、活性エネルギー線に対す
る硬化性が低下し、40重量%より多いと脂肪酸(B−
1)の変性量が少なくなり、ロジンフェノール樹脂との
相溶性が不十分となる。
【0016】次に、本発明で使用される植物油またはそ
の脂肪酸エステルについて説明する。先ず植物油とは、
グリセリンと脂肪酸とのトリグリセライドにおいて、少
なくとも1つの脂肪酸が炭素−炭素不飽和結合を少なく
とも1つ有する脂肪酸であるトリグリセライドのことで
あり、その様な植物油として代表的な化合物は、アサ実
油、アマニ油、エノ油、オイチシカ油、オリーブ油、カ
カオ油、カポック油、カヤ油、カラシ油、キョウニン
油、キリ油、ククイ油、クルミ油、ケシ油、ゴマ油、サ
フラワー油、ダイコン種油、大豆油、大風子油、ツバキ
油、トウモロコシ油、ナタネ油、ニガー油、ヌカ油、パ
ーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ヘント
ウ油、松種子油、綿実油、ヤシ油、落花生油、脱水ヒマ
シ油などが挙げらる。さらに好適な植物油を挙げるとす
れば、そのヨウ素価が少なくとも100以上ある植物油
(括弧内は油脂化学製品便覧:日刊工業新聞社から引用
したヨウ素価を示す。)、アサ実油(149以上)、ア
マニ油(170以上)、エノ油(192以上)、オイチ
シカ油(140以上)、カポック油(85〜102)、
カヤ油(130以上)、カラシ油(101以上)、キョ
ウニン油(97〜109)、キリ油(145以上)、ク
クイ油(136以上)、クルミ油(143以上)、ケシ
油(131以上)、ゴマ油(104以上)、サフラワー
油(130以上)、ダイコン種油(98〜112)、大
豆油(117以上)、大風子油(101)、トウモロコ
シ油(109以上)、ナタネ油(97〜107)、ニガ
ー油(126以上)、ヌカ油(92〜115)、ヒマワ
リ油(125以上)、ブドウ種子油(124以上)、ヘ
ントウ油(93〜105)、松種子油(146以上)、
綿実油(99〜113)、落花生油(84〜102)、
脱水ヒマシ油(147以上)が好適に用いられ、さらに
は、ヨウ素価が120以上の植物油がより好ましい。ヨ
ウ素価を120以上とすることで、硬化性組成物の酸化
重合による乾燥性をより高めることができる。
【0017】その他、本発明においては、天ぷら油など
の食用に供された後、回収/再生された再生植物油も用
いることができる。再生植物油としては、含水率を0.
3重量%以下、ヨウ素価を100以上、酸価を3以下と
して再生処理した油が好ましく、含水率を0.3重量%
以下にすることにより、水分に含まれる塩分等のインキ
の乳化挙動に影響を与える不純物を除去することが可能
となり、ヨウ素価を100以上として再生することによ
り、乾燥性、すなわち酸化重合性の良いものとすること
が可能となり、さらに酸価が3以下の植物油を選別して
再生することにより、再生植物油の酸価を低いものとす
るができ、インキの過乳化を抑制することが可能とな
る。回収植物油の再生処理方法としては、濾過、静置に
よる沈殿物の除去、および活性白土などによる脱色とい
った方法がとられる。
【0018】次に、本発明における脂肪酸エステルとし
ては、植物油の加水分解で得られる飽和または不飽和脂
肪酸と、飽和または不飽和アルコールとをエステル反応
させてなる脂肪酸モノエステルを挙げることができる
が、常温(20〜25℃)で液状で且つ常圧(101.
3kPa)で沸点が200℃以上の脂肪酸モノエステル
が好ましく、その様な脂肪酸エステルの具体例として
は、飽和脂肪酸モノエステルとして、酪酸ヘキシル、酪
酸ヘプチル、酪酸ヘキシル、酪酸オクチル、カプロン酸
ブチル、カプロン酸アシル、カプロン酸ヘキシル、カプ
ロン酸ヘプチル、カプロン酸オクチル、カプロン酸ノニ
ル、エナント酸プロピル、エナント酸ブチル、エナント
酸アミル、エナント酸ヘキシル、エナント酸ヘプチル、
エナント酸オクチル、カプリル酸エチル、カプリル酸ビ
ニル、カプリル酸プロピル、カプリル酸イソプルピル、
カプリル酸ブチル、カプリル酸アミル、カプリル酸ヘキ
シル、カプリル酸ヘプチル、カプリル酸オクチル、ペラ
ルゴン酸メチル、ペラルゴン酸エチル、ペラルゴン酸ビ
ニル、ペラルゴン酸プロピル、ペラルゴン酸ブチル、ペ
ラルゴン酸アミル、ペラルゴン酸ヘプチル、カプリン酸
メチル、カプリン酸エチル、カプリン酸ビニル、カプリ
ン酸プロピル、カプリン酸イソプロピル、カプリン酸ブ
チル、カプリン酸ヘキシル、カプリン酸ヘプチル、ラウ
リン酸メチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ビニル、
ラウリン酸プロピル、ラウリン酸イソプロピル、ラウリ
ン酸ブチル、ラウリン酸イソアミル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ラウリン酸−2エチル−ヘキシルなどを挙げること
ができる。
【0019】不飽和脂肪酸エステルとしては、オレイン
酸エチル、オレイン酸プロピル、オレイン酸ブチル、オ
レイン酸アリル、オレイン酸イソアミル、オレイン酸ヘ
プチル、オレイン酸−2−エチルヘキシル、エライジン
酸メチル、エライジン酸エチル、エライジン酸プロピ
ル、エライジン酸アリル、エライジン酸ブチル、エライ
ジン酸イソブチル、エライジン酸−tert−ブチル、
エライジン酸イソアミル、エライジン酸−2−エチルヘ
キシル、、リノール酸メチル、リノール酸エチル、リノ
ール酸アリル、リノール酸プロピル、リノール酸イソプ
ロピル、リノール酸ブチル、リノール酸イソブチル、リ
ノール酸−tert−ブチル、リノール酸ペンチル、リ
ノール酸ヘキシル、リノール酸ヘプチル、リノール酸−
2−エチルヘキシル、リノレン酸メチル、リノレン酸エ
チル、リノレン酸アリル、リノレン酸プロピル、リノレ
ン酸イソプロピル、リノレン酸ブチル、リノレン酸イソ
ブチル、リノレン酸−tert−ブチル、リノレン酸ペ
ンチル、リノレン酸ヘキシル、リノレン酸ヘプチル、リ
ノレン酸−2−エチルヘキシル、アラキドン酸メチル、
アラキドン酸エチル、アラキドン酸アリル、アラキドン
酸プロピル、アラキドン酸イソプロピル、アラキドン酸
ブチル、アラキドン酸イソブチル、アラキドン酸−te
rt−ブチル、アラキドン酸ペンチル、アラキドン酸ヘ
キシル、アラキドン酸ヘプチル、アラキドン酸−2−エ
チルヘキシル、エイコセン酸メチル、エイコセン酸エチ
ル、エイコセン酸アリル、エイコセン酸プロピル、エイ
コセン酸イソプロピル、エイコセン酸ブチル、エイコセ
ン酸イソブチル、エイコセン酸−tert−ブチル、エ
イコセン酸ペンチル、エイコセン酸ヘキシル、エイコセ
ン酸ヘプチル、エイコセン酸−2−エチルヘキシル、エ
イコサペンタエン酸メチル、エイコサペンタエン酸エチ
ル、エイコサペンタエン酸アリル、エイコサペンタエン
酸プロピル、エイコサペンタエン酸イソプロピル、エイ
コサペンタエン酸ブチル、エイコサペンタエン酸イソブ
チル、エイコサペンタエン酸−tert−ブチル、エイ
コサペンタエン酸ペンチル、エイコサペンタエン酸ヘキ
シル、エイコサペンタエン酸ヘプチル、エイコサペンタ
エン酸−2−エチルヘキシル、エルカ酸メチル、エルカ
酸エチル、エルカ酸アリル、エルカ酸プロピル、エルカ
酸イソプロピル、エルカ酸ブチル、エルカ酸イソブチ
ル、エルカ酸−tert−ブチル、エルカ酸ペンチル、
エルカ酸ヘキシル、エルカ酸ヘプチル、エルカ酸−2−
エチルヘキシル、ドコサヘキサエン酸メチル、ドコサヘ
キサエン酸エチル、ドコサヘキサエン酸アリル、ドコサ
ヘキサエン酸プロピル、ドコサヘキサエン酸イソプロピ
ル、ドコサヘキサエン酸ブチル、ドコサヘキサエン酸イ
ソブチル、ドコサヘキサエン酸−tert−ブチル、ド
コサヘキサエン酸ペンチル、ドコサヘキサエン酸ヘキシ
ル、ドコサヘキサエン酸ヘプチル、ドコサヘキサエン酸
−2−エチルヘキシル、リシノール酸メチル、リシノー
ル酸エチル、リシノール酸アリル、リシノール酸プロピ
ル、リシノール酸イソプロピル、リシノール酸ブチル、
リシノール酸イソブチル、リシノール酸−tert−ブ
チル、リシノール酸ペンチル、リシノール酸ヘキシル、
リシノール酸ヘプチル、リシノール酸−2−エチルヘキ
シルなどを例示することができる。
【0020】本発明における脂肪酸エステルを構成する
飽和または不飽和脂肪酸は、実際上は、ヤシ油脂肪酸、
パーム油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、水添
大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、桐油脂肪酸、トール油
脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、あるいはその分別蒸留な
どによる分別脂肪酸が使用され、前記した飽和または不
飽和脂肪酸の混合物として得られる。
【0021】次に、軟化点が50℃以上の樹脂について
説明する。軟化点が50℃以上の樹脂としては、ロジン
変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、ロジ
ン変性アルキッド樹脂、マレイン酸変性ロジンエステル
樹脂、マレイン酸エステル変性石油樹脂、メラミン樹
脂、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、ケトン樹
脂、フェノール変性石油樹脂、ジアリルフタレート樹脂
等が例示される。
【0022】次に、エチレン性不飽和二重結合を持つ
(メタ)アクリルモノマーまたはアクリルオリゴマーに
ついて説明する。エチレン性不飽和二重結合を有する
(メタ)アクリルモノマーモノマーとしては、1官能モ
ノマーとしてアルキル(カーボン数が1〜18)(メ
タ)アクリレート、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレートがあり、さらにベ
ンジル(メタ)アクリレート、ブチルフェノール、オク
チルフェノールまたはノニルフェノールまたはドデシル
フェノールのようなアルキルフェノールアルキレンオキ
サイド付加物の(メタ)アクリレート、イソボルニル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、トリシクロデカンモノメチロール(メタ)アク
リレート等が例示される。さらに2官能モノマーとして
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、 ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールポリ(1〜10)(例えば
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシピバリルヒドロキシピバレートジ(メタ)アクリレ
ート(通称マンダ)、ヒドロキシピバリルヒドロキシピ
バレートジカプロラクトネートジ(メタ)アクリレー
ト、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,6ヘキサンジオールポリ(1〜10)アルキレンオ
キサイド付加体(例えばエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等)ジ(メタ)アク
リレート、1,2−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,5−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、2,5−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,7−ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,2−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート
ジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,2−デカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,2−デカンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,2−ドデカンジオールジ(メタ)ア
クリレート、1,14−テトラデカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,2−テトラデカンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,16−ヘキサデカンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、1,2−ヘキサデカンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−2,4−ペ
ンタンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−
1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2
−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールジ
(メタ)アクリレート、2,4−ジメチル−2,4−ペ
ンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオ−ルジ(メタ)アクリレー
ト、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ジメチロールオクタンジ
(メタ)アクリレート、2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2
−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリ
レート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オールジ(メタ)アクリレート、2,4−ジエチル−
1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,2−ヘキサンジオールポリ(1〜10)アルキレン
オキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)ア
クリレート、1,5−ヘキサンジオールポリ(1〜1
0)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付
加体ジ(メタ)アクリレート、2,5−ヘキサンジオー
ルポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、1,7−ヘ
プタンジオールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、1,8−オクタンジオールポリ(1〜10)アルキ
レンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メ
タ)アクリレート、1,2−オクタンジオールポリ(1
〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)
付加体ジ(メタ)アクリレートジ(メタ)アクリレー
ト、1,9−ノナンジオールポリ(1〜10)アルキレ
ンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)
アクリレート、1,2−デカンジオールポリ(1〜1
0)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付
加体ジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオー
ルポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、1,2−デ
カンジオールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、1,12−ドデカンジオールポリ(1〜10)アル
キレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メ
タ)アクリレート、1,2−ドデカンジオールポリ(1
〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)
付加体ジ(メタ)アクリレート、1,14−テトラデカ
ンジオールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例
えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、
1,2−テトラデカンジオールポリ(1〜10)アルキ
レンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メ
タ)アクリレート、1,16−ヘキサデカンジオールポ
リ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、1,2−ヘキサ
デカンジオールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、2−メチル−2,4−ペンタンポリ(1〜10)ア
ルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジオ
ールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオ
ールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、2,4−
ジメチル−2,4−ペンタンジオールポリ(1〜10)
アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ
(メタ)アクリレート、2,2−ジエチル−1,3−プ
ロパンジオ−ルポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、ジメチロー
ルオクタンジ(メタ)アクリレート(三菱化学)、2−
エチル−1,3−ヘキサンジオールポリ(1〜10)ア
ルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ
(メタ)アクリレート、2,5−ジメチル−2,5−ヘ
キサンジオールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、2−メチル−1,8−オクタンジオールポリ(1〜
10)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付
加体ジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル
−1,3−プロパンジオールポリ(1〜10)アルキレ
ンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メタ)
アクリレート、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジ
オールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えば
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレートトリシク
ロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリシ
クロデカンジメチロールジカプロラクトネートジ(メ
タ)アクリレート、、ビスフェノールAテトラエチレン
オキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えば
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフ
ェノールFテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)
アクリレート、ビスフェノールFポリ(1〜10)アル
キレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体ジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールSテトラエチレンオ
キサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノー
ルSポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド等)付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビ
スフェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジ(メ
タ)アクリレート、水添加ビスフェノールAポリ(1〜
10)アルキレンオキサイド付加体(例えばエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
等)ジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェノールF
テトラエチレンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレー
ト、水添加ビスフェノールFポリ(1〜10)アルキレ
ンオキサイド付加体ジ(メタ)アクリレート、水添加ビ
スフェノーAジ(メタ)アクリレート、水添加ビスフェ
ノールFジ(メタ)アクリレート、ジヒドロキシベンゼ
ン(カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン等)ポリ
(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
等)付加体ジ(メタ)アクリレート、アルキルジヒドロ
キシベンゼンポリ(1〜10)アルキレンオキサイド
(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド等)ジ(メタ)アクリレート、ビス
フェノールAテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロ
ラクトネートジ(メタ)アクリレート、ビスフェノール
Fテトラエチレンオキサイド付加体ジカプロラクトネー
トジ(メタ)アクリレート等が例示される。3官能モノ
マーとしてグリセリントリ(メタ)アクリレート、グリ
セリンポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えば
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等)付加体トリ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパンポリ(1〜10)アルキレンオキサイ
ド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等)付加体トリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネー
トトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンポリ
(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
等)付加体(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド、他)トリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールヘキサンポリ(1〜10)アルキレ
ンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド等)トリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールオクタントリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールオクタンポリ(1〜10)アル
キレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体トリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、トリヒドロキシベンゼン(ピロガロ
ール等)ポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例え
ばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイド等)付加体トリ(メタ)アクリレート等が
例示される。4官能以上のモノマーとしてペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えば
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等)テトラ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラカプロラクトネートテトラ(メタ)
アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジグリセリンポリ(1〜10)アルキレンオキサイ
ド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等)付加体テトラ(メタ)アク
リレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)ア
クリレート、ジトリメチロールプロパンポリ(1〜1
0)アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)テ
トラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパン
テトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレー
ト、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジトリメチロールエタンポリ(1〜10)アルキレ
ンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイド等)テトラ(メタ)ア
クリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)ア
クリレート、ジトリメチロールブタンポリ(1〜10)
アルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)テトラ
(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテト
ラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンポ
リ(1〜10)アルキレンオキサイド(例えばエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロール
オクタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロー
ルオクタンポリ(1〜10)アルキレンオキサイド(例
えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等)テトラ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールポリ(1〜12)アルキレンオキサ
イド(例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等)付加体ペンタ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールポリ(1〜12)ア
ルキレンオキサイド(例えばエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)ヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサカプ
ロラクトネートヘキサ(メタ)アクリレート、トリペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペ
ンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリ
ペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、ト
リペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドヘキ
サ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールポ
リアルキレンオキサイドヘプタ(メタ)アクリレート、
トリペンタエリスリトールポリアルキレンオキサイドオ
クタ(メタ)アクリレート等が例示される。
【0023】さらに(メタ)アクリルオリゴマーとし
て、ポリオール、多塩基酸および(メタ)アクリル酸の
エステル化物、さらにはエポキシアクリレート等が例示
される。ポリオール、多塩基酸は本願で既に例示したも
のが使用され、例えばポリオールとしてはエチレングリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトールなど、多塩基酸としては無水フタル酸、
イソフタル酸、琥珀酸、マレイン酸などが使用される。
【0024】次に、金属ドライヤーとしては、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、イソペンタン酸、ヘキサン酸、2−
エチル酪酸、ナフテン酸、オクチル酸、ノナン酸、デカ
ン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノ
ナン酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、ネオデカン酸、バーサチック
酸、セカノイック酸、トール油脂肪酸、アマニ油脂肪
酸、大豆油脂肪酸、ジメチルヘキサノイック酸、3,
5,5−トリメチルヘキサノイック酸、ジメチルオクタ
ノイック酸などの有機カルボン酸の金属塩、たとえばカ
ルシウム、コバルト、鉛、鉄、マンガン、亜鉛、ジルコ
ニウム塩などの公知公用の化合物が使用可能であり、印
刷インキ表面および内部硬化を促進するために、これら
の複数を適宜併用して使用することもできる。
【0025】次に、ラジカル重合開始剤としては、光開
裂型と水素引き抜き型に大別して例示することができ
る。前者の例として、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α−アクリ
ルべンゾイン等のベンゾイン系、ベンジル、2−メチル
−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン
ー1−オン(イルガキュア907:チバスペシャルティ
ケミカルズ社製)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ
−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノン(イ
ルガキュア369:チバスペシャルティケミカルズ社
製)、ベンジルメチルケタール(イルガキュア651:
チバスペシャルティケミカルズ社製)、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184:
チバスペシャルティケミカルズ社製)、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(ダロ
キュア1173:メルク社製)、1−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン(ダロキュア1116:メルク社製)、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキ
シ−2−プロピル)ケトン、4−(2−アクリロイル−
オキシエトキシ)フェニル−2−ヒドロキシ−2−プロ
ピルケトン、ジエトキシアセトフェノン(ZLI333
1:チバスペシャルティケミカルズ社製)、エサキュア
ーKIP100(ラムベルティ社製)、ルシリンTPO
( BASF社製)、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィン
オキサイド(BAPO1:チバスペシャルティケミカル
ズ社製)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)
−フェニルフォスフィンオキサイド(BAPO2:チバ
スペシャルティケミカルズ社製)、BTTB(日本油脂
(株)製)、CGI1700( チバスペシャルティケミ
カルズ社製等が例示される。
【0026】後者の例として、ベンゾフェノン、p−メ
チルベンゾフェノン、p−クロルベンゾフェノン、テト
ラクロロベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸メチル、
4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノ
ン、4−ベンゾイル−4' −メチル−ジフェニルサルフ
ァイド、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジ
メチルチオキサントン、2,4ジエチルチオキサント
ン、2,4ジクロロチオキサントン、アセトフェノン等
のアリールケトン系開始剤、4,4' −ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン、4,4' −ビス(ジメチルア
ミノ)ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミル、p−ジメチルアミノアセトフェノン等のジア
ルキルアミノアリールケトン系開始剤、チオキサント
ン、キサントン系のおよびそのハロゲン置換系の多環カ
ルボニル系開始剤等が例示される。これらの単独または
適宣組み合わせにより用いる事も出来る。これらの開始
剤は組成物中に0.1〜30重量%の範囲で用いる事が
出来るが、好ましくは1〜15重量%の範囲で用いる事
が出来る。
【0027】次に着色剤としては、無機顔料および有機
顔料を示すことができる。無機顔料としては黄鉛、亜鉛
黄、紺青、硫酸バリウム、カドミウムレッド、酸化チタ
ン、亜鉛華、弁柄、アルミナホワイト、炭酸カルシウ
ム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニ
ウム粉、ベンガラなどが、有機顔料としては、β−ナフ
トール系、β−オキシナフトエ酸系、β−オキシナフト
エ酸系アニリド系、アセト酢酸アニリド系、ピラゾロン
系などの溶性アゾ顔料、β−ナフトール系、β−オキシ
ナフトエ酸系アニリド系、アセト酢酸アニリド系モノア
ゾ、アセト酢酸アニリド系ジスアゾ、ピラゾロン系など
の不溶性アゾ顔料、銅フタロシアニンブルー、ハロゲン
化(塩素または臭素化)銅フタロシアニンブルー、スル
ホン化銅フタロシアニンブルー、金属フリーフタロシア
ニンなどのフタロシアニン系顔料、キナクリドン系、ジ
オキサジン系、スレン系(ピラントロン、アントアント
ロン、インダントロン、アントラピリミジン、フラバン
トロン、チオインジゴ系、アントラキノン系、ペリノン
系、ペリレン系など)、イソインドリノン系、金属錯体
系、キノフタロン系などの多環式顔料および複素環式顔
料などの公知公用の各種顔料が使用される。
【0028】本発明において従来通りの石油系溶剤など
の揮発性有機化合物(VOC)を含む沸点200〜40
0℃の印刷インキ溶剤を用いてもよい。本発明の印刷イ
ンキ溶剤は、例えば日本石油(株)製1号スピンドル
油、3〜8号ソルベント、ナフテゾールH、アルケン5
6NT、三菱化学(株)製ダイヤドール13、ダイヤレ
ン168、日産化学(株)製Fオキソコール、Fオキソ
コール180等が例示される。芳香族成分を3%以下に
減じた印刷インキ用溶剤とは同沸点範囲の石油系溶剤で
芳香族系成分/ナフテン系成分/パラフィン系成分の重
量比が0〜3/0〜100/100〜0の溶剤であり、
時にはオレフィン系成分が含まれることもある溶剤であ
る。具体的には、日本石油(株)製AFソルベント4〜
8、0号ソルベントH、ISU(株)製N−パラフィン
C14−C18、出光興産(株)のスーパーゾルLA3
5、LA38等、エクソン化学(株)のエクソールD8
0、D110、D120、D130、D160、D10
0K、D120K、D130K等、マギーブラザーズ社
製のマギーソル−40、−44、−47、−52、−6
0等が例示される。アニリン点は60から115℃が望
まれる。もしアニリン点が115℃より高い溶剤を使用
すれば、インキ組成中の使用樹脂との溶解力が不足し
て、インキの流動性が不十分であり、その結果被印刷体
へのレベリングが乏しく光沢のない印刷物しか得られな
い。また、60℃より低いアニリン点の溶剤を使用した
インキは乾燥時のインキ被膜からの溶剤の脱離性が悪く
乾燥劣化を起こしてしまう。
【0029】次に、本発明における硬化性組成物として
の使用形態について説明する。本発明における硬化性組
成物は、印刷インキまたはオーバープリントニス(OP
ニス)としての使用形態がある。印刷インキにおいて
は、通常平版印刷インキとしての形態において使用され
るが、凸版印刷方式である活輪インキ、フレキソインキ
としての使用も可能である。通常の組成比は下記の通り
である。 着色剤 0〜30重量% 樹脂 0〜40重量% 植物油および/またはその脂肪酸エステル 5〜90重量% ハイブリッド化合物 5〜90重量% エチレン性不飽和二重結合を有するモノマー 5〜90重量% ラジカル重合禁止剤 0.01〜1重量% ラジカル重合性開始剤 0〜 15重量% 金属ドライヤー 0.1〜3.0重量% その他添加剤 0〜10重量% 印刷インキ用溶剤 0〜40重量%
【0030】本発明における硬化性組成物を製造するに
当たっては、本発明のハイブリッド化合物、植物油また
はその脂肪酸エステル、およびエチレン性不飽和二重結
合を持つ(メタ)アクリルモノマーまたは(メタ)アク
リルオリゴマーを、常温または120℃までの加熱混合
で得ることができる。その場合、必要に応じて、空気吹
き込み(あるいは窒素ガスとの混合)、重合禁止剤の添
加、あるいは酸化防止剤の添加などを同時に行う。
【0031】本発明の硬化性組成物に、さらに樹脂を追
加して用いる場合、特に本発明で効果的な50℃以上の
軟化点を持つ樹脂を用いる場合は、該樹脂を植物油また
はその脂肪酸エステルで180〜260℃の温度範囲で
0.5〜3時間、溶解またはクッキングしたワニスの形
で使用するのが効果的である。該ワニスに、必要に応じ
て、本発明のハイブリッド化合物および/またはエチレ
ン性不飽和二重結合を有する(メタ)アクリルモノマー
または(メタ)アクリルオリゴマーを混合した形にワニ
スとしても使用可能である。
【0032】重合禁止剤としては、(アルキル)フェノ
ール、ハイドロキノン、カテコール、レゾルシン、p −
メトキシフェノール、t −ブチルカテコール、ピロガロ
ール、1,1ピクリルヒドラジル、フェノチアジン、p
−ベンゾキノン、ニトロソベンゼン、2,5−ジ−tert
−ブチル−p −ベンゾキノン、ジチオベンゾイルジスル
フィド、ピクリン酸、、クペロン、アルミニウムN−ニ
トロソフェニルヒドロキシルアミン、トリ−p −ニトロ
フェニルメチル、N−(3−オキシアニリノ−1,3−
ジメチルブチリデン)アニリンオキシド、ジブチルクレ
ゾール、シクロヘキサノンオキシムクレゾール、グアヤ
コール、o−イソプロピルフェノール、ブチラルドキシ
ム、メチルエチルケトキシム、シクロヘキサノンオキシ
ム等が使用される。
【0033】添加剤としては、例えば、耐摩擦剤、ブロ
ッキング防止剤、スベリ剤、スリキズ防止剤としては、
カルナバワックス、木ろう、ラノリン、モンタンワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
スなどの天然ワックス、フィッシャートロプスワック
ス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、
ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリアミドワッ
クス、およびシリコーン化合物などの合成ワックスを使
用することができる。
【0034】さらに、本発明の硬化性組成物を印刷イン
キ用として使用する場合は、該組成物を印刷インキに供
し易い粘度(100 〜200 Pa ・s /25℃)を持っ
たワニスにすることが望ましい。その組成比に限定はな
いが、樹脂/植物油またはその脂肪酸エステル/重合禁
止剤/ハイブリッド化合物/エチレン性不飽和二重結合
を有する(メタ)アクリルモノマーおよび/または(メ
タ)アクリルオリゴマー=5〜50重量%/1〜40重
量%/0.01〜1重量%/10〜40重量%/0〜4
0重量%が、一般的な組成比となる。
【0035】さらに、該ワニスをゲル化剤を用いてゲル
ワニスとすることも可能である。ゲル化剤としては、通
常アルミニウム錯体化合物を挙げる事が出来る。環状ア
ルミニウム化合物類、例えば環状アルミニウムオキサイ
ドオクテート(川研ファインケミカル社製アルゴマー8
00)、環状アルミニウムオキサイドステアレート(川
研ファインケミカル社製アルゴマー1000S)等、ア
ルミニウムアルコラート類としてアルミニウムエチレー
ト、アルミニウムイソプロピレート(川研ファインケミ
カル社製AIPD) 、アルミニウム−sec−ブチレー
ト(川研ファインケミカル社製ASPD) 、アルミニウ
ムイソプロピレート−モノ−sec−ブチレート(川研
ファインケミカル社製AMD) 、アルミニウムアルキル
アセテート類、例えばアルミニウム−ジ−n −ブトキサ
イド−エチルアセトアセテート(ホープ製薬製Chel
ope−Al−EB2)、アルミニウム−ジ−iso−
ブトキサイド−メチルアセトアセテート(ホープ製薬製
Chelope−Al−MB12)、アルミニウム−ジ
−iso−ブトキサイド−エチルアセトアセテート(ホ
ープ製薬製Chelope−Al−EB102)、アル
ミニウム−ジ−iso−ブトキサイド−エチルアセトア
セテート(ホープ製薬製Chelope−Al−EB
2)、アルミニウム−ジ−iso−プロポキサイド−エ
チルアセトアセテート(ホープ製薬社製Chelope
−Al−EP12、川研ファインケミカル社製ALc
h)、アルミニウム−トリス(アセチルアセトナート)
(川研ファインケミカル社製ALCH−TR) 、アルミ
ニウム−トリス(アチルアセトアセテート)(川研ファ
インケミカル社製アルミキレート−A) 、アルミニウム
−ビス(エチルアセチルアセトナート)−モノアセチル
アセトナート(川研ファインケミカル社製アルミキレー
トD) 、アルミキレートM(川研ファインケミカル社
製)、アルミキレートNB−15(ホープ製薬社製)、
ケロープS(ホープ製薬社製)ケロープACS−2(ホ
ープ製薬社製、液状オリープAOO(ホープ製薬社製)
、液状オリープAOS( ホープ製薬社製) が例示され
る。アルミニウム石鹸としてアルミニウムステアレート
(日本油脂(株)製)、アルミニウムオレート、アルミ
ニウムナフトネート、アルミニウムウレート、アルミニ
ウムアセチルアセトネート、が例示される。これらのゲ
ル化剤は、ワニス100重量部に対し、0.1重量部か
ら10重量部の範囲で使用される。その他のゲル化剤と
して、環状ジペプチド類、有機液体をゲル化せしめる性
質エチレンビス(12−ヒドロキシオクタデカン酸)ア
マイド等のビスアミド類、Al −Mg−ヒドロキシカプ
リレ−ト、Al −Mg−ヒドロキシミリステート、Al
−Mg−ヒドロキシパルミテート、Al −Mg−ヒドロ
キシベヘネート等の粉末状のアルミニウム−マグネシウ
ム化合物が例示される。さらにAIP、ASB、AIE
−M、ASE−M、OAO、OAO−EF、OAO−H
T、Cyco −Gel、Ketalin、Ketalin−II、Ketalin
−III、TRI−HLP−49、P−95、KHD、A
TC−30、OASMS、OAS/607、ALAC、
AO−L47(以上Chattem Chemicals, Inc)が例
示される。さらにテトライソプロピルチタネート、テト
ラn−ブチルチタネート、テトレオクチルチタネート、
チタンアセチルアセトネート、チタンオクチレングリコ
レート、チタンラクテート、チタンラクテートエチルエ
ステル等の有機チタネート等が例示される。さらにジル
コニウム−テトラブトキシド、ジルコニウムアセチルア
セトン、ジルコニウムアセチルアセトン、ジルコニウム
アセチルアセトン、アセチルアセトンジルコニウムブト
キシド、アセト酢酸エチルジルコニウムブトキシド等の
有機ジルコニム等が例示される。ゲルワニスの作成は、
通常ゲル化剤を0.1〜3重量部を仕込み、100〜2
00℃の温度範囲で、30分〜2時間反応させて得られ
る。
【0036】印刷インキは、常温から100℃の間で、
着色剤、ワニスおよび/またはそのゲルワニス、本発明
のハイブリッド化合物、植物油またはその脂肪酸エステ
ル、エチレン性不飽和二重結合を持つ(メタ)アクリル
モノマーまたは(メタ)アクリルオリゴマー、ラジカル
重合禁止剤、ラジカル重合性開始剤および/または増感
剤、金属ドライヤー、その他添加剤などの印刷インキ用
成分を、ニーダー、三本ロール、アトライター、サンド
ミル、ゲートミキサーなどの練肉、混合、調整機を用い
て製造される。
【0037】本発明の硬化性組成物からなる硬化性イン
キは、通常湿し水を使用するオフセット印刷に適用され
るが、湿し水を使用しない水無し印刷にも好適に用いら
れる。また、本発明の硬化性組成物は、オーバープリン
トニス(通称OPニス)にも適用される。本発明の硬化
性組成物、硬化性インキは、フォーム用印刷物、各種書
籍用印刷物、カルトン紙等の各種包装用印刷物、各種プ
ラスチック印刷物、シール/ラベル用印刷物、美術印刷
物、金属印刷物(美術印刷物、飲料缶印刷物、缶詰等の
食品印刷物)などの印刷物に適用される。硬化性インキ
については、紫外線硬化性インキ、電子線硬化性インキ
として、オーバーコートワニスについては、紫外線硬化
性オーバーコートワニス、電子線オーバーコートワニス
として使用され、さらに水性オーバーコートワニスとし
て使用されることもある。
【0038】さらに本発明は、本発明の硬化性インキを
用いた印刷物の美的高級感や耐久性をさらに高めるため
に、基材に硬化性インキを印刷し、直ちにウェットで活
性エネルギー線硬化性オーバーコートワニスを塗工し、
活性エネルギー線照射する印刷方法や、該方法によって
得られた印刷物をも提供する。通常酸化重合性のみの一
般油性インキを印刷した後、ウェットで直ちに活性エネ
ルギー線オーバーコートワニスを塗工し、活性エネルギ
ー線照射した場合、数日後の光沢を測定すると、初期光
沢が維持されずに光沢低下する、いわゆるグロスバック
が生ずるが、本発明の硬化性インキを用いた場合、活性
エネルギー線硬化性オーバーコートワニスを直ちに塗
工、活性エネルギー線照射した場合でも、このグロスバ
ックは著しく改善され、美的高級感のある印刷物を提供
することができる。尚、基材としては北越製紙(株)製
マリコート、ポリエチコート紙、アルミコート紙等のコ
ートボール紙、三菱製紙(株)製特菱アート紙、上質紙
等の薄紙コート紙、合成紙、プラスチックフィルム、金
属板等が使用される。
【0039】以下具体例をもって、本発明を詳細に説明
する。例中「部」とは、重量部を示す。
【0040】ハイブリッド化合物(HR2)の製造例 攪拌機付き、水分離管付き、温度計付き四つ口フラスコ
に、あまに油脂肪酸532部、ジトリメチロールプロパ
ン250部、トルエン70部を仕込み、窒素気流下で徐
々に昇温し、230℃で7時間反応させ、酸価が5以下
になったところで110℃に冷却し、メトキノン0.9
部、p−トルエンスルフォン酸9部、アクリル酸151
部を仕込み、窒素/空気等容量気流下で反応させた。約
8時間後に脱水反応が止まったところで、シクロヘキサ
ン20部を仕込み、さらに還流にて脱水反応を継続さ
せ、酸価が15.0になったところで、等量の水で3回
水洗し、水洗水がpH試験紙で中性またはそれに近いの
を確認した後、脱溶媒して汲み出した。酸価は8.2で
あった。
【0041】以下同様に、表1に示した処方で反応さ
せ、ハイブリッド化合物HR1〜HR7を得た。
【0042】
【表1】
【0043】ワニス(V1)の製造例 攪拌機付き、水分離冷却管付き、温度計付き四つ口フラ
スコに、窒素気流下で、ロジン変性フェノール樹脂R1
(ガムロジン、グリセリン、p−tert−オクチルフ
ェノール型レゾールから製造される、重量平均分子量
4.5万、酸価22の樹脂)35部、あまに油25部を
仕込み、220℃で1時間加熱した。その後温度を下
げ、110℃でハイドロキノン0.1部、HR1を30
部、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレートを1
0部、順に仕込み、空気気流下、100℃で1時間加熱
した。コーンプレート型粘度計で粘度測定したところ、
108Pa ・s /25℃であった。以下同様に、表2に
示した処方でワニス(V1〜V7)を作成した。
【0044】
【表2】
【0045】比較例ワニス(V8)の製造例(酸化重合
型ワニス) 攪拌機付き、水分離冷却管付き、温度計付き四つ口フラ
スコに、窒素気流下に、ロジン変性フェノール樹脂R1
を45部、あまに油20部、AF5溶剤(日本石油
(株)製アロマフリーインキ溶剤)34.4部、ALC
H(川研ファインケミカル(株)製ゲル化剤)0.5
部、2,6−ジターシャリブチルー4−メチルトルエン
0.1部を仕込み、200℃で1時間加熱溶解した。コ
ーンプレート型粘度計で粘度測定したところ、98Pa
・s /25℃であった。以下同様に、表3に示した処方
で、比較例ワニスV9、V10を作成した。
【0046】比較例ワニス(V11)の製造例(活性エ
ネルギー線硬化型ワニス) 攪拌機付き、水分離冷却管付き、温度計付き四つ口フラ
スコに、ダップトートDT170(東都化成(株)製ジ
アルルフタレート樹脂)30部、ジトリメチロールプロ
パンテトラアクリレート69.9部、ハイドロキノン
0.1部を仕込み、空気気流下で100℃で30分〜1
時間で溶解した。コーンプレート型粘度計で粘度測定し
たところ、152Pa ・s /25℃であった。 以下
同様に、表3に示した処方で、比較例ワニスV11、V
12を作成した。
【0047】
【表3】
【0048】硬化性インキ(インキ1)の製造例 紅顔料としてカーミン6B(東洋インキ製造(株)製紅
顔料)18部、ワニスV1を49部、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートを10部、トリメチロールプ
ロパントリアクリレートを16.9部、4,4’−ビス
(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(EAB)を2.5
部、イルガキュア907を2.5部、ハイドロキノン
0.1部、ナフテン酸マンガン1部を仕込み、三本ロ−
ルミルで常法により製造した。尚、インキはタック値7
〜8/25℃に調製した。以下表4、表5に示した処方
でインキ2〜15を製造した。尚、インキ9、10、1
4,15は電子線硬化性インキの例である。尚、硬化性
インキ1〜10の加熱減分はいずれも0.9%(水分
0.2%)、硬化性インキ11の加熱減分は、5.8%
(水分0.2%)、硬化性インキ12〜15の加熱減分
は10.9%(水分0.2%であった。その測定方法は
熱分析装置にて、110℃、1時間、窒素ガス流量10
0mL/分の条件での熱重量測定を行った。また含水率
はカールフィッシャー法により求めた。
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【0052】比較例油性インキ(インキ11)の製造例 カーミン6Bを18部、ワニスV8を70.9部、AF
5溶剤を10部、BHTを0.1部、ナフテン酸マンガ
ン1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常法により作成し
た。尚、インキはタック値7〜8/25℃に調製した。
以下同様に、表6に示した処方で比較例油性インキ1
2、13を製造した。尚、比較例油性インキ11〜13
の加熱減分は35%(水分0.2%)であった。
【0053】比較例油性インキ(インキ16)の製造例 カーミン6Bを18部、ワニスV8を70.9部、AF
5溶剤を10部、BHTを0.1部、ナフテン酸マンガ
ン1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常法により作成し
た。尚、インキはタック値7〜8/25℃に調製した。
以下同様に、表6に示した処方で比較例油性インキ1
7、18を製造した。尚、比較例油性インキ16〜18
の加熱減分は35%(水分0.2%)であった。
【0054】
【表6】
【0055】比較例紫外線硬化性インキ(インキ14) カーミン6Bを18部、ワニスV11を30部、ジトリ
メチロールプロパンテトラアクリレート26.9部、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート20部、EA
Bを2.5部、イルガキュア907を2.5部、ハイド
ロキノン0.1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常法によ
り作成した。尚、インキはタック値7〜8/25℃に調
製した。以下同様に、表6に示した処方で、比較紫外線
硬化性インキ15を製造した。
【0056】比較例電子線硬化性インキ(インキ16) カーミン6Bを18部、ワニスV11を35部、ジトリ
メチロールプロパンテトラアクリレート26.9部、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート20重量部、
ハイドロキノン0.1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常
法により作成した。尚、インキはタック値7〜8/25
℃に調製した。以下同様に、表6に示した処方で、比較
電子線硬化性インキ17を製造した。
【0057】比較例紫外線硬化性インキ(インキ19) カーミン6Bを18部、ワニスV11を30部、ジトリ
メチロールプロパンテトラアクリレート26.9部、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート20部、EA
Bを2.5部、イルガキュア907を2.5部、ハイド
ロキノン0.1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常法によ
り作成した。尚、インキはタック値7〜8/25℃に調
製した。以下同様に、表6に示した処方で、比較紫外線
硬化性インキ20を製造した。
【0058】比較例電子線硬化性インキ(インキ21) カーミン6Bを18部、ワニスV11を35部、ジトリ
メチロールプロパンテトラアクリレート26.9部、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレート20重量部、
ハイドロキノン0.1部を仕込み、三本ロ−ルミルで常
法により作成した。尚、インキはタック値7〜8/25
℃に調製した。以下同様に、表6に示した処方で、比較
電子線硬化性インキ22を製造した。
【0059】本発明の効果を、グロスバック試験にて説
明する。(実施例1〜11、比較例1〜9) −紫外線照射の場合− マリコート紙(北越製紙(株)製コートボール紙)にR
Iテスター(明製作所(株)製簡易印刷機)を使用し、
インキ盛り0.3ccで展色刷りした後、直ちにワイヤー
バー#3K−ロックスプルーファ(RK PRINT−
COAT INSTRUMENTS Ltd)で、紫外線
硬化性ニス(FDPCA902ワニス:東洋インキ製造
(株)製)を塗工、紫外線照射し、直後と72時間後に光
沢を測定した。またセロテープ(登録商標)剥離による
密着試験も実施した。紫外線照射は、USHIO(株)
製照射装置UVC−2535(120W/cm超高圧水銀
オゾンノーカットランプ1灯、コンベヤースピード30
m /min の条件)を使用した。光沢計は村上色彩研究所
(株)製60度の条件で使用した。
【0060】−電子線照射の場合− 紫外線照射の場合と同条件で展色刷りし、EB硬化性ニ
ス(FDPCA902から開始剤を除いたニス)を塗工
後、直ちに電子線照射した。電子線照射については、米
国ESI(株)製低エネルギー電子線照射装置(加圧電
圧175KV、酸素濃度500ppm の窒素置換した雰囲
気)を用い30KGy で照射した。以上の結果を表7に
まとめて示した。
【0061】
【表7】
【0062】次いで、本発明の効果を、ブランケット膨
潤性試験にて説明する。油性インキに一般的に使用され
る金陽社(株)製ブランケットS7400上に、各イン
キおよび各原料素材を乗せ、72時間後のブランケット
膨潤性をマイクロゲージで測定した。膨潤後のブランケ
ットと膨潤前のブランケットの厚さの差を、膨潤前のブ
ランケットの厚さで除し、百分率( %)で表示した。結
果を表8にまとめて示した。表中で、0〜0.5%は膨
潤良好、0.6〜0.9%はわずかに膨潤するが実用レ
ベル、1.0%以上は不良。以上の結果を表8にまとめ
て示した。
【0063】
【表8】
【0064】インキ洗浄性:RIテスターで各インキを
印刷後、ミネラルターペンでインキの洗浄性を試験し
た。結果を表8にまとめて示した。表中○は洗浄性良
好、×は洗浄性不良を示す。
【0065】
【発明の効果】以上の様に、本発明によるハイブリッド
化合物を使用した硬化性組成物を使用する事により、酸
化重合性油性インキの持つ耐膨潤性、洗浄性、乳化適
性、ミスチング適性、低コスト性を保持しつつ、且つ活
性エネルギー線硬化性オーバーコートワニスを塗工した
場合、グロスバックが抑制された光沢感のある高級印刷
物を提供することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/44 C08F 2/44 B 2/50 2/50 283/01 283/01 C09D 11/10 C09D 11/10 Fターム(参考) 2H113 AA03 AA04 AA06 BC00 DA41 FA10 FA42 FA43 4J011 PA03 PA07 PA43 PA44 PA83 PA85 PA87 PA88 PB25 PC02 PC08 QA03 QA12 QA13 QA22 QA23 QA24 QB14 SA01 SA21 SA31 SA51 SA64 SA84 UA01 UA03 WA05 4J027 AB01 AB10 AB12 AB19 BA07 BA20 BA21 BA23 BA25 BA26 BA28 CC05 CC06 CD08 4J039 AB03 AD20 AD21 BC01 BC19 BC20 BE01 BE24 BE27 CA04 CA06 DA05 EA04 EA38 EA39 EA40 FA01 FA02 GA01 GA02 GA25 4J100 AL02P AL03P AL04P AL05P AL08P AL08Q AL60P AL60Q AL61P AL62P AL62Q AL63P AU13R BA15Q BA21Q BC43P FA09 FA10 JA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール(A)と、炭素数が4〜36の
    脂肪酸(B−1)と、(メタ)アクリル酸(C)とをエ
    ステル反応させてなるハイブリッド化合物、植物油また
    はその脂肪酸エステル、およびエチレン性不飽和二重結
    合を持つ(メタ)アクリルモノマーまたは(メタ)アク
    リルオリゴマーからなる硬化性組成物。
  2. 【請求項2】ハイブリッド化合物が、さらに多価カルボ
    ン酸(B−2)をエステル反応させて得られる化合物で
    あることを特徴とする請求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】ハイブリッド化合物が、炭素数4〜36の
    脂肪酸(B−1)を10重量%〜80重量%および(メ
    タ)アクリル酸(C)を5重量%〜40重量%含有して
    なることを特徴とする請求項1または2記載の硬化性組
    成物。
  4. 【請求項4】炭素数4〜36の脂肪酸(B−1)が、乾
    性油または半乾性油の脂肪酸であることを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】植物油またはその脂肪酸エステルが、乾性
    油およびまたは半乾性油、またはそれらの脂肪酸エステ
    ルであることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記
    載の硬化性組成物。
  6. 【請求項6】軟化点が50℃以上の樹脂をさらに含有し
    てなることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載
    の硬化性組成物。
  7. 【請求項7】金属ドライヤーおよび/またはラジカル重
    合性開始剤をさらに含有してなることを特徴とする請求
    項1ないし6いずれか記載の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】着色剤をさらに含有してなることを特徴と
    する請求項1ないし7いずれか記載の硬化性インキ。
  9. 【請求項9】基材に、請求項8記載の硬化性インキを印
    刷し、直ちにウェットで活性エネルギー線硬化性オーバ
    ーコートワニスを塗工し、活性エネルギー線を照射して
    なることを特徴とする印刷方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の印刷方法により得られた
    印刷物。
JP2001059435A 2000-12-28 2001-03-05 硬化性組成物、硬化性インキ、その印刷方法およびその印刷物 Pending JP2002293832A (ja)

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