JP2002284448A - 合成繊維の巻取り方法及び巻取り装置 - Google Patents

合成繊維の巻取り方法及び巻取り装置

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JP2002284448A
JP2002284448A JP2001094137A JP2001094137A JP2002284448A JP 2002284448 A JP2002284448 A JP 2002284448A JP 2001094137 A JP2001094137 A JP 2001094137A JP 2001094137 A JP2001094137 A JP 2001094137A JP 2002284448 A JP2002284448 A JP 2002284448A
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winding
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package
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JP2001094137A
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English (en)
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Tamotsu Suzuki
保 鈴木
Teruaki Saijo
照章 西城
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Winding Filamentary Materials (AREA)
  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージ表層の糸質変化を抑制し、表層糸
の剥奪処理を不要化でき、かつ、高い水準の切替成功率
を達成する。更には、テール処理も不要とする。 【解決手段】 巻き上がりパッケージ8を巻取り位置か
ら待機位置に移動する過程で、糸条が空ボビン11に接
触する前にターレット部材10の回動を停止させ、ここ
で上部糸寄せガイド15及び下部糸寄せガイド14を同
期させて動作することで、トラバース中の糸条を停止さ
せることなく、糸条を空ボビン11上の糸条把持部のと
ころまで、糸寄せし、これと同時に、上部糸寄せガイド
15、下部糸寄せガイド14、ターレット部材10の少
なくともいずれかの動作により糸条を空ボビン11周面
に巻き付けることで糸条を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糸条を連続的に巻き
取るターレット型巻取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡糸装置から紡出された合成繊維糸条を
巻き取る場合、2本のスピンドルにて糸条を交互に巻き
取るターレット型の巻取機が主流であり、この糸条切替
方法については、例えば特開昭63−92578号公
報、特開平1−231771号公報、特開平4−759
75号公報、特開平8−12191号公報に記載されて
いるような方法が知られている。これらの方法では、糸
条切替時の糸道屈曲を低減させたり、空ボビン周面との
不要な接触を軽減するなどの改善を行うことで、切替成
功率の改善や、巻き上がりパッケージ表層の糸質劣化軽
減を図っているが、いずれの方法も、糸条切替前、糸条
はトラバース装置から外された状態で一旦停止、支持さ
れる。このため、パッケージ表層には糸がトラバースさ
れていない不要な棒巻きである表層バンチが必然的にで
きていた。この表層バンチは、形成される時に短時間で
急激に巻き径が増加し、これにより巻取り張力も増加す
るため、通常の糸層を形成する部分に比べ糸質が変化し
ていることが多く、また、例え糸質が使用可能なレベル
であっても、パッケージが仮撚加工、織り、編み等の次
工程に送られ糸条が解舒される際に、通常の糸層と異な
る解舒張力となることから品質異常や糸切れの要因とな
り、このためこれを剥奪する作業が必要となり、またそ
の分の屑が生じるという問題があった。
【0003】更に、上記の方法では糸条切替後も糸条が
トラバース中心方向に向かって移動しようとする力に逆
らって糸条を支持し、一旦停止させるため、空ボビンの
糸条把持部付近に棒巻きであるテールバンチもまた形成
されていた。このテールバンチは不要な糸であるため、
後の工程でこれを除去するテール処理が必要となり、こ
の分の作業負荷が生じる問題があった。
【0004】一方、このような表層バンチ、及びテール
バンチを形成しない方法としては、特公昭61−547
11号公報に記載されているような方法が提案されてい
るあげられる。
【0005】この切替方式を概略正面図、図28、29
および概略側面図、図30を用い説明する。まず、図2
8は通常の巻取り状態を示し、上部の紡糸機(図示せ
ず)から供給された糸条は振り支点ガイド2を中心に、
トラバース装置3により綾振られ、接圧ロール4により
送られ、巻取り位置にあるスピンドル5に緊締されたボ
ビンにより巻き取られ、パッケージ6を形成する。切替
時に糸を案内するガイドについては、まず切替時に糸条
を糸条把持部方向に糸寄せする糸寄せガイド7が接圧ロ
ール4の側近に位置しており、巻き上がりパッケージ8
に至る糸道を規制する糸道規制ガイド9は2本存在し、
これらは2本のスピンドル中心を結んだ線に対し互いに
対称となる位置で、且つパッケージが巻き太ったときに
接触しない位置で、ターレット部材10上に固定されて
いる。パッケージ6が所定の量まで巻き上がると、切替
が開始し、待機位置にあったスピンドル5が回転を始
め、回転速度が所定の速度に達すると、ターレット部材
10がスピンドル回転方向とは逆回転方向に180度回
動し、図29の状態となる。スピンドル5はターレット
部材10に取り付けられているため、巻取り位置にあっ
た巻き上がりパッケージ8が待機位置方向へ、待機位置
にあった空ボビン11が巻取り位置方向へ移動する。こ
のとき、糸条は空ボビン周面に接触しながら依然トラバ
ースされた状態で巻き上がりパッケージ8に巻き取られ
ている。次に、図30のように糸寄せガイド7をスピン
ドル軸に平行方向に作動させ、糸条を空ボビン端の糸条
把持部12の方へ移動すると、それに伴い糸条が糸道規
制ガイド9に設けた斜溝13に入り込み、糸寄せした糸
条の糸道を糸条把持部12に対し平行に保つ作用を果た
し、遂には糸条把持部12に糸条が把持され、糸条が切
り替えられる。切替直後糸条は図29の破線で示した糸
道となり、自動的に上部糸寄せガイド7から外れ、トラ
バース中心方向に移動し、通常の巻き取りを開始する。
【0006】そして、最後に糸寄せガイド7を元の位置
に復帰し切替が完了する。
【0007】しかし、この方法では、糸切替前に糸条が
トラバースしている状態で空ボビン周面に接触するだけ
でなく、巻き上がりパッケージ8に至る糸道を糸道規制
ガイド9で極端に曲げて切り替えるため、ここで大きな
擦過作用とそれに伴う摩擦力が働き、下流側の糸張力を
過剰とし、このため巻き上がりパッケージ表層の糸質は
大きく変化する。更に、屈曲箇所ではトラバース方向に
も大きな摩擦力が働き、巻き位置は極端に中央に寄った
形となり、やはり表層糸を剥奪する必要があった。ま
た、屈曲箇所の上流の糸張力は低下するため、巻取機に
糸条を供給するゴデットロールに糸条が逆巻きされ易
く、切替成功率を高く維持できず、この対策として切替
動作を開始してから切替の瞬間までの間、巻き上がりパ
ッケージの巻取速度を通常速度よりも上昇させ、あらか
じめ巻き取り張力を高くすることで張力低下を補うのが
一般的であるが、こうすると今度は屈曲箇所での擦過作
用が強くなり、糸質を更に大きく変化させるため、結局
表層の糸質改善と切替性の改善が相容れないという問題
があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、これまで
の技術では糸の切替に伴う以下の二つの問題点、パッケ
ージ表層の糸質変化、表層バンチの形成、を同時に解決
することはできていなかった。ゆえに、もう1つの問題
点であるテールバンチの形成も含めた、三つ同時の解決
方法は当然できていなかった。そこで、本発明の課題
は、第1に切替時に生じるパッケージ表層の糸質変化を
抑え、かつ、表層バンチを形成しないことで、表層糸の
剥奪処理を不要化できる巻取り方法を提供することです
ることで、第2の課題は第1の課題に加え、テールバン
チを形成しないことでテール処理を不要とし、トータル
としてパッケージの端糸処理作業を大幅に省略できる巻
取り方法を提供することであり、第3の課題は第1、第
2の課題を満たした上で高水準の切替成功率を達成でき
る巻取り方法を提供することである。
【0009】また、かかる課題を解決する巻き取り装置
を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の糸条巻取り方法は、糸条を綾振る支点とな
る、振り支点ガイドと、糸を巻取る前で左右に綾振るト
ラバース装置と、巻き取られた糸条に当接して所定の面
圧を付与する接圧ロ−ラーと、綾振られて送り出されて
くる糸条を交互に巻取る2本のスピンドルと、該2本の
スピンドルを装着し、それらを巻取り位置と待機位置に
交互に回動するターレット部材と、糸条を一方のスピン
ドルに緊締された巻き上がりパッケージから、もう一方
のスピンドルに緊締された空ボビンに切り替える際に、
空ボビンを挟み糸条走行方向に対し上流側で、糸条をト
ラバース装置から外し、空ボビン上の糸条把持部方向へ
寄せる上部糸寄せガイドと、下流側で、糸条をやはり空
ボビン上の糸条把持部方向へ寄せる下部糸寄せガイド
と、該下部糸寄せガイドから巻き上がりパッケージにい
たる糸条の糸道を規制する、糸道規制ガイドからなる糸
条巻取装置を用い、糸条を切り替えるに際し、巻き上が
りパッケージを巻取り位置から待機位置に移動する過程
で、糸条が空ボビンに接触する前にターレット部材の回
動を停止し、次に、下部糸寄せガイド、及び糸道規制ガ
イドを空ボビンと巻き上がりパッケージの間に移動さ
せ、次に上部糸寄せガイドと下部糸寄せガイドを同期さ
せて動作することで、トラバース中の糸条を停止させる
ことなく、糸条を空ボビン上の糸条把持部のところま
で、糸条把持部に略平行となるように糸寄せし、これと
同時に、上部糸寄せガイド、下部糸寄せガイド、ターレ
ット部材の少なくてもいずれかの動作により糸条を空ボ
ビン周面に巻き付けることで糸条を切り替えるようにし
ている。また、上記の手段に加え、糸条切替直後に空ボ
ビン上の糸条把持点が糸条の走行方向とは反対方向であ
る空ボビン回転方向に移行するに伴い、前記上部糸寄せ
ガイドから自動的に糸が外れ、正規のトラバースを開始
するようにしている。また、更に上記の手段に加え、糸
条を糸寄せする動作と、空ボビン周面に巻き付ける動作
を、上部糸寄せガイドと下部糸寄せガイドを共に固定し
た部材を、スピンドル軸芯長手方向とスピンドル軸芯に
直行する方向双方に対し斜めとなる方向に移動すること
で一度に行うようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を図1〜
図24を例に用いて説明する。
【0012】図1は本発明の実施態様であるターレット
型の多糸条巻取装置の概略正面図であり、図2はその概
略側面図である。図3〜図9は巻き上がりパッケージか
ら空ボビンへの自動切替動作を更に簡略的に時系列的に
表した概略正面図であり、図10〜図12はそれらの概
略側面図である。
【0013】まず、図3は通常の巻取り状態を示し、上
部の紡糸機(図示せず)から供給された糸条は振り支点
ガイド2を中心に、トラバース装置3により綾振られ、
接圧ロール4により送られ、巻取り位置にあるスピンド
ル5に緊締されたボビンにより巻き取られ、パッケージ
6を形成する。パッケージ6が所定の量まで巻き上がる
と、待機位置にあったスピンドル5が回転を始め、回転
速度が所定の速度に達すると、ターレット部材10がス
ピンドル回転方向とは逆回転方向に回動を開始し、巻取
り位置にあった巻き上がりパッケージ8を待機位置方向
へ、待機位置にあった空ボビン11を巻取り位置方向へ
移動し、図4のように、糸条が空ボビンに接触する前の
途中停止位置で停止する。
【0014】次に、図5及び図10のように、下部糸寄
せガイド14、及び糸道規制ガイド9を空ボビン11と
巻き上がりパッケージ8の間に移動させる。このとき、
図10の破線で示したように、糸条はまだ綾振りされ、
巻き上がりパッケージ8に巻き取られている。
【0015】次に、図6及び図11のように、上部糸寄
せガイド15と下部糸寄せガイド14を同期させて動作
し、トラバース中の糸条を停止させずに、スピンドル軸
芯と平行方向にボビン上の糸条把持部12のところま
で、糸条把持部12に略平行となるように糸寄せし、こ
れと同時に、ターレット部材10を回動し、糸条を空ボ
ビン11周面に接触、巻き付けさせ、その結果糸条が糸
条把持部12に固定され、空ボビン11下流側で巻き上
がりパッケージ8と空ボビン11の間で糸条が切断さ
れ、糸条が切り替えられる。次に、図7及び図12のよ
うに上部糸寄せガイド15が元の位置に戻るに伴い、糸
条は再びトラバース装置3に補足され、正規のトラバー
スを開始する。
【0016】次に、図8のように下部糸寄せガイド1
4、及び糸道規制ガイドを元の位置に戻す。
【0017】次に、図9のように、ターレット部材10
を再び回動し、巻き始めボビン16を正規の巻取り位置
に到らせ、再び通常の巻取りを開始する。
【0018】上記実施態様で、糸切替の際に上部糸寄せ
ガイド15と下部糸寄せガイド14の動作を同期させ、
更に巻き付け動作を同時に行っているのは、パッケージ
表層の糸質劣化を抑え、かつ、表層バンチを極力形成し
ないためである。すなわち、上部糸寄せガイド15と下
部糸寄せガイド14の動作を同期させなければ、どちら
かのガイドが先に動作を完了し停止した時点から、もう
一方のガイドが糸条把持部12まで糸寄せし、糸条が切
り替わるまで表層バンチを巻いてしまうし、また、巻き
付け動作と糸寄せを同時に行わず、巻き付けを先に行っ
た場合は糸条がトラバースした状態で空ボビン11周面
に接触し、糸に大きなダメージを与え、パッケージ表層
に毛羽などが発生してしまい、逆に糸寄せを先に行った
場合は、糸寄せ完了後、巻き付け動作が開始し、糸条が
切替に十分な巻き付け量だけ空ボビン11周面に接触し
て切り替えられるまでの間糸が停止することとなり、表
層バンチを形成してしまう。
【0019】なお、表層バンチを形成しないためには糸
寄せの速度を十分に速める必要がある。図11からもわ
かるように糸条を糸寄せする間、下部糸寄せガイド14
を出た糸条は糸道規制ガイド9により巻き上がりパッケ
ージ8の外周の範囲内で支持されるため、図11の方向
から見て、糸寄せガイド15が糸道規制ガイド9の上を
通過してから糸条把持部12に至るまでの時間、糸道規
制ガイド9の下で糸条の動きが停止し、わずかに表層バ
ンチが巻かれることとなる。しかし、実際には糸寄せの
速度が十分に速ければ、糸寄せを行う過程での下部糸寄
せガイド14から巻き上がりパッケージ8に向かう糸道
は図13のように遅れを持った斜めの形となり、糸条が
糸道規制ガイド9に至る時間も遅れ、更に表層バンチを
巻くべき時間そのものも短くて済むため、表層バンチは
巻かれたとしても見えない程で、糸条を解舒して使用す
る上で問題ない程に少ない量とすることができる。この
糸寄せ速度の目安としては、糸寄せ機構を一般的なエア
ーシリンダーにて駆動するように構成した場合の調整範
囲で、目視にてスムーズ移動する程度で十分である。ま
た、かすかに巻かれた表層バンチは、次工程で巻き上が
りパッケージ表層の糸端を探し出す際に、糸端のある位
置を規定するため、むしろ良い目印ともなる。
【0020】また、上記実施態様では下部糸寄せガイド
14を巻き上がりパッケージ8側から、糸道規制ガイド
9を空ボビン11側から挿入しているが、ぞれぞれのが
役目を果たすならばどちら側から挿入してもよい。
【0021】また、特にテールバンチを形成しない方法
としては、図14のように、上部糸寄せガイド15を接
圧ロール4と空ボビン11の間であり、かつ破線で示し
た切替直後の糸道を横切らない位置に設けるのがよい。
これにより、切替の次の瞬間、空ボビン11上の糸条把
持点が糸条の走行方向とは反対方向である空ボビン11
の回転方向に移行するに伴い、上部糸寄せガイド15か
ら自動的に糸条が外れ、テールバンチを形成することな
くトラバース中心方向に移動し、正規のトラバースを開
始するようになる。
【0022】また、切替時ターレット部材10を回動し
ていったときの途中停止位置は、巻き上がりパッケージ
8の巻き径に応じて変化させ、ターレット部材10を回
転していったときに、最初に空ボビン11の周面が糸条
と接触する位置の直前とするのが、糸の屈曲を最小限に
できるので最も望ましいが、巻き径に応じて途中停止位
置を変化させるのは、巻き径情報を検出する手段と、そ
の情報に基づきターレット動作を任意の位置で停止させ
る装置が必要となり設備費が高くなるため、途中停止位
置を巻き径によらず一律として、下部糸寄せガイド14
または糸道規制ガイド9に、図15に下部糸寄せガイド
14の場合での例を示したような巻き付け方向規制部1
7を設け、これにより糸道を曲げることで巻き径の変化
に糸道を対応させてもよい。(以降、ボビンに糸条を極
薄く巻いたパッケージを極薄パッケージ19、巻取機設
備仕様の最大径まで巻いたパッケージを大径パッケージ
18と呼び、図16〜19では極薄パッケージ19及び
極薄パッケージ19に至る糸道を破線で示す。)すなわ
ち、図16のように、途中停止位置を、巻き上がりパッ
ケージが大径パッケージ18の場合に空ボビン11の周
面が糸条と接触する位置の直前とし、次に、図17のよ
うに巻き付け方向規制部17により糸条の空ボビン11
への巻き付け角度が大きくなる方向に規制することで、
巻き上がりパッケージが極薄パッケージ19の場合の糸
道を屈曲させても良いし、また、上記と同じく図16の
ように大径パッケージ18の場合に合わせ途中停止し、
次に、図18のように、巻き付け方向規制部17により
糸条の空ボビン11への巻き付け角度が小さくなる方向
に糸条を規制することで、大径パッケージ18の場合の
糸道を屈曲させ、次に図19のように再びターレット部
材10を回動して空ボビン11の周面が糸条と接触する
直前の途中停止位置に至らせてもよい。但し、巻き径が
大きい方が通常は目的とする巻き径であり、小さい方は
巻取機の運転を開始したばかりの製品価値のないパッケ
ージであったり、途中で糸切れが発生しために規定の時
間分だけ巻取りができなかった製品価値の低いパッケー
ジであることが多いので、図17のように極薄パッケー
ジ19の場合の糸道を屈曲させるほうが、図19のよう
に大径パッケージ18の場合の糸道を屈曲させるより、
大径パッケージ18の方の表層糸質を劣化させることが
なく好ましい。
【0023】また、糸条を糸寄せする際にトラバース装
置3から外す手段としては、トラバース方向に対して平
行に上部糸寄せガイド15を移動するだけで外れるタイ
プのトラバース装置3の場合では問題がないが、トラバ
ース方向と直行する方向に糸条を動かさなければならな
い、例えば図20はトラバース装置3の上面図で、ここ
に示すような1つのトラバースガイド20を往復運動さ
せるようなタイプのものでは、図20に併記したように
上部糸寄せガイド15をテーパー部21を持った形と
し、これをトラバース方向であるA方向に動かすこと
で、トラバース方向と直行するB方向に糸条を外しても
よいし、図21のように糸外し板22を設け、破線から
実線のように動かすことで糸条をトラバース方向と直行
する方向に外し、糸条が停止する間もなく、即座に上部
糸寄せガイド15をトラバース方向と平行方向に作動さ
せてもよい。
【0024】また、糸条を空ボビン11周面に巻き付け
る手段としては、上記実施態様に示したようにターレッ
ト部材10を回動させることで行うのが糸道の屈曲を少
なくてできて好ましいが、上部糸寄せガイド15と下部
糸寄せガイド14のうちどちらかもしくは双方に図15
に例を示したような巻き付け方向規制部17を設け、前
記巻き付け方向規制部17を設けたガイドを、糸寄せ方
向と同時に、空ボビン11に接近する方向に移動するこ
とで糸条を空ボビン11に巻き付けても良い。更に、図
22に糸寄せ、巻き付け動作時の概略正面図、図23に
空ボビン付近の詳細図を示したように、上部糸寄せガイ
ド15と下部糸寄せガイド14を1つの連結部材23に
固定し、前記連結部材をスピンドル軸芯長手方向Cと、
スピンドル軸に直行する、空ボビンに接近する方向Dに
対し斜めとなる方向Eに、ただ1つの直線運動機構24
で移動させるのも、上部糸寄せガイド15の糸寄せと、
下部糸寄せガイド14の糸寄せと、巻き付けの三つの動
作を確実に同期させることができ、装置構成が簡素にで
きて好ましい。なお、図22、23では巻き付け方向規
制部17を上部、下部双方の糸寄せガイドに設けた場合
を示している。
【0025】また、上記実施態様では糸条切替後にター
レット部材10を回動し、巻き始めボビンを正規の巻取
り位置に到らせ、再び通常の巻取りを開始させている
が、スピンドル5、ターレット部材10、接圧ロール
4、振り支点ガイド2、これらそれぞれの大きさと相対
位置関係から、糸条切替を完了した時点で、巻き始めた
ボビンがすでに正規の巻取り位置に到っている場合、例
えば切替の瞬間の状態が図24のようで、この状態で空
ボビン11の位置がすでに正規巻取り位置である場合な
どは切替後にターレット部材10を回動する必要はな
い。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体的な例を用いて更に詳細
に説明する。なお、本発明はかかる態様に限定されるも
のではない。
【0027】下記の条件で実際に糸条を巻取り、評価を
行った。
【0028】<巻取条件> 糸の種類:ポリカプラミドナイロンフィラメント糸(5
0デニール、17フィラメント) 巻取り装置:ターレット型巻取り装置(8糸条巻き) 糸巻き用ボビン:外周面端部に糸条把持溝を設けた紙管
(外径140mm) トラバース装置:6枚の回転羽根を3軸に配置したタイ
プ 巻取速度:4000m/分 パッケージ径:250mm、370mm(2条件) 切替時の増速率:0.3%、4%、(切替方式に対応し
変更) 切替方式:発明実施の形態の中で示した本発明の代表的
な5つの切替方式「イ〜ホ」、および従来技術であるを
用いた切替方式「ヘ」。「イ〜ホ」を実施例1〜10に
用い、「ヘ」を比較例1、2に用いた(詳細は後述する
説明を参照。)。
【0029】ここで、パッケージ径を250mmと37
0mmの2条件としたのは、巻き径により切替に伴う糸
屈曲が異なり、それにより糸質への影響も異なるためで
ある。その径を選んだのは、評価に使用した巻取機の設
備仕様の最大製品径が370mm、最小製品径が250
mmであるからである。
【0030】切替時の増速率とは、通常切替に伴う張力
低下により巻取機に糸条を供給するゴデットロールに糸
条が逆巻きされ、切替失敗し易くなるのを防ぐため、切
替動作を開始してから切替の瞬間までの間、巻き上がり
パッケージの回転速度を通常速度に対し上昇させ、あら
かじめ巻き取り張力を高くすることで張力低下を補う方
法を取るが、このパッケージ回転速度の増速の割合を指
す。
【0031】<評価項目> (1)表層バンチの有無 棒巻き部が確認できるかどうかを目視にて判断した。
【0032】(2)パッケージ表層糸の15%応力 15%応力とは、この場合は糸条を引張試験器にかけ、
15%のひずみを与えたときに発生する弾性力をグラム
単位で表したものである。糸条切替に伴い張力の上昇や
糸の擦過が起こるが、これらの影響があると15%応力
は上昇する傾向を有しており、糸質の変化を表す指標と
なる。測定にあたっては、引張試験器に株式会社オリエ
ンテック製「テンシロン万能試験機RTC−1210
A」を用い、糸条が切断されたそのものの部分を避ける
ため、パッケージ表層の糸端から距離1.5m部分を除
去し、ここから約50cmの長さの糸条を採取し、測定
対象とした。測定回数は8個のパッケージについて各1
回ずつの計8回とした。
【0033】(3)テールバンチの有無 棒巻き部が確認できるかどうかを目視にて判断した。
【0034】(4)切替成功率 切替成功率については100回切替を行い、8糸条共に
成功した場合に切替が成功したものとした。
【0035】<切替方式の説明> 「切替方式イ」前記発明実施の形態の中で、図3〜9を
用い切替動作を時系列的に説明した切替方式で、上部糸
寄せガイド15をトラバース装置3上流部に設け、ター
レット部材10回動の途中停止位置を巻き径により変化
させ、下部糸寄せガイド14を巻き上がりパッケージ8
側から、糸道規制ガイド9を空ボビン11側から挿入
し、糸条の巻き付けをターレット部材10の回動により
行う方式である。切替時の増速率は0.3%。
【0036】「切替方式ロ」実施例1の切替方式を、図
14のように上部糸寄せガイド15を接圧ロール4と空
ボビン11の間で、切替後の糸道を横切らない位置に挿
入する形に変更した方式である。切替時の増速率は0.
3%。 「切替方式ハ」実施例2の切替方式を、図22及び図2
3にように、上部糸寄せガイド15と下部糸寄せガイド
14を1つの連結部材23に固定し、前記連結部材23
をスピンドル軸芯長手方向Cと、スピンドル軸に直行す
る、空ボビンに接近する方向Dに対し斜めとなる方向E
に、ただ1つの直線運動機構24で移動させることで糸
寄せと巻き付けを一度に行う形に変更した方式である。
切替時の増速率は0.3%。
【0037】「切替方式ニ」実施例2の切替方式を、図
16のようにターレット部材10の回動を大径パッケー
ジ18の場合に合わせた1箇所のみで途中停止し、次に
図25のように巻き付け方向規制部17を設けた下部糸
寄せガイド14を巻き上がりパッケージ側から挿入し、
極薄パッケージ19の場合の糸道を屈曲させるように変
更した方式である。図25中にはパッケージ径が250
mmのときのパッケージの外径及びそのパッケージに至
る糸道を一点鎖線で示している。切替時の増速率は0.
3%。
【0038】「切替方式ホ」実施例2の切替方式を、図
16のようにターレット部材10の回動を大径パッケー
ジ18の場合に合わせたただ1箇所で途中停止し、次に
図26のように巻き付け方向規制部17を設けた糸道規
制ガイド9を空ボビン側11から挿入し、大径パッケー
ジ18の場合の糸道を屈曲させ、次に図27のように再
びターレット部材10を回動して、空ボビン11の周面
が糸条と接触する直前の途中停止位置に至らせるように
変更した方式である。図27ではパッケージ径が250
mmのときのパッケージ外径及びそのパッケージに至る
糸道を一点鎖線で示している。切替時の増速率は0.3
%。 「切替方式ヘ」先に従来の技術のところで説明した、特
公昭61−54711号公報に記載されている表層バン
チ、テールバンチを形成しない方式である。切替時の増
速率は4%。
【0039】以上の評価結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 表層バンチの有無については全ての例で見られなかっ
た。15%応力については、パッケージ表層を100m
剥奪し、切替動作が開始する前の通常巻取り状態の糸条
を取り出し15%応力を測定したところ75gであった
ことから、まず実施例について、実施例1〜9の場合で
切替に伴う糸質の変化がなく、実施例10の場合でわず
かに糸質の変化があるがそれは小さいレベルであること
がわかった。一方、比較例1、2の場合では極端に大き
な値となっており、比較例1の方が巻き径の小さい方が
多少変化が少ないながら、どちらも糸質が極端に変化し
ていることがわかった。テールバンチの有無については
実施例1、2でテールバンチが見られたが、他の実施例
および比較例については見られなかった。切替成功率に
ついては全ての実施例で100%を達成できたが、一
方、比較例1,2では97、95%と低い値となった。
このことから、実施例1〜9の巻取方法によればパッケ
ージの表層糸の剥奪処理が不要であり、実施例10によ
れば次工程で糸の使い方次第では十分剥奪処理が不要で
あり、更に実施例3〜10ではテールバンチがないこと
から、テール処理と表層糸の剥奪処理の双方が不要であ
ることがわかった。一方、比較例1、2によればやはり
表層糸の剥奪処理が必要であることがわかった。
【0041】
【発明の効果】本発明の合成繊維の巻取り方法、及び装
置によると、切替時に生じるパッケージ表層の糸質変化
を抑え、かつ、表層バンチを形成しないことで、表層糸
の剥奪処理を不要化でき、かつ、高い水準の切替成功率
を達成できる。更に本発明の好ましい態様は、加えてテ
ールバンチを形成しないことでテール処理を不要とし、
トータルとしてパッケージの端糸処理作業を大幅に省略
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多糸条巻取り装置の概略正面図。
【図2】 本発明の多糸条巻取り装置の概略側面図。
【図3】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図4】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図5】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図6】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図7】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図8】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図9】 本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図10】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略側面図。
【図11】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略側面図。
【図12】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略側面図。
【図13】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略側面図。
【図14】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図15】巻き付け方向規制部を下部糸寄せガイドに設
けたもの付近の概略図。
【図16】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図17】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図18】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図19】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図20】1つのトラバースガイドを往復運動させるタ
イプのトラバース装置の上面概略図。
【図21】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図22】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図23】上部糸寄せガイドと下部糸寄せガイドを一つ
の連結部材に固定したものの概略図。
【図24】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図25】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図26】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図27】本発明の糸条巻取り装置の糸条切替動作を表
す概略正面図。
【図28】従来の技術の糸条切替動作を表す概略正面
図。
【図29】従来の技術の糸条切替動作を表す概略正面
図。
【図30】従来の技術の糸条切替動作を表す概略側面
図。
【符号の説明】
1.糸条巻取り装置 2.振り支点ガイド 3.トラバース装置 4.接圧ロール 5.スピンドル 6.パッケージ 7.糸寄せガイド 8.巻き上がりパッケージ 9.糸道規制ガイド 10.ターレット部材 11.空ボビン 12.糸条把持部 13.斜溝 14.下部糸寄せガイド 15.上部糸寄せガイド 16.巻き始めボビン 17.巻き付け方向規制部 18.大径パッケージ 19.極薄パッケージ 20.トラバースガイド 21.テーパー部 22.糸外し板 23.連結部材 24.直線運動機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条を綾振る支点となる、振り支点ガイ
    ドと、糸を巻取る前で左右に綾振るトラバース装置と、
    巻き取られた糸条に当接して所定の面圧を付与する接圧
    ロ−ラーと、綾振られて送り出されてくる糸条を交互に
    巻取る2本のスピンドルと、該2本のスピンドルを装着
    し、それらを巻取り位置と待機位置に交互に回動するタ
    ーレット部材と、糸条を一方のスピンドルに緊締された
    巻き上がりパッケージから、もう一方のスピンドルに緊
    締された空ボビンに切り替える際に、空ボビンを挟み糸
    条走行方向に対し上流側で、糸条をトラバース装置から
    外し、空ボビン上の糸条把持部方向へ寄せる上部糸寄せ
    ガイドと、下流側で、糸条をやはり空ボビン上の糸条把
    持部方向へ寄せる下部糸寄せガイドと、該下部糸寄せガ
    イドから巻き上がりパッケージにいたる糸条の糸道を規
    制する、糸道規制ガイドからなる糸条巻取装置を用い、
    糸条を切り替えるに際し、巻き上がりパッケージを巻取
    り位置から待機位置に移動する過程で、糸条が空ボビン
    に接触する前にターレット部材の回動を停止し、次に、
    下部糸寄せガイド、及び糸道規制ガイドを空ボビンと巻
    き上がりパッケージの間に移動させ、次に上部糸寄せガ
    イドと下部糸寄せガイドを同期させて動作することで、
    トラバース中の糸条を停止させることなく、糸条を空ボ
    ビン上の糸条把持部のところまで、糸条把持部に略平行
    となるように糸寄せし、これと同時に、上部糸寄せガイ
    ド、下部糸寄せガイド、ターレット部材の少なくともい
    ずれかの動作により糸条を空ボビン周面に巻き付けるこ
    とで糸条を切り替えることを特徴とする合成繊維の巻取
    り方法。
  2. 【請求項2】 糸条切替直後に空ボビン上の糸条把持点
    が糸条の走行方向とは反対方向である空ボビン回転方向
    に移行するに伴い、前記上部糸寄せガイドから自動的に
    糸が外れ、正規のトラバースを開始することを特徴とす
    る請求項1記載の合成繊維の巻取り方法。
  3. 【請求項3】 糸条を糸寄せする動作と空ボビン周面に
    巻き付ける動作を、上部糸寄せガイドと下部糸寄せガイ
    ドを共に固定した部材を、スピンドル軸芯長手方向とス
    ピンドル軸芯に直行する方向双方に対し斜めとなる方向
    に移動することで一度に行うことを特徴とする請求項2
    記載の合成繊維の巻取り方法。
  4. 【請求項4】 糸条を綾振る支点となる、振り支点ガイ
    ドと、糸を巻取る前で左右に綾振るトラバース装置と、
    巻き取られた糸条に当接して所定の面圧を付与する接圧
    ロ−ラーと、綾振られて送り出されてくる糸条を交互に
    巻取る2本のスピンドルと、該2本のスピンドルを装着
    し、それらを巻取り位置と待機位置に交互に回動するタ
    ーレット部材と、糸条を一方のスピンドルに緊締された
    巻き上がりパッケージから、もう一方のスピンドルに緊
    締された空ボビンに切り替える際に、空ボビンを挟み糸
    条走行方向に対し上流側で、糸条をトラバース装置から
    外し、空ボビン上の糸条把持部方向へ寄せる上部糸寄せ
    ガイドと、下流側で、糸条をやはり空ボビン上の糸条把
    持部方向へ寄せる下部糸寄せガイドと、該下部糸寄せガ
    イドから巻き上がりパッケージにいたる糸条の糸道を規
    制する、糸道規制ガイドからなる糸条巻取装置であっ
    て、糸条を切り替えるに際し、巻き上がりパッケージを
    巻取り位置から待機位置に移動する過程で、糸条が空ボ
    ビンに接触する前にターレット部材の回動を停止し、次
    に、下部糸寄せガイド、及び糸道規制ガイドを空ボビン
    と巻き上がりパッケージの間に移動可能に構成され、ま
    た、上部糸寄せガイドと下部糸寄せガイドは同期し、ト
    ラバース中の糸条を停止させることなく、糸条を空ボビ
    ン上の糸条把持部のところまで、糸条把持部に略平行と
    なるように糸寄せ可能に動作するよう構成され、糸寄せ
    時に、上部糸寄せガイド、下部糸寄せガイド、ターレッ
    ト部材の少なくともいずれかの動作により糸条を空ボビ
    ン周面に巻き付けることで糸条を切り替えることを特徴
    とする合成繊維の巻取り装置。
  5. 【請求項5】 前記上部糸寄せガイドを、スピンドル軸
    心方向からみて、切替直前の糸道を横切り、かつ、切替
    直後の糸道を横切らない位置に設けたことを特徴とする
    請求項4記載の合成繊維の巻取り装置。
  6. 【請求項6】 上部糸寄せガイドと下部糸寄せガイドを
    共に1つの連結部材に固定し、前記連結部材をスピンド
    ル軸心長手方向、及びスピンドル軸心に直行する方向双
    方に対し斜めとなる方向にを移動する機構を設けたこと
    を特徴とする請求項5記載の合成繊維の巻取り装置。
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