JP3698873B2 - 糸条パッケージの形成方法および形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボビンに糸条を巻き取ってパッケージを形成する際にバンチ巻きを形成して糸端処理をするようにした糸条パッケージの形成方法および形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、延伸仮撚機等で加工した糸条を糸条巻取用のボビンに巻き取って糸条パッケージを形成する際に、ボビンの軸方向所定位置に糸条を所定回数巻付けるトップバンチ巻きを形成する処理がなされている。このトップバンチを形成する糸端部分は、糸条パッケージの使用時には糸条の先端となる部分であり、別のボビンに巻き取った糸条のピッグテール部分(巻取開始時に糸掛け用スリットと巻取領域の間に形成される数巻き分の糸条で、使用時には後端部となる)に接続することにより糸条を連続的に使用できるようになっている。
【0003】
この種のトップバンチ巻き(以下、単にバンチ巻きともいう)を形成する場合、巻き取り中にトラーバースガイドによってボビン軸方向に綾振りした糸条を、巻取り完了時(ボビンの切替え時)にそのトラバースガイドから外して、糸条の綾振りを停止するとともにバンチ巻きを開始し、複数回の巻付け後に後続糸条を切断するという方法が採られている。
【0004】
また、トップバンチ巻きを形成する糸条パッケージの形成装置としては、糸条をバンチ巻き形成領域に案内するバンチ巻き付与ガイドと、バンチ巻き終了時に糸条を切断するカッターと、これらを個別に駆動する複数のアクチュエータ(例えばエアーシリンダやソレノイド)と、を備えたものがある(特開平5−85669号公報、特開平6−16335号公報、特開平6−299417号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようにトップバンチ巻きを形成して糸端処理をする従来の糸条パッケージの形成方法および形成装置にあっては、トップバンチ巻きを形成する糸条の末端部がなんらの処理もされないため、糸条が解じょされ易く、特にパッケージがその巻取り回転方向と逆方向に転がって払い出されるような場合(例えばクレードル反転機構を有する巻取機で巻取り側と反対側に払い出して転がりによりストック位置まで移動させるような場合)に外周部の糸条が垂れ下がってしまい、次のような問題が生じ易かった。
【0006】
(1)パッケージの払い出しの際、ほどけた糸端が切れて巻取り機に付着し、機械の汚れが生じたり糸の巻き込みによるトラブルが発生したりする。
(2)パッケージの移載、搬送等に際して垂れた糸端が引っ掛かるために作業性が悪くなる。
(3)パッケージから垂れた糸端を人手により結ぶ作業が必要になる。
【0007】
本発明は、このような従来の問題を解消寸べくなされたもので、糸垂れがなく、作業性の良い糸条パッケージの形成方法を実現し、糸条パッケージの払い出し時等にトラブルの生じにくい糸条パッケージ形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1に係る発明は、糸条を綾振りしながらボビンを回転させ、該ボビンの軸方向所定範囲内に該糸条を巻き取って糸条パッケージを形成する際、該糸条のボビンへの巻取り完了時に綾振り中の糸条をトラバースガイドから外して前記糸条パッケージの外周部の所定位置にバンチ巻きを形成する糸端処理工程を有する糸条パッケージの形成方法であって、前記糸端処理工程において、
前記バンチ巻きを形成した糸条の後続糸条を前記ボビンの軸方向所定範囲を超えて綾振り方向の一方側に移動させ、該後続糸条が前記糸条パッケージの外周部の綾振り方向一端から外れたとき、該糸条を前記綾振り方向の一方側で前記ボビンから所定距離を隔てた所定位置で把持するとともに上流側の糸条から切断し、前記バンチ巻きから前記所定位置までの糸条により、前記バンチ巻きの一方側で前記糸条パッケージの外周部および端面部の糸条と交差する第1の巻付け部と、前記軸方向所定範囲の綾振り方向一方側の端部で前記糸条パッケージに隣接して前記ボビンに巻き掛けられた第2の巻付け部と、を形成し、該第2の巻付け部の糸端を把持した状態で、前記ボビンの回転により前記第1および第2の巻付け部を介して前記バンチ巻きを形成する糸条の一部を解じょさせ、前記ボビン上の第2の巻付け部の上に前記第1の巻付け部側からの糸条を所定回数だけ巻付けるようにしたものである。
【0009】
かかる構成においては、パッケージ外周部のバンチ巻きの後続糸条が綾振りの範囲を超えて綾振り方向一方側に移動され、糸条パッケージの外周部の一端から外れたとき、所定位置で把持されるとともに上流側の糸条から切り離すよう切断される。そして、第2の巻付け部の糸端が把持された状態で、ボビン回転により第1および第2の巻付け部を介してバンチ巻きが部分的に解じょされ、これに伴って第2の巻付け部の上に第1の巻付け部側からの糸条が所定回数だけ巻付けられる。したがって、糸端が糸条パッケージの外周部に位置しなくなるとともに、糸端が第2の巻付け部中に入り込んだ状態となり、糸垂れが確実に防止される。
【0010】
また、請求項2に記載のように、前記糸条を前記所定位置で把持するとき、該糸条を所定範囲内の圧力で挟んで把持し、前記ボビン上の第2の巻付け部の上に前記第1の巻付け部側からの糸条が所定回数だけ巻付けられたとき、前記第2の巻付け部の糸端が前記ボビンからの張力によって前記所定位置から引き抜かれるようにすると、把持した糸条の解放タイミングを制御したりする必要がなく、工程を複雑化することなく、糸垂れを防止することができる。
【0011】
さらに、請求項3に係る発明は、糸条を綾振りしながらボビンを回転させ、該ボビンの軸方向所定範囲内に該糸条を巻き取って糸条パッケージを形成する装置であって、該糸条のボビンへの巻取り完了時に綾振り中の糸条をトラバースガイドから外して前記糸条パッケージの外周部の所定位置にバンチ巻きを形成する糸端処理手段を有する糸条パッケージの形成装置であって、前記糸端処理手段が、前記バンチ巻きを形成した糸条の後続糸条を前記ボビンの軸方向所定範囲を超えて綾振り方向の一方側に移動させる糸寄せ部材と、前記綾振り方向の一方側で前記ボビンから所定距離を隔てた所定位置で前記糸条を把持する糸把持部と、該糸把持部に把持された糸条を上流側の糸条から切断するカッターと、を含み、前記糸寄せ部材によって移動された糸条が前記糸条パッケージの外周部の綾振り方向一端から外れたとき、前記バンチ巻きから前記所定位置までの糸条により、前記バンチ巻きの一方側で前記糸条パッケージの外周部および端面部の糸条と交差する第1の巻付け部と、前記軸方向所定範囲の綾振り方向一方側の端部で前記糸条パッケージに隣接して前記ボビンに巻き掛けられた第2の巻付け部と、を形成し、該第2の巻付け部の糸端を前記糸把持部により把持した状態で、前記ボビンの回転により前記第1および第2の巻付け部を介して前記バンチ巻きを形成する糸条の一部を解じょさせ、前記ボビン上の第2の巻付け部の上に前記第1の巻付け部側からの糸条を所定回数だけ巻付けるようにしたことを特徴とする。
【0012】
かかる構成においては、請求項1に記載の方法を実施することで、上述と同様な作用が得られることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図7は、本発明に係る糸条パッケージの形成装置の一実施形態を示す図である。
図1〜図3において、1は、紙管等からなる円筒状の糸条巻取用ボビンで、その一端側に糸掛け用スリット1aを有している。この糸条巻取用ボビン1は両端部で左右のクレードルアーム11(図3参照)に回転自在に保持され、両クレードルアーム11は軸12を中心に図2の左右方向に揺動可能である。また、糸条巻取用ボビン1は、クレードルアーム11の揺動によって所定の糸条巻取り位置でボビン1を回転させるためのフリクションローラ13と接触し、糸掛けアーム18により糸掛けスリット1aに糸掛けされた糸条Yがこのボビン1に巻付けられる。そして、この糸条Yが巻太るにつれて、ボビン1はフリクションローラ13から徐々に離隔し、巻取り完了後、クレードルアーム11によってフリクションローラ13から大きく離隔するよう図2の左方側に払い出される。すなわち、本実施形態では、クレードルアームを反転させる機構を設けており、満巻のパッケージ10を巻取り側と反対側に払い出すようになっている。
【0014】
14はフリクションローラ13に対し平行に設けられた水平ガイドバーであり、図外の延伸仮撚機本体によって仮撚加工された糸条Yがこの水平ガイドバー14を介してボビン1側に供給される。15は糸条Yをボビン1の軸方向にトラバースさせるトラバースガイドであり、トラバースガイド15はその往復移動により巻取り中の糸条Yを所定の綾振り支点を支点として綾振ることができる。すなわち、トラバースガイド15に係合する所定の給糸軌道上において、糸条Yはトラバースガイド15によりボビン1の軸方向に往復移動され、ボビン1の軸方向所定範囲である巻取領域に巻き取られるようになっている。
【0015】
また、この糸条パッケージの形成装置は、糸条Yのボビン1への巻取り完了時に糸条パッケージ5の外周部の軸方向中央付近(所定位置)にバンチ巻き6を形成し、更にこれと併せてトップバンチを形成する所定の巻付け部を形成する糸端処理手段20を有している。
この糸端処理手段20は、バンチ巻き6を形成するために糸条Yをトラバースガイド15のガイド溝15aから取り外すよう上側に持ち上げる糸上げバー19と、トラバースガイド15の駆動機構と共に図示しないトラバースボックス内に収納され、バンチ巻きを形成した糸条Yの後続糸条Y1(図4に示すような糸上げバー19によってトラバースガイド15のガイド溝15aから取り外された持ち上げ状態の糸条)を綾振り方向一方側に移動させる糸寄せ部材21と、糸寄せ部材21の近傍の糸条Y2を所定位置で把持することができる糸把持部22と、この糸把持部22と同時に作動して糸把持部22に保持された糸条Y2を上流側の糸条から切断するカッター23と、を含んで構成されている。また、糸把持部22とカッター23は把持・切断ユニット24内に設けられており、この把持・切断ユニット24は糸条Yを綾振り方向一方側から導入可能な糸条導入溝24aを有している。
【0016】
ここで、糸寄せ部材21は、バンチ巻き6を形成した糸条Yの後続糸条Y1を巻き取り時の綾振り範囲(巻き幅)外まで綾振り方向の一方側に移動させることで、その後続糸条Y1によって、ボビン1の軸方向所定範囲内で糸条パッケージ5の外周部および端面部の糸条と大きな交差角をなして交差する第1の巻付け部7と、前記軸方向所定範囲の綾振り方向一方側の端部で糸条パッケージ5の一端に隣接するようボビン1に巻き掛けられた第2の巻付け部8と、を形成するようになっている。
【0017】
図2に示すように、把持・切断ユニット24は、糸条導入溝24a内の糸条Y2(第2の巻付け部8の糸端8a)を把持および解放するよう糸把持部22およびカッター23を作動させる作動プレート25と、この作動プレート25を同図中の下向きに付勢する圧縮ばね等の弾性部材(図示していない)と、この弾性部材の付勢力に抗して作動プレート25を同図中の上側に移動させるエアーシシンダ等のアクチュエータ26と、作動プレート25を介して糸把持部22およびカッター23をリセット状態(糸条Yが通過可能な図示の状態)にロックするフック部材27と、このフック部材27による糸把持部22およびカッター23のロック状態を解除するためのフック操作レバー28と、を備えている。なお、糸把持部22は一対のクランプ部材22a、22bをケース22cに対し弾性支持するとともに、これらを作動プレート25の移動により所定圧力で圧接させ、糸条Y2を所定圧力で把持することができる。また、カッター23は、作動プレート25の移動により固定刃23aと相対移動し、糸把持部22に把持された糸条Y2を切断して後続する上流側の糸条Y3から切り離すことができる。そして、作動プレート25が図示位置から下方に移動するとき、糸把持部22によって糸条Yが把持されるのとほぼ同時に、カッター23が糸条導入溝24a内の糸条Yに接触する。なお、図2において、29は回動レバー19a,29aを介して糸上げバー19を上下動させるエアーシリンダであり、21aは糸寄せ部材21と一体的に移動してフック操作レバー28を駆動するフック解除部である。
【0018】
糸把持部22が糸条Y2を把持する所定位置は、例えばボビン1の軸方向において糸条パッケージ5の端面傾斜領域17が存在する範囲内で、綾振り方向一方側に設定されている。なお、綾振り方向の一方側とは、ボビン1の糸かけスリット1aが形成された側(糸条パッケージ5の巻き始めに所謂ピッグテール巻きを形成する側)に対して反対側を意味している。
【0019】
31は運転中常時(少なくともカッター23の切断動作時に)その開口部31aから真空吸引するアスピレータで、図外の負圧源に接続されている。このアスピレータ31は、糸ガイド機能を有する位置決めバー32と水平ガイドバー14の間を走行する糸条Y3(糸条Y2から切り離された上流側の糸条)を下方から真空吸引することができる。なお、位置決めバー32は上下方向に進退動作可能で、トラバース時には下方側に退避した状態となる。
【0020】
次に、上記の糸条パッケージ形成装置を用いて行われる本発明のパッケージ形成方法について説明する。
まず、ボビン1が、両端部で左右のクレードルアーム11に保持され、両クレードルアーム11の揺動によって所定の糸条巻取り位置でフリクションローラ13と接触して回転駆動される。次いで、図外の延伸仮撚機本体によって仮撚加工された糸条Yが、図示しない糸かけ手段によってボビン1の糸掛けスリット1aに糸掛けされ、ボビン1への糸条Yの巻き取り(パッケージの形成)が行われる。
【0021】
この状態において、ボビン1は巻太るにつれてフリクションローラ13から徐々に離隔し、ボビン1が満巻状態になると、糸条パッケージ5の外周部の所定位置にセンターバンチとなるバンチ巻き6が形成される。すなわち、糸条Yをトラバースガイド15によって綾振りしながらボビン1の軸方向所定範囲内にその糸条を巻き取り、これによって糸条パッケージ5を形成するが、図4に示すように、巻取り完了時には綾振り中の糸条Yをトラバースガイド15から外して糸条パッケージ5の外周部にバンチ巻き6を形成する。このとき、糸上げバー19によってトラバースガイド15のガイド溝15aから取り外された糸条Yは、糸条パッケージ5の外周部に複数回(例えば5〜10回)巻付けられてバンチ巻き6が形成される。
【0022】
次いで、図5に示すように、トップバンチ巻き6を形成した糸条Yの後続糸条Y1を、糸寄せ部材21によってボビン1の軸方向所定範囲を超えて綾振り方向の一方側に移動させ、この糸条Y1を糸条パッケージ5の外周部に螺旋状に巻付けて、それが綾振り方向一端から外れたとき、この糸条Y2を綾振り方向の一方側でボビン1から所定距離を隔てた所定位置で把持するとともに、カッター23によって上流側の糸条Y3から切断して、バンチ巻き6から前記所定位置までの糸条Y1,Y2により、バンチ巻き6の一方側(図中左側)で糸条パッケージ5の外周部および端面部の糸条と交差する第1の巻付け部7と、軸方向所定範囲の綾振り方向一方側の端部で糸条パッケージ5に隣接してボビン1に巻き掛けられた第2の巻付け部8と、を形成する。なお、このとき、第2の巻付け部8はボビン1の周りを取り囲む状態でなく、図6に示すように、略「く」字形となっている。
【0023】
次いで、この糸条Y2からなる第2の巻付け部8の糸端8aを把持した状態で、ボビン1の回転により第1および第2の巻付け部7,8を介してバンチ巻き6を形成する糸条の一部を解じょさせ、ボビン1上の第2の巻付け部8の上に、第1の巻付け部7側からの糸条(センターバンチから解じょされた糸条)を所定回数だけ巻付け、これによって第2の巻付け部8の糸端8a付近をボビン1に固定する。
【0024】
なお、糸条Y2を前記所定位置で把持するとき、この糸条Y2をクランプ部材22a、22bによって所定範囲内の圧力で挟んで把持しておき、ボビン1上の第2の巻付け部8の上に第1の巻付け部7側からの糸条が所定回数だけ巻付けられたとき、第2の巻付け部8の糸端8aがボビン1からの巻き取り方向の張力によってクランプ部材22a、22b(前記所定位置)から引き抜かれる。また、カッター23によって第2の巻付け部8の糸端8aから切り離された糸条Y3はアスピレータ31によって吸引されており、これによって切断に必要な張力が付与されている。
【0025】
後続の糸条Y3から切断された糸条パッケージ5は、クレードルアーム11によってフリクションローラ13から大きく離隔するよう図2の左方側に払い出され、クレードルアーム11にはテイクアップボウル18によって次のボビン(空ボビン)が受け渡される。
上述のようなパッケージ形成工程においては、糸端処理に際して、バンチ巻き6の後続糸条Y1が巻き取り領域である綾振りの範囲(前記軸方向所定範囲)を超えて綾振り方向一方側に移動され、バンチ巻き6より綾振り方向一方側の糸条パッケージ5の外周部に、このパッケージ外周部および端面部の糸条と交差する第1の巻付け部7と、綾振り範囲の一端部に隣接してボビン1に巻き掛けられる第2の巻付け部8とが形成され、その第2の巻付け部8の糸端8aが第1の巻付け部7側からの糸条によって確実にボビン1上に固定される。したがって、糸条パッケージ5の糸端が糸条パッケージ5の外周部に位置しなくなるとともに、その糸端8aの糸垂れが確実に防止される。
【0026】
なお、この糸端8aの切断端は第2の巻付け部8からカッター23までの距離分だけ出ているので、使用時における糸条Yの引き出しが容易にできることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、糸端を糸条パッケージの外周部に位置しなくするとともに、第2の巻付け部で第1の巻付け部側からの糸条を巻付けることによって確実に固定することができ、糸垂れを有効に防止することができる。
また、糸端の固定完了時のボビンからの張力によって糸端を引き抜いて、保持を容易に解除することができ、糸端処理の工程および手段を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条パッケージ形成装置の一実施形態を示すその要部斜視図である。
【図2】一実施形態における糸把持部およびカッターを示す把持・切断ユニットの構成図である。
【図3】一実施形態の糸条パッケージ形成装置の全体構成とその動作を示す説明図である。
【図4】本発明に係る糸条パッケージ形成方法の一実施形態における糸端処理工程中のバンチ巻き動作の説明図である。
【図5】一実施形態における前記糸端処理工程中のバンチ巻き完了時の糸寄せ動作の説明図である。
【図6】一実施形態における前記糸端処理工程中のバンチ巻き完了後の後続糸条の把持、切断動作の説明図である。
【図7】一実施形態における前記糸寄せ動作によりバンチ巻きの後続糸条がボビンに巻き掛けられて第2の巻付け部が形成される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 糸条巻取用ボビン
1a 糸掛け用スリット
5 糸条パッケージ
6 バンチ巻き
7 第1の巻付け部
8 第2の巻付け部
8a 末端部
11 クレードルアーム
13 フリクションローラ
14 水平ガイドバー
15 トラバースガイド
19 糸上げバー
20 糸端処理手段
21 糸寄せ部材
22 糸把持部
23 カッター
24 把持・切断ユニット
24a 糸条導入溝
25 ピストン
31 アスピレータ
31a 開口部
32 位置決めバー
Y、 Y1、Y2、Y3 糸条

Claims (3)

  1. 糸条を綾振りしながらボビンを回転させ、該ボビンの軸方向所定範囲内に該糸条を巻き取って糸条パッケージを形成する際、該糸条のボビンへの巻取り完了時に綾振り中の糸条をトラバースガイドから外して前記糸条パッケージの外周部の所定位置にバンチ巻きを形成する糸端処理工程を有する糸条パッケージの形成方法であって、
    前記糸端処理工程において、
    前記バンチ巻きを形成した糸条の後続糸条を前記ボビンの軸方向所定範囲を超えて綾振り方向の一方側に移動させ、
    該後続糸条が前記糸条パッケージの外周部の綾振り方向一端から外れたとき、該糸条を前記綾振り方向の一方側で前記ボビンから所定距離を隔てた所定位置で把持するとともに上流側の糸条から切断し、
    前記バンチ巻きから前記所定位置までの糸条により、前記バンチ巻きの一方側で前記糸条パッケージの外周部および端面部の糸条と交差する第1の巻付け部と、前記軸方向所定範囲の綾振り方向一方側の端部で前記糸条パッケージに隣接して前記ボビンに巻き掛けられた第2の巻付け部と、を形成し、
    該第2の巻付け部の糸端を把持した状態で、前記ボビンの回転により前記第1および第2の巻付け部を介して前記バンチ巻きを形成する糸条の一部を解じょさせ、前記ボビン上の第2の巻付け部の上に前記第1の巻付け部側からの糸条を所定回数だけ巻付けることを特徴とする糸条パッケージの形成方法。
  2. 前記糸条を前記所定位置で把持するとき、該糸条を所定範囲内の圧力で挟んで把持し、前記ボビン上の第2の巻付け部の上に前記第1の巻付け部側からの糸条が所定回数だけ巻付けられたとき、前記第2の巻付け部の糸端が前記ボビンからの張力によって前記所定位置から引き抜かれるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の糸条パッケージの形成方法。
  3. 糸条を綾振りしながらボビンを回転させ、該ボビンの軸方向所定範囲内に該糸条を巻き取って糸条パッケージを形成する装置であって、該糸条のボビンへの巻取り完了時に綾振り中の糸条をトラバースガイドから外して前記糸条パッケージの外周部の所定位置にバンチ巻きを形成する糸端処理手段を有する糸条パッケージの形成装置であって、
    前記糸端処理手段が、
    前記バンチ巻きを形成した糸条の後続糸条を前記ボビンの軸方向所定範囲を超えて綾振り方向の一方側に移動させる糸寄せ部材と、
    前記綾振り方向の一方側で前記ボビンから所定距離を隔てた所定位置で前記糸条を把持する糸把持部と、
    該糸把持部に把持された糸条を上流側の糸条から切断するカッターと、
    を含み、
    前記糸寄せ部材によって移動された糸条が前記糸条パッケージの外周部の綾振り方向一端から外れたとき、前記バンチ巻きから前記所定位置までの糸条により、前記バンチ巻きの一方側で前記糸条パッケージの外周部および端面部の糸条と交差する第1の巻付け部と、前記軸方向所定範囲の綾振り方向一方側の端部で前記糸条パッケージに隣接して前記ボビンに巻き掛けられた第2の巻付け部と、を形成し、
    該第2の巻付け部の糸端を前記糸把持部により把持した状態で、前記ボビンの回転により前記第1および第2の巻付け部を介して前記バンチ巻きを形成する糸条の一部を解じょさせ、前記ボビン上の第2の巻付け部の上に前記第1の巻付け部側からの糸条を所定回数だけ巻付けるようにしたことを特徴とする糸条パッケージの形成装置。
JP27166197A 1997-10-03 1997-10-03 糸条パッケージの形成方法および形成装置 Expired - Lifetime JP3698873B2 (ja)

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