JP2002283963A - 車両用ステアリングロック制御装置 - Google Patents

車両用ステアリングロック制御装置

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JP2002283963A
JP2002283963A JP2001093285A JP2001093285A JP2002283963A JP 2002283963 A JP2002283963 A JP 2002283963A JP 2001093285 A JP2001093285 A JP 2001093285A JP 2001093285 A JP2001093285 A JP 2001093285A JP 2002283963 A JP2002283963 A JP 2002283963A
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Japan
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slider
electric motor
lock pin
steering shaft
steering
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Application number
JP2001093285A
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English (en)
Inventor
Masahiko Sueyoshi
正彦 末吉
Teruo Saito
照夫 斉藤
Masaru Asakura
優 朝倉
Akira Kamikura
明 上倉
Kentaro Yoshimura
健太郎 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Minebea AccessSolutions Inc
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Honda Lock Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正・逆回転自在の電動モータの作動に応じて往
復移動するスライダに、ステアリングシャフトに係合し
得るロックピンが連結される車両用ステアリングロック
制御装置において、スライダの作動異常が生じたことを
車両ユーザに確実に認識させる。 【解決手段】ロックピンをステアリングシャフトに係合
させた状態ならびに係合を解除させた状態のスライダを
それぞれ検出する第1および第2検出スイッチ60,6
1の一方でスライダを検出している状態からの電動モー
タ18の作動時に、その作動開始時から所定時間が経過
した後でも第1および第2検出スイッチ60,61の一
方でスライダを検出しているとき、ならびに所定時間の
経過後にスライダの非検出状態が第1および第2検出ス
イッチ60,61の双方で生じているときのいずれかが
生じた場合には、電動モータ18の作動を停止するとと
もに異常報知手段67,68を報知作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ステアリン
グロック制御装置に関し、特に、ステアリングシャフト
に係合可能なロックピンと、該ロックピンに連結される
スライダと、前記ロックピンのステアリングシャフトへ
の係合および係合解除を切換えるべく前記スライダを往
復移動させる正・逆回転自在の電動モータとを備え、ス
テアリングのロック・アンロックを自動的に切換えるよ
うにした車両用ステアリングロック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるステアリングロック制御装
置では、ロックピンがステアリングシャフトに係合して
いるロック状態をスイッチで検出するようにしておき、
そのロック状態から電動モータを一方向に一定時間だけ
回転作動せしめることによりロックピンおよびステアリ
ングシャフトの係合状態を解除する位置までスライダを
駆動し、またロックピンおよびステアリングシャフトの
係合を解除している状態で電動モータを他方向に回転作
動せしめてロックピンがステアリングシャフトに係合す
る方向にスライダを駆動して、ロックピンがステアリン
グシャフトに係合した状態を前記スイッチで検出するこ
とにより電動モータの前記他方向への作動を停止するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステアリン
グシャフトにロックピンを係合させたロック状態で、該
ロックピンおよびステアリングシャフトの係合が解除さ
れるようにスライダを駆動する方向に電動モータを作動
せしめようとしても、ステアリングシャフトの回転位置
によってはロックピンのステアリングシャフトとの係合
状態が解除されずにステアリングがロック状態のまま維
持されてしまうことがある。また電動モータの回転動力
をスライダを直線的に作動せしめる動力に変換する動力
変換手段の不具合によりスライダが係合位置および係合
解除位置間で停止したままとなることもある。このよう
な場合、上記従来のように、ロック状態だけをスイッチ
で検出するようにした構成では、ロックピンおよびステ
アリングシャフトの係合状態が解除されていないことが
車両ユーザにはわからず、ステアリングがロック状態と
なったままとなっていることに違和感を感じることにな
る。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、スライダの作動異常が生じたことを車両ユー
ザに確実に認識させ得るようにした車両用ステアリング
ロック制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ステアリングシャフトに係合可能なロッ
クピンと、該ロックピンに連結されるスライダと、前記
ロックピンのステアリングシャフトへの係合および係合
解除を切換えるべく前記スライダを往復移動させる正・
逆回転自在の電動モータとを備える車両用ステアリング
ロック制御装置において、前記ロックピンがステアリン
グシャフトに係合したときの前記スライダを検出する第
1検出スイッチと、前記ロックピンがステアリングシャ
フトとの係合を解除したときの前記スライダを検出する
第2検出スイッチと、車両運転者に異常を報知すること
を可能とした異常報知手段と、第1および第2検出スイ
ッチによるスライダの検出に応じて作動停止時期を定め
るようにして前記電動モータの作動を制御する制御ユニ
ットとを含み、該制御ユニットは、第1および第2検出
スイッチの一方でスライダを検出している状態からの前
記電動モータの作動時に、その作動開始時から所定時間
が経過した後でも第1および第2検出スイッチの一方で
前記スライダを検出している状態が持続するとき、なら
びに前記所定時間の経過後に前記スライダの非検出状態
が第1および第2検出スイッチの双方で生じているとき
のいずれかが生じた場合には、前記電動モータの作動を
停止するとともに前記異常報知手段を報知作動させるた
めの信号を出力することを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、制御ユニットで
電動モータの作動を制御するにあたり、ロックピンのス
テアリングシャフトとの係合状態が解除されないままで
あったり、ロックピンのステアリングシャフトとの係合
解除状態が維持されたままであったり、スライダがその
移動ストロークの中間位置で停止したままとなったりし
たときには、電動モータの作動開始時から所定時間が経
過した後で電動モータの作動が停止されるので、電動モ
ータの過熱を防止することができ、しかも異常報知手段
が報知作動することにより、スライダの作動異常が生じ
たことを車両ユーザに確実に認識させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0008】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1はステアリングロック装置の縦断面図であ
って図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2
線断面図、図3はステアリングロック制御装置の分解斜
視図、図4は内挿ユニットをハウジングに挿入する前の
状態での図3に対応した斜視図、図5は図3とは見る方
向を異ならせて内挿ユニットの一部を示す分解斜視図、
図6は図1の6−6線拡大断面図、図7は制御系の構成
を示すブロック図である。
【0009】先ず図1〜図3において、このステアリン
グロック制御装置は、たとえばスマートエントリーシス
テムにおいて、携帯送・受信器を携帯した車両ユーザが
車両に乗り込むのに応じてステアリングシャフト11の
回動を可能とすべくロック状態を解除し、前記携帯送・
受信器を携帯した車両ユーザが車両から退出するのに応
じてステアリングシャフト11の回動を阻止すべくロッ
ク状態となるように作動するものである。
【0010】該ステアリングロック制御装置は、前記ス
テアリングシャフト11を囲繞する円筒状のステアリン
グコラム12に固定されるハウジング13と、ステアリ
ングシャフト11に係合する位置およびその係合を解除
する位置間での直線的な往復移動を可能としてハウジン
グ13に支承されるロックピン16と、該ロックピン1
6の往復移動方向と同一方向での往復摺動を可能として
ハウジング13に支承されてロックピン16に連結され
るスライダ17と、正・逆回転を自在としてハウジング
13に固定支持される電動モータ18と、回転運動を直
線運動に変換することを可能として電動モータ18およ
びスライダ17間に介装される動力変換手段19と、ス
ライダ17のロック側への作動開始タイミングを定める
ソレノイド20と、電動モータ18およびソレノイド2
0を制御する制御ユニット21とを備える。
【0011】ハウジング13は、ステアリングコラム1
2とは反対側を開放した有底筒状のハウジング主体14
と、該ハウジング主体14の開放端を閉鎖するようにし
てハウジング主体14に結合されるカバー板15とから
成り、ハウジング主体14がステアリングコラム12に
固定される。
【0012】ステアリングコラム12側でハウジング主
体14の端壁には、ステアリングコラム12の側壁に設
けられた嵌合孔22に嵌合する突部14aが一体に突設
されており、該突部14aを含む部分で前記端壁には、
ロックピン16を摺動可能に嵌合させる摺動孔23が設
けられ、ステアリングシャフト11の外周には前記ロッ
クピン16を係合させ得る係合凹部24が設けられる。
【0013】図4を併せて参照して、ハウジング13に
は内挿ユニット25が収容されており、この内挿ユニッ
ト25は、ハウジング主体14およびカバー板15間に
挟持されて前記ハウジング13内に収容される挿入体2
6に、ロックピン16、スライダ17、電動モータ1
8、ソレノイド20、動力変換手段19、制御ユニット
21およびバスバー組立体27が組付けられることで構
成される。
【0014】これによりロックピン16、スライダ1
7、電動モータ18、ソレノイド20、動力変換手段1
9、制御ユニット21およびバスバー組立体27をハウ
ジング13外で組付け可能とし、ロックピン16、スラ
イダ17、電動モータ18、ソレノイド20、動力変換
手段19、制御ユニット21およびバスバー組立体27
をハウジング13に組み付ける際の組立性を向上するこ
とができる。
【0015】しかも内挿ユニット25の一部を構成する
バスバー組立体27は、制御ユニット21および電動モ
ータ18間を電気的に接続するものであり、制御ユニッ
ト21をハウジング13内に収容するようにしてステア
リングロック制御装置をコンパクトに構成するようにし
た上で、電動モータ18および制御ユニット21の電気
的接続作業をハウジング13外で容易に行なうことがで
きるようにして組立性を一層向上することができる。
【0016】挿入体26は、第1および第2ケース部材
28,29が結合されて成るケース30と、第2ケース
部材29とは反対側で第1ケース部材28に一体に形成
されたほぼ平坦な支持壁部31と、横断面四角形の筒状
に形成されて前記支持壁部31に一体にかつ略直角に連
設される収納壁部32とを有するものであり、挿入体2
6をハウジング13に収容したときに、前記支持壁部3
1とハウジング主体14との間には、該ハウジング主体
14に設けられた摺動孔23に連なる作動孔33が前記
ロックピン16およびスライダ17を摺動可能に嵌合せ
しめるようにして形成され、前記収納壁部32は支持壁
部31を前記作動孔33との間に介在させる位置でハウ
ジング13内に配置される。
【0017】動力変換手段19は、電動モータ18の出
力軸18aに固定されるウォームギヤ36と、該ウォー
ムギヤ36に噛合するウォームホイール37と、該ウォ
ームホイール37とともに回転するねじ軸38と、軸線
まわりの回転を規制されるとともに軸線方向の移動を許
容されて前記ねじ軸38に螺合するナット39とで構成
される。
【0018】このような動力変換手段19では、ウォー
ムギヤ36およびウォームホイール37の噛合により電
動モータ18の出力を減速し、ウォームホイール37と
ともに回転するねじ軸38にナット39を螺合させるこ
とで電動モータ18の回転運動をスライダ17の直線運
動に変換するようにしており、動力変換手段19を、4
つの部品すなわちウォームギヤ36、ウォームホイール
37、ねじ軸38およびナット39で構成することによ
り、部品点数の削減を図ることが可能となるとともに、
動力変換手段19およびハウジング13のコンパクト化
を図ることが可能となり、ステアリングロック制御装置
を車両に搭載する際の配置上の自由度を増大することが
できる。
【0019】また動力変換手段19および電動モータ1
8はケース30内に収納されるものであり、電動モータ
18および動力変換手段19の作動音は、ケース30お
よびハウジング13で二重に遮蔽され、優れた消音性を
得ることができる。
【0020】電動モータ18は、第1および第2ケース
部材28,29間に挟持されるようにしてケース30内
に収納される。また電動モータ18の出力軸18aに一
端が同軸に連なるウォームギヤ36の他端は第1および
第2ケース部材28,29間に挟まれることで回転自在
に支承される。
【0021】ウォームギヤ36に噛合するウォームホイ
ール37と、たとえば二条ねじが外周に刻設されるねじ
軸38とは一体に形成されており、これにより動力変換
手段19を構成する部品の点数をより一層低減しつつ、
ねじ軸38およびウォームホイール37の連結剛性を高
めることができる。しかも第1および第2ケース部材2
8,29は、一体であるウォームホイール37およびね
じ軸38を軸方向両側から挟むようにして相互に結合さ
れる。
【0022】図5を併せて参照して、第1ケース部材2
8には、横断面形状を直角四辺形とした有底筒状のガイ
ド筒40が、前記ナット39をその軸線まわりの回転を
阻止しつつ軸方向移動可能に収容するようにして一体に
設けられており、該ガイド筒40の端壁および第2ケー
ス部材29で両端が支承される支軸41で、前記ウォー
ムホイール37およびねじ軸38が回転可能に支承され
る。
【0023】すなわちウォームホイール37およびねじ
軸38を軸方向両側から挟む第1および第2ケース部材
28,29のうち第1ケース部材28に、ナット39を
その軸線まわりの回転を阻止しつつ軸方向移動可能に収
容するガイド筒40が一体に儲けられ、ガイド筒40の
端壁および第2ケース部材29で両端が支承される支軸
41でウォームホイール37およびねじ軸38が回転可
能に支承されることになり、動力変換手段19の構成部
品の支持構造を簡略化して構成することが可能となる。
【0024】前記ガイド筒40は、第1ケース部材28
と一体である支持壁部31と、ハウジング主体14との
間に形成された前記作動孔33内に配置されるものであ
り、該ガイド筒40の側壁には、前記ナット39の両側
に配置される一対の連結孔42,42が、該ナット39
の軸方向移動方向に沿って延びるようにして設けられ
る。一方、ナット39には、前記両連結孔42,42に
それぞれ臨む一対の連結部43,43が設けられる。
【0025】スライダ17は、前記支持壁部31とは反
対側を開放した箱形に形成されており、ステアリングコ
ラム12側の位置と、ステアリングコラム12から遠ざ
かった位置との間での直線的な往復移動を可能として前
記作動孔33に収納される。
【0026】このスライダ17のステアリングコラム1
2側の端部には、ロックピン16に一体に設けられた略
L字形のフック部16aを係合させる係止壁44が設け
られる。而してスライダ17およびロックピン16がハ
ウジング13外にあるときには、フック部16aの係止
壁44への係合および係合解除は自在に操作し得るので
あるが、フック部16aを係止壁44に係合させた状態
のスライダ17およびロックピン16がハウジング13
内に収納されると、図1で示すように、フック部16a
がハウジング主体14の内面に摺接した状態となるの
で、フック部16aおよび係止壁44の係合状態を解除
することは不可能である。
【0027】またスライダ17には、該スライダ17お
よびロックピン16間に介装されるばね45が収容され
るものであり、このばね45は、スライダ17の係止壁
44にロックピン16のフック部16aを係合させる方
向にロックピン16を付勢するばね力を発揮する。而し
てスライダ17がステアリングコラム12側に移動した
ときには、前記ばね45のばね力によりロックピン16
がステアリングシャフト11に係合する方向に移動し、
またスライダ17がステアリングコラム12から遠ざか
る側に移動したときには、係止壁44でフック部16a
が押されることによりロックピン16がステアリングシ
ャフト11から遠ざかる方向に移動することになる。而
してステアリングシャフト11の係合凹部24が、摺動
孔23からずれた位置にあるときに、スライダ14がス
テアリングシャフト11側に移動したときには、ロック
ピン16が前記ばね45のばね力によってステアリング
シャフト11の外周に弾発的に接触しており、係合凹部
24を摺動孔23に対応させる位置にステアリングシャ
フト11が回動するのに応じて、ロックピン16が係合
凹部24に係合することになる。
【0028】前記ロックピン16とは反対側で前記スラ
イダ17には、前記ガイド筒40を両側から挟むように
配置される一対の連結腕部17a,17aが一体に設け
られており、これらの連結腕部17a,17aの先端部
内側には、前記ガイド筒40の連結孔42,42に臨む
ように配置されているナット39の連結部43,43に
係脱可能に係合する略U字形の係合部46,46が設け
られる。これによりナット39およびスライダ17を容
易に連結することができる。
【0029】しかも電動モータ18および動力変換手段
19を予め収納したケース30をハウジング13内に組
み付けることで、動力変換手段19およびスライダ17
を連結しつつ電動モータ18および動力変換手段19の
ハウジング13への組付けが完了することになり、組立
性を向上することができる。
【0030】図6をさらに併せて参照して、前記収納壁
部32には、ソレノイド20が収納されるものであり、
該ソレノイド20に設けられたステー47がねじ部材4
8で収納壁部32に締結されることで、ソレノイド20
の収納壁部32内の位置が固定される。
【0031】ソレノイド20の中心部に対応する位置で
支持壁部31には貫通孔49が設けられており、ソレノ
イド20が備えるロッド50が、前記貫通孔49に挿通
される。一方、スライダ17には、ロックピン16をス
テアリングシャフト11の係合凹部24から離脱させた
係合解除状態としたときに前記貫通孔49に対応する係
合凹部51が設けられており、非通電状態に在るソレノ
イド20は貫通孔49から突出させたロッド50の先端
を前記係合凹部51に係合させており、この状態では、
ロックピン16をステアリングシャフト11の係合凹部
24に係合させる側にスライダ17が移動することは阻
止される。而してソレノイド20を通電状態とすると、
ロッド50が前記係合凹部51から離脱する方向に作動
し、これによりロックピン16をステアリングシャフト
11の係合凹部24に係合させる側へのスライダ17の
移動が可能となる。
【0032】前記バスバー組立体27は、収納壁部32
を囲むようにして略L字の断面形状を有するように形成
される合成樹脂製の支持板55に複数の金属製のバスバ
ー56…の大部分が埋設されて成るものであり、支持板
55は前記支持壁部31に弾発係合される。而して支持
板55を支持壁部31に弾発係合した状態で、前記各バ
スバー56…のうち必要なバスバー56…は電動モータ
18に電気的に接続される。
【0033】前記ソレノイド20のロッド50には、収
納壁部32に設けられたスリット54を貫通して前記バ
スバー組立体27の支持板55側に突出する被検出腕5
2の基端が固定されており、この被検出腕52の先端を
接触可能とした検出子53aを有するマイクロスイッチ
53が、前記支持板55に固定される。而してマイクロ
スイッチ53は、ソレノイド20を通電状態としてロッ
ド50が係合凹部51から離脱する方向に充分に作動し
たとき、すなわち係合位置側へのスライダ17の移動が
可能となったときに被検出腕52を検出子53aで検出
する位置で前記支持板55に固定される。
【0034】前記バスバー組立体27の支持板55およ
び収納壁部32間で支持壁部31には、スライダ17の
作動方向と平行に延びるスリット58が設けられてお
り、スライダ17に一体に設けられた被検出腕59が該
スリット58に挿通される。一方、バスバー組立体27
の支持板55には、被検出腕59の先端を接触可能とし
た検出子60a,61aを有するマイクロスイッチであ
る第1および第2検出スイッチ60,61が固定されて
おり、第1検出スイッチ60は、ロックピン16をステ
アリングシャフト11の係合凹部24に係合させる位置
にスライダ17が在るときに被検出腕59を検出子60
aで検出する位置で前記支持板55に固定され、第2検
出スイッチ61は、ロックピン16をステアリングシャ
フト11の係合凹部24から離脱させた位置にスライダ
17が在るときに被検出腕59を検出子61aで検出す
る位置で前記支持板55に固定される。すなわち第1お
よび第2検出スイッチ60,61で、ロックピン16を
ステアリングシャフト11に係合させる位置ならびにス
テアリングシャフト11との係合を解除させる位置のい
ずれにスライダ17があるかを判断することができる。
【0035】制御ユニット21は、合成樹脂から成る基
板62に図示しないマイクロチップ等の電気部品が装着
されるとともに各電気部品間を結ぶプリント配線が施さ
れて成るものであり、バスバー組立体27の支持板55
および収納壁部32を覆うように配置される基板62
に、前記支持板55が備える結合ボス55a、ならびに
前記収納壁部32が備える結合ボス32a…が弾発的に
嵌合されることにより、バスバー組立体27のバスバー
56…のいくつかに接続されるようにして制御ユニット
21が挿入体26に組付られる。
【0036】しかも制御ユニット21の基板62には、
コネクタ63が一体に設けられており、ハウジング13
におけるハウジング主体14の開口端側端部には、内挿
ユニット25をハウジング13に収納したときに前記コ
ネクタ63を臨ませる開口部64が設けられている。
【0037】図7において、制御ユニット21は、図示
しない携帯送・受信機を携帯した車両運転者が車室内に
入ってきたときに該携帯送・受信機との間での双方向通
信を可能としたメイン制御ユニット65から双方向通信
ライン66を介して伝達される指令に応じて電動モータ
18およびソレノイド20の作動を制御する。
【0038】而して制御ユニット21には、第1および
第2検出スイッチ60,61の検出信号が入力されてお
り、第1および第2検出スイッチ60,61によるスラ
イダ17の検出に応じて電動モータ18の作動停止時期
を定めるとともに、第1および第2検出スイッチ60,
61の一方でスライダ17を検出している状態からの電
動モータ18の作動時に、その作動開始時から所定時間
たとえば2秒が経過した後でも第1および第2検出スイ
ッチ60,61の一方でスライダ17を検出している状
態が持続するとき、ならびに前記所定時間の経過後でも
スライダ17を第1および第2検出スイッチ60,61
の双方で検出しない状態が生じたときのいずれかが生じ
た場合には、電動モータ18の作動を停止するととも
に、異常状態を示す信号を前記双方向通信ライン66を
介してメイン制御ユニット65に伝達する。
【0039】而してメイン制御ユニット65は、異常報
知手段であるダッシュボード内ディスプレイ67および
スピーカ68を制御可能であり、異常状態を示す信号が
制御ユニット21から出力されるのに応じて、メイン制
御ユニット65は、ダッシュボード内ディスプレイ67
およびスピーカ68を報知作動せしめる。
【0040】次にこの実施例の作用について説明する
と、ロックピン16をステアリングシャフト11に係合
させた位置にあるスライダ17は第1検出スイッチ60
で検出され、ロックピン16のステアリングシャフト1
1との係合を解除させた位置にあるスライダ17は第2
検出スイッチ61で検出されるものであり、スライダ1
7を作動せしめる動力を発揮する電動モータ18の作動
を制御する制御ユニット21は、第1および第2検出ス
イッチ60,61によるスライダ17の検出に応じて電
動モータ18の作動停止時期を定めるとともに、第1お
よび第2検出スイッチ60,61の一方でスライダ17
を検出している状態からの電動モータ18の作動時に、
その作動開始時から所定時間が経過した後でも第1およ
び第2検出スイッチ60,61の一方でスライダ17を
検出している状態が持続するときや、前記所定時間の経
過後でもスライダ17を第1および第2検出スイッチ6
0,61の双方で検出しないときには、電動モータ18
の作動を停止するとともに異常状態を示す信号を出力す
る。
【0041】したがって制御ユニット21で電動モータ
18の作動を制御するにあたり、ロックピン16のステ
アリングシャフト11との係合状態が解除されないまま
であったり、ロックピン16のステアリングシャフト1
1との係合解除状態が維持されたままであったり、スラ
イダ17が係合位置および係合解除位置間の中間位置で
停止したままとなったりしたときには、電動モータ18
の作動開始時から所定時間が経過した後で電動モータ1
8の作動が停止されることになり、電動モータ18の過
熱を防止することができる。
【0042】しかも異常状態を示す信号が制御ユニット
21から出力されるのに応じてメイン制御ユニット65
がダッシュボード内ディスプレイ67およびスピーカ6
8を報知作動せしめるので、スライダ17の作動異常が
生じたことを車両ユーザに確実に認識させることができ
る。
【0043】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スライダ
の作動異常が生じたことを車両ユーザに確実に認識させ
ることができ、その作動異常が生じたときに電動モータ
の作動を停止して電動モータの過熱を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリングロック装置の縦断面図であって図
2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】ステアリングロック制御装置の分解斜視図であ
る。
【図4】内挿ユニットをハウジングに挿入する前の状態
での図3に対応した斜視図である。
【図5】図3とは見る方向を異ならせて内挿ユニットの
一部を示す分解斜視図である。
【図6】図1の6−6線拡大断面図である。
【図7】制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11・・・ステアリングシャフト 16・・・ロックピン 17・・・スライダ 18・・・電動モータ 21・・・制御ユニット 60・・・第1検出スイッチ 61・・・第2検出スイッチ 67・・・ダッシュボード内ディスプレイ 68・・・異常報知手段としてのスピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 照夫 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下那珂字和田山 3700番地株式会社ホンダロック内 (72)発明者 朝倉 優 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 上倉 明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉村 健太郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフト(11)に係合可
    能なロックピン(16)と、該ロックピン(16)に連
    結されるスライダ(17)と、前記ロックピン(16)
    のステアリングシャフト(11)への係合および係合解
    除を切換えるべく前記スライダ(17)を往復移動させ
    る正・逆回転自在の電動モータ(18)とを備える車両
    用ステアリングロック制御装置において、前記ロックピ
    ン(16)がステアリングシャフト(11)に係合した
    ときの前記スライダ(17)を検出する第1検出スイッ
    チ(60)と、前記ロックピン(16)がステアリング
    シャフト(11)との係合を解除したときの前記スライ
    ダ(17)を検出する第2検出スイッチ(61)と、車
    両運転者に異常を報知することを可能とした異常報知手
    段(67,68)と、第1および第2検出スイッチ(6
    0,61)によるスライダ(17)の検出に応じて作動
    停止時期を定めるようにして前記電動モータ(18)の
    作動を制御する制御ユニット(21)とを含み、該制御
    ユニット(21)は、第1および第2検出スイッチ(6
    0,61)の一方でスライダ(17)を検出している状
    態からの前記電動モータ(18)の作動時に、その作動
    開始時から所定時間が経過した後でも第1および第2検
    出スイッチ(60,61)の一方で前記スライダ(1
    7)を検出している状態が持続するとき、ならびに前記
    所定時間の経過後に前記スライダ(17)の非検出状態
    が第1および第2検出スイッチ(60,61)の双方で
    生じているときのいずれかが生じた場合には、前記電動
    モータ(18)の作動を停止するとともに前記異常報知
    手段(67,68)を報知作動させるための信号を出力
    することを特徴とする車両用ステアリングロック制御装
    置。
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