JP2002283513A - 多層フィルム - Google Patents

多層フィルム

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JP2002283513A
JP2002283513A JP2001088543A JP2001088543A JP2002283513A JP 2002283513 A JP2002283513 A JP 2002283513A JP 2001088543 A JP2001088543 A JP 2001088543A JP 2001088543 A JP2001088543 A JP 2001088543A JP 2002283513 A JP2002283513 A JP 2002283513A
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JP
Japan
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layer
multilayer film
emaa
flow rate
melt flow
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Application number
JP2001088543A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ooya
善亨 大矢
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装材として、優れたイージーピール性を有
する多層フィルムを提供する。 【解決手段】 外層、中間層、及びシール層からなる多
層フィルムであって、シール層が50〜90重量%のエ
チレンメタアクリル酸共重合体(EMAA)と10〜5
0重量%のポリプロピレン(PP)との混合物からなる
クッション層とポリエチレン(PE)からなるシーラン
ト層の両層からなり、かつ該シーラント層が10μm以
下であり、かつ該クッション層のEMAAのメルトフロ
ーレイト(A)と該シーラント層のメルトフローレイト
(B)が1.5≦B/A≦5.0である多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形加工された容器
に中身を充填し、蓋材によりシールされる食品等包装分
野において、易開封性に優れた多層フィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】食品や医薬品等の包装分野において使用
される包材には内容物に対する認識、区別を可能にする
透明性、食品の変質や腐敗を防止するガスバリア性、使
用時に簡便に開封出来るイージーピール性等の性能が必
要である。しかしながら流通過程において、製品に加わ
る振動、及び落下によってピンホールが発生し、その箇
所から外部環境の空気が侵入し、製品に触れ、製品が変
色したり腐敗する場合がある。そのため包装材には、振
動や落下による衝撃などによるピンホールの発生や破袋
しない衝撃強度や耐ピンホール性が要求されている。
【0003】耐ピンホール性において、従来よりよく用
いられている技術として多層フィルムの一層に衝撃強度
に優れたナイロン樹脂を使用する方法がとられている。
またイージーピール性も簡便性を付与し、商品価値を高
めるために必要な性能であるが、ピール強度が低い場合
にはわずかな振動や衝撃で破袋する場合があり、破袋防
止策としてイージーピール強度を上げた場合には開封出
来ないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、包装
材として、優れたイージーピール性を有する多層フィル
ムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は外層、中間層、
及びシール層からなる多層フィルムであって、シール層
が50〜90重量%のエチレンメタアクリル酸共重合体
(EMAA)と10〜50重量%のポリプロピレン(P
P)との混合物からなるクッション層とポリエチレン
(PE)からなるシーラント層の両層からなり、かつ該
シーラント層が10μm以下であり、かつ該クッション
層のEMAAのメルトフローレイト(A)と該シーラン
ト層のメルトフローレイト(B)が1.5≦B/A≦
5.0である多層フィルムである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のシール層は50〜90重
量%のEMAAと10〜50重量%のPPの混合物から
なるシール時のクッション性と開封時のイージーピール
性を付与するクッション層とシーラント層の両層からな
る。クッション層のEMAA混合比率が50重量%より
低く、PP混合比率が50重量%より高いと密封シール
が不均一になり、包装体が外部からの衝撃を受けた場
合、シールが弱い部分から剥がれ、内容物がこぼれる恐
れがある。又、EMAA混合比率が90重量%より高
く、PP混合比率が10重量%より低いとイージーピー
ル強度が高くなりすぎ、開封できないという問題が発生
する恐れがある
【0007】シーラント層のPEは内容物を密封シール
する時にシール性を付与し、開封時には手で簡単に切
れ、クッション層のイージーピールを促がすが、シーラ
ント層の厚みが10μmを超えると開封時に切れにくく
なり、開封できないという問題が発生する恐れがある。
ここで使用されるPEとしてはLDPE、LLDPE、
HDPEであり、切れやすさの点からがLDPE望まし
い。又、真空包装でない含気包装や窒素ガス等でガス置
換した包装の場合は防曇処方を施すことで結露を防止
し、中身を識別しやすくすることが出来る。
【0008】クッション層のEMAAのメルトフローレ
イト(A)とシーラント層のメルトフローレイト(B)
は1.5≦B/A≦5.0であり、1.5未満の場合、
シーラント層の切れが悪くなり、開封できない恐れがあ
り、5.0を超える場合、多層にする加工性が不安定に
なり、外観が劣化する恐れがある。
【0009】外層には商品の透明感、光沢性付与のため
に設けられ、ポリエステル系樹脂、ナイロン樹脂、オレ
フィン系樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体を用
いることができるが、他素材とのラミネート性の点でナ
イロン樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体が望ま
しい。中間層については、内容物の保護、保全のために
設けられ、保護、保全機能としては、具体的にはガスバ
リアー性、耐ピンホール性の付与を指す。保護、保全の
目的に応じてガスバリアー性又は耐ピンホール性又はそ
の両方を設ける。
【0010】ガスバリアー性を付与するにはエチレンビ
ニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニリデン等の樹脂
を用いることができるが、バリアー性能の点からエチレ
ンビニルアルコール共重合体が望ましい。又、耐ピンホ
ール性はナイロン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブテン
樹脂等の使用により付与されるが、耐ピンホール性能、
加工性の点からナイロン樹脂が望ましい。ここで使用さ
れるナイロン樹脂としては6ナイロン、6−6ナイロ
ン、6−10ナイロン、6−12ナイロン、12ナイロ
ンまたはこれらの共重合体や混合物である。
【0011】本発明の多層フィルムを包装材の蓋材とし
て用いる場合、商品の熱シール時の耐熱性付与のために
延伸したポリエステル系フィルム、延伸したナイロンフ
ィルム、延伸したポリプロピレンフィルムをドライラミ
ネートして用いることができるが、印刷適性、及び本体
とのシール後の寸法安定性の点で延伸したポリエステル
系フィルム、及び延伸したポリプロピレンフィルムが望
ましい。
【0012】
【実施例】<実施例1>表1の多層フィルム1欄に示す
原料を使用して、多層マルチマニホールド共押出しダイ
スで、表1の多層フィルム1欄に示す厚み比率の多層フ
ィルム1を作製した。得られた多層フィルム1の外層側
に12μmのポリエステルの延伸フィルムをドライラミ
ネートした。得られたフィルムを蓋材とし、ガス置換包
装機(大森機械工業製FV6300)を用い、バリア性
シートを成形した容器に100gのスライスハムを入
れ、ガス置換包装したサンプルを作製し、耐衝撃性、イ
ージーピール性、及び開封感を評価した。 <実施例2>表1の多層フィルム2に示す原料を使用し
て、多層フィルム2を作製し、これを用いた以外は実施
例1と同様にして、サンプルを作製し評価した。 <実施例3>表1の多層フィルム3に示す原料を使用し
て、多層フィルム3を作製し、これを用いた以外は実施
例1と同様にして、サンプルを作製し評価した。
【0013】<比較例1>表1の多層フィルム4に示す
原料を使用して、多層フィルム4を作製し、これを用い
た以外は実施例1と同様にして、サンプルを作製し評価
した。 <比較例2>表1の多層フィルム5に示す原料を使用し
て、多層フィルム5を作製し、これを用いた以外は実施
例1と同様にして、サンプルを作製し評価した。 <比較例3>表1の多層フィルム6に示す原料を使用し
て、多層フィルム6を作製し、これを用いた以外は実施
例1と同様にして、サンプルを作製し評価した。 <比較例4>表1の多層フィルム7に示す原料を使用し
て、多層フィルム7を作製し、これを用いた以外は実施
例1と同様にして、サンプルを作製し評価した。 <比較例5>表1の多層フィルム8に示す原料を使用し
て、多層フィルム8を作製し、これを用いた以外は実施
例1と同様にして、サンプルを作製し評価した。
【0014】
【表1】
【0015】共押出しでの使用原料は次のとおりであ
る。 Ny :6−66ナイロン(宇部興産製UBEナイロン5023
B) EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラ
レ製エハ゛ールE105) AD :接着性樹脂(三井化学工業製アト゛マーNF500) EMAA1:メルトフローレイトが1のEMAA EMAA2:メルトフローレイトが2のEMAA PP :ポリプロピレン(グランドポリマー製D101W
B) PE1 :メルトフローレイトが1のPE PE2 :メルトフローレイトが4のPEクッション 1:EMAA1/PP=20/80クッション 2:EMAA1/PP=75/25クッション 3:EMAA1/PP=95/5クッション 4:EMAA2/PP=75/25
【0016】評価は下記の方法で行った。 (1)耐衝撃性…パックサンプルを入れた段ボール箱を
1mの高さから落下し、サンプル の状態を観察し
た。 ○:良好、×:ピンホール、破袋発生 (2)イージーピール性…引張試験機で15mm幅の剥
離強度を測定した。 (3)開封感…手で剥離感を確認した。 ○:良好、×:開封できない 評価結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明による包装体は、包装材として、
耐衝撃性に優れ、手で簡単に開封することが出来るため
商品価値の高い製品を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/12 C08L 23/12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層、中間層、及びシール層からなる多
    層フィルムであって、シール層が50〜90重量%のエ
    チレンメタアクリル酸共重合体(EMAA)と10〜5
    0重量%のポリプロピレン(PP)との混合物からなる
    クッション層とポリエチレン(PE)からなるシーラン
    ト層の両層からなり、かつ該シーラント層が10μm以
    下であり、かつ該クッション層のEMAAのメルトフロ
    ーレイト(A)と該シーラント層のメルトフローレイト
    (B)が1.5≦B/A≦5.0であることを特徴とす
    る多層フィルム。
JP2001088543A 2001-03-26 2001-03-26 多層フィルム Pending JP2002283513A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500450A (ja) * 2004-05-24 2008-01-10 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 剥離性シールおよび/または永久シール用のポリマーブレンド
JP2008150541A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Dainippon Printing Co Ltd シーラントフィルム、積層フィルムおよびポリプロピレン製容器用蓋材
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US8293348B2 (en) 2007-09-28 2012-10-23 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Multilayered laminate film
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JP2020049764A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 住友ベークライト株式会社 透明多層フィルム及び包装体

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