JP2003211596A - 多層フィルム - Google Patents

多層フィルム

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JP2003211596A
JP2003211596A JP2002015257A JP2002015257A JP2003211596A JP 2003211596 A JP2003211596 A JP 2003211596A JP 2002015257 A JP2002015257 A JP 2002015257A JP 2002015257 A JP2002015257 A JP 2002015257A JP 2003211596 A JP2003211596 A JP 2003211596A
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JP
Japan
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layer
ion
multilayer film
flow rate
seal
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JP2002015257A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ooya
善亨 大矢
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装材として、優れた易開封性を有する多層
フィルムを提供する。 【解決手段】 外層、中間層、及び内層からなる多層フ
ィルムであって、内層がIONからなるクッション層と
PEからなるシール層の両層からなり、かつ該シール層
が10μm以下であり、かつ該クッション層のIONの
メルトフローレイト(A)と該シール層のPEのメルト
フローレイト(B)が1≦B/A≦5であり、該クッシ
ョン層のIONと該シール層のPEの層間での剥離強度
が15mm幅当たり3〜20Nである多層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形加工された容器
に中身を充填し、蓋材によりシールされる食品等包装分
野において、易開封性に優れた多層フィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】食品や医薬品等の包装分野において使用
される包材には内容物に対する認識、区別を可能にする
透明性、食品の変質や腐敗を防止する酸素バリア性、使
用時に簡便に開封出来る易開封性等の性能が必要であ
る。しかしながら流通過程において、製品に加わる振
動、及び落下によってピンホールが発生し、その箇所か
ら外部環境の空気が侵入し、製品に触れ、製品が変色し
たり腐敗する場合がある。そのため包装材には、振動や
落下による衝撃などによるピンホールの発生や破袋しな
い衝撃強度や耐ピンホール性が要求されている。
【0003】耐ピンホール性において、従来よりよく用
いられている技術として多層フィルムの一層に衝撃強度
に優れたナイロン樹脂を使用する方法がとられている。
また易開封性も簡便性を付与し、商品価値を高めるため
に必要な性能であるが、剥離強度が低い場合にはわずか
な振動や衝撃で破袋する場合があり、破袋防止策として
剥離強度を上げた場合には開封出来ないという問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、包装
材として、優れた易開封性を有する多層フィルムを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は外層、中間層、
及び内層からなる多層フィルムであって、内層がION
からなるクッション層とPEからなるシール層の両層か
らなり、かつ該シール層が10μm以下であり、かつ該
クッション層のIONのメルトフローレイト(A)と該
シール層のPEのメルトフローレイト(B)が1≦B/
A≦5であり、該クッション層のIONと該シール層の
PEの層間での剥離強度が15mm幅当たり3〜20N
である多層フィルムである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の内層はIONからなるク
ッション層とPEからなるシール層の両層からなる。ク
ッション層のIONは内容物を密封シールする時にはシ
ールの均一性を付与し、開封時にはシール層であるPE
と層間で剥離して易開封性を付与する。ここで使用され
るIONとしてはエチレン−メタクリル酸共重合体の分
子間をナトリウム(Na)イオンで架橋したタイプや亜
鉛(Zn)イオンで架橋したタイプであり、開封強度の
安定性の点からZnイオンで架橋したタイプが望まし
い。シール層のPEは内容物を密封シールする時にはシ
ール性を付与し、開封時には手で簡単に切れ、クッショ
ン層であるIONとの層間での易開封を促がすが、シー
ル層の厚みが10μmを超えると開封時に切れにくくな
り、開封できないという問題が発生する恐れがある。こ
こで使用されるPEとしてはLDPE、LLDPE、H
DPEであり、切れやすさの点からがLDPE望まし
い。又、真空包装でない含気包装や窒素ガス等でガス置
換した包装の場合は防曇処方を施すことで結露を防止
し、中身を識別しやすくすることが出来る。
【0007】クッション層のIONのメルトフローレイ
ト(A)とシール層のPEのメルトフローレイト(B)
は1≦B/A≦5であり、1未満の場合、シール層の切
れが悪くなり、開封できない恐れがあり、5を超える場
合、多層にする加工性が不安定になり、外観が劣化する
恐れがある。IONとPEの層間での剥離強度は15m
m幅当たり3〜20Nであり、3N未満の場合、包装体
が外部からの衝撃によりシール面積の狭い部分から剥が
れ、内容物がこぼれる恐れがある。又、20Nを超える
場合、シール面積の広い部分での剥離強度が高くなりす
ぎ、開封できないという問題が発生する恐れがある
【0008】外層には商品の透明感、光沢性付与のため
に設けられ、ポリエステル系樹脂、ナイロン樹脂、オレ
フィン系樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体を用
いることができるが、他素材とのラミネート性の点でポ
リエステル系樹脂、ナイロン樹脂、エチレンビニルアル
コール共重合体が望ましい。中間層については、内容物
の保護、保全のために設けられ、保護、保全機能として
は、具体的には酸素バリア性、耐ピンホール性の付与を
指す。保護、保全の目的に応じて酸素バリア性又は耐ピ
ンホール性又はその両方を設ける。酸素バリア性を付与
するにはエチレンビニルアルコール共重合体やポリ塩化
ビニリデン等の樹脂を用いることができるが、バリア性
能の点からエチレンビニルアルコール共重合体が望まし
い。
【0009】又、耐ピンホール性はナイロン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリブテン樹脂等の使用により付与され
るが、耐ピンホール性能、加工性の点からナイロン樹脂
が望ましい。ここで使用されるナイロン樹脂としては6
ナイロン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、6−1
2ナイロン、12ナイロンまたはこれらの共重合体や混
合物である。本発明を包装材の蓋材として用いる場合、
商品の熱シール時の耐熱性付与のために延伸したポリエ
ステル系フィルム、延伸したナイロンフィルム、延伸し
たポリプロピレンフィルムをドライラミネートして用い
ることができるが、印刷適性、及び本体とのシール後の
寸法安定性の点で延伸したポリエステル系フィルム、及
び延伸したポリプロピレンフィルムが望ましい。
【0010】
【実施例】多層マルチマニホールド共押出しダイスで、
下記に示す原料を使用して、多層フィルムを作製し、1
2μmのポリエステルの延伸フィルムとドライラミネー
トした。得られたフィルムを蓋材とし、ガス置換包装機
(大森機械工業製FV6300)を用い、バリア性シー
トを成形した容器に100gのスライスハムを入れ、ガ
ス置換包装したサンプルを作成し、耐衝撃性、イージー
ピール性、及び開封感を評価した。
【0011】共押出しでの使用原料は次のとおりであ
る。 NY :6−66ナイロン(宇部興産製UBEナイロン5023B) EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ製エハ゛ールE105) AD :接着性樹脂(三井化学工業製アト゛マーNF500) ION1:メルトフローレイトが1のZnタイプのION ION2:メルトフローレイトが4のNaタイプのION PP :ポリプロピレン(グランドポリマー製D101WB) PE1 :メルトフローレイトが1のLDPE PE2 :メルトフローレイトが4のLDPE 層構成及び厚み比率は表1のとおりである。
【0012】
【表1】
【0013】評価は下記の方法で行った。 (1)耐衝撃性…パックサンプルを入れた段ボール箱を
1mの高さから落下し、サンプル の状態を観察し
た。 ○:良好、×:ピンホール、破袋発生 (2)易開封性…引張試験機で15mm幅の剥離強度を
測定した。 (3)開封感…手で剥離感を確認した。 ○:良好、×:開封できない 評価結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本発明による包装体は、包装材として、
耐衝撃性に優れ、手で簡単に開封することが出来るため
商品価値の高い製品を提供することが出来る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層、中間層、及び内層からなる多層フ
    ィルムであって、内層がアイオノマー(ION)からな
    るクッション層とポリエチレン(PE)からなるシール
    層の両層からなり、かつ該シール層が10μm以下であ
    り、かつ該クッション層のIONのメルトフローレイト
    (A)と該シール層のPEのメルトフローレイト(B)
    が1≦B/A≦5であることを特徴とする多層フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 該クッション層のIONと該シール層の
    PEの層間での剥離強度が15mm幅当たり3〜20N
    である請求項1記載の多層フィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020069787A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体
JP2020069788A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体
JP2021074989A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体
JP2021074990A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020069787A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体
JP2020069788A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体
JP2021074989A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体
JP2021074990A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 住友ベークライト株式会社 多層フィルム及び包装体

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