JP2002275447A - 無機蒸着フィルム用接着剤 - Google Patents

無機蒸着フィルム用接着剤

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JP2002275447A JP2001076498A JP2001076498A JP2002275447A JP 2002275447 A JP2002275447 A JP 2002275447A JP 2001076498 A JP2001076498 A JP 2001076498A JP 2001076498 A JP2001076498 A JP 2001076498A JP 2002275447 A JP2002275447 A JP 2002275447A
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Masaki Murata
昌樹 村田
Mitsuo Nishida
光生 西田
Katsuya Emoto
克也 江本
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、無機蒸着フィルムに直接コートで
き、ヒートシール性樹脂等と貼り合わせた場合に良好な
接着性が得られ、なおかつそれらを使用してできた包装
袋引き裂いたときに良好に引き裂けることを目的とした
無機蒸着フィルム用接着剤を提供することにある。 【解決手段】本発明は分岐点濃度を30〜300当量/
トン含有するポリウレタン樹脂100重量部に対しアミ
ン系シランカップリング剤0.05〜5重量部との配合
物を主成分とする無機蒸着フィルム用接着剤に関するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,プラスチックフィ
ルムに無機酸化物薄膜層を形成した無機蒸着フィルムに
好適な接着剤に関するものである。特には、食品・医薬
品・化学薬品・医療用機器・電子部品などの包装時には
気密性が求められ、かつ、内容物取り出し時には容易に
開封することが求められる包装材料積層体に用いられる
接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素ガス、水蒸気等に対するバリ
ア性を備え、良好な保存適性を有する包装用材料として
は、種々のものが開発され、提案されている。例えば、
ガスバリア性のすぐれたフィルムとしては、プラスチッ
クフィルム上にアルミニウムを積層したもの(特開昭6
2−101428等)、塩化ビニリデンやエチレンビニ
ールアルコール共重合体をコーティングしたもの、さら
には酸化珪素等の薄膜を積層したもの(特公昭51−4
8511号等)が知られている。
【0003】さらに近年、可撓性プラスチック基材の上
に、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸
着膜を設けた構成からなる無機蒸着フィルム、それを使
用した包装用積層材および包装用容器等(特許第307
0702号等)に提案されている。特に、酸化ケイ素、
酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を設けた無機
蒸着フィルムは、従来のアルミニウム箔、ポリ塩化ビニ
リデン系樹脂コ−トナイロンフィルム等を使用した包装
用積層材等と比較して、透明性に優れ、かつ、水蒸気、
酸素ガス等に対する高いバリア性と保香性等を有し、更
に、廃棄時における環境上の問題もなく、包装用材料、
その他にその需要が大いに期待されているものである。
【0004】しかしながら、上記のような無機蒸着フィ
ルムに、他の樹脂のフィルムないしシ−ト等を押し出し
コ−ト加工、あるいは、ドライラミネ−ト加工等を行っ
て包装用積層材を製造する場合、無機蒸着フィルムと従
来のラミネ−ト用接着剤、アンカ−コ−ト剤等では接着
力が低いという問題点がある。そして、そのようなラミ
ネ−ト強度の低下により、しばしば、袋体を構成する積
層材において、内容物を取出そうとして包装袋の外装を
開封しようとしたときに、包装袋の一部のフィルムが伸
びてしまい引き裂きにくいために内容物が包装袋から一
度に飛び出し、飛散する事がある。
【0005】上記のラミネ−ト強度等を向上させるため
に、コロナ処理等の前処理を行う場合もあるが、無機蒸
着フィルムにおいてはその効果があまり認められず、逆
に、蒸着層に傷をつけるという問題点がある。また、他
の方法として、無機蒸着薄膜の上に、シランカップリン
グ剤を含むプライマ−組成物、または、ポリエステル系
樹脂組成物によるコ−ティング薄膜をもうけてからラミ
ネート用接着剤で貼り合わせる方法も提案されている
が、無機蒸着フィルム/コーティング被膜/接着剤/ヒー
トシール性樹脂と少なくとも4層構成になりどうしても
3層構成の物よりコストアップにつながるという問題点
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑み、無機蒸着フィルムに直接コートでき、ヒ
ートシール性樹脂等と貼り合わせた場合に良好な接着性
が得られ、なおかつそれらを使用してできた包装袋を引
き裂いたときに良好に引き裂けることのできる無機蒸着
フィルム用接着剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、種々研究の結果、分岐点を有するポリウレタンおよ
びアミン系シランカップリング剤を含有する接着剤を使
用すると、無機蒸着フィルムとの良好な接着性となおか
つそれらを使用してできた包装袋を引き裂いたときに良
好に引き裂けることを両立することを見いだした。すな
わち、本発明は分岐点を有するポリウレタン樹脂および
アミン系シランカップリング剤を含有する無機蒸着フィ
ルム用接着剤である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用するポリウレタン樹
脂は、1種類または2種類以上のポリエステルポリオー
ル等のポリオール成分、鎖延長剤、有機イソシアネート
成分を反応させて得られる、分岐点は濃度が30〜30
0当量/トンのものが好ましい。
【0009】本発明で用いられるのポリエステルポリオ
ールの多価カルボン酸成分としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタル酸、
2,6−ナフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン
酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジ
フェニルエーテルジカルボン酸等の芳香族二塩基酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メ
チル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー
酸等の脂肪族や脂環族二塩基酸、5- ナトリウムスルホ
イソフタル酸、5- カリウムスルホイソフタル酸、ナト
リウムスルホテレフタル酸等のスルホン酸金属塩含有ジ
カルボン酸が挙げられ、特に、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタル酸、アジピン
酸、5- ナトリウムスルホイソフタル酸等が接着性、引
き裂き性、原料購入の経済性等より望ましい。
【0010】本発明で用いられるポリエステルポリオー
ルの多価アルコール成分としてはエチレングリコ−ル、
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ−
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−
ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブ
タンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘ
キサンジオ−ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、
ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオ−ル、シクロヘキサンジメタノ−
ル、ネオペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビス
フェノ−ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピ
レンオキサイド付加物、水素化ビスフェノ−ルAのエチ
レンオキサイド付加物およびプロピレンオキサスド付加
物、1,9−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオ
ール、1,10−ドデカンジオール、2−ブチル−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、トリシクロデカン
ジメタノール等が挙げられ、これらのうちエチレングリ
コ−ル、1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコ−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル等が接
着性、引き裂き性、原料購入の経済性等より好ましい。
【0011】また、ポリオール類としては、上記ポリエ
ステルポリオール以外に、ポリカプロラクトン等のポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエ
ーテルエステルポリオール又はそれらの混合物が挙げら
れる。
【0012】かかるポリエーテルポリオールの例として
は、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブ
チレンオキシド、テトラヒドロフラン等のオキシラン化
合物を、例えば水、エチレングリコール、1,2−プロ
パンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等
の低分子量ポリオールを開始剤として重合して得られる
ポリエーテルポリオールが挙げられる。
【0013】ポリエーテルエステルポリオールとして
は、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸等の二塩基酸もしくはそれらのジア
ルキルエステル又はそれらの混合物と上記ポリエーテル
ポリオールを反応させて得られるポリエーテルエステル
ポリオールが挙げられる。
【0014】更にこれまで述べたポリマーポリオール以
外に、ポリウレタンプレポリマーの分子量やハードセグ
メントとソフトセグメントの分布を調節したりする目的
で、鎖延長剤を使用しても良い。この鎖延長剤の例とし
ては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジメタノール等のジオ
ール類、グリセリン、トリメチロールプロパン等の多官
能アルコール、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロー
ルブタン酸等のジメチロールアルカン酸等が挙げられ
る。
【0015】本発明で使用するポリウレタン樹脂の有機
ジイソシアネート成分として、脂肪族イソシアネートと
しては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テト
ラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−
プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソ
シアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,
3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等が
挙げられる。
【0016】脂環族イソシアネートとしては、例えば、
1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シ
クロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサ
ンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(慣
用名:イソホロンジイソシアネート)、4,4'−メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−
2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−
2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−ビ
ス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等のが挙げ
られる。
【0017】芳香脂肪族イソシアネートとしては、例え
ば、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネー
トもしくはその混合物、ω,ω' −ジイソシアネート−
1,4−ジエチルベンゼン、1,3−または1,4−ビ
ス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン
もしくはその混合物等が挙げられる。
【0018】芳香族イソシアネートとしては、例えば、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、4,4' −ジフェニルジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4' −
ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−または
2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合
物、4,4' −トルイジンジイソシアネート、4,4'
−ジフェニルエーテルジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0019】本発明で使用するポリウレタン樹脂は、分
岐を導入する必要がある。導入方法としてはポリエステ
ル樹脂またはポリエステルポリオールの原料の一部に無
水トリメリット酸、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール等の三官能以上の化合物をポ
リエステル樹脂の有機溶剤溶解性、塗布作業性等の特性
を損なわない範囲で使用した物を利用しても良い。また
は、ポリウレタン樹脂を構成する鎖延長剤の一部として
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等の三官能以上の低分子量グリコールを用いる。
イソシアネート化合物を3官能以上のものを用いること
もできる。
【0020】該ポリウレタン樹脂の分岐点濃度は30当
量/トン以上、さらには100当量/トン以上であること
が好ましく、300以下であることが好ましい。分岐点
濃度が30当量/トン以下では良好な引き裂き性が得ら
れないことがある。また、300当量/トン以上では樹
脂製造時、未溶解物などが生成しやすく好ましくない。
【0021】さらに、本発明の無機蒸着用接着剤には、
アミン系シランカップリング剤を配合させる必要があ
る。アミン系シランカップリング剤とは例えばγ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン等が挙げられ、アミノ基をケトンでブロックした3
−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチ
リデン)プロピルアミンの加水分解縮合物なども使用で
きる。シランカップリング剤の含有量は、主成分である
樹脂100重量部に対して0.05重量%以上、さらに
は1.0重量%以上であることが好ましい。また、5.0
重量%以下、さらに3.0重量%以下であることが好ま
しい。0.05重量%未満では接着性が低下する場合が
ある。また、5.0重量%を越えると、引き裂き性が低
下する場合がある。アミン系のシランカップリング剤を
用いることにより、樹脂や硬化剤とカップリング剤との
反応が確実・強固になり、蒸着物や基材フィルムの接着
力が上がり、引き裂き製も良くなると考えられる。
【0022】本発明の無機蒸着フィルム用接着剤には、
硬化剤としてイソシアネート系硬化剤を、主成分である
樹脂に対して10〜50重量部配合するのが好ましい。
調整法としてはウレタン樹脂にアミン系シランカップリ
ング剤を配合、分散させてからイソシアネート系硬化剤
を配合するのが好ましい。ウレタン樹脂とアミン系シラ
ンカップリング剤とイソシアネートを一括配合してしま
うと引き裂き性、接着性が低下することがある。
【0023】本発明の無機蒸着フィルム用接着剤を用い
て、多層複合フィルムを作るには、通常用いられている
方法、例えば、ドライラミネーターによって接着剤を無
機蒸着フィルムに塗布し、溶剤を揮発させた後、他方の
ヒートシール性フィルム等のラミネート基材と張り合わ
せ、加温し硬化させることにより使用する。ラミネート
基材に施される接着剤の量は1〜10g/m2程度であ
る。
【0024】蒸着層としては、金属アルミニウム、酸化
珪素、酸化アルミニウム、酸化珪素−酸価アルミニウム
等の無機系の蒸着層であれば限定される物ではないが、
酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化珪素−酸価アルミニ
ウム等の無機金属酸化物系の蒸着膜に好適に用いられ
る。
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
【0026】ポリウレタン樹脂の合成例1 温度計、攪拌機、還流式冷却管および蒸留管を具備した
反応容器に表−1に記載した長鎖ポリエステルポリオー
ル(A)100部、ポリエステルポリオール(B)10
0部,トリメチロールプロパン5部を酢酸エチル100
部に仕込み60℃で溶解。4,4' −ジフェニルメタン
ジイソシアネート(MDI)を25部加え75℃で7時
間反応させてから、酢酸エチル53.3部を投入して固
形分濃度を60%に調整し、ポリウレタン樹脂(1)の
溶液を得た。ポリウレタン樹脂の特性を表−1に示す。
【0027】ポリウレタン樹脂の合成例2〜3 合成例1と同様にして、表−1に示す原料を用いてポリ
ウレタン樹脂を得た。
【0028】比較合成例1 合成例1と同様にして、表−1に示す原料を用いてポリ
ウレタン樹脂を得た。比較合成例1は分岐点濃度が0で
本発明の範囲外である。
【0029】
【表1】
【0030】表中の略号は以下の通り。 長鎖ポリエステルポリオール ポリオール(A):テレフタル酸/イソフタル酸//エ
チレングリコール/ネオペンチルグリコール(50/5
0/50/50モル比、ガラス転移温度 53℃、数平
均分子量 2,000) ポリオール(B):アジピン酸/ネオペンチルグリコー
ル/ヘキサンジオール (100/50/50モル比、ガラス転移温度 -60℃、
数平均分子量 2,000) 鎖延長剤 TMP:トリメチロールプロパン IPDI:イソホロンジイソシアネート MDI:ジフェニルメタンジイソシアネート
【0031】上記ポリウレタン、シランカップリング剤
を配合し、混合後硬化剤としてポリイソシアネート化合
物を配合して無機蒸着フィルム用接着剤(実施例1〜
3,比較例1〜5)を調合した。それら無機蒸着フィル
ム用接着剤を用いて、二軸延伸ナイロンフィルム(東洋
紡績社製、商品名 N4142)上に酸化ケイ素と酸化
アルミニウムの2元系酸化物薄膜を蒸着した厚み15μ
mのフィルム(東洋紡績社製、商品名 VN100)/
無機蒸着フィルム用接着剤/ヒートシール性フィルム
LLDPE(厚み40μ,東洋紡績社製、商品名 LiX2)の
3層からなる複合フィルムを作成した。
【0032】表1に示す実施例および比較例の無機蒸着
用接着剤を使用して、後述の方法で複合フィルムを作製
した後、それぞれの複合フィルムについての接着性試
験、シール強度試験、および引き裂き性試験を行なっ
た。
【0033】上記の3層からなる複合フィルムは以下に
記載の方法で作製した。すなわち、表2に記載の各実施
例および各比較例の無機蒸着フィルム用接着剤を、常温
にてドライラミネーターにより、まず無機蒸着フィルム
に塗布し、溶剤を揮散させた後、塗布面をLLDPEと貼り
合わせた。その後、これらの貼り合わせフィルムを40
℃、3日間養生し、無機蒸着用接着剤を硬化させた。
【0034】1)接着性試験:上記のようにして作製し
た複合フィルムから、長さ300mm×幅15mmの大
きさの試験片を調製して、インストロン型引張試験機を
用い、90°剥離試験方法により、剥離速度200mm/
分で接着強度を測定した。測定値は、無機蒸着フィルム
とLLDPEとの間の接着強度(mN/15mm)を5個の試
験片の平均値で示した。
【0035】2)シール強度試験:上記のようにして作
製した複合フィルムをヒートシールし、そのシール部分
のから×幅15mmの大きさの試験片を調製して、イン
ストロン型引張試験機を用い、T型剥離試験方法によ
り、剥離速度200mm/分で接着強度を測定した。測
定値はシール強度(N/15mm)を5個の試験片の平
均値で示した。
【0036】3)引き裂き性試験:複合フィルムの端に
5mmの切り込みを入れ、手で引き裂き、その引き裂き
感を評価した。下記の表-2において、引き裂き性の見方
は、○は、抵抗なく引き裂けること、×は、基材とシ−
ラント層とが泣き別れし、引き裂けないことを意味する
ものである。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】表中の略号は以下のとうり。 シランカップリング剤 A:(γ−アミノプロピルトリ
エトキシシランKBE−903、(信越化学工業(株)
製)、 硬化剤 B:コロネート HX (日本ポリウレタン(株)
製)
【0040】上記の表-2,3に示すように、実施例1
〜3のものは、比較例1〜2のものに対し、接着強度、
シール強度が著しく高く、また、引き裂き性も良好であ
った。一方、比較例1〜2のものは、接着強度、シール
強度と引き裂き性が両立せず、好ましくなかった。
【0041】
【発明の効果】本願の接着剤を用いることにより、接着
強度、シール強度が良好でなおかつ引き裂き性にも優れ
た包装用積層体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八塚 剛志 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4J040 EF111 EF131 EF291 EF301 EK032 EK072 GA05 GA11 GA14 GA20 HA066 HA136 HA306 HB10 HB11 HC04 HC05 HD36 JA03 JB05 KA16 KA25 LA06 LA08 MA01 MA02 MA04 MA10 NA02 NA06 NA19 PA30 PA35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に分岐点を有するポリウレタン樹
    脂およびアミン系シランカップリング剤を含有する無機
    蒸着フィルム用接着剤。
  2. 【請求項2】 硬化剤としてイソシアネート系硬化剤を
    配合して使用する請求項1に記載の無機蒸着フィルム用
    接着剤。
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