JP2002264761A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

車両の乗員保護装置

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JP2002264761A
JP2002264761A JP2001070933A JP2001070933A JP2002264761A JP 2002264761 A JP2002264761 A JP 2002264761A JP 2001070933 A JP2001070933 A JP 2001070933A JP 2001070933 A JP2001070933 A JP 2001070933A JP 2002264761 A JP2002264761 A JP 2002264761A
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聡 西鍜治
Shinya Kodama
眞也 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の側突時等にエアバッグの展開範囲を充
分に確保して乗員を効果的に保護する。 【解決手段】 インフレータの作動により車室の側壁面
に沿って拡張展開するエアバッグ5を備えた車両の乗員
保護装置であって、上記エアバッグ5の後部5aをリヤ
ピラー4の後辺部に沿って格納配置し、かつこのリヤピ
ラー4の後辺部に沿って下方に延びる延出部7bをルー
フトリムの後端部に設けるとともに、このルーフトリム
の延出部7bの前縁とリヤピラートリムの上方部8bの
後縁とを互いに重合させた状態で配設し、エアバッグ5
の拡張展開時に、上記ルーフトリムの延出部7bとリヤ
ピラートリムの上方部8aとの重合部から車室内側にエ
アバッグ5の後部5aを膨出させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーフサイドレー
ルおよびリヤピラーに沿って格納配置され、かつインフ
レータの作動により車室の側壁面に沿って拡張展開する
エアバッグを備えた車両の乗員保護装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特許掲載公報第30821
40号に示されるように、車体前後方向に延びるエアバ
ッグを、車体のドア開口部の上縁、つまりルーフサイド
レールに沿って折畳んだ状態で格納配置し、車両の側突
時等にインフレータが作動することによって発生する高
圧ガスで、上記エアバッグを車室の側壁面(側部内面)
に沿ってカーテン状に拡張展開させることにより、乗員
の頭部を保護することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにルーフサ
イドレールに沿って折畳んだ状態で格納配置されたエア
バッグを車室の側壁面に沿ってカーテン状に拡張展開さ
せるように構成された乗員保護装置(乗員拘束装置)で
は、上記エアバッグの上辺部のみがルーフサイドレール
に支持され、このルーフサイドレールからエアバッグが
垂下した状態で保持されているにすぎないため、このエ
アバッグに乗員の頭部が押し付けられた場合に、この押
し付け力に対する支持力を充分に確保することが困難で
あるという問題があった。
【0004】このため、例えば特開平11−34787
号公報に示されるように、エアバッグの前後両端部をセ
ンタピラーおよびリヤピラー(クォータピラー)に沿っ
て格納配置し、これらのセンタピラーおよびリヤピラー
にそれぞれエアバッグの前後両端部を固定することによ
り、上記エアバッグに乗員の頭部が押し付けられた場合
に、この押し付け力に対する支持力を充分に確保できる
ように構成された乗員保護装置(頭部保護エアバッグシ
ステム)が知られている。
【0005】しかし、上記のようにエアバッグの後端部
をリヤピラーの前辺部に沿って格納配置することによ
り、エアバッグの後端部をリヤピラーに固定するように
構成された乗員保護装置では、エアバックの後端部にお
ける支持力を充分に確保することができるが、上記エア
バッグを拡張展開させてもリヤピラーの後辺部を覆うこ
とができず、乗員の保護範囲が限定されるという問題が
あった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、車両の側突時等にエアバッグの展開範囲を充分
に確保して乗員を効果的に保護することができる車両の
乗員保護装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ルーフサイドレールおよびリヤピラーに沿って格納配置
され、かつ車両の側突時等に、インフレータの作動によ
り車室の側壁面に沿って拡張展開するエアバッグと、ル
ーフサイドレールおよびリヤピラーの車室内側の壁面を
覆うルーフトリムおよびリヤピラートリムとを備えた車
両の乗員保護装置であって、上記エアバッグの後部をリ
ヤピラーの後辺部に沿って格納配置し、かつこのリヤピ
ラーの後辺部に沿って下方に延びる延出部を上記ルーフ
トリムの後端部に設けるとともに、このルーフトリムの
延出部の前縁とリヤピラートリムの上方部の後縁とを互
いに重合させた状態で配設し、エアバッグの拡張展開時
に、上記ルーフトリムの延出部の前縁とリヤピラートリ
ムの上方部の後縁との重合部から車室内側にエアバッグ
の後部を膨出させるように構成したものである。
【0008】上記構成によれば、車両の側突時等に上記
インフレータが作動することにより、上記ルーフサイド
レールに沿って格納配置されたエアバッグが下方に拡張
展開するとともに、上記リヤピラーの後辺部に沿って格
納配置されたエアバッグの後部が、上記ルーフトリムの
延出部の前縁とリヤピラートリムの上方部の後縁との重
合部から車体の前方側に膨出して拡張展開するため、上
記リヤピラーの後辺部を含む車室内の側壁面が上記エア
バッグにより広範囲に亘って覆われ、乗員の頭部等が効
果的に保護されることになる。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の車両の乗員保護装置において、ルーフトリムの後端部
に設けられた延出部の下端部近傍に位置するリヤピラー
の壁面に、エアバッグの後端部を固定したものである。
【0010】上記構成によれば、車両の側突時等に、エ
アバッグの後端部が車体の下方側においてリヤピラーの
壁面に固定された状態で、車室の側壁面に沿って拡張展
開するため、上記エアバッグの後部に乗員の頭部等が押
し付けられた場合に、この押し付け力に対する支持力が
充分に確保されることになる。
【0011】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載
の車両の乗員保護装置において、エアバックの前端部を
フロントピラーに固定する固定部材を設けるとともに、
この固定部材のフロントピラーに対するエアバッグの前
端部の固定位置を、リヤピラーに対するエアバッグの後
端部の固定位置と略同一高さに設定したものである。
【0012】上記構成によれば、車両の側突時等に、エ
アバッグの前端部および後端部が車体の下方側において
フロントピラーおよびリヤピラーの壁面にそれぞれ固定
された状態で、車室の側壁面に沿って拡張展開するた
め、上記エアバッグに押し付けられる乗員の頭部等が、
さらに安定して支持されることになる。
【0013】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜請
求項3の何れかに記載の車両の乗員保護装置において、
ルーフトリムの後端部に設けられた延出部の下端部を、
ピラートリムに係合する係合部を設けたものである。
【0014】上記構成によれば、車両の側突時等に、上
記リヤピラーの後辺部に沿って格納配置されたエアバッ
グの後部が、上記ルーフトリムの延出部の前縁とリヤピ
ラートリムの上方部の後縁との重合部から車体の前方側
に膨出する際に、上記ルーフトリムの延出部が捲れ上が
ることが、上記係合部において効果的に規制されること
になる。
【0015】請求項5に係る発明は、上記請求項1記載
の車両の乗員保護装置において、ピラートリムの上方後
部に、ルーフトリムの後端部に設けられた延出部に対応
する略L字状の切欠き部を形成するとともに、この切欠
き部の後縁および下縁と、上記延出部の前縁および下縁
とを互いに重合させるように構成したものである。
【0016】上記構成によれば、車両の側突時等に、上
記リヤピラーの後辺部に沿って格納配置されたエアバッ
グ後部が、上記ルーフトリムの延出部とリヤピラートリ
ムの上方後縁との重合部から車体の前方側に膨出する際
に、上記延出部が容易に変形して上記エアバックの車室
内への膨出がスムーズに行われることになる。
【0017】請求項6に係る発明は、ルーフサイドレー
ルおよびリヤピラーに沿って格納配置され、かつインフ
レータの作動により車室の側壁面に沿って拡張展開する
エアバッグと、ルーフサイドレールおよびリヤピラーの
車室内側の壁面を覆うルーフトリムおよびリヤピラート
リムとを備えた車両の乗員保護装置であって、上記エア
バッグの後部をリヤピラーの後辺部に沿って格納配置す
るとともに、このリヤピラーに沿って配設された上記エ
アバッグの後部の格納部分に対応する切欠きをリヤピラ
ートリムに形成し、エアバッグの拡張展開時に、上記リ
ヤピラートリムに形成された切欠きから車室内側にエア
バッグの後部を膨出させるように構成したものである。
【0018】上記構成によれば、車両の側突時等に上記
インフレータが作動することにより、上記ルーフサイド
レールに沿って格納配置されたエアバッグが下方に拡張
展開するとともに、上記リヤピラーの後辺部に沿って格
納配置されたエアバッグの後部が、上記リヤピラートリ
ムに形成された切欠きから車体の前方側に膨出して拡張
展開するため、上記リヤピラーの後辺部を含む車室内の
側壁面が広範囲に亘ってエアバッグにより覆われ、乗員
の頭部等が効果的に保護されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係る車両
の乗員保護装置の実施形態を示している。この乗員保護
装置は、車両の側突等を検出する衝突検出センサ(図示
せず)の検出信号に応じて作動するインフレータ1と、
車両のフロントピラー2の上端部からルーフサイドレー
ル3およびリヤピラー4に沿って配置され蛇腹状に折畳
まれた状態で格納されたエアバッグ5と、上記インフレ
ータ1の作動時に発生したガスを上記エアバック5に供
給してエアバッグを拡張展開させるガス供給パイプ6
と、上記ルーフサイドレール3およびリヤピラー4の車
室内側の壁面を覆うルーフトリム7およびリヤピラート
リム8とを備えている。
【0020】上記エアバッグ5は、フロントピラー2の
上端部からルーフサイドレール3の車室内側壁面に沿っ
て車体の後方側に延びるように格納配置されるととも
に、このエアバッグ5の格納配置部が、上記ルーフトリ
ム7の側辺部7aによって覆われている。このルーフト
リム7の側辺部7aは、その端縁(外側端部)が、上記
ルーフサイドレール3のフランジ部3aに取り付けられ
たウェザーストリップ9に対して係脱可能に係止されて
いる(図2参照)。
【0021】上記エアバッグ5の後部5aは、リヤピラ
ー4の後辺部に沿って車体の下方側に延びるように格納
配置されるとともに、その下方側に上記インフレータ1
が配設されている。上記エアバッグ5の後端部は、固定
ボルト11等により上記ガス供給パイプ6とともにリヤ
ピラー4の車内側壁面、つまりリヤピラー4のインナパ
ネル4aに固定されている(図3参照)。なお、図3に
おいて、20は、リヤサイドドアである。
【0022】また、上記リヤピラー4の後辺部に沿って
車体の下方側に延びるように格納配置されたエアバック
5の後部5aを覆う略平行四辺形状の延出部7bが、上
記ルーフトリム7の後端部に連設されている。このルー
フトリム7の延出部7bは、その上下寸法がリヤピラー
4の略半分に設定されるとともに、幅寸法がリヤピラー
4の略半分に設定されることにより、このリヤピラー4
の上部後辺部を覆うように構成されている。
【0023】上記リヤピラートリム8の上部には、上記
ルーフトリム7の延出部7bに対応する略L字状の切欠
き部が形成され、上記リヤピラー4の後辺部を除く部
分、つまりリヤピラー4の前辺部が、上記リヤピラート
リム8の上方部8aにより覆われるようになっている。
また、上記ルーフトリム7の延出部7bの前縁には、斜
め外方側に傾斜したフランジ部7cが形成され、通常時
には、このフランジ部7cに、上記リヤピラートリム8
の上方部8aの後縁が線接触することにより、両部材が
重合した状態となるように構成されている。
【0024】上記リヤピラー4の車室内側壁面には、エ
アバッグ5の拡張展開時に、上記ルーフトリム7の延出
部7bの前縁と、リヤピラートリム8の上方部8aの後
縁との重合部から車室内側にエアバッグ5を膨出させる
ように案内するガイド部材12が、上記ルーフトリム7
の延出部7bの前縁と、リヤピラートリム8の上方部8
aの後縁との重合部に対応した位置に固着されている。
【0025】上記ルーフトリム7の延出部7bの下縁
と、この延出部7bに対応して上記リヤピラートリム8
に形成された切欠き部の下縁との間には、上記ルーフト
リム7の延出部7bの前縁と、リヤピラートリム8の上
方部8aの後縁との間に形成された重合部と同様の重合
部が設けられている。また、上記リヤピラートリム8の
上方部8aの上縁と、これに対応するルーフトリム7の
下縁との間にも、同様の重合部が設けられている。
【0026】さらに、上記ルーフトリム7の延出部7b
の後方下端部には、図4〜図6に示すように、ピラート
リム8の後端部をリヤピラー4のインナパネル3aに固
定する係止具13よって係止される係止片14が突設さ
れ、この係止具13および係止片14により、ルーフト
リム7の後端部に設けられた上記延出部7bの後方下端
部を、ピラートリム8に係合する係合部が構成されてい
る。
【0027】また、上記フロントピラー2の車室内側に
は、図7に示すように、フロントピラートリム15が設
置されている。このフロントピラートリム15と、上記
フロントピラー2との間には、一端部が後述する係止具
19によりフロントピラー2に係止されるとともに、他
端部が上記エアバッグ5の前端部に縫着される等の手段
で固着された帯状部材からなる固定部材16が配設され
ている。なお、図7において17はフロントガラス、2
1はフロントサイドドアである。
【0028】そして、後述するエアバッグ5の拡張展開
時には、図8に示すように、上記固定部材16によりフ
ロントピラー2に固定されるエアバッグ5の前端部の固
定位置が、上記固定ボルト11等によりリヤピラー4に
固定されるエアバッグ5の後端部の固定位置とが略同一
高さとなるように、上記固定部材16の一端部の固定位
置、つまり上記係止具19によりフロントピラー2に係
止される固定部材16の係止位置が設定されている。
【0029】上記構成において、衝突検出センサにより
車両に側突等が発生したことが検出されると、上記イン
フレータ1が作動状態となって発生したガスが上記ガス
供給管6を介して上記エアバッグ5内に供給される。こ
の結果、上記ルーフサイドレール3に沿って格納配置さ
れたエアバッグ5が下方に膨出することにより、図8に
示すように、車室の側壁面をカーテン状に覆うように拡
張展開する。
【0030】また、上記リヤピラー4の後辺部に沿って
配設されたエアバッグ5の後部5aが膨張すると、上記
ガイド部材12により案内されてエアバッグ5の後部5
aがルーフトリム7の延出部7bに当接し、この延出部
7bを車体の内方側に押圧する。この結果、図9に示す
ように、上記延出部7bの前縁と、リヤピラートリム8
の上方部8aの後縁との重合部が離間し、この離間部か
ら外方側に上記エアバッグ5の後部5aが膨出すること
になる。
【0031】また、上記エアバッグ5の展開状態では、
その前端部が上記固定部材16によりフロントピラー2
の上下方向の略中間部に固定された状態となる。なお、
図例では、上記エアバッグ5の膨出部を、フロントピラ
ー2からセンターピラー10の設置部を含む範囲を覆う
前席用の前部5bと、上記リヤピラー4の設置部を含む
範囲を覆う後席用の後部5aとに分割し、このエアバッ
グ5の前部5bと後部5aとを、シード状の連結部5c
によって連結しているが、この構成に代えて、上記エア
バッグ5の全体を膨出させるように構成してもよい。
【0032】上記のようにエアバッグ5の後部5aをリ
ヤピラー4の後辺部に沿って格納配置し、かつこのリヤ
ピラー5の後辺部に沿って下方に延びる延出部7bを上
記ルーフトリム7の後端部に設けるとともに、このルー
フトリム7の延出部7bの前縁とリヤピラートリム8の
上方部8bの後縁とを互いに重合させた状態で配設し、
エアバッグ5の拡張展開時に、上記ルーフトリム7の延
出部7bとリヤピラートリム8の上方部8aとの重合部
から車室内側にエアバッグ5を膨出させるように構成し
たため、車両の側突時等に、上記ルーフサイドレール3
に沿って格納配置されたエアバッグ5を下方に拡張展開
させるとともに、上記リヤピラー4の後辺部に沿って格
納配置されたエアバッグ5の後部5aを、上記ルーフト
リム7の延出部7bの前縁(フランジ部7c)と、リヤ
ピラートリム8の上方部8aの後縁との重合部から車体
の前方側に膨出させて拡張展開させることができる。
【0033】したがって、車両の側突時等に、上記リヤ
ピラー4の後辺部を含む車室内の側壁面を、上記エアバ
ッグ5により広範囲に亘って覆うことができ、乗員が側
方に付勢されてその頭部が上記リヤピラー4の設置部に
向けて押圧された場合等に、上記エアバッグ5によって
乗員を効果的に保護することができる。しかも、上記の
ようにエアバッグ5の後部5aをリヤピラー4の後辺部
に沿って格納配置したため、上記エアバック5の後部5
aをリヤピラー4の側壁面に係止することにより、エア
バッグ5の展開状態を安定して保持することができるた
め、上記エアバッグの上辺部のみを支持してルーフサイ
ドレール3から垂下させた場合のように、上記エアバッ
グに押し付けられる乗員の頭部に対する支持力が不足す
る等の問題が生じることなく、乗員の頭部を安定して支
持できるという利点がある。
【0034】特に、上記実施形態では、ルーフトリム7
の後端部に設けられた上記延出部7bの下端部近傍に位
置するリヤピラー4の壁面に、上記エアバッグ5の後端
部を固定ボルト11等により固定したため、車両の側突
時等に、エアバッグ5の後端部が車体の下方側において
リヤピラー4の壁面(インナパネル4a)に固定される
ことにより、上記エアバック5の展開状態が安定して保
持され、このエアバッグ5の後部5aに乗員の頭部が押
し付けられた場合等に、この押し付け力に対する支持力
を充分に確保することができる。
【0035】さらに、上記実施形態に示すように、エア
バック5の前端部をフロントピラー2に固定する固定部
材16を設けるとともに、この固定部材16のフロント
ピラー2に対するエアバッグ5の前端部の固定位置、つ
まり上記係止具19により係止される固定部材16の先
端部の位置と、上記リヤピラー4に対するエアバッグ5
の後端部の固定位置、つまり上記固定ボルト11等によ
るエアバッグ5の後部5固定位置とを、略同一高さに設
定した場合には、車両の側突時等に、エアバッグ5の前
端部および後端部を車体の下方側においてフロントピラ
ー2およびリヤピラー4の壁面にそれぞれ固定した状態
で、車室の側壁面に沿って拡張展開させることができ
る。したがって、上記エアバッグ5の後部5aに乗員の
頭部等が押し付けられた場合に、この押し付け力に対す
る支持力をより増大させることができる。
【0036】また、上記実施形態では、ルーフトリム7
の後端部に設けられた上記延出部7bの下端部に突設さ
れた係止片14と、この係止片14をリヤピラー4のイ
ンナパネル3aに固定する係止具13とからなる係合部
により、上記延出部7bの下端部を、ピラートリム8に
係合するように構成したため、車両の側突時等に、上記
リヤピラー4の後辺部に沿って格納配置されたエアバッ
グ5の後部5aが、上記延出部7bの前縁と、リヤピラ
ートリム8の上方部8aの後縁との重合部から車体の前
方側に膨出する際に、上記ルーフサイドトリム7の延出
部7bが捲れ上がるという事態の発生を効果的に防止す
ることができる。
【0037】また、上記実施形態では、リヤピラートリ
ム8の上方後部に、ルーフトリム7の後端部に設けられ
た略平行四辺形状の延出部7bに対応する略L字状の切
欠き部を形成するとともに、この切欠き部の後縁および
下縁と、上記延出部7bの前縁および下縁とを互いに重
合させるように構成したため、車両の側突時等に、上記
リヤピラー4の後辺部に沿って格納配置されたエアバッ
グ5の後部5aが、上記延出部7bとリヤピラートリム
8の上方後縁との重合部から車体の前方側に膨出する際
に、上記延出部7bの後端部を支点に、この延出部7b
を容易に弾性変形させることにより、上記エアバック5
の後端部5aを、スムーズに車室内へ膨出させることが
できるという利点がある。
【0038】なお、図10に示すように、上記リヤピラ
ー4の後辺部に沿って格納配置されたエアバッグ5の後
部5aの格納部分に対応する略L字状のスリットからな
る切欠き22をリヤピラートリム3の上部に形成し、エ
アバッグ5の拡張展開時に、上記リヤピラートリム3に
形成された切欠き22から車室内側にエアバッグ5を膨
出させるように構成してもよい。この構成によれば、車
両の側突時等に上記インフレータ6が作動することによ
り、上記ルーフサイドレール7に沿って格納配置された
エアバッグ5が下方に拡張展開するとともに、上記リヤ
ピラー4の後辺部に沿って格納配置されたエアバッグ5
の後部が、上記リヤピラートリム8に形成された切欠き
22から車体の前方側に膨出するため、上記リヤピラー
4の後辺部を含む車室内の側壁面を広範囲に亘って上記
エアバッグ5により覆い、乗員の頭部等を効果的に保護
することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ルーフ
サイドレールおよびリヤピラーに沿って格納配置され、
かつ車両の側突時等に、インフレータの作動により車室
の側壁面に沿って拡張展開するエアバッグと、ルーフサ
イドレールおよびリヤピラーの車室内側の壁面を覆うル
ーフトリムおよびリヤピラートリムとを備えた車両の乗
員保護装置において、上記エアバッグの後部をリヤピラ
ーの後辺部に沿って格納配置し、かつこのリヤピラーの
後辺部に沿って下方に延びる延出部を上記ルーフトリム
の後端部に設けるとともに、上記ルーフトリムの延出部
の前縁とリヤピラートリムの上方部の後縁とを互いに重
合させた状態で配設し、エアバッグの拡張展開時に、上
記ルーフトリムの延出部とリヤピラートリムの上方部と
の重合部から車室内側にエアバッグの後部を膨出させる
ように構成したため、車両の側突時等に、上記リヤピラ
ーの後辺部を含む車室内の側壁面を、上記エアバッグに
より広範囲に亘って覆うことにより、上記エアバッグの
展開状態を安定して保持し、このエアバッグによって乗
員を効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の乗員保護装置の実施形態を
示す説明図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】リヤピラーの上部の構成を示す説明図である。
【図5】リヤピラーの後辺部の構成を示す断面図であ
る。
【図6】延出部の下端部の係止状態を示す平面断面図で
ある。
【図7】図1のVII−VII線断面図である。
【図8】エアバッグの展開状態を示す説明図である。
【図9】エアバッグの展開状態を示す図3相当図であ
る。
【図10】本発明の別の実施形態を示す図4相当図であ
る。
【符号の説明】
1 インフレータ 3 ルーフサイドレール 4 リヤピラー 5 エアバッグ 5a エアバッグの後部 7 ルーフトリム 7b 延出部 8 リヤピラートリム 16 固定部材 13 係止具(係合部) 14 係止辺(係合部) 22 切欠き

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフサイドレールおよびリヤピラーに
    沿って格納配置され、かつ車両の側突時等に、インフレ
    ータの作動により車室の側壁面に沿って拡張展開するエ
    アバッグと、ルーフサイドレールおよびリヤピラーの車
    室内側の壁面を覆うルーフトリムおよびリヤピラートリ
    ムとを備えた車両の乗員保護装置であって、上記エアバ
    ッグの後部をリヤピラーの後辺部に沿って格納配置し、
    かつこのリヤピラーの後辺部に沿って下方に延びる延出
    部を上記ルーフトリムの後端部に設けるとともに、この
    ルーフトリムの延出部の前縁とリヤピラートリムの上方
    部の後縁とを互いに重合させた状態で配設し、エアバッ
    グの拡張展開時に、上記ルーフトリムの延出部とリヤピ
    ラートリムの上方部との重合部から車室内側にエアバッ
    グの後部を膨出させるように構成したことを特徴とする
    車両の乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の乗員保護装置にお
    いて、ルーフトリムの後端部に設けられた延出部の下端
    部近傍に位置するリヤピラーの壁面に、エアバッグの後
    端部を固定したことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両の乗員保護装置にお
    いて、エアバックの前端部をフロントピラーに固定する
    固定部材を設けるとともに、この固定部材のフロントピ
    ラーに対するエアバッグの前端部の固定位置を、リヤピ
    ラーに対するエアバッグの後端部の固定位置と略同一高
    さに設定したことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車
    両の乗員保護装置において、ルーフトリムの後端部に設
    けられた延出部の下端部を、ピラートリムに係合する係
    合部を設けたことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車両の乗員保護装置にお
    いて、ピラートリムの上方後部に、ルーフトリムの後端
    部に設けられた延出部に対応する略L字状の切欠き部を
    形成するとともに、この切欠き部の後縁および下縁と、
    上記延出部の前縁および下縁とを互いに重合させるよう
    に構成したことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  6. 【請求項6】 ルーフサイドレールおよびリヤピラーに
    沿って格納配置され、かつインフレータの作動により車
    室の側壁面に沿って拡張展開するエアバッグと、ルーフ
    サイドレールおよびリヤピラーの車室内側の壁面を覆う
    ルーフトリムおよびリヤピラートリムとを備えた車両の
    乗員保護装置であって、上記エアバッグの後部をリヤピ
    ラーの後辺部に沿って格納配置するとともに、このリヤ
    ピラーに沿って配設された上記エアバッグの後部の格納
    部分に対応する切欠きをリヤピラートリムに形成し、エ
    アバッグの拡張展開時に、上記リヤピラートリムに形成
    された切欠きから車室内側にエアバッグの後部を膨出さ
    せるように構成したことを特徴とする車両の乗員保護装
    置。
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JP2006298334A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置
JP2007245926A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Mazda Motor Corp カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造
JP2007261456A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Mazda Motor Corp カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造
JP2016112945A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 トヨタ自動車株式会社 車両用カーテンエアバッグを収納したルーフヘッドライニング構造

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