JP2002256986A - 燃料蒸気処理装置 - Google Patents

燃料蒸気処理装置

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JP2002256986A JP2001058972A JP2001058972A JP2002256986A JP 2002256986 A JP2002256986 A JP 2002256986A JP 2001058972 A JP2001058972 A JP 2001058972A JP 2001058972 A JP2001058972 A JP 2001058972A JP 2002256986 A JP2002256986 A JP 2002256986A
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Masao Kano
政雄 加納
Yasunori Kobayashi
康規 小林
Hideaki Itakura
秀明 板倉
Noriyasu Amano
典保 天野
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Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャニスタを含む燃料蒸気処理装置におい
て、パージのために設けた吸引ポンプが破損した時でも
燃料蒸気が外部へ洩れ出るのを確実に阻止する。 【解決手段】 ポンプ本体10の中に設けられたダイヤ
フラム21の両側の空間をポンプ室22,23として複
動型のダイヤフラムポンプを構成し、ポンプ本体10と
一体的に形成されたハウジング34の中に電磁式の往復
動駆動部33を設ける。電動式のポンプと異なって、複
動型ダイヤフラムポンプ1に駆動部33を一体的に組み
込んで全体を密閉しているので、ダイヤフラム21が破
れても外部へ燃料蒸気が洩れ出る恐れがない。また、燃
料蒸気が内部で洩れて駆動部33へ侵入しても、電磁式
の駆動部33には火花が発生しないので爆発の恐れがな
い。また、ポンプ1は複動型であるから、小型でも大き
な吐出量をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料タ
ンク等から発生する燃料蒸気が大気中へ放出されないよ
うに処理するための燃料蒸気処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を搭載している自動車のような
車両においては、内燃機関へ供給するためのガソリンの
ような揮発性の燃料を収容している燃料タンク内におい
て燃料の一部が蒸発するので、燃料蒸気が大気中へ放出
されて大気汚染の原因となるのを防止するために、燃料
蒸気処理装置と呼ばれるシステムが内燃機関に付属して
設けられる。燃料蒸気処理装置は、蒸発した燃料を燃料
蒸気吸着手段であるチャコールキャニスタ(以下、これ
を単に「キャニスタ」と略称する。)と呼ばれている容
器内に充填された活性炭粒のような吸着剤に一時的に吸
着させた後に、内燃機関の運転中に、何らかの負圧源を
利用して外部から空気を吸引してキャニスタ内を通過さ
せることにより、吸着されている燃料を吸着剤から脱離
させると共に、脱離した燃料蒸気を含む空気を機関の吸
気通路内へ流入させて、各気筒の燃焼室内で燃焼させる
ことによって処理する。
【0003】キャニスタ(燃料蒸気吸着手段)の内部の
吸着剤に吸着された燃料を、吸着剤を通過するように空
気を吸引することによって脱離させて、それを空気と共
に吸気通路内へ流入させるために、通常は内燃機関が作
動する際に吸気通路内に発生する吸気負圧が利用され
る。しかしながら、最近は燃費の向上を図るために、理
論空燃比よりもリーン側の高い空燃比において運転され
るガソリン直噴エンジンを搭載した車両が増えつつある
が、ガソリン直噴エンジンにおいては、一般に、空燃比
が高くなるほど、つまり希薄な混合気を使用する場合ほ
ど吸気負圧が小さくなるという傾向がある。従って、ガ
ソリン直噴エンジンにおいては、燃料蒸気をパージする
ために必要な大きさの吸気負圧を確保することが難しい
という問題がある。
【0004】また、最近は高負荷時に内燃機関を作動さ
せて走行しながらバッテリーを充電しておいて、低負荷
時にはバッテリーの電力によって電気モータを作動させ
て走行するという、所謂ハイブリッド駆動装置を搭載し
ている車両が増えてきているが、ハイブリッド駆動装置
においては内燃機関の燃焼効率を高めて燃費を向上させ
るために、スロットルバルブが大きく開く高負荷、高回
転の状態で内燃機関が運転されるので、一般的に大きな
吸気負圧が得られないことが多い。従って、ガソリン直
噴エンジンの場合と同様に、ハイブリッド駆動装置の内
燃機関においても、燃料蒸気のパージのために必要な大
きさの吸気負圧を確保することが難しいという問題があ
る。
【0005】燃料蒸気処理装置に関するこのような問題
に対する1つの解決手段になり得ると考えられる従来技
術が米国特許第5,975,062号明細書に記載され
ている。この従来技術においては、キャニスタから内燃
機関の吸気通路に通じるパージ通路に電動式のエアポン
プを設けて、機関の吸気負圧が低い場合でも、電子式制
御装置の指令によってこの電動エアポンプを作動させる
ことにより、キャニスタから脱離した燃料蒸気を含むパ
ージ空気を吸引して、強制的に吸気通路へ送り込むよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような電動エアポンプを使用する従来技術においては、
電動エアポンプのモータとエアポンプとを連結するシャ
フトの周囲のシール部から燃料蒸気がモータの中へ洩れ
出ることや、更に大気中へ洩れ出ようとするのを如何に
して阻止するかということが問題になる。更に、この電
動エアポンプは燃料と空気の混合気を取り扱うので、モ
ータの中へ洩れ出た燃料蒸気が万一にもモータの内部に
発生する火花等によって着火して爆発事故を起こさない
ように、モータ部分には火花等を発生することがない防
爆型のもの、例えばブラシレスモータのような高価なも
のを使用する必要がある。
【0007】密閉されたエアポンプであるダイヤフラム
ポンプを強制パージポンプとして、それを内燃機関その
もののクランク軸やカム軸等によって回転駆動されるカ
ムによって作動させることも考えられるが、その場合
は、ポンプのダイヤフラムがキャニスタのパージの時期
だけでなく、内燃機関の運転中は常時一定の大きな振幅
で往復運動をすることになるし、機関の高回転時にはダ
イヤフラムに異常な振動が発生することがあるので、い
ずれもダイヤフラムの破損と、それによってダイヤフラ
ムポンプから外部へ燃料蒸気が洩れ出る可能性があるこ
とから、ダイヤフラムの耐久性の問題と、それが破損し
た場合の燃料蒸気の漏洩についての懸念という問題が残
る。
【0008】本発明は、従来技術における前述のような
問題に対処して、キャニスタのような燃料蒸気吸着手段
から燃料蒸気を脱離させてパージするために使用する吸
引手段としてのポンプの消費電力を可及的に小さくする
と共に、高価な防爆構造のモータを使用しなくても、ま
た、ダイヤフラムのような部品が破損した時でも、ポン
プから燃料蒸気が洩れ出るのを確実に阻止して事故や大
気汚染を予防し、更にパージ量を自由に制御することが
できるような、改良された燃料蒸気処理装置を提供する
ことを目的としている。本発明は、また、システムの一
部に故障が生じた場合に、特別の検査システムを設けな
くても、故障を容易に検出することができるような、そ
れ自体に診断機能を備えている新規な構成の燃料蒸気処
理装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するための手段として、特許請求の範囲の請求項1
に記載された燃料蒸気処理装置を提供する。
【0010】本発明の燃料蒸気処理装置においては、吸
引手段として複動型のダイヤフラムポンプを使用するこ
とにより、そのダイヤフラムの両側に形成される2つの
空間を双方ともポンプ室として燃料蒸気の吸引のために
利用するので、ポンプ室から呼吸音が外部へ放出される
のを防止することができると共に、ダイヤフラムが破損
した時でも燃料蒸気が外部へ洩れ出るのを防止し、更に
吐出圧の脈動をも低減させることができる。また、この
燃料蒸気処理装置において使用するダイヤフラムポンプ
は、ダイヤフラムの両側の空間をポンプ室として利用す
る複動型であるから、体格が小さくても大きな吐出量を
発生することができる。
【0011】本発明の燃料蒸気処理装置は車両等に搭載
された内燃機関に対して好適に適用することができる。
この場合は、パージ通路の末端を内燃機関の吸気通路に
接続することにより、内燃機関の燃焼室を好適な燃料蒸
気処理手段として利用することができる。
【0012】本発明の燃料蒸気処理装置は、複動型のダ
イヤフラムポンプにおけるダイヤフラムの駆動手段とし
て、ポンプ本体の密閉されたポンプハウジング内に、ダ
イヤフラムを駆動するムービングコアと、ムービングコ
アを往復動させるソレノイドコイル等を組み込んで全体
を外部から密閉することにより、摺動するシール面の摩
耗等によって外部と連通するような部分をなくすことが
できる。それによって駆動手段から外部へ燃料蒸気が洩
れ出ることを完全に防止することができる。ソレノイド
コイルには交番電圧或いはパルス状電圧を印加して変動
する電磁力を発生させることにより、ムービングコアを
直接に往復動させるから、回転を往復動に変換する場合
に比べて消費電力が少ない。また、火花を発生する部分
がないから、燃料蒸気が駆動手段の中へ侵入しても爆発
の恐れがなくて安全である。更に、構造が簡単であるか
ら安価に製造することができる。
【0013】複動型ダイヤフラムポンプの駆動手段とし
てソレノイドコイル等を使用する場合には、ソレノイド
コイルへ供給する電力の電圧、電流、及び周波数の少な
くとも一つを制御することにより、複動型のダイヤフラ
ムポンプの単位時間当たりの吐出量を変化させて、燃料
蒸気吸着手段からパージされる燃料蒸気のパージ量を自
由に制御することができる。この場合のムービングコア
を永久磁石によって構成すると、ダイヤフラムの大きな
リフト量が得られるので、ポンプの吐出量を増大させる
ことができる。
【0014】複動型のダイヤフラムポンプにおける2つ
のポンプ室のそれぞれの入口部又は出口部には、上流側
と下流側との間の圧力差によって自動的に開閉する逆止
弁を設けてポンプ作用をさせることができる。また、こ
の逆止弁としてリード弁を使用したり、逆止弁の弁体に
小さなリード弁を付設することもできる。これらの逆止
弁は、その上流側と下流側との間に圧力差が発生しない
ポンプの停止時に開弁状態となるように構成することが
できる。それによって、複動型ダイヤフラムポンプの内
部を連通状態にして、ポンプの内部を含めて燃料蒸気処
理装置のシステム全体のリークチェックを行うことがで
きる。同じ目的において、複動型のダイヤフラムポンプ
の上流側のパージ通路と、このポンプの2つのポンプ室
の少なくとも一方との間を短絡し得るバイパス弁を設け
たり、複動型ダイヤフラムポンプと燃料蒸気吸着手段と
の間に開閉弁を設けることもできる。
【0015】本発明の燃料蒸気処理装置においては、シ
ステムのリークチェックのために、燃料蒸気吸着手段の
空気吸入側に開閉弁を設けると共に、燃料蒸気吸着手段
とそれに接続された燃料蒸気の発生源及び複動型のダイ
ヤフラムポンプを含む空間の圧力を検出することができ
る圧力検出手段とを設けることができる。しかしなが
ら、空気吸入側に設ける開閉弁としては通常のキャニス
タクローズバルブをそのまま利用することができる場合
があるし、圧力検出手段としては、燃料タンク等に通常
設けられる圧力センサをそのまま利用することができる
ので、新規にそれらのものを設ける必要がない場合もあ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の燃料蒸気処理装
置の第1実施例として、その要部である複動型ダイヤフ
ラムポンプ1の縦断面構造を示す。ダイヤフラムポンプ
1を含む第1実施例の燃料蒸気処理装置のシステム全体
の構成は図2に例示されている。図2に示す2は燃料蒸
気を一時的に吸着するキャニスタ(チャコールキャニス
タ)であって、その内部に活性炭粒のような吸着剤2a
を収容している。内燃機関3へ燃料を供給する燃料タン
ク4の上部空間には燃料蒸気通路5の一端が接続してい
て、その他端はキャニスタ2の燃料蒸気入口2bに接続
している。キャニスタ2には更に、パージ用の空気を取
り入れることができる空気口2cと、その反対側にパー
ジ口2dが設けられている。空気口2cは制御装置等に
よって制御される開閉弁6と空気通路7を介して大気に
開放されている。パージ口2dはパージ通路8を介し
て、図1に示すダイヤフラムポンプ1の入口部9に接続
している。
【0017】複動型ダイヤフラムポンプ1の詳細な構造
は後で述べるが、その本体10には入口部9とは反対側
に出口部11が設けられていて、図2に示すように、パ
ージ通路12を介して内燃機関3の吸気通路13の適所
に接続されている。なお図2において、14は内燃機関
3の吸気弁、15は吸気ポート、16は複数個の気筒に
共通のサージタンク、17はエアクリーナ、18はスロ
ットル弁をそれぞれ示している。ダイヤフラムポンプ1
を駆動するための電力は、図示しないバッテリーのよう
な電源から、駆動装置を含む電子式制御装置(ECU)
19によって必要な大きさ及び電流形態(第1実施例の
場合はパルス状)になるように制御されて、ダイヤフラ
ムポンプ1の入力端子20へ供給される。なお、このE
CU19によって前述の開閉弁6を開閉制御することが
できる。
【0018】次に、第1実施例における複動型ダイヤフ
ラムポンプ1の構造を図1によって詳細に説明する。前
述のように、ダイヤフラムポンプ1の本体10には、対
称的に入口部9と出口部11が設けられている。ポンプ
本体10の形状は縦軸を中心とする扁平な円筒状である
が、その他の形状であってもよい。本体10の内部空間
は可撓性のあるダイヤフラム21によって上下の第1の
ポンプ室22と第2のポンプ室23に区画されている。
それらに対応して、入口部9と出口部11もそれぞれ上
下2つの部分に区画されている。
【0019】即ち、入口部9は隔壁24によって上下の
部分に分かれおり、それぞれの部分に吸入弁としての逆
止弁25,26が設けられている。逆止弁25及び26
はそれぞれ、弁口を下流側(ポンプ室22及び23側)
から閉塞し得る弁板と、それを弁口に向かって付勢する
コイルスプリングからなっている。出口部11もまた隔
壁27によって上下の部分に分かれおり、それぞれの部
分に吐出弁としての逆止弁28,29が設けられてい
る。逆止弁28及び29はそれぞれ、弁口を下流側(パ
ージ通路12側)から閉塞し得る弁板と、それを弁口に
向かって付勢するコイルスプリングからなっている。
【0020】円板状のダイヤフラム21の周辺部は本体
10の円筒状の内壁面に取り付けられているが、入口部
9と出口部11の部分においては、本体10の円筒状の
内壁面の延長上に形成された隔壁24及び隔壁27の内
壁面に取り付けられている。ダイヤフラム21の中心部
を上下から挟むように取り付けられた金属板30には縦
方向の駆動軸31が取り付けられ、その下端には鉄のよ
うな磁性体からなるムービングコア32が取り付けられ
ている。
【0021】ポンプ本体10の下部には駆動部33が設
けられる。駆動部33はポンプ本体10に対して一体と
なるように隙間なしに取り付けられたハウジング34を
備えており、その内部にソレノイドコイル35が固定的
に取り付けられている。ソレノイドコイル35の中心に
は鉄のような磁性体からなる固定のコア36が設けられ
ており、その中心軸線は前述の駆動軸31及びムービン
グコア32のそれと一致している。ダイヤフラム21の
変形を生じるように、ムービングコア32は固定のコア
36に対して接近したり離れたりすることができるが、
最も接近した時でもそれらの対向面の間には微小な間隙
が残るように設定されている。つまり、ダイヤフラム2
1の変形量は、最大でもムービングコア32と固定のコ
ア36との直接の接触を生じない程度に抑えられる。な
お、固定のコア36は必須のものではない。
【0022】第1実施例に使用されている複動型ダイヤ
フラムポンプ1はこのような構造を有するので、ポンプ
1の駆動部33のハウジング34の内部において、外部
に対して気密状態を維持して固定されているソレノイド
コイル35へ、入力端子20を介して図示しない電源か
らECU19によって制御されたパルス状の電圧を印加
すると、ソレノイドコイル35と固定のコア36が間欠
的に電磁石となって磁化される結果、ムービングコア3
2がソレノイドコイル35内へ間欠的に吸引される。吸
引力が消滅している時期にはムービングコア32はダイ
ヤフラム21の弾力によって元の位置へ戻る。ダイヤフ
ラム21の復元力を高めるために、第2のポンプ室23
内に圧縮スプリングを設けてダイヤフラム21を上方へ
付勢してもよい。このようにしてダイヤフラム21が上
下方向に往復動をするので、第1のポンプ室22及び第
2のポンプ室23の容積が相反的に拡大、縮小を繰り返
す間に、吸入弁としての逆止弁25,26及び吐出弁と
しての逆止弁28,29の作動によって、パージ通路8
内の流体がパージ通路12へ一方的に圧送される。この
ダイヤフラムポンプ1は複動型であるから、通常のダイ
ヤフラムポンプの2倍近い大きな吐出容量を有するの
で、その分だけ小型化することができる。
【0023】図2に示す第1実施例の燃料蒸気処理装置
においては、通常のこの種の装置と同様に、燃料タンク
4において発生する燃料蒸気が燃料蒸気通路5を通って
燃料蒸気入口2bからキャニスタ2内へ流入し、吸着剤
2aに一時的に吸着されて保持されるので、外部へ放出
されて大気汚染を招くことがない。内燃機関3の運転中
において所定のパージ条件が成立した時に、ECU19
の指令によって複動型ダイヤフラムポンプ1へ電力の供
給が開始される。第1実施例の場合はソレノイドコイル
35にパルス状の電圧が印加される。なお、開閉弁6は
開弁状態とされる。
【0024】それによって、複動型ダイヤフラムポンプ
1は前述のようにしてポンプ室22,23内の空気等を
パージ通路8からパージ通路12に向って圧送するの
で、パージ通路8及びキャニスタ2内の圧力が負圧にな
るから、外部の空気が吸引されて空気通路7と開閉弁6
及び空気口2cを通ってキャニスタ2内へ流入すると共
に、その空気が吸着剤2aの間を通過してパージ口2d
からパージ通路8へ流れるようになる。この空気流によ
って、キャニスタ2内の吸着剤2aに吸着されていた燃
料蒸気が脱離して、空気流に乗ってポンプ1を通過し、
パージ通路12から内燃機関3の吸気通路13へ吸入さ
れて、通常の吸気や燃料と共に機関3の燃焼室内で燃焼
して無害化される。
【0025】第1実施例の複動型ダイヤフラムポンプ1
においては、その駆動部33を構成するソレノイドコイ
ル35や固定のコア36及びムービングコア32等が、
全てポンプ本体10と一体化されたハウジング34の中
に密閉されていて、外部とは全く連通していないし、摺
動面を有するシール装置等も使用されていないので、ポ
ンプ室22及び23側から外部へ燃料蒸気を含むパージ
用の空気が洩れ出る可能性が全くない。仮に、長年の使
用によってダイヤフラム21が破損して穴が開くような
ことがあっても、ポンプ1のポンプ作用が若干低下する
だけであって、外部へ燃料蒸気を漏らす恐れはない。従
って、燃料蒸気の引火の危険性や燃料の浪費が確実に防
止される。
【0026】また、ソレノイドコイル35へ供給される
電力をECU19によって制御することにより、ソレノ
イドコイル35に印加する電圧或いは電流の大きさを調
整したり、パルスの周波数を変更することによって、複
動型ダイヤフラムポンプ1の単位時間当たりの吐出量を
自由に制御することができる。従って、ポンプ1の消費
電力を必要最小限に抑えることが可能になると共に、そ
れがダイヤフラム21等の耐久性を高めるという結果を
もたらす。なお、第1実施例の複動型ダイヤフラムポン
プ1は、図2のような燃料蒸気処理装置のみならず、後
述のようなシステム構成の異なる燃料蒸気処理装置のポ
ンプとして使用することもできる。
【0027】図3は、第2実施例の燃料蒸気処理装置の
要部として、複動型ダイヤフラムポンプ1’の構造のみ
を示したものである。第2実施例のポンプ1’において
も、ポンプ本体10と入口部9及び出口部11の構造は
第1実施例のポンプ1のそれと同じである。第2実施例
のポンプ1’の特徴は駆動部33’の内容にある。即
ち、この場合は駆動軸31に取り付けられるムービング
コア37として単なる磁性体ではなく強磁性体からなる
永久磁石を使用している。また、ソレノイドコイル35
の入力端子20へパルス状の電力ではなく、電流の方向
が短時間毎に反転する交番電力(交流電力)を供給して
いる。それによって、ソレノイドコイル35が永久磁石
からなるムービングコア37を吸引したり排斥したりす
る力が大きくなるし、ダイヤフラム21のリフト量を容
易に大きくすることができる。
【0028】第2実施例の複動型ダイヤフラムポンプ
1’は、このようにして高いポンプ性能を発揮するが、
それを使用する燃料蒸気処理装置のシステムは、図2に
示した第1実施例の場合と同様なものでよい。その吐出
量の制御は、やはりECU19によって行うが、第1実
施例の場合と概ね同様に、供給する交番電力の電圧、電
流、及び周波数のいずれかを変化させることによって、
自由に吐出量、即ち燃料蒸気のパージ量を制御すること
ができる。その他の作用、効果等は第1実施例と略同様
である。
【0029】図4の(a)及び(b)は、本発明の第3
実施例の燃料蒸気処理装置の要部として、それに使用さ
れる複動型ダイヤフラムポンプ1”の構造の一部を示し
たものである。第3実施例のポンプ1”においては、図
4(a)に示した入口部9’における吸入弁としての逆
止弁25’,26’と、出口部11’における吐出弁と
しての逆止弁28’,29’を構成する弁板38のそれ
ぞれに、図4(b)に拡大して示したような、薄いバネ
鋼板からなる弁リード37の一端をスポット溶接等によ
って付設した点に特徴がある。
【0030】弁リード37は弁板38に形成された小孔
39を開閉することができるように取り付けられてい
る。弁リード37は、弁板38がスプリングによって付
勢されて弁口を閉じている状態において、弁板38の上
流側と下流側との間の圧力差によって小孔39を自動的
に開閉する小さな逆止弁として作動する。しかし、その
特徴として、上流側と下流側との間に圧力差がないポン
プ1”の停止状態においては、小孔39を閉塞するので
はなく、所定の大きさに開放するように設定される。こ
れは、平板状の弁リード37を予め永久変形させて、僅
かに円形に反っている形状を与えておくこと等によって
可能である。それによって、ポンプ1”が運転を停止し
ている時に、ポンプ1”を通過して上流側又は下流側に
向かって流体が流れることが可能になる。このようにし
てポンプ1”を連通状態にするのは、後述のようにキャ
ニスタ2を含む燃料蒸気処理装置のシステム全体のリー
クチェック(漏洩検査)を行うためである。
【0031】第3実施例においては、それ自体が逆止弁
の弁体である弁板38に小孔39を設けると共に、それ
に小さな弁リード37を取り付けることによって、ポン
プ1”の運転停止時に弁リード37によってポンプ1”
内を連通させているが、他の実施例として、弁板38そ
のものを廃止して、弁板38の代わりに、僅かに反った
形の図示しない少し大きめの弁リードを設けてもよいこ
とは言うまでもない。これは、吸入弁としての逆止弁2
5,26や、吐出弁としての逆止弁28,29の全部又
はそれらの一部を、それ自体リード弁として構成すると
いうことである。この場合の弁口は、平板に開口する穴
のような形状がよい。運転停止時における複動型ダイヤ
フラムポンプの連通状態は、それらのリード弁が前後に
圧力差がない状態において所定の大きさに僅かに開弁す
るように設定しておくことによって容易に達成される。
【0032】図5は、運転停止時に内部が連通状態とな
る複動型ダイヤフラムポンプ1”を使用した第3実施例
の燃料蒸気処理装置において、システム全体のリークチ
ェックを行う場合を図示したものである。前述のよう
に、キャニスタ2へ空気を導入するための空気通路7に
は、キャニスタクローズバルブとも呼ばれる開閉弁6が
設けられる。従来の開閉弁6はキャニスタ2内が負圧に
なった時に自動的に開弁する逆止弁型のものが多いが、
ここでは、ECU19によって開閉制御可能な電磁弁等
を用いる。
【0033】また、従来技術においても行われている場
合があるが、キャニスタ2と内燃機関3の吸気通路13
とを接続するパージ通路12にパージ制御弁40を設け
る。このパージ制御弁40は手動で開閉するようにして
もよいが、これに電磁弁等を使用して、ECU19によ
って開閉制御可能とすることができる。通常、この位置
にパージ制御弁40を設けるのは、内燃機関3が普通の
ガソリンエンジンのように吸気通路13の負圧が大きい
ものである場合に、キャニスタ2のパージを行う時期を
選択したり、パージ量を調節するためであるが、本発明
の第3実施例においては、リークチェックを行う時にパ
ージ通路12を遮断するために利用する。
【0034】また、従来から燃料タンク4の上部空間
や、それに接続している空間に内部の圧力を検出するた
めの圧力センサ41が設けられることがある。本発明の
第3実施例においてはこの圧力センサ41をリークチェ
ックのために利用して、特別の圧力センサを設けない点
に特徴がある。勿論、そのような圧力センサが設けられ
ていない場合には、圧力センサをシステム内のどこかへ
設けることになる。図5に示すように、キャニスタ2、
燃料タンク4、ポンプ1”等を含む第3実施例の燃料蒸
気処理装置のシステム内から燃料蒸気が外部へ漏れてい
ないかどうかを検査するためのリークチェックは、EC
U19のプログラムによって自動的に行わせることがで
きるが、手動によっても実行することができる。
【0035】リークチェックを行う時には、まず、キャ
ニスタ2の大気通路7に設けられた開閉弁6を閉弁させ
る。次に複動型ダイヤフラムポンプ1”を駆動して、燃
料タンク4及びキャニスタ2等の内部の圧力を所定の大
きさの負圧になるまで減圧する。減圧が終わるとパージ
制御弁40を閉弁させる。それによって、図5に示した
第3実施例の燃料蒸気処理装置のシステム全体が内部に
負圧を蓄えた状態で外部から締め切られる。この時、複
動型ダイヤフラムポンプ1”内の逆止弁は前述のように
して全て連通しているから、ポンプ1”の内部も検査可
能となる。もしシステムのどこかに故障による漏洩箇所
があると、外気の侵入によって内部の負圧は急速に減少
して大気圧に近づく。従って、圧力センサ41の検出値
が大気圧に達するまでの時間を計測することによりシス
テム全体の密閉性を評価することができ、故障か否かを
診断することができる。このように、本発明の燃料蒸気
処理装置においては、通常設けられるパージ制御弁40
や燃料タンク4の圧力センサ41等を利用してリークチ
ェックや故障診断を行うことができるので、リークチェ
ック等のために特別のシステムを設ける必要がない。
【0036】図4及び図5に示す第3実施例の説明にお
いては、複動型ダイヤフラムポンプ1”の逆止弁に運転
停止時にポンプ1”内を連通状態とするためのリード弁
を設けているが、図6に示す本発明の第4実施例の燃料
蒸気処理装置においては、複動型ダイヤフラムポンプ1
としては第1実施例や第2実施例等と同様な内部連通機
能がないものを使用する代わりに、パージ通路8と、ポ
ンプ1のポンプ室22又は23の一方、或いは双方との
間にバイパス通路42を設けて、それにバイパス弁43
を挿入してリークチェックの可能なシステムを構成して
いる。言うまでもなく、双方のポンプ室に向ってバイパ
ス通路42を設ける場合には、バイパス弁43は2個使
用する。バイパス弁43は手動のものでもよいが、これ
を電磁弁等としてECU19によって制御するようにし
てもよい。
【0037】リークチェックを行う時は、減圧後にパー
ジ制御弁40を閉弁させると共に、バイパス弁43を開
弁させる。それによって、ポンプ1内の圧力を燃料タン
ク4の圧力センサ41によって検出することが可能にな
るので、ポンプ1を含めてシステム全体のリークチェッ
クを行うことができる。なお、バイパス通路42が設け
られていないポンプ室は、ダイヤフラム21を介して、
他方のバイパス通路が設けられたポンプ室と均圧化され
るのでリークチェックができるが、双方にバイパス通路
42とバイパス弁43を設けた方が良いことは言うまで
もない。このようにして、第4実施例の燃料蒸気処理装
置においても、既存の開閉弁6及びパージ制御弁40や
圧力センサ41を利用してシステム内のリークチェック
を行って、簡単にシステムの故障診断を行うことが可能
である。
【0038】図7に本発明の第5実施例としての燃料蒸
気処理装置のシステム構成を示す。第5実施例の特徴
は、パージ通路8の途中に電磁弁等の開閉弁44を設け
ている点にある。リークチェックの方法は色々あるが、
まず開閉弁44の閉弁状態における圧力センサ41の検
出圧力によって、ポンプ1以外のキャニスタ2や燃料タ
ンク4に限定したリークチェックを行うことができる。
また、その状態でパージ制御弁40(この弁は設けなく
てもよい)を開弁させて、更にポンプ1を作動させる
と、ポンプ1は真空ポンプとして作動するので、その時
にソレノイドコイル35に流れる電流値が、予め正常な
状態で計測した電流値よりも小さければ、ポンプ1に漏
れのあることが判明する。開閉弁44の開弁状態で同様
な比較を行えば、キャニスタ2や燃料タンク4を含めた
リークチェックができる。その他、開閉弁44はパージ
制御弁40の代りに使用することもできる。
【0039】本発明の燃料蒸気処理装置が燃料蒸気をパ
ージするために作動している時は、ポンプ1と内燃機関
3の運転状態を示す幾つかのファクターの間に図8の
(a)から(e)に示すような相関関係が見られる。必
ずしも単純な直線的(比例的)関係ばかりではないが、
いずれの場合も、一方が増大すると他方も増大するとい
う関係にある2つのファクターの組み合わせを例示して
いる。まず、(a)のように、複動型ダイヤフラムポン
プの駆動部33に設けられたソレノイドコイル35に流
れる電流或いは電圧と、ダイヤフラム21のリフト量、
即ちムービングコア32のストロークとの間に前述の関
係がある。また、当然のことながら、(b)のように、
ダイヤフラム21のリフト量が増大すると流量、即ちポ
ンプ1の吐出量が増大する。同様に(c)のように、ソ
レノイドコイル35へ供給する電力の周波数が高くなる
ほど、吐出量及び流量が増大する。
【0040】観点を変えて、内燃機関3の回転数が増大
し、出力も高くなっている運転状態においては、燃料蒸
気処理装置からパージ通路12を経て吸気通路13へ流
入する燃料蒸気によって内燃機関3の運転状態が大きく
変化することがないので、パージされた燃料蒸気の量に
対して敏感に機関3を制御する必要もないことから、こ
の状態では内燃機関3が、キャニスタ2から脱離した多
量のパージ燃料を処理する能力を有する。従って、図8
の(d)に示すように、機関3の燃料噴射量、即ち負荷
が増大するほど複動型ダイヤフラムポンプ1のダイヤフ
ラム21のリフト量、即ちムービングコア32のストロ
ークを増大させて、ポンプ1の吐出量を増大させること
が可能になる。内燃機関3の回転数が増大した時も、同
様な理由からポンプ1の吐出量を増大させることが可能
になるので、そのためにソレノイドコイル35へ供給す
る電力の周波数を高めることができる。これらの相関関
係は、ECU19においてマップの形でROMに内蔵す
ることにより、燃料蒸気処理装置のパージ量制御のため
に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を示す縦断面図であ
る。
【図2】第1実施例の燃料蒸気処理装置の全体を示すシ
ステム構成図である。
【図3】第2実施例の要部を示す縦断面図である。
【図4】第3実施例の要部を示す縦断面図である。
【図5】第3実施例の燃料蒸気処理装置の全体を示すシ
ステム構成図である。
【図6】第4実施例の燃料蒸気処理装置の全体を示すシ
ステム構成図である。
【図7】第5実施例の燃料蒸気処理装置の全体を示すシ
ステム構成図である。
【図8】(a)から(e)は、いずれも本発明の燃料蒸
気処理装置の制御のために役立つ一対のファクターの関
係を示す図である。
【符号の説明】
1,1’1”…複動型ダイヤフラムポンプ(吸引手段) 2…チャコールキャニスタ(キャニスタ) 2a…吸着剤(燃料蒸気吸着手段) 2b…燃料蒸気入口 2c…空気口 2d…パージ口 3…内燃機関 4…燃料タンク 6…開閉弁(キャニスタクローズバルブ) 7…空気通路 8,12…パージ通路 10…ポンプ本体 19…電子式制御装置(ECU) 20…入力端子 21…ダイヤフラム 22…第1のポンプ室 23…第2のポンプ室 25,26…吸入弁(逆止弁) 28,29…吐出弁(逆止弁) 31…駆動軸 32…ムービングコア 33…駆動部 34…駆動部のハウジング 35…ソレノイドコイル 37…弁リード 38…弁板 39…小孔 40…パージ制御弁 41…圧力センサ 43…バイパス弁 44…開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 康規 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 板倉 秀明 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 天野 典保 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3G044 BA01 BA22 DA07 FA02 GA02 GA04 GA06 GA07 3H077 AA03 BB01 CC02 CC09 CC13 DD05 EE26 EE31 FF02 FF32

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料蒸気の発生源に接続されると共に燃
    料蒸気を一時的に吸着する吸着剤を収容している燃料蒸
    気吸着手段と、前記燃料蒸気吸着手段から脱離する燃料
    蒸気を処理して無害化する燃料蒸気処理手段と、前記燃
    料蒸気吸着手段の内部を通過して空気を吸引することに
    より前記吸着剤に吸着されている燃料蒸気を強制的に脱
    離させて前記燃料蒸気処理手段へ送り込むために、前記
    燃料蒸気吸着手段と前記燃料蒸気処理手段とを接続する
    パージ通路に設けられている吸引手段とを備えている燃
    料蒸気処理装置において、前記吸引手段として複動型の
    ダイヤフラムポンプを使用することにより、そのダイヤ
    フラムの両側に形成される2つの空間を双方ともポンプ
    室として燃料蒸気の吸引のために利用するように構成し
    たことを特徴とする燃料蒸気処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記燃料蒸気処理手
    段として内燃機関の燃焼室が利用され、前記パージ通路
    の末端が前記内燃機関の吸気通路に接続されていること
    を特徴とする燃料蒸気処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記複動型の
    ダイヤフラムポンプにおけるダイヤフラムの駆動手段と
    して、前記ダイヤフラムポンプの密閉されたポンプハウ
    ジング内に、前記ダイヤフラムに取り付けられたムービ
    ングコアと、交番電圧或いはパルス状電圧を印加する電
    力の供給を受けることによって変動する電磁力を発生し
    て、前記ムービングコアを往復動させるソレノイドコイ
    ルとを組み込んだことを特徴とする燃料蒸気処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ソレノイドコイ
    ルへ供給する電力の電圧、電流、及び周波数の少なくと
    も一つを制御することにより、前記複動型のダイヤフラ
    ムポンプの単位時間当たりの吐出量を変化させて、前記
    燃料蒸気吸着手段からパージされる燃料蒸気のパージ量
    を制御することができるように構成したことを特徴とす
    る燃料蒸気処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、前記ムービン
    グコアを永久磁石によって構成したことを特徴とする燃
    料蒸気処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記複動型のダイヤフラムポンプにおける2つの前記ポ
    ンプ室のそれぞれの入口部又は出口部の少なくとも一方
    に、その上流側と下流側との間の圧力差によって自動的
    に開閉する逆止弁を設けたことを特徴とする燃料蒸気処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記逆止弁としてリ
    ード弁を使用したことを特徴とする燃料蒸気処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、前記逆止弁
    が、その上流側と下流側との間に圧力差が発生しないポ
    ンプの停止時に開弁状態となるように構成したことを特
    徴とする燃料蒸気処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記複動型のダイヤフラムポンプにおける2つの前記ポ
    ンプ室の少なくとも一方と、その上流側のパージ通路と
    の間を短絡し得るようにバイパス弁を設けたことを特徴
    とする燃料蒸気処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記複動型のダイヤフラムポンプと前記燃料蒸気吸
    着手段とを接続するパージ通路に開閉弁を設けたことを
    特徴とする燃料蒸気処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、前記燃料蒸気吸着手段の空気吸入側に開閉弁を備え
    ていると共に、前記燃料蒸気吸着手段とそれに接続され
    た燃料蒸気の発生源及び前記複動型のダイヤフラムポン
    プを含む空間の圧力を検出することができる圧力検出手
    段を設けたことを特徴とする燃料蒸気処理装置。
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