JP2007138841A - 蒸発燃料漏れ検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡素であると共に製造が容易であり、蒸発燃料漏れの検査精度が高い小型の蒸発燃料漏れ検査装置を提供する。
【解決手段】燃料タンクに連通するタンク通路140と、大気に開放される大気通路150と、ポンプにより減圧されるポンプ通路160と、第一弁座310に離着座する第一弁部材322と、第二弁座311に離着座する第二弁部材323と、第一弁部材322及び第二弁部材323を支持する支持部材324とを備え、第二弁部材323が第二弁座311に着座する状態において一端側がタンク通路140及び大気通路150に連通し且つ他端側がポンプ通路160に連通する基準オリフィス510を、軸部材321の中心軸線Oに対して偏心して支持部材324に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクにおいて発生した蒸発燃料の燃料タンクからの漏れを検査する蒸発燃料漏れ検査装置に関する。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されている内燃機関からの排出ガスの規制に加え、燃料タンクから外部に漏れる蒸発燃料の排出規制が強化されている。特にアメリカ合衆国環境庁(EPA)及びカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクの僅かな開口から漏れる蒸発燃料の検査を要求している。そこで、燃料タンクの内部を減圧又は加圧することにより燃料タンクからの蒸発燃料の漏れを検査する蒸発燃料漏れ検査装置が広く用いられている。
このような蒸発燃料漏れ検査装置については、従来、検査精度を高める種々の方法が考えられている。例えば特許文献1には、燃料タンクに許容される開口面積に対応した断面積の基準オリフィスを減圧しつつ基準圧力を検出し、その後、燃料タンクを減圧して検出したタンク内圧を基準圧力と比較することにより蒸発燃料漏れを判定する技術が開示されている。具体的に特許文献1の技術では、大気開放の大気通路と燃料タンクに連通のタンク通路とを基準オリフィスの一端側に連通させ、ポンプにより減圧されるポンプ通路を基準オリフィスの他端側に連通させた状態の下、基準圧力を検出する。即ち、大気通路及びタンク通路の双方をポンプ通路に基準オリフィスを通じて連通させて、基準圧力を検出する。一方、タンク内圧の検出時には、基準オリフィスを通さないでタンク通路のみをポンプ通路に連通させて、タンク内圧を検出する。
特開2005−69878号公報
しかし、特許文献1に開示の装置では、基準オリフィスを形成するオリフィス部材を装置のハウジングに圧入して組付けている。そのため、装置の構成並びに製造工程が複雑となり、その結果、コストが増大してしまう。また、ハウジングへのオリフィス部材の圧入が不十分な場合、基準導管の内壁とオリフィス部材の周縁との間に隙間が生じてしまい、基準オリフィスに加えてその隙間にも流体が流れてしまう。そのため、基準オリフィスの断面積と隙間の断面積の和は燃料タンクに許容される開口面積に対応しなくなるので、基準圧力の検出精度が低下するという問題もある。
さらに特許文献1に開示の装置では、基準オリフィスが軸部材に対して直列的に配置されている。そのため、装置の体格が軸部材の軸方向に大きくなっている。またさらに特許文献1に開示の装置では、基準圧力検出時には、基準導管の一端側に設置された基準オリフィスを経由して蒸発燃料をポンプ通路に導く一方、タンク内圧検出時には、基準オリフィスを経由しないで基準導管の他端側から蒸発燃料をポンプ通路に導いている。そのため、蒸発燃料の流通経路が基準圧力検出時とタンク内圧検出時とで大きく異なることによりポンプ通路での圧力検出に誤差を生むことがある。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、構成が簡素であると共に製造が容易であり、蒸発燃料漏れの検査精度が高い小型の蒸発燃料漏れ検査装置を提供することにある。
請求項1〜6に記載の発明によると、駆動手段が軸部材を第一状態に駆動するときには、タンク通路とポンプ通路とが第二弁座と第二弁部材との間を通じて連通する。故にこのときには、ポンプによるポンプ通路の減圧作用又は加圧作用を燃料タンクにタンク通路を通じて及ぼしながら、ポンプ通路での流体流れに相関する物理量を検出することができる。また、駆動手段が軸部材を第二状態に駆動するときには、支持部材に形成された基準オリフィスの一端側がタンク通路及び大気通路に連通し且つ当該基準オリフィスの他端側がポンプ通路に連通する。故にこのときには、ポンプによるポンプ通路の減圧作用又は加圧作用を基準オリフィスに及ぼしながら、ポンプ通路での流体流れに相関する物理量を検出することができる。このように請求項1〜6に記載の発明によれば、燃料タンクにおいて発生しタンク通路に流入した蒸発燃料は、第一状態と第二状態との双方で第二弁座の近傍箇所を経由してポンプ通路に導かれる。故に、蒸発燃料の流通経路が第一状態と第二状態とで大きく変化しないので、それら各状態での物理量検出に誤差が生じ難くなる。したがって、軸部材の各駆動状態で精確に検出された物理量に基づいて蒸発燃料漏れを高精度に判定することが可能になる。
さらに請求項1〜6に記載の発明によると、基準オリフィスを支持部材に形成しているので、特許文献1に開示のように基準オリフィスを形成するオリフィス部材をハウジングに組付ける場合に比べて、装置の構成が簡素になると共にその製造を容易にすることができる。また、基準オリフィスを支持部材に直接形成しているため、ハウジングへのオリフィス部材の組付不良により漏れの検査精度が低下する事態を防止することができる。
またさらに請求項1〜6に記載の発明によると、軸部材に対して偏心して基準オリフィスを支持部材に形成しているので、軸部材と基準オリフィスとを並列に配置することができる。したがって、特許文献1に開示のように軸部材と基準オリフィスとを直列的に配置する場合に比べ、装置の体格を軸部材の軸方向に小さくすることができる。
請求項2に記載の発明によると、第二弁部材を軸部材に対して偏心して配置しているので、軸部材と第二弁部材とを並列に配置して装置の体格を軸部材の軸方向に小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によると、第一弁部材および第二弁部材は板状の支持部材の厚さ方向両側に配置され、当該支持部材により支持されるので、支持部材の厚さ方向と一致する軸部材の軸方向において各弁部材および支持部材を合わせた長さを短くすることができる。したがって、装置の体格を軸部材の軸方向に小さくする上で有効となる。
請求項4に記載の発明によると、支持部材よりも低剛性の弾性材料で第一弁部材及び第二弁部材が形成される。故に、第一弁部材及び第二弁部材がそれぞれ第一弁座及び第二弁座に着座するときには、それら各弁部材が各弁座と支持部材との間で圧縮される。こうした各弁部材の圧縮によれば、着座によって生じる衝撃を緩和することができ、また各弁部材と各弁座との間を確実にシールすることができる。さらに、第二状態においてタンク通路及び大気通路に連通すると共に、第二弁部材の内周側を通じてポンプ通路に連通する基準オリフィスは、各弁部材よりも高剛性の支持部材に形成されるため、変形し難い。したがって、基準オリフィスの変形に起因する物理量の検出誤差を抑えて、蒸発燃料漏れの検査精度を高めることができる。
尚、弁体の各駆動状態において検出される物理量は、ポンプ通路における流体流れが基準オリフィスの断面積及び燃料タンクの開口面積に応じて変化するときに当該変化を反映する物理量であればよく、例えば請求項5に記載の発明のようなポンプ通路の圧力の他、ポンプ通路における流体流量であってもよい。
また、タンク通路は、例えば請求項6に記載の発明のように、燃料タンクにおいて発生した蒸発燃料を脱離可能に吸着するキャニスタを通じて燃料タンクに連通するものであってもよいし、燃料タンクに直接連通するものであってもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の一実施形態による蒸発燃料漏れ検査装置(以下、「検査装置」という)を適用した蒸発燃料漏れ検査システム(以下、「検査システム」という)を示している。この検査システム10は、燃料タンク20、キャニスタ30、吸気装置40及び電子制御ユニット(以下、「ECU」という)50、検査装置100等から構成されている。
燃料タンク20の上部空間は、キャニスタ30に連通している。キャニスタ30は例えば活性炭、シリカゲル等からなる吸着材31を有しており、燃料タンク20で発生した蒸発燃料を吸着材31に脱離可能に吸着する。そのため、キャニスタ30から検査装置100側に流出する流体中の蒸発燃料濃度は所定値以下となる。吸気装置40は、内燃機関に吸気を送る吸気通路41を有している。吸気通路41には、吸気流量を調整するスロットル弁42が設置されていると共に、パージ通路33を通じてキャニスタ30が連通している。パージ通路33には、パージ通路33を開閉するパージ弁34が設置されており、キャニスタ30の吸着材31から脱離した蒸発燃料がパージ弁34の開度に応じて吸気通路41にパージされるようになっている。
ECU50は、例えばマイクロコンピュータ等の電気回路からなり、検査装置100と電気接続されて当該装置100の作動を制御する。尚、本実施形態のECU50は、例えば内燃機関等の車両搭載装置を制御する機能を有しているが、そうした機能を有していなくてもよい。
図2及び図3に示すように検査装置100は、ハウジング110、ポンプ200、切換弁300及び圧力センサ400を備えている。
ハウジング110は例えば樹脂製の複数部材からなり、タンク通路140、大気通路150、ポンプ通路160、排出通路170、圧力導入通路171及びセンサ室172を形成している。タンク通路140は、一端141がキャニスタ30に接続することによりキャニスタ30を通じて燃料タンク20に連通する。また、タンク通路140の他端142は切換弁300に接続している。大気通路150の一端151側は大気に開放され、また大気通路150の他端152は切換弁300に接続している。L字状を呈するポンプ通路160の一端161はポンプ200に接続しており、当該接続端161にメッシュ状のフィルタ180が設置されている。また、ポンプ通路160の他端162は切換弁300に接続している。排出通路170は、ポンプ200と大気通路150との間を接続している。圧力導入通路171は、ポンプ通路160から分岐してセンサ室172に接続している。
図3に示すようにポンプ200は、ハウジング110に収容されている。ポンプ200のベーンポンプ部202は、ケーシング203、ロータ204及びベーン205を有している。ケーシング203は例えば樹脂製の複数部材からなり、吸入口206、排出口207及びポンプ室208を形成している。吸入口206は、ポンプ室208及びポンプ通路160に連通している。排出口207は、ポンプ室208及び排出通路170に連通している。ポンプ室208には、ロータ204及びベーン205が収容されている。ロータ204はポンプ室208に対して偏心して配置されており、当該偏心軸線周りに回転する。ベーン205はロータ204の周方向に略等間隔をあけて複数設けられており、ロータ204によって径方向移動可能に支持されている。各ベーン205は、ロータ204の回転によって生じる遠心力を受けて径方向移動し、ケーシング203の内周壁に摺動する。以上の構成によりポンプ通路160の流体は、ロータ204の回転時に吸入口206から各ベーン205間に吸入されて排出口207から排出される。即ち本実施形態のポンプ200は、ポンプ通路160を減圧する減圧ポンプとして機能する。
ポンプ200のモータ部220は例えばブラシレス直流モータ等からなり、モータ軸224、通電制御回路225及び図示しないコイルを有している。モータ軸224はケーシング203を貫通し、ポンプ室208内のロータ204に同軸固定されている。通電制御回路225はコイルに電気接続されていると共に、ハウジング110に設けられたコネクタ部111の端子を介してECU50に電気接続される。通電制御回路225は、ECU50の制御に従ってコイルを通電し、その結果生じる磁界によってモータ軸224をロータ204と共に回転駆動する。尚、本実施形態において通電制御回路225は、モータ軸224及びロータ204の回転数、即ちポンプ200の回転数を一定に制御する。
切換弁300は、ハウジング110が形成する第一弁座310及び第二弁座311と、ハウジング110に収容される弁体320及び弁駆動部330とを有している。第一弁座310は、タンク通路140の切換弁側端142と大気通路150の切換弁側端152との間に形成されて円環状を呈している。第二弁座311は、タンク通路140の切換弁側端142とポンプ通路160の切換弁側端162との間に形成されて円環状を呈している。そして特に本実施形態の第二弁座311は、第一弁座310の中心軸線Pに対し偏心して配置されている。
弁体320は、軸部材321、第一弁部材322、第二弁部材323、支持部材324及びリテーナ325等を組み合わせてなる。
図1及び図4に示すように、金属又は樹脂で形成された軸部材321は円柱棒状を呈しており、第一弁座310の内周側を同軸に貫通している。ニトリル系等のゴムで形成された第一弁部材322は、その厚さ方向が軸部材321の軸方向と一致する円板状を呈しており、軸部材321と同軸に配置されている。PBT等の樹脂で形成された支持部材324は、その厚さ方向が軸部材321の軸方向と一致する板状を呈しており、第一弁部材322を挟んで第一弁座310とは反対側に配置されている。支持部材324及び第一弁部材322は軸部材321の一端326側に外嵌され、リテーナ325と軸部材321の段付部321aとの間に挟持されている。これにより支持部材324及び第一弁部材322が軸部材321と共に軸部材321の軸方向に往復移動可能となっていると共に、第一弁部材322が支持部材324により第一弁座310とは反対側から支持されている。
支持部材324において軸部材321の中心軸Oに対し偏心する箇所には、円筒孔状の基準オリフィス510が形成されている。基準オリフィス510の径は軸方向に一定であり、燃料タンク20に蒸発燃料漏れが許容される開口径に対応して設定されている。ここで、例えばCARB及びEPAの基準では、燃料タンク20からの蒸発燃料漏れの検査精度として、φ0.5mm相当の開口からの漏れを検査できることを要求している。故に本実施形態では、基準オリフィス510の径がφ0.5mm以下に設定されている。尚、上述したように支持部材324は樹脂で形成されているので、本実施形態では、基準オリフィス510の変形が防止されている。
ニトリル系等のゴムで形成された第二弁部材323は、支持部材324を厚さ方向に挟んで第一弁部材322とは反対側に配置されている。そして特に本実施形態の第二弁部材323は、その厚さ方向が軸部材321と一致する円環状を呈しており、支持部材324において軸部材321の中心軸線Oに対し偏心し且つ基準オリフィス510と同軸となる箇所に固着されている。これにより、第二弁部材323が第二弁座311とは反対側から支持部材324により支持されて第二弁座311と同軸上に位置していると共に、軸部材321と共に軸部材321の軸方向に往復移動可能となっている。第二弁部材323は、支持部材324に固着された本体323cから第二弁座311側に突出するリップ部323aを有している。また、第二弁部材323は、本体323c及びリップ部323aを貫通し本体部323cよりもリップ部323a側で大径となる段付円筒孔状の内周孔323bを有している。ここで内周孔323bは、その軸方向の全域において基準オリフィス510よりも大径に形成されており、図1に示すように第二弁部材323が第二弁座311に着座した状態では、当該内周孔323bを通じて基準オリフィス510がポンプ通路160に連通する。
図3に示すように弁駆動部330は、駆動スプリング331、固定コア333、可動コア334及びコイル335を有している。固定コア333と可動コア334とは磁性材で形成されており、軸部材321の軸方向において互いに向き合っている。固定コア333はハウジング110に対して位置固定されている。可動コア334は、軸部材321の端部326とは反対側の端部に同軸固定されている。固定コア333と可動コア334との間に介装される駆動スプリング331は、弁体320を第二弁座311側に付勢している。コイル335は、コネクタ部111の端子を介してECU50に電気接続される。コイル335への通電は、ECU50の制御に従って断続される。
コイル335の通電時には、可動コア334が固定コア333側に磁気吸引され、電磁駆動力としてのスラスト力が軸部材321に与えられる。そのため弁体320は、図6(a)に示すように駆動スプリング331の付勢力に抗して固定コア333側に駆動された状態となり、第一弁部材322を第一弁座310に着座させると共に第二弁部材323のリップ部323aを第二弁座311から離座させる(以下、この状態を第一状態という)。故に第一状態では、第一弁部材322と第一弁座310との間を通じたタンク通路140と大気通路150との連通が遮断される。それと共に第一状態では、第二弁部材323と第二弁座311との間を通じてタンク通路140とポンプ通路160とが互いに連通する。
コイル335の非通電時には、可動コア334が固定コア333側に磁気吸引されない。そのため弁体320は、図6(b)に示すように駆動スプリング331の付勢力によって第二弁座311側に駆動された状態となり、第一弁部材322を第一弁座310から離座させると共に第二弁部材323のリップ部323aを第二弁座311に着座させる(以下、この状態を第二状態という)。故に第二状態では、第一弁部材322と第一弁座310との間を通じてタンク通路140と大気通路150とが連通する。それと共に第二状態では、タンク通路140とポンプ通路160とが、第二弁部材323と第二弁座311との間を通じた連通は遮断されるが、基準オリフィス510と第二弁部材323の内周孔323bを通じて互いに連通する。
図3に示す圧力センサ400は例えば絶対圧センサ等からなり、コネクタ部111の端子を介してECU50に電気接続される。圧力センサ400はセンサ室172内に設置されており、センサ室172の圧力を検出し、当該検出結果に応じた信号をECU50に出力する。ここで、センサ室172は圧力導入通路171を通じてポンプ通路160に連通しているので、圧力センサ400により検出される圧力は、ポンプ通路160での流体流れに応じて変化する通路圧力と実質的に等しくなる。
以上、本実施形態では、弁駆動部330が特許請求の範囲に記載の「駆動手段」に相当し、圧力センサ400が特許請求の範囲に記載の「検出手段」に相当する。
次に、検査システム10の作動について図5及び図6を参照しつつ説明する。
(1)検査システム10では、内燃機関の停止から所定時間が経過すると、ECU50の制御に従って燃料タンクからの蒸発燃料漏れの検査処理が開始される。まず、この処理開始直後の期間Aでは、切換弁300のコイル335が非通電状態とされる。そのため、弁体320が図6(b)に示す第二状態となり、大気通路150がタンク通路140に連通すると共に、基準オリフィス510がタンク通路140とポンプ通路160とに連通する。したがって、ポンプ通路160は基準オリフィス510及びタンク通路140を通じて大気通路150に連通することになるが、期間Aでは、ポンプ200が停止状態に保持されるため、ポンプ通路160の圧力が大気圧と実質的に等しくなる。故に期間Aでは、圧力センサ400により大気圧が検出される。
(2)大気圧の検出が完了した後、漏れ検査に必要なパラメータを補正するに使用される車両停車位置の標高値がECU50によって算出されると、期間Bにおいてコイル335が非通電状態とされる。そのため弁体320が図6(b)に示す第二状態となり、ポンプ通路160が、基準オリフィス510を通じてタンク通路140に連通すると共に、基準オリフィス510及びタンク通路140を通じて大気通路150に連通する。また加えて期間Bでは、ポンプ200が回転駆動されてポンプ通路160が減圧され、当該減圧作用がタンク通路140及び大気通路150に及ぶ。そのため、キャニスタ30からタンク通路140への流入蒸発燃料や大気通路150からタンク通路140への流入空気が、基準オリフィス510を経由してポンプ通路160に流入する(図6(b)の矢印参照)。これによりポンプ通路160の圧力は、基準オリフィス510の径(通路面積)に応じた所定値Prにまで低下した後、安定傾向を示すことになるので、期間Bでは、圧力センサ400の検出圧力の安定値Prが基準圧力PrとしてECU50に記憶される。
(3)基準圧力Prの検出が完了すると、期間Cにおいて、ポンプ200の回転駆動が停止されると共にコイル335が通電される。そのため弁体320が図6(a)に示す第一状態となり、大気通路150とタンク通路140との連通が遮断されると共に、タンク通路140が基準オリフィス510を通さないでポンプ通路160に連通する。したがって、ポンプ通路160が、大気通路150と非連通になると共にタンク通路140及びキャニスタ30を通じて燃料タンク20に連通し、ポンプ通路160の圧力が燃料タンク20の内圧と実質的に等しくなるまで上昇する。この後、期間Cでは、コイル335への通電が継続されつつポンプ200が回転駆動される。これにより、ポンプ通路160が減圧されて当該減圧作用が燃料タンク20内に及ぶので、蒸発燃料及び空気の混合流体が燃料タンク20の開口面積に応じた流量にてタンク通路140に流入し、さらに第二弁座311と第二弁部材323との間を経由してポンプ通路160に流入する(図6(a)の矢印参照)。その結果として、圧力センサ400の検出圧力がポンプ通路160における流体流量に応じて低下することになる。ここで図5に示すように、圧力センサ400の検出圧力が基準圧力Pr以下にまで低下する場合には、ECU50によって、燃料タンク20からの蒸発燃料漏れは許容以下であると判定される。一方、圧力センサ400の検出圧力が基準圧力Prにまで低下しない場合には、ECU50によって、蒸発燃料漏れは許容超過であると判定される。尚、この許容超過判定が下された場合、例えば車両のインストルメントパネルにおいて蒸発燃料漏れを表す異常ランプが点灯される。
(4)蒸発燃料漏れの判定が完了すると、期間Dにおいてポンプ200の回転駆動が停止されると共にコイル335への通電が停止され、それによりポンプ通路160の圧力が大気圧に回復すると、検査処理が終了する。
以上説明した本実施形態によると、上記処理(2),(3)では、タンク通路140に流入した蒸発燃料が第二弁座311の近傍箇所を経由してポンプ通路160に導かれる。即ち処理(2),(3)間では、ポンプ通路160に至る蒸発燃料の流通経路が大きく変化しないので、それら各処理(2),(3)間での圧力検出に誤差が生じ難くなる。そして本実施形態では、このように精確に検出された圧力に基づいて蒸発燃料漏れが判定されるので、判定精度が高くなる。
さらに本実施形態によると、支持部材324において軸部材321の中心軸線Oに対し偏心した箇所に基準オリフィス510を形成し、また中心軸線Oに対し偏心して第二弁部材323を配置している。故に、基準オフィス510及び第二弁部材323を軸部材321と並列に設けて、弁体320及び基準オリフィス510を含めた長さを軸部材321の軸方向に短くすることができる。またさらに本実施形態によると、支持部材324の厚さ方向の両側に第一弁部材322及び第二弁部材323を配置している。故に、支持部材324の厚さ方向と一致する軸部材321の軸方向において、各弁部材322,324及び支持部材324を合わせた長さを短くすることができる。これらのことから、検査装置100の体格を小さくすることができる。
加えて本実施形態によると、基準オリフィス510を支持部材324に形成しているので、検査装置100の製造時には、特許文献1に開示のように基準オリフィスを形成するオリフィス部材をハウジングに組付ける必要がない。そのため、検査装置100の構成が簡素になると共にその製造が容易となるばかりでなく、オリフィス部材の組付不良による隙間の発生を回避することができる。したがって、上記処理(2)において流体が基準オリフィス510以外の隙間を通過して基準圧力の検出精度が低下するような事態を防止することができる。
さらに加えて、特許文献1に開示の装置の場合には、第一弁体(本実施形態の第二弁部材323に対応)を弾性部材により軸体(本実施形態の軸部材321に対応)に押付けることで軸体と第一弁体の一体移動を可能にしている。そのため、第一弁体とハウジングとの間に弾性部材を介装した状態で第一弁体に軸体を組付ける必要があり、それ故に製造が複雑である。これに対して本実施形態では、軸部材321に保持させた支持部材324に第二弁部材323を固着して軸部材321と第二弁部材323の一体移動を可能にしている。故に、例えば第二弁部材323が固着された支持部材324を第一弁部材322等と共に軸部材321に組付けて弁体320とした後に、当該弁体320をハウジング110内に収容させるだけでよいので、このことによっても製造を容易化することができる。
またさらに加えて本実施形態によると、第一弁部材322及び第二弁部材323を支持部材324よりも低剛性の弾性材料であるゴムによって形成している。故に、第一弁部材322及び第二弁部材323がそれぞれ第一弁座310及び第二弁座311に着座するときには、それら各弁部材322,323が各弁座310,311と支持部材323との間で圧縮される。こうした各弁部材322、323の圧縮によれば、着座によって生じる衝撃を緩和することができ、また各弁部材322,323と各弁座310,311との間を確実にシールすることができる。しかも本実施形態によると、各第二弁部材323にリップ部323aを形成して当該リップ323aを第二弁座311に着座させるようにしているので、第二弁部材323の着座時の弾性変形を大きくすることができる。したがって、第二弁部材323と第二弁座311との間のシール性がより一層高くなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその実施形態に限定して解釈されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
例えば、第二弁部材323を支持部材324に固着する代わりに、第二弁部材323を支持部材324又は軸部材321に嵌合固定させてもよい。あるいは、支持部材324と第二弁部材323とを一体成形により形成してもよい。
さらに、ポンプ通路160における流体流れが変化するときに当該変化を反映する物理量を検出可能なセンサであれば、圧力センサ400に代えて使用することができる。尚、そのようなセンサとしては、例えばポンプ通路160での流体流量を検出する流量センサ等を挙げることができる。
またさらに、圧力センサ400等の検出結果から蒸発燃料漏れを判定する判定手段としてのECU50については、上述した実施形態のように検査装置100の外部に設けてもよいし、検査装置100の一構成要素として検査装置100に一体に設けてもよい。
加えて、ベーンポンプ以外のポンプ、例えばダイヤフラムポンプをポンプ200として使用してもよい。
また加えて、軸部材321の駆動手段としては、例えばモータの回転運動を直線運動に変換するウォームギアにより軸部材321を直線駆動するものであってもよい。あるいは、圧力変化を直線運動に変換するダイヤフラムにより軸部材321を直線駆動するものであってもよい。
さらに加えて、上述の実施形態では、ポンプ通路160を減圧して空気漏れを検査する検査装置100に本発明を適用した例を説明したが、ポンプ通路160を加圧して空気漏れを検査する検査装置100にも本発明を適用可能である。
本発明の一実施形態による蒸発燃料漏れ検査装置の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態による蒸発燃料漏れ検査システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態による蒸発燃料漏れ検査装置の全体断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2に示す蒸発燃料漏れ検査システムの作動を説明するための特性図である。 図2に示す蒸発燃料漏れ検査システムの作動を説明するための模式図である。
符号の説明
10 蒸発燃料漏れ検査システム、20 燃料タンク、30 キャニスタ、100 蒸発燃料漏れ検査装置、140 タンク通路、150 大気通路、160 ポンプ通路、200 ポンプ、310 第一弁座、311 第二弁座、321 軸部材、322 第一弁部材、323 第二弁部材、324 支持部材、330 弁駆動部(駆動手段)、400 圧力センサ(検出手段)、510 基準オリフィス

Claims (6)

  1. 燃料タンクからの蒸発燃料の漏れを検査する蒸発燃料漏れ検査装置であって、
    前記燃料タンクに連通するタンク通路と、
    大気に開放される大気通路と、
    ポンプにより減圧又は加圧されるポンプ通路と、
    前記大気通路と前記タンク通路との間に設けられる第一弁座と、
    前記タンク通路と前記ポンプ通路との間に設けられる第二弁座と、
    前記第一弁座に対して離着座する第一弁部材と、
    前記第二弁座に対して離着座する第二弁部材と、
    前記第一弁部材及び前記第二弁部材を支持する支持部材と、
    前記第一弁部材、前記第二弁部材及び前記支持部材と共に軸方向に往復移動する軸部材と、
    前記第一弁部材が前記第一弁座に着座すると共に前記第二弁部材が前記第二弁座から離座する第一状態と、前記第一弁部材が前記第一弁座から離座すると共に前記第二弁部材が前記第二弁座に着座する第二状態とに前記軸部材を駆動する駆動手段と、
    前記軸部材に対して偏心して前記支持部材に形成され、前記第二状態において一端側が前記タンク通路及び前記大気通路に連通し且つ他端側が前記第二弁部材の内周側を通じて前記ポンプ通路に連通する基準オリフィスと、
    前記ポンプ通路における流体流れに相関する物理量を前記第一状態と前記第二状態との各々において検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とする蒸発燃料漏れ検査装置。
  2. 前記第二弁部材は、前記軸部材に対して偏心して配置されることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料漏れ検査装置。
  3. 前記支持部材は、厚さ方向が前記軸部材の軸方向と一致する板状を呈し、
    前記第一弁部材及び前記第二弁部材は前記支持部材の厚さ方向両側に配置され、前記支持部材により支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸発燃料漏れ検査装置。
  4. 前記第一弁部材及び前記第二弁部材は、前記支持部材よりも低剛性の弾性材料で形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検査装置。
  5. 前記物理量は前記ポンプ通路の圧力であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検査装置。
  6. 前記タンク通路は、前記燃料タンクにおいて発生した蒸発燃料を脱離可能に吸着するキャニスタを通じて前記燃料タンクに連通することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸発燃料漏れ検査装置。




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