JP2002168150A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料処理装置

Info

Publication number
JP2002168150A
JP2002168150A JP2000367117A JP2000367117A JP2002168150A JP 2002168150 A JP2002168150 A JP 2002168150A JP 2000367117 A JP2000367117 A JP 2000367117A JP 2000367117 A JP2000367117 A JP 2000367117A JP 2002168150 A JP2002168150 A JP 2002168150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
intake
pump
pulsation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000367117A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kano
政雄 加納
Nobuhiko Koyama
信彦 小山
Noriyasu Amano
典保 天野
Hideaki Itakura
秀明 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000367117A priority Critical patent/JP2002168150A/ja
Priority to US09/996,779 priority patent/US6634343B2/en
Publication of JP2002168150A publication Critical patent/JP2002168150A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02T10/146

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力損失を低減し、吸気通路内の吸気圧とキ
ャニスタ側の圧力との差圧が小さいときにもパージ流量
を確保すること。 【解決手段】 キャニスタ30の吸着体31に吸着され
た蒸発燃料が、パージポンプ40の駆動によって強制的
に脱離され内燃機関10の吸気通路11内に導入され
る。この際、内燃機関10の吸気通路11の吸気脈動
が、パージポンプ40の駆動室41に導入され隔壁43
が移動されることによってポンプ室45の容積割合が可
変される。即ち、パージポンプ40は内燃機関10の吸
気通路11の吸気脈動の導入による隔壁43の移動を利
用してポンプ動作が行なわれるため動力損失が低減され
る。また、内燃機関10の吸気通路11内の吸気圧とキ
ャニスタ30側の圧力との差圧が小さいときにも、内燃
機関10の運転状態に応じた所望のパージ流量を確保す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の蒸発燃
料処理装置に関するもので、特に、車両の燃料供給系で
発生する蒸発燃料の大気中への拡散を防止する内燃機関
の蒸発燃料処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用内燃機関において、燃料タ
ンク内で発生する蒸発燃料をキャニスタの吸着体を利用
して一時的に吸着し、この吸着された蒸発燃料を運転状
態に応じてキャニスタから吸気通路内に導入しパージ
(purge:浄化)することで大気中への拡散を防止する技
術が知られている。
【0003】これに関連する先行技術文献としては、E
P(ヨーロッパ特許)0864741B1公報にて開示
されたものが知られている。このものでは、キャニスタ
に吸着された蒸発燃料を電動ポンプを用いて内燃機関の
吸気通路内に導入し、パージする技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を、電動ポンプ
を用いることで吸気通路内の吸気圧とキャニスタ側の圧
力との差圧が小さいとき、更には、吸気負圧が得難い筒
内直噴エンジン等においてもキャニスタから吸気通路内
にパージすることができる。しかし、電動ポンプ等の別
動力による駆動を必要とするため、結果として相当の動
力損失が存在し、燃費等に悪影響を与えるという不具合
があった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、動力損失を低減し、吸気通路
内の吸気圧とキャニスタ側の圧力との差圧が小さいとき
にも内燃機関の運転状態に応じた所望のパージ流量を確
保可能な内燃機関の蒸発燃料処理装置の提供を課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関の蒸
発燃料処理装置によれば、キャニスタの吸着体に吸着さ
れた蒸発燃料が、パージポンプの駆動によって強制的に
脱離され内燃機関の吸気通路内に導入される。この際、
内燃機関の吸気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈
動が、パージポンプの駆動室に導入され隔壁が移動され
ることによってポンプ室の容積割合が可変される。この
ように、パージポンプは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の導入による隔壁の移動を
利用してポンプ動作が行なわれるため動力損失が低減さ
れる。また、内燃機関の吸気通路内の吸気圧とキャニス
タ側の圧力との差圧が小さいときにも、内燃機関の運転
状態に応じた所望のパージ流量が確保される。
【0007】請求項2の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おけるパージポンプでは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の負圧が駆動室に導入され
たときに隔壁が移動され所定のバルブ動作を伴ってポン
プ室に蒸発燃料が吸入され、その正圧が駆動室に導入さ
れたときに隔壁が逆方向に移動され所定のバルブ動作を
伴ってポンプ室から蒸発燃料が送出される。このよう
に、パージポンプは、内燃機関の吸気通路の吸気脈動ま
たは排気通路の排気脈動の負圧及び正圧の導入による隔
壁の移動を利用してポンプ動作が行なわれるため動力損
失が低減される。
【0008】請求項3の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おけるパージポンプでは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の負圧のみが所定のバルブ
動作を伴って駆動室に導入され隔壁が移動されることで
ポンプ室に蒸発燃料が吸入され、その負圧が所定のバル
ブ動作を伴って解放されたとき所定の付勢力によって隔
壁が逆方向に移動されることでポンプ室から蒸発燃料が
送出される。このように、パージポンプは、内燃機関の
吸気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の負圧の
みの導入による隔壁の移動を利用してポンプ動作が行な
われるため動力損失が低減される。
【0009】請求項4の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おけるパージポンプでは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の正圧のみが所定のバルブ
動作を伴って駆動室に導入され隔壁が移動されることで
ポンプ室から蒸発燃料が送出され、その正圧が所定のバ
ルブ動作を伴って解放されたとき所定の付勢力によって
隔壁が逆方向に移動されることでポンプ室に蒸発燃料が
吸入される。このように、パージポンプは、内燃機関の
吸気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の正圧の
みの導入による隔壁の移動を利用してポンプ動作が行な
われるため動力損失が低減される。
【0010】請求項5の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
よれば、パージポンプの駆動によりキャニスタ内に押込
まれた空気によって、キャニスタの吸着体に吸着された
蒸発燃料が強制的に脱離され内燃機関の吸気通路内に導
入される。この際、内燃機関の吸気通路の吸気脈動また
は排気通路の排気脈動が、所定のバルブ動作を伴ってパ
ージポンプの駆動室に導入され隔壁が移動されることに
よってポンプ室の容積割合が可変される。このように、
パージポンプは、内燃機関の吸気通路の吸気脈動または
排気通路の排気脈動の導入による隔壁の移動を利用して
ポンプ動作が行なわれるため動力損失が低減される。ま
た、内燃機関の吸気通路内の吸気圧とキャニスタ側の圧
力との差圧が小さいときにも、内燃機関の運転状態に応
じた所望のパージ流量が確保される。
【0011】請求項6の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おけるパージポンプでは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の負圧が所定のバルブ動作
を伴って駆動室に導入され隔壁が移動されることでポン
プ室に外部からの空気が吸入され、その正圧が所定のバ
ルブ動作を伴って駆動室に導入され隔壁が逆方向に移動
されることでポンプ室の空気がキャニスタ内に押込まれ
る。このように、パージポンプは、内燃機関の吸気通路
の吸気脈動または排気通路の排気脈動の負圧及び正圧の
導入による隔壁の移動を利用してポンプ動作が行なわれ
るため動力損失が低減される。
【0012】請求項7の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おけるパージポンプでは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の負圧のみが所定のバルブ
動作を伴って駆動室に導入され隔壁が移動されることで
ポンプ室に外部からの空気が吸入され、その負圧が所定
のバルブ動作を伴って解放されたとき所定の付勢力によ
って隔壁が逆方向に移動されることでポンプ室の空気が
キャニスタ内に押込まれる。このように、パージポンプ
は、内燃機関の吸気通路の吸気脈動または排気通路の排
気脈動の負圧のみの導入による隔壁の移動を利用してポ
ンプ動作が行なわれるため動力損失が低減される。
【0013】請求項8の内燃機関の蒸発燃料処理装置に
おけるパージポンプでは、内燃機関の吸気通路の吸気脈
動または排気通路の排気脈動の正圧のみが所定のバルブ
動作を伴って駆動室に導入され隔壁が移動されることで
ポンプ室の空気がキャニスタ内に押込まれ、その正圧が
所定のバルブ動作を伴って解放されたとき所定の付勢力
によって隔壁が逆方向に移動されることでポンプ室に外
部から空気が吸入される。このように、パージポンプ
は、内燃機関の吸気通路の吸気脈動または排気通路の排
気脈動の正圧のみの導入による隔壁の移動を利用してポ
ンプ動作が行なわれるため動力損失が低減される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0015】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成
を示す概略図である。
【0016】図1において、内燃機関10には吸気通路
11と排気通路(図示略)とが接続されている。吸気通
路11の上流側には空気を濾過するエアクリーナ12が
配設され、エアクリーナ12を介して空気が吸気通路1
1内に吸入される。この吸気通路11内に吸入された空
気は、サージタンク13を経て内燃機関10の各気筒の
吸気ポート14から吸気バルブ15が開状態となるタイ
ミングにてそれぞれの燃焼室(図示略)内に供給され
る。
【0017】また、液体燃料(ガソリン)が貯留された
燃料タンク20は、キャニスタ30と接続されている。
このキャニスタ30内には活性炭からなる吸着体31が
収容されている。このため、燃料タンク20内にて発生
する蒸発燃料は逐次、キャニスタ30の吸着体31に吸
着される。
【0018】そして、キャニスタ30の吸着体31に吸
着された蒸発燃料は、パージポンプ40の駆動により吸
着体31から強制的に脱離され、連通路53を通りサー
ジタンク13の上流側に接続された連通路55から内燃
機関10の運転状態に応じて吸気通路11内に導入され
る。
【0019】なお、キャニスタ30に形成された大気孔
32には閉塞バルブ33が配設され、必要に応じて大気
孔32を大気に解放できるようになっている。また、本
実施例では燃料タンク20から内燃機関10に供給され
る液体燃料の供給経路等に関しては省略されている。
【0020】パージポンプ40は、内燃機関10の吸気
通路11と連通路51にて接続される駆動室41と、こ
の駆動室41に隣接し、キャニスタ30と吸気通路11
とが接続される連通路53,55途中に接続されるポン
プ室45と、駆動室41とポンプ室45とを隔離しつつ
移動自在なベローズ状の隔壁43とからなる。また、キ
ャニスタ30とパージポンプ40のポンプ室45とを接
続する連通路53途中には、キャニスタ30からポンプ
室45への方向を蒸発燃料の流れ方向としその反対方向
の流れを阻止する一方向弁としてのチェックバルブ63
が配設されている。そして、パージポンプ40のポンプ
室45と吸気通路11とを接続する連通路55途中に
は、ポンプ室45から吸気通路11への方向を蒸発燃料
の流れ方向としその反対方向の流れを阻止する一方向弁
としてのチェックバルブ65が配設されている。
【0021】次に、図1の動作について、図2を参照し
て説明する。
【0022】図2に示すように、内燃機関10の運転状
態に応じて発生する吸気通路11の吸気脈動Pi が連通
路51を通ってパージポンプ40の駆動室41に導入さ
れる。すると、吸気脈動Pi の正圧/負圧の周期に応じ
て、パージポンプ40の隔壁43が左右方向に移動され
る。つまり、吸気脈動Pi の正圧によって隔壁43が左
方向に移動され、吸気脈動Pi の負圧によって隔壁43
が右方向に移動される。この隔壁43の右方向への移動
により、キャニスタ30からの蒸発燃料が連通路53を
通りチェックバルブ63を介してパージポンプ40のポ
ンプ室45内に吸入される。このポンプ室45内に吸入
された蒸発燃料が、隔壁43の左方向への移動により連
通路55を通りチェックバルブ65を介して内燃機関1
0の吸気通路11内に送出される。
【0023】上述の図2によるパージポンプ40の動作
が繰返されることにより、キャニスタ30の吸着体31
に吸着された蒸発燃料が強制的に脱離され、内燃機関1
0の吸気通路11内に導入される。
【0024】このように、本実施例の内燃機関の蒸発燃
料処理装置は、燃料タンク20内で発生した蒸発燃料を
吸着する吸着体31を収容するキャニスタ30と、キャ
ニスタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料を強制的
に脱離し、内燃機関10の吸気通路11内に導入するパ
ージポンプ40とを具備し、パージポンプ40は、内燃
機関10の吸気通路11の吸気脈動Pi を導入する駆動
室41と、駆動室41に隣接し、キャニスタ30と内燃
機関10の吸気通路11との連通路53,55の途中に
接続するポンプ室45と、駆動室41とポンプ室45と
を隔離し、かつ両室41,45の容積割合を可変自在と
する隔壁43とを有し、駆動室41への吸気脈動Pi の
導入による隔壁43の移動によって、ポンプ室45にキ
ャニスタ30からの蒸発燃料を吸入すると共に、ポンプ
室45から内燃機関10の吸気通路11内に蒸発燃料を
送出するものである。
【0025】また、本実施例の内燃機関の蒸発燃料処理
装置のパージポンプ40は、内燃機関10の吸気通路1
1の吸気脈動Pi の負圧を駆動室41に導入したときの
隔壁43の移動によってチェックバルブ63のバルブ動
作を伴ってポンプ室45に蒸発燃料を吸入すると共に、
その正圧を駆動室41に導入したときの隔壁43の移動
によってチェックバルブ65のバルブ動作を伴ってポン
プ室45から蒸発燃料を送出するものである。
【0026】したがって、キャニスタ30の吸着体31
に吸着された蒸発燃料が、パージポンプ40の駆動によ
って強制的に脱離され内燃機関10の吸気通路11内に
導入される。この際、内燃機関10の吸気通路11の吸
気脈動Pi が、パージポンプ40の駆動室41に導入さ
れ隔壁43が移動されることによってポンプ室45の容
積割合が可変される。つまり、パージポンプ40は、内
燃機関10の吸気通路11の吸気脈動Pi の導入による
隔壁43の移動を利用してポンプ動作が行なわれるため
動力損失が低減される。また、内燃機関10の吸気通路
11内の吸気圧とキャニスタ30側の圧力との差圧が小
さいときにも、内燃機関10の運転状態に応じた所望の
パージ流量を確保することができる。更に、吸気脈動P
iが利用されることで、吸気脈動Piが低減されるため新
気の充填効率の向上を図ることができる。
【0027】〈実施例2〉図3は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成
を示す概略図である。なお、図中、上述の実施例と同様
の構成または相当部分からなるものについては同一符号
及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略すると共
に、相違点について重点的に説明する。
【0028】図3において、パージポンプ70の駆動室
71は、内燃機関10の吸気通路11と連通路51を介
して接続されており、この連通路51途中の吸気通路1
1側には負圧導入のための一方向弁としてのリードバル
ブ76が配設され、駆動室71側には三方弁としての負
圧リリーフバルブ77が配設されている。また、パージ
ポンプ70には駆動室71とポンプ室75とを隔離しつ
つ移動自在なベローズ状の隔壁73が配設されている。
そして、パージポンプ70の駆動室71側には、駆動室
71側を広げるよう隔壁73を左方向に付勢するコイル
スプリング72が配設されている。
【0029】次に、図3の動作について、図4及び図5
を参照して説明する。
【0030】図4に示すように、内燃機関10の運転状
態に応じて発生する吸気通路11の吸気脈動Pi が連通
路51に配設されたリードバルブ76を通ることで連通
路51内には吸気脈動Pi のうちの負圧のみが導入され
る。このとき、負圧リリーフバルブ77は連通路51側
が連通状態とされている。このため、リードバルブ76
を通った連通路51内の負圧は負圧リリーフバルブ77
を通過しパージポンプ70の駆動室71内に至ることと
なる。すると、パージポンプ70の駆動室71とポンプ
室75とに圧力差が生じ、隔壁73がコイルスプリング
72の付勢力に打勝って右方向に移動され、ポンプ室7
5の容積が大きくされる。これにより、キャニスタ30
からの蒸発燃料が連通路53を通りチェックバルブ63
を介してパージポンプ70のポンプ室75に吸入され
る。
【0031】そして、図5に示すように、内燃機関10
の運転状態に応じて負圧リリーフバルブ77が、リード
バルブ76側を閉じ、パージポンプ70の駆動室71側
を大気解放状態とするよう切替えられる。すると、パー
ジポンプ70の駆動室71側が大気圧となるため隔壁7
3がコイルスプリング72の付勢力によって左方向に移
動され、ポンプ室75の容積が小さくされる。これによ
り、ポンプ室75に吸入された蒸発燃料が連通路55を
通りチェックバルブ65を介して内燃機関10の吸気通
路11内に送出される。
【0032】上述の図4及び図5によるパージポンプ7
0の動作が繰返されることにより、キャニスタ30の吸
着体31に吸着された蒸発燃料が強制的に脱離され、内
燃機関10の吸気通路11内に導入される。
【0033】このように、本実施例の内燃機関の蒸発燃
料処理装置のパージポンプ70は、内燃機関10の吸気
通路11の吸気脈動Pi の負圧のみをリードバルブ7
6、負圧リリーフバルブ77のバルブ動作を伴って駆動
室71に導入したときの隔壁73の移動によってポンプ
室75に蒸発燃料を吸入すると共に、その負圧を負圧リ
リーフバルブ77のバルブ動作を伴って解放したときの
コイルスプリング72の付勢力による隔壁73の戻りに
よってポンプ室75から蒸発燃料を送出するものであ
る。
【0034】したがって、キャニスタ30の吸着体31
に吸着された蒸発燃料が、パージポンプ70の駆動によ
って強制的に脱離され内燃機関10の吸気通路11内に
導入される。この際、内燃機関10の吸気通路11の吸
気脈動Pi の負圧のみが、リードバルブ76、負圧リリ
ーフバルブ77のバルブ動作を伴ってパージポンプ70
の駆動室71に導入され隔壁73が移動され、その負圧
が負圧リリーフバルブ77のバルブ動作を伴って解放さ
れたときのコイルスプリング72の付勢力により隔壁7
3が戻されることによってポンプ室75の容積割合が可
変される。つまり、パージポンプ70は、内燃機関10
の吸気通路11の吸気脈動Pi の負圧導入による隔壁7
3の移動を利用してポンプ動作が行なわれるため動力損
失が低減される。また、内燃機関10の吸気通路11内
の吸気圧とキャニスタ30側の圧力との差圧が小さいと
きにも、内燃機関10の運転状態に応じた所望のパージ
流量を確保することができる。
【0035】〈実施例3〉図6は本発明の実施の形態の
第3実施例にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成
を示す概略図である。なお、図中、上述の実施例と同様
の構成または相当部分からなるものについては同一符号
及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略すると共
に、相違点について重点的に説明する。
【0036】図6において、パージポンプ80の駆動室
81は、内燃機関10の吸気通路11と連通路51を介
して接続されており、この連通路51途中の吸気通路1
1側には正圧導入のための一方向弁としてのチェックバ
ルブ86が配設され、駆動室81側には三方弁としての
正圧リリーフバルブ87が配設されている。また、パー
ジポンプ80には駆動室81とポンプ室85とを隔離し
つつ移動自在なベローズ状の隔壁83が配設されてい
る。そして、パージポンプ80のポンプ室85側には、
ポンプ室85側を広げるよう隔壁83を右方向に付勢す
るコイルスプリング84が配設されている。
【0037】次に、図6の動作について、図7及び図8
を参照して説明する。
【0038】図7に示すように、内燃機関10の運転状
態に応じて発生する吸気通路11の吸気脈動Pi が連通
路51に配設されたチェックバルブ86を通ることで連
通路51内には吸気脈動Pi のうちの正圧のみが導入さ
れる。このとき、正圧リリーフバルブ87は連通路51
側が連通状態とされている。このため、チェックバルブ
86を通った連通路51内の正圧は正圧リリーフバルブ
87を通過しパージポンプ80の駆動室81内に至るこ
ととなる。すると、パージポンプ80の駆動室81とポ
ンプ室85とに圧力差が生じ、隔壁83がコイルスプリ
ング84の付勢力に打勝って左方向に移動され、ポンプ
室85の容積が小さくされる。これにより、ポンプ室8
5に吸入された蒸発燃料が連通路55を通りチェックバ
ルブ65を介して内燃機関10の吸気通路11内に送出
される。
【0039】そして、図8に示すように、内燃機関10
の運転状態に応じて正圧リリーフバルブ87は、パージ
ポンプ80の駆動室81側が大気解放状態となるよう切
替えられる。このとき、チェックバルブ86は閉塞状態
となる。すると、パージポンプ80の駆動室81側が大
気圧導入状態となるため、隔壁83がコイルスプリング
84の付勢力によって右方向に移動され、ポンプ室85
の容積が大きくされる。これにより、キャニスタ30か
らの蒸発燃料が連通路53を通りチェックバルブ63を
介してパージポンプ80のポンプ室85に吸入される。
【0040】上述の図7及び図8によるパージポンプ8
0の動作が繰返されることにより、キャニスタ30の吸
着体31に吸着された蒸発燃料が強制的に脱離され、内
燃機関10の吸気通路11内に導入される。
【0041】このように、本実施例の内燃機関の蒸発燃
料処理装置のパージポンプ80は、内燃機関10の吸気
通路11の吸気脈動Pi の正圧のみをチェックバルブ8
6のバルブ動作を伴って駆動室81に導入したときの隔
壁83の移動によってポンプ室85から蒸発燃料を送出
すると共に、その正圧を正圧リリーフバルブ87のバル
ブ動作を伴って解放したときのコイルスプリング84の
付勢力による隔壁83の戻りによってポンプ室85に蒸
発燃料を吸入するものである。
【0042】したがって、キャニスタ30の吸着体31
に吸着された蒸発燃料が、パージポンプ80の駆動によ
って強制的に脱離され内燃機関10の吸気通路11内に
導入される。この際、内燃機関10の吸気通路11の吸
気脈動Pi の正圧のみが、チェックバルブ86、正圧リ
リーフバルブ87のバルブ動作を伴ってパージポンプ8
0の駆動室81に導入され隔壁83が移動され、その正
圧が正圧リリーフバルブ87のバルブ動作を伴って解放
されたときのコイルスプリング84の付勢力により隔壁
83が戻されることによってポンプ室85の容積割合が
可変される。つまり、パージポンプ80は、内燃機関1
0の吸気通路11の吸気脈動Pi の正圧導入による隔壁
83の移動を利用してポンプ動作が行なわれるため動力
損失が低減される。また、内燃機関10の吸気通路11
内の吸気圧とキャニスタ30側の圧力との差圧が小さい
ときにも、内燃機関10の運転状態に応じた所望のパー
ジ流量を確保することができる。
【0043】〈実施例4〉図9は本発明の実施の形態の
第4実施例にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成
を示す概略図である。なお、図中、上述の実施例と同様
の構成または相当部分からなるものについては同一符号
及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略すると共
に、相違点について重点的に説明する。
【0044】図9において、パージポンプ40の駆動室
41は、内燃機関10の吸気通路11と連通路51を介
して接続されている。また、パージポンプ40のポンプ
室45は、キャニスタ30の大気側に連通路57を介し
て接続されており、この連通路57途中にはポンプ室4
5を大気解放するため三方弁としての大気圧リリーフバ
ルブ48が配設されている。また、パージポンプ40に
は駆動室41とポンプ室45とを隔離しつつ移動自在な
ベローズ状の隔壁43が配設されている。そして、キャ
ニスタ30から吸気通路11へ蒸発燃料を送出する連通
路59にはチェックバルブ69が配設されている。
【0045】次に、図9の動作について、図10及び図
11を参照して説明する。
【0046】図9において、内燃機関10の運転状態に
応じて発生する吸気通路11の吸気脈動Pi が連通路5
1を通ってパージポンプ40の駆動室41に導入され
る。すると、吸気脈動Pi の正圧/負圧の周期に応じ
て、パージポンプ40の隔壁43が左右方向に移動され
る。
【0047】ここで、図10に示すように、吸気脈動P
i の負圧が駆動室41に導入されると、隔壁43が右方
向に移動される。この隔壁43の右方向への移動の際に
は大気圧リリーフバルブ48が大気解放状態とされるこ
とで、パージポンプ40のポンプ室45内に外気が導入
される。
【0048】そして、図11に示すように、吸気脈動P
i の正圧が駆動室41に導入されると、隔壁43が左方
向に移動される。この隔壁43の左方向への移動の際に
は、大気圧リリーフバルブ48が大気閉塞状態とされる
ことで、ポンプ室45内に吸入された空気が連通路5
7、大気圧リリーフバルブ48、キャニスタ30内に押
込まれる。
【0049】上述の図10及び図11によるパージポン
プ40の動作が繰返され、押込まれた空気によってキャ
ニスタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料が強制的
に脱離され、キャニスタ30から連通路59を通りチェ
ックバルブ69を介して内燃機関10の吸気通路11内
に導入される。
【0050】このように、本実施例の内燃機関の蒸発燃
料処理装置は、燃料タンク20内で発生した蒸発燃料を
吸着する吸着体31を収容するキャニスタ30と、キャ
ニスタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料を強制的
に脱離し、内燃機関10の吸気通路11内に導入するパ
ージポンプ40とを具備し、パージポンプ40は、内燃
機関10の吸気通路11の吸気脈動Pi を導入する駆動
室41と、駆動室41に隣接し、キャニスタ30の大気
側に接続するポンプ室45と、駆動室41とポンプ室4
5とを隔離し、かつ両室41,45の容積割合を可変自
在とする隔壁43とを有し、内燃機関10の吸気通路1
1の吸気脈動Pi の導入による隔壁43の移動によって
ポンプ室45に外部からの空気を吸入すると共に、ポン
プ室45の空気をキャニスタ30内に押込み、キャニス
タ30から内燃機関10の吸気通路11内に蒸発燃料を
送出するものである。
【0051】また、本実施例の内燃機関の蒸発燃料処理
装置のパージポンプ40は、内燃機関10の吸気通路1
1の吸気脈動Pi の負圧を駆動室41に導入したときの
隔壁43の移動によって大気圧リリーフバルブ48のバ
ルブ動作を伴ってポンプ室45に外部からの空気を吸入
すると共に、その正圧を駆動室41に導入したときの隔
壁43の移動によって大気圧リリーフバルブ48のバル
ブ動作を伴ってポンプ室45の空気をキャニスタ30内
に押込むものである。
【0052】したがって、パージポンプ40の駆動によ
りキャニスタ30内に押込まれた空気によって、キャニ
スタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料が強制的に
脱離され内燃機関10の吸気通路11内に導入される。
この際、内燃機関10の吸気通路11の吸気脈動Pi
が、大気圧リリーフバルブ48のバルブ動作を伴ってパ
ージポンプ40の駆動室41に導入され隔壁43が移動
されることによってポンプ室45の容積割合が可変され
る。つまり、パージポンプ40は、内燃機関10の吸気
通路11の吸気脈動Pi の導入による隔壁43の移動を
利用してポンプ動作が行なわれるため動力損失が低減さ
れる。また、内燃機関10の吸気通路11内の吸気圧と
キャニスタ30側の圧力との差圧が小さいときにも、内
燃機関10の運転状態に応じた所望のパージ流量を確保
することができる。
【0053】〈実施例5〉図12は本発明の実施の形態
の第5実施例にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構
成を示す概略図である。なお、図中、上述の実施例と同
様の構成または相当部分からなるものについては同一符
号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0054】図12において、パージポンプ70の駆動
室71は、内燃機関10の吸気通路11と連通路51を
介して接続されており、この連通路51途中の吸気通路
11側には負圧導入のための一方向弁としてのリードバ
ルブ76が配設され、駆動室71側には三方弁としての
負圧リリーフバルブ77が配設されている。また、パー
ジポンプ70には駆動室71とポンプ室75とを隔離し
つつ移動自在なベローズ状の隔壁73が配設されてい
る。そして、パージポンプ70の駆動室71側には、駆
動室71側を広げるよう隔壁73を左方向に付勢するコ
イルスプリング72が配設されている。更に、パージポ
ンプ70のポンプ室75は、キャニスタ30の大気側に
連通路57を介して接続されており、この連通路57途
中にはポンプ室75を大気解放するため三方弁としての
大気圧リリーフバルブ78が配設されている。また、キ
ャニスタ30から吸気通路11へ蒸発燃料を送出する連
通路59にはチェックバルブ69が配設されている。
【0055】次に、図12の動作について、図13及び
図14を参照して説明する。
【0056】図13に示すように、内燃機関10の運転
状態に応じて発生する吸気通路11の吸気脈動Pi が連
通路51に配設されたリードバルブ76を介することで
負圧のみが導入されることとなる。このとき、負圧リリ
ーフバルブ77は連通路51と連通状態となっており、
連通路51を通って負圧のみがパージポンプ70の駆動
室71に導入され、隔壁73が右方向に移動される。こ
の隔壁73の右方向への移動の際には、大気圧リリーフ
バルブ78が大気解放状態とされることで、パージポン
プ70のポンプ室75内に外気が導入される。
【0057】そして、図14に示すように、内燃機関1
0の運転状態に応じて負圧リリーフバルブ77が大気導
入状態とされると、コイルスプリング72の付勢力によ
ってパージポンプ70の隔壁73が左方向に移動され
る。この隔壁73の左方向への移動の際には大気圧リリ
ーフバルブ78が大気閉塞状態とされることで、ポンプ
室75内に吸入された空気が連通路57、大気圧リリー
フバルブ78を通ってキャニスタ30内に押込まれる。
【0058】上述の図13及び図14によるパージポン
プ70の動作が繰返され、押込まれた空気によってキャ
ニスタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料が強制的
に脱離され、キャニスタ30から連通路59を通りチェ
ックバルブ69を介して内燃機関10の吸気通路11内
に導入される。
【0059】このように、本実施例の内燃機関の蒸発燃
料処理装置のパージポンプ70は、内燃機関10の吸気
通路11の吸気脈動Pi の負圧のみをリードバルブ7
6、負圧リリーフバルブ77、大気圧リリーフバルブ7
8のバルブ動作を伴って駆動室71に導入したときの隔
壁73の移動によってポンプ室75に外部からの空気を
吸入すると共に、その負圧を負圧リリーフバルブ77、
大気圧リリーフバルブ78のバルブ動作を伴って解放し
たときのコイルスプリング72の付勢力による隔壁73
の戻りによってポンプ室75の空気をキャニスタ30内
に押込むものである。
【0060】したがって、パージポンプ70の駆動によ
りキャニスタ30内に押込まれた空気によって、キャニ
スタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料が強制的に
脱離され内燃機関10の吸気通路11内に導入される。
この際、内燃機関10の吸気通路11の吸気脈動Pi の
負圧のみが、リードバルブ76、負圧リリーフバルブ7
7、大気圧リリーフバルブ78のバルブ動作を伴ってパ
ージポンプ70の駆動室71に導入され隔壁73が移動
され、その負圧が負圧リリーフバルブ77、大気圧リリ
ーフバルブ78のバルブ動作を伴って解放されたときの
コイルスプリング72の付勢力により隔壁73が戻され
ることによってポンプ室75の容積割合が可変される。
つまり、パージポンプ70は、内燃機関10の吸気通路
11の吸気脈動Pi の負圧導入による隔壁73の移動を
利用してポンプ動作が行なわれるため動力損失が低減さ
れる。また、内燃機関10の吸気通路11内の吸気圧と
キャニスタ30側の圧力との差圧が小さいときにも、内
燃機関10の運転状態に応じた所望のパージ流量を確保
することができる。
【0061】〈実施例6〉図15は本発明の実施の形態
の第6実施例にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構
成を示す概略図である。なお、図中、上述の実施例と同
様の構成または相当部分からなるものについては同一符
号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0062】図15において、パージポンプ80の駆動
室81は、内燃機関10の吸気通路11と連通路51を
介して接続されており、この連通路51途中の吸気通路
11側には正圧導入のための一方向弁としてのチェック
バルブ86が配設され、駆動室81側には三方弁として
の正圧リリーフバルブ87が配設されている。また、パ
ージポンプ80には駆動室81とポンプ室85とを隔離
しつつ移動自在なベローズ状の隔壁83が配設されてい
る。そして、パージポンプ80のポンプ室85側には、
ポンプ室85側を広げるよう隔壁83を右方向に付勢す
るコイルスプリング84が配設されている。更に、パー
ジポンプ80のポンプ室85は、キャニスタ30の大気
側に連通路57を介して接続されており、この連通路5
7途中にはポンプ室85を大気解放するため三方弁とし
ての大気圧リリーフバルブ88が配設されている。ま
た、キャニスタ30から吸気通路11へ蒸発燃料を送出
する連通路59にはチェックバルブ69が配設されてい
る。
【0063】次に、図15の動作について、図16及び
図17を参照して説明する。
【0064】図16に示すように、内燃機関10の運転
状態に応じて発生する吸気通路11の吸気脈動Pi が連
通路51に配設されたチェックバルブ86を介すること
で正圧のみが導入されることとなる。このとき、正圧リ
リーフバルブ87は連通路51と連通状態となってお
り、連通路51を通って正圧のみがパージポンプ80の
駆動室81に導入され、隔壁83が左方向に移動され
る。この隔壁83の左方向への移動の際には、大気圧リ
リーフバルブ88が大気閉塞状態とされることで、ポン
プ室85内に吸入された空気が連通路57、大気圧リリ
ーフバルブ88を通ってキャニスタ30内に押込まれ
る。
【0065】そして、図17に示すように、内燃機関1
0の運転状態に応じて正圧リリーフバルブ87が大気導
入状態とされると、コイルスプリング84の付勢力によ
ってパージポンプ80の隔壁83が右方向に移動され
る。この隔壁83の右方向への移動の際には大気圧リリ
ーフバルブ88が大気解放状態とされることで、ポンプ
室75内に大気圧リリーフバルブ88から連通路57を
通って空気が吸入される。
【0066】上述の図16及び図17によるパージポン
プ80の動作が繰返され、押込まれた空気によってキャ
ニスタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料が強制的
に脱離され、キャニスタ30から連通路59を通りチェ
ックバルブ69を介して内燃機関10の吸気通路11内
に導入される。
【0067】このように、本実施例の内燃機関の蒸発燃
料処理装置のパージポンプ80は、内燃機関10の吸気
通路11の吸気脈動Pi の正圧のみをチェックバルブ8
6、正圧リリーフバルブ87、大気圧リリーフバルブ8
8のバルブ動作を伴って駆動室81に導入したときの隔
壁83の移動によってポンプ室85の空気をキャニスタ
30内に押込むと共に、その正圧を正圧リリーフバルブ
87、大気圧リリーフバルブ88のバルブ動作を伴って
解放したときのコイルスプリング84の付勢力による隔
壁83の戻りによってポンプ室85に外部からの空気を
吸入するものである。
【0068】したがって、パージポンプ70の駆動によ
りキャニスタ30内に押込まれた空気によって、キャニ
スタ30の吸着体31に吸着された蒸発燃料が強制的に
脱離され内燃機関10の吸気通路11内に導入される。
この際、内燃機関10の吸気通路11の吸気脈動Pi の
正圧のみが、チェックバルブ86、正圧リリーフバルブ
87、大気圧リリーフバルブ88のバルブ動作を伴って
パージポンプ80の駆動室81に導入され隔壁83が移
動され、その正圧が正圧リリーフバルブ87、大気圧リ
リーフバルブ88のバルブ動作を伴って解放されたとき
のコイルスプリング84の付勢力により隔壁83が戻さ
れることによってポンプ室85の容積割合が可変され
る。つまり、パージポンプ80は、内燃機関10の吸気
通路11の吸気脈動Pi の正圧導入による隔壁83の移
動を利用してポンプ動作が行なわれるため動力損失が低
減される。また、内燃機関10の吸気通路11内の吸気
圧とキャニスタ30側の圧力との差圧が小さいときに
も、内燃機関10の運転状態に応じた所望のパージ流量
を確保することができる。
【0069】ところで、上記実施例では、パージポンプ
の駆動室とポンプ室とをベローズ状の隔壁にて隔離して
いるが、本発明を実施する場合には、これに限定される
ものではなく、隔壁は駆動室とポンプ室とを隔離し、移
動自在な形状であればよい。
【0070】また、上記実施例では、パージポンプの隔
壁を戻すための所定の付勢力がコイルスプリングによっ
て付与されているが、本発明を実施する場合には、これ
に限定されるものではなく、この他、例えば、弾性体等
の弾性変形によって所定の付勢力が得られれば採用する
ことも可能である。
【0071】そして、上記実施例では、内燃機関の吸気
通路の吸気脈動を導入してパージポンプを駆動している
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、内燃機関の排気通路の排気脈動を導入するこ
とで、同様にパージポンプを駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成を示す概略図で
ある。
【図2】 図2は図1における吸気脈動導入時の動作を
示す説明図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成を示す概略図で
ある。
【図4】 図4は図3における吸気脈動の負圧導入時の
動作を示す説明図である。
【図5】 図5は図3における吸気脈動の負圧解放時の
動作を示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の第3実施例にか
かる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成を示す概略図で
ある。
【図7】 図7は図6における吸気脈動の正圧導入時の
動作を示す説明図である。
【図8】 図8は図6における吸気脈動の正圧解放時の
動作を示す説明図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態の第4実施例にか
かる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成を示す概略図で
ある。
【図10】 図10は図9における吸気脈動の負圧導入
時の動作を示す説明図である。
【図11】 図11は図9における吸気脈動の正圧導入
時の動作を示す説明図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態の第5実施例
にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成を示す概略
図である。
【図13】 図13は図12における吸気脈動の負圧導
入時の動作を示す説明図である。
【図14】 図14は図12における吸気脈動の負圧解
放時の動作を示す説明図である。
【図15】 図15は本発明の実施の形態の第6実施例
にかかる内燃機関の蒸発燃料処理装置の構成を示す概略
図である。
【図16】 図16は図15における吸気脈動の正圧導
入時の動作を示す説明図である。
【図17】 図17は図15における吸気脈動の正圧解
放時の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 吸気通路 20 燃料タンク 30 キャニスタ 31 吸着体 40 パージポンプ 41 駆動室 43 隔壁 45 ポンプ室 53,55 連通路 63,65 チェックバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 信彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 天野 典保 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 板倉 秀明 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3G044 BA01 BA29 DA07 GA00 GA04 GA05 GA06 GA20 GA28 GA30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着
    する吸着体を収容するキャニスタと、 前記キャニスタの前記吸着体に吸着された蒸発燃料を強
    制的に脱離し、内燃機関の吸気通路内に導入するパージ
    ポンプとを具備し、 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸気通路の吸気脈
    動または排気通路の排気脈動を導入する駆動室と、前記
    駆動室に隣接し、前記キャニスタと前記内燃機関の吸気
    通路との連通路の途中に接続するポンプ室と、前記駆動
    室と前記ポンプ室とを隔離し、かつ両室の容積割合を可
    変自在とする隔壁とを有し、前記駆動室への吸気脈動ま
    たは排気脈動の導入による前記隔壁の移動によって、前
    記ポンプ室に前記キャニスタからの蒸発燃料を吸入する
    と共に、前記ポンプ室から前記内燃機関の吸気通路内に
    蒸発燃料を送出することを特徴とする内燃機関の蒸発燃
    料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸
    気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の負圧を前
    記駆動室に導入したときの前記隔壁の移動によって所定
    のバルブ動作を伴って前記ポンプ室に蒸発燃料を吸入す
    ると共に、その正圧を前記駆動室に導入したときの前記
    隔壁の移動によって所定のバルブ動作を伴って前記ポン
    プ室から蒸発燃料を送出することを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸
    気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の負圧のみ
    を所定のバルブ動作を伴って前記駆動室に導入したとき
    の前記隔壁の移動によって前記ポンプ室に蒸発燃料を吸
    入すると共に、その負圧を所定のバルブ動作を伴って解
    放したときの所定の付勢力による前記隔壁の戻りによっ
    て前記ポンプ室から蒸発燃料を送出することを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸
    気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の正圧のみ
    を所定のバルブ動作を伴って前記駆動室に導入したとき
    の前記隔壁の移動によって前記ポンプ室から蒸発燃料を
    送出すると共に、その正圧を所定のバルブ動作を伴って
    解放したときの所定の付勢力による前記隔壁の戻りによ
    って前記ポンプ室に蒸発燃料を吸入することを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着
    する吸着体を収容するキャニスタと、 前記キャニスタの前記吸着体に吸着された蒸発燃料を強
    制的に脱離し、内燃機関の吸気通路内に導入するパージ
    ポンプとを具備し、 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸気通路の吸気脈
    動または排気通路の排気脈動を導入する駆動室と、前記
    駆動室に隣接し、前記キャニスタの大気側に接続するポ
    ンプ室と、前記駆動室と前記ポンプ室とを隔離し、かつ
    両室の容積割合を可変自在とする隔壁とを有し、前記内
    燃機関の吸気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動
    の導入による前記隔壁の移動によって前記ポンプ室に外
    部からの空気を吸入すると共に、前記ポンプ室の空気を
    前記キャニスタ内に押込み、前記キャニスタから前記内
    燃機関の吸気通路内に蒸発燃料を送出することを特徴と
    する内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸
    気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の負圧を前
    記駆動室に導入したときの前記隔壁の移動によって所定
    のバルブ動作を伴って前記ポンプ室に外部からの空気を
    吸入すると共に、その正圧を前記駆動室に導入したとき
    の前記隔壁の移動によって所定のバルブ動作を伴って前
    記ポンプ室の空気を前記キャニスタ内に押込むことを特
    徴とする請求項5に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸
    気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の負圧のみ
    を所定のバルブ動作を伴って前記駆動室に導入したとき
    の前記隔壁の移動によって前記ポンプ室に外部からの空
    気を吸入すると共に、その負圧を所定のバルブ動作を伴
    って解放したときの所定の付勢力による前記隔壁の戻り
    によって前記ポンプ室の空気を前記キャニスタ内に押込
    むことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の蒸発燃
    料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記パージポンプは、前記内燃機関の吸
    気通路の吸気脈動または排気通路の排気脈動の正圧のみ
    を所定のバルブ動作を伴って前記駆動室に導入したとき
    の前記隔壁の移動によって前記ポンプ室の空気を前記キ
    ャニスタ内に押込むと共に、その正圧を所定のバルブ動
    作を伴って解放したときの所定の付勢力による前記隔壁
    の戻りによって前記ポンプ室に外部からの空気を吸入す
    ることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の蒸発燃
    料処理装置。
JP2000367117A 2000-12-01 2000-12-01 内燃機関の蒸発燃料処理装置 Withdrawn JP2002168150A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367117A JP2002168150A (ja) 2000-12-01 2000-12-01 内燃機関の蒸発燃料処理装置
US09/996,779 US6634343B2 (en) 2000-12-01 2001-11-30 Evaported fuel processor and fault diagnosing apparatus therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367117A JP2002168150A (ja) 2000-12-01 2000-12-01 内燃機関の蒸発燃料処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002168150A true JP2002168150A (ja) 2002-06-14

Family

ID=18837613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000367117A Withdrawn JP2002168150A (ja) 2000-12-01 2000-12-01 内燃機関の蒸発燃料処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002168150A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624547B1 (ko) 2004-06-23 2006-09-19 현대자동차주식회사 가변 캐니스터
JP2018096309A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社マーレ フィルターシステムズ 内燃機関の蒸発燃料処理装置
KR20230031030A (ko) * 2021-08-26 2023-03-07 주식회사 현대케피코 밀폐형 퍼지시스템, 및 그것의 증발가스 흡착 질량 및 농도 예측 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624547B1 (ko) 2004-06-23 2006-09-19 현대자동차주식회사 가변 캐니스터
JP2018096309A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社マーレ フィルターシステムズ 内燃機関の蒸発燃料処理装置
KR20230031030A (ko) * 2021-08-26 2023-03-07 주식회사 현대케피코 밀폐형 퍼지시스템, 및 그것의 증발가스 흡착 질량 및 농도 예측 방법
KR102515776B1 (ko) 2021-08-26 2023-03-29 주식회사 현대케피코 밀폐형 퍼지시스템, 및 그것의 증발가스 흡착 질량 및 농도 예측 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3319108B2 (ja) 自動車用キャニスタ
JP2934699B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2002030998A (ja) 車両用キャニスタ
JP3264129B2 (ja) 内燃機関の蒸発燃料制御装置
JP2002256986A (ja) 燃料蒸気処理装置
JP2004263652A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP5524018B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2003003914A (ja) 蒸発燃料処理装置
CN108223197A (zh) 内燃机的蒸发燃料处理装置
JP2001123896A (ja) 蒸発燃料の処理装置
JP2001099015A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2002168150A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
JP2003042008A (ja) 蒸発燃料処理装置
JPS627962A (ja) エンジンの蒸発燃料吸着装置
JP2014227972A (ja) 蒸発燃料パージ装置
JP4153354B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2020169613A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2020133503A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2012036734A (ja) 蒸発燃料処理装置
JPH04187861A (ja) エンジンの燃料蒸気放出防止装置
CN215109214U (zh) 蒸发排放缓解***
JP2003003913A (ja) 燃料蒸気処理装置
JP5313194B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP5456637B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP3508300B2 (ja) 蒸発燃料吸着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080205