JP2002253400A - 保鮮庫 - Google Patents

保鮮庫

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JP2002253400A
JP2002253400A JP2001059613A JP2001059613A JP2002253400A JP 2002253400 A JP2002253400 A JP 2002253400A JP 2001059613 A JP2001059613 A JP 2001059613A JP 2001059613 A JP2001059613 A JP 2001059613A JP 2002253400 A JP2002253400 A JP 2002253400A
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JP
Japan
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water
air
storage tank
storage
photocatalytic
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Pending
Application number
JP2001059613A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保鮮庫に関し、野菜や果物などの鮮度を保持
する。 【解決手段】 液体を空気中に噴霧する噴霧装置21
と、紫外線発生装置26と、紫外線照射面に設置された
光触媒層27とで、貯水槽22内の水と噴霧装置21で
加湿された空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニット2
0を備え、光触媒加湿除菌ユニット20を冷気通路内に
設置したものであり、液体を空気中に噴霧することで加
湿・除塵を行うだけでなく、紫外線発生装置26と光触
媒層27とにより空気中の雑菌やエチレンガスなどを除
去分解することができ、庫内19の被冷却収納物Aの鮮
度を保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や果物などの
鮮度を保持する保鮮庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の保鮮庫としては、野菜類鮮度保持
装置として実開平5−34966号公報に示されている
ものがある。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の保鮮
庫を説明する。
【0004】図9は、従来の保鮮庫の構成図である。図
9において、1はショーケースである。ショーケース1
の庫内2は、蒸発器3,圧縮機4,凝縮器5,膨張弁6
からなる冷却ユニットにより冷却されている。
【0005】7はショーケース1の外部に設置された水
槽であり、水槽7内の水温は冷却用熱交換器8と加熱用
熱交換器9とにより所定の水温に保持されている。10
は、水槽7内の水中溶存酸素濃度を増大させる溶存酸素
富化器である。
【0006】17は庫内2の上方に設けられた散水器で
あり、散水ポンプ16を介して水槽7の水を庫内2の野
菜や果物などの被冷却収納物Aに散水する。
【0007】また、散水器17で散水されてショーケー
ス1から排出された水は、回収タンク11に回収された
後、回収ポンプ12により活性炭槽13,紫外線殺菌装
置14,ミネラル添加装置15を介して水槽7に戻され
る。
【0008】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0009】まず、ショーケース1の庫内2には被冷却
収納物Aが冷蔵保存されている。また、水槽7内の水
は、溶存酸素富化器10により水中溶存酸素濃度が増大
すると共に、被冷却収納物Aの保存に最適な所定水温に
保持されている。
【0010】この水槽7内の水を散水器17により庫内
2の被冷却収納物Aに散水することで、被冷却収納物A
を蘇生させて鮮度を保持することができる。
【0011】また、ショーケース1から排出された水
は、活性炭槽13で水中の塵埃を除去され、紫外線殺菌
装置14で殺菌処理された後にミネラル添加装置15で
ミネラルを添加されて水槽7に戻される。
【0012】このため水槽7内の水はミネラルを含み、
この水を散水することで被冷却収納物Aの蘇生作用を増
大させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、散水器17で散水した後にショーケース1
から出された排水を紫外線殺菌装置14で殺菌処理して
水槽7に戻しているが、水槽7に貯留している水には殺
菌処理がなされていない。
【0014】従って、水槽7内で雑菌などが繁殖する
と、その水を被冷却収納物Aに散水することで逆に被冷
却収納物Aの鮮度を阻害するという欠点があった。
【0015】また、上記従来の構成は、被冷却収納物A
の鮮度保持に関して乾燥防止の観点から重要な庫内2の
湿度確保のための加湿性能が不十分なだけでなく、鮮度
劣化の原因物質であるエチレンガスを分解できないとい
う欠点があった。
【0016】本発明は従来の課題を解決するもので、庫
内空気の加湿・除塵機能だけでなく、空気中の雑菌やエ
チレンガスなどの除去分解機能をも備え、庫内の野菜や
果物などの被冷却収納物の鮮度を保持できる保鮮庫を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、液体を空気中に噴霧する噴霧装置と、紫外線
発生装置と、紫外線照射面に設置された光触媒層とから
なる光触媒加湿除菌ユニットを備え、前記光触媒加湿除
菌ユニットを冷気通路内に設置したものであり、液体を
空気中に噴霧することで加湿・除塵を行うだけでなく、
前記紫外線発生装置と前記光触媒層とにより空気中の雑
菌やエチレンガスなどを除去分解するという作用を有す
る。
【0018】請求項2に記載の発明は、貯水槽内の水を
空気中に噴霧する噴霧装置と、紫外線発生装置と、紫外
線照射面に設置された光触媒層とで、前記貯水槽内の水
と前記噴霧装置で加湿された空気の除菌を行う光触媒加
湿除菌ユニットを備え、前記光触媒加湿除菌ユニットを
庫内に設置したものであり、除菌処理された水を前記庫
内空気中に噴霧することで加湿・除塵を行うだけでな
く、前記紫外線発生装置と前記光触媒層とにより空気中
の雑菌やエチレンガスなどを除去分解するという作用を
有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、さらに、貯水槽内の水
温を所定水温に保持する水温制御装置を備えたものであ
り、貯水槽内の水温を所定水温に保持するという作用を
有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、貯水槽内の水を
空気中に噴霧する噴霧装置と、紫外線発生装置と、紫外
線照射面に設置された光触媒層とで、前記貯水槽内の水
と前記噴霧装置で加湿された空気の除菌を行う光触媒加
湿除菌ユニットを備え、水冷却コイルで冷却された水を
前記噴霧装置で噴霧して庫内の空気を冷却するものであ
り、除菌処理された水を前記庫内空気中に噴霧すること
で冷却及び加湿・除塵を行うだけでなく、前記紫外線発
生装置と前記光触媒層とにより空気中の雑菌やエチレン
ガスなどを除去分解するという作用を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、庫内底部
を貯水槽とし、前記貯水槽の水面上方近傍に被冷却収納
物保持用の台座を備え、前記台座を介して上下の空気及
び水蒸気が互いに通過可能であるものであり、前記台座
を介して上下の空気及び水蒸気が互いに通過可能である
という作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、さらに、庫内の空気または外気を貯水
槽内に通過させる空気循環装置を備えたものであり、空
気は前記貯水槽内の水中を通過する際に加湿,冷却,除
塵,除菌されると共に、前記貯水槽内の水は空気が通過
することにより撹拌されるという作用を有する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項6のいずれか一項に記載の発明において、光触媒加
湿除菌ユニットの噴霧装置はポンプによる水噴霧方式と
し、庫内に湿度センサーを備え、前記湿度センサーで検
出した湿度が所定値以上の場合には前記ポンプを停止
し、前記湿度センサーで検出した湿度が所定値未満の場
合には前記ポンプを運転する湿度制御装置を備えたもの
であり、前記庫内の湿度が所定範囲内に保持されるとい
う作用を有する。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項1から請
求項7のいずれか一項に記載の発明において、光触媒加
湿除菌ユニットの紫外線発生装置は紫外線ランプであ
り、前記紫外線ランプの温度を所定温度に保持するラン
プ温度制御装置を備えたものであり、前記紫外線ランプ
の冷却による紫外線照射強度の低下を防止できるという
作用を有する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による保鮮庫の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による保鮮庫の断面図である。
【0027】図1において、18は保鮮庫の1形態とし
てのオープンタイプのショーケースである。庫内19の
空気は庫内空気吸込口28を介して空気冷却コイル29
で冷却された後、庫内ファン31により冷気吹出口33
から庫内19に戻るという動作を繰り返す。
【0028】ここで、冷気吹出口33と庫内空気吸込口
28との間でエアカーテンを形成しており、ショーケー
ス18の外部空気が庫内19に侵入難い構造としてい
る。
【0029】20は光触媒加湿除菌ユニットであり、空
気冷却コイル29と冷気吹出口33との間の冷気通路に
設置され、空気冷却コイル29で冷却された空気の一部
または全てが光触媒加湿除菌ユニット20内に導入され
る。
【0030】21は液体を空気中に噴霧する噴霧装置で
あり、貯水槽22内の水をポンプ23を介して空気中に
噴霧するもので、主にスプレーノズルが用いられる。
【0031】26は紫外線発生装置であり、主に殺菌灯
と呼ばれる紫外線ランプが用いられ、貯水槽22の上方
に設けられている。この時、貯水槽22の水面は紫外線
が照射されているため、貯水槽22内の水は常に除菌処
理された状態となっている。
【0032】また、27は紫外線発生装置26から発生
した紫外線の照射両側面に設置された光触媒層であり、
ステンレス板などの表面に酸化チタンなどの光触媒材料
を固定処理したものが用いられる。
【0033】24はエリミネータであり、光触媒加湿除
菌ユニット20内で発生した余剰水滴をメッシュ状フィ
ルターで捕捉して貯水槽22に戻し、余剰水滴が庫内1
9に流出するのを防止する働きを持つ。
【0034】25は加湿ユニットファンであり、光触媒
加湿除菌ユニット20で処理した空気を冷気吹出口33
を介して庫内19に供給する。34は給水口,35は排
水口であり、必要に応じてこれらの開閉操作を行うこと
で貯水槽22の貯水量を所定量に保持している。
【0035】36は光触媒加湿除菌ユニット20の内部
状態を観察できる様に設けた観察窓である。観察窓36
を介して紫外線発生装置26の紫外線発生状態や噴霧装
置21の噴霧状態などを目視で確認できるため、メンテ
ナンス必要性の有無が判断できるだけでなく、買い物客
などに対しては、鮮度保持のための庫内空気処理をアピ
ールする効果をも期待できる。
【0036】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0037】ショーケース18の庫内19には野菜や果
物などの被冷却収納物Aが保存に適した温度(一般的に
は0℃〜7℃程度)にて冷蔵保存されている。
【0038】庫内19の空気は庫内空気吸込口28から
吸込まれて空気冷却コイル29で冷却・除湿され、その
一部または全てがルーバ32を介して光触媒加湿除菌ユ
ニット20へと導入される。
【0039】加湿ユニット20内部では、紫外線照射に
より除菌処理された貯水槽22内の水が噴霧装置21に
より空気中に噴霧される。
【0040】この時、空気は加湿されると共に、紫外線
照射により除菌処理される。一方、噴霧水中には空気中
の塵埃や雑菌などが捕捉され、これらの塵埃や雑菌は貯
水槽22内において紫外線照射により除菌処理される。
【0041】更に、紫外線照射される光触媒層27の表
面近傍においては、光触媒の強力な酸化作用により、噴
霧水中に捕捉された有機物や雑菌の分解・除菌処理のみ
ならず、野菜や果物の鮮度保持に有害なエチレンガスの
分解処理までもが可能となる。
【0042】そして、光触媒加湿除菌ユニット20で加
湿,塵埃除去,除菌及びエチレンガス分解処理された清
浄加湿空気は、エリミネータ24,加湿ユニットファン
25を介して冷気吹出口33から庫内19へと供給され
る。
【0043】従って、庫内19の空気を野菜や果物の被
冷却収納物Aの保存に最適な状態(温度0〜7℃程度,
湿度90%程度以上)に保持できると共に、鮮度保持に
有害な庫内空気中のエチレンガスも分解できるため、被
冷却収納物Aの鮮度を保持できる。
【0044】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、貯
水槽22内の水を空気中に噴霧する噴霧装置21と、紫
外線発生装置26と、紫外線照射面に設置された光触媒
層27とで、貯水槽22内の水と噴霧装置21で加湿さ
れた空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニット20を備
え、光触媒加湿除菌ユニット20を、空気冷却コイル2
9と冷気吹出口33との間の冷気通路に設置したもので
あり、除菌処理された水を空気冷却コイル29で冷却さ
れた空気中に噴霧することで加湿を行うだけでなく、紫
外線発生装置26と光触媒層27とにより空気中の雑菌
やエチレンガスなどを除去分解することができるため、
被冷却収納物Aの鮮度を保持することができる。
【0045】なお、本実施の形態においてショーケース
18はオープンタイプとしたが、ショーケース18はク
ローズドタイプ即ち密閉タイプとしてもよい。ショーケ
ース18をクローズドタイプとすると、鮮度保持に有害
なエチレンガスの庫内19への滞留によりエチレンガス
濃度が上昇し易くなるため、光触媒加湿除菌ユニット2
0の設置による鮮度保持効果が顕著となる。
【0046】また、加湿空気の庫外への流出量が減少す
るため、庫内19の加湿負荷を低減できるという効果も
ある。
【0047】また、本実施の形態ではショーケースへの
適用例で説明したが、例えば農作物保存倉庫,業務用及
び家庭用冷蔵庫,トラックの荷室などに適用しても同様
の効果が期待できる。
【0048】また、以上のことは、本実施の形態のみな
らず、他の実施の形態についても同様のことがいえる。
【0049】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2による保鮮庫の断面図である。
【0050】図2において、光触媒加湿除菌ユニット2
0はショーケース18の庫内19に設置されている。
【0051】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0052】庫内19の空気は庫内空気吸込口28を介
して空気冷却コイル29で冷却された後、庫内ファン3
1により冷気吹出口33から庫内19に戻るという動作
を繰り返す。
【0053】また、庫内19の空気の一部は、ルーバ3
2から光触媒加湿除菌ユニット20内に導入されて、紫
外線照射により除菌処理された貯水槽22内の水が噴霧
装置21により空気中に噴霧される。
【0054】この時、空気は加湿されると共に、紫外線
照射により除菌処理される。一方、噴霧水中には空気中
の塵埃や雑菌などが捕捉され、これらの塵埃や雑菌は貯
水槽22内において紫外線照射により除菌処理される。
【0055】更に、紫外線照射される光触媒層27の表
面近傍においては、光触媒の強力な酸化作用により、噴
霧水中に捕捉された有機物や雑菌の分解・除菌処理のみ
ならず、野菜や果物の鮮度保持に有害なエチレンガスの
分解処理までもが可能となる。
【0056】そして、光触媒加湿除菌ユニット20で加
湿,塵埃除去,除菌及びエチレンガス分解処理された清
浄加湿空気は、エリミネータ24,加湿ユニットファン
25を介して庫内19へと供給される。
【0057】従って、庫内19の空気を野菜や果物の被
冷却収納物Aの保存に最適な状態(温度0〜7℃程度,
湿度90%程度以上)に保持できると共に、鮮度保持に
有害な庫内空気中のエチレンガスも分解できるため、被
冷却収納物Aの鮮度を保持できる。
【0058】また、光触媒加湿除菌ユニット20へ導入
する空気は、空気冷却コイル29で冷却・除湿された空
気よりも湿度が高い庫内19の空気であるため、噴霧装
置21の加湿負荷を低減することができる。
【0059】また、庫内19に光触媒加湿除菌ユニット
20を設置してポンプ23との水配管を行うだけで、比
較的容易に被冷却収納物Aの鮮度を保持することができ
る。
【0060】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、貯
水槽22内の水を空気中に噴霧する噴霧装置21と、紫
外線発生装置26と、紫外線照射面に設置された光触媒
層27とで、貯水槽22内の水と噴霧装置21で加湿さ
れた空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニット20を備
え、光触媒加湿除菌ユニット20を庫内19に設置した
ものであり、除菌処理された水を庫内空気中に噴霧する
ことで加湿を行うだけでなく、紫外線発生装置26と光
触媒層27とにより空気中の雑菌やエチレンガスなどを
除去分解することができるため、被冷却収納物Aの鮮度
を保持することができ、また、光触媒加湿除菌ユニット
20へ導入する空気は、空気冷却コイル29で冷却・除
湿された空気よりも湿度が高い庫内19の空気であるた
め、噴霧装置21の加湿負荷を低減することができる。
【0061】また、庫内19に光触媒加湿除菌ユニット
20を設置してポンプ23との水配管を行うだけで、比
較的容易に被冷却収納物Aの鮮度を保持することができ
る。
【0062】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3による保鮮庫の断面図である。
【0063】図3において、37は貯水槽22の給水口
34に接続された給水タンクであり、給水タンク37内
の水温は所定水温に保持されている。
【0064】38は貯水槽22内の水温を検知する水温
センサーであり、39は貯水槽22内の水を加熱するヒ
ータである。
【0065】40は水温制御装置であり、水温センサー
38で検出した貯水槽22内の水温が所定値(例えば0
℃)以下の場合にヒータ39に通電することで貯水槽2
2内の水温を所定値に保持する作用を有する。
【0066】本実施の形態は、実施の形態1または実施
の形態2による保鮮庫に、さらに給水タンク37と水温
センサー38とヒータ39と水温制御装置40とを設け
たものである。
【0067】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0068】庫内19の空気は庫内空気吸込口28から
吸込まれて空気冷却コイル29で冷却・除湿され、その
一部または全てがルーバ32を介して光触媒加湿除菌ユ
ニット20へと導入される。加湿ユニット20内部で
は、紫外線照射により除菌処理された貯水槽22内の水
が噴霧装置21により空気中に噴霧される。
【0069】この時、空気は加湿されると共に、紫外線
照射により除菌処理される。一方、噴霧水中には空気中
の塵埃や雑菌などが捕捉され、これらの塵埃や雑菌は貯
水槽22内において紫外線照射により除菌処理される。
【0070】更に、紫外線照射される光触媒層27の表
面近傍においては、光触媒の強力な酸化作用により、噴
霧水中に捕捉された有機物や雑菌の分解・除菌処理のみ
ならず、野菜や果物の鮮度保持に有害なエチレンガスの
分解処理までもが可能となる。
【0071】そして、光触媒加湿除菌ユニット20で加
湿,塵埃除去,除菌及びエチレンガス分解処理された清
浄加湿空気は、エリミネータ24,加湿ユニットファン
25を介して冷気吹出口33から庫内19へと供給され
る。
【0072】従って、庫内19の空気を野菜や果物の被
冷却収納物Aの保存に最適な状態(温度0〜7℃程度,
湿度90%程度以上)に保持できると共に、鮮度保持に
有害な庫内空気中のエチレンガスも分解できるため、被
冷却収納物Aの鮮度を保持できる。
【0073】また、貯水槽22の給水口34には給水タ
ンク37が接続されており、貯水槽22には所定水温の
水が供給される。さらに、空気冷却コイル29で冷却さ
れた空気温度が0℃以下となった場合、貯水槽22内の
水が凍結して水噴霧ができなくなる恐れがあるため、水
温センサー38で検出した貯水槽22内の水温が所定値
(例えば0℃)以下の場合に、水温制御装置40により
ヒータ39に通電することで貯水槽22内の水温を所定
値に保持するものである。
【0074】このように、貯水槽22内の水温を所定値
に保持することで、凍結による噴霧装置21の運転停止
を防止できるだけでなく、光触媒加湿除菌ユニット20
を通過する空気の温湿度を安定させることができ、庫内
19の空気の温湿度を安定させることができる。
【0075】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、貯
水槽22内の水を空気中に噴霧する噴霧装置21と、紫
外線発生装置26と、紫外線照射面に設置された光触媒
層27とで、貯水槽22内の水と噴霧装置21で加湿さ
れた空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニット20を備
え、光触媒加湿除菌ユニット20を、空気冷却コイル2
9と冷気吹出口33との間の冷気通路に設置したもので
あり、除菌処理された水を空気冷却コイル29で冷却さ
れた空気中に噴霧することで加湿・除塵を行うだけでな
く、紫外線発生装置26と光触媒層27とにより空気中
の雑菌やエチレンガスなどを除去分解することができる
ため、被冷却収納物Aの鮮度を保持することができる。
【0076】また、水温制御装置40により貯水槽22
内の水温を所定値に保持できるため、凍結による噴霧装
置21の運転停止を防止できるだけでなく、庫内19の
空気の温湿度が安定し、被冷却収納物Aの鮮度をさらに
保持することができる。
【0077】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4による保鮮庫の断面図である。
【0078】図4において、20は光触媒加湿除菌ユニ
ットであり、庫内19の空気がルーバ32を介して光触
媒加湿除菌ユニット20内に導入される。
【0079】21は貯水槽22内の水をポンプ23を介
して空気中に噴霧する噴霧装置であり、主にスプレーノ
ズルが用いられる。
【0080】26は紫外線発生装置であり、主に殺菌灯
と呼ばれる紫外線ランプが用いられ、貯水槽22の上方
に設けられている。この時、貯水槽22の水面は紫外線
が照射されているため、貯水槽22内の水は常に除菌処
理された状態となっている。
【0081】また、27は紫外線発生装置26から発生
した紫外線の照射両側面に設置された光触媒層であり、
ステンレス板などの表面に酸化チタンなどの光触媒材料
を固定処理したものが用いられる。
【0082】24はエリミネータであり、光触媒加湿除
菌ユニット20内で発生した余剰水滴をメッシュ状フィ
ルターで捕捉して貯水槽22に戻し、余剰水滴が庫内1
9に流出するのを防止する働きを持つ。
【0083】25は加湿ユニットファンであり、光触媒
加湿除菌ユニット20で処理した空気を冷気吹出口33
を介して庫内19に供給する。
【0084】41は貯水槽22内の水を冷却する水冷却
コイルであり、貯水槽22内の水温は水温制御装置40
により所定値に保持されている。
【0085】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0086】庫内19の空気はルーバ32を介して光触
媒加湿除菌ユニット20へと導入される。加湿ユニット
20内部では、紫外線照射により除菌処理され、かつ水
温制御装置40で所定水温に保持された貯水槽22内の
水が噴霧装置21により空気中に噴霧される。
【0087】この時、空気は加湿・冷却されると共に、
紫外線照射により除菌処理される。一方、噴霧水中には
空気中の塵埃や雑菌などが捕捉され、これらの塵埃や雑
菌は貯水槽22内において紫外線照射により除菌処理さ
れる。更に、紫外線照射される光触媒層27の表面近傍
においては、光触媒の強力な酸化作用により、噴霧水中
に捕捉された有機物や雑菌の分解・除菌処理のみなら
ず、野菜や果物の鮮度保持に有害なエチレンガスの分解
処理までもが可能となる。
【0088】そして、光触媒加湿除菌ユニット20で加
湿,冷却,塵埃除去,除菌及びエチレンガス分解処理さ
れた清浄加湿空気は、エリミネータ24,加湿ユニット
ファン25を介して冷気吹出口33から庫内19へと供
給される。
【0089】従って、庫内19の空気を野菜や果物の被
冷却収納物Aの保存に最適な状態(温度0〜7℃程度,
湿度90%程度以上)に保持できると共に、鮮度保持に
有害な庫内空気中のエチレンガスも分解できるため、被
冷却収納物Aの鮮度を保持できる。
【0090】また、空気冷却コイルを用いずに、所定水
温の水を空気中に噴霧して庫内19の空気の加湿,冷
却,塵埃除去,除菌及びエチレンガス分解処理を行うた
め、空気冷却コイルで発生していた結露水(ドレン)処
理の必要がなく、構造を簡潔にできる。
【0091】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、貯
水槽22内の水を空気中に噴霧する噴霧装置21と、紫
外線発生装置26と、紫外線照射面に設置された光触媒
層27とで、貯水槽22内の水と噴霧装置21で加湿さ
れた空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニット20を備
え、水冷却コイル41で冷却された水を噴霧装置21で
噴霧して庫内19の空気を冷却するものであり、除菌処
理された水を庫内空気中に噴霧することで冷却及び加湿
を行うだけでなく、紫外線発生装置26と光触媒層27
とにより空気中の雑菌やエチレンガスなどを除去分解処
理することができるため、被冷却収納物Aの鮮度を保持
することができる。
【0092】また、空気冷却コイルで発生していた結露
水(ドレン)処理の必要がなく、構造を簡潔にすること
ができる。
【0093】(実施の形態5)図5は、本発明の実施の
形態5による保鮮庫の断面図である。
【0094】図5において、22は光触媒加湿除菌ユニ
ット20の貯水槽であり、庫内19の底部全体を占めて
いる。42は貯水槽22の水面上方近傍に設けた台座で
あり、台座42を介して上下の空気及び水蒸気は互いに
通過できる構造となっている。
【0095】本実施の形態は、実施の形態4による保鮮
庫において、庫内19の底板に替えて台座42を設置し
たものである。
【0096】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0097】庫内19の空気はルーバ32を介して光触
媒加湿除菌ユニット20へと導入される。加湿ユニット
20内部では、紫外線照射により除菌処理され、かつ水
温制御装置40で所定水温に保持された貯水槽22内の
水が噴霧装置21により空気中に噴霧される。
【0098】この時、空気は加湿・冷却されると共に、
紫外線照射により除菌処理される。一方、噴霧水中には
空気中の塵埃や雑菌などが捕捉され、これらの塵埃や雑
菌は貯水槽22内において紫外線照射により除菌処理さ
れる。
【0099】更に、紫外線照射される光触媒層27の表
面近傍においては、光触媒の強力な酸化作用により、噴
霧水中に捕捉された有機物や雑菌の分解・除菌処理のみ
ならず、野菜や果物の鮮度保持に有害なエチレンガスの
分解処理までもが可能となる。
【0100】そして、光触媒加湿除菌ユニット20で加
湿,冷却,塵埃除去,除菌及びエチレンガス分解処理さ
れた清浄加湿空気は、エリミネータ24,加湿ユニット
ファン25を介して冷気吹出口33から庫内19へと供
給される。
【0101】従って、庫内19の空気を野菜や果物の被
冷却収納物Aの保存に最適な状態(温度0〜7℃程度,
湿度90%程度以上)に保持できると共に、鮮度保持に
有害な庫内空気中のエチレンガスも分解できるため、被
冷却収納物Aの鮮度を保持できる。
【0102】また、台座42上に置かれた被冷却収納物
Aは、所定水温に保持された貯水槽22の水面近傍に位
置しており、かつ、台座42を介して上下の空気及び水
蒸気は互いに通過できる構造となっている。
【0103】従って、被冷却収納物Aの周囲空気は、貯
水槽22の水面近傍の高湿度低温空気に近い状態に保持
されているため、被冷却収納物Aの鮮度をさらに保持で
きる。
【0104】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、庫
内底部を貯水槽22とし、貯水槽22の水面上方近傍に
被冷却収納物保持用の台座42を備えたものであり、台
座42を介して上下の空気及び水蒸気が互いに通過可能
であるため、被冷却収納物Aの周囲空気が貯水槽22の
水面近傍の高湿度低温空気に近い状態に保持されてお
り、被冷却収納物Aの鮮度をさらに保持できる。
【0105】(実施の形態6)図6は、本発明の実施の
形態6による保鮮庫の断面図である。
【0106】図6において、43は、庫内19の空気ま
たは外気を貯水槽22内に通過させる空気循環装置とし
てのエアーポンプであり、空気吸込口44から吸入した
庫内19の空気または外気を、貯水槽22の底部に設け
た多孔質体45を介して貯水槽22の水中に通過させる
ものである。
【0107】本実施の形態は、実施の形態5による保鮮
庫において、庫内19の空気または外気を貯水槽22内
に通過させる空気循環装置43を備えたものである。
【0108】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0109】台座42上に置かれた被冷却収納物Aは、
所定水温に保持された貯水槽22の水面近傍に位置して
おり、かつ、台座42を介して上下の空気及び水蒸気は
互いに通過できる構造となっている。従って、被冷却収
納物Aの周囲空気は、貯水槽22の水面近傍の高湿度低
温空気に近い状態に保持されている。
【0110】さらに、空気循環装置43により庫内19
の空気または外気を貯水槽22内に通過させるため、貯
水槽22内が空気により撹拌されて貯水槽22内の水温
分布が均一となって被冷却収納物Aの周囲空気の温湿度
が安定すると共に、貯水槽22内を通過した空気自信も
加湿,冷却,除塵,除菌処理されるため庫内19の空気
が清浄化される。従って、被冷却収納物Aの鮮度をさら
に保持できる。
【0111】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、庫
内19の空気または外気を貯水槽22内に通過させる空
気循環装置43を備えたものであり、空気は貯水槽22
内の水中を通過する際に加湿,冷却,除塵,除菌されて
庫内19の空気が清浄化されると共に、貯水槽22内の
水は空気が通過することにより撹拌されて貯水槽22内
の水温分布が均一となって被冷却収納物Aの周囲空気の
温湿度が安定するため、被冷却収納物Aの鮮度をさらに
保持できる。
【0112】(実施の形態7)図7は、本発明の実施の
形態7による保鮮庫の断面図である。
【0113】図7において、46は湿度センサーであ
り、庫内19の空気の湿度を検出する。47は湿度制御
装置であり、湿度センサー46で検出した湿度が所定値
以上の場合にはポンプ23を停止し、湿度センサー46
で検出した湿度が所定値未満の場合にはポンプ23を運
転するという動作を行う。
【0114】本実施の形態は、実施の形態1による保鮮
庫に、さらに庫内19の空気の湿度を所定範囲内に保持
する湿度制御装置47を設けたものである。
【0115】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0116】まず、湿度センサー46で検出した庫内1
9の湿度が所定値以上の場合は、被冷却収納物Aの保存
に適切な湿度が保持されておりこれ以上加湿する必要が
ないため、湿度制御装置47によりポンプ23の運転を
停止して噴霧装置21の水噴霧を停止する。
【0117】一方、湿度センサー46で検出した庫内1
9の湿度が所定値未満の場合は、庫内19の空気を加湿
する必要があるため、湿度制御装置47によりポンプ2
3を運転して噴霧装置21の水噴霧を行う。
【0118】このように湿度制御装置47によりポンプ
23の運転を行うことで、庫内19の湿度は所定範囲内
に保持されて、被冷却収納物Aの鮮度を保持することが
できる。
【0119】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、庫
内19の湿度を所定範囲内に保持する湿度制御装置47
を備えたものであり、庫内19の空気が被冷却収納物A
の保存に適した湿度に保持されるために、被冷却収納物
Aの鮮度をさらに保持できる。
【0120】(実施の形態8)図8は、本発明の実施の
形態8による保鮮庫の断面図である。
【0121】図8において、26は紫外線発生装置とし
ての紫外線ランプであり、紫外線ランプ26の電極部分
にはランプヒータ48が設置されている。
【0122】49はランプ温度制御装置であり、水温セ
ンサー38で検出した水温が所定温度未満の場合にラン
プヒータ48に通電し、水温センサー38で検出した水
温が所定温度以上の場合にランプヒータ48の通電を停
止するという動作を行う。
【0123】本実施の形態は、実施の形態1による保鮮
庫に、さらに紫外線ランプ26の温度を所定範囲内に保
持するランプ温度制御装置49を設けたものである。
【0124】以上のように構成された保鮮庫について、
以下その動作を説明する。
【0125】紫外線ランプ26が発生する紫外線照射強
度は紫外線ランプ26が置かれる温度により大きく変化
し、実験の結果、ショーケース18の庫内19のような
低温環境下(0℃〜5℃)における紫外線照射強度は、
常温時(約20℃)の紫外線照射強度に対して半減する
ことが判明している。
【0126】紫外線照射強度の低下は除菌性能の低下に
直結するため、低温環境下でも紫外線ランプ26の紫外
線照射強度を確保する必要があった。
【0127】紫外線ランプ26は、光触媒加湿除菌ユニ
ット20内部において噴霧装置21により貯水槽22の
水が噴霧される位置に設置されているため、貯水槽22
内の水温と紫外線ランプ26の温度とは概ね等しいと考
えられる。
【0128】そこで、水温センサー38で検知した貯水
槽22内の水温を紫外線ランプ26の温度と見なし、水
温センサー38で検出した水温が所定温度未満の場合に
ランプヒータ48に通電し、水温センサー38で検出し
た水温が所定温度以上の場合にランプヒータ48の通電
を停止するランプ温度制御装置49を設置することによ
り、紫外線ランプ26の温度を所定範囲内に保持するも
のである。
【0129】従って、紫外線ランプ26が低温に冷却さ
れて紫外線照射強度が低下することを防止でき、安定し
た除菌性能を確保できる。その結果、庫内19の空気は
清浄に保たれて、被冷却収納物Aの鮮度を保持できる。
【0130】以上のように本実施の形態の保鮮庫は、紫
外線ランプ26の温度を所定範囲内に保持するランプ温
度制御装置49を備えたものであり、紫外線ランプ26
が低温に冷却されて紫外線照射強度が低下することを防
止でき、安定した除菌性能を確保できる。その結果、庫
内19の空気は清浄に保たれて、被冷却収納物Aの鮮度
を保持できる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、液体を空気中に噴霧する噴霧装置と、紫外線発生
装置と、紫外線照射面に設置された光触媒層とからなる
光触媒加湿除菌ユニットを備え、前記光触媒加湿除菌ユ
ニットを冷気通路内に設置したものであり、液体を空気
中に噴霧することで加湿・除塵を行うだけでなく、前記
紫外線発生装置と前記光触媒層とにより空気中の雑菌や
エチレンガスなどを除去分解でき、庫内の野菜や果物な
どの被冷却収納物の鮮度を保持することができる。
【0132】また、請求項2に記載の発明は、貯水槽内
の水を空気中に噴霧する噴霧装置と、紫外線発生装置
と、紫外線照射面に設置された光触媒層とで、前記貯水
槽内の水と前記噴霧装置で加湿された空気の除菌を行う
光触媒加湿除菌ユニットを備え、前記光触媒加湿除菌ユ
ニットを庫内に設置したものであり、除菌処理された水
を前記庫内空気中に噴霧することで加湿・除塵を行うだ
けでなく、前記紫外線発生装置と前記光触媒層とにより
空気中の雑菌やエチレンガスなどを除去分解でき、前記
庫内の野菜や果物などの被冷却収納物の鮮度を保持する
ことができるだけでなく、前記光触媒加湿除菌ユニット
へ導入する空気は、空気冷却コイルで冷却・除湿された
空気よりも湿度が高い前記庫内の空気であるため、前記
噴霧装置の加湿負荷を低減することができ、さらに、庫
内に光触媒加湿除菌ユニットを設置してポンプとの水配
管を行うだけで比較的容易に被冷却収納物の鮮度を保持
することができる。
【0133】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の発明において、さらに、貯水槽
内の水温を所定水温に保持する水温制御装置を備えたも
のであり、貯水槽内の水温を所定水温に保持できるた
め、庫内の空気の温湿度が安定し、被冷却収納物の鮮度
をさらに保持することができる。
【0134】また、請求項4に記載の発明は、貯水槽内
の水を空気中に噴霧する噴霧装置と、紫外線発生装置
と、紫外線照射面に設置された光触媒層とで、前記貯水
槽内の水と前記噴霧装置で加湿された空気の除菌を行う
光触媒加湿除菌ユニットを備え、水冷却コイルで冷却さ
れた水を前記噴霧装置で噴霧して庫内の空気を冷却する
ものであり、除菌処理された水を前記庫内空気中に噴霧
することで冷却及び加湿・除塵を行うだけでなく、前記
紫外線発生装置と前記光触媒層とにより空気中の雑菌や
エチレンガスなどを除去分解でき、被冷却収納物の鮮度
を保持することができ、さらに、空気冷却コイルで発生
していた結露水(ドレン)処理の必要がなく、構造を簡
潔にすることができる。
【0135】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、庫
内底部を貯水槽とし、前記貯水槽の水面上方近傍に被冷
却収納物保持用の台座を備え、前記台座を介して上下の
空気及び水蒸気が互いに通過可能となるように構成した
ものであり、前記台座を介して上下の空気及び水蒸気が
互いに通過可能としたことで、前記被冷却収納物の周囲
空気は前記貯水槽の水面近傍の高湿度低温空気に近い状
態に保持されているため、前記被冷却収納物の鮮度をさ
らに保持できる。
【0136】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、さらに、庫内の空気または外気
を貯水槽内に通過させる空気循環装置を備えたものであ
り、空気は前記貯水槽内の水中を通過する際に加湿,冷
却,除塵,除菌されると共に、前記貯水槽内の水は空気
が通過することにより撹拌されるため、前記貯水槽内の
水温分布が均一となって被冷却収納物の周囲空気の温湿
度が安定し、前記被冷却収納物の鮮度をさらに保持でき
る。
【0137】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、光
触媒加湿除菌ユニットの噴霧装置はポンプによる水噴霧
方式とし、庫内に湿度センサーを備え、前記湿度センサ
ーで検出した湿度が所定値以上の場合には前記ポンプを
停止し、前記湿度センサーで検出した湿度が所定値未満
の場合には前記ポンプを運転する湿度制御装置を備えた
ものであり、前記庫内の湿度を所定範囲内に保持するこ
とにより、被冷却収納物の鮮度をさらに保持できる。
【0138】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
から請求項7のいずれか一項に記載の発明において、光
触媒加湿除菌ユニットの紫外線発生装置は紫外線ランプ
であり、前記紫外線ランプの温度を所定温度に保持する
ランプ温度制御装置を備えたものであり、前記紫外線ラ
ンプの冷却による紫外線照射強度の低下を防止でき、安
定した除菌性能を確保できる。その結果、庫内の空気は
清浄に保たれて、被冷却収納物の鮮度を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による保鮮庫の実施の形態1の断面図
【図2】本発明による保鮮庫の実施の形態2の断面図
【図3】本発明による保鮮庫の実施の形態3の断面図
【図4】本発明による保鮮庫の実施の形態4の断面図
【図5】本発明による保鮮庫の実施の形態5の断面図
【図6】本発明による保鮮庫の実施の形態6の断面図
【図7】本発明による保鮮庫の実施の形態7の断面図
【図8】本発明による保鮮庫の実施の形態8の断面図
【図9】従来の保鮮庫の構成図
【符号の説明】
18 ショーケース 19 庫内 20 光触媒加湿除菌ユニット 21 噴霧装置 22 貯水槽 23 ポンプ 26 紫外線発生装置 27 光触媒層 29 空気冷却コイル 33 冷気吹出口 40 水温制御装置 41 水冷却コイル 42 台座 43 空気循環装置 46 湿度センサー 47 湿度制御装置 49 ランプ温度制御装置 A 被冷却収納物
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/00 302 F25D 23/00 302F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を空気中に噴霧する噴霧装置と、紫
    外線発生装置と、紫外線照射面に設置された光触媒層と
    からなる光触媒加湿除菌ユニットを備え、前記光触媒加
    湿除菌ユニットを冷気通路内に設置した保鮮庫。
  2. 【請求項2】 貯水槽内の水を空気中に噴霧する噴霧装
    置と、紫外線発生装置と、紫外線照射面に設置された光
    触媒層とで、前記貯水槽内の水と前記噴霧装置で加湿さ
    れた空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニットを備え、
    前記光触媒加湿除菌ユニットを庫内に設置した保鮮庫。
  3. 【請求項3】 貯水槽内の水温を所定水温に保持する水
    温制御装置を備えた請求項1または請求項2に記載の保
    鮮庫。
  4. 【請求項4】 貯水槽内の水を空気中に噴霧する噴霧装
    置と、紫外線発生装置と、紫外線照射面に設置された光
    触媒層とで、前記貯水槽内の水と前記噴霧装置で加湿さ
    れた空気の除菌を行う光触媒加湿除菌ユニットを備え、
    水冷却コイルで冷却された水を前記噴霧装置で噴霧して
    庫内の空気を冷却する保鮮庫。
  5. 【請求項5】 庫内底部を貯水槽とし、前記貯水槽の水
    面上方近傍に被冷却収納物保持用の台座を備え、前記台
    座を介して上下の空気及び水蒸気が互いに通過可能であ
    る請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の保鮮
    庫。
  6. 【請求項6】 庫内の空気または外気を貯水槽内に通過
    させる空気循環装置を備えた請求項5に記載の保鮮庫。
  7. 【請求項7】 光触媒加湿除菌ユニットの噴霧装置はポ
    ンプによる水噴霧方式とし、庫内に湿度センサーを備
    え、前記湿度センサーで検出した湿度が所定値以上の場
    合には前記ポンプを停止し、前記湿度センサーで検出し
    た湿度が所定値未満の場合には前記ポンプを運転する湿
    度制御装置を備えた請求項1から請求項6のいずれか一
    項に記載の保鮮庫。
  8. 【請求項8】 光触媒加湿除菌ユニットの紫外線発生装
    置は紫外線ランプであり、前記紫外線ランプの温度を所
    定温度に保持するランプ温度制御装置を備えた請求項1
    から請求項7のいずれか一項に記載の保鮮庫。
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