JP2002205991A - 1,2,4−オキサジアゾール−5−(チ)オン誘導体 - Google Patents

1,2,4−オキサジアゾール−5−(チ)オン誘導体

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JP2002205991A
JP2002205991A JP2001000335A JP2001000335A JP2002205991A JP 2002205991 A JP2002205991 A JP 2002205991A JP 2001000335 A JP2001000335 A JP 2001000335A JP 2001000335 A JP2001000335 A JP 2001000335A JP 2002205991 A JP2002205991 A JP 2002205991A
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JP2001000335A
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Shigeru Mio
茂 三尾
Mitsuru Ito
充 伊藤
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の有害昆虫に対し、極めて優れた殺虫活性
を有し、新規な分子構造を有する殺虫剤を開発するこ
と。 【解決手段】 一般式 【化1】 [式中、Wは、酸素原子又は硫黄原子を表す。]で表さ
れる化合物、その塩又はそのアミド誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−(4−トリフ
ルオロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジ
アゾール−5(4H)−オン誘導体、3−(4−トリフ
ルオロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジ
アゾール−5(4H)−チオン誘導体、その塩、そのア
ミド誘導体及びそれを有効成分として含有する農薬に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、3位にピリジル基をもつ1,2,
4−オキサジアゾール誘導体は、例えば、WO 9857969号
公報及び特開2000-38385号公報に記載されている。しか
し、これらの公報に記載されている3位にピリジル基を
もつ1,2,4−オキサジアゾール誘導体は、一般式
【0003】
【化2】
【0004】で表されるように、オキサジアゾール環の
4位の窒素原子に水素原子が結合しておらず、4,5位
の結合が二重結合であり、5位にオキソ基又はチオキソ
基を有しないため、その殺虫活性は不十分なものであ
る。
【0005】また、例えば、ケミカル・アブストラクト
Chem. Abstr., 62, 5283 (1965)に、式
【0006】
【化3】
【0007】で表される無置換の3−ピリジル基を3位
にもつ1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オ
ンが記載されており、ホスホラス・サルファー・アンド
・シリコン Phosphorus, Sulfur and Silicon, 1991, 6
2, 47-51に、式
【0008】
【化4】
【0009】で表される無置換の3−ピリジル基を3位
にもつ1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オ
ン誘導体及び無置換の3−ピリジル基を3位にもつ1,
2,4−オキサジアゾール−5(4H)−チオン誘導体
が、それぞれ化合物(2e)及び(3e)として記載されてい
る。しかし、これらの化合物は、オキサジアゾール環の
4位の窒素原子にベンゼン環が共有結合しており、当該
窒素原子に水素原子が結合することができず、また、ピ
リジル基の4位が無置換であって、トリフルオロメチル
基により置換されていないので、医薬活性を有すること
は知られているが、が、殺虫活性を有することは知られ
ておらず、当該文献に示唆もされていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、3位に
ピリジル基をもつ1,2,4−オキサジアゾール誘導体
につき鋭意研究を重ねた結果、オキサジアゾール環の4
位の窒素原子に水素原子が結合しており、4,5位の結
合が単結合であり、5位にオキソ基又はチオキソ基を有
する化合物が、種々の有害昆虫に対し、極めて優れた殺
虫活性を有することを見出し、本発明を完成した。更
に、土壌中又は植物体内でオキサジアゾール環の4位の
窒素原子とアシル基との間の結合が切れて、当該窒素原
子に水素原子が結合する化合物に変換されるようなアミ
ド誘導体が、同様の殺虫活性を有することを見出し、本
発明を完成した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0012】
【化5】
【0013】[式中、Wは、酸素原子又は硫黄原子を表
す。]で表される化合物、その塩又はそのアミド誘導
体、及びそれらを有効成分として含有する農薬である。
【0014】本発明において、「アミド誘導体」は、
1,2,4−オキサジアゾール環の1位の窒素原子にア
シル基が結合した化合物であり、例えば、C2〜C8アル
キルカルボニル基及びC2〜C8アルコキシカルボニル基
が窒素原子に結合した化合物であり得る。
【0015】本発明において、「C2〜C8アルキルカル
ボニル基」は、例えば、アセチル、プロピオニル、プロ
ピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、シクロプロ
ピルカルボニル、ブチルカルボニル、sec-ブチルカルボ
ニル、イソブチルカルボニル、tert-ブチルカルボニ
ル、シクロブチルカルボニル、ペンチルカルボニル、ペ
ンチル−2−カルボニル、2,2−ジメチル−1−プロ
ピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、ヘキシル
カルボニル、ヘプチルカルボニル及びオクチルカルボニ
ル基のような、炭素数が2乃至8個の直鎖若しくは分岐
鎖又は環状アルキルカルボニル基であり、好適には、炭
素数が2乃至6個の直鎖若しくは分岐鎖又は環状アルキ
ルカルボニルであり、より好適には、アセチル、プロピ
オニル又はシクロプロピルカルボニル基である。
【0016】本発明において、「C2〜C8アルコキシカ
ルボニル基」は、例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、sec-ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル、シクロブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボ
ニル、ペントキシカルボニル、ペンチル−2−オキシカ
ルボニル、2,2−ジメチルペンチル−1−オキシカル
ボニル、ペンチル−3−オキシカルボニル、ヘキシルオ
キシカルボニル、1,2−ジメチルプロポキシカルボニ
ル、1,2,2−トリメチルプロポキシカルボニル及び
1−イソプロピル−2−メチルプロポキシカルボニルの
ような、炭素数が1乃至7個である直鎖若しくは分岐鎖
又は環状アルコキシ基が結合したカルボニル基であり、
好適には、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖ア
ルコキシ基が結合したカルボニル基であり、より好適に
は、炭素数が1乃至3個である直鎖又は分岐鎖アルコキ
シ基が結合したカルボニル基であり、更により好適に
は、炭素数が1又は2個であるアルコキシ基が結合した
カルボニル基であり、特に好適には、メトキシカルボニ
ル基である。
【0017】本発明のXにおいて、「脱離基」は、通常
の求核置換反応により脱離する置換基であれば特に限定
はなく、好適には、ハロゲン原子又はC1〜C6アルコキ
シ基である。
【0018】本発明において、「ハロゲン原子」は、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、
好適には、塩素原子又は臭素原子である。
【0019】本発明において、「C1〜C6アルコキシ
基」は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、2
−メチルブトキシ、ネオペントキシ、1−エチルプロポ
キシ、ヘキシルオキシ、1−メチルペントキシ、3,3
−ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,
2−ジメチルブトキシ及び2−エチルブトキシのような
炭素数が1乃至6個の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基であ
り、好適には、炭素数が1乃至4個の直鎖又は分岐鎖ア
ルコキシ基であり、より好適には、メトキシ又はエトキ
シ基である。
【0020】本発明の化合物(I)は、通常の農薬に用
いられる塩にすることができ、例えば、アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩にすること
ができ、又、分子中に塩基性部分がある場合には、例え
ば、硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、リン酸塩のような塩にす
ることができる。それらの塩は、農園芸用の除草剤とし
て使用できるかぎり、本発明に包含される。
【0021】本発明において、「アルカリ金属塩」は、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩又はリチウム塩であ
り得、好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩である。
【0022】本発明において、「アルカリ土類金属塩」
は、例えば、カルシウム塩又はマグネシウム塩であり
得、好適には、カルシウム塩である。
【0023】本発明化合物の溶媒和物も、本発明に包含
されるものである。
【0024】本発明化合物中には、不斉炭素を有する化
合物もあり、その場合には、本願発明は、一種の光学活
性体及び数種の光学活性体の任意の割合の混合物をも包
含する。
【0025】本発明の化合物(I)のWにおいて、好適
には、酸素原子である。
【0026】本発明のアミド誘導体において、好適に
は、C2〜C8アルキルカルボンル基又はC2〜C8アルコ
キシカルボニル基が窒素原子に結合したアミド誘導体で
あり、より好適には、アセチル、プロピオニル、シクロ
プロピルカルボニル又はメトキシカルボニル基が窒素原
子に結合したアミド誘導体である。
【0027】本発明の化合物(I)、その塩又はそのア
ミド誘導体において、好適には、Wが酸素原子又は硫黄
原子であり、アミド誘導体が、C2〜C8アルキルカルボ
ンル基又はC2〜C8アルコキシカルボニル基が窒素原子
に結合したアミド誘導体である化合物(I)、その塩又
はそのアミド誘導体であり、より好適には、Wが酸素原
子であり、アミド誘導体が、アセチル、プロピオニル、
シクロプロピルカルボニル又はメトキシカルボニル基が
窒素原子に結合したアミド誘導体である化合物(I)、
その塩又はそのアミド誘導体である。
【0028】本発明の代表的化合物を下記表1〜12に
例示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるもの
ではない。
【0029】以下、「Me」はメチル基を、「Et」はエチ
ル基を、「Pr」はプロピル基を、「iPr」はイソプロピ
ル基を、「cPr」はシクロプロピル基を、「Bu」はブチ
ル基を、「iBu」はイソブチル基を、「sBu」はsec-ブチ
ル基を、「cBu」はシクロブチル基を、「tBu」はtert-
ブチル基を、「Pent」はペンチル基を、「cPent」はシ
クロペンチル基を、「Hex」はヘキシル基を、「cHex」
はシクロヘキシル基を、それぞれ示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【化6】
【0032】 ──────────────── 化合物番号 W R ──────────────── 1-1 O H 1-2 O COMe 1-3 O COEt 1-4 O COPr 1-5 O COiPr 1-6 O COcPr 1-7 O COBu 1-8 O COiBu 1-9 O COsBu 1-10 O COcBu 1-11 O COtBu 1-12 O COPent 1-13 O COcPent 1-14 O COHex 1-15 O COcHex 1-16 O CO2Me 1-17 O CO2Et 1-18 O CO2Pr 1-19 O CO2iPr 1-20 O CO2Bu 1-21 O CO2iBu 1-22 O CO2Pent 1-23 O CO2Hex 1-24 S H 1-25 S COMe 1-26 S COEt 1-27 S COPr 1-28 S COiPr 1-29 S COcPr 1-30 S COBu 1-31 S COiBu 1-32 S COsBu 1-33 S COcBu 1-34 S COtBu 1-35 S COPent 1-36 S COcPent 1-37 S COHex 1-38 S COcHex 1-39 S CO2Me 1-40 S CO2Et 1-41 S CO2Pr 1-42 S CO2iPr 1-43 S CO2Bu 1-44 S CO2iBu 1-45 S CO2Pent 1-46 S CO2Hex ────────────────
【0033】
【表2】
【0034】
【化7】
【0035】 ──────────────── 化合物番号 W X ──────────────── 2-1 O OMe 2-2 O OEt 2-3 O OPr 2-4 O OiPr 2-5 O OBu 2-6 O OiBu 2-7 O OtBu 2-8 S OMe 2-9 S OEt 2-10 S OPr 2-11 S OiPr 2-12 S OBu 2-13 S OiBu 2-14 S OtBu ──────────────── 上記の例示化合物中、好適な化合物は、化合物番号1-
1、1-2、1-3、1-6、1-16、1-24、1-25、1-26、1-29又は
1-39番の化合物であり、より好適には、化合物番号1-1
又は1-24番の化合物である。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の3−(4−トリフルオロ
メチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾー
ル−5(4H)−オン誘導体又は3−(4−トリフルオ
ロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾ
ール−5(4H)−チオン誘導体は、以下に記載する工
程Aにより製造することができる。
【0037】(工程A)
【0038】
【化8】
【0039】上式中、W及びXは前記と同意義を示し、
Zは、Xと同じ脱離基又はXより反応性の高い脱離基
(Xが、ハロゲン原子又はC1〜C6アルコキシ基である
とき、Zは、好適には、C1〜C6アルコキシ基であり、
より好適には、メトキシ基又はエトキシ基である。)を
示す。
【0040】(工程A−1)本工程は、式(III)で
表される4−トリフルオロメチルニコチンアミドオキシ
ム誘導体を、塩基存在下、不活性溶媒中で、一般式(I
V)で表される化合物と反応させ、O−置換−4−トリ
フルオロメチルニコチンアミドオキシム誘導体(II)
を製造する工程である。
【0041】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキ
シドのようなアルコキシド類;トリエチルアミン、N,
N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩基
類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、メチルマ
グネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミド等
有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金属の炭酸
塩類、アルカリ金属の重炭酸塩類又は有機塩基類であ
り、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ピ
リジン又はトリエチルアミンである。
【0042】用いられる塩基の量は、化合物(III)
1molに対し、通常、1.0〜10.0molであ
り、好適には、1.0〜5.0molである。
【0043】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0044】用いられる溶媒の量は、化合物(III)
1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、
好適には、1.0〜10リットルである。
【0045】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0046】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0047】また、本工程に使用される化合物4−トリ
フルオロメチルニコチンアミドオキシムは、市販品を用
いることができる。
【0048】(工程A−2)本工程は、化合物(II)
を、塩基存在下又は非存在下、不活性溶媒中で環化さ
せ、本発明の一般式(I)で表される3−(4−トリフ
ルオロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジ
アゾール−5(4H)−オン又は3−(4−トリフルオ
ロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾ
ール−5(4H)−チオンを製造する工程である。
【0049】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのようなアルカリ金属の水素化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウムte
rt-ブトキシドのようなアルコキシド類;トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような
有機塩基類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、
メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピル
アミド等有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金
属の炭酸塩類、アルカリ金属の重炭酸塩類又は有機塩基
類であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ピリジン又はトリエチルアミンである。
【0050】用いられる塩基の量は、化合物(II)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0051】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0052】用いられる溶媒の量は、化合物(II)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0053】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、20℃〜130℃である。
【0054】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0055】本発明の化合物(I)は、以下に記載する
工程Bにより、本発明のアミド誘導体に変換することが
できる。
【0056】(工程B)
【0057】
【化9】
【0058】上式中、Wは前記と同意義を示し、Yは、
脱離基(好適には、ハロゲン原子であり、より好適に
は、塩素原子である。)を示し、Rは、アシル基(好適
には、C2〜C8アルキルカルボニル基又はC2〜C8アル
コキシカルボニル基であり、より好適には、アセチル、
プロピオニル、シクロプロピルカルボニル又はメトキシ
カルボニル基である。)を示す。
【0059】本工程は、本発明の化合物(I)を、不活
性溶媒中、塩基存在下、一般式(V)で表される化合物
と反応させ、本発明のアミド誘導体(Ia)を製造する
工程である。
【0060】本工程において、用いられる塩基は、通常
pH8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例え
ば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアル
カリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグ
ネシウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナ
トリウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸
塩類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのよう
なアルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水
素化カリウムのようなアルカリ金属の水素化物;ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド及びカリウムte
rt-ブトキシドのようなアルコキシド類;トリエチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような
有機塩基類;又は、メチルリチウム、ブチルリチウム、
メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピル
アミド等有機金属類等であり得、好適には、アルカリ金
属の水素化物又はアルコキシド類であり、より好適に
は、水素化ナトリウム又はナトリウムメトキシドであ
る。
【0061】用いられる塩基の量は、化合物(I)1m
olに対し、通常、1.0〜10.0molであり、好
適には、1.0〜5.0molである。
【0062】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳
香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリジン及びピ
コリンのようなピリジン類;又は、これらの混合溶媒で
あり得、好適には、エーテル類、ハロゲン化炭化水素
類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン、塩化メ
チレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0063】用いられる溶媒の量は、化合物(I)1m
olに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好適
には、1.0〜10リットルである。
【0064】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒等により異なるが、通常、−40℃〜150℃であ
り、好適には、0〜100℃である。
【0065】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
及び反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、10分間〜24時間である。
【0066】上記各反応工程終了後、各工程の目的化合
物は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と混和しない
有機溶媒を加え、水洗後、溶剤を留去することによって
得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例
えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィ−等によって
更に精製できる。また、各工程の目的化合物は、生成す
ることなく、次の反応工程に用いてもよい。
【0067】本発明の化合物(I)は、上記のようなア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩
の他に、溶媒存在下、酸を用いて塩にすることができ
る。
【0068】本発明化合物を農薬の有効成分として使用
するに際しては、本発明化合物は、それ自体を用いても
よいが、農薬補助剤として製剤化に一般的に用いられる
担体、界面活性剤及びその他補助剤を配合して、例え
ば、乳剤、懸濁剤、粉剤、粒剤、錠剤、水和剤、水溶
剤、液剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、エアゾール剤、
ペースト剤、油剤及び乳濁剤等の種々の形態に製剤する
ことができる。これらの配合割合は、通常、有効成分
0.1〜9.0質量部で農薬補助剤10〜99.9質量
部である。
【0069】前記製剤化に際して用いられる担体は、例
えば、澱粉、活性炭、大豆紛、小麦粉、木紛、魚粉、粉
乳等の動植物性粉末、及び、タルク、カオリン、ベント
ナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイ
トカーボン、クレー、アルミナ等の鉱物性粉末のような
固体担体;又は、水、イソプロピルアルコール、エチレ
ングリコール等のアルコール類、シクロヘキサン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、ケロシン、軽油等の脂肪族炭
化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチ
ルベンゼンメチルナフタレン、ソルベントナフサ等の芳
香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、脂肪酸の
グリセリンエステル等のエステル類、アセトニトリル等
のニトリル類及びジメチルスルホキシド等の含硫化合物
類のような液体担体であり得、好適には、固体担体又は
液体担体である。
【0070】用いられる界面活性剤は、例えば、アルキ
ルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスル
ホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルア
リールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル又はポリオキシエチレンソルビ
タンモノアルキレートであり得、好適には、アルキルベ
ンゼンスルホン酸金属塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル又はポリオキ
シエチレンソルビタンモノアルキレートである。
【0071】その他の補助剤は、例えば、カルボキシジ
メチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウ
ム、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム及び
ポリビニルアルコール等の固着剤又は増粘剤;金属石鹸
等の消泡剤;又は、脂肪酸、アルキルリン酸塩、シリコ
ーン及びパラフィン等の物性向上剤着色剤であり得、好
適には、グアーガム又はキサンタンガムである。
【0072】これら製剤は、実際の使用に際して、その
まま使用するか、又は水等の希釈剤で所定濃度に希釈し
て使用することができる。本発明化合物を含有する種々
の製剤又はその希釈剤の施用は、通常一般的に行われて
いる施用方法、即ち、散布(例えば、噴霧、ミスティン
グ、アトマイジング、散紛、散粒、水面施用、箱施用
等)、土壌施用(例えば、混入、灌注等)、表面施用
(例えば、塗布、紛衣、被覆等)、浸漬又は毒餌等であ
り得る。また、家畜に対して前記有効成分を飼料に混合
して与え、その***物での有害虫、特に有害昆虫の発
生、生育を防除することも可能である。又いわゆる超高
濃度少量散布法により施用することもできる。この方法
においては、有効成分を100%含有することが可能で
ある。
【0073】本発明の農薬施用時の有効成分濃度は、通
常、0.1〜50000ppmであり、好適には、1〜
10000ppmである。ただし、有効成分濃度は、製
剤の形態及び施用する方法、目的、時期、場所及び有害
生物の発生状況によって適当に変更でき、例えば、水生
有害生物の場合、上記濃度の薬液を発生場所に散布して
も防除できることから、水中での有効成分濃度は上記よ
り小さくなる。本発明の農薬の使用量は、土壌混和処理
の場合、例えば、有効成分化合物として、10アール当
たり、0.1〜5000gであり、好適には、1〜10
00gである。
【0074】尚、本発明化合物は単独でも十分有効であ
ることはいうまでもないが、必要に応じて肥料及び他の
農薬、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗
ウィルス剤、誘引剤、除草剤及び植物調整剤などと混用
又は併用することができ、この場合に一層優れた効果を
示すこともある。
【0075】本発明化合物と混用して使用できる他の農
薬としては、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌
剤、抗ウィルス剤、誘引剤、除草剤及び植物調整剤であ
り得、好適には、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤
又は除草剤である。
【0076】用いられる殺虫剤は、例えば、有機リン及
びカーバメート系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤又はそ
の他の殺虫剤であり得る。
【0077】有機リン及びカーバメート系殺虫剤は、例
えば、フェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジノ
ン、クロルピリホス、オキシデプホス、バミドチオン、
フェントエート、ジメトエート、ホルモチオン、マラチ
オン、トリクロルホン、チオメトン、ホスメット、ジク
ロルホス、アセフェート、EPBP、メチルパラチオ
ン、オキシジメトンメチル、エチオン、ジオキサベンゾ
ホス、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオ
ン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、クロルフ
ェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホ
ス、プロパホス、イソフェンホス、ジスルホトン、プロ
フェノホス、ピラクロホス、モノクロトホス、アジンホ
スメチル、アルジカルブ、メソミル、チオジカルブ、カ
ルボフラン、カルボスルファン、ベンフラカルブ、フラ
チオカルブ、プロポキスル、フェノブカルブ、メトルカ
ルブ、イソプロカルブ、カルバリル、ピリミカーブ、エ
チオフェンカルブ、ジクロフェンチオン、ピリミホスメ
チル、キナルホス、クロルピリホスメチル、プロチオホ
ス、ナレッド、EPN、XMC、ベンダイオカルブ、オ
キサミル、アラニカルブ又はクロルエトキシホスであり
得る。
【0078】ピレスロイド系殺虫剤は、例えば、ペルメ
トリン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンバレ
レート、フェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリ
ン、テトラメトリン、レスメトリン、ジメスリン、プロ
パスリン、フェノトリン、プロトリン、フルバリネー
ト、シフルトリン、シハロトリン、フルシトリネート、
エトフェンプロックス、シクロプロトリン、トラロメト
リン、シラフルオフェン、テフルトリン、ビフェントリ
ン又はアクリナトリンであり得る。
【0079】その他の殺虫剤は、例えば、ジフルベンズ
ロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフ
ルムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フ
ルシクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプロキシフェ
ン、ルフェヌロン、シロマジン、メトプレン、エンドス
ルファン、ジアフェンチウロン、イミダクロプリド、フ
ィプロニル、フェノキシカルブ、カルタップ、チオシク
ラム、ベンスルタップ、テブフェノジド、クロルフェナ
ピル、エマメクチンベンゾエート、アセタミプリド、ニ
テンピラム、ピメトロジン、オレイン酸ナトリウム、硫
酸ニコチン、ロテノン、メタアルデヒド、マシン油、な
たね油、BT剤又は昆虫病原ウィルス等の微生物農薬で
あり得る。
【0080】用いられる殺ダニ剤は、例えば、クロルベ
ンジレート、フェニソブロモレート、ジコホル、アミト
ラズ、プロパルギット、ベンゾメート、ヘキシチアゾッ
クス、フェンブタチンオキシド、ポリナクチン、キノメ
チオネート、クロルフェンソン、テトラジホン、アバメ
クチン、ミルベメクチン、クロフェンテジン、ピリダベ
ン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミ
ジフェン、フェノチオカルブ、ジエノクロル、エトキサ
ゾールでハルフェンプロックスであり得る。
【0081】用いられる殺線虫剤は、例えば、フェナミ
ホス、ホスチアゼート、エトプロホス、メチルイソチオ
シアネート、1,3−ジクロロプロペン又はDCIPで
あり得る。
【0082】用いられる殺菌剤は、例えば、チオファネ
ートメチル、ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダ
ゾール、フォルベット、チウラム、ジラム、ジネブ、マ
ンネブ、マンゼブ、ポリカーバメート、イプロベンホ
ス、エジフェンフォス、フサライド、プロベナゾール、
イソプロチオラン、クロロタロニル、キャプタン、ポリ
オキシン、ブラストサイジンS、カスガマイシン、スト
レプトマイシン、バリダマイシン、トリシクラゾール、
ピロキロン、フェナジンオキシド、メプロニル、フルト
ラニル、ペンシクロン、イプロジオン、ヒメキサゾー
ル、メタラキシル、トリフルミゾール、トリホリン、ト
リアジメホン、ビテルタノール、フェナリモル、プロピ
コナゾール、シモキサニル、ポロクロラズ、ペフラゾエ
ート、ヘキサコナゾール、ミクロブタニル、ジクロメジ
ン、テクロフタラム、プロピネブ、ジチアノン、ホセチ
ル、ビンクロゾリン、プロシミドン、オキサジキシル、
グアザチン、プロパモカルブ塩酸塩、フルアジナム、オ
キソリニック酸、ヒドロキシイソキサゾール、イミベン
コナゾール又はメパニピリムであり得る。
【0083】用いられる除草剤は、例えば、ジフルフェ
ニカン、プロパニル、ジクロロピコリン酸、ジカンバ、
ピコロラム、2,4−D、2,4−DB、2,4−D
P、フルロキシピル、MCPA、MCPP、トリクロピ
ル、ジクロホップ−メチル、フェノキサプロップ−エチ
ル、フルアジホップ−ブチル、ハロキシホップ−メチ
ル、キザロホップ−エチル、ノルフルラゾン、クロルブ
ロファム、デスメジファム、フェンメジファム、プロフ
ァム、アラクロル、アセトクロル、ブタクロル、メタザ
クロル、メトラクロル、プレチラクロル、プロパクロ
ル、オリザリン、トリフルラリン、アシフルオルフェ
ン、ビフェノックス、フルオログリゴフェン、ホメサフ
ェン、ハロサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフ
ェン、クロルトルロン、ジウロン、フルオメツロン、イ
ソプロツロン、リヌロン、メタベンズチアズロン、アロ
キシジム、クレトジム、シクロキシジム、セトキシジ
ム、トラコキシジム、イマゼタピル、イマザメタベン
ズ、イマザピル、イマザキン、ブロモキシニル、ジクロ
ベニル、イオキシニル、メフェナセット、アミドスルフ
ロン、ベンスルフロン−メチル、クロリムロン−エチ
ル、クロルスルフロン、シノスルフロン、メトスルフロ
ン−メチル、ニコスルフロン、ピリミスルフロン、ピラ
ゾスルフロン−エチル、チフェンスルフロン−メチル、
トリアスルフロン、トリベヌロン−メチル、ブチレー
ト、シクロエート、ジーアレート、EPTC、エスプロ
カルプ、モリネート、プロスルホカルプ、ベンチオカル
プ、トリアレート、アトラジン、シアナジン、シマジ
ン、シメトリン、ターブトリン、ターブチラジン、ヘキ
サジノン、メタミトロン、メトリブジン、アミトリアゾ
ール、ベンフレセート、ベンタゾン、シンメチリン、ク
ロマゾン、クロピラリド、ジフェンゾクアット、ジチオ
ピル、エトフメセート、フルオロクロリドン、グルホシ
ネート、グリホセート、イソキサベン、ピリデート、キ
ンクロラック、キンメタック、スルホセート又はトリジ
ファンであり得る。
【0084】本発明化合物は、例えば、半翅目害虫、鱗
翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅
目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類
及び植物寄生性線虫類に対して優れた防除効果を示す。
また、本発明化合物は、その他有害動物、不快動物、衛
生害虫及び寄生虫に対しても優れた防除効果を示す。
【0085】半翅目害虫として、例えば、ホソヘリカメ
ムシ(Riptortus clavatus)、ミナ
ミアオカメムシ(Nezara viridula)、
メクラカメムシ類(Lygus sp.)、アメリカコ
バネナガカメムシ(Blissus leucpter
us)、ナシグンバイ(Stephanitis na
shi)等のカメムシ類(異翅類;Heteropte
ra)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix
cincticeps)、ヒメヨコバイ(Empoas
ca sp., Erythroneura sp.,
Circulifer sp.)等のヨコバイ類、ト
ビイロウンカ(Nilaparvatalugen
s)、セジロウンカ(Sogatella furci
fera)、ヒメトビウンカ(Laodelphax
striatellus)等のウンカ類、Psylla
sp.等のキジラミ類、タバココナジラミ(Bemi
sia tabaci)、オンシツコナジラミ(Tri
aleurodes vaporariorum)、等
のコナジラミ類、ブドウネアブラムシ(Viteusv
itifolii)、モモアカアブラムシ(Myzus
persicae)、リンゴアブラムシ(Aphis
pomi)、ワタアブラムシ(Aphisgossy
pii)、Aphis fabae、ニセダイコンアブ
ラムシ(Liphis erysimi)、ジャガイモ
ヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum sol
ani)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphi
sgraminum)等のアブラムシ類、クワコナカイ
ガラムシ(Pseudococcus comstoc
ki)、ルビーロウムシ(Ceroplastesru
bens)、サンホーゼカイガラムシ(Comstoc
kaspis perniciosa)、ヤノエカイガ
ラムシ(Unaspis yanoensis)等のカ
イガラムシ及びサシガメ(Rhodnius sp.)
が挙げられる。
【0086】鱗翅目害虫として、例えば、チャハマキ
(Homona magnanima)、コカクモンハ
マキ(Adoxophyes orana)、テングハ
マキ(Sparganothis pillerian
a)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha m
olesta)、マメシンクイガ(Leguminiv
ora glycinivorella)、コドリンガ
(Laspeyresia pomonella)、E
ucosma sp.、Lobesia botran
a等のハマキガ類、ブドウホソハマキ(Eupoeci
llia ambiguella)、等のホソハマキガ
類、Bambalina sp.等のミノガ類、コクガ
(Nemapogon granellus)、イガ
(Tineapellionella)等のヒロズコガ
類、ギンモンハモグリガ(Lyonetiapruni
foliella)等のハモグリガ類、キンモンホソガ
(Phyllonorycter ringoniel
la)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phyllo
cnistis citrella)等のコハモグリガ
類、コナガ(Plutella xylostell
a)、Prays citri等のスガ類、ブドウスカ
シバ(Nokona vegale)、Synanth
edon sp.等のスカシバ類、ワタアカミムシ(P
ectinophora gossypiella)、
ジャガイモガ(Phthorimaeaopercul
ella)、Stomopteryx sp.等のキバ
ガ類、モモシンクイガ(Carposina nipo
nensis)等のシンクイガ類、イラガ(Monem
a flavescens)等のイラガ類、ニカメイガ
(Chilo suppressalis)、コブノメ
イガ(Cnaphalocrocis medinal
is)、Ostrinia nubilalis、アワ
ノメイガ(Ostrinia furnacali
s)、ハイマダラノメイガ(Hellula unda
lis)ハチミツガ(Galleria mellon
ella)、Elasmopalpus lignos
ellus、Loxostege stictical
is等のメイガ類、モンシロチョウ(Pieris r
apae)等のシロチョウ類、ヨモギエダシャク(As
cotisselenaria)等のシャクガ類、オビ
カレハ(Malacosomaneustria)等の
カレハガ類、Manduca sexta等のスズメガ
類、チャドクガ(Euproctis pseudoc
onspersa)、マイマイガ(Lymantria
dispar)等のドクガ類、アメリカシロヒトリ
(Hyphantria cunea)等のヒトリガ
類、タバコバッドワーム(Heliothis vir
escens)、ボールワーム(Helicoverp
a zea)、シロイチモジヨトウ(Spodopte
ra exigua)、オオタバコガ(Helicov
erpa armigera)、ハスモンヨトウ(Sp
odoptera litura)、ヨトウガ(Mam
estra brassicae)、タマナヤガ(Ag
rotis ipsilon)、アワヨトウ(Pseu
daletia separata)及びイラクサキン
ウワバ(Trichoplusia ni)等のヤガ類
が挙げられる。
【0087】鞘翅目害虫として、例えば、ドウガネブイ
ブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ
(Popillia japonica)、ヒメコガネ
(Anomala rufocuprea)、Euth
eolarugiceps等のコガネムシ類、ワイヤー
ワーム(Agricotes sp.)、Conode
us sp.等のコメツキムシ類、ニジュウヤホシテン
トウ(Epilachna vigintioctop
unctata)、インゲンテントウムシ(Epila
chna varivestis)等のテントウムシ
類、コクヌストモドキ(Tribolium cast
aneum)等のゴミムシダマシ類、ゴマダラカミキリ
(Anoplophora malasiaca)、マ
ツノマダラカミキリ(Monochamus alte
rnatus)等のカミキリムシ類、インゲンマメゾウ
ムシ(Acanthoscelides obtect
us)、アズキゾウムシ(Callosobruchu
s chinensis)等のマメゾウムシ類、コロラ
ドハムシ(Leptinotarsa decemli
neata)、コーンルートワーム(Diabroti
ca sp.)、イネドロオイムシ(Oulema o
ryzae)、テンサイトビハムシ(Chaetocn
ema concinna)、Phaedon coc
hlearias、Oulema melanopu
s、Dicladispa armigera等のハム
シ類、Apion godmani等のホソクチゾウム
シ類、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus
oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Ant
honomus grandis)等のゾウムシ類、コ
クゾウムシ(Sitophilus zeamais)
等のオサゾウムシ類、キクイムシ類、カツオブシムシ類
及びシバンムシ類が挙げられる。
【0088】双翅目害虫として、例えば、キリウジガガ
ンボ(Tipula aino)、イネユスリカ(Ch
ironomus oryzae)、イネシントメタマ
バエ(Orseolia oryzae)、チチュウカ
イミバエ(Ceratitis capitata)、
イネミギワバエ(Hydrellia griseol
a)、オウトウショウジョウバエ(Drosophil
a suzukii)、フリッツフライ(Oscine
lla frit)、イネカラバエ(Chlorops
oryzae)、インゲンモグリバエ(Ophiom
yia phaseoli)、マメハモグリバエ(Li
riomyza trifolii)、アカザモグリハ
ナバエ(Pegomya hyoscyami)、タネ
バエ(Delia platura)、ソルガムフライ
(Atherigona soccata)、イエバエ
(Musca domestica)、ウマバエ(Ga
strophilus sp.)、サシバエ(Stom
oxys sp.)、ネッタイシマカ(Aedes a
egypti)、アカイエカ(Culex pipie
ns)、シナハマダラカ(Anopheles sln
ensis)及びコガタアカイエカ(Culex tr
itaeniorhynchus)が挙げられる。
【0089】膜翅目害虫として、例えば、クキバチ類
(Cephus sp.)、カタビロコバチ(Harm
olita sp.)、カブラハバチ(Athalia
rosae)、スズメバチ(Vespa manda
rina)及びファイアーアント類が挙げられる。
【0090】直翅目害虫として、例えば、チャバネゴキ
ブリ(Blattella germanica)、ワ
モンゴキブリ(Periplaneta americ
ana)、ケラ(Gryllotalpa afric
ana)、バッタ(Locusta migrator
ia migratoriodes)及びMelano
plus sanguinipesが挙げられる。
【0091】アザミウマ目害虫として、例えば、チャノ
キイロアザミウマ(Scirtothrips dor
salis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips
palmi)、クロトンアザミウマ(Helioth
rips haemorrhoidalis)、ミカン
キイロアザミウマ(Frankliniella oc
cidentalis)及びイネクダアザミウマ(Ha
plothripsaculeatus)が挙げられ
る。
【0092】ハダニ類として、例えば、ナミハダニ(T
etranychus urticae)、カンザワハ
ダニ(Tetranychus kanzawai)、
ミカンハダニ(Panonychus citri)、
リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、イ
エローマイト(Eotetranychus carp
ini)、テキサスシトラスマイト(Eotetran
ychus banksi)、ミカンサビダニ(Acu
lops pelekassi)、チャノホコリダニ
(polyphagotarsonemus latu
s)、ヒメハダニ(Brevipalpus s
p.)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus r
obini)及びケナガコナダニ(Tyrophagu
s putrescentiae)が挙げられる。
【0093】植物寄生性線虫類として、例えば、サツマ
イモネコブセンチュウ(Meloidogyne in
cognita)、ネグサレセンチュウ(Pratyl
enchus sp.)ダイズシストセンチュウ(He
terodera glycines)、イネシンガレ
センチュウ(Aphelenchoides bess
eyi)及びマツノザイセンチュウ(Bursaphe
lenchus lignicolus)が挙げられ
る。
【0094】その他有害動物、不快動物、衛生害虫及び
寄生虫として、例えば、スクリミンゴガイ(Pomac
ea canaliculata)、ナメクジ(Inc
ilaria sp.)、アフリカマイマイ(Acha
tina fulica)等の腹足網類(Gastro
poda)、ダンゴムシ(Armadillidium
sp.)、ワラジムシ、ムカデ等の等脚目類(Iso
poda)、Liposcelis sp.等のチャタ
テムシ類、Ctenolepisma sp.等のシミ
類、Pulex sp.、Ctenocephalid
es sp.等のノミ類、Trichodectes
sp.等のハジラミ類、Cimex sp.等のトコジ
ラミ類、オウシマダニ(Boophilus micr
oplus)、フタトゲチマダニ(Haemaphys
alis longicornis)等の動物寄生性ダ
ニ類及びヒョウヒダニ類等が挙げられる。
【0095】更に、本発明化合物は、有機リン系化合
物、カーバメート系化合物、合成ピレスロイド系化合
物、アシルウレア系化合物又は既存の殺虫剤に抵抗性を
示す害虫に対しても有効である。
【0096】以下に、実施例、製剤例及び試験例を挙げ
て本発明化合物を具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0097】
【実施例】
【0098】
【実施例1】3−(4−トリフルオロメチル−3−ピリ
ジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−
オン(化合物番号1−1) (1) N−(エトキシカルボニルオキシ)−4−トリ
フルオロメチルピリジン−3−カルボキサミジン(化合
物番号2−2、工程A−1)
【0099】
【化10】
【0100】4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3
−カルボキサミド=オキシム(0.41g)及びトリエ
チルアミン(0.33ml)をジクロロメタン(4m
l)に溶解し、本溶液に0℃にてクロロ炭酸エチル
(0.21ml)を加え、同温度にて2時間攪拌した。
反応終了後、反応溶液を飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残査を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸
エチル/ヘキサン=1/4)にて精製し、標記化合物
(0.42g、収率76%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ(ppm): 8.92 (1H, s), 8.90 (1H, d, J
=5.9Hz), 7.62 (1H, d,J=4.8Hz), 5.19 (2H, brd.s),
4.34 (2H, q, J=7.1Hz), 1.38 (3H, t, J=7.1Hz). 融点:155-158℃。 (2) 3−(4−トリフルオロメチル−3−ピリジ
ル)−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オ
ン(化合物番号1−1、工程A−2)
【0101】
【化11】
【0102】(1)で得られたN−(エトキシカルボニ
ルオキシ)−4−トリフルオロメチルピリジン−3−カ
ルボキサミジン(0.42g)をキシレン(9ml)に
溶解し、5時間、加熱還流した。溶媒を留去し、得られ
た残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/4)にて精製し、標記
化合物(0.23g、収率66%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ(ppm): 9.08-9.07 (2H, m), 7.77 (1H,
d, J=5.1Hz). 融点:121-123℃。
【0103】
【実施例2】3−(4−トリフルオロメチル−3−ピリ
ジル)−4−メトキシカルボニル−1,2,4−オキサ
ジアゾール−5(4H)−オン(化合物番号1−16、
工程B)
【0104】
【化12】
【0105】実施例1で得られた3−(4−トリフルオ
ロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾ
ール−5(4H)−オン(68.2mg)をトルエン
(1ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60%鉱油
中、13.0mg)及びクロロ炭酸メチル(0.03m
l)を0℃にて加え、その後90℃にて1時間加熱攪拌
した。反応溶液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽
出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残査を薄層シ
リカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/
ヘキサン=1/2)にて精製し、標記化合物(25.0
mg、収率29%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ(ppm): 9.05 (1H, d, J=5.1Hz), 8.84
(1H, s), 7.72 (1H, d,J=5.1Hz), 3.92 (3H, s). 融点:125-127℃。
【0106】
【実施例3】3−(4−トリフルオロメチル−3−ピリ
ジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−
チオン(化合物番号1−24、工程A−1及びA−2)
【0107】
【化13】
【0108】4−(トリフルオロメチル)ピリジン−3
−カルボキサミド=オキシム(0.10g)をアセトニ
トリル(2ml)に溶解し、チオカルボニルジイミダゾ
ール(0.14g)及び1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]−7−ウンデセン(0.29g)を室温にて加
え、同温度で3時間攪拌した。反応溶液に飽和食塩水を
加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水に
て洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、得られた残査をトルエン(1.0ml)に溶解し、
100℃にて20分加熱攪拌した。溶媒を留去し、得ら
れた残査を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)にて精製し、標記
化合物(18.3mg、収率15%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ(ppm): 8.93 (1H, s), 8.89 (1H, d, J
=4.8Hz), 7.62 (1H, d,J=5.1Hz), 5.91 (1H, brd.s). 融点: 157-159℃。 更に、実施例2に準じて以下の化合物を製造した。
【0109】
【実施例4】3−(4−トリフルオロメチル−3−ピリ
ジル)−4−ピバロイル−1,2,4−オキサジアゾー
ル−5(4H)−オン(化合物番号1−11)
【0110】
【化14】
【0111】1H-NMR(CDCl3)δ(ppm): 9.00 (1H, d, J=
5.1Hz), 8.84 (1H, s), 7.68 (1H, d,J=5.1Hz), 1.40
(9H, s). 融点:93-95℃。
【0112】以下の製剤例において、化合物及び補助剤
の種類及び配合比率はこれらのみに限定されることなく
広い範囲で変更可能である。また、以下の説明におい
て、%は質量百分率を示す。
【0113】
【製剤例1】乳剤 化合物番号1−1の化合物(5%)に、キシレン(4
2.5%)及びジメチルスルホキシド(42.5%)を
加え溶解し、次いでこれにポリオキシエチレンヒマシ油
エーテルとアルキルベンゼンスルホン酸カルシウムの混
合物(8:2、10%)を混合して乳剤を得る。本剤は
水で希釈し、散布液として使用する。
【0114】
【製剤例2】水和剤 化合物番号1−1の化合物(5%)にカオリン(79
%)及び珪藻土(10%)を混合し、更にラウリル硫酸
ナトリウム(3%)及びリグニンスルホン酸ナトリウム
(3%)を混合し、微粉砕して水和剤を得る。本剤は水
で希釈して散布液として使用する。
【0115】
【製剤例3】粉剤 化合物番号1−1の化合物(1%)にタルク及び炭酸カ
ルシウムの混合物(1:1、99%を加え、混合後、粉
砕して粉剤を得る。本剤はこのまま散布して使用する。
【0116】
【製剤例4】粒剤 化合物番号1−1の化合物(2%)をベントナイト微粉
末(30%)、タルク(66%)及びリグニンスルホン
酸ナトリウム(2%)と混合した後、水を加えて均等に
なるまで混練する。次に造粒機を通して造粒し整粒機、
乾燥機、篩を通すことにより粒径0.6〜1.0mmの
粒剤とする。本剤はこのまま土壌面に散布して使用す
る。
【0117】
【製剤例5】油剤 化合物番号1−1の化合物(0.1%)を白灯油に溶解
し、全体を100%とし油剤を得る。
【0118】
【試験例1】モモアカアブラムシ殺虫試験 ビーカーに水(30ml)を入れ、葉柄が水に浸かるよ
うして小松菜の葉を1枚ビーカー内に立てかけた。前記
小松菜の葉の裏面にモモアカアブラムシを5頭放飼し、
産仔させた。放飼2日後、成虫を除去し、幼虫数を数え
た。
【0119】界面活性剤ニューコールNE−710F
(登録商標、日本乳化剤株式会社製)2%を含水アセト
ン(95%含水)98%に溶解させ、溶液1を得た。次
いで、分散剤ゴーセノールGLO5−S(登録商標、日
本乳化剤株式会社製、0.2%水溶液)0.2%を水9
9.8%に溶解させ、溶液2を得た。
【0120】本発明化合物(8mg)に、前記溶液1
(0.4ml)、前記溶液2(0.4ml)及び水(8
ml)を加え、更に、本発明化合物が100ppm及び
10ppmとなるよう水でそれぞれ希釈した{展着剤と
してグラミンS(登録商標、三共株式会社製)を0.0
1%になるように添加した。}。
【0121】前記薬液8mlを回転式散布塔を用いて該
小松菜の葉に散布した。小松菜の葉をビーカーに戻し、
25℃、16時間:明、8時間:暗の恒温室に置いた。
散布5日後に死虫数を調査し、死虫率を算出した。その
結果を、表3に示す。
【0122】なお、文献記載の化合物を比較化合物とし
て用い、同様の試験を行った。比較化合物aはWO 98579
69号公報に記載の化合物番号694の化合物及び特開2000-
38385号公報に記載の化合物番号4の化合物であり、比
較化合物bはWO 9857969号公報に記載の化合物番号742
の化合物であり、比較化合物cはホスホラス・サルファ
ー・アンド・シリコンPhosphorus, Sulfur and Silico
n, 1991, 62, 47-51に記載の化合物番号3eの化合物で
ある。
【0123】
【表3】 モモアカアブラムシ殺虫試験 ──────────────────────────────────── 試験番号 試験化合物 死虫率(%) ──────────────── 散布液の薬剤濃度 100ppm 10ppm ──────────────────────────────────── 1 実施例1(化合物番号1−1)の化合物 100 100 2 実施例3(化合物番号1−24)の化合物 100 100 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ 3 比較化合物a 3 0 4 比較化合物b 0 0 5 比較化合物c 14 10 ──────────────────────────────────── なお、試験化合物の構造を以下に示す。
【0124】
【化15】
【0125】
【発明の効果】本発明の3−(4−トリフルオロメチル
−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾール−5
(4H)−オン誘導体若しくは3−(4−トリフルオロ
メチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾー
ル−5(4H)−チオン誘導体、その塩及びそのアミド
誘導体は、例えば、半翅目害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害
虫、双翅目害虫、膜翅目害虫、直翅目害虫、シロアリ目
害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類及び植物寄生性線虫
等の広範囲の害虫に対して優れた防除効果を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、Wは、酸素原子又は硫黄原子を表す。]で表さ
    れる化合物、その塩又はそのアミド誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1において、Wが酸素原子である化
    合物、その塩又はそのアミド誘導体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、アミド誘導体
    が、C2〜C8アルキルカルボニル基又はC2〜C8アルコ
    キシカルボニル基が窒素原子に結合したアミド誘導体で
    ある化合物、その塩又はそのアミド誘導体。
  4. 【請求項4】請求項1又は2において、アミド誘導体
    が、アセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニ
    ル又はメトキシカルボニル基が窒素原子に結合したアミ
    ド誘導体である化合物、その塩又はそのアミド誘導体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4から選択されるいずれか1
    つに記載の化合物、その塩又はそのアミド誘導体を有効
    成分として含有する農薬。
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