JP2002197885A - シフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに表示駆動装置、読取駆動装置 - Google Patents

シフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに表示駆動装置、読取駆動装置

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JP2002197885A
JP2002197885A JP2000400899A JP2000400899A JP2002197885A JP 2002197885 A JP2002197885 A JP 2002197885A JP 2000400899 A JP2000400899 A JP 2000400899A JP 2000400899 A JP2000400899 A JP 2000400899A JP 2002197885 A JP2002197885 A JP 2002197885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界効果トランジスタを用いて構成されるシ
フトレジスタ回路において、ゲート電極に印加される信
号レベルの時間積分値に起因するトランジスタ特性の変
動を抑制して、誤動作や動作特性の改善を図ることがで
きるシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに表
示駆動装置、読取駆動装置を提供する。 【解決手段】 シフトレジスタ回路を構成する各信号保
持ブロックRSAは、入力信号OTk−1を接点NA
側に取り込むMOSトランジスタT11と、接点NAの
電位に基づいて、接続接点NBの電位を放電するMOS
トランジスタT12と、NAの電位に基づいて、パルス
信号CK1に基づく出力信号OTを出力するMOSト
ランジスタT13と、接続接点NBの電位に基づいて、
出力制御信号SETに基づく出力信号OTを出力する
MOSトランジスタT14と、接点NAの電位を放電す
るMOSトランジスタT15と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シフトレジスタ回
路及びその駆動制御方法に関し、特に、液晶表示装置又
は画像読取装置の駆動回路に適用して良好なシフトレジ
スタ回路及びその駆動制御方法並びに表示駆動装置、読
取駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや携帯電話、携帯情
報端末等の情報機器や、デジタルビデオカメラやデジタ
ルスチルカメラ、スキャナ等の画像処理関連機器の普及
が著しい。このような機器においては、表示手段として
液晶表示装置(Liquid CrystalDisplay;LCD)が、
また、画像読取手段又は撮像手段としてフォトセンサア
レイを備えた画像読取装置が多用されるようになってい
る。
【0003】例えば、アクティブマトリクス液晶表示装
置においては、薄膜トランジスタ等の画素トランジスタ
を備えた表示画素(液晶画素)がマトリクス状に配列さ
れ、各表示画素を行方向に接続する走査ラインと列方向
に接続するデータラインとを備えた表示パネルに対し
て、走査ドライバにより各走査ラインを順次選択状態と
し、データドライバにより各データラインに所定の信号
電圧を印加して、選択状態にある表示画素に対して画像
情報に応じた信号電圧を書き込むことにより、各表示画
素における液晶の配向状態を制御して所望の画像情報を
所定のコントラストで表示するように構成されている。
ここで、走査ドライバには、各走査ラインを選択状態に
するための走査信号を順次出力する構成としてシフトレ
ジスタ回路が設けられている。
【0004】また、フォトセンサ(読取画素)をマトリ
クス状に配列して構成されたフォトセンサアレイを備え
た画像読取装置においても、フォトセンサのリセット動
作や画像読取動作の際に、各行のフォトセンサを順次選
択状態にするための走査ドライバが備えられており、上
記液晶表示装置の走査ドライバと同様に、シフトレジス
タ回路が設けられている。
【0005】このようなシフトレジスタ回路は、概略的
には、図24に示すように、複数個(複数段)のフリッ
プフロップ回路・・・RPk−1、RP、R
k+1、RPk+2・・・が、直列に配置され、相互
の出力端子OUTと入力端子INが順次接続された構成
を有し、図25に示すように、クロック信号CKPの印
加タイミングに同期して、入力端子INから取り込まれ
た信号が各フリップフロップ回路・・・RPk−1、R
、RPk+1、RPk+2・・・を介して、順次、
転送(シフト)されるとともに、各フリップフロップ回
路・・・RPk−1、RP、RPk+1、RPk+2
・・・から出力される出力信号・・・OUTk− 、O
UT、OUTk+1、OUTk+2・・・に基づく走
査信号が上記液晶表示装置や画像読取装置の走査ライン
に順次印加される。これにより、各走査ラインに接続さ
れた表示画素やフォトセンサが行毎に選択状態となる線
順次選択動作が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のシフトレジスタ回路にあっては、次に示
すような問題を有していた。 (1)すなわち、シフトレジスタ回路を含む走査ドライ
バは、近年の表示画像や読取画像の高精細化や微細化加
工技術の進展、搭載機器の小型軽量化、あるいは、表示
パネルやフォトセンサアレイと同一の基板上への形成に
よるモジュール化等に伴って、大幅な微細化が可能であ
り、かつ、ON−OFF動作特性に優れた電界効果トラ
ンジスタを用いた回路構成が適用されるようになってい
る。
【0007】ところで、電界効果トランジスタにおいて
は、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極間の相対的
な電位の関係によって、ゲート電極に制御信号(ゲート
信号)を繰り返し印加することにより、しきい値特性が
変動することが実験的に知られている。
【0008】具体的には、例えば、nチャネル型の電界
効果トランジスタにおいては、図26に示すように、ド
レイン電圧Vdに対するゲート電圧Vg(ゲート−ドレ
イン電圧Vgd)の関係を、ゲート電圧Vgが相対的に小
さくなるように設定(条件Vg<Vd)して、ゲート電
極に制御信号を継続的に印加した場合、ドレイン電流I
dの変化を示すVg−Id特性曲線SPが、初期の特
性曲線SPに比較して、ゲート電圧Vgの負方向(図
面左方向)に変化する現象が観測される。このようなV
g−Id特性曲線の変化が生じると、薄膜トランジスタ
のゲート電極に印加されるゲート電圧Vgを0Vに設定
した場合であっても、ドレイン電流Id が流下する現
象が生じる。
【0009】また、ゲート−ドレイン電圧Vgdの関係
を、ゲート電圧Vgが相対的に大きくなるように設定
(条件Vg>Vd)して、ゲート電極に継続的に印加し
た場合、Vg−Id特性曲線SPが、初期の特性曲線
SPに比較して、ゲート電圧Vgの正方向(図面右方
向)に変化する現象が観測される。このようなVg−I
d特性曲線の変化が生じると、高いゲート電圧Vg
印加した場合であっても、所望のドレイン電流Id
流下せず、電流量が低くなる(ドレイン電流Id)現
象が生じる。
【0010】すなわち、このような現象は、換言すれ
ば、電界効果トランジスタのゲート電極に印加される信
号レベルの時間積分値(又は、積算電圧)の正負極性の
偏りに起因して、電界効果トランジスタのしきい値特性
が変動することを意味している。そのため、このような
電界効果トランジスタを用いてシフトレジスタ回路を構
成した場合、出力信号(ドレイン電流Id)の信号レベ
ルが経時的に変化して、電界効果トランジスタの良好な
スイッチング動作が行われなくなるため、シフトレジス
タ回路の誤動作や動作特性の劣化を生じるおそれがある
という問題を有していた。
【0011】(2)また、画像読取装置においては、フ
ォトセンサアレイを構成するフォトセンサとして電界効
果トランジスタ(薄膜トランジスタ)構造を有するもの
があり、このようなフォトセンサ(すなわち、電界効果
トランジスタのゲート電極に相当)に対して、リセット
パルスや読み出しパルスを順次印加(走査)することに
より2次元画像を読み取る駆動制御が行われている。
【0012】ここで、フォトセンサに印加される各パル
スは、特定の行のフォトセンサのみを選択してリセット
動作や読み出し動作等を行うものであるため、例えば、
図27に示すように、各パルスφG1、φG2、φG
3、φG4・・・の電圧波形は、ゲート電極に対して極
めて短い期間Tgだけ比較的高い信号レベルVgh(例え
ば、+15V)が印加され、他の期間は比較的低い信号
レベルVgl(例えば、−15V)が印加される。フォト
センサ(電界効果トランジスタ)に対して、このような
大きな電位差(信号振幅;概ね25〜30V程度)を有
するパルスを印加することにより、ON−OFF動作が
瞬時に行われてデジタル的な駆動が可能となる。
【0013】そのため、図27に示すように、所定の動
作期間(走査期間)に着目した場合、フォトセンサに印
加される各パルスφG1、φG2、φG3、φG4・・
・の電圧波形は、0V(GNDレベル)に対して対称で
はなく、その時間積分値(積算電圧)の平均値Vpは、
負電圧側に大きく偏っていた。このような時間積分値の
平均値Vpの極性の偏りは、図26に示した場合と同様
に、電界効果トランジスタのしきい値特性の変動を生じ
ることになるため、画像読取装置の誤動作や読取感度特
性の劣化等を生じるおそれがあるという問題を有してい
た。なお、画像読取装置及びフォトセンサの具体的な構
成については、後述する。
【0014】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、電
界効果トランジスタを用いて構成されるシフトレジスタ
回路や画像読取装置において、ゲート電極に印加される
信号レベルの時間積分値の極性の偏りに起因するトラン
ジスタ特性の変動を抑制して、誤動作や動作特性の改善
を図ることができるシフトレジスタ回路及びその駆動制
御方法並びに表示駆動装置、読取駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
直列に接続された複数の信号保持手段を備えたシフトレ
ジスタ回路において、前記シフトレジスタ回路は、前記
複数の信号保持手段を介して、初段の前記信号保持手段
に入力された入力信号を、順次、次段以降の前記信号保
持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々から第
1の出力信号を順次出力する第1の信号出力動作と、所
定の出力制御信号を入力することにより、前記複数の信
号保持手段の各々から、前記第1の信号出力動作によっ
て出力された前記第1の出力信号の信号レベルの時間積
分値の極性の偏りを調整する所定の信号レべル及び信号
幅を有する第2の出力信号を同時に出力する第2の信号
出力動作と、を選択的に実行することを特徴としてい
る。
【0016】すなわち、第1の信号出力動作において
は、各段の信号保持手段から所定の信号レベルを有する
第1の出力信号(シフト信号)が順次出力されて、通常
のシフト動作が実現される。一方、第2の信号出力動作
においては、出力制御信号の入力をトリガーとして、各
段の信号保持手段から所定の信号波形(信号レべル及び
信号幅)を有する第2の出力信号(調整信号)が同時に
出力されて、第1の信号出力動作における第1の出力信
号の時間積分値の極性の偏りを調整する積算電圧調整動
作が実行される。
【0017】このような第1及び第2の信号出力動作を
選択的に繰り返し実行することにより、シフト動作(第
1の信号出力動作)において、各段の信号保持手段を構
成する電界効果トランジスタのゲート電極に、正負極性
の偏ったゲート信号(第1の出力信号)が印加されるこ
とに起因して、電界効果トランジスタのしきい値特性の
変動が生じた場合であっても、積算電圧調整動作(第2
の信号出力動作)において、所定の信号波形を有する調
整信号(第2の出力信号)が、各段の信号保持手段の電
界効果トランジスタのゲート電極に同時に印加されるの
で、シフト動作における上記ゲート信号の信号レベルの
時間積分値(積算電圧)の正又は負極性への偏りを相殺
又は調整することができ、上記電界効果トランジスタの
しきい値特性の変動に起因するシフトレジスタ回路の誤
動作や動作特性の劣化を抑制して、信頼性の高いシフト
レジスタ回路を提供することができる。
【0018】また、このような構成を有するシフトレジ
スタ回路を、電界効果トランジスタ構造を有するフォト
センサを画像読取手段に用いた画像読取装置の読取駆動
装置に適用した場合、上記第1及び第2の信号出力動作
を選択的に繰り返し実行することにより、画像読取動作
(第1の信号出力動作)において、各フォトセンサを走
査する際に、各フォトセンサに正負極性の偏った走査信
号(第1の出力信号)が印加されることに起因して、フ
ォトセンサの素子特性の変動が生じた場合であっても、
積算電圧調整動作(第2の信号出力動作)において、所
定の信号波形を有する調整信号(第2の出力信号)が、
各フォトセンサに同時に印加されるので、画像読取動作
における上記走査信号の信号レベルの時間積分値(積算
電圧)の正又は負極性への偏りを相殺又は調整すること
ができ、上記フォトセンサの素子特性の変動に起因する
画像読取装置の誤動作や読取感度の劣化を抑制して、信
頼性の高い画像読取装置を提供することができる。
【0019】また、上記シフトレジスタ回路において、
複数の信号保持手段の各々は、第1の信号タイミングで
前記入力信号を取り込み、該入力信号に基づく信号レベ
ルを保持する入力制御部と、前記保持された信号レベル
に基づいて、所定の信号レベルを有する前記第1又は第
2の出力信号を出力する出力制御部と、第2の信号タイ
ミングで前記保持された信号レベルを放電する放電制御
部と、を備えた構成を適用することができる。
【0020】このような構成によれば、入力制御部及び
出力制御部により、所定のタイミングで入力信号の取り
込み、出力が行われて、第1の出力信号を順次次段の信
号保持手段にシフトさせることができるとともに、放電
制御部により、上記第1又は第2の出力信号の出力後に
保持されている入力信号の信号レベルを良好に放電し
て、各段の信号保持手段を初期化(リセット)すること
ができる。
【0021】また、上記シフトレジスタ回路において、
信号保持手段は、第1の信号出力動作の際、入力制御部
に印加される入力制御信号の印加タイミング、又は、入
力信号の入力タイミングに基づいて、入力信号を取り込
むように構成することができる。
【0022】このような構成によれば、前者において
は、第1又は第2の信号出力動作に応じて、入力信号の
取り込みを制御することができ、第2の信号出力動作に
おいて、入力信号の信号レベルに影響されることがない
ので、各段の信号保持手段の設計自由度を向上させるこ
とができる。また、後者においては、入力信号の入力タ
イミングのみに依存して入力信号が取り込まれるので、
入力信号の入力制御が簡素化されるとともに、入力制御
部を構成する電界効果トランジスタへのゲート信号の印
加を極力少なくして、電界効果トランジスタのしきい値
特性の変動を抑制することができる。
【0023】また、上記シフトレジスタ回路において、
前記信号保持手段は、周期的に所定の高い信号レベルを
有する第1の電圧信号と、少なくとも信号レベルの変更
が可能な第2の電圧信号が、前記出力制御部に供給さ
れ、前記第1の信号出力動作の際、前記第1の電圧信号
に基づく信号レベルを有する前記第1の出力信号を出力
し、前記第2の信号出力動作の際、前記第2の電圧信号
を前記出力制御信号として入力することにより、前記第
2の電圧信号に基づく任意の信号レベルを有する前記第
2の出力信号を出力するように構成することができる。
ここで、前記第1の信号出力動作の際に、前記出力制御
部に供給される前記第2の電圧信号は、所定の低い信号
レベルを有するように設定される。
【0024】このような構成によれば、第1の信号出力
動作(シフト動作)においては、予め設定された高い信
号レベルを有する第1の電圧信号と所定の低い信号レベ
ルに設定された第2の電圧信号に基づいて、所定の信号
レベルを有する第1の出力信号(シフト信号)が順次出
力され、第2の信号出力動作(積算電圧調整動作)にお
いては、任意に設定された信号レベル及び信号幅を有す
る第2の電圧信号に基づいて、任意の信号波形を有する
第2の出力信号(調整信号)が同時に出力されるので、
第1の出力信号の時間積分値に応じた信号レベル及び信
号幅を有する調整信号を適宜生成、出力して、上記時間
積分値の極性の偏りを相殺又は調整することができ、電
界効果トランジスタのしきい値特性の変動を良好に抑制
することができる。
【0025】また、上記シフトレジスタ回路において、
前記信号保持手段は、少なくとも信号幅の変更が可能な
第3の電圧信号と、少なくとも信号レベルの変更が可能
な第2の電圧信号が、前記出力制御部に供給され、前記
第2の信号出力動作の際、前記第2の電圧信号を前記出
力制御信号として入力することにより、前記第2の電圧
信号に基づいて前記第2の出力信号を出力する第1の出
力状態と、前記第3の電圧信号に基づいて前記第2の出
力信号を出力する第2の出力状態と、を切り換えて、任
意の信号レベル及び信号幅を有する前記第2の出力信号
を出力するように構成することができる。ここで、前記
第1の信号出力動作の際に、前記出力制御部に供給され
る前記第2の電圧信号は、所定の低い信号レベルを有す
るように設定される。
【0026】このような構成によれば、第1の信号出力
動作(シフト動作)においては、所定の高い信号レベル
に設定された第3の電圧信号と所定の低い信号レベルに
設定された第2の電圧信号に基づいて、所定の信号レベ
ルを有する第1の出力信号(シフト信号)が順次出力さ
れ、第2の信号出力動作(積算電圧調整動作)において
は、所定の高い信号レベルに設定された第2の電圧信号
をトリガーとして、実質的に任意に設定された信号レベ
ル及び信号幅を有する第3の電圧信号に基づいて、任意
の信号波形を有する第2の出力信号(調整信号)が同時
に出力されるので、第1の出力信号の時間積分値の極性
の偏りを相殺又は調整することができ、電界効果トラン
ジスタのしきい値特性の変動を良好に抑制することがで
きる。
【0027】また、上記シフトレジスタ回路において、
前記信号保持手段は、少なくとも信号幅の変更が可能な
第3の電圧信号と、所定の低い信号レベルを有する第4
の電圧信号が、前記出力制御部に供給され、前記第1の
信号出力動作の際、前記第3の電圧信号に基づく第1の
信号幅を有する前記第1の出力信号を出力し、前記第2
の信号出力動作の際、前記第3の電圧信号に基づく第2
の信号幅を有する前記第2の出力信号を出力するように
構成することができる。
【0028】このような構成によれば、第1の信号出力
動作(シフト動作)においては、所定の信号幅に設定さ
れた第3の電圧信号に基づいて、第1の信号幅を有する
第1の出力信号(シフト信号)が順次出力され、第2の
信号出力動作(積算電圧調整動作)においては、任意に
変更設定された信号幅を有する第3の電圧信号に基づい
て、任意の信号波形を有する第2の出力信号(調整信
号)が同時に出力されるので、第3の電圧信号の信号幅
を調整する簡易な制御方法により、第1の出力信号の時
間積分値の極性の偏りを相殺又は調整することができ、
電界効果トランジスタのしきい値特性の変動を良好に抑
制することができる。
【0029】また、上記シフトレジスタ回路において、
前記第1の信号出力動作の際、前記第1の電圧信号又は
前記第3の電圧信号は、前記信号保持手段のうち、奇数
段目の信号保持手段に対しては、第1の周期で供給さ
れ、偶数段目の信号保持手段に対しては、前記第1の周
期とは反転関係を有する第2の周期で供給されるように
設定される。これにより、直列に接続された複数の信号
保持手段において、奇数段及び偶数段毎に、入力信号の
取り込み、保持動作、出力信号(第1の出力信号)の出
力動作が交互に行われるので、入力信号の次段以降の信
号保持手段へのシフト動作が良好に実行される。
【0030】そして、本発明に係るシフトレジスタ回路
は、複数の信号保持手段の各々において、前記入力制御
部が、前記入力制御信号が印加される前記第1の信号タ
イミングでオン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側
に取り込む第1のトランジスタを備え、前記出力制御部
が、前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の
信号レベルに基づいてオン動作し、所定の負荷を介し
て、所定の高い信号レベルを有する第5の電圧信号から
供給される信号レベルを放電する第2のトランジスタ
と、前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の
信号レベルに基づいてオン動作し、前記第1の電圧信号
に基づいて前記第1の出力信号を出力する第3のトラン
ジスタと、前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前
記負荷を介して、前記第5の電圧信号から供給される高
い信号レベルに基づいてオン動作し、前記第2の電圧信
号に基づいて第1又は第2の出力信号を出力する第4の
トランジスタと、を備え、前記放電制御部が、次段の前
記信号保持手段から出力される前記第1又は第2の出力
信号の信号レベルに基づいてオン動作し、前記電圧保持
接点側の信号レベルを放電する第5のトランジスタを備
えた構成を適用することができる。
【0031】また、本発明に係るシフトレジスタ回路
は、複数の信号保持手段の各々において、前記入力制御
部が、前記入力信号が印加される前記第1の信号タイミ
ングでオン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取
り込む第1のトランジスタを備え、前記出力制御部が、
前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の信号
レベルに基づいてオン動作し、所定の負荷を介して、所
定の高い信号レベルを有する第5の電圧信号から供給さ
れる信号レベルを放電する第2のトランジスタと、前記
電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の信号レベ
ルに基づいてオン動作し、前記第3の電圧信号に基づい
て前記第1又は第2の出力信号を出力する第3のトラン
ジスタと、前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前
記負荷を介して、前記第5の電圧信号から供給される高
い信号レベルに基づいてオン動作し、前記第2の電圧信
号に基づいて第1又は第2の出力信号を出力する第4の
トランジスタと、を備え、前記放電制御部が、次段の前
記信号保持手段から出力される前記第1又は第2の出力
信号の信号レベルに基づいてオン動作し、前記電圧保持
接点側の信号レベルを放電可能とする第5のトランジス
タと、前記第5のトランジスタに直列に接続され、少な
くとも信号レベルの変更が可能な第6の電圧信号に基づ
いてオン動作し、前記電圧保持接点側の信号レベルを放
電する第6のトランジスタと、を備えた構成を適用する
ことができる。
【0032】また、本発明に係るシフトレジスタ回路
は、複数の信号保持手段の各々において、前記入力制御
部が、前記入力信号が印加される前記第1の信号タイミ
ングでオン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取
り込む第1のトランジスタを備え、前記出力制御部が、
前記電圧保持接点側の信号レベルに基づいてオン動作
し、所定の負荷を介して、所定の高い信号レベルを有す
る第5の電圧信号から供給される信号レベルを放電する
第2のトランジスタと、前記電圧保持接点側の信号レベ
ルに基づいてオン動作し、前記第3の電圧信号に基づい
て前記第1又は第2の出力信号を出力する第3のトラン
ジスタと、前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前
記負荷を介して、前記第5の電圧信号から供給される高
い信号レベルに基づいてオン動作し、前記第4の電圧信
号に基づいて第1の出力信号を出力する第4のトランジ
スタと、前記第2の電圧信号の信号レベルに基づいてオ
ン動作し、前記第5の電圧信号に基づく高い信号レベル
を前記電圧保持接点側に供給する第7のトランジスタ
と、を備え、前記放電制御部が、次段の前記信号保持手
段から出力される前記第1又は第2の出力信号の信号レ
ベルに基づいてオン動作し、前記電圧保持接点側の信号
レベルを放電可能とする第5のトランジスタと、前記第
5のトランジスタに直列に接続され、少なくとも信号レ
ベルの変更が可能な第6の電圧信号に基づいてオン動作
し、前記電圧保持接点側の信号レベルを放電する第6の
トランジスタと、を備えた構成を適用することができ
る。
【0033】また、本発明に係るシフトレジスタ回路
は、複数の信号保持手段の各々において、前記入力制御
部が、前記入力信号が印加される前記第1の信号タイミ
ングでオン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取
り込む第1のトランジスタを備え、前記出力制御部が、
前記電圧保持接点側の信号レベルに基づいてオン動作
し、所定の負荷を介して、所定の高い信号レベルを有す
る第5の電圧信号から供給される信号レベルを放電する
第2のトランジスタと、前記電圧保持接点側の信号レベ
ルに基づいてオン動作し、前記第3の電圧信号に基づい
て前記第1又は第2の出力信号を出力する第3のトラン
ジスタと、前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前
記負荷を介して、前記第5の電圧信号から供給される高
い信号レベルに基づいてオン動作し、前記第4の電圧信
号に基づいて第1の出力信号を出力する第4のトランジ
スタと、前記第2の電圧信号の信号レベルに基づいてオ
ン動作し、前記第2の電圧信号に基づく信号レベルを前
記電圧保持接点側に供給する第8のトランジスタと、を
備え、前記放電制御部が、次段の前記信号保持手段から
出力される前記第1又は第2の出力信号の信号レベルに
基づいてオン動作し、前記電圧保持接点側の信号レベル
を放電可能とする第5のトランジスタと、前記第5のト
ランジスタに直列に接続され、少なくとも信号レベルの
変更が可能な第6の電圧信号に基づいてオン動作し、前
記電圧保持接点側の信号レベルを放電する第6のトラン
ジスタと、を備えた構成を適用することができる。
【0034】また、上記シフトレジスタ回路において、
前記第6の電圧信号は、前記第2の電圧信号と反転関係
を有するように設定することができる。これにより、第
2の信号出力動作のトリガーとなる第2の電圧信号を出
力制御部に印加するタイミングに同期して、電圧保持接
点の信号レベルの放電状態を制御することができるの
で、第2の信号出力動作における第2の出力信号を所定
の信号レベルに保持することができる。
【0035】また、上記シフトレジスタ回路において、
前記信号保持手段を構成する前記各トランジスタは、同
一のチャネル型の電界効果トランジスタを適用すること
ができる。このような構成によれば、pチャネル型及び
nチャネル型の両方の電界効果トランジスタを混在させ
た回路構成に比較して、回路設計上の効率化、製造プロ
セスの簡略化及び効率化を図ることができるので、製品
コストを低減することができる。
【0036】なお、上述したシフトレジスタ回路の構成
及び駆動制御方法は、液晶表示装置や画像読取装置のド
ライバ(表示駆動装置、読取駆動装置)に良好に適用す
ることができる。このような構成によれば、シフトレジ
スタ回路の誤動作や、各信号保持手段から出力されるシ
フト信号(第1の出力信号)の信号レベルが変動するこ
とがなくなるので、ドライバから表示手段や読取手段に
出力される駆動信号の異常等に伴う誤動作や表示画質、
読取感度の劣化を抑制して、信頼性の高い液晶表示装置
や画像読取装置を提供することができる。
【0037】また、特に、電界効果トランジスタ構造を
有するフォトセンサ(読取画素)を用いた読取手段を備
えた画像読取装置においては、画像読取動作(第1の信
号出力動作)の際にフォトセンサに印加される走査信号
の時間積分値の極性の偏りに起因してフォトセンサの動
作特性の劣化が生じるが、積算電圧調整動作(第2の信
号出力動作)により、所定の信号レベル及び信号幅を有
する調整信号を印加することにより、上記時間積分値の
極性の偏りを相殺又は調整することができるので、画像
読取装置の誤動作や感度特性の劣化を防止することがで
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシフトレジス
タ回路及びその駆動制御方法の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 <第1の実施形態>図1は、本発明に係るシフトレジス
タ回路の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【0039】まず、シフトレジスタの全体構成につい
て、図1を参照して説明する。ここでは、説明の都合
上、シフトレジスタ回路を構成するn段(nは2以上の
整数)の信号保持ブロック(信号保持手段)のうち、便
宜的に<k−1>段目〜<k+2>段目(1≦k−1〜
k+2≦n)の4段のみを示して説明する。
【0040】図1に示すように、本実施形態に係るシフ
トレジスタ回路は、フリップフロップ回路と同等の信号
保持機能を有する各信号保持ブロックRSAk−1〜R
SA k+2が直列に配置され、各信号保持ブロックRS
k−1〜RSAk+2の入力端子INと出力端子OU
Tが順次接続された構成を有し、各出力信号OTk−
〜OTk+2が、各々の次段の信号保持ブロックRSA
〜RSAk+3の入力信号として供給される。
【0041】各信号保持ブロックRSAk−1〜RSA
k+2の出力端子OUTは、各々の前段の信号保持ブロ
ックRSAk−2〜RSAk+1のリセット端子RST
に接続され、各出力信号OTk−1〜OTk+2が、各
々の前段の信号保持ブロックRSAk−2〜RSA
k+1のリセット信号として供給される。また、各信号
保持ブロックRSAk−1〜RSAk+2には、高電位
側の動作電圧として高電位電源Vdd、及び、低電位側の
動作電圧として低電位電源Vssが共通に供給されてい
る。
【0042】また、複数の信号保持ブロックRSA
k−1〜RSAk+2のうち、奇数段目の信号保持ブロ
ック(例えば、RSA、RSAk+2)には、所定の
周期を有するパルス信号CK1が、また、偶数段目の信
号保持ブロック(例えば、RSA k−1、RS
k+1)には、パルス信号CK1の反転波形を有する
パルス信号CK2が、各々出力信号を出力する際の周期
を規定する信号として供給される。
【0043】また、奇数段目の信号保持ブロック(例え
ば、RSA、RSAk+2)には、パルス信号CK2
の印加タイミングに対応する所定の周期を有するパルス
信号φ1(入力制御信号)が、また、偶数段目の信号保
持ブロック(例えば、RSA k−1、RSAk+1)に
は、パルス信号CK1の印加タイミングに対応する所定
の周期を有するパルス信号φ2(入力制御信号)が、各
々入力信号を取り込む際の周期を規定する信号として供
給される。
【0044】さらに、各信号保持ブロックRSAk−1
〜RSAk+2の制御端子CTLには、各信号保持ブロ
ックRSAk−1〜RSAk+2から出力信号OT
k−1〜OTk+2(第1の出力信号)を順次出力する
シフト動作(第1の信号出力動作;詳しくは、後述す
る)と、各信号保持ブロックRSAk−1〜RSA
k+2から、任意の信号レベル及び信号幅を有する出力
信号OTk−1〜OTk+2(第2の出力信号)を同時
に出力する積算電圧調整動作(第2の信号出力動作;詳
しくは、後述する)と、を切り換え制御する出力制御信
号SETが共通に供給される。
【0045】なお、図示を省略したが、本実施形態に係
るシフトレジスタ回路を構成する信号保持ブロックのう
ち、シフトレジスタとしての出力信号を出力する最終段
の信号保持ブロックRSAの次段には、例えば、各信
号保持ブロックRSAk−1〜RSAk+2の少なくと
も1つと同等の回路構成を有するダミーの信号保持ブロ
ックが設けられ、このダミーの信号保持ブロックからの
出力信号が、最終段の信号保持ブロックRSAのリセ
ット端子RSTにリセット信号として供給される。ここ
で、最終段の信号保持ブロックRSAのリセット端子
RSTにリセット信号を供給する方法は、上記ダミーの
信号保持ブロックによる構成に限定されるものではな
く、後述するシフト動作及び積算電圧調整動作におい
て、所定のタイミングで各信号保持ブロックRSA
k−1〜RSAk+2をリセットするものであれば、他
の構成を有するものであってもよい。
【0046】次いで、本実施形態に係るシフトレジスタ
に適用される各信号保持ブロックの具体的な回路構成に
ついて、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態
に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロッ
クの具体的な構成を示す回路構成図である。なお、ここ
では、図1に示したシフトレジスタ回路の構成と対応さ
せるため、<k>段目(1≦k≦n)の信号保持ブロッ
クの回路構成を示して説明する。
【0047】図2に示すように、信号保持ブロックRS
は、基本構成として、6個の電界効果トランジスタ
(以下、「MOSトランジスタ」と記す)T11〜T1
6を有して構成されている。具体的には、前段の出力信
号保持ブロックRSAk−1からの出力信号OT −1
(初段の信号保持ブロックの場合は、スタート信号;以
下、「入力信号」と総称する)が供給される入力端子I
Nと接点NA(電圧保持接点)との間にソース、ドレイ
ン端子が接続され、ゲート端子に所定のパルス信号φ1
(又はφ2;入力制御信号)が印加されるMOSトラン
ジスタT11(第1のトランジスタ)と、接点NAと一
定の低電位電源Vss(第4の電圧信号)との間にソー
ス、ドレイン端子が接続され、ゲート端子に次段の出力
信号保持ブロックRSAk+1からの出力信号OT
k+1が印加されるMOSトランジスタT15(第5の
トランジスタ)と、一定の高電位電源Vdd(第5の電圧
信号)と低電位電源Vss(第4の電圧信号)との間に直
列に接続され、ダイオード接続され、負荷として機能す
るMOSトランジスタT16(負荷)、及び、接点NA
にゲート端子が接続されたMOSトランジスタT12
(第2のトランジスタ)と、所定のパルス信号CK1
(又はCK2;第1の電圧信号)が印加される入力端子
CLKと出力制御信号SET(第2の電圧信号)が印加
される制御端子CTLとの間に直列に接続され、接点N
Aにゲート端子が接続されたMOSトランジスタT13
(第3のトランジスタ)、及び、MOSトランジスタT
12とT16の接続接点NBにゲート端子が接続された
MOSトランジスタT14(第4のトランジスタ)と、
MOSトランジスタT13とT14の接続接点に設けら
れた出力接点Nout(出力端子OUT)と、を有して構
成されている。
【0048】すなわち、本発明に係る入力制御部は、M
OSトランジスタT11により構成され、本発明に係る
出力制御部は、MOSトランジスタT12、T13、T
14、T16により構成され、本発明に係る放電制御部
は、MOSトランジスタT15により構成されている。
ここで、上述した信号保持ブロックの回路を構成するM
OSトランジスタT11〜T16は、全てnチャネル型
の薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)
により構成されており、そのゲート電圧−ドレイン電流
特性は、初期状態において、図26に示した特性曲線S
(実線)と同等であるものとする。
【0049】次いで、上述したような信号保持ブロック
を構成する各MOSトランジスタ(T11〜T16)の
動作と、各端子及び接点(IN、φ、CLK、NA、N
B、CLT、OUT、RST)の電位の関係について、
図面を参照して説明する。図3は、本実施形態に適用さ
れる信号保持ブロックの各端子及び接点の電位の変化を
示すタイミングチャートである。ここでは、上述した信
号保持ブロックの構成(図2)を適宜参照しながら説明
する。
【0050】上述したような構成を有する信号保持ブロ
ックRSAにおいて、MOSトランジスタT11は、
ハイレベルV(≒Vdd)のパルス信号φ1(又はφ
2)が供給されたときにオン動作するので、図3に示す
ように、このパルス信号φ1の印加タイミングに基づい
て、入力端子INに供給されるハイレベルVの入力信
号(前段の信号保持ブロックRSAk−1の出力信号O
k−1)が取り込まれ、接点NAの電位が該入力信号
の信号レベルに応じて上昇する。
【0051】一方、MOSトランジスタT12は、MO
SトランジスタT11を介してハイレベルVの入力信
号が取り込まれ、接点NAの電位が高い状態になるとオ
ン動作するので、MOSトランジスタT12に接続され
た低電位電源Vssにより、接続接点NBの電位は低い状
態となる。なお、接点NAの電位が低い状態V(≒V
ss)では、MOSトランジスタT12はオフ状態とな
り、MOSトランジスタT16を介して供給される高電
位電源Vddにより、接続接点NBの電位は高い状態とな
る。
【0052】また、MOSトランジスタT13は、MO
SトランジスタT11を介してハイレベルVの入力信
号が取り込まれ、接点NAの電位が高い状態になるとオ
ン動作する。このとき、上記MOSトランジスタT12
はオン状態にあって、接続接点NBの電位が低い状態に
あり、MOSトランジスタT14がオフ状態となるの
で、MOSトランジスタT13に接続された入力端子C
LKを介して供給されるパルス信号CK1の信号レベル
(V→V)に応じて、出力接点Nout(出力端子O
UT)の電位が上昇する。なお、接点NAの電位が低い
状態では、MOSトランジスタT13はオフ状態とな
り、出力接点Noutへのパルス信号CK1の供給が遮断
される。
【0053】ここで、MOSトランジスタT13は、接
点NAの電位が高い状態となってオン状態にあるとき、
ハイレベルVのパルス信号CK1が供給されることに
より、ゲート電極とソース電極間の寄生容量への電荷の
蓄積(チャージアップ)が生じてゲート−ソース間電圧
が上昇し、ゲート電圧、すなわち、接点NAの電位が相
対的にさらに上昇するブートストラップ現象が生じる。
これにより、ゲート電圧が飽和電圧にまで達すると、ソ
ース−ドレイン電流が飽和して、出力接点Noutの電位
(出力信号OTの信号レベル)は、迅速且つ実質的に
パルス信号CK1(又はCK2)の信号レベル(ハイレ
ベルV)と略同等となる。
【0054】なお、パルス信号CK1に設定されるハイ
レベル側の信号レベルVは、シフトレジスタ回路に接
続され、出力信号OTにより駆動される装置側の回路
設計に基づいて適宜設定することができる。具体的に
は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路を、後述する
液晶表示装置や画像読取装置の走査ドライバに適用する
場合には、例えば、V=+15V程度になるように設
定される。
【0055】また、MOSトランジスタT14は、接続
接点NBの電位が高い状態ではオン状態となり、このと
き、接点NAの電位が低い状態にあって、MOSトラン
ジスタT13がオフ状態にあるので、制御端子CTLを
介して供給される出力制御信号SETに応じた信号レベ
ルを有する出力信号OTが出力される。ここで、出力
制御信号SETは、後述するシフト動作においては、低
電位電源Vssと同等のローレベルに設定され、積算電圧
調整動作においては、所定のハイレベルを有する信号波
形に設定される。詳しくは、後述する。
【0056】なお、出力制御信号SETに設定されるロ
ーレベル側の信号レベルVについても、シフトレジス
タ回路に接続され、出力信号OTにより駆動される装
置側の回路設計に基づいて適宜設定することができ、具
体的には、本実施形態に係るシフトレジスタ回路を後述
する液晶表示装置や画像読取装置の走査ドライバに適用
する場合には、例えば、V=−5V〜−15V程度に
設定される。
【0057】また、MOSトランジスタT15は、次段
の信号保持ブロックRSAk+1からハイレベルV
出力信号OTk+1が出力されたときにオン動作し、接
点NAの電位(蓄積された電荷)を低電位電源Vssに放
電する。これにより、上記MOSトランジスタT12、
T13がオフ動作するとともに、MOSトランジスタT
14がオン動作して、出力制御信号SETに設定された
信号レベルが出力信号OTとして出力される。したが
って、出力制御信号SETがローレベルに設定されるシ
フト動作においては、MOSトランジスタT15がオン
動作することにより、出力信号OTの信号レベルがハ
イレベルVからローレベルVに切り替わる。なお、
積算電圧調整動作における出力信号OTの信号レベル
については、後述する。
【0058】次に、上述した信号保持ブロックを適用し
たシフトレジスタ回路の駆動制御方法について、図面を
参照して説明する。図4は、本実施形態に係るシフトレ
ジスタ回路の動作を示すタイミングチャートである。こ
こでは、上述したシフトレジスタ回路(図1)及び信号
保持ブロックの構成、動作(図2、図3)を適宜参照し
ながら説明する。
【0059】(シフト動作)まず、本実施形態に係るシ
フトレジスタ回路によるシフト動作について説明する。
まず、図4に示すように、シフト動作の開始に先立っ
て、制御端子CTLを介して供給される出力制御信号S
ETをローレベルVssに設定する。
【0060】次いで、図示を省略した初段(1段目)又
は<k>段目の信号保持ブロックRSAの入力端子I
Nに、スタート信号又は前段(<k−1>段目)の信号
保持ブロックRSAk−1の出力信号OTk−1が供給
された状態で、所定のタイミングで入力制御信号φ1が
印加されると、図3に示した場合と同様に、入力信号の
信号レベルに応じて接点NAの電位が上昇する。これに
より、MOSトランジスタT12及びT13がオン動作
し、MOSトランジスタT14がオフ動作する。
【0061】次いで、入力端子CLKに供給されるパル
ス信号CK1の信号レベルがローレベルVからハイレ
ベルVに切り替わると、ブートストラップ効果により
接点NAの電位がさらに上昇するため、MOSトランジ
スタT13を流下するドレイン−ソース電流が飽和し
て、入力端子CLKに供給されるパルス信号CK1と略
同等の信号レベル(ハイレベルV)を有する出力信号
OTが出力端子OUTを介して、次段の信号保持ブロ
ックRSAk+1に出力される。
【0062】次いで、次段の信号保持ブロックRSA
k+1において、所定のタイミングで入力制御信号φ2
が入力されると、上記出力信号OTが入力信号として
取り込まれ、上記信号保持ブロックRSAにおける動
作と同様に、パルス信号CK2の信号レベルがローレベ
ルVからハイレベルVに切り替わるタイミングで、
パルス信号CK2と略同等の信号レベル(ハイレベルV
)を有する出力信号OTk+1が出力端子OUTを介
して、次段の信号保持ブロックRSAk+2に出力され
る(信号シフト動作)。
【0063】ここで、信号保持ブロックRSAk+1
ら出力される出力信号OTk+1は、前段の信号保持ブ
ロックRSAにリセット信号として供給され、信号保
持ブロックRSAにおけるMOSトランジスタT15
をオン動作させて、接点NAに蓄積された電荷を低電位
電源Vssに放出して接点NAの電位をローレベルVssに
する。これにより、MOSトランジスタT12及びT1
3がオフ動作し、MOSトランジスタT14がオン動作
するので、信号保持ブロックRSAの出力端子OUT
からは制御端子CTLに供給される出力制御信号SET
の信号レベル(ローレベルVss)に応じたローレベルV
の出力信号OTが出力される(リセット動作)。
【0064】以下、同様の信号シフト動作及びリセット
動作を、パルス信号CK1及びCK2の印加タイミング
に同期して、各信号保持ブロック毎に順次繰り返すこと
により、各段の信号保持ブロックから所定の信号レベル
(ハイレベルV)を有する出力信号が順次出力され、
シフトレジスタ回路の外部に設けられた特定の構成(例
えば、後述する液晶表示パネルやフォトセンサアレイ)
に走査信号として供給される。
【0065】なお、図示を省略したが、最終段の信号保
持ブロックRSAの出力端子OUTから出力された出
力信号OTは、次段に設けられたダミーの信号保持ブ
ロックRSAに入力される。そして、パルス信号CK
1(又はCK2)の印加タイミングでダミーの信号保持
ブロックRSAから出力される出力信号OTが、最
終段の信号保持ブロックRSAのリセット信号として
供給されて、ローレベルVssの出力信号OTを出力す
るリセット動作が行われる。
【0066】(積算電圧調整動作)次いで、本実施形態
に係るシフトレジスタ回路による積算電圧調整動作につ
いて説明する。まず、積算電圧調整動作の開始に先立っ
て、図4に示すように、入力制御信号φ1及びφ2をロ
ーレベルVに設定することにより、各段の信号保持ブ
ロック・・・RSAk−1、RSA、RSAk+1
RSAk+2・・・の入力制御部を構成するMOSトラ
ンジスタT11をオフ状態に保持する。また、上述した
一連のシフト動作の終了により、各段の信号保持ブロッ
ク・・・RSAk−1、RSA、RSAk+1、RS
k+2・・・はリセットされて、接点NAの電位がロ
ーレベルVssに設定されているので、MOSトランジス
タT12及びT13はオフ状態に保持され、また、接続
接点NBの電位がハイレベルVddに設定されるので、M
OSトランジスタT14はオン状態に保持される。
【0067】このとき、各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSA、RSAk+1、RSAk+2・・
・の出力接点Noutには出力制御信号SETの信号レベ
ル(ローレベルVss)に応じた電位が印加されるので、
出力端子OUTからは、ローレベルVの出力信号・・
・OTk−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・
が出力される。
【0068】このような初期状態において、出力制御信
号SETの信号波形を制御して、任意の信号レベルVa
(例えば、Va≒Vddとなるハイレベル)及び任意の信
号幅Tw(積算電圧調整動作期間に相当)を有する信号
波形を、任意のタイミングで全ての各信号保持ブロック
・・・RSAk−1、RSA、RSAk+1、RSA
k+2・・・の制御端子CTLに印加する。
【0069】これにより、信号レベルVaを有する出力
制御信号SETが印加されている期間(信号幅Tw)の
み、各信号保持ブロック・・・RSAk−1、RS
、RSAk+1、RSAk+2・・・の出力端子O
UTからは、制御端子CTLに印加された制御信号SE
Tの信号レベルVa及び信号幅Twに対応した信号波形
を有する出力信号・・・OTk−1、OT、OT
k+1、OTk+2・・・が同時に出力され、シフトレ
ジスタ回路の外部に設けられた特定の構成(例えば、後
述するフォトセンサアレイ)に調整信号として供給され
る。
【0070】ここで、積算電圧調整動作において、各信
号保持ブロック・・・RSAk−1、RSA、RSA
k+1、RSAk+2・・・から出力される出力信号の
信号波形について、図面を参照して具体的に説明する。
図5は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路のシフト
動作及び積算電圧調整動作における出力信号の信号波形
の関係を示す図である。なお、ここでは、<k>段目の
信号保持ブロックから出力される出力信号OTの信号
波形を例として示す。
【0071】図5に示すように、上述したシフト動作に
おいて、<k>段目の信号保持ブロックからハイレベル
の出力信号OTが出力される時間(出力時間)T
fは、シフト動作期間全体の時間(すなわち、全n段の
信号保持ブロックにおいて順次出力信号が出力される際
の合計時間)Ttotalに対して短い時間(Ttotal/n以
下)になる。ここで、シフトレジスタ回路を、例えば、
高精度の画像読取装置の走査ドライバに適用した場合、
シフトレジスタ回路からの出力信号数(信号保持ブロッ
クの段数n)は膨大な数になるため、極めて短い時間T
f(=Ttotal/n以下)のみ、信号保持ブロックSR
からハイレベルVの出力信号が出力され、この出
力動作時(出力時間Tf)以外のシフト動作期間のほと
んどの時間(Ttotal−Tf)は、ローレベルVの出
力信号OTが出力されることになる。
【0072】これにより、信号保持ブロックSRA
おけるシフト動作期間中の出力信号OTの時間積分値
の平均値Veは、次式のように表される。 Ve={V×Tf+V×(Ttotal−Tf)}/Ttotal・・・(1) ここで、Ttotal≫Tfであり、かつ、Vは、負の信
号レベルであるので、シフト動作期間における時間積分
値{V×Tf+V×(Ttotal−Tf)}は、負電
圧側に大きく偏っていることになる。
【0073】そのため、このような特定の極性に偏った
出力信号OTが印加される状態が継続することによ
り、例えば、シフトレジスタ回路を画像読取装置の走査
ドライバに適用した場合にあっては、画像読取装置のフ
ォトセンサを構成する電界効果トランジスタのゲート電
極に電荷(正孔または電子)がトラップされることにな
り、フォトセンサの誤動作や素子特性の劣化が生じる。
【0074】同様に、MOSトランジスタT15のゲー
トやMOSトランジスタT11のドレインにも、トータ
ルとして極性の偏った出力信号OTk+1、OTk−1
が印加される状態が継続するので、MOSトランジスタ
T11、15のしきい値等の素子特性も経時変化してい
た。
【0075】特に、MOSトランジスタT11では、シ
フト動作一度につき、ゲートにはハイレベルVの入力
制御信号φ1、φ2が頻繁に入力されるにもかかわら
ず、ドレインには前段の信号保持ブロックから入力され
る出力信号OTk−1が一度だけハイレベルVになる
だけでその前後は常にローレベルVとなってしまうた
め、図26に示すように、しきい値が正方向にシフトし
てしまい、ゲートにハイレベルVの入力制御信号φ1
(φ2)が入力されてもMOSトランジスタT11がオ
ン状態になりにくくなるといった問題を抱えていた。
【0076】そして、MOSトランジスタT14では、
シフト動作中、そのゲートがほぼハイレベルVddに近い
電位が続くのに対し、そのドレイン(制御端子CTL
側)はローレベルVssが続くため、図26に示すVg−
Id特性曲線SPになる傾向があった。
【0077】そこで、本実施形態においては、シフト動
作期間における時間積分値に対して、積算電圧調整期間
に、例えば、GNDレベル(0V)を基準にして、上記
時間積分値の極性の偏り(又は、時間積分値の平均値V
e)を相殺する信号波形、すなわち、次式に示すような
関係を有する信号レベルVa及び信号幅Twの任意の組
合せを有する出力信号を調整信号として生成して出力信
号OTとして出力し、上記電界効果トランジスタのゲ
ート電極に印加する。 {V×Tf+V×(Ttotal−Tf)}+Va×Tw=0・・・(2) ここで、調整信号の信号レベルVaとして、例えば、シ
フトレジスタ回路に供給される一定の高電位電源Vddを
用いる場合(Va=Vdd)には、調整信号の信号波形
は、信号幅Twのみを任意の長さ(時間)に調整して、
上記(2)式の関係を満たす、或いは、近づくように設
定すればよい。
【0078】このように、本実施形態に係るシフトレジ
スタ回路及びその駆動制御方法においては、シフト動作
期間及び積算電圧調整期間からなるシフトレジスタ回路
の全体の出力動作において、各信号保持ブロックから出
力される各出力信号並びに出力制御信号SETの時間積
分値が、正負いずれの極性への偏りを緩和するように、
調整信号が所定の信号波形を有するように設定されてい
る。したがって、例えば、当該出力信号を走査信号とし
て利用する画像読取装置において、フォトセンサを構成
する電界効果トランジスタやMOSトランジスタT1
1、T14、T15のしきい値特性の変動(図26参
照)を抑制することができるので、フォトセンサやMO
SトランジスタT11、T14、T15の素子特性の劣
化や画像読取装置の誤動作、読取感度の劣化を抑制する
ことができ、信頼性の高い画像読取装置を提供すること
ができる。
【0079】なお、上述した実施形態においては、上記
(2)式に示したように、GNDレベル(0V)を基準
にして、上記時間積分値Veの極性の偏りを相殺又は調
整することができる信号波形を有する調整信号を、積算
電圧調整期間に印加する例について説明したが、本発明
はこの構成に限定されるものではない。すなわち、図2
6に示したしきい値特性の変動を抑制することができる
ものであれば、GNDレベルを基準にする必要はなく、
調整の対象となる電界効果トランジスタのしきい値特性
に対応した特性の基準レベルを用いるものであってもよ
い。
【0080】また、上述した実施形態においては、上記
(2)式に示すような関係を有する信号波形(信号レベ
ルVa及び信号幅Tw)を有する調整信号を印加する積
算電圧調整動作(積算電圧調整期間)を、一連のシフト
動作(シフト動作期間)の直後に設けた場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、積算電圧調整動作をシフト動作の直前に実行する
ものであってもよいし、所定の時間間隔で定期的にシフ
ト動作を実行するものであってもよい。
【0081】<第2の実施形態>次に、本発明に係るシ
フトレジスタ回路の第2の実施形態について、図面を参
照して説明する。図6は、本発明に係るシフトレジスタ
回路の第2の実施形態を示す概略構成図である。ここで
は、説明の都合上、シフトレジスタ回路を構成するn段
(nは2以上の整数)の信号保持ブロックのうち、便宜
的に<k−1>段目〜<k+2>段目(1≦k−1〜k
+2≦n)の4段のみを示して説明する。また、上述し
たシフトレジスタ回路(図1)と同等の構成について
は、同一の符号を付して、その説明を簡略化又は省略す
る。
【0082】図6に示すように、本実施形態に係るシフ
トレジスタ回路は、各信号保持ブロックRSBk−1
RSBk+2が直列に接続され、各信号保持ブロックR
SB k−1〜RSBk+2の出力信号OTk−1〜OT
k+2が、各々の次段の信号保持ブロックRSB〜R
SBk+3の入力信号として供給される構成を有してい
る。また、各信号保持ブロックRSBk−1〜RSB
k+2からの出力信号OT −1〜OTk+2は、各々
の前段の信号保持ブロックRSBk−2〜RSBk+
のリセット信号として供給される。
【0083】また、複数の信号保持ブロックRSB
k−1〜RSBk+2のうち、奇数段目の信号保持ブロ
ック(例えば、RSB、RSBk+2)には、所定の
周期を有するパルス信号CK1が、また、偶数段目の信
号保持ブロック(例えば、RSB k−1、RS
k+1)には、パルス信号CK1の反転波形を有する
パルス信号CK2が、各々出力信号を出力する際の周期
を規定する信号として供給される。
【0084】さらに、各信号保持ブロックRSBk−1
〜RSBk+2の制御端子CTLA、CTLBには、各
信号保持ブロックRSBk−1〜RSBk+2から出力
信号OTk−1〜OTk+2(第1の出力信号)を順次
出力するシフト動作(第1の信号出力動作)と、各信号
保持ブロックRSBk−1〜RSBk+2から、任意の
信号レベル及び信号幅を有する出力信号OTk−1〜O
k+2(第2の出力信号)を同時に出力する積算電圧
調整動作(第2の信号出力動作;詳しくは、後述する)
と、を切り換え制御する出力制御信号SETA、SET
Bが供給される。ここで、出力制御信号SETAと出力
制御信号SETBとは、互いに反転信号の関係にある。
【0085】なお、図示を省略したが、上述した第1の
実施形態と同様に、最終段の信号保持ブロックRSB
の次段には、例えば、ダミーの信号保持ブロックが設け
られ、このダミーの信号保持ブロックからの出力信号
が、最終段の信号保持ブロックRSBのリセット端子
RSTにリセット信号として供給される。
【0086】次いで、本実施形態に係るシフトレジスタ
に適用される各信号保持ブロックの具体的な回路構成に
ついて、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態
に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロッ
クの具体的な構成を示す回路構成図である。なお、ここ
では、<k>段目(1≦k≦n)の信号保持ブロックの
回路構成のみを示して説明する。図7に示すように、信
号保持ブロックRSBは、基本構成として、7個のM
OSトランジスタT21〜T27を有して構成されてい
る。
【0087】具体的には、前段の出力信号保持ブロック
RSBk−1からの入力信号(出力信号OTk−1、又
は、スタート信号)が供給される入力端子INと接点N
C(電圧保持接点)との間にソース、ドレイン端子が接
続され、かつ、ゲート端子が入力端子INに接続された
MOSトランジスタT21(第1のトランジスタ)と、
接点NCと低電位電源Vss(第4の電圧信号)との間に
直列に接続され、ゲート端子に次段の出力信号保持ブロ
ックRSBk+1からの出力信号OTk+1が印加され
るMOSトランジスタT25(第5のトランジスタ)、
及び、出力制御信号SETB(第6の電圧信号)が印加
される制御端子CTLBに、ゲート端子が接続されたM
OSトランジスタT26(第6のトランジスタ)と、高
電位電源Vdd(第5の電圧信号)と低電位電源Vss(第
4の電圧信号)との間に直列に接続され、ダイオード接
続されたMOSトランジスタT27(負荷)、及び、接
点NCにゲート端子が接続されたMOSトランジスタT
22(第2のトランジスタ)と、信号波形の変更が可能
なパルス信号CK1(又はCK2;第3の電圧信号)が
印加される入力端子CLKと出力制御信号SETA(第
2の電圧信号)が印加される制御端子CTLAとの間に
直列に接続され、接点NCにゲート端子が接続されたM
OSトランジスタT23(第3のトランジスタ)、及
び、MOSトランジスタT22とT27の接続接点ND
にゲート端子が接続されたMOSトランジスタT24
(第4のトランジスタ)と、MOSトランジスタT23
とT24の接続接点に設けられた出力接点Noutと、を
有して構成されている。
【0088】すなわち、本発明に係る入力制御部は、M
OSトランジスタT21により構成され、本発明に係る
出力制御部は、MOSトランジスタT22、T23、T
24、T27により構成され、本発明に係る放電制御部
は、MOSトランジスタT25、T26により構成され
ている。ここで、上述した信号保持ブロックの回路を構
成するMOSトランジスタT21〜T27は、上述した
第1の実施形態と同様に、全てnチャネル型の薄膜トラ
ンジスタにより構成されており、そのゲート電圧−ドレ
イン電流特性は、初期状態において、図26に示した特
性曲線SP(実線)と同等であるものとする。
【0089】次いで、上述したような信号保持ブロック
を構成する各MOSトランジスタ(T21〜T27)の
動作と各端子及び接点(IN、CLK、NC、ND、C
LTA、CTLB、OUT、RST)の電位の関係につ
いて、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態に
適用される信号保持ブロックの各端子及び接点の電位の
変化を示すタイミングチャートである。ここでは、上述
した信号保持ブロックの構成(図7)を適宜参照しなが
ら説明する。
【0090】上述したような構成を有する信号保持ブロ
ックRSBにおいて、図8に示すように、MOSトラ
ンジスタT21は、入力端子INを介してハイレベルV
の入力信号(前段の信号保持ブロックRSBk−1
出力信号OTk−1)が供給されるとオン動作して、こ
のハイレベルVの入力信号が取り込まれ、接点NCの
電位が該入力信号の信号レベルに応じて上昇する。
【0091】一方、MOSトランジスタT22〜T25
は、上述した実施形態に示した信号保持ブロックRSA
におけるMOSトランジスタT12〜T15と同等の
動作を行う。すなわち、MOSトランジスタT22は、
MOSトランジスタT21を介して入力信号が取り込ま
れ、接点NCの電位が高い状態になるとオン動作して、
接点NBの電位を低電位電源Vssに基づく低い状態にす
る。なお、接点NCの電位が低い状態では、MOSトラ
ンジスタT22はオフ状態となり、接続接点NDの電位
はMOSトランジスタT27を介して供給される高電位
電源Vddに基づいて高い状態となる。
【0092】また、MOSトランジスタT23は、MO
SトランジスタT21を介して入力信号が取り込まれ、
接点NCの電位が高い状態になるとオン動作する。この
とき、接続接点NDの電位は低い状態にあって、MOS
トランジスタT24はオフ状態になるので、MOSトラ
ンジスタT23を介して供給されるパルス信号CK1の
信号レベルに応じて、出力接点Nout(出力端子OU
T)の電位が変化する。なお、接点NCの電位が低い状
態では、MOSトランジスタT23はオフ状態となり、
出力接点Noutへのパルス信号CK1の供給が遮断され
る。
【0093】ここで、MOSトランジスタT23は、上
述したMOSトランジスタT13における場合と同様
に、接点NCの電位が高い状態となってオン状態にある
とき、ハイレベルVのパルス信号CK1が供給される
ことにより、ゲート電圧(接点NAの電位)が相対的に
さらに上昇するブートストラップ現象を生じ、これによ
り、出力接点Noutの電位(出力信号OTの信号レベ
ル)は、迅速且つ実質的にパルス信号CK1(又はCK
2)の信号レベル(ハイレベルV)と略同等となる。
【0094】また、MOSトランジスタT24は、接続
接点NDの電位が高い状態になるとオン動作する。この
とき、接点NCの電位が低い状態にあって、MOSトラ
ンジスタT23はオフ状態になるので、出力制御信号S
ETAに応じた信号レベルを有する出力信号OTが出
力される。ここで、出力制御信号SETAは、後述する
シフト動作においては、ローレベルV(=Vss)に設
定され、積算電圧調整動作においては、所定のハイレベ
ルVを有する信号波形に設定される。
【0095】また、MOSトランジスタT25は、次段
の信号保持ブロックRSBk+1からハイレベルV
出力信号OTk+1が出力されるとオン動作し、接点N
Cの電位を放電可能状態とする。このとき、出力制御信
号SETBに応じてMOSトランジスタT26がオン動
作すると、接点NCの電位が放電される。これにより、
上記MOSトランジスタT22、T23がオフ動作する
とともに、MOSトランジスタT24がオン動作するの
で、出力制御信号SETAに設定された信号レベルが出
力信号OTとして出力される。
【0096】ここで、出力制御信号SETBは、後述す
るシフト動作においては、ハイレベルVddに設定され、
積算電圧調整動作においては、ローレベルVssを有する
信号波形に設定される。したがって、出力制御信号SE
TBがハイレベルVddに設定されるシフト動作において
は、MOSトランジスタT25及びT26がオン動作す
ることにより、出力信号OTの信号レベルがハイレベ
ルVからローレベルVに切り替わる。また、出力制
御信号SETBがローレベルVssに設定される積算電圧
調整動作においては、MOSトランジスタT26がオフ
動作することにより、出力信号OTの信号レベルが接
点NCの電位に応じて所定の信号レベルを有する出力信
号OTが出力される。なお、積算電圧調整動作におけ
る出力信号OTの信号レベルについては、後述する。
【0097】次に、上述した信号保持ブロックを適用し
たシフトレジスタ回路の駆動制御方法について、図面を
参照して説明する。図9は、本実施形態に係るシフトレ
ジスタ回路の動作を示すタイミングチャートである。こ
こでは、上述したシフトレジスタ回路(図6)及び信号
保持ブロックの構成、動作(図7、図8)を適宜参照し
ながら説明する。
【0098】(シフト動作)まず、本実施形態に係るシ
フトレジスタ回路によるシフト動作について説明する。
まず、図9に示すように、シフト動作の開始に先立っ
て、制御端子CTLAを介して供給される出力制御信号
SETAをローレベルVssに設定するとともに、制御端
子CTLBを介して供給される出力制御信号SETBを
ハイレベルVddに設定する。
【0099】次いで、図示を省略した初段(1段目)又
は<k>段目の信号保持ブロックRSBの入力端子I
Nに、ハイレベルの入力信号(スタート信号又は前段の
信号保持ブロックRSBk−1の出力信号OTk−1
が印加されると、図8に示した場合と同様に、MOSト
ランジスタT21がオン動作して、入力信号の信号レベ
ルに応じて接点NCの電位が上昇する。これにより、M
OSトランジスタT22及びT23がオン動作し、MO
SトランジスタT24がオフ動作する。
【0100】次いで、入力端子CLKに供給されるパル
ス信号CK1の信号レベルがローレベルVからハイレ
ベルVに切り替わると、ブートストラップ効果により
接点NCの電位がさらに上昇するため、MOSトランジ
スタT23を流下するドレイン−ソース電流が飽和し
て、入力端子CLKに供給されるパルス信号CK1と略
同等の信号レベル(ハイレベルV)を有する出力信号
OTが出力端子OUTを介して、次段の信号保持ブロ
ックRSBk+1に出力される。
【0101】次いで、次段の信号保持ブロックRSB
k+1において、入力端子INにハイレベルの出力信号
OTが印加されると、該出力信号OTが入力信号と
して取り込まれ、上記信号保持ブロックRSBにおけ
る動作と同様に、パルス信号CK2の信号レベルがロー
レベルVからハイレベルVに切り替わるタイミング
で、パルス信号CK2と略同等の信号レベル(ハイレベ
ルV)を有する出力信号OTk+1が出力端子OUT
を介して、次段の信号保持ブロックRSBk+2に出力
される(信号シフト動作)。
【0102】ここで、信号保持ブロックRSBk+1
ら出力される出力信号OTk+1は、前段の信号保持ブ
ロックRSBにリセット信号として供給され、MOS
トランジスタT25をオン動作させる。このとき、MO
SトランジスタT25に直列に接続されされたMOSト
ランジスタT26は、ゲート端子にハイレベルVddの出
力制御信号SETBが印加されて、シフト動作期間中、
常時オン状態にあるので、接点NCの電位は低電位電源
Vssに放電されてローレベルVssになる。これにより、
MOSトランジスタT22及びT23がオフ動作し、M
OSトランジスタT24がオン動作するので、信号保持
ブロックRSBの出力端子OUTからは制御端子CT
LAに供給される出力制御信号SETAの信号レベル
(ローレベルVss)に応じたローレベルVの出力信号
OTが出力される(リセット動作)。
【0103】以下、同様の信号シフト動作及びリセット
動作を、パルス信号CK1及びCK2の印加タイミング
に同期して、各信号保持ブロック毎に順次繰り返すこと
により、各段の信号保持ブロックから所定の信号レベル
(ハイレベルV)を有する出力信号が順次出力され
る。
【0104】なお、図示を省略したが、上述した第1の
実施形態と同様に、最終段の信号保持ブロックRSA
の出力端子OUTから出力された出力信号OTは、次
段に設けられたダミーの信号保持ブロックRSAに入
力され、パルス信号CK1(又はCK2)の印加タイミ
ングでダミーの信号保持ブロックRSAから出力され
る出力信号OTにより、最終段の信号保持ブロックR
SAがリセットされる。
【0105】(積算電圧調整動作)次いで、本実施形態
に係るシフトレジスタ回路による積算電圧調整動作につ
いて説明する。まず、積算電圧調整動作の開始に先立っ
て、図9に示すように、上述した一連のシフト動作の終
了により、各段の信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSB、RSBk+1、RSBk+2・・
・はリセットされた状態を保持する。すなわち、接点N
Cの電位がローレベルVssに設定されるので、MOSト
ランジスタT22及びT23はオフ状態に保持され、ま
た、接続接点NDの電位がハイレベルVddに設定される
ので、MOSトランジスタT24はオン状態に保持され
る。また、パルス信号CK1及びCK2をともにローレ
ベルVに設定する。
【0106】このとき、各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSB、RSBk+1、RSBk+2・・
・の出力接点Noutには出力制御信号SETAの信号レ
ベル(ローレベルV)に応じた電位が印加されるの
で、出力端子OUTからは、ローレベルVの出力信号
・・・OTk−1、OT、OTk+1、OTk+2
・・が出力される。
【0107】次いで、出力制御信号SETA及びSET
Bを制御して、出力制御信号SETAを任意のハイレベ
ルVa(例えば、Va≒Vddとなるハイレベル)及び任
意の信号幅Tw(積算電圧調整動作期間に相当)を有す
る信号波形に設定するとともに、出力制御信号SETB
を、出力制御信号SETAと反転関係となる信号レベル
(ローレベルVss)及び信号幅Twを有する信号波形に
設定する。また、パルス信号CK1、CK2を制御し
て、いずれのパルス信号も、上記出力制御信号SETA
及びSETBに対応した信号幅Tw及び任意のハイレベ
ルVb(例えば、Vb≒Vddとなるハイレベル)を有す
る同一の信号波形に設定する。
【0108】そして、上述したような信号波形に設定さ
れた出力制御信号SETA、SETB、及び、パルス信
号CK1、CK2を、積算電圧調整動作を開始する任意
のタイミングで、全ての各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSB、RSB k+1、RSBk+2・・
・の制御端子CTLA、CTLB、及び、入力端子CL
Kに同時に印加する。
【0109】これにより、各信号保持ブロック・・・R
SBk−1、RSB、RSBk+ 、RSBk+2
・・の出力端子OUTからは、上記印加タイミング直後
においては、制御端子CTLAに印加された制御信号S
ETAの信号レベルに対応した出力信号・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が出力
された(第1の出力状態)後、入力端子CLKに印加さ
れたパルス信号CK1又はCK2の信号レベル及び信号
幅に対応した信号波形を有する出力信号・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が同時
に出力される(第2の出力状態)。
【0110】ここで、各信号保持ブロックにおける上記
第1及び第2の出力状態の切り換え制御について、図面
を参照して詳しく説明する。図10は、本実施形態に係
るシフトレジスタ回路の積算電圧調整動作の詳細な電圧
変化を示すタイミングチャートである。ここでは、説明
の都合上、<k>段目の信号保持ブロックの回路構成の
みを示して説明する。
【0111】上述したように、積算電圧調整動作の開始
前の初期状態においては、接点NCの電位がローレベル
Vssにあって、MOSトランジスタT22及びT23は
オフ状態に保持され、また、接続接点NDの電位がハイ
レベルVddにあって、MOSトランジスタT24はオン
状態に保持されている。
【0112】そして、図10に示すように、積算電圧調
整動作を開始する任意のタイミングで、各信号保持ブロ
ック・・・RSBk−1、RSB、RSBk+1、R
SB k+2・・・の制御端子CTLAを介してハイレベ
ルVaを有する出力制御信号SETA、制御端子CTL
Bを介してローレベルVssを有する出力制御信号SET
B、及び、入力端子CLKを介してハイレベルVbを有
するパルス信号CK1(又はCK2)を同時に印加する
と、積算電圧調整動作の開始直後においては、MOSト
ランジスタT24がオン状態にあるので、制御端子CT
LAのハイレベルVaに応じた信号レベルが出力接点N
outに印加され、ハイレベルVの出力信号・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が同時
に出力される。また、このとき、MOSトランジスタT
26がオフ動作することにより、接点NCの電位は放電
されることなく保持される。
【0113】これにより、各信号保持ブロック・・・R
SBk−1、RSB、RSBk+ 、RSBk+2
・・の前段の出力信号(ハイレベルV)が入力端子I
Nに供給されて、MOSトランジスタT21がオン動作
し、接点NCの電位が上昇する。ここで、図10におい
ては、接点NCの電位変化について、説明の都合上、緩
やかな曲線で示しているが、実際には瞬時に電位が所定
のハイレベルに達する。
【0114】このような接点NCの電位の上昇過程にお
いて、当該電位がMOSトランジスタT22、T23の
しきい値電圧Vt1に達すると、MOSトランジスタT
22、T23がオン動作することにより、接続接点ND
の電位がMOSトランジスタT22を介して低電位電源
Vssに放電されて下降を始めるとともに、パルス信号C
K1の信号レベルがMOSトランジスタT23を介して
出力接点Noutに供給される。
【0115】そして、接続接点NDの電位の下降過程に
おいて、当該電位がMOSトランジスタT24のしきい
値電圧Vt2以下に達すると、MOSトランジスタT2
4がオフ動作することにより、出力制御信号SETAの
出力接点Noutへの供給が遮断される。ここで、図10
においては、接点NDの電位変化について、説明の都合
上、緩やかな曲線で示しているが、実際には瞬時に電位
が所定のローレベルに達する。
【0116】すなわち、積算電圧調整動作の開始直後の
MOSトランジスタT22〜T24の動作状態が切り替
わるまでの極短い期間Tthにおいては、制御端子CTL
Aを介して供給されるハイレベルVaの出力制御信号S
ETAに応じた信号レベル(ハイレベルV)を有する
出力信号・・・OTk−1、OT、OTk+1、OT
k+2・・・が各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSB、RSB +1、RSBk+2・・
・の出力端子OUTから出力される(第1の出力状
態)。
【0117】一方、上述した期間Tthの経過後において
は、接点NCの電位がハイレベルに、また、接続接点N
Dの電位がローレベルに保持されることにより、MOS
トランジスタT22、T23がオン状態を保持するとと
もに、MOSトランジスタT24がオフ状態を保持する
ので、MOSトランジスタT23を介して供給されるハ
イレベルVbのパルス信号CK1に応じた信号レベル
(ハイレベルV)を有する出力信号・・・O
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が各
信号保持ブロック・・・RSBk−1、RSB、RS
k+1、RSBk+2・・・の出力端子OUTから出
力される(第2の出力状態)。
【0118】これにより、積算電圧調整動作期間におけ
る各信号保持ブロック・・・RSB k−1、RSB
RSBk+1、RSBk+2・・・からの出力信号・・
・OTk−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・
は、出力制御信号SETA及びパルス信号CK1(又は
CK1)が瞬時的に切り替わって供給される。
【0119】そして、積算電圧調整動作の終了時には、
出力制御信号SETAがハイレベルVaからローレベル
に、出力制御信号SETBがローレベルVssからハ
イレベルVddに、また、パルス信号CK1(又はCK
2)がハイレベルVbからローレベルVに同時に切り
替わることにより、各信号保持ブロック・・・RSB
−1、RSB、RSBk+1、RSBk+2・・・の
出力端子OUTからは、パルス信号CK1(又はCK
2)の信号レベルに基づくローレベルVを有する出力
信号・・・OTk−1、OT、OTk+1、OT
k+2・・・が出力される。
【0120】これにより、各信号保持ブロック・・・R
SBk−1、RSB、RSBk+ 、RSBk+2
・・において、接点NCの電極が下降してMOSトラン
ジスタT22、T23がオフ動作し、接続接点NDの電
極が上昇してMOSトランジスタT24がオン動作する
と、パルス信号CK1の出力接点Noutへの供給が遮断
されるとともに、出力制御信号SETAが出力接点Nou
tに供給されるので、各信号保持ブロック・・・RSB
k−1、RSB、RSBk+1、RSBk+ ・・・
の出力端子OUTからは、出力制御信号SETAの信号
レベル(ローレベルVss)に基づくローレベルを有する
出力信号・・・OTk−1、OT、OTk+1、OT
k+2・・・が出力される。
【0121】なお、本実施形態においても、上述した第
1の実施形態(図5参照)と同様に、積算電圧調整期間
に出力される出力信号(調整信号)は、シフト動作期間
に印加される出力信号の時間積分値の極性の偏りを相殺
又は調整することができる信号波形(信号レベルV
び信号幅Tw)を有するように設定される。ここで、調
整信号の信号レベルVを実質的に規定するパルス信号
CK1、CK2の信号レベルとして、シフト動作におい
て通常用いられるハイレベルVddを適用する場合には、
パルス信号CK1、CK2の信号幅Tw(積算電圧調整
期間)を制御することにより、上記時間積分値の極性の
偏りを相殺又は調整することができる信号波形を設定す
るものであってもよい。
【0122】このように、本実施形態に係るシフトレジ
スタ回路の駆動制御方法によれば、各段の信号保持ブロ
ックに対してハイレベルの入力信号が印加されることに
より、該信号レベルを取り込んで、シフト動作を実行す
ることができる。また、このようなシフトレジスタ回路
(入力制御部)の構成によれば、シフト動作において各
信号保持ブロックに入力信号が印加されるタイミングで
のみ、入力制御部を構成するMOSトランジスタのゲー
ト電極にハイレベルの電圧(ゲート信号)が印加される
ので、ゲート電極にゲート信号が繰り返し印加されるこ
とを回避して、MOSトランジスタのしきい値特性の変
動を抑制することができる。
【0123】さらに、積算電圧調整動作により、所定の
信号波形(信号レベルV及び信号幅Tw)を有する調
整信号を、各信号保持ブロックを構成するMOSトラン
ジスタのゲート電極、又は、シフトレジスタ回路からの
出力信号により駆動する装置(例えば、フォトセンサア
レイ)を構成するMOSトランジスタのゲート電極に対
して印加することにより、シフト動作期間に印加される
ゲート信号の時間積分値の極性の偏りを相殺又は緩和す
る方向に調整することができる。
【0124】特に、MOSトランジスタT26では、シ
フト動作中、そのゲートがほぼハイレベルVddが続くの
に対し、そのドレインは常にローレベルVssであるた
め、図26に示すVg−Id特性曲線SPになる傾向
があったが積算電圧調整動作中にゲート電位をローレベ
ルVssとすることにより特性変化を緩和させることがで
きる。
【0125】さらに、MOSトランジスタT24では、
シフト動作中、そのゲートがほぼハイレベルVddに近い
電位が続くのに対し、そのドレイン(制御端子CTLA
側)はローレベルVssが続くため、図26に示すVg−
Id特性曲線SPになる傾向があったが、積算電圧調
整動作中にドレイン電位をハイレベルVaとすることに
より特性変化を緩和させることができる。
【0126】したがって、本実施形態に係る構成を有す
るシフトレジスタ回路においては、各信号保持ブロック
を構成するMOSトランジスタのしきい値特性の変動を
一層抑制することができ、誤動作や動作特性の劣化が生
じにくいシフトレジスタ回路を実現することができる。
また、本実施形態に係るシフトレジスタ回路を走査ドラ
イバに適用した液晶表示装置や画像読取装置において
は、走査信号(シフトレジスタ回路からの出力信号)の
電圧変動等が抑制されるので、信頼性の高い液晶表示装
置や画像読取装置を提供することができる。
【0127】さらに、本実施形態に係るシフトレジスタ
回路を走査ドライバに適用した画像読取装置において
は、画像読取装置のフォトセンサを構成するMOSトラ
ンジスタに対して、通常の画像読取動作時に繰り返し印
加される走査信号(ゲート信号)に起因するしきい値特
性の変動が生じた場合であっても、上記所定の信号波形
を有する調整信号を前記走査ラインに一括して同時印加
することにより、しきい値特性を一時(瞬時)に改善す
ることができるので、フォトセンサの素子特性の劣化や
画像読取装置の誤動作、読取感度の劣化を抑制すること
ができ、信頼性の高い画像読取装置を提供することがで
きる。
【0128】なお、上述した実施形態においては、制御
端子CTLA及びCTLBに印加される出力制御信号S
ETA及びSETBとして、互いに反転関係を有する信
号波形に設定した場合について説明したが、これらの出
力制御信号SETA及びSETBを独立した信号波形に
設定するものであってもよい。
【0129】この場合、上述した積算電圧調整動作にお
いて説明したように、出力制御信号SETAは、積算電
圧調整動作の開始直後に次段の各信号保持ブロックに対
してハイレベルの出力信号を出力して、次段の各信号保
持ブロックの接点NCの電位を高い状態にして、パルス
信号CK1(又はCK2)の信号レベル(ハイレベル)
を出力接点Noutに供給して、この信号レベルに基づく
出力信号を継続的に出力するための、いわゆる、トリガ
ーとしての機能を有するものである。
【0130】したがって、積算電圧調整動作の開始直後
に当該トリガーとしての機能を果たした後は、出力制御
信号SETAの信号レベルが各信号保持ブロックの積算
電圧調整動作に影響を及ぼすことはないので、出力制御
信号SETAの信号波形を、図9中、破線Paで示すよ
うに信号幅の極短い瞬時的なパルスに設定するものであ
ってもよい。
【0131】<第3の実施形態>次に、本発明に係るシ
フトレジスタ回路の第3の実施形態について、図面を参
照して説明する。図11は、第3の実施形態に係るシフ
トレジスタ回路に適用される信号保持ブロックの具体的
な構成を示す回路構成図である。なお、ここでは、<k
>段目(1≦k≦n)の信号保持ブロックの回路構成の
みを示して説明する。
【0132】また、本実施形態に係るシフトレジスタ回
路の全体構成は、上述した第2の実施形態(図6)と略
同等であるので、以下の説明においては、適宜図6を参
照することとし、その際、各信号保持ブロックの符号R
SBk−1、RSB、RSBk+1、RSB
k+2を、各々RSCk−1、RSC、RS
k+1、RSCk+2と読み替えるものとする。さら
に、上述した第2の実施形態と同等の構成については、
同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。
【0133】本実施形態に係るシフトレジスタ回路は、
各信号保持ブロックRSCk−1〜RSCk+2が直列
に接続され、各信号保持ブロックRSCk−1〜RSC
k+ の出力信号OTk−1〜OTk+2が、各々の次
段の信号保持ブロックRSC 〜RSCk+3の入力信
号として供給される構成を有している。(図6参照)。
【0134】また、各信号保持ブロックRSCk−1
RSCk+2からの出力信号OT −1〜OT
k+2が、各々の前段の信号保持ブロックRSCk−2
〜RSCk+ のリセット信号として供給される構成を
有している。したがって、本実施形態に係るシフトレジ
スタ回路においても、上述した第2の実施形態と同様
に、最終段の信号保持ブロックRSCの次段に、ダミ
ーの信号保持ブロックが設けられ、このダミーの信号保
持ブロックからの出力信号が、最終段の信号保持ブロッ
クRSCのリセット端子RSTにリセット信号として
供給される。
【0135】ここで、各信号保持ブロックRSCk−1
〜RSCk+2は、図11に示すように、基本構成とし
て、8個のMOSトランジスタT31〜T38を有して
構成されている。具体的には、前段の出力信号保持ブロ
ックRSCk−1からの入力信号(出力信号O
k−1、又は、スタート信号)が供給される入力端子
INと接点NE(電圧保持接点)との間にソース、ドレ
イン端子が接続され、かつ、ゲート端子が入力端子IN
に接続されたMOSトランジスタT31(第1のトラン
ジスタ)と、接点NEと低電位電源Vss(第4の電圧信
号)との間に直列に接続され、ゲート端子に次段の出力
信号保持ブロックRSCk+1からの出力信号OT
k+1が印加されるMOSトランジスタT35(第5の
トランジスタ)、及び、出力制御信号SETB(第6の
電圧信号)が印加される制御端子CTLBに、ゲート端
子が接続されたMOSトランジスタT36(第6のトラ
ンジスタ)と、高電位電源Vdd(第5の電圧信号)と低
電位電源Vss(第4の電圧信号)との間に直列に接続さ
れ、ダイオード接続されたMOSトランジスタT38
(負荷)、及び、接点NEにゲート端子が接続されたM
OSトランジスタT32(第2のトランジスタ)と、信
号波形の変更が可能なパルス信号CK1(又はCK2;
第3の電圧信号)が印加される入力端子CLKと低電位
電源Vss(第4の電圧信号)との間に直列に接続され、
接点NEにゲート端子が接続されたMOSトランジスタ
T33(第3のトランジスタ)、及び、MOSトランジ
スタT32とT38の接続接点NFにゲート端子が接続
されたMOSトランジスタT34(第4のトランジス
タ)と、MOSトランジスタT33とT34の接続接点
に設けられた出力接点Noutと、高電位電源Vdd(第5
の電圧信号)と接点NEとの間にソース、ドレイン端子
が接続され、かつ、出力制御信号SETA(第2の電圧
信号)が印加される制御端子CTLCにゲート端子が接
続されたMOSトランジスタT37(第7のトランジス
タ)と、を有して構成されている。
【0136】すなわち、本発明に係る入力制御部は、M
OSトランジスタT31により構成され、本発明に係る
出力制御部は、MOSトランジスタT32、T33、T
34、T37、T38により構成され、本発明に係る放
電制御部は、MOSトランジスタT35、T36により
構成されている。ここで、上述した信号保持ブロックの
回路を構成するMOSトランジスタT31〜T38は、
上述した第1及び第2の実施形態と同様に、全てnチャ
ネル型の薄膜トランジスタにより構成されており、その
ゲート電圧−ドレイン電流特性は、初期状態において、
図26に示した特性曲線SP(実線)と同等であるも
のとする。
【0137】次に、上述した信号保持ブロックを適用し
たシフトレジスタ回路の駆動制御方法について説明す
る。図12は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路の
動作を示すタイミングチャートである。ここでは、上述
したシフトレジスタ回路(図6参照)及び信号保持ブロ
ックの構成(図11)を適宜参照しながら説明する。
【0138】(シフト動作)まず、本実施形態に係るシ
フトレジスタ回路によるシフト動作の開始に先立って、
図12に示すように、出力制御信号SETAをローレベ
ルVssに設定するとともに、出力制御信号SETBをハ
イレベルVddに設定する。これにより、図11におい
て、出力制御信号SETAがゲート端子に印加されるM
OSトランジスタT37はオフ状態となって、高電位電
源Vddの接点NEへの供給が遮断され、また、出力制御
信号SETBがゲート端子に印加されるMOSトランジ
スタT36はオン状態となって、接点NEの電位の低電
位電源Vssへの放電が、MOSトランジスタT35の動
作状態に依存することになるので、シフト動作時におけ
るシフトレジスタ回路(信号保持ブロック)の回路構成
は、実質的に第2の実施形態に示した信号保持ブロック
(図7)の回路構成と同一になる。したがって、本実施
形態に係るシフト動作において、信号保持ブロックを構
成する各MOSトランジスタ(T31〜T38)の動作
と各端子及び接点(IN、CLK、NE、NF、CLT
C、CTLB、OUT、RST)の電位の関係は、上述
した第2の実施形態の場合(図8参照)と同様の関係を
有する。
【0139】すなわち、図12に示すように、初段又は
<k>段目の信号保持ブロックRSCの入力端子IN
に、ハイレベルの入力信号(スタート信号又は前段の出
力信号OTk−1)が印加されると、MOSトランジス
タT31がオン動作して、接点NEの電位が上昇する。
これにより、MOSトランジスタT32及びT33がオ
ン動作し、MOSトランジスタT34がオフ動作する。
【0140】次いで、パルス信号CK1の信号レベルが
ハイレベルVに切り替わると、ブートストラップ効果
により接点NEの電位がさらに上昇することにより、パ
ルス信号CK1と略同等の信号レベル(ハイレベル
)を有する出力信号OTが、次段の信号保持ブロ
ックRSCk+1に出力される。
【0141】これにより、次段の信号保持ブロックRS
k+1の入力端子INにハイレベルの出力信号OT
が印加されると、上記信号保持ブロックRSCにおけ
る動作と同様に、パルス信号CK2の信号レベルがハイ
レベルVに切り替わるタイミングで、パルス信号CK
2と略同等の信号レベル(ハイレベルV)を有する出
力信号OTk+1が、次段の信号保持ブロックRSC
k+2に出力される(信号シフト動作)。
【0142】ここで、信号保持ブロックRSCk+1
ら出力される出力信号OTk+1が、前段の信号保持ブ
ロックRSCにリセット信号として供給されることに
より、MOSトランジスタT35がオン動作し、接点N
Eの電位が低電位電源Vssに放電されてローレベルVss
になる。これにより、MOSトランジスタT32及びT
33がオフ動作し、MOSトランジスタT34がオン動
作するので、信号保持ブロックRSCからは低電位電
源Vssに応じたローレベルVの出力信号OT が出力
される(リセット動作)。
【0143】以下、同様の信号シフト動作及びリセット
動作を、パルス信号CK1及びCK2の印加タイミング
に同期して、各信号保持ブロック毎に順次繰り返すこと
により、各段の信号保持ブロックから所定の信号レベル
(ハイレベルV)を有する出力信号が順次出力され
る。
【0144】(積算電圧調整動作)次いで、本実施形態
に係るシフトレジスタ回路による積算電圧調整動作につ
いて説明する。まず、積算電圧調整動作の開始に先立っ
て、図12に示すように、パルス信号CK1及びCK2
をともにローレベルVに設定する。また、上述した一
連のシフト動作の終了により、各段の信号保持ブロック
・・・RSCk−1、RSC、RSCk+1、RSC
k+2・・・はリセットされた状態を保持する。すなわ
ち、接点NEの電位がローレベルVssに設定されるの
で、MOSトランジスタT32及びT33はオフ状態に
保持され、また、接続接点NFの電位がハイレベルVdd
に設定されるので、MOSトランジスタT34はオン状
態に保持される。
【0145】このとき、各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSC、RSCk+1、RSCk+2・・
・の出力接点Noutには低電位電源Vssに応じた電位が
印加されるので、出力端子OUTからは、ローレベルV
の出力信号・・・OTk− 、OT、OTk+1
OTk+2・・・が出力される。
【0146】次いで、出力制御信号SETA及びSET
Bを制御して、出力制御信号SETAを任意のハイレベ
ルV(例えば、≒Vdd)及び任意の信号幅Tw(積算
電圧調整動作期間に相当)を有する信号波形に設定する
とともに、出力制御信号SETBを、出力制御信号SE
TAと反転関係となる信号レベル(ローレベルVss)及
び信号幅Twを有する信号波形に設定する。また、パル
ス信号CK1、CK2を制御して、いずれのパルス信号
も、上記出力制御信号SETA及びSETBに対応した
信号幅Tw及び任意のハイレベルVc(例えば、Vc≒
Vddとなるハイレベル)を有する同一の信号波形に設定
する。
【0147】そして、上述したような信号波形に設定さ
れた出力制御信号SETA、SETB、及び、パルス信
号CK1、CK2を、積算電圧調整動作を開始する任意
のタイミングで、全ての各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSC、RSC k+1、RSCk+2・・
・の制御端子CTLC、CTLB、及び、入力端子CL
Kに同時に印加する。
【0148】これにより、まず、制御端子CTLCにハ
イレベルVの出力制御信号SETAが印加されること
により、MOSトランジスタT37がオン動作して、高
電位電源Vddに応じて接点NEの電位が高い状態になる
と、MOSトランジスタT32、T33がオン動作する
とともに、接続接点NFの電位が低い状態になって、M
OSトランジスタT34がオフ動作する。
【0149】このとき、MOSトランジスタT36のゲ
ート端子(制御端子CTLB)にはローレベルVssの出
力制御信号SETBが印加されてオフ状態にあるので、
MOSトランジスタT35の動作状態に関わらず、接点
NEの電位は放電されることなく保持される。また、M
OSトランジスタT34がオフ動作することにより、低
電位電源Vssの出力接点Noutへの供給が遮断される。
【0150】したがって、出力接点Noutには、MOS
トランジスタT33を介してパルス信号CK1の信号レ
ベル(ハイレベルVc)が供給されて、該信号レベルに
応じたハイレベルVを有する出力信号・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が各信
号保持ブロック・・・RSCk−1、RSC、RSC
+1、RSCk+2・・・の出力端子OUTから出力
される。
【0151】そして、積算電圧調整動作の終了時には、
出力制御信号SETAがハイレベルVからローレベル
に、出力制御信号SETBがローレベルVssからハ
イレベルVddに、また、パルス信号CK1(又はCK
2)がハイレベルVcからローレベルVに同時に切り
替わることにより、MOSトランジスタT37はオフ動
作して高電位電源Vddの接点NEへの供給を遮断すると
ともに、MOSトランジスタT36がオン動作し、か
つ、次段の各信号保持ブロック・・・RSC、RSC
k+1、RSCk+2、RSCk+3・・・からのハイ
レベルVの出力信号・・・OTk−1、OT、OT
k+1、OTk+2・・・によりMOSトランジスタT
35がオン状態にあることから、MOSトランジスタT
35、T36を介して接点NEの電位が低電位電源Vss
に放電されて低い状態となる。
【0152】これにより、MOSトランジスタT32、
T33がオフ動作して、接続接点NFの電極が上昇し、
MOSトランジスタT34がオン動作することにより、
パルス信号CK1の出力接点Noutへの供給が遮断され
るとともに、低電位電源Vssが出力接点Noutに供給さ
れるので、各信号保持ブロック・・・RSCk−1、R
SC、RSCk+1、RSCk+2・・・の出力端子
OUTからは、低電位電源Vssに基づくローレベルV
を有する出力信号・・・OTk−1、OT、OT
k+1、OTk+2・・・が同時に出力される。
【0153】このとき、ローレベルVを有する次段の
出力信号・・・OT、OTk+1、OTk+2、OT
k+3・・・が各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSC、RSCk+1、RSCk+2・・
・にリセット信号として供給され、MOSトランジスタ
T35がオフ動作するが、入力端子INを介して前段の
出力信号・・・OTk−2、OTk−1、OT、OT
k+1・・・・・・が取り込まれることにより、接点N
Eの電位は低い状態が保持される。
【0154】このようにして、積算電圧調整動作期間に
おいては、各信号保持ブロック・・・RSCk−1、R
SC、RSCk+1、RSCk+2・・・の出力端子
OUTから、入力端子CLKに印加されたパルス信号C
K1又はCK2の信号レベルVc及び信号幅Twに対応
した信号波形を有する出力信号(調整信号)・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が同時
に出力される。
【0155】したがって、このような構成を有するシフ
トレジスタ回路及びその駆動制御方法によれば、上述し
た第2の実施形態と同等の作用効果を得ることができ
る。特に、MOSトランジスタT36では、シフト動作
中、そのゲートがほぼハイレベルVddが続くのに対し、
そのドレインは常にローレベルVssであるため、図26
に示すVg−Id特性曲線SPになる傾向があった
が、積算電圧調整動作中にゲート電位をローレベルVss
とすることにより特性変化を緩和させることができる。
【0156】なお、本実施形態においても、上述した第
1の実施形態(図5参照)と同様に、積算電圧調整期間
に出力される出力信号(調整信号)は、シフト動作期間
に印加される出力信号の時間積分値の極性の偏りを相殺
又は調整することができる信号波形(信号レベルV
び信号幅Tw)を有するように設定される。ここで、調
整信号の信号レベルVを規定するパルス信号CK1、
CK2の信号レベルとして、シフト動作において通常用
いられるハイレベルVddを適用する場合には、パルス信
号CK1、CK2の信号幅Tw(積算電圧調整期間)を
制御することにより、上記時間積分値の極性の偏りを相
殺又は調整することができる信号波形を設定するもので
あってもよい。
【0157】<第4の実施形態>次に、本発明に係るシ
フトレジスタ回路の第4の実施形態について、図面を参
照して説明する。図13は、第4の実施形態に係るシフ
トレジスタ回路に適用される信号保持ブロックの具体的
な構成を示す回路構成図である。ここでは、<k>段目
(1≦k≦n)の信号保持ブロックの回路構成のみを示
して説明する。なお、上述した第3の実施形態と同等の
構成については、同一の符号を付して説明する。
【0158】また、本実施形態に係るシフトレジスタ回
路の全体構成は、上述した第2の実施形態(図6)と略
同等であるので、以下の説明においては、適宜図6を参
照することとし、その際、各信号保持ブロックの符号R
SBk−1、RSB、RSBk+1、RSB
k+2を、各々RSDk−1、RSD、RS
k+1、RSDk+2と読み替えるものとする。さら
に、上述した第2の実施形態と同等の構成については、
同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。
【0159】本実施形態に係るシフトレジスタ回路は、
各信号保持ブロックRSDk−1〜RSDk+2が直列
に接続され、各信号保持ブロックRSDk−1〜RSD
k+ の出力信号OTk−1〜OTk+2が、各々の次
段の信号保持ブロックRSD 〜RSDk+3の入力信
号として供給される構成を有している。(図6参照)。
【0160】また、各信号保持ブロックRSDk−1
RSDk+2からの出力信号OT −1〜OT
k+2が、各々の前段の信号保持ブロックRSDk−2
〜RSDk+ のリセット信号として供給される構成を
有している。したがって、本実施形態に係るシフトレジ
スタ回路においても、上述した第2又は第3の実施形態
と同様に、最終段の信号保持ブロックRSDの次段
に、ダミーの信号保持ブロックが設けられ、このダミー
の信号保持ブロックからの出力信号が、最終段の信号保
持ブロックRSDのリセット端子RSTにリセット信
号として供給される。
【0161】ここで、各信号保持ブロックRSDk−1
〜RSDk+2は、図13に示すように、基本構成とし
て、8個のMOSトランジスタT41〜T48を有して
構成されている。具体的には、前段の出力信号保持ブロ
ックRSDk−1からの入力信号(出力信号O
k−1、又は、スタート信号)が供給される入力端子
INと接点NG(電圧保持接点)との間にソース、ドレ
イン端子が接続され、かつ、ゲート端子が入力端子IN
に接続されたMOSトランジスタT41(第1のトラン
ジスタ)と、接点NGと低電位電源Vss(第4の電圧信
号)との間に直列に接続され、ゲート端子に次段の出力
信号保持ブロックRSDk+1からの出力信号OT
k+1が印加されるMOSトランジスタT45(第5の
トランジスタ)、及び、出力制御信号SETB(第6の
電圧信号)が印加される制御端子CTLBに、ゲート端
子が接続されたMOSトランジスタT46(第6のトラ
ンジスタ)と、高電位電源Vdd(第5の電圧信号)と低
電位電源Vss(第4の電圧信号)との間に直列に接続さ
れ、ダイオード接続されたMOSトランジスタT48
(負荷)、及び、接点NGにゲート端子が接続されたM
OSトランジスタT42(第2のトランジスタ)と、信
号波形の変更が可能なパルス信号CK1(又はCK2;
第3の電圧信号)が印加される入力端子CLKと低電位
電源Vss(第4の電圧信号)との間に直列に接続され、
接点NGにゲート端子が接続されたMOSトランジスタ
T43(第3のトランジスタ)、及び、MOSトランジ
スタT42とT48の接続接点NHにゲート端子が接続
されたMOSトランジスタT44(第4のトランジス
タ)と、MOSトランジスタT43とT44の接続接点
に設けられた出力接点Noutと、出力制御信号SETA
(第2の電圧信号)が印加される制御端子CTLCと接
点NGとの間にソース、ドレイン端子が接続され、か
つ、ゲート端子が制御端子CTLCに接続されたMOS
トランジスタT47(第8のトランジスタ)と、を有し
て構成されている。
【0162】すなわち、本発明に係る入力制御部は、M
OSトランジスタT41により構成され、本発明に係る
出力制御部は、MOSトランジスタT42、T43、T
44、T47、T48により構成され、本発明に係る放
電制御部は、MOSトランジスタT45、T46により
構成されている。ここで、上述した信号保持ブロックの
回路を構成するMOSトランジスタT41〜T48は、
上述した各実施形態と同様に、全てnチャネル型の薄膜
トランジスタにより構成されており、そのゲート電圧−
ドレイン電流特性は、初期状態において、図26に示し
た特性曲線SP(実線)と同等であるものとする。
【0163】次に、上述した信号保持ブロックを適用し
たシフトレジスタ回路の駆動制御方法について説明す
る。本実施形態に係るシフトレジスタ回路の駆動制御方
法は、上述した第3の実施形態(図12)と略同等であ
るので、適宜図12を参照して、その説明を簡略化又は
省略する。また、以下の説明においては、図12を参照
する際には、各信号保持ブロックの符号RSCk−1
RSC、RSCk+1、RSCk+2を、各々RSD
k−1、RSD、RSDk+1、RSDk+2と、ま
た、接点NE、NFを、各々NG、NHと読み替えるも
のとする。
【0164】(シフト動作)まず、本実施形態に係るシ
フトレジスタ回路によるシフト動作の開始に先立って、
上述した第3の実施形態(図12参照)と同様に、出力
制御信号SETAをローレベルVssに設定するととも
に、出力制御信号SETBをハイレベルVddに設定す
る。これにより、図13において、出力制御信号SET
Aがゲート端子に印加されるMOSトランジスタT47
はオフ状態となって、出力制御信号SETAの接点NG
への供給が遮断され、また、出力制御信号SETBがゲ
ート端子に印加されるMOSトランジスタT46はオン
状態となって、接点NGの電位の低電位電源Vssへの放
電が、MOSトランジスタT45の動作状態に依存する
ことになるので、シフト動作時におけるシフトレジスタ
回路(信号保持ブロック)の回路構成は、上述した第3
の実施形態と同様に、実質的に第2の実施形態に示した
信号保持ブロック(図7)の回路構成と同一になる。
【0165】したがって、本実施形態に係るシフト動作
は、上述した第2又は第3の実施形態(図12参照)と
同等となり、初段又は<k>段目の信号保持ブロックR
SC の入力端子INに印加されたハイレベルの入力信
号が、パルス信号CK1及びCK2の印加タイミングに
同期して、順次各信号保持ブロック・・・RS
k− 、RSD、RSDk+1、RSDk+2・・
・に転送(シフト)されつつ、出力信号・・・OT
OTk+1、OTk+2、OTk+3・・・として出力
される。
【0166】(積算電圧調整動作)次いで、本実施形態
に係るシフトレジスタ回路による積算電圧調整動作につ
いて説明する。まず、積算電圧調整動作の開始に先立っ
て、上述した第3の実施形態(図12参照)と同様に、
パルス信号CK1及びCK2をともにローレベルV
設定する。また、上述した一連のシフト動作の終了によ
り、各段の信号保持ブロック・・・RSDk−1、RS
、RSDk+1、RSDk+2・・・はリセットさ
れた状態を保持する。すなわち、接点NGの電位がロー
レベルVssに設定されるので、MOSトランジスタT4
2及びT43はオフ状態に保持され、また、接続接点N
Hの電位がハイレベルVddに設定されるので、MOSト
ランジスタT44はオン状態に保持される。
【0167】このとき、各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSD、RSDk+1、RSDk+2・・
・の出力接点Noutには低電位電源Vssに応じた電位が
印加されるので、出力端子OUTからは、ローレベルV
の出力信号・・・OTk− 、OT、OTk+1
OTk+2・・・が出力される。
【0168】次いで、出力制御信号SETA及びSET
Bを制御して、出力制御信号SETAを任意のハイレベ
ルV(例えば、≒Vdd)及び任意の信号幅Tw(積算
電圧調整動作期間に相当)を有する信号波形に設定する
とともに、出力制御信号SETBを、出力制御信号SE
TAと反転関係となる信号レベル(ローレベルVss)及
び信号幅Twを有する信号波形に設定する。また、パル
ス信号CK1、CK2を制御して、いずれのパルス信号
も、上記出力制御信号SETA及びSETBに対応した
信号幅Tw及び任意のハイレベルVc(例えば、Vc≒
Vddとなるハイレベル)を有する同一の信号波形に設定
する。
【0169】そして、上述したような信号波形に設定さ
れた出力制御信号SETA、SETB、及び、パルス信
号CK1、CK2を、積算電圧調整動作を開始する任意
のタイミングで、全ての各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSD、RSD k+1、RSDk+2・・
・の制御端子CTLC、CTLB、及び、入力端子CL
Kに同時に印加する。
【0170】これにより、まず、制御端子CTLCにハ
イレベルVの出力制御信号SETAが印加されること
により、MOSトランジスタT47がオン動作して、出
力制御信号SETAの信号レベル(ハイレベルV)に
応じて接点NGの電位が高い状態になると、MOSトラ
ンジスタT42、T43がオン動作するとともに、接続
接点NHの電位が低い状態になって、MOSトランジス
タT44がオフ動作する。
【0171】このとき、MOSトランジスタT46のゲ
ート端子(制御端子CTLB)にはローレベルVssの出
力制御信号SETBが印加されてオフ状態にあるので、
MOSトランジスタT45の動作状態に関わらず、接点
NEの電位は放電されることなく保持される。また、M
OSトランジスタT44がオフ動作することにより、低
電位電源Vssの出力接点Noutへの供給が遮断される。
【0172】したがって、出力接点Noutには、MOS
トランジスタT43を介してパルス信号CK1の信号レ
ベル(ハイレベルVc)が供給されて、該信号レベルに
応じたハイレベルVを有する出力信号・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が各信
号保持ブロック・・・RSDk−1、RSD、RSD
+1、RSDk+2・・・の出力端子OUTから出力
される。
【0173】そして、積算電圧調整動作の終了時には、
出力制御信号SETAがハイレベルVからローレベル
に、出力制御信号SETBがローレベルVssからハ
イレベルVddに、また、パルス信号CK1(又はCK
2)がハイレベルVcからローレベルVに同時に切り
替わることにより、MOSトランジスタT47はオフ動
作して出力制御信号SETAの接点NGへの供給を遮断
するとともに、MOSトランジスタT46がオン動作
し、かつ、次段の各信号保持ブロック・・・RSD
RSDk+1、RSDk+2、RSDk+3・・・から
のハイレベルVの出力信号・・・OTk−1、O
、OTk+1、OTk+2・・・によりMOSトラ
ンジスタT45がオン状態にあることから、MOSトラ
ンジスタT45、T46を介して接点NGの電位が低電
位電源Vssに放電されて低い状態となる。
【0174】これにより、MOSトランジスタT42、
T43がオフ動作して、接続接点NHの電極が上昇し、
MOSトランジスタT44がオン動作することにより、
パルス信号CK1の出力接点Noutへの供給が遮断され
るとともに、低電位電源Vssが出力接点Noutに供給さ
れるので、各信号保持ブロック・・・RSDk−1、R
SD、RSDk+1、RSDk+2・・・の出力端子
OUTからは、低電位電源Vssに基づくローレベルV
を有する出力信号・・・OTk−1、OT、OT
k+1、OTk+2・・・が同時に出力される。
【0175】このとき、ローレベルVを有する次段の
出力信号・・・OT、OTk+1、OTk+2、OT
k+3・・・が各信号保持ブロック・・・RS
k−1、RSD、RSDk+1、RSDk+2・・
・にリセット信号として供給され、MOSトランジスタ
T45がオフ動作するが、入力端子INを介して前段の
出力信号・・・OTk−2、OTk−1、OT、OT
k+1・・・・・・が取り込まれることにより、接点N
Gの電位は低い状態が保持される。
【0176】このようにして、積算電圧調整動作期間に
おいては、各信号保持ブロック・・・RSDk−1、R
SD、RSDk+1、RSDk+2・・・の出力端子
OUTから、入力端子CLKに印加されたパルス信号C
K1又はCK2の信号レベルVc及び信号幅Twに対応
した信号波形を有する出力信号(調整信号)・・・OT
k−1、OT、OTk+1、OTk+2・・・が同時
に出力される。
【0177】したがって、このような構成を有するシフ
トレジスタ回路及びその駆動制御方法によれば、上述し
た第2の実施形態と同等の作用効果を得ることができ
る。特に、MOSトランジスタT46では、シフト動作
中、そのゲートがほぼハイレベルVddが続くのに対し、
そのドレインは常にローレベルVssであるため、図26
に示すVg−Id特性曲線SPになる傾向があった
が、積算電圧調整動作中にゲート電位をローレベルVss
とすることにより特性変化を緩和させることができる。
【0178】次に、本発明に係るシフトレジスタ回路の
適用例について、図面を参照して具体的に説明する。 <第1の適用例>図14は、本発明に係るシフトレジス
タ回路が適用される液晶表示装置の全体構成を示す概略
構成図であり、図15は、本適用例に係る液晶表示装置
の要部構成を示す詳細図である。なお、ここでは、液晶
表示装置として、アクティブマトリックス型の液晶表示
パネルを用いた液晶表示装置について説明する。
【0179】図14に示すように、本適用例に係る液晶
表示装置は、大別して、液晶表示パネル(表示手段)1
0と、ソースドライバ(信号ドライバ;表示駆動装置)
20と、ゲートドライバ(走査ドライバ;表示駆動装
置)30と、LCDコントローラ40と、システムコン
トロールIC50と、デジタル−アナログ変換器(以
下、D/A変換器と記す)60と、を有して構成されて
いる。
【0180】以下、各構成について説明する。液晶表示
パネル10は、図15に示すように、マトリクス状に配
置された画素電極、及び、画素電極に対向して配置され
た共通電極(コモン電極;コモン電圧Vcom)、画素電
極と共通電極の間に充填された液晶からなる液晶容量C
lcと、画素電極にソースが接続された薄膜トランジスタ
(以下、「画素トランジスタ」と記す)TFTと、マト
リクスの行方向に延伸し、複数の画素トランジスタTF
Tのゲートに接続された走査ラインLgと、マトリクス
の列方向に延伸し、複数の画素トランジスタTFTのド
レインに接続された信号ラインLdと、を有して構成さ
れ、後述するソースドライバ20及びゲートドライバ3
0により選択される画素電極に信号電圧を印加すること
により、液晶の配列を制御して所定の画像情報を表示出
力する。ここで、Csは、蓄積容量であり、上記液晶容
量Clc、蓄積容量Cs及び画素トランジスタTFTは、
液晶画素(表示画素)11を構成する。
【0181】ソースドライバ20は、後述するLCDコ
ントローラ50から供給される水平制御信号に基づい
て、画像信号R、G、Bに対応する信号電圧を信号ライ
ンLdを介して各画素電極に供給する。ここで、ソース
ドライバ20は、図15に示すように、概略、R、G、
B画像信号が入力されるサンプルホールド回路22と、
サンプルホールド回路22のサンプルホールド動作を制
御するシフトレジスタ21と、を有して構成され、シフ
トレジスタ21により一定方向にシフトして出力された
サンプルホールド制御信号が、サンプルホールド回路2
2に順次印加されることにより、印加されたR、G、B
画像信号に対応した信号電圧が、液晶表示パネル10の
各信号ラインLdに送出される。
【0182】一方、ゲートドライバ30は、LCDコン
トローラ40から供給される垂直制御信号に基づいて、
各走査ラインLgに走査信号を順次印加して選択状態と
し、上記信号ラインLdと交差する位置に配置された画
素電極(表示画素)に対して、上記ソースドライバ20
により信号ラインLdに供給された信号電圧を印加する
(書き込む)線順次駆動が行われる。ここで、ゲートド
ライバ30は、図15に示すように、概略、シフトレジ
スタ31とバッファ32と、を有して構成され、シフト
レジスタ31により一定方向にシフトして出力された制
御信号が、バッファ32を介して、所定のゲート信号と
して液晶表示パネル10の各走査ラインLgに印加され
ることにより、各画素トランジスタTFTが駆動制御さ
れ、上記ソースドライバ20により各信号ラインLdに
印加された信号電圧が、画素トランジスタTFTを介し
て、各画素電極に印加される。
【0183】LCDコントローラ40は、システムコン
トロールIC50から供給される水平同期信号HD、垂
直同期信号VD及びシステムクロックSYSCKに基づ
いて水平制御信号や垂直制御信号を生成し、データドラ
イバ20及びゲートドライバ30に各々供給することに
より、所定のタイミングで画素電極に信号電圧を印加し
て、液晶表示パネル10に所望の画像情報を表示させる
制御を行う。
【0184】システムコントロールIC50は、システ
ムクロックSYSCKを信号ドライバ20、LCDコン
トローラ40、D/A変換器60等に供給するととも
に、このシステムクロックSYSCKに同期した水平同
期信号HD、垂直同期信号VDをLCDコントローラ4
0に供給する。また、デジタルRGB信号からなる映像
信号を、D/A変換器60を介してアナログRGB信号
(画像信号R、G、B)として信号ドライバ20に出力
する。
【0185】すなわち、LCDコントローラ40とシス
テムコントロールIC50とは、図示を省略したインタ
ーフェースを介して、外部から供給される映像信号に基
づいて、液晶表示パネル10に所望の画像情報を表示さ
せるための種々の制御信号を生成して、信号ドライバ2
0及び走査ドライバ30に出力する駆動制御信号生成装
置を構成している。
【0186】上述したような構成を有する液晶表示装置
において、ソースドライバ20に設けられるシフトレジ
スタ21、及び、ゲートドライバ30に設けられるシフ
トレジスタ31として、本発明の第1の実施形態に係る
シフトレジスタ回路(図1)を良好に適用することがで
き、所定の周期を有するパルス信号CK1、CK2(及
び、入力制御信号φ1、φ2)に基づいて、上述した各
信号保持ブロック(図2)から順次出力される出力信号
を、上記サンプルホールド制御信号又はバッファ32に
出力される制御信号として利用することができる。
【0187】ここで、シフトレジスタ21、31におい
て、本発明に係るシフトレジスタ回路と同等のシフト動
作(第1の信号出力動作)及び積算電圧調整動作(第2
の信号出力動作)を選択的に実行させるための動作制御
信号(入力制御信号φ1、φ2及び出力制御信号SE
T)は、例えば、LCDコントローラ40によって生
成、出力するように構成することができる。また、LC
Dコントローラ40によって出力制御信号SETのみを
生成、出力して、ソースドライバ20及びゲートドライ
バ30内の図示を省略した構成により、パルス信号CK
1、CK2に同期する入力制御信号φ1、φ2を生成す
るものであってもよい。
【0188】このような本発明に係るシフトレジスタ回
路の液晶表示装置への適用によれば、シフトレジスタ2
1、31をシフト動作させて、上記線順次駆動を実行す
る際に、シフトレジスタ21、31を構成する各信号保
持ブロックの入力制御部(MOSトランジスタT11の
ゲート端子)に入力制御信号φ1、φ2が繰り返し印加
され、該印加電圧の時間積分値の正負極性の偏りに起因
して、入力制御部の動作特性(MOSトランジスタT1
1のしきい値特性)が変動した場合であっても、任意の
タイミングで、あるいは、所定の周期でシフトレジスタ
21、31を積算電圧調整動作させることにより、各信
号保持ブロックの入力制御部(MOSトランジスタT1
1のゲート端子)に対して、上記該印加電圧の時間積分
値の極性の偏りを相殺又は調整する信号波形を有する調
整信号を一括して同時に印加することができるので、上
記入力制御部の動作特性の劣化を抑制して良好なシフト
動作を保証して、誤動作や表示特性の劣化の少ない液晶
表示装置を提供することができる。
【0189】<第2の適用例>次に、本発明に係るシフ
トレジスタ回路の他の適用例として、本発明に係るシフ
トレジスタ回路を画像読取装置(又は、撮像装置)に適
用した場合について、図面を参照して具体的に説明す
る。まず、本適用例に係る画像読取装置に適用して最適
な読取画素(フォトセンサ)の一例として、ダブルゲー
ト型フォトセンサについて説明する。
【0190】図16は、ダブルゲート型フォトセンサの
概略構成を示す断面構造図である。図16(a)に示す
ように、ダブルゲート型フォトセンサ110は、励起光
(例えば、可視光)が入射されると電子−正孔対が生成
されるアモルファスシリコン等の半導体層(チャネル
層)111と、半導体層111の両端にそれぞれ設けら
れたnシリコンからなる不純物層117、118と、
不純物層117、118上に形成されたクロム、クロム
合金、アルミ、アルミ合金等から選択された可視光に対
して不透明のドレイン電極112及びソース電極113
と、半導体層111の上方(図面上方)にブロック絶縁
膜114及び上部(トップ)ゲート絶縁膜115を介し
て形成されたITO等の透明導電膜からなり、可視光に
対して透過性を示すトップゲート電極(第1のゲート電
極)121と、半導体層111の下方(図面下方)に下
部(ボトム)ゲート絶縁膜116を介して形成されたク
ロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金等の可視光に対
して不透明なボトムゲート電極(第2のゲート電極)1
22と、を有して構成されている。そして、このような
構成を有するダブルゲート型フォトセンサ110が、ガ
ラス基板等の透明な絶縁性基板119上にマトリクス状
に複数形成されている。
【0191】ここで、図16(a)において、トップゲ
ート絶縁膜115、ブロック絶縁膜114、ボトムゲー
ト絶縁膜116、トップゲート電極121上に設けられ
る保護絶縁膜120は、いずれも半導体層111を励起
する可視光に対して透過率の高い材質、例えば、窒化シ
リコン等により構成されることにより、図面上方から入
射する光のみを検知する構造を有している。なお、この
ようなダブルゲート型フォトセンサ110は、一般に、
図16(b)に示すような等価回路により表される。こ
こで、TGはトップゲート端子、BGはボトムゲート端
子、Sはソース端子、Dはドレイン端子である。
【0192】次いで、上述したダブルゲート型フォトセ
ンサの駆動制御方法について、図面を参照して説明す
る。図17は、ダブルゲート型フォトセンサの基本的な
駆動制御動作の一例を示すタイミングチャートであり、
図18は、ダブルゲート型フォトセンサの動作を示す概
念図であり、図19は、ダブルゲート型フォトセンサの
出力電圧の光応答特性を示す図である。ここでは、上述
したダブルゲート型フォトセンサの構成(図16)を適
宜参照しながら説明する。
【0193】まず、リセット動作(初期化動作、初期化
ステップ)においては、図17、図18(a)に示すよ
うに、ダブルゲート型フォトセンサ110のトップゲー
ト端子TGにパルス電圧(以下、「リセットパルス」と
記す;例えば、Vtg=+15Vのハイレベル)φTを印
加して、半導体層111、及び、ブロック絶縁膜114
における半導体層111との界面近傍に蓄積されている
キャリヤ(ここでは、正孔)を放出する(リセット期間
Trst)。
【0194】次いで、光蓄積動作においては、図17、
図18(b)に示すように、トップゲート端子TGにロ
ーレベル(例えば、Vtg=−15V)のバイアス電圧φ
Tを印加することにより、リセット動作を終了し、キャ
リヤ蓄積動作による光蓄積期間(電荷蓄積動作)Tsが
スタートする。光蓄積期間Tsにおいては、トップゲー
ト電極121側から入射した光量に応じて半導体層11
1の入射有効領域、すなわち、キャリヤ発生領域で電子
−正孔対が生成され、半導体層111、及び、ブロック
絶縁膜114における半導体層111との界面近傍、す
なわち、チャネル領域周辺に正孔が蓄積される。
【0195】そして、プリチャージ動作においては、図
17、図18(c)に示すように、光蓄積期間Tsに並
行して、プリチャージ信号φpgに基づいてドレイン端子
Dに所定の電圧(プリチャージ電圧)Vpgを印加し、ド
レイン電極112に電荷を保持させる(プリチャージ期
間Tprch)。
【0196】次いで、読み出し動作においては、図1
7、図18(d)に示すように、プリチャージ期間Tpr
chを経過した後、ボトムゲート端子BGにハイレベル
(例えば、Vbg=+10V)のバイアス電圧(読み出し
選択信号;以下、「読み出しパルス」と記す)φBを印
加することにより、ダブルゲート型フォトセンサ110
をON状態にする(読み出し期間Tread)。
【0197】ここで、読み出し期間Treadにおいては、
チャネル領域に蓄積されたキャリヤ(正孔)が逆極性の
トップゲート端子TGに印加されたVtg(−15V)を
緩和する方向に働くため、ボトムゲート端子BGのVbg
(+15V)によりnチャネルが形成され、ドレイン電
流に応じてドレイン端子Dの電圧(ドレイン電圧)VD
は、図18、図19(a)に示すように、プリチャージ
電圧Vpgから時間の経過とともに徐々に低下する傾向を
示す。
【0198】すなわち、光蓄積期間Tsにおける光蓄積
状態が暗状態で、チャネル領域にキャリヤ(正孔)が蓄
積されていない場合には、図18(e)に示すように、
トップゲート端子TGに負バイアスをかけることによっ
て、ボトムゲート端子BGの正バイアスが打ち消され、
ダブルゲート型フォトセンサ110はOFF状態とな
り、図19(a)に示すように、時間の経過に関わら
ず、ドレイン電圧VDがほぼそのまま保持されることに
なる。
【0199】一方、光蓄積状態が明状態の場合には、図
18(d)に示すように、チャネル領域に入射光量に応
じたキャリヤ(正孔)が捕獲されているため、トップゲ
ート端子TGの負バイアスを打ち消すように作用し、こ
の打ち消された分だけボトムゲート端子BGの正バイア
スによって、ダブルゲート型フォトセンサ110はON
状態となる。そして、この入射光量に応じたON抵抗に
したがって、図19(a)に示すように、時間の経過に
より、ドレイン電圧VDは、徐々に低下することにな
る。
【0200】したがって、図19(a)に示したよう
に、ドレイン電圧VDの変化傾向は、トップゲート端子
TGへのリセットパルスφTの印加によるリセット動作
の終了時点から、ボトムゲート端子BGに読み出しパル
スφBが印加されるまでの時間(光蓄積期間Ts)に受
光した光量に深く関連し、蓄積されたキャリヤが少ない
場合には緩やかに低下する傾向を示し、また、蓄積され
たキャリヤが多い場合には急峻に低下する傾向を示す。
そのため、読み出し期間Treadがスタートして、所定の
時間経過後のドレイン電圧VDを検出することにより、
あるいは、所定のしきい値電圧を基準にして、その電圧
に至るまでの時間を検出することにより、照射光の光量
が換算される。
【0201】なお、図17に示したタイミングチャート
において、プリチャージ期間Tprchの経過後、図18
(f)、(g)に示すように、ボトムゲート端子BGに
ローレベル(例えば、Vbg=0V)を印加した状態を継
続すると、ダブルゲート型フォトセンサ110はOFF
状態を持続し、図4(b)に示すように、ドレイン電圧
VDは、プリチャージ電圧Vpgを保持する。このよう
に、ボトムゲート端子BGへの電圧の印加状態により、
ダブルゲート型フォトセンサ110の読み出し状態を選
択する選択機能が実現される。
【0202】次に、本発明に係るシフトレジスタ回路が
適用される画像読取装置について、図面を参照して説明
する。なお、以下に示す適用例においては、読取画素と
して、上述したダブルゲート型フォトセンサを適用した
構成について示すが、本発明の適用例となる画像読取装
置に用いられるフォトセンサは、このダブルゲート型フ
ォトセンサに限定されるものではなく、フォトダイオー
ドや薄膜トランジスタ(TFT)等、他の構成のフォト
センサを用いたフォトセンサシステムに対しても同様に
適用することができる。
【0203】図20は、本発明に係るシフトレジスタ回
路が適用される画像読取装置の全体構成を示す概略構成
図であり、図21は、本適用例に係る画像読取装置の要
部構成を示す詳細図である。図20に示すように、本適
用例に係る画像読取装置は、大別して、フォトセンサア
レイ(画像読取手段)200と、トップゲートドライバ
(読取駆動装置)210と、ボトムゲートドライバ22
0(読取駆動装置)と、ドレインドライバ230と、ア
ナログ−デジタル変換器(以下、A/Dコンバータと記
す)240と、コントローラ250と、記憶部260
と、を有して構成されている。ここで、フォトセンサア
レイ200、トップゲートドライバ210、ボトムゲー
トドライバ220及びドレインドライバ230からなる
画像読取装置の要部構成を、便宜的に「フォトセンサシ
ステム」と呼ぶ。
【0204】以下、各構成について説明する。フォトセ
ンサアレイ200は、図21に示すように、透明な絶縁
性基板119上に、例えば、n行×m列のマトリクス状
に配列された複数のダブルゲート型フォトセンサ110
と、各ダブルゲート型フォトセンサ110のトップゲー
ト端子TG(トップゲート電極21)及びボトムゲート
端子BG(ボトムゲート電極22)を各々行方向に接続
して伸延するトップゲートライン201及びボトムゲー
トライン202と、各ダブルゲート型フォトセンサ10
のドレイン端子D(ドレイン電極12)を列方向に接続
したドレインライン(データライン)203と、ソース
端子S(ソース電極13)を列方向に接続するととも
に、接地電位に接続されたソースライン(コモンライ
ン)204と、を備えて構成されている。
【0205】また、トップゲートドライバ210は、ト
ップゲートライン201を介して、ダブルゲート型フォ
トセンサ110のトップゲート端子TGにリセットパル
スφT1、φT2、…φTi、…φTnを順次印加す
る。ボトムゲートドライバ220は、ボトムゲートライ
ン202を介して、ダブルゲート型フォトセンサ110
のボトムゲート端子BGに読み出しパルスφB1、φB
2、…φBi、…φBnを順次印加する。ここで、トッ
プゲートドライバ210及びボトムゲートドライバ22
0は、上述した液晶表示装置(図14)におけるゲート
ドライバ30と同様に、概略、シフトレジスタとバッフ
ァを有して構成されている。
【0206】ドレインドライバ230は、ドレインライ
ン203に接続され、ダブルゲート型フォトセンサ11
0へのプリチャージ電圧Vpgの印加及びドレインライン
電圧VD1、VD2、VD3、…VDmの読み出しを行
うためのコラムスイッチ231、プリチャージスイッチ
232、アンプ233から構成されている。
【0207】なお、図21において、φtg及びφbgは、
それぞれリセットパルスφT1、φT2、…φTi、…
φTn、及び、読み出しパルスφB1、φB2、…φB
i、…φBnを生成するための制御信号、φpgは、プリ
チャージ電圧Vpgを印加するタイミングを制御するプリ
チャージ信号である。A/Dコンバータ240は、ドレ
インドライバ230により読み出されたドレインライン
電圧(アナログ信号)をデジタル信号からなる画像デー
タに変換する。
【0208】コントローラ250は、トップゲートドラ
イバ210及びボトムゲートドライバ220に制御信号
φtg、φbgを出力することにより、トップゲートドライ
バ210及びボトムゲートドライバ220の各々から、
フォトセンサアレイ200を構成する各ダブルゲート型
フォトセンサ110のトップゲート端子TG及びボトム
ゲート端子BGに所定の信号電圧(リセットパルスφT
i、読み出しパルスφBi)を印加するリセット動作や
読み出し動作を制御する。また、プリチャージスイッチ
232にプリチャージ信号φpgを出力することにより、
各ダブルゲート型フォトセンサ110のドレイン端子D
にプリチャージ電圧Vpgを印加して(プリチャージ動
作)、被検出体の画像パターンに対応して各ダブルゲー
ト型フォトセンサ110に蓄積された電荷量に応じたド
レイン電圧VDを検出する動作を制御する。
【0209】また、コントローラ250には、ドレイン
ドライバ230により読み出された出力電圧Voutが、
A/Dコンバータ240を介してデジタル信号に変換さ
れ、画像データとして入力される。コントローラ250
は、この画像データに対して、所定の画像処理を施した
り、RAM等の記憶部260への書き込み、読み出しを
行うとともに、画像データの照合や加工等の所定の機能
処理を実行する外部機能部300に対するインタフェー
スとしての機能をも備えている。
【0210】このような構成において、トップゲートド
ライバ210からトップゲートライン201を介して、
トップゲート端子TGに所定の電圧を印加することによ
り、フォトセンス機能が実現され、ボトムゲートドライ
バ220からボトムゲートライン202を介して、ボト
ムゲート端子BGに所定の電圧を印加し、ドレインライ
ン203を介して、ダブルゲート型フォトセンサ10の
ドレイン電圧をコラムスイッチ231に取り込んで出力
電圧Voutとして出力することにより読み出し機能が実
現される。
【0211】そして、本適用例に係る画像読取装置にお
いては、上述したようなトップゲートドライバ210及
びボトムゲートドライバ220に設けられるシフトレジ
スタに、本発明の第1乃至第4の実施形態に係るシフト
レジスタ回路を適用した構成を有し、所定の周期を有す
るパルス信号CK1、CK2(及び、入力制御信号φ
1、φ2)に基づいて、上述したシフトレジスタ回路
(図1、図6)の各信号保持ブロック(図2、図7、図
11、図13)から順次出力される出力信号をバッファ
を介して、上記トップゲートライン201及びボトムゲ
ートライン202に出力することにより、フォトセンサ
システムを駆動する信号(リセットパルスφTi、読み
出しパルスφBi)として利用される。
【0212】ここで、トップゲートドライバ210及び
ボトムゲートドライバ220に設けられるシフトレジス
タにおいて、本発明に係るシフトレジスタ回路と同等の
シフト動作(すなわち、画像読取動作;第1の信号出力
動作)、及び、積算電圧調整動作(第2の信号出力動
作)を選択的に実行させるための動作制御信号(本発明
の第1乃至第4の実施形態に示したパルス信号CK1、
CK2、入力制御信号φ1、φ2及び出力制御信号SE
T、SETA、SETB)は、例えば、コントローラ2
50によって生成、出力するように構成することができ
る。また、コントローラ250によって出力制御信号S
ET、SETA、SETBのみを生成、出力して、トッ
プゲートドライバ210及びボトムゲートドライバ22
0内で、パルス信号CK1、CK2の信号波形を変更制
御するように構成してもよい。
【0213】次に、本適用例に係る画像読取装置の駆動
制御方法の一例について、図面を参照して説明する。な
お、以下に示す各動作においては、上記動作制御信号の
信号波形や印加タイミングは、上述したコントローラ2
50により設定制御され、トップゲートドライバ210
及びボトムゲートドライバ220に設けられるシフトレ
ジスタに個別に供給されるものとして説明する。
【0214】図22は、上述したフォトセンサシステム
の駆動制御方法の一例を示すタイミングチャートであ
り、図23は、画像読取装置の画像読取動作及び積算電
圧調整動作において、トップゲートライン及びボトムゲ
ートラインに印加される信号の信号波形の関係を示す図
である。ここでは、上述した画像読取装置及びフォトセ
ンサシステムの構成(図20、図21)を適宜参照しな
がら、駆動制御方法を説明する。
【0215】(画像読取動作)本適用例における画像読
取動作(第1の信号出力動作)は、図22に示すよう
に、まず、トップゲートドライバ210からトップゲー
トライン201の各々に、リセットパルスφT1、φT
2、…φTnを順次印加して、初期化動作(リセット期
間Trst)をスタートし、各行毎のダブルゲート型フォ
トセンサ110を初期化する。
【0216】次いで、リセット期間Trst経過後、リセ
ットパルスφT1、φT2、…φTnが順次立ち下が
り、初期化動作が終了することにより、光蓄積動作がス
タートして、所定の光蓄積期間Ts、各行毎のダブルゲ
ート型フォトセンサ10のトップゲート電極側から入射
される光量に応じてチャネル領域に電荷(正孔)が発生
し、蓄積される。ここで、図22に示すように、光蓄積
期間Ts内に並行して、ドレインドライバ230からド
レインライン203の各々にプリチャージ電圧Vpgを印
加することにより、プリチャージ動作(プリチャージ期
間Tprch)をスタートし、ドレインライン203を介し
て各列毎のダブルゲート型フォトセンサ110のドレイ
ン電極にプリチャージ電圧Vpgに基づく所定の電圧を保
持させる。
【0217】次いで、光蓄積期間Ts及びプリチャージ
期間Tprchが経過(光蓄積動作及びプリチャージ動作が
終了)したダブルゲート型フォトセンサ10に対して、
各行毎にボトムゲートドライバ220からボトムゲート
ライン202を介して、読み出しパルスφB1、φB
2、…φBnを順次印加して、読み出し動作(読み出し
期間Tread)をスタートし、各行毎のダブルゲート型フ
ォトセンサ110に蓄積された電荷に対応するドレイン
電圧VD1、VD2、VD3、…VDmの変化を、各ド
レインライン203を介して、ドレインドライバ230
により同時に検出し、シリアルデータ又はパラレルデー
タからなる出力電圧Voutとして読み出す。
【0218】なお、各ダブルゲート型フォトセンサ11
0における入射光量の検出方法は、各ドレインライン2
03の電圧VD1、VD2、VD3、…VDmの低下傾
向を、読み出し動作がスタートして、所定の時間(読み
出し期間Tread)経過後の電圧値を検出することによ
り、あるいは、所定のしきい値電圧を基準にして、その
電圧値に至るまでの時間を検出することにより、入射光
量を換算する。
【0219】(積算電圧調整動作)次いで、本適用例に
おける積算電圧調整動作(第2の信号出力動作)は、ま
ず、コントローラ250において、上述した画像読取動
作期間Tvに、各トップゲートライン201に印加され
たリセットパルスφTi(φT1、φT2、…φT
n)、及び、各ボトムゲートライン202に印加された
読み出しパルスφBi(φB1、φB2、…φBn)の
時間積分値を算出し、その正負極性の偏りを相殺又は調
整する信号波形を有する調整信号を設定するための動作
制御信号(本発明の第1乃至第4の実施形態に示したパ
ルス信号CK1、CK2、入力制御信号φ1、φ2及び
出力制御信号SET、SETA、SETB)を、トップ
ゲートドライバ210及びボトムゲートドライバ220
に設けられた各シフトレジスタに出力する。
【0220】具体的には、図23(a)に示すように、
画像読取動作期間Tvに、トップゲートライン201に
リセットパルスφTiがリセット期間Trst印加された
場合、トップゲートライン201における時間積分値の
平均値Vteは、リセットパルスφTiのハイレベルを正
電圧VtgH、ローレベルを負電圧VtgLとすると、上記
(1)式に基づいて、次式のように表される。 Vte={VtgH×Trst+VtgL×(Tv−Trst)}/Tv・・・(3) ここで、Tv≫Trstであり、かつ、VtgLは、負電圧で
あるので、画像読取動作期間における時間積分値、又
は、その平均値Vteは、負電圧側に大きく偏っているこ
とになる。
【0221】また、図23(b)に示すように、画像読
取動作期間Tvに、ボトムゲートライン202に読み出
しパルスφBiが読み出し期間Tread印加された場合、
ボトムゲートライン202における時間積分値の平均値
Vbeは、読み出しパルスφBiのハイレベルを正電圧V
bgH、ローレベルを負電圧VbgLとすると、上記(1)式
に基づいて、次式のように表される。 Vbe={VbgH×Tread+VbgL×(Tv−Tread)}/Tv・・・(4) ここで、Tv≫Treadであり、かつ、VbgLは、負電圧
であるので、画像読取動作期間における時間積分値、又
は、その平均値Vbeは、リセットパルスφTiの場合と
同様に、負電圧側に大きく偏っていることになる。
【0222】そのため、このような特定の極性に偏った
リセットパルスφTi及び読み出しパルスφBiが各ダ
ブルゲート型フォトセンサのトップゲート端子TG及び
ボトムゲート端子BGに印加される状態が継続すること
により、従来技術に示した場合(図26)と同様に、ト
ランジスタ特性の劣化を生じ、ダブルゲート型フォトセ
ンサの受光感度の劣化や誤動作を生じる可能性がある。
【0223】そこで、本適用例においては、コントロー
ラ250からトップゲートドライバ210の動作状態を
制御する動作制御信号ADTを出力して、画像読取動作
期間における時間積分値、又は、その平均値Vteの極性
の偏りに対して、次式に示すような信号波形(信号レベ
ル及び信号幅)を有する調整信号を各トップゲートライ
ン201に同時に印加するトップゲート電圧調整動作
(第1の積算電圧調整動作)を実行する。 {VtgH×Trst+VtgL×(Tv−Trst)}+VtgH×Twte=0・・(5)
【0224】また、同様に、コントローラ250からボ
トムゲートドライバ220の動作状態を制御する動作制
御信号ADBを出力して、画像読取動作期間における時
間積分値、又は、その平均値Vbeの極性の偏りに対し
て、次式に示すような信号波形(信号レベル及び信号
幅)を有する調整信号を各ボトムゲートライン202に
同時に印加するボトムゲート電圧調整動作(第2の積算
電圧調整動作)を実行する。 {VbgH×Tread+VbgL×(Tv−Tread)}+VbgH×Twbe=0・・(6)
【0225】なお、ここでは、調整信号の信号レベルと
して、リセットパルスφTi及び読み出しパルスφBi
に用いられる信号レベル(ハイレベルVtgH、VbgH)を
そのまま適用した場合について示した。このような信号
レベルの設定により、リセットパルスφTiや読み出し
パルスφBiの信号レベルを設定する電源供給回路の構
成を変更する必要がなく、また、調整信号の信号幅Twt
e、Twbeのみを制御する簡易な手法により、上記
(5)、(6)式の関係を満たす、或いは、近づくよう
な調整信号を設定することができる。
【0226】このような積算電圧調整動作によれば、画
像読取動作によりダブルゲート型フォトセンサ110に
印加されるリセットパルスφTiや読み出しパルスφB
iの時間積分値の極性の偏りに対して、所定の信号波形
(信号レベル及び信号幅)を有する調整信号を印加する
ことにより、上記時間積分値の極性の偏りを相殺又は調
整することができるので、ダブルゲート型フォトセンサ
の受光感度の劣化や誤動作の発生を抑制して、読取感度
の劣化や誤動作が抑制された信頼性の高い画像読取装置
を提供することができる。
【0227】また、トップゲート電圧調整動作及びボト
ムゲート電圧調整動作により、上記調整信号を複数のト
ップゲートライン、又は、複数のボトムゲートラインに
対して、所定のタイミングで一括して同時に印加して、
上記時間積分値の極性の偏りを相殺又は調整することが
できるので、ダブルゲート型フォトセンサの素子特性の
劣化を短時間で補正することができ、画像読取装置の画
像読取機能を良好に維持することができる。
【0228】なお、上述した適用例においては、図22
に示したように、トップゲート電圧調整動作及びボトム
ゲート電圧調整動作を、異なるタイミングで実行する場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、双方の積算電圧調整動作を同時に、又は、相
互にオーバーラップさせて実行するものであってもよ
い。
【0229】また、上述した適用例においては、トップ
ゲート電圧調整動作及びボトムゲート電圧調整動作を、
画像読取動作の直後に実行する駆動制御方法について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画
像読取動作の直前に実行するものであってもよいし、所
定の時間間隔毎に実行するようにしてもよい。要する
に、画像読取動作の際に、ダブルゲート型フォトセンサ
の素子特性の劣化が補正された状態にあればよい。
【0230】
【発明の効果】本発明によれば、直列に接続された複数
の信号保持手段を備えたシフトレジスタ回路において、
前記シフトレジスタ回路は、前記複数の信号保持手段を
介して、初段の前記信号保持手段に入力された入力信号
を、順次、次段以降の前記信号保持手段にシフトしつ
つ、前記信号保持手段の各々から第1の出力信号を順次
出力する第1の信号出力動作と、所定の出力制御信号を
入力することにより、前記複数の信号保持手段の各々か
ら、前記第1の信号出力動作によって出力された前記第
1の出力信号の信号レベルの時間積分値の極性の偏りを
調整する所定の信号レべル及び信号幅を有する第2の出
力信号を同時に出力する第2の信号出力動作と、を選択
的に実行することを特徴としている。ここで、上記第2
の出力信号は、前記第1の信号出力動作によって出力さ
れた前記第1の出力信号の信号レベルの時間積分値の極
性の偏りを調整する所定の信号レべル及び信号幅を有す
るように設定されている。
【0231】すなわち、第1の信号出力動作において
は、各段の信号保持手段から所定の信号レベルを有する
第1の出力信号(シフト信号)が順次出力されて、通常
のシフト動作が実現される。一方、第2の信号出力動作
においては、出力制御信号の入力をトリガーとして、各
段の信号保持手段から所定の信号波形(信号レべル及び
信号幅)を有する第2の出力信号(調整信号)が同時に
出力されて、第1の信号出力動作における第1の出力信
号の時間積分値の極性の偏りを調整する積算電圧調整動
作が実行される。
【0232】このような第1及び第2の信号出力動作を
選択的に繰り返し実行することにより、シフト動作(第
1の信号出力動作)において、各段の信号保持手段を構
成する電界効果トランジスタのゲート電極に、正負極性
の偏ったゲート信号(第1の出力信号)が印加されるこ
とに起因して、電界効果トランジスタのしきい値特性の
変動が生じた場合であっても、積算電圧調整動作(第2
の信号出力動作)において、所定の信号波形を有する調
整信号(第2の出力信号)が、各段の信号保持手段の電
界効果トランジスタのゲート電極に同時に印加されるの
で、シフト動作における上記ゲート信号の信号レベルの
時間積分値(又は、積算電圧の時間平均値)の正又は負
極性への偏りを相殺又は調整することができ、上記電界
効果トランジスタのしきい値特性の変動に起因するシフ
トレジスタ回路の誤動作や動作特性の劣化を抑制して、
信頼性の高いシフトレジスタ回路を提供することができ
る。
【0233】また、このような構成を有するシフトレジ
スタ回路を、電界効果トランジスタ構造を有するフォト
センサを画像読取手段に用いた画像読取装置の読取駆動
装置に適用した場合、上記第1及び第2の信号出力動作
を選択的に繰り返し実行することにより、画像読取動作
(第1の信号出力動作)において、各フォトセンサを走
査する際に、各フォトセンサに正負極性の偏った走査信
号(第1の出力信号)が印加されることに起因して、フ
ォトセンサの素子特性の変動が生じた場合であっても、
積算電圧調整動作(第2の信号出力動作)において、所
定の信号波形を有する調整信号(第2の出力信号)が、
各フォトセンサに同時に印加されるので、画像読取動作
における上記走査信号の信号レベルの時間積分値(又
は、積算電圧の時間平均値)の正又は負極性への偏りを
相殺又は調整することができ、上記フォトセンサの素子
特性の変動に起因する画像読取装置の誤動作や読取感度
の劣化を抑制して、信頼性の高い画像読取装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシフトレジスタ回路の第1の実施
形態を示す概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に係るシフトレジスタ回路に適
用される信号保持ブロックの具体的な構成を示す回路構
成図である。
【図3】第1の実施形態に適用される信号保持ブロック
の各端子及び接点の電位の変化を示すタイミングチャー
トである。
【図4】第1の実施形態に係るシフトレジスタ回路の動
作を示すタイミングチャートである。
【図5】第1の実施形態に係るシフトレジスタ回路のシ
フト動作及び積算電圧調整動作における出力信号の信号
波形の関係を示す図である。
【図6】本発明に係るシフトレジスタ回路の第2の実施
形態を示す概略構成図である。
【図7】第2の実施形態に係るシフトレジスタ回路に適
用される信号保持ブロックの具体的な構成を示す回路構
成図である。
【図8】第2の実施形態に適用される信号保持ブロック
の各端子及び接点の電位の変化を示すタイミングチャー
トである。
【図9】第2の実施形態に係るシフトレジスタ回路の動
作を示すタイミングチャートである。
【図10】第2の実施形態に係るシフトレジスタ回路の
積算電圧調整動作の詳細な電圧変化を示すタイミングチ
ャートである。
【図11】本発明に係るシフトレジスタ回路の第3の実
施形態に適用される信号保持ブロックの具体的な構成を
示す回路構成図である。
【図12】第3の実施形態に係るシフトレジスタ回路の
動作を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明に係るシフトレジスタ回路の第4の実
施形態に適用される信号保持ブロックの具体的な構成を
示す回路構成図である。
【図14】本発明に係るシフトレジスタ回路が適用され
る液晶表示装置(第1の適用例)の全体構成を示す概略
構成図である。
【図15】第1の適用例に係る液晶表示装置の要部構成
を示す詳細図である。
【図16】ダブルゲート型フォトセンサの概略構成を示
す断面構造図である。
【図17】ダブルゲート型フォトセンサの基本的な駆動
制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
【図18】ダブルゲート型フォトセンサの動作を示す概
念図である。
【図19】ダブルゲート型フォトセンサの出力電圧の光
応答特性を示す図である。
【図20】本発明に係るシフトレジスタ回路が適用され
る画像読取装置(第2の適用例)の全体構成を示す概略
構成図である。
【図21】第2の適用例に係る画像読取装置の要部構成
を示す詳細図である。
【図22】フォトセンサシステムの駆動制御方法の一例
を示すタイミングチャートである。
【図23】第2の適用例に係る画像読取装置の画像読取
動作及び積算電圧調整動作において、トップゲートライ
ン及びボトムゲートラインに印加される信号の信号波形
の関係を示す図である。
【図24】従来技術におけるシフトレジスタ回路を示す
概略構成図である。
【図25】従来技術におけるシフトレジスタ回路の動作
を示すタイミングチャートである。
【図26】電界効果トランジスタにおけるゲート電圧−
ドレイン電流特性(しきい値特性)の変動傾向を示す図
である。
【図27】フォトセンサに印加されるパルスの電圧波形
と、積算電圧の時間平均値の偏りを示す図である。
【符号の説明】
RSAk−1〜RSAk+2、RSBk−1〜RSB
k+2 信号保持ブロック T11〜T16、T21〜T27、T31〜T38、T
41〜T48MOSトランジスタ OTk−1〜OTk+2 出力信号 CK1、CK2 パルス信号 φ1、φ2 パルス信号 SET、SETA、SETB 出力制御信号 NA、NC、NE、NG 接点 NB、ND、NF、NH 接続接点 Nout 出力接点 10 液晶表示パネル 20 ソースドライバ 30 ゲートドライバ 21、31 シフトレジスタ 40 LCDコントローラ 110 ダブルゲート型フォトセンサ 200 フォトセンサアレイ 210 トップゲートドライバ 220 ボトムゲートドライバ 230 ドレインドライバ 250 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H04N 5/335 Z E 5/66 102 5/66 102B Fターム(参考) 5C006 AF51 AF52 AF82 BB11 BC03 BC12 BF02 BF03 BF11 BF25 BF31 FA21 5C024 CX00 GX02 GX03 HX02 5C058 AA08 BA35 5C080 AA10 BB05 DD09 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数の信号保持手段を
    備えたシフトレジスタ回路において、 前記シフトレジスタ回路は、 前記複数の信号保持手段を介して、初段の前記信号保持
    手段に入力された入力信号を、順次、次段以降の前記信
    号保持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々か
    ら第1の出力信号を順次出力する第1の信号出力動作
    と、 所定の出力制御信号を入力することにより、前記複数の
    信号保持手段の各々から、前記第1の信号出力動作によ
    って出力された前記第1の出力信号の信号レベルの時間
    積分値の極性の偏りを調整する所定の信号レべル及び信
    号幅を有する第2の出力信号を同時に出力する第2の信
    号出力動作と、を選択的に実行することを特徴とするシ
    フトレジスタ回路。
  2. 【請求項2】 前記複数の信号保持手段の各々は、 第1の信号タイミングで前記入力信号を取り込み、該入
    力信号に基づく信号レベルを保持する入力制御部と、 前記保持された信号レベルに基づいて、所定の信号レベ
    ルを有する前記第1又は第2の出力信号を出力する出力
    制御部と、 第2の信号タイミングで前記保持された信号レベルを放
    電する放電制御部と、を備えていることを特徴とする請
    求項1記載のシフトレジスタ回路。
  3. 【請求項3】 前記信号保持手段は、前記第1の信号出
    力動作の際、前記入力制御部に印加される入力制御信号
    の印加タイミングに基づいて、前記入力信号を取り込む
    ことを特徴とする請求項2に記載のシフトレジスタ回
    路。
  4. 【請求項4】 前記信号保持手段は、前記第1の信号出
    力動作の際、前記入力制御部に入力される前記入力信号
    の入力タイミングに基づいて、前記入力信号を取り込む
    ことを特徴とする請求項2に記載のシフトレジスタ回
    路。
  5. 【請求項5】 前記信号保持手段は、周期的に所定の高
    い信号レベルを有する第1の電圧信号と、少なくとも信
    号レベルの変更が可能な第2の電圧信号が、前記出力制
    御部に供給され、 前記第1の信号出力動作の際、前記第1の電圧信号に基
    づく信号レベルを有する前記第1の出力信号を出力し、 前記第2の信号出力動作の際、前記第2の電圧信号を前
    記出力制御信号として入力することにより、前記第2の
    電圧信号に基づく任意の信号レベルを有する前記第2の
    出力信号を出力することを特徴とする請求項2又は3に
    記載のシフトレジスタ回路。
  6. 【請求項6】 前記信号保持手段は、少なくとも信号幅
    の変更が可能な第3の電圧信号と、少なくとも信号レベ
    ルの変更が可能な第2の電圧信号が、前記出力制御部に
    供給され、 前記第2の信号出力動作の際、前記第2の電圧信号を前
    記出力制御信号として入力することにより、前記第2の
    電圧信号に基づいて前記第2の出力信号を出力する第1
    の出力状態と、前記第3の電圧信号に基づいて前記第2
    の出力信号を出力する第2の出力状態と、を切り換え
    て、任意の信号レベル及び信号幅を有する前記第2の出
    力信号を出力することを特徴とする請求項2又は4に記
    載のシフトレジスタ回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の信号出力動作の際に、前記出
    力制御部に供給される前記第2の電圧信号は、所定の低
    い信号レベルを有していることを特徴とする請求項5又
    は6記載のシフトレジスタ回路。
  8. 【請求項8】 前記信号保持手段は、少なくとも信号幅
    の変更が可能な第3の電圧信号と、所定の低い信号レベ
    ルを有する第4の電圧信号が、前記出力制御部に供給さ
    れ、 前記第1の信号出力動作の際、前記第3の電圧信号に基
    づく第1の信号幅を有する前記第1の出力信号を出力
    し、 前記第2の信号出力動作の際、前記第3の電圧信号に基
    づく第2の信号幅を有する前記第2の出力信号を出力す
    ることを特徴とする請求項2又は4に記載のシフトレジ
    スタ回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の信号出力動作の際、前記第1
    の電圧信号又は前記第3の電圧信号は、前記信号保持手
    段のうち、奇数段目の信号保持手段に対しては、第1の
    周期で供給され、偶数段目の信号保持手段に対しては、
    前記第1の周期とは反転関係を有する第2の周期で供給
    されることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記
    載のシフトレジスタ回路。
  10. 【請求項10】 前記複数の信号保持手段の各々におい
    て、 前記入力制御部は、 前記入力制御信号が印加される前記第1の信号タイミン
    グでオン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取り
    込む第1のトランジスタを備え、 前記出力制御部は、 前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の信号
    レベルに基づいてオン動作し、所定の負荷を介して、所
    定の高い信号レベルを有する第5の電圧信号から供給さ
    れる信号レベルを放電する第2のトランジスタと、 前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の信号
    レベルに基づいてオン動作し、前記第1の電圧信号に基
    づいて前記第1の出力信号を出力する第3のトランジス
    タと、 前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前記負荷を介
    して、前記第5の電圧信号から供給される高い信号レベ
    ルに基づいてオン動作し、前記第2の電圧信号に基づい
    て第1又は第2の出力信号を出力する第4のトランジス
    タと、を備え、 前記放電制御部は、 次段の前記信号保持手段から出力される前記第1又は第
    2の出力信号の信号レベルに基づいてオン動作し、前記
    電圧保持接点側の信号レベルを放電する第5のトランジ
    スタを備えたことを特徴とする請求項5、7、9のいず
    れかに記載のシフトレジスタ回路。
  11. 【請求項11】 前記複数の信号保持手段の各々におい
    て、 前記入力制御部は、 前記入力信号が印加される前記第1の信号タイミングで
    オン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取り込む
    第1のトランジスタを備え、 前記出力制御部は、 前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の信号
    レベルに基づいてオン動作し、所定の負荷を介して、所
    定の高い信号レベルを有する第5の電圧信号から供給さ
    れる信号レベルを放電する第2のトランジスタと、 前記電圧保持接点側に取り込まれた前記入力信号の信号
    レベルに基づいてオン動作し、前記第3の電圧信号に基
    づいて前記第1又は第2の出力信号を出力する第3のト
    ランジスタと、 前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前記負荷を介
    して、前記第5の電圧信号から供給される高い信号レベ
    ルに基づいてオン動作し、前記第2の電圧信号に基づい
    て第1又は第2の出力信号を出力する第4のトランジス
    タと、を備え、 前記放電制御部は、 次段の前記信号保持手段から出力される前記第1又は第
    2の出力信号の信号レベルに基づいてオン動作し、前記
    電圧保持接点側の信号レベルを放電可能とする第5のト
    ランジスタと、 前記第5のトランジスタに直列に接続され、少なくとも
    信号レベルの変更が可能な第6の電圧信号に基づいてオ
    ン動作し、前記電圧保持接点側の信号レベルを放電する
    第6のトランジスタと、を備えたことを特徴とする請求
    項6、7、9のいずれかに記載のシフトレジスタ回路。
  12. 【請求項12】 前記複数の信号保持手段の各々におい
    て、 前記入力制御部は、 前記入力信号が印加される前記第1の信号タイミングで
    オン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取り込む
    第1のトランジスタを備え、 前記出力制御部は、 前記電圧保持接点側の信号レベルに基づいてオン動作
    し、所定の負荷を介して、所定の高い信号レベルを有す
    る第5の電圧信号から供給される信号レベルを放電する
    第2のトランジスタと、 前記電圧保持接点側の信号レベルに基づいてオン動作
    し、前記第3の電圧信号に基づいて前記第1又は第2の
    出力信号を出力する第3のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前記負荷を介
    して、前記第5の電圧信号から供給される高い信号レベ
    ルに基づいてオン動作し、前記第4の電圧信号に基づい
    て第1の出力信号を出力する第4のトランジスタと、 前記第2の電圧信号の信号レベルに基づいてオン動作
    し、前記第5の電圧信号に基づく高い信号レベルを前記
    電圧保持接点側に供給する第7のトランジスタと、を備
    え、 前記放電制御部は、 次段の前記信号保持手段から出力される前記第1又は第
    2の出力信号の信号レベルに基づいてオン動作し、前記
    電圧保持接点側の信号レベルを放電可能とする第5のト
    ランジスタと、 前記第5のトランジスタに直列に接続され、少なくとも
    信号レベルの変更が可能な第6の電圧信号に基づいてオ
    ン動作し、前記電圧保持接点側の信号レベルを放電する
    第6のトランジスタと、を備えたことを特徴とする請求
    項8又は9のいずれかに記載のシフトレジスタ回路。
  13. 【請求項13】 前記複数の信号保持手段の各々におい
    て、 前記入力制御部は、 前記入力信号が印加される前記第1の信号タイミングで
    オン動作し、前記入力信号を電圧保持接点側に取り込む
    第1のトランジスタを備え、 前記出力制御部は、 前記電圧保持接点側の信号レベルに基づいてオン動作
    し、所定の負荷を介して、所定の高い信号レベルを有す
    る第5の電圧信号から供給される信号レベルを放電する
    第2のトランジスタと、 前記電圧保持接点側の信号レベルに基づいてオン動作
    し、前記第3の電圧信号に基づいて前記第1又は第2の
    出力信号を出力する第3のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのオフ動作時に、前記負荷を介
    して、前記第5の電圧信号から供給される高い信号レベ
    ルに基づいてオン動作し、前記第4の電圧信号に基づい
    て第1の出力信号を出力する第4のトランジスタと、 前記第2の電圧信号の信号レベルに基づいてオン動作
    し、前記第2の電圧信号に基づく信号レベルを前記電圧
    保持接点側に供給する第8のトランジスタと、を備え、 前記放電制御部は、 次段の前記信号保持手段から出力される前記第1又は第
    2の出力信号の信号レベルに基づいてオン動作し、前記
    電圧保持接点側の信号レベルを放電可能とする第5のト
    ランジスタと、 前記第5のトランジスタに直列に接続され、少なくとも
    信号レベルの変更が可能な第6の電圧信号に基づいてオ
    ン動作し、前記電圧保持接点側の信号レベルを放電する
    第6のトランジスタと、を備えたことを特徴とする請求
    項8又は9のいずれかに記載のシフトレジスタ回路。
  14. 【請求項14】 前記第6の電圧信号は、前記第2の電
    圧信号と反転関係を有するように設定されていることを
    特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載のシフ
    トレジスタ回路。
  15. 【請求項15】 前記信号保持手段を構成する前記各ト
    ランジスタは、同一のチャネル型の電界効果トランジス
    タであることを特徴とする請求項10乃至14のいずれ
    かに記載のシフトレジスタ回路。
  16. 【請求項16】 直列に接続された複数の信号保持手段
    を備えたシフトレジスタ回路の駆動制御方法において、 前記複数の信号保持手段を介して、初段の前記信号保持
    手段に入力された入力信号を、順次、次段以降の前記信
    号保持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々か
    ら第1の出力信号を順次出力する第1の信号出力ステッ
    プと、 所定の出力制御信号を入力することにより、前記複数の
    信号保持手段の各々から第2の出力信号を同時に出力す
    る第2の信号出力ステップと、を所定の順序で実行する
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路の駆動制御方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の信号出力ステップの際に出
    力される前記第2の出力信号は、前記第1の信号出力ス
    テップによって出力された前記第1の出力信号の信号レ
    ベルの時間積分値の極性の偏りを調整する所定の信号レ
    べル及び信号幅を有するように設定されていることを特
    徴とする請求項16記載のシフトレジスタ回路の駆動制
    御方法。
  18. 【請求項18】 複数の表示画素がマトリクス状に配列
    された表示手段に、所望の画像を表示するための駆動信
    号を順次出力するシフトレジスタ回路を備えた表示駆動
    装置において、 前記シフトレジスタ回路は、直列に接続された複数の信
    号保持手段を備え、 前記複数の信号保持手段を介して、初段の前記信号保持
    手段に入力された入力信号を、順次、次段以降の前記信
    号保持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々か
    ら第1の出力信号を順次出力して、前記マトリクスの行
    毎の前記表示画素を選択状態にする第1の信号出力動作
    と、 所定の出力制御信号を入力することにより、前記複数の
    信号保持手段の各々から第2の出力信号を同時に出力し
    て、前記複数の信号保持手段の各々に対して、前記入力
    信号として一括して入力する第2の信号出力動作と、を
    選択的に実行することを特徴とする表示駆動装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の出力信号は、前記第1の信
    号出力動作によって出力された前記第1の出力信号の信
    号レベルの時間積分値の極性の偏りを調整する所定の信
    号レべル及び信号幅を有していることを特徴とする請求
    項18記載の表示駆動装置。
  20. 【請求項20】 前記シフトレジスタ回路を構成する前
    記複数の信号保持手段の各々は、 第1の信号タイミングで前記入力信号を取り込み、該入
    力信号に基づく信号レベルを保持する入力制御部と、 前記保持された信号レベルに基づいて、所定の信号レベ
    ルを有する前記第1又は第2の出力信号を出力する出力
    制御部と、 第2の信号タイミングで前記保持された信号レベルを放
    電する放電制御部と、を備えていることを特徴とする請
    求項18又は20記載の表示駆動装置。
  21. 【請求項21】 複数の読取画素がマトリクス状に配列
    された画像読取手段に、所望の画像を読み取るための駆
    動信号を、前記マトリクスの行毎に順次出力するシフト
    レジスタ回路を備えた読取駆動装置において、 前記シフトレジスタ回路は、直列に接続された複数の信
    号保持手段を備え、 前記複数の信号保持手段を介して、初段の前記信号保持
    手段に入力された入力信号を、順次、次段以降の前記信
    号保持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々か
    ら第1の出力信号を順次出力して、前記マトリクスの行
    毎の前記読取画素を選択状態にする第1の信号出力動作
    と、 所定の出力制御信号を入力することにより、前記複数の
    信号保持手段の各々から第2の出力信号を同時に出力し
    て、前記マトリクスの行毎の前記読取画素に対して一括
    して印加する第2の信号出力動作と、を選択的に実行す
    ることを特徴とする読取駆動装置。
  22. 【請求項22】 前記第2の出力信号は、前記第1の信
    号出力動作によって、前記マトリクスの行毎の前記読取
    画素に印加された信号レベルの時間積分値の極性の偏り
    を調整する所定の信号レべル及び信号幅を有しているこ
    とを特徴とする請求項21記載の読取駆動装置。
  23. 【請求項23】 前記シフトレジスタ回路を構成する前
    記複数の信号保持手段の各々は、 第1の信号タイミングで前記入力信号を取り込み、該入
    力信号に基づく信号レベルを保持する入力制御部と、 前記保持された信号レベルに基づいて、所定の信号レベ
    ルを有する前記第1又は第2の出力信号を出力する出力
    制御部と、 第2の信号タイミングで前記保持された信号レベルを放
    電する放電制御部と、を備えていることを特徴とする請
    求項21又は22記載の読取駆動装置。
  24. 【請求項24】 前記画像読取手段を構成する前記読取
    画素の各々は、励起光によりキャリヤを生成する半導体
    層と、該半導体層からなるチャネル領域を挟んで形成さ
    れたソース電極及びドレイン電極と、第1ゲート絶縁膜
    を介して前記チャネル領域の上方に形成された第1のゲ
    ート電極と、第2ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領
    域の下方に設けられた第2のゲート電極と、を備え、 前記読取駆動装置は、 前記シフトレジスタ回路による前記第1の信号出力動作
    によって出力される前記第1の出力信号に基づくリセッ
    トパルスを、前記マトリクスの行毎の前記読取画素の第
    1のゲート電極に対して順次印加して、前記読取画素を
    初期化する初期化動作と、 前記第1の信号出力動作によって出力される前記第1の
    出力信号に基づく読み出しパルスを、前記マトリクスの
    行毎の前記読取画素の前記第2のゲート電極に対して順
    次印加して、前記初期化終了から前記読み出しパルスの
    印加までの電荷蓄積期間に、前記チャネル領域に蓄積さ
    れた電荷に対応する電圧を出力する電圧読出動作と、 前記シフトレジスタ回路による前記第2の信号出力動作
    によって出力される前記第2の出力信号に基づく第1の
    調整信号を、前記画像読取手段を構成する全ての前記読
    取画素の第1のゲート電極に対して一括して同時に印加
    して、前記初期化動作によって、前記第1のゲート電極
    に印加された信号レベルの時間積分値の極性の偏りを調
    整する第1の積算電圧調整動作と、 前記シフトレジスタ回路による前記第2の信号出力動作
    によって出力される前記第2の出力信号に基づく第2の
    調整信号を、前記画像読取手段を構成する全ての前記読
    取画素の第2のゲート電極に対して一括して同時に印加
    して、前記電圧読出動作によって、前記第2のゲート電
    極に印加された信号レベルの時間積分値の極性の偏りを
    調整する第2の積算電圧調整動作と、を所定の順序で実
    行することを特徴とする請求項21乃至23のいずれか
    に読取駆動装置。
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