JP4645047B2 - シフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに駆動制御装置 - Google Patents

シフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに駆動制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、シフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに駆動制御装置に関し、特に、表示装置又は画像読取装置に適用して良好なシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに駆動制御装置に関する。
近年、コンピュータや携帯電話、携帯情報端末等の情報機器や、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ、スキャナ等の撮像機器の普及が著しい。このような機器においては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等の表示手段や、フォトセンサアレイ等の画像読取手段又は撮像手段が多用されるようになっている。
例えば、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置においては、薄膜トランジスタからなる画素トランジスタを備えた表示画素(液晶画素)がマトリクス状に配列され、各表示画素を行方向に接続する走査ラインと列方向に接続するデータラインとを備えた表示パネルに対して、走査ドライバにより各走査ラインを順次選択状態とし、データドライバにより各データラインに所定の信号電圧を印加して、選択状態にある表示画素に対して画像情報に応じた信号電圧を印加することにより、各表示画素における液晶の配向状態を制御して所望の画像情報を表示するように構成されている。ここで、走査ドライバには、各走査ラインを順次選択状態に設定するための走査信号を生成、出力する構成としてシフトレジスタ回路が設けられている。
また、フォトセンサ(読取画素)をマトリクス状に配列して構成されたフォトセンサアレイを備えた画像読取装置においても、フォトセンサのリセット動作や画像読取動作の際に、各行のフォトセンサを順次駆動状態にするための走査ドライバが備えられており、上記液晶表示装置における場合と同様に、駆動信号を生成、出力するシフトレジスタ回路が設けられている。
図12は、従来技術におけるシフトレジスタ回路の概略構成を示す回路構成図であり、図13は、従来技術におけるシフトレジスタ回路の駆動制御動作を示すタイミングチャートである。
従来技術におけるシフトレジスタ回路は、例えば、図12に示すように、複数段の回路ブロックSB1、SB2、SB3、・・・(以下、「回路ブロックSBs」と記す;sは正の整数)が直列に配置され、各段の回路ブロックSBsからのシフト信号SF1、SB2、SF3、・・・(以下、「シフト信号SFs」と記す)が順次、次段の回路ブロックSB(s+1)の入力信号として入力されるとともに、次段の回路ブロックSB(s+1)における外部出力信号OUT(s+1)が前段の回路ブロックSBsのリセット信号RS1、RS2、RS3、・・・(以下、「リセット信号RSs」と記す)として入力されるように構成されている。
ここで、図12に示すように、各回路ブロックSBs(便宜的に、回路ブロックSB1について説明する)は、例えば、ゲート端子にスタートパルスVST(又は、前段の回路ブロックSB(s-1)のシフト信号SF(s-1))が印加され、ソース端子及びドレイン端子に電源電圧VDD及び接点N11が各々接続された電界効果型のトランジスタT11Pと、ゲート端子に接点N11が接続され、ソース端子及びドレイン端子に駆動パルスV1の供給ライン及び接点N12が各々接続された電界効果型のトランジスタT12Pと、ゲート端子に次段の回路ブロックSB(s+1)の外部出力信号OUT(s+1)が印加され、ソース端子及びドレイン端子に接点N11及び接地電圧VSSが各々接続された電界効果型のトランジスタT13Pと、ゲート端子に次段の回路ブロックSB(s+1)の外部出力信号OUT(s+1)が印加され、ソース端子及びドレイン端子に接点N12及び接地電圧VSSが各々接続された電界効果型のトランジスタT14Pと、接点N11と接点N12との間に接続された容量C11と、を有して構成されている。
このような回路ブロックSBs(SB1)において、上記トランジスタT11Pは、ブートストラップ用容量充電トランジスタとして機能し、トランジスタT12Pは、出力トランジスタとして機能し、トランジスタT13P、T14Pは、放電トランジスタとして機能する。また、接点N11は、次段の回路ブロックSB(s+1)のブートストラップ用容量充電トランジスタ(トランジスタT21P)のゲート端子に接続され、その電位がシフト信号SFs(SF1)として印加され、接点N12の電位は、外部出力信号OUTs(OUT1)としてシフトレジスタ回路の外部に出力される。
そして、このような回路構成を有するシフトレジスタ回路SB1の制御動作は、図13に示すように、まず、タイミング<t0>において、初段の回路ブロックSB1にハイレベル(例えば、5V)のスタートパルスVSTが入力されると、トランジスタT11Pがオン動作して、接点N11に電源電圧VDDが印加される。これにより、ブートストラップ用の容量C11に電源電圧VDDが充電され、当該充電電圧がトランジスタT12Pのしきい値電圧(例えば、3V)以上になると、トランジスタT12Pがオン動作する。このとき、駆動パルスV1はローレベルに設定されているので、接点N12の電位VN12はローレベルが維持され、回路ブロックSB1からは外部出力信号OUT1が出力されない(ローレベルの外部出力信号OUT1が出力される)。
次いで、タイミング<t1>において、駆動パルスV1がハイレベルに設定され、トランジスタT12Pのドレイン端子に印加されると、トランジスタT12Pのゲート電圧((接点N11の電位VN11)は、ブートストラップ現象により、上記タイミング<t0>において容量C11に充電された電圧に、ハイレベルの駆動パルスV1の電圧が加算された電圧に昇圧されるので、トランジスタT12Pは、略飽和状態でオン動作する。これにより、接点N12にハイレベルの駆動パルスV1と同等の電圧が印加されることになるので、回路ブロックSB1からハイレベルの外部出力信号OUT1が出力される。
また、このとき、ブートストラップ現象により昇圧された接点N11の電位VN11は、ハイレベルのシフト信号SF1として、次段(2段目)の回路ブロックSB2に入力されるので、上述した初段の回路ブロックSB1における動作と同様に、ブートストラップ用容量充電トランジスタ(トランジスタT21P)がオン動作して、ブートストラップ用の容量C21に電源電圧VDDが充電され、当該充電電圧が出力トランジスタ(トランジスタT22P)のしきい値電圧(例えば、3V)以上になると、トランジスタT22Pがオン動作する。
なお、タイミング<t1>において、回路ブロックSB1からハイレベルの外部出力信号OUT1が出力された後、駆動パルスV1がローレベルに設定されると、トランジスタT12Pはオン状態を保持するものの、接点N12の電位がローレベルに設定されて外部出力信号OUT1の出力が遮断される(ローレベルの外部出力信号OUT1が出力される)。
次いで、タイミング<t2>において、駆動パルスV2がハイレベルに設定されると、回路ブロックSB2のトランジスタT22Pのゲート電圧(接点N21の電位VN21)がブートストラップ現象により昇圧されるので、接点N22にハイレベルの駆動パルスV2と同等の電圧が印加されることになり、回路ブロックSB2からハイレベルの外部出力信号OUT2が出力されるとともに、接点N21の電位VN21は、ハイレベルのシフト信号SF2として、次段(3段目)の回路ブロックSB3に入力される。
また、このとき、接点N22の電位VN22(ハイレベルの外部出力信号OUT2)は、ハイレベルのリセット信号RS1として、前段(初段)の回路ブロックSB1に入力されることにより、トランジスタT13P、T14Pがオン動作するので、接点N11及び接点N12が接地電圧VSSに接続されて、各電位VN11、VN12が等電位になり容量C11に蓄積された電荷は初期化(リセット)される。
なお、タイミング<t2>において、回路ブロックSB2からハイレベルの外部出力信号OUT2が出力された後、駆動パルスV2がローレベルに設定されると、トランジスタT22Pはオン状態を保持するものの、接点N22の電位がローレベルに設定されて外部出力信号OUT2の出力が遮断される(ローレベルの外部出力信号OUT2が出力される)。これにより、前段(初段)の回路ブロックSB1には、ローレベルのリセット信号RS1が入力されるので、トランジスタT13P、T14Pがオフ動作して、接点N11及び接点N12の各電位VN11、VN12がローレベル側のフローティング状態(浮遊状態)に保持される。
以下、同様の動作を、図13に示すように、次段(3段目)以降の各回路ブロックSBsについても繰り返し実行することにより、各回路ブロックSBsから所定のタイミングで順次外部出力信号OUTsが出力されるとともに、当該回路ブロックSBsの次段のブロックSB(s+1)にシフト信号SFsが、また、前段のブロックSB(s-1)にシフト信号SF(s-1)が出力される。
そして、このようなシフトレジスタ回路を表示装置や画像読取装置の走査ドライバに適用することにより、例えば、表示パネルに配列された表示画素や、フォトセンサアレイに配列されたフォトセンサを、各段の回路ブロックから出力される外部出力信号(走査信号や選択信号に相当する)に応じて、行ごとに順次選択状態に設定して、表示動作や画像読取動作を実行する線順次選択動作が行われる。
なお、図12、図13に示したようなシフトレジスタ回路やその駆動制御方法については、例えば、特許文献1等に詳しく記載されている。
特開2003−101406号公報 (第5頁〜第6頁、図1、図3)
しかしながら、上述したようなシフトレジスタ回路においては、以下に示すような課題を有していた。
図14は、従来技術におけるシフトレジスタ回路の問題点を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、上述した従来技術におけるシフトレジスタ回路の駆動制御方法(図13)と適宜比較しながら説明する。
図12に示したようなシフトレジスタ回路においては、図13に示したように、特定の回路ブロックSBs(例えば、SB2)において、所定のタイミング<t(s-1)>(sは正の整数)で前段の回路ブロックSB(s-1)からハイレベルのシフト信号SF(s-1)が入力されることにより、ブートストラップ用容量充電トランジスタ(トランジスタT21P)がオン動作して容量(C21)に所定の電荷が蓄積され、次いで、タイミング<ts>で駆動パルスV2がハイレベルに設定されることにより、走査期間中に1回のみ、ブートストラップ現象によりハイレベルの外部出力信号OUTs(OUT2)が出力される。そして、このとき、前段の回路ブロックSB(s-1)(SB1)にリセット信号RS(s-1)(RS1)が出力されるとともに、次段の回路ブロックSB(s+1)(SB3)にシフト信号SFs(SF2)が出力される。
ここで、上述したように、前段の回路ブロックSB(s-1)(例えば、SB1)における接点N11及びN12の電位VN11、VN12の初期化動作は、回路ブロックSBsからのリセット信号RS(s-1)が入力される期間のみ実行され、その後の動作期間においては、接点N11及びN12の電位VN11、VN12は、常時、ローレベル側のフローティング状態に保持されることになる。
そのため、図14に示すように、奇数段の回路ブロックSB3、SB5・・・に供給される駆動パルスV1がハイレベルに設定されるたび(すなわち、タイミング<t3>、<t5>、・・・)に、先に外部出力信号OUTsを出力した初段の回路ブロックSB1におけるトランジスタT12Pのゲート−ドレイン間容量により、該トランジスタT12Pのゲート電圧(接点N11の電位VN11)がハイレベル側に変動して該トランジスタT12Pがわずかにオン動作し、接点N12の電位VN12が変動して、本来のローレベル状態よりもわずかに高い信号レベルを有する外部出力信号OUT1が出力されることになる。
このような外部出力信号OUTsの信号レベルの変動は、図14に示すように、偶数段の回路ブロック(例えば、SB2)においても、駆動パルスV2がハイレベルに設定されるたび(すなわち、タイミング<t4>、<t6>、・・・)に同様に発生する。
そのため、上述したようなシフトレジスタ回路を、表示パネルやフォトセンサアレイを駆動するための走査ドライバに適用した場合、表示画質の劣化や、画像読取動作の誤動作等を生じる可能性があるという問題を有していた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、駆動パルスのレベル変化を利用してシフト動作及び信号出力動作を行う回路ブロックを複数段備えたシフトレジスタ回路において、他段の回路ブロックにおける外部出力信号の信号レベルを規定するために印加される駆動パルスのレベル変化の影響を受けることなく、各段の回路ブロックごとに安定した信号レベルを有する外部出力信号を順次出力をすることができるシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法、並びに、該シフトレジスタ回路を備えた駆動制御装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、直列に接続された複数段の信号保持手段を備え、各段の前記信号保持手段に順次入力される入力信号に基づいて、前記信号保持手段の各々から出力信号を、順次出力するシフトレジスタ回路において、前記信号保持手段の各々は、少なくとも、第1の動作タイミングで前記入力信号を取り込む入力制御部と、前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、第2の動作タイミングで第1の信号レベルを有する前記出力信号を出力する出力制御部と、第3の動作タイミングで前記出力制御部から第2の信号レベルに確定された前記出力信号を出力する信号レベル確定部と、を備え、各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定され、前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定し、前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加されていることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定することを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加されていることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記信号レベル確定部は、前記第3及び第4のスイッチ手段に加え、さらに、電流路の一端側に前記第1の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第5のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第6のスイッチ手段と、を備え、前記第5のスイッチ手段の制御端子には、前記第1の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加されていることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記入力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記入力信号の入力接点が接続されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続され、制御端子に前記第1の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給される第7のスイッチ手段を備えていることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記信号レベル確定部は、前記第2の動作タイミングで前記第2のスイッチ手段を非導通状態に保持するように、前記第2の制御電圧を前記第1の制御電圧の反対極性となる信号レベルに確定する電圧制御手段を備えていることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記電圧制御手段は、前記第2のスイッチ手段の制御端子と所定の電源電圧間に接続された容量素子であることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記電圧制御手段は、電流路の一端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続されるとともに、他端側に前記所定の電源電圧が接続され、制御端子に前記出力接点が接続された第8のスイッチ手段であることを特徴とする。
請求項記載の発明では、少なくとも、前記第1乃至第8のスイッチ手段は、nチャネル型の電界効果型トランジスタであることを特徴とする。
請求項記載の発明では、少なくとも、前記第1乃至第8のスイッチ手段は、アモルファスシリコン半導体を用いた薄膜トランジスタであることを特徴とする。
請求項記載の発明では、前記複数段の信号保持手段は、初段の前記信号保持手段に入力された前記入力信号の信号レベルに基づいて、各段の前記信号保持手段から前記出力信号を取り出すとともに、前記出力信号をシフト信号として、順次次段の前記信号保持手段に出力することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、直列に接続された複数段の信号保持手段を備え、各段の前記信号保持手段に順次入力される入力信号に基づいて、前記信号保持手段の各々から出力信号を、順次出力するシフトレジスタ回路の駆動制御方法において、前記信号保持手段の各々は、少なくとも、第1の動作タイミングで前記入力信号を取り込む入力制御部と、前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、第2の動作タイミングで第1の信号レベルを有する前記出力信号を出力する出力制御部と、第3の動作タイミングで前記出力制御部から第2の信号レベルに確定された前記出力信号を出力する信号レベル確定部と、を備え、各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定され、前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定し、前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加され、前記第1の動作タイミングで前記入力信号を取り込むステップと、前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、前記第2の動作タイミングで前記第1の信号レベルを有する前記出力信号を出力するステップと、前記第3の動作タイミングで前記第2の信号レベルに確定された前記出力信号を周期的に出力するステップと、を含むことを特徴とする
請求項11記載の発明では、前記第2の制御電圧は、前記第2の動作タイミングで前記第1の制御電圧の反対極性となる信号レベルに確定されることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、複数の画素が2次元配列された画素アレイに対して、各行の画素を駆動するための走査信号を順次出力するシフトレジスタ回路を備えた駆動制御装置において、前記シフトレジスタ回路は、直列に接続された複数段の信号保持手段を備え、
前記信号保持手段の各々は、少なくとも、第1の動作タイミングで入力信号を取り込む入力制御部と、前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、第2の動作タイミングで第1の信号レベルを有する出力信号を出力する出力制御部と、第3の動作タイミングで前記出力制御部から第2の信号レベルに確定された前記出力信号を出力する信号レベル確定部と、を具備し、各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定され、前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定し、前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加され、初段の前記信号保持手段に入力された前記入力信号を、順次次段以降の前記信号保持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々から出力される前記出力信号に基づいて、前記走査信号を生成することを特徴とする。
請求項12記載の駆動制御装置において、前記駆動制御装置は、各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定されてい
請求項12記載の駆動制御装置において、前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、前記第3のタイミングで相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定する
請求項12記載の駆動制御装置において、前記信号レベル確定部は、前記第2の動作タイミングで前記第2のスイッチ手段を非導通状態に保持するように、前記第2の制御電圧を前記第1の制御電圧の反対極性となる信号レベルに確定するようにしてもよい。
また上記駆動制御装置において、前記画素アレイに2次元配列された前記画素の各々は、前記走査信号に基づいて、当該画素を選択状態に保持するための画素選択手段を備え、前記画素選択手段、及び、前記信号保持手段に設けられた前記第1及び第2のスイッチ手段は、同一チャネル極性を有する電界効果型の薄膜トランジスタにより構成されているようにしてもよい。
請求項12記載の駆動制御装置において、前記画素アレイに2次元配列された前記画素は、表示画素であって、前記駆動制御装置は、前記信号保持手段の各々から出力される前記出力信号に基づいて生成される前記走査信号を、前記画素アレイの行ごとに出力することにより、該行ごとの前記表示画素を所定の表示データを書き込むための選択状態に設定するようにしてもよい。
請求項12記載の駆動制御装置において、前記画素アレイに2次元配列された前記画素は、読取画素であって、前記駆動制御装置は、前記信号保持手段の各々から出力される前記出力信号に基づいて生成される前記走査信号を、前記画素アレイの行ごとに出力することにより、該行ごとの前記読取画素を所定の被写体画像を読み取るための選択状態に設定するようにしてもよい。
本発明に係るシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法は、表示装置や画像読取装置の走査ドライバ(駆動制御装置)に適用が可能であって、入力信号を順次次段にシフトしつつ、各段ごとに出力信号を順次出力する複数段の信号保持ブロック(信号保持手段)を備えたシフトレジスタ回路において、各段の信号保持ブロックには、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロック(第1〜第3の制御クロック)が供給され、入力制御部により、第1の制御クロックにより規定される第1の動作タイミングで入力信号を取り込み、出力制御部により、第2の制御クロックにより規定される第2の動作タイミングでハイレベル(第1の信号レベル)の出力信号を出力し、信号レベル確定部により、第3の制御クロックにより規定される第3の動作タイミングでローレベル(第2の信号レベル)に確定された出力信号を周期的に出力するように構成されている。
ここで、上記入力制御部、出力制御部及び信号レベル確定部は、いずれも同一チャネル極性を有する電界効果型の薄膜トランジスタ(第1〜第7のスイッチ手段)により構成され、特に、出力制御部は、少なくとも、第2の制御クロックの供給接点と低電位電源(接地電圧;所定の電源電圧)との間に直列に接続された第1及び第2のスイッチ手段を有し、該第1及び第2のスイッチ手段の接続接点から出力信号が取り出され、第1及び第2のスイッチ手段の各々の制御端子に印加される第1及び第2の制御電圧が、上記第3のタイミングで相互に信号レベルが反対極性となる関係を維持しつつ、周期的に該信号レベルが反転して確定されるように構成されている。
これにより、ハイレベルの出力信号が出力される第2のタイミング以外の第3のタイミング(出力信号の非出力状態)において、上記第1及び第2の制御電圧が浮遊状態になる期間を短くして、第1及び第2のスイッチ手段を交互に確定的にオン動作させることにより、出力信号の信号レベルを周期的にローレベル側に確定することができるので、上記浮遊状態に起因する第1及び第2のスイッチ手段の誤動作を防止して、安定した信号レベルを有する外部出力信号(出力信号)を出力することができる。
また、第1及び第2のスイッチ手段を構成する薄膜トランジスタのゲート端子(制御端子)に同一の電位(同一極性の信号レベル)が継続して印加される状態を回避することができるので、上記スイッチ手段を、例えば、アモルファスシリコン半導体を用いた薄膜トランジスタにより構成した場合であっても、半導体層にトラップされるキャリヤに起因する薄膜トランジスタのしきい値電圧特性の劣化を抑制することができ、しきい値電圧のシフト(変動)によるスイッチ手段の駆動能力の低下を抑制して、安定した信号レベルを有する外部出力信号(出力信号)を出力することができる。
なお、出力制御部を構成する第1及び第2のスイッチ手段の動作状態を制御する上記第1及び第2の制御電圧を設定する信号レベル確定部は、例えば、少なくとも、第3の制御クロックの供給接点と第1のスイッチ手段の制御端子との間に接続された第3のスイッチ手段と、低電位電源(接地電圧)と第2のスイッチ手段の制御端子との間に接続された第4のスイッチ手段と、を備え、該第3及び第4のスイッチ手段の制御端子に、第3の制御クロックが共通に印加された構成を適用することができ、該第3及び第4のスイッチ手段に加え、さらに、第1の制御クロックの供給接点と低電位電源(接地電圧)との間に直列に接続された第5及び第6のスイッチ手段を備え、該第5及び第6のスイッチ手段の接続接点にから出力信号が取り出され、第2のスイッチ手段の制御端子が接続され、第5及び第6のスイッチ手段の制御端子に、第1の制御クロックが共通に印加された構成を適用することができる。
これにより、出力制御部からハイレベルの出力信号が出力される第2のタイミング以外の第3のタイミング(第1のタイミングを含む)において、第1及び第2のスイッチ手段の各制御端子に印加される第1及び第2の制御電圧を、相互に信号レベルが反対極性となる関係を維持しつつ、周期的に該信号レベルが反転して確定されるように制御することができる。
また、信号レベル確定部は、ハイレベルの出力信号が出力される第2の動作タイミングで第2のスイッチ手段を確定的にオフ動作させるように、例えば、一端側が第2のスイッチ手段の制御端子に、他端側が低電位電源(接地電圧)に接続された容量素子や薄膜トランジスタ(第8のスイッチ手段)からなる電圧制御手段を備えた構成を有するものであってもよい。
これによれば、第2の動作タイミングにおいてハイレベルの出力信号が出力されることにより、第1及び第2のスイッチ手段の接続接点の電位が上昇した場合であっても、第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を所定の信号レベルに確定して、変動を抑制することができるので、第2のスイッチ手段を確定的にオフ動作させることができ、出力信号の信号レベルの劣化を抑制することができる。
そして、本発明に係る駆動制御装置は、液晶表示装置や有機ELディスプレイ等の表示装置、あるいは、指紋読取装置等の画像読取装置の走査ドライバであって、上述したシフトレジスタ回路を備えた構成を有している。
これによれば、シフトレジスタ回路の各段の信号保持ブロックを構成する入力制御部により第1の動作タイミングで入力信号を取り込み、出力制御部により第2の動作タイミングでハイレベルの出力信号を出力し、信号レベル確定部により第2のタイミング以外の第3の動作タイミングでローレベルに確定された出力信号を周期的に出力することができるので、出力信号の非出力期間(第3のタイミング)において、出力信号の信号レベルを周期的にローレベル側に確定することができ、安定した信号レベルを有する走査信号(出力信号)を出力することができる。したがって、表示画素や読取画素の選択状態を安定化して、良好な画像表示動作や画像読取動作を実行することができ、表示画質の向上や読取誤動作の抑制を図ることができる。
また、画素アレイを構成する各画素が、例えば、画素選択手段として画素トランジスタを備えた液晶表示画素や画素駆動回路を備えた自発光画素、ダブルゲート型のトランジスタ構造を有するフォトセンサからなる読取画素等である場合には、これらの画素選択手段を構成するスイッチ手段と、シフトレジスタ回路の各信号保持ブロックを構成するスイッチ手段を、同一チャネル極性を有する電界効果型の薄膜トランジスタにより構成することにより、同一のガラス基板等の絶縁性基板上に、同一の製造プロセスで形成される導電層(電極層)や絶縁層、半導体層を適用して製造することができる。
以下、本発明に係るシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法並びに駆動制御装置について、実施の形態を示して詳しく説明する。
<第1の実施形態>
まず、本発明に係るシフトレジスタ回路の全体構成について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るシフトレジスタ回路の第1の実施形態を示す概略構成図である。ここでは、説明の都合上、シフトレジスタ回路を構成する複数段(n段;nは4以上の整数)の信号保持ブロック(信号保持手段)のうち、便宜的に<k>段目〜<k+3>段目(1≦k、k+3≦n)の4段のみを示して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るシフトレジスタ回路は、フリップフロップ回路と同等の信号保持機能を有する複数段の信号保持ブロックRSA(k)〜RSA(k+3)を備え、各段の信号保持ブロックRSA(k)〜RSA(k+3)の入力端子INと出力端子(出力接点)OUTが順次直列に接続された構成を有し、各段の信号保持ブロックRSA(k)〜RSA(k+3)の出力信号(出力端子OUTの信号レベル)が、シフトレジスタ回路の外部出力信号GS(k)〜GS(k+3)として取り出されるとともに、次段の信号保持ブロックRSA(k+1)〜RSA(k+4)にシフト信号として供給されるように構成されている。
各信号保持ブロックRSA(k)〜RSA(k+3)は、当該信号保持ブロックの段番号(何段目であるか)に応じて、各々異なる位相を有する3種類の制御クロックCKA、CKB、CKC(4種類の駆動パルスCK1〜CK4のいずれか3種類の組み合わせ)が個別に供給されるクロック端子TA、TB、TCを備えている。また、各信号保持ブロックRSA(k)〜RSA(k+3)は、低電位側の電源電圧(接地電圧)Vssが共通に供給される電源端子VLを備えている。
次いで、本実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される各信号保持ブロックの具体的な回路構成について、図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックの具体例を示す回路構成図である。なお、ここでは、図1に示したシフトレジスタ回路の構成と対応させるため、<k>段目の信号保持ブロックの回路構成を示して説明する。
図2に示すように、信号保持ブロックRSA(k)は、基本構成として、7個の電界効果型の薄膜トランジスタTr11〜Tr17を有して構成されている。
具体的には、前段の信号保持ブロックRSA(k−1)からの外部出力信号GS(k−1)(初段の信号保持ブロックRSA(1)の場合は、スタート信号ST;以下、「シフト信号」と総称する)がシフト信号として供給される入力端子INと、該入力端子INと接点Naとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、制御クロックCKC(第1の制御クロック)が供給されるクロック端子(供給接点)TCにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr11(第7のスイッチ手段)と、クロック端子TCと接点Nbとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、クロック端子TCにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr16(第5のスイッチ手段)と、接地電圧Vssが供給される電源端子VLと接点Nbとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、入力端子INにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr17(第6のスイッチ手段)と、制御クロックCKB(第3の制御クロック)が供給されるクロック端子(供給接点)TBと接点Naとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、クロック端子TBにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr14(第3のスイッチ手段)と、接点Nbと電源端子VLとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、クロック端子TBにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr15(第4のスイッチ手段)と、制御クロックCKA(第2の制御クロック)が供給されるクロック端子(供給接点)TAと出力端子OUTとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、接点Naにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr12(第1のスイッチ手段)と、出力端子OUTと電源端子VLとの間にソース端子及びドレイン端子が接続され、接点Nbにゲート端子が接続された薄膜トランジスタTr13(第2のスイッチ手段)と、接点Naと出力端子OUTとの間に接続されたコンデンサCAと、を有して構成されている。
ここで、薄膜トランジスタTr11は、本発明に係る入力制御部を構成し、薄膜トランジスタTr12及びTr13は、本発明に係る出力制御部を構成し、薄膜トランジスタTr14〜Tr17は、本発明に係る信号レベル確定部を構成している。
なお、上述した信号保持ブロックRSA(k)を構成する薄膜トランジスタTr11〜Tr17は、いずれも絶縁性基板上に薄膜形成されたアモルファスシリコン半導体を用いた同一型(ここでは、nチャネル型)の薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)により構成されている。また、コンデンサCAは、薄膜トランジスタTr12のゲート−ソース間容量に応じて、適宜設定されるものであって、該ゲート−ソース間容量が適切な容量値を有している場合には、設けなくてもよい。
上記信号保持ブロックRSA(k)において、各クロック端子TA、TB、TCに個別に供給される制御クロックCKA、CKB、CKCは、例えば、信号保持ブロックRSA(k)が、1、5、9、・・・(k=4×u+1:u=0、1、2、3、・・・)段目の信号保持ブロックである場合には、クロック端子TAには制御クロックCKAとして駆動パルスCK1が供給され、クロック端子TBには制御クロックCKBとして駆動パルスCK2が供給され、クロック端子TCには制御クロックCKCとして駆動パルスCK4が供給される。
また、信号保持ブロックRSA(k)が、2、6、10、・・・(k=4×u+2)段目の信号保持ブロックである場合には、クロック端子TAには制御クロックCKAとして駆動パルスCK2が供給され、クロック端子TBには制御クロックCKBとして駆動パルスCK3が供給され、クロック端子TCには制御クロックCKCとして駆動パルスCK1が供給される。
また、信号保持ブロックRSA(k)が、3、7、11、・・・(k=4×u+3)段目の信号保持ブロックである場合には、クロック端子TAには制御クロックCKAとして駆動パルスCK3が供給され、クロック端子TBには制御クロックCKBとして駆動パルスCK4が供給され、クロック端子TCには制御クロックCKCとして駆動パルスCK2が供給される。
また、信号保持ブロックRSA(k)が、4、8、12、・・・(k=4×(u+1):s=0、1、2、3、・・・)段目の信号保持ブロックである場合には、クロック端子TAには制御クロックCKAとして駆動パルスCK4が供給され、クロック端子TBには制御クロックCKBとして駆動パルスCK1が供給され、クロック端子TCには制御クロックCKCとして駆動パルスCK3が供給される。
すなわち、クロック端子TAには、信号保持ブロックの段番号<k>を4で除算した余りxが1〜3の場合には、当該余りxの数(x=1、2、3)に応じた駆動パルスCKx(=CK1、CK2、CK3)がそれぞれ供給され、余りxが0の場合には、駆動パルスCK4が供給される。また、クロック端子CKBには、信号保持ブロックの段番号<k>に1を加算した数を4で除算した余りyが1〜3の場合には、当該余りyの数(y=1、2、3)に応じた駆動パルスCKy(=CK1、CK2、CK3)がそれぞれ供給され、余りyが0の場合には、駆動パルスCK4が供給される。さらに、クロック端子CKCには、信号保持ブロックの段番号<k>に3を加算した数を4で除算した余りzが1〜3の場合には、当該余りzの数(z=1、2、3)に応じた駆動パルスCKz(=CK1、CK2、CK3)がそれぞれ供給され、余りzが0の場合には、駆動パルスCK4が供給される。
ここで、駆動パルスCK1〜CK4は、後述する駆動制御動作(図3参照)において詳述するように、相互に時間的に重なることなく、所定の周期で順次ハイレベルに設定されるパルス信号である。
次いで、上述したような信号保持ブロックを構成する各薄膜トランジスタの動作と、各端子及び接点における電位の変化について説明する。ここでは、図2に示した信号保持ブロックRSA(k)を参照しながら説明する。
上述したような構成を有する信号保持ブロックRSA(k)において、薄膜トランジスタTr11は、クロック端子TCにハイレベル(“H”)の制御クロックCKCが供給されたときにオン動作するので、この制御クロックCKCの供給タイミングに同期して、入力端子INにハイレベル又はローレベルの入力信号(スタート信号ST、又は、前段の信号保持ブロックRSA(k−1)の外部出力信号GS(k−1))を供給することにより、当該信号レベルに基づいて、接点Naの電位(第1の制御電圧)VNaが設定される。
また、薄膜トランジスタTr16は、上記薄膜トランジスタTr11と同様に、ハイレベルの制御クロックCKCが供給されたときにオン動作し、一方、薄膜トランジスタTr17は、入力端子INにハイレベルの入力信号(外部出力信号GS(k−1))が供給されたときにオン動作するので、接点Nbの電位(第2の制御電圧)VNbは、入力信号がハイレベルの場合には、電源端子VLに供給される接地電圧Vssに基づくローレベルに設定される。
また、薄膜トランジスタTr12は、接点Naの電位VNaがハイレベルのときにオン動作し、一方、薄膜トランジスタTr13は、接点Nbの電位VNbがハイレベルのときにオン動作するので、出力端子OUTの電位は、接点Nbの電位VNbがハイレベルの場合には、接点Naの電位VNaに関わらず、接地電圧Vssに基づくローレベル(第2の信号レベル)に設定され、接点Nbの電位VNbがローレベルであり、かつ、接点Naの電位VNaがハイレベルである期間中で、ハイレベルの制御クロックCKAが供給された場合にのみ、制御クロックCKAの信号レベルに基づくハイレベル(第1の信号レベル)に設定される。
また、薄膜トランジスタTr14及びTr15は、ハイレベルの制御クロックCKBが供給されたときにオン動作するので、制御クロックCKBがハイレベルの場合には、接点Naの電位VNaは、制御クロックCKBの信号レベルに基づくハイレベルに設定され、接点Nbの電位VNbは、接地電圧Vssに基づくローレベルに設定される。
ここで、各クロック端子TA〜TCに制御クロックCKA〜CKCとして個別に供給される駆動パルスCK1〜CK4は、後述する図3に示すように、相互に時間的に重なることなく、順次ハイレベルに設定されるパルス信号であるので、まず、クロック端子TBに供給される制御クロックCKBのみをハイレベルとし、他のクロック端子TA、TCに供給される制御クロックCKA、CKCをローレベルに設定することにより、薄膜トランジスタTr14及びTr15がオン動作して、接点Naの電位VNaがハイレベルの制御クロックCKBに基づくハイレベルに設定され、接点Nbの電位VNbが接地電圧Vssに基づくローレベルに設定される。これにより、薄膜トランジスタTr12がオン動作し、薄膜トランジスタTr13がオフ動作するので、出力端子OUTから、ローレベルの制御クロックCKAに基づくローレベルの外部出力信号GS(k)が出力される。
次いで、クロック端子TCに供給される制御クロックCKCのみをハイレベルとし、他のクロック端子TA、TBに供給される制御クロックCKA、CKBをローレベルに設定するとともに、このタイミングに同期して、ハイレベルの入力信号(外部出力信号GS(k−1))を供給することにより、薄膜トランジスタTr11、Tr16及びTr17がオン動作して、接点Naの電位VNaがハイレベルの入力信号に基づくハイレベルに設定され、接点Nbの電位VNbが接地電圧Vssに基づくローレベルに保持されるので、上記と同様に、薄膜トランジスタTr12がオン動作し、薄膜トランジスタTr13がオフ動作して、出力端子OUTから、ローレベルの制御クロックCKAに基づくローレベルの外部出力信号GS(k)が出力される。ここで、接点Naの電位VNa(ハイレベル)と出力端子OUTの電位(ローレベル)との間の電位差(すなわち、薄膜トランジスタTr12のゲート−ソース間電位)は、コンデンサCA及び薄膜トランジスタTr12のゲート−ソース間容量により電圧成分として保持される。
次いで、クロック端子TAに供給される制御クロックのみCKAをハイレベルとし、他のクロック端子TB、TCに供給される制御クロックCKB、CKCをローレベルに設定することにより、上記コンデンサCA及び薄膜トランジスタTr12のゲート−ソース間容量に保持された電圧成分により薄膜トランジスタTr12がオン状態を維持しているので、該制御クロックCKAに基づくハイレベルが出力端子OUTに印加されて、ハイレベルの制御クロックCKAに基づくハイレベルの外部出力信号GS(k)が出力される。
ここで、薄膜トランジスタTr12を介して、出力端子OUTにハイレベルの制御クロックCKAに基づく電位が印加された場合、コンデンサCA及び薄膜トランジスタTr12のゲート−ソース間容量に保持された電圧成分より、接点Naの電位VNaは、取り込まれた入力信号(外部出力信号GS(k−1))に基づくハイレベルよりもさらに高い電位に昇圧されるブートストラップ現象が生じる。これにより、接点Naの電位VNa(ゲート電圧)が、薄膜トランジスタTr12の飽和電圧にまで達すると、ソース−ドレイン電流が飽和して、出力端子OUTの電位(外部出力信号GS(k)の信号レベル)は、実質的に制御クロックCKAのハイレベルと略同等の信号レベルに設定されることになる。
その後、クロック端子TBに供給される制御クロックCKBのみを再びハイレベルとし、他のクロック端子TA、TCに供給される制御クロックCKA、CKCをローレベルに設定することにより、薄膜トランジスタTr14及びTr15が再びオン動作して、接点Naの電位VNaがハイレベルの制御クロックCKBに基づくハイレベルに設定され、接点Nbの電位VNbが接地電圧Vssに基づくローレベルに設定されるので、薄膜トランジスタTr12がオン動作し、薄膜トランジスタTr13がオフ動作して、出力端子OUTから、ローレベルの制御クロックCKAに基づくローレベルの外部出力信号GS(k)が出力される。
そして、クロック端子TCに供給される制御クロックCKCのみを再びハイレベルとし、他のクロック端子TA、TBに供給される制御クロックCKA、CKBをローレベルに設定するとともに、ローレベルの入力信号を供給することにより、薄膜トランジスタTr11、Tr16及びTr17が再びオン動作して、接点Naの電位VNaがローレベルの入力信号(外部出力信号GS(k−1))に基づくローレベルに設定され、接点Nbの電位VNbがハイレベルの制御クロックCKCに基づくハイレベルに保持されるので、薄膜トランジスタTr12がオフ動作し、薄膜トランジスタTr13がオン動作して、出力端子OUTから、接地電圧Vssに基づくローレベルの外部出力信号GS(k)が出力される。
次に、上述した信号保持ブロックを適用したシフトレジスタ回路の駆動制御方法について、図面を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路の動作を示すタイミングチャートである。ここでは、上述したシフトレジスタ回路及びk段目の信号保持ブロックRSA(k)を適宜参照しながら説明する。
まず、図2に示したシフトレジスタ回路に制御クロックCKA〜CKCとして供給される4種類の駆動パルスCK1〜CK4は、図3に示すように、相互に時間的に重なることなく、駆動パルスCK1、CK2、CK3、CK4の順にハイレベルに切り替わるように設定されている。また、図示を省略した初段(1段目)の信号保持ブロックRSA(1)の入力端子INには、当該信号保持ブロックRSA(1)に供給される制御クロックCKCがハイレベルとなるタイミングに同期して、ハイレベルのスタート信号STが供給されるように制御される。
図3に示すように、最初にタイミング<S0>において、例えば、駆動パルスCK1〜CK4のうち、駆動パルスCK2のみがハイレベルに設定され、初段(1段目)の信号保持ブロックRSA(1)(又は、k段目の信号保持ブロックRSA(k))に制御クロックCKBとして供給されると、当該信号保持ブロックRSA(1)において電気的にフローティング状態にあった接点Na及びNbの電位VNa、VNbは、各々、ハイレベルの制御クロックCKB(駆動パルスCK2)に基づくハイレベル、及び、接地電圧Vssに基づくローレベルに確定される。
次いで、タイミング<S1>において、駆動パルスCK3のみがハイレベルに設定され、駆動パルスCK1、CK2、CK4がローレベルに設定された状態では、信号保持ブロックRSA(1)に供給される全ての制御クロックCKA〜CKCがローレベルとなるので、接点Naの電位VNaは、ハイレベル側でフローティング状態となり、接点Nbの電位VNbは、ローレベル側でフローティング状態となる。
次いで、タイミング<S2>(第1の動作タイミング)において、駆動パルスCK4のみがハイレベルに設定され、制御クロックCKCとして供給され、このタイミングに同期してハイレベルのスタート信号STが供給されると、電気的にフローティング状態にあった接点Na及びNbの電位VNa、VNbは、各々、ハイレベルのスタート信号STに基づくハイレベル、及び、薄膜トランジスタTr16とTr17の導通抵抗による分圧に基づくローレベルに確定される。
このとき、接点Naの電位VNaがハイレベルになることにより薄膜トランジスタTr12がオン動作するが、クロック端子TAに制御クロックCKAとして供給される駆動パルスCK1はローレベルに設定されているので、出力端子OUTの電位はローレベルとなり、次段(2段目)の信号保持ブロックRSA(2)へのハイレベルのシフト信号や、ハイレベルの外部出力信号GS(1)の出力は行われない。なお、このとき、接点Na及び出力端子OUT間に生じた電位差が、コンデンサCAに電圧成分として保持される。
次いで、タイミング<S3>(第2の動作タイミング)において、駆動パルスCK1のみがハイレベルに設定され、制御クロックCKAとして供給されると、接点Naの電位VNaがブートストラップ現象により上記ハイレベルよりもさらに上昇することにより、薄膜トランジスタTr12が飽和状態でオン動作して、出力端子OUTの電位(外部出力信号GS(1))がハイレベルの制御クロックCKA(駆動パルスCK1)と同等の信号レベルに確定される。これにより、該出力端子OUTを介してハイレベルの外部出力信号GS(1)が次段(2段目)の信号保持ブロック(2)にシフト信号として出力されるとともに、表示パネルの1行目の表示画素、又は、センサアレイの1行目の読取画素を駆動するための走査信号(選択信号)として取り出される。
次いで、図3に示すように、タイミング<S4>において、再び制御クロックCKB(駆動パルスCK2)のみがハイレベルに設定されて供給されると、接点Na及びNbの電位VNa、VNbは、各々、ハイレベルの制御クロックCKB(駆動パルスCK2)に基づくハイレベル、及び、接地電圧Vssに基づくローレベルに確定され、次いで、タイミング<S5>において、制御クロックCKA〜CKC(駆動パルスCK1、CK2、CK4)が全てローレベルに設定された状態では、接点Naの電位VNaは、ハイレベル側で、接点Nbの電位VNbは、ローレベル側でフローティング状態となる。
次いで、タイミング<S6>において、制御クロックCKC(駆動パルスCK4)のみがハイレベルに設定されるとともに、ローレベルのスタート信号STが供給されると、電気的にフローティング状態にあった接点Na及びNbの電位VNa、VNbは、各々、ローレベルのスタート信号STに基づくローレベル、及び、ハイレベルの制御クロックCKC(駆動パルスCK4)に基づくハイレベルに確定される。これにより、薄膜トランジスタTr13を介して、出力端子OUTの電位が接地電圧Vssに基づくローレベルに確定されるので、次段(2段目)の信号保持ブロックRSA(2)へのハイレベルのシフト信号や、ハイレベルの外部出力信号GS(1)の出力は行われない。
以下、図3に示すように、ハイレベルの制御クロックCKB(駆動パルスCK2)が供給されるタイミング<S8>、<S12>、・・・において、接点Naの電位VNaはハイレベルに確定されるとともに、接点Nbの電位VNbはローレベルに確定され、また、ハイレベルの制御クロックCKC(駆動パルスCK4)が供給されるタイミング<S10>、<S14>、・・・において、接点Naの電位VNaはローレベルに確定されるとともに、接点Nbの電位VNbはハイレベルに確定される制御動作が繰り返される。ここで、上記タイミング<S0>、<S2>、<S4>、<S6>、・・・(偶数番目のタイミング)は、本発明に係る第3の動作タイミングに相当する。
すなわち、本実施形態に係るシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法においては、出力端子の電位(外部出力信号GS(k)の信号レベル)を確定する出力段のトランジスタ回路(薄膜トランジスタTr12、Tr13からなる直列回路)において、ハイレベルの外部出力信号GS(k)を出力するタイミングでのみ、当該信号レベルを確定するためのハイレベルの制御クロックCKAを供給し、それ以外のタイミング(すなわち、外部出力信号GS(k)の非出力時)では、ローレベルの制御クロックCKA、又は、接地電圧Vssに基づいて、外部出力信号GS(k)の信号レベルを設定するように駆動制御する。
また、出力信号GS(k)の非出力状態においては、接点Naと接点Nbの電位VNa、VNbを、逆極性に保持しつつ、所定の周期で交互にハイレベル又はローレベルに切り換え設定するように駆動制御する。
したがって、本実施形態に係るシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法によれば、各信号保持ブロックにおける外部出力信号の信号レベル(ローレベル)を確定する手段として、所定の周期でハイレベル又はローレベルに設定される駆動パルスを出力端子に供給するスイッチ手段(薄膜トランジスタTr12)と、接地電圧Vssによるローレベルを出力端子に供給するスイッチ手段(薄膜トランジスタTr13)と、を備え、外部出力信号の非出力状態において、これらのスイッチ手段を交互に(相補的に)、オン動作させることにより、外部出力信号の信号レベルを周期的にローレベル側に確定することができる。
また、接地電圧によるローレベルを出力端子に供給するスイッチ手段のゲート端子(接点Nb)に、同一の電位が継続して印加されることがないので、上記シフトレジスタ回路(信号保持ブロック)を、アモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタにより構成した場合であっても、アモルファスシリコンからなる半導体層にトラップされるキャリヤに起因する薄膜トランジスタのしきい値電圧特性の劣化を生じにくくして、しきい値電圧の特定の電圧方向へのシフト(変動)による駆動能力の低下を抑制することができる。
これにより、駆動パルスの信号レベルが他段の信号保持ブロックの駆動のために所定の周期で切り替わり、一方のスイッチ手段(薄膜トランジスタTr12)のゲート電圧(接点Naの電位VNa)がゲート−ドレイン間容量により影響を受けた場合であっても、他方のスイッチ手段(薄膜トランジスタTr13)が充分な駆動能力を有しているので、外部出力信号の信号レベルの変動を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係るシフトレジスタ回路を表示装置や画像読取装置の走査ドライバに適用した場合であっても、表示パネルやセンサアレイを行ごとに駆動する選択信号(外部出力信号)の信号レベルの変動を抑制することができるので、表示画素やフォトセンサの選択状態を安定化して、良好な画像表示動作や画像読取動作を実行することができる。
また、本実施形態に係るシフトレジスタ回路及びその駆動制御方法によれば、図3に示したように、出力段のトランジスタ回路(薄膜トランジスタTr12、Tr13からなる直列回路)に印加されるゲート電圧(接点Naの電位VNa及び接点Nbの電位VNb)を、相互に逆極性に保持しつつ、所定の周期で信号レベルを交互に切り換えて確定することにより、駆動パルスを出力端子に供給するスイッチ手段(薄膜トランジスタTr12)のゲート端子に印加される直流電圧成分(接点Naの電位VNa)と、接地電圧Vssによるローレベルを出力端子に供給するスイッチ手段(薄膜トランジスタTr13)のゲート端子に印加される直流電圧成分(接点Nbの電位VNb)と、を略均等に保持することができるので、各スイッチ手段を構成する薄膜トランジスタのしきい値電圧特性のシフトを略同等にすることができる。これにより、出力段のトランジスタ回路を構成する各スイッチ手段の相対的な駆動能力の比を略一定に維持することができ、長期にわたって良好な信号レベルを有する外部出力信号を出力することができる。
さらに、本実施形態に係るシフトレジスタ回路(信号保持ブロック)においては、図2に示したように、nチャネル型の電界効果型トランジスタ(薄膜トランジスタ)のみを用いて構成することができるので、例えば、すでに製造技術が確立されたアモルファスシリコンを適用して形成することができ、比較的安価に、動作特性に優れたシフトレジスタ回路を実現することができる。
ところで、アモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタは、一般に、経時的な特性劣化が著しいという欠点を有していることが知られている。具体的には、アモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタにおいては、アモルファスシリコンからなる半導体層にキャリヤがトラップされ易いという特性を有している。
そこで、本実施形態においては、出力段のトランジスタ回路(薄膜トランジスタTr12、Tr13からなる直列回路)に印加されるゲート電圧を、相互に逆極性に保持しつつ、制御クロック(駆動パルス)の変化に同期させて、信号レベルを定期的に変化させて(切り換えて)確定することにより、上記キャリヤのトラップを抑制して、薄膜トランジスタの動作特性(しきい値電圧特性)の劣化を抑制することができるので、シフトレジスタ回路の動作を長期にわたって良好に維持することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係るシフトレジスタ回路の第2の実施形態について説明する。
図4は、第2の実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックを示す概略構成図である。ここで、上述した第1の実施形態と同等の構成については、同一又は同等の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。また、図5は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路の有効性を説明するためのタイミングチャートであり、図6は、本実施形態に係るシフトレジスタ回路の駆動制御動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、本実施形態に係るシフトレジスタ回路の動作の説明については、上述した第1の実施形態に示したタイミングチャート(図3)を適宜参照しながら説明する。
図4に示すように、本実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックRSB(k)は、上述した第1の実施形態に示した信号保持ブロックRSA(k)(図2参照)において、出力段のトランジスタ回路を構成する薄膜トランジスタTr13のゲート−ソース間(接点Nbと接地電圧Vss間)に、該トランジスタTr13のゲート−ソース間容量に加えて、出力レベル安定用のコンデンサ(電圧制御手段、容量素子)CBを追加接続した構成を有している。
このような回路構成を有するシフトレジスタ回路(信号保持ブロック)においては、上述した第1の実施形態に示した場合と同様の駆動制御動作を実行した場合であって、ハイレベルの外部出力信号GS(k)を出力する場合に、当該外部出力信号GS(k)の信号レベルの劣化を抑制して、適切な信号レベルを有する外部出力信号GS(k)が出力される。以下、具体的に説明する。
すなわち、第1の実施形態に係る信号保持ブロック(図2参照)において、図3に示したような駆動制御動作を実行した場合、タイミング<S2>においてハイレベルの入力信号(スタート信号ST)を取り込んだ後、タイミング<S3>において制御クロックCKA(駆動パルスCK1)がハイレベルに設定されることにより、出力段の薄膜トランジスタTr12においてブートストラップ現象が生じて、ハイレベルの外部出力信号GS(k)が出力されるが、このとき、図3に示したように、薄膜トランジスタTr12の動作状態を規定するゲート電圧(接点Naの電位)、及び、薄膜トランジスタTr13の動作状態を規定するゲート電圧(接点Nbの電位)は、各々、ハイレベル側及びローレベル側に設定されているものの、信号レベルが確定されないフローティング状態(浮遊状態)にある。
ここで、特に、薄膜トランジスタTr13のゲート−ドレイン端子間(出力接点OUTと接点Nb間)に形成される寄生容量が大きい場合、ハイレベルの外部出力信号GS(k)が出力されることにより、薄膜トランジスタTr13のゲート電圧(接点Nbの電位)が本来のローレベルの信号レベルから僅かに上昇して、薄膜トランジスタTr13が完全にオフ状態とはならず(半導通状態となり)、例えば、図5に示すように、外部出力信号GS(k)として出力される信号レベルが、時間の経過とともに本来のハイレベルから低下する(図中、楕円で囲んだ信号レベル)、等の信号レベル(出力信号特性)の劣化が生じる可能性があった。
そこで、本実施形態においては、トランジスタTr13のゲート−ソース間(接点Nbと接地電圧Vss間)に、コンデンサCBを接続することにより、トランジスタTr13のゲート電圧(接点Nbの電位VNb)の変動を抑制して安定化させた回路構成を適用している。
すなわち、本実施形態に係るシフトレジスタ回路(信号保持ブロック)においては、図6に示すように、特定の信号保持ブロックRSB(k)において、タイミング<S2>においてハイレベルの入力信号(スタート信号ST)を取り込んだ後、タイミング<S3>において制御クロックCKAがハイレベルに設定されることにより、出力用の薄膜トランジスタTr12においてブートストラップ現象が生じて、ハイレベルの外部出力信号GS(k)が出力される(出力端子OUTの電位がハイレベルになる)が、このとき、薄膜トランジスタTr13のゲート−ドレイン間容量が大きい場合であっても、ゲート−ソース間にコンデンサCBが接続されていることにより、薄膜トランジスタTr13のゲート電圧(接点Nbの電位VNb)を接地電圧Vssを基準にして所定の電位に相対的に保持することができる(換言すれば、浮遊状態ではなく、所定のローレベルに確定することができる;図中、楕円で囲んだ信号レベル)ので、外部出力信号GS(k)の信号レベルの変化に伴う接点Nbの電位VNbの変動を抑制して、薄膜トランジスタTr13を良好にオフ状態(非導通状態)に保持することができ、外部出力信号GS(k)の信号レベルの劣化を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係るシフトレジスタ回路を表示装置や画像読取装置の走査ドライバに適用した場合であっても、表示パネルやセンサアレイを行ごとに駆動する選択信号(外部出力信号)の信号レベルの変動をより一層抑制することができるので、表示画素やフォトセンサの選択状態を安定化して、良好な画像表示動作や画像読取動作を実行することができる。
なお、本実施形態に係るシフトレジスタ回路(信号保持ブロック)は、上述したように、外部出力信号の信号レベルを規定する出力段の薄膜トランジスタの動作状態を確定的にして、外部出力信号の信号レベルの変動を抑制するために、当該薄膜トランジスタのゲート−ソース端子間にコンデンサを接続した構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。要するに、本実施形態においては、上記薄膜トランジスタのゲート電圧が安定化するように、コンデンサを接続するものであればよいので、例えば、コンデンサの一端側を薄膜トランジスタのゲート端子に接続し、他端側を安定した電位、例えば、図示を省略した電源電圧等が供給されている接点に接続した回路構成を有するものであってもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係るシフトレジスタ回路の第3の実施形態について説明する。
図7は、第3の実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックを示す概略構成図である。ここで、上述した第1の実施形態と同等の構成については、同一又は同等の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。また、本実施形態に係るシフトレジスタ回路の駆動制御動作については、上述した第2の実施形態に示したタイミングチャート(図6)を参照しながら説明する。
上述した第2の実施形態に係る信号保持ブロックRSB(k)においては、ハイレベルの外部出力信号GS(k)を出力するタイミングで、出力段の薄膜トランジスタTr13を確定的にオフ状態に保持するために、薄膜トランジスタTr13のゲート−ソース端子間(接点Nbと接地電圧Vss間)にコンデンサCBを接続した回路構成を適用したが、本実施形態においては、外部出力信号GS(k)の信号レベルを利用して、出力段の薄膜トランジスタTr13の動作状態を確定的に保持する回路構成を有している。
図7に示すように、本実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックRSC(k)は、上述した第1の実施形態に示した信号保持ブロックRSA(k)(図2参照)において、出力段のトランジスタ回路を構成する薄膜トランジスタTr13のゲート−ソース間(接点Nbと接地電圧Vss間)にソース−ドレイン端子が接続され、出力端子OUTの電位(外部出力信号GS(k)の信号レベル)がゲート端子に印加された薄膜トランジスタ(電圧制御手段、第8のスイッチ手段)Tr18を備えた構成を有している。
このような回路構成を有するシフトレジスタ回路(信号保持ブロック)においては、図6に示すように、例えば、タイミング<S3>においてハイレベルの外部出力信号GS(k)が出力されると、当該信号レベル(ハイレベル)が、出力段の薄膜トランジスタTr13のゲート−ソース間に設けられた薄膜トランジスタTr18のゲート端子に印加されて当該薄膜トランジスタTr18がオン動作する。これにより、接点Nb(薄膜トランジスタTr13のゲート端子)が接地電圧Vssに接続されて、該電位VNbが確定的にローレベルに設定されることになる(換言すれば、浮遊状態ではなく、所定のローレベルに確定することができる;図中、楕円で囲んだ信号レベル)ので、外部出力信号GS(k)の信号レベルの変化に伴う接点Nbの電位VNbの変動を抑制して、薄膜トランジスタTr13を良好にオフ状態(非導通状態)に保持することができ、上述した第2の実施形態と同様に、外部出力信号GS(k)の信号レベルの劣化を抑制して安定したハイレベル状態を保持することができる。
次に、本発明に係るシフトレジスタ回路を適用可能な表示装置及び画像読取装置の構成例について、図面を参照して簡単に説明する。
(第1の適用例)
図8は、本発明に係るシフトレジスタ回路を走査ドライバ(駆動制御装置)に適用した表示装置を示す概略構成図である。なお、ここでは、表示装置として、アクティブマトリックス型の表示パネルを備えた構成について説明する。
図8に示すように、本適用例に係る表示装置100は、大別して、表示パネル(画素アレイ)110と、走査ドライバ(ゲートドライバ)120と、データドライバ(ソースドライバ)130と、システムコントローラ140と、表示信号生成回路150と、を備えた周知の構成を有している。
ここで、表示パネル110は、例えば、周知の透過型や反射型の液晶表示パネル、あるいは、有機エレクトロルミネッセント素子(有機EL素子)や発光ダイオード(LED)等の自己発光型の発光素子(自発光画素)を配列した表示パネルであって、図8に示すように、行方向に配設された走査ラインSLと列方向に配設されたデータライDLの各交点近傍に、上記表示パネルの形態に応じた表示画素が2次元配列された構成を有している。
また、走査ドライバ120は、図8に示すように、概略、表示パネル110の各行の走査ラインSLに対応して、上述した各実施形態と同等の回路構成を有する複数段の信号保持ブロックを備えたシフトレジスタ回路121と、各段の信号保持ブロックから出力される外部出力信号を所定の信号レベルに増幅して、走査信号として各行の走査ラインSLに供給するバッファ回路122と、を有している。そして、シフトレジスタ回路121の各段の信号保持ブロックにおいて、後述するシステムコントローラ(LCDコントローラ)140から供給される走査制御信号(走査スタート信号(上述したスタート信号STに相当する)、走査クロック信号(上述した駆動パルスCK1〜CK4に相当する)等)に基づいて、表示パネル110の上方から下方に対応してシフト信号を順次出力(伝達)しつつ、該シフト信号を外部出力信号として取り出して、バッファ回路122を介して各走査ラインSLに走査信号として印加し、各行ごとの表示画素EM群を順次選択状態に設定するように制御する。
データドライバ130は、システムコントローラ140から供給されるデータ制御信号に基づいて、表示信号生成回路150から供給される、表示パネル110の1行分ごとの表示データを取り込んで保持し、当該表示データに対応する階調信号(階調電圧、又は、階調電流)を生成して、上記走査ドライバ120により選択状態に設定された各表示画素EMに、各データラインDLを介して並行して供給し、該階調信号(表示データに応じた画素情報)を各表示画素EMに書き込むように制御する。
表示信号生成回路150は、例えば、表示装置100の外部から供給される映像信号から輝度階調信号成分及びタイミング信号成分を抽出し、表示パネル110の1行分ごとに、該輝度階調信号成分を表示データとしてデータドライバ130に供給するとともに、タイミング信号成分をシステムコントローラ140に供給する。
システムコントローラ140は、表示信号生成回路150から供給されるタイミング信号に基づいて、少なくとも、走査ドライバ120及びデータドライバ130の各々に対して、上述したような走査制御信号及びデータ制御信号を生成して出力することにより、各ドライバを所定のタイミングで動作させて、表示パネル110に走査信号及び階調信号を出力させ、表示画素EMにおける発光駆動動作を連続的に実行させて、映像信号に基づく所定の画像情報を表示パネル110に表示させる制御を行う。
このように、表示装置100の走査ドライバ120に本発明に係るシフトレジスタ回路を適用し、システムコントローラ140から、所定の周期を有し、相互に信号タイミングが重ならない駆動パルスCK1〜CK4、及び、走査スタート信号STを、走査制御信号として供給することにより、上述した各実施形態に示した信号保持ブロックから順次出力され、信号レベルの変動が抑制された外部出力信号に基づいて、個別の走査信号を走査ラインSLに印加することができるので、表示画素の選択状態を安定化して、良好な画像表示動作を実行することができ、表示画質の向上を図ることができる。
また、本構成例に係る表示画素EMと、少なくとも走査ドライバに適用されるシフトレジスタ回路(上述した各実施形態に示した信号保持ブロック)とは、各々同一の製造プロセスにより一括して形成される導電層や絶縁層を適用して製造することができる。すなわち、液晶表示パネル等に設けられる画素トランジスタ(選択トランジスタ;画素選択手段)や有機ELパネル等に適用される画素駆動回路(発光駆動回路;画素選択手段)に設けられる薄膜トランジスタと、シフトレジスタ回路(信号保持ブロック)を構成する各薄膜トランジスタとは、同一のガラス基板等の絶縁性基板上に、各々同一の製造プロセスで形成される導電層(電極層)や絶縁層、アモルファスシリコンからなる半導体層を適用して製造することができる。
したがって、すでに製造技術が確立されたアモルファスシリコンを適用して表示パネル、及び、走査ドライバ(シフトレジスタ回路)を同一の製造プロセスを用いて同時かつ一体的に形成することができるので、比較的安価に動作特性に優れた表示装置を実現することができる。
(第2の適用例)
図9は、本発明に係るシフトレジスタ回路をゲートドライバ(走査ドライバに相当する;駆動制御装置)に適用した画像読取装置を示す概略構成図である。図10は、本構成例に係る画像読取装置に適用可能なフォトセンサの素子構造を示す概略断面図である。
図9に示すように、本適用例に係る画像読取装置は、大別して、フォトセンサアレイ(画素アレイ)210と、トップゲートドライバ220と、ボトムゲートドライバ230と、ドレインドライバ240と、システムコントローラ250と、を備えて構成されている。
フォトセンサアレイ210は、図9に示すように、例えば、行方向に並行に配設されたトップゲートライン(リセットライン)TL及びボトムゲートライン(読出しライン)BLと、列方向に配設されたドレインライン(データライン)DLの各交差領域に、後述するダブルゲート型の薄膜トランジスタ構造を有するフォトセンサ(ダブルゲート型フォトセンサ)PSが2次元配列(例えば、i行×j列;i、jは任意の自然数)に配列された構成を有している。ここで、各フォトセンサPSのソース端子Sは、所定の低電位電圧(例えば、接地電位)Vssに接続されている。
トップゲートドライバ220は、各行のフォトセンサPSのトップゲート端子TGに共通に接続された各トップゲートラインTLに接続され、システムコントローラ250から供給されるトップゲート制御信号に基づいて、トップゲート信号(走査信号に相当する)φTiを生成して各行のトップゲートラインTLに出力することにより、各フォトセンサPSにおけるリセット動作及びキャリヤ蓄積動作を選択的に実行制御する。
ボトムゲートドライバ230は、各行のフォトセンサPSのボトムゲート端子BGに共通に接続された各ボトムゲートラインBLに接続され、システムコントローラ250から供給されるボトムゲート制御信号に基づいて、ボトムゲート信号(走査信号に相当する)φBiを生成して各行のボトムゲートラインBLに出力することにより、各フォトセンサPSにおける読み出し動作を実行制御する。
ドレインドライバ240は、各列のフォトセンサPSのドレイン端子Dに共通に接続された各ドレインラインDLに接続され、システムコントローラ250から供給されるドレイン制御信号に基づいて、各ドレインラインDLを介して各フォトセンサPSに、所定のプリチャージ電圧を印加するプリチャージ動作を実行制御するとともに、上記ボトムゲート信号φBiの印加により、各フォトセンサPSにおいて蓄積されたキャリヤの量を各ドレインラインDLを介して信号電圧(ドレイン電圧)として読み出す動作を実行制御する。
システムコントローラ250は、上記トップゲートドライバ220、ボトムゲートドライバ230及びドレインドライバ240の各々に、トップゲート制御信号、ボトムゲート制御信号、ドレイン制御信号を供給することにより、フォトセンサアレイ210を構成する各フォトセンサPSにおいて、後述する一連の画像読取動作(リセット、キャリヤ蓄積、プリチャージ、読み出しの各動作)を実行する制御を行う。
また、システムコントローラ250は、ドレインドライバ230により読み出された信号電圧に基づいて生成された画像データに対して、所定の画像処理を施したり、図示を省略した記憶部への書き込みや読み出しを行うとともに、画像データの照合や加工等の所定の機能処理を実行する外部機能部300に対するインタフェースとしての機能をも備えている。
ここで、本構成例に適用可能なフォトセンサPSは、例えば、図10に示すように、概略、励起光(ここでは、可視光)の入射により電子−正孔対が生成されるアモルファスシリコン等の半導体層111と、半導体層111の両端に、各々nシリコンからなる不純物層(オーミックコンタクト層)117、118を介して形成され、クロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金等から選択された導電性材料からなり、可視光に対して不透明なソース電極112(図9に示したソース端子S)及びドレイン電極113(図9に示したドレイン端子D)と、半導体層111の上方(図面上方)にブロック絶縁膜(ストッパ膜)114及び上部ゲート絶縁膜115を介して形成され、酸化スズ膜やITO膜(インジウム−スズ酸化膜)等の透明電極層からなり、可視光に対して透過性を示すトップゲート電極TGx(図9に示したトップゲート端子TG)と、半導体層111の下方(図面下方)に下部ゲート絶縁膜116を介して形成され、クロム、クロム合金、アルミ、アルミ合金等から選択された導電性材料からなり、可視光に対して不透明なボトムゲート電極BGx(図9に示したボトムゲート端子BG)と、を有して構成されている。そして、このような構成を有するダブルゲート型のフォトセンサPSは、図10に示すように、ガラス基板等の絶縁性基板SUB上に形成されている。
なお、図10において、トップゲート絶縁膜115、ブロック絶縁膜114、ボトムゲート絶縁膜116を構成する絶縁膜、及び、トップゲート電極TGx上に設けられる保護絶縁膜119は、いずれも半導体層111を励起する可視光に対して高い透過率を有する材質、例えば、窒化シリコンや酸化シリコン等により構成されていることにより、少なくとも保護絶縁膜119の上面に載置された被写体(図示を省略)に照射されて反射し、図面上方からフォトセンサPS(詳しくは、半導体層111)に入射する光のみを検知する構造を有している。
次いで、上述した画像読取装置の駆動制御方法について、図面を参照して簡単に説明する。
図11は、上述したダブルゲート型フォトセンサからなるフォトセンサアレイを備えた画像読取装置における基本的な駆動制御方法を示すタイミングチャートである。
本適用例に係る画像読取装置の駆動制御方法は、図11に示すように、所定の処理動作期間(1処理サイクル)に、リセット期間Trstと、電荷蓄積期間Taccと、プリチャージ期間Tprchと、読み出し期間Treadと、を設定することにより実現される。
まず、リセット期間Trstにおいては、トップゲートドライバ220によりトップゲートラインTLを介して、i行目の各フォトセンサPSのトップゲート端子TGにトップゲート信号φTiとしてハイレベルのリセットパルス(例えば、+15V)を印加して、半導体層111に蓄積されているキャリヤ(ここでは、正孔)を放出するリセット動作(初期化動作)を実行する。
次いで、電荷蓄積期間Taccにおいては、トップゲートドライバ220によりi行目の各フォトセンサPSのトップゲート端子TGにトップゲート信号φTiとしてローレベルのバイアス電圧(例えば、−15V)を印加することにより、上記リセット動作を終了し、電荷蓄積動作(キャリヤ蓄積動作)をスタートする。
ここで、電荷蓄積期間Taccにおいては、図10に示したフォトセンサPSの上方に載置された被写体に対して照射されて反射した光が、透明電極層からなるトップゲート電極TGxを通過して半導体層111に入射することにより、当該入射光(反射光)の光量に応じて、半導体層111のキャリヤ発生領域で電子−正孔対が生成され、半導体層111とブロック絶縁膜114との界面近傍(チャネル領域周辺)に正孔が蓄積される。
そして、プリチャージ期間Tprchにおいては、上記電荷蓄積期間Taccに並行して、ドレインドライバ240によりドレインラインDLを介して、j行目の各フォトセンサPSのドレイン端子Dにドレイン信号φDjとして所定のプリチャージ電圧Vpgを有するプリチャージパルスを印加して、ドレイン電極113に電荷を保持させるプリチャージ動作を実行する。
次いで、上記プリチャージ期間Tprchを経過した後、読み出し期間Treadにおいては、ボトムゲートドライバ230によりボトムゲートラインBLを介して、i行目の各フォトセンサPSのボトムゲート端子BGにボトムゲート信号φBiとしてハイレベルの読み出しパルス(例えば、+10V)を印加して、上記電荷蓄積期間Tacc中にチャネル領域に蓄積されたキャリヤ(正孔)に応じたドレイン電圧VDjを、ドレインドライバ240によりドレインラインDLを介して読み出す読み出し動作を実行する。
ここで、ドレイン電圧VDjの変化傾向は、電荷蓄積期間Taccに蓄積されたキャリヤが多い場合(明状態)には、ドレイン電圧VDjが急峻に低下する傾向を示し、一方、蓄積されたキャリヤが少ない場合(暗状態)には緩やかに低下する傾向を示すので、例えば、所定の読み出し期間Treadの終了時点(一定の時間経過後)のドレイン電圧VDj(=Vrd)を検出することにより、フォトセンサPSに入射した光の量、すなわち、被写体の明暗パターンに対応した明度データを検出することができる。
そして、このような特定の行(i行目)に対する一連の明度データの検出動作を1処理サイクルとして、上述したフォトセンサアレイ210を構成する全ての行に対して、同等の処理手順を順次繰り返すことにより、被写体の2次元画像を明度データとして読み取ることができ、システムコントローラ250により被写体の画像データを取得することができる。そして、この画像データは、例えば、外部機能部300において、照合や加工等の所定の機能処理に利用される。このように、フォトセンサアレイを構成する読取画素としてダブルゲート型フォトセンサを適用した場合にあっては、画素選択機能(画素選択手段に相当する)と、明度データ読取機能の双方がフォトセンサ単体で実現される。
上述したような画像読取装置200において、トップゲートドライバ220やボトムゲートドライバ230として、第1の適用例に示した走査ドライバと同様に、各行のトップゲートラインTL又はボトムゲートラインBLに対応して複数段の信号保持ブロックからなるシフトレジスタ回路を備えた構成を適用することができる。ここで、シフトレジスタ回路の各段の信号保持ブロックから出力される外部出力信号は、バッファ回路を介して所定の信号レベルに増幅されて、トップゲート信号φTi及びボトムゲート信号φBiとして各行のトップゲートラインTL又はボトムゲートラインBLに供給される。
これにより、システムコントローラ250から、所定の周期を有し、相互に信号タイミングが重ならない駆動パルスCK1〜CK4、及び、スタート信号STを、トップゲート制御信号及びボトムゲート制御信号として個別に供給することにより、上述した各実施形態に示した信号保持ブロックから順次出力され、信号レベルの変動が抑制された外部出力信号に基づいて、トップゲート信号φTi及びボトムゲート信号φBiを生成してトップゲートラインTL及びボトムゲートラインBLに個別に印加することができるので、読取画素(フォトセンサ)の動作状態を安定化して、良好な画像読取動作を実行することができ、誤動作の発生等を抑制することができる。
また、本構成例に係るフォトセンサPSと、少なくともトップゲートドライバやボトムゲートドライバに適用されるシフトレジスタ回路(上述した各実施形態に示した信号保持ブロック)とは、各々同一の製造プロセスにより一括して形成される導電層や絶縁層を適用して製造することができる。すなわち、フォトセンサPSを構成するダブルゲート型の薄膜トランジスタ構造と、シフトレジスタ回路(信号保持ブロック)を構成する各薄膜トランジスタとは、同一のガラス基板等の絶縁性基板SUB上に、各々同一の製造プロセスで形成される導電層や絶縁層、アモルファスシリコンからなる半導体層を適用して製造することができる。
したがって、すでに製造技術が確立されたアモルファスシリコンを適用してフォトセンサアレイ、及び、トップゲートドライバやボトムゲートドライバ(シフトレジスタ回路)を同一の製造プロセスを用いて同時かつ一体的に形成することができるので、比較的安価に動作特性に優れた画像読取装置を実現することができる。
なお上記実施形態では、各段を構成するトランジスタが、nチャネルであったが、全てpチャネル型トランジスタであってもよい。このとき、駆動パルスCK1〜CK4、スタート信号ST、GS(k)は、ハイレベルとローレベルが反転した信号となり、接地電圧Vssは、0(V)より高い電圧に設定されていればよい。
本発明に係るシフトレジスタ回路の第1の実施形態を示す概略構成図である。 本実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックの具体例を示す回路構成図である。 本実施形態に係るシフトレジスタ回路の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックを示す概略構成図である。 本実施形態に係るシフトレジスタ回路の有効性を説明するためのタイミングチャートである。 本実施形態に係るシフトレジスタ回路の駆動制御動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3の実施形態に係るシフトレジスタ回路に適用される信号保持ブロックを示す概略構成図である。 本発明に係るシフトレジスタ回路を走査ドライバ(駆動制御装置)に適用した表示装置を示す概略構成図である。 本発明に係るシフトレジスタ回路を走査ドライバ(駆動制御装置)に適用した画像読取装置を示す概略構成図である。 本構成例に係る画像読取装置に適用可能なフォトセンサの素子構造を示す概略断面図である。 本構成例に係る画像読取装置における基本的な駆動制御方法を示すタイミングチャートである。 従来技術におけるシフトレジスタ回路の概略構成を示す回路構成図である。 従来技術におけるシフトレジスタ回路の駆動制御動作を示すタイミングチャートである。 従来技術におけるシフトレジスタ回路の問題点を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
RSA、RSB、RSC 信号保持ブロック
CK1〜CK4 駆動パルス
CKA、CKB、CKC 制御クロック
GS 外部出力信号
ST スタート信号
100 表示装置
200 画像読取装置

Claims (12)

  1. 直列に接続された複数段の信号保持手段を備え、各段の前記信号保持手段に順次入力される入力信号に基づいて、前記信号保持手段の各々から出力信号を、順次出力するシフトレジスタ回路において、
    前記信号保持手段の各々は、少なくとも、
    第1の動作タイミングで前記入力信号を取り込む入力制御部と、
    前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、第2の動作タイミングで第1の信号レベルを有する前記出力信号を出力する出力制御部と、
    第3の動作タイミングで前記出力制御部から第2の信号レベルに確定された前記出力信号を出力する信号レベル確定部と、
    を備え
    各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定され、
    前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、
    前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定し、
    前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加されていることを特徴とするシフトレジスタ回路。
  2. 前記信号レベル確定部は、前記第3及び第4のスイッチ手段に加え、さらに、電流路の一端側に前記第1の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第5のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第6のスイッチ手段と、を備え、前記第5のスイッチ手段の制御端子には、前記第1の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加されていることを特徴とする請求項記載のシフトレジスタ回路。
  3. 前記入力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記入力信号の入力接点が接続されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続され、制御端子に前記第1の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給される第7のスイッチ手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシフトレジスタ回路。
  4. 前記信号レベル確定部は、前記第2の動作タイミングで前記第2のスイッチ手段を非導通状態に保持するように、前記第2の制御電圧を前記第1の制御電圧の反対極性となる信号レベルに確定する電圧制御手段を備えていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のシフトレジスタ回路。
  5. 前記電圧制御手段は、前記第2のスイッチ手段の制御端子と所定の電源電圧間に接続された容量素子であることを特徴とする請求項記載のシフトレジスタ回路。
  6. 前記電圧制御手段は、電流路の一端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続されるとともに、他端側に前記所定の電源電圧が接続され、制御端子に前記出力接点が接続された第8のスイッチ手段であることを特徴とする請求項記載のシフトレジスタ回路。
  7. 少なくとも、前記第1乃至第8のスイッチ手段は、nチャネル型の電界効果型トランジスタであることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載のシフトレジスタ回路。
  8. 少なくとも、前記第1乃至第8のスイッチ手段は、アモルファスシリコン半導体を用いた薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項記載のシフトレジスタ回路。
  9. 前記複数段の信号保持手段は、初段の前記信号保持手段に入力された前記入力信号の信号レベルに基づいて、各段の前記信号保持手段から前記出力信号を取り出すとともに、前記出力信号をシフト信号として、順次次段の前記信号保持手段に出力することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のシフトレジスタ回路。
  10. 直列に接続された複数段の信号保持手段を備え、各段の前記信号保持手段に順次入力される入力信号に基づいて、前記信号保持手段の各々から出力信号を、順次出力するシフトレジスタ回路の駆動制御方法において、
    前記信号保持手段の各々は、少なくとも、
    第1の動作タイミングで前記入力信号を取り込む入力制御部と、
    前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、第2の動作タイミングで第1の信号レベルを有する前記出力信号を出力する出力制御部と、
    第3の動作タイミングで前記出力制御部から第2の信号レベルに確定された前記出力信号を出力する信号レベル確定部と、
    を備え、
    各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定され、
    前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、
    前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定し、
    前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加され、
    前記第1の動作タイミングで前記入力信号を取り込むステップと、
    前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、前記第2の動作タイミングで前記第1の信号レベルを有する前記出力信号を出力するステップと、
    前記第3の動作タイミングで前記第2の信号レベルに確定された前記出力信号を周期的に出力するステップと、
    を含むことを特徴とするシフトレジスタ回路の駆動制御方法。
  11. 前記第2の制御電圧は、前記第2の動作タイミングで前記第1の制御電圧の反対極性となる信号レベルに確定されることを特徴とする請求項10記載のシフトレジスタの回路の駆動制御方法。
  12. 複数の画素が2次元配列された画素アレイに対して、各行の画素を駆動するための走査信号を順次出力するシフトレジスタ回路を備えた駆動制御装置において、
    前記シフトレジスタ回路は、直列に接続された複数段の信号保持手段を備え、
    前記信号保持手段の各々は、少なくとも、
    第1の動作タイミングで入力信号を取り込む入力制御部と、
    前記第1の動作タイミングで取り込まれた前記入力信号の信号レベルに基づいて、第2の動作タイミングで第1の信号レベルを有する出力信号を出力する出力制御部と、
    第3の動作タイミングで前記出力制御部から第2の信号レベルに確定された前記出力信号を出力する信号レベル確定部と、
    を具備し、
    各々、パルス信号の信号周期が同一であり、かつ、前記パルス信号相互が時間的に重なることがないように設定された複数の駆動パルス群から選択された複数種類の制御クロックにより、前記第1乃至第3の動作タイミングが規定され、
    前記出力制御部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第2の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記出力信号の出力接点が接続された第1のスイッチ手段と、電流路の一端側に所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記出力接点が接続された第2のスイッチ手段と、を備え、
    前記信号レベル確定部は、前記第1のスイッチ手段の制御端子に印加される第1の制御電圧、及び、前記第2のスイッチ手段の制御端子に印加される第2の制御電圧を、相互に反対極性となる信号レベルに周期的に確定し、
    前記信号レベル確定部は、少なくとも、電流路の一端側に前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが供給されるとともに、他端側に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第3のスイッチ手段と、電流路の一端側に前記所定の電源電圧が印加されるとともに、他端側に前記第2のスイッチ手段の制御端子が接続された第4のスイッチ手段と、を備え、前記第3及び第4のスイッチ手段の制御端子には、前記第3の動作タイミングを規定する前記制御クロックが共通に印加され、
    初段の前記信号保持手段に入力された前記入力信号を、順次次段以降の前記信号保持手段にシフトしつつ、前記信号保持手段の各々から出力される前記出力信号に基づいて、前記走査信号を生成することを特徴とする駆動制御装置。
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