JP2002194971A - 建築用シャッター装置 - Google Patents

建築用シャッター装置

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JP2002194971A
JP2002194971A JP2000395649A JP2000395649A JP2002194971A JP 2002194971 A JP2002194971 A JP 2002194971A JP 2000395649 A JP2000395649 A JP 2000395649A JP 2000395649 A JP2000395649 A JP 2000395649A JP 2002194971 A JP2002194971 A JP 2002194971A
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fire door
fire
slat
door
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JP2000395649A
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Yasushi Motoyama
保志 本山
Tadashi Ishida
忠司 石田
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Toyo Shutter Co Ltd
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Toyo Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中柱を設けることなく、防火シャッターと防
火戸を併設した建築用シャッター装置を提供する。 【解決手段】 図は建物の開口部に防火シャッター1が
下降を開始した直後の状態である。シャッタースラット
1aの一方の端部は、開口部の一方の側部に設けられた
ガイドレールに案内され、他方の端部は他方の側部と所
定の間隔を有している。この間隔を避難扉3を備えた防
火戸2が閉鎖する。防火シャッターの下降開始の直後に
防火戸2の閉鎖が完了する。防火戸の先端に係合機構が
設けられている。係合機構は、防火戸の閉鎖位置におい
て下降中のシャッタースラットの他方の端部に係合して
ガイドレールの役割を果たすとともに、防火シャッター
と防火戸を一体化させ、端部を補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、デパート、
工場等の建築物の開口部や地下通路等に防火区画や防煙
区画を構成するための建築用シャッター装置、特に、防
火戸を併設して防火シャッターの閉鎖状態において避難
を可能とする建築用シャッター装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル、デパート、工場等の建築物
の開口部や地下通路等の開口部に防火区画を形成するた
めに防火シャッターが設置されるとともに、この防火シ
ャッターと併設して避難用の防火戸を設置することが知
られている。
【0003】防火シャッターと防火戸を開口部に併設す
る場合、防火シャッターと防火戸との間には、シャッタ
ーをガイドするガイドレールが設けられた固定中柱を設
置する必要が生じる。通常は、防火シャッター及び防火
戸は開放状態にあり、開口部は、人や物等の通行に利用
されているが、開口部に中柱が設置されているため、人
の通行の妨げになるという問題があった。
【0004】図13は、防火戸を併設した従来の防火シ
ャッターの一例を示すもので、図13(A)は正面図、
図13(B)は断面図である。図中、31は防火シャッ
ター、32は防火戸、33,34は柱、35は中柱、3
6は桁である。柱33と34との間は、例えばビル内の
店舗部分と階段部分との境界であり、開口部分である。
この開口部分に防火シャッターを設置する場合、柱33
と34の間を1基のシャッターのみで開閉するようにす
れば、開口部分の全幅が開口として利用できるから都合
がよい。
【0005】しかしながら、建築基準法によって、避難
用の防火戸を設けなければならない。シャッタースラッ
トの一部に扉を設けることはできないので、中柱35を
固定して、中柱35と柱33との間に防火戸32を設
け、中柱35と柱34との間に金属製のシャッターを配
設して、これを防火シャッター31としたものである。
防煙シャッターの場合も同様である。
【0006】したがって、中柱35と柱33とを設けた
ことによって、その幅分だけ開口部分が狭くなってしま
うという問題があった。また、防火シャッター31を巻
き上げても、避難用扉32や中柱35は残るから、邪魔
であるばかりでなく、美観の面からも好ましいものでは
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、中柱を設けることなく、防
火シャッターと防火戸を併設した建築用シャッター装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、防火シャッターと防火戸を併設した建築用シャッタ
ー装置において、前記防火シャッターは、シャッタース
ラットの一方の端部が防火戸側の端部として建物の開口
部の一方の側部と所定の間隔を有しており、前記防火戸
は、前記所定の間隔を閉鎖可能に前記開口部の一方の側
部側に回動可能に支持されて、前記防火シャッターの下
降動作後において閉鎖状態となるとともに、その先端側
に係合機構を有しており、該係合機構は、前記防火戸の
閉鎖状態において、下降中の前記シャッタースラットの
前記防火戸側の端部に係合し、かつ、下降する前記シャ
ッタースラットの前記防火戸側の端部を案内するもので
あることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、防火シャッター
と防火戸を併設した建築用シャッター装置において、前
記防火シャッターは、シャッタースラットの一方の端部
が防火戸側の端部として建物の開口部の一方の側部と所
定の間隔を有しており、かつ、他方の端部が前記開口部
の他方の側部に設けられたガイドレールに案内され、前
記防火戸は、前記所定の間隔を閉鎖可能に前記開口部の
一方の側部側に回動可能に支持されて、前記防火シャッ
ターの下降動作後において閉鎖状態となるとともに、そ
の先端側に係合機構を有しており、該係合機構は、前記
防火戸の閉鎖状態において、下降中の前記シャッタース
ラットの前記防火戸側の端部に係合し、かつ、下降する
前記シャッタースラットの前記防火戸側の端部を案内す
るものであることを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、防火シャッター
と防火戸を併設した建築用シャッター装置において、前
記防火シャッターは、シャッタースラットの両方の端部
がそれぞれ防火戸側の端部として建物の開口部の両方の
側部のそれぞれと所定の間隔を有しており、前記防火戸
は、前記所定の間隔をそれぞれ閉鎖可能に前記開口部の
両方の側部側に回動可能に支持されて、前記防火シャッ
ターの下降動作後において閉鎖状態となるとともに、そ
れぞれの先端側に係合機構を有しており、該係合機構
は、前記防火戸の閉鎖状態において、下降中の前記シャ
ッタースラットの前記防火戸側の端部に係合し、かつ、
下降する前記シャッタースラットの前記防火戸側の端部
を案内するものであることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置におい
て、前記係合機構は、前記シャッタースラットの前記防
火戸側の端部を挟み込むものであることを特徴とするも
のである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の建築用シャッター装置において、前記係合機構に、前
記シャッタースラットの前記防火戸側の端部を吸着可能
な磁石が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の建築用シャッター装置において、前記係合機
構の前記シャッタースラットの前記防火戸側の端部を挟
む2つの部材のうち、一方は固定部材として、他方は可
動部材として構成され、前記防火戸の所定の回動位置に
おいて、前記可動部材が前記シャッタースラットの前記
防火戸側の端部を挟む位置に移動されて係合することを
特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4または
5に記載の建築用シャッター装置において、前記係合機
構の前記シャッタースラットの前記防火戸側の端部を挟
む2つの部材は、前記シャッタースラットの前記防火戸
側の端部に向けて突出する長さを異ならしめて前記防火
戸の先端に回動可能に取り付けられた可動部材の先端部
に固定されており、前記可動部材が前記防火戸に対して
曲げられた状態で前記シャッタースラットの前記防火戸
側の端部に衝合し、前記可動部材が回動して前記防火戸
側の端部に係合することを特徴とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置におい
て、前記防火シャッターの下降動作と前記防火戸の閉鎖
動作を同時に開始させることを特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
8のいずれか1項に記載の建築用シャッター装置におい
て、前記防火シャッターの全閉状態でのシャッタースラ
ットの弛みを抑えるための弛み防止手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明の建築用シ
ャッター装置の第1の実施の形態を説明するためのもの
で、図1は防火シャッターが下降を開始した直後の状態
の説明図、図2は防火戸が閉鎖された状態の説明図、図
3は防火シャッターが下降を完了した状態の説明図、図
4は防火戸の閉鎖動作の説明図、図5は防火戸の開放位
置におけるロック機構の説明図、図6は防火戸の先端部
の係合機構の説明図である。図中、1は防火シャッタ
ー、1aはシャッタースラット、1bは座板、2は防火
戸、2aはフランジ部材、2bは溝孔、2cは戸尻面、
2dは係合部、2eは磁石、3は避難扉、4はヒンジク
ローザー、5は戸袋、5aは内壁面、6はガイドレー
ル、8は可動バー、8aはバネ部材、9は可動部材、9
aは回動軸、9bはピン部材、9cは係合部、9dはア
ーム部材、9eは被衝合部、10は戸当たり、11は衝
合部材、12はカム部材、13はフック、14は電磁レ
リーズ、15は可動ピン、15a,15bはバネ部材で
ある。
【0018】図1は、建物の開口部に防火シャッター1
が下降を開始した直後の状態である。この状態では、防
火戸2も回動して閉鎖動作の途中であるが、説明の便宜
上、防火戸2については、閉鎖動作を開始していない状
態を図示してある。火災の発生により、防火シャッター
1と防火戸2が閉鎖信号によって、同時に閉鎖動作を開
始する。防火シャッター1が閉鎖を完了する時間に比べ
て、防火戸2が回動して閉鎖を完了する時間は短いの
で、防火戸2が閉鎖位置となっても、防火シャッター1
はまぐさからさほどは下降をしていない。この状態を、
本明細書では、防火シャッター1が下降を開始した直後
の状態と呼んでいる。
【0019】防火戸2は、ヒンジクローザー4により建
物の開口部に取り付けられており、常時は、図1の開放
位置にロックされている。したがって、防火シャッター
1が開放された状態では、建物の開口部に、中柱などの
邪魔となるものはない。ヒンジクローザー4の代わり
に、回動バネを持たない蝶番等のヒンジ部材を用いて、
回動バネを別個に設けるようにしてもよい。
【0020】防火シャッター1のシャッタースラット1
aの幅Xは、開口部の幅Wより小さく、したがって、シ
ャッタースラット1aが下降しても、幅Yの部分に開口
ができることになる。シャッタースラット1aは、幅Y
の開口部と反対側の端部が開口部に設けられた一方のガ
イドレール6(図4)に案内され、開口部側の端部が係
合機構に案内されて下降する。
【0021】なお、シャッタースラット1aの一端がガ
イドレールに入り込んでいたり、防火戸2の閉鎖時に
は、シャッタースラット1aの端部と防火戸2の端部と
が係合機構により重なるから、上記W,X,Yの値は、
厳密な寸法を表わしたものではなく、相対的な幅を説明
するための概略の大きさを示したものである。
【0022】図2は、防火戸2が閉鎖を完了した状態で
あり、防火戸2の先端に設けられた係合機構がシャッタ
ースラット1aを係合し、シャッタースラット1と防火
戸2が一体化されるとともに、係合機構がガイドレール
の役割を果たす。防火戸2が閉鎖した状態では、防火戸
2が収納されていた戸袋5が見える。戸袋5を壁面から
凹ませて形成し、防火戸2の開放時に防火戸2を戸袋5
の凹みに納めておくことにより、防火戸2が壁面から出
張ることなく、見栄えがよくなる。この防火戸2には、
避難扉3が設けられており、防火戸2が閉鎖されても、
人は下降中の防火シャッターの下を潜って避難する危険
を冒す必要はなく、避難扉3を開けて、避難をすること
ができる。
【0023】図3は、防火シャッター1が閉鎖を完了し
た状態である。防火戸2が閉鎖を完了した後は、シャッ
タースラット1aは、開口部の一方の側部に設けられた
ガイドレール6と、防火戸2の先端に設けられた係合機
構とに案内された下降を続けて、閉鎖を完了する。防火
シャッター1が閉鎖された後でも、防火戸2に取り付け
られた避難扉3を開けて、人が避難のために通ることが
可能となっている。
【0024】図4は、防火戸2の閉鎖動作の説明図であ
る。開放時には防火戸2が戸袋5内に納められたPの位
置にある。防火戸2が戸袋5に納められた状態でロック
が解除されて、防火戸2が、ヒンジクローザー4(図
1,図2)の付勢力で回動すると、Qの位置を経て、R
の閉鎖位置となる。閉鎖位置Rにおいては、防火戸2
は、開口部の上部に設けられた戸当たり10(図1)に
当たるとともに、下降途中のシャッタースラット1aお
よび座板1bに係合する。係合機構の一例については、
図5,図6で説明する。なお、戸当たり10にロック機
構を設けて、閉鎖した防火戸2をロックするようにして
もよい。ロック機構は防火戸2側に設けるようにしても
よい。
【0025】図5は、防火戸の開放位置におけるロック
機構を説明するためのもので、図1,図4のA部分に設
けられた例である。図5(A)はロック状態における防
火戸の先端部近傍を上から見た図、図5(B)はロック
が解除されて回動した防火戸の先端部近傍を上から見た
図、図5(C)は図5(A)の要部の斜視図である。な
お、図5において、隠れた部分は、図を見やすくするた
めに点線の代わりに細線で図示した。
【0026】図5(A),(C)のロック状態を図5
(B)を参照しながら説明する。防火戸2の戸袋側の面
にフック13が取り付けられ、戸袋の内壁面5aに電磁
レリーズ14が設けられている。図4(A)に示すよう
に、防火戸2の開放時においては、フック13が電磁レ
リーズ14に係止されて、防火戸2が開放位置にロック
されている。図は簡略化されているが、電磁レリーズ1
4に設けられた係止機構がフック13を係止し、電磁レ
リーズ14が作動されると係止が外される機構が用いら
れている。例えば、フック13に係止溝を形成し、電磁
レリーズ14に爪部材を設けておき、電磁石の励磁によ
り爪部材を外してロックを解除するなど、適宜のロック
機構を用いることができる。また、フック13として磁
性体を用い、電磁レリーズ14側には、永久磁石と励磁
コイルを用い、ロック状態においては、フック13を永
久磁石で吸着しておき、ロック状態を解除するには、励
磁コイルに永久磁石の磁力を打ち消す方向の逆励磁を与
える電流を流して、吸着力を小さく、または、0にし
て、フック13の吸着状態を脱して、ロックを解除する
ようにしてもよい。また、フックを用いずに、防火戸2
に磁性体取り付け、あるいは、防火戸2のパネルを鋼板
等の磁性体で形成し、電磁レリーズ14側には、永久磁
石と励磁コイルを用い、ロック状態においては、磁性体
を永久磁石で吸着しておき、ロック状態を解除するに
は、励磁コイルに永久磁石の磁力を打ち消す方向の逆励
磁を与える電流を流して、吸着力を小さく、または、0
にして、磁性体の吸着状態を脱して、ロックを解除する
ようにしてもよい。本発明では、このような、磁力によ
るロックを行なうものも、電磁レリーズと呼んでいる。
【0027】防火戸2の先端部に可動部材9が取り付け
られている。可動部材9は、その回動軸9aを支持軸と
して、防火戸2の上部側に取り付けられたフランジ部材
2aに回動可能に支持されている。もちろん、図示され
ていないが、防火戸2の下部側においても、同様に可動
部材9の回動軸が回動可能に支持されている。可動部材
9の先端側の係合部9cは、図6で説明するように、シ
ャッタースラット1aの端部に係合するものであるが、
回動軸9aの後方にアーム部材9dが固定され、その先
端に被衝合部9eが設けられている。被衝合部9eに対
して、戸袋の内壁面5aに衝合部材11が設けられ、衝
合部材11の先端が被衝合部9eに衝合して、可動部材
9が初期位置をとるように回動させる。
【0028】さらに、可動部材9にはバネ部材の付勢力
が及ぼされている。すなわち、フランジ部材2aの形成
された溝孔2bにスライド可能に取り付けられた可動ピ
ン15と可動部材9に固定されたピン部材9bとの間
に、第1のバネ部材15aが取り付けられている。ま
た、可動ピン15と係合部2dの先端側との間に、第2
のバネ部材15bが取り付けられている。バネ部材15
bは、可動ピン15を溝孔2bの外側(防火戸2の先端
側)に引きつけるように付勢している。しかし、防火戸
2の開放時では、可動ピン15が、戸袋の内壁面5aに
取り付けられたカム部材12によって、溝孔2bの内側
(防火戸2のヒンジクローザー側)に移動されている。
被衝合部9eが衝合部材11の先端に衝合した状態で、
可動ピン15が溝孔2bの内側に位置されている場合に
は、バネ部材15aは、回動軸9aに対して防火戸2の
ヒンジクローザー側にあることになる。すなわち、可動
部材9の先端側の係合部9cを防火戸2の先端に対し
て、開かせる方向に付勢力が与えられ、被衝合部9e
は、衝合部材11の先端に押し付けられる状態となる。
【0029】図5(B)は、防火戸2のロックが解除さ
れて、防火戸2が戸袋から離れて、回動をした状態であ
る。電磁レリーズ14が励磁されて、フック13のロッ
クが解除されると、防火戸2はヒンジクローザーの付勢
力により戸袋の壁面5aから離れて回動する。被衝合部
9eは、衝合部材11の先端から離れようとするが、バ
ネ部材15aの付勢力により、衝合部材11の先端に押
し付けられているから、防火戸2の回動につれて、可動
部材9が回動軸9aの周りに回動する。回動の方向は、
係合部9cが防火戸2の先端に対して開かれる方向(図
の時計方向)である。したがって、可動部材9が開いた
状態で、防火戸2が回動されて閉鎖動作が進行する。防
火戸2の閉鎖位置において、係合機構の可動部材9が閉
じて係合部2dと係合部9cがシャッタースラットの端
部を挟むようにして、下降の途中にあるシャッタースラ
ットに係合する。
【0030】図6は防火戸の先端部に設けられた係合機
構の第1の実施例を説明するためのもので、図2,図
3,図4のB部分に設けられた例である。図6(A)は
シャッタースラットに係合する前の状態の先端部近傍を
上から見た図、図6(B)はシャッタースラットに係合
した状態を上から見た図である。なお、図6において
も、隠れた部分は、図を見やすくするために点線の代わ
りに細線で図示した。
【0031】図6を説明する前に、可動バー8について
図1,図4に戻って説明する。可動バー8は、防火戸2
の基部側(ヒンジクローザー側)と先端側を貫通して、
その軸方向に移動可能に設けられており、かつ、バネ部
材8a(図6)の付勢力によって基部側に向けて付勢さ
れている。したがって、可動バー8は、防火戸2の基部
側(戸尻面)から突出された状態にある。
【0032】図4に示すように、Pの位置においては、
防火戸2が戸袋5に納められた状態である。この状態で
ロックが解除されて、防火戸2が、ヒンジクローザー4
(図1〜図3)の付勢力で回動し、Qの位置を経て、R
の閉鎖位置となる。Pの位置では、上述したように、可
動バー8は、バネ部材8a(図6)の付勢力によって基
部側に向けて付勢され、防火戸2の基部側から突出され
た状態にある。Rの閉鎖位置においては、防火戸2は、
戸当たり10に当たるが、防火戸2の閉鎖位置Rでは、
可動バー8が基部側の壁面側に衝合して押され、防火戸
2の先端側へ移動する。
【0033】図6により係合機構について説明する。図
6(B)が、Rの閉鎖位置において、可動バー8が基部
側の壁面側に衝合して、バネ部材8aを圧縮するように
して押され、防火戸2の先端側へ移動した状態である。
可動バー8が押されて、防火戸2の先端側に移動する
と、その先端が可動部材9を押して、回動軸9aを回転
軸として回動させる。可動部材9の回動により、バネ部
材15aが回動軸9aを越えると、可動部材9にバネ部
材15aによる反時計方向の回動力が加えられ、スナッ
プ動作的に可動部材9が回動して、図6(B)に示すよ
うに、可動部材9の係合部9cが係合部2dとともに、
シャッタースラット1aの端部を挟み込むようにして係
合する。なお、可動バー8は、上部に設けることに限ら
れず、下部でもよく、また、高さ方向の異なる複数の位
置に設けるようにしてもよい。
【0034】係合部9c,係合部2dは、防火戸2の高
さ方向にわたって連続して設けられているが、開口部の
上部に設けられた戸当たり10には衝合しないように注
意しなければならない。また、座板1bの防火戸2側の
端部は、係合部9c,係合部2dに案内されるように形
成されている。それによって、係合部9c,係合部2d
が、下降するシャッタースラット1aを係合しながら案
内して、防火戸2とシャッタースラット1aとを一体的
に係止させることができるから、防火シャッターの閉鎖
が完了した場合に、火災等の際の風圧に対して、ガイド
レールで支持されていないシャッタースラットの防火戸
2側の端部を補強することができる。
【0035】なお、係合部2dに磁石2eを設けるよう
にしてもよい。磁石2dを設けた場合を図3では一点鎖
線の円内に図示している。磁石2eは、係合部2dの高
さ方向にわたって間欠的に設けてもよく、あるいは、連
続して設けるようにしてもよい。係合部2dがシャッタ
ースラット1aの端部に衝合した際に、磁石2eがシャ
ッタースラット1aの端部を吸着するから、より強固
に、防火シャッター1と防火戸2との一体化が達成でき
る。磁石2eは、図では、係合部2dの内側に取り付け
たが、シャッタースラット1aを直接吸着するように、
係合部2dの外側に取り付けるようにしてもよい。しか
し、磁石2eの磁力では、重量のあるシャッタースラッ
トの下降を抑えるだけの力はなく、シャッタースラット
の端部が擦られながら防火シャッターが下降する。
【0036】上述したように、本発明は、防火シャッタ
ーと防火戸を併設した建築用シャッター装置において、
防火シャッターは、シャッタースラットの防火戸側の端
部がガイドレールに案内されていないために、位置の安
定性を欠くという問題が生じるところを、防火シャッタ
ーの下降動作後において防火戸が閉鎖状態となり、その
先端側に設けられた係合機構が、下降中の前記シャッタ
ースラットの防火戸側の端部に係合し、かつ、下降する
シャッタースラットの防火戸側の端部を案内することに
より、中柱を用いることなく、シャッタースラットを防
火戸と一体化させて下降させることができる。
【0037】図7は、防火戸の先端部に設けられた係合
機構の第2の実施例を説明するためのもので、図7
(A)は回動途中における防火戸の先端部近傍を上から
見た図、図7(B)はスラットに係合した状態の防火戸
の先端部近傍を上から見た図である。図中、図1〜図6
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。1
8は可動部材、18aは係合部、18bはバネ部材であ
る。
【0038】第1の実施例では、可動部材9の係合部9
c(図6)が回動する機構が用いられているが、第2の
実施例では、可動部材18の係合部18aは、可動バー
8の移動方向に移動する機構が用いられている。係合部
18aは図3,図6で説明した可動バー8に取り付けら
れている。防火戸2が閉鎖位置をとる前の図7(A)の
状態では、可動バー8は、バネ部材18bの付勢力によ
って戸尻側に向けて付勢されており、戸尻側に後退した
位置を取っているから、可動部材18も後退した位置と
なっている。防火戸2の閉鎖状態では、図7(B)に示
すように、可動バー8は、防火戸2の先端側へ移動し、
バネ部材18bは圧縮される。可動バー8の移動によっ
て可動部材18が突出する。
【0039】防火戸2の閉鎖状態では、係合部18aと
係合部2dとによりシャッタースラット1aの端部を挟
み込むことができる位置まで係合部18aが前進するか
ら、係合部18aと係合部2dとにより、下降中のシャ
ッタースラット1aの端部に係合するとともにシャッタ
ースラット1aを案内することができる。図7に示すよ
うに、可動部材18を外向きに開くように取り付けてお
けば、シャッタースラット1aの端部の係合がしやすく
なる。この実施例の係合部18aと係合部2dも、図6
で説明したように、防火戸2の高さ方向のほぼ全域にわ
たって設けられ、下降するシャッタースラット1aを係
合しながら案内して、防火戸2とシャッタースラット1
aとを一体的に係止させることができるから、防火シャ
ッターの閉鎖が完了した場合に、火災等の際の風圧に対
して、ガイドレールで支持されていないシャッタースラ
ットの防火戸2側の端部を補強することができる。
【0040】係合機構の第1および第2の実施例では、
防火戸2の戸尻側に突出させた可動バー8によって防火
戸2の閉鎖のタイミング(回動位置)を検出して、係合
部9cを回動、あるいは、係合部18aを移動させて、
シャッタースラット1aの端部に係合するようにした。
この可動バー8は、防火戸2の上下の複数箇所に設けら
れてもよい。しかし、本発明では、防火戸2の閉鎖のタ
イミング(回動位置)の検出は、可動バーを用いること
なく、他の方法によってもよいことはもちろんである。
【0041】図8,図9は、防火戸の先端部に設けられ
た係合機構の第3の実施例を説明するためのもので、図
8(A)は防火戸の先端部近傍を上から見た図、図8
(B)は図8(A)のB−B線断面図、図8(C)は図
8(B)のC−C線断面図、図9(A)はロックにおけ
る防火戸の先端部近傍を上から見た図、図9(B)は回
動途中における防火戸の先端部近傍を上から見た図、図
9(C)は閉鎖状態における防火戸の先端部近傍を上か
ら見た図である。図中、図1〜図6と同様の部分には同
じ符号を付して説明を省略する。19は検知ピン、19
aはバネ部材、20は可動部材、20aは係合部、21
は歯車、21aはバネ部材、22はピニオン、23はラ
ック、23aは支持桿、23bはバネ部材、23cはワ
ッシャー、24は止め板、24aは支持ピン、25は押
し棒である。
【0042】この実施例は、防火戸の閉鎖のタイミング
(回動位置)を、防火戸と戸当たりとの距離によって検
出するようにした。
【0043】構造を図8によって説明する。可動部材2
0は、歯車21の回転軸に固定され、歯車21の回転に
伴って回転される。また、歯車21の回転軸には、バネ
部材21aが取り付けられており、可動部材21を係合
位置から開放させる方向(図8(A)でいえば時計方
向)に回動するように付勢している。歯車21はピニオ
ン22と噛み合い、ピニオン22は、ラック23と噛み
合う位置に設けられている。ラック23の支持桿23a
には、バネ部材23bが設けられ、図8(C)に示すよ
うに、ワッシャー23cを介して、止め板24によって
バネ部材23bが圧縮された状態で止められている。止
め板24は、支持ピン24aによって回動可能に支持さ
れており、この止め板24に対向するように検知ピン1
9が設けられている。検知ピン19には、図8(A)に
示すように、バネ部材19aが設けられ、常時は、図8
(C)に示すように、止め板24を押圧していない。し
たがって、支持桿23aに支持されたラック23は、ピ
ニオン22に噛み合っていない。
【0044】動作を図9によって説明する。図9(A)
は、防火戸2の開放状態である。開放状態では、図3で
説明したように、防火戸2は戸袋に納められており、支
持桿23aは、バネ部材23bを圧縮させた状態で止め
板24によりその移動を止められている。戸袋側には、
押し棒25が突出するように固定されており、防火戸2
に開けられた孔を通して、フランジ部材2aの下方に突
出し、可動部材20を閉鎖状態に回動させて、可動部材
20が防火戸2の側面から突出することを防止してい
る。図9(B)は、防火戸2が閉鎖位置に向けて回動し
ている状態である。この状態では、押し棒から開放され
たことによって、可動部材20はバネ部材21aの付勢
力により開放される。図9(C)に示す防火戸2の閉鎖
位置においては、検知ピン19が戸当たり10によって
押されることによって、図8(C)で説明した止め板2
4を、支持ピン24aを回動軸として回動させる。止め
板24の回動により、バネ部材23bのロックが解除さ
れて、支持桿23aがピニオン22に向けて移動され、
ラック23がピニオン22に噛み合ってピニオン22を
回転させ、ピニオン22と噛み合っている歯車21を回
転させる。歯車21の回転により、可動部材20が回動
され、係合部20aと係合部2dとにより、シャッター
スラットの端部に係合することができる。この実施例の
係合部20aと係合部2dも、図6で説明したように、
防火戸2の高さ方向のほぼ全域にわたって設けられ、下
降するシャッタースラット1aを係合しながら案内し
て、防火戸2とシャッタースラット1aとを一体的に係
合させることができるから、防火シャッターの閉鎖が完
了した場合に、火災等の際の風圧に対して、ガイドレー
ルで支持されていないシャッタースラットの防火戸2側
の端部を補強することができる。
【0045】図10は、防火戸の先端部に設けられた係
合機構の第4の実施例を説明するためのもので、図10
(A)は開放位置(ロック状態)にある防火戸の先端部
近傍の断面図、図10(B)は回動途中にある防火戸の
先端部近傍の断面図、図10(C)はスラットに係合し
た状態の防火戸の先端部近傍の断面図、図10(D)は
可動部材の支持構造の説明図である。図中、図1〜図6
と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。2
6は可動部材、26a,26bは係合部、26cは連結
部材、27は支持軸、27aはバネ部材、28は規制部
材である。
【0046】この実施の形態では、可動部材を作動させ
るために防火戸の閉鎖のタイミング(回動位置)を検出
する検出機構は必要としない点が、他の実施例と異なる
が、防火戸2の先端部に係合部26a,26bが設けら
れた可動部材26が取り付けられている点は、他の実施
例と同様である。可動部材26は、それに取り付けられ
た連結部材26cが支持軸27により回動可能に支持さ
れることにより、防火戸2の先端に回動可能に取り付け
られている。また、支持軸27を取り巻くようにバネ部
材27aが設けられており、連結部材26cに回動方向
の付勢力を与えて、可動部材26を防火戸2の閉鎖方向
側に曲げている。曲げ角度を規制するように、規制部材
28が防火戸2側に設けられている。
【0047】図10(A)は、防火戸2が開放位置にあ
り、電磁レリーズ14でロックされている。電磁レリー
ズ14は、図4で説明した電磁レリーズが用いられ、可
動部材26をロックしている。防火戸2をロックするよ
うにしてもよい。
【0048】電磁レリーズ14によるロックが解除され
ると、防火戸2は、閉鎖方向に向けて回動する。この状
態では、図10(B)に示すように、バネ部材27a
(図10(D))により可動部材26の連結部材26c
が規制部材28に突き当たる位置まで回動されて、可動
部材26が防火戸2に対して、防火戸2の閉鎖方向に曲
げられた状態で、防火戸2が閉鎖方向に向けて回動し、
可動部材2の先端の係合部26a,26bが下降途中の
シャッタースラット1aの端部に近づく。2つの係合部
26a,26bのうち、防火戸2の閉鎖動作において先
行する側(防火戸2の閉鎖方向側)の係合部26aは、
シャッタースラット1aの先端に当たらずに通過できる
長さであり、反対側の係合部26bは、シャッタースラ
ット1aの先端に突き当たる長さにされている。
【0049】防火戸2が回動し、閉鎖位置の近傍を示す
図10(B)では、係合部26aがシャッタースラット
1aの先端を通過した後、係合部26bが下降中のシャ
ッタースラット1aに突き当たり、可動部材26が回動
される。防火戸2の閉鎖位置においては、図10(C)
に示すように、可動部材26が防火戸2と一直線状にな
り、シャッタースラット1aの先端部が係合部26aと
26bとの間に入り込むようにして、シャッタースラッ
ト1aを防火戸2側に係合させる。係合部26aと26
bは、図6で説明したように、防火戸2の高さ方向のほ
ぼ全域にわたって設けられ、下降するシャッタースラッ
ト1aを係合しながら案内して、防火戸2とシャッター
スラット1aとを一体的に係合させることができるか
ら、防火シャッターの閉鎖が完了した場合に、火災等の
際の風圧に対して、ガイドレールで支持されていないシ
ャッタースラットの防火戸2側の端部を補強することが
できる。
【0050】この実施例では、シャッターが閉鎖してい
ても防火戸2の開閉は容易であるため、避難用の小扉を
設けることなく、防火戸2自体を開閉して避難をするよ
うにすることもできる。
【0051】上述した実施の形態および実施例では、図
1,図2で説明したように、防火戸2は、防火シャッタ
ー1の一方側に設けられているが、本発明は、これに限
られるものではない。
【0052】図11,図12は、本発明の建築用シャッ
ター装置の第2の実施の形態を説明するためのもので、
図11は防火シャッターが下降し、防火戸が閉鎖される
前の状態の説明図、図12は防火戸の閉鎖動作の説明図
である。図中、図1〜図4と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。
【0053】この実施の形態では、図1〜図4で説明し
た第1の実施の形態における防火戸2を防火シャッター
の両側に設けたものに相当する。したがって、幅Xの部
分のシャッタースラット1aは、両端部ともガイドレー
ルに案内されることなく昇降する。シャッタースラット
1aの両側の端部は、それぞれ幅Yの部分の開口に臨ん
でいる。両側の幅Yの部分は、同じ幅でも異なる幅でも
よい。
【0054】なお、この実施の形態におけるW,X,Y
も、必ずしも第1の実施の形態におけるW,X,Yと同
じ値であることを意味するものではなく、それぞれの幅
の概略を指す説明の便宜上の符号である。実際の値は、
設計により決定されるものである。
【0055】この実施の形態は、防火戸2が防火シャッ
ターの両側に設けられた点が第1の実施の形態と相違す
るだけであり、防火戸の開放位置におけるロック機構、
係止機構等は、上述した第1の実施の形態、および、各
実施例で説明したものと同様である。また、防火シャッ
ター1の閉鎖開始と防火戸の閉鎖開始とが同時であって
もよいことも同様である。
【0056】このように、本発明によれば、防火シャッ
ターのシャッタースラットの端部に防火戸の先端部に設
けられた係合機構が係合されるので、防火シャッターと
防火戸が一体的になって、シャッタースラットの防火戸
側の補強ができるとともに、中柱を不要としている。ま
た、上述した説明では、シャッタースラットの端部が係
合機構に係合されるように説明したが、座板の端部を係
合機構に係合可能に形成して、座板も防火戸に一体的に
係合させるようにするのがよい。
【0057】なお、シャッタースラットが閉鎖を完了し
た状態で、シャッタースラットが弛んだ状態となってい
ると、係合機構の係合部を拡げようとする力が大きくな
る。したがって、防火シャッターの閉鎖完了時におい
て、シャッタースラットが弛むことなく、緊張した状態
を取るようすれば、係合機構に係る力を小さくすること
ができる。
【0058】シャッターの閉鎖時において、シャッター
スラットに弛みが生じないようにする方法については、
多くの提案がされている。一例としては、シャッタース
ラットの所定の位置に規制部材、例えばZ形の金物を取
り付け、まぐさに規制部材を係止する受け台を取り付け
ておいて、シャッタースラットが適量、まぐさより繰り
出されたところで、規制部材が受け台に当接して、シャ
ッタースラットの必要以上の降下を規制する方法や、巻
取ドラムに連動したブレーキドラムのブレーキを解放し
てシャッタースラットを降下させ、シャッターの全閉位
置信号によって、ブレーキドラムのブレーキを作動させ
て、全閉位置よりも余分に巻取ドラムが回転しないよう
にする方法など、適宜の機構や、方法を用いることがで
きる。
【0059】なお、非常時における防火シャッターの下
降は、ブレーキを解放して自重で下降させる方法に限ら
ず、防火シャッターを巻き下げるように開閉機(電動
機)を回転させる方法もある。この方法の場合には、開
閉機の電源の停電対策のために、バッテリーを用意して
おくのが普通である。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、閉鎖された防火シャッターのシャッタースラ
ットの端部に防火戸の先端部に設けられた係止機構が係
止されるので、防火シャッターと防火戸とを一体的にす
ることができ、中柱を不要にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用シャッター装置の第1の実施の
形態を説明するためのもので、防火シャッターが下降を
開始した直後の状態の説明図である。
【図2】図1の建築用シャッター装置の防火戸が閉鎖さ
れた状態の説明図である。
【図3】図1の建築用シャッター装置の防火シャッター
が下降を完了した状態の説明図である。
【図4】防火戸の閉鎖動作の説明図である。
【図5】防火戸の開放位置におけるロック機構の説明図
である。
【図6】防火戸の先端部の係合機構の説明図である。
【図7】防火戸の先端部に設けられた係合機構の第2の
実施例を説明するためのもので、図7(A)は回動途中
における防火戸の先端部近傍を上から見た図、図7
(B)はスラットに係合した状態の防火戸の先端部近傍
を上から見た図である。
【図8】防火戸の先端部に設けられた係合機構の第3の
実施例を説明するためのもので、図8(A)は防火戸の
先端部近傍を上から見た図、図8(B)は図8(A)の
B−B線断面図、図8(C)は図8(B)のC−C線断
面図である。
【図9】防火戸の先端部に設けられた係合機構の第3の
実施例を説明するためのもので、図9(A)はロックに
おける防火戸の先端部近傍を上から見た図、図9(B)
は回動途中における防火戸の先端部近傍を上から見た
図、図9(C)は閉鎖状態における防火戸の先端部近傍
を上から見た図である。
【図10】防火戸の先端部に設けられた係合機構の第4
の実施例を説明するためのもので、図10(A)は開放
位置にある防火戸の先端部近傍の断面図、図10(B)
は回動途中にある防火戸の先端部近傍の断面図、図10
(C)はスラットに係合した状態の防火戸の先端部近傍
の断面図、図10(D)は可動部材の支持構造の説明図
である。
【図11】本発明の建築用シャッター装置の第2の実施
の形態を説明するためのもので、防火シャッターが下降
し、防火戸が閉鎖される前の状態の説明図である。
【図12】図11の建築用シャッター装置の防火戸の閉
鎖動作の説明図である。
【図13】図13は、防火戸を併設した従来の防火シャ
ッターの一例を示すもので、図13(A)は正面図、図
13(B)は断面図である。
【符号の説明】
1…防火シャッター、1a…シャッタースラット、1b
…座板、2…防火戸、2a…フランジ部材、2b…溝
孔、2c…戸尻面、2d…係合部、2e…磁石、3…避
難扉、4…ヒンジクローザー、5…戸袋、5a…内壁
面、6…ガイドレール、8…可動バー、8a…バネ部
材、9…可動部材、9a…回動軸、9b…ピン部材、9
c,9d…係合部、9d…アーム部材、9e…被衝合
部、10…戸当たり、11…衝合部材、12…カム部
材、13…フック、14…電磁レリーズ、15…可動ピ
ン、15a,15b…バネ部材、18a,18b…係合
部、18c…バネ部材、19…検知ピン、19a…バネ
部材、20…可動部材、20a…係合部、21…歯車、
21a…バネ部材、22…ピニオン、23…ラック、2
3a…支持桿、23b…バネ部材、23c…ワッシャ
ー、24…止め板、24a…支持ピン、25…押し棒、
26…可動部材、26a,26b…係合部、26c…連
結部材、27…支持軸、27a…バネ部材、28…規制
部材。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火シャッターと防火戸を併設した建築
    用シャッター装置において、前記防火シャッターは、シ
    ャッタースラットの一方の端部が防火戸側の端部として
    建物の開口部の一方の側部と所定の間隔を有しており、
    前記防火戸は、前記所定の間隔を閉鎖可能に前記開口部
    の一方の側部側に回動可能に支持されて、前記防火シャ
    ッターの下降動作後において閉鎖状態となるとともに、
    その先端側に係合機構を有しており、該係合機構は、前
    記防火戸の閉鎖状態において、下降中の前記シャッター
    スラットの前記防火戸側の端部に係合し、かつ、下降す
    る前記シャッタースラットの前記防火戸側の端部を案内
    するものであることを特徴とする建築用シャッター装
    置。
  2. 【請求項2】 防火シャッターと防火戸を併設した建築
    用シャッター装置において、前記防火シャッターは、シ
    ャッタースラットの一方の端部が防火戸側の端部として
    建物の開口部の一方の側部と所定の間隔を有しており、
    かつ、他方の端部が前記開口部の他方の側部に設けられ
    たガイドレールに案内され、前記防火戸は、前記所定の
    間隔を閉鎖可能に前記開口部の一方の側部側に回動可能
    に支持されて、前記防火シャッターの下降動作後におい
    て閉鎖状態となるとともに、その先端側に係合機構を有
    しており、該係合機構は、前記防火戸の閉鎖状態におい
    て、下降中の前記シャッタースラットの前記防火戸側の
    端部に係合し、かつ、下降する前記シャッタースラット
    の前記防火戸側の端部を案内するものであることを特徴
    とする建築用シャッター装置。
  3. 【請求項3】 防火シャッターと防火戸を併設した建築
    用シャッター装置において、前記防火シャッターは、シ
    ャッタースラットの両方の端部がそれぞれ防火戸側の端
    部として建物の開口部の両方の側部のそれぞれと所定の
    間隔を有しており、前記防火戸は、前記所定の間隔をそ
    れぞれ閉鎖可能に前記開口部の両方の側部側に回動可能
    に支持されて、前記防火シャッターの下降動作後におい
    て閉鎖状態となるとともに、それぞれの先端側に係合機
    構を有しており、該係合機構は、前記防火戸の閉鎖状態
    において、下降中の前記シャッタースラットの前記防火
    戸側の端部に係合し、かつ、下降する前記シャッタース
    ラットの前記防火戸側の端部を案内するものであること
    を特徴とする建築用シャッター装置。
  4. 【請求項4】 前記係合機構は、前記シャッタースラッ
    トの前記防火戸側の端部を挟み込むものであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の建築
    用シャッター装置。
  5. 【請求項5】 前記係合機構に、前記シャッタースラッ
    トの前記防火戸側の端部を吸着可能な磁石が設けられて
    いることを特徴とする請求項4に記載の建築用シャッタ
    ー装置。
  6. 【請求項6】 前記係合機構の前記シャッタースラット
    の前記防火戸側の端部を挟む2つの部材のうち、一方は
    固定部材として、他方は可動部材として構成され、前記
    防火戸の所定の回動位置において、前記可動部材が前記
    シャッタースラットの前記防火戸側の端部を挟む位置に
    移動されて係合することを特徴とする請求項4または5
    に記載の建築用シャッター装置。
  7. 【請求項7】 前記係合機構の前記シャッタースラット
    の前記防火戸側の端部を挟む2つの部材は、前記シャッ
    タースラットの前記防火戸側の端部に向けて突出する長
    さを異ならしめて前記防火戸の先端に回動可能に取り付
    けられた可動部材の先端部に固定されており、前記可動
    部材が前記防火戸に対して曲げられた状態で前記シャッ
    タースラットの前記防火戸側の端部に衝合し、前記可動
    部材が回動して前記防火戸側の端部に係合することを特
    徴とする請求項4または5に記載の建築用シャッター装
    置。
  8. 【請求項8】 前記防火シャッターの下降動作と前記防
    火戸の閉鎖動作を同時に開始させることを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれか1項に記載の建築用シャッタ
    ー装置。
  9. 【請求項9】 前記防火シャッターの全閉状態でのシャ
    ッタースラットの弛みを抑えるための弛み防止手段を設
    けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項
    に記載の建築用シャッター装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011117226A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Bunka Shutter Co Ltd 開閉体装置
JP2011214324A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
JP2012127167A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置

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