JP6362926B2 - 閉鎖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防火又は防火防煙の区画に設けられた開口部を閉鎖する防災用の閉鎖装置に関するものである。
災害発生時に、炎や煙などが広がるのを防ぎ、また避難路などを確保するため、防火又は防火防煙の区画を設定し、その区画に設けられた開口部に防災用シャッター装置が設けられている。災害時には開口部が開閉体により閉鎖され、炎や煙が開閉体により遮断されて延焼や煙の充満を遅延させることができる。
防災用シャッター装置は、開閉体の一端に係止部材が設けられており、待機状態では開閉体を収納するとともに係止部材を係止し、開閉体が降下しないようにしておく。非常時には係止が解除されることにより、開閉体及び係止部材が自重により降下し、開口部を閉鎖する。これにより、火災の延焼や煙の拡散などを防ぐことができる。
例えば特許文献1には、待機状態ではラッチ機構により係止部材を係止しており、非常時には係止を解除して開閉体を降下させ、復帰の際にはラッチ機構により係止部材を係止する構成のスクリーン装置が記載されている。
非常時に係止が解除された後、非常脱出の際に開閉体を持ち上げるなどの操作が行われることがある。このような場合、開閉体を持ち上げた際に係止部材が係止されてしまうと、開口部の閉鎖が損なわれたままとなり、防火防煙の効果が得られなくなってしまう。そのため、非常時に係止が解除された後は、係止部材が係止されないようにし、開口部の閉鎖状態が維持されるようにしている。このような構成では、係止が解除された後に待機状態に復帰させる際には、単に開閉体を収納しただけでは係止部材が係止されず、別途、復帰の操作を行う必要がある。
例えば特許文献2に記載の開閉装置では、回動する係止装置により係止部材を係止しており、非常時には係止装置をソレノイドにより回動させて係止を解除し、開閉体を降下させている。開閉体の下降とともに揺動部材が回動するように構成されており、開閉体を持ち上げた場合には揺動部材が収容部の当接面に当接して開閉体の収容を阻害し、係止部材が係止されないようにしている。
この特許文献2に記載されている構成において待機状態に復帰させる場合には、専用の治具を用いて揺動部材が収容部の当接面に当接しないように回動させた上で開閉体を収容させ、係止装置により係止部材を係止させる。従って、専用の治具が必要となるとともに、その操作は複雑であり、たとえ作業員が行うとしても煩雑な操作であった。
特開2005−155045号公報 特開2007−314986号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、治具を別途用意する必要がなく、簡易な操作によって、閉鎖動作した開閉体を待機状態に復帰させることができる閉鎖装置を提供することを目的とするものである。
本願請求項1に記載の発明は、建物の開口部を閉鎖する開閉体と、前記開閉体を巻回するとともに該開閉体を巻き取り方向に付勢する付勢手段を内蔵した巻き取りドラムと、前記開閉体の下端部に設けられ前記開閉体とともに自重により前記付勢手段による巻き取り方向への付勢に対抗して降下する座板と、待機時には突出して前記開閉体を開放位置で前記座板を支持するとともに動作時には引き込まれて前記開閉体の支持を解除し該解除状態を保持する支持手段と、前記開閉体の支持を解除した前記支持手段を突出させ前記支持手段により前記開閉体を開放位置で支持させて待機時の状態に復帰させる復帰手段を有し、前記復帰手段は弾性体であり、該弾性体をスライドさせることにより前記支持手段を回動させることを特徴とする閉鎖装置である。
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記支持手段が、水平回動により突出及び引き込みが行われ、前記復帰手段は、前記支持手段を水平回動させて前記支持手段を突出させることを特徴とする閉鎖装置である。
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の発明において、一端が前記復帰手段に取り付けられ、前記復帰手段を動作させるとともに、他端に吸着手段が設けられた紐状部材をさらに有することを特徴とする閉鎖装置である。
本発明によれば、特別な治具を用いることなく、復帰手段の操作によって閉鎖動作した開閉体を待機状態に復帰させることができるという効果がある。例えば復帰手段をスライドさせるだけで開閉体を支持手段により支持させて待機状態に復帰させることができる。支持手段が回動する構成の場合でも対応することができ、この場合には復帰手段を弾性体により構成すると、復帰手段をスライドさせる際に、より軽い力で支持手段を回動させることができる。また、復帰手段に紐状部材を設けておくことによって、開閉体の収容部の外部から復帰手段を動かす操作を行うことができ、また、吸着手段により待機状態での利用にも邪魔になることがないなど、種々の効果を奏するものである。
本発明の実施の一形態を示す構成図である。 閉鎖制御部18の一例を示す構成図である。 本発明の実施の一形態における動作の一例の説明図である。 閉鎖制御部18の非常時の状態の一例の説明図である。 復帰動作の一例の説明図である。 復帰板を移動させる構成の一例の説明図である。 復帰板を移動させる構成の別の例の説明図である。 従来の復帰動作の一例の説明図である。
図1は、本発明の実施の一形態を示す構成図である。図中、11は開閉体、12は座板、13は係止片、14はガイドレール、15は巻き取りドラム、16はコイルバネ、17はケース、18は閉鎖制御部である。
開閉体11は、非常の際に開口部を閉鎖するものである。この開閉体11としては、例えば耐熱性のシート材やパネル材の連続体などが使用され、開口部を閉鎖することにより火災の延焼や煙の拡散などを防ぐ。開閉体11の下端部には座板12が取り付けられており、座板12には係止片13が設けられている。開閉体11は、待機時の状態では巻き取りドラム15に巻き取られており、閉鎖制御部18が係止片13を係止して、開閉体11が巻き取られた状態を維持している。また、非常の際には閉鎖制御部18による係止が外され、開閉体11が座板12及び係止片13とともに自重によりガイドレール14に沿って降下し、開口部を閉鎖する。
ガイドレール14は、開閉体11の幅方向の両端部に設けられており、開閉体11の下降及び巻き取りの際の動作を案内する。
巻き取りドラム15は、開閉体11を巻回するものであり、回動して開閉体11をその上方側で巻き取ったり繰り出したりする。巻き取りドラム15内にはその軸にコイルバネ16を内蔵している。このコイルバネ16は、開閉体11を巻き取り方向に付勢している。例えば開閉体11の重量分だけ巻き取れるようにスプリングトルクが設定され、開閉体11を持ち上げて巻き取りドラム15に巻き取らせる際の力を軽減している。もちろん、非常の際には開閉体11が座板12及び係止片13とともに、自重により、コイルバネ16による巻き取り方向への付勢に対抗して降下し、開口部を閉鎖することになる。
ケース17は、巻き取りドラム15及びその巻き取りドラム15に巻き取られた開閉体11を収納する。
ケース17の開閉体11の出入り口付近に閉鎖制御部18が設けられている。閉鎖制御部18については後述するが、待機状態では支持アームを開閉体11側へ突出させて係止片13を支持し、開閉体11の降下を阻止している。非常の際に防災信号などの非常信号が閉鎖制御部18に入力され、この信号により支持アームを引っ込めて係止片13の支持を解除する。また、閉鎖制御部18には復帰板が設けられており、支持アームによる開閉体11の支持が解除された後に復帰させる際には、開閉体11を巻き取りドラム15に巻き取らせた後、復帰板をスライドさせて支持アームを突出させ、支持アームにより係止片13を支持させる。
図2は、閉鎖制御部18の一例を示す構成図である。図中、21は支持アーム、22は突起部、23は支持板部、24は回動軸、25は切欠部、26は引っ張りバネ、27は揺動部材、28は揺動軸、29は嵌合ピン、30は長穴、31はソレノイド、32は突出部、33は突出ピン、34は圧縮バネ、35は復帰板である。図2は平面図であり、この例における支持アーム21は、例えば水平方向に動作する。このような構成であると、閉鎖制御部18の厚みを薄く構成することができる。
支持アーム21は、待機時は突出した状態で開閉体11の係止片13を支持し、開閉体11の下降を阻止する。また、非常時は後述する動作により閉鎖制御部18側に引っ込むことで開閉体11の係止片13の支持が解除される。支持アーム21の端部には突起部22が設けられており、復帰板35が係合するように構成されている。
この支持アーム21は支持板部23と一体に構成されている。支持板部23は回動軸24を中心に回動自在に構成されており、引っ張りバネ26によって支持アーム21が閉鎖制御部18側へ引っ込む方向に支持板部23が回動するように引っ張られている。また支持板部23には切欠部25が設けられており、待機状態では揺動部材27に設けられている嵌合ピン29が切欠部25に嵌合することにより引っ張りバネ26の引っ張り力に抗して支持板部23の回転を妨げ、これにより支持アーム21が突出した状態を維持する。
揺動部材27は、揺動軸28を中心に揺動する。揺動部材27には嵌合ピン29が設けられており、支持板部23に設けられている切欠部25と嵌合ピン29が嵌合することにより、支持アーム21が突出した状態を維持する。また、揺動部材27には長穴30が設けられており、突出ピン33が長穴30を貫通している。
ソレノイド31は、防災信号などの信号を受けると突出部32を引っ込めるように動作する。突出部32には突出ピン33が設けられており、揺動部材27に設けられている長穴30を貫通している。また、突出部32には圧縮バネ34が設けられており、この圧縮バネ34により突出部32は待機状態で突出する方向に付勢されている。
復帰板35は、スライドできるように取り付けられており、スライドさせた際に一端が支持アーム21の突起部22に係合し、さらにスライドさせることにより支持アーム21を突出させる。この復帰板35として弾性体を用いると、スライドさせるという直線的な動作でも容易に支持アーム21を回動させ、突出させることができる。また、非常時には支持アーム21が引っ込む際にこの復帰板35に当接しても、復帰板35がスライドすることにより支障が生じることはない。スライドさせる構成としては、例えば復帰板35に長手方向の長穴を複数箇所設けておき、スペーサーを用いてスライド方向に自在に動くように固定しておけばよい。もちろん、両側をガイドで規制してスライド可能に構成するなど、種々の構成を適用可能である。
図3は、本発明の実施の一形態における動作の一例の説明図、図4は、閉鎖制御部18の非常時の状態の一例の説明図である。図3(A)には待機時の状態を示している。この状態では、閉鎖制御部18は図2に示しているように支持アーム21が突出した状態となっている。すなわち、ソレノイド31の突出部32が圧縮バネ34の力によって突出する状態となり、突出部32に設けられている突出ピン33が揺動部材27を揺動させて嵌合ピン29を支持板部23側へ押している。また、支持アーム21が突出した状態では、支持板部23に設けられている切欠部25と嵌合ピン29が嵌合しており、引っ張りバネ26による引っ張り力に抗して支持アーム21が突出した状態が維持されている。
この支持アーム21は、図3(A)に示す例では水平方向に回動して閉鎖制御部18から開閉体11側へ突出し、開閉体11の係止片13の下面と当接し、両者が係止される。これにより開閉体11の係止片13が支持アーム21によって支持され、開閉体11が自重により降下することはない。
非常時など、非常信号が入ると、閉鎖制御部18のソレノイド31が動作し、突出部32を引き戻す。それとともに突出部32に設けられている突出ピン33もソレノイド31側に引かれ、揺動部材27を引っ張る。揺動部材27は揺動軸28を中心に回動し、揺動部材27に設けられている嵌合ピン29も回動する。これにより、嵌合ピン29が支持板部23に設けられている切欠部25から外れる。支持板部23は引っ張りバネ26によって引っ張られており、嵌合ピン29が切欠部25から外れたことにより支持板部23が回動軸24を中心に回動する。そして、支持板部23と一体となっている支持アーム21も回動し、開閉体11側へ突出していた支持アーム21は水平方向に回動して閉鎖制御部18側へ引っ込むことになる。この状態を図4に示している。
支持アーム21が開閉体11側から閉鎖制御部18側へ引っ込むと、支持アーム21による係止片13の支持が解除され、座板12及び係止片13と開閉体11の自重によって、開閉体11がガイドレール14に沿って降下し、開口部を閉鎖することになる。支持アーム21による係止片13の支持が解除されて開閉体11が降下を開始した状態を図3(B)に示している。
開閉体11は巻き取りドラム15内のコイルバネ16により巻き取り方向に付勢されているが、この付勢力に対抗して、開閉体11は座板12や係止片13などとともに、自重により降下する。このコイルバネ16による巻き取る方向への付勢力により、開閉体11の降下による衝撃は軽減されている。例えば避難者が挟まれたとしても、怪我を負うことはない。また、避難者が避難の際に開閉体11を上昇させる際にも、軽い力で開口部を開放し、避難することができる。
支持アーム21による係止片13の支持が解除され、開閉体11が降下した後は、その状態が維持される。支持アーム21は閉鎖制御部18側へ引っ込んだままであり、支持アーム21と係止片13が係止されることはない。従って、上述のように避難者が開閉体11を上昇させたとしても、座板12及び係止片13と開閉体11は上部で停止することはなく、再びその自重によって降下し、開口部は閉鎖されることになる。これにより、避難者が避難路を失うことはなく、また火災の延焼や煙の充満などを防ぐことができる。
非常状態が解消し、待機状態に復帰させる際には、座板12を持ち上げ、開閉体11を巻き取りドラム15に巻き取らせる。その際に、巻き取りドラム15内のコイルバネ16が開閉体11の巻き取りをアシストする。コイルバネ16は、開閉体11の重量分を巻き取れる程度のスプリングトルクが設定されており、開閉体11を容易に巻き取りドラム15に巻き取らせることができる。
しかし、単に開閉体11を上昇させて巻き取りドラム15に巻き取らせても、支持アーム21と係止片13とが係止せず、そのままでは開閉体11は降下してしまい、開口部を開放した状態に保つことができない。そのため、係止片13が支持アーム21によって支持されるように復帰の操作を行う必要がある。
図5は、復帰動作の一例の説明図である。非常状態から待機状態に復帰させるには、開閉体11を上昇させて巻き取りドラム15に巻き取らせた後、閉鎖制御部18の復帰板35をスライドさせればよい。復帰板35をスライドさせると、まず図5(A)に示すように、復帰板35の一端が支持アーム21に当接し、支持アーム21の突起部22と嵌合する。
さらに復帰板35をスライドさせると、その力が支持アーム21を回動させる力として作用し、図5(B)に示すように、支持アーム21が閉鎖制御部18から開閉体11の方向に突出する。その際に、復帰板35が弾性体であると、支持アーム21の回動に伴って復帰板35も湾曲し、突起部22を突き上げるように作用する。これにより、支持アーム21を少ない力で突出させることができる。
閉鎖制御部18の内部では、図4に示した状態において、非常信号がなくなればソレノイド31による突出部32を引き込む力は働いていない。従って、圧縮バネ34によって突出部32は突出する方向に付勢されており、揺動部材27が回動して、揺動部材27に設けられている嵌合ピン29が支持板部23側へ押しつけられた状態となる。
この状態から、図5(A)、(B)に示した復帰動作が行われると、支持アーム21及び支持板部23が回動軸24を中心として回動し、切欠部25が嵌合ピン29の位置まで回動してくる。すると、圧縮バネ34による揺動部材27への付勢によって、嵌合ピン29が切欠部25に嵌合する。これによって、支持アーム21及び支持板部23は引っ張りバネ26による引っ張り力にもかかわらず、その回動が嵌合ピン29により規制され、支持アーム21は突出した状態が維持されることになる。このようにして閉鎖制御部18は図2に示した待機状態となる。
また、開閉体11を上昇させた後に閉鎖制御部18の復帰板35をスライドさせて支持アーム21を突出させれば、係止片13の下部に支持アーム21を突出させることができる。これにより、作業後に開閉体11を放し、自重により下降させても、突出した支持アーム21に係止片13が当接した時点で停止し、支持アーム21が係止片13を支持することになる、このようにして、開閉体11は開放状態となる。
なお、復帰板35をスライドさせて支持アーム21を突出させ、復帰させた後は、復帰板35を放せばよい。復帰板35の弾性力により湾曲した復帰板35は復帰動作でスライドさせた方向とは反対方向に移動しながら、元の板状に戻る。また、待機状態から非常状態となって、突出していた支持アーム21が回動して引っ込んだ場合、復帰板35は支持アーム21の回動により押され、復帰動作時のスライド方向とは反対方向に移動する。これにより、非常時の動作に復帰板35が邪魔することはない。
図6は、復帰板を移動させる構成の一例の説明図である。図中、41は紐状部材、42は吸着部である。上述した待機状態への復帰の際には、復帰板35をスライドさせることになる。この例では復帰板35は閉鎖制御部18と開閉体11及び座板12などに挟まれた位置に存在することから、スライドさせる操作のために狭い場所に手を挿入するなど、困難な作業が生じることも考えられる。復帰操作をさらに容易にするための構成として、図6に示した例では、紐状部材41の一端を復帰板35に固定しておき、この紐状部材41を引っ張ることにより復帰板35をスライドさせる構成としている。これにより、外部から容易な操作によって復帰板35をスライドさせ、待機状態へ復帰させることができる。
紐状部材41をそのまま垂らしておくと、美観を損ね、あるいは開口部の通行に支障が生じる場合がある。このような状況を回避するため、図6に示した例では、紐状部材41の他端側に吸着部42を設けている。この吸着部42は、例えば磁石や吸盤などを含んで構成されており、復帰の操作を行う場合以外では、例えばケース17の下部、例えばまぐさ部など、開閉体11の降下に支障とならない位置に吸着させておくとよい。これにより、紐状部材41が垂れて美観を損ねたり、開口部の通行に支障が生じることはない。
図7は、復帰板を移動させる構成の別の例の説明図である。図中、43は突起部である。この例では、復帰板35に突起部43を設け、略L字形状あるいはT字形状としている。作業者は突起部43をスライドさせることにより、上述した復帰の操作を行えばよい。突起部43は、ケース17の下面から僅かに引っ込む程度から僅かに突出する程度とすると、操作性及び美観ともによい。あるいは、突起部43を操作する箇所についてケース17に凹部を設けて、その凹部で突起部43の操作を行い、復帰板35をスライドさせてもよい。
図8は、従来の復帰動作の一例の説明図である。図中、51は治具である。上述した待機状態への復帰の操作には、従来は治具51を別途用意し、用いていた。例えば、ドライバーや専用の治具51を閉鎖制御部18(ケース17)と開閉体11及び座板12との隙間から挿入し、引っ込んでいる支持アーム21の突起部22に治具51の先端を引っかけて引き上げるといった操作を行う。しかし、適当な治具51を所持していないと作業にかかれない。また、閉鎖制御部18(ケース17)と開閉体11及び座板12との隙間は暗く、また狭い。そのため、支持アーム21の突起部22を狭い隙間から探し出し、その突起部22に隙間から治具51を挿入して、目視により治具51の先端を引っかける操作は、非常に困難な作業であった。また、治具51の先端を支持アーム21の突起部22になかなか引っかからないことも多かった。さらに、支持アーム21は回転軌道であるため、治具51の先端を引っかけてから、引き出す回転方向に治具51の先端を誘導しなければならず、操作に慣れが必要であった。
上述の本願発明の構成では、既設の復帰板35をスライドさせる操作で待機状態へ復帰させることができる。従って、治具を別途用意する必要はなく、また復帰の操作も簡単で確実である。例えば図6に示した紐状部材41や図7に示した突起部43を復帰板35に設けておけば、復帰の操作はさらに容易となる。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はこの例に限られるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、図6,図7に示した例以外の構成を用い、復帰板35をスライドさせる構成であってもよいことは言うまでもない。また、支持アーム21により係止片13を支持する構成を示しているが、支持アームが座板12を直接支持する構成であってもよいし、開閉体11が硬質の材料であれば、開閉体11の一部を係止して支持する構成であってもよい。また、支持アーム21の動作についても、上述の説明では水平方向に回動する構成であるが、上下方向への回動や、いずれの場合も直線的な動作であってもよい。それに伴って復帰板35は左右方向のスライドを上下方向のスライドに変更するなど、方向を変更すればよい。もちろん、復帰板35についても、その形状は図6で示した形状など、種々の形状が考えられる。もちろん、板状でなくてもよいが、スライドさせる動作が支持アーム21の回動あるいは直線的な動作に変更される構成であればよい。
11…開閉体、12…座板、13…係止片、14…ガイドレール、15…巻き取りドラム、16…コイルバネ、17…ケース、18…閉鎖制御部、21…支持アーム、22…突起部、23…支持板部、24…回動軸、25…切欠部、26…引っ張りバネ、27…揺動部材、28…揺動軸、29…嵌合ピン、30…長穴、31…ソレノイド、32…突出部、33…突出ピン、34…圧縮バネ、35…復帰板、41…紐状部材、42…吸着部、43…突起部、51…治具。

Claims (3)

  1. 建物の開口部を閉鎖する開閉体と、前記開閉体を巻回するとともに該開閉体を巻き取り方向に付勢する付勢手段を内蔵した巻き取りドラムと、前記開閉体の下端部に設けられ前記開閉体とともに自重により前記付勢手段による巻き取り方向への付勢に対抗して降下する座板と、待機時には突出して前記開閉体を開放位置で前記座板を支持するとともに動作時には引き込まれて前記開閉体の支持を解除し該解除状態を保持する支持手段と、前記開閉体の支持を解除した前記支持手段を突出させ前記支持手段により前記開閉体を開放位置で支持させて待機時の状態に復帰させる復帰手段を有し、前記復帰手段は弾性体であり、該弾性体をスライドさせることにより前記支持手段を回動させることを特徴とする閉鎖装置。
  2. 前記支持手段は、水平回動により突出及び引き込みが行われ、前記復帰手段は、前記支持手段を水平回動させて前記支持手段を突出させることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖装置。
  3. 一端が前記復帰手段に取り付けられ、前記復帰手段を動作させるとともに、他端に吸着手段が設けられた紐状部材をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項に記載の閉鎖装置。
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