JP2002178964A - 弾性クローラ - Google Patents

弾性クローラ

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JP2002178964A
JP2002178964A JP2000382820A JP2000382820A JP2002178964A JP 2002178964 A JP2002178964 A JP 2002178964A JP 2000382820 A JP2000382820 A JP 2000382820A JP 2000382820 A JP2000382820 A JP 2000382820A JP 2002178964 A JP2002178964 A JP 2002178964A
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Yoshiro Ueno
▲吉▼郎 上野
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム様弾性体で無端帯状に形成されたクロー
ラ本体内に、芯金をクローラ周方向に間隔をおいて埋設
し、各芯金にクローラ周方向で隣り合う芯金同志のクロ
ーラ幅方向の横ズレを規制すべく係合する横規制突起が
設けられた弾性クローラにおいて、弾性クローラの屈曲
性を改善する。 【解決手段】 クローラ本体8の内周面側の、横規制突
起15,16のクローラ幅方向B外方側に、クローラ幅
方向Bに延びる溝17を設けると共に、横規制突起1
5,16のクローラ厚さ方向Fの中央部が、抗張体10
を構成するコード10aの中心よりもクローラ内周側D
に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショベル、バック
ホー、キャリアダンプ等の土木・建設機械や、トラクタ
等の農業機械等の走行部として使用されるクローラ式走
行装置に採用される弾性クローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】クローラ式走行装置は、前後一側の駆動
輪と、前後他側のアイドラと、これら駆動輪とアイドラ
との間に配置される転輪等とに亘って無端帯状の履帯を
巻き掛けて主構成されている。このクローラ式走行装置
の履帯として、ゴムによってエンドレスのベルト状に形
成されたクローラ本体内に、多数の芯金をクローラ周方
向全周に亘って且つ相互に適宜間隔をおいて埋設されて
主構成された弾性クローラがある。
【0003】この弾性クローラにあっては、クローラ周
方向で隣り合う芯金の一方から他方に向かって横規制突
起が設けられると共に、他方から一方に向かって前記横
規制突起にクローラ幅方向で係合する横規制突起が設け
られ、これら横規制突起によって芯金同志のクローラ幅
方向の横ズレを規制して、転輪等の脱輪(弾性クローラ
が転輪から外れる)を防止するようにしたものがある。
横規制突起は、芯金のクローラ幅方向中央側で且つクロ
ーラ周方向前後面にそれぞれ左右一対設けられていると
共に、各横規制突起はゴム製のクローラ本体内に埋設さ
れていて、クローラ本体を形成するゴム層(ゴムの補強
層)によって保護されている。
【0004】また、横規制突起のクローラ幅方向外方側
の、クローラ本体の内周面側は略平坦面に形成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、横規制突起を保護するため及び耐クラック性を重
視するため、横規制突起のクローラ内周側のゴムの肉厚
をある程度厚く採らなければならず、それに伴って、横
規制突起のクローラ幅方向外方側のクローラ本体の厚さ
も厚くなっており、これによって弾性クローラの屈曲性
が悪化し、馬力ロスや弾性クローラの本機側への組付性
が悪くなるという問題がある。また、横規制突起のクロ
ーラ内周側のゴムの肉厚を薄くすると、耐クラック性、
耐カット性が悪くなる。
【0006】本発明は、前記問題点に鑑みて、横規制突
起を備えた弾性クローラの、耐カット性を考慮しつつ屈
曲性を改善することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、ゴム様弾性体で無端
帯状に形成されたクローラ本体内に、芯金をクローラ周
方向に間隔をおいて埋設し、各芯金にクローラ周方向で
隣り合う芯金同志のクローラ幅方向の横ズレを規制すべ
く係合する横規制突起が設けられた弾性クローラにおい
て、クローラ本体内周側の、横規制突起のクローラ幅方
向外方側に、クローラ幅方向に延びる溝を設けると共
に、横規制突起のクローラ厚さ方向の中央部が、抗張体
を構成するコードの中心よりもクローラ内周側に位置し
ていることを特徴とする。
【0008】また、横規制突起の、クローラ内周側の端
部が、溝の底部よりもクローラ内周側に位置するのがよ
い。また、芯金のクローラ幅方向中央側に、クローラ内
周側に突出する左右一対の係合突起が設けられ、この左
右の係合突起のクローラ幅方向外方側が転輪転動面とさ
れ、溝は、この転輪転動面よりもクローラ幅方向外方側
に延出状として形成されていてもよい。また、芯金のク
ローラ厚さ方向外周側に、芯金を外囲いする抗張体が、
クローラ本体内に、クローラ周方向に亘って埋設され、
この抗張体から溝底部までのクローラ厚さ方向の距離を
eとし、抗張体からクローラ本体のクローラ外周側の表
面までの距離をfとすると、これらeとfとの関係が、
e/f=0.7〜1.6とされているのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2において、1は、ショベル、
バックホー、キャリアダンプ等の土木・建設機械やトラ
クタ等の農業機械等の走行部として採用されるクローラ
式走行装置である。このクローラ式走行装置1は、進行
方向(図2の左右方向)前後一側に配置された駆動輪
(スプロケット)3と、進行方向前後他側に配置された
アイドラ4と、これら駆動輪3とアイドラ4との間に配
置された複数個の転輪5とを図示省略のトラックフレー
ムの左右両側のサイドフレームに左右方向(図2の紙面
貫通方向)の軸心廻りに回転自在に支持すると共に、こ
れら駆動輪3,アイドラ4及び転輪5に亘ってエンドレ
ス状の履帯7を巻き掛けて主構成されており、このクロ
ーラ式走行装置1を採用した機械の、本機側からの重量
等の荷重は転輪5を介して履帯7に作用し、駆動輪3を
回転駆動することにより履帯7を周方向に循環回走させ
ることで進行する。
【0010】このクローラ式走行装置1にあっては、履
帯7として、弾性クローラ(ゴムクローラ)が採用され
ている。この弾性クローラ7は、図3及び図4に示すよ
うに、ゴム様弾性体(ゴム、樹脂等)によってエンドレ
スに形成された弾性帯体等からなるクローラ本体8内
に、多数の芯金9と抗張体10とを埋設することで主構
成されている。芯金9は、クローラ幅方向B(左右方
向)に長く形成され、クローラ周方向A全周に亘って適
宜間隔をおいて配置されている。
【0011】抗張体10は、スチールコード等の抗張力
線材から成る有端の1本の抗張力コード10aをクロー
ラ周方向Aに1周巻回したものを、クローラ幅方向Bに
並列状として配置することにより構成された構造のも
の、または、1本の抗張力コード10aを、クローラ幅
方向Bに位置をずらしながらクローラ周方向Aに何周か
巻回したスパイラル構造のものが採用され、クローラ本
体8内のクローラ幅方向B両側(左右両側)で且つ芯金
9のクローラ外周側Cに位置していて、芯金9を外囲い
している。
【0012】芯金9のクローラ幅方向Bの中央部で且つ
クローラ内周側Dには、クローラ本体8からクローラ内
周側Dに突出する左右一対の係合突起11が設けられて
おり、この係合突起20が転輪5の脱輪防止を図るガイ
ド部とされている。このクローラ式走行装置1では、左
右の係合突起11のクローラ幅方向Bの外方側が転輪5
が通過する転輪転動面13とされ、転輪5は左右の係合
突起11を跨ぐように配置されるが、図8に示すよう
に、左右の係合突起11の頂部(クローラ内周側Dの
面)が転輪転動面13とされていてもよい。
【0013】なお、図例では、転輪5は芯金9上を転動
するが、図5に示すように、芯金9の、転輪5が転動す
るところを弾性体(クローラ本体8)で被覆するように
してもよい。また、この弾性クローラ7のクローラ外周
側Cには、クローラ本体8から一体的に延設されたラグ
12が設けられていると共に、芯金9間で且つクローラ
幅方向中央部に、駆動輪3が駆動力を伝達するように係
合する係合孔14が形成されている。
【0014】また、各芯金9には、クローラ周方向Aに
突出し、且つクローラ本体8に埋設状とされた横規制突
起15,16がクローラ周方向A前後面にそれぞれ左右
一対設けられている。なお、図例では、左右の横規制突
起15,16は、左右の係合突起11の位置に略対応す
る位置に設けられているが、左右の係合突起11からク
ローラ幅方向Bに外れた位置に設けられていてもよい。
クローラ周方向A前後一方の左右の横規制突起15の左
右間隔は、クローラ周方向A前後他方の左右の横規制突
起16の左右間隔よりも狭く形成されていて、クローラ
周方向A前後一方の左右の横規制突起15は、隣り合う
芯金9の、クローラ周方向A前後他方の左右の横規制突
起16のクローラ幅方向B内方側に位置しており、隣り
合う芯金9のクローラ幅方向Bの大きな横ズレ等を防止
して、転輪5の脱輪を(弾性クローラ7が転輪5から外
れるのを)防止している。
【0015】また、クローラ本体8の内周面側には、横
規制突起15,16のクローラ幅方向B外方側で且つク
ローラ幅方向Bで隣り合う芯金9間に、クローラ幅方向
Bに延びる溝17が形成されている。この溝17を形成
することで、弾性クローラ7の屈曲性が改善され、馬力
ロスが減少すると共に、弾性クローラ7の、駆動輪3、
アイドラ4及び転輪5等への組付性がよくなる。前記屈
曲性については、30巾クローラで、幅G=7mmの溝
17を採用することで、図6に示す寸法Hが26%改善
された。
【0016】また、溝17が横規制突起15,16のク
ローラ幅方向B外方側に形成されているので、横規制突
起15,16の、クローラ内外周側D,Cの、クローラ
本体8の肉厚を確保でき、横規制突起15,16の、ク
ローラ内外周側D,Cの耐カット性がわるくなることが
ない。また、クローラ式走行装置1が大型化すると、横
規制突起15,16のクローラ厚さ方向Fの長さhが大
きくなるが、この場合でも、溝17が横規制突起15,
16のクローラ幅方向B外方側に形成されているので、
横規制突起15,16の、クローラ内外周側D,Cの、
クローラ本体8の肉厚を確保でき、クローラ内外周側
D,Cの耐カット性が確保できる。
【0017】なお、溝17の幅G及びクローラ幅方向B
長さは、弾性クローラ7の幅及び厚さに応じて最適な寸
法に形成される。また、溝17はクローラ幅方向に直線
状に延びたものが開示されているが、これに限定される
ことはなく、クローラ幅方向に対して斜め方向に傾斜し
ていてもよく、また、直線状でなくてもよく、途中で屈
曲又は蛇行等していてもよい。また、溝17は、図例で
は、各芯金9間の左右両側に形成されているが、少なく
とも左右一側に形成されていればよく、また、図例で
は、全部の各芯金9間に設けられているが、選択した芯
金9間に設けてもよい(例えば、千鳥状等、クローラ周
方向Aに一つとばしに設ける)。
【0018】図1に示す弾性クローラ7にあっては、横
規制突起15,16のクローラ厚さ方向Fの中央部が、
抗張体10を構成する抗張力コード10aの中心よりも
dだけクローラ内周側Dに位置していて、横規制突起1
5,16は抗張体10よりもクローラ厚さ方向F内周側
Dに位置しており、抗張体10のクローラ幅方向Bの内
端側が横規制突起15,16のクローラ外周側Cに位置
している。また、前記溝17は、転輪転動面13よりも
クローラ幅方向B外方に延出されて形成されている。
【0019】また、横規制突起15,16は溝17底部
よりもクローラ内周側Dに位置している(横規制突起1
5,16のクローラ厚さ方向F内周側Dの端面が溝17
底部よりもクローラ内周側Dに位置していると共に、横
規制突起15,16のクローラ厚さ方向F外周側C端部
が溝17底部よりもクローラ内周側Dに位置してい
る)。また、横規制突起15,16形成位置におけるク
ローラ本体8のクローラ内周側Dの端面と溝17の底部
とのクローラ厚さ方向Fの距離b(溝深さ)は、溝17
のクローラ幅方向B端部と溝17の底部とのクローラ厚
さ方向Fの距離a(溝深さ)よりも大に形成されてい
る。
【0020】耐脱輪性を上げていくには、横規制突起1
5,16のクローラ厚さ方向Fの長さhを大きくしなけ
ればならないが、接地側(クローラ外周側B)へ大きく
すると屈曲時に、この部分のクローラ本体8のトレッド
側(クローラ外周側B)表面の伸びが大きくなり、耐カ
ット性が悪くなる。また、クローラ内周側Dへ大きくす
ると、横規制突起15,16とクローラ本体8のクロー
ラ内周側Dの表面との間のゴムの肉厚が薄くなり、弾性
クローラ7の石等への乗り上げ時等に生じる弾性クロー
ラ7の逆曲げ時において、小石等によってカットを受け
やすくなる。
【0021】したがって、クローラ幅方向B内方側(横
規制突起15,16側)の溝深さbを、クローラ幅方向
B外方側の溝深さaよりも深くすることで、耐カット性
がキープされ、寿命が延びる。なお、クローラ走行装置
1が大型化して、横規制突起15,16のクローラ厚さ
方向Fの長さhが大きくなる場合でも、前記と同様のこ
とがいえる。図7は弾性クローラ7の他の実施の形態を
示しており、この弾性クローラ7にあっては、横規制突
起15,16のクローラ厚さ方向Fの中央部と、抗張体
10を構成する抗張力コード10aの中心との距離dが
小であり、抗張体10は横規制突起15,16のクロー
ラ幅方向B外側方に位置している。
【0022】また、係合孔14のクローラ幅方向Bで対
向する面のクローラ内周側Dには、段部18が形成され
ている。また、横規制突起15,16形成位置における
クローラ本体8のクローラ内周側Dの端面と溝17の底
部とのクローラ厚さ方向Fの距離bは、溝17のクロー
ラ幅方向B端部と溝17の底部とのクローラ厚さ方向F
の距離aよりも小に形成されている。屈曲時におけるク
ローラ外周側Cのゴムの伸び方が、クローラ内周側Dの
ゴムの伸びよりも大きいので、抗張体10を構成する抗
張力コード10aの中心から溝17底部までのクローラ
厚さ方向Fまでの距離eと、抗張体10を構成する抗張
力コード10aの中心からクローラ本体8のクローラ外
周側Cの表面までの距離fとの関係は、e/f=0.7
〜1.6の関係に形成されている。
【0023】図8は他の実施の形態を示しており、前述
したように係合突起の頂部側の面が転輪転動面13とさ
れているものであり、転輪5のクローラ幅方向B外端面
から溝17のクローラ幅方向外端部までの距離Lが、前
記実施の形態のものよりも大とされている。図9は他の
実施の形態を示しており、図10に示すように、芯金9
のクローラ周方向A前後一方に設けられる左右の各係合
突起15が、隣り合う芯金9の他方の係合突起16を左
右両側から挟むように一対設けられているのものであ
り、また、e/f=2/3とされている。
【0024】図11〜図15は、履帯7としてシューク
ローラを採用したクローラ式走行装置1を開示したもの
であり、以下、図11〜図15に示すクローラ式走行装
置1について説明する。図11において、このクローラ
式走行装置1は、トラックフレーム2と、クローラ式走
行装置1の進行方向(図11の左右方向)前後一側に配
置された駆動輪(スプロケット)3と、進行方向前後他
側に配置されたアイドラ4と、これら駆動輪3とアイド
ラ4との間に配置された複数個の転輪5,6と、これら
駆動輪3,アイドラ4及び転輪5,6に亘って巻き掛け
られるエンドレス状の履帯7と、この履帯7の上部側を
下側から支持する上部ローラ21とを備えて構成されて
いる。
【0025】前記駆動輪3、アイドラ4、転輪5,6及
び上部ローラ21はトラックフレーム2に左右方向(図
11の紙面貫通方向)の軸心廻りに回転自在に支持され
ている。また、このクローラ式走行装置1を採用した機
械の、本機側からの重量等の荷重は転輪5,6を介して
履帯7に作用する。また、前記駆動輪3、アイドラ4、
転輪5,6、履帯7及び上部ローラ21は、通常トラッ
クフレーム2の左右両側に設けられる。
【0026】このクローラ式走行装置1では、前述した
ように、履帯7として、多数のクローラシュー22を相
互にエンドレスに連結することにより構成されたシュー
クローラが採用されている。クローラシュー22は、接
地して荷重を受ける弾性パッド(接地体)23と、この
弾性パッド23のクローラ厚さ方向F内周側D(反接地
面側)で且つクローラ幅方向B中央側に設けられた左右
一対のトラックリンク24とを備えてなる。この弾性パ
ッド23は、ゴム様弾性体(ゴム、樹脂等)で形成され
ていて接地するパッド本体23Aに金属製等の硬質の板
材等からなる芯材23Bが設けられたものであり、この
芯材23Bにトラックリンク24がプレート25を介し
て(又は直接)固定され、クローラ周方向Aで隣り合う
クローラシュー22のトラックリンク24同志が左右方
向の軸心を有する連結ピン26等を介して相互に枢支連
結されることで、クローラシュー22が相互に連結され
ている。
【0027】左右のトラックリンク24のクローラ周方
向A一側の左右間隔は、クローラ周方向A他側の左右間
隔よりも小さい間隔に形成され、この左右トラックリン
ク24のクローラ周方向A一側に、左右方向の軸心を有
するブッシュ27が貫通されると共に、この左右トラッ
クリンク24のクローラ周方向A一側が、クローラ周方
向Aで隣り合うクローラシュー22の左右トラックリン
ク24のクローラ周方向A他側間に挿入状とされてい
る。そして、左右トラックリンク24及びブッシュ27
に連結ピン26を挿通させることで、クローラ周方向A
で隣り合うクローラシュー22のトラックリンク24同
志が相互に枢支連結されている。
【0028】また、転輪5,6は、左右トラックリンク
24上を転動する第1転輪5と、左右トラックリンク2
4のクローラ幅方向B両側を転動する第2転輪6とがあ
り、これら第1転輪5と第2転輪6とは、クローラ式走
行装置1の進行方向に交互に配置されている。前記弾性
パッド23の芯材23Bは、表側にトラックリンク24
が固定されるベース28と、このベース28の裏側に設
けられたクローラ幅方向Bのリブ29とから構成されて
おり、このベース28のリブ形成側に、パッド本体23
Aが焼き付けられている。
【0029】なお、図例では、リブ29は3本設けられ
ているが、1本、2本又は4本以上設けられていてもよ
い。各リブ29のクローラ幅方向Bの両端部は、クロー
ラ幅方向B外方に向かうにしたがってクローラ内周側D
に移行する傾斜面となるように、角を落として(角をカ
ットして)形成されたカット部30が形成されている。
クローラ式走行装置1を使用する(走行させる)ことに
より、パッド本体23Aを構成するゴムは、図19に示
すように、リブ29のクローラ幅方向B端部から欠け始
め、徐徐にクローラ幅方向B中央部へと波及し、芯材2
3Bが露出して、ついには使用できなくなるが、図19
及び図20に示すように、リブ29の角をカットしてい
ないものであると、このリブ29の端部のゴム欠け31
が早期に始まり(特に、中央部のリブ29の端部からゴ
ム欠けが始まる)、弾性パッド23の寿命が短いもので
あるが、リブ29の端部をカットすることで、この部分
のパッド本体23Aのゴムの肉厚が厚くなり(ゴムゲー
ジをつけてやることで)、リブ29端部からのゴム欠け
が遅くなり、弾性パッド23の寿命が延びる。
【0030】なお、ゴム欠けは中央部のリブ29の端部
から始まるので、少なくとも、中央部のリブ29の端部
をカットすれば、その分、弾性パッド23の寿命は延び
るので、中央部のリブ29の端部のみをカットするだけ
でもよい。また、リブ29間のベース28には孔32が
形成されており、この孔32にパッド本体23Aを構成
するゴムが充填されており、パッド本体23Aの表面か
らの応力分散を行うと同時に、耐剥離性を向上させてい
る。また、パッド本体23Aのカット部30における肉
厚は、その他の部分の肉厚よりも大とされている。
【0031】また、前記芯材23Bは、鋳造品等であっ
てもよいが、引き抜き鋼板を使用し、端部を後加工によ
りカットすることで、安価な芯材23Bにより、安価な
弾性パッド23を形成することができる。前記カット部
30の始端と終端とのクローラ幅方向Bの距離Kは、5
〜100mmが好ましいが、これに限定されることはな
い。図16乃至図18は、弾性パッド23の変形例を示
しており、以下、これらについて前記構成ものと異なる
点につき説明する。
【0032】図16に示すものにあっては、芯材23B
の端部を、クローラ幅方向B外方からクローラ厚さ方向
F内周側Dに亘って覆う被覆部33が、パッド本体23
Aに設けられている。また、カット部30は、ベース2
8から所定距離M離れたところからカットされている。
また、パッド本体23Aのクローラ幅方向Bの端部で且
つクローラ外周側Cには、クローラ幅方向B外方に向か
うにしたがってクローラ内周側Dに移行するように傾斜
する第1傾斜部34と、この第1傾斜部34のクローラ
幅方向B外端部から、クローラ幅方向B外方に向かうに
したがってクローラ内周側Dに移行するように傾斜する
第2傾斜部35とが形成されている。
【0033】図17に示すものは、被覆部33が形成さ
れている点と、カット部30の角部にアールRが設けら
れている点が異なる点である。なお、カット部30全体
を円弧状に形成してもよい。図18に示すものは、リブ
29にアールRが設けられている点と、パッド本体23
Aに、第1傾斜部34と、第2傾斜部35とが設けられ
ている点が異なる点である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ゴム様弾性体で無端帯
状に形成されたクローラ本体内に、芯金をクローラ周方
向に間隔をおいて埋設し、各芯金にクローラ周方向で隣
り合う芯金同志のクローラ幅方向の横ズレを規制すべく
係合する横規制突起が設けられた弾性クローラにおい
て、クローラ本体内周側の、横規制突起のクローラ幅方
向外方側に、クローラ幅方向に延びる溝を設けたので、
横規制突起を備えた弾性クローラであっても屈曲性が良
好であり、本機側への組み付け性が良好となる。
【0035】また、前記溝を、横規制突起のクローラ幅
方向外方側に設けられることにより、横規制突起の、ク
ローラ内周側及び外周側における、クローラ本体の肉厚
を確保でき、耐カット性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の断面図である。
【図2】クローラ式走行装置の側面図である。
【図3】弾性クローラの内周側の展開図である。
【図4】図3のE−E線矢示断面図である。
【図5】変形例に係る弾性クローラの断面図である。
【図6】弾性クローラの側面図である。
【図7】他の実施の形態に係る弾性クローラの断面図で
ある。
【図8】他の実施の形態に係る弾性クローラの断面図で
ある。
【図9】他の実施の形態に係る弾性クローラの断面図で
ある。
【図10】図9のI−I線矢示断面図である。
【図11】開示例に係るクローラ式走行装置の側面図で
ある。
【図12】開示例に係るクローラ式走行装置の一部の側
面図である。
【図13】開示例に係る履帯の内周側の展開図である。
【図14】図12のG−G線矢示断面図である。
【図15】開示例に係る弾性パッドの斜視図である。
【図16】開示例に係る弾性パッドの断面図である。
【図17】開示例に係る弾性パッドの断面図である。
【図18】開示例に係る弾性パッドの断面図である。
【図19】開示例に係る弾性パッドの断面図である。
【図20】開示例に係る弾性パッドの断面図である。
【符号の説明】
8 クローラ本体 9 芯金 10 抗張体 10a 抗張力コード 11 係合突起 13 転輪転動面 15 横規制突起 16 横規制突起 17 溝 A クローラ周方向 B クローラ幅方向 C クローラ外周側 D クローラ内周側 F クローラ厚さ方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム様弾性体で無端帯状に形成されたク
    ローラ本体内に、芯金をクローラ周方向に間隔をおいて
    埋設し、各芯金にクローラ周方向で隣り合う芯金同志の
    クローラ幅方向の横ズレを規制すべく係合する横規制突
    起が設けられた弾性クローラにおいて、 クローラ本体内周側の、横規制突起のクローラ幅方向外
    方側に、クローラ幅方向に延びる溝を設けると共に、横
    規制突起のクローラ厚さ方向の中央部が、抗張体を構成
    するコードの中心よりもクローラ内周側に位置している
    ことを特徴とする弾性クローラ。
  2. 【請求項2】 横規制突起の、クローラ内周側の端部
    が、溝の底部よりもクローラ内周側に位置することを特
    徴とする請求項1に記載の弾性クローラ。
  3. 【請求項3】 芯金のクローラ幅方向中央側に、クロー
    ラ内周側に突出する左右一対の係合突起が設けられ、こ
    の左右の係合突起のクローラ幅方向外方側が転輪転動面
    とされ、溝は、この転輪転動面よりもクローラ幅方向外
    方側に延出状として形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の弾性クローラ。
  4. 【請求項4】 芯金のクローラ厚さ方向外周側に、芯金
    を外囲いする抗張体が、クローラ本体内に、クローラ周
    方向に亘って埋設され、この抗張体から溝底部までのク
    ローラ厚さ方向の距離をeとし、抗張体からクローラ本
    体のクローラ外周側の表面までの距離をfとすると、こ
    れらeとfとの関係が、e/f=0.7〜1.6とされ
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の弾性クローラ。
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