JP2002161690A - オーガ装置、および該オーガ装置を用いた杭圧入方法 - Google Patents

オーガ装置、および該オーガ装置を用いた杭圧入方法

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JP2002161690A JP2000358123A JP2000358123A JP2002161690A JP 2002161690 A JP2002161690 A JP 2002161690A JP 2000358123 A JP2000358123 A JP 2000358123A JP 2000358123 A JP2000358123 A JP 2000358123A JP 2002161690 A JP2002161690 A JP 2002161690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭の変形やケーシングの摩耗を防止しながら
杭を圧入できるオーガ装置、および該オーガ装置を用い
た杭圧入方法を提供する。 【解決手段】 円筒状のケーシング10と、このケーシ
ング10内に配置されるオーガスクリュ−30と、この
オーガスクリュ−30を垂直な中心軸Qまわりに回転さ
せる駆動モータ(図示しない)と、などを主体にオーガ
装置1を構成する。そして、ケーシング10の先端面1
0aから突出して杭補強部20を一体的に備える。杭補
強部20の鋼矢板40に向う側面が鋼矢板40のウェブ
に沿って近接もしくは当接するように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に杭を埋設す
る際に、この杭に沿って地盤を掘削するオーガ装置、お
よび該オーガ装置を用いた杭圧入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、既設の杭から反力を取って杭(矢
板を含む)の圧入及び杭の引き抜きを行う杭圧入引抜機
が知られていた。また、この杭圧入引抜機には、例え
ば、特開平10−195872号公報に示されるよう
に、固い地層にも杭を圧入できるようにするために、ケ
ーシングを備えたオーガ装置で掘削しながら杭を圧入し
ていく杭圧入引抜機も知られている。
【0003】従来のオーガ装置100は、例えば、図6
に示すように、円筒状(パイプ状)のケーシング110
の内部にオーガスクリュ−(図示しない)を備える。ま
た、ケーシング110は、杭圧入引抜機により挟持され
るレール部120(被挟持部)を備える。杭圧入引抜機
は、矢板200とケーシング110とが並列するように
オーガ装置100を挟持し、既設の杭から反力を取った
状態で、地盤に掘削孔を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、矢板2
00の先端部200aで掘削孔の孔壁を崩壊させながら
矢板200を圧入していくときに、先端部200aが変
形する場合があった(変形した状態を二点鎖線で図
示)。また、掘削を繰り返していくうちに、ケーシング
110の先端部110a、レール部120の先端部12
0a、ケーシング110の内面110bについても摩耗
して変形する場合があった。本発明の課題は、杭の変形
やケーシングの摩耗を低減しながら杭を圧入できるオー
ガ装置、および該オーガ装置を用いた杭圧入方法を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜5に示すよ
うに、ケーシング10と、このケーシング内に配置され
るオーガスクリュ−30と、を備え、杭(例えば、鋼矢
板40)を埋設する際に、この杭に沿って地盤を掘削す
るオーガ装置1であって、前記ケーシングに、地盤に圧
入される杭の少なくとも先端部分40aもしくは先端部
近傍に沿うように突出して前記杭に近接もしくは当接
し、埋設される前記杭を補強する杭補強部20を備える
ことを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、地盤に圧入
される杭の少なくとも先端部もしくは先端部近傍に、ケ
ーシングに備えられる杭補強部が近接もしくは当接す
る。これにより、地盤に埋設される杭と杭補強部とが一
体的な構成となり、杭補強部により杭が補強された状態
で地盤に圧入される。また、杭を圧入する際に杭補強部
が掘削孔の孔壁を崩壊させることで、礫や石により杭に
加わる圧入先端抵抗が低減される。このために、地盤に
杭を圧入する過程で、礫や石による圧入先端抵抗のため
に杭が変形することを防止しながら圧入できる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のオ
ーガ装置において、例えば、図3〜5に示すように、前
記杭補強部もしくは前記ケーシングの先端部(例えば、
先端面10a)の少なくとも一方に、地盤を崩壊させる
第1刃部(例えば、ビット11、ビット13)を備える
ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができるとともに、杭補強部も
しくはケーシングの先端部の先方の地盤を、第1刃部に
より崩壊させながら杭が圧入される。これにより、杭を
圧入する際に、杭やケーシングがうける礫や石による圧
入先端抵抗をさらに低減できる。従って、杭だけでは弱
く変形が起きやすかったことや、ケーシングの摩耗を防
止しながら杭を圧入できる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載のオーガ装置を用いた杭圧入方法であって、前記
ケーシングが備える杭補強部を、地盤に圧入される杭の
少なくとも先端部もしくは先端部近傍に沿わせた状態
で、杭を圧入することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果を奏することができるとともに、杭
を圧入する際の礫や石による圧入先端抵抗が低減され、
杭だけでは弱く変形が起きやすかったことや、ケーシン
グの摩耗を防止しながら杭を圧入できる。
【0011】請求項4記載の発明は、既設の杭から反力
を取って地盤の杭圧入位置に杭を圧入する杭圧入引抜機
に挟持される被挟持部を有するケーシングと、このケー
シング内に配置されるオーガスクリュ−と、を備え、杭
を埋設する際に、この杭に沿って地盤を掘削するオーガ
装置であって、前記被挟持部の先端部に、地盤を崩壊さ
せる第2刃部および耐摩耗部材の少なくとも一方を備え
ることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、被挟持部の
先端部に第2刃部および耐摩耗部材の少なくとも一方を
備えるので、圧入の際の礫や石による圧入先端抵抗が低
減され、被挟持部の先端部の摩耗を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図1
〜5を参照して、第1の実施の形態のオーガ装置1を詳
細に説明する。本実施の形態のオーガ装置1は、杭圧入
引抜機(図示しない)により鋼矢板40(杭)を地盤に
圧入するときに用いられる。図1〜3に示すように、オ
ーガ装置1は、円筒状のケーシング10と、このケーシ
ング10内に配置されるオーガスクリュ−30(図4に
図示)と、このオーガスクリュ−30を垂直な中心軸Q
まわりに回転させる駆動モータ(図示しない)と、など
を主体に構成される。ケーシング10が地盤に向うリン
グ状の先端面10aには、鋼矢板40のウェブに沿う側
面形状をもつ杭補強部20が、ケーシング10の先端面
10aから突出して設けられる。図1(a)の上面図お
よび図1(b)の側面図に、ケーシング10に設けられ
る杭補強部20を模式的に図示する。なお、図2(a)
に示すように、杭補強部20をケーシング10と一体的
に構成しても良いし、図2(b)に示すように、別体に
構成された杭補強部20を溶接などによりケーシング1
0の先端面10aに固定しても良い。杭圧入引抜機が、
鋼矢板40とケーシング10とをこれらが互いに並列す
るように挟持すると、杭補強部20の鋼矢板40に向う
側面が鋼矢板40のウェブに沿って近接もしくは当接す
る配置となる。図2に杭補強部20が鋼矢板40のウェ
ブに沿う様子を模式的に図示する。この状態で、鋼矢板
40を地盤に圧入することにより、礫や石による圧入先
端抵抗が低減され、鋼矢板40だけでは弱く変形が起き
やすかったことや、ケーシング10の摩耗を防止でき
る。
【0014】杭圧入引抜機は周知の装置であり、既設の
杭(例えば鋼矢板)から反力をとって地盤に対して新た
な杭を圧入すると共に、この圧入された杭上を移動でき
るように構成される。そして、杭上を移動すると共に新
たな杭を地盤に圧入していく。また、杭圧入引抜機は、
油圧シリンダにより上下動されるチャック部を備える。
このチャック部は、オーガ装置1のケーシング10を挟
持するケーシングチャック部と、地盤に圧入する鋼矢板
40を挟持する杭チャック部と、を備える。
【0015】ケーシング10は、図3に示すように、杭
圧入引抜機がケーシング10を挟持するレール部12
(被挟持部)を備える。このレール部12の先端面12
cにはビット12aが設けられる。また、ケーシング1
0は、掘削された土砂を排出する排土口(図示しない)
を備える。オーガスクリュ−30は、図2に示すよう
に、軸31のまわりにオーガ羽根32を一体的に備えて
構成される。なお、図2ではオーガスクリュ−30の構
成を模式的に図示している。
【0016】杭補強部20は、図3に示すように、中央
部21と、2つの側部22、23と、を備える。また、
杭補強部20は、ケーシング10の先端面10aで中央
部21と2つの側部22、23とが離間する部分に、ビ
ット11(第1刃部)を備える。ビット11は中央部2
1の左右に1つづつ設けられる。このビット11は、鋼
矢板40を圧入するときに先方の孔壁Mを崩壊させるこ
とに寄与する。また、中央部21と2つの側部22、2
3とは、これらの鋼矢板40に向う側面21a、22
a、23aが、鋼矢板40の先端部分40a近傍のウェ
ブに沿う形状に設けられている。そして、中央部21の
先端面21bと、2つの側部22、23の先端面22
b、23bとは、これら先端面21b、22b、23b
がほぼ水平で同じ高さとなるように構成され、この高さ
からビット11の先端部11aが突出するように設けら
れる。なお、本実施の形態では、鋼矢板40の先端が杭
補強部20からやや突出するように構成しているが、鋼
矢板40に向う側面21a、22a、23aが少なくと
も鋼矢板40の先端部分40a近傍のウェブに沿うよう
に構成されれば、杭補強部20の鋼矢板40に対する高
さは任意に設定できる。すなわち、杭補強部20の先端
面21b、22b、23bと鋼矢板40の先端面40b
とがほぼ面一となるように構成しても良いし、杭補強部
20の先端面21b、22b、23bが鋼矢板40の先
端面40bから突出するように構成しても良い。
【0017】また、ビット11、12aは、図3(b)
に示すように、オーガスクリュ−10の中心軸Qから角
度θをなして外側を向くように配設される。これによ
り、ビット11、12aの先端部11a、12dが、ケ
ーシング10のリング状の断面から外側にやや突出する
ように配設される。従って、鋼矢板40の圧入に際し
て、先方の掘削孔Rの孔壁Mを崩壊させることに寄与す
る。
【0018】また、ケーシング10の杭補強部20が設
けられていない露出した先端面10aに、多数の小型の
ビット13(第1刃部)が設けられる。また、中央部2
1および2つの側部22、23には、これらの先端面2
1b、22b、23bに、同様の多数の小型のビット1
3が設けられる。さらに、図3(b)に示すように、2
つの側部22、23がケーシング10の先端面10aか
ら起立する側面22c、23cに、同様の小型のビット
13が設けられる。
【0019】なお、図3(a)に示すように、中央部2
1が鋼矢板40のウェブと直交する方向の厚さaと、2
つの側部22、23が鋼矢板40のウェブと直交する方
向の厚さbとは、鋼矢板40を地盤に圧入する際に、掘
削孔Rの孔壁Mから受ける負荷を低減する機能を損なわ
ない範囲で、薄く設けることが好ましい。これにより、
鋼矢板40を地盤に圧入する際に、杭補強部20の先端
部分が孔壁Mを崩壊させるときに受ける圧入先端抵抗が
より軽減される。また、本実施の形態では、杭補強部2
0の先端面21b、22b、23bがほぼ水平となるよ
うに構成しているが、杭補強部20の先端面21b、2
2b、23bを、杭補強部20の先端からケーシング1
0の内側に向かって傾斜するテーパ形状に構成しても良
い。この場合には、杭補強部20の先端部分が孔壁Mを
崩壊させるときに受ける圧入先端抵抗がさらに軽減され
る。
【0020】次に、本発明の実施の形態のオーガ装置1
を用いた杭圧入方法を説明する。先ず、既設の杭から反
力を取った状態の杭圧入引抜機が、チャック部(図示し
ない)に、本実施の形態のオーガ装置1を挟持すると共
に、地盤に圧入する鋼矢板40を挟持する。このとき、
図3および図4に示すように、鋼矢板40の先端面40
bからビット11の先端部11aがやや突出するように
挟持する。ここで、上述のように杭補強部20が、鋼矢
板40の先端部分40aに沿って近接もしくは当接する
ように配設される(図2参照)。
【0021】この状態で、ケーシング10内でオーガス
クリュ−30を回転させると共に、杭圧入引抜機のチャ
ック部を油圧シリンダにより上下動させ、オーガ装置1
および鋼矢板40を地盤に対して下降させながら、掘削
孔Rを形成していく。
【0022】この時、掘削孔Rを形成していく過程で、
図4に示すように、地盤に圧入される鋼矢板40の先端
部分40aには、崩壊させる先方の孔壁Mから大きな力
が作用する。しかし、鋼矢板40の先端部分40aに、
杭補強部20が近接もしくは当接しているので、鋼矢板
40が礫や石により受ける圧入先端抵抗が低減され、鋼
矢板40だけでは弱いために起きる変形を抑制できる。
併せて、オーガスクリュ−30を回転させながら下降さ
せて掘削孔Rを形成していく過程で、ビット11、12
aが、掘削される先方の孔壁Mを速やかに崩壊させるこ
とに寄与する。これにより、鋼矢板40の圧入に際し
て、礫や石による圧入先端抵抗をさらに低減でき、鋼矢
板40だけでは弱いために起きる変形やケーシング10
の摩耗をさらに防止できる。加えて、崩壊させる先方の
孔壁Mに向うケーシング10の部分には、多数の小型の
ビット13が設けられている。これにより、ビット13
が設けられる部分の摩耗をさらに低減できる。さらに、
掘削孔Rを形成する過程で、掘削孔Rの途中にある石P
は、これら小型のビット13やビット11、12aと、
オーガスクリュ−30と、の間に挟まれる。このように
石Pが挟まれた状態から、オーガスクリュ−30がさら
に中心軸Qまわりに回転することで、石Pに剪断力を加
えて砕くことができる。従って、鋼矢板40の圧入に際
して、礫や石による圧入先端抵抗がさらに低減され、鋼
矢板40だけでは弱いために起きる変形や、ケーシング
10の摩耗をさらに防止できる。
【0023】そして、礫や石による圧入先端抵抗が上述
の通りに低減されることで、地盤に圧入される鋼矢板4
0だけでは弱いために起きる変形が抑制されると共に、
ケーシング10の地盤に向う部分や、ケーシング10の
内面など、掘削孔Rを形成する際に、ケーシング10が
礫や石による圧入先端抵抗を受ける部分の摩耗や変形が
低減される。以上の通りにして、本実施の形態のオーガ
装置1を用いて地盤に鋼矢板40が圧入される。
【0024】なお、図5に示すように、レール部12が
地盤に向う先端面12cにビット12aを設ける代わり
に、周知の耐摩耗部材からなる耐摩耗部12bを設けて
も良い。この場合には、上述の杭圧入方法と基本的に同
様にして、崩壊させる先方の孔壁Mに向うレール部12
の摩耗が低減される。また、レール部12に周知の耐摩
耗部材からなる耐摩耗部12bとビット12aとの両方
を設けても良い。
【0025】以上の第1の実施の形態のオーガ装置1に
よれば、鋼矢板40を地盤に圧入する過程で、崩壊させ
る先方の礫や石による圧入先端抵抗により、鋼矢板40
だけでは弱いために起きる変形が防止される。また、孔
壁Mを崩壊させるビット11、12aなどを備えるの
で、鋼矢板40が受ける礫や石による圧入先端抵抗がさ
らに低減されると共に、鋼矢板40だけでは弱いために
起きる変形やケーシングの摩耗を防止しながら鋼矢板4
0が圧入される。
【0026】〔第2の実施の形態〕第2の実施の形態の
オーガ装置は、ケーシング10に杭補強部20を備えて
いないところを除いては、第1の実施の形態のオーガ装
置1と同様であり、同様の構成要素については同一の符
号を付してその説明を省略する。そして、レール部12
が地盤に向う先端面12cにビット12a(第2刃部)
もしくは耐摩耗部12bが設けられている。また、先端
面12cにビット12aと耐摩耗部12bとの両方を設
けても良い。第2の実施の形態のオーガ装置によれば、
第1の実施の形態のオーガ装置1と基本的に同様にし
て、崩壊させる先方の孔壁Mに向うレール部12の摩耗
を低減しながら杭を圧入できる。
【0027】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、本実施の形態においては、鋼
矢板40を圧入する場合を主体に説明したが、本発明の
オーガ装置1はこれに限定されるものではなく、他の鋼
管矢板、H型矢板、Z型矢板、直線型矢板、コンクリー
ト矢板等や他の矢板以外の杭にも応用できることは勿論
である。また、本実施の形態では、杭圧入引抜機がケー
シング10を挟持する被挟持部を設ける構成としたが、
この被挟持部を備えていないケーシング10にも適用で
きることは勿論である。この場合には、杭圧入引抜機は
ケーシング10本体を挟持することで上述と同様にして
杭を圧入できる。さらに、本実施の形態では、杭圧入引
抜機を用いて鋼矢板40を圧入する場合を例示したが、
杭圧入引抜機を用いずに杭を圧入する場合にも適用でき
ることは勿論である。また、ビット11、ビット12
a、ビット13については、必要に応じてその一部もし
くは全部を設けない構成(ケーシング10に杭補強部2
0だけを設ける構成を含む)としても良い。この場合に
はより簡易な構成とすることができる。その他、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更可能であ
ることは勿論である。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、地盤に杭
を圧入する過程で、礫や石による圧入先端抵抗により、
杭だけでは弱いために起きる変形を低減しながら圧入で
きる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができるとともに、杭やケーシ
ングの先端部がうける礫や石による圧入先端抵抗をさら
に低減でき、杭だけでは弱いために起きる変形や、ケー
シングが摩耗することを防止しながら杭を圧入できる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果を奏することができるとともに、杭
を圧入する際にうける礫や石による圧入先端抵抗が低減
され、杭だけでは弱いために起きる変形や、ケーシング
の摩耗を防止しながら杭を圧入できる。
【0031】請求項4記載の発明によれば、圧入の際に
うける礫や石による圧入先端抵抗が低減され、被挟持部
の先端部の摩耗を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態のオーガ装置1
を模式的に示した図である。
【図2】図1の杭補強部20が鋼矢板40に沿う様子を
示す図である。
【図3】図1のオーガ装置1の構成を示す図である。
【図4】図3のオーガ装置1が掘削孔Rを形成する様子
を示す図である。
【図5】図3の変形例を示す図である。
【図6】従来のオーガ装置100の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 オーガ装置 10 ケーシング 11 ビット(第1刃部) 13 ビット(第1刃部) 12 レール部(被挟持部) 12a ビット(第2刃部) 12b 耐摩耗部(耐摩耗部材) 20 杭補強部 30 オーガスクリュ− 40 鋼矢板(杭)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都築 良夫 高知県高知市布師田3948番地1 株式会社 技研製作所内 Fターム(参考) 2D029 ED03 2D050 AA12 CA02 CB03 CB21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシング内に配置
    されるオーガスクリュ−と、を備え、杭を埋設する際
    に、この杭に沿って地盤を掘削するオーガ装置であっ
    て、 前記ケーシングに、地盤に圧入される杭の少なくとも先
    端部もしくは先端部近傍に沿うように突出して前記杭に
    近接もしくは当接し、埋設される前記杭を補強する杭補
    強部を備えることを特徴とするオーガ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオーガ装置において、 前記杭補強部もしくは前記ケーシングの先端部の少なく
    とも一方に、地盤を崩壊させる第1刃部を備えることを
    特徴とするオーガ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のオーガ装置を
    用いた杭圧入方法であって、 前記ケーシングが備える杭補強部を、地盤に圧入される
    杭の少なくとも先端部もしくは先端部近傍に沿わせた状
    態で、杭を圧入することを特徴とする杭圧入方法。
  4. 【請求項4】 既設の杭から反力を取って地盤の杭圧入
    位置に杭を圧入する杭圧入引抜機に挟持される被挟持部
    を有するケーシングと、このケーシング内に配置される
    オーガスクリュ−と、を備え、杭を埋設する際に、この
    杭に沿って地盤を掘削するオーガ装置であって、 前記被挟持部の先端部に、地盤を崩壊させる第2刃部お
    よび耐摩耗部材の少なくとも一方を備えることを特徴と
    するオーガ装置。
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