JPS6272815A

JPS6272815A - 鋼矢板等圧入装置用下部拘束装置

Info

Publication number: JPS6272815A
Application number: JP21338185A
Authority: JP
Inventors: Toshio Haino; 拝野　利雄
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-09-25
Filing date: 1985-09-25
Publication date: 1987-04-03
Also published as: JPH0420446B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は、建て込むべき鋼矢板やＨ型鋼杭。

鋼管杭（以下、「１ｉｌｌ矢板等」という）をアースオ
ーガーのオーガーケーシングに添わせて拘束するため、
この鋼矢板等の上部を油圧チャックで把持可能とした無
騒音、無振動の鋼矢板等圧入装置において、特にその鋼
矢板等の下部を拘束する装置に関するものである。

〈従来の技術〉鋼矢板の場合を例に挙げ、従来の技術を説明すると、つ
ぎのとおりでおる。

鋼矢板の打設をディーゼルハンマーやバイブロハンマー
で行なうと騒音、振動が甚だしく、市街地での使用は殆
、んと不可能であるところから、これに代わるものとし
て、吊込んだ鋼矢板をアースオーガーのオーガーケーシ
ング外面にセラ１〜し、アースオーガーで掘削しながら
鋼矢板を土中に所定の深さまで圧入後はアースオーガー
を逆回転して埋め戻ししながら引き恢くが、鋼矢板はそ
の場に残すようになし、以後、同じ操作を繰り返す無騒
音、無振動工法が従来公知でおる。

鋼矢板の上端を把持しただけで下端を自由にしていると
、圧入時、鋼矢板に無理な力が加わって、捩れヤ座屈と
いった不都合を生ずるおそれがある。そこで従来は、圧
入時ではオーガーケーシングと一体的に拘束されていて
も、アースオーガーを引き汰くときには拘束を解くこと
ができるように、オーガーケーシングの下端部には予め
下向きの係止金具を固着しておき、建て込むべき鋼矢板
のそれぞれには上記係止金具と嵌合する係合用の金具を
現場溶接で取付けていた。

〈発明が解決しようとする問題点〉上記したように、鋼矢板のそれぞれに現場溶接で係合用
の金具を取付けるには、まず、鋼矢板を吊り直すための
余分なりレーンが必要だし、その金具の代金や溶接のた
めの費用もつもり積ると可成りの金額となるだけでなく
、普通、鋼矢板はリース品であるので、用済み後は溶接
したものをきれいに切断除去してから返却しなければな
らないため、この分更に費用が嵩むといった欠点がおっ
た。

この発明は上記した欠点を解消覆ることを、その目的と
してなされたものである。

〈問題点を解決するための手段〉この発明は、鋼矢板等の下端縁を、従来の係合用の金具
に代わる係合個所たらしめることで、上記金具の溶接或
いはその切断除去といった手数の省略が可能となること
に想到した。このように鋼矢板等の下端縁を係合個所と
した場合でも、圧入時ではオーガーケーシングと確実に
一体的に拘束でき、それでいてアースオーガーを引き扱
くときにはその拘束が解かれねばならない。そこで、こ
の発明では、鋼矢板等の下端縁受承用の引掛り部を下端
部に形成した二本のロッドをオーガーケーシングに併設
し、該ロッドの昇降用油圧ジヤツキによって上記引掛り
部を鋼矢板等下端縁よりも下方に押し下げ可能となすと
共に、該ロッドの回動手段によって上記押し下げた引掛
り部の向ぎを鋼矢板等とは係合しない向きに廻せるよう
にすることにより・、所期の目的を達成したものである
。

〈実施例〉この発明の実施例を示す第１図において、杭打機１には
ステー２等によりリーダー３が垂直に保持され、リーダ
ー３に沿って昇降可能なアースオーガー掘進装置４が杭
打Ｉｌｌの吊込みドラム５から伸びる吊りワイヤー６に
より懸垂支持されている。図示するを省略したが、杭打
機１には吊込みドラム５とは別に絞り込みドラムを設け
、該ドラムから伸びる絞り込みワイヤーでアースオーガ
ー掘進装置４を下方に引張ることができるようになって
いる。

アースオーガー侃進装＠４は、オーガースクリュー７の
回転駆動装置のほか、オーガースクリュー７の外側を取
り囲んだオーガーケーシング８を任意の角度で廻すこと
を可能とする旋回装置、および後述の如くオーガーケー
シング８に添わせて取付けた鋼矢板９を必要に応じて圧
入できるように通常は油圧シリンダからなる押込装置と
を有する。吊込んだ鋼矢板９上端部の把持解放を行なう
油圧チャック１０はオーガーケーシング８の上方部分に
、使用される鋼矢板９の長さに応じてその固定位置を変
更するのに便利な取付手段によって取付いている。油圧
シャック１０により把持れざた鋼矢板９は、前記旋回装
置により、既設鋼矢板と正しく噛み合う向きに設定でき
る。以上述べたところ迄は従来のものと変わりない。

この発明になる下部拘束装置は上記した装置に併設され
るもので、詳細はつぎのとおりでおる。油圧チャック１
０が取付かるオーガーケーシング８の上方部分に二つの
環状部材１１゜１２を配設し、このうち一方の環状部材
１１はオーガーケーシング８に固定するが、他方の環状
部材１２はオーガーケーシング８に対して摺動自在とな
し、両環状部材１１．１２をオーガ−ケーシング８長手
方向に平行となるよう設けた二つの油圧シリンダ１３．
１３によって連結する。可動の環状部材１２にはロッド
１４゜１４の受金具１５．１５を固着し、止ナツト１６
．１６と協働して二本のロッド１４，１４を央は落ちる
ことも汲は出ることもできないが、回動は自在であるよ
うに保持する。こうして２本のロッド１４，１４は油圧
シリンダ１３゜１３のストローク相当長だけ上下動可能
でおる。

可動の環状部材１２には、また、ロッド１４゜１４の回
動手段１７．１７が取付いている。第１図と第２図に示
した回動手段１７．１７は垂直な枢軸を中心として水平
な面内を回動できる油圧シリンダ１７ａ、　１７ａの場
合であって、該油圧シリンダ１７ａ、　１７ａのビス１
）ンロツド端はロッド１４，１４に固着したアーム１８
．１８と回動自在に枢着している。したがって油圧シリ
ンダ１７ａ、　１７ａの作動によりアーム’１８．１８
を介してロッド１４．１４を回動する力が伝達され、ロ
ッド１４．１４は例えば９０’回動することになる。

回動手段１７は上記した油圧シリンダ１７ａ以外の手段
でも可能である。゛第５図と第６図に示した例では、ス
パイラル状のカム溝１７ｂを内面に形成したスリーブ１
７ｃをオーガーケーシング８に固着し、一方、ロッド１
４には該カム溝１７ｂに係合するカムローラ１７ｄを突
設づることによって、油圧シリンダ１３によってロッド
１４が下降するときには、それ迄正面を向いていた引掛
り部１９が横を向き、反対に、ロッドが上昇するときに
は、それ２横を向いていた引掛り部１９が正面を向くよ
うになっている。

２水のロッド１４，１４はオーガーケーシング８の下端
よりも更に下方まで伸びる長さを有し、その下端部には
フック状に曲がった引掛り部’１９．１９を形成してい
る。この引掛り部１９．１９は鋼矢板９の下端縁と係合
し、これを拘束する部分である。要すれば、その拘束を
より強固たらしめるために、オーガーケーシング８の下
端に当板２０（第２図参照）を溶接し、ロッド１４．１
４の引掛り部１９．１９が鋼矢板９の下端縁と係合した
状態で鋼矢板９は当板２０に押しつかるようにしてもよ
い。ロッド１４．１４は長いから、例えば環状部材・１
１に案内用のカラー２１を溶接したり、またオーガーケ
ーシング８の適宜個所に同様のカラーを溶接してガイド
する。尚、二つの環状部材１１゜１２は蝶番によって連
結された二つ割構成とし、その百合面をボルトで締める
構造とすると、使用する鋼矢板９の長ざに応じて二つの
環状部材１１．１２の取付位置を変更したいとき容易に
てきて便利である。図中、２２はこのための蝶番（ず；
１造を示している。

つぎに使用法について述べれば、吊り込んだ鋼矢板９を
油圧チャック１０で把持する際には、第２図の如く、２
本のロッド１４，１４を一番下に位置させ、要すれば引
掛り部１９．１９も互いに対向する向きにしてあく。つ
ぎに回動手段１７．１７でおる油圧シリンダ１７ａ、　
１７ａを作動して引掛り部１９．１９を第３図の如く正
面に向け、また、油圧シリンダ１３．１３を作動じてロ
ッド１４，１４を引張り上げ、鋼矢板９の下端縁をしっ
かりと拘束する。鋼矢板９を所定の深さまで建て込んだ
のちは、上記したところと逆の操作を施してからアース
オーガーを引火けばよい。鋼矢板に代えＨ型鋼杭、鋼管
杭の場合でも全く同じことがいえる。

〈発明の効果〉以上の説明から明らかなように、この発明になる下部拘
束装置は鋼矢板等の下端縁を拘束するものであるから、
従来のような鋼矢板に係合用の金具を溶接したり、或い
はこれを切断除去したりする手間や余分なりレーンを必
要としない点で経済性に優れたもので必り、しかも従来
の鋼矢板等圧入装置に比較的容易に装着することができ
るという利点を有するから、従来の作業能率を顕著に向
上させるうえでも甚だ有効でおる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の装置を用いた鋼矢板圧入装置の全体
図、第２図はこの発明の下部拘束装置の要部を示す正面
図、第３図は鋼矢板の下端縁をロッドの引掛り部で拘束
している状態を示ず側面図、第４図はオーガーケーシン
グ、鋼矢板、２本のロッドとその引掛り部の相互位置関
係を示す断面図である。第４図と第５図は、別のロッド
回動手段を示す正面図と側面図でおる。１・・・杭打機、３・・・リーダー、４・・・アースオ
ーガー掘進装置、７・・・オーガースクリュー、８・・
・オーガーケーシング、９・・・鋼矢板、１０・・・油
圧チャック、１１．１２・・・環状部材、１３・・・油
圧シリンダ、１４・・・ロッド、１５・・・受金具、１
６・・・止ナッ１〜．１７・・・回動手段、１８・・・
アーム、１９・・・引掛り部。

Claims

【特許請求の範囲】

１、建て込むべき鋼矢板等（９）の上端部をアースオー
ガーのオーガーケーシング（８）に取付けた油圧チャッ
ク（１０）で把持可能とした無騒音、無振動の鋼矢板等
圧入装置において、油圧シリンダ（１３）（１３）で連
結された二つの環状部材（１１）（１２）を該オーガー
ケーシング（８）に一方は固定、他方は摺動可能に装着
し、摺動可能な環状部材（１２）にはオーガーケーシン
グ（８）に沿って伸びる二本のロッド（１４）（１４）
上端部分を回動自在に保持すると共に、該ロッド（１４
）（１４）を回動させるための回動手段（１７）（１７
）を取付け、該ロッド（１４）（１４）の下端部分には
鋼矢板等（９）の下端縁と係合することができる引掛り
部（１９）（１９）を形成したことを特徴とする鋼矢板
等圧入装置用下部拘束装置。