JP2002161444A - カーペット用捲縮糸およびカーペット - Google Patents

カーペット用捲縮糸およびカーペット

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JP2002161444A
JP2002161444A JP2000358239A JP2000358239A JP2002161444A JP 2002161444 A JP2002161444 A JP 2002161444A JP 2000358239 A JP2000358239 A JP 2000358239A JP 2000358239 A JP2000358239 A JP 2000358239A JP 2002161444 A JP2002161444 A JP 2002161444A
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crimped
crimp
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JP2000358239A
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Tatsuro Mizuki
水木  達郎
Hiromi Honda
弘美 本田
Tomotaka Koketsu
智隆 纐纈
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温での消毒や殺菌処理を施しても、その捲縮
特性や品質が損なわれないカーペットおよびこのカーペ
ットに好適な捲縮糸を提供する。 【解決手段】単繊維繊度が3.0〜25.0デシテック
ス、沸騰水処理後の捲縮伸長率が5〜20%のポリフェ
ニレンサルファイド繊維からなるカーペット用捲縮糸並
びにパイルである表糸と、この表糸をタフトした基布と
から少なくとも構成され、前記表糸が上記カーペット用
捲縮糸を70%以上含むことを特徴とするカーペット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーペット用捲縮
糸およびこの捲縮糸を用いてなるカーペットに関するも
のである。さらに詳しくは、耐熱性、耐薬品性に優れた
カーペット用捲縮糸および弾力性、反発性などのカーペ
ット風合が優れると共に、高温での消毒や殺菌処理など
に対する耐久性能が優れたカーペットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カーペットの主な使用目的は、インテリ
アとして、その環境に適応した雰囲気を提供したり、高
級感を与えたりすることであり、このようなカーペット
に対する要求性能としては、色や柄はもちろんのこと、
風合いやタッチおよびボリューム感などの種々の特性が
挙げられる。また、カーペットの用途によっては、上記
の性能の他に、衝撃吸収性、保温性、消音性および汚れ
保持性などの機能も要求されている。
【0003】例えば、タイルカーペットとしては、歩行
量の多い場所において長期にわたってそのクッション性
や耐久性が持続し、汚れが目立ちにくく、しかも落ち着
いた色柄のものが好まれ、そのパイルには、田型中空糸
使いのループの杢糸が広く使われている。
【0004】また、車両用のラインマットやオプション
マットには、よりバルキー性があり、風合いが重視され
ることから、Y型断面やY型中空断面糸を用いたカット
パイルが広く使われている。
【0005】さらに、玄関マットに代表されるレンタル
マットには、汚れを取る機能の他に、繰り返しの洗濯に
もその捲縮特性や色が保持されることが要求されること
から、含金染料で染色したり、耐候剤を添加したり、撚
糸セットを施しりしたカットパイルが広く使用されてお
り、またカーペット自体に耐候処理を施して使用してい
ることもある。
【0006】そして、上記のレンタルマット分野におい
ては、マットに対して何回も洗濯を繰り返し施しても使
用に耐える特性を付与することを目的として、上記の手
段以外にも様々な工夫がなされている。
【0007】すなわち、レンタルマットの洗濯処理にお
いて、選択後の柄・色彩を保つために、無機顔料に代表
される顔料を含有する原着糸を使用する方法や、酸性の
汚染物に対する汚れを改善するために、素材ポリマに特
定の共重合成分を混入する方法(特開平8−24635
2号公報)などが提案されている。
【0008】また、カーペットの耐侯性を高めるため
に、素材ポリマチップ中に銅化合物を含有させる方法
(特開昭55−116832号公報)についても、古く
から提案されている。
【0009】このような種々の工夫を加味することによ
って、従来のレンタルマットにおいては、JIS−L−
l4405に記載の染色堅牢性のテストに耐えうるもの
や、サンシャインウェザメーターにおいて83℃で25
0時間の処理においても染色堅牢度が4級以上のものが
作り出されている。また、PH10〜11のアルカリ液
中における60℃、30分の洗濯を5回行っても、洗濯
堅牢性の高いカーペットが作り出されている。
【0010】ただし、上記従来のレンタルマットは、い
ずれも処理条件が100℃以下の比較的マイルドな条件
で、つまり一般のゴミや付着物を除くための洗濯条件や
通常の屋外での使用に耐えうる堅牢性という要求性能を
満たすものであった。
【0011】一方、昨今においては、より清潔な性能を
有するカーペットが話題となっており、カーペットの衛
生、つまり抗菌、制菌に対する要求レベルはますます厳
しくなっている。例えば、病院をはじめとする公共施設
では、大腸菌、黄色ブドウ状球菌、メシチリン耐性黄色
ブドウ球菌(MASA菌)、O−157、肺炎桿菌およ
び緑濃菌など毒性の強い細菌に対する防御が一層重要と
なっており、これら病院の出入り口や内部で使用するカ
ーペットに対しては、これらの菌の殺菌を意識した洗濯
・消毒が要求されるようになってきている。そして、こ
れらの毒性の強い菌の消毒のためには、通常の工業洗濯
や家庭洗濯よりも厳しい条件が必要であり、例えば15
0℃以上のスチーム中での殺菌が要求される。
【0012】しかし、現行のカーペットは、このような
過酷な洗濯・消毒条件にさらした場合に、上記のごとく
耐久性に優れたカーペットであっても、パイルの捲縮が
へたりを生じたり、カーペットの基本機能であるバルキ
ー性が失われてしまうという問題を有していた。
【0013】なお、特開2000−160478号公報
には、洗濯耐久性に優れた特定成分からなる抗菌処理剤
をバインダーを用いてカーペットに塗布することによ
り、抗菌性能の高いカーペットを得る方法が提案されて
いる。しかし、この方法によるカーペットは、ポリマ素
材としてポリアミドまたはポリプロピレンなどを用いる
ものであって、通常の家庭洗濯の範囲でしか繰り返し使
用するには耐えられないものであった。
【0014】また、特開平7−206603号公報に
は、MRSA菌などの院内感染を防ぐことを目的とした
カーペットの提案がなされているが、この発明は使用す
る抗菌剤そのものについての提案であり、カーペットパ
イルの耐久性および耐洗濯性については特に言及するも
のではない。
【0015】このような実情から、従来のカーペット
は、いずれも過酷な洗濯・消毒条件、例えば150℃の
スチームでパイルを消毒することが可能な特性を十分満
たすものではなかったといえる。
【0016】一方、ポリフェニレンサルファイドは、p
−ジクロルベンゼンと硫化ナトリウムを有機系極性溶媒
中で重合したポリマでフェニル基と硫黄がパラに結合さ
れた構造の周知なポリマである。力学的性質、電気特性
(絶縁性)、耐熱性に優れ、これらの特徴を活かして電
気・電子部品、自動車部品、機械部品等に展開されてい
る。
【0017】該ポリフェニレンサルファイドポリマを用
いた繊維については、特開昭57−143518号公報
および特開平11−61584号公報などにより種々提
案されている。しかし、これらはいずれもポリフェニレ
ンサルファイド繊維自体の耐熱性を活かして、これを各
種フィルタ用や自動車ホース用補強コードなどに適用す
ること目的としたものであり、ポリフェニレンサルファ
イド繊維に捲縮を施し、これをカーペットパイルとして
使用することについては全く言及するものではなかっ
た。
【0018】また、特開平1−239109号公報に
は、ポリフェニレンサルファイドからなる仮撚糸の提案
がなされているが、この仮撚糸はフィルタなどの産業資
材用途を目的とするものであり、これをカーぺットのパ
イルとして使用する技術思想については何らの言及する
ものではない。また、この特開の仮撚り加工は、それ自
体が公知の仮撚り方法によるもので、得られる仮撚りの
程度は、その捲縮の形態、レベルが、カーペット用途に
適する捲縮糸とは全く異なるものであった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結
果、達成されたものである。したがって、本発明の目的
は、耐熱性、耐薬品性に優れたカーペット用捲縮糸、お
よび弾力性、反発性などのカーペット風合が優れると共
に、高温での消毒や殺菌処理などに対する耐久性能が優
れたカーペットを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のカーペット用捲縮糸は、単繊維繊度が
3.0〜25.0デシテックス、沸騰水処理後の捲縮伸
長率が5〜20%のポリフェニレンサルファイド繊維か
らなることを特徴とする。
【0021】なお、本発明のカーペット用捲縮糸におい
ては、捲縮糸の総繊度が500〜3000デシテックス
であること、および強度が2.6cN/dtex以上、
伸度が20%以上であることが、さらに好ましい条件と
して挙げられる。
【0022】また、本発明のカーペットは、パイルであ
る表糸と、この表糸をタフトした基布とから少なくとも
構成されたカーペットであって、前記表糸が上記のカー
ペット用捲縮糸を70%以上含むことを特徴とする。な
お、本発明のカーペットにおいては、表糸のパイルがカ
ットパイルであること、無撚りであること、または諸よ
りであり撚り数が上撚り・下撚りとも100〜300t
/mであることが、より好ましい条件として挙げられ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明についてさらに詳
細に説明する。本発明のカーペット用捲縮糸は、その構
成ポリマがポリフェニレンサルファイドからなるもので
ある。ポリフェニレンサルファイドは、その分子構造か
ら耐熱性、耐薬品性に優れたポリマであり、捲縮糸とし
てカーペット用パイルに使用した場合においても、これ
らの優れた特性を発揮する。
【0024】したがって、ポリフェニレンサルファイド
繊維をパイルに用いることにより、150℃のスチーム
処理のような高温の消毒、殺菌においても、パイルの特
性がほとんど変化せず、カーペットの特性、機能が損な
われることがない。
【0025】本発明において素材ポリマとして使用する
ポリフェニレンサルファイドとしては、特開平11−6
1584号公報などに記載される公知のポリマが使用可
能である。代表的には、バラジクロルベンゼンと二硫化
ナトリウムをN−メチルピロリドン中にて、200〜2
50℃で反応させ、溶剤を除去することで得られるポリ
フェニレンサルファイドが好ましく使用される。本発明
で用いるポリフェニレンサルファイドは、メルトフロー
レート(MFR)が100〜600の実質的に線状のポ
リマであることが好ましい。
【0026】本発明におけるポリフェニレンサルファイ
ド繊維からなるカーペット用捲縮糸は、単繊維繊度が
3.0〜25.0デシテックス、より好ましくは5.0
〜15.0デシテックスであることが必要である。単繊
維繊度が上記の範囲未満の場合は、捲縮糸としたとき
に、高捲縮が付与しにくいと共に、へたりやすいものと
なってしまうばかりか、パイルとした際に耐久性の点で
も摩耗の点で弱くなると共に、柔らかすぎて腰がなく毛
倒れが著しいものとなってしまったり、クッション性に
劣ったものになってしまい、実用に耐えないカーペット
しか得られない傾向となる。また、単繊維繊度が上記の
範囲を越える場合には、製糸が困難であると共にタフト
も困難となるばかりか、捲縮糸の風合いが硬くなりす
ぎ、カーペットとしての品位が低いものしか得られない
傾向となる。
【0027】本発明のポリフェニレンサルファイド繊維
からなるカーペット用捲縮糸は、沸騰水処理後の捲縮伸
長率が5〜20%、より好ましくは7〜15%の範囲に
あることが必要である。
【0028】なお、本発明における沸騰水処理後の捲縮
伸長率とは、捲縮糸を無荷重状態で30分間沸騰水で浸
漬処理した後、平衡水分率まで乾燥し、次式により算出
した値であり、捲縮発現の程度を表す指標である。 捲縮伸長率(%)=[(L2 −L1 )/L2 ]×100 ここで、L1 、L2 とは、 L1 :試料糸に2mg/dの初荷重をかけ30秒経過し
た後に試料長50cmにマーキングしたその長さ、 L2 :同試料に100mg/dの定荷重をかけて30秒
経過後に伸びた試料長をそれぞれ意味する。
【0029】沸騰水処理後の捲縮伸長率が上記の範囲に
満たないと、捲縮発現が不足するため、得られるカーペ
ットにおいてボリューム感が乏しく柔らかな風合いが得
られなくなる傾向を生じる。一方、沸騰水処理後の捲縮
伸長率が上記の範囲を越えると、染色・バッキングを経
てカーペットに仕上がった際の捲縮の発現が大きいこと
から、単繊維の先端の屈曲が著しく、風合いが堅くなっ
たり、フェルト調のカーペット表面になってしまうとい
う好ましくない傾向を生じる。
【0030】本発明においては、タフトに供する前の時
点においてカーペット用捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮率
が5〜20%の範囲であればよく、仮に捲縮付与された
捲縮糸における沸騰水処理後の伸長率が20%を越える
場合であっても、後述のように撚糸セットを施すことに
よって、5〜20%の範囲に入ればもちろん使用可能と
なる。
【0031】本発明におけるカーペット用捲縮糸の単糸
断面には特に制限なく、丸断面、田型中空断面、Y型断
面、Y型中空断面、扁平断面および三角断面など種々の
断面が採用可能である。捲縮糸としてのバルキー性をよ
り高める点からは、Y型断面やY型中空断面が好まし
く、また使用時に付着する汚れをつきにくくしたり隠す
点からは、田型中空断面がより好ましいが、この限りに
限定されるものではない。
【0032】本発明のカーペット用捲縮糸には、製糸性
の改善や最終製品の一層の品質改善、また色の改善のた
めに、酸化チタンなどの無機粒子や顔料を添加したり、
さらには耐候剤、耐熱剤、酸化防止剤などの添加剤を併
用添加することも何ら差し支えない。なお、顔料として
は、有機物および無機物のどらちでも差し支えないが、
一般には、カーボンブラックやベンガラ、フタロシアニ
ン系の顔料が好ましく用いられる。
【0033】本発明のカーペット用捲縮糸の総繊度は、
500〜3000デシテックス、特に800〜2000
デシテックスの範囲とすることが好ましい。総繊度が上
記の範囲未満では、カーペットの目付を保つために必要
以上の合糸工程を要したり、ゲージやステッチを上げる
必要が出てくるために、タフト時の単繊維切れやパイル
抜けなどが多発し、工程安定性に欠けるものとなり易い
傾向となる。また、総繊度が上記の範囲を越える場合に
おいても、太過ぎてタフトが困難になり、タフト条件を
工夫する必要を生じるため好ましくない。
【0034】もちろん、後述するように、本発明のカー
ペット用捲縮糸は、用途によって無撚りの形態であった
り、2プライあるいは3プライの撚糸セット糸として構
成されるのため、最終的なタフト時の糸構成を考慮して
原糸設計をすればよい。
【0035】さらに、本発明のカーペット用捲縮糸は、
強度が2.6cn/dtex以上、特に3.0cN/d
tex以上、伸度が20%以上であることが好ましく、
これにより機械的強度や耐久性が一層優れたカーペット
の取得が可能となる。
【0036】本発明の捲縮糸を用いたカーペットは、パ
イルである表糸と、この表糸をタフトした基布と、この
基布の裏に貼りつけたバッキング材とから構成されたカ
ーペットであって、前記表糸が、上記のカーペット用捲
縮糸を70%以上含むことを特徴とするものであること
が好ましい。上記した本発明のカーペット用捲縮糸をカ
ットパイルとして70%以上使用することによって、耐
熱性、耐薬品性が極めて優れ、かつ弾力性、反発性など
のカーペット風合が優れると共に、高温での消毒や殺菌
処理などに対する耐久性能が優れたカーペットを得るこ
とができる。
【0037】本発明のカーペットを、特に病院の個室な
どの直接肌とカーペットが接触するような柔軟性が重視
される用途に用いる場合には、上記カーペット用捲縮糸
を、無撚りのままタフトするのが好ましい。
【0038】また、本発明のカーペットを、病院等建物
の出入り口、共通のフロア、階段などの、より耐久性を
必要とし、パイルに腰を持たせる用途に使用する場合に
は、上記のカーペット用捲縮糸を諸撚りにして使用する
のが好ましく、これにより従来にない優れた耐熱性、耐
薬品性を有するサキソニー調カーペットを得ることがで
きる。この場合、上記カーペット用捲縮糸を常法により
2プライもしくは3プライの諸撚りとすればよい。諸撚
りの撚り数は特に制限はなく、目的とする柔軟性と腰に
合わせればよいが、通常上撚り数・下撚り数とも100
〜300t/m、特に150〜250t/mの条件とす
る条件が好ましく採用される。
【0039】本発明のカーペットは、用途に応じて片撚
りで使用することももちろん可能である。この場合には
通常50〜250t/m、好ましくは100〜200t
/mの条件が採用される。
【0040】上記片撚り、諸撚りを実施するに際して
は、上述のように撚りを固定させるために公知の熱処理
を組合わせることが好ましい。この場合に、本発明で使
用するポリフェニレンサルファイド繊維は融点が高いこ
とから、その特性に応じた高い熱セット条件を採用すれ
ばよいが、目的とするカーペットの規格、つまりパイル
の状態やペンシルポイント性などを考慮して決定すれば
よい。
【0041】また、本発明においては、カーペット全体
の耐熱性、耐薬品性を高めるために、基布自体もポリフ
ェニレンサルファイドからなるものを使用したり、耐熱
性に優れた素材を使用することは好ましい手法である。
また、バッキング剤も耐熱性の高い処理剤を使用するこ
とが好ましい。
【0042】次に、本発明のカーペツト用捲縮糸および
カーペットの代表的な製造方法について説明する。本発
明のカーペット用捲縮糸は、基本的に公知のポリフェニ
レンサルファイドチップを用い、公知の溶融紡糸、冷
却、給油、延伸、捲縮付与の各工程からなる通常の方法
によって製造される。素材ポリマとしては、特開昭57
−143518号公報および特開平11−61584号
公報などに記載のものを汎用的に使用することができ
る。
【0043】紡糸にあたっては、素材ポリマが含有する
低分子量物を除去したり、気泡の生成や3次元架橋反応
を抑制することを目的として、紡糸の事前に素材ポリマ
を真空下において加熱乾燥処理することが好ましい手法
である。
【0044】具体的な紡糸手段としては、例えば特開平
11−61584号公報に記載されるように、メルトフ
ローレート(MFR)が100〜600のポリフェニレ
ンサルファイドポリマを用い、このポリマからなるペレ
ットを、ポリマ温度が295〜320℃となるように溶
融して紡糸する方法が推奨される。このとき、例えば、
口金面から10cm下における雰囲気温度を250℃以
下にすること、紡糸冷却された糸条に水系エマルジョン
を付与し、この糸条を引き取りロールで引き取り、次い
で延伸を行う方法が好ましく採用される。
【0045】単糸断面形状、単繊維繊度や総繊度さらに
は沸騰水処理後の捲縮率を本発明の規定範囲にするため
には、溶融吐出する際の口金の吐出孔形状と吐出量、引
取り速度などの紡糸条件および捲縮加工条件を目的に合
わせて調節すればよい。
【0046】本発明で用いる溶融紡糸装置は、エクスト
ルーダー型紡糸機およびプレッシャー型紡糸機のどちら
も使用可能であるが、製品の均一性および製糸工程にお
ける収率の点から前者が好ましい。特に、紡糸時の気泡
の発生を抑制したり、熱変性物の発生を押さえる意味か
らも、エクストルーダー型紡糸機が有利である。また、
気泡抑制の点からは、真空吸引型のエクストルーダーを
用いて紡糸することなどが、さらにまた好ましい手法と
して推奨される。
【0047】溶融紡糸された糸条には、冷却、給油の
後、必要に応じて延伸、熱固定が施される。延伸条件と
しては、1段延伸および多段延伸のどちらでも差し支え
ないが、特開昭57−143518号公報に記載のよう
に、1段目の倍率を全倍率の1.0倍から2.0倍、特
に1.0倍から1.5倍にすることにより、好ましい延
伸性のもとで高強度の繊維が得られる。多段延伸の場合
は、2段目以降のローラー温度を、ポリフェニレンサル
ファイドのガラス転移温度を考慮して。滑らかな延伸が
できるように適宜設定することが必要である。ポリフェ
ニレンサルファイド繊維においては、後の工程で高い捲
縮を付与するために、通常2倍から5倍の延伸を行うこ
とが好ましい。
【0048】次いで、得られた延伸糸について、公知の
捲縮付与装置によって捲縮を付与する。捲縮は例えばジ
ェットノズルタイプおよびジェットスタッファタイプな
どの通常の加熱流体加工処理により付与すればよい。ま
た、さらにはギヤ方式など各種の捲縮付与方法を採用採
用することができる。高い捲縮付与を達成するためには
ジェットノズル方式およびジェットスタッファ方式が好
ましい。なかでも、米国特許第3,781,949号明
細書に記載の捲縮のノズルなどが好ましく使用される。
さらには、捲縮を固定する目的から、特開平5−321
058号公報に記載の冷却装置や、冷却固定を高めるた
めにロータリーフィルタなどを組み合わせてもよい。
【0049】本発明においては、用いるポリマが融点が
高いポリフェニレンサルファイドであるので、捲縮付与
のための条件もまた、一般的な捲縮糸として周知のポリ
アミド繊維やポリプロピレン繊維に比較して高くする必
要がある。具体的には、180℃から260℃の熱付与
が必要である。
【0050】上記の溶融紡糸、延伸および捲縮付与は、
糸条を途中で巻取らずに連続して行ってもよいし、未延
伸糸段階あるいは延伸糸段階で一旦巻取ってもよい。
【0051】また、本発明のカーペット用捲縮糸を製造
する場合に、その工程通過性や捲縮特性をコントロール
する目的のために、捲縮ノズルに導入する糸条に予め原
糸交絡を付与しても差し支えない。
【0052】このようにして得られたポリフェニレンサ
ルファイド繊維からなる本発明のカーペット用捲縮糸に
は、目的に応じて撚りおよび熱処理が施されるが、いず
れも公知の方法を採りうる。
【0053】本発明のカーペットを製造するに際しての
タフティングは、公知の方法で行うことが可能である。
上述のように、本発明のカーペット用捲縮糸は、カット
パイルとしてタフトされた時に優れた効果を発現するた
め、目的に応じてカットが可能なタフトマシンを使用す
る。
【0054】また、本発明のカーペット用捲縮糸に、そ
の他の目的でそれ以外の糸を混繊する場合には、カット
アンドループなどの規格とすることもできる。
【0055】本発明のカーペットのパイル高さは、用途
により適宜設定すればよいが、3mmから30mm、好
ましくは10mmから20mmの範囲が通常選択され
る。
【0056】続いて、公知の方法により、バッキングが
施されるが、この場合には、必要に応じシャーリングや
毛割りを実施することが、より好ましい手法として推奨
される。
【0057】本発明のカーペットには、静電気抑制のた
めなどの目的で、上記した本発明のカーペット用捲縮糸
以外の他の糸を混繊しても何ら差し支えない。特に好ま
しくは、比抵抗の低い導電性繊維などが混繊され得る。
また、防汚性を高めるために、防汚剤を塗布することも
好ましい手法として挙げられる。
【0058】かくして得られる本発明のカーペットは、
耐熱性、耐薬品性に優れ、かつ弾力性、反発性などのカ
ーペット風合が優れると共に、高温での消毒や殺菌処理
などに対する耐久性能が優れていることから、特に病院
や公共施設などにおいて、頻繁に消毒、殺菌が必要とな
る場所で使用するカーペット用途として好適な性能を発
揮する。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。上述の説明中および以下に述べる実施例におけ
る各物性値は、具体的には下記の方法で測定した値であ
る。
【0060】[メルトフロ−レ−ト(MFR)]測定温
度316℃、荷重5Kgfとし、ASTM D1238
−70法によって測定されたポリマの溶融流れ性を示す
パラメーターである。
【0061】[総繊度]JIS L 1090の規定に
準じて測定した。
【0062】[単糸繊度]JIS L 1090に準じ
て測定した総繊度を、単繊維数で除して求めた値であ
る。
【0063】[単糸断面変形度]単糸断面を切断後、光
学顕微鏡を用いて単繊維凸部を外接円の直径(A)と単
繊維凹部の内接円の直径(B)を測定し、A/Bにより
算出した。
【0064】[沸騰水処理後の捲縮伸長率]室温202
5℃、相対湿度6550%の雰囲気中に20時間放置さ
れていたパッケージから解舒した捲縮糸を、無荷重状態
で30分間沸騰水で浸漬処理した後、平衡水分率まで乾
燥し、これを沸騰水処理後捲縮糸の試料とする。この試
料糸に2mg/dの初荷重をかけ30秒経過した後に、
試料長50cm(L1 )にマーキングをする。次いで、
同試料に100mg/dの定荷重をかけて30秒経過後
に、伸びた試料長(L2 )を測定する。次いで、下記式
により捲縮伸長率(%)を求めた。 捲縮伸長率(%)=[(L2 −L1 )/L2 ]×100 なお、沸騰水処理前に糸条を放置する際の雰囲気条件
は、実際のカーペット製造工程において使用される時の
捲縮糸状態、つまり吸湿により捲縮特性が平衡状態に達
した状態とするためのものであり、平衡状態に達するの
に時間がかかり過ぎず、かつ結露を生じないという点か
ら選定したものである。
【0065】[カーペットの捲縮堅牢性]カーペットを
10cm角に切断し、パイルをほぼ無張力の状態のまま
として、このカーぺット片を静置する。次に、このカー
ペットのパイル面に150℃のスチームを約20秒間あ
てる。続いて、室温にて自然乾燥した後、同様の20秒
のスチーム処理をのべ5回繰り返す。5回処理後のカー
ペットについて素手による触感と目視による官能評価を
行い、その弾力性、反発性、パイルのへたりなどを処理
前のものと比較することにより、弾力性、反発性、へた
りを相対的に評価した。 ×…弾力性、反発性が大きく低下。パイルが劣化し、細
かな毛羽が発生。
【0066】[実施例1]MRF値が160であるポリ
フェニレンサルファイド樹脂のペレットを−760mm
Hg(ゲージ圧)の真空式加熱機内で温度150℃、1
6時間以上放置した。放冷後、紡糸機のエクストルーダ
中に供給し、−700mmHgの真空下、温度320℃
で溶融し、孔数90の口金から吐出させ、紡糸を行っ
た。このとき、吐出孔はY型とし、その吐出孔長(L)
は0.5mmのものを用いた。
【0067】得られた糸条を、空気により冷却し、引き
続いて糸条に酸化防止剤を2.5重量%含む水系処理剤
を1.4重量%付与し、800m/minで引き取り、
次いで、1段目の延伸倍率:1.4倍、トータル倍率:
4.0倍の条件で2段延伸を行った。このようにして得
られた延伸糸を巻き取ることなくそのままジェットノズ
ル(JN)を用いて捲縮を付与してから巻き取った。得
られたポリフェニレンサルファイド捲縮糸は、単糸の断
面の変形度が2.5、総繊度450デシテックス、90
フィラメントであり、このとき単繊維繊度は5.0デシ
テックスと計算された。この捲縮糸の沸騰水処理後の捲
縮伸長率は13.2%であった。また、強度は4.0c
N/dtex、伸度は26.1%であった。
【0068】得られた450デシテックスのポリフェニ
レンサルファイド捲縮糸を、2本引き揃えて合糸し、9
00デシテックス、フィラメント数180の捲縮糸とし
た。
【0069】次いで、上記にて得られた900デシテッ
クスのポリフェニレンサルファイド捲縮糸を、下撚り
(200T/m)し、それを2本用いて上撚り(200
T/m)で撚り合わせ、乾熱200℃で撚り止め処理を
施した後、カットパイルカーペットとして公知の方法に
てタフトした。このときには、通常のレベルカットに
て、1/10ゲージ、目付が1200g/m2 となるよ
うにステッチを調節してタフトした。その後、バッキン
グを実施した。タフトに際し、基布はビニロンとポリエ
ステルの混紡糸を用いた織り基布を使用した。
【0070】このようにして得られたカーペットについ
て、上記のスチームを用いた捲縮堅牢性評価を行った結
果、弾力性、反発性、パイルのへたりが処理前のカーペ
ットと何ら遜色がなく、捲縮堅牢性がすこぶる良好と評
価した。
【0071】[実施例2]実施例1と同様に、MRF値
が160であるポリフェニレンサルファイド樹脂のペレ
ットを溶融紡糸した。このとき用いた口金の孔数は54
のものを用いた。実施例1と同様に吐出後空気により冷
却、油剤付与を行い、800m/minで引き取り、
4.0倍の延伸を行い、一旦巻き取った。次いで、得ら
れた延伸糸を解舒しながら3本引き揃えて合糸し、引き
続き、特公昭58−1214号公報に記載のジェットノ
ズル(JN)を用いて捲縮を付与してから巻き取った。
このようにして得られたポリフェニレンサルファイド捲
縮糸は、単糸の断面の変形度が2.2、総繊度1350
デシテックス、162フィラメントであり、このとき単
繊維繊度は8.3デシテックスと計算された。この捲縮
糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率は10.4%であった。
また、強度は3.3cN/dtex、伸度は24.2%
であった。
【0072】次いで、上記にて得られた1350デシテ
ックスのポリフェニレンサルファイド捲縮糸を、実施例
1と同様に下撚り(200T/m)し、それを2本用い
て上撚り(200T/m)で撚り合わせ、乾熱200℃
で撚り止め処理を施した後、カットパイルカーペットと
して公知の方法にてタフトした。このとき、通常のレベ
ルカットにて、1/10ゲージ、目付が1200g/m
2 となるようにステッチを調節してタフトした。その
後、バッキングを実施した。タフトに際し、基布はビニ
ロンとポリエステルの混紡糸を用いた織り基布を使用し
た。
【0073】このようにして得られたカーペットについ
て、上記のスチームを用いた捲縮堅牢性評価を行った結
果、弾力性、反発性、パイルのへたりが処理前のカーペ
ットと何ら遜色がなく、捲縮堅牢性がすこぶる良好と評
価した。
【0074】[比較例1]実施例1において、口金の吐
出孔数を20のものを使用し、吐出量を変更することに
より、単糸の断面の変形度が1.9、総繊度600デシ
テックス、20フィラメントのポリフェニレンサルファ
イド捲縮糸を得ようとして、紡糸・延伸・捲縮を行っ
た。このとき単繊維繊度は30.0デシテックスと計算
される。このときには、紡糸・延伸時に毛羽が多発し、
安定して巻き取れなかった。このようにして得られた捲
縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率は15.4%であっ
た。また、強度は4.2cN/dtex、伸度は17.
5%であった。
【0075】次いで、実施例1と同様に得られた捲縮糸
を2本引き揃えて合糸し、撚糸、熱セットを施した後、
カーペットを作製した。このようにして得られたカーペ
ットは、上記のスチームを用いた捲縮堅牢性評価では問
題ない結果であったが、単繊維繊度が太過ぎるために、
カーペットの風合いが硬すぎ、実用に耐えないものであ
った。
【0076】[比較例2]実施例1において、孔数が1
80の口金を使用し、単繊維繊度を2.5デシテッスク
とし、かつ捲縮付与時の熱処理を弱くし、沸騰水処理後
の捲縮伸長率が3.8%のポリフェニレンサルファイド
捲縮糸とした。しかし、この捲縮糸を用いたカーペット
は、カーペットの風合いにおいてパイルが柔らかすぎて
こしがないものであり、また捲縮が弱いため、反発性や
弾力性にも乏し異カーペットであった。 [比較例3]実施例2において、用いるポリマをポリカ
プラミドに変更し、同様の捲縮糸ならびにこの捲縮糸を
用いたカーペットを作製した。このとき、紡糸温度は2
60℃、延伸倍率は3.5倍の条件で行った。得られた
捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率は21.5%であっ
た。また、強度は2.4cN/dtex、伸度は38.
0%であった。
【0077】次いで、実施例1と同様に、得られた捲縮
糸を2本引き揃えて合糸し、撚糸、熱セットを施した
後、カーペットを作製した。このときの熱セット温度は
128℃とした。このようにして得られたカーペット
は、上記のスチームを用いた捲縮堅牢性評価において、
ポリカプラミドからなるパイルがスチームにより劣化
し、手で触ると単糸がもろく離脱するものであった。併
せて、カーペットのへたり、弾力性なども著しく低下す
る結果となった。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカーペッ
ト用捲縮糸は、耐熱性、耐薬品性に優れてたものであ
る。また、このカーペット用捲縮糸を使用してなる本発
明のカーペットは、耐熱性、耐薬品性に優れ、かつ弾力
性、反発性などのカーペット風合が優れると共に、高温
での消毒や殺菌処理などに対する耐久性能が優れてい
る。
【0079】したがって、本発明のカーペットは、高温
での消毒や殺菌処理を施しても、その捲縮特性や品質が
損なわれることがないことから、特に病院や公共施設な
どにおいて、頻繁に消毒、殺菌が必要となる場所で使用
するカーペット用途として好適な性能を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B120 AA14 AA34 AA35 BA15 EB06 EB13 EB15 4L036 MA04 PA01 PA03 PA18 RA04 UA01 UA07 UA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単繊維繊度が3.0〜25.0デシテック
    ス、沸騰水処理後の捲縮伸長率が5〜20%のポリフェ
    ニレンサルファイド繊維からなることを特徴とするカー
    ペット用捲縮糸
  2. 【請求項2】捲縮糸の総繊度が500〜3000デシテ
    ックスであることを特徴とする請求項1に記載のカーペ
    ット用捲縮糸。
  3. 【請求項3】捲縮糸の強度が2.6cN/dtex以
    上、伸度が20%以上であることを特徴とする請求項1
    または2に記載のカーペット用捲縮糸。
  4. 【請求項4】パイルである表糸と、この表糸をタフトし
    た基布とから少なくとも構成されたカーペットであっ
    て、前記表糸が請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
    ーペット用捲縮糸を70%以上含むことを特徴とするカ
    ーペット。
  5. 【請求項5】表糸がカットパイルであることを特徴とす
    る請求項4に記載のカーペット
  6. 【請求項6】表糸が諸撚りの捲縮糸であり、撚り数が上
    撚り・下撚りともに100〜300t/mであることを
    特徴とする請求項5に記載のカーペット。
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KR101789039B1 (ko) 2011-05-18 2017-11-20 코오롱글로텍주식회사 염색성 및 일광견뢰도가 우수한 폴리페닐렌 설파이드 원단

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