JP2002147632A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP2002147632A
JP2002147632A JP2000378626A JP2000378626A JP2002147632A JP 2002147632 A JP2002147632 A JP 2002147632A JP 2000378626 A JP2000378626 A JP 2000378626A JP 2000378626 A JP2000378626 A JP 2000378626A JP 2002147632 A JP2002147632 A JP 2002147632A
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float
valve device
opening
housing
valve head
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Application number
JP2000378626A
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Toshio Hattori
敏男 服部
Hiroki Aoyama
太樹 青山
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Nissan Motor Co Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Nifco Inc
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Publication date
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Priority to US09/932,874 priority patent/US6494227B2/en
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K24/00Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures
    • F16K24/04Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only
    • F16K24/042Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float
    • F16K24/044Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float the float being rigidly connected to the valve element, the assembly of float and valve element following a substantially translational movement when actuated, e.g. also for actuating a pilot valve
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横向きになった場合、外部に連通する通口を
速やかに閉成して燃料漏れを減少またはなくすことので
きる弁装置を提供する。 【解決手段】 外部に連通する通口3aが設けられたハ
ウジング1内に、このハウジング1の軸方向へ移動する
ことにより、通口3aを開閉するフロートが収容されて
いる弁装置において、通口3aから遠ざかるにしたがっ
て窄むフロート傾斜部15をフロート11Aの外周に設
け、横向きになった場合、フロート傾斜部15によって
通口3aを閉成するようにフロート11Aを案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両、特に自動
車の燃料タンクに取り付けられ、通常時に燃料タンク内
を大気に連通させることにより、燃料蒸気を燃料タンク
外に逃がして燃料タンク内の圧力の上昇を防止し、自動
車を急加速させたり、または急ハンドルを切ったとき、
または自動車が転倒したときに燃料が燃料タンク外へ流
出するのを防止する弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の弁装置の一例を示す断面
図、図21は図20に示した従来の弁装置が横向きにな
った場合の説明図である。これらの図において、1は合
成樹脂で成形したハウジングを示し、ハウジング本体2
と、このハウジング本体2に着脱可能に取り付けられた
キャップ7とで構成されている。
【0003】上記したハウジング本体2は、外部に連通
する通口3aが中心に設けられるとともに、ハウジング
本体2内へ進むにしたがって通口3aから漏斗状に拡開
する傾斜面とされた弁座3bが設けられた円形の天井3
と、この天井3の外周から円筒状で垂下し、複数の通気
孔4aが設けられるとともに、下端部分の外周に上方へ
向って厚くなる複数の爪4bが設けられ、後述するフロ
ート11を案内するガイドリブ4cが内周に所定間隔で
軸方向へ同一高さで設けられた側壁4と、天井3の中心
部分から半径方向へ側壁4の外側まで延び、通口3aに
連通する通気孔5aが中心に設けられた連結筒5と、側
壁4の外側に環状に連設された燃料タンクへの取付部6
とで構成されている。
【0004】また、キャップ7は、側壁4の複数の爪4
bに対応する係止孔8aが半径方向に設けられ、フロー
ト11を案内するガイドリブ8bが内周に所定間隔で軸
方向へ設けられた円筒状の側壁8と、この側壁8の下側
を閉成し、複数の孔9aが上下方向に設けられた底9と
で構成され、フィルタ機能を有するものである。
【0005】11はハウジング1内に収容されたフロー
トを示し、合成樹脂製で下側へ環状で開口する凹部12
を有する円柱状に成形され、凹部12に連通する上下方
向へ貫通した複数の通気孔13が設けられるとともに、
弁座3bに接離して通口3aを開閉する弁頭14が上部
に突出させて設けられている。21はコイル状のばねを
示し、ハウジング1の底9とフロート11との間に装填
され、フロート11が浮上する初動を補助する付勢力を
付与するものである。
【0006】次に、動作について説明する。まず、図示
を省略した燃料タンクに弁装置を取り付けた通常状態で
は、図20に示すように、ハウジング1が上下方向を向
いた状態となっている。この状態では、ばね21の付勢
力に抗してフロート11が自重で下降し、弁頭14が弁
座3bから離れるので、通口3aは開放している。した
がって、燃料タンク内で発生するガソリン蒸気は各孔4
a,9aおよび側壁4とフロート11との隙間、さらに
通口3aおよび通気孔5aを経由して排出され、燃料タ
ンク内の圧力が上昇するのを防止できる。
【0007】そして、自動車を急加速させたり、急ハン
ドルを切って大きな慣性力が発生し、この慣性力によっ
てガソリンが孔9aからハウジング1内に流入すると、
フロート11は浮力によって浮上(上昇)しようとする
が、フロート11の比重はガソリンよりも大きいため、
フロート11は自身で浮上できず、ばね21の弱い付勢
力に補助されて浮上するので、弁頭14が弁座3bに当
接することにより、通口3aは閉成される。したがっ
て、ガソリンが燃料タンク外へ流出するのを防止でき
る。なお、自動車が正常な状態へ戻り、ハウジング1内
のガソリンが孔9aから燃料タンク内へ戻ると、フロー
ト11は自重でばね21を圧縮して下降し、弁頭14が
弁座3bから離れるので、通口3aは開放される。
【0008】次に、自動車が転倒して横向きになると、
図21に示すように、弁装置も横向きになり、ばね21
の付勢力によってフロート11が通口3a側へ移動し、
弁頭14が弁座3bに当接することにより、通口3aは
閉成される。したがって、ガソリンが燃料タンク外へ流
出するのを防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の弁装置は、ハウ
ジング1のガイドリブ4c(側壁4)とフロート11と
の間に、フロート11の移動を円滑に行わせるためのク
リアランスhが設けられているので、自動車が転倒して
横向きになると、図21に示すように、弁頭14の中心
(軸、フロート11の軸)が通口3aの中心(軸)から
下側へクリアランスh分だけ平行にずれる。この状態
で、弁頭14で通口3aを閉成するようにフロート11
が移動しても、弁頭14は弁座3bを形成する下側の傾
斜面に当接する。したがって、弁頭14で通口3aを閉
塞するためにはフロート11の弁頭14側を持ち上げる
力が必要となり、この力はばね21によって供給される
が、弁座3bを形成する傾斜面と弁頭14との間の摩擦
抵抗が大きいので、フロート11の弁頭14側を持ち上
げる力は小さくなり、弁頭14が通口3aを完全に閉成
する動作が速やかに行われず、ガソリンが燃料タンクか
ら漏れる可能性がある。
【0010】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、横向きになった場合、外部
に連通する通口を速やかに閉成して燃料漏れを減少また
はなくすことのできる弁装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、外部に連通
する通口が設けられたハウジング内に、このハウジング
の軸方向へ移動することにより、通口を開閉するフロー
トが収容されている弁装置において、ハウジングの側壁
の内周とフロートの外周との間隔を、通口に近い側より
も通口に遠い側の方を大きくすることにより、通口を閉
成するようにフロートを案内する案内機構を設けたもの
である。そして、案内機構を、フロートの外周に設けら
れ、通口から遠ざかるにしたがって窄むフロート傾斜部
によって構成し、このフロート傾斜部の通口側端を、フ
ロートの通口側の外周端から、フロートの重心を通り、
フロートの軸と直交する平面が交差するフロートの外周
の近傍までに位置させ、または、案内機構を、ハウジン
グの側壁内周に設けられ、通口側へ近付くにしたがって
窄むハウジング傾斜部によって構成する。さらに、フロ
ートの重心を通り、フロートの軸と直交する平面が交差
するフロートの側面位置の近傍に、回動支点部を設けた
り、この回動支点部を、フロートの円筒面と、フロート
の通口から遠ざかるにしたがって窄むフロート傾斜部と
の接合部、または、フロート傾斜部を構成する第1フロ
ート傾斜部と第2フロート傾斜部との接合部によって形
成する。なお、回動支点部はフロートの側面全周に設け
ても、フロートの側面全周に複数個所設けてもよく、回
動支点部をフロートの側面全周に複数個所設ける場合、
回動支点部を、フロートの外周に設けられた複数の溝に
よって複数に分割してもよく、または、フロートの外周
に周方向へ設けられた、フロートの軸方向へ伸びる複数
の溝によって複数に分割してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の弁装置を構成する
フロートの説明図、図2は図1に示したフロートを使用
したこの発明の第1実施形態である弁装置の断面図、図
3は図2に示した第1実施形態の弁装置が横向きになっ
た場合の説明図であり、図20、図21と同一または相
当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0013】これらの図において、11Aはハウジング
1内に収容されるフロートを示し、合成樹脂製で、前述
した凹部12、通気孔13、弁頭14が設けられるとと
もに、弁装置が横向きになった場合、弁頭14で通口3
aを閉成するように案内する案内機構が設けられてい
る。この案内機構は、図1に示すように、弁頭14から
遠ざかるにしたがって、すなわち通口3aから遠ざかる
にしたがって窄む、フロート11Aの外周に設けられた
単一の円錐面15aからなるフロート傾斜部15によっ
て構成されている。したがって、フロート11Aの外形
は、下側(キャップ7側)へ窄む円錐台形となってい
る。なお、二点鎖線で示す外形線が、従来のフロート1
1の外形線である。
【0014】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1のガイドリブ4c(側壁4)とフロ
ート11Aとの間に、フロート11Aの移動を円滑に行
わせるためのクリアランス(h)が設けられているの
で、自動車が転倒して横向きになると、図3に示すよう
に、弁頭14の中心(軸、フロート11Aの軸)が通口
3aの中心(軸)から下側へずれる。そして、フロート
11Aはキャップ7側へ窄む円錐台形であるので、弁頭
14の中心と通口3aの中心との間隔は、通口3および
弁頭14側で狭く、キャップ7側で広くなる。
【0015】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Aが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する下側の傾斜面に当接すると、通口3aにお
ける、通口3aの中心線と弁頭14の中心線との距離が
従来例よりも小さくなることにより、弁座3bを形成す
る傾斜面と弁頭4との間の摩擦抵抗が従来例よりも小さ
くなるので、ばね21の付勢力が同じであっても、フロ
ート11Aは従来例よりも大きな力で弁頭14側が持ち
上げられることになり、弁頭14が通口3aを完全に閉
成する動作が、速やかに行われる。このように、弁頭1
4が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われる
ことにより、ガソリンの漏れを減少させることができ、
さらにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0016】図4はこの発明の第2実施形態である弁装
置の構成を示す断面図、図5は図4に示した第2実施形
態の弁装置が横向きになった場合の説明図であり、図1
〜図3および図20、図21と同一または相当部分に同
一符号を付して説明を省略する。
【0017】これらの図において、1Aは合成樹脂製の
ハウジングを示し、ハウジング本体2Aと、キャップ7
とで構成されている。上記したハウジング本体2Aは、
通口3aおよび弁座3bが設けられた天井3と、通気孔
4a、爪4bおよびガイドリブ4cが設けられるととも
に、弁装置が横向きになった場合、弁頭14で通口3a
を閉成するようにフロート11を案内する案内機構が設
けられた側壁4Aと、通気孔5aが設けられた連結筒5
と、取付部6とによって構成されている。
【0018】そして、案内機構は、図4および図5に示
すように、通口3aに近付くにしたがって窄むように側
壁4Aの内側(内周)に肉盛りしたハウジング傾斜部4
dによって構成されている。なお、ハウジング傾斜部4
dは、所定間隔で設けられているガイドリブ4cの高さ
を、通口3aに近付くにしたがって窄むように傾斜を付
けて形成することにより、代用することができる。
【0019】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1Aのガイドリブ4c(ハウジング傾
斜部4d)とフロート11との間に、フロート11の移
動を円滑に行わせるためのクリアランス(h)が設けら
れているので、自動車が転倒して横向きになると、図5
に示すように、弁頭14の中心が通口3aの中心から下
側へずれる。そして、側壁4Aにはハウジング傾斜部4
dが設けられているので、弁頭14の中心と通口3aの
中心との間隔は、通口3および弁頭14側で狭く、キャ
ップ7側で広くなる。
【0020】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11が通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3b
を形成する下側の傾斜面に当接すると、通口3aにおけ
る、通口3aの中心線と弁頭14の中心線との距離が従
来例よりも小さくなることにより、弁座3bを形成する
傾斜面と弁頭4との間の摩擦抵抗が従来例よりも小さく
なるので、ばね21の付勢力が同じであっても、フロー
ト11は従来例よりも大きな力で弁頭14側が持ち上げ
られることになり、弁頭14が通口3aを完全に閉成す
る動作が、速やかに行われる。このように、弁頭14が
通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われること
により、ガソリンの漏れを減少させることができ、さら
にはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0021】図6はこの発明の第3実施形態である弁装
置の構成を示す断面図、図7は図6に示した第3実施形
態の弁装置が横向きになった場合の説明図であり、図1
〜図5および図20、図21と同一または相当部分に同
一符号を付して説明を省略する。
【0022】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1Aのガイドリブ4c(ハウジング傾
斜部4d)とフロート11Aとの間に、フロート11A
の移動を円滑に行わせるためのクリアランス(h)が設
けられているので、自動車が転倒して横向きになると、
図7に示すように、弁頭14の中心が通口3aの中心か
ら下側へずれる。そして、フロート11Aはキャップ7
側へ窄む円錐台形であり、さらに、側壁4Aにはハウジ
ング傾斜部4dが設けられているので、弁頭14の中心
と通口3aの中心との間隔は、通口3および弁頭14側
で狭く、キャップ7側で広くなる。
【0023】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Aが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する下側の傾斜面に当接すると、通口3aにお
ける、通口3aの中心線と弁頭14の中心線との距離が
従来例よりも小さくなることにより、弁座3bを形成す
る傾斜面と弁頭4との間の摩擦抵抗が従来例よりも小さ
くなるので、ばね21の付勢力が同じであっても、フロ
ート11Aは従来例よりも大きな力で弁頭14側が持ち
上げられることになり、弁頭14が通口3aを完全に閉
成する動作が、速やかに行われる。このように、弁頭1
4が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われる
ことにより、ガソリンの漏れを減少させることができ、
さらにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0024】図8はこの発明の弁装置を構成するフロー
トの説明図、図9は図8に示したフロートを使用したこ
の発明の第4実施形態である弁装置が横向きになった場
合の説明図であり、図1〜図7および図20、図21と
同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0025】これらの図において、1Bは合成樹脂製の
ハウジングを示し、ハウジング本体2Bと、キャップ7
とで構成されている。上記したハウジング本体2Bは、
通口3aが設けられ、半円球状の天井3Bと、通気孔4
aおよび爪4bが設けられた側壁4Bと、通気孔5aが
設けられた連結筒5と、取付部6とによって構成されて
いる。
【0026】11Bはハウジング1B内に収容されるフ
ロートを示し、合成樹脂製の円柱状で、前述した凹部1
2、通気孔13が設けられ、先端(上端)が半球状に形
成されるとともに、弁装置が横向きになった場合、先端
の半球状部分で通口3aを閉成するように案内する案内
機構が設けられている。この案内機構は、図8に示すよ
うに、先端(上端)から遠ざかるにしたがって、すなわ
ち通口3aから遠ざかるにしたがって窄む、フロート1
1Bの外周に設けられた単一の円錐面(15a)からな
るフロート傾斜部15によって構成されている。
【0027】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1Bの側壁4Bとフロート11Bとの
間に、フロート11Bの移動を円滑に行わせるためのク
リアランス(h)が設けられているので、自動車が転倒
して横向きになると、図9に示すように、フロート11
Bの中心(軸)が通口3aの中心から下側へずれる。そ
して、フロート11Bはキャップ7側へ窄む形状である
ので、フロート11Bの中心と通口3aの中心との間隔
は、通口3aおよびフロート11Bの先端側で狭く、キ
ャップ7側で広くなる。
【0028】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Bが通口3a側へ移動し、フロート11Bの
先端下側が天井3Bの下側に当接すると、通口3aにお
ける、通口3aの中心線と弁頭14の中心線との距離
が、同様な構成の従来例よりも小さくなることにより、
天井3Bとフロート11Bとの間の摩擦抵抗が従来例よ
りも小さくなるので、ばね21の付勢力が同じであって
も、フロート11Bは天井3Bを通口3a側へ迫り上が
り、速やかに通口3aを完全に閉成する。このように、
フロート11Bが通口3aを完全に閉成する動作が速や
かに行われることにより、ガソリンの漏れを減少させる
ことができ、さらにはガソリンの漏れをなくすことがで
きる。
【0029】図10はこの発明の弁装置を構成するフロ
ートの右側半分を断面にした説明図、図11は図10に
示したフロートを使用したこの発明の第5実施形態であ
る弁装置が横向きになった場合の説明図であり、図1〜
図9および図20、図21と同一または相当部分に同一
符号を付して説明を省略する。
【0030】これらの図において、11Cはハウジング
1内に収容されるフロートを示し、合成樹脂製で、前述
した凹部12、通気孔13、弁頭14が設けられるとと
もに、弁装置が横向きになった場合、弁頭14で通口3
aを閉成するように案内する案内機構が設けられてい
る。この案内機構は、図10に示すように、弁頭14か
ら遠ざかるにしたがって、すなわち通口3aから遠ざか
るにしたがって窄む、フロート11Cの外周に設けられ
た2つの円錐面15a,15bからなるフロート傾斜部
15Cによって構成されている。
【0031】そして、円錐面15aと円錐面15bとの
接合部(回動支点部)Fは、フロート11Cの重心Gを
通り、フロート11Cの軸Xと直交する水面Hと平行
で、平面Hの上側(弁頭14側)の近傍に位置する平面
Pが交差するフロート11Cの側面位置に周回して設け
られている。したがって、フロート11Cの外形は、下
側(キャップ7側)へ窄む円錐台形を2つ接合したもの
となっている。なお、二点鎖線で示す外形線が従来のフ
ロート11の外形線であり、一点鎖線で示す直線が円錐
面15aの延長線である。そして、フロート傾斜部15
Cの通口3a側端、すなわち、円錐面15aの一端は、
フロート11Cの通口3a側の外周端に位置している。
【0032】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1のガイドリブ4c(側壁4)とフロ
ート11Cとの間に、フロート11Cの移動を円滑に行
わせるためのクリアランス(h)が設けられているの
で、自動車が転倒して横向きになると、図11に示すよ
うに、弁頭14の中心(軸、フロート11Cの軸)が通
口3aの中心から下側へずれる。このとき、重心Gが接
合部(回動支点部)Fよりも右側に位置するので、フロ
ート11Cは円錐面15bでガイドリブ4cに接するこ
とになる。そして、フロート11Cはキャップ7側へ窄
む形状であるので、弁頭14の中心と通口3aの中心と
は通口3aの少し右側で交差し、両中心の間隔はフロー
ト11Cの先端側で狭く、キャップ7側で広くなる。
【0033】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Cが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する上側の傾斜面に当接すると、フロート11
Cはばね21の付勢力により、接合部(回動支点部)F
を中心に反時計方向へ回動しながら通口3a側へ進むの
で、ばね21の付勢力が同じであっても、弁頭14が通
口3aを完全に閉成する動作が、従来例、第1〜第4実
施形態よりも速やかに行われる。このように、弁頭14
が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われるこ
とにより、ガソリンの漏れを減少させることができ、さ
らにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0034】図12はこの発明の弁装置を構成するフロ
ートの右側半分を断面にした説明図、図13は図12に
示したフロートを使用したこの発明の第6実施形態であ
る弁装置が横向きになった場合の説明図であり、図1〜
図11および図20、図21と同一または相当部分に同
一符号を付して説明を省略する。
【0035】これらの図において、11Dはハウジング
1内に収容されるフロートを示し、合成樹脂製で、前述
した凹部12、通気孔13、弁頭14が設けられるとと
もに、弁装置が横向きになった場合、弁頭14で通口3
aを閉成するように案内する案内機構が設けられてい
る。この案内機構は、図12に示すように、弁頭14か
ら遠ざかるにしたがって、すなわち通口3aから遠ざか
るにしたがって窄む、フロート11Dの外周に設けられ
た2つの円錐面15a,15bからなるフロート傾斜部
15Dによって構成されている。
【0036】そして、円錐面15aと円錐面15bとの
接合部(回動支点部)Fは、フロート11Dの重心Gを
通り、フロート11Dの軸Xと直交する平面Hと平行
で、平面Hの下側(弁頭14と反対側)の近傍に位置す
る平面Qが交差するフロート11Dの側面位置に周回し
て設けられている。したがって、フロート11Dの外形
は、下側(キャップ7側)へ窄む円錐台形を2つ接合し
たものとなっている。なお、二点鎖線で示す外形線が従
来のフロート11の外形線であり、一点鎖線で示す直線
が円錐面15aの延長線である。そして、フロート傾斜
部15Dの通口3a側端、すなわち、円錐面15aの一
端は、フロート11Dの通口3a側の外周端に位置して
いる。
【0037】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1のガイドリブ4c(側壁4)とフロ
ート11Dとの間に、フロート11Dの移動を円滑に行
わせるためのクリアランス(h)が設けられているの
で、自動車が転倒して横向きになると、図13に示すよ
うに、弁頭14の中心(軸、フロート11Dの軸)が通
口3aの中心から下側へずれる。このとき、重心Gが接
合部(回動支点部)Fの上または接合部(回動支点部)
Fよりも左側に位置するので、フロート11Dは円錐面
15aでガイドリブ4cに接することになる。そして、
フロート11Dはキャップ7側へ窄む形状であるので、
フロート11Dの中心と通口3aの中心との間隔は、通
口3aおよびフロート11Dの先端側で狭く、キャップ
7側で広くなる。
【0038】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Dが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する下側の傾斜面に当接すると、フロート11
Dはばね21の付勢力により、接合部(回動支点部)F
を中心に時計方向へ回動しながら通口3a側へ進むの
で、ばね21の付勢力が同じであっても、弁頭14が通
口3aを完全に閉成する動作が、従来例、第1〜第4実
施形態よりも速やかに行われる。このように、弁頭14
が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われるこ
とにより、ガソリンの漏れを減少させることができ、さ
らにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0039】図14はこの発明の弁装置を構成するフロ
ートの右側半分を断面にした説明図、図15は図14に
示したフロートを使用したこの発明の第7実施形態であ
る弁装置が横向きになった場合の説明図であり、図1〜
図13および図20、図21と同一または相当部分に同
一符号を付して説明を省略する。
【0040】これらの図において、11Eはハウジング
1内に収容されるフロートを示し、合成樹脂製で、前述
した凹部12、通気孔13、弁頭14が設けられるとと
もに、弁装置が横向きになった場合、弁頭14で通口3
aを閉成するように案内する案内機構が設けられてい
る。この案内機構は、図14に示すように、フロート1
1Eの外周に設けられた円筒面15cと、弁頭14から
遠ざかるにしたがって、すなわち通口3aから遠ざかる
にしたがって窄む、フロート11Eの外周に設けられた
円錐面15dとからなるフロート傾斜部15Eによって
構成されている。
【0041】そして、円筒面15cと円錐面15dとの
接合部(回動支点部)Fは、フロート11Eの重心Gを
通り、フロート11Eの軸Xと直交する平面Hと平行
で、平面Hの上側(弁頭14側)の近傍に位置する平面
Pが交差するフロート11Eの側面位置に周回して設け
られている。したがって、フロート11Eの外形は、円
筒と、下側(キャップ7側)へ窄む円錐台形とを接合し
たものとなっている。
【0042】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1のガイドリブ4c(側壁4)とフロ
ート11Eとの間に、フロート11Eの移動を円滑に行
わせるためのクリアランス(h)が設けられているの
で、自動車が転倒して横向きになると、図15に示すよ
うに、弁頭14の中心(軸、フロート11Eの軸)が通
口3aの中心から下側へずれる。このとき、重心Gが接
合部(回動支点部)Fよりも右側に位置するので、フロ
ート11Eは円錐面15dでガイドリブ4cに接するこ
とになる。そして、フロート11Eはキャップ7側へ窄
む形状であるので、弁頭14の中心と通口3aの中心と
は通口3aの少し右側で交差し、両中心の間隔はフロー
ト11Eの先端側で狭く、キャップ7側で広くなる。
【0043】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Eが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する上側の傾斜面に当接すると、フロート11
Eはばね21の付勢力により、接合部(回動支点部)F
を中心に反時計方向へ回動しながら通口3a側へ進むの
で、ばね21の付勢力が同じであっても、弁頭14が通
口3aを完全に閉成する動作が、従来例、第1〜第4実
施形態よりも速やかに行われる。このように、弁頭14
が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われるこ
とにより、ガソリンの漏れを減少させることができ、さ
らにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0044】図16はこの発明の第8実施形態である弁
装置が横向きになった場合の説明図であり、図1〜図1
5および図20、図21と同一または相当部分に同一符
号を付して説明を省略する。
【0045】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1Aのガイドリブ4c(ハウジング傾
斜部4d)とフロート11Eとの間に、フロート11E
の移動を円滑に行わせるためのクリアランス(h)が設
けられているので、自動車が転倒して横向きになると、
図16に示すように、弁頭14の中心(軸、フロート1
1Eの軸)が通口3aの中心から下側へずれる。このと
き、重心Gが接合部(回動支点部)Fよりも右側に位置
するので、フロート11Eは円錐面15dでガイドリブ
4cに接することになる。そして、フロート11Eはキ
ャップ7側へ窄む形状であるので、弁頭14の中心と通
口3aの中心とは通口3aの少し右側で交差し、両中心
の間隔はフロート11Eの先端側で狭く、キャップ7側
で広くなる。
【0046】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Eが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する上側の傾斜面に当接すると、フロート11
Eはばね21の付勢力により、接合部(回動支点部)F
を中心に反時計方向へ回動しながら通口3a側へ進むの
で、ばね21の付勢力が同じであっても、弁頭14が通
口3aを完全に閉成する動作が、従来例、第1〜第4実
施形態よりも速やかに行われる。このように、弁頭14
が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われるこ
とにより、ガソリンの漏れを減少させることができ、さ
らにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0047】図17はこの発明の弁装置を構成するフロ
ートの右側半分を断面にした説明図、図18は図17に
示したフロートを使用したこの発明の第9実施形態であ
る弁装置が横向きになった場合の説明図であり、図1〜
図16および図20、図21と同一または相当部分に同
一符号を付して説明を省略する。
【0048】これらの図において、11Fはハウジング
1内に収容されるフロートを示し、合成樹脂製で、前述
した凹部12、通気孔13、弁頭14が設けられるとと
もに、円筒面15cに突条15e(回動支点部)が周回
して設けられている。この突条15eは、フロート11
Fの重心Gを通り、フロート11Fの軸Xと直交する平
面Hと平行で、平面Hの上側(弁頭14側)の近傍に位
置する平面Pが交差するフロート11Fの側面位置に周
回して設けられている。
【0049】次に、従来例と異なる動作、すなわち自動
車が転倒して弁装置が横向きになった場合について説明
する。ハウジング1Aのガイドリブ4c(ハウジング傾
斜部4d)とフロート11Fとの間に、フロート11F
の移動を円滑に行わせるためのクリアランス(h)が設
けられているので、自動車が転倒して横向きになると、
図18に示すように、弁頭14の中心(軸、フロート1
1Fの軸)が通口3aの中心から下側へずれる。このと
き、重心Gが突条15e(回動支点部)よりも右側に位
置するので、フロート11Eは突条15eでガイドリブ
4cに接するとともに、キャップ7側端がガイドリブ4
cまたはガイドリブ8bに接することになる。そして、
側壁4Aにはハウジング傾斜部4dが設けられているの
で、弁頭14の中心と通口3aの中心とは通口3aの少
し右側で交差し、両中心の間隔はフロート11Fの先端
側で狭く、キャップ7側で広くなる。
【0050】したがって、ばね21の付勢力によってフ
ロート11Fが通口3a側へ移動し、弁頭14が弁座3
bを形成する上側の傾斜面に当接すると、フロート11
Fはばね21の付勢力により、突条15e(回動支点
部)を中心に反時計方向へ回動しながら通口3a側へ進
むので、ばね21の付勢力が同じであっても、弁頭14
が通口3aを完全に閉成する動作が、従来例、第1〜第
4実施形態よりも速やかに行われる。このように、弁頭
14が通口3aを完全に閉成する動作が速やかに行われ
ることにより、ガソリンの漏れを減少させることがで
き、さらにはガソリンの漏れをなくすことができる。
【0051】図19(a),(b)はこの発明の弁装置
を構成するフロートに、回動支点部を側面全周に複数個
所設ける一例を示すフロートの斜視図と、右側半分を断
面にした説明図であり、図1〜図18および図20、図
21と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。
【0052】図19において、11Gはフロートを示
し、合成樹脂製で、前述した凹部12、通気孔13、弁
頭14が設けられ、弁装置が横向きになった場合、弁頭
14で通口3aを閉成するように案内する案内機構15
Eが設けられるとともに、接合部(回動支点部)Fを複
数に分割する溝15fが複数設けられている。上記した
複数の溝15fは、フロート15Gの外周に周方向へ所
定間隔で設けられ、フロート11Gの軸方向へ伸びてい
る。なお、溝15fの幅はガイドリブ4c,8bの幅よ
りも狭く設定され、溝15f内にガイドリブ4c,8b
が入らないようになっている。
【0053】このフロート11Gを用いて弁装置を構成
しても、第1〜第9実施形態と同様な効果を得ることが
できる。そして、フロート11Gの外周に複数の溝15
を設けたので、フロート11Gが液没した状態から通常
状態へ復帰する場合、溝15fの作用により、フロート
11Gが側壁4,4A,4Bに張り付くのを防止できる
ため、フロート11Gをより速く通常状態へ復帰させる
ことができる。なお、接合部(回動支点部)Fを複数に
分割する場合、溝はフロートの軸方向へ伸びているのが
望ましいが、フロートの軸方向へ伸びていなくてもよ
い。
【0054】上記した第5実施形態(図10および図1
1)において、または、第6実施形態(図12および図
13)において、ハウジング1をハウジング1Aに変更
しても、同様な効果を得ることができる。そして、第7
および第8実施形態(図14〜図16)において、フロ
ート11Eを、円筒面15cと円錐面との接合部(回動
支点部)Fが、フロートの重心Gを通り、フロートの軸
Xと直交する平面と平行で、その平面の下側(弁頭14
と反対側)の近傍に位置する平面が交差するフロートの
側面位置に周回して設けられたフロート(接合部Fが図
12に示す位置関係に位置するフロート)に変更して
も、同様な効果を得ることができる。
【0055】また、第9実施形態(図17および図1
8)において、突条15eの位置を、図12に示す接合
部Fの位置関係に変更しても、同様な効果を得ることが
できる。さらに、第9実施形態において、回動支点部を
周回する突条15eにしたが、この突条15eを側面全
周に不連続とし、複数にしてもよい。このように突条1
5eを不連続にする場合、突条15eの間隔をガイドリ
ブ4c,8bの幅よりも狭くし、突条15eの間にガイ
ドリブ4c,8bが入らないようにするのが望ましい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ハウ
ジングの側壁の内周とフロートの外周との間隔を、通口
に近い側よりも通口に遠い側の方を大きくすることによ
り、通口を閉成するようにフロートを案内する案内機構
を設けたので、弁装置が横向きになった場合、フロート
が案内機構によって通口側へ案内され、開口に連なる弁
座を形成する下側の傾斜面または天井に当接すると、通
口における、通口の中心線と弁頭の中心線との距離が従
来例よりも小さくなることにより、弁座を形成する傾斜
面または天井とフロートとの間の摩擦抵抗が従来例より
も小さくなる。したがって、ばねの付勢力が同じであっ
ても、フロートは従来例よりも大きな力で先端側が持ち
上げられ、フロートが通口を完全に閉成する動作が速や
かに行われることにより、ガソリンの漏れを減少させる
ことができ、さらにはガソリンの漏れをなくすことがで
きる。
【0057】また、フロートが回動できるように回動支
点部を設けたので、弁装置が横向きとなった場合、フロ
ートはスプリング(付勢部材)の付勢力によって通口側
へ進みながら弁頭が弁座に衝合することによって回動す
ることにより、弁頭がより速やかに通口を閉成するた
め、ガソリンの漏れをさらに減少させることができ、ガ
ソリンの漏れをなくすことができる。そして、フロート
の外周に複数の溝を設けたので、また、その溝をフロー
トの軸方向へ伸ばしたので、フロートが液没した状態か
ら通常状態へ復帰する場合、溝の作用により、フロート
が側壁に張り付くのを防止できるため、フロートをより
速く通常状態へ復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の弁装置を構成するフロートの説明図
である。
【図2】図1に示したフロートを使用したこの発明の第
1実施形態である弁装置の断面図である。
【図3】図2に示した第1実施形態の弁装置が横向きに
なった場合の説明図である。
【図4】この発明の第2実施形態である弁装置の構成を
示す断面図である。
【図5】図4に示した第2実施形態の弁装置が横向きに
なった場合の説明図である。
【図6】この発明の第3実施形態である弁装置の構成を
示す断面図である。
【図7】図6に示した第3実施形態の弁装置が横向きに
なった場合の説明図である。
【図8】この発明の弁装置を構成するフロートの説明図
である。
【図9】図8に示したフロートを使用したこの発明の第
4実施形態である弁装置が横向きになった場合の説明図
である。
【図10】この発明の弁装置を構成するフロートの右側
半分を断面にした説明図である。
【図11】図10に示したフロートを使用したこの発明
の第5実施形態である弁装置が横向きになった場合の説
明図である。
【図12】この発明の弁装置を構成するフロートの右側
半分を断面にした説明図である。
【図13】図12に示したフロートを使用したこの発明
の第6実施形態である弁装置が横向きになった場合の説
明図である。
【図14】この発明の弁装置を構成するフロートの右側
半分を断面にした説明図である。
【図15】図14に示したフロートを使用したこの発明
の第7実施形態である弁装置が横向きになった場合の説
明図である。
【図16】この発明の第8実施形態である弁装置が横向
きになった場合の説明図である。
【図17】この発明の弁装置を構成するフロートの右側
半分を断面にした説明図である。
【図18】図17に示したフロートを使用したこの発明
の第9実施形態である弁装置が横向きになった場合の説
明図である。
【図19】(a),(b)はこの発明の弁装置を構成す
るフロートに回動支点部を側面全周に複数個所設ける一
例を示すフロートの斜視図と、右側半分を断面にした説
明図である。
【図20】従来の弁装置の一例を示す断面図である。
【図21】図20に示した従来の弁装置が横向きになっ
た場合の説明図である。
【符号の説明】
1,1A,1B ハウジング 2,2A,2B ハウジング本体 3,3B 天井 3a 通口 3b 弁座 4,4A,4B 側壁 4a 通気孔 4b 爪 4c ガイドリブ 4d ハウジング傾斜部 5 連結筒 5a 通気孔 6 取付部 7 キャップ 8 側壁 8a 係止孔 8b ガイドリブ 9 底 9a 孔 11,11A〜11G フロート 12 凹部 13 通気孔 14 弁頭 15,15C〜15E フロート傾斜部 15a,15b,15d 円錐面 15c 円筒面 15e 突条 15f 溝 21 ばね F 接合部(回動支点部) G 重心 H,P,Q 平面 X 軸 h クリアランス
フロントページの続き (72)発明者 青山 太樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D038 CA23 CA27 CC00 CC04 3H055 AA02 BC01 CC08 CC17 CC21 CC25 GG08 GG22 GG26 JJ03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に連通する通口が設けられたハウジ
    ング内に、このハウジングの軸方向へ移動することによ
    り、前記通口を開閉するフロートが収容されている弁装
    置において、 前記ハウジングの側壁の内周と前記フロートの外周との
    間隔を、前記通口に近い側よりも前記通口に遠い側の方
    を大きくすることにより、前記通口を閉成するように前
    記フロートを案内する案内機構を設けた、 ことを特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弁装置において、 前記案内機構は、前記フロートの外周に設けられ、前記
    通口から遠ざかるにしたがって窄むフロート傾斜部によ
    って構成され、 このフロート傾斜部の前記通口側端は、前記フロートの
    前記通口側の外周端から、前記フロートの重心を通り、
    前記フロートの軸と直交する平面が交差する前記フロー
    トの外周の近傍までに位置する、 ことを特徴とする弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の弁装置において、 前記案内機構は、前記ハウジングの側壁内周に設けら
    れ、前記通口側へ近付くにしたがって窄むハウジング傾
    斜部によって構成されている、 ことを特徴とする弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の弁装置
    において、 前記フロートの重心を通り、前記フロートの軸と直交す
    る平面が交差する前記フロートの側面位置の近傍に、回
    動支点部を設けた、 ことを特徴とする弁装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の弁装置において、 前記回動支点部は、前記フロートの円筒面と、前記通口
    から遠ざかるにしたがって窄むフロート傾斜部との接合
    部、または、前記フロート傾斜部を構成する第1フロー
    ト傾斜部と第2フロート傾斜部との接合部によって形成
    されている、 ことを特徴とする弁装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の弁装置
    において、 前記回動支点部を、前記フロートの側面全周に設けた、
    ことを特徴とする弁装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の弁装置
    において、 前記回動支点部を、前記フロートの側面全周に複数個所
    設けた、ことを特徴とする弁装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の弁装置において、 前記回動支点部は、前記フロートの外周に設けられた複
    数の溝によって複数に分割されている、 ことを特徴とする弁装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の弁装置において、 前記回動支点部は、前記フロートの外周に周方向へ設け
    られた、前記フロートの軸方向へ伸びる複数の溝によっ
    て複数に分割されている、 ことを特徴とする弁装置。
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