JP2002145406A - 倉庫設備 - Google Patents

倉庫設備

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JP2002145406A
JP2002145406A JP2000339763A JP2000339763A JP2002145406A JP 2002145406 A JP2002145406 A JP 2002145406A JP 2000339763 A JP2000339763 A JP 2000339763A JP 2000339763 A JP2000339763 A JP 2000339763A JP 2002145406 A JP2002145406 A JP 2002145406A
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JP
Japan
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compartment
opening
insects
storage
closing section
Prior art date
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Application number
JP2000339763A
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English (en)
Inventor
Shiro Kuwahata
司郎 桑畑
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昆虫類が作業区画から第1区画室内へ侵入し
て収納部に収納されている物品に混入するといった不具
合を防止することが可能な倉庫設備を提供する。 【解決手段】 第1〜第4区画室5〜8と作業区画9と
が設けられ、作業区画9の天井部には、昆虫類の嫌う光
によって昆虫類を退散させる嫌虫灯66が設けられ、第
3区画室7内と第1区画室5内とには、捕虫ランプで昆
虫類の好む光を発生させるとともにこの光に集まった昆
虫類を高電圧によって殺虫する殺虫灯61a〜61cが
それぞれ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の物品を保管
し、物品に対して外部からの異物の混入を防止すること
ができる倉庫設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の倉庫設備としては、例え
ば図10に示すように、収納区画室101と作業区画1
02との間に中間区画室103が設けられたものがあ
る。上記収納区画室101内には、複数の棚104とス
タッカクレーン105とで構成される自動倉庫106が
設置されている。各棚104には、物品107を収納す
る複数の収納部108が形成されている。また、スタッ
カクレーン105は、一対の棚104間に形成された通
路109内を走行し、上記収納部108に対して物品1
07を出し入れするものである。
【0003】上記作業区画102は、倉庫設備110の
外部に連通しており、トラック111やフォークリフト
112等が出入り可能となっている。また、上記中間区
画室103は、棚104から出庫される物品107を仮
置き(一時保管)するためのものである。
【0004】上記収納区画室101と中間区画室103
とは一方の開口部113を介して連通されており、一方
の開口部113を開閉する一方のシャッタ114が設け
られている。また、上記中間区画室103と作業区画1
02とは他方の開口部115を介して連通されており、
他方の開口部115を開閉する他方のシャッタ116が
設けられている。上記収納区画室101内には、スタッ
カクレーン105によって搬出された物品107を一方
の開口部113へ搬送する一方の搬送装置117が設け
られている。また、上記中間区画室103内には、物品
107を一方の開口部113から他方の開口部115へ
搬送する他方の搬送装置118a,118bが設けられ
ている。
【0005】これによると、例えば、物品107を出庫
する場合、物品107は、スタッカクレーン105によ
って収納部108から取り出され、スタッカクレーン1
05から一方の搬送装置117によって一方の開口部1
13の手前まで搬送される。そして、一方のシャッタ1
14が開いて、収納区画室101と中間区画室103と
が一方の開口部113を介して連通する。その後、物品
107は、一方の搬送装置117から一方の開口部11
3を通って他方の搬送装置118aに渡される。
【0006】そして、一方のシャッタ114が閉まり、
物品107は、他方の搬送装置118aによって搬送さ
れ、搬送された順に他方の搬送装置118b上に一旦仮
置き(一時保管)される。その後、他方のシャッタ11
6が開いて、中間区画室103と作業区画102とが他
方の開口部115を介して連通する。そして、他方の搬
送装置118bの下流端の物品107は、フォークリフ
ト112等で持ち上げられ、他方の開口部115を通っ
て作業区画102へ搬出され、トラック111に積載さ
れる。その後、他方の搬送装置118b上の物品107
は、順次、他方の搬送装置118bの下流端部へ搬送さ
れ、下流端部から上記のようにフォークリフト112等
で作業区画102へ搬出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式では、
他方のシャッタ116が開いている時、昆虫類が、作業
区画102から他方の開口部115を通って中間区画室
103内に侵入し、さらに、一方のシャッタ114が開
いた際、中間区画室103内から一方の開口部113を
通って収納区画室101内へ侵入する恐れがある。例え
ば、物品107が飲料水等を入れるビン等である場合、
収納区画室101内へ侵入した昆虫類が、棚104に収
納されている物品107内に混入するといった問題があ
る。
【0008】本発明は、昆虫類が作業区画から収納区画
室へ侵入することを確実に防止することが可能な倉庫設
備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明は、収納区画室と作業区画との間に中間区
画室が設けられ、上記収納区画室内に、物品を収納する
複数の収納部が設けられ、上記物品を収納区画室と作業
区画との間で中間区画室を通して搬出または搬入する倉
庫設備であって、上記収納区画室と中間区画室とに連通
して物品を通過可能な開閉部が形成され、上記中間区画
室内に、昆虫類を引き寄せる引寄せ手段が設けられてい
るものである。
【0010】これによると、万一、昆虫類が作業区画か
ら中間区画室に侵入した場合、昆虫類は、引寄せ手段に
よって引き寄せられるため、中間区画室内の引寄せ手段
付近に留まる。これにより、昆虫類が中間区画室からさ
らにその先の収納区画室へ侵入することを防止すること
ができる。
【0011】本第2発明は、引寄せ手段は開閉部から比
較的離れた箇所に配置されているものである。これによ
ると、例えば、物品を出庫する場合、開閉部が開いて収
納区画室と中間区画室とが連通し、物品は、収納区画室
内から開閉部を通って中間区画室内へ搬出され、この中
間区画室を経て、作業区画へ搬出される。
【0012】この際、引寄せ手段は開閉部から比較的離
れた箇所に配置されているため、引寄せ手段によって引
き寄せられた昆虫類が上記開閉部まで到達することは距
離的に困難となる。これにより、引寄せ手段によって引
き寄せられた昆虫類が開状態の開閉部を通って収納区画
室へ侵入することを確実に防止することができる。
【0013】本第3発明は、さらに収納区画室内にも引
寄せ手段が設けられているものである。これによると、
万一、昆虫類が収納区画室に侵入した場合であっても、
上記昆虫類は、引寄せ手段によって引き寄せられるた
め、収納区画室内の引寄せ手段付近に留まり、収納区画
室内に分散(飛散)することはない。これにより、昆虫
類が収納部内の物品に混入するといった不具合を防止す
ることができる。
【0014】本第4発明は、収納区画室内に設けられた
引寄せ手段は開閉部付近に配置されているものである。
これによると、作業区画から中間区画室内へ侵入した昆
虫類が、開いた開閉部から収納区画室内へ侵入しようと
した場合、上記昆虫類は、上記開閉部を通過して収納区
画室内に達すると直ちに、引寄せ手段によって引き寄せ
られる。したがって、昆虫類は、収納区画室内へ侵入し
た場合でも、引寄せ手段のある開閉部付近に留まり、収
納区画室内の奥まで侵入することはない。
【0015】本第5発明は、引寄せ手段は、引き寄せた
昆虫類を駆除する駆除機能を有しているものである。こ
れによると、引寄せ手段によって引き寄せられた昆虫類
は、さらに駆除機能によって駆除される。
【0016】本第6発明は、引寄せ手段は、昆虫類の好
む光源によって昆虫類を引き寄せて駆除する駆除機能を
有しているものである。これによると、昆虫類は、光源
から発生する光を好むことによって、引寄せ手段に引き
寄せられて、さらに駆除される。
【0017】本第7発明は、収納区画室内に設けられた
引寄せ手段は、昆虫類の好む光源を備えており、光源か
らの光が開状態の開閉部を通って中間区画室側へ漏れな
いような箇所に位置しているものである。
【0018】これによると、作業区画から中間区画室内
へ侵入した昆虫類が、収納区画室から開閉部を通って中
間区画室側へ漏れる光(すなわち収納区画室内の引寄せ
手段の光源から発生する光)に誘われて、開閉部から収
納区画室内に引き寄せられるといった不具合を防止する
ことができる。
【0019】本第8発明は、引寄せ手段は、開閉部に応
じた高さに設けられているものである。これによると、
万一、作業区画から中間区画室内へ侵入した昆虫類が中
間区画室内から開閉部を通って収納区画室内へ侵入しよ
うとした場合、引寄せ手段は開閉部に応じた高さに設け
られているため、開閉部を通過した昆虫類は、引寄せ手
段とほぼ同じ高さに位置し、引寄せ手段から上下方向に
大きく離間することはない。これにより、開閉部を通過
した昆虫類は、収納区画室内で、確実に引寄せ手段によ
って引き寄せられる。
【0020】本第9発明は、作業区画に、昆虫類の嫌う
光源によって昆虫類を退散させる退散手段が設けられて
いるものである。これによると、外部から作業区画に接
近してきた昆虫類は、退散手段の光源から発生する光を
嫌うことによって退散する。これにより、昆虫類が外部
から作業区画に寄り付き難くなる。
【0021】本第10発明は、収納区画室内に、昆虫類
の嫌う光源によって昆虫類を退散させる退散手段が設け
られているものである。これによると、開閉部が開いた
際、この開閉部を通って収納区画室内に侵入しようとす
る昆虫類は、退散手段の光源から発生する光を嫌うこと
によって退散する。これにより、昆虫類が開閉部から収
納区画室内に寄り付き難くなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図1
〜図9に基づいて説明する。図1に示すように、1は、
例えば飲料水用のビン等の物品2を保管し、必要に応じ
て入出庫する倉庫設備である。この倉庫設備1の1階は
出庫専用階3(図1参照)に設定され、2階は入庫専用
階4(図8参照)に設定されている。
【0023】図1に示すように、上記出庫専用階3に
は、出庫専用の第1区画室5(収納区画室に相当)と第
2区画室6と第3区画室7(中間区画室に相当)と第4
区画室8と、外部に通じる作業区画9とが設けられてい
る。
【0024】上記第1区画室5内には自動倉庫11が設
置されている。この自動倉庫11は、並設された複数の
棚12と、一対の棚12間に形成された通路13内にそ
れぞれ設置されたスタッカクレーン14と、各棚12の
一端部に設置された出庫用コンベヤ17とで構成されて
いる。上記各棚12には複数の収納部15が形成され、
物品2はパレット16と共に収納部15に収納される。
尚、図3の(b)に示すように、上記物品2は、パレッ
ト16に、プレートを介して上下複数段に積み上げられ
ており、フィルム(シート)でシュリンク包装されてい
る。
【0025】上記スタッカクレーン14は、通路13を
前後走行する走行機体と、走行機体に設けられた昇降自
在な荷台と、荷台に設けられてパレット16を出し入れ
するフォークとで構成されている。また、上記スタッカ
クレーン14は、収納部15と出庫用コンベヤ17の一
端との間で、物品2をパレット16と共に出し入れする
出し入れ装置である。
【0026】上記第2区画室6は、第1区画室5に隣接
しており、第3区画室7の内部に形成されている。第1
区画室5と第2区画室6とは第1開閉部18を介して連
通している。また、第2区画室6と第3区画室7とは第
2開閉部19を介して連通している。尚、図2,図3に
示すように、上記第1開閉部18は、第1区画室5と第
2区画室6とに開口する第1開口部34と、この第1開
口部34を開閉する第1シャッタ35(開閉体の一例)
とで構成されている。また、図2,図4に示すように、
第2開閉部19は、第2区画室6と第3区画室7とに開
口する第2開口部36と、この第2開口部36を開閉す
る第2シャッタ37(開閉体の一例)とで構成されてい
る。
【0027】図1に示すように、上記第1区画室5内に
は、上記各出庫用コンベヤ17の他端側から上記第1開
閉部18へ通じる直線状の第1搬送経路20と、この第
1搬送経路20に沿って往復走行して物品2をパレット
16と共に支持搬送する1台の第1走行台車21とが設
けられている。尚、上記各出庫用コンベヤ17の他端と
第1走行台車21との間で物品2をパレット16と共に
受け渡し可能に構成している。
【0028】また、図2に示すように、上記第2区画室
6には、第1開閉部18から第2区画室6内を通って第
2開閉部19へ通じかつ平面視L状に屈曲した第2搬送
経路22と、この第2搬送経路22に沿って物品2をパ
レット16と共に搬送する第2搬送装置23(搬送手段
の一例)とが設けられている。上記第2搬送装置23
は、例えば複数に分割されたローラコンベヤ等で構成さ
れ、一部が90°回転することによって物品2をパレッ
ト16と共に直角方向へ搬送するものである。尚、上記
第1開閉部18を通して、第1走行台車21と第2搬送
装置23との間で物品2をパレット16と共に受け渡し
可能に構成している。
【0029】図1に示すように、上記第3区画室7は第
1区画室5と作業区画9との間に形成されており、上記
第3区画室7には、複数の第3開閉部25と、上記第2
開閉部19から各第3開閉部25へ通じる搬送経路に沿
って物品2をパレット16と共に搬送する第3搬送手段
42と、物品2をパレット16と共にグループ別けして
順序整列した状態で仮置き(一時保管)する保管部24
とが設けられている。
【0030】上記第3搬送手段42は、保管部24に保
管されている物品2をパレット16と共に第3開閉部2
5の側へ搬送する複数の保管用搬送装置26(保管用搬
送手段の一例)と、上記第2開閉部19から各保管用搬
送装置26の一端側へ通じる一方の搬送経路27に沿っ
て往復走行して物品2をパレット16と共に支持搬送す
る1台の第2走行台車28(移送用搬送手段の一例)
と、各保管用搬送装置26の他端側と各第3開閉部25
との間に形成された他方の搬送経路29に沿って往復走
行して物品2をパレット16と共に支持搬送する1台の
第3走行台車30(移送用搬送手段の一例)とが設けら
れている。
【0031】尚、図5,図6に示すように、上記第3開
閉部25は、第3区画室7と第4区画室8とに開口する
第3開口部38と、この第3開口部38を開閉する第3
シャッタ39(開閉体の一例)とで構成されている。ま
た、図2に示すように、上記第2開閉部19を通して、
第2搬送装置23と第2走行台車28との間で物品2を
パレット16と共に受け渡し可能に構成し、さらに、図
1に示すように、第2走行台車28と各保管用搬送装置
26の一端との間で物品2をパレット16と共に受け渡
し可能に構成している。
【0032】上記第4区画室8は、上記第3区画室7と
作業区画9との間に複数形成されている。上記第3区画
室7と各第4区画室8とは第3開閉部25を介して連通
し、各第4区画室8と作業区画9とは第4開閉部31を
介して連通している。上記各第4区画室8内には、物品
2をパレット16と共に第3開閉部25から第4開閉部
31へ搬送する第4搬送装置32(搬送手段の一例)
と、物品2を保持したパレット16を2枚(複数枚)配
置可能な区画空間53とが設けられている。尚、図5,
図6に示すように、上記第4開閉部31は、第4区画室
8と作業区画9とに開口する第4開口部40と、この第
4開口部40を開閉する第4シャッタ41(開閉体の一
例)とで構成されている。また、上記第3開閉部25を
通して、第3走行台車30と第4搬送装置32との間で
物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成してい
る。
【0033】また、図1に示すように、第1区画室5と
第3区画室7との間には、第5区画室43が設けられて
おり、第5区画室43と第3区画室7とは第5開閉部4
4を介して連通し、第5区画室43と第1区画室5とは
第6開閉部45を介して連通している。図7に示すよう
に、第5区画室43には、第5開閉部44から第5区画
室43内を通って第6開閉部45へ通じかつ平面視L状
に屈曲した第5搬送経路46と、この第5搬送経路46
に沿って物品2をパレット16と共に搬送する第5搬送
装置47とが設けられている。
【0034】尚、上記第5開閉部44は、第3区画室7
と第5区画室43とに開口する第5開口部48と、この
第5開口部48を開閉する第5シャッタ49とで構成さ
れている。また、第6開閉部45は、第5区画室43と
第1区画室5とに開口する第6開口部50と、この第6
開口部50を開閉する第6シャッタ51とで構成されて
いる。
【0035】上記図3,図4,図6に示すように、各シ
ャッタ35,37,39,41,49,51はそれぞ
れ、柔軟なシート状に構成されており、巻取装置54に
よって巻上げおよび送り出されることにより上下方向に
開閉する。また、図2,図4,図7に示すように、上記
第2開閉部19と第5開閉部44とにはそれぞれ、エア
カーテン装置55,56(空気噴射式遮蔽手段の一例)
が第2および第5シャッタ37,49と併設されてい
る。上記一方のエアカーテン装置55は、上方から下方
へ空気を吹き出して気流の層を形成し、この気流の層で
第2区画室6と第3区画室7との空気の相互侵入を防止
するものである。同様に、上記他方のエアカーテン装置
56は第3区画室7と第5区画室43との空気の相互侵
入を防止するものである。
【0036】また、図9に示すように、上記各シャッタ
35,37,39,41,49,51の開閉と上記エア
カーテン装置55,56の作動および停止を制御する制
御手段57が設けられている。すなわち、上記制御手段
57は、第1開閉部18の第1シャッタ35と第2開閉
部19の第2シャッタ37とが同時に開かない(すなわ
ち第1シャッタ35と第2シャッタ37とのいずれか一
方が開状態の場合、他方が開放禁止となる)ように上記
巻取装置54を制御し、また、第3開閉部25の第3シ
ャッタ39と第4開閉部31の第4シャッタ41とが同
時に開かないように上記巻取装置54を制御し、さら
に、第5開閉部44の第5シャッタ49と第6開閉部4
5の第6シャッタ51とが同時に開かないように上記巻
取装置54を制御し、また、第2シャッタ37が開いて
いる間だけ上記エアカーテン装置55を作動させ、さら
に、第5シャッタ49が開いている間だけ上記エアカー
テン装置56を作動させる。
【0037】また、図1に示すように、上記作業区画9
は、第4開閉部31から搬出された物品2をパレット1
6と共に積載して運搬するトラック58が出入り可能に
構成されている。
【0038】上記第1および第3区画室5,7内には、
昆虫類を引き寄せて駆除する殺虫灯61a〜61c(引
寄せ手段の一例)が設けられている。これら殺虫灯61
a〜61cはそれぞれ、捕虫ランプ(光源の一例)で昆
虫類の好む紫色の光を発生させ、上記捕虫ランプに集ま
った昆虫類を電極間に発生した高電圧によって殺虫する
駆除機能を有する。このうち、図1,図5,図6に示す
ように、上記両殺虫灯61a,61bはそれぞれ、第3
区画室7の側壁62,63に取付部材94,95を介し
て設けられ、第2開閉部19とは反対側の最も離れた箇
所に配置されている。
【0039】また、図1〜図3に示すように、上記殺虫
灯61cは、第1区画室5の側壁64に取付部材96を
介して設けられ、第1開閉部18の一側方の近傍に配置
されている。尚、この殺虫灯61cの取付箇所は、第1
開閉部18の第1シャッタ35と第2開閉部19の第2
シャッタ37とが開いた場合、捕虫ランプの光が第1区
画室5から第2区画室6を通って第3区画室7へ漏れな
いように設定されている。尚、図6に示すように、上記
殺虫灯61a,61bはそれぞれ第3開閉部25の第3
開口部38の上端部とほぼ同じ高さに設定されている。
また、図3に示すように、上記殺虫灯61cは第1開閉
部18の第1開口部34の上端部とほぼ同じ高さに設定
されている。
【0040】図1に示すように、上記作業区画9内の天
井部には、昆虫類の嫌うオレンジ色の光を発生させて昆
虫類を退散させる嫌虫灯66(退散手段の一例)が複数
設けられている。さらに、第1区画室5内の天井部に
は、昆虫類の嫌うオレンジ色の光を発生させて昆虫類を
退散させるナトリウム灯67(退散手段の一例)が複数
設けられている。尚、上記各ナトリウム灯67は自動倉
庫11の各通路13の上方に位置している。
【0041】また、図5,図6に示すように、各第4区
画室8の第4開閉部31の第4開口部40の下端には、
鼠等の小動物が作業区画9から第4区画室8へ侵入する
のを防止する侵入防止手段68が設けられている。この
侵入防止手段68としては、鼠返しのように、作業区画
9側へ向けて水平方向へ突出した板状部材が設けられて
いる。
【0042】図8に示すように、上記第1区画室5は1
階の出庫専用階3から2階の入庫専用階4にわたって設
けられており、入庫専用階4には、入庫専用の第2〜第
4区画室70〜72が設けられている。上記第1区画室
5と第2区画室70とは第1開閉部73を介して連通
し、第2区画室70と第3区画室71とは第2開閉部7
4を介して連通し、第3区画室71と第4区画室72と
は第3開閉部75を介して連通し、第4区画室72と作
業区画9とは第4開閉部76を介して連通している。
【0043】上記第2および第3区画室70,71内に
は、第3区画室71から第2区画室70へ物品2をパレ
ット16と共に搬送する第6搬送装置77が設けられて
おり、また、第3および第4区画室71,72内には、
第4区画室72から第3区画室71へ物品2をパレット
16と共に搬送する第7搬送装置78が設けられてい
る。尚、上記第6搬送装置77と第7搬送装置78との
間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成し
ている。
【0044】また、上記第1〜第4開閉部73〜76
は、出庫専用階3のものと同様に、開口部と各シャッタ
89〜92とで構成されている。また、第1区画室5内
において、入庫専用階4に相当する高さには、複数の入
庫用コンベヤ79と、直線状の第8搬送経路80に沿っ
て往復走行して物品2をパレット16と共に支持搬送す
る1台の第8走行台車81とが設けられている。
【0045】図1に示すように、上記第1区画室5の各
側壁84〜86にはそれぞれ、外部から空気を強制的に
吸入して第1区画室5内の気圧を第3区画室7内の気圧
よりも高くする吸気ファン87(吸気手段の一例)が設
けられている。また、上記第1区画室5の天井部には、
第1区画室5内の空気を外部へ強制的に排出する排気フ
ァン88が設けられている。
【0046】以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、自動倉庫11の棚12に収納されて
いる物品2をパレット16と共に出庫専用階3から出庫
する場合、先ず、物品2はパレット16と共に、スタッ
カクレーン14によって収納部15から取り出され、ス
タッカクレーン14から出庫用コンベヤ17の一端部に
渡され、出庫用コンベヤ17の他端部まで搬送された
後、出庫用コンベヤ17から第1走行台車21へ渡され
る。上記第1走行台車21は、第1搬送経路20に沿っ
て走行し、物品2をパレット16と共に第1開閉部18
の手前まで搬送する。
【0047】この際、図2,図3に示すように、上記第
1開閉部18の第1シャッタ35が開いて、第1区画室
5と第2区画室6とが連通する。そして、上記物品2は
パレット16と共に、第1走行台車21から第2搬送装
置23に渡されるとともに、第1開閉部18の第1開口
部34を通過し、第2搬送装置23によって第2開閉部
19に向かって搬送される。これにより、物品2はパレ
ット16と共に第1区画室5から第2区画室6へ移送さ
れ、その後、第1開閉部18の第1シャッタ35が閉じ
るとともに、第2開閉部19の第2シャッタ37が開
き、物品2はパレット16と共に、第2開閉部19の第
2開口部36を通過して第2搬送装置23から第2走行
台車28に渡される。
【0048】これにより、物品2はパレット16と共に
第2区画室6を通過して第3区画室7へ移送され、その
後、第2開閉部19の第2シャッタ37が閉じる。そし
て、図1に示すように、上記第2走行台車28は、一方
の搬送経路27に沿って走行し、物品2をパレット16
と共に所定の保管用搬送装置26の上流側まで搬送す
る。
【0049】その後、物品2はパレット16と共に、第
2走行台車28から所定の保管用搬送装置26の上流端
(一端側)へ渡される。このようにして、物品2はパレ
ット16と共に、第1区画室5から第2区画室6を経て
第3区画室7へ移送され、保管用搬送装置26上で仮置
き(一時保管)される。尚、保管用搬送装置26上に仮
置きされた先行の物品2とパレット16は、後続の物品
2とパレット16が保管用搬送装置26の上流側に到着
する度に、順次、保管用搬送装置26によって下流側へ
搬送されていく。
【0050】その後、物品2はパレット16と共に、保
管用搬送装置26の下流端(他端側)から第3走行台車
30に渡される。上記第3走行台車30は、他方の搬送
経路29に沿って走行し、物品2をパレット16と共に
所定の第3開閉部25の手前まで搬送する。その後、図
5,図6に示すように、所定の第3開閉部25の第3シ
ャッタ39が開き、物品2はパレット16と共に、第3
走行台車30から第3開閉部25の第3開口部38を通
って、第4搬送装置32に渡される。
【0051】これにより、物品2はパレット16と共
に、第3区画室7から第4区画室8へ移送され、その
後、第3開閉部25の第3シャッタ39が閉じる。上記
のようにして、物品2をパレット16と共に出庫する
際、前以って、出庫すべき物品2をパレット16と共に
第3区画室7に仮置きするとともに、出庫すべき物品2
を2枚のパレット16と共に第4区画室8にも仮置きし
た状態にする。
【0052】その後、図1に示すように、作業区画9に
トラック58が到着すると、所定の第4開閉部31の第
4シャッタ41が開き、所定の第4区画室8内の第4搬
送装置32の下流端にある物品2がパレット16と共
に、フォークリフト93によって持ち上げられ、所定の
第4開閉部31から作業区画9内に取り出され、トラッ
ク58の荷台に積載される。その後、上記所定の第4区
画室8内の第4搬送装置32が作動して、第4搬送装置
32の上流端の物品2がパレット16と共に下流端へ搬
送され、フォークリフト93によってトラック58の荷
台に積載される。
【0053】このようにして、所定の第4区画室8内が
空になると、第4開閉部31の第4シャッタ41が閉
じ、所定の第4区画室8に対応する所定の第3開閉部2
5の第3シャッタ39が開き、上記保管用搬送装置26
上の物品2がパレット16と共に、第3走行台車30に
渡されて搬送され、その後、第3走行台車30から上記
所定の第3開閉部25の第3開口部38を通って、上記
所定の第4区画室8内の第4搬送装置32上に渡され
る。その後、同様にして、所定の第4区画室8内の物品
2はパレット16と共に、フォークリフト91によって
作業区画9内に取り出され、トラック58の荷台に積載
される。
【0054】このような出庫手順を繰り返して、物品2
がパレット16と共にトラック58の荷台に満載される
と、トラック58が発進して物品2をパレット16と共
に出荷する。
【0055】上記のように、物品2をパレット16と共
に出庫する場合、出庫専用階3の第3開閉部25の第3
シャッタ39と第4開閉部31の第4シャッタ41との
いずれか一方が開いている時は、他方が閉じており、上
記第3シャッタ39と第4シャッタ41とが同時に開く
ことはないため、昆虫類や埃等の異物が作業区画9から
第4区画室8を通って第3区画室7内へ侵入することは
困難となる。
【0056】さらに、万一、上記のような異物が第3区
画室7内へ侵入した場合でも、上記異物は、第2区画室
6を通過しない限り、第1区画室5内に侵入することが
できない。この際、第1開閉部18の第1シャッタ35
と第2開閉部19の第2シャッタ37とのいずれか一方
が開いている時は、他方が閉じており、上記第1シャッ
タ35と第2シャッタ37とが同時に開くことはないた
め、昆虫類や埃等の異物が第3区画室7内から第2区画
室6内を通って第1区画室5内へ侵入することはより一
層困難となる。
【0057】また、図4に示すように、第2開閉部19
の第2シャッタ37が開いている間は、エアカーテン装
置55が作動して、第2開口部36にエアカーテン装置
55による気流の層が形成され、これにより、第2区画
室6と第3区画室7との空気の相互侵入が防止され、し
たがって、異物(空気中に浮遊している埃や空気中を飛
んでいる昆虫類等)が第3区画室7内から第2区画室6
内へ侵入することをより一層確実に防止することができ
る。
【0058】また、図1に示すように、作業区画9に設
けられた嫌虫灯66によって、昆虫類が外部から作業区
画9に寄り付き難くなる。万一、昆虫類が作業区画9か
ら第4区画室8を通過して第3区画室7に侵入した場合
でも、上記昆虫類は、第3区画室7内の両殺虫灯61
a,61bの光に引き寄せられ、高電圧によって電撃殺
虫されて駆除される。この際、上記両殺虫灯61a,6
1bは第2開閉部19とは反対側の最も離れた箇所に配
置されているため、両殺虫灯61a,61bの光によっ
て引き寄せられた昆虫類が上記第2開閉部19まで到達
することは距離的に困難となる。これにより、両殺虫灯
61a,61bによって引き寄せられた昆虫類が開状態
の第2開閉部19を通り第2区画室6を経て第1区画室
5まで侵入することを確実に防止することができる。
【0059】また、図6に示すように、上記両殺虫灯6
1a,61bは第3開閉部25の第3開口部38の上端
部とほぼ同じ高さに設定されているため、第3開閉部2
5の第3開口部38を通過して第3区画室7に侵入した
昆虫類は、両殺虫灯61a,61bとほぼ同じ高さに位
置し、両殺虫灯61a,61bから上下方向に大きく離
間することはない。これにより、第4区画室8から第3
開閉部25を通過した昆虫類は、第3区画室7内で、確
実に両殺虫灯61a,61bによって引き寄せられて駆
除される。
【0060】さらに、万一、昆虫類が第2区画室6を通
って第1区画室5内まで侵入した場合でも、昆虫類は、
殺虫灯61cの光に引き寄せられ、高電圧によって電撃
殺虫されて駆除される。尚、図2,図3に示すように、
上記殺虫灯61cは第1開閉部18の一側方の近傍に配
置されているため、第1開閉部18の第1シャッタ35
が開いて、上記昆虫類が、第2区画室6から第1開閉部
18を通過して第1区画室5内に達すると直ちに、殺虫
灯61cの光によって引き寄せられ電撃殺虫される。し
たがって、昆虫類は、第1区画室5内へ侵入した場合で
も、殺虫灯61cのある第1開閉部18付近に留まり、
第1区画室5内の奥まで侵入することは防止される。
【0061】また、上記殺虫灯61cは第1開閉部18
の第1開口部34の上端部とほぼ同じ高さに設定されて
いるため、第1開閉部18の第1開口部34を通過して
第1区画室5に侵入した昆虫類は、殺虫灯61cとほぼ
同じ高さに位置し、殺虫灯61cから上下方向に大きく
離間することはない。これにより、第1開閉部18を通
過した昆虫類は、第1区画室5内で、確実に殺虫灯61
cによって引き寄せられて駆除される。
【0062】さらに、第1開閉部18を通って第1区画
室5に侵入しようとする昆虫類は、ナトリウム灯67の
光を嫌うことによって、第1区画室5内に寄り付き難く
なる。特に、各ナトリウム灯67は各通路13の上方に
位置しているため、昆虫類が棚12に近付くのを防止す
ることができる。
【0063】また、図2に示すように、第1区画室5内
の殺虫灯61cは第1開閉部18の一側方に配置されて
おり、上記殺虫灯61cの捕虫ランプの光が第1区画室
5から第2区画室6を通って第3区画室7へ漏れないよ
うな位置に設定されているため、第3区画室7内へ侵入
した昆虫類が、上記殺虫灯61cの捕虫ランプの光に誘
われて、第3区画室7内から第1区画室5内に引き寄せ
られるといった不具合を防止することができる。
【0064】上記のように各殺虫灯61a〜61cと嫌
虫灯66とナトリウム灯67とにより、昆虫類が外部か
ら第1区画室5内に侵入して物品2に混入するといった
不具合を確実に防止することができる。
【0065】また、図1に示すように、吸気ファン87
と排気ファン88が駆動することにより、外部の空気が
上記吸気ファン87によって第1区画室5内に強制的に
吸入されるとともに、第1区画室5内の空気が排気ファ
ン88によって第1区画室5の外方へ強制的に排気され
る。この際、上記吸気ファン87の駆動により、第1区
画室5内の気圧が第3区画室7内の気圧よりも高く保た
れるため、第1開閉部18の第1シャッタ35や第2開
閉部19の第2シャッタ37が開いた場合、第1区画室
5内の空気が第2区画室6を通って第3区画室7内へ流
れ出し、第3区画室7内の空気が第2区画室6を通って
第1区画室5内へ逆流して流れ込むことはない。これに
より、昆虫類や埃が第3区画室7内から第2区画室6を
通って第1区画室5内へ空気と共に流れ込むといった不
具合を防止することができる。
【0066】また、誤って棚12から第3区画室7の保
管用搬送装置26上まで搬出された物品2をパレット1
6と共に上記棚12へ戻す場合、第5開閉部44の第5
シャッタ49が開き、上記誤って搬出された物品2がパ
レット16と共に、保管用搬送装置26から第3走行台
車30に渡され、さらに、第3走行台車30から第5開
閉部44を通って第5搬送装置47に渡され、第5搬送
装置47によって搬送される。
【0067】この際、上記第5開閉部44の第5シャッ
タ49が閉じ、第6開閉部45の第6シャッタ51が開
き、上記物品2はパレット16と共に、第6開閉部45
を通過して第5搬送装置47から第1走行台車21へ渡
される。その後、第6開閉部45の第6シャッタ51が
閉じ、出庫用コンベヤ17が逆駆動して、上記物品2が
パレット16と共に、第1走行台車21から出庫用コン
ベヤ17へ渡され、さらに、出庫用コンベヤ17からス
タッカクレーン14によって棚12の収納部15へ戻さ
れる。
【0068】また、物品2をパレット16と共に棚12
の収納部15へ入庫する場合、トラック58等によって
作業区画9まで運搬されてきた物品2を、パレット16
と共に、昇降装置(図示せず)で入庫専用階4(2階)
まで上昇させる。そして、入庫専用階4において、物品
2をパレット16と共にフォークリフト等で受け取る。
その後、図8に示すように、第4開閉部76のシャッタ
92が開き、物品2をパレット16と共に第4区画室7
2内へ搬入する。この際、物品2はパレット16と共に
第7搬送装置78の一端部上に支持される。その後、第
4開閉部76のシャッタ92が閉じ、第3開閉部75の
シャッタ91が開き、第4区画室72と第3区画室71
とが第3開閉部75を介して連通する。そして、物品2
はパレット16と共に第7搬送装置78によって第4区
画室72から第3区画室71へ搬送され、その後、第3
開閉部75のシャッタ91が閉じる。そして、上記物品
2はパレット16と共に、第7搬送装置78の他端部か
ら第6搬送装置77の一端部へ渡され、第6搬送装置7
7によって搬送される。
【0069】この際、第2開閉部74のシャッタ90が
開いて、物品2はパレット16と共に、第3区画室71
から第2区画室70内へ搬送される。その後、第2開閉
部74のシャッタ90が閉じ、第1開閉部73のシャッ
タ89が開き、物品2はパレット16と共に、第2区画
室70の第6搬送装置77から第1開閉部73を通っ
て、第1区画室5の第8走行台車81に渡される。その
後、第1開閉部73のシャッタ89が閉じ、第8走行台
車81が第8搬送経路80に沿って走行し物品2をパレ
ット16と共に所定の入庫用コンベヤ79の手前まで搬
送する。そして、物品2はパレット16と共に、第8走
行台車81から所定の入庫用コンベヤ79へ渡されて搬
送された後、入庫用コンベヤ79からスタッカクレーン
14に移載され、スタッカクレーン14によって所定の
棚12の収納部15に収納される。
【0070】上記のように、物品2をパレット16と共
に入庫する場合においても、入庫専用階4の第3開閉部
75のシャッタ91と第4開閉部76のシャッタ92と
のいずれか一方が開いている時は、他方が閉じており、
上記第3開閉部75のシャッタ91と第4開閉部76の
シャッタ92とが同時に開くことはないため、昆虫類や
埃等の異物が作業区画9から入庫専用階4の第4区画室
72を通って第3区画室71内へ侵入することは困難と
なる。
【0071】さらに、万一、上記のような異物が入庫専
用階4の第3区画室71内へ侵入した場合でも、上記異
物は、入庫専用階4の第2区画室70を通過しない限
り、第1区画室5内に侵入することができない。この
際、第1開閉部73のシャッタ89と第2開閉部74の
シャッタ90とのいずれか一方が開いている時は、他方
が閉じており、上記第1開閉部73のシャッタ89と第
2開閉部74のシャッタ90とが同時に開くことはない
ため、昆虫類や埃等の異物が入庫専用階4の第3区画室
71内から第2区画室70内を通って第1区画室5内へ
侵入することはより一層困難となる。これにより、入庫
時に、第1区画室5内の棚12の収納部15に収納され
ている物品2に異物が混入するといった不具合を防止す
ることができる。
【0072】上記実施の形態では、1階を出庫専用階3
とし、2階を入庫専用階4としているが、逆であっても
よく、さらには、1階または2階以外の階であってもよ
い。上記実施の形態では、物品2としてビンを挙げてい
るが、ビンに限定されるものではない。
【0073】上記実施の形態では、各シャッタは上下方
向に開閉するが、左右方向に開閉してもよい。上記実施
の形態では、引寄せ手段の一例として殺虫灯61a〜6
1cを用いているが、粘着テープに昆虫の絵を描いたも
のであってもよく、昆虫類は、昆虫の絵によって引き寄
せられて粘着テープに粘着されることによって、駆除さ
れる。
【0074】上記実施の形態では、引寄せ手段として、
昆虫類の好む光源(殺虫灯61a〜61cの捕虫ラン
プ)を用いているが、光に限定するものではなく、音や
匂い等で昆虫類を引き寄せてもよい。
【0075】上記実施の形態では、退散手段として嫌虫
灯66やナトリウム灯67を用いているが、光に限定さ
れるものではなく、音や匂い等で昆虫類を退散させても
よい。
【0076】上記実施の形態では、第1区画室5(収納
区画室)内の一箇所に殺虫灯61cを設けているが複数
箇所に設けてもよい。また、上記殺虫灯61cは無くて
もよい。
【0077】上記実施の形態では、作業区画9に嫌虫灯
66を設けているが、上記嫌虫灯66は無くてもよい。
上記実施の形態では、第1区画室5内にナトリウム灯6
7を設けているが、上記ナトリウム灯67は無くてもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、万
一、昆虫類が作業区画から中間区画室に侵入した場合、
昆虫類は、引寄せ手段によって引き寄せられるため、中
間区画室内の引寄せ手段付近に留まる。これにより、昆
虫類が中間区画室からさらにその先の収納区画室へ侵入
することを防止することができる。
【0079】本第2発明によれば、引寄せ手段は開閉部
から比較的離れた箇所に配置されているため、引寄せ手
段によって引き寄せられた昆虫類が開閉部まで到達する
ことは距離的に困難となる。これにより、引寄せ手段に
よって引き寄せられた昆虫類が開状態の開閉部を通って
収納区画室へ侵入することを確実に防止することができ
る。
【0080】本第3発明によれば、万一、昆虫類が収納
区画室に侵入した場合であっても、上記昆虫類は、引寄
せ手段によって引き寄せられるため、収納区画室内の引
寄せ手段付近に留まり、収納区画室内に分散(飛散)す
ることはない。これにより、昆虫類が収納部内の物品に
混入するといった不具合を防止することができる。
【0081】本第4発明によれば、作業区画から中間区
画室内へ侵入した昆虫類が、開いた開閉部から収納区画
室内へ侵入しようとした場合、上記昆虫類は、上記開閉
部を通過して収納区画室内に達すると直ちに、引寄せ手
段によって引き寄せられる。したがって、昆虫類は、収
納区画室内へ侵入した場合でも、引寄せ手段のある開閉
部付近に留まり、収納区画室内の奥まで侵入することは
ない。
【0082】本第5発明によれば、引寄せ手段によって
引き寄せられた昆虫類は、さらに駆除機能によって駆除
される。本第6発明によれば、昆虫類は、光源から発生
する光を好むことによって、引寄せ手段に引き寄せら
れ、さらに駆除される。
【0083】本第7発明によれば、作業区画から中間区
画室内へ侵入した昆虫類が、収納区画室から開閉部を通
って中間区画室側へ漏れる光(すなわち収納区画室内の
引寄せ手段の光源から発生する光)に誘われて、開閉部
から収納区画室内に引き寄せられるといった不具合を防
止することができる。
【0084】本第8発明によれば、万一、作業区画から
中間区画室内へ侵入した昆虫類が中間区画室内から開閉
部を通って収納区画室内へ侵入しようとした場合、開閉
部を通過した昆虫類は、引寄せ手段とほぼ同じ高さに位
置し、引寄せ手段から上下方向に大きく離間することは
ない。これにより、開閉部を通過した昆虫類は、収納区
画室内で、確実に引寄せ手段によって引き寄せられる。
【0085】本第9発明によれば、外部から作業区画に
接近してきた昆虫類は、退散手段の光源から発生する光
を嫌うことによって退散する。これにより、昆虫類が外
部から作業区画に寄り付き難くなる。
【0086】本第10発明によれば、開閉部が開いた
際、この開閉部を通って収納区画室内に侵入しようとす
る昆虫類は、退散手段の光源から発生する光を嫌うこと
によって退散する。これにより、昆虫類が開閉部から収
納区画室内に寄り付き難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における倉庫設備の出庫専
用階の平面図である。
【図2】同、倉庫設備の第2区画室の拡大平面図であ
る。
【図3】同、倉庫設備の第1開閉部の側面図であり、
(a)は第1開閉部を物品とパレットとが通過した図で
あり、(b)はパレット上に積まれた物品の詳細図であ
る。
【図4】同、倉庫設備の第2開閉部の側面図である。
【図5】同、倉庫設備の第4区画室の拡大平面図であ
る。
【図6】同、倉庫設備の第3開閉部と第4開閉部の側面
図である。
【図7】同、倉庫設備の第5区画室の拡大平面図であ
る。
【図8】同、倉庫設備の入庫専用階の平面図である。
【図9】同、倉庫設備の制御系のブロック図である。
【図10】従来の倉庫設備の平面図である。
【符号の説明】
1 倉庫設備 2 物品 5 第1区画室(収納区画室) 7 第3区画室(中間区画室) 9 作業区画 15 収納部 18,19 開閉部 61a〜61c 殺虫灯(引寄せ手段) 66 嫌虫灯(退散手段) 67 ナトリウム灯(退散手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納区画室と作業区画との間に中間区画
    室が設けられ、上記収納区画室内に、物品を収納する複
    数の収納部が設けられ、上記物品を収納区画室と作業区
    画との間で中間区画室を通して搬出または搬入する倉庫
    設備であって、上記収納区画室と中間区画室とに連通し
    て物品を通過可能な開閉部が形成され、上記中間区画室
    内に、昆虫類を引き寄せる引寄せ手段が設けられている
    ことを特徴とする倉庫設備。
  2. 【請求項2】 引寄せ手段は開閉部から比較的離れた箇
    所に配置されていることを特徴とする請求項1記載の倉
    庫設備。
  3. 【請求項3】 さらに収納区画室内にも引寄せ手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の倉庫設備。
  4. 【請求項4】 収納区画室内に設けられた引寄せ手段は
    開閉部付近に配置されていることを特徴とする請求項3
    記載の倉庫設備。
  5. 【請求項5】 引寄せ手段は、引き寄せた昆虫類を駆除
    する駆除機能を有していることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載の倉庫設備。
  6. 【請求項6】 引寄せ手段は、昆虫類の好む光源によっ
    て昆虫類を引き寄せて駆除する駆除機能を有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の倉庫設備。
  7. 【請求項7】 収納区画室内に設けられた引寄せ手段
    は、昆虫類の好む光源を備えており、光源からの光が開
    状態の開閉部を通って中間区画室側へ漏れないような箇
    所に位置していることを特徴とする請求項3記載の倉庫
    設備。
  8. 【請求項8】 引寄せ手段は、開閉部に応じた高さに設
    けられていることを特徴とする請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の倉庫設備。
  9. 【請求項9】 作業区画に、昆虫類の嫌う光源によって
    昆虫類を退散させる退散手段が設けられていることを特
    徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の倉庫
    設備。
  10. 【請求項10】 収納区画室内に、昆虫類の嫌う光源によ
    って昆虫類を退散させる退散手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の
    倉庫設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006160477A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Lintec Corp 入出庫装置
JP2013136458A (ja) * 2011-12-23 2013-07-11 Krones Ag 補助装置に配置された貨物を運送する為のシステム

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