JP3826708B2 - 倉庫設備 - Google Patents

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JP3826708B2
JP3826708B2 JP2000375340A JP2000375340A JP3826708B2 JP 3826708 B2 JP3826708 B2 JP 3826708B2 JP 2000375340 A JP2000375340 A JP 2000375340A JP 2000375340 A JP2000375340 A JP 2000375340A JP 3826708 B2 JP3826708 B2 JP 3826708B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を収納する収納区画室内の気圧を外気圧よりも高く維持する倉庫設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の倉庫設備としては、例えば図19に示すように、収納区画室150の内部に自動倉庫151が設置されたものがある。上記自動倉庫151は、複数の物品152を収納する棚153と、棚153に対して物品152を出し入れするスタッカクレーン154とで構成されている。収納区画室150には出入り口155が形成されており、収納区画室150の内部には、上記出入り口155とホームポジションのスタッカクレーン154との間で物品152を搬送する搬送台車156とコンベヤ157とが設けられている。上記出入り口155には、開閉自在なシャッター158が設けられている。また、収納区画室150の外部には、上記出入り口155を通して物品152を受け渡しする搬送装置159が設けられている。
【0003】
これによると、例えば、物品152を収納区画室150から出庫する場合、所定の物品152は、スタッカクレーン154により棚153から取り出された後、ホームポジションまで戻ったスタッカクレーン154からコンベヤ157へ移載され、コンベヤ157によって搬送された後、コンベヤ157から搬送台車156に移載され、搬送台車156によって出入り口155まで搬送される。そして、シャッター158が開き、物品152は搬送台車156から出入り口155を通って搬送装置159に移載され、搬送装置159で搬送されて出庫される。
【0004】
ここで、上記シャッター158が開いている際、出入り口155から埃や昆虫類等の異物が収納区画室150内へ侵入したり、或いは、収納区画室150の小さな隙間等から上記のような異物が収納区画室150内へ侵入するといった問題があった。
【0005】
上記のような異物侵入に対する防止対策として、収納区画室150内の気圧を外気圧(大気圧)よりも高く維持することが行われている。すなわち、収納区画室150には、外気を吸入して収納区画室150の室内に供給する複数の給気ファン160と、室内の空気を室外へ排出する複数の排気ファン161とが設けられている。
【0006】
常時、全ての給気ファン160と排気ファン161とが運転され、各給気ファン160が外気を室内に供給(給気)するとともに各排気ファン161が室内の空気を室外へ排出する。この際、
全給気ファン160による給気量>全排気ファン161による排気量
となるように設定されているため、収納区画室150内の気圧が外気圧よりも高く維持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、収納区画室150の室内や室外の湿度や温度等の条件とは無関係に、常時、全ての給気ファン160と排気ファン161とを運転することで、収納区画室150内の気圧を外気圧よりも高く維持しているため、消費電力が多大となり、省エネルギーを図ることができないといった問題がある。
【0008】
また、雨天時などにより外気中の湿度が非常に高くなった場合、給気ファン160によって外気が収納区画室150内へ供給されると、収納区画室150内の湿度が上昇し、棚153に収納されている物品152が結露するといった問題がある。同様に、夜間などにより外気の温度が非常に低下した場合、給気ファン160によって外気が収納区画室150内へ供給されると、収納区画室150内の空気が冷やされて水分が凝縮し、棚153に収納されている物品152が結露するといった問題がある。
【0009】
さらに、シャッター158が長期間閉じたままの状態では、収納区画室150内の気圧が上昇し過ぎて過大になる恐れがあり、上記シャッター158の開閉等に支障を来すといった問題がある。
【0010】
本発明は、埃や昆虫類等の異物が外部から収納区画室内へ侵入することを防止でき、あるいは省エネルギーを図ることができ、あるいは収納区画室内に収納されている物品の結露を防止でき、あるいは収納区画室内の気圧が過大になることを防止できる倉庫設備を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明における倉庫設備は、物品を収納する収納区画室に、外気を室内へ供給する給気手段と、室内の空気を室外へ排出する排気手段とが設けられ、
上記給気手段と排気手段とによって収納区画室内の気圧が外気圧と同等又は外気圧よりも高く維持され、
室内と室外のそれぞれにおける温度又は湿度或いはこれらの組合わせに基づいて、給気手段と排気手段とを駆動制御する制御手段が設けられ
上記収納区画室の外部に作業区画が設けられ、
上記収納区画室と作業区画との間に中間区画室が設けられ、
収納区画室に連通しかつ中間区画室内に設けられた副室には、中間区画室内に開口する開閉部が形成され、
上記開閉部を通して物品を収納区画室から出庫又は入庫し、
収納区画室内の気圧が中間区画室内の気圧よりも高く維持されているものである。
【0012】
これによると、給気手段が外気を収納区画室の室内に供給するとともに排気手段が室内の空気を室外へ排出する。この際、制御手段が、室内と室外のそれぞれにおける温度と湿度とのいずれか一方または両方に基づいて、上記給気手段と排気手段とを駆動制御しながら、給気量≧排気量の関係を維持させる。このため、室内と室外の温度や湿度に応じた最適な運転が給気手段と排気手段とに対して行われ、省エネルギーを図ることができる。
また、例えば、物品を収納区画室から作業区画へ出庫する場合、開閉部が開き、物品が、収納区画室から副室を経て、上記開閉部を通り、中間区画室を経て作業区画へ搬出される。この際、収納区画室内の気圧が中間区画室内の気圧よりも高く維持されているため、上記開閉部が開いた場合、収納区画室内から副室を通って中間区画室内へ向かう空気の流れが形成される。これにより、埃や昆虫類等の異物が、上記空気の流れに逆らって、中間区画室内から副室を通って収納区画室内へ侵入することを防止し得る。
【0013】
本第2発明における倉庫設備は、給気手段と排気手段とはそれぞれ、複数台設けられているとともに、複数のグループに分けられており、
制御手段は給気手段と排気手段とをグループごとに駆動制御するものである。
【0015】
これによると、給気手段が外気を収納区画室の室内に供給するとともに排気手段が室内の空気を室外へ排出する。この際、制御手段が、室内と室外のそれぞれにおける温度と湿度とのいずれか一方または両方に基づいて、給気手段と排気手段とをグループごとに駆動制御しながら、給気量≧排気量の関係を維持させる。したがって、室内と室外の温度や湿度に応じた最適な台数の給気手段と排気手段とがグループごとに運転されるため、省エネルギーを図ることができる。
【0016】
本第発明における倉庫設備は、制御手段は、各グループごとに、グループ内の全ての給気手段又は排気手段を駆動および停止させるものである。
【0017】
本第発明における倉庫設備は、制御手段は、段階的に設定された複数の温度設定値又は湿度設定値に基づいて、駆動させる給気手段と排気手段とを制御するものである。
【0018】
本第発明における倉庫設備は、制御手段は、外気湿度が一定値より低くかつ外気温度が一定値より高い場合、室内の温度と湿度とに基づいて、駆動させる給気手段と排気手段とを制御するものである。
【0019】
本第発明における倉庫設備は、全ての給気手段と排気手段との中から、制御手段によって駆動される給気手段又は排気手段を時間に応じて切り替える切替手段が設けられているものである。
これによると、切替手段は、時間に応じて、制御手段によって運転される給気手段又は排気手段を必要台数分だけ切り替えるため、各給気手段又は排気手段の使用頻度のばらつきを減少させることができ、したがって、特定の給気手段や排気手段が集中して運転されるといったバランスの悪い運転を防止することができる。
【0020】
本第発明における倉庫設備は、制御手段は、外気湿度が一定値以上又は外気温度が一定値以下の場合或いは両者を組合わせた場合、給気手段と排気手段との運転を停止するものである。
【0021】
これによると、外気湿度が一定値以上の場合、給気手段と排気手段との運転が停止される。これにより、湿度の高い外気が収納区画室に供給されることはなく、したがって、収納区画室内の湿度の上昇を防止することができ、収納区画室内の物品が結露することを防止することができる。
【0022】
また、外気温度が一定値以下の場合も、給気手段と排気手段との運転が停止される。これにより、低温の外気が収納区画室に供給されることはなく、したがって、収納区画室内の空気が冷やされて水分が凝縮するのを防止することができ、収納区画室内の物品が結露することを防止することができる。
【0023】
本第発明における倉庫設備は、収納区画室に、室内の気圧が一定値よりも上昇した場合、室内の気圧を外部へ逃がす内圧調整手段が設けられているものである。
【0024】
これによると、収納区画室の室内の気圧が一定値よりも上昇すると、内圧調整手段が室内の気圧を外部へ逃がすため、室内の気圧が過大になることを防止することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図18に基づいて説明する。
図1に示すように、1は、例えば飲料水用のビン等の物品2を保管し、必要に応じて入出庫する倉庫設備である。この倉庫設備1の1階は出庫専用階3(図1参照)に設定され、2階は入庫専用階4(図18参照)に設定されている。
【0039】
図1に示すように、上記出庫専用階3には、物品2を収納する第1区画室5(収納区画室に相当)と、第2区画室6(副室に相当)と、第3区画室7(中間区画室に相当)と、第4区画室8と、第5区画室9と、外部に通じる作業区画10とが設けられている。上記作業区画10は第1区画室5の外部に設けられ、上記第3区画室7は第1区画室5と作業区画10との間に隣接して設けられている。また、上記第2区画室6は第1区画室5の外側に設けられかつ第3区画室7の内部に位置している。
【0040】
上記第1区画室5内には自動倉庫11が設置されている。この自動倉庫11は、並設された複数の棚12と、一対の棚12間に形成された通路13内にそれぞれ設置されたスタッカクレーン14と、各棚12の一端部に設置された出庫用コンベヤ17とで構成されている。上記各棚12には複数の収納部15が形成され、物品2はパレット16と共に収納部15に収納される。尚、図11に示すように、上記物品2は、パレット16に、プレートを介して上下複数段に積み上げられており、フィルム(シート)でシュリンク包装されている。
【0041】
上記スタッカクレーン14は、通路13を前後走行する走行機体と、走行機体に設けられた昇降自在な荷台と、荷台に設けられてパレット16を出し入れするフォークとで構成されている。また、上記スタッカクレーン14は、収納部15と出庫用コンベヤ17の一端との間で、物品2をパレット16と共に出し入れする出し入れ装置である。
【0042】
上記第1区画室5と第2区画室6とは第1開閉部18を介して連通している。また、第2区画室6と第3区画室7とは第2開閉部19を介して連通している。尚、図12,図13に示すように、上記第1開閉部18は、第1区画室5と第2区画室6とに開口する第1開口部34と、この第1開口部34を開閉する第1シャッタ35とで構成されている。また、図12,図14に示すように、第2開閉部19は、第2区画室6と第3区画室7とに開口する第2開口部36と、この第2開口部36を開閉する第2シャッタ37とで構成されている。
【0043】
図1に示すように、上記第1区画室5内には、上記各出庫用コンベヤ17の他端側から上記第1開閉部18へ通じる直線状の第1搬送経路20と、この第1搬送経路20に沿って往復走行して物品2をパレット16と共に支持搬送する1台の第1走行台車21とが設けられている。尚、上記各出庫用コンベヤ17の他端と第1走行台車21との間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成している。
【0044】
また、図12に示すように、上記第2区画室6には、第1開閉部18から第2区画室6内を通って第2開閉部19へ通じかつ平面視L状に屈曲した第2搬送経路22と、この第2搬送経路22に沿って物品2をパレット16と共に搬送する第2搬送装置23とが設けられている。尚、上記第1開閉部18を通して、第1走行台車21と第2搬送装置23との間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成している。また、図13,図14に示すように、上記第2搬送装置23には、閉状態の第1および第2シャッタ35,37の下方を遮蔽する遮蔽板109,110がそれぞれ設けられている。
【0045】
図1に示すように、上記第3区画室7には、複数の第3開閉部25と、上記第2開閉部19から各第3開閉部25へ通じる搬送経路に沿って物品2をパレット16と共に搬送する第3搬送手段42と、物品2をパレット16と共にグループ別けして順序整列した状態で仮置き(一時保管)する保管部24とが設けられている。
【0046】
上記第3搬送手段42は、保管部24に保管されている物品2をパレット16と共に第3開閉部25の側へ搬送する複数の保管用搬送装置26と、上記第2開閉部19から各保管用搬送装置26の一端側へ通じる一方の搬送経路27に沿って往復走行して物品2をパレット16と共に支持搬送する1台の第2走行台車28と、各保管用搬送装置26の他端側と各第3開閉部25との間に形成された他方の搬送経路29に沿って往復走行して物品2をパレット16と共に支持搬送する1台の第3走行台車30とが設けられている。
【0047】
尚、図15,図16に示すように、上記第3開閉部25は、第3区画室7と第4区画室8とに開口する第3開口部38と、この第3開口部38を開閉する第3シャッタ39とで構成されている。また、図12に示すように、上記第2開閉部19を通して、第2搬送装置23と第2走行台車28との間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成し、さらに、図1に示すように、第2走行台車28と各保管用搬送装置26の一端との間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成している。
【0048】
上記第4区画室8は、上記第3区画室7と作業区画10との間に複数形成されている。図15,図16に示すように、上記第3区画室7と各第4区画室8とは第3開閉部25を介して連通し、各第4区画室8と作業区画10とは第4開閉部31を介して連通している。上記各第4区画室8内には、物品2をパレット16と共に第3開閉部25から第4開閉部31へ搬送する第4搬送装置32が設けられている。尚、上記第4開閉部31は、第4区画室8と作業区画10とに開口する第4開口部40と、この第4開口部40を開閉する第4シャッタ41とで構成されている。また、上記第3開閉部25を通して、第3走行台車30と第4搬送装置32との間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成している。尚、上記第4搬送装置32には、閉状態の第3シャッタ39の下方と第3区画室7の側壁との間を遮蔽する遮蔽部材111が設けられている。
【0049】
また、図1に示すように、上記第5区画室9は第1区画室5と第3区画室7との間に設けられており、第5区画室9と第3区画室7とは第5開閉部44を介して連通し、第5区画室9と第1区画室5とは第6開閉部45を介して連通している。図17に示すように、第5区画室9には、第5開閉部44から第5区画室9内を通って第6開閉部45へ通じかつ平面視L状に屈曲した第5搬送経路46と、この第5搬送経路46に沿って物品2をパレット16と共に搬送する第5搬送装置47とが設けられている。
【0050】
尚、上記第5開閉部44は、第3区画室7と第5区画室9とに開口する第5開口部48と、この第5開口部48を開閉する第5シャッタ49とで構成されている。また、第6開閉部45は、第5区画室9と第1区画室5とに開口する第6開口部50と、この第6開口部50を開閉する第6シャッタ51とで構成されている。
【0051】
上記図13,図14,図16に示すように、各シャッタ35,37,39,41,49,51はそれぞれ、柔軟なシート状に構成されており、巻取装置54によって巻上げおよび送り出されることにより上下方向に開閉する。また、図12,図14,図17に示すように、上記第2開閉部19と第5開閉部44とにはそれぞれ、エアカーテン装置55,56が第2および第5シャッタ37,49と併設されている。上記これらエアカーテン装置55,56は、上方から下方へ空気を吹き出して気流の層を形成し、この気流の層で空気の相互侵入を防止するものである。
【0052】
また、図1に示すように、上記作業区画10は、第4開閉部31から搬出された物品2をパレット16と共に積載して運搬するトラック58が出入り可能に構成されている。
【0053】
上記第1および第3区画室5,7内には、昆虫類を引き寄せて駆除する殺虫灯61a〜61cが設けられている。また、上記作業区画10内の天井部には、昆虫類の嫌うオレンジ色の光を発生させて昆虫類を退散させる嫌虫灯66が複数設けられている。さらに、第1区画室5内の天井部には、昆虫類の嫌うオレンジ色の光を発生させて昆虫類を退散させるナトリウム灯67が複数設けられている。
【0054】
図18に示すように、上記第1区画室5は1階の出庫専用階3から2階の入庫専用階4にわたって設けられており、入庫専用階4には、入庫専用の第2〜第4区画室70〜72が設けられている。上記第1区画室5と第2区画室70とは第1開閉部73を介して連通し、第2区画室70と第3区画室71とは第2開閉部74を介して連通し、第3区画室71と第4区画室72とは第3開閉部75を介して連通し、第4区画室72と作業区画10とは第4開閉部76を介して連通している。
【0055】
上記第2および第3区画室70,71内には、第3区画室71から第2区画室70へ物品2をパレット16と共に搬送する第6搬送装置77が設けられており、また、第3および第4区画室71,72内には、第4区画室72から第3区画室71へ物品2をパレット16と共に搬送する第7搬送装置78が設けられている。尚、上記第6搬送装置77と第7搬送装置78との間で物品2をパレット16と共に受け渡し可能に構成している。
【0056】
また、上記第1〜第4開閉部73〜76は、出庫専用階3のものと同様に、開口部と開閉自在な各シャッタ82〜85とで構成されている。また、第1区画室5内において、入庫専用階4に相当する高さには、複数の入庫用コンベヤ79と、直線状の第8搬送経路80に沿って往復走行して物品2をパレット16と共に支持搬送する1台の第8走行台車81とが設けられている。
【0057】
上記第1区画室5には、室内の気圧を外気圧(大気圧)よりも高く維持する換気手段が設けられている。図1〜図3に示すように、上記換気手段は、外気を吸入して第1区画室5の室内へ供給する10台(複数台)の給気ファン87(給気手段の一例)と、第1区画室5内の空気を室外へ排出する6台(複数台)の排気ファン88(排気手段の一例)とで構成されている。このうち、6台の給気ファン87は第1区画室5の一側壁89に設けられており、残りの4台の給気ファン87は反対側の他側壁90に設けられている。また、上記排気ファン88は第1区画室5の屋根91に設けられている。
【0058】
図4,図5に示すように、上記給気ファン87は、直角方向に屈曲した流路を有するカバー体62と、カバー体62の入口側に取付けられた角筒状のフィルタボックス63と、上記カバー体62の出口側内部に設けられかつモータで回転するファン本体64と、上記フィルタボックス63の内部に設けられたフィルタ65とで構成されている。
【0059】
また、図3に示すように、排気ファン88は、上下方向の流路を有する筒状のカバー体68と、上記カバー体68の内部に設けられかつモータで回転するファン本体69とで構成されている。
【0060】
さらに、図2に示すように、上記第1区画室5の他側壁90には、第1区画室5内の気圧を外部へ逃がすダンパー装置92(内圧調整手段の一例)が3台設けられている。これらダンパー装置92は、図6に示すように、風路93を有する四角枠状のケース94と、このケース94内に上下3枚(上下複数枚)設けられた回動自在な開閉板95と、これら開閉板95を一括して回動させるモータ等の駆動装置96とで構成されている。
【0061】
また、図2に示すように、一側壁89に設けられた6台の給気ファン87は2台1組としてA〜Cの3グループに分けられており、さらに、他側壁90に設けられた4台の給気ファン87をDグループとする。また、図3に示すように、排気ファン88は3台1組としてEグループとFグループとに分けられている。
【0062】
また、図2に示すように、上記第1区画室5内には、室内の気圧を検出する室内気圧検出器107と、室内の湿度を検出する室内湿度検出器97と、室内の温度を検出する室内温度検出器98とが設けられている。さらに、第1区画室5の外部には、室外の湿度(外気湿度)を検出する室外湿度検出器99と、室外の温度(外気温度)を検出する室外温度検出器100と、室外の気圧を検出する室外気圧検出器112とが設けられている。
【0063】
上記給気ファン87と排気ファン88とダンパー装置92との運転および停止は制御手段101によって制御され、この際、図7に示すように、制御手段101は、上記各検出器97〜100により検出された湿度や温度に基づいて、運転する給気ファン87と排気ファン88との台数を上記A〜Fグループ単位で制御するとともに、上記室内気圧検出器107により検出された気圧に基づいて、ダンパー装置92を制御する。
【0064】
尚、図10に示すように、上記制御手段101によって、以下の3種類の運転パターンが実行される。
運転パターン▲1▼・・・給気ファン87を2台運転するとともに、排気ファン88を全て停止する。
運転パターン▲2▼・・・給気ファン87を6台運転するとともに、排気ファン88を3台運転する。
運転パターン▲3▼・・・給気ファン87を全て運転するとともに、排気ファン88を全て運転する。
【0065】
また、図2,図8に示すように、第1区画室5内には操作盤102が設置され、この操作盤102には、制御手段101によって自動運転が実行される自動運転スイッチ105と、上記制御手段101によって運転される給気ファン87を、AグループとBグループとCグループとのいずれかに切り替える切替スイッチ103(切替手段の一例)とが設けられている。
【0066】
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、自動倉庫11の棚12に収納されている物品2をパレット16と共に出庫専用階3から出庫する場合、先ず、物品2は、パレット16と共に、スタッカクレーン14によって収納部15から取り出され、スタッカクレーン14から出庫用コンベヤ17を経て第1走行台車21へ渡される。上記第1走行台車21は、第1搬送経路20に沿って走行し、物品2をパレット16と共に第1開閉部18の手前まで搬送する。
【0067】
この際、図12,図13に示すように、上記第1開閉部18の第1シャッタ35が開いて、第1区画室5と第2区画室6とが連通する。そして、上記物品2はパレット16と共に、第1走行台車21から第2搬送装置23に渡されるとともに、第1開閉部18の第1開口部34を通過し、第2搬送装置23によって第2開閉部19に向かって搬送される。これにより、物品2はパレット16と共に第1区画室5から第2区画室6へ移送され、その後、第1開閉部18の第1シャッタ35が閉じるとともに、第2開閉部19の第2シャッタ37が開き、物品2はパレット16と共に、第2開閉部19の第2開口部36を通過して第2搬送装置23から第2走行台車28に渡される。
【0068】
これにより、物品2はパレット16と共に第2区画室6を通過して第3区画室7へ移送され、その後、第2開閉部19の第2シャッタ37が閉じる。そして、図1に示すように、上記第2走行台車28は、一方の搬送経路27に沿って走行し、物品2をパレット16と共に所定の保管用搬送装置26の上流側まで搬送する。
【0069】
その後、物品2はパレット16と共に、第2走行台車28から所定の保管用搬送装置26の上流端(一端側)へ渡される。このようにして、物品2はパレット16と共に第3区画室7の保管用搬送装置26上で仮置き(一時保管)される。尚、保管用搬送装置26上に仮置きされた先行の物品2とパレット16は、後続の物品2とパレット16が保管用搬送装置26の上流側に到着する度に、順次、保管用搬送装置26によって下流側へ搬送されていく。
【0070】
その後、物品2はパレット16と共に、保管用搬送装置26の下流端(他端側)から第3走行台車30に渡される。上記第3走行台車30は、他方の搬送経路29に沿って走行し、物品2をパレット16と共に所定の第3開閉部25の手前まで搬送する。その後、図15,図16に示すように、所定の第3開閉部25の第3シャッタ39が開き、物品2はパレット16と共に、第3走行台車30から第3開閉部25の第3開口部38を通って、第4搬送装置32に渡される。
【0071】
これにより、物品2はパレット16と共に、第3区画室7から第4区画室8へ移送され、その後、第3開閉部25の第3シャッタ39が閉じる。上記のようにして、物品2をパレット16と共に出庫する際、前以って、出庫すべき物品2をパレット16と共に第3区画室7に仮置きするとともに、出庫すべき物品2を2枚のパレット16と共に第4区画室8にも仮置きした状態にする。
【0072】
その後、図1に示すように、作業区画9にトラック58が到着すると、所定の第4開閉部31の第4シャッタ41が開き、所定の第4区画室8内の第4搬送装置32の下流端にある物品2がパレット16と共に、フォークリフト108によって持ち上げられ、所定の第4開閉部31から作業区画9内に取り出され、トラック58の荷台に積載される。その後、上記所定の第4区画室8内の第4搬送装置32が作動して、第4搬送装置32の上流端の物品2がパレット16と共に下流端へ搬送され、フォークリフト108によってトラック58の荷台に積載される。
【0073】
このようにして、所定の第4区画室8内が空になると、第4開閉部31の第4シャッタ41が閉じ、所定の第4区画室8に対応する所定の第3開閉部25の第3シャッタ39が開き、上記保管用搬送装置26上の物品2がパレット16と共に、第3走行台車30に渡されて搬送され、その後、第3走行台車30から上記所定の第3開閉部25の第3開口部38を通って、上記所定の第4区画室8内の第4搬送装置32上に渡される。その後、同様にして、所定の第4区画室8内の物品2はパレット16と共に、フォークリフト108によって作業区画9内に取り出され、トラック58の荷台に積載される。
【0074】
このような出庫手順を繰り返して、物品2がパレット16と共にトラック58の荷台に満載されると、トラック58が発進して物品2をパレット16と共に出荷する。
【0075】
上記のように、物品2をパレット16と共に出庫する場合、図16に示すように、出庫専用階3の第3開閉部25の第3シャッタ39と第4開閉部31の第4シャッタ41とのいずれか一方が開いている時は、他方が閉じており、上記第3シャッタ39と第4シャッタ41とが同時に開くことはないため、昆虫類や埃等の異物が作業区画9から第4区画室8を通って第3区画室7内へ侵入することは困難となる。
【0076】
さらに、万一、上記のような異物が第3区画室7内へ侵入した場合でも、上記異物は、第2区画室6を通過しない限り、第1区画室5内に侵入することができない。この際、図12に示すように、第1開閉部18の第1シャッタ35と第2開閉部19の第2シャッタ37とのいずれか一方が開いている時は、他方が閉じており、上記第1シャッタ35と第2シャッタ37とが同時に開くことはないため、昆虫類や埃等の異物が第3区画室7内から第2区画室6内を通って第1区画室5内へ侵入することは一層困難となる。
【0077】
また、図14に示すように、第2開閉部19の第2シャッタ37が開いている間は、エアカーテン装置55が作動して、第2開口部36にエアカーテン装置55による気流の層が形成され、これにより、第2区画室6と第3区画室7との空気の相互侵入が防止される。したがって、異物(空気中に浮遊している埃や空気中を飛んでいる昆虫類等)が第3区画室7内から第2開閉部19を通って第2区画室6と第1区画室5とに侵入することを一層確実に防止することができる。
【0078】
また、物品2をパレット16と共に棚12の収納部15へ入庫する場合、トラック58等によって作業区画9まで運搬されてきた物品2を、パレット16と共に、昇降装置(図示せず)で入庫専用階4(2階)まで上昇させる。そして、入庫専用階4において、物品2をパレット16と共にフォークリフト等で受け取る。その後、図18に示すように、第4開閉部76のシャッタ85が開き、物品2をパレット16と共に第4区画室72内へ搬入する。この際、物品2はパレット16と共に第7搬送装置78の一端部上に支持される。その後、第4開閉部76のシャッタ85が閉じ、第3開閉部75のシャッタ84が開き、第4区画室72と第3区画室71とが第3開閉部75を介して連通する。そして、物品2はパレット16と共に第7搬送装置78によって第4区画室72から第3区画室71へ搬送され、その後、第3開閉部75のシャッタ84が閉じる。そして、上記物品2はパレット16と共に、第7搬送装置78の他端部から第6搬送装置77の一端部へ渡され、第6搬送装置77によって搬送される。
【0079】
この際、第2開閉部74のシャッタ83が開いて、物品2はパレット16と共に、第3区画室71から第2区画室70内へ搬送される。その後、第2開閉部74のシャッタ83が閉じ、第1開閉部73のシャッタ82が開き、物品2はパレット16と共に、第2区画室70の第6搬送装置77から第1開閉部73を通って、第1区画室5の第8走行台車81に渡される。その後、第1開閉部73のシャッタ82が閉じ、第8走行台車81が第8搬送経路80に沿って走行し物品2をパレット16と共に所定の入庫用コンベヤ79の手前まで搬送する。そして、物品2はパレット16と共に、第8走行台車81から所定の入庫用コンベヤ79へ渡されて搬送された後、入庫用コンベヤ79からスタッカクレーン14に移載され、スタッカクレーン14によって所定の棚12の収納部15に収納される。
【0080】
上記のように、物品2をパレット16と共に入庫する場合においても、入庫専用階4の第3開閉部75のシャッタ84と第4開閉部76のシャッタ85とのいずれか一方が開いている時は、他方が閉じており、上記第3開閉部75のシャッタ84と第4開閉部76のシャッタ85とが同時に開くことはないため、昆虫類や埃等の異物が作業区画9から入庫専用階4の第4区画室72を通って第3区画室71内へ侵入することは困難となる。
【0081】
さらに、万一、上記のような異物が入庫専用階4の第3区画室71内へ侵入した場合でも、上記異物は、入庫専用階4の第2区画室70を通過しない限り、第1区画室5内に侵入することができない。この際、第1開閉部73のシャッタ82と第2開閉部74のシャッタ83とのいずれか一方が開いている時は、他方が閉じており、上記第1開閉部73のシャッタ82と第2開閉部74のシャッタ83とが同時に開くことはないため、昆虫類や埃等の異物が入庫専用階4の第3区画室71内から第2区画室70内を通って第1区画室5内へ侵入することは一層困難となる。
【0082】
次に、制御手段101による第1区画室5内の換気について、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、作業者が図8に示す操作盤102の自動運転スイッチ105をオンに切り換えることによって(ステップ−1)、制御手段101による自動運転が以下のように実行される。すなわち、室外湿度検出器99によって検出された外気湿度(室外湿度)が80%よりも低く、かつ、室外温度検出器100によって検出された外気温度(室外温度)が10℃よりも高い場合(ステップ−2)、以下のステップ−3〜7において、第1区画室5の室内の湿度と温度とに基づいて運転パターン▲1▼〜▲3▼のいずれかを実行する。
【0083】
すなわち、室内湿度検出器97によって検出された室内湿度が30%よりも高く、かつ、室内温度検出器98によって検出された室内温度が30℃よりも高く、かつ上記室内温度が外気温度よりも高い場合(ステップ−3)、上記運転パターン▲3▼を実行する(ステップ−4)。これにより、10台全ての給気ファン87と6台全ての排気ファン88とを運転する。
【0084】
これにより、図4に示すように、各給気ファン87のファン本体64が回転し、外部の空気がフィルタボックス63内からカバー体62内を通って第1区画室5内に強制的に供給される。また、図3に示すように、各排気ファン88のファン本体69が回転し、第1区画室5内の空気がカバー体68を通って第1区画室5の外方へ強制的に排出される。
【0085】
この際、給気ファン87の運転台数の方が排気ファン88の運転台数よりも多いため、給気量>排気量となり、第1区画室5の室内の気圧が、約17〜19Pa(ゲージ圧)となって、外気圧(室外の大気圧)よりも高く維持される。これにより、埃や昆虫類等の異物が外部から第1区画室5内へ侵入することを防止することができる。
【0086】
また、上記ステップ−3の条件を満たさず、室内湿度が30%よりも高くかつ室内温度が28℃よりも高くかつ上記室内温度が外気温度よりも高い場合(ステップ−5)、上記運転パターン▲2▼を実行する(ステップ−6)。これにより、6台の給気ファン87と3台の排気ファン88とを運転する。この際、給気ファン87の運転台数の方が排気ファン88の運転台数よりも多いため、給気量>排気量となり、第1区画室5の室内の気圧が、約17〜19Pa(ゲージ圧)となって、外気圧(室外の大気圧)よりも高く維持される。これにより、埃や昆虫類等の異物が外部から第1区画室5内へ侵入することを防止することができる。
【0087】
また、上記ステップ−2の条件のみを満たし、上記ステップ−3の条件と上記ステップ−5の条件とを両方とも満たさない場合、上記運転パターン▲1▼を実行する(ステップ−7)。これにより、2台の給気ファン87を運転するとともに、全ての排気ファン88を停止させる。これにより、給気量>排気量となり、第1区画室5の室内の気圧が、約5〜9Pa(ゲージ圧)となって、外気圧(室外の大気圧)よりも高く維持される。これにより、埃や昆虫類等の異物が外部から第1区画室5内へ侵入することを防止することができる。
【0088】
上記のように、制御手段101は、第1区画室5の室内と室外の湿度と温度とに基づいて、運転する給気ファン87と排気ファン88との台数を増減するため、上記湿度と温度に応じた最適な台数の給気ファン87と排気ファン88とが運転される。したがって、従来のように常時すべての給気ファンと排気ファンとを運転する場合に比べて、省エネルギーを図ることができる。
【0089】
尚、実際には、ステップ−3やステップ−5の条件が満たされるのは、夏の暑い一時期に限られるため、一年を通じての大部分はステップ−7の運転パターン▲1▼が実行される。ここで、上記運転パターン▲1▼は、給気ファン87を2台運転するだけの必要最低限の運転であるため、従来に比べてかなりの省エネルギーになる。
【0090】
また、上記運転パターン▲1▼〜▲3▼のいずれかを実行している際、室内気圧検出器107によって検出された第1区画室5内の気圧が20Pa(ゲージ圧)以上になった場合(ステップ−8)、外気圧(室外の気圧)に関係無く、各ダンパー装置92を開く(ステップ−9)。これにより、図6の仮想線で示すように、各開閉板95が一方へ段階的に回動して風路93が段階的に開かれ、第1区画室5内の気圧が外部へ逃げるため、第1区画室5内の気圧が20Pa(ゲージ圧)以上の過大な圧力に上昇するといった不具合を防止することができる。また、上記ステップ−8において、室内気圧検出器107によって検出された気圧が20Pa(ゲージ圧)よりも低下した場合、各ダンパー装置92を閉じる(ステップ−10)。これにより、図6の実線で示すように、開閉板95が他方へ段階的に回動して風路93が段階的に閉じられ、第1区画室5内の気圧が、外部へ逃げることなく、保持される。
【0091】
さらに、上記ステップ−2の条件を満たさない場合、すなわち、室外湿度検出器99によって検出された外気湿度が80%以上であるか、或いは、室外温度検出器100によって検出された外気温度が10℃以下であるかの少なくともいずれかである場合(両方であってもよい)、室内湿度や室内温度に関係無く、10台全ての給気ファン87と6台全ての排気ファン88とを停止する(ステップ−11)。
【0092】
これにより、80%以上の高い湿度の外気が給気ファン87から第1区画室5の室内へ供給されることはなく、したがって、第1区画室5内の湿度の上昇を防止することができ、第1区画室5の棚12に収納された物品2が結露することを防止することができる。
【0093】
また、10℃以下の低温の外気が給気ファン87から第1区画室5の室内へ供給されることはなく、したがって、第1区画室5内の空気が冷やされて水分が凝縮するのを防止することができ、第1区画室5の棚12に収納された物品2が結露することを防止することができる。
【0094】
また、上記ステップ−7において運転パターン▲1▼を実行する場合、図2に示すように、A〜Cグループのうちのいずれかのグループの2台の給気ファン87を運転する。この際、図8に示すように、操作盤102の切替スイッチ103がAグループに切替えられている場合、Aグループの2台の給気ファン87が運転され、同様に、Bグループに切替えられている場合、Bグループの給気ファン87が運転され、Cグループに切替えられている場合、Cグループの給気ファン87が運転される。さらに、作業者が上記切替スイッチ103を切替えることによって、運転パターン▲1▼で運転される2台の給気ファン87をA〜Cグループのうちのいずれかに切り替えることができる。このように、給気ファン87をA〜Cグループごとに順次切り替えてローテーションさせることによって、A〜Cグループの各給気ファン87の使用頻度のばらつきを減少させることができるため、A〜Cグループのうちの特定のグループの給気ファン87のみが集中して運転されるといったバランスの悪い運転を防止することができる。
【0095】
また、上記ステップ−6において運転パターン▲2▼を実行する場合、図2に示すように、A〜Cグループのうちのいずれかのグループの2台の給気ファン87と、Dグループの4台の給気ファン87と、Eグループの3台の排気ファン88とを運転する。この際、上記と同様に、作業者が上記切替スイッチ103を切替えることによって、運転パターン▲2▼で運転される2台の給気ファン87をA〜Cグループのうちのいずれかに切り替えることができる。これにより、A〜Cグループのうちの特定のグループの給気ファン87のみが集中して運転されるといったバランスの悪い運転を防止することができる。
【0096】
また、図1に示す出庫専用階3の第3区画室7内の気圧と図18に示す入庫専用階4の第3区画室71内の気圧とはそれぞれ大気圧であり、これに対して上記第1区画室5の室内の気圧は大気圧よりも高く維持されている。このため、出庫専用階3の第1シャッタ35(図12参照)や第2シャッタ37(図12参照)が開いた場合、第1区画室5から第2区画室6を通って第3区画室7内へ向かう空気の流れが形成される。これにより、埃や昆虫類等の異物が上記空気の流れに逆らって第3区画室7から第2区画室6を通り第1区画室5へ侵入することを防止し得る。同様に、入庫専用階4の各シャッタ82,83(図18参照)が開いた場合も、第1区画室5から第2区画室70を通って第3区画室71内へ向かう空気の流れが形成され、これにより、埃や昆虫類等の異物が上記空気の流れに逆らって第3区画室71から第2区画室70を通って第1区画室5へ侵入することを防止し得る。
【0097】
尚、上記ステップ−8において、第1区画室5内の気圧が20Pa(ゲージ圧)以上の過大な圧力に上昇するといった不具合を防止することができるため、上記出庫専用階3の第1シャッタ35や第2シャッタ37または入庫専用階4の各シャッタ82,83の開閉等に支障を来すといった不具合を防止することができる。
【0098】
上記実施の形態では、図2に示すように、給気ファン87を10台,排気ファン88を6台,ダンパー装置92を3台設けているが、これら以外の複数台設けてもよい。また、給気ファン87と排気ファン88とのいずれか一方を複数台とし、他方を単数台としてもよい。また、ダンパー装置92を単数台設けてもよい。
【0099】
上記実施の形態では、給気ファン87をA〜Dの4種類のグループに分けているが、4種類以外の複数種類のグループに分けてもよく、また、グループに分けなくてもよい。さらに、排気ファン88をE,Fの2種類のグループに分けているが、2種類以外の複数種類のグループに分けてもよく、また、グループに分けなくてもよい。
【0100】
上記実施の形態では、給気ファン87と排気ファン88とを湿度と温度とに基づいて制御しているが、湿度のみで制御してもよく、あるいは温度のみで制御してもよい。
【0101】
上記実施の形態では、図9に示すように、各ステップ−2,3,5における湿度設定値として、それぞれ外気湿度80%,室内湿度30%という値を用いているが、これらの値に限定されるものではない。同様に、温度設定値として、それぞれ外気温度10℃,室内温度28℃,30℃という値を用いているが、これらの値に限定されるものではない。
【0102】
上記実施の形態では、図9に示すように、ステップ−8において、第1区画室5内の気圧が20Pa(ゲージ圧)以上になった場合、各ダンパー装置92から第1区画室5内の気圧を外部へ逃がしているが、気圧設定値として20Paに限定されるものではない。
【0103】
上記実施の形態では、運転パターン▲2▼を実行する際、図3に示すように、Eグループの3台の排気ファン88を運転しているが、Fグループの3台の排気ファン88を運転してもよい。また、運転する給気ファン87を、切替スイッチ103(切替手段の一例)によって、A〜Cグループのいずれかのグループに切り替えているが、同様に、運転する排気ファン88を、切替スイッチ(切替手段の一例)によって、EグループとFグループとのいずれかのグループに切り替えられるように構成してもよい。
【0104】
上記実施の形態では、切替手段の一例として、図8に示すように、切替スイッチ103を設け、運転パターン▲1▼の際、切替スイッチ103を手動で切り替えることによって、運転する給気ファン87をA〜Cグループのいずれかのグループに切り替えているが、切替手段の別の例として、切替用タイマーを制御手段101に内蔵し、上記切替用タイマーが作動して、一定時間が経過する度に、A〜Cグループのいずれかのグループに順次切り替えられる構成でもよい。また、上記切替用タイマーを用いて、EグループとFグループとのいずれかのグループに切り替えられるように構成してもよい。
【0105】
上記実施の形態では、給気量>排気量として、第1区画室5内の気圧を外気圧(大気圧)よりも高く維持しているが、給気量≒排気量として、第1区画室5内の気圧を外気圧と同等にしてもよい。
【0106】
上記実施の形態では、図9に示すように、ステップ−4,6において、運転パターン▲2▼,▲3▼を実行した際、第1区画室5内の気圧を約17〜19Paにし、さらに、ステップ−7において、運転パターン▲1▼を実行した際、第1区画室5内の気圧を約5〜9Paにしているが、上記約17〜19Paおよび約5〜9Paに限定されるものではない。
【0107】
【発明の効果】
以上のように本第1発明によると、収納区画室の室内と室外の温度や湿度に応じた最適な運転が給気手段と排気手段とに対して行われるため、省エネルギーを図ることができる。
また、収納区画室内の気圧が中間区画室内の気圧よりも高く維持されているため、開閉部が開いた場合、収納区画室内から副室を通って中間区画室内へ向かう空気の流れが形成され、これにより、埃や昆虫類等の異物が、上記空気の流れに逆らって、中間区画室内から副室を通って収納区画室内へ侵入することを防止し得る。
【0108】
本第発明によると、収納区画室の室内と室外の温度や湿度に応じた最適な台数の給気手段と排気手段とがグループごとに運転されるため、従来のように常時すべての給気ファンと排気ファンとを運転する場合に比べて、省エネルギーを図ることができる。
【0109】
本第発明によると、各給気手段又は排気手段の使用頻度のばらつきを減少させることができ、したがって、特定の給気手段や排気手段が集中して運転されるといったバランスの悪い運転を防止することができる。
【0111】
本第発明によると、収納区画室内の物品が結露するのを防止することができる。
本第発明によると、収納区画室の室内の気圧が過大になることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における倉庫設備の出庫専用階の平面図である。
【図2】同、倉庫設備の第1区画室の一部切欠き平面図であり、給気ファンと排気ファンとダンパー装置との配置を示している。
【図3】図2におけるX−X矢視図である。
【図4】同、倉庫設備の給気ファンの一部切欠き側面図である。
【図5】図4におけるX−X矢視図である。
【図6】同、倉庫設備のダンパー装置の断面図である。
【図7】同、倉庫設備の第1区画室の給排気の制御系のブロック図である。
【図8】同、倉庫設備の操作盤の図である。
【図9】同、倉庫設備の制御手段による給排気の制御内容を示すフローチャートである。
【図10】同、倉庫設備の制御手段による給排気の制御条件を示す図である。
【図11】同、倉庫設備で取り扱われる物品の図である。
【図12】同、倉庫設備の第2区画室の拡大平面図である。
【図13】同、倉庫設備の第1開閉部の側面図である。
【図14】同、倉庫設備の第2開閉部の側面図である。
【図15】同、倉庫設備の第4区画室の拡大平面図である。
【図16】同、倉庫設備の第3開閉部と第4開閉部の側面図である。
【図17】同、倉庫設備の第5区画室の拡大平面図である。
【図18】同、倉庫設備の入庫専用階の平面図である。
【図19】従来の倉庫設備の収納区画室の平面図である。
【符号の説明】
1 倉庫設備
2 物品
5 第1区画室(収納区画室)
6 第2区画室(副室)
7 第3区画室(中間区画室)
10 作業区画
19 第2開閉部
87 給気ファン(給気手段)
88 排気ファン(排気手段)
92 ダンパー装置(圧力調整手段)
101 制御手段
103 切替スイッチ(切替手段)

Claims (8)

  1. 物品を収納する収納区画室に、外気を室内へ供給する給気手段と、室内の空気を室外へ排出する排気手段とが設けられ、
    上記給気手段と排気手段とによって収納区画室内の気圧が外気圧と同等又は外気圧よりも高く維持され、
    室内と室外のそれぞれにおける温度又は湿度或いはこれらの組合わせに基づいて、給気手段と排気手段とを駆動制御する制御手段が設けられ、
    上記収納区画室の外部に作業区画が設けられ、
    上記収納区画室と作業区画との間に中間区画室が設けられ、
    収納区画室に連通しかつ中間区画室内に設けられた副室には、中間区画室内に開口する開閉部が形成され、
    上記開閉部を通して物品を収納区画室から出庫又は入庫し、
    収納区画室内の気圧が中間区画室内の気圧よりも高く維持されていることを特徴とする倉庫設備。
  2. 給気手段と排気手段とはそれぞれ、複数台設けられているとともに、複数のグループに分けられており、
    制御手段は給気手段と排気手段とをグループごとに駆動制御することを特徴とする請求項1記載の倉庫設備。
  3. 制御手段は、各グループごとに、グループ内の全ての給気手段又は排気手段を駆動および停止させることを特徴とする請求項2記載の倉庫設備。
  4. 制御手段は、段階的に設定された複数の温度設定値又は湿度設定値に基づいて、駆動させる給気手段と排気手段とを制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の倉庫設備。
  5. 制御手段は、外気湿度が一定値より低くかつ外気温度が一定値より高い場合、室内の温度と湿度とに基づいて、駆動させる給気手段と排気手段とを制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の倉庫設備。
  6. 全ての給気手段と排気手段との中から、制御手段によって駆動される給気手段又は排気手段を時間に応じて切り替える切替手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の倉庫設備。
  7. 制御手段は、外気湿度が一定値以上又は外気温度が一定値以下の場合或いは両者を組合わせた場合、給気手段と排気手段との運転を停止することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の倉庫設備。
  8. 収納区画室に、室内の気圧が一定値よりも上昇した場合、室内の気圧を外部へ逃がす内圧調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の倉庫設備。
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