JP2002145124A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

車両の下部車体構造

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JP2002145124A
JP2002145124A JP2000336802A JP2000336802A JP2002145124A JP 2002145124 A JP2002145124 A JP 2002145124A JP 2000336802 A JP2000336802 A JP 2000336802A JP 2000336802 A JP2000336802 A JP 2000336802A JP 2002145124 A JP2002145124 A JP 2002145124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロアトンネルに沿って車両の前後方向に延び
るトンネルレインフォースメントと、ダッシュパネルに
沿って車幅方向に延びるダッシュロアメンバとを一体の
管状部材で形成することにより、部品点数および組付け
工数の削減を図ることができ、しかもダッシュパネルの
後退方向への荷重を効率的に車体全体で吸収することが
でき、正突時の安全性向上、並びに通常走行時の車体剛
性向上が図れ、かつ車体重量の増加を招くことなくNV
H(ノイズ、振動、連成振動)の低減を図ることができる
車両の下部車体構造の提供を目的とする。 【解決手段】車体のフロアパネル14中央において前後
方向に凸状に延びるフロアトンネル16と、上記フロア
パネル14から立上がって該フロアパネル14と連続し
て延び、車室と車外またはエンジンルームとを仕切るダ
ッシュパネル13を備えた車両の下部車体構造であっ
て、上記フロアトンネル16に沿って前後方向に延びる
トンネルレインフォースメント27aと、上記ダッシュ
パネル13に沿って車幅方向に延びるダッシュロアメン
バ27bとが一体の管状部材27で形成された

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体のフロアパ
ネル中央部において車両前後方向に凸状に延びるフロア
トンネルと、上述のフロアパネルから立上がって該フロ
アパネルと連続して延び、車室と車外またはエンジンル
ームとを仕切るダッシュロアパネルを備えたような車両
の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車体のフロアパネル中央部におい
て車両前後方向に凸状に延びるフロアトンネルの上部ま
たはトンネル内には、車体剛性の向上を図る目的で、ト
ンネルレインフォースメントが設けられ、このトンネル
レインフォースメントとフロアトンネルとの両者で、車
両前後方向に延びる閉断面が形成されている。
【0003】また上述のフロアパネルから上方へ立上が
って該フロアパネルと連続して延び、車室内と車外また
は車室内とエンジンルームを仕切るダッシュロアパネル
には、車体剛性の向上を図る目的で、車幅方向に延びる
ダッシュロアメンバが設けられ、このダッシュロアメン
バとダッシュロアパネルとの両者で、車幅方向に延びる
閉断面が形成されている。
【0004】しかし、上述のトンネルレインフォースメ
ントとダッシュロアメンバとはそれぞれ別部材によって
構成される関係上、部品点数および組付け工数が大とな
るばかりでなく、車両衝突時にダッシュロアパネルの後
退方向への荷重を車体全体で効率的に吸収することが困
難な問題点があった。
【0005】一方、特開平10−218017号公報お
よび特開平11−235963号公報にはハイドロフォ
ーム成形部品を車体の補強部材として用いる構成が開示
されている。
【0006】つまり、前者の特開平10−218017
号公報にはセンタピラーアウタとセンタピラーインナと
の間の閉断面内部にハイドロフォーム成形された補強部
材を配設する構成が開示されており、後者の特開平11
−235963号公報にはキャブサイドのフロントフレ
ームを構成するロッカパネルとフロアサイドパネルとの
間の閉断面内部にハイドロフォーム成形された補強部材
を配設する構造が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにハイドロフ
ォーム成形による補強部材を閉断面の内部に配置する
と、車体剛性が向上する利点がある反面、部品点数が増
加して、組付け工数が大となり、加えて、軽量化が阻害
される問題点があった。
【0008】この発明は、フロアトンネルに沿って車両
の前後方向に延びるトンネルレインフォースメントと、
ダッシュパネルに沿って車幅方向に延びるダッシュロア
メンバとを一体の管状部材で形成することにより、部品
点数および組付け工数の削減を図ることができ、しかも
ダッシュパネルの後退方向への荷重を効率的に車体全体
で吸収することができ、正突時の安全性向上、並びに通
常走行時の車体剛性向上が図れ、かつ車体重量の増加を
招くことなくNVH(noise ノイズ、vibration 振
動、harshess 連成振動)の低減を図ることができる車
両の下部車体構造の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による車両の下
部車体構造は、車体のフロアパネル中央において前後方
向に凸状に延びるフロアトンネルと、上記フロアパネル
から立上がって該フロアパネルと連続して延び、車室と
車外またはエンジンルームとを仕切るダッシュパネルを
備えた車両の下部車体構造であって、上記フロアトンネ
ルに沿って前後方向に延びるトンネルレインフォースメ
ントと、上記ダッシュパネルに沿って車幅方向に延びる
ダッシュロアメンバとが一体の管状部材で形成されたも
のである。
【0010】上記構成のダッシュパネルは、ダッシュロ
アパネルに設定することができる。また上記構成の管状
部材はチューブハイドロフォームにより成形された一体
の管状部材に設定することができるが、この管状部材は
ハイドロフォーム成形部品に限定されるものではない。
【0011】上記構成によれば、上述の管状部材でトン
ネルレインフォースメントとダッシュロアメンバとを一
体形成したので、部品点数および組付け工数の削減を図
ることができる。
【0012】また車幅方向に延びるダッシュロアメンバ
の後部にトンネルレインフオースメントが一体連設され
ているので、ダッシュパネルの後退方向への衝突荷重を
車体全体で効率的に吸収することができ、車両正突時の
安全性向上を図ることができるうえ、通常走行時には車
体剛性の向上を図ることができる。
【0013】さらに上記管状部材のダッシュロアメンバ
でダッシュパネルを補強するので、NVH(ノイズ、振
動、連成振動)の低減を図ることができ、上記ダッシュ
パネルでエンジンルームと車室とを仕切る際には特に有
効である。
【0014】加えて、上述のトンネルレインフォースメ
ントとダッシュロアメンバとを管状部材で構成するの
で、車体重量の増加を招くことなく、上述の各種効果を
得ることができる。
【0015】この発明の一実施態様においては、上記ダ
ッシュロアメンバの車幅方向の端部は、上記ダッシュパ
ネルの車幅方向両端部を上下方向に延びるヒンジピラー
部に接続されたものである。
【0016】上記構成によれば、管状部材のダッシュロ
アメンバをダッシュパネルとヒンジピラー部との双方に
接続したので、車体剛性をさらに高めることができると
共に、NVHをより一層良好に低減させることができ
る。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントおよびダッシュロアメンバ
は、上記フロアパネルの高さより高い位置で上記フロア
トンネル上部と上記ダッシュパネルの高さ方向の中間部
とに取付けられたものである。
【0018】上記構成によれば、トンネルレインフォー
スメントおよびダッシュロアメンバを上述の所定高さ位
置に設定したので、管状部材によるダッシュパネルの補
強が確実となり、加えてNVHをさらに低減させること
ができる。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記ダ
ッシュパネルの車幅方向両端部には上下方向に延びる左
右のヒンジピラー部が設けられ、上記左右のヒンジピラ
ー部相互間にはこれら両者を接続するステアリング支持
メンバが設けられると共に、該ステアリング支持メンバ
の車幅方向中間部と上記トンネルレインフォースメント
との間が上下方向に延びるステー部材によって接続され
たものである。
【0020】上記構成によれば、ステアリング支持メン
バと管状部材のトンネルレインフォースメントとをステ
ー部材にて上下に接続したので、ステアリング支持メン
バの支持剛性の向上を図ることができる。
【0021】この発明の一実施態様においては、上記フ
ロアパネルの車幅方向両側部を車両前後方向に延びるサ
イドシル部が設けられ、上記サイドシル部と上記トンネ
ルレインフォースメントとが車幅方向に延びるフロアク
ロスメンバで接続され、上記フロアクロスメンバは管状
部材によって形成されたものである。
【0022】上記構成によれば、左右のサイドシル部と
フロアパネル中央に位置するトンネルレインフォースメ
ントとを車幅方向に延びる管状部材製のフロアクロスメ
ンバ(いわゆるNo.2クロスメンバ)で接続したので、車
体剛性をさらに向上させることができる。
【0023】この発明の一実施態様においては、上記ト
ンネルレインフォースメントと上記ダッシュロアメンバ
はチューブハイドロフォームにより成形された一体の管
状部材から構成されたものである。
【0024】上記構成によれば、ハイドロフォーム成形
により複雑形状のメンバ(トンネルレインフォースメン
トとダッシュロアメンバ)を高剛性の連続一体部品で構
成することができ、軽量化と組付け性の向上との両立を
図ることができる。
【0025】この発明の一実施態様においては、上記フ
ロアクロスメンバはチューブハイドロフォームにより成
形された一体の管状部材から構成されたものである。上
記構成によれば、ハイドロフォーム成形により複雑形状
のメンバ(フロアクロスメンバ)を高剛性の連続一体部品
で構成することができ、軽量化と組付け性向上との両立
を図ることができる。
【0026】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両の下部車体構造を示し、図1、図
2、図3において車室と車外との間または車室11とエ
ンジンルーム12との間を仕切るダッシュロアパネル1
3を設け、このダッシュロアパネル13の下端部には床
面を構成するフロアパネル14を後方に向けて略水平に
延びるように接合すると共に、ダッシュロアパネル13
の下部前面とフロアパネル14の前部下面との間には車
幅方向に延びるダッシュロアクロスメンバ15を取付け
ている。
【0027】上述のフロアパネル14は中央部において
車両の前後方向に凸状に延びるフロアトンネルとしての
トンネル部16を有すると共に、このフロアパネル14
の車幅方向の両側部には車両の前後方向に延びるサイド
シル部17のサイドシルインナ18が接合されている。
このサイドシルインナ18にはサイドシルアウタ(図示
せず)が接合され、車両の前後方向に延びるサイドシル
閉断面が構成され、また必要に応じてサイドシルインナ
18とサイドシルアウタとの間にはサイドシルレインフ
ォースメントが設けられる。
【0028】ここで、上述のダッシュロアパネル13は
フロアパネル14の前部から上方へ立上がって該フロア
パネル14と連続して延びるパネルであって、このダッ
シュロアパネル13の車幅方向の両端部には上下方向に
延びるヒンジピラー部19が接続されている。
【0029】上述のヒンジピラー部19は図3に示すよ
うにヒンジピラーインナ20とヒンジピラーアウタ21
とを接合して構成され、ヒンジピラーインナ20とヒン
ジピラーアウタ21との間には上下方向に延びるピラー
閉断面22が形成され、ヒンジ部材を介してフロントド
ア24の前端を開閉可能に枢支するものである。
【0030】なお、図3において23はフロントフェン
ダパネル、24はドアアウタパネル25とドアインナパ
ネル26とを備えたフロントドアであり、図中のFは車
両の前方を示し、Rは車両の後方を示す。
【0031】ところで、図1、図3に示すように上述の
トンネル部14に沿って車両の前後方向に延びるトンネ
ルレインフォースメント27aと、ダッシュロアパネル
13の車室11側の面に沿って車幅方向に延びるダッシ
ュロアメンバ部27bとが一体形成された補強部材27
を設けている。
【0032】この補強部材27はパイプ状の高張力鋼板
を用いてトンネルレインフォースメント部27aとダッ
シュロアメンバ27bとをチューブハイドロフォームに
より成形し、これら両者27a,27bを一体に形成し
た管状部材であり、同一構造の補強部材27でドライバ
ーズ側およびパッセンジャーズ側の何れにも適用するこ
とができる。
【0033】しかも、上述の補強部材27はそのダッシ
ュロアメンバ部27bの車幅方向の端部を後方に向けて
一体に屈曲形成し、偏平かつ平板状の取付け部27cを
設け、この取付け部27cをヒンジピラー部19におけ
るヒンジピラーインナ20に取付けるように構成してい
る。
【0034】上述のトンネル部16の左右の上側コーナ
部には図1に示すように車両の前後方向に延びる凹部1
6a,16aが形成され、補強部材27のトンネルレイ
ンフォースメント部27aを断面方形枠状に形成して、
このトンネルレインフォースメント部27aを上述の凹
部16aに溶接手段等により接合して、このトンネルレ
インフォースメント27aの上端部とトンネル部16の
上端面とが略面一状に成るように構成している。ここ
で、上述のトンネルレインフォースメント27aの上端
面はトンネル部16の上端面と面一またはそれ以下の高
さに設定されることが望ましい。
【0035】また、このトンネルレインフォースメント
部27aの前部に連続して車幅方向に延びるダッシュロ
アメンバ部27bは、ダッシュロアパネル13の上下方
向(高さ方向)の中間部に溶接手段等により接合されてい
る。
【0036】つまり、トンネルレインフォースメント部
27aおよびダッシュロアメンバ部27bは、フロアパ
ネル14の高さよりも高い位置で上述のトンネル部16
の上部とダッシュロアパネル13の上下方向の中間部と
に連続して取付けられたものである。
【0037】さらに、上述の補強部材27において平板
状に形成された取付け部27cは図4に示す如くヒンジ
ピラーインナ20に接続されている。すなわち、ヒンジ
ピラーインナ20のピラー閉断面22側に予めナット2
8,28を溶接固定し、複数の締結部材としてのボルト
29,29を上述のナット28,28に締結すること
で、取付け部27cをヒンジピラーインナ20に接続す
べく構成している。この際、上述の取付け部27cは平
板状に形成されているので、取付け性の向上を図ること
ができる。
【0038】一方、図1、図5に示すように左右のヒン
ジピラー部19,19におけるヒンジピラーインナ2
0,20相互間にはサイドブラケット30,30(接合
ブラケット)を介してこれら両者20,20を接続する
ステアリング支持メンバ31が設けられている。このス
テアリング支持メンバ31はパイプ部材により構成され
ダッシュロアパネル13の車室11側において車幅方向
に延びるメンバである。
【0039】このステアリング支持メンバ31の車幅方
向中間部におけるトンネル部16と対応する部分と、補
強部材27のトンネルレインフォースメント27aとの
間は、断面がコ字状で、かつ上下方向に延びるステー部
材32によって互に連結されている。
【0040】この実施例ではステー部材32の上部とス
テアリング支持メンバ31とを溶接固定し、ステー部材
32の下部とトンネルレインフォースメント27aとは
タッピングネジ33で接続されているが、ステー部材3
2の上部および下部をステアリング支持メンバ31とト
ンネルレインフォースメント27aに対してそれぞれ溶
接固定すべく構成してもよい。
【0041】このように図1〜図5で示した実施例の車
両の下部車体構造は、車体のフロアパネル14中央にお
いて前後方向に凸状に延びるトンネル部16と、上記フ
ロアパネル14から立上がって該フロアパネル14と連
続して延び、車室11と車外またはエンジンルーム12
とを仕切るダッシュロアパネル13を備えた車両の下部
車体構造であって、上記トンネル部16に沿って前後方
向に延びるトンネルレインフォースメント部27aと、
上記ダッシュロアパネル13に沿って車幅方向に延びる
ダッシュロアメンバ部27bとが一体の管状部材(補強
部材27参照)で形成されたものである。
【0042】この構成によれば、上述の管状部材(補強
部材27参照)でトンネルレインフォースメント部27
aとダッシュロアメンバ部27bとを一体形成したの
で、部品点数および組付け工数の削減を図ることができ
る。
【0043】また車幅方向に延びるダッシュロアメンバ
部27bの後部にトンネルレインフォースメント部27
aが一体連設されているので、ダッシュロアパネル13
の後退方向への衝突荷重を車体全体で効率的に吸収する
ことができ、車両正突時の安全性向上を図ることができ
るうえ、通常走行時には上記補強部材27にて車体剛性
の向上を図ることができる。
【0044】さらに上記管状部材(補強部材27参照)の
ダッシュロアメンバ部27bでダッシュロアパネル13
を補強するので、NVH(ノイズ、振動、連成振動)の低
減を図ることができ、上記ダッシュロアパネル13でエ
ンジンルーム12と車室11とを仕切る際には特に有効
である。
【0045】加えて、上述のトンネルレインフォースメ
ント部27aとダッシュロアメンバ部27bとを管状部
材(補強部材27参照)で構成するので、車体重量の増加
を招くことなく、上述の各種効果を得ることができる。
【0046】また、上記ダッシュロアメンバ部27bの
車幅方向の端部(平板状の取付け部27c参照)は、上記
ダッシュロアパネル13の車幅方向両端部を上下方向に
延びるヒンジピラー部19に接続されたものであるか
ら、管状部材(補強部材27参照)のダッシュロアメンバ
をダッシュロアパネル13とヒンジピラー部19との双
方に接続できて、車体剛性をさらに高めることができる
と共に、NVHをより一層良好に低減させることができ
る。
【0047】さらに、上記トンネルレインフォースメン
ト部27aおよびダッシュロアメンバ部27bは、上記
フロアパネル14の高さより高い位置で上記トンネル部
16の上部と上記ダッシュロアパネル13の高さ方向の
中間部とに取付けられたものである。
【0048】このように、トンネルレインフォースメン
ト部27aおよびダッシュロアメンバ部27bを上述の
所定高さ位置に設定したので、管状部材(補強部材27
参照)によるダッシュロアパネル13の補強が確実とな
り、加えてNVHをさらに低減させることができる。
【0049】加えて、上記ダッシュロアパネル13の車
幅方向両端部には上下方向に延びる左右のヒンジピラー
部19,19が設けられ、上記左右のヒンジピラー部1
9,19相互間にはこれら両者を接続するステアリング
支持メンバ31が設けられると共に、該ステアリング支
持メンバ31の車幅方向中間部と上記トンネルレインフ
ォースメント部27aとの間が上下方向に延びるステー
部材32によって接続されたものである。
【0050】このように、ステアリング支持メンバ31
と管状部材(補強部材27参照)のトンネルレインフォー
スメント部27aとをステー部材32にて上下に接続し
たので、ステアリング支持メンバ31の支持剛性の向上
を図ることができる。
【0051】しかも、上記トンネルレインフォースメン
ト部27aと上記ダッシュロアメンバ部27bはチュー
ブハイドロフォームにより成形された一体の管状部材
(補強部材27参照)から構成されたものであるから、ハ
イドロフォーム成形により複雑形状のメンバ(トンネル
レインフォースメント部27aとダッシュロアメンバ部
27b)を高剛性の連続一体部品で構成することがで
き、また断面形状、板厚および強度を自由かつ任意に設
定することも可能で、軽量化と組付け性の向上との両立
を図ることができる。
【0052】図6〜図9は車両の下部車体構造の他の実
施例を示し、この実施例では図1〜図5で示した先の実
施例の構造に加えて、フロアパネル14の車幅方向両側
部において車両の前後方向に延びるサイドシル部17の
左右のサイドシルインナ18,18と前述の補強部材2
7におけるトンネルレインフォースメント27a,27
aとを、車幅方向に延びるフロアクロスメンバ35(い
わゆるNo.2クロスメンバに相当)で接続したものであっ
て、このフロアクロスメンバ35はパイプ状の高張力鋼
板を用いてチューブハイドロフォームにより成形された
管状部材で構成している。
【0053】上述のフロアクロスメンバ35はフロアパ
ネル14の左右の上面に沿う水平部35a,35aと、
この水平部35aの車幅方向中間部からトンネル部16
の傾斜面に沿って斜め上方に立上がるスラント部35
b,35bと、左右のスラント部35b,35bの上端
相互を連設して、略面一状各要素27a,16の上面上
部に位置するトップデッキ部35cとを有し、これらの
各要素35a,35b,35cをハイドロフォーム成形
により一体形成したものである。
【0054】ここで、上述のフロアクロスメンバ35に
おける水平部35aは図9に示すように断面方形枠状に
形成され比較的大きい閉断面を有し、トップデッキ部3
5cは図8に示すように偏平に形成され、その閉断面が
最小に設定されて、トップデッキ部35cを含むトンネ
ル部16の全高を可及的低く設定するように構成されて
いる。また上述のスラント部35bはその下部から上部
にかけて閉断面が連続して順次小さくなるように構成さ
れている。
【0055】而して、上述のフロアクロスメンバ35の
水平部35aとフロアパネル14とを溶接手段にて接合
すると共に、トップデッキ部35cとトンネル部16上
面およびトンネルレインフォースメント部27aとを同
様に溶接手段にて接合し、さらにフロアクロスメンバ3
5の車幅方向両端部とサイドシル部17のサイドシルイ
ンナ18とを溶接手段(例えばレーザ溶接)にて接合した
ものである。
【0056】このように図6〜図9で示した実施例の車
両の下部車体構造は、図1〜図5で示した先の実施例の
構成と併せて、上記フロアパネル14の車幅方向両側部
を車両前後方向に延びるサイドシル部17,17が設け
られ、上記サイドシル部17,17と上記トンネルレイ
ンフォースメント部27a,27aとが車幅方向に延び
るフロアクロスメンバ35で接続され、上記フロアクロ
スメンバ35は管状部材によって形成されたものであ
る。
【0057】このように、左右のサイドシル部17,1
7とフロアパネル14中央に位置するトンネルレインフ
ォースメント部27a,27aとを車幅方向に延びる管
状部材製のフロアクロスメンバ35(いわゆるNo.2クロ
スメンバ)で接続したので、車体剛性をさらに向上させ
ることができる。
【0058】しかも、上記フロアクロスメンバ35はチ
ューブハイドロフォームにより成形された一体の管状部
材から構成されたものであるから、ハイドロフォーム成
形により複雑形状のメンバ(フロアクロスメンバ35)を
高剛性の連続一体部品で構成することができ、また断面
形状、板厚および強度を自由かつ任意に設定することも
可能であって、軽量化と組付け性向上との両立を図るこ
とができる。
【0059】この図6〜図9で示す実施例においても、
その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様
であるから、図6〜図9において前図と同一の部分には
同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0060】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のフロアトンネルは、実施例のトン
ネル部16に対応し、以下同様に、ダッシュパネルは、
ダッシュロアパネル13に対応し、管状部材は、補強部
材27に対応し、トンネルレインフォースメントは、ト
ンネルレインフォースメント部27aに対応し、ダッシ
ュロアメンバは、ダッシュロアメンバ部27bに対応
し、ダッシュロアメンバの車幅方向の端部は、取付け部
27cに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、フロアトンネルに沿
って車両の前後方向に延びるトンネルフォースメント
と、ダッシュパネルに沿って車幅方向に延びるダッシュ
ロアメンバとを一体の管状部材で形成したので、部品点
数および組付け工数の削減を図ることができ、しかもダ
ッシュパネルの後退方向への荷重を効率的に車体全体で
吸収することができ、正突時の安全性向上、並びに通常
走行時の車体剛性向上が図れ、かつ車体重量の増加を招
くことなくNVH(ノイズ、振動、連成振動)の低減を図
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両の下部車体構造を示す斜視図。
【図2】 図1のA−A線矢視断面図。
【図3】 図1のB−B線矢視断面図。
【図4】 図3の要部拡大断面図。
【図5】 図1のC−C線矢視断面図。
【図6】 本発明の車両の下部車体構造の他の実施例を
示す斜視図。
【図7】 図6のD−D線矢視断面図。
【図8】 図6のE−E線に沿う管状部材の断面図。
【図9】 図6のG−G線に沿う管状部材の断面図。
【符号の説明】
11…車室 12…エンジンルーム 13…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル) 14…フロアパネル 16…トンネル部(フロアトンネル) 17…サイドシル部 19…ヒンジピラー部 27…補強部材(管状部材) 27a…トンネルレインフォースメント部(トンネルレ
インフォースメント) 27b…ダッシュロアメンバ部(ダッシュロアメンバ) 27c…取付け部 31…ステアリング支持メンバ 32…ステー部材 35…フロアクロスメンバ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のフロアパネル中央において前後方向
    に凸状に延びるフロアトンネルと、上記フロアパネルか
    ら立上がって該フロアパネルと連続して延び、車室と車
    外またはエンジンルームとを仕切るダッシュパネルを備
    えた車両の下部車体構造であって、上記フロアトンネル
    に沿って前後方向に延びるトンネルレインフォースメン
    トと、上記ダッシュパネルに沿って車幅方向に延びるダ
    ッシュロアメンバとが一体の管状部材で形成された車両
    の下部車体構造。
  2. 【請求項2】上記ダッシュロアメンバの車幅方向の端部
    は、上記ダッシュパネルの車幅方向両端部を上下方向に
    延びるヒンジピラー部に接続された請求項1記載の車両
    の下部車体構造。
  3. 【請求項3】上記トンネルレインフォースメントおよび
    ダッシュロアメンバは、上記フロアパネルの高さより高
    い位置で上記フロアトンネル上部と上記ダッシュパネル
    の高さ方向の中間部とに取付けられた請求項1または2
    記載の車両の下部車体構造。
  4. 【請求項4】上記ダッシュパネルの車幅方向両端部には
    上下方向に延びる左右のヒンジピラー部が設けられ、上
    記左右のヒンジピラー部相互間にはこれら両者を接続す
    るステアリング支持メンバが設けられると共に、該ステ
    アリング支持メンバの車幅方向中間部と上記トンネルレ
    インフォースメントとの間が上下方向に延びるステー部
    材によって接続された請求項1,2または3記載の車両
    の下部車体構造。
  5. 【請求項5】上記フロアパネルの車幅方向両側部を車両
    前後方向に延びるサイドシル部が設けられ、上記サイド
    シル部と上記トンネルレインフォースメントとが車幅方
    向に延びるフロアクロスメンバで接続され、上記フロア
    クロスメンバは管状部材によって形成された請求項1,
    2,3または4記載の車両の下部車体構造。
  6. 【請求項6】上記トンネルレインフォースメントと上記
    ダッシュロアメンバはチューブハイドロフォームにより
    成形された一体の管状部材から構成された請求項1,
    2,3または4記載の車両の下部車体構造。
  7. 【請求項7】上記フロアクロスメンバはチューブハイド
    ロフォームにより成形された一体の管状部材から構成さ
    れた請求項5記載の車両の下部車体構造。
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