JP2002144205A - 研磨装置及び光学部材の製造方法 - Google Patents

研磨装置及び光学部材の製造方法

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JP2002144205A
JP2002144205A JP2000346417A JP2000346417A JP2002144205A JP 2002144205 A JP2002144205 A JP 2002144205A JP 2000346417 A JP2000346417 A JP 2000346417A JP 2000346417 A JP2000346417 A JP 2000346417A JP 2002144205 A JP2002144205 A JP 2002144205A
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JP
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polishing
lens
dish
plate
polished
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JP2000346417A
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Yasuo Miura
庸雄 三浦
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨効率の良い研磨装置を提供する。 【解決手段】 被研磨物保持装置4は断面がH型をして
おり、その両側の被研磨物取り付け部4aには第1のレ
ンズ3が、4bには第2のレンズ5が、それぞれ保持さ
れている。第1のレンズ3の表面は、第1の研磨皿1の
研磨部に接触するようにされている。第2の研磨皿6
は、研磨面が第2のレンズ5の表面に接触するようにさ
れている。第2の研磨皿6の研磨面と反対側(上部)に
は保持部8が設けられ、その上端面に形成されたネジ継
ぎ手部9に、かんざしピン10の先端部に形成されたネ
ジ部がはまり込んでいる。この状態で第1の研磨皿1を
回転させると共に、かんざしピン10を揺動させる。す
ると、第1の研磨皿1の研磨部とレンズ3の間、及び第
2の研磨皿6の研磨部とレンズ5の間にそれぞれ相対運
動が起こり、レンズ3の研磨とレンズ5の研磨が同時に
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被研磨物(レンズ
等)を研磨するときに用いる研磨装置、およびこの研磨
装置を用いた光学部材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ等の光学部材の製造には、その表
面の研磨工程が不可欠である。例えば、レンズを製造す
る場合、まず始めにカーブジェネレータと呼ばれる切削
装置により、その表面が所定の曲率を持つように加工す
る。この状態では表面の粗さが非常に粗いので、その
後、ダイヤモンドラッピングと呼ばれる研磨工程によ
り、その表面を研磨して平滑なものとしている。
【0003】図2にこのような研磨装置の1例を示す。
研磨すべき被研磨物であるレンズ14の曲率に合わせた
曲率を有する研磨皿11の曲面部には、ダイヤモンドペ
レット等の研磨材12が固着されている。レンズ14は
レンズホルダ13に、松脂等の後で剥離することが可能
な接着剤等を用いて接着されている。
【0004】レンズホルダ13には、その中心部に保持
部13aが設けらており、保持部13aの上端平面部に
は、半球状の凹部である球面軸受部13bが設けられて
いる。この球面軸受部13bには、先端に球状部を有す
るかんざしピン15が嵌りこんでいる。なお、図2は、
中心軸を通る縦断面図であり、各部材は、研磨材12を
除いて中心軸に対して回転対称となっている。
【0005】図2に示すような状態で、研磨皿11を中
心軸の周りに回転させると同時に、かんざしピン15を
揺動させる。すると、研磨皿11の研磨材12とレンズ
14の間に相対運動が発生して研磨が行われる。この
間、かんざしピン15を下方に押し付けることにより、
研磨材12とレンズ14間に圧力が加えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般にレンズ等の光学
部材を研磨する場合には、その両面の研磨が必要であ
る。図2に示すような従来の研磨装置による研磨では、
片面の研磨しかできないため、両面を加工するのに2回
の研磨工程を要していた。また、研磨には粗研磨と精密
研磨が必要であるが、従来の研磨装置ではその一方しか
できないため、2回の研磨工程が必要であった。そのた
め、研磨工程に長時間を要するという問題点があった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、研磨効率の良い研磨装置、及びそれを使用した
光学部材の製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、回転軸の周りに回転する第1の研磨皿
と、両面にそれぞれ被研磨物を保持可能な被研磨物保持
装置と、揺動装置により揺動される第2の研磨皿とを有
してなることを特徴とする研磨装置(請求項1)であ
る。
【0009】本手段においては、まず、被研磨物保持装
置の両面に、それぞれ被研磨物を固定する。そして、最
下部に位置し、研磨面を上方に向けられた第1の研磨皿
の研磨面に、一方の被研磨物の表面を接触させる。そし
て、上側を向いた他方の被研磨物の表面に、下側を向い
た第2の研磨皿の研磨面を接触させる。第2の研磨皿
は、空気等の圧力源により加圧状態となり、第1の研磨
皿との間に、2つの被研磨物と被研磨材保持装置を挟み
込む。
【0010】この状態で、第1の研磨皿を回転させると
共に、第2の研磨皿に揺動運動と回転運動を与える。通
常は、第2の研磨皿に与えられる回転運動は、第1の研
磨皿の回転運動が被研磨材保持装置に伝達されることに
より与えられるが、第2の研磨皿自身を強制回転させる
ような機構を設けてもよい。すると、第1の研磨皿とそ
れに当接する被研磨物の間、及び第2の研磨皿とそれに
当接する研磨材の間で相対運動が発生し、2つの被研磨
物が同時に研磨される。
【0011】このように、本手段によれば、2つの被研
磨物を同時に研磨することができるので、研磨時間を従
来の半分に短縮することができ、研磨効率を大幅に良く
することができる。もちろん、下側の研磨皿に揺動運動
を与え、上側の研磨皿を回転させるようにしてもよい。
【0012】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記第1の研磨皿が精密研磨
用研磨皿であり、前記第2の研磨皿が粗研磨用研磨皿で
あることを特徴とするもの(請求項2)である。
【0013】前記第1の手段においては、第1の研磨皿
が直接回転されている関係上、第1の研磨皿と被研磨物
の相対運動の方が、第2の研磨皿と被研磨物の相対運動
よりも速度が速くなる。本手段においては、この性質を
利用して、相対運動速度が速い第1の研磨皿を精密研磨
用、相対運動速度が遅い第2の研磨皿を粗研磨用に用い
ているので、ほぼ同じ時間で両方の研磨を実施すること
が可能となり、作業効率が良くなる。
【0014】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第2の手段であって、第1の研磨皿が、第2の研磨
皿で粗研磨された被研磨物の精密研磨を行うものである
ことを特徴とするもの(請求項4)である。
【0015】本手段においては、研磨が終わった後、精
密研磨が終わった被研磨物を取り外して、その代わりに
粗研磨を行う被研磨物を取り付ける。そして、被研磨物
保持装置を反転させて第1の研磨皿と第2の研磨皿の間
に挟み込むようにする。これを繰り返すことにより、一
つの被研磨物の粗研磨と精密研磨を効率良く行うことが
可能となる。
【0016】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段から第3の手段のいずれかを用いて表面
を研磨する工程を有してなることを特徴とする光学部材
の製造方法(請求項3)である。
【0017】本手段は、表面の研磨に前記第1の手段か
ら第3の手段のいずれかを用いている他は従来の光学部
材の製造方法と同じである。本手段によれば、効率良く
光学部材の製造を行うことができるので、製作時間が短
く、製造原価の安価な光学部材を製造することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例
を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態
の1例である研磨装置の概要を示す図である。図1にお
いて、1は第1の研磨皿、2は研磨材(ペレット)、3
は第1のレンズ、4は被研磨物保持装置であるワーク保
持継手、4a、4bはワーク貼付皿、5は第2のレン
ズ、6は第2の研磨皿、7は研磨材(ペレット)、8は
保持部、9はネジ継ぎ手部、10はかんざしピンであ
る。図1は、中心軸を含む断面図であり、研磨材2、7
を除く全ての要素は、中心軸に対して回転対称な形状を
有している。
【0019】第1の研磨皿1は最下部に設置され、ダイ
ヤモンドペレット等の研磨材2が取り付けられた研磨面
を上方に向けて配置されている。第1の研磨皿1は、そ
の中心軸の周りに回転されるようになっている。ワーク
保持継手4は断面がH型をしており、その一部である両
側のワーク貼付皿4aには第1のレンズ3が、4bには
第2のレンズ5が、それぞれ松脂等の、後に取り剥がし
が可能な接着剤により接着されて保持されている。第1
のレンズ3の表面は、第1の研磨皿1の研磨部(研磨材
が設けられた面)に接触するようにされている。
【0020】第2の研磨皿6は、ダイヤモンドペレット
等の研磨材7が取り付けられた研磨面を下方に向けて配
置され、研磨面が第2のレンズ5の表面に接触するよう
にされている。第2の研磨皿6の研磨部と反対側(図に
おける上部)には保持部8が設けられ、その上端面に形
成されたネジ継ぎ手部9に、かんざしピン10の先端部
がねじ込まれている。かんざしピンは、研磨皿6、保持
部8と共に回転が可能となっている。
【0021】この状態で第1の研磨皿1を回転させると
共に、かんざしピン10を揺動させる。すると、第1の
研磨皿1の研磨部とレンズ3の間、及び第2の研磨皿6
の研磨部とレンズ5の間にそれぞれ相対運動が起こり、
レンズ3の研磨とレンズ5の研磨が同時に行われる。
【0022】この実施の形態において、第2の研磨皿6
を粗研磨用とし、第1の研磨皿1を精密研磨用とて用
い、第2の研磨皿6で粗研磨したレンズを、第1の研磨
皿1で精密研磨するようにすることが特に好ましい。こ
のようにすれば、研磨が終了した後に、レンズ3を取り
外し、これから粗研磨を行うレンズを代わりに取り付け
て、ワーク保持継手4の上下を逆転させ、レンズ5を第
1の研磨皿1の研磨部に当接させて研磨を行う。これを
繰り返すことにより、効率良く、レンズの粗研磨と精密
研磨を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例である研磨装置の概
要を示す図である。
【図2】従来の研磨装置の1例を示す概要図である。
【符号の説明】
1…第1の研磨皿 2…研磨材(ペレット) 3…第1のレンズ 4…ワーク保持継手 4a、4b…ワーク貼付皿 5…第2のレンズ 6…第2の研磨皿 7…研磨材(ペレット) 8…保持部 9…ネジ継ぎ手部 10…かんざしピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の周りに回転する第1の研磨皿
    と、両面にそれぞれ被研磨物を保持可能な被研磨物保持
    装置と、揺動装置により揺動される第2の研磨皿とを有
    してなることを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の研磨装置であって、前
    記第1の研磨皿が精密研磨用研磨皿であり、前記第2の
    研磨皿が粗研磨用研磨皿であることを特徴とする研磨装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の研磨装置であって、第
    1の研磨皿が、第2の研磨皿で粗研磨された被研磨物の
    精密研磨を行うものであることを特徴とする研磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の研磨装置を用いて表面を研磨する工程を有し
    てなることを特徴とする光学部材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104551923A (zh) * 2013-10-12 2015-04-29 江苏格林视通光学有限公司 一种光学抛光设备的转换接头装置
CN108857780A (zh) * 2018-06-21 2018-11-23 明光康诚伟业机电设备有限公司 一种用于手机摄像头玻璃的打磨装置
CN113458909A (zh) * 2021-06-08 2021-10-01 大连理工大学 一种光学透镜双面抛光方法

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