JP2002130342A - 無励磁作動型電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動型電磁ブレーキ

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JP2002130342A JP2000322156A JP2000322156A JP2002130342A JP 2002130342 A JP2002130342 A JP 2002130342A JP 2000322156 A JP2000322156 A JP 2000322156A JP 2000322156 A JP2000322156 A JP 2000322156A JP 2002130342 A JP2002130342 A JP 2002130342A
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Makoto Saito
誠 齋藤
Masami Nakano
政身 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動部分の摩耗をなくし、その寿命を永くす
るとともに、該制動部分から発生する音をなくし、構造
的に可動部分をなくして簡素化を図る。 【解決手段】 回転軸4に固着される、磁性材からなる
ブレーキ可動部材12と、コイル巻線16を有するヨー
ク部材17からなる電磁ブレーキ本体15と、該電磁ブ
レーキ本体15と前記ブレーキ可動部材12とで形成さ
れる磁気回路中に配設される永久磁石18a,18bと
からなる電磁ブレーキ11であって、前記電磁ブレーキ
本体15と前記ブレーキ可動部材12との間に磁性流体
19a,19bを介在または充填させるとともに、前記
電磁ブレーキ本体15の励磁状態における磁力方向を、
前記永久磁石18a,18bの起磁力の方向と逆方向に
作用させて、前記電磁ブレーキ11を解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無励磁作動型電磁
ブレーキに関し、特に、永久磁石を組み込むとともに、
磁性流体を介してブレーキ動作をさせる無励磁作動型の
電磁ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無励磁作動型電磁ブレー
キとしては、例えば、図5示されるものがある。すなわ
ち、図5において、電磁ブレーキ1は、モータ3の出力
回転軸4に固着される、ブレーキ可動部としてのブレー
キ円板2と、コイル巻線6を有し固定側のヨーク部材7
からなる電磁ブレーキ本体5と、ブレーキライニング材
8aと一体化したアーマチュア8と、該アーマチュア8
を前記電磁ブレーキ本体5から離反させる方向に付勢し
て、ブレーキ作動させるばね9とからなる。(なお、前
記ブレーキライニング材8aは、前記ブレーキ円板2に
一体化されたものもある。)
【0003】前記コイル巻線6の無通電時、前記ばね9
の付勢力により前記アーマチュア8を前記電磁ブレーキ
本体5から離反させるとともに、該アーマチュア8に貼
着されたブレーキライニング材8aを前記ブレーキ円板
2に当接させ、摩擦によって制動力を発生させて、モー
タ3の出力回転軸4にブレーキをかけている。また、前
記コイル巻線6の通電時、前記ばね9の付勢力に抗し
て、前記アーマチュア8を前記電磁ブレーキ本体5に吸
引するとともに、ブレーキライニング材8aを前記ブレ
ーキ円板2から離反させて、前記回転軸4をブレーキか
ら解放させている。
【0004】この電磁ブレーキ1において、前記ヨーク
部材7に2個以上のピン10を立設し、該ピン10を、
前記アーマチュア8に設けられたピン穴8bに係合させ
て、該アーマチュア8を前記ブレーキ円板2とともに回
転を防止するとともに、前記回転軸方向に摺動可能にガ
イドしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の無励磁作動型電磁ブレーキ1にあっては、摩
擦による制動のため、ブレーキライニング材8aの表面
状態の経時変化により制動力が変動するとともに、ブレ
ーキライニング材8aの摩耗による寿命があり、また、
摩擦のため、制動時に音が発生し、また、励磁されて前
記アーマチュア8が吸引されたとき、電磁ブレーキ本体
5側のヨーク部材7に当接して音を発生するという問題
点があった。
【0006】さらに、該アーマチュア8は回転方向にバ
ックラッシュがあるため、電磁ブレーキ1により制動保
持しているとき、回転軸4にガタがある。また特に、励
磁に際し、該電磁ブレーキ1に吸引力を発生する磁気回
路中にある程度(無視できない程度)の空隙があるこ
と、該吸引力と前記ばね9の付勢力との釣り合いを考慮
する必要があること、および空隙の調整が微妙であるこ
となど、磁気回路の設計が非常に複雑になっているいう
問題点があった。
【0007】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、制動部分の摩耗をなく
して、その寿命を永くするとともに、該制動部分から発
生する音をなくすような無励磁作動形電磁ブレーキを提
供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、制動に際し、構造
上、可動部分をなくすとともに、簡素な構造で構成部品
点数が少ない無励磁作動形電磁ブレーキを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、例えばモータの出力回転軸のような
回転軸に固着される、磁性材からなるブレーキ可動部材
と、コイル巻線を有するヨーク部材からなる電磁ブレー
キ本体と、該電磁ブレーキ本体と前記ブレーキ可動部材
とで形成される磁気回路中に配設される永久磁石とから
なる無励磁作動型電磁ブレーキであって、次のとおりで
ある。
【0010】前記電磁ブレーキ本体と前記ブレーキ可動
部材との間に磁性流体を介在または充填させるととも
に、前記電磁ブレーキ本体の励磁状態における磁力方向
を、前記永久磁石の起磁力の方向と逆方向に作用させ
て、前記電磁ブレーキを解除させている。
【0011】前記永久磁石が、前記ブレーキ可動部材側
に配設される電磁ブレーキである。
【0012】前記永久磁石が、前記電磁ブレーキ本体側
に配設される電磁ブレーキである。
【0013】前記磁性流体が充填させる、前記電磁ブレ
ーキ本体と前記ブレーキ可動部材との間の一部に空隙が
形成される電磁ブレーキである。
【0014】磁性材からなるガイドレールと、非磁性材
からなる台車に取り付けられる、コイル巻線を有するヨ
ーク部材からなる電磁ブレーキ本体と、該電磁ブレーキ
本体と前記ガイドレールとで形成される磁気回路中の該
電磁ブレーキ本体に配設される永久磁石とからなり、前
記電磁ブレーキ本体が取り付けられる該台車が、前記ガ
イドレールに、ローラを介して走行自在に配設される無
励磁作動型電磁ブレーキであって、前記電磁ブレーキ本
体と前記ガイドレールとの間に磁性流体を介在させると
ともに、前記電磁ブレーキ本体の励磁状態における磁力
方向を、前記永久磁石の起磁力の方向と逆方向に作用さ
せて、前記電磁ブレーキを解除させている。
【0015】本発明に適用される磁性流体としては、強
磁性体粉末(例えば、10nm程度の微粒子)を溶液
(例えば、有機溶媒)に安定に分散させたコロイド状の
流体で、磁気により連鎖し固体様または固定状態となる
が、許容以上の剪断力が働いても流体同士の連鎖が離れ
るだけであり、磁性体粉そのものは影響されないもので
ある。
【0016】本発明は以上のように構成されているの
で、磁性流体が一定の磁界の下では一定の連鎖による剪
断に対する抗力が発生し、剪断された後も一定の抗力を
発生する。このときの抗力は、制動摩擦力に比べ大きい
ため、電磁ブレーキ全体を小型化することができる。ま
た、磁界の強度により、簡単に前記抗力を調整ができる
とともに、従来の可動部分であるアーマチュアを必要と
しないため、制動時に発生する音は出ない。
【0017】本発明の無励磁作動型電磁ブレーキでは、
前記コイル巻線に直流電流を流し、電磁ブレーキ本体を
励磁状態にしてブレーキを解除しているとき、前記磁性
流体が外部に漏出しないようにするため、その磁気回路
中に微小の磁界を残すように磁界の強度を調整してお
く。この場合、残された前記微小の磁界による該磁性流
体の作用が、回転中の回転軸の負荷にならないようにす
る。なお、残された前記微小の磁界による該磁性流体の
作用が、回転中の回転軸の負荷として、無視できない場
合は、該磁性流体の漏出防止用の被覆を施して、前記微
小の磁界を零にする。
【0018】前記無励磁作動型電磁ブレーキの磁気回路
中に、基本的には空隙がないため、磁気抵抗を低減で
き、磁気設計が簡略化できる。また、従来のものに比べ
て、戻しばねやアーマチュアなどの可動部分がなく、構
造が簡素化でき、部品点数も少なくなっている。なお、
該無励磁作動型電磁ブレーキは、原理的にブレーキをか
ける対象は回転軸に限定されず、構造上、直動機構でも
実現可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。 [第1実施例] 図1は、本発明の無励磁作動型電磁ブ
レーキの第1実施例を示す上半分を断面にした図であ
る。
【0020】図1において、無励磁作動型電磁ブレーキ
11は、モータ3の回転子出力軸4にねじ部材により固
着され、磁性材からなる円板を一体的に形成するブレー
キ可動部としてのブレーキ円板12と、コイル巻線16
を内部に有し固定側の、断面が同心状で二重の環状(環
状に限らず馬蹄形でもよい)のヨーク部材17からなる
電磁ブレーキ本体15と、前記二重の環状の前記ヨーク
部材17に対向し、かつ磁極方向が回転軸4の軸方向で
互いに逆方向で、前記ブレーキ可動部としてのブレーキ
円板12側に同心状に固着された2個の環状の永久磁石
18a,18bと、前記二重の環状のヨーク部材17と
前記環状の永久磁石18a,18bのそれぞれとの当接
面間に、介在または充填された磁性流体19a,19b
とから構成されている。
【0021】前記コイル巻線16の無通電時は、永久磁
石18aから出た磁束は、磁性流体19a→ヨーク17
→磁性流体19b→永久磁石18b→ブレーキ円板12
を通り、再び永久磁石18aに入る磁気回路を形成す
る。該磁気回路が形成され、磁性流体19a,19bが
回転自由な部分と回転が拘束される部分との間に有れ
ば、前記永久磁石18a,18bは磁気回路のどの位置
に配置されていてもよい。
【0022】このように、前記コイル巻線16の無励磁
の時は、前記磁性流体19a,19bは永久磁石18
a,18bの磁束により固体化され、前記ヨーク部材1
7と該永久磁石19a,19bは固定されることにな
り、前記ブレーキ円板12と固着されたモータ3の出力
回転軸4は回転方向に対し、拘束され、すなわちブレー
キがかかる。該回転軸4は前記永久磁石18a,18b
により生じる磁性流体19a,19bの剪断力で回転方
向に拘束、保持される。
【0023】次いで、前記コイル巻線16に直流電流を
供給し励磁状態にして、前記電磁ブレーキ本体15内の
磁力方向を、前記永久磁石18a,18bの起磁力の方
向と逆方向に作用させ、前記磁性流体19a,19bを
通過する磁束を減少させ、すなわち磁界の強さを弱めて
該磁性流体19a,19bの固体化を解除し、電磁ブレ
ーキを解除させる。
【0024】こうして、前記電磁ブレーキ11は、前記
コイル巻線16に通電したときのみ、前記回転軸4は拘
束(ブレーキ)が解除され、非通電のときは拘束される
という、無励磁作動型電磁ブレーキ11を得ることがで
きる。以上は、モータ3の回転軸4に固着された無励磁
作動型電磁ブレーキの実施例であるが、回転自由の軸を
有する機構であれば、前記モータ3に限定されない。
【0025】図2は、前記第1実施例の無励磁作動型電
磁ブレーキの他例を示す上半分を断面にした図である。
図2に示す無励磁作動型電磁ブレーキ21は、図1に対
して、電磁ブレーキ本体25内の、断面が前記二重の環
状のヨーク部材27に対向し、かつ磁極方向が前記軸方
向で互いに逆方向で、該ヨーク部材27側のそれぞれの
部分に、前記2個の環状の永久磁石18a,18bが埋
設されるように固着された例である。そして、前記磁性
流体19a,19bは、前記電磁ブレーキ本体25側の
2個の環状の永久磁石18a,18bのそれぞれと、前
記ブレーキ円板12との当接面間に介在または充填され
ている。該無励磁作動型電磁ブレーキ21の無励磁およ
び励磁のときのそれぞれの動作は、第1実施例と同様で
ある。
【0026】図3は、前記第1実施例の無励磁作動型電
磁ブレーキのさらに他例を示す上半分を断面にした図で
ある。図3に示す無励磁作動型電磁ブレーキ31は、図
2に対して、前記2個の環状の永久磁石18a,18b
のうち、内側永久磁石18aと前記ブレーキ円板12と
の当接面間に、僅かな空隙32が形成された例で、この
空隙32が形成されている部分には、前記磁性流体19
aは介在または充填されていない。該無励磁作動型電磁
ブレーキ31の無励磁および励磁のときのそれぞれの動
作は、第1実施例と同様である。この場合、前記電磁ブ
レーキ本体15内の磁気回路中に前記空隙32があり、
効率は落ちるが、使用する磁性流体の量を少なくできる
という利点がある。
【0027】[第2実施例] 図4は、本発明の無励磁
作動型電磁ブレーキの第2実施例を示す断面図で、直動
機構に実施されるものである。
【0028】図4において、無励磁作動型電磁ブレーキ
41は、磁性材からなる、両側にガイド部材42a,4
2aを有するガイドレール42と、非磁性材からなる台
車43の下に取り付けられる、コイル巻線46を有する
磁性材のヨーク部材47a,47bからなる電磁ブレー
キ本体45と、該電磁ブレーキ本体45と前記ガイドレ
ール42の底部42bとで形成される磁気回路中で、前
記コイル巻線46に巻回され、その磁極方向が軸方向
(図で左右方向)の永久磁石48とからなり、前記電磁
ブレーキ本体45が取り付けられる該台車43が、前記
ガイドレール42a,42a上に、ローラ44,44を
介して走行自在に配設されている。
【0029】前記2個のヨーク部材47a,47bは、
それぞれの一端部が前記永久磁石48のそれぞれの端部
に当接され、該ヨーク部材47a,47bのそれぞれの
他端部は、前記ガイドレール42の底部42bに対向し
て配設されている。そして、前記2個のヨーク部材47
a,47bの、前記ガイドレール42の底部42bとの
対向する面と、該底部42bとの間に、磁性流体49
a,49bが、介在または充填されている。
【0030】前記コイル巻線46の無通電時は、永久磁
石48から出た磁束は、ヨーク部材47a→磁性流体4
9a→ガイドレール42の底部42b→磁性流体49b
→ヨーク部材47b→永久磁石48の経路で磁気回路が
形成される。このように、前記コイル巻線46の無励磁
の時は、前記磁性流体49a,49bは永久磁石48の
磁束により固体化され、前記ヨーク部材47a,47b
と該ガイドレール42の底部42bとは固定されること
になり、前記台車43は前記ガイドレール42に拘束さ
れ、すなわちブレーキがかかる。該台車43は前記永久
磁石48により生じる磁性流体49a,49bの剪断力
で直動方向に拘束、保持される。
【0031】次いで、前記コイル巻線46を励磁して、
前記電磁ブレーキ本体15内の前記永久磁石48の起磁
力の方向と逆方向に作用させ、前記磁性流体49a,4
9bを通過する磁束を減少させ、すなわち磁界の強さを
弱めて該磁性流体49a,49bの固体化を解除して流
体化し、電磁ブレーキを解除させる。このため、前記台
車43は、前記ガイドレール42のガイド部42a,4
2a上に、ローラ44,44を介して自在に走行できる
ようになる。
【0032】なお、本発明の技術は前記実施の形態にお
ける技術に限定されるものではなく、同様な機能を果た
す他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は
前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
無励磁作動形電磁ブレーキによれば、回転軸に固着され
る、磁性材からなるブレーキ可動部材と、コイル巻線を
有するヨーク部材からなる電磁ブレーキ本体と、該電磁
ブレーキ本体と前記ブレーキ可動部材とで形成される磁
気回路中に配設される永久磁石とからなる電磁ブレーキ
であって、前記電磁ブレーキ本体と前記ブレーキ可動部
材との間に磁性流体を介在または充填させるとともに、
前記電磁ブレーキ本体の励磁状態における磁力方向を、
前記永久磁石の起磁力の方向と逆方向に作用させて、前
記電磁ブレーキを解除させるので、制動部分の摩耗をな
くし、その寿命を永くするとともに、該制動部分から発
生する音をなくすことができる。
【0034】また、本発明によれば、制動に際し、構造
上、可動部をなくして簡素な構造となり、その構成部品
点数を少なくすることができるという効果を奏する。
【0035】さらに、本発明によれば、磁性材からなる
ガイドレールと、非磁性材からなる台車に取り付けられ
る、コイル巻線を有するヨーク部材からなる電磁ブレー
キ本体と、該電磁ブレーキ本体と前記ガイドレールとで
形成される磁気回路中の該電磁ブレーキ本体に配設され
る永久磁石とからなり、前記電磁ブレーキ本体が取り付
けられる該台車が、前記ガイドレールに、ローラを介し
て走行自在に配設される電磁ブレーキであって、前記電
磁ブレーキ本体と前記ガイドレールとの間に磁性流体を
介在させるとともに、前記電磁ブレーキ本体の励磁状態
における磁力方向を、前記永久磁石の起磁力の方向と逆
方向に作用させて、前記電磁ブレーキを解除させるの
で、制動部分の摩耗をなくし、その寿命を永くするとと
もに、該制動部分から発生する音をなくすことができ
る。また、本発明によれば、制動に際し、構造上、可動
部をなくして簡素な構造となり、その構成部品点数を少
なくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無励磁作動型電磁ブレーキの第1実施
例を示す上半分を断面にした図である。
【図2】第1実施例の無励磁作動型電磁ブレーキの他例
を示す上半分を断面にした図である。
【図3】第1実施例の無励磁作動型電磁ブレーキのさら
に他例を示す上半分を断面にした図である。
【図4】本発明の無励磁作動型電磁ブレーキの第2実施
例を示す断面図で、直動機構に実施されるものである。
【図5】従来の無励磁作動型電磁ブレーキを示す上半分
を断面にした図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 電磁ブレーキ(無励磁作
動型電磁ブレーキ) 2,12 ブレーキ円板(ブレーキ可動部) 3 モータ 4 回転軸 5,15,25,45 電磁ブレーキ本体 6,16,46 コイル巻線 7,17,27,47a,47b ヨーク部材 8 アーマチュア 8a ブレーキライニング 18a,18b,48永久磁石 19a,19b,49a,49b 磁性流体 32 空隙 42 ガイドレール 42a ガイド部 42b 底部 43 台車 44 ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固着される、磁性材からなるブ
    レーキ可動部材と、コイル巻線を有するヨーク部材から
    なる電磁ブレーキ本体と、該電磁ブレーキ本体と前記ブ
    レーキ可動部材とで形成される磁気回路中に配設される
    永久磁石とからなる電磁ブレーキであって、 前記電磁ブレーキ本体と前記ブレーキ可動部材との間に
    磁性流体を介在または充填させるとともに、前記電磁ブ
    レーキ本体の励磁状態における磁力方向を、前記永久磁
    石の起磁力の方向と逆方向に作用させて、前記電磁ブレ
    ーキを解除させることを特徴とする無励磁作動型電磁ブ
    レーキ。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石が、前記ブレーキ可動部材
    側に配設されることを特徴とする請求項1に記載の無励
    磁作動型電磁ブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石が、前記電磁ブレーキ本体
    側に配設されることを特徴とする請求項1に記載の無励
    磁作動型電磁ブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記磁性流体が充填させる、前記電磁ブ
    レーキ本体と前記ブレーキ可動部材との間の一部に空隙
    が形成されることを特徴とする請求項1に記載の無励磁
    作動型電磁ブレーキ。
  5. 【請求項5】 磁性材からなるガイドレールと、非磁性
    材からなる台車に取り付けられる、コイル巻線を有する
    ヨーク部材からなる電磁ブレーキ本体と、該電磁ブレー
    キ本体と前記ガイドレールとで形成される磁気回路中の
    該電磁ブレーキ本体に配設される永久磁石とからなり、
    前記電磁ブレーキ本体が取り付けられる該台車が、前記
    ガイドレールに、ローラを介して走行自在に配設される
    電磁ブレーキであって、 前記電磁ブレーキ本体と前記ガイドレールとの間に磁性
    流体を介在させるとともに、前記電磁ブレーキ本体の励
    磁状態における磁力方向を、前記永久磁石の起磁力の方
    向と逆方向に作用させて、前記電磁ブレーキを解除させ
    ることを特徴とする無励磁作動型電磁ブレーキ。
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