JP2002088155A - ポリオルガノシロキサン化合物及びそれを含有するコーティング組成物 - Google Patents

ポリオルガノシロキサン化合物及びそれを含有するコーティング組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコーンレジンに相溶可能であるポリオルガ
ノシロキサン化合物、及びこのポリオルガノシロキサン
化合物を利用し、シリコーンレジンの硬化性、表面硬
度、耐候性などの特性を低下させずに、可撓性を向上さ
せたコーティングを得ることができるコーティング組成
物を提供する。 【解決手段】シリコーンレジン構造を有するポリオルガ
ノシロキサンと、シリコーンオイル構造を有するポリオ
ルガノシロキサンとを、ヒドロシリル化反応触媒の存在
下に反応させて得られ、前記両構造を分子中に有するポ
リオルガノシロキサン化合物。並びに、該ポリオルガノ
シロキサン化合物と、RO-Si型基を有するシラン又はシ
リコーンレジンと硬化触媒とからなるコーティング組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1分子中にシリコ
ーンオイル連鎖構造とアルコキシ基及び/又はシラノー
ル基を有するシリコーンレジン構造の両方を含有するこ
とを特徴とするポリオルガノシロキサン化合物及びこれ
を用いたコーティング用組成物に関し、より詳しくは、
シリコーンレジンと相溶可能である新規なポリオルガノ
シロキサン化合物及びこれを用いたコーティング用組成
物に関する。
【0002】
【従来技術】今日、シリコーン樹脂は撥水性、耐熱性、
耐候性、耐寒性、電気絶縁性、耐薬品性、身体に対する
安全性等の性質に優れていることから様々な分野におい
て広く使用されている。
【0003】その内、SiO2単位(Q単位)やRSiO1.5単位(T
単位)(Rはアルキル基、フェニル基等の有機基)を主成
分とする3次元架橋構造を持つシリコーンレジンと呼ば
れる物は、その硬化性を用いて塗料やバインター等に広
く応用されている。特に、Si-OR基を架橋基とする液状
の物は特許2137192号などに見られるように、可燃性で
人体に有害な有機溶剤を含まない無溶剤型塗料の主剤と
して利用されている。また、このSi-OR基は空気中の湿
気により室温で架橋反応が進むため、硬化に加熱が必要
なく、この物を主剤として用いた塗料は現場施工が可能
であるという利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなSi
-0R型シリコーンレジンはその3次元架橋構造により、硬
化性が良く、表面硬度が高いという長所を持つが、可撓
性が不足し、塗膜にクラックが生じる場合がある。この
可撓性を改良するために、シリコーンレジン合成時にジ
オルガノシロキサン(R2SiO)単位(D単位)を組み込む方法
が採られているが、この場合、D単位はランダムに構造
に組み込まれるため、可撓性を付与するためには多くの
D単位を添加する必要があり、シリコーンレジンの長所
である優れた硬化性や表面硬度が低下してしまうという
問題点がある。
【0005】また、D単位を連鎖構造の形でシリコーン
レジンに添加するために、D単位の連鎖構造からなるシ
リコーンオイルの添加を試みても、シリコーンオイルの
シリコーンレジンに対する相溶性が悪いために塗膜の白
濁やハジキの原因となり、期待するようには添加するこ
とができない。
【0006】更に、分子末端をTEOS(Si(OEt)4)で封鎖し
たシリコーンオイルを添加する方法(Polymeric Materia
1s Science and Engineering, 1998, Vol.79, 192)も提
案されているが、この場合もシリコーンレジンに対する
相溶性は改良されておらず、塗膜の白濁やハジキの原因
となる。
【0007】アクリル樹脂やエポキシ樹脂などシリコー
ン以外の樹脂をシリコーンレジンに加えることにより可
撓性を改良することも可能であるが、一般にこれらの樹
脂は耐候性などがシリコーンよりも劣るため、得られた
塗料の耐候性などが低下してしまう。
【0008】そこで本発明の課題は、シリコーンレジン
に相溶可能である、特定の構造を有するポリオルガノシ
ロキサン化合物を提供することである。また、別の課題
は、このポリオルガノシロキサン化合物を利用し、シリ
コーンレジンの硬化性、表面硬度、耐候性などの特性を
低下させずに、可撓性を向上させたコーティングを得る
ことができるコーティング用組成物を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、以上に示
した本発明の目的を達成するために鋭意研究を重ね、本
発明に到達したものである。すなわち、本発明は分子中
にシリコーンオイル構造とアルコキシ基及び/又はシラ
ノール基を有するシリコーンレジン構造を含み、シリコ
ーンレジンに相溶可能なポリオルガノシロキサン化合物
であり、下記ポリオルガノシロキサン(a1)とポリオルガ
ノシロキサン(a2)とを、ヒドロシリル化反応触媒の存在
下に反応させて得られるものである。
【0010】(a1)ポリオルガノシロキサン:平均組成式
(1): R1 aR2 bSi(OR3)cO(4-a-b-c)/2 (1) 〔ここで、R1は、置換もしくは非置換のアルキル基及び
アリール基から選択された1種あるいは2種類以上の
基、R2は、脂肪族不飽和二重結合含有基、R3は、水素原
子及び炭素原子数1〜4のエーテル結合を有していてもよ
いアルキル基から選択された1種あるいは2種類以上の
基、そして、a、b及びcは、次の関係式:0≦a<1.
5、0.01≦b≦1、0.5≦a+b≦1.8、0.01≦c≦2.5、及び1
≦a+b+c≦3 を満たす数である。〕で表され、1分子
中に少なくとも1つの脂肪族不飽和二重結合を有するポ
リオルガノシロキサン。
【0011】(a2)ポリオルガノシロキサン: 一般式(2):
【0012】
【化2】 〔ここで、R1は、前記式(1)について定義した通りであ
り、nは、0〜1000の数である。〕で表されるポリオルガ
ノシロキサン。
【0013】更に、本願の第2の発明は、(α) 上記の
ポリオルガノシロキサン化合物 0.1〜100重量部と、
(β) R3O-Si基(R3は前記の通り)を含有するシラン化
合物及び/又はシリコーンレジン 99.9〜0重量部と、
(但し、(α)と(β)の合計が100重量部となる。)(γ)
硬化触媒 (α)成分と(β)成分の合計100重量部当り
0.01〜50重量部を含有してなることを特徴とするコーテ
ィング用組成物である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 −ポリオルガノシロキサン化合物− 本発明のオルガノポリシロキサン化合物は分子中にシリ
コーンオイル構造(直鎖状のシロキサン構造)とアルコ
キシ基及び/又はシラノール基を有するシリコーンレジ
ン構造(分岐したシロキサン構造)を含み、シリコーン
レジン(分岐したシロキサン構造よりなる)に相溶可能
なものである。このオルガノポリシロキサン化合物の製
造方法は、特に制限されないが、下記の2方法が好適で
ある。
【0015】第1の方法は、脂肪族不飽和二重結合への
Si-H基のヒドロシリル化反応を利用して、前記平均組成
式(1)で表されるポリオルガノシロキサン(a1)と、前記
一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサン(a2)とを
反応させる。
【0016】ポリオルガノシロキサン(a1):このポリオ
ルガノシロキサン(a1)は、R1SiX3、R2SiX3を主成分と
し、所要の構造に合わせてSiX4、R1 2SiX2、R1 3SiX,R2 2S
iX2、R2 3SiX(ここで、R1、R2は一般式(1)に関して定義
の通りであり、本明細書でXは加水分解性基を表し、例
えばハロゲン原子、-OR3基であり、R3は一般式(1)に関
し定義の通りである。)の1種又は2種以上を原料とし
て使用し、溶剤、アルコール(R3OH;ここで、R3は上記
の通り)を加えて酸あるいはアルカリ条件下で、加水分
解性基Xに対して不足量の水を用いて加水分解、縮合し
て得られるものであり、当業者にはRO-Si型基含有シリ
コーンレジンとして公知の物である。
【0017】平均組成式(1)中のR1は、置換もしくは非
置換のアルキル基及びアリール基から選択された1種あ
るいは2種類以上の基である。具体的には、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基などの炭素数1〜20のアルキル基、
フェニル基などの炭素数6〜20のアリール基、トリフル
オロプロピル基、3−アミノプロピル基、3−グリシドキ
シプロピル基、3−メルカプトプロピル基などの置換基
を含有する基などが挙げられる。入手が容易であるこ
と、及び本発明のポリオルガノシロキサン化合物をシリ
コーンレジンに添加した際の硬化性や耐候性などから、
特にメチル基が好ましい。
【0018】また、R1の数を示すaの範囲としては0≦a
≦1.5である。a>1.5ではポリオルガノシロキサン化合
物(A)をシリコーンレジンに添加した際の硬化性や塗膜
硬度が不足する。さらに、b及びcは、0.01≦b≦1、0.
5≦a+b≦1.8、0.01≦c≦2.5、及び1≦a+b+c≦3 を
満たす数である。
【0019】R2は、ポリオルガノシロキサン(a1)を、ポ
リオルガノシロキサン(a2)との反応を行わせるために1
分子中に少なくとも1つ必要である、脂肪族不飽和二重
結合を有する基である。この不飽和二重結合含有基の具
体例としては、ビニル基、アリル基、イソプロペニル
基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基な
どの脂肪族系のもの、2−シクヘキセニル基、3−シクヘ
キセニル基、2−ビニルシクロヘキシル基、3−ビニルシ
クロヘキシル基、4−ビニルシクロヘキシル基などの脂
環式系のもの、2−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニ
ル基、4−ビニルフェニル基、2−アリルフェニル基、3
−アリルフェニル基、4−アリルフェニル基などの芳香
族系のもの、3−アリルオキシプロピル基、3−(メタ)ア
クリロキシプロピル基などの置換基を含有するものなど
が挙げられるが、入手の容易さ、及びSi-H基との反応性
からビニル基が望ましい。
【0020】また、R2の数を示すbの範囲としては0.01
≦b≦1である。b<0.01ではSi-H基との反応が十分に進
行せず、b>1では反応物をシリコーンレジンに添加した
際の硬化性や塗膜硬度が不足する。
【0021】また、有機基(R1+R2)の合計a+bの範囲と
しては0.5≦a+b≦1.8である。a+b<0.5では得られた
本発明のポリオルガノシロキサン化合物をシリコーンレ
ジンに添加した際の可撓性が不足し、a+b>1.8ではポ
リオルガノシロキサン化合物をシリコーンレジンに添加
した際の硬化性や塗膜硬度が不足する。
【0022】R3は、水素原子及び炭素原子数1〜4のエー
テル結合を有していてもよいアルキル基から選択された
1種あるいは2種類以上の基である。これは、ポリオル
ガノシロキサン化合物のR0-Si基に対応する基であり、
得られたポリオルガノシロキサン化合物をシリコーンレ
ジンに添加した際にシリコーンレジンとの硬化に使用さ
れる。具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブ
チル基、Bu-O-C2H4−基などであるが、入手が容易であ
ること、及び本発明のポリオルガノシロキサン化合物を
シリコーンレジンに添加した際の硬化性の面から、メチ
ル基やエチル基が好ましい。
【0023】また、基(OR3)の数を示すcの範囲は、0.01
≦c≦2.5である。c<0.01では得られた本発明のオルガ
ノシロキサン化合物をシリコーンレジンに添加した際の
硬化性や塗膜硬度が不足し、c>2.5では反応物をシリコ
ーンレジンに添加した際の可撓性が不足する。
【0024】更に、Si上の全官能基の合計a+b+cは、1
≦a+b+c≦3である。a+b+c<1ではポリオルガノシロ
キサン(a1)が高分子量化しゲル化しやすいため、a+b+
c>3ではポリオルガノシロキサン(a1)が低分子量体とな
り、得られたポリオルガノシロキサン化合物をシリコー
ンレジンに添加した際に相溶性が悪くなる。
【0025】また、ポリオルガノシロキサン(a2)をシリ
コーンレジンに相溶させるためにはこのポリオルガノシ
ロキサン(a1)にある程度以上の重合度が必要であり、こ
の平均重合度(m)は2〜1000が好ましく、更には5〜200
であるものがより好ましい。m<2では得られたポリオル
ガノシロキサン化合物をシリコーンレジンに添加した際
に相溶性が悪くなることがあり、m>1000では合成が困
難であることがあり、またポリオルガノシロキサン(a2)
との反応性に乏しくなることがある。
【0026】ポリオルガノシロキサン(a2):特定の構造
を有するポリオルガノシロキサン(a2)は、前記一般式
(2)で表されるポリオルガノシロキサン化合物である。
【0027】このポリオルガノシロキサン(a2)は、一般
に両末端Si-H基含有シリコーンオイルとして呼ばれるも
のであり、当業者には公知のものである。
【0028】R1は、ポリオルガノシロキサン(a1)を示す
平均組成式(1)に関して定義の通りであり、置換もしく
は非置換のアルキル基及びアリール基から選択された1
種あるいは2種類以上の基である。これらの内、入手が
容易であること、及び本発明のポリオルガノシロキサン
化合物をシリコーンレジンに添加した際の耐候性や可撓
性の面から、特にメチル基が好ましい。
【0029】また、シリコーンレジンの可撓性を向上さ
せるためにはこのポリオルガノシロキサン(a2)にある範
囲の重合度が必要である。そこで、式(2)において、nは
0〜1000が好ましく、更には5〜200であるものがより好
ましい。nが1000を超えるとポリオルガノシロキサン(a
1)との反応性に乏しくなることがあり、また得られたポ
リオルガノシロキサン化合物(A)をシリコーンレジンに
添加した際に相溶性が悪くなることがある。
【0030】(a1)と(a2)との反応:本発明では、ポリオ
ルガノシロキサン(a1)に含まれる不飽和二重結合への、
ポリオルガノシロキサン(a2)分子の両末端に含まれるSi
-H基のヒドロシリル化反応を用いてポリオルガノシロキ
サン化合物を得る。これにより、ポリオルガノシロキサ
ン化合物は、ポリオルガノシロキサン(a2)のシリコーン
オイル直鎖構造の両末端にR0-Si基を有するポリオルガ
ノシロキサン(a1)のシリコーンレジン構造が結合した形
を持っている。
【0031】このヒドロシリル化反応では通常Ni、Rh、
Pd、Pt等の金属単体やその化合物、錯体が触媒として使
用されているが、触媒活性が良いこと、及び均一系触媒
であり取り扱いが容易であることからH2PtCl6・6H2OやPt
のオレフィン錯体がよく使用されている。また、触媒の
使用量は、有効量でよく、具体的には反応系全体に対し
て金属元素換算で0.1〜1000ppmの範囲である。これらの
触媒は高価であること、着色の原因となる場合があるこ
とより反応に必要な最少の有効量であることが望まし
い。
【0032】このヒドロシリル化反応の温度には制限は
特に無いが、通常、加熱によって反応速度が調節され
る。更に、相溶性の悪いシリコーンレジン成分:ポリオ
ルガノシロキサン(a1)とシリコーンオイル成分:ポリオ
ルガノシロキサン(a2)とを溶解しスムーズに反応を進行
させるため、あるいは粘度を低下させて取り扱いを容易
にするために、ヘキサン、ペンタン、トルエン、キシレ
ンなどの溶媒を添加してもよい。
【0033】本発明では、ポリオルガノシロキサン(a1)
に含まれる不飽和二重結合のmol数とポリオルガノシロ
キサン(a2)に含まれるSi-H基のmol数との比が、不飽和
二重結合/Si-H基=1〜10、好ましくは1.2〜5であるこ
とが好ましい。これは、ポリマー同士の反応であるため
十分に反応させるためには片方の官能基が過剰である方
が有利なこと、及び得られたポリオルガノシロキサン化
合物をシリコーンレジンに添加した際に相溶性に悪影響
を与える未反応のシリコーンオイル成分、即ちポリオル
ガノシロキサン(a2)を残留させないためである。また、
ポリオルガノシロキサン(a1)が1分子中に2つ以上の不飽
和二重結合を持つ場合、このヒドロシリル化反応により
増粘、ゲル化する可能性があるが、ポリオルガノシロキ
サン(a1)を過剰量用いることにより、このゲル化を防止
することができる。
【0034】また、本発明のオルガノポリシロキサン化
合物は下記の方法によっても得ることができる。
【0035】不飽和基へのSi-H基のヒドロシリル化反応
を用いて、平均組成式(3): R1 dHeSi(OR3)fO(4-d-e-f)/2 (3) 〔ここで、R1及びR3は、前記式(1)に関して定義した通
り、d、e、及びf は、次の関係式: 0≦d<1.5、0.01
≦e≦1、0.5≦d+e≦1.8、0.01≦f≦2.5、及び 1≦d+
e+f≦3 を満たす数である。〕で表され、1分子中に少
なくとも1つのSi-H基を有するポリオルガノシロキサン
(a3)と、一般式(4):
【0036】
【化3】 〔ここで、R1及びR2は、前記式(1)に関して定義した通
り、pは、0〜1000の数である。〕で表されるポリオルガ
ノシロキサン(a4)とを反応させる。
【0037】このポリオルガノシロキサン(a3)は、R1Si
X3、HSiX3を主成分とし、所要の構造に応じてSiX4、R1 2
SiX2、R1 3SiX、H2SiX2、H3SiX(これらの式中、Xは前記
の通り)や溶剤、アルコール(R30H;R3は前記の通り)を
加えて酸あるいは中性条件下で、加水分解性基Xに対し
て不足量の水を用いて加水分解、縮合して得られるもの
であり、当業者にはSi-H基含有シリコーンレジンとして
公知の物である。
【0038】R1は上記のポリオルガノシロキサン(a1)を
表す一般式(1)に関して述べた通りであり、炭素原子数1
〜20の置換もしくは非置換のアルキル基及び炭素原子数
1〜6の置換もしくは非置換のアリール基から選択された
1種あるいは2種類以上の基である。具体例も既に述べ
た通りであり、特にメチル基が好ましい。
【0039】dの範囲は0≦d≦1.5である。d>1.5ではポ
リオルガノシロキサン化合物をシリコーンレジンに添加
した際の硬化性や塗膜硬度が不足する。
【0040】更に、ポリオルガノシロキサン(a4)との反
応を行わせるために1分子中に少なくとも1つのSi-H基を
有する必要があるため、eの範囲としては0.01≦e≦1で
ある。e<0.01ではSi-H基との反応が十分に進行せず、e
>1では反応生成物をシリコーンレジンに添加した際の
硬化性や得られる塗膜硬度が不足する。
【0041】また、有機基(R1)と水素原子との合計d+e
の範囲は、0.5≦d+e≦1.8である。d+e<0.5では得ら
れた本発明のポリオルガノシロキサン化合物をシリコー
ンレジンに添加した際の可撓性が不足し、d+e>1.8で
はポリオルガノシロキサン化合物をシリコーンレジンに
添加した際の硬化性や塗膜硬度が不足する。
【0042】R3も上記のポリオルガノシロキサン(a1)を
表す式(1)に関して述べたものと同様であり、水素原
子、炭素原子数1〜4のエーテル結合を有していてもよい
アルキル基から選択された1種あるいは2種類以上の基
である。これは、ポリオルガノシロキサン化合物のR30-
Si基に対応する基であり、得られたポリオルガノシロキ
サン化合物をシリコーンレジンに添加した際にシリコー
ンレジンとの硬化に使用される。具体例も既に述べた通
りであり、ポリオルガノシロキサン化合物をシリコーン
レジンに添加した際の硬化性の面から、メチル基やエチ
ル基が好ましい。
【0043】また、fの範囲としては0.01≦f≦2.5であ
る。f<0.01では得られた本発明のオルガノシロキサン
化合物をシリコーンレジンに添加した際の硬化性や塗膜
硬度が不足し、f>2.5では反応物をシリコーンレジンに
添加した際の可撓性が不足する。
【0044】更に、Si上の全官能基の合計d+e+fは、1
≦d+e+f≦3である。d+e+f<1ではポリオルガノシロ
キサン(a3)が高分子量化しゲル化しやすいため、d+e+
f>3ではポリオルガノシロキサン(a3)が低分子量体とな
り、得られたポリオルガノシロキサン化合物をシリコー
ンレジンに添加した際に相溶性が悪くなる。
【0045】また、ポリオルガノシロキサン(a4)をシリ
コーンレジンに相溶させるためにはこのポリオルガノシ
ロキサン(a3)にある程度以上の重合度が必要であり、こ
の平均重合度(q)は2〜1000が好ましく、更には5〜200
であるものよりが好ましい。q<2では得られたポリオル
ガノシロキサン化合物をシリコーンレジンに添加した際
に相溶性が悪くなることがあり、q>1000では合成が困
難であることがあり、またポリオルガノシロキサン(a4)
との反応性が低下することがある。
【0046】ポリオルガノシロキサン(a4):ポリオルガ
ノシロキサン(a4)は、前記一般式(4)で表されるポリオ
ルガノシロキサンである。このポリオルガノシロキサン
(a4)は一般に両末端に不飽和二重結合を有するシリコー
ンオイルとして当業者には公知のものである。
【0047】R1は、式(1)に関して定義した通り、置換
もしくは非置換のアルキル基及びアリール基から選択さ
れた1種あるいは2種類以上の基である。具体例は式
(1)に関して例示した通りであり、これらの内、入手が
容易であること、及び本発明のポリオルガノシロキサン
化合物をシリコーンレジンに添加した際の耐候性や可撓
性の面から、特にメチル基が好ましい。
【0048】シリコーンレジンの可撓性を向上させるた
めにはこのポリオルガノシロキサン(a4)にある範囲の重
合度が必要である。そこで、一般式(4)におけるpは平
均で0〜1000が好ましく、更に5〜200がより好ましい。p
>1000ではポリオルガノシロキサン(a3)との反応性に乏
しくなることがあり、また得られたポリオルガノシロキ
サン化合物をシリコーンレジンに添加した際に相溶性が
悪くなることがある。
【0049】ポリオルガノシロキサン(a4)の分子の両末
端に存在する有機基R2はポリオルガノシロキサン(a1)を
示す式(1)に関して定義した通りで、脂肪族不飽和二重
結合含有基である。この不飽和二重結合含有基の具体例
も式(1)に関して例示した通りであり、入手の容易さ、
及びSi-H基との反応性からビニル基が望ましい。
【0050】本発明では、ポリオルガノシロキサン(a4)
分子の両末端に存在する脂肪族不飽和二重結合への、ポ
リオルガノシロキサン(a3)に含まれるSi-H基のヒドロシ
リル化反応を用いてポリオルガノシロキサン化合物を得
る。これにより、ポリオルガノシロキサン化合物はポリ
オルガノシロキサン(a4)のシリコーンオイル連鎖構造の
両末端にR0-Si基を有するポリオルガノシロキサン(a3)
のシリコーンレジン構造が結合した形を持っている。
【0051】このヒドロシリル化反応も、第1の方法の
ポリオルガノシロキサン化合物の合成について説明した
と同様の触媒が使用され、反応温度や溶剤の添加などに
も制限は特に無い。
【0052】本発明では、ポリオルガノシロキサン(a3)
に含まれるSi-H基のmol数とポリオルガノシロキサン(a
4)に含まれる不飽和二重結合のmol数との比が、Si-H基
/不飽和二重結合=1〜10、好ましくは1.2〜5であるこ
とが好ましい。これは、ポリマー同士の反応であるため
十分に反応させるためには片方の官能基が過剰である方
が有利なこと、及び得られたポリオルガノシロキサン化
合物をシリコーンレジンに添加した際に相溶性に悪影響
を与える未反応のシリコーンオイル成分、即ち、ポリオ
ルガノシロキサン(a4)を残留させないためである。ま
た、ポリオルガノシロキサン(a3)が1分子中に2つ以上の
Si-H基を持つ場合、このヒドロシリル化反応により増
粘、ゲル化する可能性があるが、ポリオルガノシロキサ
ン(a3)を過剰量用いることにより、このゲル化を防止す
ることができる。
【0053】更に、本発明に係るポリオルガノシロキサ
ン化合物においては、シリコーンレジン成分のSi原子
(即ち、ポリオルガノシロキサン(a1)又は(a3)由来のSi
原子)のmol数Mと、シリコーンオイル成分のSi原子(即
ち、ポリオルガノシロキサン(a2)又は(a4)由来のSi原
子)のmol数Nとの比、即ち、M/Nが0.1〜50であること
が好ましく、更に0.3〜20であることがより好ましい。M
/N<0.1ではシリコーンレジン成分の割合が少なすぎる
ため得られたポリオルガノシロキサン化合物(A)又は(B)
をシリコーンレジンに添加した際に相溶性が悪くなるこ
とがある。M/Nの比が大きすぎても、シリコーンオイル
成分の割合が少ないためシリコーンレジンに添加した際
に可撓性の向上性が望めない。
【0054】また、本発明のポリオルガノシロキサン化
合物中のSi原子の数は5〜2,000、特に10〜400個である
ことが好ましい。
【0055】また、本発明のポリオルガノシロキサン化
合物が含有するアルコキシ基及びシラノール基以外の置
換基の内、80mol%以上がメチル基であるものが、シリ
コーンレジンに添加した際の硬化性や塗膜硬度、可撓
性、耐候性の面から好ましい。
【0056】 −コーティング用組成物− (α) 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオルガ
ノシロキサン化合物0.1〜100重量部と、(β) R3O-Si基
(R3は前記の通り)を含有するシラン化合物及び/又は
シリコーンレジン 99.9〜0重量部と、(但し、(α)と
(β)の合計が100重量部となる。) (γ) 硬化触媒 (α)成分+(β)成分の合計100重量部
当り0.01〜50重量部を含有してなることを特徴とするコ
ーティング用組成物である。
【0057】(α)成分として使用されるポリオルガノシ
ロキサン化合物は、この組成物の硬化物に可撓性を付与
する成分である。その添加量は0.1〜100重量部であり、
好ましくは1〜70重量部、特に好ましくは2〜50重量部で
ある。0.1重量部未満では可撓性の向上が十分でない。
【0058】(β)成分である、R3O-Si基を含有するシラ
ン化合物又はシリコーンレジン又はこれらの混合物は、
このコーティング組成物の骨格部分となる成分である。
その添加量は99.9〜0重量部であり、好ましくは99〜30
重量部、特に好ましくは98〜50重量部である。99.9重量
部を越えるとポリオルガノシロキサン(A)、(B)の添加割
合が少なくなるため可撓性の向上性が望めない。
【0059】(β)成分のR3O-Si基を含有するシラン化合
物はコーティング用組成物が硬化する際、加水分解、縮
合してシリコーンレジンとなる成分であり、例えばR4Si
(OR3)3、Si(0R3)4、R4 2Si(0R3)2、R4 3SiOR3 が挙げら
れ、通常、R4Si(OR3)3を主成分とし、所望の分子構造に
合わせて必要に応じてSi(0R3)4、R4 2Si(0R3)2、R4 3SiOR
3の1種又は2種以上を含むものである。
【0060】上記に例示のシラン化合物において、有機
基R4は、炭素原子数1〜20の置換もしくは非置換のアル
キル基、炭素原子数6〜20の置換もしくは非置換のアリ
ール基、水素原子、及び脂肪族不飽和二重結合含有基か
ら選択された1種あるいは2種類以上の基である。具体
的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−デシル基、n
−オクタデシル基などのアルキル基;フェニル基などの
アリール基;トリフルオロプロピル基、パーフルオロオ
クチルエチル基、3−アミノプロピル基、3−グリシドキ
シプロピル基、3−メルカプトプロピル基などの置換基
を含有する基、水素原子、ビニル基、アリル基、イソプ
ロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテ
ニル基などの脂肪族系不飽和基、2−シクヘキセニル
基、3−シクヘキセニル基、2−ビニルシクロヘキシル
基、3−ビニルシクロヘキシル基、4−ビニルシクロヘキ
シル基などの脂環式系不飽和基、2−ビニルフェニル
基、3−ビニルフェニル基、4−ビニルフェニル基、2−
アリルフェニル基、3−アリルフェニル基、4−アリルフ
ェニル基などの芳香族系不飽和基、3−アリルオキシプ
ロピル基、3−メタクリロキシプロピル基やポリオキシ
エチレン含有基などの置換基を含有するものなどが挙げ
られる。入手が容易であること、及びコーティング組成
物の硬化性や耐候性などが良いことから、特にメチル基
が好ましい。なお、ポリオルガノシロキサン(a1)、(a3)
とは異なり、脂肪族不飽和二重結合やSi-H基を必ずしも
含んでいる必要はない。
【0061】また、上記シラン化合物中のR3は、平均組
成式(1)に関して定義した通り、水素原子及び炭素原子
数1〜4の置換もしくは非置換のエーテル結合を有してい
てもよいアルキル基から選択された1種あるいは2種類
以上の基である。具体例も上述の通りであり、入手が容
易であること、及びコーティング用組成物の硬化性の面
から、メチル基及びエチル基が好ましい。
【0062】このようなシラン化合物の例として具体的
には、Si(0Me)4、MeSi(0Me)3、Me2Si(0Me)2、Me3Si0M
e、Si(OEt)4、MeSi(OEt)3、Me2Si(OEt)2、Me3SiOEt、Et
Si(OMe)3、Et2Si(OMe)2、Et3SiOMe、EtSi(OEt)3、Et2Si
(OEt)2、Et3SiOEt、n-PrSi(0Me)3、(n-Pr)2Si(0Me)2
(n-Pr)3SiOMe、n-PrSi(OEt)3、(n-Pr)2Si(OEt)2、(n-P
r) 3SiOEt、PhSi(0Me)3、Ph2Si(0Me)2、Ph3SiOMe、PhSi
(OEt)3、Ph2Si(OEt)2 Ph3SiOEtなどが挙げられる(式
中、Meはメチル基、Etはエチル基、n-Prはn-プロピル
基、Phはフェニル基を示す。)。
【0063】R3O-Si基を含有するシリコーンレジンとし
ては、平均組成式(5): R4 gSi(OR3)hO(4-g-h)/2 (5) 〔ここで、R3及びR4は前記の通りであり、gは0.5≦g<
2.0の範囲が好ましい数であり、hは0.01≦h≦2.5が好ま
しい数である。 〕で示されるものであり、R0-Si基含
有シリコーンレジンとして当業者には公知のものであ
る。
【0064】有機基R3、R4については、コーティング組
成物の硬化性や得られる硬化塗膜の耐候性などが良いこ
とから、R4は特にメチル基が好ましく、R3はメチル基及
びエチル基が好ましい。なお、ポリオルガノシロキサン
(a1、a3)とは異なり、不飽和基二重結合含有基やSi-H基
を必ずしも含んでいる必要はない。
【0065】また、gの範囲としては特に制限はない
が、0.5≦g<2.0が好ましい。gが小さすぎるとコーテ
ィングの可撓性が不足しがちであり、gが大きすぎると
組成物の硬化性や得られる塗膜の硬度が不足することが
ある。また、hの範囲としても特に制限はないが、0.01
≦h≦2.5が好ましい。小さすぎると組成物の硬化性及び
得られる塗膜硬度が不足しがちで、大きすぎると得られ
る塗膜の可撓性が不足することがある。更に、このシリ
コーンレジンの平均重合度(r)にも特に制限はない
が、r>1000では合成が困難であるため、通常2〜1000で
ある。
【0066】また、コーティング用組成物の粘度を変え
て作業性を良くするためや、組成物の硬化性、得られる
塗膜の硬度、可撓性などをコントロールするために、こ
れらR3O-Si基を含有するシラン化合物やシリコーンレジ
ンを混合して用いてもよい。
【0067】硬化触媒(γ)は、(α)成分のポリオルガノ
シロキサン化合物と、(β)成分のR3O-Si基を含有するシ
ラン化合物及び/又はシリコーンレジンとに含まれるR3
O-Si基を空気中の水分で加水分解、縮合し、このコーテ
ィング用組成物を硬化させる成分である。その添加量は
(α)成分+(β)成分の合計100重量部に対して0.01〜50
重量部であり、更には0.05〜10重量部であることがより
好ましい。0.01重量部未満では組成物の硬化性が低く、
50重量部を越えるとコーティング組成物の硬化性は変わ
らないため無駄となるか、あるいは逆に硬化性が低下す
る。
【0068】このような硬化触媒(γ)として具体的に
は、HCl、H2SO4、H3PO4、CH3SO3Hのような酸触媒;NaO
H、KOH、CH3ONa、CH30K、CH3COONa、CH3C0OKのようなア
ルカリ金属化合物;NH3;EtNH2、Et2NH、Et3N、DBU、H2
NC3H6Si(OMe)3のアミン系化合物;Al(acac)3、Al(O-i-P
r)3、Al(ClO4)3、Ti(O-i-Pr)4、Ti(O-i-Bu)4、Bu2Sn(ac
ac)2、Bu2Sn(C7H15COO)2のようなAl系、Ti系、Sn系の金
属触媒などが挙げられる。
【0069】本発明のコーティング用組成物は、スプレ
ー、はけ塗り等の公知の方法により各種の基材に塗布さ
れ、空気中の水分と接触することにより硬化反応がスタ
ートする。この時の水分は空気中の湿気で充分である
が、積極的に水と接触させることでも構わない。このコ
ーティング用組成物の硬化条件は、常温でも良好に進行
し、また300℃以下の加熱処理を行っても構わない。特
に、現場施工などで室温硬化させる場合でも、本発明の
コーティング組成物は硬化速度が良好であるため、数時
間でベタツキがなくなり、作業性に優れている。また、
加熱硬化のように空気中の湿気だけでは水分が不足する
条件下では、(β)成分として、R3O-Si基だけでなくSi-0
H基も持つシリコーンレジンを使用することで、十分に
硬化させることが可能である。
【0070】また、本発明のコーティング用組成物を使
用する場合には、使用目的に応じて、接着性改良剤、無
機及び有機の紫外線吸収剤、保存安定性改良剤、可塑
剤、充填剤、老化防止剤、顔料等の各種添加剤を添加す
ることができる。なお、本発明のコーティング用組成物
は、基本的には可燃性で人体に有害な有機溶剤を含まな
い無溶剤型のコーテイング剤ではあるが、その用途や作
業性の面から溶剤を加えて用いても構わない。
【0071】更に、基材としては、各種の金属素材や加
工品、木材、石材、スレート類、モルタル類、ガラス
類、セラミックス類、プラスチック製品、瓦、有機樹脂
塗膜製品など広範囲な用途に用いることができる。
【0072】−作用− 通常、シリコーンオイル成分、即ち、本発明の場合のポ
リオルガノシロキサン(a2)、(a4)はシリコーンレジン
(β)と相溶しないため、コーティング用組成物として安
定で均一なものを得ることはできない。しかし、本発明
のポリオルガノシロキサン化合物はシリコーンレジン成
分であるポリオルガノシロキサン(a1)、(a3)と、シリコ
ーンオイル成分であるポリオルガノシロキサン(a2)、(a
4)とがヒドロシリル化反応を用いて結合させてあるた
め、シリコーンレジン成分であるポリオルガノシロキサ
ン(a1)、(a3)部分との相溶性の悪さを回避する事ができ
た。こうして、シリコーンオイル成分(シリコーン化合
物(a2、a4))由来の柔軟なシリコーンオイル構造によ
り、組成物の硬化物に可撓性が付与される。また、ポリ
オルガノシロキサン化合物は、シリコーンレジン成分で
あるポリオルガノシロキサン(a1)、(a3)由来のR3O-Si基
を持ち、この組成物の硬化に積極的に参加するため、こ
のコーティング用組成物の特徴である硬化速度と塗膜硬
度に悪影響を与えることがない。
【0073】
【実施例】以下本発明のポリオルガノシロキサン化合物
及びそれを含有するコーティング組成物を実施例により
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
【0074】以下の記述において、「部」は「重量部」
を意味し、重量平均分子量及びシリコーン組成は次のよ
うにして求めた。 ・重量平均分子量 重量平均分子量(以下Mw)は、東ソー製GPC装置を使用
し、溶剤としてトルエン、検出器としてRIを用いて算出
されたポリスチレン換算の値である。 ・シリコーン組成 各生成物の組成は、日本電子社製300MHz-NMR測定装置を
用いて、1H-NMR及び29SiNMRから算出した。
【0075】調製例1 21の3口フラスコにMeSi(0Me)3 1158g、ViMeSi(OMe)2 19
8gを加え攪拌下25℃で0.05N−塩酸水 188gを滴下し、68
℃で2時間加水分解縮合した。これを120℃まで加熱して
副生メタノールを除き、濾過を行い、850gの無色透明の
液体、シリコーンレジン成分(R1)を得た。(なお、ここ
で、Meはメチル基、Viはビニル基を表す。)得られたシ
リコーンレジン成分(R1)の平均組成はMe1.00Vi0.14SiO
1.13(0Me)0. 61、Mw=1740、平均重合度m=21であった。
【0076】調製例2 500mLの3口フラスコにシリコーンレジン成分(R1)259g、
シリコーンオイル成分として両末端Si-H基のジメチルシ
ロキサンオイルH−[Me2SiO]19-Me2Si-H 125g、Pt系触媒
のCAT-PL-50T(信越化学工業製)1.5gを加え、80℃で8時
間ヒドロシリル化反応を行い、IR分析によりSi-H基の消
失を確認した。これを120℃、10mmHgで2時間減圧ストリ
ップし、濾過を行い、360gの無色透明の液体、ポリオル
ガノシロキサン化合物(A1)を得た。
【0077】調製例3 500mLの3口フラスコにシリコーンレジン成分(R1)198g、
シリコーンオイル成分として両末端Si-H基のジメチルシ
ロキサンオイルH−[Me2SiO]40-Me2Si-H 200g、Pt系触媒
のCAT-PL-50T(信越化学工業製)1.5gを加え、80℃で8時
間ヒドロシリル化反応を行い、IR分析によりSi-H基の消
失を確認した。これを120℃、10mmHgで2時間減圧ストリ
ップし、濾過を行い、380gの無色透明の液体、ポリオル
ガノシロキサン化合物(A2)を得た。
【0078】調製例4 21の3口フラスコにMeSi(OMe)31090g、ViMeSi(0Me)2264g
を加え攪拌下25℃で0.05N−塩酸水151gを滴下し、68℃
で2時間加水分解縮合した。これを120℃まで加熱して副
生メタノールを除き、濾過を行い、920gの無色透明の液
体、シリコーンレジン成分(R2)を得た。得られたシリコ
ーンレジン成分(R2)の平均組成はMe1.00Vi0.19SiO
0.73(0Me)1. 36、Mw=550、平均重合度m=5.4であった。
【0079】調製例5 500mLの3口フラスコにシリコーンレジン成分(R2)388g、
シリコーンオイル成分として両末端Si-H基のジメチルシ
ロキサンオイルH−[Me2SiO]4.9-Me2Si-H 100g、Pt系触
媒のCAT-PL-50T(信越化学工業製)1.5gを加え、80℃で8
時間ヒドロシリル化反応を行い、IR分析によりSi-H基の
消失を確認した。これを120℃、10mmHgで2時間減圧スト
リップし、濾過を行い、468gの無色透明の液体、ポリオ
ルガノシロキサン化合物(A3)を得た。
【0080】調製例6 500mLの3口フラスコにシリコーンレジン成分(R2)78g、
シリコーンオイル成分として両末端Si-H基のジメチルシ
ロキサンオイルH−[Me2SiO]98-Me2Si-H 300g、Pt系触媒
のCAT-PL-50T(信越化学工業製)1.5gを加え、80℃で8時
間ヒドロシリル化反応を行い、IR分析によりSi-H基の消
失を確認した。これを120℃、10mmHgで2時間減圧ストリ
ップし、濾過を行い、355gの無色透明の液体、ポリオル
ガノシロキサン化合物(A4)を得た。
【0081】調製例7 21の3口フラスコにMeSi(OMe)31342g,ViMeSi(OMe)220gを
加え攪拌下25℃で0.05N−塩酸水225gを滴下し、68℃で2
時間加水分解縮合した。これを120℃まで加熱して副生
メタノールを除き、濾過を行い、743gの無色透明の液
体、シリコーンレジン成分(R3)を得た。得られたシリコ
ーンレジン成分(R3)の平均組成はMe1.00Vi0.01SiO
1.27(0Me)0. 45、Mw=8200、平均重合度m=l06であっ
た。
【0082】調製例8 500mLの3口フラスコにシリコーンレジン成分(R3)282g、
シリコーンオイル成分として両末端Si-H基のジメチルシ
ロキサンオイルH−[Me2SiO]98-Me2Si-H 100g、Pt系触媒
のCAT-PL-50T(信越化学工業製)1.5gを加え、80℃で8時
間ヒドロシリル化反応を行い、IR分析によりSi-H基の消
失を確認した。これを120℃、10mmHgで2時間減圧ストリ
ップし、濾過を行い、352gの無色透明の液体、ポリオル
ガノシロキサン化合物(A5)を得た。
【0083】調製例9 500mLの3口フラスコにViSi(OMe)347g、シリコーンオイ
ル成分として両末端Si-H基のジメチルシロキサンオイル
H−[Me2SiO]40-Me2Si-H 400g、Pt系触媒のCAT-PL-50T
(信越化学工業製)1.5gを加え、80℃で4時間ヒドロシリ
ル化反応を行い、IR分析によりSi-H基の消失を確認し
た。これを120℃、10mmHgで2時間減圧ストリップし、濾
過を行い、370gの無色透明の液体、ポリオルガノシロキ
サン化合物(A'2)(MeO)3Si-C2H4−[Me2SiO]40−Me2Si-C2
H4-Si(OMe)3を得た。
【0084】調製例10 2Lの3口フラスコにMeSi(0Me)3954g、Me2Si(0Me)2361gを
加え攪拌下25℃で0.05N−塩酸水190gを滴下し、68℃で2
時間加水分解縮合した。これを120℃まで加熱して副生
メタノールを除き、濾過を行い、790gの無色透明の液
体、シリコーンレジン(β')を得た。得られたシリコー
ンレジン(β')の平均組成はMe1.28SiO1.07(0Me)0.58、M
w=1900、平均重合度m=23であり、シリコーンレジン成
分にジメチルシロキサン単位(D単位)がランダムに組み
込まれている。
【0085】調製例11 2Lの3口フラスコにMeSi(0Me)31905gを加え攪拌下25℃で
0.05N−塩酸水180gを滴下し、68℃で2時間加水分解縮合
した。これを120℃まで加熱して副生メタノールを除
き、濾過を行い、875gの無色透明の液体、シリコーンレ
ジン(β1)を得た。 得られたシリコーンレジン(β1)の
平均組成はMe1.00SiO1.03(0Me)0.95、Mw=1500、平均重
合度o=17であった。
【0086】実施例1 シリコーンレジン(β1)90部に調製例2のポリオルガノ
シロキサン化合物(A1)10部とTi(O-i-Bu)42部を攪拌下で
混合して組成物を得た。得られた組成物を表面が清浄な
磨き鋼板の表面に、硬化後の膜厚が約60μmになるよう
に塗工し、室温で1週間放置して硬化させた。
【0087】組成物及び硬化被膜については次のような
評価を行った。結果を表1に示す。 ・組成物溶液の外観 得られた組成物の溶液を肉眼で観察し、無色透明である
ものを良好とし、白濁しているものを白濁と示した。 ・塗膜の外観 得られた塗膜を肉眼で観察し、無色透明であるものを良
好とし、白濁しているものを白濁と示した。 ・乾燥性 組成物を磨き鋼板に塗布して得た試験片を室温に放置
し、塗布表面を指で圧しても指に付着性が無くなるまで
の時間を示した。 ・塗膜硬度 硬化塗膜を形成した試験片をJIS K 5400記載の鉛筆引っ
かき試験法で測定し、その結果を示した。 ・可撓性 硬化塗膜を形成した試験片をJIS K 5400記載の屈曲試験
機を用いて、心棒の直径10mmφの丸棒を介して屈曲させ
た。塗膜面に異常がない場合を○、ヒビ割れや剥離など
異常が見られたものを×と示した。
【0088】実施例2〜7、比較例1〜6 各例において、表1又は表2に示す配合で組成物を調製
し、実施例1と同様にして硬化させた。組成物及び硬化
塗膜について実施例1と同様の評価を行った。なお、比
較例2〜3で使用したシリコーンオイル(A'1)は、式:M
e−[Me2SiO]4 0SiMe3で表される構造を有するものであ
る。
【0089】評価結果 実施例1〜7の結果から判るように、本発明で(α)成
分として使用されるポリオルガノシロキサン化合物(A1
〜A5)はシリコーンオイル連鎖構造を持つにもかかわら
ず、シリコーンレジン(β1)に完全に相溶する。その結
果、組成物溶液、硬化塗膜とも無色透明で均質な構造の
塗膜が得られたことがわかり、塗膜は硬度及び可撓性に
優れるものであった。
【0090】一方、シリコーンレジン成分(β1)のみ
で本発明による(α)成分を欠く場合(比較例1)に
は、可撓性が著しく劣るものであった。また、シリコー
ンレジン構造を持たない(レジン部分の重合度 m<2)の
シリコーンオイルを本発明の(α)成分に代えて使用し
た場合(比較例2〜5)には、これらのシリコーンオイル
がシリコーンレジン(β1)に相溶しないため混合液が
白濁し、ハジキによって塗布できないか、塗布できても
塗膜は白濁し、更に、硬化阻害より塗膜硬度が低下し
た。
【0091】本発明によるポリオルガノシロキサンは、
このように可撓性の乏しいシリコーンレジンに乾燥性や
塗膜硬度をほとんど低下させずに可撓性を付与すること
ができる。また、シリコーンレジンにD単位を連鎖構造
ではなくランダムに組み込んだ比較例6では、塗膜外観
は良好だが、乾燥性や塗膜硬度が低下した上に可撓性の
向上も実現できなかった。
【0092】
【表1】
【0093】
【表2】
【0094】
【発明の効果】本発明によるポリオルガノシロキサン化
合物は分子中にシリコーンオイル由来の構造とシリコー
ンレジン由来の構造を有する新規な構造を有している。
このポリオルガノシロキサン化合物とシリコーンレジン
とを必須の成分として含有する本発明のコーティング組
成物は、シリコーンレジンの硬化性、表面硬度、耐候性
などの優れた特性を維持しつつ、可撓性にも顕著に優れ
たものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板垣 明成 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 Fターム(参考) 4J035 BA14 CA02N CA021 CA051 CA061 CA131 CA14N CA141 LB01 4J038 DL021 DL022 DL031 DL032 HA096 HA176 HA376 HA416 JA23 JA45 JB01 JB31 JC13 JC38 KA04 MA14 MA16 NA03 NA12 PA20 PC02 PC03 PC04 PC06 PC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中にシリコーンオイル構造とアルコキ
    シ基及び/又はシラノール基を有するシリコーンレジン
    構造を含み、シリコーンレジンに相溶可能なポリオルガ
    ノシロキサン化合物。
  2. 【請求項2】シリコーンオイル構造に由来するケイ素原
    子の数(N)とシリコーンレジン構造に由来するケイ素
    原子の数(M)の割合M/Nが0.1〜50であることを特
    徴とする請求項1記載のオルガノポリシロキサン化合
    物。
  3. 【請求項3】ポリオルガノシロキサン化合物が含有する
    アルコキシ基及びシラノール基以外の置換基の内、80mo
    l%以上がメチル基である請求項1又は2に記載のポリ
    オルガノシロキサン化合物。
  4. 【請求項4】下記ポリオルガノシロキサン(a1)とポリオ
    ルガノシロキサン(a2)とを、ヒドロシリル化反応触媒の
    存在下に反応させて得られることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のポリオルガノシロキサン化
    合物。 (a1)ポリオルガノシロキサン: 平均組成式(1): R1 aR2 bSi(OR3)cO(4-a-b-c)/2 (1) 〔ここで、R1は、置換もしくは非置換のアルキル基及び
    アリール基から選択された1種あるいは2種類以上の
    基、 R2は、脂肪族不飽和二重結合含有基、 R3は、水素原子及び炭素原子数1〜4のエーテル結合を有
    していてもよいアルキル基から選択された1種あるいは
    2種類以上の基、そして、 a、b及びcは、次の関係式:0≦a<1.5、0.01≦b≦
    1、0.5≦a+b≦1.8、0.01≦c≦2.5、及び1≦a+b+c≦3
    を満たす数である。 〕で表され、1分子中に少なく
    とも1つの脂肪族不飽和二重結合を有するポリオルガノ
    シロキサン化合物。 (a2)ポリオルガノシロキサン: 一般式(2): 【化1】 〔ここで、R1は、前記式(1)について定義した通りであ
    り、 nは、0〜1000の数である。〕で表されるポリオルガノシ
    ロキサン化合物。
  5. 【請求項5】(α) 請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のポリオルガノシロキサン化合物0.1〜100重量部と、 (β) R3O-Si基(R3は前記の通り)を含有するシラン化
    合物及び/又はシリコーンレジン 99.9〜0重量部と、
    (但し、(α)と(β)の合計が100重量部となる。) (γ) 硬化触媒 (α)成分+(β)成分の合計100重量部
    当り0.01〜50重量部を含有してなることを特徴とするコ
    ーティング用組成物。
  6. 【請求項6】硬化触媒(γ)が、酸触媒、アルカリ金属化
    合物、NH3、アミン系化合物、並びにAl系、Ti系及びSn
    系の金属触媒からなる群から選ばれたものである請求項
    5記載のコーティング用組成物。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載のコーティング用組
    成物の硬化被膜を基材上に形成してなる物品。
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