JP2002083999A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

Info

Publication number
JP2002083999A
JP2002083999A JP2001052006A JP2001052006A JP2002083999A JP 2002083999 A JP2002083999 A JP 2002083999A JP 2001052006 A JP2001052006 A JP 2001052006A JP 2001052006 A JP2001052006 A JP 2001052006A JP 2002083999 A JP2002083999 A JP 2002083999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting device
semiconductor light
active layer
quantum well
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001052006A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanao Kurahashi
孝尚 倉橋
Hiroshi Nakatsu
弘志 中津
Hiroyuki Hosobane
弘之 細羽
Tetsuro Murakami
哲朗 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001052006A priority Critical patent/JP2002083999A/ja
Priority to US09/883,497 priority patent/US6548824B2/en
Priority to TW090115148A priority patent/TW517400B/zh
Publication of JP2002083999A publication Critical patent/JP2002083999A/ja
Priority to US10/270,593 priority patent/US6924502B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/10Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a light reflecting structure, e.g. semiconductor Bragg reflector

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DBRの上面と量子井戸活性層の下面との間
の距離が多少ばらついても、所定のピーク波長が安定し
て得られる半導体発光素子を提供すること。 【解決手段】 DBR3と量子井戸活性層5との間の第
1クラッド層4の層厚を0.3μmにする。この層厚
は、半導体発光素子の発光波長がλ、上記第1クラッド
層4の屈折率がnであるとして、2λ/n(μm)以
下、すなわちλが0.65μm、nが3.5であるか
ら、0.4μm以下である。また、第1クラッド層4
は、量子井戸活性層5からの発光光と、DBR3で反射
された反射光との位相差が2πの整数倍になるように形
成されている。この半導体発光素子の発光スペクトル
は、発光光と反射光との干渉による谷と谷とが、メイン
ピークの両側に、互いに略50〜60nmの波長を隔て
て生じるので、この谷はメインピークに一致し難い。そ
の結果、半導体発光素子のピーク波長が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光伝送用
(特にIEEE(米国電気電子技術者協会)1394
用)及び表示用等に用いられる半導体発光素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信や情報表示パネル等に、半
導体発光素子が多く用いられている。これらの用途の半
導体発光素子は発光効率が高いことが必要とされてい
て、特に、上記光通信用の半導体発光素子は応答速度が
高速であることが重要である。
【0003】最近、比較的短い距離の通信用にPOF
(プラスチック光通信ファイバ:Plastic Optical Fibe
r)が利用され始めており、このPOF用の光源とし
て、POFにおいて低損失な波長領域である650nm
近傍の発光波長を有する面発光型の高速応答LED(発
光ダイオード)が開発されている。この半導体発光素子
は、高効率な発光が可能なAlGaInP(アルミニウ
ム・ガリウム・インジウム・リン)系の半導体材料を活
性層に用いると共に、この活性層を量子井戸構造にして
いる。また、半導体発光素子の光取り出し効率を向上す
る手段として、活性層とGaAs(ガリウム・砒素)基
板の間に、高反射率の多層反射膜としてのDBR(分布
ブラッグ反射膜)を導入している。
【0004】図9は、上記DBRおよび量子井戸構造の
活性層を備え、DBRと量子井戸層との間の距離、すな
わち、DBRの上面と量子井戸活性層の下面との間の距
離が1μm程度の半導体発光素子の発光スペクトルを示
した図である。図9において、横軸は光の波長(nm)
を示し、縦軸は光の相対的な強度(a.u.:arbitrar
y unit)を示す。この半導体発光素子が発光する際、上
記量子井戸構造の活性層は層厚が非常に薄いので、この
活性層の下側のDBRで反射されて再び活性層に戻った
光は、活性層で殆ど吸収されずに半導体発光素子から出
射される。このとき、上記活性層からの発光光が、上記
DBRで反射された反射光との干渉によって変調され
て、光のスペクトルが変化する。すなわち、図9の発光
スペクトル形状において、上記干渉による谷と谷とが、
波長において30〜40nm程度の間隔で現れて、略6
65nmの波長を有するメインピークの両側にサブピー
クが生じている。このことから、DBRで反射された反
射光と活性層からの発光光との位相差が、およそ2πの
整数倍であることが分かる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体発光素子において、上記DBRの上面と活性
層の下面との間の距離が変わると、発光スペクトルの形
状が大きく変化して、ピーク波長が変わる。具体的に
は、図9の発光スペクトルを有する半導体発光素子にお
いて、DBRの上面と活性層の下面との間の距離を数%
だけ大きくすると、図10のような発光スペクトル形状
になる。図9の発光スペクトル形状と比べると、図10
の発光スペクトル形状は、山と谷が入れ替わって、メイ
ンピークの波長が15nm程度短波長側に移動して略6
50nmになっている。すなわち、DBRの上面と活性
層の下面との間の距離がわずかに変化しただけで干渉の
山が谷になり、ピーク波長がずれてしまうのである。
【0006】ここで、上記半導体発光素子をPOFによ
る通信の光源として用いる場合、POFの低損失波長領
域は40nm程度の狭い幅であるので、半導体発光素子
の発光スペクトルのピーク波長を、上記低損失波長領域
内にずれることなく定める必要がある。すなわち、上記
DBRの上面と活性層の下面との間の距離を正確に形成
しなければならない。したがって、半導体発光素子の製
造過程において、特にDBRと量子井戸活性層との間の
例えばクラッド層等に関して、高精度の層厚制御が必要
となる。その結果、半導体発光素子の歩留りが低下する
という問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、DBRの上面と
活性層の下面との間の距離のばらつきに影響を受けるこ
となく、発光スペクトルの所望のピーク波長を安定して
得ることができる半導体発光素子を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の半導体発光素子は、半導体基板上に、
順に多層反射膜と、半導体層と、量子井戸活性層を有す
る半導体発光素子において、発光波長がλ(μm)であ
り、上記多層反射膜と量子井戸活性層との間に位置する
上記半導体層の平均屈折率がnであるとして、上記多層
反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が2
λ/n(μm)以下であり、かつ、上記多層反射膜で反
射された反射光と、上記量子井戸活性層からの発光光と
の間の位相差は、2πの整数倍であることを特徴として
いる。
【0009】第1の発明の半導体発光素子によれば、上
記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距
離を2λ/n以下にすると共に、上記多層反射膜で反射
された反射光と活性層からの発光光との間の位相差を略
2πの整数倍にすると、半導体発光素子の発光スペクト
ルの形状において、上記反射光と発光光との干渉による
谷と谷との間隔が比較的広くなる。したがって、上記多
層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が
多少変化して、発光スペクトル形状の谷の位置が多少変
化しても、上記谷がピークに一致することがない。すな
わち、上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面と
の間の距離が多少ばらついても半導体発光素子のピーク
波長は殆ど変わらないので、高精度な層厚制御をするこ
となく、所望のピーク波長を有する半導体発光素子を安
定して得られる。
【0010】第2の発明の半導体発光素子は、半導体基
板上に、順に多層反射膜と、半導体層と、量子井戸活性
層を有する半導体発光素子において、発光波長がλ(μ
m)であり、上記多層反射膜と量子井戸活性層との間に
位置する上記半導体層の平均屈折率がnであるとして、
上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の
距離が15λ/n(μm)以上であることを特徴として
いる。
【0011】第2の発明の半導体発光素子によれば、上
記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距
離を15λ/n以上にすると、半導体発光素子の発光ス
ペクトル形状において、多層反射膜で反射された反射光
と活性層からの発光光との干渉による谷と谷との間隔が
小さくなる。例えば、上記半導体層の平均屈折率nが
3.0、半導体発光素子の発光波長λが0.65μmと
すると、多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との
間の距離は、15λ/nに代入すると、約3μmとな
る。この場合、図8によれば、上記多層反射膜で反射さ
れた反射光と活性層からの発光光との干渉による谷と谷
との間隔は、約15nmになる。図8は、多層反射膜と
量子井戸活性層との間の半導体層の平均屈折率nが3.
0、発光波長λが0.65μmの半導体発光素子におい
て、多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の
距離に対応する上記干渉の谷と谷との間隔を示した図で
ある。横軸は多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面
との間の距離(μm)であり、縦軸は干渉の谷と谷との
間隔(nm)である。図8から分かるように、上記多層
反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離を3
μm以上にすると、上記干渉の谷と谷との間隔は15n
mよりも小さくなる。すなわち、この半導体発光素子が
出射する光は、16nmの波長の幅の範囲にピーク波長
が少なくとも1つ存在することになる。したがって、こ
の半導体発光素子は、室温で発光する際のピーク波長を
約16nm以内に制御する必要があるIEEE1394
用のPOFの光源として、好適である。さらに、多層反
射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離を大き
くしていくと、発光スペクトルの形状は、上記干渉がな
い場合と比べて多くの複数の山および谷を有するが、こ
れら複数の山の頂点を結んでなる包絡線の形状は、干渉
がない場合のスペクトル形状と略同一のままである。ま
た、上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との
間の距離が多少ばらついて、発光スペクトル形状におけ
る上記複数の山および谷の数が変わったり、あるいは、
上記干渉の谷が、干渉がない場合の発光スペクトルのピ
ークに一致しても、発光スペクトルの包絡線の形状は、
干渉がない場合の発光スペクトルの形状と殆ど変わらな
い。すなわち、半導体発光素子のピーク波長が殆ど変わ
らない。したがって、高精度な層厚制御をすることな
く、所定のピーク波長を有する半導体発光素子を安定し
て得られる。
【0012】1実施形態の半導体発光素子では、上記半
導体基板は、GaAs(ガリウム・砒素)あるいはIn
P(リン化インジウム)あるいはZnSe(セレン化亜
鉛)あるいはGaN(窒化ガリウム)からなる。
【0013】上記半導体発光素子によれば、半導体基板
にGaAsあるいはInPあるいはZnSeあるいはG
aNを用いるので、この半導体基板の上に、GaAsあ
るいはInPあるいはZnSeあるいはGaNに格子整
合する半導体による半導体層および活性層を形成する
と、この半導体発光素子の発光効率が高くなる。
【0014】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が
0.4μm以下である。
【0015】上記半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離を0.
4μm以下にすると、上記多層反射膜と量子井戸活性層
との間に位置する半導体層の材料に、GaAs基板に格
子整合する例えばAlyGazIn1-y-zP(アルミニウ
ム・インジウム・リン)(0≦y≦1,0≦z≦1)や
AlxGa1-xAs(アルミニウム・ガリウム・砒素)
(0≦x≦1)等のような屈折率が3〜3.5の材料を
用いた場合、半導体発光素子のピーク波長が650nm
前後に保持される。したがって、高精度の層厚制御をす
ることなく、例えばPOFの光源に適した半導体発光素
子を安定して得ることができる。
【0016】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が
3μm以上である。
【0017】上記半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離を3μ
m以上にすると、上記多層反射膜と量子井戸活性層との
間に位置する半導体層の材料に、GaAs基板に格子整
合する例えばAlyGazIn 1-y-zP(0≦y≦1,0
≦z≦1)やAlxGa1-xAs(0≦x≦1)等のよう
な屈折率が3〜3.5の材料を用いた場合、半導体発光
素子のピーク波長が650nm前後に保持される。した
がって、高精度の層厚制御をすることなく、例えばPO
Fの光源に適した半導体発光素子を安定して得ることが
できる。
【0018】1実施形態の半導体発光素子では、上記量
子井戸活性層は、AlyGazIn1- y-zP(0≦y≦
1、0≦z≦1)からなる。
【0019】この半導体発光素子によれば、上記量子井
戸活性層はAlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1、0≦
z≦1)からなるので、赤色から緑色までの発光色の波
長において、所望の波長を有する半導体発光素子を得る
ことができる。
【0020】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜は、GaAs基板に格子整合する材料からな
る。
【0021】この半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜はGaAs基板に格子整合する材料からなるので、
上記多層反射膜の上に形成される活性層の結晶性が高く
なると共に、上記多層反射膜と、その上の層との間の境
界面を容易に鏡面にできて、多層反射膜の反射率が高く
なる。その結果、半導体発光素子の出力が高くなる。
【0022】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜は、AlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1,0
≦z≦1)からなる。
【0023】この半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜を形成するAlyGazIn1-y- zPは、GaAs基
板に格子整合するので、上記多層反射膜の上に形成され
る活性層の結晶性が高くなると共に、上記多層反射膜
と、その上の層との間の境界面を容易に鏡面にできて、
多層反射膜の反射率が高くなる。その結果、半導体発光
素子の出力が高くなる。
【0024】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜は、AlxGa1-xAs(0.4≦x≦1)から
なる。
【0025】この半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜を形成するAlxGa1-xAs(0.4≦x≦1)は
GaAs基板に格子整合するので、上記多層反射膜の上
に形成される活性層の結晶性が高くなると共に、上記多
層反射膜と、その上の層との間の境界面を容易に鏡面に
できて、多層反射膜の反射率が高くなる。その結果、半
導体発光素子の出力が高くなる。また、AlxGa1-x
s(0.4≦x≦1)による多層反射膜は、AlyGaz
In1-y-zP(0≦y≦1,0≦z≦1)による多層反
射膜に比べて赤色から黄色の波長の光に対する反射率が
高いので、赤色から黄色で発光する高い出力の半導体発
光素子を得られる。
【0026】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜は、AlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1,0
≦z≦1)と、AlxGa1-xAs(0.4≦x≦1)の
ペアからなる。
【0027】この半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜を形成するAlyGazIn1-y- zP(0≦y≦1,
0≦z≦1)とAlxGa1-xAs(0.4≦x≦1)
は、GaAs基板に格子整合するので、上記多層反射膜
の上に形成される活性層の結晶性が高くなると共に、上
記多層反射膜と、その上の層との間の境界面を容易に鏡
面にできて、多層反射膜の反射率が高くなる。その結
果、半導体発光素子の出力が高くなる。
【0028】1実施形態の半導体発光素子では、上記多
層反射膜は、上記量子井戸活性層からの光に対する最大
反射率が、80%以上である。
【0029】この半導体発光素子によれば、上記多層反
射膜は、上記発光層からの光に対する最大反射率が80
%以上であるので、この半導体発光素子の出力が高くな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。
【0031】(第1実施形態)図1(a)は本発明の第
1実施形態における半導体発光素子の平面図であり、図
1(b)は図1(a)に示すI−I線における断面図で
ある。
【0032】この半導体発光素子は、POFの光源とし
て用いられる面発光型のAlGaInP系LEDであ
る。この半導体発光素子は、n型GaAs基板1上に、
n型GaAsバッファー層2と、多層反射膜としてのD
BR(分布ブラッグ反射膜)3と、n型AlInP第1
クラッド層4と、量子井戸活性層5と、p型AlInP
第2クラッド層6と、p型AlGaAs電流拡散層7と
を順に有し、上記電流拡散層7の上面にp型電極8を、
n型GaAs基板1の下面にn型電極9を備えている。
【0033】上記量子井戸活性層5は、80オングスト
ロームの厚さを有する2つのGaInP井戸層と、この
2つの井戸層間および上下両側に設けられた(Al0.5
Ga0 .50.5In0.5Pバリア層とからなり、この量子
井戸活性層5の発光光のピーク波長は650nmであ
る。また、上記DBR3は、n型のAl0.5In0.5Pと
n型の(Al0.2Ga0.80.5In0.5Pとのペアが20
組積層してなり、このDBR3による反射スペクトルの
中心波長は650nmである。さらに、上記n型AlI
nP第1クラッド層4は、0.3μmの層厚を有する。
この層厚は、この半導体発光素子の発光波長がλ(μ
m)と、上記第1クラッド層4の屈折率がnであるとし
て、2λ/n(μm)に、この半導体発光素子の発光波
長λである650nm、つまり0.65μmと、上記第
1クラッド層4の屈折率nの3を代入して求めた0.4
μm以下である。また、上記n型AlInP第1クラッ
ド層4は、上記量子井戸活性層5からの発光光と、上記
DBR3で反射された反射光との位相差が2πの整数倍
になるように形成されている。
【0034】この半導体発光素子は、以下のようにして
製造する。まず、(100)面から[011]方向に1
5°傾斜したn型GaAs基板1上に、n型GaAsバ
ッファー層2を、層厚が1μmになるように積層する。
次に、n型のAl0.5In0.5Pとn型の(Al0.2Ga
0.80.5In0.5Pとからなるペアを20組積層してD
BR3を形成する。続いて、n型Al0.5In0.5P第1
クラッド層4を0.3μmの層厚に形成する。その後、
(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pバリア層と、80オン
グストロームの厚さのGaInP井戸層と、(Al0.5
Ga0.50.5In0 .5Pバリア層と、再び80オングス
トロームの厚さのGaInP井戸層と、(Al0.5Ga
0.50.5In0.5Pバリア層とを順に積層して、量子井
戸活性層5を形成する。続いて、p型Al0.5In0.5
第2クラッド層6を1μmの層厚に形成した後、p型A
0.5Ga0.5As電流拡散層7を7μmの層厚に積層す
る。以上の全ての半導体層は、MOCVD(有機金属気
相成長)法によって積層する。その後、上記p型Al
0.5Ga0.5As電流拡散層7上に、AuZn/Mo/A
u層をスパッタリングで形成して、このAuZn/Mo
/Au層をフォトリソグラフィーによってパターニング
した後、熱処理することによってp型電極8を得る。ま
た、上記n型GaAs基板1を約280μmの厚さに研
磨して、このn型GaAs基板1の下面全面にAuGe
/Auを蒸着し、このAuGe/Auを熱処理して、n
型電極9を形成する。
【0035】このようにして得られた半導体発光素子
は、赤色に発光し、図2に示すような発光スペクトルを
有する。図2において、横軸は光の波長(nm)を示
し、縦軸は光の相対的な強度(a.u.)を示す。この
半導体発光素子のクラッド層4は、上記DBR3で反射
された反射光と活性層5からの発光光の位相差が、2π
の整数倍になるように形成されている。したがって、図
2に示すように、この半導体発光素子の発光スペクトル
は、650nmの波長のメインピークのみを有して、こ
のメインピークの左右両側にサブピークが無い。また、
半導体発光素子のDBR3の上面と量子井戸活性層5の
下面との間の距離、つまり、上記n型第1クラッド層4
の層厚が、2λ/n(λ:発光波長(μm),n:クラ
ッド層4の屈折率)μm、すなわち0.4μm以下の
0.3μmである。したがって、この半導体発光素子の
発光スペクトルは、上記DBR3で反射された反射光と
活性層5からの発光光との干渉による谷と谷との間隔が
50〜60nmである。この谷と谷との間隔は、層厚が
1μm程度であるn型クラッド層を有する半導体発光素
子の発光スペクトルにおけるよりも、1.5〜2倍程度
広い。したがって、図1(a),(b)の半導体発光素
子は、製造過程においてn型第1クラッド層4の層厚が
多少ばらついても、発光スペクトルにおける上記干渉に
よる谷がメインピークに一致しないので、半導体発光素
子のピーク波長が変わらない。したがって、高精度な層
厚制御をすることなく、略一定のピーク波長を有する半
導体発光素子を得ることができる。また、上記DBR3
は、n型Al0.5In0.5Pとn型(Al0.2Ga0.8
0.5In0.5Pとからなるペアを20組備えるので、この
DBR3に入射する光に対して約90%のピーク反射率
を有する。その結果、この半導体発光素子は、初期光出
力が20mAの電流において1.0mWの出力が得られ
る。また、この半導体発光素子を温度80°、湿度85
%の雰囲気中で50mAの電流による通電試験を行った
ところ、1000時間経過後で初期光出力の90%の光
出力を維持でき、良好な耐久性を有することが確認でき
た。また、DBR3をn型のAl0.5In0.5Pとn型の
Al0.5Ga0.5Asとのペアを20組積層して形成した
半導体発光素子も作製したが、Al0.5In0.5Pと(A
0.2Ga0.80.5In0.5PとのペアによるDBRを有
する場合と同様の光出力及び信頼性が得られた。
【0036】(第2実施形態)図3(a)は、本発明の
第2実施形態における半導体発光素子を示す平面図であ
り、図3(b)は図3(a)に示すII−II線に沿う
断面図である。
【0037】この半導体発光素子は、面発光型のAlG
aInP系LEDである。この半導体発光素子は、n型
GaAs基板21上に、n型GaAsバッファー層22
と、多層反射膜としてのDBR(分布ブラッグ反射膜)
23と、n型AlInP第1クラッド層24と、量子井
戸活性層25と、p型AlInP第2クラッド層26
と、p型AlGaInP中間層27と、p型AlGaI
nP第1電流拡散層28と、n型AlGaInP電流狭
窄層29と、p型AlGaInP第2電流拡散層31と
を順に有し、上記第2電流拡散層31の上面にp型電極
32を、n型GaAs基板21の下面にn型電極33を
備えている。
【0038】上記量子井戸活性層25は、80オングス
トロームの厚さを有する1つのGaInP井戸層と、こ
の井戸層の上下両側に設けられた(Al0.5Ga0.5
0.5In0.5Pバリア層とからなり、この量子井戸活性層
25の発光光のピーク波長は665nmである。また、
上記DBR23は、n型のAlAsとn型のAl0.5
0.5Asとのペアが20組積層してなり、このDBR
23による反射スペクトルの中心波長は665nmであ
る。さらに、上記n型Al0.5In0.5P第1クラッド層
24は、7μmの層厚を有する。この層厚は、この半導
体発光素子の発光波長がλ(μm)と、上記第1クラッ
ド層24の屈折率がnであるとして、15λ/n(μ
m)に、この半導体発光素子の発光波長λの665n
m、つまり0.665μmと、上記第1クラッド層24
の屈折率nの3を代入して求めた3μm以上である。
【0039】この半導体発光素子は、以下のようにして
製造する。図4は、この半導体発光素子を製造する際の
1過程を示す断面図であり、図5(a)は図4に示した
過程と異なる過程を示す平面図であり、図5(b)は図
5(a)のIII−III線に沿った断面図である。図
6は、図4および図5(a),(b)と、さらに異なる
過程を示す断面図である。図4に示すように、まず、
(100)面から[011]方向に15°傾斜したn型
GaAs基板21上に、n型GaAsバッファー層22
を、層厚が1μmになるように積層する。次に、n型の
AlAsとn型のAl0.5Ga0.5Asとからなるペアを
20組積層してDBR23を形成する。続いて、n型A
0.5In0.5P第1クラッド層24を7μmの層厚に形
成する。その後、(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pバリ
ア層と、80オングストロームの厚さのGaInP井戸
層と、(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pバリア層とを順
に積層してなる量子井戸活性層25を形成する。続い
て、p型Al0.5In0.5P第2クラッド層26を1μm
の層厚に形成した後、p型AlGaInP中間層27を
0.15μmの層厚に積層する。さらにその上に、p型
AlGaInP第1電流拡散層28を1μmの厚さに積
層して、続いて、n型AlGaInP電流狭窄層29を
0.3μmの厚さに積層する。そして、上記n型電流狭
窄層29の上に、0.01μmの厚さのn型GaAsキ
ャップ層30を積層する。以上の全ての半導体層は、M
OCVD法によって積層する。
【0040】その後、図5(a)の平面図および図5
(b)の断面図に示すように、上記n型GaAsキャッ
プ層30を硫酸/過酸化水素系エッチャントで除去す
る。その後、上記n型AlGaInP電流狭窄層29の
一部を、フォトリソグラフィーおよび硫酸/過酸化水素
系エッチャントを用いたエッチングによって、p型第1
電流拡散層28に達するまでエッチング除去して、直径
が略70μmの円形の電流経路を形成する。
【0041】上記n型電流狭窄層29に電流経路を形成
した後、図6の断面図に示すように、p型第1電流拡散
層28およびn型電流狭窄層29上に、p型AlGaI
nP第2電流拡散層31を、7μmの層厚に成長する。
【0042】その後、上記p型第2電流拡散層31上に
AuBe/Auを蒸着して、このAuBe/Auにフォ
トリソグラフイーおよびAuエッチャントによるエッチ
ングを施して、表面電極を形成する。その後、上記表面
電極を熱処理して、図3(a),(b)に示すp型電極
32を得る。また、上記n型GaAs基板21を約28
0μmの厚さに研磨して、このn型GaAs基板21の
下面全面にAuGe/Auを蒸着して熱処理することに
よって、n型電極33を形成する。
【0043】このようにして得られた半導体発光素子
は、赤色に発光し、図7に示すような発光スペクトルを
有する。図7において、横軸は光の波長(nm)を示
し、縦軸は光の相対的な強度(a.u.)を示す。この
半導体発光素子は、上記DBR23の上面と量子井戸活
性層25の下面との間の距離、つまり、上記n型第1ク
ラッド層24の層厚が、15λ/n(λ:発光波長(μ
m),n:クラッド層24の屈折率)μm、すなわち3
μm以上の7μmである。したがって、この半導体発光
素子の発光スペクトルは、上記DBR23で反射された
反射光と活性層25からの発光光との干渉による谷と谷
との間隔が7nm程度になる。そのため、図7に示すよ
うに、発光スペクトルの形状は上記干渉による複数の谷
と山を有するが、この山の頂点を結んでなる包絡線は、
上記干渉がない場合の発光スペクトルと略同じである。
したがって、上記発光スペクトルの包絡線のピーク波長
は、上記干渉が無い場合の発光スペクトルのピーク波長
と殆ど変わらない。さらに、発光スペクトルにおいて上
記干渉による谷が、干渉がない場合のメインピークと一
致しても、ピーク波長が殆ど変わらない。なぜならば、
上記干渉がない場合のメインピークと一致した谷の隣の
山が、包絡線におけるメインピークになるが、上記谷と
山との間隔は波長において3.5nm程度なので、包絡
線のメーンピークは、干渉が無い場合のピーク波長より
も3.5nm程度長い、あるいは、短いだけだからであ
る。したがって、上記干渉による谷が、上記干渉が無い
場合のメインピークに一致しても、包絡線のピーク波長
は殆ど変わらない。その結果、図3(a),(b)の半
導体発光素子は、製造過程において、n型第1クラッド
層24の層厚が多少ばらついてもピーク波長が殆ど変わ
らない。したがって、この半導体発光素子は、高精度な
層厚制御をすることなく、略一定のピーク波長を得るこ
とができる。また、上記DBR23は、n型AlAsと
n型Al0.5Ga0.5Asとからなるペアを20組積層し
てなり、このDBR3に入射する光に対して95%以上
のピーク反射率を有するので、この半導体発光素子を高
出力にできる。さらに、この半導体発光素子は、上記電
流狭窄層29による内部量子効率の向上によって、20
mAの電流において2.2mWと高い出力を得ることが
できる。また、この半導体発光素子を温度80°、湿度
85%の雰囲気中で、50mAの電流による通電試験を
行ったところ、1000時間経過後で初期光出力の90
%の光出力を維持でき、良好な耐久性を有することが確
認できた。
【0044】上記実施形態において、上記半導体発光素
子は、GaAs基板上に形成されたAlGaInP系の
半導体発光素子であったが、本発明は、AlGaInP
系以外の半導体発光素子にも適用できる。すなわち、I
nP基板やZnSe基板、GaN基板などのGaAs基
板以外の基板上に形成されたInGaAsP系、ZnS
e系、GaN系などのAlGaInP系以外の半導体発
光素子においても、本発明によれば、上記実施形態の半
導体発光素子と同様の作用効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
半導体発光素子によれば、発光波長がλ(μm)であ
り、多層反射膜と量子井戸活性層との間に位置する半導
体層の平均屈折率がnであるとして、上記多層反射膜の
上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が2λ/n
(μm)以下であり、かつ、上記多層反射膜で反射され
た反射光と、上記量子井戸活性層からの発光光との間の
位相差が2πの整数倍であるので、発光スペクトルの形
状において、上記反射光と発光光との干渉による谷と谷
との間隔を比較的広くできる。したがって、上記多層反
射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が多少
変わっても、発光スペクトルにおいて上記干渉による谷
がピーク波長に一致することが殆どないから、高精度の
層厚制御を行うことなく、略一定のピーク波長を有する
半導体発光素子を得ることができる。
【0046】第2の発明の半導体発光素子によれば、発
光波長がλ(μm)であり、多層反射膜と量子井戸活性
層との間に位置する半導体層の平均屈折率がnであると
して、上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面と
の間の距離が15λ/n(μm)以上であるので、発光
スペクトル形状において、多層反射膜で反射された反射
光と活性層からの発光光との干渉による谷と谷との間隔
を小さくできる。したがって、この半導体発光素子の発
光スペクトルの包絡線の形状を、上記干渉がない場合の
発光スペクトルの形状と略同じにできて、その結果、発
光スペクトルのピーク波長を干渉がない場合と略同じに
できる。しかも、製造過程において上記多層反射膜の上
面と量子井戸活性層の下面との間の距離が多少ばらつい
て、発光スペクトルにおいて上記谷および山の位置が移
動しても、上記谷と谷の間隔は小さいから、発光スペク
トルの包絡線のピーク波長は殆ど変わらない。その結
果、高精度の層厚制御を行うことなく、所定のピーク波
長を有する半導体発光素子を得ることができる。
【0047】1実施形態の半導体発光素子によれば、半
導体基板は、GaAsあるいはInPあるいはZnSe
あるいはGaNからなるので、この半導体基板の上に、
GaAsあるいはInPあるいはZnSeあるいはGa
Nに格子整合する半導体による半導体層および活性層を
形成して、この半導体発光素子の発光効率を高くでき
る。
【0048】1実施形態の半導体発光素子によれば、多
層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が
0.4μm以下であるので、GaAs基板に格子整合す
る例えばAlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1,0≦z
≦1)やAlxGa1-xAs(0≦x≦1)等のような屈
折率が3〜3.5の材料を用いた場合に、半導体発光素
子のピーク波長を650nm前後に保持できる。その結
果、高精度の層厚制御をすることなく、例えばPOFの
光源に適した半導体発光素子を、安定して得ることがで
きる。
【0049】1実施形態の半導体発光素子によれば、多
層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離が
3μm以上であるので、GaAs基板に格子整合する例
えばAlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1,0≦z≦
1)やAlxGa1-xAs(0≦x≦1)等のような屈折
率が3〜3.5の材料を用いた場合に、半導体発光素子
のピーク波長を650nm前後に保持できる。したがっ
て、高精度の層厚制御をすることなく、例えばPOFの
光源に適した半導体発光素子を、安定して得ることがで
きる。
【0050】1実施形態の半導体発光素子によれば、量
子井戸活性層は、AlyGazIn1- y-zP(0≦y≦
1、0≦z≦1)からなるので、赤色から緑色までの発
光色の波長において、所望の波長を有する半導体発光素
子を得ることができる。
【0051】1実施形態の半導体発光素子によれば、多
層反射膜は、GaAs基板に格子整合する材料からなる
ので、この多層反射膜の上に形成する活性層の結晶性を
高くできると共に、上記多層反射膜の反射率を高くでき
て、半導体発光素子の出力を高くできる。
【0052】1実施形態の半導体発光素子によれば、多
層反射膜は、AlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1,0
≦z≦1)からなるので、GaAs基板に格子整合でき
るから、この多層反射膜の上に形成される活性層の結晶
性を高くできると共に、上記多層反射膜の反射率を高く
できて、半導体発光素子の出力を高くできる。
【0053】1実施形態の半導体発光素子によれば、上
記多層反射膜は、AlxGa1-xAs(0.4≦x≦1)
からなるので、GaAs基板に格子整合できるから、上
記多層反射膜の上に形成される活性層の結晶性を高くで
きると共に、上記多層反射膜の反射率を高くできて、そ
の結果、この半導体発光素子の出力を高くできる。
【0054】1実施形態の半導体発光素子によれば、上
記多層反射膜は、AlyGazIn1- y-zP(0≦y≦
1,0≦z≦1)と、AlxGa1-xAs(0.4≦x≦
1)からなって、GaAs基板に格子整合するので、こ
の多層反射膜の上に形成する活性層の結晶性を高くでき
ると共に、上記多層反射膜の反射率を高くできて、半導
体発光素子の出力を高くできる。
【0055】1実施形態の半導体発光素子によれば、上
記多層反射膜は、上記発光層からの光に対する最大反射
率が80%以上であるので、この半導体発光素子の出力
を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の第1実施形態におけ
る半導体発光素子の平面図を示し、図1(b)は、図1
(a)に示すI−I線における断面図である。
【図2】 図1(a),(b)に示した半導体発光素子
の発光スペクトルを示す図である。
【図3】 図3(a)は、本発明の第2実施形態におけ
る半導体発光素子の平面図を示し、図3(b)は、図3
(a)に示すII−II線における断面図である。
【図4】 図3(a),(b)に示した半導体発光素子
の製造過程において、キャップ層までの半導体層を積層
した状態を示した図である。
【図5】 図5(a)は、図3(a),(b)に示した
半導体発光素子の製造過程において、電流狭窄層をパタ
ーニングした際の半導体発光素子を示した平面図であ
り、図5(b)は、図5(a)のIII−III線に沿
う断面図である。
【図6】 図3(a),(b)に示した半導体発光素子
の製造過程において、第2電流拡散層を形成した際の半
導体発光素子を示した断面図である。
【図7】 図3(a),(b)に示した半導体発光素子
の発光スペクトルを示した図である。
【図8】 量子井戸活性層からの発光光と多層反射膜で
反射された反射光との干渉の谷と谷との間隔を、多層反
射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の距離に対応
して示した図である。
【図9】 従来の半導体発光素子の発光スペクトルを示
した図である。
【図10】 図9の発光スペクトルを有する半導体発光
素子において、DBRの上面と量子井戸活性層の下面と
の間の距離を数%大きくした場合の発光スペクトルを示
した図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板 2 n型GaAsバッファー層 3 n型AlGaAs系DBR 4 n型Al0.5In0.5P第1クラッド層 5 量子井戸活性層 6 p型Al0.5In0.5P第2クラッド層 7 p型Al0.5Ga0.5As電流拡散層 8 p型電極 9 n型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細羽 弘之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 村上 哲朗 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA11 CA05 CA34 CA41 CB15 FF14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、順に多層反射膜と、半
    導体層と、量子井戸活性層を有する半導体発光素子にお
    いて、 発光波長がλ(μm)であり、上記多層反射膜と量子井
    戸活性層との間に位置する上記半導体層の平均屈折率が
    nであるとして、 上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の
    距離が2λ/n(μm)以下であり、かつ、 上記多層反射膜で反射された反射光と、上記量子井戸活
    性層からの発光光との間の位相差が、2πの整数倍であ
    ることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に、順に多層反射膜と、半
    導体層と、量子井戸活性層を有する半導体発光素子にお
    いて、 発光波長がλ(μm)であり、上記多層反射膜と量子井
    戸活性層との間に位置する上記半導体層の平均屈折率が
    nであるとして、 上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層の下面との間の
    距離が15λ/n(μm)以上であることを特徴とする
    半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 上記半導体基板は、GaAsあるいはI
    nPあるいはZnSeあるいはGaNからなることを特
    徴とする請求項1または2の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層
    の下面との間の距離が0.4μm以下であることを特徴
    とする請求項1または3の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 上記多層反射膜の上面と量子井戸活性層
    の下面との間の距離が3μm以上であることを特徴とす
    る請求項2または3の半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 上記量子井戸活性層を有する量子井戸活
    性層は、AlyGazIn1-y-zP(0≦y≦1,0≦z
    ≦1)からなることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1つの半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 上記多層反射膜は、GaAsに格子整合
    する材料からなることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1つの半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 上記多層反射膜は、AlyGazIn
    1-y-zP(0≦y≦1,0≦z≦1)からなることを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれか1つの半導体発光素
    子。
  9. 【請求項9】 上記多層反射膜は、AlxGa1-xAs
    (0.4≦x≦1)からなることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれか1つの半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 上記多層反射膜は、AlyGazIn
    1-y-zP(0≦y≦1,0≦z≦1)と、AlxGa1-x
    As(0.4≦x≦1)のペアからなることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか1つの半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 上記多層反射膜は、上記量子井戸活性
    層からの光に対する最大反射率が、80%以上であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つの半導
    体発光素子。
JP2001052006A 2000-06-21 2001-02-27 半導体発光素子 Pending JP2002083999A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052006A JP2002083999A (ja) 2000-06-21 2001-02-27 半導体発光素子
US09/883,497 US6548824B2 (en) 2000-06-21 2001-06-19 Semiconductor light emitting device for stably obtaining peak wave length of emission spectrum
TW090115148A TW517400B (en) 2000-06-21 2001-06-21 Semiconductor light emitting device for stably obtaining peak wave length of emission spectrum
US10/270,593 US6924502B2 (en) 2000-06-21 2002-10-16 Semiconductor light emitting device for stably obtaining peak wave length of emission spectrum

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186217 2000-06-21
JP2000-186217 2000-06-21
JP2001052006A JP2002083999A (ja) 2000-06-21 2001-02-27 半導体発光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002083999A true JP2002083999A (ja) 2002-03-22

Family

ID=26594364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001052006A Pending JP2002083999A (ja) 2000-06-21 2001-02-27 半導体発光素子

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6548824B2 (ja)
JP (1) JP2002083999A (ja)
TW (1) TW517400B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007533143A (ja) * 2004-04-14 2007-11-15 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 発光ダイオードチップ
JP2014116549A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Stanley Electric Co Ltd 多重量子井戸半導体発光素子
JP2015026691A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 日本放送協会 半導体発光素子

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002083999A (ja) * 2000-06-21 2002-03-22 Sharp Corp 半導体発光素子
JP2007521635A (ja) 2003-09-19 2007-08-02 ティンギ テクノロジーズ プライベート リミテッド 半導体デバイスの製造
US7527638B2 (en) 2003-12-16 2009-05-05 Depuy Spine, Inc. Methods and devices for minimally invasive spinal fixation element placement
US7666188B2 (en) 2003-12-16 2010-02-23 Depuy Spine, Inc. Methods and devices for spinal fixation element placement
KR20070013273A (ko) * 2004-03-15 2007-01-30 팅기 테크놀러지스 프라이빗 리미티드 반도체 장치의 제조
US7547318B2 (en) 2004-03-19 2009-06-16 Depuy Spine, Inc. Spinal fixation element and methods
CN1998094B (zh) 2004-04-07 2012-12-26 霆激技术有限公司 半导体发光二极管上的反射层的制造
JP4092658B2 (ja) * 2004-04-27 2008-05-28 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法
CN100466310C (zh) 2005-02-25 2009-03-04 日立电线株式会社 发光二极管及其制造方法
SG130975A1 (en) * 2005-09-29 2007-04-26 Tinggi Tech Private Ltd Fabrication of semiconductor devices for light emission
SG131803A1 (en) * 2005-10-19 2007-05-28 Tinggi Tech Private Ltd Fabrication of transistors
SG133432A1 (en) * 2005-12-20 2007-07-30 Tinggi Tech Private Ltd Localized annealing during semiconductor device fabrication
SG140473A1 (en) 2006-08-16 2008-03-28 Tinggi Tech Private Ltd Improvements in external light efficiency of light emitting diodes
SG140512A1 (en) * 2006-09-04 2008-03-28 Tinggi Tech Private Ltd Electrical current distribution in light emitting devices
US7918858B2 (en) * 2006-09-26 2011-04-05 Depuy Spine, Inc. Minimally invasive bone anchor extensions
US9472719B2 (en) 2015-02-18 2016-10-18 Epistar Corporation Light-emitting diode

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US36802A (en) * 1862-10-28 Improvement in lamp-chimney fastenings
US5093695A (en) * 1990-05-18 1992-03-03 At&T Bell Laboratories Controllable semiconductor modulator having interleaved contacts
US5068868A (en) * 1990-05-21 1991-11-26 At&T Bell Laboratories Vertical cavity surface emitting lasers with electrically conducting mirrors
JP2000058910A (ja) 1990-08-20 2000-02-25 Toshiba Corp 半導体発光ダイオ―ド
US5226053A (en) 1991-12-27 1993-07-06 At&T Bell Laboratories Light emitting diode
JPH06350132A (ja) 1993-06-08 1994-12-22 Victor Co Of Japan Ltd 半導体発光素子アレイ
US5394424A (en) * 1993-07-14 1995-02-28 The Furukawa Electric Co., Ltd. Semiconductor laser device
JPH07335973A (ja) 1994-06-10 1995-12-22 Sharp Corp 半導体レーザ
JPH0738151A (ja) 1993-07-22 1995-02-07 Sharp Corp 光半導体装置
JPH07162036A (ja) 1993-12-08 1995-06-23 Showa Denko Kk 発光ダイオード
KR100363503B1 (ko) * 1994-01-20 2003-02-05 세이코 엡슨 가부시키가이샤 표면방출형반도체레이저와그제조방법
JPH09266355A (ja) 1996-01-24 1997-10-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体発光素子
JPH09326505A (ja) 1996-06-06 1997-12-16 Daido Steel Co Ltd 面発光型発光ダイオード
US5850411A (en) * 1996-09-17 1998-12-15 Sdl, Inc Transverse electric (TE) polarization mode AlGaInP/GaAs red laser diodes, especially with self-pulsating operation
US5877038A (en) * 1996-11-27 1999-03-02 The Regents Of The University Of California Method of making a vertical cavity laser
KR100545113B1 (ko) * 1996-12-27 2006-04-14 모토로라 인코포레이티드 가시파장의수직공동표면방출레이저
JPH10334504A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Nec Corp 光ヘッド装置
JPH1187843A (ja) 1997-09-02 1999-03-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 面発光型半導体発光素子
US6028693A (en) * 1998-01-14 2000-02-22 University Of Alabama In Huntsville Microresonator and associated method for producing and controlling photonic signals with a photonic bandgap delay apparatus
US6423984B1 (en) * 1998-09-10 2002-07-23 Toyoda Gosei Co., Ltd. Light-emitting semiconductor device using gallium nitride compound semiconductor
US6429461B1 (en) * 1998-10-19 2002-08-06 Rohm Co., Ltd. Surface light emitting devices
JP2002083999A (ja) 2000-06-21 2002-03-22 Sharp Corp 半導体発光素子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007533143A (ja) * 2004-04-14 2007-11-15 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 発光ダイオードチップ
JP2014116549A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Stanley Electric Co Ltd 多重量子井戸半導体発光素子
JP2015026691A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 日本放送協会 半導体発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
US20020011600A1 (en) 2002-01-31
US6548824B2 (en) 2003-04-15
US20030038284A1 (en) 2003-02-27
US6924502B2 (en) 2005-08-02
TW517400B (en) 2003-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002083999A (ja) 半導体発光素子
US6376864B1 (en) Semiconductor light-emitting device and method for manufacturing the same
KR100469546B1 (ko) 가시광선을위한분포브래그반사기를구비한수직공동표면발광레이저
KR100449768B1 (ko) 가시적방출vcsel용의하이브리드미러구조
KR100827120B1 (ko) 수직 단면 발광 레이저 및 그 제조 방법
JP2001156395A (ja) 面発光半導体レーザ素子
US6097041A (en) Light-emitting diode with anti-reflector
US10461507B1 (en) Substrate emitting vertical-cavity surface-emitting laser
JP3689621B2 (ja) 半導体発光素子
US20180048120A1 (en) Semiconductor light emitting device
JPH05299689A (ja) 面入出力光電融合素子
JP2004031513A (ja) 半導体発光素子
JP3586594B2 (ja) 半導体発光素子およびその製造方法
JP2002217481A (ja) 半導体光装置
US6797986B1 (en) Semiconductor light emitting element
US7495263B2 (en) Semiconductor light-emitting device and manufacturing method therefor
JP2009070929A (ja) 面発光ダイオード
JP2007508687A5 (ja)
US20080144686A1 (en) Surface emitting laser
US11588299B2 (en) Vertical-cavity surface-emitting laser fabrication on large wafer
CN116960736A (zh) 垂直腔面发射激光器及其制备方法
CN117374732A (zh) 一种异质结面发射激光器及其制备方法
JP2023552298A (ja) 半導体レーザおよび半導体レーザの製造方法
CN115714304A (zh) 一种垂直腔面发射激光器及其制备方法
JP2023092164A (ja) 量子カスケード素子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031