JP2002079556A - 射出成形機の駆動制御方法および制御装置 - Google Patents

射出成形機の駆動制御方法および制御装置

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JP2002079556A JP2000271944A JP2000271944A JP2002079556A JP 2002079556 A JP2002079556 A JP 2002079556A JP 2000271944 A JP2000271944 A JP 2000271944A JP 2000271944 A JP2000271944 A JP 2000271944A JP 2002079556 A JP2002079556 A JP 2002079556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタサーボモータとスレーブサーボモー
タの動作、すなわち射出成形機のボールネジの推力と移
動量の同時性が確保される射出成形機の駆動制御方法を
提供する。 【解決手段】射出成形機のスクリュ(21)の成形動作
を指示する動作指示信号(1)により、スクリュ(2
1)をマスタサーボモータ(10)とスレーブサーボモ
ータ(12)とにより第1、2のタイミングベルト(1
6、19)、第1、2のボールネジ(22、24)、第
1、2のボールナット(23、25)等を介して同期的
に駆動するとき、マスタサーボモータ(10)を制御す
るトルクおよび速度または位置の信号を使用してスレー
ブサーボモータ(12)を制御すると共に、スレーブサ
ーボモータ(12)の位置の制御は、このスレーブサー
ボモータ(12)に関連して設けられている速度検出器
(13)により検出される位置が、マスタサーボモータ
(10)に関連して設けられている速度検出器(11)
により検出される位置に一致するように行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の構成
部材、限定するものではないが、特にスクリュを2個以
上のサーボモータで同期的に駆動するときの駆動制御方
法および駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動射出成形機は、従来周知のように、
加熱シリンダ、この加熱シリンダ内で回転駆動されると
共に軸方向に駆動されるようになっているスクリュ、こ
のスクリュを駆動する電動モータ等からなっている。し
たがって、電動モータによりスクリュを回転駆動して樹
脂材料を可塑化、計量し、そしてスクリュを軸方向に駆
動すると、計量された溶融樹脂が型締めされた金型のキ
ャビテイに射出され、冷却固化を待って金型を開くと、
所望の形状の成形品が得られる。ところで、上記のよう
な電動モータには、位置、速度、トルク等の制御が容易
なサーボモータが適用されているが、大型の射出機には
複数個のサーボモータが用いられている。これは、ボー
ルネジの出力限界への対応、駆動機構の簡素化、加速性
能劣化の防止等を目的とした駆動方式であるが、このよ
うな複数個のサーボモータを制御する射出成形機の駆動
制御装置が、例えば特開平11−28751号により提
案されている。
【0003】上記公報により提案されている射出成形機
の駆動制御装置は、図4に示されているように、動作指
示手段60、マスタサーボアンプ62、スレーブサーボ
アンプ64、主サーボモータ66、副サーボモータ68
等からなっている。そして、主サーボモータ66と副サ
ーボモータ68の出力軸には、ベルト74が掛け回され
機械的に連結され、これらのサーボモータ66、68間
のトルクの同時性が確保されている。なお、図4中の他
の符号70はスクリュウを、76aは主サーボモータ6
6の出力軸と機械的に接続されている送りネジを、76
bは副サーボモータ68の出力軸と機械的に接続されて
いる送りネジを、78はこれらの送りネジ76a、76
bに螺合して、スクリュ70を軸方向に駆動する駆動部
材を、そして72は加熱シリンダをそれぞれ示してい
る。したがって、動作指示手段60により可塑化信号が
出力されると、図に示されていないモータによりスクリ
ュ70が回転駆動され、樹脂材料が可塑化され、加熱シ
リンダ72の先端部に計量される。次いで、動作指示手
段60から射出信号がマスタサーボアンプ62へ出力さ
れる。そうすると、特開平11−28751号の5ペー
ジ7欄の13〜36行目に記載されているようにして溶
融樹脂が金型80へ射出される。これにより、従来周知
のように成形品が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
射出成形機の駆動制御装置も、マスタサーボアンプ62
がスレーブサーボアンプ64へトルク指令信号を出力
し、スレーブサーボモータ68はトルク制御されるよう
になっているので、外乱に強く安定した制御が行われる
という利点は認められる。また、マスタサーボアンプ6
2とスレーブサーボアンプ64が同期信号に同期して動
作するので、駆動タイミングを一致させることができ、
サーボモータが複数個であっても、安定して制御できる
効果も、さらにはスレーブサーボアンプ64はスレーブ
サーボモータ68に対してトルク制御を行っているの
で、マスターサーボモータ66の容量と、スレーブサー
ボモータ68の容量が一致する必要がなく、装置設計の
自由度が高くなるという利点も認められる。
【0005】しかしながら、改良すべき点も認められ
る。例えば、スレーブサーボモータ68がトルク制御の
みで制御されているので、マスタサーボモータ66およ
びスレーブサーボモータ68の動作すなわち推力および
移動量の同時性は、トルク発生の同期化にみによって保
証されていることになる。ところで、マスタサーボモー
タ66の出力軸あるいはスレーブサーボモータ68の出
力軸と、射出成形機のスクリュ70を駆動する送りネジ
76a、76bとを連結するベルトの伸び、各部の機械
的摩擦力は均等ではないので、マスタサーボモータ66
とスレーブサーボモータ68の回転量は必ずしも保証さ
れているとは限らない。そこで、前記従来の射出成形機
の駆動制御装置においては、マスタサーボモータ66の
出力軸とスレーブサーボモータ68の出力軸は、ベルト
74で掛け回されて一体化されている。これにより、マ
スタサーボモータ66とスレーブサーボモータ68の回
転量、送りネジの移動量等の同時性は一応確保されてい
る。
【0006】しかしながら、マスタサーボモータ66の
出力軸あるいはスレーブサーボモータ68の出力軸と、
送りネジ76a、76bとの間に掛け回されているベル
トの張力関係に注意を払う必要があり、メインテナンス
の問題がある。また、ベルトの経年変化に対して格別に
対策が採られていないので、この点においても問題があ
る。さらには、マスタサーボモータ66の出力軸と、ス
レーブサーボモータ68の出力軸との間にベルト74を
設けなければならないので、駆動機構が複雑になり、コ
スト高になることも予想される。本発明は、上記したよ
うな従来の問題点を解決した射出成形機の駆動制御方法
および制御装置を提供することを目的とし、具体的には
複数個のサーボモータの動作、例えば射出成形機のボー
ルネジの推力と移動量の同時性が確保される射出成形機
の駆動制御方法および制御装置を提供することを目的と
し、またこれらのサーボモータと射出成形機の構成部材
例えばスクリュとの間の機械的動力伝達機構の構成が簡
単な射出成形機の駆動制御方法および制御装置を提供す
ることを目的とし、他の発明は前記機械的動力伝達機構
の経年変化の度合いを監視することができ、これにより
長期間にわたって安定した成形品を得ることができる射
出成形機の駆動制御方法を提供することも目的とてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、射
出成形機の構成部材を駆動する2個以上のサーボモータ
が同期するように速度およびトルク制御すると共に、位
置の制御に関しては、これらのサーボモータに連結され
て前記構成部材を駆動する複数個の駆動部材の位置が互
いに一致するように位置の制御をすることにより達成さ
れる。また、他の目的は、複数個のサーボモータの出力
軸間のバネ定数を演算し、そして演算したバネ定数が監
視範囲内にあるか否かを判断するように構成することに
より達成される。すなわち、請求項1に記載の発明は、
上記目的を達成するために、射出成形機の構成部材の成
形動作を指示する動作指示信号により、前記構成部材を
マスタサーボモータとスレーブサーボモータとにより機
械的動力伝達手段を介して同期的に駆動するとき、前記
マスタサーボモータを制御するトルクおよび速度または
位置の信号を使用して前記スレーブサーボモータを制御
すると共に、前記スレーブサーボモータの位置の制御
は、前記スレーブサーボモータに関連して設けられてい
る速度または位置検出器により検出される位置が、前記
マスタサーボモータに関連して設けられている速度また
は位置検出器により検出される位置に一致するように、
行うように構成される。請求項2に記載の発明は、射出
成形機の構成部材の成形動作を指示する動作指示信号に
より、前記構成部材を2個以上のサーボモータにより機
械的動力伝達手段を介して同期的に駆動するとき、前記
2個以上のサーボモータの内の1個のサーボモータを制
御するトルクおよび速度または位置の信号を使用して残
りのサーボモータを制御すると共に、前記残りのサーボ
モータの位置の制御は、前記残りのサーボモータに関連
してそれぞれ設けられている速度または位置検出器によ
り検出される位置が、前記1個のサーボモータに関連し
て設けられている速度または位置検出器により検出され
る位置に一致するように、行うように構成される。請求
項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の位置
が、積算位置であり、請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3のいずれかの項に記載の射出成形機の構成部材
が、樹脂材料の可塑化および射出用のスクリュであり、
前記スクリュが2個以上のサーボモータと機械的動力伝
達手段を介して接続されているように構成される。請求
項5に記載の発明は、射出成形機の構成部材の成形動作
を指示する動作指示手段と、前記動作指示手段からの指
示に従って前記構成部材を駆動する2個以上のサーボモ
ータの内の1個のマスタサーボモータを制御する主駆動
制御手段と、前記2個以上のサーボモータの残りのスレ
ーブサーボモータを制御する従駆動制御手段とを備え、
前記マスタサーボモータとスレーブサーボモータには、
これらのサーボモータに関連して速度または位置の検出
手段がそれぞれ設けられ、前記主駆動制御手段は、前記
従駆動制御手段に対して、前記マスタサーボモータによ
り駆動される主駆動軸のトルク指令信号と速度または位
置の信号を出力すると共に、前記従駆動制御手段は、前
記スレーブサーボモータにより駆動される従駆動軸の位
置が、前記主駆動軸の位置に一致するように、制御する
ように構成される。請求項6に記載の発明は、射出成形
機の構成部材を、マスタサーボモータのマスタ出力軸と
スレーブサーボモータのスレーブ出力軸とに接続されて
いる機械的動力伝達手段を介して同期的に駆動するよう
になっている射出成形機において、前記構成部材の負荷
反力がゼロの状態において、前記マスタサーボモータを
制御する主駆動制御手段は、前記マスタサーボモータの
現在位置を保持する位置の制御を行い、前記スレーブサ
ーボモータを制御する従駆動制御手段は、前記スレーブ
サーボモータを一定のトルク制御を行い、このときの前
記スレーブ出力軸の変位量を測定して、測定した変位量
と一定のトルクとから、前記マスタ出力軸と前記スレー
ブ出力軸間のバネ定数を得るように構成され、請求項7
に記載の発明は、射出成形機の構成部材を、2個以上の
サーボモータのそれぞれの出力軸に接続されている機械
的動力伝達手段を介して同期的に駆動するようになって
いる射出成形機において、前記構成部材の負荷反力がゼ
ロの状態において、前記2個以上のサーボモータの内選
択された1個の第1のサーボモータは現在位置を保持す
る位置の制御を行い、前記2個以上のサーボモータの内
前記第1のサーボモータ以外の1個の第2のサーボモー
タは一定のトルク制御を行い、このときの前記第2のサ
ーボモータの出力軸の変位量を測定して、測定した変位
量と一定のトルクとから、前記第1のサーボモータの出
力軸と前記第2のサーボモータの出力軸間のバネ定数を
得るように構成され、請求項8に記載の発明は、射出成
形機の構成部材を、マスタサーボモータのマスタ出力軸
とスレーブサーボモータのスレーブ出力軸とに接続され
ている機械的動力伝達手段を介して同期的に駆動するよ
うになっている射出成形機において、前記構成部材の負
荷反力がゼロの状態において、前記マスタサーボモータ
を制御する主駆動制御手段は、前記マスタサーボモータ
を所定方向の一定のトルク制御を行い、前記スレーブサ
ーボモータを制御する従駆動制御手段は、前記スレーブ
サーボモータを他方向の一定のトルク制御を行い、この
ときの前記マスタ出力軸とスレーブ出力軸との間の変位
量を測定して、測定した変位量と一定の両トルクとから
前記マスタ出力軸と前記スレーブ出力軸間のバネ定数を
得るように構成され、そして請求項9に記載の発明は、
請求項6〜8のいずれかの項に記載のバネ定数が、所定
の監視幅を超えたとき、その旨を表示するように構成さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1に示されているように、本実施の形態では射
出成形機の構成部材がスクリュ21で、このスクリュ2
1を軸方向に駆動するサーボモータ10、12が2個の
例について説明する。本実施の形態に係わる制御装置
は、指令発生コントローラ1、サーボコントローラ2、
マスタ電圧形インバータ3、スレーブ電圧形インバータ
4等からなっている。指令発生コントローラ1は、信号
ラインaによりサーボコントローラ2に接続され、スク
リュ21の駆動方向、射出速度、射出圧力、可塑化時の
背圧等に関する信号が、サーボコントローラ2に入力さ
れるようになっている。サーボコントローラ2とマスタ
電圧形インバータ3は、信号ラインbで接続され、サー
ボコントローラ2で演算される演算値がマスタ電圧形イ
ンバータ3に入力され、このマスタ電圧形インバータ3
において周波数、電圧振幅、および位相が可変な交流電
圧が得られる。そして、第1の動力線E1によりマスタ
サーボモータ10に供給されるようになっている。同様
に、サーボコントローラ2とスレーブ電圧形インバータ
4は、信号ラインcで接続され、サーボコントローラ2
で演算される演算値がマスタ電圧形インバータ4に入力
され、このマスタ電圧形インバータ4において電圧が可
変な交流電圧が得られる。そして、第2の動力線E2に
よりスレーブサーボモータ12に供給されるようになっ
ている。
【0009】マスタパルスジェネレータ11が、マスタ
サーボモータ10に関連して設けられている。このマス
タパルスジェネレータ11とサーボコントローラ2は信
号ラインdで接続され、マスタパルスジェネレータ11
によりマスタサーボモータ10の位置あるいは回転速度
したがってマスタサーボモータ10により駆動される第
1のボールネジ22の位置あるいは移動速度がサーボコ
ントローラ2に入力されるようになっている。また、ス
レーブパルスジェネレータ13が、スレーブサーボモー
タ12に関連して設けられている。このスレーブパルス
ジェネレータ13とサーボコントローラ2は信号ライン
eで接続されている。これにより、スレーブパルスジェ
ネレータ13によりスレーブサーボモータ12の位置あ
るいは回転速度したがってスレーブサーボモータ12に
より駆動される第2のボールネジ24の位置あるいは移
動速度がサーボコントローラ2に入力される。第1の動
力線E1には、第1の電流センサ5が、そして第2の動
力線E2には、第2の電流センサ6がそれぞれ設けら
れ、これらの電流センサ5、6で計測される電流値はそ
れぞれの信号ラインf、gによりサーボコントローラ2
に入力されるようになっている。
【0010】射出成形機自体は従来周知であるので、射
出成形機に関しては、図1には加熱シリンダ20と、こ
の加熱シリンダ20内で回転方向と軸方向とに駆動可能
に設けられているスクリュ21のみが示されている。こ
のスクリュ21は、本実施の形態では、マスタサーボモ
ータ10とスレーブサーボモータ12の2個のサーボモ
ータにより軸方向に駆動され、所定の射出速度、保圧
力、可塑化時の背圧等が同期的に与えられるようになっ
ている。マスタサーボモータ10の出力軸には、駆動プ
ーリ14が、そして第1のボールネジ22には従動プー
リ15が取り付けられ、これらのプーリ14、15の間
には、第1のタイミングベルト16が掛け回されてい
る。同様に、スレーブサーボモータ12の出力軸には、
駆動プーリ17が、そして第2のボールネジ24には従
動プーリ18が取り付けられ、これらのプーリ17、1
8の間には、第2のタイミングベルト19が掛け回され
ている。第1のボールネジ22には、第1のボールナッ
ト23が、そして第2のボールネジ24には、第2のボ
ールナット25がそれぞれ螺合している。第1、2のボ
ールナット23、25は、軸方向には移動するが回転方
向には規制されているスライドプレート26に固定され
ている。したがって、第1、2のボールネジ22、24
が回転駆動されると、第1、2のボールナット23、2
5は回転することはできず、軸方向に移動することにな
る。これにより、スライドプレート26が軸方向に駆動
される。このように軸方向に駆動されるスライドプレー
ト26には、圧力センサ27を介してスクリュ21の始
端部が取り付けられている。なお、圧力センサ27によ
り計測される射出圧力、保圧力、背圧等の圧力信号は信
号ラインhによりサーボコントローラ2に入力されるよ
うになっている。なお、スクリュ21を回転方向すなわ
ち可塑化方向に駆動するモータは、図1には示されてい
ない。
【0011】次に、図1に示されている実施の形態の作
用について説明する。指令発生コントローラ1からスク
リュ21の基本動作となる速度指令値、位置指令値また
は圧力指令値、例えばスクリュ21を回転駆動して可塑
化するときのスクリュ21の後退速度、後退位置すなわ
ち計量位置、このときの背圧値、計量された溶融樹脂を
射出するときの射出速度、射出圧力、射出後の保圧力等
の各種の指令値が信号ラインaによりサーボコントロー
ラ2へ出力される。一方、サーボコントローラ2には、
マスタパルスジェネレータ11で計測されるマスタサー
ボモータ10の回転速度および位置したがって第1のボ
ールネジ22の移動速度および位置がフイードバック量
として信号ラインdにより入力される。また、圧力セン
サ27により計測されるスクリュ21の圧力もフイード
バック量として入力される。さらには、第1の動力線E
1に流れる電流が第1の電流センサ5により計測され
て、同様にフイードバック量として信号ラインfにより
サーボコントローラ2に入力される。サーボコントロー
ラ2は、指令発生コントローラ1からの指令値と計測さ
れたフイードバック量とから得られる偏差量に基づいて
演算し、そして演算値は信号ラインbによりマスタ電圧
形インバータ3へ出力する。マスタ電圧形インバータ3
において交流の電圧が得られ、そして第1の動力線E1
によりマスタサーボモータ10に供給される。これによ
り、マスタサーボモータ10は、指令発生コントローラ
1から出力される指令値になるようにフイードバック制
御される。
【0012】スレーブサーボモータ12も、同様に制御
されるが、スレーブサーボモータ12は、このスレーブ
サーボモータ12により駆動される第2のボールネジ2
4の回転速度すなわち軸方向の位置と推力とが、マスタ
サーボモータ10により駆動される第1のボールネジ2
2の軸方向の位置と推力とにそれぞれ一致するように制
御される。これにより、スクリュ21は1個の共通のス
ライドプレート26により軸方向に同期して駆動され
る。
【0013】上記のように、サーボコントローラ2にお
いて、第2のボールネジ24の軸方向の位置と推力が、
第1のボールネジ22の軸方向の位置と推力にそれぞれ
一致するようなに演算された信号により、スレーブサー
ボモータ12は制御されるが、指令発生コントローラ1
からサーボコントローラ2に出力される指令信号が速度
指令信号である場合の、上記サーボコントローラ内の制
御装置のブロック図が図2に示されている。
【0014】図2において、図1に示されている構成要
素と同じ要素には同じ参照符号を付けて重複説明はしな
いが、本実施の形態による制御装置は、第1〜5の加え
合わせ点31〜35、速度制御器36、第1、2の位置
信号処理器41、42、位置制御器43、第1、2の電
流制御器44、45、速度信号処理器46等を備えてい
る。そして、第1の加え合わせ点31の端子には、信号
ラインaおよび速度信号処理器46からの速度検出信号
が接続され、この第1の加え合わせ点31で得られる偏
差は、速度制御器36に入力されるようになっている。
速度制御器36から出ている信号ラインiは、分岐して
第2、4の加え合わせ点32、34にそれぞれ接続さ
れ、第2の加え合わせ点32の一方の入力端子には信号
ラインfが接続されている。第1の位置信号処理器41
には、信号ラインdが、第2の位置信号処理器42に
は、信号ラインeがそれぞれ接続され、これらの位置信
号処理器41、42で得られる積算位置に関する信号
は、第3の加え合わせ点33に入力されるようになって
いる。この第3の加え合わせ点33で得られる偏差は、
位置制御器43に入力され、位置制御器43と第4の加
え合わせ点34は信号ラインjで接続されている。そし
て、第4の加え合わせ点34は、信号ラインkにより第
5の加え合わせ点35に接続されている。また、第1の
位置信号処理器41からの信号は速度信号処理器46に
も接続されている。
【0015】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。第1の加え合わせ点31に、指令発生コントロー
ラ1から速度指令値と、マスタサーボモータ10の速度
に関するフイードバック量とが入力される。第1の加え
合わせ点31において得られる偏差は、速度制御器36
において演算され、マスタ電流指令値として出力され
る。そして、第2の加え合わせ点32の一方の入力端子
に入力される。第2の加え合わせ点32の他方の端子に
は、マスタ電流に関するフイードバック量が入力され
る。この第2の加え合わせ点32で得られる偏差は、第
1の電流制御器44で電流制御され、マスタ電圧形イン
バータ3に入力され、マスタ電圧形インバータ3におい
て周波数、電圧振幅、および位相が可変な交流の電圧が
得られ、そして第1の動力線E1によりマスタサーボモ
ータ10に供給される。これにより、マスタサーボモー
タ10は、速度制御器36による速度のフイードバック
制御と、第1の電流制御器44によるトルクのフイード
バック制御がされる。そして、前述した第1のボールネ
ジ22が駆動される。
【0016】マスタパルスジェネレータ11で計測され
る回転速度したがってマスタサーボモータ10あるいは
第1のボールネジ22の位置に関する信号が第1の位置
信号処理器41に入力される。また、スレーブパルスジ
ェネレータ13で計測されるスレーブサーボモータ12
あるいは第2のボールネジ24の位置に関する信号が第
2の位置信号処理器42に入力される。そして、信号処
理されたこれらの位置に関する信号の偏差が位置制御器
43に入力される。位置制御器43は、マスタサーボモ
ータ10と、スレーブサーボモータ12の積算位置とが
等しくなるような制御信号を第4の加え合わせ点34に
出力する。第4の加え合わせ点34において速度制御器
36から出力されるマスタ電流指令値が加算され、スレ
ーブ電流指令値として第5の加え合わせ点35の一方の
入力端子に入力される。この第5の加え合わせ点35の
他方の入力端子には、スレーブ電流に関するフイードバ
ック量が入力される。この第5の加え合わせ点35で得
られる偏差は、第2の電流制御器45で電流制御され、
スレーブ電圧形インバータ4に入力され、スレーブ電圧
形インバータ4において交流の電圧が得られ、そして第
2の動力線E2によりスレーブサーボモータ12に供給
される。
【0017】これにより、スレーブサーボモータ12
は、速度制御器36によりマスタサーボモータ10と同
期した速度のフイードバック制御と、第2の電流制御器
45によるトルクのフイードバック制御がされると共
に、位置制御器43によりスレーブサーボモータ12の
積算位置とマスタサーボモータ10の積算位置とが等し
くなるようにフイードバック制御される。これにより、
スライドプレート26したがってスクリュ21が前述し
た第1のボールネジ22と同期して軸方向に駆動され
る。
【0018】次に、マスタサーボモータ10およびスレ
ーブサーボモータ12とスクリュ21との間に設けられ
ている第1、2のタイミングベルト16、19、第1、
2のボールネジ22、24、第1、2のボールナット2
3、25等からなる機械的動力伝達機構の経年変化をサ
ーボコントローラ2で監視する監視方法を、図3により
説明する。ステップS1において圧力センサ27でスク
リュ21にかかっている負荷すなわち負荷反力を検出す
る。負荷反力があれば経年変化は監視できない、あるい
はしない。しかしながら、通常の場合、射出成形機の起
動時には負荷反力はゼロであるので、起動時の初期診断
時等のタイミングをみて実行することができる。負荷反
力がゼロのときは、マスタサーボモータ10が現在位置
(回転角)を保持するように位置の制御を行い、マスタ
サーボモータ10をロックする(ステップS2)。この
とき、負荷反力はゼロであるので、スレーブサーボモー
タ12はフリーの状態である。ステップS3において、
サーボコントローラ2にスレーブサーボモータ12の現
在位置(回転角)を「現在位置1」として記憶する。
【0019】次いで、スレーブサーボモータ12に、あ
る値に定められた一定のトルクを発生させる(ステップ
S4)。このスレーブサーボモータ12のトルクは、第
2のタイミングベルト19、第2のボールネジ24、第
2のボールナット25、スライドプレート26、第1の
ボールネナット23、第1のボールネジ22および第1
のタイミングベルト16を介してマスタサーボモータ1
0に伝達される。ところで、マスタサーボモータ10
は、サーボロックされているので、マスタサーボモータ
10は回転することはできず、回転角は略ゼロであり、
スレーブサーボモータ12のみが回転することになる。
このときのスレーブサーボモータ12の回転角度すなわ
ち移動量を「現在位置2」として、サーボコントローラ
2に記憶する(ステップS5)。これで、スレーブサー
ボモータ12の回転量の測定を終わり、スレーブサーボ
モータ12のトルクを解除し、マスタサーボモータ10
のロックを解除する(ステップS6、S7)。
【0020】次いで、ステップS8により、スレーブサ
ーボモータ12の移動量Sを、記憶されている「現在位
置2」から「現在位置1」を引いて得る。移動量Sが、
加えた一定のトルクに対して許容範囲以上か否かを、ス
テップS9で判断する。許容範囲以上の時は、警報、メ
ンテナス要求等の表示を発生する(ステップS10)。
以下の時は監視を終わる。あるいは許容範囲内であるこ
とを表示して終わる。
【0021】スレーブサーボモータ12の移動量Sと、
発生トルクτと、マスタサーボモータ10とスレーブサ
ーボモータ12の出力軸間のバネ定数kとの間には、 τ=k・S の関係にあり、本実施の形態ではトルクτは規定値とし
ているので、移動量Sからバネ定数kを演算することが
できる。このバネ定数kが許容範囲内あるいは監視幅内
にあるか否かを判断するように実施することもできる。
また、本実施の形態では、マスタサーボモータ10にも
マスタパルスジェネレータ11が設けられているので、
マスタサーボモータ10を完全にロックする必要はな
く、上記のようにして得た移動量Sを、マスタサーボモ
ータ10の移動量(回転角)で修正することもできる。
さらには、マスタサーボモータ10とスレーブサーボモ
ータ12とを互いに反対方向に所定のトルクで駆動し、
このときのマスタサーボモータ10の出力軸と、スレー
ブサーボモータ12の出力軸との間の移動量から、前述
したようにしてバネ定数を演算することもできる。
【0022】上記実施の形態では、マスタパルスジェネ
レータ11と、スレーブパルスジェネレータ13は、マ
スタサーボモータ10とスレーブサーボモータ12にそ
れぞれ設けられているが、これらのジェネレータ11、
13を、第1、2のボールネジ22、24に設けること
もできる。これにより、第1、2のタイミングベルト1
6、19に影響されることなく、スライドプレート26
をマスタサーボモータ10とスレーブサーボモータ12
とにより同期して駆動できるようになる。また、本実施
の形態では、射出成形機のスクリュ21を駆動するの
に、マスタサーボモータ10とスレーブサーボモータ1
2の2台のモータが適用されているが、2台以上のサー
ボモータで駆動するように実施できることは明らかであ
る。さらには、射出成形機の例えば型締装置を上記のよ
うにして複数台のサーボモータで型開閉できることも明
らかである。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、射出成
形機の構成部材の成形動作を指示する動作指示信号によ
り、前記構成部材をマスタサーボモータとスレーブサー
ボモータとにより機械的動力伝達手段を介して同期的に
駆動するとき、前記マスタサーボモータを制御するトル
クおよび速度または位置の信号を使用して前記スレーブ
サーボモータを制御すると共に、前記スレーブサーボモ
ータの位置の制御は、前記スレーブサーボモータに関連
して設けられている速度または位置検出器により検出さ
れる位置が、前記マスタサーボモータに関連して設けら
れている速度または位置検出器により検出される位置に
一致するように行うので、例えばタイミングベルト、ボ
ールネジ等からなる機械的動力伝達手段の伸び、摩擦力
等にアンバランスがあっても、これらのサーボモータの
推力と回転量の同時性が確保される。したがって、本発
明によると、マスタサーボモータとスレーブサーボモー
タの推力およびこれらのサーボモータで駆動される機械
的動力伝達手段例えばボールネジの移動量の同時性が、
これらのサーボモータの出力軸間に掛け回されるベルト
のような機械的手段を使用することなく、確保されると
いう、本発明に特有の効果が得られる。また、ベルトの
ような機械的手段を必要としないので、動力伝達系が簡
素化できる効果も得られる。また、他の発明によると、
射出成形機の構成部材を、マスタサーボモータのマスタ
出力軸とスレーブサーボモータのスレーブ出力軸とに接
続されている機械的動力伝達手段を介して同期的に駆動
するようになっている射出成形機において、前記構成部
材の負荷反力がゼロの状態において、前記マスタサーボ
モータを制御する主駆動制御手段は、前記マスタサーボ
モータの現在位置を保持する位置の制御を行い、前記ス
レーブサーボモータを制御する従駆動制御手段は、前記
スレーブサーボモータを一定のトルク制御を行い、この
ときの前記スレーブ出力軸の変位量を測定して、測定し
た変位量と一定のトルクとから、前記マスタ出力軸と前
記スレーブ出力軸間のバネ定数を得るので、このバネ定
数から機械的動力伝達機構の経年変化の度合いを監視す
ることができ、これにより長期間にわたって安定した成
形品を得ることができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の概略を示す制御ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の制御ブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の経年変化を監視する監視方法を示すフロー
チャートである。
【図4】 従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 指令発生コントローラ 2 サーボコ
ントローラ 2 マスタサーボモータ 12 スレーブ
サーボモータ 11 マスタパルスジェネレータ 13 スレー
ブパルスジェネレータ 16 第1のタイミングベルト 19 第2の
タイミングベルト 21 スクリュ 22 第1の
ボールネジ 23 第1のボールナット 24 第2の
ボールネジ 25 第2のボールナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月13日(2000.9.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月25日(2000.9.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の概略を示す制御ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の制御ブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる射出成形機の駆
動制御装置の経年変化を監視する監視方法を示すフロー
チャートである。
【図4】 従来例を示す模式図である。
【符号の説明】 1 指令発生コントローラ 2 サーボコ
ントローラ10 マスタサーボモータ 12 スレー
ブサーボモータ 11 マスタパルスジェネレータ 13 スレー
ブパルスジェネレータ 16 第1のタイミングベルト 19 第2の
タイミングベルト 21 スクリュ 22 第1の
ボールネジ 23 第1のボールナット 24 第2の
ボールネジ 25 第2のボールナット
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形機の構成部材の成形動作を指示す
    る動作指示信号により、前記構成部材をマスタサーボモ
    ータとスレーブサーボモータとにより機械的動力伝達手
    段を介して同期的に駆動するとき、 前記マスタサーボモータを制御するトルクおよび速度ま
    たは位置の信号を使用して前記スレーブサーボモータを
    制御すると共に、 前記スレーブサーボモータの位置の制御は、前記スレー
    ブサーボモータに関連して設けられている速度または位
    置検出器により検出される位置が、前記マスタサーボモ
    ータに関連して設けられている速度または位置検出器に
    より検出される位置に一致するように、行うことを特徴
    とする射出成形機の駆動制御方法。
  2. 【請求項2】射出成形機の構成部材の成形動作を指示す
    る動作指示信号により、前記構成部材を2個以上のサー
    ボモータにより機械的動力伝達手段を介して同期的に駆
    動するとき、 前記2個以上のサーボモータの内の1個のサーボモータ
    を制御するトルクおよび速度または位置の信号を使用し
    て残りのサーボモータを制御すると共に、 前記残りのサーボモータの位置の制御は、前記残りのサ
    ーボモータに関連してそれぞれ設けられている速度また
    は位置検出器により検出される位置が、前記1個のサー
    ボモータに関連して設けられている速度または位置検出
    器により検出される位置に一致するように、行うことを
    特徴とする射出成形機の駆動制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の位置が、積算位
    置である射出成形機の駆動制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の射出
    成形機の構成部材が、樹脂材料の可塑化および射出用の
    スクリュであり、前記スクリュが2個以上のサーボモー
    タと機械的動力伝達手段を介して接続されている射出成
    形機の駆動制御方法。
  5. 【請求項5】射出成形機の構成部材の成形動作を指示す
    る動作指示手段と、前記動作指示手段からの指示に従っ
    て前記構成部材を駆動する2個以上のサーボモータの内
    の1個のマスタサーボモータを制御する主駆動制御手段
    と、前記2個以上のサーボモータの残りのスレーブサー
    ボモータを制御する従駆動制御手段とを備え、 前記マスタサーボモータとスレーブサーボモータには、
    これらのサーボモータに関連して速度または位置の検出
    手段がそれぞれ設けられ、 前記主駆動制御手段は、前記従駆動制御手段に対して、
    前記マスタサーボモータにより駆動される主駆動軸のト
    ルク指令信号と速度または位置の信号を出力すると共
    に、 前記従駆動制御手段は、前記スレーブサーボモータによ
    り駆動される従駆動軸の位置が、前記主駆動軸の位置に
    一致するように、制御することを特徴とする射出成形機
    の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】射出成形機の構成部材を、マスタサーボモ
    ータのマスタ出力軸とスレーブサーボモータのスレーブ
    出力軸とに接続されている機械的動力伝達手段を介して
    同期的に駆動するようになっている射出成形機におい
    て、 前記構成部材の負荷反力がゼロの状態において、前記マ
    スタサーボモータを制御する主駆動制御手段は、前記マ
    スタサーボモータの現在位置を保持する位置の制御を行
    い、前記スレーブサーボモータを制御する従駆動制御手
    段は、前記スレーブサーボモータを一定のトルク制御を
    行い、このときの前記スレーブ出力軸の変位量を測定し
    て、測定した変位量と一定のトルクとから、前記マスタ
    出力軸と前記スレーブ出力軸間のバネ定数を得ることを
    特徴とする射出成形機の駆動制御方法。
  7. 【請求項7】射出成形機の構成部材を、2個以上のサー
    ボモータのそれぞれの出力軸に接続されている機械的動
    力伝達手段を介して同期的に駆動するようになっている
    射出成形機において、 前記構成部材の負荷反力がゼロの状態において、前記2
    個以上のサーボモータの内選択された1個の第1のサー
    ボモータは現在位置を保持する位置の制御を行い、前記
    2個以上のサーボモータの内前記第1のサーボモータ以
    外の1個の第2のサーボモータは一定のトルク制御を行
    い、このときの前記第2のサーボモータの出力軸の変位
    量を測定して、測定した変位量と一定のトルクとから、
    前記第1のサーボモータの出力軸と前記第2のサーボモ
    ータの出力軸間のバネ定数を得ることを特徴とする射出
    成形機の駆動制御方法。
  8. 【請求項8】射出成形機の構成部材を、マスタサーボモ
    ータのマスタ出力軸とスレーブサーボモータのスレーブ
    出力軸とに接続されている機械的動力伝達手段を介して
    同期的に駆動するようになっている射出成形機におい
    て、 前記構成部材の負荷反力がゼロの状態において、前記マ
    スタサーボモータを制御する主駆動制御手段は、前記マ
    スタサーボモータを所定方向の一定のトルク制御を行
    い、前記スレーブサーボモータを制御する従駆動制御手
    段は、前記スレーブサーボモータを他方向の一定のトル
    ク制御を行い、このときの前記マスタ出力軸とスレーブ
    出力軸との間の変位量を測定して、測定した変位量と一
    定の両トルクとから前記マスタ出力軸と前記スレーブ出
    力軸間のバネ定数を得ることを特徴とする射出成形機の
    駆動制御方法。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれかの項に記載のバネ
    定数が、所定の監視幅を超えたとき、その旨を表示する
    射出成形機の駆動制御方法。
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JP2017205881A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 株式会社日本製鋼所 駆動軸が複数のサーボモータにより同期制御される電動射出成形機

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