JP2003117979A - 電動射出成型機の異常処理方法 - Google Patents

電動射出成型機の異常処理方法

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JP2003117979A
JP2003117979A JP2001316748A JP2001316748A JP2003117979A JP 2003117979 A JP2003117979 A JP 2003117979A JP 2001316748 A JP2001316748 A JP 2001316748A JP 2001316748 A JP2001316748 A JP 2001316748A JP 2003117979 A JP2003117979 A JP 2003117979A
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Kenji Tsutsui
健司 筒井
Akihiro Maekawa
明寛 前川
Tadashi Murata
直史 村田
Junji Murase
淳治 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動射出成型機の異常処理方法を提供する。 【解決手段】 被駆動部材2と、被駆動部材2を駆動す
る2以上のサーボモータ6a、6bと、2以上のサーボ
モータ6a、6bの駆動力を被駆動部材2へと伝達する
駆動力伝達機構4、4a、4bと、コントローラ20と
を含む電動射出成型機において、2以上のサーボモータ
6a、6bのそれぞれの位置を計測するステップと、計
測された2以上のサーボモータ6a、6bの位置の差を
コントローラ20内の演算手段10により得るステップ
と、得られた位置の差が、所定の範囲外にあるかを演算
手段10により判定するステップと、前記所定の範囲外
に有ると判定した場合には、コントローラ20がサーボ
モータ6a又は6bを停止する指令を発するステップと
を含んでなる電動射出成形機の異常処理方法を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータの回
転を、複数のねじ機構により直線運動に変換し、被駆動
部材を駆動する電動射出成形機において、サーボモー
タ、アンプに異常が発生した場合の異常処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、小型の射出成形機は油圧式から電
動式に世代交代し、さらにこの電動化の動きは、中型、
大型の射出成形機にも波及しようとしている。特に大き
な射出力或いは型締力をも出力できるようにしようとす
ると、射出成形機を駆動するサーボモータは、非常に特
殊な、大きいサーボモータが必要となり、市販品にはな
く、コストが高くなってしまう。この問題を解決するた
め、複数のねじ軸を、各々1台のサーボモータで駆動
し、全体として大きな射出力或いは型締力を出力するよ
うにした射出成形機が知られている(例えば、特開昭6
2−128724号公報、特開平5−269748号公
報)。
【0003】2本のボールねじを、各1台のサーボモー
タで駆動し、スクリュを軸方向に移動させて射出を行な
う射出駆動装置が、前記2つのサーボモータを同期回転
させて2本のボールねじを駆動する同期駆動制御装置と
ともに、特開昭62−128724号公報に開示されて
いる。この射出駆動装置と制御装置を、図6、図7によ
り説明する。射出駆動装置は、図6に示すように、各々
射出成形機のベースに固着されたフロントプレート10
4、リアプレート105と、それらの間に回転自在に装
着された2本のボールねじ107、107と、2本のボ
ールねじ107、107の軸に各々連結手段111によ
り固着されたサーボモータM1、M2と、ボールねじ1
07、107に螺合するボールナット108、108を
備え、スクリュ102の後端を回転自在に支持するプッ
シャプレート106と、フロントプレート104に固着
され、成形材料を投入するホッパ103に連通する加熱
シリンダ101とから構成され、サーボモータM1、M
2を回転して2本のボールねじ107、107を駆動
し、ボールナット108、108を介してプッシャプレ
ート106を直線移動させて、プッシャプレート106
に後端が支持されたスクリュ102を加熱筒101の内
部で往復動させて、溶融樹脂を射出するものである。な
お、図6では、スクリュ102を回転させる回転機構は
図示が省略されている。この射出駆動装置では、ボール
ねじ107、107の各軸に歯車109、109が固着
され、歯車109、109に噛み合う位相保持用の歯車
110が設けられ、また、サーボモータM1のみにサー
ボモータM1の回転位置(すなわちスクリュ102の位
置)を検出する位置検出器(パルスエンコーダ等)Pが
設けられている。
【0004】図7に示すように、上記サーボモータM
1、M2を同期駆動制御する制御装置112は、トラン
ジスタPWM制御回路121から出力されるPWM信号
PA、PBにより各々のトランジスタインバータ12
4、124'のトランジスタTA、TA'及びトランジス
タTB、TB'を各々同時にオン、オフさせて各サーボ
モータM1、M2のV相の巻線に流れる電流を制御し、
PWM信号PE、PFによりトランジスタTE、TE'
及びTF、TF'を各々同時にオン、オフさせて各サー
ボモータM1、M2のW相の巻線に流れる電流を制御
し、その結果、サーボモータM1、M2は同期しかつ同
じトルクで駆動される。上位の制御装置から速度指令V
0がトランジスタPWM制御回路121に入力される
と、トランジスタPWM制御回路121は位置検出器P
で検出された現在速度Sと速度指令V0とを比較してそ
の差に応じ、PWM信号PA〜PFを出力し、トランジ
スタインバータ124、124'を介してサーボモータ
M1、M2を駆動し指令速度に制御する。さらに、2つ
のボールねじ107、107の各軸に設けた歯車10
9、109に位相保持用の歯車110が噛み合って位相
のずれが生じないようにロックされているため、2つの
ボールねじ107、107は同期して回転し、プッシャ
プレート106を駆動し、スクリュ102を前進させ溶
融樹脂を射出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電動射出成形機では、トランジスタPWM制
御回路121から出力されるPWM信号により各対のト
ランジスタインバータを同時にオン、オフさせ、各サー
ボモータM1、M2の各相の巻線を流れる電流を制御
し、その結果、サーボモータM1、M2を同期させかつ
同じトルクで駆動し、また、上位の制御装置から速度指
令V0を入力し、位置検出器Pで検出された現在速度S
と比較して、その差に応じ、PWM信号を出力し、1対
のトランジスタインバータを介してサーボモータM1、
M2を指令速度に制御して、それによって、前記サーボ
モータM1、M2に連結された一対のボールねじ10
7、107を同期駆動しているため、サーボモータ又は
PWM制御回路に、モータロック、サーボロック、モー
タフリーといった異常が発生した場合には、サーボモー
タM1、M2の同期を保ち得ない状態に陥る可能性があ
る。前述の従来の射出駆動装置では、2つのボールねじ
107、107の各軸に設けた歯車109、109に位
相保持用の歯車110が噛み合って位相のずれが生じな
いようにロックされているため、前記異常事態に陥った
場合でも、歯車109、109及び歯車110が作用
し、サーボモータM1、M2に連結した1対のボールね
じ107、107の同期は保たれる。しかし、前記異常
事態に陥ったときに、歯車109、109又は位相保持
用の歯車110が万一損傷を受けるようなことがある
と、1対のボールねじ107、107の同期は崩れ、ボ
ールねじ107、107が損傷したり、ボールねじ10
7に連動する機械部分が損傷を受ける可能性がある。ま
た、同期機構としての作用を有する、歯車109、10
9及び位相保持用の歯車110、或いは同期ベルトなど
を無くして、射出駆動装置の機構の簡素化、コスト低減
を図る場合には、機械的な同期機構がある場合と同等の
安全性を、制御側で確保する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に鑑み、電動射出成型機において、歯車、ベルトなどの
機械的な同期機構が無くても(同期機構が無い場合に限
定する意味ではない)、機械的な同期機構がある場合と
同等の安全性を有するよう、異常が発生したときに、ボ
ールねじの同期の崩れを抑制し、機械部分に発生する最
大せん断力を機械的強度の許容範囲内にとどめ、機械破
損を防止する電動射出成形機の異常処理方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動射出成形
機の、スクリュ、可動プラテンといった被駆動部材を駆
動する電動モータの異常の有無を検出し、装置を破損す
ることなく安全に停止又は減速することを可能とした電
動射出成形機の異常処理方法を提供する。本発明は、上
記課題を解決するため、被駆動部材と、該被駆動部材を
駆動する2以上のサーボモータと、該2以上のサーボモ
ータの駆動力を前記被駆動部材へと伝達する駆動力伝達
機構と、コントローラとを含む電動射出成型機におい
て、前記2以上のサーボモータのそれぞれの位置を計測
するステップと、計測された2以上の前記サーボモータ
の位置ずれを前記コントローラ内の演算手段により得る
ステップと、得られた位置ずれが、所定の範囲外にある
かを該演算手段により判定するステップと、前記所定の
範囲外に有ると判定した場合には、前記コントローラが
前記サーボモータを停止する指令を発するステップとを
含んでなる電動射出成形機の異常処理方法を提供する。
また、被駆動部材と、該被駆動部材を駆動する2以上の
サーボモータと、該2以上のサーボモータの駆動力を前
記被駆動部材へと伝達する駆動力伝達機構と、コントロ
ーラとを含む電動射出成型機において、前記2以上のサ
ーボモータの位置を計測するステップと、計測された位
置に基づいて、前記コントローラからそれぞれのサーボ
モータへの指令に反する異常動作が有るかを前記コント
ローラがモニタするステップと、前記異常動作が有ると
判定した場合には、前記コントローラが前記サーボモー
タのうち異常動作がないサーボモータに対して停止指令
を発するステップとを含んでなる電動射出成形機の異常
処理方法を提供する。ここで、前記停止指令が発せられ
ると、前記コントローラが2以上の前記サーボモータの
うち異常動作がないサーボモータの位置を異常動作が有
ると判断されたサーボモータの計測された位置に同期さ
せるステップをさらに含む態様や、前記停止指令を発せ
られる、前記サーボモータを急激に減速するステップを
さらに含む態様や、前記2以上のサーボモータのうち異
常動作がないサーボモータを、所定の必要最小限の時間
だけ自由に回転し得る状態に設定した後、該異常動作が
ないサーボモータの回転を停止するステップをさらに含
む態様が好適に挙げられる。さらに、上記のいずれかに
記載の異常処理方法を実行することを特徴とする電動射
出成型機を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の電動射出成型機の異常処
理方法について、電動射出成形機の射出スクリュ駆動機
構を例とし、図1〜図5を用いて説明する。図1におい
て、本発明の電動射出成型機の射出スクリュ駆動機構
は、ホッパから供給される射出材料を加熱溶融する加熱
筒1と、該加熱筒1の内部に配設され加熱筒1の軸方向
へ前進移動することにより溶融射出材料を射出ノズルよ
り射出する射出スクリュ2と、該射出スクリュ2の後端
部に配設されて保圧及び背圧を検出する圧力センサ(ロ
ードセル)3と、射出スクリュ駆動機構に配設された一
対のボールネジ4と、該ボールネジ4と螺合してその回
転運動を直線運動に変換するボールナット4aと、ボー
ルナット4aに固定されて前記圧力センサ3を介して射
出スクリュ2を支持する駆動板4bと、該射出スクリュ
2を駆動する射出用モータ6a、6bと、ボールネジ部
の端部に取り付けられ射出用モータ6a、6bによって
回転される回転板5a、5bとを含んでなる。そして、
前記射出用モータ6a、6bを、正転駆動や逆転駆動を
する場合、制動制御部20により常時圧力や射出用モー
タの位置をモニタしながら、電動射出成形機によって射
出工程や供給及び後退工程等を行う。
【0009】制動制御部(コントローラ)20は、圧力
制御部8a、8bと、回転速度監視部9と、中央演算部
10と、比較部11、12、13と、射出用モータ6
a、6bと接続しているスイッチ14、15と、射出用
モータ6a、6bと接続しているアンプ16、17と、
射出用モータ6aと6bとの位置の差分を増幅するアン
プ18とを含んでいる。
【0010】次に、本発明の同期制御システムにおい
て、射出用モータ及びアンプに機械的な異常が発生した
場合について、各異常に応じた異常処理方法を説明す
る。まず、射出用モータにモータロック異常やサーボロ
ック異常が発生した場合の処理について、図2を参照し
て説明する。ここでは、縦軸が射出用モータ6a、6b
の回転速度Vを、横軸が時間Tを示している。初期状態
における射出用モータの回転速度VをV0とする。時間
T1において、例えば、射出用モータ6aに対してモー
タの焼き付きによるモータロック異常や制御系の異常に
よりモータ回転速度に急減速を生じるようなサーボロッ
ク異常が発生した場合には、射出用モータ6aと同期す
るようにもう一方の射出用モータ6bを時間T1におい
て直ちに急停止させる。この場合は、例えば、射出用モ
ータ6bに対して反転信号を供給することにより、ある
いはブレーキ(図示せず)を設けてブレーキをかけるこ
とにより、射出用モータ6bを短時間に停止できる。
【0011】次に、図3を参照して、射出用モータフリ
ー異常が発生した場合について説明する。モータフリー
異常とは、モータへと一定の電力を供給しているにも関
わらず、その電力がモータの回転駆動力に反映されない
異常のことをいう。時間T1において、射出用モータ6
aにモータフリー異常が発生した場合、もう一方の射出
用モータ6bの初期状態における回転速度V0を、例え
ば、時間T1において緩やかに停止させることが好まし
い。これは、モータフリー異常が発生したため慣性によ
り回転している射出用モータ6aの位置と、制御可能な
射出用モータ6bの位置のバランスをとりながら射出ス
クリュ2を対称性よく進退させることで、ボールネジ4
が折れたり、加熱筒1が曲がったりする不具合を防止す
るためである。この場合の具体的な方法として、例え
ば、中央演算部10からの信号に応じてスイッチ15を
オープンすることにより、射出用モータ6bへの電源供
給を停止して射出用モータ6bに慣性による回転を起こ
す方法等が挙げられる。これにより、慣性で回転してい
る射出用モータ6aと6bとは、摩擦等により徐々に減
速して最終的にともに停止する。このことは、モータフ
リー異常を起こした射出用モータ6aと、正常に制御可
能な射出用モータ6bとを、互いに同期させて制御して
いることを意味している。
【0012】また、前記射出用モータフリー異常が発生
した場合の別の処理方法について、図4を参照してさら
に説明する。時間T1において、射出用モータ6aにモ
ータフリー異常が発生した場合、もう一方の射出用モー
タ6bの初期状態における回転速度V0を、例えば、時
間T1において急激に減速した後に、時間T2から緩や
かに停止させることが好ましい場合がある。これは、モ
ータフリー異常が発生した場合、異常なモータが瞬間的
に反力を受けて急減速する場合があるからである。した
がって、このような場合には、まず、反力を受ける時間
にほぼ対応するような時間T1と時間T2との間に、射
出用モータ6bに対して図4に示したような樹脂の応答
性に見合った減速指令を出力することにより、射出用モ
ータ6bを急減速することができる。そして、時間T2
において、図4に示したようなモータ慣性に見合った減
速指令を出力することにより、射出用モータ6bを緩や
かに停止させることができる。
【0013】また、前記のモータフリー異常の場合に
は、例えば、図5に示すように、異常の発生した射出用
モータ6aの位置に基づき、射出用モータ6aと6bと
の位置ずれが小さくなるように制御可能な射出用モータ
6bの回転速度を制御して、射出用モータ6aと6bと
の位置のバランスをとりながら射出スクリュ2を対称性
よく進退させることができる。
【0014】上述した例において、異常が発生した射出
用モータ6aの回転速度と制御可能な射出モータ6bの
回転速度とは、例えば、図4において時間T1以降に示
す実線部のように、ある時間において回転速度に差がな
く位置ずれのないことが理想的である。しかし、実用上
は、例えば、図5において射出用モータ6bが時間T1
以降の実線部に示す曲線のようにある許容範囲において
追従していればよく、完全に回転速度が一致することま
では要しない。また、この具体的な許容範囲について
は、射出用モータ6aと6bとの位置ずれによって生じ
る力が、ボールネジ等の駆動機構や射出スクリュ等の装
置を構成する部材の剪断応力の範囲内にあればよいもの
と解される。
【0015】また、サーボ出力ロックと呼ばれる状態、
すなわち、射出用モータ6aを制御するアンプ17の出
力が一定値でロックされた場合においては、次のように
射出用モータ6bの制御を行う。まず、射出用モータ6
aが時間T1にてサーボ出力ロックした場合には、射出
用モータ6bの回転速度と射出用モータ6aの回転速度
とが等しくになるように同期させた後に、射出用モータ
6a、6bへの電力の供給を停止する。これにより、射
出用モータ6aと6bとは、時間の経過とともに同じよ
うに回転速度が減少していき、最終的には停止する。な
ぜならば、通常、この射出用モータ6a、6bは同じモ
ータを使用するため、摩擦力や慣性モーメント等につい
てもほぼ等しいからである。
【0016】ここで、本発明は、射出用モータ6aと6
bとの同期制御の方法としてロードセルを使用して圧力
をモニタすることにより制御を行ったが、これに限ら
ず、ボールネジ4におけるボールナット4a、4bの位
置をモニタすることによって制御することや、トルク制
御等により制御することも可能である。
【0017】以上、本発明の実施例を詳細に説明した
が、これは文字通りの例示であり、本発明がかかる具体
例に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内
において、当業者の有する知識に基づいて、種々なる変
更,修正,改良等を施した状態で実施できることは言う
までもない。
【0018】また、本実施例では、保圧工程完了時にお
ける射出圧力の保持に際して発生したモータ、制御系の
不具合による装置の破損防止について説明した。しかし
ながら、本発明はこれに限らず、成型材料の射出工程時
や可塑化工程完了時に対しても適用することが可能であ
る。さらにまた、本発明は、電動射出成形機の型開閉・
型締駆動装置の異常処理方法としても適用することが可
能である。
【0019】なお、本発明は、射出用モータが2以上あ
り、それぞれが互いに独立に制御される場合について説
明した。しかしながら、上記の動作原理は、2以上の射
出用モータと同期ベルト等の機械的同期機構とを有する
電動射出成型機に対しても同様に適用可能である。この
ため、本発明は、同期ベルト等の機械的同期機構の無い
場合のみに限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
の効果を奏することができる。まず、例えば、歯車、同
期ベルト等の機械的同期機構なしの同期制御システムで
あっても、モータ及びアンプの機械的な異常が発生した
場合、各異常状態に応じた異常処理を行い、機械部に発
生する最大せん断力を機械的強度の許容範囲内にとどめ
ることにより、機械の破損を防止できる。また、機械的
な同期ベルト、歯車といった同期装置を外すことができ
るため、機構の簡素化及びコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動射出成型機の射出スクリュ機構及
び制御系を示す概略図である。
【図2】本発明の実施例1の射出スクリュの停止方法を
示す概念図である。
【図3】本発明の実施例2の射出スクリュの停止方法を
示す概念図である。
【図4】本発明の実施例3の射出スクリュの停止方法を
示す概念図である。
【図5】本発明の実施例4の射出スクリュの停止方法を
示す概念図である。
【図6】従来の同期ベルトを有する電動射出成型機の射
出スクリュ機構及び制御系のブロック図である。
【図7】従来の同期ベルトを有する電動射出成型機の異
常検出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 加熱筒 2 射出スクリュ 3 圧力センサ 4 ボールネジ(駆動機構) 4a、4b ボールナット 5a、5b 回転板 6a、6b 射出用モータ 7a、7b 回転速度測定センサ 8a、8b 圧力制御部 9 回転速度監視部 10 中央演算部 11、12、13 比較器 14、15 スイッチ 16、17、18 アンプ 20 制動制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 直史 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 村瀬 淳治 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 4F206 AM04 AP027 AR027 AR077 AR087 JA07 JL07 JP13 JP21 JT33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動部材と、該被駆動部材を駆動する
    2以上のサーボモータと、該2以上のサーボモータの駆
    動力を前記被駆動部材へと伝達する駆動力伝達機構と、
    コントローラとを含む電動射出成型機において、 前記2以上のサーボモータのそれぞれの位置を計測する
    ステップと、 計測された2以上の前記サーボモータの位置の差を前記
    コントローラ内の演算手段により得るステップと、 得られた位置の差が、所定の範囲外にあるかを該演算手
    段により判定するステップと、 前記所定の範囲外に有ると判定した場合には、前記コン
    トローラが前記サーボモータを停止する指令を発するス
    テップとを含んでなる電動射出成形機の異常処理方法。
  2. 【請求項2】 被駆動部材と、該被駆動部材を駆動する
    2以上のサーボモータと、該2以上のサーボモータの駆
    動力を前記被駆動部材へと伝達する駆動力伝達機構と、
    コントローラとを含む電動射出成型機において、 前記2以上のサーボモータの位置を計測するステップ
    と、 計測された位置に基づいて、前記コントローラからそれ
    ぞれのサーボモータへの指令に反する異常動作が有るか
    を前記コントローラがモニタするステップと、 前記異常動作が有ると判定した場合には、前記コントロ
    ーラが前記サーボモータのうち異常動作がないサーボモ
    ータに対して停止指令を発するステップとを含んでなる
    電動射出成形機の異常処理方法。
  3. 【請求項3】 前記停止指令が発せられると、前記コン
    トローラが2以上の前記サーボモータのうち異常動作が
    ないサーボモータの回転速度を異常動作が有ると判断さ
    れたサーボモータの計測された位置に同期させるステッ
    プをさらに含んでなる請求項2に記載の電動射出成形機
    の異常処理方法。
  4. 【請求項4】 前記停止指令を発せられる、前記サーボ
    モータを急激に減速するステップをさらに含んでなる請
    求項2に記載の電動射出成型機の異常処理方法。
  5. 【請求項5】 前記2以上のサーボモータのうち異常動
    作がないサーボモータを、所定の必要最小限の時間だけ
    自由に回転し得る状態に設定した後、該異常動作がない
    サーボモータに停止トルクを発生させ、その回転を停止
    するステップをさらに含んでなる請求項2に記載の電動
    射出成型機の異常処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の異常
    処理方法を実行することを特徴とする電動射出成型機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009173407A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品処理装置
JP2009179450A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品処理装置
JP2011118709A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Fuji Mach Mfg Co Ltd 移動体駆動制御システムの異常監視装置
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