JP2002067910A - 車両用制動制御装置 - Google Patents
車両用制動制御装置Info
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Abstract
判定することができるマスタシリンダ圧の自動加圧機能
を有する車両用制動制御装置を提供する。 【解決手段】 自動加圧制御されるマスタシリンダ圧が
各車輪のホイールシリンダ13〜16に供給制御されて
同車輪の制動力が制御される。このマスタシリンダ圧
は、油圧センサ62により検出される。この検出された
マスタシリンダ圧に基づきマスタシリンダ圧変化速度d
Pmcが演算される。VSC制御時において、マスタシリ
ンダ圧変化速度dPmcが負になった時点からの同マスタ
シリンダ圧変化速度の積分値idPmcを演算し、この積
分値idPmcが所定の正数である制動状態判定しきい値
KS2を超えたとき、ブレーキペダルの操作状態と判定
する。
Description
を自動加圧制御し、同自動加圧制御されるマスタシリン
ダ圧を各車輪のホイールシリンダに供給制御して同車輪
の制動力を制御する車両用制動制御装置に関するもので
ある。
ては、例えば独国公開特許公報DE19703776A
1に記載されたものが知られている。同公報に記載の装
置は、例えば車両安定性制御を行っているとき、運転者
がブレーキペダルを操作していない状態においても、そ
のときの車両状態に応じてマスタシリンダ圧を自動加圧
制御し、同自動加圧制御されるマスタシリンダ圧を各車
輪のホイールシリンダに供給制御して同車輪の制動力を
制御することが可能である。これにより、旋回時等の車
両の横方向の安定性を確保することができる。
車両用制動制御装置においては、運転者のブレーキペダ
ルの操作を車体減速度に反映させるように各車輪の制動
力を制御する必要がある。従って、運転者のブレーキペ
ダルの操作状態を正確に判定することが必要となる。
態の判定は、ブレーキペダルが踏み込まれるとオンにな
るストップランプスイッチにより行うことが一般的であ
る。しかしながら、自動加圧制御されるマスタシリンダ
圧を各車輪のホイールシリンダに供給制御している状態
においては、所要の車輪の制動力を保持するために、同
車輪のホイールシリンダへのマスタシリンダ圧の供給が
遮断されていることがある。この場合、ブレーキペダル
のストローク(踏み込み)が規制されるため、上記スト
ップランプスイッチがオンになるまで同ペダルを踏み込
むことができない可能性がある。従って、このような制
御時においても正確に運転者のブレーキペダルの操作状
態を判定することが望まれている。
の操作状態を正確に判定することができるマスタシリン
ダ圧の自動加圧機能を有する車両用制動制御装置を提供
することにある。
めに、請求項1に記載の発明は、マスタシリンダ圧を自
動加圧制御する自動加圧制御手段と、該自動加圧制御さ
れるマスタシリンダ圧を各車輪のホイールシリンダに供
給制御して該車輪の制動力を制御する制動力制御手段と
を備える車両用制動制御装置において、前記マスタシリ
ンダ圧を検出する圧力検出手段と、前記検出されたマス
タシリンダ圧に基づき該マスタシリンダ圧の変化速度を
演算するマスタシリンダ圧変化速度演算手段と、前記自
動加圧手段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御している
状態において、前記演算されたマスタシリンダ圧変化速
度が負になった時点からの該マスタシリンダ圧変化速度
の積分値を演算する変化速度積分値演算手段と、前記演
算されたマスタシリンダ圧変化速度の積分値が制動状態
判定しきい値を超えたとき、ブレーキペダルの操作状態
と判定するペダル操作判定手段とを備えたことを要旨と
する。
圧を自動加圧制御する自動加圧制御手段と、該自動加圧
制御されるマスタシリンダ圧を各車輪のホイールシリン
ダに供給制御して該車輪の制動力を制御する制動力制御
手段とを備える車両用制動制御装置において、前記マス
タシリンダ圧を検出する圧力検出手段と、前記検出され
たマスタシリンダ圧に基づき該マスタシリンダ圧の変化
速度を演算するマスタシリンダ圧変化速度演算手段と、
前記自動加圧手段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御し
ている状態において、前記演算されたマスタシリンダ圧
変化速度が第1制動状態判定しきい値を下回った時点か
ら制動状態判定禁止時間経過後、該マスタシリンダ圧変
化速度が第2制動状態判定しきい値を超えたとき、ブレ
ーキペダルの操作状態と判定するペダル操作判定手段と
を備えたことを要旨とする。
に記載の車両用制動制御装置において、前記自動加圧手
段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御している状態にお
いて、前記演算されたマスタシリンダ圧変化速度が非制
動状態判定しきい値を下回る状態が非制動状態判定禁止
時間継続したとき、前記ペダル操作判定手段による前記
ブレーキペダルの操作状態の判定を解除するペダル操作
判定解除手段を備えたことを要旨とする。
の車両用制動制御装置において、前記演算されたマスタ
シリンダ圧変化速度の積分値が非制動状態判定しきい値
を下回る状態が非制動状態判定禁止時間継続したとき、
前記ペダル操作判定手段による前記ブレーキペダルの操
作状態の判定を解除するペダル操作判定解除手段を備え
たことを要旨とする。
の車両用制動制御装置において、前記自動加圧手段がマ
スタシリンダ圧を自動加圧制御している状態において、
前記演算されたマスタシリンダ圧変化速度が負になった
時点からの該マスタシリンダ圧変化速度の積分値を演算
する変化速度積分値演算手段と、前記演算されたマスタ
シリンダ圧変化速度の積分値が非制動状態判定しきい値
を下回る状態が非制動状態判定禁止時間継続したとき、
前記ペダル操作判定手段による前記ブレーキペダルの操
作状態の判定を解除するペダル操作判定解除手段とを備
えたことを要旨とする。
加圧制御し、同自動加圧制御されるマスタシリンダ圧を
各車輪のホイールシリンダに供給制御して同車輪の制動
力を制御する車両用制動制御装置において、マスタシリ
ンダ圧を自動加圧制御している状態(例えば、車両安定
性制御時)でのマスタシリンダ圧の変化速度(dPmc)
は、例えば図4(a)若しくは図6(a)のタイムチャ
ートに示されるような推移を示すことが出願人らによっ
て確認されている。
ンダ圧は、基本的には所要の圧力に制御されているた
め、その変化速度は値「0」の状態を維持する。そし
て、制御状態に応じて所要車輪のホイールシリンダへの
マスタシリンダ圧の供給が新たに開始されると、その供
給の分だけ一時的にマスタシリンダ圧は低減され、その
後、自動加圧されることでマスタシリンダ圧は増大(回
復)される。これに対応して、上記マスタシリンダ圧の
変化速度は、一時的に負数になった後、反転して正数と
なり、値「0」の状態に戻る。このようなマスタシリン
ダ圧の変化速度の変動度合い、すなわち同変化速度の低
減度合いや増加度合い、回復までの時間は、当該装置の
能力に応じた略固有の特性を示す。
ンダへのマスタシリンダ圧の供給状態ではなく、運転者
によるブレーキペダルの操作状態では、その踏み込みの
分だけマスタシリンダ圧は増加される。これに対応し
て、上記マスタシリンダ圧の変化速度は、一時的に正数
になった後、値「0」の状態に戻る。
状態が解除されると、その分だけマスタシリンダ圧は低
減される。これに対応して、上記マスタシリンダ圧の変
化速度は負数になるが、このとき比較的小さく冗長な変
動特性を示す。
度の各推移(変動特性)を考慮することで、運転者によ
るブレーキペダルの操作状態及び同解除状態が検出しう
る。一方、制御状態に応じて所要車輪のホイールシリン
ダへのマスタシリンダ圧の供給が新たに開始され、マス
タシリンダ圧の変化速度(dPmc)が負になった時点か
らのマスタシリンダ圧の変化速度の積分値(idPmc)
は、例えば図4(b)のタイムチャートに示されるよう
な推移を示すことが出願人らによって確認されている。
のマスタシリンダ圧の供給が新たに開始されると、上述
のようにマスタシリンダ圧の変化速度は、一時的に負数
になった後、反転して正数となり、値「0」の状態に戻
る。これに対応して、上記マスタシリンダ圧の変化速度
の積分値は、互いに相殺されるまでの間において負数と
なり、その後、値「0」の状態に戻る。
ンダへのマスタシリンダ圧の供給状態ではなく、運転者
によるブレーキペダルの操作状態では、上述のようにマ
スタシリンダ圧の変化速度は、一時的に正数になった
後、値「0」の状態に戻る。これに対応して、上記マス
タシリンダ圧の変化速度の積分値は正数となる。
状態が解除されると、上述のようにマスタシリンダ圧の
変化速度は比較的小さく冗長な変動特性を示す負数にな
る。これに対応して、上記マスタシリンダ圧の変化速度
の積分値も、同様に比較的小さく冗長な変動特性を示す
負数になる。
度の積分値の各推移(変動特性)を考慮することで、運
転者によるブレーキペダルの操作状態及び同解除状態が
検出しうる。
リンダ圧を自動加圧制御している状態において、演算さ
れたマスタシリンダ圧変化速度の積分値が、例えば所定
の正数に設定された制動状態判定しきい値を超えること
で、ブレーキペダルのストローク量に関わらず、その操
作状態は正確に判定される。なお、所要車輪のホイール
シリンダへのマスタシリンダ圧の供給が新たに開始され
るときの上記マスタシリンダ圧の変化速度の積分値は、
互いに相殺されるまでの間において負数になるのみであ
り、従ってこの判定において混同されることはない。
リンダ圧を自動加圧制御している状態において、演算さ
れたマスタシリンダ圧変化速度が、例えば所定の正数に
設定された第2制動状態判定しきい値を超えることで、
ブレーキペダルのストローク量に関わらず、その操作状
態は正確に判定される。なお、所要車輪のホイールシリ
ンダへのマスタシリンダ圧の供給が新たに開始されると
きの上記マスタシリンダ圧の変化速度の変動は、上記演
算されたマスタシリンダ圧変化速度が、例えば所定の負
数に設定された第1制動状態判定しきい値を下回った時
点から同変動の終了に十分な制動状態判定禁止時間経過
後において上述の操作状態の判定を行うことで、同判定
において混同されることはない。
されたマスタシリンダ圧変化速度が、例えば所定の負数
に設定された非制動状態判定しきい値を下回る状態が、
例えば所要車輪のホイールシリンダへのマスタシリンダ
圧の供給が新たに開始されるときの変動を対象外とする
のに十分な非制動状態判定禁止時間継続することに基づ
き、上記ブレーキペダルの操作状態の判定は好適に解除
される。
記演算されたマスタシリンダ圧変化速度の積分値が、例
えば所定の負数に設定された非制動状態判定しきい値を
下回る状態が、例えば所要車輪のホイールシリンダへの
マスタシリンダ圧の供給が新たに開始されるときの変動
を対象外とするのに十分な非制動状態判定禁止時間継続
することに基づき、上記ブレーキペダルの操作状態の判
定は好適に解除される。
係る自動加圧機能を有する車両用制動制御装置の第1実
施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
動制御装置は、ブレーキ液圧を発生する液圧発生装置1
1と、この装置に自動加圧のためのサーボ圧を導入する
加圧ユニット12とを備える。また、本制動制御装置
は、車両の右前輪FR、左前輪FL、右後輪RR及び左
後輪RLにそれぞれ装着されたホイールシリンダ13〜
16へブレーキ液圧を供給する液圧制御装置17と、各
車輪の制動力を制御するECU(電子制御ユニット:図
1参照)18とを備えている。
19とマスタシリンダ20とを備える。このマスタシリ
ンダ20については、シール部材等を省略して全体の構
成を簡略化して示してある。液圧発生装置11は、ブレ
ーキペダル21のペダル踏力が、リンク機構のてこ比で
増幅されてオペレーティングロッド22に伝わり、この
ロッド22が押されるようになっている。さらに、この
ロッド22を押す力は、バキュームブースタ19で増幅
されてマスタシリンダ20の第1ピストン23に伝わ
り、このピストン23が押されるようになっている。第
1ピストン23が図2に示す原位置からばねの付勢力に
抗して押されると、マスタシリンダ20の第1加圧室2
4とリザーバ25との連通が断たれて第1加圧室24内
に液圧が発生する。この液圧により第2ピストン26が
同図に示す原位置からばねの付勢力に抗して押される
と、第2加圧室27とリザーバ25との連通が断たれて
第2加圧室27内にも液圧が発生するようになってい
る。
ブースタ19で増幅されたペダル踏力で第1ピストン2
3が押されると、第1加圧室24にペダル踏力に応じた
ペダル入力圧Pmcinのブレーキ液圧が発生する。また、
このブレーキ液圧により第2ピストン26が押されて第
2加圧室27にも同様のブレーキ液圧が発生するように
なっている。なお、以下の説明で、「バキュームブース
タ19で増圧された」とは、前記リンク機構のてこ比で
ペダル踏力が増幅される分も含む意味で用いる。
ン23のブースタ側端面に液圧を作用させるための第3
加圧室28を有し、この第3加圧室28に加圧ユニット
12で発生した液圧が導入されるようになっている。こ
の液圧(3室圧P3)で第1ピストン23が押されるこ
とにより、第1加圧室24には、3室圧P3が第1ピス
トン23の受圧面積比Aで増幅された3室サーボ圧Pmc
3のブレーキ液圧が発生するようになっている。ここ
で、上記受圧面積比Aは、第1,第2加圧室24,27
と、第3加圧室28とでのピストン23の受圧面積比で
ある。
は、バキュームブースタ19で増幅されたペダル踏力に
応じたペダル入力圧Pmcinの成分と、加圧ユニット12
により導入される液圧に応じた3室サーボ圧Pmc3の成
分とを含むマスタシリンダ圧が発生するようになってい
る。
されたブレーキ液を第3加圧室28へ圧送するポンプ2
9と、ポンプ29を駆動するモータ30と、入力信号
(制御信号)の電流値に応じた開度で開弁し、ポンプ2
9から吐出されたブレーキ液をリザーバ25側へ逃がす
リニア弁31とからなる。従って、このリニア弁31
に、ECU18から電流値を表す制御信号を出力するこ
とにより、リニア弁31の液圧−電流特性により、制御
信号の値(電流値)に比例した液圧(3室圧P3)が第
3加圧室28に導入される。この導入される液圧は、ポ
ンプ29から吐出されるブレーキ液の圧とリニア弁31
の開度に応じた圧力低下分との差圧である。
ーキ液圧は、前輪側と後輪側との2系統に分けて各ホイ
ールシリンダ13〜16に供給される。すなわち、マス
タシリンダ20と各車輪のホイールシリンダ13〜16
との間を接続する液圧制御装置17は、前後配管になっ
ている。
レーキ液圧は、主通路32に送られる。この主通路32
は、液圧制御装置17のフロント系回路部を介してホイ
ールシリンダ13,14にそれぞれ接続されている。す
なわち、主通路32は、その途中から2つに分かれた通
路にそれぞれ設けた保持弁33a,34aを介してホイ
ールシリンダ13,14にそれぞれ接続されている。ま
た、ホイールシリンダ13と保持弁33aとを接続する
通路及びホイールシリンダ14と保持弁34aとを接続
する通路は、それぞれ減圧弁33b,34bを介してリ
ザーバ38に接続されている。
7に発生したブレーキ液圧は、主通路37に送られる。
この主通路37は、液圧制御装置17のリヤ系回路部を
介してホイールシリンダ15,16にそれぞれ接続され
ている。すなわち、主通路37は、その途中から2つに
分かれた通路にそれぞれ設けた保持弁35a,36aを
介してホイールシリンダ15,16にそれぞれ接続され
ている。また、ホイールシリンダ15と保持弁35aと
を接続する通路及びホイールシリンダ16と保持弁36
aとを接続する通路は、それぞれ減圧弁35b,36b
を介してリザーバ39に接続されている。
は、それぞれ常開の電磁弁であり、減圧弁33b,34
b,35b,36bは、それぞれ常閉の電磁弁である。
これらの電磁弁は、ECU18から出力される液圧制御
信号(制御電流)によってそれぞれ励磁(オン)され
る。
減圧弁33bについて代表して説明すると、保持弁33
aが非励磁状態(オフ)でかつ減圧弁33bも非励磁状
態(オフ)のときには、ホイールシリンダ13がリザー
バ38から遮断された状態でマスタシリンダ20と連通
するので、増圧状態にある。この増圧状態のとき、ホイ
ールシリンダ13のブレーキ液圧が増圧される。また、
保持弁33a及び減圧弁33bが共に励磁されたとき
(オンのとき)には、ホイールシリンダ13がマスタシ
リンダ20から遮断された状態でリザーバ38と連通す
るので、減圧状態になる。この減圧状態のとき、ホイー
ルシリンダ13のブレーキ液圧が減圧される。そして、
保持弁33aが励磁(オン)されてかつ減圧弁33bが
非励磁状態(オフ)のときには、ホイールシリンダ13
がマスタシリンダ20とリザーバ38の両方から遮断さ
れるので、保持状態になる。この保持状態のとき、ホイ
ールシリンダ13のブレーキ液圧が増減されずに保持さ
れる。
保持弁及び減圧弁に出力する液圧制御信号のオン、オフ
により切り替えることにより、各ホイールシリンダ13
〜16へ供給するブレーキ液圧を変化させて、各車輪の
制動力を個別に制御するようになっている。
部では、前記リザーバ38に溜まったブレーキ液は、モ
ータ40で駆動されるポンプ41によって汲み上げら
れ、ポンプ通路42に設けた2つの逆止弁及びダンパ4
3を介して保持弁33a,34aの上流側の通路に戻さ
れるようになっている。同様に、液圧制御装置17のリ
ヤ系回路部でも、前記リザーバ39に溜まったブレーキ
液は、モータ40で駆動されるポンプ44によって汲み
上げられ、ポンプ通路45に設けた2つの逆止弁及びダ
ンパ46を介して保持弁35a,36aの上流側の通路
に戻されるようになっている。
ールシリンダ13,14から保持弁33a,34aをバ
イパスしてマスタシリンダ20側へブレーキ液が還流す
るのを許容する還流通路47,48が設けられている。
各還流通路47,48には、ブレーキ液の逆流を防止す
る逆止弁49,50がそれぞれ設けられている。同様
に、前記リヤ系回路部でも、各ホイールシリンダ15,
16から保持弁35a,36aをバイパスしてマスタシ
リンダ20側へブレーキ液が還流するのを許容する還流
通路51,52が設けられている。各還流通路51,5
2には、ブレーキ液の逆流を防止する逆止弁53,54
がそれぞれ設けられている。
ダ20で発生したマスタシリンダ圧Pmcを検出する圧力
検出手段としての油圧センサ62が設けられている。ま
た、各車輪FR,FL,RR,RLには、それぞれの車
輪速を検出する車輪速センサ63,64,65,66が
設けられている。そして、ブレーキペダル21には、こ
のペダル21が踏み込まれるとオンになるストップラン
プスイッチ(SLS)67が設けられている。
づき説明する。このECU18は、マイクロコンピュー
タを主体として構成される電子制御ユニットである。具
体的には、ECU18は、CPU(中央演算処理装置)
70、RAM(ランダムアクセスメモリ)71、ROM
(リードオンリーメモリ)72、入力回路部73及び出
力回路部74等により構成されている。
2、ストップランプスイッチ67及び車輪速センサ63
〜66が接続されている。この他に、入力回路部73に
は、舵角を検出する舵角センサ81、車両に生じる前後
方向及び横方向の加速度を検出する車両加速度センサ8
2及び車両に生じるヨーレートを検出するヨーレートセ
ンサ83等が接続されている。また、出力回路部74に
は、加圧ユニット12のモータ30及びリニア弁31、
液圧制御装置17の保持弁33a,34a,35a,3
6a、減圧弁33b,34b,35b,36b及びモー
タ40等が接続されている。
記センサ等62〜67,81〜83に基づきペダル踏力
或いは車両状態を検出する。そして、ECU18は、検
出されたペダル踏力或いは車両状態に応じて加圧ユニッ
ト12によるマスタシリンダ圧の自動加圧を制御すると
ともに、液圧制御装置17を駆動して各車輪の制動力を
制御する。
における車両状態(車両状態量)の検出に基づき、旋回
時等の操舵中における目標ラインからのずれを低減する
ように、各車輪の制動力を個別に制御する車両安定性制
御を実行する。また、ECU18は、車両制動時におけ
る車両状態(車両状態量)の検出に基づき、車両制動時
の車輪のロックを防止するように、各車輪に付与される
制動力を制御するアンチスキッド制御を実行する。さら
に、ECU18は、車両駆動時における車両状態(車両
状態量)の検出に基づき、車両駆動時に駆動輪のスリッ
プを防止するように、駆動輪に対して制動力を付与する
トラクション制御を実行する。これら各制御のためにE
CU18は、検出された車両状態等に応じて、加圧ユニ
ット12のモータ30の駆動とリニア弁31へ出力する
制御信号の電流値を制御する。これにより、ECU18
は、同加圧ユニット12がマスタシリンダ20の第3加
圧室28に導入する液圧(3室圧P3)を変化させてマ
スタシリンダ圧の自動加圧を制御する。これとともに、
ECU18は、そのときの制御モードに応じて液圧制御
装置17の保持弁33a,34a,35a,36a、減
圧弁33b,34b,35b,36b、モータ40等を
制御し、各車輪の制動力を制御する。
ともに、本実施形態に係る車両用制動制御装置の動作に
ついて、図3及び図4を参照して説明する。図3のフロ
ーチャートで示すルーチンは、車両のイグニッションス
イッチ(図示略)がオンになってエンジンが始動される
と起動する。このルーチンにおいてECU18は、必要
な初期設定を行った後、まずステップ100において油
圧センサ62、ストップランプスイッチ67、車輪速セ
ンサ63〜66、舵角センサ81、車両加速度センサ8
2及びヨーレートセンサ83等から出力される検出信号
を読み込む入力処理を行う。
し、現在の制御モードが車両安定性制御(以下、「VS
C制御」という)であるかの判定を行う。このVSC制
御の判定は、例えば入力処理において検出される車両状
態に対して設定される各制御モードのフラグを確認する
ことで実行される。ここで、現在、VSC制御を行って
いないと判断されるとECU18は、そのままステップ
100に戻る。
断されるとECU18は、マスタシリンダ圧の自動加圧
制御がされているものと判定する。そして、ECU18
はステップ102に移行し、前回の演算時においてマス
タシリンダ圧変化速度dPmcが正数であったかどうかを
判断する。このマスタシリンダ圧変化速度dPmcは、演
算の都度、油圧センサ62において検出された今回のマ
スタシリンダ圧Pmc’と前回のマスタシリンダ圧Pmcと
の差により演算されるものである。
ンダ圧変化速度dPmcが正数であったと判断されるとE
CU18は、ステップ103に移行して今回のマスタシ
リンダ圧変化速度dPmcが値「0」以下かどうかを判断
する。そして、今回のマスタシリンダ圧変化速度dPmc
が値「0」以下であると判断されるとECU18は、同
マスタシリンダ圧変化速度dPmcが、今回、新たに負に
なったものと判定してステップ104に移行する。そし
て、マスタシリンダ圧変化速度の積分値idPmcをクリ
アしてステップ105に移行する。これらステップ10
2〜104の処理は、所要車輪のホイールシリンダ13
〜16へのマスタシリンダ圧の供給が新たに開始された
ものとしてマスタシリンダ圧変化速度の積分値idPmc
の演算を開始するためのものである。
時にマスタシリンダ圧変化速度dPmcが正数ではない、
若しくは、ステップ103において今回のマスタシリン
ダ圧変化速度dPmcが正数であると判断されるとECU
18は、マスタシリンダ圧変化速度の積分値idPmcの
演算が既に開始され、継続されているものとして、ステ
ップ105に移行する。
回の積分値idPmcを、前回の積分値idPmcに今回、
演算されたマスタシリンダ圧変化速度dPmcを加えた値
に更新してステップ106に移行する。
在、制動状態かどうかを判断する。この制動状態の判断
は、演算の都度に設定される後述の制動状態判定フラグ
を確認することで実行される。ここで、現在、制動状態
ではないを判断されると、ECU18はステップ107
に移行し、上記積分値idPmcが所定の正数に設定され
た制動状態判定しきい値KS2(図4(b)参照)より
も大きいかどうかを判断する。そして、上記積分値id
Pmcが制動状態判定しきい値KS2よりも大きいと判断
されるとECU18は、制動状態にあると判定してステ
ップ109に移行し、制動状態判定中処理を実行する。
すなわち、ステップ109においてECU18は、図4
(c)に示される制動状態判定フラグをオンしてステッ
プ100に戻る。なお、この制動状態判定フラグがオン
されると、所要の車輪に対してより制動力が加えられる
ように液圧制御装置17が駆動制御され、車両減速度に
反映されるようになっている。
動状態であるを判断されると、ECU18はステップ1
08に移行し、上記積分値idPmcが所定の負数に設定
された非制動状態判定しきい値KS1(図4(b)参
照)よりも小さい状態が所定の非制動状態判定禁止時間
KT継続しているかどうかを判断する。なお、所要車輪
のホイールシリンダ13〜16へのマスタシリンダ圧の
供給が新たに開始されるときの上記積分値idPmcは、
互いに相殺されるまでの間において負数になる(図4
(b)参照)が、上記非制動状態判定禁止時間KTはこ
の場合を解除判定の対象外とするように設定されてい
る。
判定しきい値KS1よりも小さい状態が上記非制動状態
判定禁止時間KT継続していないと判断されるとECU
18は、制動状態にあると判定してステップ109に移
行し、制動状態判定中処理を実行する。すなわち、ステ
ップ109においてECU18は、引き続き制動状態判
定フラグをオンしてステップ100に戻る。また、ステ
ップ108において、上記積分値idPmcが非制動状態
判定しきい値KS1よりも小さい状態が上記非制動状態
判定禁止時間KT継続していると判断されるとECU1
8は、非制動状態にあると判定してステップ110に移
行し、非制動状態判定中処理を実行する。すなわち、ス
テップ110においてECU18は、上記制動状態判定
フラグをオフしてステップ100に戻る。
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、VSC制御時、上記積分値id
Pmcが制動状態判定しきい値KS2を超えることで、ブ
レーキペダル21のストローク量に関わらず、その操作
状態を正確に判定することができる。なお、所要車輪の
ホイールシリンダ13〜16へのマスタシリンダ圧の供
給が新たに開始されるときの上記積分値idPmcは、互
いに相殺されるまでの間において負数になるのみであ
り、従ってこの判定において混同されることはない。
mcが非制動状態判定しきい値KS1を下回る状態が、所
要車輪のホイールシリンダ13〜16へのマスタシリン
ダ圧の供給が新たに開始されるときの変動を対象外とす
るのに十分な非制動状態判定禁止時間KT継続すること
に基づき、ブレーキペダル21の操作状態の判定を好適
に解除することができる。
加圧機能を有する車両用制動制御装置の第2実施形態を
図面に基づいて説明する。なお、第2実施形態は、前記
マスタシリンダ圧変化速度dPmcのみによってブレーキ
ペダル21の操作状態の判定及び同解除判定を行う構成
としたもので、第1実施形態と同様の部分についてはそ
の詳細な説明は省略する。
ともに、本実施形態に係る車両用制動制御装置の動作に
ついて、図5及び図6を参照して説明する。図5のフロ
ーチャートで示すルーチンは、車両のイグニッションス
イッチ(図示略)がオンになってエンジンが始動される
と起動する。このルーチンにおいてECU18は、必要
な初期設定を行った後、まずステップ200において第
1実施形態のステップ100と同様の入力処理を行う。
し、第1実施形態のステップ101と同様に現在の制御
モードがVSC制御であるかの判断を行う。ここで、現
在、VSC制御を行っていないと判断されるとECU1
8は、そのままステップ200に戻る。
断されるとECU18は、マスタシリンダ圧が自動加圧
制御されているものと判定する。そして、ECU18は
ステップ202に移行し、現在、制動状態かどうかを判
断する。この制動状態の判断は、演算の都度に設定され
る後述の制動状態判定フラグを確認することで実行され
る。ここで、現在、制動状態ではないと判断されると、
ECU18はステップ203に移行し、マスタシリンダ
圧変化速度dPmcが所定の負数である第1制動状態判定
しきい値KS0を下回っているかどうかを判断する。
が第1制動状態判定しきい値KS0を下回っていると判
断されると、ECU18はステップ205に移行し、マ
スタシリンダ圧変化速度dPmcが第1制動状態判定しき
い値KS0を下回っていないと判断されるとステップ2
04に移行する。そして、ステップ204においてEC
U18は、制動状態判定禁止タイマks2tmのカウン
ト処理を実行する。具体的には、図6(a)に示される
ように、上記演算されたマスタシリンダ圧変化速度dP
mcが第1制動状態判定しきい値KS0を下回ることで、
その後の経過時間である制動状態判定禁止タイマks2
tmをカウントする。その後ステップ206に移行す
る。
そのときのホイールシリンダ13〜16の状態(例え
ば、保持状態にあるホイールシリンダが1輪なのか、3
輪なのか)に応じて異なる所定の制動状態判定禁止時間
KT2を設定する。既述のように、所要車輪のホイール
シリンダ13〜16へのマスタシリンダ圧の供給が新た
に開始されると、マスタシリンダ圧変化速度dPmcは一
時的に負数になった後、反転して正数となり、値「0」
の状態に戻る(図6(a)参照)が、この値「0」の状
態に戻るまでの時間は、保持状態にあるホイールシリン
ダの数による。上記制動状態判定禁止時間KT2は、こ
のような変動をブレーキペダル21の操作状態と誤判定
しないための判定禁止時間である。
CU18は、その後ステップ212に移行する。一方、
ステップ206においては、ECU18は上記制動状態
判定禁止タイマks2tmが制動状態判定禁止時間KT
2よりも大きいかどうかを判断し、大きい場合には上述
の誤判定を回避しうる時間が経過しているものとしてス
テップ207に移行する。
記演算されたマスタシリンダ圧変化速度dPmcが所定の
正数である制動状態判定しきい値KS2(図6(a)参
照)よりも大きいかどうかを判断し、大きい場合には制
動状態にあると判定してステップ211に移行し、制動
状態判定中処理を実行する。すなわち、ステップ211
においてECU18は、図6(b)に示される制動状態
判定フラグをオンしてステップ200に戻る。なお、こ
の制動状態判定フラグがオンされると、所要の車輪に対
してより制動力が加えられるように液圧制御装置17が
駆動制御され、車両減速度に反映されるようになってい
る。
態判定禁止タイマks2tmが制動状態判定禁止時間K
T2以下と判断され、若しくは、ステップ207におい
てマスタシリンダ圧変化速度dPmcが制動状態判定しき
い値KS2以下と判断されるとECU18は、非制動状
態にあると判定してステップ212に移行し、非制動状
態判定中処理を実行する。すなわち、ステップ212に
おいてECU18は、上記制動状態判定フラグをオフし
てステップ200に戻る。
あると判断されるとECU18は、ステップ208に移
行して上記マスタシリンダ圧変化速度dPmcが所定の負
数である非制動状態判定しきい値KS1(図6(a)参
照)を下回っているかどうかを判断する。そして、上記
マスタシリンダ圧変化速度dPmcが非制動状態判定しき
い値KS1以上と判断されるとECU18は、制動状態
にあると判定してステップ211に移行し、制動状態判
定中処理を実行する。すなわち、ステップ211におい
てECU18は、引き続き制動状態判定フラグをオンし
てステップ200に戻る。
シリンダ圧変化速度dPmcが非制動状態判定しきい値K
S1を下回っていると判断されるとECU18は、ステ
ップ209に移行して制動状態解除タイマks1tmの
カウント処理を実行する。具体的には、図6(a)に示
されるように、上記マスタシリンダ圧変化速度dPmcが
上記非制動状態判定しきい値KS1を下回ることで、そ
の後の経過時間である制動状態解除タイマks1tmを
カウントする。
行して、上記制動状態解除タイマks1tmが所定の非
制動状態判定禁止時間KT1(図6(a)参照)よりも
大きいかどうかを判断する。なお、所要車輪のホイール
シリンダ13〜16へのマスタシリンダ圧の供給が新た
に開始されるときの上記マスタシリンダ圧変化速度dP
mcは、一時的に負数になった後、反転して正数となり、
値「0」の状態に戻る。上記非制動状態判定禁止時間K
T1は、このような変動をブレーキペダル21の操作解
除状態と誤判定しないための判定禁止時間である。ここ
で、上記制動状態解除タイマks1tmが非制動状態判
定禁止時間KT1以下であると判断されるとECU18
は、制動状態にあると判定してステップ211に移行
し、制動状態判定中処理を実行する。すなわち、ステッ
プ211においてECU18は、引き続き制動状態判定
フラグをオンしてステップ200に戻る。
が非制動状態判定禁止時間KT1よりも大きいと判断さ
れるとECU18は、非制動状態にあると判定してステ
ップ212に移行し、非制動状態判定中処理を実行す
る。すなわち、ステップ212においてECU18は、
上記制動状態判定フラグをオフしてステップ200に戻
る。
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、VSC制御時、上記マスタシリ
ンダ圧変化速度dPmcが第2制動状態判定しきい値KS
2を超えることで、ブレーキペダル21のストローク量
に関わらず、その操作状態を正確に判定することができ
る。なお、所要車輪のホイールシリンダ13〜16への
マスタシリンダ圧の供給が新たに開始されるときの上記
マスタシリンダ圧変化速度dPmcの変動は、同マスタシ
リンダ圧変化速度dPmcが、第1制動状態判定しきい値
KS0を下回った時点から同変動の終了に十分な制動状
態判定禁止時間KT2経過後において上述の操作状態の
判定を行うことで、同判定において混同されることはな
い。
ダ圧変化速度dPmcが非制動状態判定しきい値KS1を
下回る状態が、所要車輪のホイールシリンダ13〜16
へのマスタシリンダ圧の供給が新たに開始されるときの
変動を対象外とするのに十分な非制動状態判定禁止時間
KT1継続することに基づき、ブレーキペダル21の操
作状態の判定を好適に解除することができる。
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記第1実施形態における制動状態の解除判定の方法
を第2実施形態の制動状態の解除判定に適用してもよ
く、反対に、第2実施形態における制動状態の解除判定
の方法を第1実施形態の制動状態の解除判定に適用して
もよい。このように変更をしても前記各実施形態の対応
する(2)の効果と同様の効果が得られる。
に本発明を適用したが、マスタシリンダ圧が自動加圧制
御されている状態であるならば、例えばトラクション制
御など、その他の制御状態であってもよい。
圧の自動加圧のための構成(加圧ユニット12)は一例
であって、その他の構成を採用してもよい。 ・前記各実施形態においては、バキュームブースタ19
を有する液圧発生装置11を採用したが、同バキューム
ブースタ19を割愛した液圧発生装置であってもよい。
0と各車輪のホイールシリンダ13〜16との間を接続
する液圧制御装置17は、前後配管になっているが、液
圧制御装置17をいわゆるX配管にしてもよい。
マスタシリンダ20に代えて、ピストンが1つのマスタ
シリンダを用いてもよい。・前記実施形態においては、
アンチスキッド制御及びトラクション制御を実行可能な
構成を採用したが、これら制御を割愛してもよい。
記載の発明によれば、運転者のブレーキペダルの操作状
態を正確に判定することができるマスタシリンダ圧の自
動加圧機能を有する車両用制動制御装置を提供すること
ができる。
れば、ブレーキペダルの操作状態の判定を好適に解除す
ることができる。
ブロック図。
ーチャート。
Claims (5)
- 【請求項1】 マスタシリンダ圧を自動加圧制御する
自動加圧制御手段と、該自動加圧制御されるマスタシリ
ンダ圧を各車輪のホイールシリンダに供給制御して該車
輪の制動力を制御する制動力制御手段とを備える車両用
制動制御装置において、 前記マスタシリンダ圧を検出する圧力検出手段と、 前記検出されたマスタシリンダ圧に基づき該マスタシリ
ンダ圧の変化速度を演算するマスタシリンダ圧変化速度
演算手段と、 前記自動加圧手段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御し
ている状態において、 前記演算されたマスタシリンダ圧変化速度が負になった
時点からの該マスタシリンダ圧変化速度の積分値を演算
する変化速度積分値演算手段と、 前記演算されたマスタシリンダ圧変化速度の積分値が制
動状態判定しきい値を超えたとき、ブレーキペダルの操
作状態と判定するペダル操作判定手段とを備えたことを
特徴とする車両用制動制御装置。 - 【請求項2】 マスタシリンダ圧を自動加圧制御する
自動加圧制御手段と、該自動加圧制御されるマスタシリ
ンダ圧を各車輪のホイールシリンダに供給制御して該車
輪の制動力を制御する制動力制御手段とを備える車両用
制動制御装置において、 前記マスタシリンダ圧を検出する圧力検出手段と、 前記検出されたマスタシリンダ圧に基づき該マスタシリ
ンダ圧の変化速度を演算するマスタシリンダ圧変化速度
演算手段と、 前記自動加圧手段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御し
ている状態において、前記演算されたマスタシリンダ圧
変化速度が第1制動状態判定しきい値を下回った時点か
ら制動状態判定禁止時間経過後、該マスタシリンダ圧変
化速度が第2制動状態判定しきい値を超えたとき、ブレ
ーキペダルの操作状態と判定するペダル操作判定手段と
を備えたことを特徴とする車両用制動制御装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用制動制
御装置において、 前記自動加圧手段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御し
ている状態において、前記演算されたマスタシリンダ圧
変化速度が非制動状態判定しきい値を下回る状態が非制
動状態判定禁止時間継続したとき、前記ペダル操作判定
手段による前記ブレーキペダルの操作状態の判定を解除
するペダル操作判定解除手段を備えたことを特徴とする
車両用制動制御装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の車両用制動制御装置
において、 前記演算されたマスタシリンダ圧変化速度の積分値が非
制動状態判定しきい値を下回る状態が非制動状態判定禁
止時間継続したとき、前記ペダル操作判定手段による前
記ブレーキペダルの操作状態の判定を解除するペダル操
作判定解除手段を備えたことを特徴とする車両用制動制
御装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の車両用制動制御装置
において、 前記自動加圧手段がマスタシリンダ圧を自動加圧制御し
ている状態において、前記演算されたマスタシリンダ圧
変化速度が負になった時点からの該マスタシリンダ圧変
化速度の積分値を演算する変化速度積分値演算手段と、 前記演算されたマスタシリンダ圧変化速度の積分値が非
制動状態判定しきい値を下回る状態が非制動状態判定禁
止時間継続したとき、前記ペダル操作判定手段による前
記ブレーキペダルの操作状態の判定を解除するペダル操
作判定解除手段とを備えたことを特徴とする車両用制動
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263578A JP4432237B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 車両用制動制御装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010013014A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toyota Motor Corp | 制動制御装置および制動制御方法 |
KR101252250B1 (ko) | 2011-10-10 | 2013-04-08 | 주식회사 만도 | 전자 제어식 브레이크 부스터 |
CN107826091A (zh) * | 2016-09-15 | 2018-03-23 | 丰田自动车株式会社 | 车辆用制动*** |
WO2024004671A1 (ja) * | 2022-06-28 | 2024-01-04 | 日立Astemo株式会社 | 車両用ブレーキ制御装置 |
-
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- 2000-08-31 JP JP2000263578A patent/JP4432237B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN107826091A (zh) * | 2016-09-15 | 2018-03-23 | 丰田自动车株式会社 | 车辆用制动*** |
US10793128B2 (en) | 2016-09-15 | 2020-10-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle brake system |
WO2024004671A1 (ja) * | 2022-06-28 | 2024-01-04 | 日立Astemo株式会社 | 車両用ブレーキ制御装置 |
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