JP2002040816A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002040816A
JP2002040816A JP2000229545A JP2000229545A JP2002040816A JP 2002040816 A JP2002040816 A JP 2002040816A JP 2000229545 A JP2000229545 A JP 2000229545A JP 2000229545 A JP2000229545 A JP 2000229545A JP 2002040816 A JP2002040816 A JP 2002040816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording material
image
forming apparatus
static elimination
humidity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000229545A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Narahara
隆史 楢原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000229545A priority Critical patent/JP2002040816A/ja
Publication of JP2002040816A publication Critical patent/JP2002040816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着時の未定着トナーの尾引き、後端跳ねに
起因する像擦れやコバ汚れ等を防止する。 【解決手段】 感光ドラム上にトナー像が転写された記
録材を感光ドラムから分離するのに、除電針に除電針バ
イアスを印加する。除電針に印加する除電針バイアスの
電位レベルとして−1.2kVと−2.5kVとを設
け、環境センサが検知する湿度が70%以上の場合に
は、記録材の1面目に対しては電位レベルを−1.2k
Vとし、2面目に対してはその先端と後端で−2.5k
V、先端と後端との間の中間部で−1.2kVとしてい
る。このように制御することで、湿度が70%以上の環
境下における、1面目の尾引きの発生、1面目後端の後
端跳ねによる像擦れやコバ汚れ、2面目先端の分離不
良、記録材の搬送ガイドへの貼り付き、2面目後端の後
端跳ねを防止するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】像担持体としての感光ドラム上にトナー
像を形成し、このトナー像を、転写バイアスを印加した
転写ローラによって紙等の記録材に転写する方式の画像
形成装置、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ等
が知られている。
【0003】このような画像形成装置においては、トナ
ー像の転写が終了した記録材は感光ドラム表面に静電吸
着されているため、この記録材を感光ドラム表面から分
離しようとすると、記録材後端が剥離帯電により転写バ
イアスと同極性に帯電されて、感光ドラムからの記録材
後端の分離が遅れることがある。
【0004】感光ドラムからの記録材後端の分離が遅れ
ると、感光ドラムが回転する方向に記録材後端が引っ張
られて、記録材後端が感光ドラムに近づくように跳ね上
がる、いわゆる記録材の後端跳ねが発生する。そして、
この後端跳ねによって、記録材後端がクリーニング容器
の底部に接触し、記録材上の未定着トナー像が乱されて
像擦れとなったり、トナーがクリーニング容器の底部に
付着して後続の記録材へ転移して記録材後端のコバ汚れ
が発生したりする。
【0005】また、両面画像形成(両面印字)を行う場
合には、2面目(第2面)画像形成時には、1面目画像
形成終了後の感光ドラムの曲率と同方向にカールした記
録材を通紙することになり、曲率分離の作用が小さくな
って、記録材先端の感光ドラムからの分離ができなくな
って、紙詰まりが発生するという問題が生じる。
【0006】そこで、除電針に所定の電位を印加して記
録材の除電を行って感光ドラムからの分離を促進するよ
うにしている。このときのシーケンスを図5に示す。記
録材の1面目と2面目の双方において記録材後端付近に
−2.5kVを印加して除電することにより記録材の後
端跳ねによる像擦れや汚れなどの画像不良を防止するこ
とができ、記録材の2面目の先端にも同様に−2.5k
Vを印加して除電することにより、感光ドラムと同方向
の曲率のカールがついた記録材の2面目の先端における
感光ドラムからの分離を良好に行うことができる。ま
た、記録材の中央部にも−1.2kVの除電針バイアス
を印加して搬送ガイドへの静電的な吸着による搬送不良
を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては、画像形成装置の使用環境によって
は以下のような問題が生じた。
【0008】高湿環境においては、記録材の抵抗が低下
するため、転写電荷として本来、記録材上にのるべき電
荷がのらなくなって、トナーを記録材に留めておく静電
的な力が弱くなる。このような状態では、定着時に、記
録材に含まれる水分が激しく蒸発して、記録材上にのっ
た未定着トナーが紙搬送方向と逆方向に飛散した状態で
定着されることがある。これを尾引きといい、図10に
示すような画像が形成される。同図は、紙搬送方向に直
交する方向に幅100μmの横線画像を形成したときに
発生する画像欠陥、すなわち尾引きを示している。高湿
環境下で吸湿紙(含水率の高い紙)を使用した場合、記
録材後端で除電針に転写バイアスと逆極性の大きなバイ
アスを印加すると、記録材の抵抗が低いために、記録材
上の未定着トナー像の電荷が除電されてしまい、図11
に示すように、記録材の1面目後端の広範囲にわたって
尾引きが発生することがあった。尾引きの発生範囲の紙
搬送方向の長さDは、ほぼ除電−定着間の距離に等しく
なる。
【0009】一方、低湿環境においては、記録材が薄く
コシ(腰)が弱い場合、又は感光ドラムの外径が大きい
ため記録材のコシによる感光ドラムからの分離作用(曲
率分離)が期待できない場合には、1面目の先端でも感
光ドラムからの分離ができなくなって紙詰まりが発生す
るという問題があった。例えば、記録材として坪量(単
位面積当たりの重量)が60g/m2 以下の薄紙を用い
た場合や、感光ドラムの外径が40mm以上の場合に紙
詰まりが起こりやすい。
【0010】また、このような記録材が帯電しやすい低
湿環境において、填料として炭酸カルシウム(CaCO
3 )を10%以上含んだ記録材を多数枚、通紙した場合
には、プラスに帯電した炭酸カルシウム粉が、オフセッ
ト防止の目的でマイナスの電位としている定着ローラ表
面に電気的に吸着する。その結果、定着バイアスが相殺
されて、記録材上の未定着トナーが定着ローラ表面に電
気的にオフセットする。さらに、炭酸カルシウム粉の付
着により定着ローラ表面の離型性が低下することで、オ
フセットは悪化する。このオフセットトナーは、先行す
る記録材と後続の記録材との搬送間隔(以下「紙間」と
いう。)において、離型性の差により定着ローラ表面か
ら加圧ローラ表面に転移して加圧ローラ表面に蓄積され
る。このような過程で加圧ローラに付着・蓄積されたト
ナーは記録材の裏面汚れや再び定着ローラに戻り記録材
の表面汚れを引き起こすことになる。
【0011】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、未定着トナーの尾引き、記録材の分離不良によ
る紙詰まり、記録材中の炭酸カルシウムに起因する記録
材のトナー汚れなどを防止するようにした画像形成装置
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、像担持体上に形成された
トナー像の極性と逆極性の電圧を記録材の裏面から印加
して前記像担持体上のトナー像を前記記録材表面に転写
させる転写手段と、トナー像転写後の前記記録材を除電
して前記像担持体表面から分離させる除電部材と、前記
除電部材に除電バイアスを印加する除電電源と、前記除
電電源が前記除電部材に印加する除電バイアスの電位レ
ベルを変化させる制御手段と、を備えた画像形成装置に
おいて、雰囲気の温度と湿度とのうちの少なくとも一方
を検知する環境検知手段を備え、前記制御手段は、前記
環境検知手段の検知結果に基づいて、前記除電電源が前
記除電部材に印加する除電バイアスの電位レベルを変化
させる、ことを特徴とする。
【0013】請求項2に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記記録材の1面目に画像形
成した後に前記記録材の2面目に画像形成する両面モー
ドを備え、前記両面モードが選択され、かつ前記環境検
知手段が検知する温度と湿度とのうちの少なくとも一方
が所定値以上の場合には、前記制御手段は、前記記録材
の1面目に画像形成するときの前記記録材の搬送方向後
端に対して前記除電部材に印加する前記電位レベルを小
さく設定する、ことを特徴とする。
【0014】請求項3に係る本発明は、請求項2に記載
の画像形成装置において、前記湿度についての所定値
が、相対湿度70%である、ことを特徴とする。
【0015】請求項4に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記記録材の1面目に画像形
成した後に前記記録材の2面目に画像形成する両面モー
ドを備え、前記両面モードが選択され、かつ前記環境検
知手段が検知する温度と湿度とのうちの少なくとも一方
が所定値以下の場合には、前記制御手段は、前記記録材
の1面目及び2面目に画像形成するときの前記記録材に
対して前記除電部材に印加する前記電位レベルを大きく
設定する、ことを特徴とする。
【0016】請求項5に係る本発明は、請求項4に記載
の画像形成装置において、前記湿度についての所定値
が、相対湿度20%である、ことを特徴とする。
【0017】請求項6に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、ユーザーが任意にモードを選
択することによりプロセス条件が変更可能な複数のモー
ドを有しており、前記モードのうち少なくとも1つのモ
ードの設定であるときに、前記制御手段は、前記記録材
の1面目に画像形成するときの前記記録材の搬送方向先
端に対して前記除電部材に印加する前記電位レベルを大
きく設定する、ことを特徴とする。
【0018】請求項7に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記記録材の1面目に画像形
成した後に前記記録材の2面目に画像形成する両面モー
ドを備え、ユーザーが任意にモードを選択することによ
りプロセス条件が変更可能な複数のモードを有してお
り、前記モードのうち少なくとも1つのモードの設定で
あるときに、前記制御手段は、前記記録材の1面目及び
2面目に画像形成するときの前記記録材に対して前記除
電部材に印加する前記電位レベルを大きく設定する、こ
とを特徴とする。
【0019】〔作用〕上述の構成によると、温度や湿
度、プロセス条件に応じて、除電部材に対して適宜な除
電バイアスを印加することができるので、尾引き等の画
像不良を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0021】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、
1枚の記録材Pの表裏両面(1面目と2面目)に画像形
成を行うことのできる両面モードを備えたレーザビーム
プリンタ、すなわち1面目に画像形成を行った後に、こ
の記録材Pを画像形成装置本体外部に排出することなく
その2面目に画像形成を行うことのできるレーザビーム
プリンタであり、同図はその概略構成を示す縦断面図で
ある。
【0022】上述のレーザビームプリンタ(以下「画像
形成装置」という。)によって1枚の記録材Pに対して
その表裏両面に画像形成を行う場合、まず、給紙カセッ
ト36に収納されている複数の記録材19(例えば、
紙)から給紙ローラ25により1枚ずつ給紙し、ガイド
34に沿って搬送ローラ対33へ搬送する。記録材19
は、搬送ローラ対33の回転によりさらに搬送され、ガ
イド32に沿ってレジストローラ対31へ搬送される。
レジストローラ対31は感光ドラム1上に形成されたト
ナー像に合わせて回転し、記録材19を、転写ガイド1
4を介して転写ニップ部Nに搬送する。
【0023】感光ドラム1上への画像形成は以下のよう
にして行う。まず一次帯電器29により感光ドラム1を
所定の極性・所定の電位に均一帯電した後、露光装置2
8により露光を行って静電潜像を形成する。
【0024】この静電潜像に、現像器30によってトナ
ーを付着させてトナー像として現像する。このトナー像
は、転写ローラ(転写手段)4にトナーと逆極性の転写
バイアスを印加することで、転写ニップ部Nに供給され
た記録材19の表面(1面目)に静電的に転写される。
【0025】トナー像転写後の記録材19は、定着前ガ
イド10に沿って定着装置13に搬送され、ここで加熱
・加圧されて表面(1面目)にトナー像が定着される。
なお、トナー像転写後の感光ドラム1は、記録材19に
転写されないで表面に残ったトナー(転写残トナー)が
クリーニング装置12によって除去されて、次の画像形
成に供される。
【0026】表面にトナー像が定着された記録材19
は、定着装置13から排出され、揺動自在なフラッパ3
7が上位置(破線の位置)に位置することで、下方のガ
イド39に沿って搬送され、反転ローラ40に到達す
る。記録材19は、反転ローラ40の正転によりその先
端側をガイド41に沿って移動させる。反転ローラ40
は、記録材19の後端が到達したときに正転から逆転に
切り換えられ、これにより記録材19は、ガイド42に
沿って搬送ローラ対43へ搬送される。搬送ローラ43
は、ガイド44に沿って記録材19を搬送ローラ対33
へ搬送し、記録材19は再び1面目と同様の転写工程、
及び定着工程に供され、2面目にトナー像が定着され
る。
【0027】2面目の定着を終了した記録材19は、フ
ラッパ37が下位置(実線の位置)に配置されることに
より、上方のガイド38に沿って搬送され、排紙ローラ
45により排紙トレイ46上に排出される。なお、図1
に示した47は画像形成装置本体を構成する筐体であ
る。
【0028】図2は、本実施の形態の特徴を示すべく図
1の一部を拡大した拡大図、すなわち転写部近傍の拡大
縦断面図である。なお、図2において図1と同じ部材に
は同じ番号を符している。
【0029】同図に示すように、本実施の形態に係る画
像形成装置は、像担持体として、ドラム型の電子写真感
光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。
本実施の形態においては、感光ドラム1は、アルミシリ
ンダ表面に有機感光体(OPC)層を設けた感光ドラム
であり、その外径は30mmである。感光ドラム1は、
駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロ
セススピード(周速度)で回転駆動される。
【0030】感光ドラム1は、その表面が帯電器29
(図1参照)により負極性に均一帯電された後、露光装
置28(図1参照)によって像露光されて表面に静電潜
像が形成される。この静電潜像は、現像器30(図1参
照)によって反転現像される。すなわち、感光ドラム1
上の静電潜像は、負極性のトナーが付着されてトナー像
として現像される。
【0031】感光ドラム1上のトナー像は、転写ガイド
14に沿って搬送されてきた記録材19に、転写ローラ
(転写手段)4によって転写される。転写ローラ4は、
金属製の芯金3上に導電性の弾性層2を設けて構成し
た、外径が20mmのローラ状の部材である。転写ロー
ラ4は、感光ドラム1に押圧されて、感光ドラム1との
間に転写ニップ部Nを構成する。転写ローラ4は、転写
高圧電源5によってトナー像の帯電極性と逆極性の正の
電圧が印加されることにより、感光ドラム1のトナー像
を、転写ニップ部Nに搬送されてきた記録材19に対し
て転写する。
【0032】上述の転写ローラ4の弾性層2の体積抵抗
率は温度20℃、湿度60%(相対湿度Rh)の環境下
で2×108 Ω・cm程度であり、転写ローラ4の芯金
3に印加する転写バイアスは0Vから+6kV程度であ
る。転写ローラ4に印加する電圧は、転写ローラ4の抵
抗値によってその大小を変更したり、転写時と、非転写
時又は停止時とでその大きさを切り換えたりして制御す
る。その制御は、CPU(制御手段)15、I/Oポー
ト16、バスライン18、メモリ17を有する制御系に
よって行われる。この制御系には、環境検知手段として
環境センサ26が組み込まれており、この環境センサ2
6により、雰囲気中の温度及び湿度を検知して転写バイ
アスの切り換え制御を行うようにしている。
【0033】トナー像転写後の記録材19は、感光ドラ
ム1表面に静電吸着されているが、これを分離するのが
除電針(除電部材)6である。除電針6は厚さ0.1m
mのステンレス(SUS)板によって構成されており、
図3に示すように、その先端6aは尖端状(のこぎり刃
形状)に形成されている。除電針6は、例えば、先端6
aのピッチaが1mm、山の高さbが2mmに形成され
ている。
【0034】除電針6は、図2に示すように、絶縁部材
7により挟持されており、絶縁部材7とともに、除電針
ユニット8を構成している。トナー像が転写され、さら
に感光ドラム1から分離された記録材19は、絶縁性の
樹脂製の搬送ガイド10上を搬送され、定着装置13へ
搬送される。
【0035】定着装置13は、アルミニウム製の筒状の
芯金をPFA(パーフロロアルコキシ)でコートした定
着ローラ20と、これを内側から暖めるためのハロゲン
ヒータ21と、記録材19を定着ローラ20に圧接する
ために加圧ローラ22と、記録材19を定着ローラ20
と加圧ローラ22との間の定着ニップ部へ導くための定
着入口ガイド23とを有している。転写後の記録材19
は、この定着ニップ部を通過することにより、表面(1
面目)にトナー像が定着される。なお、転写工程で記録
材19に転写されずに感光ドラム1上に残ったトナー
は、クリーニング装置12により回収される。クリーニ
ング装置12は、転写残トナーを感光ドラム1表面から
掻き落とすクリーニングブレード24と、廃トナーを貯
めるためのクリーニング容器25とを有している。
【0036】本実施の形態では、除電針高圧電源(除電
電源)9によって除電針6に、除電針バイアス(除電バ
イアス)を印加して記録材19の2面目の先端分離を良
好に行い、また、後端跳ね、搬送ガイド10への貼り付
きを防止している。さらに、本実施の形態では、環境セ
ンサ26により判別した環境に応じて、CPU15によ
って除電針バイアス制御を切り換えることを特徴として
いる。
【0037】図6に、環境センサ26が湿度70%以上
を検知した場合のシーケンスを示す。70%以上の高湿
環境の場合には、記録材19が吸湿している1面目後端
では除電針6に大きな転写バイアスを印加しないように
する。これにより、定着−除電針間の電荷を除電してし
まうことを防止し、後端側の百数十mmの極端にレベル
の悪い尾引きの発生を防止することができる。高湿環境
では、記録材19の抵抗は低下しているため、帯電は小
さく感光ドラム1からの分離が遅れることがなく、後端
跳ねは起こりにくい。したがって、電位レベルとして大
きな転写バイアス(−2.5kV)を印加しなくても像
擦れやコバ汚れなどの問題は生じない。また、記録材1
9の2面目の先端に−2.5kVを印加することによ
り、記録材19の感光ドラム1からの分離を良好に行
い、中央部に電位レベルとして小さな転写バイアスであ
る−1.2kVを印加することにより搬送ガイド10へ
の貼り付きを防止し、2面目の後端に−2.5kVを印
加することにより後端跳ねを防止している。このよう
に、記録材19の2面目の通紙性能も良好なものとする
ことができる。
【0038】すなわち、本実施の形態においては、除電
針6に印加する除電針バイアスの電位レベルとして−
1.2kVと−2.5kVとを設け、環境センサ26が
検知する湿度が70%以上の場合には、記録材19の1
面目に対しては電位レベルを−1.2kVとし、2面目
に対してはその先端と後端で−2.5kV、先端と後端
との間の中間部で−1.2kVとしている。このような
印加タイミングで除電針バイアスの電位レベルを切り換
えることで、湿度が70%以上の環境下における、1面
目の尾引きの発生、1面目後端の後端跳ねによる像擦れ
やコバ汚れ、2面目先端の分離不良、記録材19の搬送
ガイド10への貼り付き、2面目後端の後端跳ねを防止
するようにしている。
【0039】〈実施の形態2〉本実施の形態では、低湿
環境において除電針バイアス制御を切り換える場合の例
を示す。
【0040】図7に、環境センサ26が20%以下の湿
度を検知した場合のシーケンスを示す。20%以下の低
湿環境の場合には、記録材19の1面目と2面目の双方
とも先端から後端まで除電針6に対して除電針高圧電源
9によって大きな除電針バイアス(−2.5kV)を印
加する。低湿環境では、記録材19が乾燥していて抵抗
が大きいため、記録材19は除電されにくくレベルの悪
い尾引きは発生しない。さらに、記録材全体を大きくマ
イナスに帯電させることで、記録材19として炭酸カル
シウム紙を通紙した場合に、炭酸カルシウム粉がプラス
に帯電するのを防いでいる。これにより、加圧ローラ汚
れの発端となるマイナスの電位である定着ローラ表面に
炭酸カルシウム粉が電気的に付着することを防ぐことが
できる。また、2面目も同様に記録材19の先端から後
端まで除電針に大きな除電針バイアスを印加して、加圧
ローラ汚れ対策を施した。
【0041】〈実施の形態3〉本実施の形態では、低温
又は低湿環境において薄紙等のコシの弱い紙に画像形成
(印字)する場合について説明する。図4に本実施の形
態に係る画像形成装置の転写部近傍の縦断面図を示す。
図4において、実施の形態1の図2と同じ部材には同じ
番号を付して、重複説明は、適宜省略するものとする。
実施の形態1と同様である箇所については説明を省略す
る。
【0042】また、転写ローラ4と定着装置13との間
に配設された搬送ガイド10Aは、記録材19の裏面と
接する部分がくし歯状に並んだ絶縁性の樹脂製のリブ2
7で構成されており、そのリブ27とリブ27との間に
記録材吸着用の電気的に接地した板金11を設けること
で、記録材19のカールや空気との抵抗による揚力で紙
の搬送が不安定になることを防いでいる。
【0043】図4に示す画像形成装置は、特殊紙モード
を有している。オペレータ操作パネル35に特殊紙設定
を行うスイッチ(不図示)が設けられており、ユーザー
がこのスイッチにより、適宜にモードを選択することに
より、記録材19の種類に応じて、記録材19の搬送ス
ピードや定着温度等のプロセス条件を一部変更すること
ができる。例えば、坪量65g/m2 以下の記録材19
では薄紙モードに設定するようにユーザーに推奨してい
る。このような特殊紙モードを有する装置においては、
特殊紙設定とも組み合わせて、除電針6の除電針バイア
ス制御を切り換える。
【0044】図8に、環境センサ26が15℃以下の温
度又は10%以下の湿度を検知し、かつ、薄紙設定にな
っているときのシーケンスを示す。15℃以下の低温又
は10%以下の低湿環境において、記録材19として薄
紙を通紙する場合には、1面目の先端でも除電針6に対
して除電針高圧電源9によって−2.5kVの大きな電
位レベルを印加する。これにより、除電針6による1面
目先端での静電分離の効果を大きくすることができるの
で、低温又は低湿環境下での薄紙の紙詰まりを防止する
ことができる。さらに、2面目の先端にも−2.5kV
を印加することにより薄紙の感光ドラム1からの分離を
良好に行える。また、薄紙の先端の少し後ろから後端手
前までは−1.2kVを印加して搬送ガイドへの静電吸
着を防止して貼り付きによる紙詰まりを防止し、後端で
は除電針6に−2.5kVを印加することで後端跳ねを
防止するようにした。
【0045】〈実施の形態4〉本実施の形態では、低湿
環境において、記録材19として炭酸カルシウム紙に画
像形成する場合について説明する。図4に示す特殊紙設
定を有する装置において、例えば、主にヨーロッパで使
用されている填料として炭酸カルシウムを10%以上含
んだ紙では、炭酸カルシウム紙モードに設定するように
ユーザーに推奨している。
【0046】図9に、環境センサが20%以下の湿度を
検知し、かつ、炭酸カルシウム紙設定になっているとき
のシーケンスを示す。20%以下の低湿環境において、
炭酸カルシウム紙を通紙する場合には、炭酸カルシウム
紙の先端から後端まで除電針6に対して除電針高圧電源
9によって大きなバイアス(−2.5kV)を印加す
る。低湿環境では、炭酸カルシウム紙が乾燥しており、
抵抗が大きいため、炭酸カルシウム紙は除電されにくく
レベルの悪い尾引きは発生しない。さらに、炭酸カルシ
ウム紙全体を大きくマイナスに帯電させることで、炭酸
カルシウム紙を通紙した場合に、炭酸カルシウム粉がプ
ラスに帯電するのを防いでいる。これにより、加圧ロー
ラ汚れの発端となるマイナスの電位である定着ローラ表
面に炭酸カルシウム粉が電気的に付着することを防ぐこ
とができる。また、2面目も同様に紙の先端から後端ま
で除電針6に大きなバイアスを印加して、加圧ローラ汚
れ対策を施した。
【0047】前述の実施の形態2では、低湿環境の場合
はすべて図7(図9)のような除電針印加電圧シーケン
スとしたが、本実施の形態では、環境センサ26により
低湿環境と判別し、かつ炭酸カルシウム紙モードである
場合にのみ除電針バイアス制御を切り換えることを特徴
としている。
【0048】上述の実施の形態1〜4では、記録材19
の表裏両面に画像形成を行う例について説明したが、本
発明は、記録材19の一方の面(例えば、1面目)に画
像形成する場合にも適用することができるのはもちろん
である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
環境検知手段が検知する温度又は湿度に基づいて、除電
電源が除電部材に印加する除電バイアスの電位レベルを
変化させることにより、記録材に対する除電を適宜なも
のとすることができるので、未定着トナーの尾引き、記
録材の分離不良による紙詰まり、記録材中の炭酸カルシ
ウムに起因する記録材のトナー汚れなどを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図2】実施の形態1の転写部近傍を示す拡大縦断面
図。
【図3】除電針の正面図。
【図4】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図5】従来の、除電針に印加する除電バイアスの電位
レベルを示す図。
【図6】実施の形態1の、除電針に印加する除電バイア
スの電位レベルを示す図。
【図7】実施の形態2の、除電針に印加する除電バイア
スの電位レベルを示す図。
【図8】実施の形態3の、除電針に印加する除電バイア
スの電位レベルを示す図。
【図9】実施の形態4の、除電針に印加する除電バイア
スの電位レベルを示す図。
【図10】尾引きの発生状態を説明する図。
【図11】尾引きの発生範囲を説明する図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 4 転写手段(転写ローラ) 6 除電部材(除電針) 15 制御手段(CPU) 19 記録材 26 環境検知部材(環境センサ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像の極性
    と逆極性の電圧を記録材の裏面から印加して前記像担持
    体上のトナー像を前記記録材表面に転写させる転写手段
    と、トナー像転写後の前記記録材を除電して前記像担持
    体表面から分離させる除電部材と、前記除電部材に除電
    バイアスを印加する除電電源と、前記除電電源が前記除
    電部材に印加する除電バイアスの電位レベルを変化させ
    る制御手段と、を備えた画像形成装置において、 雰囲気の温度と湿度とのうちの少なくとも一方を検知す
    る環境検知手段を備え、 前記制御手段は、前記環境検知手段の検知結果に基づい
    て、前記除電電源が前記除電部材に印加する除電バイア
    スの電位レベルを変化させる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録材の1面目に画像形成した後に
    前記記録材の2面目に画像形成する両面モードを備え、 前記両面モードが選択され、かつ前記環境検知手段が検
    知する温度と湿度とのうちの少なくとも一方が所定値以
    上の場合には、前記制御手段は、前記記録材の1面目に
    画像形成するときの前記記録材の搬送方向後端に対して
    前記除電部材に印加する前記電位レベルを小さく設定す
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記湿度についての所定値が、相対湿度
    70%である、 ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録材の1面目に画像形成した後に
    前記記録材の2面目に画像形成する両面モードを備え、 前記両面モードが選択され、かつ前記環境検知手段が検
    知する温度と湿度とのうちの少なくとも一方が所定値以
    下の場合には、前記制御手段は、前記記録材の1面目及
    び2面目に画像形成するときの前記記録材に対して前記
    除電部材に印加する前記電位レベルを大きく設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記湿度についての所定値が、相対湿度
    20%である、 ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 プロセス条件が変更可能な複数のモード
    を有しており、ユーザーが任意にモードを選択すること
    により設定を変更することができる画像形成装置におい
    て、 前記モードのうち少なくとも1つのモードの設定である
    ときに、 前記制御手段は、前記記録材の1面目に画像形成すると
    きの前記記録材の搬送方向先端に対して前記除電部材に
    印加する前記電位レベルを大きく設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記記録材の1面目に画像形成した後に
    前記記録材の2面目に画像形成する両面モードを備え、
    プロセス条件が変更可能な複数のモードを有しており、
    ユーザーが任意にモードを選択することにより設定を変
    更することができる画像形成装置において、 前記モードのうち少なくとも1つのモードの設定である
    ときに、 前記制御手段は、前記記録材の1面目及び2面目に画像
    形成するときの前記記録材に対して前記除電部材に印加
    する前記電位レベルを大きく設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2000229545A 2000-07-28 2000-07-28 画像形成装置 Pending JP2002040816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000229545A JP2002040816A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000229545A JP2002040816A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002040816A true JP2002040816A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18722644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000229545A Pending JP2002040816A (ja) 2000-07-28 2000-07-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002040816A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184627A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008058421A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2012208194A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176865U (ja) * 1986-04-30 1987-11-10
JPH01158471A (ja) * 1987-12-16 1989-06-21 Canon Inc 画像形成装置の転写材分離装置
JPH08217288A (ja) * 1995-02-15 1996-08-27 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
JPH08320620A (ja) * 1995-03-22 1996-12-03 Canon Inc 画像形成装置
JPH1124417A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62176865U (ja) * 1986-04-30 1987-11-10
JPH01158471A (ja) * 1987-12-16 1989-06-21 Canon Inc 画像形成装置の転写材分離装置
JPH08217288A (ja) * 1995-02-15 1996-08-27 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
JPH08320620A (ja) * 1995-03-22 1996-12-03 Canon Inc 画像形成装置
JPH1124417A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184627A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4680586B2 (ja) * 2004-12-28 2011-05-11 株式会社リコー 画像形成装置
JP2008058421A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2012208194A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3184750B2 (ja) 画像形成装置
JP3066945B2 (ja) 画像形成装置
JP4054450B2 (ja) 画像形成装置
JP4227446B2 (ja) 画像形成装置
JP2006259235A (ja) 画像形成装置
JP3537720B2 (ja) 電子写真装置における転写方法
JP2012032573A (ja) 画像形成装置
JP2002040816A (ja) 画像形成装置
JP6252839B2 (ja) 画像形成装置
JP3368116B2 (ja) 画像形成装置
JP2004004864A (ja) 転写領域に用紙送込みガイドを有する印刷装置
JPH07334018A (ja) 画像形成装置の制御方法
JP2004341168A (ja) 画像形成装置
JP5942905B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2012220870A (ja) 画像形成装置
JP3806171B2 (ja) 転写装置及びこの転写装置を備えた画像形成装置
JPH1138777A (ja) 転写ベルト装置
JP2004045897A (ja) 画像形成装置
JP3767661B2 (ja) 画像形成装置のシート剥離装置
JP2002207373A (ja) 画像形成装置
JP2003280410A (ja) 画像形成装置
JP5949092B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JPH09114337A (ja) 画像形成装置
JP2667564B2 (ja) 画像形成装置
JPH0943996A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100420