JP6252839B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体に担持されたトナー像を記録媒体に転写する転写回転体が像担持体に当接するように配置された画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、転写回転体(転写ローラ)と像担持体とが圧接する転写ニップ部にて、記録媒体から生じた紙粉が像担持体に付着する不具合を防止することを目的として、トナーの極性とは異なる極性の電荷を転写回転体に所定のタイミングで付与する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献2には、転写回転体(転写ローラ)に、定電流制御された転写バイアスを印加したり、定電圧制御された転写バイアスを印加したりする技術が開示されている。
また、特許文献2、3には、転写回転体(転写ローラ)の表面に付着したトナーを除去するために、転写工程の前後に、転写バイアスよりも絶対値が小さくて同極性や逆極性のバイアス(クリーニングバイアス)を転写回転体に印加して、付着したトナーを像担持体の表面に移行させる技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、像担持体と転写回転体とが当接する転写ニップ部にて、記録媒体から生じた紙粉が像担持体に付着する不具合を充分に防止することができなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、像担持体と転写回転体とが当接する転写ニップ部にて、記録媒体から生じた紙粉が像担持体に付着する不具合を充分に防止することができる、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、前記転写回転体に転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、を備え、前記バイアス印加手段は、前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後であって、前記制御モードが実行された後に、前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加するものである。
本発明によれば、像担持体と転写回転体とが当接する転写ニップ部にて、記録媒体から生じた紙粉が像担持体に付着する不具合を充分に防止することができる、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の一部を拡大して示す構成図である。 転写ローラ用の電源部の制御を示すタイミングチャートである。 変形例1としての、電源部の制御を示すタイミングチャートである。 変形例2としての、電源部の制御を示すタイミングチャートである。 変形例3としての、電源部の制御を示すタイミングチャートである。 比較例としての、電源部の制御を示すタイミングチャートである。 出力画像における黒スジのランクについての実験結果を示すグラフである。 転写電流と黒スジランクとの関係を示すグラフである。 変形例4としての、絶対湿度に基いて可変される制御モードの実行時間を示す表図である。 変形例5としての、記録媒体の平滑度に基いて可変される制御モードの実行時間を示す表図である。 記録媒体の平滑度と、記録媒体に含有される炭酸カルシウムの量と、の関係を示すグラフである。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1及び図2において、100は画像形成装置としてのプリンタ、1は像担持体としての感光体ドラム、6は感光体ドラム1上にトナー像(画像)を形成するプロセスカートリッジ(作像部)、7はパソコンなどの入力装置から入力された画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム1上に照射する露光部(書込み部)、9は感光体ドラム1に担持されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写ローラ(転写回転体)、12は用紙等の記録媒体Pが収納された給紙部(給紙カセット)、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、45は転写ローラ9(転写回転体)と感光体ドラム1との転写ニップ部に向けて記録媒体Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、を示す。
ここで、プロセスカートリッジ6は、像担持体としての感光体ドラム1と、帯電部4(帯電ローラ)と、現像部5(現像装置)と、クリーニング部2(クリーニング装置)と、リサイクル経路3(傾斜搬送部)と、が一体的にユニットとして構成されている。このプロセスカートリッジ6は、画像形成装置本体100に対して、着脱可能(交換可能)に設置されている。
また、プロセスカートリッジ6の感光体ドラム1には、転写回転体としての転写ローラ9が当接していて、その当接部に記録媒体Pが搬送される転写ニップ部が形成されている。
さらに詳しくは、像担持体としての感光体ドラム1は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。図示は省略するが、感光体ドラム1は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層が順次積層されている。
帯電部4は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラであって、感光体ドラム1に当接するように配置されている。帯電部4には不図示の電源部(帯電用電源部)から所定の帯電バイアスが印加されて、これにより対向する感光体ドラム1の表面を一様に帯電する。
このように、本実施の形態では、接触式の帯電部4(帯電ローラ)を用いているため、記録媒体Pから生じた紙粉が転写ニップ部の位置で感光体ドラム1に付着するのを、なるべく防止する必要がある。紙粉は、炭酸カルシウムが主成分であって、その粒径が0.1〜3μm程度でトナーの粒径(5〜8μm程度である。)よりも小さいものが多くて、感光体ドラム1に付着したものがクリーニングブレード2aをすり抜けて帯電部4の位置に達して帯電部4に付着してしまうことが多く、これにより帯電部4の帯電機能が低下して帯電不良が生じてしまうためである。
そのため、本実施の形態のように接触式の帯電部4(帯電ローラ)を用いる画像形成装置100においては、後述する本願発明による効果(感光体ドラム1に紙粉を付着させない効果である。)が特に有用に発揮されることになる。
現像部5(現像装置)は、主として、感光体ドラム1に対向する現像ローラ51と、仕切部材を介して並設された2つの搬送スクリュ53、現像ローラ51に対向するドクターブレード52と、で構成される。現像ローラ51は、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ51(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ51上に現像剤が担持されることになる。現像部5内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。また、図示は省略するが、現像部5には、プロセスカートリッジ6とは別に着脱可能に設置されたトナー容器(新品のトナーが収容されている。)が接続されている。
このように構成された現像部5は、次のように動作する。
現像ローラ51のスリーブは、図1の時計方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51上を移動する。ここで、現像部5内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される(トナー容器から適宜にトナーが補給される)。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ53によって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、仕切部材によって隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図1の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51上に担持される。
現像ローラ51上に担持された現像剤は、図1中の時計方向に搬送されて、ドクターブレード52の位置に達する。そして、現像ローラ51上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51から離脱される。
なお、本実施の形態において用いられるトナーは、高速機用のものであって、低融点トナーである。
具体的に、本実施の形態におけるトナーは、結着樹脂を含有し、結着樹脂が少なくとも、結晶性を有するポリエステル樹脂(A)と、非結晶性樹脂(B)と、非結晶性樹脂(C)と、縮重合系樹脂ユニット及び付加重合系樹脂ユニットを含む複合樹脂(D)とを含み、その非結晶性樹脂(B)はクロロホルム不溶分を含有し、非結晶性樹脂(C)は非結晶性樹脂(B)よりも軟化温度(T1/2)が25℃以上低く、このトナーのTHF可溶分により求められたGPCによる分子量分布において1000〜10000の間にメインピークを有し、その分子量分布の半値幅が15000以下に設定されたものである。
このようなトナーは、上述したように低融点であって高速の画像形成装置用のトナーとして適している反面、紙粉が付着しやすいものであるため、後述する本願発明による効果(感光体ドラム1に紙粉を付着させない効果である。)が特に有用に発揮されることになる。
また、現像部5においては、粒径の小さな紙粉が転写ニップ部で感光体ドラム1に付着して、感光体ドラム1に付着したものがクリーニングブレード2aをすり抜けて、さらには帯電部4をすり抜けて、現像ローラ51を介して現像部5内に混入しまうことがある。そして、このように、現像部5に紙粉が混入してしまうと、現像剤中のトナーの周りを覆ってしまいトナーの帯電不良を生じさせて、画像品質が低下してしまったり、感光体ドラム1上の非画像部に地肌汚れが発生してしまったり、トナー飛散が生じてしまったりすることになる。
そのため、後述する本願発明による効果(感光体ドラム1に紙粉を付着させない効果である。)が特に有用に発揮されることになる。
図1を参照して、クリーニング部2には、感光体ドラム1に当接して感光体ドラム1の表面に付着した付着物(主として、未転写トナーである。)を除去するクリーニングブレード2aや、クリーニング部2で除去・回収された未転写トナー等の付着物をリサイクル経路3に向けて紙面垂直方向に搬送する搬送スクリュ2b(搬送部材)、が設置されている。
クリーニングブレード2aは、ウレタンゴム、ヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料からなる板状のブレード本体が保持板に保持されたものであって、感光体ドラム1表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム1上に付着する未転写トナーが機械的に掻き取られてクリーニング部2内に回収されることになる。なお、本実施の形態において、クリーニングブレード2aは、感光体ドラム1の走行方向(回転方向)に対してカウンタ方向にて感光体ドラム1に当接している。
搬送スクリュ2bは、回転軸部にスクリュ部が螺旋状に巻装されたものであって、不図示の駆動モータからの駆動力をうけて所定方向に回転する。
図2を参照して、リサイクル経路3(傾斜搬送部)は、クリーニング部2で回収された未転写トナーをリサイクルトナーとして現像部5に向けて傾斜面3aに沿うように搬送するものである。リサイクル経路3は、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)の一端側に設けられて、その上部がクリーニング部2に連通して、その下部が開口55を介して現像部5に連通している。
そして、クリーニング部2内に回収された未転写トナーは、搬送スクリュ2bによって幅方向一端側に向けて搬送されて、リサイクル経路3の上方の開口から自重落下される。そして、自重落下した未転写トナーは、傾斜面3aに沿うように滑落して、開口55から現像部5の内部にリサイクルトナーとして流入される。そして、現像部5において新品トナーとともにリサイクルトナーが混合されながらキャリアとともに現像剤として用いられて、現像工程がおこなわれることになる。
このように、本実施の形態では、クリーニング部2で回収された未転写トナーがリサイクル経路3を介して現像部5に搬送されてリサイクルトナーとして用いられているため、未転写トナーとともに紙粉がクリーニング部2で回収されるのを、なるべく防止する必要がある。すなわち、記録媒体Pから生じた紙粉が転写ニップ部の位置で感光体ドラム1に付着するのを、なるべく防止する必要がある。現像部5における現像剤中にリサイクルトナー(未転写トナー)とともに紙粉が多量に混入されてしまうと、現像剤中のトナーの周りを紙粉が覆ってしまいトナーの帯電不良を生じさせて、画像品質が低下してしまったり、感光体ドラム1上の非画像部に地肌汚れが発生してしまったり、トナー飛散が生じてしまったりすることになる。
そのため、本実施の形態のように未転写トナーをリサイクルトナーとして用いる画像形成装置100においては、後述する本願発明による効果(感光体ドラム1に紙粉を付着させない効果である。)が特に有用に発揮されることになる。
ここで、転写回転体としての転写ローラ9は、導電性芯金の外周に抵抗値(温湿度が23℃50%RHで、直流電圧1000Vを印加したときの抵抗値である。)が106〜109Ω程度の弾性層を被覆してなるローラ部材であって、感光体ドラム1に圧接して転写ニップ部を形成している。また、転写ローラ9は、不図示の駆動モータによって所定方向(図1、図2の時計方向である。)に回転している。なお、本実施の形態では、駆動モータによって転写ローラ9を回転駆動するように構成したが、駆動モータを設置することなく、感光体ドラム1との摩擦力によって転写ローラ9が従動回転するように構成することもできる。
また、図2を参照して、画像形成装置100には、転写ローラ9(転写回転体)に転写バイアスを印加して、転写ニップ部に搬送される記録媒体Pに感光体ドラム1に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段としての電源部61(転写用電源部)が設けられている。詳しくは、転写ローラ9(転写回転体)には電源部61から所定の転写バイアス(トナーの極性とは異なる極性のバイアスであって、本実施の形態ではプラス極性のバイアスである。)が印加されて、転写ニップ部に搬送される記録媒体Pに感光体ドラム1上のトナー像(画像)が転写されることになる。
なお、本実施の形態において、電源部61(バイアス印加手段)は、定電流制御によって転写バイアスを転写ローラ9に印加する電流源である。このように定電流制御をおこなっている転写装置においては、通紙時に流れる電流値を一定にするように転写ローラ9に印加する転写バイアスを調整している。そして、記録媒体Pの裏面(トナー像が転写されない側の面である。)にトナーの極性とは異なる逆電荷を与えることにより、感光体ドラム1上のトナー像を電気的に記録媒体Pの表面に引き寄せることになる。
そして、感光体ドラム1から直接的に記録媒体Pにトナーを転写する直接転写方式の転写装置では、転写工程時に記録媒体Pから生じた紙粉が転写ローラ9に移動して、転写ローラ9に付着した状態となる。このとき、転写ローラ9上に付着した紙粉の多くは、転写工程時に転写ローラ9に流される転写電流により、感光体ドラム1の帯電極性とは逆極性に帯電することになる。具体的に、本実施の形態では、感光体ドラム1はマイナス極性に帯電しており、転写ローラ9にはプラス極性のバイアスが印加されるため、転写ローラ9に付着した紙粉の多くは正極に帯電することとなる。このため、従来のように(例えば、特許文献1参照。)、紙間などで非画像部領域にプラス極性の転写バイアスを印加してしまうと、プラスの転写電流が流れてプラス極性に帯電した紙粉が感光体ドラム1に移動して付着してしまうことになる。
そのため、本実施の形態では、後述するように紙間などで転写ローラ9に転写電流が流れないように制御して、感光体ドラム1に紙粉を付着させないようにしている。
図1及び図2を参照して、画像形成装置100における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、パソコン等の入力装置から画像形成装置1の露光部7に画像情報が送信されるとは、露光部7からその画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム1上に向けて発せられる。
一方、感光体ドラム1は、不図示の駆動モータによる駆動によって、図1、図2の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)している。そして、まず、感光体ドラム1の表面は、帯電部4との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム1上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム1表面は、それぞれの露光光Lの照射位置に達する。そして、その位置で、感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム1表面は、現像部5(現像ローラ51)との対向位置に達する。そして、現像部5から感光体ドラム1上にトナーが供給されて、感光体ドラム1上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム1表面は、転写ローラ9との対向部(転写ニップ部である。)に達する。そして、転写ローラ9の位置で、レジストローラ45により搬送された記録媒体P上に、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム1表面は、クリーニング部2との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード2aによって感光体ドラム1上に残存する未転写トナー(記録媒体Pに転写されなかったトナーである。)が機械的に除去されて、クリーニング部2内に回収される(クリーニング工程である。)。また、クリーニング部2内に回収された未転写トナーは、リサイクル経路3を介して現像部5に供給される。
その後、感光体ドラム1表面は、除電部(不図示である。)の位置を順次通過して、感光体ドラム1における一連の作像プロセスが終了する。
一方、転写ローラ9(転写回転体)と感光体ドラム1との転写ニップ部に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。
まず、給紙部12に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、給紙ローラ41によって、搬送経路に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、レジストローラ45の位置に達する。そして、レジストローラ45の位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム1上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ローラ9(転写ニップ部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写ローラ9の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着された記録媒体Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム1の表面電位を検知する表面電位検知手段としての表面電位センサ10が、露光部7(露光光Lの照射位置)に対して感光体ドラム1の回転方向下流側の位置であって、現像部5(現像領域)に対して感光体ドラム1の回転方向上流側の位置に設置されているが、この表面電位センサ10を用いた制御については後で詳しく説明する。
以下、図3等を用いて、本実施の形態において特徴的な、画像形成装置100の構成・動作について詳述する。
図3は、連続通紙時における転写ローラ9用の電源部61(バイアス印加手段)の制御を示すタイミングチャートである。
本実施の形態におけるバイアス印加手段としての電源部61(図2を参照できる。)は、転写ローラ9(転写回転体)に流す転写電流の値を可変できるように構成されている。具体的に、CPU、RAM、ROM等が設置された制御部60(制御手段)による制御によって、電源部61から転写ローラ9に印加する転写電流が適宜に可変される。
そして、本実施の形態における電源部61(バイアス印加手段)は、転写ニップ部において記録媒体Pが送出されてから次の記録媒体Pが送入されるまでの間(紙間)のタイミングと、転写ニップ部において記録媒体Pへのトナー像の転写(転写工程)が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、転写ローラ9が少なくとも1回転以上する時間だけ転写ローラ9に流す転写電流の値が0μAになるような「制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行される。
具体的に、本実施の形態では、図3に示すように、紙間においても、転写工程終了後(最後の記録媒体Pに対する転写工程が終了した後である。)においても、転写ローラ9が1回転する時間だけ、転写ローラ9に流す転写電流の値が0μAになるように「制御モード(転写電流ゼロモード)」を実行している。
このような電源部61の制御をおこなうことにより、感光体ドラム1と転写ローラ9とが当接する転写ニップ部にて、記録媒体Pから生じた紙粉が感光体ドラム1に付着する不具合を充分に軽減することができる。
詳しくは、先に述べたように転写工程時に転写ローラ9に移動・付着した紙粉は、転写ニップ部に記録媒体Pが存在しない非画像部で、プラスの転写電流を印加することで感光体ドラム1に移動・付着してしまう。また、転写ローラ9に付着した紙粉の多くはプラス極性に帯電しているものの、マイナス極性に帯電しているものもあれば、ほとんど帯電していないものもあり、広い帯電量の分布をもっている。そのため、仮に非画像部においてマイナスの転写電流を転写ローラ9に印加したとしても、感光体ドラム1への紙粉の付着を充分に抑制することができない。このような帯電量に分布を持った紙粉の感光体ドラム1への移動を抑制するためには、感光体ドラム1表面と転写ローラ9との間の電位差をなくすことが有効になる。本実施の形態では、転写バイアスの印加方式が定電流制御であって、転写ローラ9に印加する転写電流を0μAに設定すると、転写電流を流さないように自動的に転写電圧が制御されることになる。つまり、感光体ドラム1の表面電位に合わせて、転写ローラ9の電位が同電位に制御されることとなり、転写ニップ部に形成される電界がゼロになって、転写ローラ9から感光体ドラム1への紙粉の移動を抑制することが可能になる。
このようなメカニズムから、紙間や転写工程終了後において、単に、転写バイアス(電圧)がゼロになるように電源部61を制御したり、電源部61から転写ローラ9への転写バイアスの印加をオフにしたりしても、転写ニップ部に形成される電界が必ずしもゼロにならずに、転写ローラ9から感光体ドラム1への紙粉の移動を充分に抑制することができないことがわかる。
本実施の形態では、転写ローラ9に流れる転写電流が0μAになるように電源部61を制御するものである。
また、非画像部のみにマイナス極性の転写電流を印加すると、非画像部で感光体ドラム1上に付着した逆帯電トナーが転写ローラ9に移動してしまうため、記録媒体Pの存在する画像部でプラス極性の転写電流を再び印加すると、転写ローラ9に付着した逆帯電トナーが記録媒体Pの裏面側に転写されてしまい、いわゆる記録媒体Pの裏汚れが生じてしまう。本実施の形態では、記録媒体Pが通過した後の非画像部の転写電流を0μAに設定しているため、このような現象の発生を軽減することができる。
なお、感光体ドラム1に付着した紙粉量(単位面積当りの紙粉量)が多いと、クリーニングブレード2aをすり抜ける紙粉が多くなることが実験的に確認されている。上述したように転写電流を0μAとして転写ローラ9を回転させると、転写ローラ9に付着した紙粉の一部が非静電的に感光体ドラム1に移動することになるが、その紙粉量は極めて微量であるため、紙粉のクリーニングブレード2aのすり抜けを抑制することができる。また、転写ローラ9の1回転分に相当する時間以上、転写電流を0μAに制御することで、紙粉が一気に感光体ドラム1に移動するのを防止することができる。また、転写ローラ9に付着した紙粉の一部は転写工程時に再び記録媒体Pに移動して付着するため、感光体ドラム1を介してクリーニング部2に達する紙粉量は無視できる程度に微量になる。
そして、本実施の形態において、上述した「制御モード(転写電流ゼロモード)」は、記録媒体Pの後端が転写ニップ部を通過してから転写ローラ9が少なくとも1回転するまでの時間内(1回転する時間未満)に実行開始されている。特に、本実施の形態において、「制御モード」は、ほぼ、記録媒体Pの後端が転写ニップ部を通過した直後のタイミング、で実行開始されている。そして、「制御モード」が実行開始されてからは、転写ローラ9が1回転する時間以上、その状態(転写ローラ9に印加する転写電流を0μAに設定した状態である。)を維持する。
これにより、記録媒体P(特に、記録媒体Pの後端である。)から転写ローラ9に付着した紙粉が、転写ローラ9が1回転した後に感光体ドラム1に一気に移動して付着しまう不具合を防ぐことができる。
ここで、本実施の形態では、図3を参照して、記録媒体Pへの転写工程がおこなわれる前に、電源部61から転写ローラ9にクリーニングバイアスが印加される。
詳しくは、電源部61(バイアス印加手段)は、画像形成動作(プリント)が開始された直後に、転写ローラ9が1回転する時間以上、転写ローラ9に流す転写電流の値が0μAになるように制御され(制御モードが実行され)、その後に転写バイアスよりも絶対値が小さく転写バイアスとは逆の極性のバイアス(クリーニングバイアス)を転写ローラ9に印加するように制御される。このような制御は、通常の画像形成動作の開始時に加えて、装置本体100の搬送経路中で記録媒体Pのジャムが発生して装置本体100が強制的に稼働停止された後にジャム処理をおこなって装置本体100が再稼働されるとき(リカバリー動作時)にも同様に実行される。
このような制御をおこなうことで、画像形成動作開始時に、転写ローラ9に紙粉やトナーが付着していても、紙粉を感光体ドラム1に付着させることなく、トナーのみを感光体ドラム1に付着させてトナーのみをクリーニング部2で回収しやすくなる。すなわち、クリーニングバイアス印加時にトナーとともに紙粉が感光体ドラム1に付着するのを防止することができる。
特に、画像形成装置本体100の搬送経路中で記録媒体Pのジャムが発生して転写ニップ部の位置で記録媒体Pが搬送停止してしまったとき(又は、ジャム処理した記録媒体Pが転写ニップ部に接触してしまったとき)には、その紙粉が転写ローラ9に付着していることが多いため、ジャム処理後のリカバリー動作時に「制御モード(転写電流ゼロモード)」を実行することが有用になる。すなわち、ジャム処理後のリカバリー動作時に、ジャム紙の紙粉が感光体ドラム1に一気に移動して付着するのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、上述したように、クリーニングバイアスの絶対値が、通常の転写バイアスの絶対値よりも小さくなるように設定されている。これにより、クリーニングバイアス印加時に転写ローラ9に付着した紙粉が感光体ドラム1に一気に移動して付着しまう不具合をより確実に防ぐことができる。
また、図3を参照して、電源部61(バイアス印加手段)は、画像形成動作が開始されて、「制御モード(転写電流ゼロモード)」とクリーニングバイアス印加とがおこなわれた後に、転写ニップ部に記録媒体Pが送入されるまでのタイミングで、転写ローラ9に流す転写電流の値が0μAになるような「第2の制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行されるように、制御部60によって制御される。
これにより、クリーニングバイアスを印加しても転写ローラ9に微量な紙粉が付着してしまっているような場合であっても、その紙粉が感光体ドラム1に一気に移動して付着するのを防止することができる。すなわち、「制御モード」に加えて「第2の制御モード」を実行することで、紙粉が感光体ドラム1に付着する不具合をより確実に軽減することができる。
なお、このような第2の制御モードの実行時間も、転写ローラ9の1回転分以上に相当する時間であることが好ましい。
ここで、図3では、1ジョブで2枚の記録媒体Pが連続通紙されるときのタイミングチャートを例示したが、1ジョブで3枚以上の記録媒体Pが連続通紙されるときであっても、1ジョブで1枚の記録媒体Pが通紙されるときであっても、同様の技術的思想に基いて電源部61の制御がおこなわれることになる。このことは、以下に述べる各変形例においても同様である。
なお、本実施の形態では、転写ローラ9に対してクリーニングバイアスをジョブ前のみ印加するように制御したが、図4に示すように、転写ローラ9に対してクリーニングバイアスをジョブ後にも印加するように制御することができる。
詳しくは、図4を参照して、電源部61(バイアス印加手段)は、転写ニップ部において記録媒体Pへのトナー像の転写(すべての転写工程)が終了した後であって、「制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行された後に、転写バイアスよりも絶対値が小さく転写バイアスとは逆の極性のバイアス(クリーニングバイアス)と、転写バイアスよりも絶対値が小さく転写バイアスと同じ極性のバイアス(クリーニングバイアス)と、をそれぞれ転写ローラ9に印加するように、制御部60によって制御される。
このような制御をおこなうことで、すべての転写工程が終了した後(ジョブ後)に、転写ローラ9に紙粉やトナーが付着していても、紙粉を感光体ドラム1に付着させることなく、トナーのみを感光体ドラム1に付着させてトナーのみをクリーニング部2で回収しやすくなる。すなわち、クリーニングバイアス印加時にトナーとともに紙粉が感光体ドラム1に付着するのを防止することができる。
ここで、図4の例では、上述したように、転写バイアスとは逆の極性のクリーニングバイアスの絶対値と、転写バイアスとは同じ極性のクリーニングバイアスの絶対値と、がいずれも、通常の転写バイアスの絶対値よりも小さくなるように設定されている。これにより、クリーニングバイアス印加時に転写ローラ9に付着した紙粉が感光体ドラム1に一気に移動して付着しまう不具合をより確実に防ぐことができる。
なお、図4の例において、ジョブ後に「制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行された後に、転写バイアスよりも絶対値が小さく転写バイアスとは逆の極性のバイアス(クリーニングバイアス)のみを転写ローラ9に印加するように、制御部60によって電源部61を制御することもできる。そして、そのような場合であっても、図4の制御をおこなった場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、図5(A)に示すように、「制御モード」を、記録媒体Pの後端が転写ニップ部を通過した直後のタイミングか、それよりも早いタイミングで実行開始するように、制御することもできる。また、そのような制御をおこなう場合に、図5(B)に示すように、先に図4を用いて説明した変形例と同様に、ジョブ後に「制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行された後にクリーニングバイアスを転写ローラ9に印加するように制御することもできる。
これらの制御によれば、記録媒体P(用紙)の後端が転写ニップ部を通過する前に転写電流が0μAになるように設定されることになる。それぞれの記録媒体P(用紙)は、ロール紙から裁断されて作られたものであるため、記録媒体Pの端部は裁断部となっている。記録媒体Pの裁断部である先後端は、紙粉が最も付着している部分(紙粉が取れやすい部分)であるため、感光体ドラム1への付着も生じやすい。本制御のように、記録媒体Pの先後端が転写ニップ部を通過する際に転写電流を0μAに設定する(特に、後端がニップ部を通過する際に余裕をもって転写電流を0μAに設定する)ことで、感光体ドラム1への紙粉の移動・付着を確実に軽減することができる。
また、本実施の形態において、図6(A)に示すように、画像形成動作開始後(ジョブ前)におこなう「第2の制御モード(転写電流ゼロモード)」は、記録媒体Pの先端が転写ニップ部に達した直後のタイミングか、それよりも遅いタイミングで実行が停止される。すなわち、記録媒体Pの先端が転写ニップ部を通過するのと同時か、それよりも少し遅れて、画像部への転写バイアスに切り替わることになる。また、そのような制御をおこなう場合に、図6(B)に示すように、先に図4を用いて説明した変形例と同様に、ジョブ後に「制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行された後にクリーニングバイアスを転写ローラ9に印加するように制御することもできる。
このような制御をおこなうことにより、記録媒体Pの先端(紙粉が生じやすい裁断部である。)からの感光体ドラム1への紙粉の移動をも確実に軽減することができる。
図7は、図3に示す制御を「実施例1」として、図5(A)に示す制御を「実施例2」として、図6(A)に示す制御を「実施例3」としたときの、比較例としての電源部(転写用電源部)の制御を示すフローチャートである。この図7に示す比較例では、紙間にて転写バイアスよりも小さなプラス極性のバイアス(非画像部バイアス)を転写ローラ9に印加している。
そして、図8は、実施例1〜3と比較例とにおいて、炭酸カルシウム量の多い記録媒体Pを用いて同じ条件でプリントをおこない、出力画像上における黒スジの状態をそれぞれ調べた実験結果を示している。図8において、縦軸の「黒スジランク」は、黒スジの発生状態を視認して5段階でランク付けをおこなったもので、ランク3以上で実使用上許容できるレベルの黒スジとなっている。図8の結果から、比較例では濃い黒スジが発生してしまうが、本発明の制御を適用することで黒スジの状態が目標ランク以上になることがわかる。また、実施例1、2、3の順で感光体ドラム1に付着する紙粉量が減少するために、黒スジの発生状態もその順で良くなっていることがわかる。
なお、図9は、実施例2の制御条件において、ジョブ後の「制御モード」において転写ローラ9に印加する転写電流の値を可変して、発生する黒スジのランクを調べた結果である。図9の結果から、転写電流がプラス側において低くなるほど黒スジのランクは良化していくが、転写電流がマイナス側に大きくなっていくと再び黒スジのランクが悪化していくのがわかる。すなわち、転写電流が0μAのときに、最も黒スジのレベルが良くなっていることがわかる。
なお、本実施の形態では、電源部61(バイアス印加手段)による定電流制御によって転写バイアスを転写ローラ9に印加するように構成した。
これに対して、電源部61(バイアス印加手段)による定電圧制御によって転写バイアスを転写ローラ9に印加するように構成することもできる。そして、そのような場合には、電源部61は、転写ローラ9に流す転写電流の値が0μAになるように制御するとき(制御モードや第2の制御モードをおこなうときである。)に、感光体ドラム1の表面電位を検知する表面電位センサ10(表面電位検知手段)の検知結果に基いて転写電圧を調整することになる。
このような場合、感光体ドラム1の表面電位と、転写ローラ9の転写電圧(転写電位)と、が等しくなるように転写電圧を調整することで、転写ローラ9に流れる転写電流を擬似的に0μAとすることが可能になるため、本実施の形態のものと同様に、感光体ドラム1への紙粉の付着を軽減することができる。
なお、表面電位センサ10を用いることなく、帯電部4に印加される帯電バイアスから感光体ドラム1の表面電位を予想する方法も考えられる。具体的に、事前に帯電バイアスと表面電位との関係を求めておき、帯電バイアスが変化した際に、紙間やジョブ後の転写電圧(転写バイアス)をそれに応じて同電位になるように調整する。ただし、帯電バイアスと感光体ドラム1の表面電位との関係は、環境や経時での感光体ドラム1の表面劣化により崩れる場合がある。そのため、上述したように、表面電位センサ10で直接的に検知した結果を用いて、検知した表面電位と等しくなるように転写電圧を調整する方法が好ましい。
また、本実施の形態における画像形成装置100において、温度又は温湿度を検知する環境検知手段を設置して、その環境検知手段の検出結果に基いて制御モード(又は、第2の制御モード)の実行時間を可変するように、電源部61(バイアス印加手段)を制御することもできる。
これは、紙粉による黒スジ画像の発生は、環境による影響が大きくて、低温低湿環境ではその発生頻度が多くなる傾向にあるためである。そのため、環境検知手段としての温湿度センサ65(図2を参照できる。)を用いて、制御モード(又は、第2の制御モード)の実行時間(転写電流0μAを印加する時間)を調整することで、プリント速度を必要以上に落とすことなく、黒スジの発生をより効果的に抑制することが可能になる。
具体的に、環境検知手段によって温度のみを検知して制御モードの実行時間を調整する方法と、環境検知手段によって温湿度を検知して絶対湿度を求めて制御モードの実行時間を調整する方法と、がある。前者の場合には、環境検知手段の構成や演算制御を簡素化することでコストダウンができるが、環境状況を完全に把握することができない。これに対して、後者の場合には、環境検知手段の構成や演算制御が複雑化するものの、精度よく環境状況を把握することができる。
図10は、温湿度センサ65の検知結果から求めた絶対湿度に基いて可変される制御モードの実行時間(転写ローラ9の回転回数)の例を示す表図である。絶対湿度が低下するほど黒スジの発生が顕著になるため、制御モードの実行時間(転写電流0μAの印加時間)を長く設定することで、効果的に黒スジの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態における画像形成装置100において、転写ニップ部に搬送される記録媒体の平滑度を直接的又は間接的に検知する平滑度検知手段を設置して、その平滑度検知手段の検出結果に基いて制御モード(又は、第2の制御モード)の実行時間を可変するように、電源部61(バイアス印加手段)を制御することもできる。
これは、通紙される記録媒体P(用紙)の種類によって黒スジの発生状態が変化するためである。特に、炭酸カルシウムの量と紙粉量とは相関関係にあり、炭酸カルシウムを含有する量が多い記録媒体Pほど黒スジが発生しやすい傾向がある。また、図12に示すように、記録媒体Pの平滑度と炭酸カルシウム量とは相関があって、記録媒体Pの平滑度を直接的又は間接的に検知することができれば、その結果に基づいて制御モードの実行時間を調整して、黒スジ発生を抑制することが可能になる。具体的に、平滑度検知手段としては、ユーザーによって操作パネル66に入力される記録媒体Pの情報に基いたものとすることもできるし、給紙部12にセットされて通紙される記録媒体Pの平滑度を直接的に検知するセンサを用いることもできる。
図11は、操作パネル66(図2を参照できる。)に入力された記録媒体Pの情報から得た平滑度の値に基いて可変される制御モードの実行時間(転写ローラ9の回転回数)の例を示す表図である。平滑度が低下するほど炭酸カルシウム量が増加して黒スジの発生が顕著になるため、制御モードの実行時間(転写電流0μAの印加時間)を長く設定することで、効果的に黒スジの発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態において、電源部61(バイアス印加手段)は、転写ニップ部において記録媒体Pが送出されてから次の記録媒体Pが送入されるまでの間(紙間)のタイミングと、転写ニップ部において記録媒体Pへのトナー像の転写(転写工程)が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、転写ローラ9(転写回転体)が少なくとも1回転以上する時間だけ転写ローラ9に流す転写電流の値が0μAになるような「制御モード(転写電流ゼロモード)」が実行される。これにより、感光体ドラム1(像担持体)と転写ローラ9とが当接する転写ニップ部にて、記録媒体Pから生じた紙粉が感光体ドラム1に付着する不具合を充分に軽減することができる。
なお、本実施の形態では、1つの作像部(プロセスカートリッジ6)が設置されたモノクロの画像形成装置100に対して本発明を適用したが、複数色のトナーに対応した複数の作像部が設置されたカラーの画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、像担持体としての感光体ドラム1に担持されたトナー像を記録媒体P上に転写する画像形成装置100に対して本発明を適用した。これに対して、像担持体としての感光体ベルトに担持されたトナー像を記録媒体上に転写する画像形成装置や、像担持体としての中間転写ベルトや中間転写ドラムなどの中間転写体に担持されたトナー像を記録媒体上に転写する画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、転写回転体として転写ローラ9が設置された画像形成装置100に対して本発明を適用した。これに対して、転写回転体として転写ベルトが設置された画像形成装置や、転写回転体として2次転写ローラが設置された画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 感光体ドラム(像担持体)、
3 リサイクル経路、
4 帯電部(帯電装置)、
5 現像部(現像装置)、
9 転写ローラ(転写回転体)、
10 表面電位センサ(表面電位検知手段)、
60 制御部、
61 電源部(バイアス印加手段)、
65 温湿度センサ(環境検知センサ)、
66 操作パネル(平滑度検知手段)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)。
特開2002−139929号公報 特開2007−298839号公報 特開2006−30980号公報

Claims (34)

  1. 所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、
    所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、
    前記転写回転体に転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、
    前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、
    前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後であって、前記制御モードが実行された後に、前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスは、その絶対値が、前記転写バイアスの絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加した後に、前記転写バイアスと同じ極性のバイアスを前記転写回転体に印加することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写バイアスとは同じ極性のバイアスは、その絶対値が、前記転写バイアスの絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成動作が開始された直後のタイミングは、画像形成装置本体の搬送経路中で記録媒体のジャムが発生して当該画像形成装置が強制的に稼働停止されて後にジャム処理をおこなって当該画像形成装置が再稼働される直後のタイミングも含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記バイアス印加手段は、画像形成動作が開始された直後に前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるように制御され、その後に前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加するように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスは、その絶対値が、前記転写バイアスの絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記バイアス印加手段は、前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加した後に、前記転写ニップ部に記録媒体が送入されるまでのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような第2の制御モードが実行されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2の制御モードは、記録媒体の先端が前記転写ニップ部に達した直後のタイミング、又は、それよりも遅いタイミングで実行が停止されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 温度又は温湿度を検知する環境検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記環境検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の平滑度を直接的又は間接的に検知する平滑度検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記平滑度検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、
    所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、
    前記転写回転体に転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、
    前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、
    前記画像形成動作が開始された直後のタイミングは、画像形成装置本体の搬送経路中で記録媒体のジャムが発生して当該画像形成装置が強制的に稼働停止されて後にジャム処理をおこなって当該画像形成装置が再稼働される直後のタイミングも含むことを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記バイアス印加手段は、画像形成動作が開始された直後に前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるように制御され、その後に前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加するように制御されることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスは、その絶対値が、前記転写バイアスの絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記バイアス印加手段は、前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加した後に、前記転写ニップ部に記録媒体が送入されるまでのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような第2の制御モードが実行されることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記第2の制御モードは、記録媒体の先端が前記転写ニップ部に達した直後のタイミング、又は、それよりも遅いタイミングで実行が停止されることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 温度又は温湿度を検知する環境検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記環境検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項12〜請求項16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の平滑度を直接的又は間接的に検知する平滑度検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記平滑度検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、
    所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、
    前記転写回転体に転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、
    前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、
    画像形成動作が開始された直後に前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるように制御され、その後に前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加するように制御されることを特徴とする画像形成装置。
  20. 前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスは、その絶対値が、前記転写バイアスの絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記バイアス印加手段は、前記転写バイアスとは逆の極性のバイアスを前記転写回転体に印加した後に、前記転写ニップ部に記録媒体が送入されるまでのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような第2の制御モードが実行されることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 前記第2の制御モードは、記録媒体の先端が前記転写ニップ部に達した直後のタイミング、又は、それよりも遅いタイミングで実行が停止されることを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 温度又は温湿度を検知する環境検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記環境検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項19〜請求項22のいずれかに記載の画像形成装置。
  24. 前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の平滑度を直接的又は間接的に検知する平滑度検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記平滑度検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項19〜請求項23のいずれかに記載の画像形成装置。
  25. 所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、
    所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、
    前記転写回転体に転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、
    温度又は温湿度を検知する環境検知手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、
    前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、
    前記環境検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする画像形成装置。
  26. 前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の平滑度を直接的又は間接的に検知する平滑度検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記平滑度検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする請求項25に記載の画像形成装置。
  27. 所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、
    所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、
    前記転写回転体に転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、
    前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の平滑度を直接的又は間接的に検知する平滑度検知手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、
    前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、
    前記平滑度検知手段の検出結果に基いて前記制御モードの実行時間を可変するように制御されることを特徴とする画像形成装置。
  28. 前記バイアス印加手段は、定電流制御によって前記転写バイアスを前記転写回転体に印加することを特徴とする請求項1〜請求項27のいずれかに記載の画像形成装置。
  29. 前記バイアス印加手段は、定電圧制御によって前記転写バイアスを前記転写回転体に印加することを特徴とする請求項1〜請求項27のいずれかに記載の画像形成装置。
  30. 前記像担持体の表面電位を検知する表面電位検知手段を備え、
    前記バイアス印加手段は、前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるように制御するときに、前記表面電位検知手段の検知結果に基いて転写電圧を調整することを特徴とする請求項29に記載の画像形成装置。
  31. 所定方向に走行して、トナー像が担持される像担持体と、
    所定方向に回転して、前記像担持体に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写回転体と、
    前記転写回転体に定電圧制御によって転写バイアスを印加して、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するバイアス印加手段と、
    前記像担持体の表面電位を検知する表面電位検知手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    前記転写回転体に流す転写電流の値を可変できるように構成され、
    前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの間のタイミングと、前記転写ニップ部において記録媒体へのトナー像の転写が終了した後のタイミングと、画像形成動作が開始された直後のタイミングと、のうち少なくとも1つのタイミングで、前記転写回転体が少なくとも1回転以上する時間だけ前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるような制御モードが実行され、
    前記転写回転体に流す転写電流の値が0μAになるように制御するときに、前記表面電位検知手段の検知結果に基いて転写電圧を調整することを特徴とする画像形成装置。
  32. 前記制御モードは、記録媒体の後端が前記転写ニップ部を通過してから前記転写回転体が少なくとも1回転するまでの時間内に実行開始されることを特徴とする請求項1〜請求項31のいずれかに記載の画像形成装置。
  33. 前記制御モードは、記録媒体の後端が前記転写ニップ部を通過した直後のタイミング、又は、それよりも早いタイミングで実行開始されることを特徴とする請求項1〜請求項32のいずれかに記載の画像形成装置。
  34. 前記像担持体に当接して前記像担持体の表面を帯電する帯電部と、
    前記転写ニップ部で記録媒体に転写されなかった未転写トナーを回収して、回収した未転写トナーをリサイクルトナーとして前記像担持体にトナー像を形成する現像部に向けて搬送するリサイクル経路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項33のいずれかに記載の画像形成装置。
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