JP2003280410A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003280410A
JP2003280410A JP2002081406A JP2002081406A JP2003280410A JP 2003280410 A JP2003280410 A JP 2003280410A JP 2002081406 A JP2002081406 A JP 2002081406A JP 2002081406 A JP2002081406 A JP 2002081406A JP 2003280410 A JP2003280410 A JP 2003280410A
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Masaru Shimura
大 紫村
Takayasu Yunamochi
貴康 弓納持
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転写用ローラにより感光ドラムのトナー像を転
写材に転写する際に、転写材の後端に過剰な電荷が付与
されることがないようにする。 【解決手段】転写材に転写する像を担持した像担持体
と、前記像担持体に接触して前記転写材が通過する転写
ニップ部を形成する転写用部材とを少なくとも有し、前
記転写用部材に転写バイアスを印加することにより、前
記像担持体に担持された像を前記転写材に転写させる画
像形成装置において、前記転写ニップ部に転写材を通過
させ、後端に達するまでは転写バイアスを定電圧制御
(Vt)とし、後端で定電流制御(I)に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導電体(感光
体)、誘電体、磁性体、中間転写体等の像担持体に電子
写真方式、静電記録方式、磁気記録方式など適宜の像形
成手段で目的の画像情報に対応した可転写像を形成担持
させ、この像担持体側の可転写像を紙等の転写材に転写
手段により転写させ、該像担持体からの転写材の分離を
促進するための除電部材により転写材を該像担持体から
分離する行程を含む像形成プロセスを実行させて画像形
成物を出力する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高電圧を印加することにより像担
持体上のトナー像を紙等の転写材に転写する転写手段と
して、コロナ帯電器や、ローラ部材を用いたものが知ら
れており、現実に多くの電子写真方式の画像形成装置に
用いられている。
【0003】このうちコロナ帯電器は、非接触で帯電を
行うため、像担持体へのダメージが最小にでき、転写部
材として用いた場合には転写材を選ばないというメリッ
トがある。
【0004】しかしながら、コロナ放電によりオゾンや
NOx が発生し、これらを取り除く手段が必要であり、
また、転写手段としてコロナ帯電器を使用した場合、構
成が複雑になり、転写材がコロナ帯電器に突っ込むこと
を防止する対策が必要となるなど問題が発生していた。
【0005】一方、これらの課題を解決するため、帯電
器としてローラ部材が近年用いられる傾向にある。ロー
ラ部材を用いた帯電装置は、給電電極を兼ねた導電性基
軸と弾性層としてEPDM、NBR、ウレタンゴム、エ
ピクロルヒドリン、シリコーンゴム等の半導電性ゴム材
が一般的に用いられており、弾性層は、少なくとも一層
で構成されている。
【0006】また、弾性層は、像担持体との当接部の均
一性を保つため、スポンジ状の部材で構成される場合も
ある。
【0007】このようなローラ帯電装置は、印加する電
圧がコロナ帯電器を用いた帯電装置より小さくできる
為、オゾンやNOx の発生を低減し、また、転写用のロ
ーラ部材として用いた場合、転写材に接触して前記像担
持体上のトナー像を転写材に転写するため、転写材が像
担持体としての感光体と該ローラ部材とにより挟持搬送
され、転写材の搬送を安定化することが可能となってい
る。
【0008】このようなローラ部材を転写用ローラとし
て用いた場合、転写用ローラに印加するバイアス電圧
は、前記像担持体と前記転写用ローラ間に転写材が存在
しない時に、電源より前記転写用ローラに一定電流を定
電流制御で付与したときの発生電圧から予め設定した制
御式により算出する、ATVC方式等で決定した電圧値
である場合が多い。
【0009】ところで、上記転写工程においてトナー像
の転写を受けた転写材は、前記像担持体に静電吸着して
いるが、該転写材は除電手段によって像担持体から分離
される。
【0010】前記除電手段は、転写用ローラ部材により
前記転写材に付与された電荷の除電を行い、転写材の像
担持体からの分離を促進するものであって、一般的に、
除電針を絶縁部材により挟持した構成、あるいはブラシ
形状のものが用いられる。
【0011】また、除電手段は、除電針が接地された
り、バリスタ、抵抗などを介して接地されたりし、転写
材に付与された電荷を減少させ、分離を促進している。
【0012】特に、A3、フルブリード等のように紙の
こしを利用して分離することが困難な場合には、分離促
進のためには除電針や除電ブラシ等の除電部材に転写バ
イアスと逆極性のバイアスを定電流もしくは定電圧で印
加し、転写バイアスにより転写材に付与された電荷を減
少させ、転写材の像担持体からの分離を促進している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示す画像形成装置では、以下に示すような問題点
があった。
【0014】転写工程を行っている際、前記転写ローラ
から転写材には、像担持体としての感光ドラム上のトナ
ー像を転写するために、前述したATVC制御等により
トナー像と逆極性の電圧が印加される。
【0015】この時、転写材先端および後端のマージン
(非画像域)領域にも、トナー像が存在する画像域と同
様に電荷が与えられるので、非画像域は、電荷が過多な
状態となる。
【0016】ここで、転写材の先端及び後端には、転写
工程でドラム上の電位と逆極性の電荷が付与されている
ため、特に転写材が薄紙(こしが弱い紙)の場合、転写
材が感光ドラムに貼り付き、分離不良、後端はねの要因
となり、転写材の安定的搬送を妨げたり、定着装置への
搬送路をなす吸着板金に転写材が貼り付いたり、定着器
を抜けるときに転写材後端の電荷が剥離放電により定着
装置へ転移しメモリーを作ることに起因するオフセット
現象(剥離オフセット)になったりする場合がある。
【0017】そこで、除電部材には、感光ドラム上のト
ナー像が転写材に転写後、転写材に転写手段(例えば転
写用ローラ部材)により与えられた電荷を減少させるべ
く、前記転写手段より転写材に印加される電圧と逆極性
の定電流もしくは定電圧を印加し、転写材の分離、後端
はね、搬送板金への吸着、剥離オフセット現象を軽減さ
せることが好ましい。
【0018】しかしながら、除電部材に定電圧を印加し
た場合、転写材の吸湿具合によって転写材の抵抗、こし
が変化し、除電部材による転写材の除電能力が不足する
場合がある。
【0019】また、転写材の均一な除電を行うために、
除電部材に定電流を印加しているが、その際、転写手段
による転写バイアスが除電部材に漏れ、転写材に印加さ
れる転写バイアスが降下し、転写材の先端に転写不良が
発生する場合があった。
【0020】また、画像形成装置のスピードアップ、転
写材の多様化による除電部材の能力アップが望まれ、高
圧電源等のコストアップの要因となる場合もある。
【0021】本出願に係る発明の目的は、接触静電転写
方式の画像形成装置について上記課題を克服し、転写材
の搬送性の向上、及び定着器から抜けるときに生じうる
剥離放電に起因するオフセット現象の防止、除電部材か
らの漏れ電流に起因する転写不良を防止できる画像形成
装置を提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、転写用ローラ等の転写用部材に印加する
転写バイアスを転写工程を行っている時に転写材先端ま
たは後端で定電流制御を行い、それ以外は定電圧印加と
することを特徴とする。
【0023】このとき、転写材が転写ニップに突入す
る、または抜ける転写材の先端及び後端では、転写ニッ
プ部に転写材が存在しかつ転写ニップ部には転写材を挟
持せず感光ドラムと転写部材が直接接触している領域が
できる。この場合、抵抗体である転写材が存在しないた
め、転写用部材からみて転写材を転写ニップ部全域で挟
持している場合と比較して、感光ドラム等の像担持体側
に電流が逃げるため、過渡的に転写電圧が低くなり、転
写材の先後端が転写ニップ全域に存在しない範囲では、
転写ニップ全域で転写材を挟持している範囲より転写用
部材により供給される電荷が減少することになるので、
感光ドラム等の像担持体に貼り付いて、分離不良、後端
はねの要因となったり、定着器を抜けるときに生じる剥
離オフセット現象を防止する。
【0024】また、除電手段に印加するバイアスは、転
写材の先端では定電圧とし、転写材の先端が除電手段を
覆った状態では、定電流とすることを特徴とする。
【0025】したがって、転写材の先端に対しては除電
手段に印加するバイアスを定電圧で制御するので、転写
バイアスの降下が防止され、転写材の先端での転写バイ
アス不足に起因する転写不良を防止する。
【0026】また、抵抗体である転写材が除電手段を覆
い、転写バイアスの降下が発生しない状態では、除電手
段を定電流で制御することにより、転写用部材により付
与された電荷を転写材の抵抗によらず均一に減少させる
ことが可能となり、紙種、環境によらず安定した紙搬送
を実現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1に本発
明を実施したレーザービームプリンター(以下、LBP
と呼ぶ。)の画像形成装置の概略構成を示す。
【0028】図1において、画像形成装置は被帯電体た
る像担持体として導電性支持体11a上に感光層11b
を形成した感光ドラム11、直流電圧を重畳した交流電
圧を印加する帯電電源18に接続された帯電装置である
帯電ローラ12、露光光13、現像電源19に接続され
た現像装置14、転写電源20に接続された転写部材た
る転写ローラ15、除電針24、クリーナー16、紙搬
送ガイド21,22、定着装置17を主要素として構成
されている。
【0029】以上のように構成された画像形成装置にお
いて、感光ドラム11は一定方向に回転し、帯電ローラ
12は感光ドラム11に圧接従動しながら感光ドラム1
1の表面を均一帯電し、その後、露光光13により露光
され、感光ドラム11上に静電潜像が形成される。
【0030】静電潜像は、現像装置14により現像剤粉
体であるトナーの像として顕像化され、そのトナー像は
搬送ガイド21により感光ドラム11と転写ローラ15
の間に搬送された転写材23上に転写される。その後、
転写材23はバイアス印加された除電針24により感光
ドラム11から分離され、搬送ガイド22上を移動し、
定着装置17に導入され、転写材23は定着装置17で
加圧加熱されることで永久画像となる。一方、感光ドラ
ム11上に残った廃トナーはクリーナー16により回収
される。
【0031】ここで、本実施の形態では、転写ローラ1
5は、図2に示す制御により転写バイアスを決定してい
る。
【0032】図2において、まず、プリント信号がき
て、感光ドラム11上のトナー顕像を転写材上に転写す
る前に、転写ローラ15は、感光ドラム11と接触回転
する前回転を行う。
【0033】その前回転時において、転写ローラ15に
一定の定電流値Ioを印加し、そのときの電圧値の平均
を検出し、その値をVtoとする。そのVtoの値を基
準に、転写材の抵抗値を加味し、所定の制御式に基づき
転写バイアスVtを決定し、プリントが開始されるとこ
の転写バイアスVtにより転写材に転写バイアスを与え
る。そして、転写材の後端が転写位置に達すると、転写
材の後端には転写バイアスVtの印加時に流れる電流と
同程度の一定電流Iを印加し、印加されていた定電圧値
VtをOFFとし、転写ローラ15より転写材に付与さ
れた電荷量を軽減している。
【0034】このとき、抵抗体である転写材23を転写
ニップ部で挟持している時に、転写ローラ15に印加さ
れる転写バイアスVtは、検知電流により検知された前
記電圧値の平均値Vtoより大きいため、転写材の後端
で定電流値を印加している時には、電圧を前記電圧値V
toレベルに落とし、紙間で定電流値IをOFFとして
紙間バイアスを印加しても良い。
【0035】このような制御を行った場合、転写材23
の後端では、図3に示すように、転写ニップ部に抵抗体
である転写材23が存在しない部分ができるため、転写
ローラ15からみて転写材23を転写ニップ部Nの全域
で挟持している場合と比較して、感光ドラム11側に電
流(I1)が流れるため、過渡的に転写電圧が低くな
り、転写ローラ15より転写材23の後端に供給される
電荷量が減少し、非画像域である転写材23の後端の転
写ニップ幅Nより狭い領域における電荷量は、画像域よ
り少ない電荷が付与されることになる。
【0036】一般的に、転写ローラ15を用いた画像形
成装置の場合、転写ニップ幅Nは1〜3mm程度であ
り、転写材23の後端の1〜3mm以下の領域の電荷量
が減少することになる。
【0037】そのため、感光ドラムへの貼り付きに起因
する後端はね、また定着器を抜けるときに生じる剥離放
電による剥離オフセットを防止することができる。
【0038】次に、除電ユニット24は、図4に示すよ
うに、絶縁部材41と絶縁部材43によって除電針42
を挟持した構成のものである。
【0039】除電針42は、厚さ0.1mmのSUS板
で構成されており、その先端は図5に示すように感光ド
ラムの幅方向に沿って鋸刃状に形成されている。
【0040】除電針42には、両面印字時の2面目の画
像形成に供される転写材としての転写紙(特に、乾燥し
ているために感光ドラム1の曲率方向にカールした紙)
23の感光ドラム1からの分離を促進するために、転写
の電圧とは逆極性の電圧を印加し、紙先端では定電圧と
し、紙先端が除電部材(除電ユニット24)を覆った状
態では、定電流としている。
【0041】すなわち、転写材の先端に対し、除電針4
2に印加するバイアスを定電圧で制御することにより転
写バイアスの降下が防止され、転写材の先端での転写バ
イアス不足に起因する転写不良を防止する。すなわち、
定電流で制御を行なった場合には、除電針に電流が流れ
込み転写電圧が低くなるが、定電圧で制御を行なった場
合には、除電針に電流が流れ込んだとしても転写電圧は
一定であり、単に電流が増加するだけであり転写性に問
題を起こすことがない。
【0042】また、抵抗体である転写材が除電部材を覆
い、転写バイアスの降下が発生しない状態では、除電部
材を定電流で制御することで、転写手段である転写用ロ
ーラにより付与された電荷を紙の抵抗によらず均一に減
少させることが可能となり、紙種、環境によらず安定し
た紙搬送を実現できる。すなわち、除電部材の定電流制
御を行なうと紙等の転写材の抵抗ムラ、感光体の電位に
依存することなく、転写材・除電部材間に流れる電流を
略一定に保つことができる。具体的には、転写材上の電
荷量が多い箇所の電流量は増加し、転写材上の電荷量の
少ない箇所は、電流が減少します。そのため、転写材上
の電荷量のムラを低減することが可能となり、転写材上
の電荷量を均一にできる。
【0043】第1の実施の形態に示すレーザービームプ
リンターのプロセススピードを約110mm/secと
し、転写バイアス制御は、図2に示すように、転写ロー
ラ15には、前回転時に印加する検知電流Ioを7μA
とし、転写材の後端5mm相当域を定電流制御とし、そ
れ以外は、検知電流Ioで検出された電圧に基づく定電
圧を印加した。
【0044】また、転写ローラ15は、硬度30°(ア
スカーC 500gf)のものを使用し、転写ニップ幅
Nを2mmとしており、したがって、転写材23の後端
の2mm程度の領域において、転写ローラ15により与
えられる電荷量が減少することになる。
【0045】表1に、比較例として、従来のATVC制
御を用いて、プリント時に一定電圧のみを印加する場合
と、転写材23の後端で印加する定電流値を、実施例1
−1では6μA、実施例1−2では7μA、実施例3−
3では8μAとし、夫々画像形成を行った。その際、転
写状態の良否、後端はねの状態、剥離オフセットの発生
の有無を調べた。なお、本実験で用いた転写材としての
紙は、A3サイズで、横目の65g/m2 程度の坪量も
のである。
【0046】
【表1】
【0047】表1より紙後端に印加する定電流値は、最
低7μAは必要であることがわかる。しかし、定電流値
を大きくしていくと後端はね、剥離オフセットには効果
があるが、感光ドラム側に流れる電流が大きくなり、メ
モリーを感光ドラム上に生じ、画像不良を招くことにな
るため、印加電流の大きさには注意を要する。
【0048】表1に示すように、本実施の形態に係る画
像形成装置を用いることによって、転写材23の後端に
転写ローラ15により付与される電荷量が、転写ローラ
15からみて転写材23を転写ニップN全域で挟持して
いる場合と比較して、感光ドラム11側に電流が流れる
ため、過渡的に転写電圧が低くなり、転写材23の後端
においては、転写ニップ幅Nより狭い領域の電荷量が、
それ以外の転写ニップNに転写材23が完全に挟持され
ている領域より少ない電荷が付与されることになる。そ
のため、感光ドラムへの貼り付きに起因する後端はね、
剥離オフセットを防止することができる。
【0049】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態と同様のレーザービームプリンタ
ーを用い、プロセススピードを約150mm/secと
している。
【0050】本実施の形態の転写バイアス制御は、図6
に示すように、転写ローラ15には、前回転時に印加す
る検知電流を9μAとし、紙先端及び後端5mm相当域
を定電流制御とし、それ以外は、検知電流Ioで検出さ
れた電圧に基づく定電圧Vtを印加した。
【0051】なお、第2の実施の形態で用いた転写ロー
ラ15は、硬度30°(アスカーC500gf)であ
り、転写ニップ幅Nは2mmであるため、転写材23の
先/後端の2mm程度の領域において、転写ローラ15
により与えられる電荷量が減少することになる。
【0052】
【表2】
【0053】表2に、比較例として、従来のATVC制
御を用いて、プリント時に定電圧を印加する場合を用い
て、紙後端で印加する定電流値を実施例2−1では7μ
A、実施例2−2では8μA、実施例2−3では90μ
Aとし、それぞれ画像形成を行った。そしてその際の画
像と搬送、分離性能を調べた。分離性能は、高温/高湿
環境(HH)で調べ、感光ドラム分離が不利となる両面
印字時の2面目で評価した。なお、本実験で用いた紙
は、A3サイズで、横目の65g/m2 程度の坪量もの
である。
【0054】表2より、紙後端に印加する定電流値は、
最低8μAは必要であることがわかる。しかし、定電流
値を大きくしていくと、後端はね、剥離オフセットには
効果があるが、感光ドラム11側に流れる電流が大きく
なり、メモリーを感光ドラム11上に生じ、画像不良を
招くことになるため、印加する定電流には注意を要す
る。
【0055】表2に示すように、本実施例の画像形成装
置を用いることによって、転写材23の先/後端に転写
ローラ15より付与される電荷量が、転写ローラ15か
らみて転写材23を転写ニップN全域で挟持している場
合と比較して、感光ドラム11側に電流が流れるため、
過渡的に転写電圧が低くなり、転写材23の先/後端に
おいては、転写ニップ幅Nより狭い領域の電荷量が、そ
れ以外の転写ニップNに転写材23が完全に挟持されて
いる領域より少ない電荷が付与されることになる。その
ため、感光ドラムへの貼り付きに起因するHH2面目分
離不良、後端はね、剥離オフセットを防止することがで
きる。
【0056】(第3の実施の形態)本実施の形態では、
第1の実施の形態と同様のレーザービームプリンターを
用い、プロセススピードは、110mm/secであ
る。
【0057】このようなレーザービームプリンターにお
いて、本実施の形態では、転写バイアス制御は、転写材
23のサイズにより変更している。
【0058】具体的には、レター横サイズ以上の幅を持
つ紙においては、転写ローラ15には、前回転時に印加
する検知電流を7μAとし、転写材23の後端5mm相
当域を定電流制御とし、それ以外は、検知電流Ioで検
出された平均電圧Vtoにより算出された定電圧Vtを
印加し、レターサイズ横未満の紙サイズ幅においては、
前回転に印加する検知電流Ioで平均電圧Vtoにより
算出された定電圧Vtを印加する従来のATVC制御を
採用した。
【0059】この効果は、第1の実施の形態における表
1に述べたとおりであるが、定電流印加の場合には、図
7に示すように、小サイズの転写材23を通紙したとき
に、抵抗体である転写材23が存在しない感光ドラム1
1側に電流が多く流れ込み、感光ドラム11へメモリー
を発生させ画像不良を招くことがあるが、本実施の形態
では、紙サイズによる転写バイアス制御の切り替えを行
う(図7のような場合には従来の制御方式)ことによ
り、上記画像不良は防止することができる。
【0060】転写材23がさらに小サイズの場合は、転
写バイアスの切り替えを行わなくとも、転写材23のこ
しを利用し分離することが可能である。
【0061】また、転写材23が大サイズの場合での制
御は、第2の実施の形態に示すように、転写バイアスを
転写材23の先/後端で切り替える方式であっても良
い。
【0062】(第4の実施の形態)本実施の形態では、
第1の実施の形態と同様のレーザービームプリンターを
用いた。転写バイアスの制御は、第2の実施の形態と同
様に、転写材23の先端及び後端の5mm相当部分は定
電流印加、それ以外の領域は、定電圧で制御を行った。
【0063】このとき、除電針42に印加するバイアス
は、図8に示すように、プリント開始時間(T0)から
転写材23の先端が除電針42を覆う時間(T1)まで
は、定電圧とし、それ以降、転写材23が除電ユニット
24を通過する時間(T2)までは、定電流を印加す
る。
【0064】このように、転写材23の先端が除電針4
2に達するまでは、除電針42に印加するバイアスを定
電圧で制御することにより転写バイアスの降下が防止さ
れ、転写材23の先端での転写バイアス不足に起因する
転写不良が防止される。
【0065】また、抵抗体である紙が除電ユニット24
を覆い、転写バイアスの降下が発生しない状態では、除
電針42を定電流で制御することで、転写ローラ15に
より付与された電荷を転写材23の抵抗によらず均一に
減少させることが可能となり、転写材種、環境によらず
安定した転写材23の搬送を実現できる。
【0066】また、除電ユニット24の制御は、転写材
の1面、2面で変更したり、転写材23の先後端で、あ
るいは感光ドラム11からの分離促進、及び後端はね防
止のために、転写材23の中央部付近で印加するバイア
スより強いバイアスを印加しても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写材の後端、または両端に転写用ローラ等の転写用部
材により過剰な電荷が供給されなくなるので、例えば像
担持体としての感光ドラムに転写材が貼り付き、その結
果分離不良が生じたり、後端はねの要因となったり、さ
らには定着器を抜けるときの剥離放電で剥離オフセット
が発生するといった従来の問題を防止することができ
る。
【0068】また、転写材の先端が除電手段を通過する
と、除電バイアスを定電流で制御するので、転写用ロー
ラ等の転写用部材により転写材に付与された電荷を紙等
の転写材の抵抗によらず均一に減少させることが可能と
なり、紙種、環境によらず安定した紙搬送を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のLBPの概略図。
【図2】第1の実施の形態における転写バイアス制御の
波形図。
【図3】第1の実施の形態の効果を説明する図。
【図4】第1の実施の形態で用いた除電ユニットの概略
図。
【図5】図4の除電針の正面図。
【図6】第2の実施の形態における転写バイアス制御の
波形図。
【図7】第3の実施の形態を説明する図。
【図8】第4の実施の形態における転写バイアス制御の
波形図。
【符号の説明】
11 感光ドラム、感光体 15 転写ローラ N 転写ニップ 23 転写材 24 除電ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H200 FA06 GA23 HA02 HB06 HB12 HB22 HB48 JA02 JA28 JA29 JA30 KA02 KA07 KA28 KA29 NA02 NA15 NA16 PA05 PA06 PA10 PA23 PA29 PA30 PB12 PB25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材に転写する像を担持した像担持体
    と、前記像担持体に接触して前記転写材が通過する転写
    ニップ部を形成する転写用部材とを少なくとも有し、前
    記転写用部材に転写バイアスを印加することにより、前
    記像担持体に担持された像を前記転写材に転写させる画
    像形成装置において、 前記転写ニップ部に転写材を通過させている間に、前記
    転写用部材に印加する転写バイアスを、定電圧制御と定
    電流制御で切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写用部材に印加する転写バイアス
    は、通過する転写材の後端に対して定電流で制御し、そ
    れ以外は、定電圧で制御することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写用部材に印加する転写バイアス
    は、通過する転写材の先端に対して定電流で制御し、そ
    れ以外は、定電圧で制御することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写用部材に印加する転写バイアス
    は、転写材先端及び後端に対して定電流で制御し、その
    間は定電圧で制御することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写用部材に印加する転写バイアス
    は、前記転写ニップ部に転写材を通過させている間に、
    定電圧制御と定電流制御を切り替える第1の転写バイア
    ス印加モードと、定電圧制御のみの第2の転写バイアス
    印加モードとを、前記転写ニップ部を通過する転写材の
    サイズに応じて切り替えることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 転写材に転写する像を担持した像担持体
    と、前記像担持体に接触して前記転写材が通過する転写
    ニップ部を形成する転写用部材と、分離バイアスが印加
    されることにより、転写工程を経た転写材の前記像担持
    体からの分離を促進させる除電手段とを少なくとも有
    し、前記転写用部材に転写バイアスを印加することによ
    り、前記像担持体に担持された像を前記転写材に転写さ
    せる画像形成装置において、 前記除電手段に印加するバイアスは、転写材先端では定
    電圧で制御し、転写材後端付近では定電流で制御するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写バイアスは、前記転写ニップ部
    に転写材を通過させている間に、定電圧制御と定電流制
    御で切り替えることを特徴とする請求項6記載の画像形
    成装置。
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