JP2002010355A - 通信装置、及び携帯電話機 - Google Patents

通信装置、及び携帯電話機

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JP2002010355A
JP2002010355A JP2000191339A JP2000191339A JP2002010355A JP 2002010355 A JP2002010355 A JP 2002010355A JP 2000191339 A JP2000191339 A JP 2000191339A JP 2000191339 A JP2000191339 A JP 2000191339A JP 2002010355 A JP2002010355 A JP 2002010355A
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data
input
tone
musical
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JP2000191339A
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English (en)
Inventor
Akihiro Tsukamoto
明弘 塚本
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、認証データが複雑に設定さ
れていても、他人に知得されにくく、かつ、簡易に入力
可能な通信装置、及び携帯電話機を提供することであ
る。 【解決手段】 通信装置(携帯電話10)は、楽音を入
力するため演奏操作部122と、この演奏操作部122
から入力された楽音を発生する音源17と、電話機能を
使用するための通信部14、アンテナ14a、マイク1
8a、レシーバ18b等を備え、この携帯電話10に対
して認証データを入力する際は、前記演奏操作部122
から楽音で入力し、入力された楽音データを数値データ
または文字データに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置、及び携
帯電話機に係り、詳細には、通信装置、及び携帯電話機
における認証データの入力手法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、携帯電話が広く普及し、セルラ
ー、PHS(Personal Handyphone System)、PDC
(Personal Digital Cellular)、CDMA(Code Divi
sion Multiple Access)、GSM(Global System for
Mobile communication)等各種方式に対応したものが提
供されている。現在では、これらの携帯電話を使用して
各種情報サービスを受けたり、インターネットへ接続す
ることも可能となってきている。そして、従来の携帯電
話において、これらのサービスを受ける際、ユーザを認
証するための認証データ(パスワード)を入力すること
が一般的である。また、携帯電話の使用を開始する際に
パスワードを入力し、ユーザ認証を行うこともある。
【0003】ここで、図19を参照して従来の携帯電話
100における認証データ(パスワード)の入力の仕方
について説明する。図19は従来の携帯電話100の一
例を示す図である。
【0004】図19に示すように従来の携帯電話100
は操作入力部として、数値や文字を入力するためのテン
キー102、電源ボタン103a、クリアボタン103
b、メモリボタン103c、メモボタン103dの他、
各種設定操作を入力するための確定ボタン103e、
「▲(カーソル上)」ボタン103f、及び「▼(カー
ソル下)」ボタン103g等を含む通信機能操作ボタン
103e〜103kを備える。テンキー102は「0」
〜「9」の数値キー及び「*」、「<」、「>」、
「#」等の記号キーから構成され、各キーはマトリクス
状に配列されている。また、数値入力モードから文字入
力モードに切り替えて、各キーにそれぞれ割当てられた
文字(アルファベット、ひらかな、カタカナ等)を入力
することも可能である。
【0005】そして、パスワードを入力する際は、数値
入力モードと文字入力モードとを切り替えながら、予め
設定した数値や文字を入力する。文字はテンキー102
の各キー毎に複数の文字が割当てられており、例えば、
文字「え」を入力するためには、テンキー102の
「1」のキーを4度連続して押して、「あ」→「い」→
「う」→「え」に切り替えて入力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パスワ
ードは他人に知得されないように、数値や文字、若しく
はこれらを組み合わせてできるだけ複雑に設定すること
が多い。そのため、ユーザは自ら設定したパスワードで
あっても覚えにくいという問題があった。また、複雑な
パスワードを入力する場合には、テンキー102から入
力するため、数値入力モードや文字入力モードを切り替
えながら入力する。特に、文字を入力する場合は操作回
数が多くなる。そのため、パスワードの入力操作が煩雑
で、入力に時間がかかり、入力ミスも生じやすかった。
【0007】本発明の課題は、認証データが複雑に設定
されていても、他人に知得されにくく、かつ、簡易に入
力可能な通信装置、及び携帯電話機を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、楽音を入力するための楽音
入力手段(例えば、図2に示す演奏操作部122、図1
4及び図15に示す楽音入力用楽器50、図16に示す
操作ガイド/演奏操作部72)と、この楽音入力手段か
ら入力された楽音を発生する楽音発生手段(図3、及び
図17に示す音源17、音声処理部18、スピーカ18
c)と、電話手段(図1及び図17に示す通信部14、
音声処理部18、レシーバa、マイク18b)と、を備
えた通信装置であって、認証データを前記楽音入力手段
から入力する認証データ入力手段(図10(A)のS2
0)と、この認証データ入力手段によって入力された認
証データを、数値データに変換する変換手段(例えば、
図3及び図17に示すCPU11、図10(A)のS2
1)と、を備えることを特徴としている。
【0009】この請求項1記載の発明の通信装置によれ
ば、通信装置に設けられた楽音入力手段によって楽音の
入力を可能とし、認証データを前記楽音入力手段から入
力するので複雑に設定された認証データを容易に入力で
きる。また、入力すべき認証データをメロディ(一連の
楽音)として覚えることができるので、忘れにくくする
ことができる。また、変換手段によって、入力された認
証データを数値データに変換できるので、予め設定する
認証データを通常設定されるような数値データとした場
合においても、認証データを楽音で簡易に入力して、変
換後の数値データにて通常どおりの認証を行うことが可
能となる。
【0010】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の通信装置において、前記変換手段は、入力デ
ータに応じて対応する出力データを出力する変換テーブ
ル(例えば、図4に示す変換テーブルT)を備え、前記
入力データは音高データであり、前記出力データは数値
データであることとしてもよい。
【0011】この請求項2記載の発明によれば、楽音の
音高データと数値データとを対応付けた変換テーブルに
よって、楽音で入力された認証データを数値データに変
換できる。
【0012】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1記載の通信装置において、前記変換手段は、入力デ
ータに応じて対応する出力データを出力する変換テーブ
ルを備え、前記入力データはどの鍵かを示すデータであ
り、前記出力データは数値データであることとしてもよ
い。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、どの鍵
かを示すデータと数値データとを対応付けた変換テーブ
ルによって、楽音入力時に押下した鍵から数値データに
変換できる。
【0014】請求項4記載の発明は、楽音を入力するた
めの楽音入力手段(例えば、図2に示す演奏操作部12
2、図14及び図15に示す楽音入力用楽器50、図1
6に示す操作ガイド/演奏操作部72)と、この楽音入
力手段から入力された楽音を発生する楽音発生手段(図
3、及び図17に示す音源17、音声処理部18、スピ
ーカ18c)と、電話手段(図1及び図17に示す通信
部14、音声処理部18、レシーバa、マイク18b)
と、を備えた通信装置であって、認証データを前記楽音
入力手段から入力する認証データ入力手段(図10
(A)のS20)と、この認証データ入力手段によって
入力された認証データを、文字データに変換する変換手
段(例えば、図3及び図17に示すCPU11、図10
(A)のS21)と、を備えることを特徴としている。
【0015】この請求項4記載の発明の通信装置によれ
ば、通信装置に設けられた楽音入力手段によって楽音の
入力を可能とし、認証データを前記楽音入力手段から入
力するので複雑に設定された認証データを容易に入力で
きる。また、入力すべき認証データをメロディ(一連の
楽音)として覚えることができるので、忘れにくくする
ことができる。また、変換手段によって、入力された認
証データを文字データに変換できるので、予め設定する
認証データを通常設定されるような文字データとした場
合においても、認証データを楽音で簡易に入力して、変
換後の文字データにて通常どおりの認証を行うことが可
能となる。
【0016】また、請求項5記載の発明のように、請求
項4記載の通信装置において、前記変換手段は、入力デ
ータに応じて対応する出力データを出力する変換テーブ
ル(例えば、図4に示す変換テーブルT)を備え、前記
入力データは音高データであり、前記出力データは文字
データであることとしてもよい。
【0017】この請求項5記載の発明によれば、楽音の
音高データと文字データとを対応付けた変換テーブルに
よって、楽音で入力された認証データを文字データに変
換できる。
【0018】また、請求項6記載の発明のように、請求
項4記載の通信装置において、前記変換手段は、入力デ
ータに応じて対応する出力データを出力する変換テーブ
ルを備え、前記入力データはどの鍵かを示すデータであ
り、前記出力データは文字データであることとしてもよ
い。
【0019】この請求項6記載の発明によれば、どの鍵
かを示すデータと文字データとを対応付けた変換テーブ
ルによって、楽音入力時に押下した鍵から文字データに
変換できる。
【0020】また、請求項7記載の発明のように、請求
項1または4記載の通信装置において、前記変換手段
は、CPUによって実行されるプログラム(例えば、図
10(B)に示す変換プログラムP)であることとして
もよい。
【0021】この請求項7記載の発明によれば、プログ
ラムによって楽音で入力された認証データを数値データ
や文字データに変換できる。
【0022】また、請求項8記載の発明のように、請求
項1、4及び7のいずれかに記載の通信装置において、
前記変換手段における変換前のデータと変換後のデータ
との対応関係を変更する変更手段を更に備えるようにし
てもよい。
【0023】この請求項8記載の発明によれば、変更手
段によって変換手段における変換前データと変換後デー
タとの対応関係を任意にまたはランダムに変更できるの
で、認証データ自体を変更したり、認証データを変えず
に認証データの入力の仕方を変更できるので、認証デー
タを他人に知得されにくくすることができる。
【0024】また、請求項9記載の発明のように、請求
項1または4記載の通信装置において、前記楽音入力手
段と前記楽音発生手段と前記電話手段とは一体的に構成
されている(例えば、図2に示す携帯電話10、図16
に示す携帯電話70)ことが有効である。
【0025】この請求項9記載の発明によれば、楽音入
力手段と、楽音発生手段と、電話手段とを一体的に設け
たので、携帯性に優れる。
【0026】また、請求項10記載の発明のように、請
求項1または4記載の通信装置において、前記楽音入力
手段(例えば、図14及び図15に示す楽音入力用楽器
50)を別体で設け、通信装置本体(例えば、図14及
び図15に示す携帯電話40)と接続手段(例えば、図
14に示す通信コネクタ部51、図15に示すケーブル
60)により接続して構成するようにしてもよい。
【0027】この請求項10記載の発明によれば、楽音
入力手段を別体で設けるので、様々な楽器の楽音入力手
段と接続して、楽音を入力することができる。
【0028】請求項11記載の発明は、楽音を入力する
ための楽音入力手段と、この楽音入力手段から入力され
た楽音を発生する楽音発生手段と、電話手段と、を備え
た携帯電話機であって、認証データを前記楽音入力手段
から入力することを特徴としている。
【0029】この請求項11記載の発明によれば、携帯
電話機に設けられた楽音入力手段によって楽音の入力を
可能とし、認証データを前記楽音入力手段から入力する
ので、認証データを簡易に入力できる。また、入力すべ
き認証データをメロディ(一連の楽音)として覚えるこ
とができるので忘れにくくすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図18を参照して本
発明に係る通信装置、及び携帯電話機の実施の形態を詳
細に説明する。
【0031】〔第1の実施の形態〕まず、図1〜図13
を参照して、第1の実施の形態における携帯電話10を
説明する。
【0032】まず構成を説明する。図1は、本発明を適
用した携帯電話10,20を利用して構成される通信シ
ステム1の概略構成図である。図1において、通信シス
テム1は、通信回線網C、基地局B、携帯電話10,2
0より構成され、基地局Bは通信回線網Cに有線接続さ
れている。
【0033】通信回線網Cは、有線または無線通信手段
によって構成される通信回線網であり、例えば、通常の
公衆電話回線、デジタルデータを伝送可能なISDN
(Integrated Services Digital Network)回線、PS
TN(Public Switched Telephone Network)回線等の
公衆回線や、独立して構築された専用線を複数有して成
る。基地局Bは、通信回線網Cに接続され、携帯電話1
0と携帯電話20間における無線通信を行う公衆基地局
である。
【0034】次に、図2を参照して携帯電話10の外観
構成を説明する。図2は、第1の実施の形態における携
帯電話10の外観構成を示す図である。図2に示すよう
に、携帯電話10は筐体10aの表面の所定の位置に後
述する設定部121、及び演奏操作部122(楽音入力
手段)から成る入力部12、表示部15、レシーバ18
a、マイク18b、スピーカ18cを備える。また、筐
体10aの上部には、アンテナ14aが伸縮可能に設け
られる。また、裏面には、携帯電話10の動作に必要な
電力を供給する充電パック等の電源部(図示略)を有す
る。これらの各構成部分は、筐体10a内部に収納され
た主基板上の電子回路に接続され、後述するCPU11
により集中制御される。
【0035】また、携帯電話10は筐体10a内部に後
述する音源17(楽音発生手段)を備え、演奏操作部1
22の鍵盤キー12e〜12pにおける演奏操作に応じ
て、例えば、ピアノやオルガン等の各種楽器の音色で楽
音を発生する。楽音は、筐体10aの右肩部に設けられ
たスピーカ18cから出力される。
【0036】次に、図3を参照して携帯電話10の内部
構成を説明する。図3は、携帯電話10の機能的構成を
示すブロック図である。図3に示すように、携帯電話1
0はCPU11、入力部12、RAM13、アンテナ1
4aを有する通信部14、表示部15、記憶部16、音
源17、及び音声処理部18から構成される。
【0037】CPU11は、記憶部16に記憶されてい
る携帯電話10に対応する各種プログラムの中から指定
されたプログラム、入力部12から入力される各種指
示、またはデータをRAM13内のワークエリア13a
に展開し、この入力指示、及び入力データに応じて上記
プログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果を
RAM13内の所定の領域に格納するとともに、表示部
15に表示させる。
【0038】また、CPU11は、入力部12から入力
される操作信号に基づいて、各ブロックの動作を統一的
に制御するとともに、後述する楽音データ入力処理、楽
音入力による認証処理、演奏データ登録処理、演奏デー
タ送信処理、演奏データ受信処理の他、電話機能(電話
番号登録処理、通話処理、着信処理)等を実行制御する
(図8〜図12参照)。
【0039】また、携帯電話10では、楽音入力モード
及び数値/文字入力モードのいずれかを設定し、モード
に応じた入力処理を実行することができる。楽音入力モ
ードでは演奏操作部122から楽音データ(演奏デー
タ)を入力することができ、数値/文字入力モードでは
演奏操作部122から数値または文字を入力することが
できる(詳細は後述する)。以下の説明において、楽音
データとは、楽音入力モードにおいて演奏操作部122
のキーの押鍵の都度入力される音符単位のデータを意味
するものであり、音色、音高、音長、ベロシティ等のパ
ラメータを含む。また、演奏データとは一連の楽音デー
タの集合であり、メロディを意味する。特に区別する必
要がない場合は両者をあわせて楽音データと呼ぶことと
する。また、音高のみの音符単位データも楽音データで
ある。
【0040】後述する楽音データ入力処理において、C
PU11は楽音入力モードを設定し、演奏データメモリ
16a内部の音色・音高・音長・ベロシティ等の楽音デ
ータを構成する各パラメータを初期化して、演奏操作部
122からの楽音データの入力を受け付ける。CPU1
1は演奏操作部122から入力される入力信号に基づい
て上記各パラメータを設定し、RAM13のワークエリ
ア13aまたは演奏データメモリ16aに格納する。
【0041】後述する認証処理において、CPU11は
楽音入力モードを設定し、演奏操作部122に対する演
奏操作による楽音データの入力を受け付ける。ここで入
力された楽音データを楽音パスワードとする。楽音パス
ワードが入力されると、CPU11は図4(A)に示す
ように、後述する変換テーブルTを参照して、あるいは
記憶部16に記憶されている変換プログラムPを実行し
て、入力された楽音パスワードを数値データまたは文字
データに変換する。そして、変換された数値データまた
は文字データを、記憶部16に認証データとして設定さ
れている数値/文字パスワードと比較し、一致すれば認
証成功として次の処理(通話や情報サービスの受信等)
を実行可能とし、一致しなければその後の処理を禁止す
る。
【0042】ここで、変換テーブルTについて説明す
る。図4(B)に示すように、変換テーブルTにはどの
鍵かを示すデータ(以下、キー番号と呼ぶ)、または楽
音データ(ここでは音高データ)と対応付けて、数値デ
ータまたは文字データが設定されている。例えば、鍵盤
12eはキー番号「1」が割当てられ、楽音データとし
て音高「C3」が割当てられている。このキー番号が
「1」で音高が「C3」である鍵盤キー12eには、数
値データとして「1」が対応付けられ、文字データとし
て「A」が対応付けられている。
【0043】なお、この変換テーブルTには「A」〜
「L」までの文字がキー番号や楽音データと対応付けら
れているが、演奏操作部122に設けられる鍵盤キーの
数に応じてより多くの文字をキー番号や楽音データと対
応付けることも可能である。また、文字データはアルフ
ァベットに限らず、ひらがなやカタカナ等としてもよ
い。
【0044】入力部12は、モード切替、電話の発信/
応答等の各種機能を選択指示する設定部121と、楽音
データ、数値、文字等を入力する演奏操作部122を備
えて構成される。
【0045】設定部121は、2種類のファンクション
キー12a、12bと、上下方向のカーソルキー12
c、12dとを備え、各キーを単独でまたは組み合せて
押下することにより、モード切替、音色変更、オクター
ブ調整等を指示する入力信号をCPU11へ出力する。
更に、設定部121は、ユーザの設定操作を補助する各
種機能を備え、例えば、演奏データの管理(編集、表
示、保存、削除等)を指示する入力信号を出力する構成
としてもよい。
【0046】また、ファンクションキー12aは、電話
の発信/応答、演奏データの入力終了、保留等を指示す
る入力信号をCPU11へ出力する。同様に、ファンク
ションキー12bは、演奏データの送信を指示する機能
を併有する。
【0047】演奏操作部122は、鍵盤型に配設される
複数の鍵盤キー12e〜12pより構成される。鍵盤キ
ー12e〜12pは、楽音入力モードにおいて楽音デー
タ入力用キーとして機能し、数値/文字入力モードにお
いて数値や文字を入力するためのキーとして機能する。
各モードはファンクションキー12aの押下操作の都
度、切り替えて設定される。
【0048】ここで、鍵盤キー12e〜12pに対する
キー割り当ての一例を図5を参照して説明する。図5は
鍵盤キー12e〜12pに対するキー割り当てを設定し
たキー割り当てテーブルの一例を示す図である。
【0049】例えば、鍵盤キー12eには、楽音入力モ
ードにおいて音高「C3」を指定するキーコードが割当
てられ、数値/文字入力モードにおいて、漢字・ひらが
な入力指定時には「あ行」、カタカナ入力指定時には
「ア行」、数値入力指定時には「1」を指定するキーコ
ードが割当てられる。同様に、鍵盤キー12fには、楽
音入力モードにおいて音高「C3#」を指定するキーコ
ードが割当てられ、漢字・ひらがな入力指定時には「か
行」、カタカナ入力指定時には「カ行」、アルファベッ
ト入力指定時には「ABC」、数値入力指定時には
「2」を指定するキーコードが割当てられる。以下、同
様に、鍵盤キー12g〜12pには、楽音入力モードに
おいて音高「D3」〜「B4」を指定するキーコードが
割当てられ、数値/文字入力モードにおいて、漢字・ひ
らがな入力指定時には「さ行〜ラ行、わをん」、カタカ
ナ入力指定時には「サ行〜ラ行、ワヲン」、アルファベ
ット入力指定時には「DEF〜WXYZ」、数値入力指
定時には「0」、及び記号「*」、「#」を指定するキ
ーコードが割当てられる。
【0050】また、各鍵盤キー12e〜12pは、内部
に押圧センサを内蔵し、押下操作時に加えられた圧力を
検出し、押圧信号としてCPU11へ出力する。CPU
11は、この押圧信号に基づいて、押鍵を検出するとと
もに、楽音データを構成するパラメータの1つである音
の強弱に関するデータ(ベロシティデータ)を生成す
る。
【0051】なお、鍵盤キー12e〜12pを演奏入力
時の音色指定キーと兼用可能な構成としてもよい。この
場合、例えば鍵盤キー12e〜12pには、夫々音色デ
ータとして「ピアノ」、「オルガン」等の様々な楽器の
音色を指定するキーコードが割当てられる。
【0052】RAM13は、CPU11によって実行さ
れる各種処理において記憶部16から取得されるプログ
ラムや入力データ、処理データ等を一時的に格納するワ
ークエリア13aを形成する。
【0053】通信部14は、音声データを変調、復調す
る変調/復調回路、及び基地局Bと無線通信を行うアン
テナ14a等により構成され、CPU11からの入力信
号に従って通信回線網Cに接続された基地局Bを介し
て、外部機器とデータや信号の送受信を行う。すなわ
ち、通信部14は、音声処理部18から入力されるデジ
タル信号を通信回線網Cの周波数帯域に適合するアナロ
グ信号に変調し、アンテナ14aを介して基地局Bへ無
線送信する。また、通信部14は、基地局Bから無線送
信されるアナログ信号をアンテナ14aで受信すると、
CPU11に着信検出信号を出力するとともに、該アナ
ログ信号を復調して音声処理部18へ送信する。
【0054】表示部15は、LCD(Liquid Crystal D
isplay)等により構成され、CPU11から入力される
表示指示に従って各種表示データを表示する。
【0055】記憶部16は、磁気的、光学的記録媒体、
若しくは不揮発性の半導体メモリで構成され、各種デー
タの読み出し及び書込みを可能とする。記憶部16に
は、携帯電話10のシステムプログラム、処理プログラ
ム、及び当該プログラムの実行に必要な諸データが予め
記憶されている他、入力された演奏データ、登録された
電話番号データ、認証に用いるために設定した認証デー
タである数値/文字パスワード、後述する変換テーブル
T、CPU11によって実行される変換プログラムPが
夫々所定の領域に記憶されている。
【0056】上記処理プログラムには、楽音データ入力
処理プログラム(図8参照)、全体処理プログラム(図
9参照)、変換プログラムP(図10参照)、送信処理
プログラム(図11参照)、着信処理プログラム(図1
2参照)等を含む。これらの各処理プログラムは、読み
取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU
11は該プログラムコードに従った動作を逐次実行す
る。
【0057】また、記憶部16には上述の演奏データ、
電話番号データ、認証データである数値/文字パスワー
ド、変換テーブルT、変換プログラムPの各格納領域と
して、演奏データメモリ16a、電話番号データメモリ
16b、認証データメモリ16c、変換テーブルメモリ
16d、変換プログラムメモリ16eが設けられる。図
6は演奏データメモリ16aのデータ内容、図7は電話
番号データメモリ16bのデータ内容を示す図である。
【0058】図6に示すように、演奏データメモリ16
aは、各メモリアドレスに対応する格納領域に曲名デー
タと対応付けて演奏データ(曲)を構成する各音符の楽
音データを記憶している。楽音データは、楽音の音色を
指定するパラメータである音色データ“ONSYOKU”、音
の高低(音階)を指定するパラメータである音高データ
“ONKOU”、音の発音時間を指定するパラメータである
音長データ“ONTYOU”、発音の強弱を指定するパラメー
タであるベロシティデータ“Vel”、及び発音タイミン
グを指定するパラメータである発音タイミングデータ
“t”により構成される。CPU11は当該演奏データ
に従って音源17に対して楽音の発生指示を出力し、演
奏データ(曲)を再生させる。
【0059】図7に示すように、電話番号データメモリ
16bには登録された電話番号データが格納されるとと
もに、各電話番号データに対応付けて曲名データが記憶
されている。CPU11は電話着信時に相手の電話番号
データを認識し、認識した電話番号データに対応付けて
記憶されている曲名データに対応する演奏データを演奏
データメモリ16aから読み出して音声処理部18に渡
し、着信メロディとして鳴動させる。電話番号データと
曲名データとの対応は、相手先から曲名データとともに
演奏データを受信した際に自動的に設定するようにして
もよく、また、ユーザの操作によって設定するものであ
ってもよい。なお、電話番号データメモリ16bに、電
話番号データに対応付けて相手の住所や会社名、電子メ
ールアドレス等を記憶するようにしてもよい。
【0060】数値/文字パスワードメモリ16cには、
ユーザによって予め設定された数値/文字パスワードが
記憶されている。CPU11は認証処理においてこの数
値/文字パスワードメモリ16cから数値/文字パスワ
ードを読み出し、入力された楽音パスワードであって、
変換テーブルTまたはCPUにより実行される変換処理
プログラムに基づいて変換された数値/文字データと比
較する。
【0061】変換テーブルメモリ16dには、例えば、
図4(B)に示すような変換テーブルTが記憶される。
【0062】変換プログラムメモリ16eには、例え
ば、図10(B)に示すような変換プログラムPが記憶
される。この変換プログラムPは認証処理において楽音
パスワードを数値データまたは文字データに変換する際
に、CPU11により読み出され、実行される。変換プ
ログラムPは、入力された楽音の音高または操作された
キーの位置(キー番号)を数値または文字へ変換するた
めのプログラムコードによって構成される。
【0063】音源17は、例えばPCM(Pulse Code M
odulation)音源により構成され、所定の音色のPCM
波形データが記憶された波形データROM(Read Only
Memory)17aを有する。すなわち、鍵盤キー12e〜
12pの押下操作により所定の音高が指定されると、C
PU11は指定された音高に対応するPCM波形データ
を波形データROM17aから読み出し、音声処理部1
8へ出力する。
【0064】また、波形データROM17aに記憶され
る波形データの音色は、例えば、図2の鍵盤楽器型の携
帯電話10であれば、ピアノやオルガン等の鍵盤楽器の
音色がプリセットされている。なお、管楽器や弦楽器等
の複数の音色の波形データを予め記憶しておき、鍵盤キ
ー12e〜12pを押下することにより、複数の音色の
中から所望の音色を選択できる構成としてもよい。
【0065】音声処理部18は、A/Dコンバータ、D
/Aコンバータ、LPF(Low PassFilter)、及び増幅
器等により構成され、レシーバ18a、マイク18b、
スピーカ18cを備える。音声処理部18は、通話時に
マイク18bから入力されるアナログ信号を検知する
と、該アナログ信号をA/Dコンバータによりデジタル
信号に変換し、通信部14へ出力する。また、音声処理
部18は、入力されたPCM波形データをD/Aコンバ
ータによりアナログ信号に変換し、LPFにより所定の
周波数以上の周波数帯域の信号をカットしてノイズを除
去し、増幅器により所定音量の楽音としてスピーカ18
cから放音する。なお、放音する楽音は単音でもよい
し、音源17を複数設けることにより、複数の楽音を同
時に放音する和音や異なる音色の同時発音であってもよ
い。更に、楽音の1小節目はピアノ、2小節目はオルガ
ン等の様に音色を切替えて発音可能な構成としてもよ
い。
【0066】以上、携帯電話10の構成について説明し
た。なお、携帯電話20の構成は携帯電話10の構成と
同一であるため、その図示及び説明は省略する。
【0067】次に、本実施の形態における動作を説明す
る。まず、携帯電話10において実行される全体的な処
理の説明に先立ち、楽音データを入力する際に実行され
る楽音データ入力処理について、図8のフローチャート
を参照して説明する。図8は、楽音データ入力処理を説
明するフローチャートである。なお、この楽音データ入
力処理は、認証処理において楽音パスワードを入力する
際、及び演奏データ(メロディ)を入力し、登録する際
等に実行されるものである。
【0068】楽音データ入力処理において、まずCPU
11は、楽音データの各パラメータを初期設定する。す
なわち、RAM13のワークエリア13aに音色データ
“ONSYOKU”をプリセットされた所定の音色値(例えば
ピアノの音色値)に設定し、音高データ“ONKOU”、音
長データ“ONTYOU”、ベロシティデータ“VEL”を設定
して、それぞれゼロクリアする(ステップA1)。
【0069】次に所望の音色が選択されると選択された
音色値Nを“ONSYOKU”に設定する(ステップA2)。
音色の設定は、例えば各鍵盤キー12e〜12pにそれ
ぞれ音色を割り振っておき、ファンクションキー12a
またはファンクションキー12bと鍵盤キー12e〜1
2pとの同時操作により入力するようにすればよい。こ
のとき入力されたキーナンバーNを音色値として設定す
る。その後、いずれかの鍵盤キー12e〜12pが押鍵
操作され、音高が指定されると(ステップA3;Ye
s)、CPU11は押下された鍵盤キーのキーナンバー
Nを抽出し、音高データ“ONKOU”に設定する(ステッ
プA4)。同時に押鍵タイミングを計時し、発音タイミ
ング“t”に設定する。また、鍵盤キー12e〜12p
内部に内蔵された押圧センサにより押鍵の強さであるベ
ロシティレベルRを検出し、ベロシティデータ“VEL”
に設定する(ステップA5)。
【0070】ここでCPU11は“ONSYOKU”、“ONKO
U”、“VEL”の各設定値に基づいて音源17に発音指示
を出力し、波形データROM17aから対応するPCM
波形データを読み出して音声処理部18に出力する。音
声処理部18では入力されたPCM波形データをD/A
変換して、増幅器等を介してスピーカ18cから楽音を
放音する(ステップA6)。
【0071】同時にCPU11は鍵盤キー12e〜12
pを押鍵した時刻から離鍵(OFF)するまでの時間デ
ータを計時し(ステップA7〜A8)、音長データ“ON
TYOU”を取得する。
【0072】その後、押鍵されている鍵盤キーが離鍵さ
れると(ステップA8;Yes)、CPU11は音源1
7に対して当該発音中の楽音を消音指示し(ステップA
9)、消音させる。その後、ステップA2〜A8の処理
において検出された楽音データ(“ONSYOKU”、“ONKO
U”、“ONTYOU”、“VEL”)をワークエリア13aに書
き込み(ステップA10)、演奏終了しなければ(ステ
ップA11;No)、すなわち、次に鍵盤キー12e〜
12pの押鍵操作がある場合は、ステップA2へ戻る。
【0073】そして、ステップA2〜A10の処理を繰
り返し、次に発音する楽音データの音色データ“ONHSHO
KU”、音高データ“ONKOU”、ベロシティデータ“VE
L”、音長データ“ONTYOU”、発音タイミング“t”を取
得してワークエリア13aに書き込む。このように演奏
終了までそれぞれの楽音データについてのパラメータを
取得し、演奏終了すると(ステップA11;Yes)、
一連の楽音データ入力処理を終了する。
【0074】次に、図9を参照して携帯電話10によっ
て実行される全体処理について説明する。図9は全体処
理を説明するフローチャートである。携帯電話10の図
示しない電源ボタンが操作され、電源がONされると、
以下説明する全体処理プログラムを記憶部16から読み
出して図9に示すフローチャートに従った各種動作を実
行する。
【0075】まず、CPU11は認証処理を実行する
(ステップS1)。ここで、認証処理について図10を
参照して説明する。図10(A)は認証処理について説
明するフローチャート、図10(B)は変換プログラム
Pについて説明するフローチャートである。
【0076】認証処理において、CPU11はまず楽音
入力モードを設定し、楽音パスワードの入力を受け付け
る(ステップS20)。楽音パスワードを入力する際、
上述の楽音データ入力処理(図8)を実行して演奏操作
部122から入力された楽音データを押鍵の都度、取得
する。そして楽音データのうち、音高データ“ONKOU”
を抽出し、楽音パスワードとする。
【0077】楽音パスワードの入力が終了すると、次に
CPU11は変換処理を実行する(ステップS21)。
変換処理では、変換テーブルTを用いる方法または変換
プログラムPを実行する方法のいずれかが行われる。
【0078】変換テーブルTを用いる方法では、CPU
11は入力された楽音パスワード(複数の楽音データ
(ここでは音高データ)の集合)を、記憶部16に記憶
されている変換テーブルT(図4(B))を参照して数
値データまたは文字データに変換する。例えば、楽音パ
スワードとして、「C3(ド)」、「D3(レ)」、
「E3(ミ)」がこの順で入力された場合は、図4
(B)に示す変換テーブルTを参照し、数値データ
「1」、「3」、「5」または文字データ「A」、
「C」、「E」に変換する。数値、文字のどちらに変換
させるかは数値/文字パスワード設定時に決定するよう
にすればよい。
【0079】また、変換プログラムPを実行する方法で
は、CPU11は記憶部16から変換プログラムPを読
み出し、この変換プログラムPに従って図10(B)に
示す変換処理を実行する。変換プログラムPにおいて、
CPU11は演奏操作部122から楽音パスワードの入
力があると、そのキー番号を取得し(ステップS3
0)、キー番号に対応する音高データをキー割り当てテ
ーブル(図5参照)を参照して取得し(ステップS3
1)、取得した音高データに応じて数値に変換する。例
えば、取得した音高データが「C3」である場合は(ス
テップS32;Yes)、数値「1」に変換し(ステッ
プS33)、音高データが「C3#」である場合は(ス
テップS34;Yes)、数値「2」に変換し(ステッ
プS35)、音高データが「D3」である場合は(ステ
ップS36;Yes)、数値「3」に変換する(ステッ
プS36)。以下、同様に、取得した音高データに応じ
て数値に変換する。変換された数値はパスワードの一部
としてRAM13のワークエリア13aに確保される。
【0080】その後、楽音パスワードの入力操作を続行
する場合は、パスワード入力ステップ(図10(A)の
ステップS20)に移行し、その後、入力された楽音パ
スワードを数値データへ変換する処理(ステップS30
〜S37)を繰り返し、楽音パスワードの入力が終了す
ると、一連の変換処理を終了する。
【0081】なお、図10(B)に示す変換プログラム
Pでは、演奏操作部122に対する押鍵位置からキー番
号を取得し、更にキー番号から音高データを取得し、こ
の音高データに応じて数値データに変換することとした
が、キー番号から音高データを取得するステップ(ステ
ップS31)を省き、キー番号に応じて数値データに変
換することとしてもよい。また、数値データに変換する
こととしたが、文字データに変換することとしてもよ
い。
【0082】以上のような変換処理が終了すると、CP
U11はRAM13のワークエリア13aに確保された
変換後の数値データまたは文字データと記憶部16に設
定されている数値/文字パスワードとを比較し(ステッ
プS22)、一致すれば認証成功として(ステップS2
3;Yes)、次の処理へ移行する。パスワードの比較
結果が一致しなければ、その後の処理を禁止し、そのま
ま電源をOFFしたり、またはパスワードの再入力を受
け付け、再度認証処理を繰り返す。
【0083】以上説明したような認証処理では、演奏操
作部122から演奏操作によって楽音パスワードを入力
し、CPU11はこの楽音パスワードを数値/文字パス
ワードに変換して、設定されている数値/文字パスワー
ドと比較する。従って、予め設定されたパスワードが複
雑な数値/文字パスワードである場合にも、楽器を演奏
する操作で簡易に入力できるとともに、パスワードをメ
ロディとして容易に思い出すことができる。
【0084】なお、楽音パスワードを入力する際に楽音
を発音させないようにしたり、音高の変化しない単なる
電子音(ビープ音)を発生させるようにしてもよい。こ
のようにすれば、他人にメロディを聴取され、楽音で入
力したパスワードを知得されることがなくなり、より安
全である。
【0085】また、予め設定されている数値/文字パス
ワードを変更した際に、楽音パスワードを変更しないで
も新しく設定された数値/文字パスワードに変換するよ
うに、楽音データ(音高またはキー番号)と数値データ
または文字データとの対応関係を変換するようにしても
よい。この場合は、図4(B)に示す変換テーブルTに
おける入力データと出力データとの対応関係をユーザが
任意に変更できるようにする。また、CPU11は変換
テーブルTをランダムに変更してもよい。この場合は、
変換テーブルTの変更後に、設定されている数値/文字
パスワードに対応する新しい楽音パスワードを発音さ
せ、ユーザに覚えさせるようにしてもよい。
【0086】更に、変換処理では入力された楽音データ
を音高またはキー番号とし、数値データまたは文字デー
タに変換して出力するようにしたが、これに限定される
ものではなく、楽音データを例えば音長やリズムやテン
ポ等の楽音に関する他のパラメータを含む構成とし、入
力された音長、リズム、テンポ等に応じて数値データま
たは文字データに変換するようにしてもよい。つまり、
変換テーブルTには、音長やリズムやテンポ等の楽音に
関する他のパラメータと数値データや文字データとが対
応付けるようにしてもよい。
【0087】次に、認証処理に続いて実行される処理に
ついて図9を参照して説明する。CPU11はファンク
ションキー12aによるモード変更操作の有無を監視す
る(ステップS2)。そして、楽音入力モードが設定さ
れた場合は(ステップS3;Yes)、CPU11は演
奏操作部122の各キー12e〜12pが音高/音長/
ベロシティを指定する楽音入力キー(楽器用鍵盤)とし
て機能するように切り替える。そして、図8に示す楽音
データ入力処理を実行する(ステップS4)。そして、
楽音データ入力処理によって演奏データの入力が終了す
ると、CPU11は数値/文字入力モードに切り替え、
曲名の登録を受け付ける(ステップS5;Yes)。そ
して演奏操作部122から数値や文字からなる曲名が入
力されると、入力された曲名を演奏データに対応付けて
記憶部16の演奏データメモリ16aに登録する(ステ
ップS6)。
【0088】ステップS3において、数値/文字入力モ
ードが設定された場合は(ステップS7;Yes)、C
PU11は鍵盤キー12e〜12pを数値入力キーとし
て機能するように切り替え、キー操作によって電話番号
データが入力され(ステップS8)、ファンクションキ
ー12a等の操作によって登録指示が入力されると(ス
テップS9;Yes)、入力された電話番号データを記
憶部16の電話番号データメモリ16bに記憶する(ス
テップS10)。
【0089】電話番号データが入力された状態で、ファ
ンクションキー12bの操作によって演奏データの送信
が指示された場合は(ステップS11;Yes)、演奏
データを送信する送信処理(図11参照)を実行する
(ステップS12)。
【0090】図11は演奏データの送信処理を説明する
フローチャートである。演奏データの送信が指示される
と、CPU11は送信する演奏データの指定を受け付け
る(ステップB1)。演奏データの指定は、例えば、記
憶部16の演奏データメモリ16aに登録されている全
ての演奏データの曲名を読み出し、表示部15に選択可
能に表示させ、表示されている曲名の中からユーザの選
択操作に従って指定する。また、登録されている各演奏
データの一部または全部を読み出し、カーソルキー12
c,12dの押下操作の都度、読み出した演奏データに
従って楽音を再生し、決定指示が入力されると再生中の
曲を送信対象に指定するものとしてもよい。
【0091】演奏データが指定されると、CPU11は
指定された演奏データを演奏データメモリ16aから読
み出す(ステップB2)。その後、前述のステップS8
で入力された電話番号に対して発信し(ステップB
3)、相手先の応答が有ると通信接続して(ステップB
4;Yes)、読み出した演奏データを相手先へ送信す
る(ステップB5)。演奏データの送信が終了すると、
送信処理を終了して図9の全体処理のステップS2へ戻
る。
【0092】図9の全体処理において、ステップS7〜
S8の処理により電話番号データが入力された状態でフ
ァンクションキー12aの操作によって通話開始が指示
されると(ステップS13;Yes)、通話処理を開始
する(ステップS14)。通話処理では入力された電話
番号に対して発信し、相手先の応答を検出すると、マイ
ク18bから入力される通話音声を音声処理部18にお
いてA/D変換し、通信部14において変調し、アンテ
ナ14aを介して基地局Bへ送信する。またアンテナ1
4aから相手先の音声データを受信すると通信部14に
おいて復調し、音声処理部18においてD/A変換し
て、レシーバ18aから音声を出力する。通話処理が終
了するとステップS2へ戻る。
【0093】外部から演奏データを受信した場合は(ス
テップS15;Yes)、CPU11は発信元の電話番
号データを取得し(ステップS16)、記憶部16の電
話番号データメモリ16bに登録するとともに、登録し
た電話番号データに対応付けて、受信した演奏データを
演奏データメモリ16aに記憶する(ステップS17;
図7参照)。
【0094】また、アンテナ14aにおいて電話の着信
を検出すると(ステップS18;Yes)、図7に示す
着信処理を実行する(ステップS19)。
【0095】図12は着信処理を説明するフローチャー
トである。通信部14はアンテナ14aにおいて着信を
検出すると、着信検出信号をCPU11に出力するとと
もに発信元の電話番号を取得し、CPU11に出力す
る。CPU11は発信元の電話番号を表示部15に表示
させる(ステップC1)。次にCPU11は発信元の電
話番号が電話番号データメモリ16bに登録されている
か否かを判断し、登録されている場合は(ステップC
2;Yes)、発信元の電話番号に対応付けて記憶され
ている演奏データを演奏データメモリ16aから読み出
す(ステップC3)。
【0096】ステップC2において、発信元の電話番号
が電話番号データメモリ16bに登録されていない場合
は(ステップC2;No)、予め設定されている演奏デ
ータまたは任意の演奏データを演奏データメモリ16a
から読み出す(ステップC4)。
【0097】その後、CPU11は読み出した演奏デー
タに従って楽音(着信メロディ)を放音させる(ステッ
プC5)。つまり、以前に相手から受信した演奏データ
をその相手の電話番号データに対応付けて登録してお
き、次回の電話着信の際にはその演奏データをその相手
先からの着信メロディとして再生する。
【0098】その後、ファンクションキー12aの操作
によって応答指示が入力されると(ステップC6;Ye
s)、通話処理を開始する(ステップC7)。通話処理
は上述のステップS14における通話処理と同様である
ので説明を省略する。通話処理が終了すると図9に示す
全体処理のステップS2へ戻る。
【0099】以上説明したように、本第1の実施の形態
の携帯電話10は、鍵盤型に複数の鍵盤キー12e〜1
2pを配列した演奏操作部122を備え、また音源17
を内蔵して演奏操作部122に対する楽音の入力操作に
従って、楽音を発生させる。この演奏操作部122の各
鍵盤キー12e〜12pは楽音入力モードでは、音色、
音高、音長、ベロシティ等の楽音データに関するパラメ
ータを入力するためのキーコードが割当てられ、数値/
文字入力モードでは、数値または文字(ひらがな、漢
字、カタカナ、アルファベット等)を入力するためのキ
ーコードが割当てられる。そして認証用のパスワードを
入力する際に、演奏操作部122に対して演奏操作によ
って楽音パスワードを入力すると、CPU11は押鍵さ
れたキーの位置(キー番号)またはキー番号に対応する
音高データに応じて、数値データまたは文字データに変
換する。そして変換後の数値データまたは文字データを
予め設定されている数値/文字パスワードと比較して、
認証する。
【0100】従って、複雑な数値/文字パスワードが設
定されている場合にも、演奏操作部122から一連のメ
ロディを入力するような操作で容易にパスワードを入力
できる。また、パスワードをメロディとして覚えること
ができるので、忘れにくくすることができる。また、メ
ロディを既存の曲としないで自分で考えたメロディとす
れば他人にも知得されにくくなる。
【0101】なお、上述の第1の実施の形態では、演奏
データを外部から受信するが(図9のステップS15〜
ステップS19)、外部とは、相手の携帯電話20に限
定されるものではなく、例えば、図13に示すように通
信回線網Cを介して接続される情報配信センターのホス
トサーバ30としてもよい。図13は、本発明に係る携
帯電話10を利用して構成される通信システム2の他の
実施例を示す図である。
【0102】図13に示すように、携帯電話10は基地
局Bを介して通信回線網Cに通信接続し、情報配信セン
ターに設置されたホストサーバ30にアクセスしてホス
トサーバ30に蓄積されている演奏データの中から所望
の演奏データをダウンロードし、記憶部16に記憶す
る。
【0103】ホストサーバ30は、演奏データを複数記
憶している演奏データROM33と、通信接続された携
帯電話10から要求された演奏データ等をその要求元に
配信する配信部32と、携帯電話10,20間で各種デ
ータを転送する転送部20と、演奏データROM33に
記憶されている演奏データを要求元へ配信する処理を制
御するCPU31とから構成される。
【0104】CPU31は通信接続された携帯電話10
から演奏データの配信の申込みを受信すると、その申込
みに応答して配信可能な演奏データ等に関連する情報
(曲名、作曲者名、演奏時間等)を演奏データROM3
3から読み出して申込み元の携帯電話10に配信部32
から送信する。更に、携帯電話10から演奏データの配
信要求を受信すると、その配信要求に応じて演奏データ
に関する課金データを送信する。配信要求元において課
金が承諾され、仮想通貨データ等の決済に関するデータ
を受信すると、要求された演奏データを演奏データRO
M33から読み出して配信部32から送信する。
【0105】このように外部の情報配信センターから情
報提供等のサービスを受ける際に認証データを入力する
ことがあるが、この場合にも、本実施の形態で説明した
認証処理と同様に、楽音パスワードによって認証データ
(パスワード)を入力するようにしてもよい。この場合
は、ホストサーバ30側に設定登録されている認証デー
タが数値/文字パスワードであっても、携帯電話10に
おいて楽音パスワードを数値データや文字データに変換
してホストサーバ30に送信するので、ホストサーバ3
0では通常どおりの認証処理を行うことができる。
【0106】また、上述の実施の形態では演奏操作部1
22を鍵盤型に配置する構成としたが、これに限定され
るものではなく、他の楽器の演奏操作部を設けるように
してもよい。例えば、ギターやトランペット、クラリネ
ットやドラムパッド等の演奏操作部を設け、各楽器の演
奏操作によって楽音データを入力できるようにしてもよ
い。
【0107】また、上述の実施の形態では、登録した演
奏データを電話の着信時に着信メロディとして鳴動させ
ることとしたが、着信時だけでなく、例えば、発信時、
保留時、通話時のBGM、またはアラームといった再生
タイミングを設定して演奏データを鳴動させるようにし
てもよい。
【0108】〔第2の実施の形態〕次に、図14〜15
を参照して本発明の第2の実施の形態における携帯電話
40について説明する。図14は第2の実施の形態の携
帯電話40を説明する図であり、(a)は楽音入力用楽
器50の演奏操作部55及び通信コネクタ部51の外観
を示し、(b)は楽音入力用楽器50と携帯電話40を
接続した状態を示す。また、図15は楽音入力用楽器5
0と携帯電話40とをケーブル60を介して接続した例
を示す。
【0109】第2の実施の形態の携帯電話40は、従来
の携帯電話と同様の入力部を有する。すなわち、携帯電
話40の筐体40aに数値/文字入力用のテンキー41
を備える。そして、演奏操作部を楽音入力用楽器50側
に備える。入力部41以外の各部の構成は、図3に示す
携帯電話10の各部の構成と同一であるので、以下の説
明では同一の各部に同一の符号を付して説明する。
【0110】例えば、図14(a)に示すような楽音入
力用楽器50の鍵盤55を演奏操作部とし、図14
(b)に示すように、楽音入力用楽器50の通信コネク
タ部51に携帯電話40の通信コネクタ部と直接接続し
た状態で、第1の実施の形態の携帯電話と同様の動作
(楽音パスワードによる認証処理、楽音データ入力処理
等)を行う。
【0111】図14及び図15に示すように、楽音入力
用楽器50は、演奏操作部である鍵盤55、及び通信コ
ネクタ部51を備え、内部にCPU56を内蔵してい
る。また、LCD等の表示部57、各種指示を入力する
ためのファンクションキー58等を備えるようにしても
よい。通信コネクタ部51には電源端子52,53とデ
ータ端子54とを備える。電源端子52,53からは携
帯電話40に対して電源を供給し、データ端子54から
は携帯電話40に対して演奏データを含む各種データを
伝送する。
【0112】また、図15に示すように、楽音入力用楽
器50の通信コネクタ部51と携帯電話の通信端子とを
ケーブル60を介して接続するようにしてもよい。
【0113】次に、演奏操作部を携帯電話40とは別体
として構成した場合に、楽音を入力する際の動作につい
て説明する。携帯電話40は楽音入力用楽器50と直接
またはケーブル60を介して接続された状態であり、ま
た携帯電話40は楽音入力モードに設定されている。そ
して楽音データの各パラメータが初期設定(ゼロクリ
ア)されている。
【0114】このような状態で、楽音入力用楽器50の
鍵盤55から演奏操作によって楽音データが入力される
と、楽音入力用楽器50に内蔵されるCPU56は入力
された楽音データを通信コネクタ部51のデータ端子5
4を介して携帯電話40へ伝送する。
【0115】携帯電話40のCPU11は楽音入力用楽
器50から伝送された楽音データを取得し、図8に示す
ステップA2〜A7と同様の処理によって、各楽音デー
タの音色データ“ONSYOKU”、音高データ“ONKOU”、ベ
ロシティデータ“VEL”、及び音長データ“ONTYOU”を
取得する。またステップA6の処理によって音源17に
対して楽音データに従った楽音を発生するよう指示す
る。また、楽音入力用楽器50の鍵盤55において離鍵
された際は、ステップA9の処理によって楽音の消音を
指示する。そして、ステップA10に示すように記憶部
16の演奏データメモリ16aに対して楽音入力用楽器
50から入力された楽音データから取得した音色デー
タ、音高データ、音長データ、ベロシティデータを書き
込む。
【0116】このようにして、演奏操作部を携帯電話4
0とは別体で設けて楽音データを入力することができ
る。なお、上述の説明では楽音入力用楽器50から楽音
データを受信し、携帯電話40側で受信した楽音データ
についての音色データや音高データ等のパラメータを抽
出するようにしたが、楽音入力用楽器50側でこれらの
パラメータを抽出し、抽出したパラメータを携帯電話4
0に伝送するようにしてもよい。
【0117】また、第2の実施の形態の携帯電話40の
認証処理では、楽音入力用楽器50側で演奏操作によっ
て楽音パスワードを入力し、通信コネクタ部51を介し
て携帯電話40に伝送する。携帯電話40のCPU11
は伝送された楽音パスワード(音高やキー番号)を上述
の変換処理(変換テーブルTまたは変換プログラムP)
によって数値データまたは文字データに変換し、設定さ
れている数値/文字パスワードと比較する。
【0118】以上説明したように、第2の実施の形態の
携帯電話によれば、楽音を入力するための演奏操作部
(楽音入力用楽器50)を携帯電話40とは別体として
構成し、この演奏操作部(楽音入力用楽器50)から演
奏操作によって入力された楽音データを通信コネクタ部
51のデータ端子54を介して携帯電話40側に伝送す
るようにしたので、携帯電話40の入力部41の構成を
通常のテンキーとした場合であっても、パスワードを演
奏操作により簡易に入力することができる。
【0119】なお、図14及び図15では、楽音入力用
楽器50の形態は鍵盤型のものを例示したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば、ギター型やト
ランペット型等の各種楽器の演奏操作部を有するものと
してもよく、データ端子54から携帯電話40に対して
演奏データを出力可能なものであればどのようなものと
してもよい。
【0120】〔第3の実施の形態〕次に、図16〜18
を参照して本発明の第3の実施の形態における携帯電話
70について説明する。図16は第3の実施の形態の携
帯電話70の外観を示す図であり、図17は第3の実施
の形態の携帯電話70の内部構成を示すブロック図であ
り、図18は記憶部16における操作ガイドデータと演
奏データとの格納例を示す図である。
【0121】図16に示すように、第3の実施の形態の
携帯電話70は、図3に示す第1の実施の形態の携帯電
話10とほぼ同様の外観をなし、筐体70aの表面の所
定の位置に後述する設定部121、及び後述する操作ガ
イド/演奏操作部72から成る入力部71、表示部1
5、レシーバ18a、マイク18b、スピーカ18cを
備える。また、筐体70aの上部には、アンテナ14a
が伸縮可能に設けられる。また、裏面には、携帯電話1
0の動作に必要な電力を供給する充電パック等の電源部
(図示略)を有する。これらの各構成部分は、筐体70
a内部に収納された主基板上の電子回路に接続され、C
PU11により集中制御される。
【0122】また、携帯電話70は図17に示す様に、
CPU11、入力部71、RAM13、アンテナ14a
を有する通信部14、表示部15、記憶部16、音源1
7、音声処理部18より構成される。なお、第1の実施
の形態における携帯電話10の各部と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、同一の各部の詳細な説明を省略す
ることとする。
【0123】第3の実施の形態の携帯電話70の入力部
71は、設定部121と操作ガイド/演奏操作部72と
により構成される。操作ガイド/演奏操作部72は、鍵
盤型に配列された複数の鍵盤キー72e〜72pにより
構成される。そして、各鍵盤キー72e〜72pにはL
ED等の発光素子(以下、LED74e〜74pと呼
ぶ。)と、押鍵の強さを検出する押圧センサ75e〜7
5pとがそれぞれ内蔵される。
【0124】LED74e〜74pはLED駆動回路7
3から出力される点灯信号に従って点灯または消灯し、
演奏操作を光学的な視覚表示によりガイドする。また、
鍵盤キー72e〜72pの押鍵操作に伴って発光する。
演奏操作をガイドする場合、LED駆動回路73は後述
する操作ガイドデータに従ってCPU11により生成さ
れる点灯信号に基づき、演奏の際に押鍵すべき鍵盤キー
72e〜72pに対応するLED74e〜74p(操作
ガイドデータの「点灯LED指示データ」;図18の1
6f参照)を押鍵すべきタイミング(操作ガイドデータ
の「点灯タイミングデータ」;図18の16f参照)で
発光させる。また、電話の着信時に着信メロディ(演奏
データ)を鳴動する時にも鳴動する楽音に対応する音高
の鍵盤キー72e〜72pを発光させる。
【0125】なお、鍵盤キー72e〜72pの外部にL
ED74e〜74pが露出するように設けてもよい。特
に黒鍵となる鍵盤キー72f,72h,72k,72
m,72oはLEDを内蔵すると光が発散されにくいの
で、例えば黒鍵となる鍵盤キー72f,72h,72
k,72m,72oに近い位置にそれぞれLED74
f,74h,74k,74m,74oを設け、白鍵とな
る鍵盤キー72e,72g,72i,72j,72l,
72n,72pはキー内部にLED74e,74g,7
4i,74j,74l,74n,74pを設けるように
してもよい。
【0126】押圧センサ75e〜75pは、押鍵操作時
に加えられた力(ベロシティ“VEL”)を検出してCP
U11へ出力する。
【0127】また、鍵盤キー72e〜72pは楽音入力
モードにおいて楽音入力用のキーコードが割当てられ、
数値/文字入力モードにおいて数値または文字入力用の
キーコードが割当てられる(図5のキー割り当てテーブ
ル参照)。各モードはファンクションキー12aの押下
操作の都度、切り替えて設定される。
【0128】携帯電話70の記憶部16には、第1の実
施の形態における携帯電話10と同様に、演奏データ、
電話番号データ、認証データ(数値/文字パスワー
ド)、変換テーブルT、変換プログラムPを記憶する
他、所定のタイミングで所定のLED74を点灯させる
ための操作ガイドデータを操作ガイドデータメモリ16
fに記憶している。
【0129】図18に示すように、操作ガイドデータメ
モリ16fには操作ガイドデータとして音符単位に点灯
LED指示データ及び点灯タイミングデータが格納され
ている。各点灯LED指示データ及び点灯タイミングデ
ータは演奏データメモリ16aに格納される各楽音デー
タに対応付けられている。点灯LED指示データとは、
点灯する発光キーを指定するデータであり、点灯タイミ
ングデータとは点灯するタイミングを指定するデータで
ある。これらを総称して操作ガイドデータという。
【0130】携帯電話70のCPU11は、例えば、着
信メロディ鳴動時に演奏データに従って楽音を音源17
から発生させ、スピーカ18aから出力する。同時にC
PU11は操作ガイドデータに従ってLED駆動回路7
3を駆動し、楽音データに対応する鍵盤キー72のLE
D74を発光させる。
【0131】演奏データ及び操作ガイドデータは、外部
(他の携帯電話20、または図13に示す情報配信セン
ターを含む)から受信して記憶したもの、または携帯電
話1の鍵盤キー72の操作によりユーザが作成して登録
したもののいずれでもよい。
【0132】また、前記点灯タイミングデータはユーザ
が鍵盤キー72e〜72pのLED74e〜74pの点
灯を確認してから運指し、押鍵するまでの準備時間を考
慮して前記発音タイミングデータよりも所定時間だけ早
い時間に設定されるようにしてもよい。
【0133】以上のように構成される第3の実施の形態
の携帯電話70において、第1の実施の形態において説
明した各処理(認証処理、演奏データ登録処理、電話番
号登録、演奏データ等の送信処理、通話処理、演奏デー
タ等の受信処理、電話着信処理)と同様の処理を行うこ
とが可能である他、点灯する操作ガイドを確認しながら
楽音データ(楽音パスワード、演奏データを含む)を入
力することも可能である。
【0134】例えば、認証処理において楽音パスワード
を入力する際に、押下した鍵盤キー72のLED74を
点灯させるようにすれば、消音状態でもどの鍵盤キーを
押下したかを視覚で確認できるので、入力ミスを減らす
ことができる。
【0135】また、変換テーブルTまたは変換プログラ
ムPの音高(またはキー番号)と数値/文字との対応関
係をランダムに変更した場合に、ユーザに変更後の楽音
パスワードを認識させるため、楽音パスワードを鳴動さ
せるとともに楽音パスワードに従った操作ガイドを点灯
させれば、変更後の楽音パスワードを入力するための操
作を円滑に認識させることができる。この場合に、更
に、消音状態で操作ガイドを点灯させれば、楽音パスワ
ードを他人に知得されにくくなる。
【0136】以上説明したように、第1〜第3の実施の
形態の携帯電話10,40,70は、楽音を入力するた
めの演奏操作部122,55,72と、この演奏操作部
122,72から入力された楽音を発生するための各部
(音源17、音声処理部18、及びスピーカ18c)
と、電話として使用するための各部(通信部14、アン
テナ14a、音声処理部18、マイク18b、レシーバ
18c)とを一体的または別体で設け、認証データを入
力する際は、前記演奏操作部122,72,55から楽
音で入力する構成としている。そして、携帯電話10,
40,70のCPU11は演奏操作部122,55,7
2から楽音パスワードとして入力された認証データを変
換テーブルTまたは変換プログラムPによって数値デー
タまたは文字データに変換し、予め設定されている認証
データ(数値/文字パスワード)と比較する。
【0137】したがって、曲を演奏するような操作で簡
易に認証データ(パスワード)を入力することができ
る。また、複雑なパスワードを設定している場合にも、
ユーザはメロディとしてパスワードを覚えておけばよい
ので、設定したパスワードを忘れにくくなる。また、外
部の情報配信センターから情報の提供等のサービスを受
ける際の認証処理でも同様に、演奏操作部122,5
5,72から楽音パスワードを入力し、数値データや文
字データに変換して予め設定されている数値/文字パス
ワードと比較することも可能となる。
【0138】更に、第2の実施の形態の携帯電話40の
ように、演奏操作部55と携帯電話40とを別体とすれ
ば、携帯電話40に様々な種類の楽音入力用楽器50を
接続して自在に楽音データを入力することができる。
【0139】
【発明の効果】請求項1記載の発明の通信装置によれ
ば、通信装置に設けられた楽音入力手段によって楽音の
入力を可能とし、認証データを前記楽音入力手段から入
力するので複雑に設定された認証データを容易に入力で
きる。また、入力すべき認証データをメロディ(一連の
楽音)として覚えることができるので、忘れにくくする
ことができる。また、変換手段によって、入力された認
証データを数値データに変換できるので、予め設定する
認証データを通常設定されるような数値データとした場
合においても、認証データを楽音で簡易に入力して、変
換後の数値データにて通常どおりの認証を行うことが可
能となる。
【0140】請求項2記載の発明によれば、楽音の音高
データと数値データとを対応付けた変換テーブルによっ
て、楽音で入力された認証データを数値データに変換で
きる。
【0141】請求項3記載の発明によれば、どの鍵かを
示すデータと数値データとを対応付けた変換テーブルに
よって、楽音入力時に押下した鍵から数値データに変換
できる。
【0142】請求項4記載の発明の通信装置によれば、
通信装置に設けられた楽音入力手段によって楽音の入力
を可能とし、認証データを前記楽音入力手段から入力す
るので複雑に設定された認証データを容易に入力でき
る。また、入力すべき認証データをメロディ(一連の楽
音)として覚えることができるので、忘れにくくするこ
とができる。また、変換手段によって、入力された認証
データを文字データに変換できるので、予め設定する認
証データを通常設定されるような文字データとした場合
においても、認証データを楽音で簡易に入力して、変換
後の文字データにて通常どおりの認証を行うことが可能
となる。
【0143】請求項5記載の発明によれば、楽音の音高
データと文字データとを対応付けた変換テーブルによっ
て、楽音で入力された認証データを文字データに変換で
きる。
【0144】請求項6記載の発明によれば、どの鍵かを
示すデータと文字データとを対応付けた変換テーブルに
よって、楽音入力時に押下した鍵から文字データに変換
できる。
【0145】請求項7記載の発明によれば、プログラム
によって楽音で入力された認証データを数値データや文
字データに変換できる。
【0146】請求項8記載の発明によれば、変更手段に
よって変換手段における変換前データと変換後データと
の対応関係を任意にまたはランダムに変更できるので、
認証データ自体を変更したり、認証データを変えずに認
証データの入力の仕方を変更できるので、認証データを
他人に知得されにくくすることができる。
【0147】請求項9記載の発明によれば、楽音入力手
段と、楽音発生手段と、電話手段とを一体的に設けたの
で、携帯性に優れる。
【0148】請求項10記載の発明によれば、楽音入力
手段を別体で設けるので、様々な楽器の楽音入力手段と
接続して、楽音を入力することができる。
【0149】請求項11記載の発明によれば、携帯電話
機に設けられた楽音入力手段によって楽音の入力を可能
とし、認証データを前記楽音入力手段から入力するの
で、認証データを簡易に入力できる。また、入力すべき
認証データをメロディ(一連の楽音)として覚えること
ができるので忘れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話10,20を利用し
て構成される通信システム1の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態における携帯電話10の外観
構成を示す図である。
【図3】第1の携帯電話10の機能的構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】変換テーブルTを用いた変換処理を説明する図
である。
【図5】鍵盤キー12e〜12pに対するキー割り当て
を設定したキー割り当てテーブルの一例を示す図であ
る。
【図6】演奏データメモリ16aのデータ内容を示す図
である。
【図7】電話番号データメモリ16bのデータ内容を示
す図である。
【図8】楽音データ入力処理を説明するフローチャート
である。
【図9】全体処理を説明するフローチャートである。
【図10】(A)は認証処理について説明するフローチ
ャート、(B)は変換プログラムPについて説明するフ
ローチャートである。
【図11】演奏データの送信処理を説明するフローチャ
ートである。
【図12】着信処理を説明するフローチャートである。
【図13】携帯電話10,20を利用して構成される通
信システムの他の実施例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態の携帯電話40を説明する
図であり、(a)は楽音入力用楽器50の演奏操作部5
5及び通信コネクタ部51の外観を示し、(b)は楽音
入力用楽器50に携帯電話40を接続した状態を示す。
【図15】楽音入力用楽器50と携帯電話40とをケー
ブル60を介して接続した例を示す図である。
【図16】第3の実施の形態の携帯電話70の外観を示
す図である。
【図17】第3の実施の形態の携帯電話70の内部構成
を示すブロック図である。
【図18】記憶部16における操作ガイドデータと演奏
データとの格納例を示す図である。
【図19】従来の携帯電話100の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 通信システム 10 携帯電話 11 CPU 12 入力部 121 設定部 122 演奏操作部 12e〜12p 鍵盤キー 13 RAM 14 通信部 14a アンテナ 15 表示部 16 記憶部 17 音源 18 音声処理部 18a レシーバ 18b マイク 18c スピーカ T 変換テーブル P 変換プログラム 2 通信システムの他の例 20 携帯電話 30 ホストサーバ(情報配信センター) 40 第2の実施の形態の携帯電話 50 楽音入力用楽器 51 通信コネクタ部 52 電源端子 53 電源端子 54 データ端子 55 鍵盤(演奏操作部) 56 CPU 70 第3の実施の形態の携帯電話 71 入力部 72 操作ガイド/演奏操作部 73 LED駆動回路 74 LED 75 押圧センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 5J104 AA07 KA01 NA05 NA20 PA02 5K023 AA07 BB11 GG08 HH01 HH10 MM24 5K027 AA11 BB02 EE03 EE13 FF01 FF26 HH19 HH24 MM04 MM11 MM16 5K067 AA34 BB04 DD17 DD53 EE02 EE10 HH36

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音を入力するための楽音入力手段と、こ
    の楽音入力手段から入力された楽音を発生する楽音発生
    手段と、電話手段と、を備えた通信装置であって、 認証データを前記楽音入力手段から入力する認証データ
    入力手段と、 この認証データ入力手段によって入力された認証データ
    を、数値データに変換する変換手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】前記変換手段は、入力データに応じて対応
    する出力データを出力する変換テーブルを備え、前記入
    力データは音高データであり、前記出力データは数値デ
    ータであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】前記変換手段は、入力データに応じて対応
    する出力データを出力する変換テーブルを備え、前記入
    力データはどの鍵かを示すデータであり、前記出力デー
    タは数値データであることを特徴とする請求項1記載の
    通信装置。
  4. 【請求項4】楽音を入力するための楽音入力手段と、こ
    の楽音入力手段から入力された楽音を発生する楽音発生
    手段と、電話手段と、を備えた通信装置であって、 認証データを前記楽音入力手段から入力する認証データ
    入力手段と、 この認証データ入力手段によって入力された認証データ
    を、文字データに変換する変換手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】前記変換手段は、入力データに応じて対応
    する出力データを出力する変換テーブルを備え、前記入
    力データは音高データであり、前記出力データは文字デ
    ータであることを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 【請求項6】前記変換手段は、入力データに応じて対応
    する出力データを出力する変換テーブルを備え、前記入
    力データはどの鍵かを示すデータであり、前記出力デー
    タは文字データであることを特徴とする請求項4記載の
    通信装置。
  7. 【請求項7】前記変換手段は、CPUによって実行され
    るプログラムであることを特徴とする請求項1または4
    記載の通信装置。
  8. 【請求項8】前記変換手段における変換前のデータと変
    換後のデータとの対応関係を変更する変更手段を更に備
    えることを特徴とする請求項1、4及び7のいずれかに
    記載の通信装置。
  9. 【請求項9】前記楽音入力手段と前記楽音発生手段と前
    記電話手段とは一体的に構成されていることを特徴とす
    る請求項1または4記載の通信装置。
  10. 【請求項10】前記楽音入力手段を別体で設け、通信装
    置本体と接続手段により接続して構成することを特徴と
    する請求項1または4記載の通信装置。
  11. 【請求項11】楽音を入力するための楽音入力手段と、
    この楽音入力手段から入力された楽音を発生する楽音発
    生手段と、電話手段と、を備えた携帯電話機であって、
    認証データを前記楽音入力手段から入力することを特徴
    とする携帯電話機。
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