JP2001513523A - 望ましくないラジカル重合に対する(メタ)アクリル酸エステルの安定化法 - Google Patents

望ましくないラジカル重合に対する(メタ)アクリル酸エステルの安定化法

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Abstract

(57)【要約】 望ましくないラジカル重合に対して(メタ)アクリル酸エステルを安定化する方法において、安定化すべき混合物に、少なくとも1つのニトロキシルラジカルおよび/またはニトロソ基少なくとも1つを有する少なくとも1つの有機化合物を含有する重合防止剤混合物を添加する、(メタ)アクリル酸エステルの安定化法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、純物質として、またはアクリル酸のブレンステッド酸強度よりもブ
レンステッド酸強度が大きいブレンステッド酸(プロトン酸ではない)を含有し
ない混合物の成分として存在する(メタ)アクリル酸のエステルを、望ましくな
いラジカル重合反応に対して、p−フェニレンジアミンを含有する重合防止剤の
添加により、安定化する方法に関する。
【0002】 (メタ)アクリル酸は、本明細書中において、「アクリル酸および/またはメ
タクリル酸」のための短くした書き方として使用される。
【0003】 (メタ)アクリル酸のエステルは、その活性化したビニル基に基づき、明らか
にラジカル重合する傾向を有する。このことは、(メタ)アクリレート自体が、
卓越して、開始されたラジカル重合の方法での、例えば粘着性物質の製造のため
に必要であるようなポリマーの意図される製造に適しているという点で有利であ
る。しかしながら、同時に、明らかにラジカル重合する傾向は、(メタ)アクリ
レートまたはそのようなエステルを含有する混合物の貯蔵の際ならびに化学的お
よび/または物理的な処理の際に(蒸留または精留)、殊に熱および/または光
の作用下で、望ましくなく自発的に(メタ)アクリル酸のエステルがラジカル重
合するという点で不利である。このような制御されない(メタ)アクリレートま
たはこれらを含有する混合物のラジカル重合が、著しいリスクの可能性を含む(
ラジカル重合は強い発熱で、結果としてしばしば爆発的に経過する)ことは別に
して、更に多様な結果をもたらす。例えば、(メタ)アクリル酸エステルを含有
する混合物の蒸留の際に、望まれずに形成されるポリマーは、蒸発器の表面上に
堆積しうる(そこで、高い温度のためにポリマーを形成する傾向が高められる)
、かつそれにより伝熱が望まれずに低下しうる。しかしながら、形成されたポリ
マーは、精留塔中の構造物を閉塞させうる、このことは望ましくない圧力損失を
まねく。双方とも、費用のかかる方法で、形成されたポリマーを除去するために
、精留塔処理の中断を必要とする。
【0004】 従って、一般的な実施は、(メタ)アクリル酸のエステルならびにこのエステ
ルを含有する混合物を、貯蔵の際ならびに化学的および/または物理的な処理の
際に、ラジカル重合の防止剤として(メタ)アクリル酸に作用し、かつこれによ
り(メタ)アクリル酸エステルを、望ましくないラジカル重合に対して安定化さ
せる化合物を添加することである。
【0005】 国際特許出願公表番号92/01665からは、そのような防止剤として、特
定の方法でN,N−置換されたp−フェニレンジアミンからなる混合物を使用す
ることが公知である。その際、国際特許出願公表番号92/01665には、そ
のようなp−フェニレンジアミンは、殊に、強酸の存在で有利な重合防止剤であ
ることが教示されている。米国特許第4797504号明細書には、(メタ)ア
クリル酸エステルのための重合防止剤として、p−フェニレンジアミンを、ヒド
ロキシルアミンと組み合わせて使用することが推奨されている。
【0006】 英国特許第1064845号明細書には、まさに一般的なビニル基を含有する
モノマーに、重合防止剤として、ニトロソ基、即ち原子団−N=Oを有する有機
化合物を添加することが教示されている。
【0007】 米国特許第5322960号明細書からは、重合防止剤として(メタ)アクリ
ル酸のエステルに、とりわけ、ニトロキシルラジカル(少なくとも1つの>N−
O・基を有する化合物)を含有する混合物を添加することが公知である。
【0008】 特開平5−320217号公報には、とりわけ、ニトロキシルラジカルならび
に、フェノチアジン、p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、ヒドロキノ
ンおよびヒドロキノンモノメチルエーテルを含む群からの少なくとも1つの重合
防止剤を含有する混合物を添加することにより、望ましくないラジカル重合に対
して(メタ)アクリル酸を安定化させることが教示されている。そのような防止
剤混合物は、強酸での触媒による(メタ)アクリル酸のエステル化中の(メタ)
アクリル酸の重合傾向を低下させるのに適している。更に、特開平5−3202
17号公報には、(メタ)アクリル酸の重合傾向を低下させるのに適した重合防
止剤が必ずしも必要ではないそのエステルの重合傾向に適していることが教示さ
れており、このことはおそらく、エステルがもはやカルボキシル基を有していな
いことに由来している。これに応じて、特開平5−320217号公報は、特開
平5−320217号公報において(メタ)アクリル酸のために推奨される防止
剤系が(メタ)アクリル酸エステルの重合傾向を防止するのに適当でありうると
いう如何なる指摘も含まない。
【0009】 従って、本発明の課題は、純物質として、またはアクリル酸のブレンステッド
酸強度よりも大きいブレンステッド酸強度のブレンステッド酸を含有しない混合
物の成分として存在する(メタ)アクリル酸のエステルを、望ましくないラジカ
ル重合に対して、p−フェニレンジアミンを含有する重合防止剤を添加すること
により安定化させ、上記で評価された技術水準で実施される方法よりもより重合
を防止するように作用する方法を提供することであった。
【0010】 それに応じて、純物質として、またはアクリル酸のブレンステッド酸強度より
も大きいブレンステッド酸強度のブレンステッド酸を含有しない混合物の成分と
して存在する(メタ)アクリル酸のエステルを、望ましくないラジカル重合に対
して、純物質または混合物に、 a)少なくとも1つのニトロキシルラジカル、および/またはニトロソ基少なく
とも1つを有する少なくとも1つの有機化合物(防止剤a)、および b)少なくとも1つのp−フェニレンジアミン(防止剤b) を含有する重合防止剤を添加することにより特徴付けられる、p−フェニレンジ
アミンを含有する重合防止剤の添加により、安定化させる方法が見出された。
【0011】 ブレンステッド酸強度の程度は、25℃および1気圧(1.013×105
a)の圧力での反応
【0012】
【化1】
【0013】 の平衡定数(酸定数)であり、その際、HAはブレンステッド酸であり、かつ Aは付属する共役塩基である(Christen, Grundlagen der allgemeinen und a
norganischen Chemie, Verlag Sauerlaender, Aarau, 1973, 353/354頁参照)。
【0014】 本発明により適したニトロキシルラジカル(また、N−オキシルラジカルと呼
ばれる)として、殊に、α−炭素原子に水素原子を含有しない(即ち、N−オキ
シルラジカルは相応する第二アミンに由来する)第二アミンに由来するものが当
てはまる。この中では、とりわけ、それぞれ、欧州特許出願公開第135280
号、その先行出願であるドイツ連邦共和国特許出願公開第19651307号、
米国特許第5322912号、同第5412047号、同第4581429号、
ドイツ連邦共和国特許出願公開第1618141号、中華人民共和国特許出願公
開第1052847号、米国特許第4670131号、同第5322960号、
その先行出願であるドイツ連邦共和国特許出願公開第19602539号、欧州
特許出願公開第765856号明細書および特開平5−320217号公報に挙
げられているN−オキシルラジカルが適している。
【0015】 そのような適した、第二アミンに由来する安定なN−オキシルラジカルは、例
えばそれぞれ一般式I
【0016】
【化2】
【0017】 [式中、R1、R2、R5およびR6は、同一または異なった、直鎖状または分枝鎖
状の、場合により置換されたアルキル基であり、かつ R3およびR4は、同一または異なった、直鎖状または分枝鎖状の、場合により置
換されたアルキル基であるか、または R3CNCR4は、場合により置換された環状構造である]で示されるものである
【0018】 本発明により適した化合物Iとして、それぞれ、殊に欧州特許出願公開第13
5280号明細書、その先行出願であるドイツ連邦共和国特許出願公開第196
51307号、米国特許第5322912号、同第5412047号、同第45
81429号、ドイツ連邦共和国特許出願公開第1618141号、中華人民共
和国特許出願公開第1052847号、米国特許第4670131号、同第53
22960号ならびに先行出願であるドイツ連邦共和国特許出願公開第1960
2539号明細書に挙げられているものが当てはまる。
【0019】 このための例は、それぞれ安定な一般式IのN−オキシルラジカルであり、そ
の際、R1、R2、R5およびR6は、(同じかまたは異なった)C1〜C4−アルキ
ル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基または第三ブチル基、線状または分枝鎖状のペンチル基、フ
ェニル基およびこれらの置換された基であり、R3およびR4は、(同じかまたは
異なった)C1〜C4−アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基
、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基または第三ブチル基、線状また
は分枝鎖状のペンチル基、これらの置換された基またはCNCと一緒になって環
状構造
【0020】
【化3】
【0021】 [式中、nは1〜10(しばしば1〜6)の整数に等しい、但し、このような環
状構造の置換されたものを含む]を表わす。例示的な代表例として、2,2,6
,6−テトラメチル−1−オキシル−ピペリジン、2,2,5,5−テトラメチ
ル−1−オキシル−ピロリジンおよび4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチ
ル−1−オキシル−ピペリジンが挙げられる。
【0022】 N−オキシルラジカルIは、相応する第二アミンから、例えば過酸化水素での
酸化により製造されうる。通常、これは純物質として製造可能である。
【0023】 本発明による適したN−オキシルラジカルIに対して、殊にピペリジン−N−
オキシルまたはピロリジン−N−オキシルおよび以下の一般式II〜IXのジ−
N−オキシル:
【0024】
【化4】
【0025】 [上記式中、 mは2〜10であり、 R7、R8、R9は、互いに独立して
【0026】
【化5】
【0027】 であり、 Mは、水素イオンまたはアルカリ金属イオンであり、 qは、1〜10の整数であり、 R1、R2、R5、R6は、互いに独立し、かつR1、R2、R5、R6とは独立して、
1と同じ基であり、 R10は、C1〜C4−アルキル、−CH=CH2,−C≡CH,−CN,
【0028】
【化6】
【0029】 であり、 R11は、少なくとも1つの、第一アミノ基、第二アミノ基(例えば−NHR1) または第三アミノ基(例えば−NR12)または、少なくとも1つの、アンモニ
ウム基−N141516を有し、この際、Xは、F,Cl,Br ,HSO4 ,SO4 2−,H2PO4 ,HPO4 2−,またはPO4 3−であり、か つR14、R15、R16は互いに独立した有機基であり(例えば互いに独立し、かつ
1とは独立して、R1と同じ基である)、 R12は、R11とは独立して、R11と同じ基であるか、または−H、−OH、C1 〜C4−アルキル、−COO,−C≡CH,
【0030】
【化7】
【0031】 であるか、またはヒドロキシ置換されたC1〜C4−アルキル(例えばヒドロキシ
エチルまたはヒドロキシプロピル)であるか、または R11、R12は、一緒になってカルボニル基の酸素であり、かつ R13は、
【0032】
【化8】
【0033】 である]を含んでいる。
【0034】 有利に、R1=R2=R5=R6=R1'=R2'=R5'=R6'=−CH3である。
【0035】 本発明により適したN−オキシルラジカルの例示的な代表例として: 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−オキシル−ピペリジン、 4−ヒドロキシ−2,6−ジフェニル−2,6−ジメチル−1−オキシル−ピペ
リジン、 4−カルボキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−オキシル−ピペリジン、 4−カルボキシ−2,6−ジフェニル−2,6−ジメチル−1−オキシル−ピペ
リジン、 3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−1−オキシル−ピロリジン、 3−カルボキシ−2,5−ジフェニル−2,5−ジメチル−1−オキシル−ピロ
リジン、 4−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−1−オキシル−ピペリジン、 N,N’−ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)−N,N’−ビスホルミル−1,6−ジアミノヘキサンおよびビス−(
1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)アジペ
ートが挙げられる。
【0036】 3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−1−オキシル−ピロリジン
の製造は、例えばRomanelli, M.; Ottaviani, M.F.; Martini, G.; Kevan, L.,
JPCH J. Phys. Chem., EN, 93, 1, 1989, 317〜322頁中に見出されうる。
【0037】 化合物(VI)および(VII)は、米国特許第4665185号明細書(例
えば実施例7)ならびにドイツ連邦共和国特許出願公開第19510184号明
細書により得られうる。
【0038】 更に適した例示的な代表例は次のものである:
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】
【化12】
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】
【化15】
【0046】
【化16】
【0047】 もちろん、本発明によれば、N−オキシルラジカルの混合物が使用されてもよ
い。
【0048】 本発明によれば、適した有機ニトロソ化合物は、例えばN−ニトロソアリール
アミンまたは芳香族核の炭素原子に直接結合したニトロソ基を有するニトロソ化
合物である。例示的に、ニトロソフェノール、例えば、4−ニトロソフェノール
、ニトロソナフトール、例えば2−ニトロソ−1−ナフトール、ニトロソベンゼ
ン、N−ニトロソ−N−メチル尿素、アルキルがメチル、エチル、プロピルおよ
び/またはブチルであるニトロソ−N,N−ジアルキルアニリン、N−ニトロソ
ジフェニルアミン、N−ニトロソフェニルナフチルアミン、4−ニトロソジナフ
チルアミンおよびp−ニトロソジフェニルアミンが挙げられる。もちろん、本発
明によれば、上記のニトロソ化合物の混合物が使用されてもよい。
【0049】 本発明によれば、適したp−フェニレンジアミンは、一般式X
【0050】
【化17】
【0051】 [式中、R16、R17、R18は、互いに独立して、炭素原子20個までを有する、
アルキル、アリール、アルカリールもしくはアラルキル、または水素原子である
]で示されるものである。
【0052】 殊に、R16、R17、R18が互いに独立して、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、イソブチル、第二ブチル、n−ブチル、ペンチル、フェニルまたはナ
フチルである化合物Xが適している。適した化合物Xのための例として、次のも
のが挙げられる:N,N’−ビス−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N−
フェニル−N’−イソプロピル−フェニレンジアミン、N−ナフチル−N’−第
二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N,N’−トリメチル−p−フェニレ
ンジアミン、N,N,N’−トリエチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ
メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン
、N−フェニル−N’,N’−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニ
ル−N’,N’−ジエチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’,N
’−ジプロピル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’,N’−ジ−n
−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’,N’−ジ−第二ブチ
ル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−メチル−N’−エチル−p
−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−メチル−N’−プロピル−p−フ
ェニレンジアミン、N−フェニル−N’−メチル−p−フェニレンジアミン、N
−フェニル−N’−エチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−プ
ロピル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フ
ェニレンジアミン、N−フェニル−N’−ブチル−p−フェニレンジアミン、N
−フェニル−N’−イソブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’
−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−第三ブチル−p
−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−n−ペンチル−p−フェニレンジ
アミン、N−フェニル−N’−n−ヘキシル−p−フェニレンジアミン、N−フ
ェニル−N’−(1−メチルヘキシル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニ
ル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニ
ル−N’−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミンおよびp−
フェニレンジアミンである。もちろん、本発明によれば、p−フェニレンジアミ
ン類の混合物も使用されてよい。このような化合物として、殊に国際特許出願公
表番号92/01665において推奨されるp−フェニレンジアミン混合物があ
てはまる。
【0053】 適切な方法において、本発明により添加すべき防止剤混合物は,その中に含有
される防止剤a)および防止剤b)の全量に対して、防止剤a)1〜75質量%
および防止剤b)25〜99質量%を含有する。即ち、本発明により添加すべき
防止剤混合物は、その中に含有される防止剤a)および防止剤b)の全量に対し
て、防止剤a)5〜50質量%(または5〜25質量%)および防止剤b)50
〜95質量%(または75〜95質量%)を含有するものである。
【0054】 安定化すべきエステルを含有する混合物に対して、通常、一緒にして10〜5
000質量ppm、しばしば10〜1000質量ppmの防止剤a)および防止
剤b)の添加は、満足できる安定性を保証している。後者は、(メタ)アクリル
酸エステルの蒸留による処理で、50〜200℃、しばしば60〜160℃の通
常の温度にあてはまる。
【0055】 安定化すべき(メタ)アクリル酸エステルとして、殊に(メタ)アクリル酸お
よび1価または多価のアルカノールからなるエステルがあてはまる。このことは
、殊に、1価または多価のアルカノールが炭素原子1〜20個、または炭素原子
1〜12個もしくは炭素原子1〜8個を有する場合が重要である。そのようなエ
ステルの例示的な代表例は、次のものである:例えばメチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、第三ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、n−ブチルメタクリレートおよび第三ブチルメタクリレー
ト。
【0056】 本発明による方法は、とりわけ(メタ)アクリル酸エステル(殊に上記の例示
的な代表例)の安定化のために、(メタ)アクリル酸とアルコール、殊にアルカ
ノール(殊にC1〜C12−アルカノールもしくはC1〜C8−アルカノール)との 酸触媒によるエステル化の際に、酸触媒の分離後に存在するような生成物混合物
からのその蒸留(または精留)分離に適している。
【0057】 しかしながら、また、挙げられた(メタ)アクリル酸エステルを含有し、ブレ
ンステッド酸がアクリル酸のブレンステッド酸強度よりもブレンステッド酸強度
が大きくなく、アクリル酸またはメタクリル酸自体も含有しない混合物の安定化
に適している。そのような(メタ)アクリル酸エステルを含有する混合物は、酸
触媒の分離後ならびに過剰量の(メタ)アクリル酸の分離後に、例えば上記のエ
ステル化生成物混合物を形成する(通常、上記の混合物の(メタ)アクリル酸含
量は、過剰量の(メタ)アクリル酸の分離後に、混合物に対して1質量%以下、
しばしば100質量ppm以下、多くの場合に50質量ppm以下であり;多く
の場合に(メタ)アクリル酸分離は定量的に成功する)。
【0058】 そのような酸を含有しないエステル化生成物混合物は、通常、(メタ)アクリ
ル酸エステル80〜95質量%、エステル化のために使用されるアルコール1〜
10質量%、場合によりエステル化に使用される有機溶剤および少量の、(メタ
)アクリル酸エステルよりも沸騰しやすいかまたは沸騰し難い副生成物(例えば
水、エーテルまたはマイケル付加物)を含有する。典型的な水含量は、エステル
化生成物混合物に対して0.5〜3質量%にある。
【0059】 本発明により添加すべき防止剤混合物は、通常、水に対する十分な溶解度を有
するので、この防止剤混合物は、有機相に加えて付加的に水相を有する、そのよ
うな(メタ)アクリル酸エステルを含有する混合物中で使用可能である。
【0060】 防止剤a)および防止剤b)からなる混合物が、(メタ)アクリル酸エステル
の安定化に関連して明らかに共同した有効性を有することは、意外である。
【0061】 蒸留(精留)にかけられる(メタ)アクリル酸エステルを含有する混合物の安
定化は、簡単な方法で、本発明により添加すべき防止剤を、既に蒸留(精留)前
に混合物に添加するようにして行われることができる。しかしながら、添加は、
蒸留塔(精留塔)への供給路中で行われることができる。挙げられた双方の場合
に、付加的に、塔の安定化のために、防止剤の添加が塔頂で添加されなければな
らない。もちろん、全体の安定化は、専ら塔頂での防止剤の添加によってのみ行
われてよい。もちろん、本発明による方法の際に、防止剤a)および防止剤b)
は、時間的に連続して、同時に、または既に前混合して添加されることができる
。防止剤混合物がそのようなものを含む場合に、上記のものが他の防止剤にあて
はまる。もちろん、本発明により添加すべき防止剤混合物は、重合防止剤a)お
よびb)に加えて、他の重合防止剤、例えばフェノチアジンまたはフェノール性
化合物、例えばヒドロキノンまたはそのメチルエーテルを含有していてよい。し
かしながら、そのような付加的な重合防止剤を含有しないことが有利である。本
発明により使用すべき防止剤混合物は、その有効性を、分子状酸素の存在により
発揮し、そのために(メタ)アクリル酸エステルを含有する装置、例えば蒸留塔
(精留塔)は、本発明による方法の使用の際にしばしば分子状酸素または空気に
より貫流されることが有利である。
【0062】 防止剤混合物の有効性は、通常、室温(25℃)で、安定化すべき混合物に、
防止剤混合物を添加して測定される。引続き、高められた温度(典型的には50
〜150℃の範囲にある)に温められ、重合の開始するまでの期間(開始時間(o
nset-time))が測定される。重合は、発熱で進行するので、その使用は、温度ジ
ャンプにより現れる(Bockstahler他、Ind. & Eng. Chem., 50 (10), 1581参照 )。この刊行物中で(メタ)アクリル酸エステルの安定化のために推奨される防
止剤混合物は、相当する方法で、純物質または混合物の成分としての(メタ)ア
クリル酸の安定化のために使用されることができる。
【0063】 例および比較例 例1 n−ブチルアクリレート90.9質量%、n−ブタノール4質量%、ジ−n−
ブチルエーテル0.8質量%、n−ブチルアセテート0.5質量%、水0.9質
量%およびブトキシプロピオン酸ブチルエステル2.9質量%からなる混合物5
0mlを、還流冷却器、および記録計(Schreiber)に接続された熱電対を備えて いる100mlの丸底フラスコ中で、多様な重合防止剤X質量ppmと混合した
【0064】 ついで、混合物を、サーモスタットで調温した油浴を用いて80℃に加熱した
。第1表は、多様な防止剤系で測定された開始時間を表わす。
【0065】 第1表
【0066】
【表1】
【0067】 例2 アクリル酸とn−ブタノールとの直接の酸性エステル化の方法で取得されたn
−ブチルアクリレート粗エステル混合物は、酸触媒および過剰量のアクリル酸の
分離後に、次の組成を有していた: n−ブチルアクリレート: 88質量% n−ブタノール: 4.7質量% ジ−n−ブチルエーテル: 0.7質量% n−ブチルアセテート: 0.5質量% ブトキシプロピオン酸ブチルエステル: 2.9質量% 水: 1.1質量% この混合物から、第一の精留において、n−ブチルアクリレートよりも沸騰し
やすい成分を分離し、かつその際生じる缶出液から、第二の精留塔において、n
−ブチルアクリレートよりも沸騰し難い成分からn−ブチルアクリレートを分離
した。
【0068】 第一の精留塔(60のデュアルフロートレイ、自然循環蒸発器)のための粗エ
ステル混合物の供給(30m3/h)は、49段目のトレイ上に行った。塔底温 度は、110℃(塔底圧は300ミリバール)であり、塔頂温度は86℃(塔頂
圧は150ミリバール)であり、還流は20m3/hであった。塔頂を経て除去 される留出液量は5.6m3/hであった。安定化は、還流にKBPD 100 質量ppmおよびp−ニトロソフェノール20質量ppmを添加することにより
行った(還流量に対する質量ppm)。沸騰し難い物質およびn−ブチルアクリ
レートを含有する第一の精留塔の缶出液から、第二の精留塔(30のデュアルフ
ロートレイ、自然循環蒸発器)中で、99.8質量%の純度を有するn−ブチル
アクリレートを塔頂を経て分離した(21.2m3/h)。第二の精留塔中で、 塔底温度は103℃(塔底圧は150ミリバール)であり、塔頂温度は80℃(
塔頂圧は100ミリバール)であり、還流容量比は1:4であった。第一の精留
塔から第二の精留塔への缶出液の供給は、10段目のトレイ上で行った。第二の
塔の安定化のために、ヒドロキノンのモノメチルエーテル200質量ppmを、
同じく還流を経て添加した(還流量に対する質量ppm)。
【0069】 また、精留ユニットの25日の運転時間後に、依然として、同じく停止する必
要はなかった。
【0070】 比較例1 例2のようにして行ったが、しかし第一の精留塔の安定化は、専らKBPD
150質量ppmのみを用いて行った(還流に対する質量ppm)。(それぞれ
第一の精留塔の)蒸発器管の閉塞および塔のトレイ上への被覆物形成のために、
精留ユニットは5日後に停止させなければならなかった。
【0071】 例3 例2のようにして行ったが、しかしp−ニトロソフェノール20質量ppmの
代わりに、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−オキシル−ピ
ペリジン10質量ppmを使用した。精留ユニットの25日の運転時間後に、依
然として、同じく停止する必要はなかった。
【0072】 例4 例2のようにして行ったが、しかしp−ニトロソフェノール20質量ppmの
代わりにN,N’−ビス−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)−N,N’−ビス−ホルミル−1,6−ジアミノヘキサン2
0質量ppmを使用した。精留ユニットの25日の運転時間後に、依然として、
同じく停止する必要はなかった。
【0073】 比較例2 例2のようにして行ったが、しかし第一の精留塔の安定化を、ヒドロキノンモ
ノメチルエーテル150質量ppmおよび4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチル−1−オキシル−ピペリジン10質量ppmで行った。6日後、精留
は、塔のトレイ上および蒸発器管中への被覆物の形成のために停止しなければな
らなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CN,I D,JP,US (72)発明者 ゲルハルト ネストラー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ムンデンハイマー シュトラーセ 170 Fターム(参考) 4H006 AA02 AD41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純物質として、またはアクリル酸のブレンステッド酸強度よ
    りも大きいブレンステッド酸強度のブレンステッド酸を含有しない混合物の成分
    として存在する(メタ)アクリル酸のエステルを、望ましくないラジカル重合に
    対して、p−フェニレンジアミンを含有する重合防止剤の添加により、安定化さ
    せる方法において、純物質または混合物に、 a)少なくとも1つのニトロキシルラジカル、および/またはニトロソ基少なく
    とも1つを有する少なくとも1つの有機化合物(防止剤a)、および b)少なくとも1つのp−フェニレンジアミン(防止剤b) を含有する重合防止剤を添加することを特徴とする、(メタ)アクリル酸エステ
    ルの安定化法。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリル酸エステルを含有する混合物が、1質量%
    未満の(メタ)アクリル酸を含有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル酸エステルを含有する混合物が、水を含有
    する、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 (メタ)アクリル酸エステルが、C1〜C8−アルカノールの
    エステルである、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 重合防止剤として防止剤a)および防止剤b)のみを添加す
    る、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
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