JP2001505969A - 緯糸の挿入されたたて編みエアバッグ布帛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 インフレーター装置（１２）がバッグ（１０）の内部に気体を供給するように用いられるときエアバッグ（１０）のインフレータブルな部材としてフィルム(３４)に積層される緯糸の挿入されたたて編み布帛（３６、３８）を用いる新規で改善されたエアバッグ（１０）。

Description

【発明の詳細な説明】 緯糸の挿入されたたて編みエアバッグ布帛 技術分野 本発明は、エアバッグに使用するための積層されたたて編み布帛に関し、特に 、比較し得る布帛に対してバランスの取れた伸長と向上した強度を与えるエアバ ッグのための緯糸の挿入されたたて編み布帛に関する。 乗り物における座席に対して対向する関係にある車体のダッシュパネル、サイ ドドアまたは他の固定された部分のような支持構造の中に配置されるインフレー タブルなクッションは、車体に対する衝突による傷害から乗り物の中の搭乗者を 防御することにおいて重要な役割を果たす。典型的には、インフレータブルなク ッションは、衝突の間にインフレーターから開放される反応気体の圧力により急 速に膨らませられる。典型的には、この気体発生は、乗り物の減速があるレベル を超えるときにインフレーターの中の気体発生剤が衝突検出センサーからの衝突 信号により化学反応を誘発するときに起こる。次いで、ジェネレーターにより作 り出される気体は、乗り物の搭乗者とダッシュパネルまたはさもなければそれに 対して搭乗者が投げ出され得るであろう乗り物の車体の他の部分との間に防御バ リヤを作り出すために気体で満たされるとき外側に膨らむインフレータブルなク ッションに運ばれる。 エアバッグシステムと一般的に称されるインフレータブルなクッションのシス テムは、過去においては、乗り物の操縦者および乗客の両方を保護するために用 いられてきた。乗り物の操縦者の防御のためのシステムは、典型的に、乗り物の 操縦列(カラム)に搭載され、運転者に向かって直接展開可能なクッション構造を 利用してきた。典型的には、これらの運転者側のクッションは、それらが運転者 と操縦カラムとの間の相当に小さく極めて限定された領域にわたって機能すると 言う点において比較的単純な形状のものである。 背景技術 前方または側面からの衝撃に対する乗客の防御における使用のためのインフレ ータブルなクッションは、一般的により複雑な形状を有さなければならない。と 言うのは、乗り物の乗客の位置はしっかりと規定され得ないし、乗客と衝突事故 のときにそれに対して乗客が投げ出され得るであろう乗り物の表面との間にはよ り大きな距離が存在し得るからである。その様な環境において用いられ得るであ ろうクッションは、１９９４年５月３１日に発行されたヤマジらへの米国特許第 ５，３１６，３３７号、１９９４年５月１０日に発行されたウエーナー（Ｗｅｈ ｎｅｒ）らへの米国特許第５，３１０，２１６号、１９９２年２月２５日に発行 されたワタナベへの米国特許第５，０９０，７２９号、１９９２年２月１１日に 発行されたウォールナー（Ｗａｌｌｎｅｒ）らへの米国特許第５，０８７，０７ １号、１９９０年７月３１日に発行されたバックハウス（Ｂａｃｋｈａｕｓ）へ の米国特許第４，９４４，５２９号、および１９７４年２月１９日に発行された ブフナー（Ｂｕｃｈｎｅｒ）らへの米国特許第３，７９２，８７３号において開 示されており、それらすべては参照によりここに組み込まれる。 発明の開示 それゆえ本発明の目的は、傷害から搭乗者を守る、事故の際に有効に膨らむこ とにより自動車の搭乗者を防御するインフレータブルなクッションまたはエアバ ッグとして機能するエアバッグ布帛を提供することであり、この目的は、それに 付着するプラスチック層を有する緯糸の挿入されたたて編み布帛を利用すること により達成される。 図面の簡単な説明 図１は、乗客とダッシュパネルとの間の展開状態の本発明を含むインフレータ ブルなクッションの切欠図を示す。 図２は、ここで開示された新規なエアバッグ布帛を用い得る膨らませられた典 型的なエアバッグの模式的断面図である。 図３および４は、新たで新規な布帛の断面図である。 図５は、図４の布帛を作るための一般的なプロセスのフローダイアグラムであ る。 図６は、積層プロセスの模式的表現である。 図７および８は、図４において示される布帛の構造において用いられ得るたて 編み布帛である。 詳細な説明 さまざまな図において同様の要素が同様の参照番号により表される図面にここ で目を転じると、図１において、衝突事故のときにダッシュパネル１６、ウイン ドシールド１８または他の内部表面に対する衝撃から乗り物の搭乗者１４を防御 するためにインフレーター１２とともに使用するためのインフレータブルな拘束 手段１０が示される。記述されるであろう様に、例示されるようなインフレータ ブルな拘束手段の形状は、多数の方向において乗り物の搭乗者１４にある程度の 防御を与えるように十分な深さの保護範囲を提供することが意図される。特に、 インフレータブルな拘束手段は、全体としての良好な保護範囲を与えるように一 般的に深いアーチ状の輪郭を有するような形状とされる。 本発明は、上記の低い透過性の強力で、軽量で、薄い、可撓性の布帛１１を包 含するのみならず、その様な布帛で形成されるバッグを含むエアバッグをもまた 包含する。ここで図２を参照すると、一般的に１０で示されるその様なエアバッ グがそこで例示される。エアバッグ１０は通常の形状および寸法のものであり、 その基本的な構成部分として積層されたたて編み布帛１１および衝突事故のとき にバッグ１０を膨らませる気体を製造するためのインフレーター１２で形成され るバッグ１０を含む。バッグ１０は、好ましくはナイロン糸またはポリエステル 糸を用いての周辺の縫合により互いに固定された２枚の布帛１１により形成され る。２枚の布帛の一方は中央の開孔部２８を規定し、それは、インフレーターと バッグ１０の内部との間の連通を与えるインフレーター開口部として機能する。 典型的には、インフレーター開口部２８は、開口２８布帛において縫われている １以上の布帛補強リング３０により取り囲まれている。インフレーターは、例え ば、バッグ１０のインフレーター開口部２８と一列に並んだインフレーターの排 気出口とともに縫合することにより、開口２８の領域においてバッグ１０に固定 されている。４つの等距離に離間したつなぎ（ｔｅｔｈｅｒ）３２が示され、一 方の末端で補強リング３０に縫いあわせられ、他方の末端でバッグ１０の反対側 の末端に縫いあわせられている。もっとも、ある種のエアバッグはつなぎを必要 としない。エアバッグを含む受動的な乗客拘束システムは周知であるので、ここ でその詳細を更に説明する必要はないと思われる。 以前に簡単に記述された様に、エアバッグ１０は、伸長性と強度とを与えるた めに、ポリエステルのたて編みの緯糸の挿入された布帛の層３６および３８の間 に積層されたポリウレタンまたは他の適切なフィルム３４の層で構成される布帛 １１（図３および４）を用いる。この用途のために適切な他のフィルムは、芳香 族ポリエーテルウレタン、ポリエステルウレタン、ポリプロピレン、ポリアミド 、エチレンビニルアセテート、ポリエステルなどである。 ポリエステル、ナイロンなどのような多くのタイプのヤーンは、布帛を編むた めに用いられ得る。ヤーンは、モノフィラメントまたはマルチフィラメントで紡 糸され得る。いずれの合理的なヤーンデニールも用いられ得る。いずれの合理的 なヤーン化学組成（人造または天然繊維）も用いられ得る。いずれの合理的な厚 さをも有するいずれの合理的なタイプのフィルムも用いられ得る。熱、圧力、お よび／または化学物質が、布帛をフィルムに積層するために用いられ得る。布帛 はフィルムの両方または一方の側面に積層され得る。より堅く編まれた布帛は、 フィルムに積層されるよりもむしろキスコーティングまたは押し出しにより被覆 され得る。シリコーン、ウレタン、ネオプレンなどのような多くのタイプのコー ティング剤が用いられ得る。 図５のフローチャートにおいて示される様に、積層された布帛１１は、一般的 に示されるように形成される。図７または８において模式的に示される最初にた て編みで緯糸が挿入される布帛が編まれる。次いで、０．５ミルから３ミルの厚 さの範囲におけるポリウレタンフィルム３４は、図６において示される様に、た て編みの布帛の２枚のシート３６、３８の間に供給され、次いで、布帛のサンド イッチは、約３７５°Ｆ〜３９０°Ｆの温度に予備加熱されたカレンダーコール ３５とバッキングコール３７のニップに供給される。次いで、加熱された布帛は 、布帛１１の積層を完了させるために、カレンダーロール３５と同じ温度の第２ のカレンダーロール３９とバッキングロール３７とのニップに供給される。ロー ル３７と３９とのニップから、積層された布帛１１は取出しコール４１に供給さ れろ。冷却の後に、布帛は、エアバッグの製造における使用のための所望のサイ ズに切断されるように用意される。 以前に簡単に記述された様に、布帛は好ましくは、図７および８において模式 的に示されるような２本バーのポリエステルのたて編みの緯糸の挿入された布帛 である。図７は、１−０／１−２の網目パターンを有する一方のバー上の８０ｄ テックスステッチの、２４フィラメントヤーン４０および０−０／０−０の網目 パターンを有する第２のバー上に置かれた２８０ｄテックスの、４８フィラメン ト経糸ヤーン４２を有する好ましい布帛である。緯糸の挿入されるヤーン４４は 、網目当り１本の緯糸で配置される２８８ｄテックスの４８フィラメントである 。ステッチヤーン４０は、図７に示されるように閉じられたステッチまたは図８ において示されるように０−１／２−１の網目パターンを有する開放ステッチニ ットであり得る。 簡単に示された様に、緯糸の挿入されたたて編み布帛は、フィルムに積層され たとき、所定の布帛重量についてよりバランスの取れたステッチおよび向上した 強度を有するエアバッグ布帛を提供する。開示された布帛は、エアバッグとして の使用にとって所望の空気透過性および縫合されたとき向上した縫合強度を提供 する。 上記の態様は、例示のみの目的のために与えられる。本発明の範囲から逸脱す ることなくこれらの態様に対して改善および修正がなされ得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．それに接着するプラスチック状層を有する緯糸の挿入されたたて編みの布 帛を含む、エアバッグの外側布帛の１つとしての使用のための布帛。 ２．布帛が、その間に位置する層を有する２つの緯糸の挿入されたたて編みの 布帛を含む請求項１記載の布帛。 ３．前記層が前記たて編みの布帛に積層された熱可塑性フィルムである請求項 ２記載の布帛。 ４．たて編み布帛が一方のバー上で１−０、１−２の網目パターンおよび第２ のバー上で０−０、０−０の網目パターンを有する２本のバーの布帛である請求 項３記載の布帛。 ５．たて編み布帛が一方のバー上で０−１、２−１の網目パターンおよび第２ のバーにおいて０−０、０−０の網目パターンを有する２本のバーの布帛である 請求項３記載の布帛。 ６.たて編み布帛が実質的に１００％ポリエステルである請求項４記載の布帛 。 ７．前記熱可塑性フィルムがポリウレタンである請求項６記載の布帛。 ８．フィルムが厚さについて０．５ミルから３．０ミルの範囲内にある請求項 ７記載の布帛。 ９．インフレーター装置を支持するためにそこに開口を有する実質的に不透過 性の外側布帛およびそれに接続された内側布帛を含むインフレータブルなエアバ ッグであって、その様な外側布帛がそれに接着されるプラスチック状の層を有す る緯糸の挿入されたたて編み布帛であるインフレータブルなエアバッグ。 １０．布帛がその間に位置する層を有する２枚の緯糸の挿入されたたて編みの 布帛を含む請求項９記載の外側布帛。 １１．前記層が前記たて編み布帛に積層された熱可塑性フィルムである請求項 １０記載の外側布帛。 １２．たて編み布帛が、一方のバー上で１−０、１−２の網目パターンおよび 第２のバーにおいて０−０、０−０の網目パターンを有する２本のバーの布帛で ある請求項１１記載の外側布帛。 １３．たて編み布帛が、一方のバー上で０−１、２−１の網目パターンおよび 第２のバーにおいて０−０、０−０の網目パターンを有する２本のバーの布帛で ある請求項１２記載の外側布帛。 １４．たて編み布帛が実質的に１００％ポリエステルである請求項１２記載の 外側布帛。 １５．前記熱可塑性フィルムがポリウレタンである請求項１４記載の外側布帛 。 １６．前記フィルムが厚さについて０．５から３．０ミルの範囲にある請求項 １５記載の外側布帛。