JP2001348784A - 繊維製品用液体仕上げ剤組成物 - Google Patents
繊維製品用液体仕上げ剤組成物Info
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Abstract
付与し、かつ繊維製品のハリ、コシを維持するととも
に、洗濯によるシワを低減させる効果を有し、且つ、高
温で保存しても色調の劣化が抑制された繊維製品用液体
仕上げ剤組成物の提供。 【解決手段】 下記(A)〜(D)を、(A)/(B)
=30/70(質量比)で有する繊維製品用液体仕上げ
剤組成物。 (A)一般式(I)で表される変性シリコーン; 【化1】 (分子全体に対するX基中のPOE鎖の質量割合が32
である。) (B)一般式(III)で表されるアミン化合物を、塩化メ
チルで4級化したもの; 【化2】 (式中、R6は、総炭素数20のアシルオキシエチル基
であり、R7は、総炭素数21のアシルアミノプロピル
基である) (C)C.I.Acid Green 25;及び (D)ヒドロキシエタンジホスホン酸/ジブチルヒドロ
キシトルエン=25/75(質量比)
Description
に使用する繊維製品用液体仕上げ剤組成物に関する。特
に本発明は、仕上がりに柔軟性や自然なハリが要求され
るシャツ類、パンツ類、ブラウス類などの各種の繊維品
に使用するのに好適な繊維製品用液体仕上げ剤組成物に
関する。
付与することを目的として、様々な4級アンモニウム塩
を主成分として含む繊維製品用仕上げ剤が用いられてい
る。4級アンモニウム塩としてはジ長鎖型の4級アンモ
ニウム塩が一般的に使用されている。しかしながらジ長
鎖型の4級アンモニウム塩を主成分とする繊維製品用仕
上げ剤は、良好な柔軟性付与効果が得られるものの、繊
維や衣類の種類によってはハリやコシを失い好ましくな
い場合がある。また、洗濯によるシワ低減効果も小さ
い。一方、繊維製品用仕上げ剤の各種特性を向上させる
ことを目的としてシリコーン系化合物を4級アンモニウ
ム塩と併用することが試みられている。例えば、特開平
1−162878号公報には、水分散性陽イオン性柔軟
剤と特定のシロキサンからなる非イオン性柔軟剤を含
む、水性基材織物用コンディショニング処方物が開示さ
れている。また、特開平2−191774号公報には4
級アンモニウム塩と特定のシリコーン誘導体を含有する
ことを特徴とする、濃縮型の衣料用柔軟仕上げ剤が開示
されている。しかしながら、繊維製品に好ましい柔軟性
を付与すると同時に、繊維製品のハリ、コシを維持し、
且つ洗濯によるシワを低減することが可能な繊維製品用
仕上げ剤は得られていないのが現状であった。
めに、一般に色素を配合し着色されている。しかしなが
ら、ポリエーテル変性シリコーンを柔軟仕上げ剤に配合
すると、その合成に用いられるPt系触媒等の重金属が
微量含まれるために、色素が酸化され、保存中に退色を
生じるなどの問題が発生している。一方、カチオン界面
活性剤中にエステル基、アミド基が含まれる場合には、
それらの加水分解を抑制するために、組成物のpHを酸
性に維持する必要がある。また、アミン化合物の繊維へ
の吸着量を向上させるためには組成物のpHは酸性にす
ることが好ましい。しかし、組成物のpHが酸性である
と、仕上げ処理中に繊維に色素が沈着したり、保存中、
特に高温で保存中に色調が劣化することがある。このた
め、pHが酸性下でも安定な色素を用いる必要がある。
特開平6−123081号公報、特開平6−12308
2号公報には酸性条件下での色調安定性向上のため、ス
ルホニル基とアミノ基を含む色素を用いているが、ポリ
エーテル変性シリコーン共存下においては、未だその色
調安定性は不充分であった。
の繊維製品に好ましい柔軟性を付与し、かつ繊維製品の
ハリ、コシを維持するとともに、洗濯によるシワを低減
させる効果を有し、且つ、高温で保存しても色調の劣化
が抑制された繊維製品用液体仕上げ剤組成物を提供する
ことを目的とする。
的を達成するために鋭意検討した結果、ポリエーテル変
性シリコーンとアミン化合物またはその中和物または4
級化物あるいはこれらの混合物を特定の比率で併用し、
さらに特定の構造を有する色素、キレート剤及び/また
は酸化防止剤を併用することにより、上記課題を達成す
ることができることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
種の、一般式(I)で示される変性シリコーン;
素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、
R1は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基
を表し、R2は水素原子または炭素数1〜4の飽和ある
いは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシアルキ
レン基を表し、L、M、Nはそれぞれ繰り返し単位数の
平均値を示し、Lは0〜5の数を表し、Mは1〜100
の数を表し、Nは10〜1000の数を表す。ただし、
ポリオキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の
部分の質量割合は、分子全体の質量を基準として10%
以上50%未満である);(B)分子内に少なくとも1
個の炭素数6〜26の飽和あるいは不飽和の炭化水素基
を有するアミン化合物またはその中和物または4級化物
あるいはこれらの混合物;及び (C)下記(C−1)〜(C−3)群から選ばれる1群
以上の色素;及び (C−1)群:スルホン酸基を有し、且つトリフェニル
メタン構造、インジゴ構造、ジフェニル構造、又はアン
トラキノン構造を有する青色、紫色又は緑色色素;また
はスルホン酸基を有し、且つフタロシアニン構造を有す
る青色色素; (C−2)群:スルホン酸基を有し、且つピアゾロンア
ゾ構造を有する黄色色素;スルホン酸基を有し、且つア
ゾ基を2つ以上有する黄色色素;またはスルホン酸基を
有し、且つトリアジン構造を有する黄色色素; (C−3)群:スルホン酸基を有し、且つアミド基及び
1つのアゾ基を有する赤色色素;またはスルホン酸基を
有し、且つ2つ以上のアゾ基を有する赤色色素; (D):金属キレート剤及び/または酸化防止剤を含有
し、(A)成分:(B)成分の質量比が5:95〜5
0:50であることを特徴とする、繊維製品用液体仕上
げ剤組成物を提供する。
般式(I)で表される、変性シリコーンである。
基は、互いに同一でも異なっていてもよく、いずれも炭
素数1〜4の飽和もしくは不飽和の炭化水素基である。
置換基Rとしては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基などの飽和炭化水素基が好ましく、中でもメチ
ル基が好ましい。R1で表される置換基は、炭素数1〜
4の飽和もしくは不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基で
ある。置換基R1としては、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基、ブチレン基などの飽和炭化水素基が好ま
しく、中でもプロピレン基が好ましい。R2で表される
置換基は、水素原子または炭素数1〜4の飽和もしくは
不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基である。置換基R2
が炭化水素基である場合には、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などの飽和炭化水素基が好ましい。
置換基R2が水素原子であるのが特に好ましい。
リオキシアルキレン基Xは、ポリオキシエチレン、ポリ
オキシプロピレン、ポリオキシブチレン基等であっても
よく、あるいはオキシエチレン単位、オキシプロピレン
単位、またはオキシブチレン単位などが、ブロック状あ
るいはランダムに配列してなる基であってもよい。ただ
し、ポリオキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン
鎖の部分の質量割合が、繊維製品に好ましい柔軟性を付
与し、かつ洗濯シワを低減するという観点から、分子全
体の質量を基準として10%以上であり、50%未満で
あることを要する。ポリオキシアルキレン基X中のポリ
オキシエチレン鎖の部分の質量割合は、好ましくは、分
子全体の質量を基準として15%〜45%であり、さら
に好ましくは20%〜35%である。また、ポリオキシ
アルキレン基Xの質量を基準とするポリオキシエチレン
鎖の部分の質量割合は、50%〜100%であるのが好
ましく、65〜100%であるのがより好ましい。L、
MおよびNは、いずれも各繰返し単位の数の平均値を表
し、Lは0〜5、好ましくは0〜1であり、Mは1〜1
00、好ましくは1〜50であり、Nは10〜100
0、好ましくは20〜500である。なお、一般式
(I)で表される変性シリコーンは、各繰返し単位がブ
ロック状に配列しているブロックコポリマーの構造を有
するものであってもよく、あるいは、各繰返し単位がラ
ンダムに配列しているランダムコポリマーの構造を有す
るものであってもよい。
れる単一の変性シリコーンを使用してもよく、複数の異
なる変性シリコーンを使用してもよい。一般式(I)で
表される変性シリコーンの製造方法は、特に限定される
ものではないが、一般に、Si−H基を有するシリコー
ンオイルと炭素−炭素二重結合を末端に有するポリエー
テルとの付加反応により、製造することができる。本発
明で用いる(A)成分の変性シリコーンの分子量は、
3,000〜200,000の範囲であるのが好ましく、
5,000〜100,000の範囲であるのがさらに好ま
しい。(A)成分の変性シリコーンは、十分な仕上げ効
果を得るという観点および仕上げ剤の粘度を適度なもの
とするという観点から、本発明の仕上げ剤組成物中に0.
5〜30質量%配合するのが好適であり、さらに好まし
くは1〜20質量%配合される。なお、本明細書におい
て、各成分の配合量は、水又は水性溶媒でバランスをと
った場合の値を意味する。
なくとも1個の炭素数6〜26の飽和もしくは不飽和の
炭化水素基を有するアミン化合物またはその中和物また
は4級化物あるいはこれらの混合物である。(B)成分
は、分子内に少なくとも1個、好ましくは1〜3個、最
も好ましくは2個の炭素数6〜26、好ましくは14〜
22の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を有する。該炭
化水素基は、鎖中にエステル基、逆エステル基、アミド
基、逆アミド基、エーテル基等を有していてもよい。な
お、これらの炭化水素基は、通常工業的に使用される牛
脂、豚脂、パーム油、大豆油、パーム核油、オリーブ油
などの天然油脂由来の脂肪酸やメタノール、エタノール
などとの脂肪酸アルキルエステル、また部分水添または
完全水添して得られるそれらの脂肪酸や脂肪酸アルキル
エステル、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸、オレイン
酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和
高級脂肪酸またはそれらのアルキルエステルあるいはそ
れらの混合物などを使用することにより導入することが
できる。(B)成分としては、例えば以下の一般式(I
I)〜(IV)で表すことができる。
まない炭素数8〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐
の炭化水素基であって、不飽和の炭化水素基である場合
にはそのシス/トランス比は40/60以上であるのが
好ましく、R4は、R3またはR5であり、R5は炭素数1
〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基あるいは
−(CH2−CH(Y)−O)n−H(式中、Yは水素又
はCH3であり、nは2〜10の数である)で表される
基であり、R6はエステル基、逆エステル基、アミド
基、逆アミド基またはエーテル基で分断された炭素数6
〜26の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の炭化水素基で
あって、不飽和の炭化水素基である場合にはそのシス/
トランス比は40/60以上であるのが好ましく、R7
およびR8は、R6またはR4である。
行う。酸としては、具体的には塩酸、硫酸、リン酸等の
無機酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、ア
クリル酸等の有機酸を挙げることができる。アミン化合
物の4級化物は、過アルキル化法により長鎖アルキル基
を有する3級アミンに更にアルキル基を結合することに
より得ることができる。過アルキル化剤としてはジメチ
ル硫酸又は塩化ベンジルを使用することができる。ま
た、これらの過アルキル化剤の代わりに、沃化メチル、
塩化メチル、塩化エチル、臭化ブチル等の低級ハロゲン
化アルキル、ジエチル硫酸、又はエピクロロヒドリン等
を使用してもよい。アミン化合物の4級化物はまた、低
級3級アミンに長鎖ハロゲン化アルキルを作用させるこ
とにより得てもよい。長鎖ハロゲン化アルキルは、鎖中
にエーテル結合を有するものであってもよい。長鎖ハロ
ゲン化アルキルの代わりに、脂肪酸のクロロメチルエス
テル、クロロエチルエステル、又はクロロプロピルエス
テル等のクロロアルキルエステル、あるいはクロロメチ
ル化酸アミド等を使用してもよい。上記のアミン化合物
またはその中和物あるいは4級化物を、単独で、又は2
種以上の混合物として使用することができる。混合物と
する場合、これらの割合は任意とすることができ、特に
限定されない。
物または4級化物は、十分な仕上げ効果を得るという観
点および仕上げ剤の粘度を適度なものとするという観点
から、本発明の仕上げ剤組成物中に3〜50質量%配合
するのが好適であり、さらに好ましくは5〜30質量%
配合される。本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物中の
(A)成分:(B)成分の質量比は、繊維製品に好まし
い柔軟性を付与すると同時に繊維製品のハリやコシを維
持し、洗濯によるシワを低減するという観点から、5:
95〜50:50の範囲内であり、10:90〜40:
60の範囲内であるのが好ましい。
(C−3)群からなり、その1群以上が用いられ、各群
の1種以上を用いることができる。本発明で用いる(C
−1)群は、スルホン酸基を有し、且つトリフェニルメ
タン構造、またはインジゴ構造、またはジフェニル構
造、アントラキノン構造を有する青色、紫色、緑色色
素、またはフタロシアニン構造を有する青色色素であ
る。このうち、トリフェニルメタン構造、フタロシアニ
ン構造、アントラキノン構造が好ましく、トリフェニル
メタン構造、フタロシアニン構造がより好ましい。トリ
フェニルメタン構造およびインジゴ構造、ジフェニル構
造、アントラキノン構造は以下の構造を表わす。
Acid Green 25、C.I.Acid Violet 43、C.I.Acid Blue
7、C.I.Acid Blue 1、C.I.Acid Green 16、C.I.Acid Gr
een 3、C.I.Acid Green 9、C.I.Acid Violet 15が好ま
しく、C.I.Acid Blue 9、C.I.Direct Blue86、C.I.Acid
Green 25、C.I.Acid Violet 15がより好ましい。
基を有し、且つピアゾロンアゾ構造を有する黄色色素、
またはスルホン酸基を有し、且つアゾ基を2つ以上有す
る黄色色素、またはスルホン酸基を有し、且つトリアジ
ン構造を有する黄色色素である。このうち、ピアゾロン
アゾ構造、トリアジン構造が好ましい。ピアゾロンアゾ
構造、トリアジン構造とは以下の構造を表わす。
39、C.I.Reactive Yellow 95、C.I.Reactive Yellow
2、C.I.Acid Yellow 23が好ましく、C.I.Acid Yellow 1
41、C.I.Reactive Yellow 39、C.I.Reactive Yellow 95
がより好ましい。
酸基とアミド基を有し、且つアゾ基を1つ有する赤色色
素、またはスルホン酸基を有し、且つアゾ基を2つ以上
有する赤色色素である。(C−3)成分の具体例を以下
に示す。 C.I.Acid Red 1 C.I.Acid Red 6 C.I.Acid Red 32 C.I.Acid Red 35 C.I.Acid Red 37 C.I.Acid Red 89 C.I.Acid Red 97 C.I.Acid Red 111 C.I.Acid Red 114 C.I.Acid Red 115 C.I.Acid Red 133 C.I.Acid Red 134 C.I.Acid Red 138 C.I.Acid Red 145 C.I.Acid Red 154 C.I.Acid Red 158 C.I.Direct Red 1 C.I.Direct Red 2 C.I.Direct Red 4 C.I.Direct Red 13 C.I.Direct Red 17 C.I.Direct Red 23 C.I.Direct Red 24 C.I.Direct Red 28 C.I.Direct Red 31 C.I.Direct Red 33 C.I.Direct Red 37 C.I.Direct Red 39 C.I.Direct Red 44 C.I.Direct Red 46 C.I.Direct Red 62 C.I.Direct Red 63 C.I.Direct Red 75 C.I.Direct Red 79 C.I.Direct Red 80 C.I.Direct Red 81 C.I.Direct Red 83 C.I.Direct Red 84 C.I.Direct Red 113 C.I.Direct Red 229 C.I.Mordant Red 21 このうち、C.I.Acid Red 138、C.I.Acid Red 1、C.I.Ac
id Red 6、C.I.Acid Red 35、C.I.Acid Red 37、C.I.Di
rect Red 23、C.I.Direct Red 24が好ましく、C.I.Acid
Red 138、C.I.Acid Red 1、C.I.Direct Red 23、C.I.D
irect Red 24がより好ましい。
m、好ましくは1〜50ppm配合することが好まし
い。この配合量がこの範囲内にあると、組成物に良好に
色合いを付与できることができ、しかも繊維や衣料に対
する染色の原因とならないので好ましい。本発明に用い
る(D)成分は、金属キレート剤及び/または酸化防止
剤である。金属キレート剤の具体例は、クエン酸、プロ
トカテキュ酸、エチレンジアミン4酢酸、ニトリロトリ
酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、グリシンなどで
ある。ヒドロキシエタンジホスホン酸、グリシンが特に
好ましい。これらの金属キレート剤を単独で又は2種以
上を混合して用いることができる。酸化防止剤の具体例
は、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシア
ニソール、ステアリル−β―(3,5−ジーt−ブチル
ー4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、クエン酸
イソプロピル、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、ジ
ラウリル3,3'−チオジプロピオネートである。特に
好ましくはジブチルヒドロキシトルエンである。これら
の酸化防止剤を単独で又は2種以上を混合して用いるこ
とができる。(D)成分の配合量は1〜1000ppm
であり、好ましくは5〜500ppmである。(D)成
分の配合量がこの範囲内にあると、その効果が有効に発
揮され、製造原価を低く抑えることができるので好まし
い。
合物の炭化水素中にエステル基、アミド基が含まれる場
合の加水分解を抑制し、(B)成分化合物の繊維への吸
着量を向上させるために、組成物のpHを1〜6の範囲
にするのが好ましく、pHを2〜5の範囲にするのがよ
り好ましい。本発明の仕上げ剤組成物には、本発明の効
果を妨げない範囲で、通常の家庭用仕上げ剤に使用され
ている添加剤などを使用することができる。そのような
添加剤として、具体的には、ノニオン界面活性剤、脂肪
酸、脂肪酸エステル、高級アルコール、食塩、塩化アン
モニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カ
リウム等の水溶性塩、エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、イソプロピレングリコール、ヘキシレングリコール
等の溶剤、尿素、殺菌剤、顔料、炭化水素、セルロース
誘導体、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、香料等が挙げられ
る。本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物は、(A)成
分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分並びに必要
に応じて任意成分を、水または水性溶媒中に溶解あるい
は分散させることにより調製することができる。この場
合、使用可能な溶媒としては、エタノール、イソプロピ
ルアルコール等の低級アルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、ヘキシレング
リコール等の多価アルコールなどが挙げられる。また、
本発明の繊維製品用仕上げ剤組成物は、実際に繊維製品
の仕上げを行う際の全使用水量に対し、(B)成分の濃
度が20ppm〜300ppmとなるような量で使用す
るのが望ましく、45ppm〜200ppmとなるよう
な量で使用するのがさらに望ましい。
とアミン化合物またはその中和物または4級化物を特定
の比率で併用することにより、繊維製品に好ましい柔軟
性を付与すると同時にハリやコシを維持し、洗濯による
シワを低減するという効果を得ることができ、更に高温
で保存した場合にも色調の変化が抑制された効果を得る
ことができる。
本発明はこれに限定されるものではない。 (a)成分 変性シリコーンとして、次の表1に示す構造を有する本
発明の変性シリコーンA−1〜A−5及び比較のための
変性シリコーンA−6を使用した。
下の表2に示す構造を有する本発明のアミン化合物の中
和物又は4級化物B−1〜B−14を使用した。
鎖炭化水素基は、炭素数18の飽和脂肪酸と炭素数18
の不飽和基を1個有する不飽和脂肪酸とを混合したもの
から合成され、最終的に、飽和炭化水素基/不飽和炭化
水素基の割合が、質量比で80/20であり、また、不
飽和炭化水素基の立体異性体のシス/トランス比は45
/55であった。また、上記のアシルオキシエチル基、
アシルアミノエチル基(B−3〜B−7、B−10、B
−11、B−13、B−14)は、炭素数18の飽和脂
肪酸と炭素数18の不飽和基を1個有する不飽和脂肪酸
とを混合したものを原料とし、最終的に、飽和アシル/
不飽和アシルの割合が、質量比で60/40であり、ま
た、不飽和アシルの立体異性体のシス/トランス比は4
5/55であった。また、上記のアシルオキシエチル
基、アシルアミノプロピル基(B−8、B−12)は、
炭素数18の飽和脂肪酸と炭素数16の飽和脂肪酸とを
混合したものを原料とし、最終的に、18/16の割合
が、質量比で70/30であった。 (C)成分 色素として、以下の表3に示すC−1−1〜C−3−2
を使用した。
表4に示すD−1〜D−3を使用した。 表4 D−1:ヒドロキシエタンジホスホン酸 D−2:ヒドロキシエタンジホスホン酸/ジブチルヒド
ロキシトルエン=10/90(質量比) D−3:ヒドロキシエタンジホスホン酸/ジブチルヒド
ロキシトルエン=25/75(質量比)
分に、任意成分としてイソトリデシルアルコールエチレ
ンオキシド付加物(平均40モル付加)を1質量%、塩
化カルシウム0.3質量%、エチレングリコール3質量
%、香料0.6質量%、ステアリン酸0.1質量%、オ
レイン酸メチル0.1質量%、ブルシン変性エタノール
3質量%、ポリエチレングリコール(平均分子量150
0)0.2質量%、ケーソンCG(ローム&ハース
(株)製)0.01質量%、及びpH調整剤(塩酸、水
酸化ナトリウム)をバランス量の精製水に乳化分散させ
て仕上げ剤組成物を調製した。配合した香料の組成は表
7に示す。
パートップ」(ライオン(株)社製)により電気洗濯機
を用いて洗浄した。ついですすぎ3回目に表5に示す仕
上げ剤組成物を水量30Lに対して20g加えて衣料の
仕上げ処理を行った。その後、衣料をハンガーに掛け、
20℃、40%RHの条件で自然乾燥し、以下の評価を
行った。 (2)表5中の比較例1の組成物を使用して仕上げ処理
したダンガリーシャツを対照として、専門パネラー5人
での官能による一対比較を行ない、以下の表8に示す基
準で評価を行った。
瓶に入れ、50℃で1ヵ月放置し、5℃保管品と色調を
比較し、熱に対する安定性を以下の基準で評価した。 ○:変色、退色がほとんど認められない。 △:変色、退色がやや認められる。 ×:変色、退色がはっきりと認められる。 結果を表9に示す。
600mLを、図1に示す多層フィルム構造の自立性収
納袋に収納して50℃で1ヶ月間保存し、5℃保存品と色調
の劣化度合いを調べたが、色調はほとんど劣化していな
かった。なお、図1において、L=130mm、H=2
60mm、W=65mmであり、外層が厚さ20μmの
延伸ナイロン、内層が厚さ160μmの線状低密度ポリ
エチレンであり、外層には組成物と同系色のインキの顔
料をグラビア印刷したものを用いた。ここで、図1の自
立性収納袋1は、プラスチックフィルムをヒートシール
して形成されたシール部2に、収納袋本体3と切除部4
とを分画する切断誘導線5を有すると共に収納袋本体の
液剤収容部6から前記切断誘導線5を越える位置まで延
びる管状の閉路7を有している。この閉路7は、切断誘
導線5に沿って切除部4を切断したとき切断誘導線5の
位置を注出口9とする液剤の注出路8を形成する。注出
路8は、外側に膨出した筒状になっており、移液が容易
に行えるようになっている。また、注出路近傍には、リ
ブ11が存在し、移液時に詰め替え用容器が折れ曲がって
注出路が閉塞するのを防ぐ役割を果たしている。また、
注出路8の少なくとも注出口9近傍が、その上下に形成
されているシール部2a、2aを伴って収納袋本体3か
ら突出するように形成されている。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)少なくとも1種の、一般式(I)
で示される変性シリコーン; 【化1】 (式中、Rは同一でも異なっていてもよく、いずれも炭
素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基を表し、
R1は炭素数1〜4の飽和あるいは不飽和の炭化水素基
を表し、R2は水素原子または炭素数1〜4の飽和ある
いは不飽和の炭化水素基を表し、Xはポリオキシアルキ
レン基を表し、L、M、Nはそれぞれ繰り返し単位数の
平均値を示し、Lは0〜5の数を表し、Mは1〜100
の数を表し、Nは10〜1000の数を表す。ただし、
ポリオキシアルキレン基X中のポリオキシエチレン鎖の
部分の質量割合は、分子全体の質量を基準として10%
以上50%未満である); (B)分子内に少なくとも1個の炭素数6〜26の飽和
あるいは不飽和の炭化水素基を有するアミン化合物また
はその中和物または4級化物あるいはこれらの混合物;
及び (C)下記(C−1)〜(C−3)群から選ばれる1群
以上の色素;及び (C−1)群:スルホン酸基を有し、且つトリフェニル
メタン構造、インジゴ構造、ジフェニル構造、又はアン
トラキノン構造を有する青色、紫色又は緑色色素;また
はスルホン酸基を有し、且つフタロシアニン構造を有す
る青色色素; (C−2)群:スルホン酸基を有し、且つピアゾロンア
ゾ構造を有する黄色色素;スルホン酸基を有し、且つア
ゾ基を2つ以上有する黄色色素;またはスルホン酸基を
有し、且つトリアジン構造を有する黄色色素; (C−3)群:スルホン酸基を有し、且つアミド基及び
1つのアゾ基を有する赤色色素;またはスルホン酸基を
有し、且つ2つ以上のアゾ基を有する赤色色素; (D):金属キレート剤及び/または酸化防止剤を含有
し、 (A)成分:(B)成分の質量比が5:95〜50:5
0であることを特徴とする、繊維製品用液体仕上げ剤組
成物。
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