JP2001343953A - 電気光学装置の駆動方法、画像処理回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動方法、画像処理回路、電気光学装置および電子機器

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JP2001343953A
JP2001343953A JP2000263566A JP2000263566A JP2001343953A JP 2001343953 A JP2001343953 A JP 2001343953A JP 2000263566 A JP2000263566 A JP 2000263566A JP 2000263566 A JP2000263566 A JP 2000263566A JP 2001343953 A JP2001343953 A JP 2001343953A
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data line
signal
image signal
circuit
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JP2000263566A
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Toru Aoki
青木  透
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数本のデータ線をまとめたブロック毎に順
次選択して表示を行う場合に、各ブロックの境目におい
て発生する輝度ムラを目立たなくする。 【解決手段】 第1サンプルホールド回路310は、入
力画像信号VIDをサンプルホールドすることによって、
ノイズを発生するデータ線に対応する画像信号VIDa1を
出力する。補正回路311は画像信号VIDa1とプリチャ
ージ電圧Vpreに基づいて補正信号VID1'を生成する。加
算回路312はノイズの影響を受けるデータ線に対応す
る画像信号VID6と補正信号VID1'とを加算して補正され
た画像信号VID'を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液晶表示
装置などの電気光学装置に用いて好適な電気光学装置、
その駆動方法、その画像処理回路、および、その電気光
学装置を表示部に用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気光学装置、例えば、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置について、図15および
図16を参照して説明する。
【0003】まず、図16に示されるように、従来の液
晶表示装置は、液晶表示パネル100と、タイミング回
路200と、画像信号処理回路300とから構成され
る。このうち、タイミング回路200は、各部で使用さ
れるタイミング信号(必要に応じて後述する)を出力す
るものである。また、画像信号処理回路300内部にお
ける相展開回路301は、一系統の画像信号VIDを入力
すると、これをN相(図においてはN=6)の画像信号
に展開して出力するものである。ここで、画像信号をN
相に展開する理由は、後述するサンプリング回路におい
て、TFTに供給される画像信号の印加時間を長くし
て、TFTパネルのデータ信号のサンプリング時間およ
び充放電時間を十分に確保するためである。
【0004】一方、増幅・反転回路302は、画像信号
を以下の条件で極性反転させて適宜、増幅してから、相
展開された画像信号VID1〜VID6として液晶表示パネル1
00に供給するものである。ここで極性反転とは、画像
信号の振幅中心電位を基準電位として、その電圧レベル
を交互に反転させることをいう。また、反転するか否か
については、データ信号の印加方式が走査線単位の極
性反転であるか、データ信号線単位の極性反転である
か、画素単位の極性反転であるかに応じて定められ、
その反転周期は、1水平走査期間またはドットクロック
周期に設定される。ただし、この従来例においては説明
の便宜上、走査線単位の極性反転である場合を例にと
って説明する。
【0005】また、タイミング回路200により生成さ
れるプリチャージ信号NRSは、極性反転した信号であ
って液晶表示パネル100に供給される。
【0006】次に、液晶表示パネル100について説明
する。この液晶表示パネル100は、素子基板と対向基
板とが間隙をもって対向し、この間隙に液晶が封入され
た構成となっている。ここで、素子基板と対向基板と
は、石英基板や、ハードガラス等からなる。
【0007】このうち、素子基板にあっては、図16に
おいてX方向に沿って平行に複数本の走査線112が配
列して形成され、また、これと直交するY方向に沿って
平行に複数本のデータ線114が形成されている。ここ
で、各データ線114は6本を単位としてブロック化さ
れており、これらをブロックB1〜Bmとする。以降説
明の便宜上、一般的なデータ線を指摘する場合には、そ
の符号を114として示すが、特定のデータ線を指摘す
る場合には、その符号を114a〜114fとして示す
こととする。
【0008】そして、これらの走査線112とデータ線
114との各交点においては、スイッチング素子とし
て、例えば、各薄膜トランジスタ(Thin Film Transist
or:以下、「TFT」と称する)116のゲート電極が
走査線112に接続される一方、TFT116のソース
電極がデータ線114に接続されるとともに、TFT1
16のドレイン電極が画素電極118に接続されてい
る。そして、各画素は、画素電極118と、対向基板に
形成された共通電極と、これら両電極間に挟持された液
晶とによって構成されて、走査線112とデータ線11
4との各交点において、マトリクス状に配列することと
なる。なお、このほかに保持容量(図示省略)が各画素
電極118に接続された状態で形成されている。
【0009】さて、走査線駆動回路120は、素子基板
上に形成され、タイミング回路200からのクロック信
号CLYや、その反転クロック信号CLYINV、転送開
始パルスDY等に基づいて、パルス的な走査信号を各走
査線112に対して順次出力するものである。詳細に
は、走査線駆動回路120は、垂直走査期間の最初に供
給される転送開始パルスDYを、クロック信号CLYお
よびその反転クロック信号CLYINVにしたがって順次
シフトして走査線信号として出力し、これにより各走査
線112を順次選択するものである。
【0010】一方、サンプリング回路130は、サンプ
リング用のスイッチ131を各データ線114の一端に
おいて、各データ線114毎に備えるものである。この
スイッチ131は、同じく素子基板上に形成されたnチ
ャンネル型のTFTからなり、このスイッチ131のソ
ース電極には、画像信号VID1〜VID6が入力されている。
そして、ブロックB1のデータ線114a〜114fに
接続された6個のスイッチ131のゲート電極は、サン
プリング信号S1が供給される信号線に接続され、ブロ
ックB2のデータ線114a〜114fに接続された6
個のスイッチ131のゲート電極は、サンプリング信号
S2が供給される信号線に接続され、以下同様に、ブロ
ックBmのデータ線114a〜114fに接続された6
個のスイッチ131のゲート電極は、サンプリング信号
Smが供給される信号線に接続されている。ここで、サ
ンプリング信号S1〜Smは、それぞれ水平有効表示期
間内に画像信号VID1〜VID6をブロック毎にサンプリング
するための信号である。
【0011】また、シフトレジスタ回路140は、同じ
く素子基板上に形成され、タイミング回路200からの
クロック信号CLXや、その反転クロック信号CLXIN
V、転送開始パルスDX等に基づいて、サンプリング信
号S1〜Smを順次出力するものである。詳細には、シ
フトレジスタ回路140は、水平走査期間の最初に供給
される転送開始パルスDXを、クロック信号CLXおよ
びその反転クロック信号CLXINVにしたがって順次シ
フトするとともに、これらシフトした信号のパルス幅を
隣接する信号同士で重ならないように狭めて、サンプリ
ング信号S1〜Smとして順次出力するものである。
【0012】このような構成において、サンプリング信
号S1が出力されると、ブロックB1に属する6本のデ
ータ線114a〜114fには、それぞれ画像信号VID1
〜VID6がサンプリングされて、これらの画像信号VID1〜
VID6が現時点の選択走査線における6個の画素に、当該
TFT116によってそれぞれ書き込まれることとな
る。
【0013】この後、サンプリング信号S2が出力され
ると、今度は、ブロックB2に属する6本のデータ線1
14a〜114fには、それぞれ画像信号VID1〜VID6が
サンプリングされ、これらの画像信号VID1〜VID6がその
時点の選択走査線における6個の画素に、当該TFT1
16によってそれぞれ書き込まれることとなる。
【0014】以下同様にして、サンプリング信号S3、
S4、……、Smが順次出力されると、ブロックB3、
B4、……、Bmに属する6本のデータ線114a〜1
14fには、それぞれ画像信号VID1〜VID6がサンプリン
グされ、これらの画像信号VID1〜VID6がその時点の選択
走査線における6個の画素にそれぞれ書き込まれること
となる。そして、この後、次の走査線が選択されて、ブ
ロックB1〜Bmにおいて同様な書き込みが繰り返し実
行されることとなる。
【0015】この駆動方式では、サンプリング回路13
0におけるスイッチ131を駆動制御するシフトレジス
タ回路140の段数が、各データ線を点順次で駆動する
方式と比較して1/6に低減される。さらに、シフトレ
ジスタ回路140に供給すべきクロック信号CLXおよ
びその反転クロック信号CLXINVの周波数も1/6で
済むので、段数の低減化と併せて低消費電力化も図られ
ることとなる。
【0016】ところで、各データ線114には寄生容量
が付随している。この容量は、各データ線114が液晶
を介して対向電極と対向しているために生じる。画素の
液晶への電圧の印加は、各データ線114にデータ信号
を印加し、TFT116をオンさせてデータ線114の
電圧を画素に書き込むことにより行われる。しかしなが
ら、上述したように各データ線114には寄生容量が付
随しているので、データ信号を各データ線114に印加
しても各データ線114の電圧は直ちにデータ信号の電
圧と一致するのではなく、その電圧は、寄生容量と配線
抵抗等で定まる時定数に従って変化し、データ信号の印
加開始から所定時間が経過した後、データ信号の電圧と
一致する。また、この例では、走査線単位の極性反転を
行うので、水平走査周期で各データ線114の電圧を対
向電極の電位を中心して反転させる必要がある。したが
って、ある水平走査期間において、データ信号を印加す
る前のデータ線114の電圧極性は、印加すべきデータ
信号の電圧極性と反転したものとなっている。このた
め、各データ線114の電圧がデータ信号の電圧と一致
するまでの時間は、長くなってしまう。
【0017】これを解消するために、プリチャージ回路
160を設けている。このプリチャージ回路160は、
スイッチ165を各データ線114の他端において各デ
ータ線114毎に備えるものである。このスイッチ16
5は同じく素子基板上に形成されたTFTからなり、そ
のドレイン電極(またはソース電極)がデータ線114
に接続され、そのソース電極(またはドレイン電極)が
プリチャージ信号NRSに接続されている。また、各ス
イッチ165のゲート電極は、プリチャージ駆動信号N
RGが供給される信号線に接続されている。このプリチ
ャージ駆動信号NRGは、サンプリング信号S1〜Sm
よりも先行するタイミングにおいて、すなわち、ある走
査線の選択が終了してから次の走査線が選択されて画像
信号がデータ線に印加されるまでの水平帰線期間におい
て、「H」レベルとなるパルス的な信号である。このた
め、各データ線114は、各スイッチ165を介してプ
リチャージ信号NRSの電位にプリチャージされた後、
各スイッチ131のサンプリングによって画像信号VID1
〜VID6の電位に遷移する。したがって、画像信号VID1〜
VID6自体によるデータ線114の充放電量は小さくなる
ので、書き込みに要する時間が短縮化されることとな
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数同
時駆動方式や、複数同時駆動方式とプリチャージとを併
用すると、各ブロックB1〜Bmの境目において輝度ム
ラが、特に、中間調レベルで規則的パターンを表示させ
た場合に発生する、という問題が生じた。そこで、この
輝度ムラの発生原理について、ブロックB1およびB2
に着目し、規則パターンの一例として簡単な一様なパタ
ーンを表示させる場合を例にとって説明する。この場
合、ブロックB1に属するデータ線のうちブロックB2
に隣接するデータ線114fに供給されるべき画像信号
VID6と、ブロックB2に属するデータ線のうちブロック
B1に隣接するデータ線114aに供給されるべき画像
信号VID1とは、それぞれ図16に示されるように同電圧
となる。なお、一般に、画像信号VID1〜VID6は、水平帰
線期間において黒色に相当する電圧に振られる。
【0019】また、図17に示す波形例は、プリチャー
ジ信号NRSの電位が、データ線114に印加される画
像信号VID1〜VID6(図16では、VID1、VID6だけを示し
ている)の極性と同一極性に設定され、かつ、走査線毎
に極性反転する場合を示している。以下の説明では、画
像信号VIDをデータ線114に印加したときの中心電位
とプリーチャージ信号NRSをデータ線114に印加し
たときの電位との差の絶対値をプリチャージ電圧Vpre
と称することにする。
【0020】図17に示す波形例にあっては、プリチャ
ージ電圧Vpreは、電圧変化が大きいところまで一端プ
リチャージするため、ノーマリホワイトモードであれば
黒色に相当する電位(逆に、ノーマリブラックモードで
あれば白色に相当する電位)に設定されている。
【0021】さて、図17において、正極側のタイミン
グt11に至ると、プリチャージ駆動信号NRGが
「H」レベルとなる。このため、すべてのスイッチ16
5がオンとなるため、すべてのデータ線114はスイッ
チ165を介してプリチャージ電圧Vpreにプリチャー
ジされる。その後、プリチャージ駆動信号NRGが
「L」レベルとなるが、すべてのデータ線は、その寄生
容量によりプリチャージ電圧Vpreを維持する。
【0022】次に、タイミングt12に至ると、サンプ
リング信号S1が「H」レベルに立ち上がる。このた
め、ブロックB1のデータ線114fにあっては、スイ
ッチ131によって画像信号VID6がサンプリングされる
ため、データ線114fの電圧は、それまで維持してい
たプリチャージ信号NRSの電圧Vpreからサンプリン
グされた画像信号VID6に相当する電圧となり、これが現
時点において選択されている走査線のTFT116によ
って当該画素に書き込まれる。この後、サンプリング信
号S1が「L」レベルに立ち下がる。
【0023】さらに、タイミングt13に至ると、サン
プリング信号S2が「H」レベルに立ち上がるため、ブ
ロックB2のデータ線114aにあっては、スイッチ1
31によって画像信号VID1がサンプリングされる。この
ため、ブロックB2のデータ線114aの電圧は、それ
まで維持していたプリチャージ電圧Vpreから、サンプ
リングされた画像信号VID1の電圧まで遷移する。これが
現時点において選択されている走査線のTFT116に
よって当該画素に書き込まれる。
【0024】これに対し、ブロックB1に属するデータ
線のうち、ブロックB2に隣接するデータ線114fに
ついては、液晶層を介してブロックB2のデータ線11
4aと容量的に結合しているため、ブロックB2のデー
タ線114aの電圧がプリチャージ電圧Vpreから画像
信号VID1の電圧まで遷移すると、すでに書き込みが終了
しているにもかからわず、電圧変化の影響を受けて電圧
が変動することになる。
【0025】したがって、ブロックB1のデータ線11
4fに接続された画素のうち、現時点において選択され
た走査線にかかる画素は、本来の書込電圧に相当する
濃度から、容量結合による変動分だけ変位した電圧に
相当する濃度に変化することになる。このことは、負極
側のタイミングt21、t22、t23についても、さ
らに、現時点の選択走査線において他のブロックB2〜
Bm−1についても、また、他の走査線を選択した場合
でも同様である。
【0026】これに対して、各ブロックにおける他のデ
ータ線114a〜114eについては、隣接するブロッ
クのデータ線114aの電圧遷移による影響を受けない
(にくい)ので、これらのデータ線に接続された画素の
うち、現時点において選択された走査線にかかる画素は
本来の書込電圧に相当する濃度を維持することになる。
【0027】よって、すべての画素に対して同一濃度の
表示をしようとしても、あるブロックのデータ線114
fに接続された画素の濃度と、それ以外のデータ線11
4a〜114eに接続された画素の濃度とに差が生じる
ので、結局、各ブロックB1〜Bmの境目において輝度
ムラが発生することとなる。
【0028】このような輝度ムラは、プリチャージ信号
NRSを正負極毎に絶対値で異なるレベルとなるように
設定すれば、例えば、正極側で白色に相当する電圧に、
負極側で黒色に相当する電圧にそれぞれ設定すれば、正
極側における画像信号のサンプリングでは黒側に、正極
側における画像信号のサンプリングでは白側に、それぞ
れ書き込まれるので、両者の打ち消しによって、ある程
度、解消することは可能である。しかし、この方法で
も、ビデオ信号のレベルによって輝度ムラを完全に目立
たなくする程度にまで解消することができないし、プリ
チャージ信号NRSを印加してから本来のデータが書き
込まれる間の短期間ではあるが、直流成分が印加される
ことになるので、液晶劣化を引き起こす原因にもなる。
【0029】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、各ブロックの境目において発生する輝度ム
ラを目立たなくして、高い品質の表示が可能な電気光学
装置の駆動方法、画像処理回路、電気光学装置および電
子機器を提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、複数の走査線と、複数のデータ線
と、前記各走査線と前記各データ線との交差に対応して
設けられたトランジスタとトランジスタと、前記トラン
ジスタに接続された画素電極とを有する電気光学装置の
駆動方法であって、前記走査線を順次選択し、前記走査
線が選択された期間において、前記データ線を複数本毎
にまとめたブロック毎に各データ線に対応する画像信号
を同時に供給し、これを各ブロックについて順次実行
し、選択中のブロックに属するデータ線のうち次に選択
されるブロックに隣接する第1のデータ線に対応する画
像信号を、次に選択されるブロックに属し前記第1のデ
ータ線に隣接する第2のデータ線の電圧変化を予測した
結果に基づいて、前記第1のデータ線に対応する画像信
号を予め補正して前記第1のデータ線に供給することを
特徴とする。
【0031】一般に、複数のデータ線は画素を介して互
いに容量的に結合しているが、同一ブロック内に属する
データ線同士においては、同タイミングでサンプリング
が実行されるので、あるデータ線の電圧変化が他のデー
タ線の電圧に影響を及ぼすことはない。しかし、異なる
ブロックに属するデータ線、特に、ブロックの一端に位
置するデータ線の電圧は、隣接ブロックの他端部に位置
するデータ線の電圧がサンプリングされた画像信号の電
圧まで遷移すると、その電圧変化によって本来の書込電
圧から変動する。これがブロック境目における輝度ムラ
の原因となる。
【0032】これに対して本発明の駆動方法によれば、
次のブロックに属する第2のデータ線の電圧変化を予測
し、その予測結果に基づいて、第1のデータ線に対応す
る画像信号を予め補正して前記第1のデータ線に供給す
るので、第2のデータ線の電圧変化によって発生するノ
イズが、結合容量を介して第1のデータ線に混入したと
しても、ノイズ成分が画像信号の補正によって相殺され
ことになる。したがって、ブロックの境界において発生
する輝度ムラを大幅に低減することができる。
【0033】この場合、第2のデータ線の電圧変化は、
そこに印加される画像信号の電圧によって左右されるの
で、第2のデータ線の電圧変化を、第2のデータ線に対
応する画像信号に基づいて予測することが望ましい。
【0034】また、この駆動方法において、電気光学装
置は、前記画像信号を順次サンプリングして各データ線
に供給するサンプリングトランジスタを備え、前記第2
のデータ線の電圧変化を、前記第2のデータ線に対応す
る画像信号およびサンプリングトランジスタの降下電圧
に基づいて予測することが望ましい。サンプリングトラ
ンジスタがTFTのような電界効果トランジスタで形成
される場合、ソース電極電圧に応じてその降下電圧は変
化する。この発明よれば、そのような降下電圧を考慮し
て第2データ線の電圧変化を予測することができるの
で、ブロックの境界において発生する輝度ムラをより一
層低減することができる。
【0035】また、本発明に係る電気光学装置の駆動方
法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記各走査
線と前記各データ線との交差に対応して設けられたトラ
ンジスタと画素電極とを有する電気光学装置を前提と
し、前記走査線を順次選択し、前記走査線が選択された
期間において、前記データ線を複数本毎にまとめたブロ
ックにプリチャージ電圧を印加した後、選択中のブロッ
クに属するデータ線のうち次に選択されるブロックに隣
接する第1のデータ線に対応する画像信号を、次に選択
されるブロックに属し前記第1のデータ線に隣接する第
2のデータ線の電圧変化を予測した結果に基づいて、予
め補正して前記第1のデータ線に供給することを特徴と
する。この場合、前記第2のデータ線の電圧変化を、前
記第2のデータ線に対応する画像信号と前記プリチャー
ジ電圧に基づいて予測することが望ましい。
【0036】この発明によれば、データ線に画像信号を
書き込む前にプリチャージを行うことができるので、プ
リチャージ電圧を適切に設定することによって、画像信
号の書き込みに要する時間を低減することができる。ま
た、第2のデータ線の電圧変化は、プリチャージ電圧か
ら画像信号の電圧へと変化することにより生じるので、
第2のデータ線に対応する画像信号とプリチャージ電圧
に基づいて第2のデータ線の電圧変化を正確に予測する
ことができる。
【0037】さらに、電気光学装置が、前記画像信号を
順次サンプリングして各データ線に供給するサンプリン
グトランジスタを備えるものであれば、前記第2のデー
タ線の電圧変化を、前記第2のデータ線に対応する画像
信号、サンプリングトランジスタの降下電圧および前記
プリチャージ電圧に基づいて予測することが望ましい。
この発明によれば、降下電圧を考慮して第2データ線の
電圧変化を予測することができるので、ブロックの境界
において発生する輝度ムラをより一層低減することがで
きる。
【0038】また、本発明に係る画像処理回路は、複数
の走査線と、複数のデータ線と、前記各走査線と前記各
データ線との交差に対応して設けられたトランジスタと
画素電極とを有し、各走査線を順次選択し、前記走査線
が選択された期間において、前記データ線にプリチャー
ジ電圧を印加した後、前記データ線を複数本毎にまとめ
たブロック毎に並列化画像信号を印加する電気光学装置
に用いられることを前提とし、前記ブロックを構成する
データ線の本数に応じて、入力画像信号を時間軸伸長す
るとともに並列化して、複数の並列化画像信号を生成す
る並列化手段と、あるブロックに属するデータ線のうち
次に選択されるブロックに隣接する第1のデータ線に対
応する並列化画像信号を、次に選択されるブロックに属
し前記第1のデータ線に隣接する第2のデータ線の電圧
変化を予測した結果に基づいて、補正を施す補正手段
と、補正された並列化画像信号と他の並列化画像信号と
をまとめて出力する出力手段とを具備することを特徴と
する。
【0039】この発明によれば、入力画像信号を時間軸
伸長するとともに並列化して複数の並列化画像信号を得
て、複数の並列化画像信号のうちあるブロックに属する
データ線のうち次に選択されるブロックに隣接する第1
のデータ線に対応する並列化画像信号を特定することに
なる。そして、次のブロックに属する第2のデータ線の
電圧変化を予測し、その予測結果に基づいて、第1のデ
ータ線に対応する画像信号を予め補正して前記第1のデ
ータ線に供給するので、第2のデータ線の電圧変化によ
って発生するノイズが、結合容量を介して第1のデータ
線に混入したとしても、ノイズ成分が画像信号の補正に
よって相殺されことになる。したがって、ブロックの境
界において発生する輝度ムラを大幅に低減することがで
きる。
【0040】また、この発明において、電気光学装置
が、前記走査線が選択された期間において、前記データ
線に予め定められたプリチャージ電圧を印加した後、前
記データ線を複数本毎にまとめたブロック毎に並列化画
像信号を印加するのであれば、前記補正手段は、前記第
2のデータ線に対応する並列化画像信号と前記プリチャ
ージ電圧とに基づいて、前記第2のデータ線の電圧変化
を予測することをが望ましい。これにより、電圧変化を
正確予測できるので、精度のよい補正が可能となり、ブ
ロックの境界において発生する輝度ムラをより一層低減
することができる。
【0041】また、この発明において、電気光学装置
が、一方の基板に前記走査線、前記データ線、前記トラ
ンジスタおよび画素電極を形成し、これと対向する他方
の基板に対向電極とを備え、前記走査線が選択された期
間において、前記データ線に予め定められたプリチャー
ジ電圧を印加した後、前記データ線を複数本毎にまとめ
たブロック毎にサンプリングトランジスタを介して並列
化画像信号を印加するものであるならば、前記出力手段
は、補正された並列化画像信号と他の並列化画像信号と
をまとめるとともに、一定周期の極性反転信号に従って
それらの極性を前記対向電極の電位を基準として反転し
て出力し、 前記補正手段は、前記第2のデータ線に対
応する並列化画像信号、前記プリチャージ電圧、および
前記サンプリングトランジスタの降下電圧に基づいて、
前記第2のデータ線の電圧変化を予測することが望まし
い。
【0042】電気光学物質として液晶を用いる場合に
は、その劣化を防止するために交流電圧を液晶に印加す
る必要がある。このような場合、出力手段は極性反転信
号に従って並列化画像信号の極性を前記対向電極の電位
を基準として反転して出力することになる。このため、
画像信号の示す階調値が同じであっても、その極性に応
じて降下電圧が異なることになる。本発明においては、
並列化画像信号、プリチャージ電圧、および降下電圧に
基づいて、第2のデータ線の電圧変化を正確に予測する
ので、ブロックの境界において発生する輝度ムラをより
一層低減することができる。
【0043】また、電気光学装置が、前記走査線が選択
された期間において、前記データ線に予め定められたプ
リチャージ電圧を印加した後、前記データ線を複数本毎
にまとめたブロック毎に並列化画像信号を印加するもの
であり、かつ、入力画像信号がアナログ信号であるのな
らば、前記補正手段は、前記入力画像信号をブロック周
期でサンプルホールドして前記第2のデータ線に対応す
る並列化画像信号を出力するサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路から出力される並列化画像信
号と、前記プリチャージ電圧とに基づいて補正信号を生
成する補正信号生成回路と、前記並列化手段から出力さ
れ補正の対象となる並列化画像信号と、前記補正信号を
合成して補正した並列化画像信号を出力する合成回路と
を備えることが望ましい。
【0044】この場合、サンプルホールド回路によって
第2のデータ線に対応する並列化画像信号、すなわちノ
イズを発生するデータ線に供給される信号が特定される
と、補正信号生成回路は当該並列化画像信号とプリチャ
ージ電圧とに基づいて補正信号を生成する。第1のデー
タ線に混入するノイズは第2のデータ線の電圧変化によ
って生じ、この電圧変化はプリチャージ電圧から並列化
画像信号電圧への変動によるものであるので、補正信号
は第2のデータ線の電圧変化を正確に予測した結果を反
映している。したがって、第2のデータ線の電圧変化に
よって発生するノイズが、結合容量を介して第1のデー
タ線に混入したとしても、ノイズ成分が並列化画像信号
の補正によって相殺されことになる。この結果、ブロッ
クの境界において発生する輝度ムラを大幅に低減するこ
とができる。
【0045】また、本発明において、前記入力画像信号
がアナログ信号であるならば、前記補正手段は、前記入
力画像信号をブロック周期でサンプルホールドして前記
第2のデータ線に対応する並列化画像信号を出力するサ
ンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路から
出力される並列化画像信号と、前記極性反転信号に基づ
いて前記降下電圧を算出する第1算出回路と、前記降下
電圧算出回路によって算出された降下電圧と前記前記サ
ンプルホールド回路から出力される並列化画像信号とに
基づいて、前記第2のデータ線に供給する書込電圧を算
出する第2算出回路と、前記書込電圧と前記プリチャー
ジ電圧とに基づいて補正信号を生成する補正信号生成回
路と、前記並列化手段から出力される補正の対象となる
並列化画像信号と、前記補正信号とを合成して補正した
並列化画像信号を出力する合成回路とを備えることが望
ましい。
【0046】この発明によれば、サンプリングトランジ
スタの降下電圧を考慮して補正信号を生成することがで
きるので、ブロックの境界において発生する輝度ムラを
より一層低減することができる。
【0047】また、本発明に係る画像処理回路は、複数
の走査線と、複数のデータ線と、前記各走査線と前記各
データ線との交差に対応して設けられたトランジスタと
画素電極とを有し、各走査線を順次選択し、前記走査線
が選択された期間において、前記データ線を複数本毎に
まとめたブロック毎に並列化画像信号を印加する電気光
学装置に用いることを前提とし、入力画像信号の中か
ら、あるブロックに属するデータ線のうち次に選択され
るブロックに隣接する第1のデータ線に対応する画像信
号を特定し、次に選択されるブロックに属し前記第1の
データ線に隣接する第2のデータ線の電圧変化を予測し
た結果に基づいて、当該画像信号に補正を施す補正手段
と、前記ブロックを構成するデータ線の本数に応じて、
前記補正手段の出力信号を時間軸伸長するとともに並列
化して、複数の並列化画像信号を生成する並列化手段と
を具備することを特徴とする。
【0048】この発明によれば、入力画像信号の中か
ら、あるブロックに属するデータ線のうち次に選択され
るブロックに隣接する第1のデータ線に対応する画像信
号が特定される。そして、次のブロックに属する第2の
データ線の電圧変化を予測し、その予測結果に基づい
て、第1のデータ線に対応する画像信号を予め補正して
前記第1のデータ線に供給するので、第2のデータ線の
電圧変化によって発生するノイズが、結合容量を介して
第1のデータ線に混入したとしても、ノイズ成分が画像
信号の補正によって相殺されことになる。したがって、
ブロックの境界において発生する輝度ムラを大幅に低減
することができる。
【0049】また、この発明において、入力画像信号が
デジタル信号であるならば、前記補正手段は、前記入力
画像信号をブロック周期毎に特定の1サンプル期間選択
する選択回路と、信号値と補正値とを対応付けて予め記
憶しており、前記選択回路の出力信号が供給されると、
当該出力信号の値に応じた補正信号を出力する記憶回路
と、前記入力画像信号と前記補正信号とを合成する合成
回路とを具備することが望ましい。
【0050】この場合、電気光学装置が、前記走査線が
選択された期間において、前記データ線に予め定められ
たプリチャージ電圧を印加した後、前記データ線を複数
本毎にまとめたブロック毎に並列化画像信号を印加する
ものであれば、前記補正値は、前記プリチャージ電圧と
前記信号値とに基づいて、定められることが望ましい。
これにより、第2のデータ線の電圧変化は、プリチャー
ジ電圧と信号値に基づいて予測されるので、正確な予測
を行うことができる。
【0051】あるいは、前記記憶回路は、前記第2のデ
ータ線の画像データに対応した補正テーブルを有してい
ることが望ましい。これにより、ブロックの境界におい
て発生する輝度ムラを大幅に低減することができる。
【0052】また、本発明の画像処理回路は、一方の基
板に前記走査線、前記データ線、前記トランジスタおよ
び画素電極を形成し、これと対向する他方の基板に対向
電極とを備え、前記走査線が選択された期間において、
前記データ線に予め定められたプリチャージ電圧を印加
した後、前記データ線を複数本毎にまとめたブロック毎
にサンプリングトランジスタを介して並列化画像信号を
印加する電気光学装置に用いられることを前提とし、前
記並列化手段から出力される複数の並列化画像信号を一
定周期の極性反転信号に従ってそれらの極性を前記対向
電極の電位を基準として反転して出力する極性反転手段
を備え、前記入力画像信号はデジタル信号形式の入力画
像データであり、前記補正手段は、前記入力画像データ
をブロック周期毎に特定の1サンプル期間選択する選択
回路と、画像データ値と補正データ値とを対応付けて正
極性用の補正データを記憶する第1記憶回路と、画像デ
ータ値と補正データ値とを対応付けて負極性用の補正デ
ータを記憶する第2記憶回路と、前記極性反転信号に基
づいて前記選択回路の出力データを前記第1記憶回路ま
たは前記第2記憶回路に供給して、対応する補正データ
を読み出す読出手段と、前記入力画像データと前記読出
手段によって読み出された補正データを合成する合成回
路とを備えることを特徴とする。
【0053】この発明によれば、正極性用の補正データ
と負極性用の補正データを第1記憶回路まと第2記憶回
路とに記憶しているので、極性反転信号の示す極性に応
じて補正データを生成することができる。したがって、
サンプリングトランジスタの降下電圧を考慮して補正信
号を生成することができるので、ブロックの境界におい
て発生する輝度ムラをより一層低減することができる。
【0054】また、入力画像信号がデジタル信号である
ならば、前記並列化手段は、前記補正手段のデジタル出
力信号をD/A変換するD/A変換回路と、前記D/A
変換回路のアナログ出力信号を、ブロックを構成するデ
ータ線の本数に応じて、時間軸伸長するとともに並列化
して複数のアナログ並列化画像信号を生成する並列化回
路と備えるものであってもよい。この場合には、D/A
変換回路は1系統のもので足り、アナログ信号の形態で
並列化が行われることになる。
【0055】また、入力画像信号はデジタル信号である
ならば、前記並列化手段は、前記補正手段のデジタル出
力信号を、ブロックを構成するデータ線の本数に応じ
て、時間軸伸長するとともに並列化して複数のデジタル
並列化画像信号を生成する並列化回路と、前記並列化回
路によって得られる複数のデジタル並列化画像信号をD
/A変換して複数のアナログ並列化画像信号を出力する
D/A変換回路とを備えるものであってよい。この場合
には、デジタル信号の形態で並列化を実行することがで
きるので、特性の揃ったデジタル並列化画像信号を生成
することができる。
【0056】また、本発明に係る電気光学装置は、上述
した画像処理回路と、前記走査線を順次選択する走査線
駆動手段と、前記走査線が選択された期間において、前
記データ線を複数本毎にまとめたブロックを順次選択す
ることにより、前記並列化画像信号を選択されたブロッ
クに属するデータ線の各々に供給するブロック駆動手段
と、ブロックが選択される前に、当該ブロックのデータ
線にプリチャージ電圧を印加するプリチャージ手段とを
備えたことを特徴とする。ここで、プリチャージ手段
は、前記プリチャージ電圧を略黒色または略白色に設定
することが好ましい。これにより、ノーマリホワイトモ
ードで略黒色、ノーマリブラックモードで略白色のプリ
チャージ電圧をデータ線に印加することによって、大き
なコントラストを得ることができる。
【0057】また、本発明に係る電子機器は、電気光学
装置を表示部に用いたことを特徴としており、例えば、
ビデオプロジェクタ、ノート型パーソナルコンピュー
タ、携帯電話機等が該当する。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0059】〔第1実施形態〕 <第1実施形態の構成>まず、電気光学装置の一例とし
て、第1実施形態にかかるアクティブ・マトリクス型の
液晶表示装置について説明する。なお、この例では液晶
表示装置に入力される画像信号はアナログ信号であるも
のとする。
【0060】図1は、この液晶表示装置の全体構成を示
すブロック図である。本実施形態にかかる液晶表示装置
は、上記輝度ムラを解消するために、画像処理回路30
0Aにおいて、第1サンプルホールド回路310、補正
回路311、加算回路312、および第2サンプルホー
ルド回路313を備える点で、図10に示す従来例と相
違する。
【0061】まず、第1サンプルホールド回路310
は、サンプルホールド信号SH1がHレベルの期間、入
力画像信号VIDをサンプルホールドして、画像信号VIDa1
を生成する。ここで、サンプルホールド信号SH1は、
ブロック周期の信号であり、ブロックの開始直後の1サ
ンプリング期間にHレベルとなる。
【0062】解決課題でも詳述したように、各ブロック
の境界で発生する輝度ムラは、隣接するデータ線114
が液晶層を介して容量結合するために生じる。ブロック
B1〜Bmを右から左に順次選択するとすれば、影響を
受けるのは、各ブロックB2〜Bmの右端部のデータ線
114fであり、影響を与えるのはこれに隣接する次の
ブロックの左端部のデータ線114aである。サンプル
ホールド信号SH1のHレベルは、影響を与えるブロッ
クの左端部のデータ線114aに供給する画像信号VID1
のタイミングと一致するようタイミング発生回路200
で生成される。したがって、第1サンプルホールド回路
310の出力信号は、ブロックの左端部のデータ線11
4aに供給する画像信号VIDa1となる。
【0063】次に、補正回路311は、画像信号VIDa1
に基づいてノイズ成分に相当する補正信号VID1'を生成
するものである。例えば、画像信号VIDa1とプリチャー
ジ電圧Vpreとの差分電圧を生成する減算回路と、差分
電圧から補正信号VID1'を生成するローパスフィルタに
よって補正回路311を構成することができる。
【0064】隣接するデータ線が液晶層を介して容量結
合をする場合、ローインピーダンスで駆動されているデ
ータ線114a(第2のデータ線:現在のブロックの左
端部)から、ハイインピーダンス状態のデータ線114
f(第1のデータ線:直前のブロックの右端部)へ、混
入するノイズ成分は、ローインピーダンス状態のデータ
線114aの電圧の変化分によって定まる。すなわち、
差分電圧と伝送特性とを知ることができれば、ノイズ成
分を算出することができる。
【0065】差分電圧がどのような過程で隣接するデー
タ線に伝送されるかについては、主として、データ線の
寄生容量、データ線間の結合容量、およびデータ線駆動
回路の出力インピーダンス等に基づいて定まるが、実際
の液晶表示装置では、各種の要因が複雑に関係する。こ
のため、ローパスフィルタの形式や次数は、実験結果と
一致するように定められる。すなわち、補正回路311
は、ノイズの起因となるデータ線114aの電圧変化を
予め予測するとともに、データ線114aからデータ線
114fへの伝送特性を予め特定しておき、予測結果と
予め特定した伝送特性に基づいてノイズ成分に見合う補
正信号VID1'を生成している。
【0066】次に、加算回路312は、相展開回路30
1と第2サンプルホールド回路313の間に介挿されて
おり、画像信号VID6と補正信号VID1'とを加算するよう
に構成されている。したがって、加算回路312から出
力される画像信号VID6'は、VID6'=VID6+VID1'とな
る。
【0067】次に、第2サンプルホールド回路313
は、各画像信号VID1〜VID5、およびVID6'の時間併せの
ために設けられたものであり、サンプルホールド信号S
H2によって、各画像信号VID1〜VID5、およびVID6'を
サンプルホールドする。
【0068】ここで、画像信号VID6はブロックの右端部
のデータ線114fに供給される信号であるから、ノイ
ズ成分の影響を受けるデータ線114fに供給される画
像信号VID6に予め補正を施すことができる。このように
して得られた各画像信号VID1〜VID5、およびVID6'は、
増幅・反転回路302によって、所定のレベルまで増幅
されるともに極性反転信号Zに基づいてプリチャージ電
圧Vpreと同期して極性が反転される。
【0069】したがって、この画像信号VID6'がデータ
線114fに供給され、当該データ線114fにノイズ
成分VID1'が重畳しても、ノイズ成分VID1'が相殺され、
本来、書き込むべき画像信号VID6が書き込まれることに
なる。
【0070】なお、他の構成については、従来の液晶表
示装置と同様であるので、別段、説明を要しないであろ
う。
【0071】<第1実施形態の動作>次に、この液晶表
示装置における動作について説明する。図2は、画像処
理回路300Aの動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。なお、この図においてVIDXYと表した場
合の添字Xは、1つブロックにおいてブロックの走査方
向の順に数えて何番目のデータ線に対応するかを表して
おり、一方、添字Yは何番目のブロックかを表すものと
する。例えば、VID1n+1は、ブロック中の第1番目のデ
ータ線に対応しており、当該ブロックはn+1番目のも
のであることを表している。
【0072】まず、タイミング発生回路200は、画像
信号VIDの各サンプルに対応したクロックCKを生成す
る。また、タイミング発生回路200は、このクロック
CKに同期するとともに、各ブロック中の第1番目のデ
ータ線114aに供給する画像信号VID1を特定するサン
プルホールド信号SH1を生成する。
【0073】このサンプルホールド信号SH1が、第1
サンプルホールド回路310に供給されると、画像信号
VIDから、各ブロック中の第1番目のデータ線114a
に対応する画像信号VID1がサンプルホールドされ、画像
信号VIDa1として出力される。例えば、第n番目のブロ
ックから抽出した画像信号VIDa1は、画像信号VID1nとな
る。
【0074】この後、補正回路311は、画像信号VID1
とプリチャージ電圧Vpreに基づいて、補正信号VID1'を
生成する。一方、相展開回路301は、シリアル形式の
画像信号VIDをブロックを構成するデータ線114の本
数に応じて、時間軸伸長するとともに並列化してパラレ
ル形式の画像信号VID1〜VID6を生成する。展開数がNで
あれば、N倍に時間軸伸長されるとともにN系統の画像
信号が得られることになる。なお、この例では、N=6
であるから6倍に時間軸伸長されるとともに、6系統の
画像信号VID1〜VID6が得られる。これらの画像信号VID1
〜VID6は、図に示すように各サンプルの切り替わりタイ
ミングが揃ったものとなる。
【0075】そして、加算回路312は画像信号VID6と
補正信号VID1'とを加算して補正された画像信号VID6'を
生成する。このとき、加算回路312の遅延時間ΔTに
よって、画像信号VID6'は、画像信号VID1〜VID6に対し
てΔTだけ遅れる。第2サンプルホールド回路312
は、この遅延を吸収するために設けられたものであり、
サンプルホールド信号SH2によって、各入力信号をサ
ンプルホールドすることによって、位相の揃った画像信
号VID1〜VID5、VID6'を出力している。
【0076】次に、データ線に印加される電圧について
説明する。図3は、液晶表示パネル100の動作を説明
するためのタイミングチャートであり、従来の技術で説
明した図16に対応したものである。図3に示されるよ
うに、プリチャージ信号NRSの電圧レベルは、ノーマ
リホワイトモードでいえば略黒色に相当するレベルであ
る。プリチャージ信号NRSは、タイミング発生回路2
00によって供給され、その極性は、画像信号VID1〜VI
D6'(図3では、VID1、VID6'だけを示している)に同期
し、画像信号VID1〜VID6'の極性と同一極性に設定さ
れ、かつ、走査線毎に極性反転される。
【0077】さて、図3において 正極側のタイミング
t11に至ると、プリチャージ駆動信号NRGが「H」
レベルとなる。このため、すべてのスイッチ165がオ
ンとなるため、各ブロックB1〜Bmのデータ線114
a〜114fはスイッチ165を介してプリチャージ電
圧Vpreにプリチャージされる。その後、プリチャージ
駆動信号NRGが「L」レベルとなるが、すべてのデー
タ線は、その寄生容量によりプリチャージ電圧Vpreを
維持する。
【0078】次に、タイミングt12に至ると、サンプ
リング信号S1が「H」レベルに立ち上がる。このた
め、ブロックB1のデータ線114fにあっては、スイ
ッチ131によって画像信号VID61'がサンプリングされ
るため、データ線114fの電圧は、それまで維持して
いたプリチャージ電圧Vpreから画像信号VID61'に相当
する電圧となり、これが現時点において選択されている
走査線のTFT116によって当該画素に書き込まれ
る。この後、サンプリング信号S1が「L」レベルに立
ち下がる。
【0079】さらに、タイミングt13に至ると、サン
プリング信号S2が「H」レベルに立ち上がるため、ブ
ロックB2のデータ線114aにあっては、スイッチ1
31によって画像信号VID21がサンプリングされる。こ
のため、ブロックB2のデータ線114aの電位は、そ
れまで維持していたプリチャージ電圧Vpreから、サン
プリングされた画像信号VID21の電圧まで遷移する。
これが現時点において選択されている走査線のTFT1
16によって当該画素に書き込まれる。
【0080】ここで、ブロックB1に属するデータ線の
うち、右端部に位置する(すなわち、ブロックB2に隣
接する)データ線114fについては、液晶層を介して
ブロックB2のデータ線114aと容量的に結合してい
るため、ブロックB2のデータ線114aの電圧がプリ
チャージ電圧Vpreからサンプリングされた画像信号VID
1の電圧まで遷移すると、その電圧変化の影響を受けて
電圧が変動する。
【0081】しかし、図3に示すようにタイミングt1
2からt13までの期間に、ブロックB1のデータ線1
14fに印加される電圧は、VID61'(=VID61+VID21')
であり、本来、印加されるべき電圧VID61に補正電圧VID
21'が重畳したものとなっている。ここで、補正電圧VI2
1'は、上述したようにノイズ成分を打ち消すように設定
されている。
【0082】したがって、タイミングt13において、
ブロックB2のデータ線114aの電圧が遷移すること
により、その電圧変化に応じたノイズ成分がブロックB
1のデータ線114fに重畳したとしても、補正電圧VI
D21'によってノイズ成分が相殺される。この結果、タイ
ミングt13に至ると、ブロックB1のデータ線114
aの電位は、本来、印加されるべき電位であるVID61に
遷移する。
【0083】負極側のタイミングt21、t22、t2
3では正極側のタイミングt11、t12、t13と同
様な動作が行われるから、負極側でも同様であり、さら
に、現時点の選択走査線において他のブロックB2〜B
mについても、また、他の走査線についても同様であ
る。
【0084】このように、各ブロックB1〜Bmの右端
部に位置するデータ線114fは、本来の書込電位を維
持するので、各ブロックB1〜Bmの境目における輝度
ムラの発生が抑えられることとなる。
【0085】次に、プリチャージ電圧Vpreについて検
討してみる。上述のように、あるブロックの右端部に位
置するデータ線114fの電圧は、それに隣接するデー
タ線114a、換言すれば、隣接ブロックの他端に位置
するデータ線114aの電圧変化によって変動するが、
その変動量は、第1に、データ線114aとの結合容量
と、第2に、データ線114aの電圧変化量とに依存す
る。このうち、データ線114との結合容量は動作時に
おいて一定とみなせる。また、データ線114aの電圧
変化量は、プリーチャージ電圧Vpreと画像信号VID21の
差電圧である。
【0086】ここで、仮に、上述した補正動作を行わな
いとすれば、ブロックの境界における輝度ムラを低減す
るために、プリーチャージ電圧Vpreと画像信号VID21と
の差電圧を小さくする必要がある。画像信号VIDのレベ
ルは表示すべき画像の絵柄に応じて変化するが、その平
均的なレベルは、画像信号VIDのピークレベルの50%
にある。したがって、プリーチャージ電圧Vpreを
“0”に設定する必要がある。しかし、このように設定
すると、ノーマリホワイトモードでいえば略黒色を表示
させる画像信号VIDを容量性の負荷であるデータ線に書
き込む場合、大きな電圧変化を伴うので短時間に書き込
みを完了することができなくなり、十分なコントラスト
を得ることが困難となる。
【0087】これに対して、上述した補正動作を行う場
合には、電圧変化量についての考慮が不要となるため、
プリチャージ電圧Vpreを、ノーマリホワイトモードで
いえば略黒色を表示させるレベルに設定することが可能
となる。したがって、この例によれば、輝度ムラの発生
を抑圧するとともに、大きなコントラストを得ることが
できる。
【0088】〔第2実施形態〕 <第2実施形態の構成>まず、電気光学装置の一例とし
て、第2実施形態にかかるアクティブ・マトリクス型の
液晶表示装置について説明する。なお、この例では液晶
表示装置に入力される画像信号はデジタル信号であり、
入力画像データDとして供給される。
【0089】図4は、第2実施形態に係る液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にかか
る液晶表示装置は、上記輝度ムラを解消するために、画
像処理回路300Bにおいて、第1ラッチ回路320、
選択回路321、補正テーブル322、加算回路32
3、第2ラッチ回路324、およびD/A変換器325
を備える点で、図10に示す従来例と相違する。
【0090】まず、第1ラッチ回路320は、タイミン
グ発生回路200から供給されるクロックCKに基づい
て、入力画像データDをラッチする。これにより、入力
画像データDに対して1サンプル遅延した画像データD
tが得られる。
【0091】次に、選択回路321は、タイミング発生
回路200から供給されるスイッチパルスSWPに基づい
て、入力画像データDとデータd0とを選択する。具体
的には、スイッチパルスSWPがHレベルのとき、入力画
像データDを選択出力する一方、スイッチパルスSWPが
Lレベルのとき、データd0を選択出力するように構成
されている。ここで、スイッチパルスSWPは、ブロック
周期の信号であり、ブロックの開始直後の1サンプリン
グ期間にHレベルとなる。
【0092】したがって、各ブロックのデータ線114
a〜114fに対応する画像データをD1〜D6で表すこ
とにすれば、選択回路321の出力データDaは、画像
データD1とデータd0から構成される。ここでデータ
d0の値は、プリチャージ電圧Vpreに対応する値に選
ばれている。
【0093】次に、補正テーブル322は、出力データ
Daに基づいてノイズ成分に相当する補正データDhを生
成するものである。この補正テーブル322は、画像デ
ータD1の取り得る値と補正データDhの値とを対応付け
て記憶している。ここで、補正データDhは、画像デー
タD1の値とプリチャージ電圧Vpreに対応する値との差
分値に応じて、ノイズ成分を相殺できるように予め定め
られている。プリチャージ電圧Vpreは予め定められて
いるから、補正データDhの値と画像データD1の値とは
1対1に対応する。換言すれば、補正テーブル322
は、プリチャージ電圧Vpreを考慮して、補正データDh
の値と画像データD1の値とを関連付けて記憶してい
る。
【0094】ところで、画像データD1の値とプリチャ
ージ電圧Vpreに対応する値とが一致する場合には、デ
ータ線114aに印加される電圧が、プリチャージ電圧
Vpreから画像信号の電圧に切り替わったとしても、電
圧変化が発生しないので、ノイズ成分が発生しない。し
たがって、この場合の補正データDhの値は“0”とな
るように設定されている。一方、データd0の値は、プ
リチャージ電圧Vpreに対応する値に選ばれている。こ
のため、データd0が補正テーブル322に供給される
と、補正テーブル322は、データ値が“0”となる補
正データDhを出力する。
【0095】次に、加算回路323は、第1ラッチ回路
320の出力データDtと補正データDhを加算して、画
像データDt'を生成するようにように構成されている。
また、第2ラッチ回路325は、画像データDt'をクロ
ックCKによってラッチして画像データDVIDを出力す
るようになっている。くわえて、D/A変換器325は
画像データDVIDをデジタル信号からアナログ信号に変
換して、画像信号VIDを生成するように構成されてい
る。
【0096】なお、他の構成については、従来の液晶装
置と同様であるので、別段、説明を要しないであろう。
【0097】<第2実施形態の動作>次に、この液晶表
示装置における動作について説明する。図5は、画像処
理回路300Bの動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。なお、この図においてDXYと表した場合
の添字Xは、当該データが1つブロックにおいてブロッ
クの走査方向の順に数えて何番目のデータ線に対応する
かを表しており、また、添字Yは何番目のブロックかに
該当するものかを表すものとする。例えば、D1n+1は、
ブロック中の第1番目のデータ線に対応しており、当該
ブロックはn+1番目のものであることを表している。
【0098】まず、タイミング発生回路200は、画像
データDの各サンプルに対応したクロックCKを生成す
る。また、タイミング発生回路200は、このクロック
CKに同期するとともに、各ブロック中の第1番目のデ
ータ線に供給する画像データD1を特定するスイッチパ
ルスSWPを生成する。
【0099】このスイッチパルスSWPが選択回路320
に供給されると、選択回路320はスイッチパルスSWP
がHレベルの期間、画像データDを選択することによ
り、画像データD1を出力する一方、スイッチパルスSWP
がLレベルの期間、データd0を選択出力する。これに
より、図に示す出力データDaを得ることができる。
【0100】この出力データDaが補正テーブル322
に供給されると、図に示すように画像データD1n、D1n
+1、D1n+2、…が供給される期間にあっては、データD
1n'、D1n+1'、D1n+2'、…が補正データDhとして出力
される一方、データd0が供給される期間にあっては、
その値が“0”となる補正データDhが出力される。
【0101】したがって、加算回路323において、補
正データDhと出力データDtとを加算すると、図に示す
ように、出力データDtにおいて各ブロックのデータ線
114fに対応するデータD6n-1、D6n、D6n+1、…
を、データD6n-1+D1n'、D6n+D1n+1'、D6n+1+D
1n+2'、…に各々置換したデータDt'が得られる。な
お、加算回路323の演算によって、遅延時間が生じる
ため、データDt'はクロックCKに対して若干位相が遅
れたものとなる。このため、第2ラッチ回路324にお
いて、データDt'をラッチすることによって、図に示す
画像データDVIDを生成している。
【0102】このようにして生成された画像データDVI
Dにおいて、各ブロックのデータ線114fに対するデ
ータは、隣接するブロックのデータ線114aから混入
するノイズ成分を相殺できるように補正されている。し
たがって、画像データDVIDをD/A変換器325を介
して得られる画像信号VIDに基づいて、相展開し、これ
を増幅・反転した各画像信号VID1〜VID5、VID6'は、第
1実施形態のものと一致する。このため、液晶表示パネ
ル100の動作は、図3を用いて第1実施形態で説明し
たのと同様に、あるブロックのデータ線114aの電位
がプリチャージ電圧から遷移することにより、その電位
差に応じたノイズ成分が直前のブロックのデータ線11
4fに重畳したとしても、ノイズ成分が相殺される。こ
の結果、各ブロックB1〜Bmの右端部に位置するデー
タ線114fは、本来の書込電位を維持するので、各ブ
ロックB1〜Bmの境目における輝度ムラの発生が抑え
られることとなる。
【0103】〔第3実施形態〕第3実施形態は、第2実
施形態と同様に、入力される画像信号が画像データDと
して供給される液晶表示装置に関するものである。図6
は、第3実施形態の液晶表示装置の全体構成を示すブロ
ック図である。この液晶表示装置は、D/A変換器32
5を削除するとともに画像データDVIDが相展開回路3
01'に直接供給される点、相展開回路301'はデジタ
ル回路により構成される点、および相展開回路301'
と増幅・反転回路302との間に6入力出力のD/A変
換器325'を設けた点において、図4に示す第2実施
形態の液晶表示装置と相違する。
【0104】一般に、アナログ信号の形態で相展開を行
う相展開回路では、展開数に応じた複数のサンプルホー
ルド回路が必要となる。各サンプルホールド回路のホー
ルドコンデンサの容量値等がばらつくと、サンプルホー
ルド回路間でゲイン特性に差が生じるため、高精度のホ
ールドコンデンサ等を使用する必要がある。
【0105】本実施形態においては、デジタル回路で構
成された相展開回路301'を使用するので、相展開を
高品質で行うことが可能となる。
【0106】〔第4〜第6実施形態の概要〕上述した第
1〜第3実施形態にあっては、次のブロックに属するデ
ータ線114aの電圧変化量を、プリチャージ電圧Vpr
eとデータ線114aに対応する画像信号との差電圧を
求め、これに基づいて当該ブロックに属するデータ線1
14fに対応する画像信号を補正した。
【0107】ところで、図16に示すサンプリング回路
130は、上述したように複数のスイッチ131を備え
ており、各スイッチ131はnチャンネル型のTFTか
ら構成されている。そして、スイッチ131のソース電
極には画像信号が供給される一方、そのドレイン電極に
はデータ線114が接続されている。このようなスイッ
チ131においては、ソース電極の電圧に応じて、ソー
ス−ドレイン間の降下電圧が変化してしまう。より具体
的には、ソース電極の電圧が下がるにつれて、ソース−
ドレイン間の降下電圧が大きくなるプッシュダウンと呼
ばれる現象が起きる。
【0108】一方、液晶に直流電圧を印加すると、その
特性が劣化することから、上述した各実施形態にあって
は、極性反転信号Zに基づいて画像信号の極性を対向基
板の電位を基準として、例えば、1水平走査周期で反転
するようにしていた。このため、極性反転信号Zが正極
性を示す場合には、比較的高電圧の画像信号がスイッチ
131のソース電極に印加される一方、極性反転信号Z
が負極性を示す場合には、比較的低電圧の画像信号がソ
ース電極に印加されることになる。つまり、画像信号の
極性が正極性の場合にはソース−ドレイン間の降下電圧
が小さく、画像信号の極性が負極性の場合にはソース−
ドレイン間の降下電圧が大きい。
【0109】上述したように、画像信号の補正量は、プ
リチャージ電圧Vpreと次のブロックに属するデータ線
114aに対応する画像信号の電圧によって決まる。こ
こで、データ線114aに対応する画像信号の電圧は、
厳密には極性反転に応じたプッシュダウンの影響を受け
ることになる。換言すれば、同じ階調値を示す画像信号
であっても、極性反転信号Zの示す極性が正極性か負極
性かによって、スイッチ131の降下電圧値が相違す
る。
【0110】以下に述べる第4〜第6実施形態は、上述
した第1〜第3実施形態に各々対応するものであって、
極性反転に伴うスイッチ131の降下電圧を考慮にいれ
てより正確に画像信号を補正して、各ブロックB1〜B
mの境目における輝度ムラをより一層低減させることを
目的とするものである。
【0111】〔第4実施形態〕第4実施形態にかかるア
クティブ・マトリクス型の液晶表示装置について説明す
る。なお、この例では液晶表示装置に入力される画像信
号は、第1実施形態と同様にアナログ信号である。
【0112】図7は、第4実施形態に係る液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にかか
る液晶表示装置は、画像処理回路300Dにおいて、補
正回路311の替わりに補正回路311Dを用いる点を
除いて、図1に示す第1実施形態の液晶表示装置と同様
に構成されている。
【0113】補正回路311Dは、ノイズの起因となる
データ線114aの電圧変化を予め予測するとともに、
データ線114aからデータ線114fへの伝送特性を
予め特定しておき、予測結果と予め特定した伝送特性に
基づいてノイズ成分に見合う補正信号VID1'を生成する
点では、第1実施形態の補正回路311と一致するが、
データ線114aの電圧変化を予測する手法が異なる。
【0114】図8は、補正回路311Dの機能構成を示
すブロック図である。この図に示すように補正回路31
1Dは、降下電圧算出回路3111、書込電圧算出回路
3112、および補正信号生成回路3113から構成さ
れている。
【0115】スイッチ131の降下電圧Vdは、スイッ
チ131のソース電極電圧が低くなる程大きくなるが、
ソース電極電圧は、画像信号VIDa1とその極性によって
一意に定まる。降下電圧算出回路3111は、画像信号
VIDa1と極性反転信号Zとに基づいて、スイッチ131
の降下電圧Vdを算出する。
【0116】次に、書込電圧算出回路3112は、降下
電圧Vdと画像信号VIDa1とに基づいて、データ線11
4aへの書込電圧VIDa1'を算出し、さらに、補正信号生
成回路3113は書込電圧VIDa1'とプリチャージ電圧V
preに基づいて補正信号VID1'を生成するように構成され
ている。
【0117】このように、第4実施形態に係る補正回路
311Dにおいては、画像信号VIDa1と極性反転信号Z
とに基づいて、スイッチ131の降下電圧Vdを算出
し、算出された降下電圧Vdが反映されるように補正信
号VID1'を生成したので、極性反転に伴って補正量の変
化させることができ、各ブロックB1〜Bmの境目にお
ける輝度ムラをより一層低減させ表示画像の品質をより
一層向上させることができる。
【0118】〔第5実施形態〕第5実施形態にかかるア
クティブ・マトリクス型の液晶表示装置について説明す
る。なお、この例では液晶表示装置に入力される画像信
号は、第2実施形態と同様にデジタル信号である。
【0119】図9は、第5実施形態に係る液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にかか
る液晶表示装置は、画像処理回路300Eにおいて、補
正テーブル322の替わりに補正テーブル回路322E
を用いる点を除いて、図4に示す第2実施形態の液晶表
示装置と同様に構成されている。
【0120】図に示すように補正テーブル回路322E
は、第1選択回路3221、正極性用補正テーブル32
22、負極性用補正テーブル3223、および第2選択
回路3224を備えている。
【0121】まず、第1選択回路3221は、極性反転
信号Zの示す極性が正極性のとき出力データDaを正極
性用補正テーブル3222に供給する一方、その極性が
負極性のとき出力データDaを負極性用補正テーブル3
223に供給する。
【0122】次に、正極性用補正テーブル3222と負
極性用補正テーブル3223には、画像データD1の取
り得る値と補正データDhの値とを対応付けて記憶して
いる。ここで、補正データDhは、画像データD1の値と
プリチャージ電圧Vpreに対応する値との差分値に応じ
て、ノイズ成分を相殺できるように予め定められてい
る。より具体的には、ソース電極電圧に応じて変化する
スイッチ131の降下電圧Vdを考慮した補正データD
hが、各テーブル3222,3223に各々格納されて
いる。
【0123】次に、第2選択回路3224は、極性反転
信号Zの示す極性が正極性のとき正極性用補正テーブル
3222の出力データを選択する一方、負極性のとき負
極性用補正テーブル3223の出力データを選択して、
これを補正データDhとして加算回路323に供給す
る。
【0124】なお、補正テーブル回路322E以外の構
成部分は、第2実施形態の液晶表示装置と同様であるの
で、別段説明を要しないであろう。
【0125】このように、第5実施形態に係る補正テー
ブル回路322Eにおいては、予め降下電圧Vdを考慮
した正極性用補正テーブル3222と負極性用補正テー
ブル3224とを別々に用意しておき、極性反転信号Z
に基づいてこれを選択するようにしたので、降下電圧V
dを反映させた補正データDhに基づいて補正を行うこ
とができるので、極性反転に伴って補正量の変化させる
ことができ、各ブロックB1〜Bmの境目における輝度
ムラをより一層低減させ表示画像の品質をより一層向上
させることができる。
【0126】〔第6実施形態〕第6実施形態は、第3実
施形態と同様に、入力される画像信号が画像データDと
して供給される液晶表示装置に関するものである。図1
0は、第6実施形態の液晶表示装置の全体構成を示すブ
ロック図である。この液晶表示装置は、画像処理回路3
00Fにおいて、補正テーブル322の替わりに補正テ
ーブル回路322Eを用いる点を除いて、図6に示す第
3実施形態の液晶表示装置と同様に構成されている。
【0127】すなわち、図10に示す液晶表示装置は、
図6に示す液晶表示装置に上述した第5実施形態の補正
テーブル回路322Eを適用したものである。このた
め、第5実施形態と同様に、本実施形態の液晶表示装置
は、予め降下電圧Vdを考慮した正極性用補正テーブル
3222と負極性用補正テーブル3224とを別々に用
意しておき、極性反転信号Zに基づいてこれを選択する
から、降下電圧Vdを反映させた補正データDhに基づ
いて補正を行うことができる。この結果、極性反転に伴
って補正量の変化させることができ、各ブロックB1〜
Bmの境目における輝度ムラをより一層低減させ表示画
像の品質をより一層向上させることができる。
【0128】くわえて、本実施形態においては、デジタ
ル回路で構成された相展開回路301'を使用するの
で、相展開を高品質で行うことが可能となる。
【0129】〔第7実施形態〕第7実施形態は、第2実
施形態における、補正データを画像データの値とプリチ
ャージ電圧に対応する値との差分値に応じて予め定める
ものに対して、補正データを画像データの値に応じて予
め定めるものである。
【0130】したがって、第2実施形態と同一の機能を
備えるものに対しては同一の符号を付し、詳細は省略す
る。
【0131】まず、電気光学装置の一例として、第7実
施形態にかかるアクティブ・マトリクス型の液晶表示装
置について説明する。なお、この例では液晶表示装置に
入力される画像信号はデジタル信号であり、入力画像デ
ータDとして供給される。
【0132】図11は、第7実施形態に係る液晶表示装
置の全体構成を示すブロック図である。本実施形態にか
かる液晶表示装置は、輝度ムラを解消するために、画像
処理回路300Bにおいて、第1ラッチ回路320、選
択回路321、補正テーブル322、加算回路323、
第2ラッチ回路324、およびD/A変換器325を備
える。
【0133】まず、第1ラッチ回路320は、タイミン
グ発生回路200から供給されるクロックCKに基づい
て、入力画像データDをラッチする。これにより、入力
画像データDに対して1サンプル遅延した画像データD
tが得られる。
【0134】次に、選択回路321は、タイミング発生
回路200から供給されるスイッチパルスSWPに基づい
て、入力画像データDを選択する。具体的には、スイッ
チパルスSWPがHレベルのとき、入力画像データDを選
択出力するように構成されている。ここで、スイッチパ
ルスSWPは、ブロック周期の信号であり、ブロックの開
始直後の1サンプリング期間にHレベルとなる。
【0135】したがって、各ブロックのデータ線114
a〜114fに対応する画像データをD1〜D6で表すこ
とにすれば、選択回路321の出力データDaは、画像
データD1から構成される。
【0136】次に、補正テーブル322は、出力データ
Daに基づいてノイズ成分に相当する補正データDhを生
成するものである。この補正テーブル322は、画像デ
ータD2の取り得る値と補正データDhの値とを対応付
けて記憶している。ここで、補正データDhは、画像デ
ータD2の値に基づいて格納されている。
【0137】次に、加算回路323は、第1ラッチ回路
320の出力データDtと補正データDhを加算して、画
像データDt'を生成するようにように構成されている。
また、第2ラッチ回路325は、画像データDt'をクロ
ックCKによってラッチして画像データDVIDを出力す
るようになっている。くわえて、D/A変換器325は
画像データDVIDをデジタル信号からアナログ信号に変
換して、画像信号VIDを生成するように構成されてい
る。
【0138】なお、他の構成については、従来の液晶装
置と同様であるので、別段、説明を要しないであろう。
【0139】このように、第7実施形態に係る補正テー
ブル322においては、画像データD2の値と、補正デ
ータDhの値とを関連付けて記憶されることで、各ブロ
ックの境目における輝度ムラの発生を抑えることができ
る。
【0140】〔応用例〕 (1)後述するように、液晶表示装置はビデオプロジェ
クタの画像形成に用いられる場合がある。ビデオプロジ
ェクタでは、床面に装置を据え置いて使用する場合と、
装置の底面を天井に向けて天井からつり下げて使用する
場合がある。このように使用態様を変更すると、スクリ
ーンに対する液晶パネルの位置関係が上下左右逆転して
しまう。このため、液晶パネルにおける走査方向を上下
方向、左右方向ともに逆転させる必要がある。
【0141】上述した第1乃至第6実施形態にあって
は、図12(a)に示すようにブロックの選択方向が左
から右であったため、各ブロックB1〜Bmの右端部に
位置するデータ線114fがノイズの影響を受けるデー
タ線であり、これに隣接するデータ線114aがノイズ
を発生するデータ線であった。しかし、データ線の走査
方向を逆転させる場合には、図12(b)に示すように
ブロックの選択方向が右から左となる。この場合には、
各ブロックB1〜Bmの左端部に位置するデータ線11
4aがノイズの影響を受けるデータ線であり、これに隣
接するデータ線114fがノイズを発生するデータ線と
なる。これは、既に書き込みが終了してハイインピーダ
ンス状態となったデータ線に、結合容量を介して隣接す
るデータ線の電圧変化がノイズとして重畳するからであ
る。
【0142】このようにブロックの選択方向を切り換え
る場合には、液晶表示装置の前段に1フィールドの画像
データを格納できる画像メモリを2個設け、一方の画像
メモリに画像データを書き込んでいる間に、他方の画像
メモリから画像データを読み出して、この画像データを
液晶表示装置に供給する。そして、画像データを画像メ
モリから読み出す際に画像データの書き込み順序とは逆
に、後に書き込んだ画像データを先に読み出す。このた
め、ノイズ成分の影響を受けるデータ線114aに対応
する画像データが、ノイズを発生するデータ線に対応し
た画像データより先に供給される。換言すれば、ノイズ
の観点からみた画像データの供給順序は、ブロックの選
択方向を反転させても変わらないことになる。
【0143】したがって、ブロックの選択方向の正転・
反転に対応するためには、上述した第1乃至第6実施形
態で説明した液晶表示装置において、相展開回路30
1、301'に転送方向を指示する制御信号を供給し、
制御信号に基づいて、相展開回路301、301'で生
成する画像信号VID1〜VID6'と出力端子との関係を逆転
させればよい。具体的には、制御信号が正転を指示する
場合に第1番目の出力端子から画像信号VID1、第2番目
の出力端子から画像信号VID1、…、第6番目の出力端子
から画像信号VID6'を各々出力するとすれば、制御信号
が逆転を指示する場合に第1番目の出力端子から画像信
号VID6'、第2番目の出力端子から画像信号VID5、…、
第6番目の出力端子から画像信号VID1を各々出力するよ
うにすればよい。
【0144】(2)また、上述した各実施形態では、各
ブロックB1〜Bmを順次選択するとともに、選択され
た1つのブロックに属する6本のデータ線114に対
し、6相展開された画像信号VID1〜VID6を同時にサンプ
リングして供給する構成したが、この相展開の数および
同時に供給するデータ線の数(すなわち、1つのブロッ
クを構成するデータ線の数)は、「6」に限られるもの
ではない。相展開の数および同時に印加するデータ線の
数としては、カラーの画像信号が3つの原色に係る信号
からなることとの関係から、3の倍数であることが制御
や回路を簡易化する上で好ましい。このため、1つのブ
ロックを構成するデータ線数を、3本や、12本、24
本、……、等として、データ線に対して3相展開や、1
2相展開、24相展開等されて並列供給された画像信号
を同時に供給するように構成しても良い。
【0145】(3)上述した各実施形態においては、加
算回路312、323を用いて画像信号VID6または画像
データDtの補正を行った。しかし、補正を加算で行う
か減算で行うかは、プリチャージ電圧とノイズを発生す
るデータ線に印加される階調に対応する電圧に依存す
る。要はノイズ成分を相殺できるように予め画像信号ま
たは画像データに補正信号または補正データを含ませて
おけば良い。したがって、加算回路は、画像信号と補正
信号を合成する合成回路または、画像データと補正デー
タとを合成する合成回路であってもよい。
【0146】(4)また、上述した各実施形態では、ブ
ロックの選択を行う前にプリチャージを行うことを前提
として説明したが、本発明は、ブロックの選択に伴って
ノイズが発生するデータ線を特定し、当該データ線の電
圧変化に基づいて、ノイズが混入するデータ線に供給す
る画像信号に予めノイズを相殺できるように補正を施す
ことにより、ブロックの境界で発生する輝度ムラを抑圧
するものであるから、プリチャージを行わないものであ
ってもよいことは勿論である。要は、選択中のブロック
に属するのデータ線のうち直前に選択されたブロックに
隣接する第1のデータ線には、直前に選択されたブロッ
クに属し第1のデータ線に隣接する第2のデータ線に供
給する画像信号に基づいて、第1のデータ線に対応する
画像信号を、ノイズが相殺できるように補正して、供給
すればよい。
【0147】〔電子機器〕次に、上述した液晶表示装置
を電子機器に用いた例のいくつかについて説明する。
【0148】<プロジェクタ>まず、この液晶表示装置
をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明
する。図13は、このプロジェクタの構成例を示す平面
図である。
【0149】この図に示すように、プロジェクタ110
0内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるラン
プユニット1102が設けられている。このランプユニ
ット1102から射出された投射光は、ライトガイド1
104内に配置された4枚のミラー1106および2枚
のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原
色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに
入射される。
【0150】液晶パネル1110R、1110Bおよび
1110Gの構成は、上述した液晶表示パネル100と
同等であり、図示しない画像信号処理回路から供給され
るR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動される。さて、
これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロ
イックプリズム1112に3方向から入射される。この
ダイクロイックプリズム1112においては、Rおよび
Bの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。し
たがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1
114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写され
ることとなる。
【0151】ここで、各液晶パネル1110R、111
0Bおよび1110Gによる表示像について着目する
と、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル
1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転
することが必要となる。すなわち、液晶パネル1110
Gにおけるブロック選択方向は、液晶パネル1110
R、1110Bにおけるブロック選択方向とは逆になる
ため、液晶パネル1110Gに供給されるプリチャージ
信号NRS1、NRS2と、液晶パネル1110Gに供
給されるプリチャージ信号NRS1、NRS2との大小
関係は互いに逆の関係にある。
【0152】なお、液晶パネル1110R、1110B
および1110Gには、ダイクロイックミラー1108
によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射する
ので、対向基板にカラーフィルタを設ける必要はない。
【0153】<モバイル型コンピュータ>次に、この液
晶表示装置を、モバイル型のコンピュータに適用した例
について説明する。図14は、このコンピュータの構成
を示す正面図である。図において、コンピュータ120
0は、キーボード1202を備えた本体部1204と、
液晶ディスプレイ1206とから構成されている。この
液晶ディスプレイ1206は、先に述べた液晶表示パネ
ル100の背面にバックライトを付加することにより構
成されている。
【0154】なお、図13および図14を参照して説明
した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファイン
ダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビ
ゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプ
ロセッサ、ワークステーション、携帯電話、テレビ電
話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げ
られる。そして、本発明にかかるこれらの各種電子機器
に適用可能なのは言うまでもない。
【0155】さらに、本発明は、アクティブマトリクス
型液晶表示装置としてTFTを用いたもの例にとって説
明したが、これに限られず、スイッチング素子としてT
FD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)を用いたも
のや、STN液晶を用いたパッシブ型液晶などにも適用
可能であり、さらに、液晶表示装置に限られず、エレク
トロ・ルミネッセンス素子など、各種の電気光学効果を
用いて表示を行う表示装置にも適用可能である。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ノ
イズの影響を受けるブロックの境目のデータ線に対応す
る画像信号に予め補正を施すようにしたので、補正され
た画像信号を当該データ線に供給してもノイズが相殺さ
れるので、ブロックの境目において発生する輝度ムラを
目立たなくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同液晶表示装置における画像表示回路の動作
を示すタイミングチャートである。
【図3】 同液晶表示パネルの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】 本発明の第2実施形態にかかる液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図5】 同液晶表示装置における画像表示回路の動作
を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明の第3実施形態にかかる液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第4実施形態にかかる液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図8】 同実施形態に用いられる補正回路の構成を示
すブロック図である。
【図9】 本発明の第5実施形態にかかる液晶表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第6実施形態にかかる液晶表示装
置の全体構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第7実施形態にかかる液晶表示装
置の全体構成を示すブロック図である。
【図12】 (a)はブロックの選択方向が左から右で
ある場合においてノイズの影響を受けるデータ線を示し
たものであり、(b)はブロックの選択方向が右から左
である場合においてノイズの影響を受けるデータ線を示
した図である。
【図13】 第1〜第7実施形態の液晶表示装置を適用
した電子機器の一例たる液晶プロジェクタの構成を示す
断面図である。
【図14】 同液晶表示装置を適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す正面図であ
る。
【図15】 従来の液晶表示装置の全体構成を示すブロ
ック図である。
【図16】 従来の液晶表示装置における液晶表示パネ
ルの電気的構成を示すブロック図である。
【図17】 従来の液晶表示装置の動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
100……液晶表示パネル 112……走査線 114a〜114f……データ線 116……TFT 118……画素電極 300A、300B、300C、300D、300E、
300F……画像処理回路 301、301'……相展開回路(並列化手段) 310……第1サンプルホールド回路(補正手段) 311、311D……補正回路(補正手段) 312、323……加算回路(補正手段、合成回路) 321……選択回路(補正手段) 322……補正テーブル(補正手段、記憶回路) 322D……補正テーブル回路(補正手段) 3111……降下電圧算出回路(第1算出回路) 3112……書込電圧算出回路(第2算出回路) 3222……正極性用補正テーブル(第1記憶回路) 3223……負極性用補正テーブル(第2記憶回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NA31 NA41 NC22 NC23 NC26 NC34 ND09 NG02 5C006 AA22 AB05 AC02 AC27 AF43 AF46 AF82 BB16 BC06 BC13 BC23 BF11 BF25 BF49 FA25 FA38 5C080 AA10 BB05 CC03 DD05 EE28 FF09 JJ02 JJ04 JJ06 KK20 KK43

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と、複数のデータ線と、前
    記各走査線と前記各データ線との交差に対応して設けら
    れたトランジスタと画素電極とを有する電気光学装置の
    駆動方法であって、 前記走査線を順次選択し、 前記走査線が選択された期間において、 前記データ線を複数本毎にまとめたブロック毎に各デー
    タ線に対応する画像信号を同時に供給し、これを各ブロ
    ックについて順次実行し、 選択中のブロックに属するデータ線のうち次に選択され
    るブロックに隣接する第1のデータ線に対応する画像信
    号を、次に選択されるブロックに属し前記第1のデータ
    線に隣接する第2のデータ線の電圧変化を予測した結果
    に基づいて、前記第1のデータ線に対応する画像信号を
    予め補正して前記第1のデータ線に供給することを特徴
    とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のデータ線の電圧変化を、前記
    第2のデータ線に対応する画像信号に基づいて予測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動
    方法。
  3. 【請求項3】 前記電気光学装置は、前記画像信号を順
    次サンプリングして各データ線に供給するサンプリング
    トランジスタを備え、 前記第2のデータ線の電圧変化を、前記第2のデータ線
    に対応する画像信号およびサンプリングトランジスタの
    降下電圧に基づいて予測することを特徴とする請求項1
    に記載の電気光学装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 複数の走査線と、複数のデータ線と、前
    記各走査線と前記各データ線との交差に対応して設けら
    れたトランジスタと画素電極とを有する電気光学装置の
    駆動方法であって、 前記走査線を順次選択し、 前記走査線が選択された期間において、 前記データ線を複数本毎にまとめたブロックにプリチャ
    ージ電圧を印加した後、 選択中のブロックに属するデータ線のうち次に選択され
    るブロックに隣接する第1のデータ線に対応する画像信
    号を、次に選択されるブロックに属し前記第1のデータ
    線に隣接する第2のデータ線の電圧変化を予測した結果
    に基づいて、予め補正して前記第1のデータ線に供給す
    ることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のデータ線の電圧変化を、前記
    第2のデータ線に対応する画像信号と前記プリチャージ
    電圧に基づいて予測することを特徴とする請求項4に記
    載の電気光学装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記電気光学装置は、前記画像信号を順
    次サンプリングして各データ線に供給するサンプリング
    トランジスタを備え、 前記第2のデータ線の電圧変化を、前記第2のデータ線
    に対応する画像信号、サンプリングトランジスタの降下
    電圧および前記プリチャージ電圧に基づいて予測するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置の駆動方
    法。
  7. 【請求項7】 複数の走査線と、複数のデータ線と、前
    記各走査線と前記各データ線との交差に対応して設けら
    れたトランジスタと画素電極とを有し、各走査線を順次
    選択し、前記走査線が選択された期間において、前記デ
    ータ線を複数本毎にまとめたブロック毎に並列化画像信
    号を印加する電気光学装置の画像処理回路であって、 前記ブロックを構成するデータ線の本数に応じて、入力
    画像信号を時間軸伸長するとともに並列化して、複数の
    並列化画像信号を生成する並列化手段と、 あるブロックに属するデータ線のうち次に選択されるブ
    ロックに隣接する第1のデータ線に対応する並列化画像
    信号を、次に選択されるブロックに属し前記第1のデー
    タ線に隣接する第2のデータ線の電圧変化を予測した結
    果に基づいて、補正を施す補正手段と、 補正された並列化画像信号と他の並列化画像信号とまと
    めて出力する出力手段とを具備することを特徴とする電
    気光学装置の画像処理回路。
  8. 【請求項8】 前記電気光学装置は、前記走査線が選択
    された期間において、前記データ線に予め定められたプ
    リチャージ電圧を印加した後、前記データ線を複数本毎
    にまとめたブロック毎に並列化画像信号を印加するもの
    であって、 前記補正手段は、前記第2のデータ線に対応する並列化
    画像信号と前記プリチャージ電圧とに基づいて、前記第
    2のデータ線の電圧変化を予測することを特徴とする請
    求項7に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  9. 【請求項9】 前記電気光学装置は、一方の基板に前記
    走査線、前記データ線、前記トランジスタおよび画素電
    極を形成し、これと対向する他方の基板に対向電極とを
    備え、前記走査線が選択された期間において、前記デー
    タ線に予め定められたプリチャージ電圧を印加した後、
    前記データ線を複数本毎にまとめたブロック毎にサンプ
    リングトランジスタを介して並列化画像信号を印加する
    ものであって、 前記出力手段は、補正された並列化画像信号と他の並列
    化画像信号とをまとめるとともに、一定周期の極性反転
    信号に従ってそれらの極性を前記対向電極の電位を基準
    として反転して出力し、 前記補正手段は、前記第2のデータ線に対応する並列化
    画像信号、前記プリチャージ電圧、および前記サンプリ
    ングトランジスタの降下電圧に基づいて、前記第2のデ
    ータ線の電圧変化を予測することを特徴とする請求項7
    に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  10. 【請求項10】 前記電気光学装置は、前記走査線が選
    択された期間において、前記データ線に予め定められた
    プリチャージ電圧を印加した後、前記データ線を複数本
    毎にまとめたブロック毎に並列化画像信号を印加するも
    のであって、 前記入力画像信号はアナログ信号であり、 前記補正手段は、前記入力画像信号をブロック周期でサ
    ンプルホールドして前記第2のデータ線に対応する並列
    化画像信号を出力するサンプルホールド回路と、 前記サンプルホールド回路から出力される並列化画像信
    号と、前記プリチャージ電圧とに基づいて補正信号を生
    成する補正信号生成回路と、 前記並列化手段から出力される補正の対象となる並列化
    画像信号と、前記補正信号を合成して補正した並列化画
    像信号を出力する合成回路とを備えることを特徴とする
    請求項7に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  11. 【請求項11】 前記入力画像信号はアナログ信号であ
    り、 前記補正手段は、前記入力画像信号をブロック周期でサ
    ンプルホールドして前記第2のデータ線に対応する並列
    化画像信号を出力するサンプルホールド回路と、 前記サンプルホールド回路から出力される並列化画像信
    号と、前記極性反転信号に基づいて前記降下電圧を算出
    する第1算出回路と、 前記降下電圧算出回路によって算出された降下電圧と前
    記前記サンプルホールド回路から出力される並列化画像
    信号とに基づいて、前記第2のデータ線に供給する書込
    電圧を算出する第2算出回路と、 前記書込電圧と前記プリチャージ電圧とに基づいて補正
    信号を生成する補正信号生成回路と、 前記並列化手段から出力される補正の対象となる並列化
    画像信号と、前記補正信号とを合成して補正した並列化
    画像信号を出力する合成回路とを備えることを特徴とす
    る請求項9に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  12. 【請求項12】 複数の走査線と、複数のデータ線と、
    前記各走査線と前記各データ線との交差に対応して設け
    られたトランジスタと画素電極とを有し、各走査線を順
    次選択し、前記走査線が選択された期間において、前記
    データ線を複数本毎にまとめたブロック毎に並列化画像
    信号を印加する電気光学装置の画像処理回路であって、 入力画像信号の中から、あるブロックに属するデータ線
    のうち次に選択されるブロックに隣接する第1のデータ
    線に対応する画像信号を特定し、次に選択されるブロッ
    クに属し前記第1のデータ線に隣接する第2のデータ線
    の電圧変化を予測した結果に基づいて、当該画像信号に
    補正を施す補正手段と、 前記ブロックを構成するデータ線の本数に応じて、前記
    補正手段の出力信号を時間軸伸長するとともに並列化し
    て、複数の並列化画像信号を生成する並列化手段とを具
    備することを特徴とする電気光学装置の画像処理回路。
  13. 【請求項13】 前記入力画像信号はデジタル信号であ
    り、前記補正手段は、 前記入力画像信号をブロック周期毎に特定の1サンプル
    期間選択する選択回路と、 信号値と補正値とを対応付けて予め記憶しており、前記
    選択回路の出力信号が供給されると、当該出力信号の値
    に応じた補正信号を出力する記憶回路と、 前記入力画像信号と前記補正信号とを合成する合成回路
    とを具備することを特徴とする請求項12に記載の電気
    光学装置の画像処理回路。
  14. 【請求項14】 前記電気光学装置は、前記走査線が選
    択された期間において、前記データ線に予め定められた
    プリチャージ電圧を印加した後、前記データ線を複数本
    毎にまとめたブロック毎に並列化画像信号を印加するも
    のであって、 前記補正値は、前記プリチャージ電圧と前記信号値とに
    基づいて、定められていることを特徴とする請求項13
    に記載の電気光学装置の画像処理回路。
  15. 【請求項15】 前記記憶回路は、前記第2のデータ線
    の画像データに対応した補正テーブルを有していること
    を特徴とする請求項13に記載の電気光学装置の画像処
    理回路。
  16. 【請求項16】 前記電気光学装置は、一方の基板に前
    記走査線、前記データ線、前記トランジスタおよび画素
    電極を形成し、これと対向する他方の基板に対向電極と
    を備え、前記走査線が選択された期間において、前記デ
    ータ線に予め定められたプリチャージ電圧を印加した
    後、前記データ線を複数本毎にまとめたブロック毎にサ
    ンプリングトランジスタを介して並列化画像信号を印加
    するものであって、 前記並列化手段から出力される複数の並列化画像信号を
    一定周期の極性反転信号に従ってそれらの極性を前記対
    向電極の電位を基準として反転して出力する極性反転手
    段を備え、 前記入力画像信号はデジタル信号形式の入力画像データ
    であり、前記補正手段は、 前記入力画像データをブロック周期毎に特定の1サンプ
    ル期間選択する選択回路と、 画像データ値と補正データ値とを対応付けて正極性用の
    補正データを記憶する第1記憶回路と、 画像データ値と補正データ値とを対応付けて負極性用の
    補正データを記憶する第2記憶回路と、 前記極性反転信号に基づいて前記選択回路の出力データ
    を前記第1記憶回路または前記第2記憶回路に供給し
    て、対応する補正データを読み出す読出手段と、 前記入力画像データと前記読出手段によって読み出され
    た補正データを合成する合成回路とを備えることを特徴
    とする請求項12に記載の電気光学装置の画像処理回
    路。
  17. 【請求項17】 前記入力画像信号はデジタル信号であ
    り、前記並列化手段は、 前記補正手段のデジタル出力信号をD/A変換するD/
    A変換回路と、 前記D/A変換回路のアナログ出力信号を、ブロックを
    構成するデータ線の本数に応じて、時間軸伸長するとと
    もに並列化して複数のアナログ並列化画像信号を生成す
    る並列化回路とを具備することを特徴とする請求項12
    または16に記載の電気光学装置の駆動回路。
  18. 【請求項18】 前記入力画像信号はデジタル信号であ
    り、前記並列化手段は、 前記補正手段のデジタル出力信号を、ブロックを構成す
    るデータ線の本数に応じて、時間軸伸長するとともに並
    列化して複数のデジタル並列化画像信号を生成する並列
    化回路と、 前記並列化回路によって得られる複数のデジタル並列化
    画像信号をD/A変換して複数のアナログ並列化画像信
    号を出力するD/A変換回路とを備えることを特徴とす
    る請求項12または16に記載の電気光学装置の駆動回
    路。
  19. 【請求項19】 請求項7または12に記載の画像処理
    回路と、 前記走査線を順次選択する走査線駆動手段と、 前記走査線が選択された期間において、前記データ線を
    複数本毎にまとめたブロックを順次選択することによ
    り、前記並列化画像信号を選択されたブロックに属する
    データ線の各々に供給するブロック駆動手段と、 ブロックが選択される前に、当該ブロックのデータ線に
    プリチャージ電圧を印加するプリチャージ手段とを備え
    たことを特徴とする電気光学装置。
  20. 【請求項20】 前記プリチャージ手段は、前記プリチ
    ャージ電圧を略黒色または略白色に設定することを特徴
    とする請求項19に記載の電気光学装置。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の電気光学装置を表示
    部に用いたことを特徴とする電子機器。
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