JP2001188520A - 電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機器

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JP2001188520A
JP2001188520A JP37530699A JP37530699A JP2001188520A JP 2001188520 A JP2001188520 A JP 2001188520A JP 37530699 A JP37530699 A JP 37530699A JP 37530699 A JP37530699 A JP 37530699A JP 2001188520 A JP2001188520 A JP 2001188520A
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pulse
circuit
clock signal
selection
signal
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JP37530699A
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Shin Fujita
伸 藤田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学装置のデータ線や走査線を駆動する
ためのパルスとして、均一なパルス幅を持ったものを生
成する。 【解決手段】 例えば、データ線駆動回路140を、シ
フトレジスタ1410と選択回路群1420とから構成
する。選択回路群1420は複数の選択回路S1〜Sn
を有し、駆動パルスT1〜Tnに基づいてイネーブル信
号ENのパルスをを選択し、このパルスを駆動パルスT
1〜Tnとして出力する。これにより、駆動パルスT1
〜Tnのアクティブ期間を一定にし、サンプリング回路
150を介して各画素に書き込まれる時間を一定にす
る。そして、表示品質を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高品位な表示が可
能な電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、電気光学装置の一例である
アクティブマトリックス型液晶表示装置は、素子基板と
対向基板との間に液晶を挟持してなるものである。ここ
で、素子基板には、複数のデータ線と、これらのデータ
線と交差する複数の走査線と、各データ線と各走査線と
の交点に位置する画素とが形成されている。また、各画
素は、画素電極とスイッチング素子とにより構成されて
いる。各画素におけるスイッチング素子は、その画素に
対応した走査線に選択電圧が出力されているときに導通
し、その画素に対応したデータ線に供給されたデータ信
号を画素電極に印加する役割を果たす。また、素子基板
上には、以上説明したものの他に駆動回路が形成され
る。この駆動回路には、走査線を駆動するための走査線
駆動回路とデータ線を駆動するためのデータ線駆動回路
とがある。
【0003】このような構成において、走査線駆動回路
により、例えば1フレーム(1垂直走査)期間内の各水
平走査期間毎に走査線に選択電圧が印加され、1フレー
ム期間に複数の走査線に選択電圧が順次供給される。そ
して、各走査線に選択電圧が出力されている間、データ
線駆動回路により、複数のデータ線に各画素の表示階調
に対応した画像信号が順次出力され、当該走査線に沿っ
て並んだ一連の画素の画素電極に画像信号が印加され
る。
【0004】このようにして1フレーム期間の間に、全
ての画素の画素電極に各画素の表示階調に対応した画像
信号が印加され、画素表示が行われる。
【0005】図17は、以上説明した電気光学装置に用
いられるデータ線駆動回路の従来の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0006】図17において、データ線駆動回路140
0は、ラッチ回路1430−k(k=1〜n+1)と、
NAND回路1464−k(k=1〜n)と、インバー
タ1465−k(k=1〜n)とによって構成されてい
る。
【0007】ラッチ回路1430−k(k=1〜n+
1)は、図示のようにカスケード接続されており、n+
1段のシフトレジスタを構成している。各ラッチ回路1
430−kは、各々2相クロックにより入力データの取
り込みおよび保持を行う回路であり、各々にはクロック
信号CLKおよびその反転クロック信号CLKINVが供
給される。また、奇数段目のラッチ回路1430−k
(kは奇数)は、クロック信号CLKがハイレベル、反
転クロック信号CLKINVがローレベルのときに、入力
データを出力する構成となっており、偶数段目のラッチ
回路1430−k(kは偶数)は、クロック信号CLK
がローレベル、反転クロック信号CLKINVがハイレベ
ルのときに入力データを出力する構成となっている。
【0008】初段のラッチ回路1430−1には、駆動
開始指令パルスDXが供給される。この駆動開始指令パ
ルスDXは、水平走査期間の開始時点において1個発生
されるパルスである。初段のラッチ回路1430−1
は、クロック信号CLKの立ち上がりおよび反転クロッ
ク信号CLKINVの立ち下がりにより、この駆動開始指
令パルスDXをシフトしてパルスE1として出力する。
また、第2段目のラッチ回路1430−2は、その後の
クロック信号CLKの立ち下がりおよび反転クロック信
号CLKINVの立ち上がりにより、このパルスE1をシ
フトしてパルスE2として出力する。以後の各段も同様
に動作し、これにより、各々クロック信号CLK(反転
クロック信号CLKINV)の半周期分ずつ位相が順次ず
れた複数の遅延パルスE1〜En+1がn+1個のラッ
チ回路1430−k(k=1〜n+1)から出力され
る。n個のNANDゲート1464−k(k=1〜n)
の各々には、ラッチ回路1430−kから出力されるパ
ルスEkと、ラッチ回路1430−(k+1)から出力
されるパルスEk+1とが入力される。インバータ14
65−k(k=1〜n)は、NANDゲート1464−
k(k=1〜n)の各選択パルスを反転し、駆動パルス
Fk(k=1〜n)として出力する。
【0009】図17に示す例では、電気光学装置の素子
基板上にn本のデータ線D1〜Dnが配線されると共に
サンプリング回路1440が設けられている。このサン
プリング回路1440は、n個のスイッチング素子14
41−k(k=1〜n)により構成されている。これら
のスイッチング素子1441−k(k=1〜n)は、n
本のデータ線と画像信号VIDを供給する信号線との間
に各々介挿されている。
【0010】図18は、以上説明したデータ線駆動回路
1400の動作を示すタイミングチャートである。
【0011】水平走査期間の最初に駆動開始指令パルス
DXが入力され、その直後のタイミングt1においてク
ロック信号CLXの立ち上がる(反転クロック信号CL
XINVが立ち下がる)と、これにより駆動開始指令パル
スDXが第1段ラッチ回路1430−1に取り込まれ、
第1段ラッチ回路1430−1の選択パルスE1がハイ
レベルとなる。
【0012】次に、タイミングt2においてクロック信
号CLXが立ち下がると(反転クロック信号CLXINV
が立ち上がると)、第1段ラッチ回路1430−1の選
択パルスE1を第2段ラッチ回路1430−2が取り込
む。この結果、第2段ラッチ回路1430−2の選択パ
ルスE2は、ハイレベルとなる。一方、第1段ラッチ回
路1430−1は、クロック信号CLXが立ち下がり
(反転クロック信号CLXINVが立ち上がり)によって
は入力データの取り込みを行わず、過去取り込んだデー
タを保持するので、その選択パルスE1は依然としてハ
イレベルのままである。
【0013】次に駆動開始指令パルスDXがローレベル
に立ち下がり、その後、タイミングt3においてクロッ
ク信号CLXが立ち上がると(反転クロック信号CLX
INVが立ち下がると)、第1段ラッチ回路1430−1
は、ローレベルの入力データを取り込んで選択パルスE
1として出力する。また、第2段ラッチ回路1430−
2の選択パルスE2はハイレベルを維持する。また、第
3段ラッチ回路1430−3は、第2段ラッチ回路14
30−2の選択パルスE2(ハイレベル)を取り込み、
選択パルスE3として出力する。
【0014】以下、同様に、奇数段のラッチ回路143
0−k(kは奇数)は、クロック信号CLXが立ち上が
る(反転クロック信号CLXINVが立ち下がる)ときに
前段のラッチ回路1430−(k−1)の選択パルスE
k−1を取り込んで選択パルスEkとして出力し、偶数
段のラッチ回路1430−k(kは偶数)は、クロック
信号CLXが立ち下がる(反転クロック信号CLXINV
が立ち上がる)ときに前段のラッチ回路1430−(k
−1)の選択パルスEk−1を取り込んで選択パルスE
kとして出力する。
【0015】このようなシフト動作が行われる結果、図
18に示すように、各々クロック信号CLX(反転クロ
ック信号CLXINV)の1周期分のパルス幅を有し、か
つ、クロック信号CLX(反転クロック信号CLXIN
V)の半周期分ずつ相互に位相がずれたn+1個のパル
スEk(k=1〜n+1)がラッチ回路1430−k
(k=1〜n+1)から出力され、NANDゲート14
64−k(k=1〜n)に供給される。
【0016】ここで、NANDゲート1464−k(k
=1〜n)の各々には、隣り合った2個のラッチ回路1
464−kおよび1464−(k+1)の選択パルスE
kおよびEk+1が入力される。このため、図18に示
すように、各々クロック信号CLX(反転クロック信号
CLXINV)の半周期分のパルス幅を有し、かつ、クロ
ック信号CLX(反転クロック信号CLXINV)の半周
期分ずつ相互に位相がずれたn個の駆動パルスFk(k
=1〜n)が各NANDゲート1464−k(k=1〜
n)の後段の各インバータ1464−k(k=1〜n)
から出力される。
【0017】これらの駆動パルスFk(k=1〜n)
は、スイッチング素子1441−k(k=1〜n)に各
々供給される。
【0018】この駆動パルスFk(k=1〜n)によ
り、スイッチング素子1441−k(k=1〜n)が順
次オン状態とされる。そして、各スイッチング素子14
41−k(k=1〜n)を介して画像信号VIDが順次
データ線Dk(k=1〜n)に印加されるのである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電気光学装置の駆動回路は、素子基板上の薄膜トラ
ンジスタ(Thin Film Transistor:以下「TFT」と称
する)などの能動素子を用いて構成されている。ここ
で、電気光学装置により表示ムラなどのない高品質の表
示を行うためには、駆動回路から均一なパルス幅の駆動
パルスFk(k=1〜n)が得られる必要があり、その
ためには、この駆動回路を構成する各TFTが均一な特
性を有していることが望まれる。しかし、素子基板上の
広い範囲に亙って均一な特性のTFTを形成することは
難しく、素子基板上の場所により、形成されるTFTの
閾値電圧や相互コンダクタンスに製造バラツキが発生し
てしまう。このため、図17に例示するような従来の駆
動回路を採用した場合、この駆動回路から出力される駆
動パルスFk(k=1〜n)のパルス幅が不均一となっ
てしまう。
【0020】例えば、駆動パルスF1は、クロック信号
CLXの立ち下がり(反転クロック信号CLXINVの立
ち上がり)によってラッチ回路1430−2の選択パル
スE2が立ち上がることにより立ち上がり、クロック信
号CLXの立ち上がり(反転クロック信号CLXINVの
立ち下がり)によってラッチ回路1430−1の選択パ
ルスE1が立ち下がることにより立ち下がる。
【0021】従って、駆動パルスF1のパルス幅ta
は、 ta=tw−td1+td2 となる。ここで、twは、クロック信号CLX(反転ク
ロック信号CLXINV)の周期である。また、td1
は、クロック信号CLXの立ち下がり(反転クロック信
号CLXINVの立ち上がり)→ラッチ回路1430−2
の選択パルスE2の立ち上がり→駆動パルスF1の立ち
上がりという信号伝播が行われるときの遅延時間であ
る。また、td2は、クロック信号CLXの立ち上がり
(反転クロック信号CLXINVの立ち下がり)→ラッチ
回路1430−1の選択パルスE1の立ち下がり→駆動
パルスF1の立ち下がりという信号伝播が行われるとき
の遅延時間である。他の駆動パルスF2〜Fnについて
も基本的に同様である。
【0022】ここで、素子基板上に形成される各TFT
間に閾値電圧や相互コンダクタンスのバラツキが生じる
と、駆動パルスF1〜Fnに関わる各信号伝播経路間に
おいて、上記td1やtd2にバラツキが生じることと
なる。
【0023】この場合において、例えば、ある駆動パル
スFiの生成に関連した信号伝播経路ではtd1が大き
くなって駆動パルスFiのパルス幅taが狭くなり、別
の駆動パルスFjの生成に関連した信号伝播経路ではt
d2が大きくなって駆動パルスFjのパルス幅taが広
くなるということも起こりうる。
【0024】また、図17に示す従来の駆動回路の場
合、駆動パルスFk(k=1〜n)は、インバータ14
65−k(k=1〜n)から出力されるが、これらのイ
ンバータを構成する各TFTの閾値電圧や相互コンダク
タンスにバラツキがあると、駆動パルスFk(k=1〜
n)のパルス幅にバラツキが生じることとなる。
【0025】このようにして駆動パルスFkのパルス幅
にバラツキが生じると、スイッチング素子がオン状態と
される時間がデータ線によって異なることとなる。この
ため、例えば全データ線に対して同じ画素信号を与える
場合、スイッチング素子がオン状態となる時間のバラツ
キにより、各データ線に保持される電圧にバラツキが生
じてしまい、電気光学装置の表示品質の劣化の原因とな
る。
【0026】この発明は、以上の事情に鑑みてなされた
ものであり、電気光学装置のデータ線や走査線を駆動す
るためのパルスとして、均一なパルス幅を持ったものを
生成することができる電気光学装置の駆動回路、電気光
学装置およびこの電気光学装置を表示部に用いた電子機
器を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の走査線と、複数のデータ線と、こ
れらの走査線およびデータ線を介して駆動される複数の
画素とを有する電気光学装置の駆動回路において、パル
ス状の駆動開始指令信号を順次遅延して位相の異なった
複数の選択パルスを出力する遅延手段と、各々前記複数
の選択パルスの1つと共通のクロック信号が入力され、
該クロック信号から当該選択パルスが入力されている期
間内のパルスを選択して出力する複数の選択回路とを具
備し、前記複数の選択回路により選択された複数のパル
スにより前記複数の走査線または前記複数のデータ線を
駆動することを特徴とする電気光学装置の駆動回路を提
供する。
【0028】かかる駆動回路によれば、複数の選択回路
により、位相の異なった複数のパルスが共通のクロック
信号から取り出され、走査線またはデータ線の駆動に用
いられる。従って、駆動に用いられるパルスの幅を各走
査線間または各データ線間において均一にすることがで
き、表示ムラのない高品質の表示を行うことができる。
【0029】本発明の好ましい態様において、駆動回路
は、画像信号の供給源と前記複数のデータ線との間に介
挿された複数のスイッチング素子を、前記複数の選択回
路によって選択された複数の駆動パルスによりオン/オ
フ駆動する。
【0030】また、本発明の他の態様において、駆動回
路は、前記複数の走査線を前記複数の選択回路によって
選択された複数の駆動パルスにより駆動する。
【0031】本発明に係る駆動回路において、前記複数
の選択回路は、前記クロック信号から正のパルスを選択
する選択回路と、前記クロック信号から負のパルスを選
択する選択回路とからなり、これらより選択された正の
パルスおよび負のパルスにより前記データ線または走査
線を駆動するものであってもよい。
【0032】かかる構成においては、クロック信号に含
まれるハイアクティブのパルスとローアクティブのパル
スの両方がデータ線または走査線の駆動に使用されるの
で、クロック信号の周波数の2倍の周波数でデータ線ま
たは走査線の駆動が行われる。
【0033】また、クロック信号として、互いに逆相関
係にある第1相および第2相のクロック信号を使用する
場合には、複数の選択回路を、前記第1相のクロック信
号からパルスを選択する第1の選択回路群と、該第1の
選択回路群によって選択されるパルスと同一極性のパル
スを前記第2相のクロック信号から選択する第2の選択
回路群とにより構成し、これらより選択された同一極性
の複数のパルスにより前記データ線または走査線を駆動
するようにしてもよい。
【0034】また、本発明に係る駆動回路において、前
記選択回路を、前記選択パルスが与えられている期間に
おける前記クロック信号中のパルスを選択して出力する
PチャネルトランジスタおよびNチャネルトランジスタ
からなるトランスミッションゲートにより構成してもよ
い。
【0035】かかる構成によれば、クロック信号に含ま
れるパルスがそのままの波形を維持し、アナログスイッ
チを介して出力されるので、データ線や走査線の駆動に
使用されるパルスの幅を極めて高い精度で一致させるこ
とができる。
【0036】本発明は、電気光学装置の駆動回路として
実施する他、この駆動回路を搭載した電気光学装置とし
て実施することも可能であり、さらに、かかる電気光学
装置を表示部として備える電子機器として実施すること
も可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0038】A.第1実施形態 (1)実施形態の構成 図1は、この発明の第1実施形態に係る電気光学装置の
構成を示すブロック図である。本実施形態に係る電気光
学装置は、電気光学材料として液晶を用いたアクティブ
マトリックス型液晶表示装置である。
【0039】図1に示すように、液晶表示装置は、液晶
パネル100と、半導体集積回路からなる周辺回路とに
より構成されている。図1には、周辺回路のうち主要な
ものとして、タイミングジェネレータ200と増幅・反
転回路300とが示されている。
【0040】ここで、タイミングジェネレータ200
は、各部のタイミング制御を行うための各種のタイミン
グ信号を出力する回路である。このタイミングジェネレ
ータ200は、図2に示すクロック信号生成回路200
Aを含んでいる。図3は、このクロック信号生成回路2
00Aの各部の波形を示すタイミングチャートである。
【0041】このクロック信号生成回路200Aは、図
2に示すように、トグルフリップフロップ201および
203と、インバータ202とにより構成されている。
【0042】トグルフリップフロップ201および20
3は、トリガ端子Tの入力信号レベルが立ち上がる毎
に、出力端子Qおよび/Qの出力信号レベルを反転させ
るフリップフロップである。これらのフリップフロップ
のうちトグルフリップフロップ201のトリガ端子Tに
は、所定周波数のタイミングパルスTPが入力される。
このタイミングパルスTPが入力されることにより、タ
イミングパルスTPの1/2の周波数のクロック信号C
LXがトグルフリップフロップ201の出力端子Qから
得られ、このクロック信号CLXのレベルを反転したク
ロック信号CLXINVがトグルフリップフロップ201
の出力端子/Qから得られる(図3参照)。
【0043】また、トグルフリップフロップ203のト
リガ端子Tには、タイミングパルスTPをインバータ2
02によってレベル反転したタイミングパルスTP’が
入力される(図3参照)。このタイミングパルスTP’
が入力されることにより、タイミングパルスTPの1/
2の周波数の周期的な信号であって、クロック信号CL
XよりもタイミングパルスTPの半周期分だけ位相が遅
れたイネーブル信号ENがトグルフリップフロップ20
3の出力端子Qから得られ、このイネーブル信号ENの
レベルを反転したイネーブル信号ENINVがトグルフリ
ップフロップ203の出力端子/Qから得られる(図3
参照)。
【0044】以上説明したクロック信号生成回路200
Aによって生成されるクロック信号CLX、反転クロッ
ク信号CLXINVおよびイネーブル信号ENは、液晶パ
ネル100上のデータ線(後述)の駆動タイミング制御
に用いられる。
【0045】タイミングジェネレータ200は、クロッ
ク信号生成回路200Aの他、液晶パネル100上の走
査線(後述)の駆動タイミング制御に用いられるクロッ
ク信号CLYおよび反転クロック信号CLYINVを生成
するクロック信号生成回路(図示略)を備えている。
【0046】また、タイミングジェレータ200は、以
上説明した各種のクロック信号の他、垂直走査期間の開
始タイミングにおいて信号DYを生成し、水平走査期間
の開始タイミングにおいて駆動開始指令パルスDXを生
成する。
【0047】また、増幅・反転回路300は、画像信号
を画素の駆動に適した振幅に増幅すると共に、各画素に
印加される電圧が交流電圧となるように、画像信号をそ
の振幅中心電位を基準として正極性と負極性に交互に電
圧レベルを反転させて出力する回路である。
【0048】図1において、液晶パネル100は、素子
基板と対向基板とを互いに電極形成面を対向させ、両基
板間に液晶を封入した構成となっている。図1には、素
子基板上に形成された各回路が示されている。図1に示
すように、素子基板には、X方向に沿って複数本の平行
な走査線112が形成され、これと直交するY方向に沿
って複数本の平行なデータ線114が形成されている。
そして、これらの走査線112とデータ線114との各
交点には、各画素を制御するためのスイッチたるTFT
116が配置されている。これらの各交点に配置された
各TFT116は、各々のゲート電極が当該交点を通過
する走査線112に接続され、各々のソース電極が当該
交点を通過するデータ線114に接続され、各々のドレ
イン電極が当該交点に配置された画素電極118に接続
されている。そして、各画素は、この各交点に配置され
た画素電極118と、この画素電極118と対向する対
向基板側の共通電極(図1では図示略)と、これら両電
極間に挟持された液晶とによって構成される。なお、こ
の他に、画素電極118に対して蓄積容量を並列接続
し、画素電極118および共通電極間の印加電圧がリー
クによって低下するのを抑制するようにしてもよい。
【0049】また、素子基板には、駆動部120が形成
されている。この駆動部120は、走査線駆動回路13
0と、データ線駆動回路140と、サンプリング回路1
50とを有している。これらの各回路は、画素を駆動す
るTFT116と共通の製造プロセスで形成されるPチ
ャネルTFTおよびNチャネルTFTを用いて構成され
ている。
【0050】図4は、本実施形態に係るデータ線駆動回
路140およびサンプリング回路150の構成を示す回
路図である。図4に示すように、データ線駆動回路14
0は、シフトレジスタ1410と選択回路群1420と
から構成されている。シフトレジスタ1410は、タイ
ミングジェネレータ200からのクロック信号CLX、
反転クロック信号CLXINVにより、駆動指令パルスD
Xを順次シフトすることにより、選択パルスP1〜Pn
を順次出力するものである。
【0051】ここで、クロック信号CLX、反転クロッ
ク信号CLXINVが供給される信号線には、レベルシフ
タ(LS)1451、1452がそれぞれ設けられる。
このレベルシフタ(LS)1451、1452は、それ
ぞれ低論理振幅のクロック信号CLXおよび反転クロッ
ク信号CLXINVを高論理振幅の信号に変換して出力す
るものである。
【0052】このようにレベルシフタ1451、145
2によって高論理振幅に変換する理由は、次の通りであ
る。まず、液晶パネル100に各種タイミング信号を供
給するタイミングジェネレータ200(図1参照)は、
一般にCMOS回路で構成されるので、その出力電圧は
3〜5V程度である。これに対し、データ線駆動回路1
40の構成素子は、画素をスイッチングするTFT11
6と同一プロセスで素子基板上に形成されたTFTであ
り、低電圧での動作が困難であるため、12V程度の比
較的高い電圧で動作させている。そこで、クロック信号
CLXおよび反転クロック信号CLXINVが適切なレベ
ルを持った論理信号として受け入れられるよう、クロッ
ク信号CLXおよび反転クロック信号CLXINVをレベ
ルシフタ1451、1452によって高論理振幅に変換
してデータ線駆動回路140に供給しているのである。
【0053】なお、図示は省略したが、駆動開始指令開
始パルスDXおよびイネーブル信号ENについても、同
様なレベルシフタによって低論理振幅の信号から高論理
振幅の信号に変換され、データ線駆動回路130に供給
される。
【0054】次に、シフトレジスタ1410は、n個の
ラッチ回路Rk(k=1〜n)をカスケード接続してな
るものであり、水平走査期間の最初に供給される駆動開
始指令パルスDXを、高論理振幅に変換されたクロック
信号CLXおよび反転クロック信号CLXINVにより、
前段(左側)のラッチ回路から後段(右側)のラッチ回
路へ順次シフトして出力する構成となっている。
【0055】これらラッチ回路Rk(k=1〜n)のう
ち、奇数段のラッチ回路R1、R3、…は、クロック信
号CLXがハイレベルであるとき(反転クロック信号C
LXINVがローレベルであるとき)に入力信号を取り込
んで後段のラッチ回路に出力し、クロック信号CLXが
ローレベルになったとき(反転クロック信号CLXINV
がハイレベルになったとき)にそれまでの入力信号を保
持する回路である。偶数段のラッチ回路R2、R4、…
は、クロック信号CLXがローレベルであるとき(反転
クロック信号CLXINVがハイレベルであるとき)に入
力信号を取り込んで後段のラッチ回路に出力し、クロッ
ク信号CLXがハイレベルになったとき(反転クロック
信号CLXINVがローレベルになったとき)にそれまで
の入力信号を保持する回路である。
【0056】各ラッチ回路Rk(k=1〜n)は、クロ
ックドインバータ1411および1413とインバータ
1412とにより構成されている。ここで、クロックド
インバータ1411の入力端子には、駆動開始指令パル
スDXまたは前段のラッチ回路からの出力信号が入力さ
れる。このクロックドインバータ1411の出力端子
は、クロックドインバータ1413の出力端子に接続さ
れており、これらの両出力端子の信号はインバータ14
12によって反転されてクロックドインバータ1413
の入力端子に帰還される。このインバータ1412の出
力信号が後段のラッチ回路に対する入力信号となる。
【0057】各クロックドインバータ1411および1
413には、各々を出力状態にするかハイインピーダン
ス状態にするかを決定するための制御信号として、クロ
ック信号CLXおよび反転クロック信号CLXINVが供
給される。これらのクロック信号CLXおよび反転クロ
ック信号CLXINVのクロックドインバータ1411お
よび1413への与え方は、奇数段のラッチ回路と偶数
段のラッチ回路とで異なっている。以下、これに関して
詳述する。
【0058】図5(a)および(b)に示すように、ラ
ッチ回路Rk(k=1〜n)内のクロックドインバータ
は、正電源VDDおよび負電源VSS間に、2個のPチ
ャネルTFTと2個のNチャネルTFTとを直列に接続
してなるものである。また、ラッチ回路Rk(k=1〜
n)内のインバータは、図6に示すように、正電源VD
Dおよび負電源VSS間に、1個のPチャネルTFTと
1個のNチャネルTFTとを直列に接続してなるもので
ある。
【0059】既に図4を参照して説明したように各ラッ
チ回路Rk(k=1〜n)は、2個のクロックドインバ
ータ1411および1413を有している。
【0060】ここで、奇数段のラッチ回路Rkでは、図
5(a)に示すように、クロックドインバータ1411
のPチャネルTFTに反転クロック信号CLXINVが与
えられ、NチャネルTFTにクロック信号CLXが与え
られる。また、奇数段のラッチ回路Rkでは、図5
(b)に示すように、クロックドインバータ1413の
PチャネルTFTにクロック信号CLXが与えられ、N
チャネルTFTに反転クロック信号CLXINVが与えら
れる。
【0061】従って、奇数段のラッチ回路Rkでは、ク
ロック信号CLXがハイレベルであり、かつ、反転クロ
ック信号CLXINVがローレベルであるときに、クロッ
クドインバータ1411が出力状態、クロックドインバ
ータ1413がハイインピーダンス状態となる。このた
め、駆動開始指令パルスDXまたは前段のラッチ回路の
出力信号をレベル反転した信号がクロックドインバータ
1411から出力され、このクロックドインバータ14
11の出力信号をレベル反転した信号がインバータ14
12から後段のラッチ回路に出力されると共に、クロッ
クドインバータ1413の入力端子に与えられる。
【0062】その後、クロック信号CLXがローレベ
ル、反転クロック信号CLXINVがハイレベルになる
と、クロックドインバータ1411がハイインピーダン
ス状態、クロックドインバータ1413が出力状態とな
る。このため、その時点におけるインバータ1412の
出力信号、即ち、ラッチ回路Rkの出力信号がクロック
ドインバータ1413によってレベル反転されてインバ
ータ1412の入力端子に戻されるようになり、インバ
ータ1412およびクロックドインバータ1413から
なるクローズドループによりラッチ回路Rkの出力信号
の保持が行われる。
【0063】これに対し、偶数段のラッチ回路Rkで
は、図5(b)に示すように、クロックドインバータ1
411のPチャネルTFTにクロック信号CLXが与え
られ、NチャネルTFTに反転クロック信号CLXINV
が与えられる。また、偶数段のラッチ回路Rkでは、図
5(a)に示すように、クロックドインバータ1413
のPチャネルTFTに反転クロック信号CLXINVが与
えられ、NチャネルTFTにクロック信号CLXが与え
られる。
【0064】このため、偶数段のラッチ回路Rkでは、
クロック信号CLXがローレベル、反転クロック信号C
LXINVがハイレベルであるときに入力信号の取り込み
および出力が行われ、クロック信号CLXがハイレベ
ル、反転クロック信号CLXINVがローレベルになった
ときに、出力信号の保持が行われるのである。
【0065】図4において、選択回路群1420は、ラ
ッチ回路R1〜Rnに対応した選択回路S1〜Snから
なり、タイミングジェネレータ200から供給されるイ
ネーブル信号ENをシフトレジスタ1410から出力さ
れる選択パルスP1〜Pnに基づいて選択し、この信号
を駆動パルスT1〜Tnとして出力する構成となってい
る。
【0066】各選択回路S1〜Snは、2個のアナログ
スイッチ(トランスミッションゲート)1421および
1422から構成されている。
【0067】各アナログスイッチは、図9に示すよう
に、PチャネルTFTとNチャネルTFTとにより構成
されている。これらのPチャネルTFTとNチャネルT
FTは、各々のソース電極同士が共通接続されると共
に、各々のドレイン電極同士が共通接続されており、こ
れらの2つの共通接続点がアナログスイッチのアナログ
信号入力端子およびアナログ信号出力端子をなしてい
る。PチャネルTFTのゲート電極に対してローレベル
の制御信号が与えられ、NチャネルTFTのゲート電極
に対してハイレベルの制御信号が与えられたときに両T
FTがオン状態となり、アナログスイッチがオン状態と
なる。これに対して、PチャネルTFTのゲート電極に
対してハイレベルの制御信号が与えられ、NチャネルT
FTのゲート電極に対してローレベルの制御信号が与え
られたときには両TFTがオフ状態となり、アナログス
イッチがオフ状態となる。
【0068】各選択回路Skにおいて、アナログスイッ
チ1421のアナログ信号入力端には、イネーブル信号
ENが入力される。また、アナログスイッチ1421の
NチャネルTFTのゲート電極にはラッチ回路Rkのイ
ンバータ1412の出力信号、即ち、ラッチ回路Rkの
出力信号Pkが入力され、PチャネルTFTのゲート電
極にはラッチ回路Rkのクロックドインバータ1411
または1413の出力信号、即ち、出力信号Pkをレベ
ル反転した信号が入力される。
【0069】また、各選択回路Skにおいて、アナログ
スイッチ1422のNチャネルTFTのゲート電極には
ラッチ回路Rkの出力信号Pkをレベル反転した信号が
入力され、PチャネルTFTのゲート電極にはラッチ回
路Rkの出力信号Pkが入力される。そして、このアナ
ログスイッチ1422のアナログ信号出力端子は、アナ
ログスイッチ1421のアナログ信号出力端子と共通接
続されている。この共通接続点が、上述した駆動パルス
Tkを出力するための選択回路Skの出力端子をなして
いる。
【0070】従って、各選択回路Skでは、ラッチ回路
Rkの出力信号Pkがハイレベルである期間は、アナロ
グスイッチ1421がオン状態、アナログスイッチ14
22がオフ状態となるため、イネーブル信号ENがアナ
ログスイッチ1421を通過し、出力端子から出力され
る。本実施形態において、イネーブル信号ENは、奇数
段のラッチ回路Rkの出力信号Pkがハイレベルである
期間に1個の正のパルス波形を描き、偶数段のラッチ回
路Rkの出力信号Pkがハイレベルである期間に1個の
負のパルス波形を描く。このため、奇数段の選択回路S
kは、ラッチ回路Rkの出力信号Pkがハイレベルであ
る期間、イネーブル信号ENに含まれていた正のパルス
を選択して、駆動パルスTkとして出力し、偶数段の選
択回路Skは、ラッチ回路Rkの出力信号Pkがハイレ
ベルである期間、イネーブル信号ENに含まれていた負
のパルスを選択して、駆動パルスTkとして出力し、な
お、この点については本実施形態の動作説明において図
面を参照してさらに詳しく述べる。
【0071】一方、各選択回路Skでは、ラッチ回路R
kの出力信号Pkがローレベルである期間は、アナログ
スイッチ1421がオフ状態、アナログスイッチ142
2がオン状態となるため、アナログスイッチ1422の
アナログ信号入力端子に対する入力電圧が選択され、出
力端子から出力される。
【0072】ここで、各選択回路Sk(k=1〜n)の
アナログスイッチ1422のアナログ信号入力端子に対
する入力電圧は、当該選択回路が奇数段のものであるか
偶数段のものであるかにより異なっている。
【0073】即ち、奇数段の選択回路Skでは、アナロ
グスイッチ1422のアナログ信号入力端子にローレベ
ルに対応した負電源電圧VSSが与えられており、偶数
段の選択回路Skでは、アナログスイッチ1422のア
ナログ信号入力端子にハイレベルに対応した正電源電圧
VDDが与えられる。
【0074】従って、奇数段の選択回路Skでは、ラッ
チ回路Rkの出力信号Pkがローレベルである期間、ロ
ーレベルが出力端子から出力されるのに対し、偶数段の
選択回路Skでは、ラッチ回路Rkの出力信号Pkがロ
ーレベルである期間、ハイレベルが出力端子から出力さ
れる。
【0075】次に、サンプリング回路150について説
明する。サンプリング回路150は、図4に示すよう
に、選択回路Sk(k=1〜n)に対応したスイッチン
グ回路Uk(k=1〜n)からなる。
【0076】各スイッチング回路Uk(k=1〜n)
は、図1におけるn本のデータ線114の各々に対応し
て設けられており、アナログスイッチ(トランスミッシ
ョンゲート)151およびインバータ152によって構
成されている。各スイッチング回路Uk(k=1〜n)
のアナログスイッチ151のアナログ信号入力端子に
は、画像信号VIDが入力される。また、各スイッチン
グ回路Uk(k=1〜n)のアナログスイッチ151の
アナログ信号出力端子は、各々に対応したデータ線11
4に接続されている。
【0077】各スイッチング回路Uk(k=1〜n)の
アナログスイッチ151に対する制御信号の与え方は、
当該スイッチング回路Ukが奇数段のものか偶数段のも
のかにより異なっている。
【0078】即ち、奇数段のスイッチング回路Ukで
は、選択回路Skの出力信号Tkがアナログスイッチ1
51のNチャネルTFTのゲート電極に入力され、この
出力信号Tkをインバータ152によってレベル反転し
た信号がアナログスイッチ151のPチャネルTFTの
ゲート電極に入力される。これに対し、偶数段のスイッ
チング回路Ukでは、選択回路Skの出力信号Tkをイ
ンバータ152によってレベル反転した信号がアナログ
スイッチ151のNチャネルTFTのゲート電極に入力
され、出力信号Tkがアナログスイッチ151のPチャ
ネルTFTのゲート電極に入力される。
【0079】従って、奇数段の選択回路Skから正の駆
動パルスTkが出力されたときには、この正の駆動パル
スTkにより、当該選択回路Skに対応したスイッチン
グ回路Ukのアナログスイッチ151がオン状態とさ
れ、偶数段の選択回路Skから負の駆動パルスTkが出
力されたときには、この負の駆動パルスTkにより、当
該選択回路Skに対応したスイッチング回路Ukのアナ
ログスイッチ151がオン状態とされることとなる。
【0080】次に、図1における走査線駆動回路130
について説明する。この走査線駆動回路130は、シフ
トレジスタを主要な構成要素とするものである。この走
査線駆動回路130には、上述したタイミングジェネレ
ータ200から、所定周波数の2相のクロック信号CL
YおよびCLYINVが入力されると共に、垂直走査期間
の開始タイミングにおいて転送開始指令パルスDYが供
給される。走査線駆動回路130におけるシフトレジス
タは、転送開始指令パルスDYを2相のクロック信号C
LYおよびCLYINVにより順次後段へシフトし、時間
軸上において重複しないように位相のずれた複数のパル
ス状の選択信号Yk(k=1〜m)をシフトレジスタの
各段の出力端子から発生し、これらの選択信号Yk(k
=1〜m)を各走査線112に出力する。ここで、選択
信号Yk(k=1〜m)の各々のパルス幅は、水平走査
期間に対応している。即ち、選択信号Yk(k=1〜
m)の各々が発生されるときに、上述した駆動開始指令
パルスDXがデータ線駆動回路140に供給され、当該
選択信号Ykがアクティブレベルを維持している期間、
データ線駆動回路140によりすべてのデータ線114
の駆動が行われるのである。
【0081】(2)実施形態の動作 図7は、本実施形態における各部の波形を示すタイミン
グチャートである。以下、この図を参照し、本実施形態
の動作を説明する。
【0082】まず、走査線駆動回路130には、垂直走
査期間の最初に駆動開始指令パルスDYが供給される。
この結果、走査線駆動回路130内のシフトレジスタで
は、クロック信号CLYおよびその反転クロック信号C
LYINVによって駆動開始指令パルスDYが順次シフト
されて、各走査線112に走査信号Y1〜Ymが順次出
力される。
【0083】また、個々の走査線112に走査信号Yk
が出力されて水平走査期間が始まるとき、データ線駆動
回路140に駆動開始指令パルスDXが供給される。
【0084】この駆動開始指令パルスDXが入力された
後のタイミングt11においてクロック信号CLXが立
ち上がる(反転クロック信号CLXINVが立ち下がる)
と、図4に示すデータ線駆動回路140のシフトレジス
タ1410における第1段目のラッチ回路R1は、駆動
開始指令パルスDXにおけるハイレベルの部分を取り込
んで選択パルスP1を出力する。
【0085】次に、タイミングt12において、クロッ
ク信号CLXが立ち下がる(反転クロック信号CLXIN
Vが立ち上がる)と、第2段目のラッチ回路R2は、第
1段目のラッチ回路R1の出力信号である選択パルスP
1を取り込んで選択パルスP2を出力する。ここで、第
1段目のラッチ回路R1は、クロック信号CLXが立ち
下がり(反転クロック信号CLXINVが立ち上がり)に
よりその時点までの出力信号を保持する。
【0086】次に、駆動開始指令パルスDXが立ち下が
り、その後のタイミングt13において、クロック信号
CLXが立ち上がる(反転クロック信号CLXINVが立
ち下がる)と、第1段目のラッチ回路R1は、駆動開始
指令パルスDXにおけるローレベルの部分を取り込ん
で、出力信号である選択パルスP1を立ち下げる。ここ
で、第2段目のラッチ回路R2は、クロック信号CLX
が立ち上がり(反転クロック信号CLXINVが立ち下が
り)によりその時点までの出力信号を保持する。
【0087】次に、タイミングt12において、クロッ
ク信号CLXが立ち下がる(反転クロック信号CLXIN
Vが立ち上がる)と、第2段目のラッチ回路R2は、第
1段目のラッチ回路R1からのローレベルの出力信号を
取り込んで選択パルスP2を立ち下げる。ここで、第1
段目のラッチ回路R1は、クロック信号CLXが立ち下
がり(反転クロック信号CLXINVが立ち上がり)によ
りその時点までの出力信号を保持する。
【0088】第3段目以降の各ラッチ回路でも以上と同
様なシフト動作が行われる。このようなシフト動作が行
われることにより、各々クロック信号CLK(反転クロ
ック信号CLKINV)の1周期分のパルス幅を有し、ク
ロック信号CLX(反転クロック信号CLXINV)の半
周期分ずつ相互に位相のずれた選択パルスPk(k=1
〜n)がラッチ回路Rk(k=1〜n)から各々出力さ
れる。
【0089】次に、選択回路群1420では次のような
動作が行われる。まず、第1段目の選択回路S1におい
て、選択パルスP1がローレベルである期間は、アナロ
グスイッチ1421がオフ状態、アナログスイッチ14
22がオン状態となり、アナログスイッチ1422によ
り選択されたローレベルの信号がスイッチング回路U1
に供給される。
【0090】そして、選択パルスP1がハイレベルとな
ると、第1段目の選択回路S1では、この選択パルスP
1がハイレベルである期間、アナログスイッチ1421
がオン状態となり、この期間内のイネーブル信号ENが
アナログスイッチ1421を通過する。この結果、図7
に示すように、正の駆動パルスT1がアナログスイッチ
1421から得られ、スイッチング回路U1に供給され
る。
【0091】次に、第2段目の選択回路S2では、選択
パルスP2がローレベルである期間は、アナログスイッ
チ1421がオフ状態、アナログスイッチ1422がオ
ン状態となり、アナログスイッチ1422により選択さ
れたハイレベルの信号がスイッチング回路U1に供給さ
れる。
【0092】そして、選択パルスP2がハイレベルとな
ると、第2段目の選択回路S2では、この選択パルスP
2がハイレベルである期間、アナログスイッチ1421
がオン状態となり、この期間内のイネーブル信号ENが
アナログスイッチ1421を通過する。この結果、図7
に示すように、負の駆動パルスT2がアナログスイッチ
1421から得られ、スイッチング回路U2に供給され
る。
【0093】その後、選択パルスP1がローレベルにな
ると、第1段目の選択回路S1では、アナログスイッチ
1422がオン状態となり、このアナログスイッチ14
22により選択されたローレベルの信号がスイッチング
回路U1に供給される。
【0094】3段目以降の選択回路についても同様であ
り、奇数段の選択回路Skでは、選択パルスPkがロー
レベルにある期間、正の駆動パルスTkがイネーブル信
号ENから取り出されてスイッチング回路Ukに供給さ
れ、偶数段の選択回路Skでは、選択パルスPkがロー
レベルにある期間、負の駆動パルスTkがイネーブル信
号ENから取り出されてスイッチング回路Ukに供給さ
れるのである。
【0095】サンプリング回路150では、駆動パルス
T1がハイレベルになると、スイッチング回路U1によ
って、画像信号VIDがハイレベルである期間tcの間
だけサンプリングされ、データ信号X1として、対応す
るデータ線114に供給される。そして、このデータ信
号X1は、現時点で選択された走査線112と交差する
画素に、TFT116を介して書き込まれる。
【0096】次に、駆動パルスT1がローレベルとな
り、駆動パルスT2がローレベルになると、スイッチン
グ回路U2によって、画像信号VIDがアクティブ期間
tcの間だけサンプリングされ、データ信号X2とし
て、対応するデータ線114に供給される。そして、こ
のデータ信号X1は、現時点で選択された走査線112
と交差する画素に、TFT116を介して書き込まれ
る。
【0097】3段目以降のスイッチング回路Ukにおい
ても以上と同様な動作が行われ、全てのデータ線114
が駆動される。
【0098】そして、全てのデータ線112の駆動が終
了し、次の走査線112が選択されると、駆動開始指令
DXが発生され、上記と同様な動作が繰り返される。以
上説明したように、本実施形態によるデータ線駆動回路
140では、駆動パルスTk(k=1〜n)の各々のア
クティブ期間tcが、イネーブル信号ENのパルス幅に
よって決定される。このため、駆動パルスTk(k=1
〜n)のパルス幅を均一にして、各データ線の駆動を行
うサンプリング期間を均一にすることができ、従って、
液晶パネル100における表示品質の低下を抑えること
ができる。
【0099】<第2実施形態>図8は、この第2実施形
態に係るデータ線駆動回路の構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施形態では、前述した第1実施形態と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0100】図8に示されるデータ線駆動回路140
が、図4に示される第1実施形態と相違する点は、以下
の通りである。 a.奇数段の選択回路S1、S3、…のアナログスイッ
チ1421のアナログ信号入力端子にイネーブル信号E
Nを供給し、偶数段の選択回路S2、S4、…アナログ
スイッチ1421のアナログ信号入力端子に反転イネー
ブル信号ENINVを供給するようにした。ここで、反転
イネーブル信号ENINVは、イネーブル信号ENのレベ
ルを反転した信号であり、例えばタイミングジェネレー
タ200内のトグルフリップフロップ203(前掲図2
参照)の出力端子/Qから得ることができる。 b.各選択回路Sk(k=1〜n)において、アナログ
スイッチ1422のアナログ信号入力端子に対する入力
電圧を、当該選択回路が奇数段目のものか偶数段目のも
のかに拘わらず、負電源電圧VSS(ローレベル)とし
た。 c.各スイッチング回路Uk(k=1〜n)について
は、当該スイッチング回路が奇数段目のものか偶数段目
のものかに拘わらず、選択回路Skから出力信号Tkを
アナログスイッチ151におけるNチャネルTFTのゲ
ート電極に与え、この出力信号Tkをインバータ152
によってレベル反転した信号をPチャネルTFTに与え
るようにした。
【0101】図10は本実施形態の動作を示すタイミン
グチャートである。本実施形態では、奇数段の選択回路
S1、S3、…にイネーブル信号ENを供給し、偶数段
の選択回路S2、S4、…に反転イネーブル信号ENIN
Vを供給するようにしたから、奇数段であるか偶数段で
あるかに拘わらず、全ての選択回路から正の駆動パルス
Tk(k=1〜n)が得られる。そして、サンプリング
回路150では、この駆動パルスTk(k=1〜n)に
よりアナログスイッチ151のオン/オフ駆動が行われ
る。
【0102】本実施形態においても、駆動パルスTk
(k=1〜n)の各々のアクティブ期間tcが、イネー
ブル信号ENおよび反転イネーブル信号ENINVのパル
ス幅によって決定される。従って、上記第1実施形態と
同様、各データ線の駆動を行うサンプリング期間を均一
にすることができ、液晶パネル100における表示品質
の低下を抑えることができる。
【0103】また、本実施形態の場合、各スイッチング
回路Uk(k=1〜n)において、アナログスイッチ1
51に対する駆動パルスTkの与え方を同じにしている
ので、上記第1実施形態よりも、さらに各データ線の駆
動を行うサンプリング期間を均一にすることができると
いう効果がある。より詳しくは次の通りである。
【0104】まず、第1実施形態において、アナログス
イッチ151に対する駆動パルスTkの与え方は、次の
ように奇数段目のスイッチング回路Ukと偶数段目のス
イッチング回路Ukとで異なっている。
【0105】まず、奇数段目のスイッチング回路Ukの
場合、選択回路Skからの駆動パルスTkは、アナログ
スイッチ151のNチャネルTFTのゲート電極に与え
られた後、インバータ152によってレベル反転され、
アナログスイッチ151のPチャネルTFTのゲート電
極に与えられる。このため、スイッチング回路Ukのア
ナログスイッチ151では、駆動パルスTkがハイレベ
ルになると、まず、NチャネルTFTがオン状態にな
り、その後、遅れてPチャネルTFTがオン状態とな
る。
【0106】一方、偶数段目のスイッチング回路Ukの
場合、選択回路Skからの駆動パルスTkは、アナログ
スイッチ151のPチャネルTFTのゲート電極に与え
られた後、インバータ152によってレベル反転され、
アナログスイッチ151のNチャネルTFTのゲート電
極に与えられる。このため、スイッチング回路Ukのア
ナログスイッチ151では、駆動パルスTkがローレベ
ルになると、まず、PチャネルTFTがオン状態にな
り、その後、遅れてNチャネルTFTがオン状態とな
る。
【0107】ここで、アナログスイッチ151を構成す
るPチャネルTFTおよびNチャネルTFTの閾値電圧
や相互コンダクタンスを同じにすることができれば、奇
数段目であるか偶数段目であるかに拘わらず、駆動パル
スTkの立ち上がりまたは立ち下がりから、アナログス
イッチ151のアナログ信号出力端子の出力レベルの立
ち上がりまたは立ち下がりまでの遅延時間を等しくする
ことができる。しかし、PチャネルTFTおよびNチャ
ネルTFTの閾値電圧や相互コンダクタンスについて
は、その製造ばらつきを抑えるのは困難である。このた
め、駆動パルスTkの立ち上がりまたは立ち下がりか
ら、アナログスイッチ151のアナログ信号出力端子の
出力レベルの変化までの遅延時間が、奇数段目のスイッ
チング回路と偶数段目のスイッチング回路とで異なり、
これに起因し、画像信号VIDのサンプリング期間が奇
数番目のデータ線と偶数番目のデータ線とで微妙に異な
ってしまう場合がある。
【0108】これに対し、本実施形態では、全てのスイ
ッチング回路Uk(k=1〜n)において、アナログス
イッチ151に対する駆動パルスTkの与え方を同じに
しているので、このような問題は生じず、第1実施形態
よりもさらに厳密に各データ線に対応したサンプリング
期間を一致させることができるのである。
【0109】なお、以上説明した各実施形態では、本発
明をデータ線駆動回路に適用した場合を例に挙げたが、
本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、走
査線を駆動する走査線駆動回路に本発明を適用し、走査
期間の均一化を図ってもよい。
【0110】また、上記各実施形態では、いわゆる相展
開回路を用いず、各データ線114を1本ずつ順次サン
プリングするように構成したが、本発明はこれに限ら
ず、1群とする例えば6本のデータ線114に対して、
6系統に変換された画像信号VID1〜VID6を同時
にサンプリングして供給すると共に、画像信号VID1
〜VID6の印加をデータ線群毎に順次行うように構成
してもよい。また、変換数および同時に印加するデータ
線の数を「3」や、「12」、「24」等として、3本
や、12本、24本等のデータ線に対して、3系統変換
や、12系統変換、24系統変換等して並列供給させた
画像信号を同時に供給する構成としても良い。なお、変
換数および同時に印加するデータ線数としては、カラー
の画像信号が3つの原色に係る信号からなることとの関
係から、3の倍数であることが制御や回路などを簡易化
する上で好ましい。
【0111】<液晶パネルの構成例>次に、上述した各
実施形態に係るデータ線駆動回路140を有する液晶パ
ネル100の全体構成について図11および図12を参
照して説明する。ここで、図11は、液晶パネル100
の構成を示す斜視図であり、図12は、図11における
A−A’線の断面図である。
【0112】これらの図に示されるように、液晶パネル
100は、画素電極118等が形成されたガラスや、半
導体、石英などの素子基板101と、共通電極108等
が形成されたガラスなどの透明な対向基板102とが、
スペーサ103の混入されたシール材104によって一
定の間隙を保って、互いに電極形成面が対向するように
貼り合わせられると共に、この間隙に電気光学材料とし
ての液晶105が封入された構造となっている。なお、
シール材104は、対向基板102の基板周辺に沿って
形成されるが、液晶105を封入するために一部が開口
している。このため、液晶105の封入後に、その開口
部分が封止材106によって封止されている。
【0113】ここで、素子基板101の対向面であっ
て、シール材104の外側一辺においては、上述したデ
ータ線駆動回路140およびサンプリング回路150が
形成されて、Y方向に延在するデータ線114を駆動す
る構成となっている。さらに、この一辺には複数の外部
回路接続端子107が形成されて、タイミングジェネレ
ータ200および画像信号処理回路300からの各種信
号を入力する構成となっている。また、この一辺に隣接
する2辺には、2個の走査線駆動回路130が形成され
て、X方向に延在する走査線112をそれぞれ両側から
駆動する構成となっている。なお、走査線112に供給
される走査信号の遅延が問題にならないのであれば、走
査線駆動回路130を片側1個だけに形成する構成でも
良い。ほかに、素子基板101において、データ線11
4への画像信号の書込負荷を低減するため、各データ線
114を、画像信号に先行するタイミングにおいて所定
電位にプリチャージするプリチャージ回路を形成しても
良い。
【0114】一方、対向基板102の共通電極108
は、素子基板101との貼合部分における4隅のうち、
少なくとも1箇所において設けられた導通材によって、
素子基板101との電気的導通が図られている。ほか
に、対向基板102には、液晶パネル100の用途に応
じて、例えば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、
トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けら
れ、第2に、例えば、クロムやニッケルなどの金属材料
や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに分散した
樹脂ブラックなどの遮光膜が設けられ、第3に、液晶パ
ネル100に光を照射するバックライトが設けられる。
なお、色光変調の用途の場合には、カラーフィルタは形
成されずに遮光膜が対向基板102に設けられる。
【0115】くわえて、素子基板101および対向基板
102の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処
理された配向膜(図示省略)などが設けられる一方、そ
の各背面側には配向方向に応じた偏光板(図示省略)が
それぞれ設けられる。ただし、液晶105として、高分
子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用い
れば、前述の配向膜や偏光板などが不要となる結果、光
利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの
点において有利である。
【0116】なお、駆動回路120等の周辺回路の一部
または全部を、素子基板101に形成する替わりに、例
えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いて
フィルムに実装された駆動用ICチップを、素子基板1
01の所定位置に設けられる異方性導電フィルムを介し
て電気的および機械的に接続する構成としても良いし、
駆動用ICチップ自体を、COG(Chip On Grass)技
術を用いて、素子基板101の所定位置に異方性導電フ
ィルムを介して電気的および機械的に接続する構成とし
ても良い。
【0117】<素子基板の構成など>また、各実施形態
においては、液晶パネル100の素子基板101をガラ
ス等の透明な絶縁性基板により構成して、当該基板上に
シリコン薄膜を形成すると共に、当該薄膜上にソース、
ドレイン、チャネルが形成されたTFTによって、画素
のスイッチング素子(TFT116)や駆動回路120
の素子を構成するものとして説明したが、本発明はこれ
に限られるものではない。
【0118】例えば、素子基板101を半導体基板によ
り構成して、当該半導体基板の表面にソース、ドレイ
ン、チャネルが形成された絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタによって、画素のスイッチング素子や駆動回路1
20の素子を構成しても良い。このように素子基板10
1を半導体基板により構成する場合には、透過型の電気
光学装置として用いることができないため、画素電極1
18をアルミニウムなどで形成して、反射型として用い
られることとなる。また、単に、素子基板101を透明
基板として、画素電極118を反射型にしても良い。
【0119】さらに、上述した実施の形態にあっては、
画素のスイッチング素子を、TFTで代表される3端子
素子として説明したが、ダイオード等の2端子素子で構
成しても良い。ただし、画素のスイッチング素子として
2端子素子を用いる場合には、走査線112を一方の基
板に形成し、データ線114を他方の基板に形成すると
共に、2端子素子を、走査線112またはデータ線11
4のいずれか一方と、画素電極との間に形成する必要が
ある。この場合、画素は、二端子素子が接続される画素
電極と、対向基板に形成される信号線(データ線114
または走査線112の一方)と、これらの間に挟持され
る液晶とから構成されることとなる。
【0120】さらに、電気光学材料としては、液晶のほ
かに、エレクトロルミネッセンス素子などを用いて、そ
の電気光学効果により表示を行う表示装置にも適用可能
である。即ち、本発明は、上述した液晶表示装置と類似
の構成を有するすべての電気光学装置に適用可能であ
る。
【0121】<電子機器>次に、上述した液晶表示装置
を各種の電子機器に適用される場合について説明する。
この場合、電子機器は、図13に示されるように、主
に、表示情報出力源1000、表示情報処理回路100
2、電源回路1004、液晶パネル100、駆動回路1
20、および、タイミングジェネレータ200により構
成される。尚、駆動回路120は液晶パネル100に内
蔵されても良いことは言うまでもない。このうち、表示
情報出力源1000は、ROM(Read Only Memory)
や、RAM(Random Access Memory)などのメモリ、各
種ディスクなどのストレージユニット、画像信号を同調
出力する同調回路等を備え、タイミングジェネレータ2
00により生成される各種のクロック信号に基づいて、
所定フォーマットの画像信号などの表示情報を表示情報
処理回路1002に供給するものである。次に、表示情
報処理回路1002は、上述したS/P変換回路302
や、増幅・反転回路304のほか、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路
を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像
信号をクロック信号CLKと共に、駆動回路120に供
給するものである。また、電源回路1004は、各構成
要素に所定の電源を供給するものである。なお、図13
において、クロック信号CLKは、表示情報処理回路1
002を介して供給されているが、図1に示されるよう
に、タイミングジェネレータ200から駆動回路120
に直接供給されて、画像処理回路300の上位構成であ
る表示情報処理回路1002が、タイミングジェネレー
タ200によるクロック信号に同期して動作する構成と
しても良いのは言うまでもない。
【0122】次に、上述した液晶表示装置を具体的な電
子機器に用いた例のいくつかについて説明する。
【0123】<その1:プロジェクタ>まず、この液晶
パネルをライトバルブとして用いたプロジェクタについ
て説明する。図14は、このプロジェクタの構成を示す
平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ
1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からな
るランプユニット1102が設けられている。このラン
プユニット1102から射出された投射光は、内部に配
置された3枚のミラー1106および2枚のダイクロイ
ックミラー1108によってRGBの3原色に分離され
て、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル
100R、100Bおよび100Gにそれぞれ導かれ
る。ここで、B色の光は、他のR色やG色と比較する
と、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レン
ズ1122、リレーレンズ1123および出射レンズ1
124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれ
る。
【0124】さて、液晶パネル100R、100Bおよ
び100Gの構成は、上述した液晶パネル100と同等
であり、画像信号処理回路(図示省略)から供給される
R、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものであ
る。そして、これらの液晶パネルによって変調された光
は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射
される。このダイクロイックプリズム1112におい
て、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色
の光は直進する。したがって、各色の画像が合成される
結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン112
0にカラー画像が投射されることとなる。
【0125】ここで、各液晶パネル100R、100B
および100Gによる表示像について着目すると、液晶
パネル100Gによる表示像は、液晶パネル100R、
100Bによる表示像に対して左右反転していることが
必要となる。このため、水平走査方向は、液晶パネル1
00Gと、液晶パネル100R、100Bとでは互いに
逆方向の関係となる。なお、液晶パネル100R、10
0Bおよび100Gには、ダイクロイックミラー110
8によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射す
るので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0126】<その2:モバイル型コンピュータ>次
に、この液晶パネルを、モバイル型のパーソナルコンピ
ュータに適用した例について説明する。図15は、この
パーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図
において、コンピュータ1200は、キーボード120
2を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット120
6とから構成されている。この液晶表示ユニット120
6は、先に述べた液晶パネル100の背面にバックライ
トを付加することにより構成されている。
【0127】<その3:携帯電話>さらに、この液晶パ
ネルを、携帯電話に適用した例について説明する。図1
6は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図にお
いて、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302
のほか、受話口1304、送話口1306と共に、液晶
パネル100を備えるものである。この液晶パネル10
0にも、必要に応じてその背面にバックライトが設けら
れる。
【0128】なお、電子機器としては、図14〜図16
を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファ
インダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワー
ドプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、PO
S端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられ
る。そして、これらの各種電子機器に対して、各実施形
態の液晶パネル、さらには電気光学装置が適用可能なの
は言うまでもない。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の走査線と、複数のデータ線と、これらの走査線お
よびデータ線を介して駆動される複数の画素とを有する
電気光学装置の駆動回路において、パルス状の駆動開始
指令信号を順次遅延して位相の異なった複数の選択パル
スを出力する遅延手段と、各々前記複数の選択パルスの
1つと共通のクロック信号が入力され、該クロック信号
から当該選択パルスが入力されている期間内のパルスを
選択して出力する複数の選択回路とを設けて、前記複数
の選択回路により選択された複数のパルスにより前記複
数の走査線または前記複数のデータ線を駆動するように
したので、走査線やデータ線を駆動する期間を均一にす
ることができ、表示品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る駆動回路を適用
した液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同液晶表示装置におけるタイミングジェネレ
ータの構成を示すブロック図である。
【図3】 同タイミングジェネレータの各部の波形を示
すタイミングチャートである。
【図4】 同液晶表示装置におけるデータ線駆動回路の
構成を示すブロック図である。
【図5】 (a)、(b)は、それぞれクロックドイン
バータの構成例を示す回路図である。
【図6】 インバータの構成例を示す回路図である。
【図7】 同データ線駆動回路の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図8】 本発明の第2実施形態に係るデータ線駆動回
路の構成を示すブロック図である。
【図9】 アナログスイッチの構成例を示す回路図であ
る。
【図10】 同データ線駆動回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図11】 同液晶パネルの構造を示す斜視図である。
【図12】 同液晶パネルの構造を説明するための一部
断面図である。
【図13】 同液晶表示装置が適用される電子機器の概
略構成を示すブロック図である。
【図14】 同液晶表示装置を適用した電子機器の一例
たるプロジェクタの構成を示す断面図である。
【図15】 同液晶表示装置を適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であ
る。
【図16】 同液晶表示装置を適用した電子機器の一例
たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図17】 従来技術によるデータ線駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図18】 同データ線駆動回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
100…液晶パネル 101…素子基板 102…対向基板 116…TFT 120…駆動回路 130…走査線駆動回路 140…データ線駆動回路 150…サンプリング回路 151、1421、1422…アナログスイッチ 200…タイミングジェネレータ 1410…シフトレジスタ 1420…選択回路群 R1〜Rn…ラッチ回路 S1〜Sn…選択回路 U1〜Uk…スイッチング回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NA42 NC12 NC16 NC21 NC22 NC23 NC34 NC67 ND05 ND09 5C006 AC02 AF52 AF72 BB16 BC03 BC06 BC13 BF07 BF24 BF27 BF33 BF34 EC02 EC05 EC09 EC11 EC13 FA21 5C080 AA10 BB05 DD05 DD30 EE28 FF09 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06 KK02 KK07 KK20 KK23 KK27 KK43

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と、複数のデータ線と、こ
    れらの走査線およびデータ線を介して駆動される複数の
    画素とを有する電気光学装置の駆動回路において、 パルス状の駆動開始指令信号を順次遅延して位相の異な
    った複数の選択パルスを出力する遅延手段と、 各々前記複数の選択パルスの1つと共通のクロック信号
    が入力され、該クロック信号から当該選択パルスが入力
    されている期間内のパルスを選択して出力する複数の選
    択回路とを具備し、 前記複数の選択回路により選択された複数のパルスによ
    り前記複数の走査線または前記複数のデータ線を駆動す
    ることを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  2. 【請求項2】 画像信号の供給源と前記複数のデータ線
    との間に介挿された複数のスイッチング素子を、前記複
    数の選択回路によって選択された複数の駆動パルスによ
    りオン/オフ駆動することを特徴とする請求項1に記載
    の電気光学装置の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記複数の走査線を前記複数の選択回路
    によって選択された複数の駆動パルスにより駆動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動回
    路。
  4. 【請求項4】 前記複数の選択回路は、前記クロック信
    号から正のパルスを選択する選択回路と、前記クロック
    信号から負のパルスを選択する選択回路とからなり、こ
    れらより選択された正のパルスおよび負のパルスにより
    前記データ線または走査線を駆動することを特徴とする
    請求項1乃至3に記載の電気光学装置の駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記クロック信号は、互いに逆相関係に
    ある第1相および第2相のクロック信号であり、前記複
    数の選択回路は、前記第1相のクロック信号からパルス
    を選択する第1の選択回路群と、該第1の選択回路群に
    よって選択されるパルスと同一極性のパルスを前記第2
    相のクロック信号から選択する第2の選択回路群とから
    なり、これらより選択された同一極性の複数のパルスに
    より前記データ線または走査線を駆動することを特徴と
    する請求項1乃至3に記載の電気光学装置の駆動回路。
  6. 【請求項6】 前記選択回路は、前記選択パルスが与え
    られている期間における前記クロック信号中のパルスを
    選択して出力するPチャネルトランジスタおよびNチャ
    ネルトランジスタからなるトランスミッションゲートを
    含むことを特徴とする請求項1乃至5に記載の電気光学
    装置の駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載の駆動回路を具備
    することを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電気光学装置を表示部
    として備えることを特徴とする電子機器。
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