JP2001332811A - 半導体レーザ素子、及び、その製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子、及び、その製造方法

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JP2001332811A
JP2001332811A JP2000147385A JP2000147385A JP2001332811A JP 2001332811 A JP2001332811 A JP 2001332811A JP 2000147385 A JP2000147385 A JP 2000147385A JP 2000147385 A JP2000147385 A JP 2000147385A JP 2001332811 A JP2001332811 A JP 2001332811A
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layer
cladding layer
semiconductor laser
opening
inner cladding
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Takahiro Arakida
孝博 荒木田
Hitoshi Hotta
等 堀田
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Original Assignee
NEC Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/20Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers
    • H01S5/22Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers having a ridge or stripe structure
    • H01S5/223Buried stripe structure
    • H01S5/2231Buried stripe structure with inner confining structure only between the active layer and the upper electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】AlGaInP系赤色半導体レーザ素子の低し
きい値、高効率な発振特性を実現し、かつ、高出力動作
で端面劣化をなくすこと。 【解決手段】活性領域5を上下側より挟み込む上側下
側、内部クラッド層4,6と、上側内部クラッド層6の
上面側に形成される電流ブロック層7と、内部クラッド
層6と電流ブロック層7とを挟み込む外部クラッド層1
9とを含み、電流ブロック層7に開口部12が形成され
る。開口部12の端面であるレーザ出射端面17,18
の少なくとも一方の端面領域で電流ブロック層7の内部
クラッド層6の側の部分が残されて電流非注入領域が形
成されている。開口部12に位置対応する内部クラッド
層6のキャリア濃度は、電流ブロック層7に接触する内
部クラッド層6のキャリア濃度よりも高い。特に、SA
S型半導体レーザ素子で、開口部の深さが調整されてい
て、電流ブロック層7を用いた端面電流非注入構造が形
成されているため端部領域の劣化が防止され、且つ、内
部クラッド層への領域選択ドーピングにより横漏れ電流
が抑制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ素
子、及び、その製造方法に関し、特に、ディジタルビデ
オディスク、光磁気ディスクのような記録媒体に対する
記録のために適用されるAlGaInP系赤色半導体レ
ーザに利用される半導体レーザ素子、及び、その製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオディスク、光磁気ディ
スクのような記録媒体に対する記録のために用いられる
レーザとして、AlGaInP系赤色半導体レーザが知
られている。そのような赤色系レーザとして、特開平4
−218993でセルフアラインドストラクチュア(S
AS)型レーザが報告されている(図11参照)。これ
は、GaAs基板101の上面側にn−AlGaInP
クラッド層102、活性層103、及び、p−AlGa
InPクラッド層104を有し、p−AlGaInPク
ラッド層104の上面側にストライプ状に開口部を形成
した光閉じ込め層106と上部クラッド層109とより
構成されたレーザ素子である。光閉じ込め層106にレ
ーザ光の吸収がないAlInP又はAlGaInP層を
用いることによって発振しきい値を低減することが可能
である。しかし、従来例に示されるSAS型レーザで高
出力動作させた場合には、一般の半導体レーザ素子に見
られる光学損傷(Catastrophic Optical Damage;COD)
により共振器端面での劣化が発生する。また、光閉じ込
め層の開口部より注入された駆動電流は、p−AlGa
InPクラッド層104の中で横方向に拡がり、その結
果、この横漏れ電流により発振しきい値、スロープ効
率、及びキンク光出力等の特性を低下させる。
【0003】端面COD劣化を抑制することが求めら
れ、更には、横漏れ電流による発振しきい値の増加を抑
制することが望まれ、更に、スロープ効率の低下を抑制
することが望ましく、更に、キンク光出力の低下を抑制
することが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、半導
体レーザー、特に、SAS型レーザであるAlGaIn
P系赤色半導体レーザの高出力動作時の端面COD劣化
を抑制することができる半導体レーザ素子、及び、その
製造方法を提供することにある。本発明の他の課題は、
半導体レーザー、特に、SAS型レーザの横漏れ電流に
よる発振しきい値の増加を抑制することができる半導体
レーザ素子、及び、その製造方法を提供することにあ
る。本発明の更に他の課題は、半導体レーザー、特に、
SAS型レーザのスロープ効率の低下を抑制することが
できる半導体レーザ素子、及び、その製造方法を提供す
ることにある。本発明の更に他の課題は、半導体レーザ
ー、特に、SAS型レーザのキンク光出力の低下を抑制
することができる半導体レーザ素子、及び、その製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0006】本発明による半導体レーザ素子は、半導体
材料により構成される活性領域(5)と、活性領域
(5)を下側より挟み込む下側内部クラッド層(4)
と、活性領域(5)を上側より挟み込む上側内部クラッ
ド層(6)と、上側内部クラッド層(6)の上面側に形
成される電流ブロック層(7)と、内部クラッド層
(6)と電流ブロック層(7)とを挟み込む外部クラッ
ド層(19)とを含み、電流ブロック層(7)に開口部
(12)が形成され、開口部(12)の端面であるレー
ザ出射端面(17,18)の少なくとも一方の端面領域
で電流ブロック層(7)の内部クラッド層(6)の側の
部分が残されて電流非注入領域が形成されている。この
ような電流非注入部(13’)の存在は、端面COD劣
化を抑制する。
【0007】開口部(12)に位置対応する内部クラッ
ド層(6)のキャリア濃度は、電流ブロック層(7)に
接触する内部クラッド層(6)のキャリア濃度よりも高
い。このような濃度差は、横漏れ電流を抑制する。レー
ザ出斜端面(17,18)の電流非注入領域を形成する
電流ブロック層の厚さが開口部(12)に沿ってレーザ
ーの出射方向に変化して、電流ブロック層(7)が段差
形状に形成されている。この段差の形成により、電流非
注入領域(13’)が容易に形成される。レーザ出斜端
面(17,18)の電流非注入領域(13’)を形成す
る電流ブロック層(7)の厚さが開口部(12)に沿っ
てレーザーの出射方向に変化して、電流ブロック層
(7)が滑らかな段差形状に形成されている。段差は、
必ずしも急峻である必要はない。
【0008】本発明によるレーザーは、特に、SAS型
AlGaInP系赤色半導体レーザとして特に有効に利
用され、半導体材料はAlGaInPであり、下側内部
クラッド層(4)はAlGaInPで形成され、上側内
部クラッド層(6)はAlGaInPで形成され、電流
ブロック層(7)はAlGaInPとAlGaAsとか
ら選択される1つである。
【0009】本発明による半導体レーザ素子の製造方法
は、基板(1)の上面側に第1外部クラッド層(3)を
形成すること、外部クラッド層(3)の上面に下側内部
クラッド層(4)を形成すること、下側内部クラッド層
(4)の上面に活性層(5)を形成すること、活性層
(5)の上面に上側内部クラッド層(6)を形成するこ
と、上側内部クラッド層(6)の上面側に電流ブロック
層(7)を形成すること、電流ブロック層(7)に開口
部(12)を形成すること、開口部(12)の上面と電
流ブロック層(7)の上面側に第2外部クラッド層(1
9)を形成することとから構成される一連のステップで
形成され、開口部(12)は、レーザー出射方向に対向
する開口部両端面(17,18)の少なくとも一方の端
面の領域の深さが開口部両端面(17,18)で挟まれ
る中央領域(13)の深さよりも浅く形成され、電流非
注入領域が簡単な工程で形成され得る。
【0010】その中央領域(13)の深さは、電流ブロ
ック層(7)の厚さに等しく、開口部(12)で上側内
部クラッド層(6)は工程では露出している。電流ブロ
ック層(7)と第2外部クラッド層(19)との間にキ
ャップ層(8)を形成することは一般的である。この場
合、開口部(12)はキャップ層(8)を貫通して電流
ブロック層(7)に形成されている。開口部(12)を
形成することは、キャップ層(8)をマスクとして利用
することにより開口部(12)を形成することである。
キャップ層(8)をマスクとして利用することにより、
開口部(12)を形成する工程が簡素になる。
【0011】開口部両端面(17,18)の少なくとも
一方の端面のその領域(13’)に位置対応する電流ブ
ロック層(7)の厚みをデバイス物性に対応する厚さに
調整することは特に好ましい。この厚さ調整により、レ
ーザ光の横モード、及び、放射角を容易に制御すること
ができる。第2外部クラッド層(19)の成長中に、Z
nを第2内部クラッド層(6)にドーピングすることは
重要である。そのドーピングにより、第2内部クラッド
層(19)の開口部(12)に位置対応する部分は、そ
れの不純物濃度が3×1016cm−3から3×10
17cm−3に増加して、注入電流における横漏れ電流
を容易に抑制することができる。
【0012】このように本発明によれば、SAS型赤色
半導体レーザ素子において、レーザ光出射端面の少なく
とも一方の端面部分に電流ブロック層を残すことにより
電流非注入領域を形成し、更に、電流ブロック開口部に
おける内部クラッド層のキャリア濃度を、電流ブロック
層直下の内部クラッド層のキャリア濃度よりも高くする
ことにより、電流ブロック層を用いた端面電流非注入構
造が形成され、高出力動作における端面COD劣化を抑
制して、長期安定動作を実現することができる。更に、
注入電流における横漏れ電流を抑制することによって、
発振しきい値の低減、スロープ効率の向上、及び、キン
ク光出力を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
半導体レーザ素子の製造方法の実施の形態は、AlGa
InP系660nm帯半導体レーザウェハの上面に多層
構造が形成される。その多層構造は、図1に示されるよ
うに、半導体レーザウェハ20が減圧MOVPE法によ
って成長することにより形成される。
【0014】SiドープされたGaAs(001)基板
1の上面に、GaAs:Siバッファー層2(不純物濃
度=1×1018cm−3)が0.5μmの厚さで成長
して形成される。更に、GaAs:Siバッファー層2
の上面に、Al0.75Ga 0.25As:Si外部ク
ラッド層3(不純物濃度=5×1017cm−3)が
1.25μmの厚さで成長して形成される。更に、Al
0.75Ga0.25As:Si外部クラッド層3の上
面に、(Al0.6Ga0.40.5In0. P:
Si内部クラッド層4(不純物濃度=5×1017cm
−3)が0.3μmの厚さで成長して形成される。更
に、(Al0.6Ga0.40.5In .5P:S
i内部クラッド層4の上面に、GaInP活性層(膜厚
7nm×4層)と(Al0.6Ga0.40.5In
0.5Pバリア層(膜厚5nm×3層)とから成る活性
層5が成長して形成される。
【0015】更に、活性層5の上面に、(Al0.6
0.40.5In0.5P:Zn内部クラッド層6
(不純物濃度=3×1016cm−3)が0.3μmの
厚さで成長して形成される。更に、(Al0.6Ga
0.40.5In0.5P:Zn内部クラッド層6の
上面に、AlInP:Si電流ブロック層7(不純物濃
度=5×1017cm−3)が0.5μmの厚さで成長
して形成される。更に、AlInP:Si電流ブロック
層7の上面に、GaAs:Znキャップ層8(不純物濃
度=8×1017cm−3)が0.3μmの厚さで成長
して形成される。これらの複数層は、このように順次に
成長する。このような成長過程の成長温度は、680゜
C一定である。
【0016】図2と図3は、半導体レーザウェハ20の
電流ブロック層7にストライプ状の開口部を形成する工
程を示している。図2は、[−110]方向のメサスト
ライプが形成された後の半導体レーザウェハの(−11
0)断面を示している。図1に示される半導体レーザウ
ェハの最上層のGaAsキャップ層8の上面にSiO2
膜9が成膜される。フォトリソグラフィ技術によって、
図2に示される[−110]方向に幅3μmの開口部1
1がSiO2膜に形成される。
【0017】次ぎに、図3に示されるように、選択ウェ
ットエッチングによって、GaAsキャップ層8にスト
ライプ状開口部12が形成される。その後に、図4と図
5に示されるように、再度のフォトリソグラフィ技術に
より、ストライプ状開口部12のストライプの電流注入
領域13のみが露出するように、SiO2マスク14が
形成される。ここでは、電流注入領域13は600μm
とされる。図6に示されるように短冊状に形成された開
口部12を持つマスク14により、電流注入部13とな
る部分では、図7と図8に示されるように、AlInP
電流ブロック層7が(Al0.6Ga0.40.5
0.5P:Zn内部クラッド層6の上面までエッチン
グされる。
【0018】SiO2マスク14がすべて除去された
後、図5に示される非エッチング部分のAlInP:S
i電流ブロック層7が、ストライプ状開口部12が形成
されたGaAsキャップ層8をマスクとして、図8に示
されるように、電流非注入部13’となる部分のAlI
nP電流ブロック層7がその残り厚が0.2μmになる
までエッチングされる。電流ブロック層7で端面を形成
することにより、端面近傍における電流非注入領域を形
成する。また、レーザ光の放射角及び横モードは、電流
ブロック層7の残り厚部分16により変化するため、残
り圧部分16の厚みを調整することにより、デバイス特
性に合わせた制御が可能である。開口部12で、電流非
注入部13’の深さは、電流注入部13の深さよりも浅
い。
【0019】図9は、外部クラッド層及びコンタクト層
を再成長した後の断面図を示す。レーザウェハ20に図
7と図8に示されるストライプ状の第1開口部端面17
と第2開口部端面18をAlInP:Si電流ブロック
層7に形成した後、図9と図10に示されるように、A
0.75Ga0.25As:Zn外部クラッド層19
(不純物濃度1×1018cm−3)を1.25μmの
厚さでGaAs:Znキャップ層8の上面に形成する。
この工程で、Al0.75Ga0.25As:Zn外部
クラッド層19は、第1開口部端面17と第2開口部端
面18の中にも成長して形成されている。
【0020】更に、Al0.75Ga0.25As:Z
n外部クラッド層19の上面に、GaAs:Znコンタ
クト層21(不純物濃度3×1018cm−3)が1μ
mの厚さで順次成長して形成される。ここで、レーザ発
振における横漏れ電流を抑制するために、Al0.75
Ga0.75As:Zn外部クラッド層19の成長中に
電流注入部である(Al0.6Ga0.40.5In
0.5P:Zn内部クラッド層6の表面からZnを拡散
ドーピングする。この領域選択ドーピングを行うため
に、Al0.75Ga0.25As:Zn外部クラッド
層19のZn濃度は5×1017cm−3以上であり、
成長温度は700゜C以上であることが好ましい。
【0021】再成長時のZn拡散により電流注入部にお
ける(Al0.6Ga0.40. In0.5P:Z
n内部クラッド層19の不純物濃度は3×1016cm
−3から3×1017cm−3に増加する。この不純物
濃度の差がレーザ発振における横漏れ電流を抑制して、
しきい値、スロープ効率、及び、キンク光出力を向上さ
せる。
【0022】最後に、このように形成されたウエハの両
面にそれぞれp、nコンタクト電極22,23をそれぞ
れに蒸着して、図9と図10に示されるように、660
nm帯半導体レーザウェハ24が得られる。半導体レー
ザウェハ24は、ストライプに直行する[110]方向
に劈開して、共振器端面を形成する。このとき、共振器
端面部の電流非注入領域は2μm以上50μm以下であ
ることが好ましい。劈開後、共振器端面にAl
及びAl/a−Si多層膜をそれぞれ堆積して、
前面10%、裏面90%の光反射率に制御する。反射率
制御されたレーザ素子は、ヒートシンクに融着すること
によって本発明のレーザ素子は完成する。
【0023】既述のSAS型赤色半導体レーザ素子は、
電流ブロック層7を用いた端面電流非注入構造を形成す
ることによって、高出力動作における端面COD劣化を
抑制し長期安定動作が実現している。また、端面におけ
る電流ブロック層7の厚さ16を変化させることによっ
て、レーザ光の横モード、及び、放射角を制御すること
ができる。更に、既述のSAS型レーザ素子は、外部ク
ラッド層19を再成長する際にZn不純物を内部クラッ
ド層6の電流注入領域に選択的に拡散させることによ
り、注入電流における横漏れ電流を抑制している。この
横漏れ電流の抑制は、発振しきい値を低減し、スロープ
効率を向上させる。更に、電流―光出力特性におけるキ
ンク光出力が向上することが可能になっている。
【0024】既述のSAS型レーザ発振素子は、端面非
注入構造を有しているが、報告されている公知のSAS
型レーザと同様に、2回成長により実現することができ
るため優れた生産性を保持している。
【0025】
【発明の効果】本発明による半導体レーザ素子、及び、
その製造方法は、半導体レーザの高出力動作時の端面C
OD劣化を抑制することができ、SAS型レーザである
AlGaInP系赤色半導体レーザーでその抑制効果が
特に高い。AlGaInP系赤色レーザーでは、更に、
横漏れ電流による発振しきい値の増加を抑制し、更に、
スロープ効率の低下を抑制し、更に、キンク光出力の低
下を抑制することができる。更に、その生産性は従来通
りに優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による半導体レーザー素子の製
造方法の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図2は、図1の次のステップを示す断面図であ
る。
【図3】図3は、図2の更に次のステップを示す断面図
である。
【図4】図4は、図3の更に次のステップを示す断面図
である。
【図5】図5は、図4の更に次のステップを示す断面図
である。
【図6】図6は、図5の平面図である。
【図7】図7は、図5の更に次のステップを示す断面図
である。
【図8】図8は、図7の更に次のステップを示す断面図
である。
【図9】図9は、図8の更に次のステップを電流注入部
について示す断面図である。
【図10】図10は、図8の更に次のステップを電流非
注入部について示す断面図である。
【図11】図11は、公知装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…基板 4…下側内部クラッド層 5…活性領域 6…上側内部クラッド層 7…電流ブロック層 8…キャップ層 12…開口部 13’…電流非注入部 17,18…レーザ出射端面 19…外部クラッド層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体材料により構成される活性領域と、 前記活性領域を下側より挟み込む下側内部クラッド層
    と、 前記活性領域を上側より挟み込む上側内部クラッド層
    と、 前記上側内部クラッド層の上面側に形成される電流ブロ
    ック層と、 前記内部クラッド層と前記電流ブロック層とを挟み込む
    外部クラッド層とを含み、 前記電流ブロック層に開口部が形成され、 前記開口部の端面であるレーザ出射端面の少なくとも一
    方の端面領域で前記電流ブロック層の前記内部クラッド
    層の側の部分が残されて電流非注入領域が形成されてい
    る半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】前記開口部に位置対応する内部クラッド層
    のキャリア濃度は、前記電流ブロック層に接触する前記
    内部クラッド層のキャリア濃度よりも高い請求項1の半
    導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】前記レーザ出斜端面の前記電流非注入領域
    を形成する前記電流ブロック層の厚さが前記開口部に沿
    ってレーザーの出射方向に変化して、前記電流ブロック
    層が段差形状に形成されている請求項1の半導体レーザ
    素子。
  4. 【請求項4】前記レーザ出斜端面の前記電流非注入領域
    を形成する前記電流ブロック層の厚さが前記開口部に沿
    ってレーザーの前記出射方向に変化して、前記電流ブロ
    ック層が滑らかな段差形状に形成されている請求項1の
    半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】前記半導体材料はAlGaInPであり、 前記下側内部クラッド層はAlGaInPで形成され、 前記上側内部クラッド層はAlGaInPで形成され、 前記電流ブロック層はAlGaInPとAlGaAsと
    から選択される1つである請求項1〜請求項4から選択
    される1請求項の半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】基板の上面側に第1外部クラッド層を形成
    すること、 前記外部クラッド層の上面に下側内部クラッド層を形成
    すること、 前記下側内部クラッド層の上面に活性層を形成するこ
    と、 前記活性層の上面に上側内部クラッド層を形成するこ
    と、 前記上側内部クラッド層の上面側に電流ブロック層を形
    成すること、 前記電流ブロック層に開口部を形成すること、 前記開口部の上面と電流ブロック層の上面側に第2外部
    クラッド層を形成することとを含み、 前記開口部は、レーザー出射方向に対向する開口部両端
    面の少なくとも一方の端面の領域の深さが前記開口部両
    端面で挟まれる中央領域の深さよりも浅く形成されてい
    る半導体レーザ素子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記中央領域の深さは前記電流ブロック層
    の厚さに等しい請求項6の半導体レーザ素子の製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記電流ブロック層と前記第2外部クラッ
    ド層との間にキャップ層を形成することを更に含み、 前記開口部は前記キャップ層を貫通して前記電流ブロッ
    ク層に形成されている請求項6の半導体レーザ素子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】前記開口部を形成することは、前記キャッ
    プ層をマスクとして利用することにより前記開口部を形
    成することを備えている請求項8の半導体レーザ素子の
    製造方法。
  10. 【請求項10】前記開口部両端面の少なくとも一方の端
    面の前記領域に位置対応する前記電流ブロック層の厚み
    をデバイス物性に対応する厚さに調整することを更に含
    む請求項9の半導体レーザ素子の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第2外部クラッド層の成長中に、Z
    nを前記第2内部クラッド層にドーピングすることを更
    に含む請求項10の半導体レーザ素子の製造方法。
  12. 【請求項12】前記ドーピングすることにより、前記第
    2内部クラッド層の前記開口部に位置対応する部分は、
    それの不純物濃度が3×1016cm−3から3×10
    17cm−3に増加する請求項11の半導体レーザ素子
    の製造方法。
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