JP2001318218A - Ovd媒体及びその製造方法 - Google Patents
Ovd媒体及びその製造方法Info
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Abstract
たOVD13が貼付された、廉価なOVD媒体16、及
びその製造方法を提供すること。 【解決手段】OVDの一部分を、その表面が凹部と表面
凹凸状の凸部とで構成され、該凹部と表面凹凸状の凸部
とで絵柄・文字など別な画像を表す凹凸版12を用いた
加熱・加圧によって破壊したこと。及びOVD転写箔5
3を支持体14に転写する際に、凹凸版12を用いるこ
と。
Description
るものであり、特に、OVDに絵柄・文字など別な画像
を形成したOVDが貼付されたOVD媒体に関する。
ィー性を向上させるために種々な媒体に貼付されてき
た。これは、OVDはエンボス成形、或いは多層薄膜蒸
着などにより大量に廉価に複製できるからであり、また
一方では、カラーコピーなどでは複製できないためであ
る。しかし、一旦、撮影されたホログラムや多層薄膜を
部分的に変えて絵柄・文字など別な画像を与えることは
難しいものであり、ホログラムや多層薄膜の一部分に絵
柄・文字など別な画像を与える際には、例えば、レーザ
を用いて部分的に加熱しOVDを破壊することになる
が、この方法は設備に多大な投資を必要とする欠点を有
している。
を解決するためになされたものであり、ホログラムや多
層薄膜などOVDの少なくとも一部分を破壊して、OV
Dに絵柄・文字など別な画像を形成したOVDが貼付さ
れたOVD媒体であって、多大な投資を必要とせずに製
造できる、廉価なOVD媒体を提供することを課題とす
る。また、上記多大な投資を必要とせずに製造できる、
廉価なOVD媒体の製造方法を提供することを課題とす
る。
くとも一部分を破壊して、OVDに絵柄・文字など別な
画像を形成したOVDが貼付されたOVD媒体におい
て、該少なくとも一部分を、その表面が凹部と表面凹凸
状の凸部とで構成され、該凹部と表面凹凸状の凸部とで
絵柄・文字など別な画像を表す凹凸版を用いた加熱・加
圧によって破壊したことを特徴とするOVD媒体であ
る。
体の製造方法であって、OVDが形成されたOVD転写
箔のOVDを支持体に転写する際に、凹凸版を用いて転
写することを特徴とするOVD媒体の製造方法である。
に説明する。図1は、本発明によるOVD媒体の一実施
例の平面図である。また、図2は、図1における一実施
例をX−X’断面で示す断面図である。図1、及び図2
に示すように、OVD媒体(16)は、支持体(14)
上にOVD(13)が設けられたものである。OVD
(13)は、OVDが破壊されていない非凹凸部(13
a)とOVDが破壊された凹凸部(13b)とで構成さ
れている。そして、OVDが破壊されていない非凹凸部
(13a)とOVDが破壊された凹凸部(13b)との
境界によって示される文字「A」を表す別な画像がOV
D(13)に与えられたものとなっている。
な画像がOVD(13)に与えられたOVD媒体(1
6)を製造する際に用いるホットスタンプの概念を示し
た断面図である。図3に示すように、ホットスタンプの
プレス版取り付け部(11)に凹凸版(12)を取り付
けておき、予め、支持体(14)上にOVD(13)が
貼付されたOVD媒体(16)を台座(15)上に配
し、凹凸版(12)を押し付けることにより、凹凸版
(12)の凸部がOVDの干渉構造もしくは回折構造を
破壊し、OVD(13)に、OVDが破壊されていない
非凹凸部(13a)とOVDが破壊された凹凸部(13
b)を形成する。すなわち、OVDが破壊されていない
非凹凸部(13a)とOVDが破壊された凹凸部(13
b)との境界によって示される文字「A」を表す別な画
像がOVD(13)に与えられる。
表面状態を示す説明図であるが、凹凸版(12)の表面
状態は、凹部(12a)と凸部(12b)とで文字
「A」を表すように構成されており、凸部(12b)の
表面は、OVDを加熱・加圧することによって破壊する
ための表面凹凸状となっている。従って、上記のよう
に、本発明によるOVD媒体は、凹凸版を用いたプレス
によってOVDに絵柄・文字など別な画像を形成するの
で、多大な投資を必要とせず、廉価なOVD媒体とな
る。
法を示す説明図である。本発明によるOVD媒体の製造
方法は、図5に示すように、ホットスタンプのプレス版
取り付け部(11)に凹凸版(12)を取り付けてお
き、台座(15)上の支持体(14)の上に、OVDが
形成されたOVD転写箔(53)を配し、凹凸版(1
2)を押し付けることにより、OVD転写箔(53)の
OVD(13)を支持体(14)に転写し、製造するも
のである。
形成されたOVD(13)が支持体(14)に転写され
ると同時に、上記凹凸版(12)の凸部がOVDの干渉
構造もしくは回折構造を破壊し、OVD(13)に、O
VDが破壊されていない非凹凸部(13a)とOVDが
破壊された凹凸部(13b)を形成する。すなわち、本
発明によるOVD媒体の製造方法は、OVDが破壊され
ていない非凹凸部(13a)とOVDが破壊された凹凸
部(13b)との境界によって示される文字「A」を表
す別な画像がOVD(13)に効率よく与えられるOV
D媒体の製造方法となる。
ariable Device)とは、ホログラムや回
折格子などの光回折効果を持つものや多層薄膜のような
光干渉効果を持つものを指す。ホログラムや回折格子の
ようなOVDとしては、光の干渉縞を微細な凹凸パター
ンとして平面に記録するレリーフ型や体積方向に干渉縞
を記録する体積型がある。
フト)を生じる多層薄膜のようなOVDとしては、光学
特性の異なるセラミックスや金属の薄膜を積層したもの
がある。この他に、光の干渉を利用した固有の像や色の
変化を生じるものであればこれらに限られるものではな
い。これらのOVDの中では、量産性やコストを考慮し
た場合には、レリーフ型ホログラム(回折格子)や多層
薄膜が好ましいものである。
的な撮影方法により、微細な凹凸パターンからなるレリ
ーフ型のマスターホログラムを作製し、次に、このマス
ターホログラムから電気メッキ法により凹凸パターンを
複製したニッケル製のプレス版を作製し量産する。すな
わち、このプレス版を加熱し、ホログラム形成層に押し
当て、凹凸パターンを複製する。
形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が
得られる材料であることが必要であり、例えば、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、あるい
は、ラジカル重合性不飽和基を有する紫外線や電子線硬
化性樹脂を単独あるいは複合して用いることができる。
また、上記以外のものでも、ホログラム形成層として凹
凸パターンを形成可能な安定な材料であれば使用可能で
ある。
折格子)を用いた場合、その回折効率を高めるためレリ
ーフ面を構成する高分子材料(ホログラム形成層)と屈
折率の異なる反射層を設けることが好ましい。この反射
層を設けることにより、回折効率が向上し、より鮮明な
画像や色の変化をもたらすものになる。用いる材料とし
ては、屈折率の異なるTiO2 、SiO2 、SiO、F
e2 O3 、ZnSなどの高屈折率材料や、より反射効果
の高いAl、Sn、Cr、Ni、Cu、Au等の金属材
料が挙げられる。これらの材料は単独あるいは積層して
使用できるものであり、これらの材料は真空蒸着法、ス
パッタリング等の公知の薄膜形成技術にて形成され、そ
の膜厚は用途によって異なるが、5〜1000nm程度
で形成される。
使用される高分子材料(屈折率n=1.3〜1.5)よ
りも高い材料であれば、上記の無機材料以外の有機系、
有機無機複合体、有機系材料に無機系フィラーを分散し
たものなどが使用可能である。これらの材料はグラビア
コート、ダイコート、スクリーン印刷等の公知のコーテ
ィング法や印刷法にて0.1〜10μm程度のホログラ
ム形成層に形成される。また、上記以外の材料であって
も反射性を有した材料であれば、適宜使用することが可
能である。
なる光学適性を有する多層薄膜層からなり、金属薄膜、
セラミックス薄膜またはそれらを併設してなる複合薄膜
として積層形成される。たとえば、屈折率の異なる薄膜
を積層する場合、高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜を組
み合わせても良く、また特定の組み合わせを交互に積層
するようにしてもよい。それらの組み合わせにより、所
望の多層薄膜を得ることができる。
どの材料が用いられ、おおよそ屈折率が2.0以上の高
屈折率材料と屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定
の膜圧で積層したものである。以下に用いられる材料の
一例を挙げる。まず、セラミックスとしては、例えば、
Sb2 O3 (3.0)、Fe2 O3 (2.7)、TiO
2 (2.6)、CdS(2.6)、CeO2 (2.
3)、ZnS(2.3)、PbCl2 (2.3)、Cd
O(2.2)、Sb2 O3 (2.0)、WO3 (2.
0)、SiO(2.0)、Si2 O3 (2.5)、In
2 O3(2.0)、PbO(2.6)、Ta2 O
3 (2.4)、ZnO(2.1)、ZrO2 (2.
0)、MgO(1.6)、SiO2 (1.5)、MgF
2 (1.4)、CeF3 (1.6)、CaF2 (1.
3)、AlF3 (1.6)、Al2 O 3 (1.6)、G
aO(1.7)等が挙げられる。尚、カッコ内の数値は
屈折率を示す。
えば、Al、Sn、Fe、Mg、Zn、Au、Ag、C
r、Ni、Cu、Si等が挙げられる。また、低屈折率
の有機ポリマーとしては、たとえば、ポリエチレン
(1.51)ポリプロピレン(1.49)、ポリテトラ
フロロエチレン(1.35)、ポリメチルメタクレート
(1.49)、ポリスチレン(1.60)等が挙げられ
る。これらの高屈折率材料、もしくは透過率30%〜6
0%の金属薄膜より少なくとも一種、低屈折率材料より
少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させる
ことにより、特定の波長の可視光に対する吸収あるいは
反射を示す多層薄膜となる。
透過率等の光学特性や耐光性、耐薬品性、層間密着性な
どに基づき材料を適宜選択し、薄膜として積層し多層薄
膜を形成する。形成方法は、公知の手法を用いることが
でき、膜厚、成膜速度、積層数、あるいは光学膜厚(=
n・d、n:屈折率、d:膜厚)などの制御が可能な通
常の真空蒸着法、スパッタリング法などの物理的気相析
出法やCVD法などの化学的気相析出法を用いることが
できる。また、低屈折率の有機ポリマーの成膜方法とし
ては、公知のグラビア印刷法、オフセット印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷方法やバーコート法、グラビア
法、ロールコート法などの塗布方法を用いることができ
る。尚、本発明ではセラミックスおよび金属と同等、あ
るいは類似する屈折率と反射率を有するものであれば用
いることが可能である。
2000nmの範囲であり、また、薄膜の層構成は上記
高屈折率の材料もしくは金属材料からなる薄膜、例え
ば、ZnS、TiO2 、ZrO2 、In2 O3 、Sn
O、ITO、CeO2 、ZnO、Ta2 O3 、Al、F
e、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、Ni、Cu、Si
などと、上記低屈折率の材料からなる薄膜、例えば、M
gF2 、SiO2 、CaF 2 、MgO、Al2 O3 など
との組み合わせであり、それらを交互に積相し、その積
層数が2層以上、好ましくは2層〜9層である。分光特
性は層数に応じて変化する。尚、用いる材料、組み合わ
せにより多層膜の光学特性が異なるため、これに限定さ
れるものではない。
ら1mmの間隔で凹凸を、例えば、線状に設けたもので
ある。この凹凸版をOVDに加熱・加圧することにより
OVDの効果を破壊もしくは変化させ、絵柄・文字など
別な画像を形成することができる。凸部の表面凹凸状が
深い場合には破壊され、浅い場合には変形される。ま
た、凸部の表面凹凸状により反射方向を変えることによ
り画像を形成することができる。凹凸版は、エッチン
グ、彫刻、旋盤など公知の金属加工技術を用いて作製す
ることができる。
するには、ステッカーの貼付、転写箔の転写など、どの
ような方法であっても良い。また、加熱・加圧をかける
装置としては、ホットスタンプ以外に、プレス機、平押
し、若しくはシリンダ型の箔押し機などを用いることが
できる。
を、その表面が凹部と表面凹凸状の凸部とで構成され、
該凹部と表面凹凸状の凸部とで絵柄・文字など別な画像
を表す凹凸版を用いた加熱・加圧によって破壊したOV
D媒体であるので、多大な投資を必要とせずに製造でき
る、廉価なOVD媒体となる。
おいて、OVDが形成されたOVD転写箔のOVDを支
持体に転写する際に、凹凸版を用いて転写するので、多
大な投資を必要とせずに製造できる、廉価なOVD媒体
の製造方法となる。
ある。
面図である。
プの概念を示した断面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】OVDの少なくとも一部分を破壊して、O
VDに絵柄・文字など別な画像を形成したOVDが貼付
されたOVD媒体において、該少なくとも一部分を、そ
の表面が凹部と表面凹凸状の凸部とで構成され、該凹部
と表面凹凸状の凸部とで絵柄・文字など別な画像を表す
凹凸版を用いた加熱・加圧によって破壊したことを特徴
とするOVD媒体。 - 【請求項2】請求項1記載のOVD媒体の製造方法であ
って、OVDが形成されたOVD転写箔のOVDを支持
体に転写する際に、凹凸版を用いて転写することを特徴
とするOVD媒体の製造方法。
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JP2000135812A JP4078790B2 (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | Ovd媒体の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002307878A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止画像形成体およびその製造方法 |
JP2008511027A (ja) * | 2004-08-27 | 2008-04-10 | カーイクスオー アクチエンゲゼルシャフト | 偽造防止セキュリティオブジェクト |
-
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