JP2001316775A - 耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法 - Google Patents

耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法

Info

Publication number
JP2001316775A
JP2001316775A JP2000367097A JP2000367097A JP2001316775A JP 2001316775 A JP2001316775 A JP 2001316775A JP 2000367097 A JP2000367097 A JP 2000367097A JP 2000367097 A JP2000367097 A JP 2000367097A JP 2001316775 A JP2001316775 A JP 2001316775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
sheet
stainless steel
ferritic stainless
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000367097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4590719B2 (ja
Inventor
Tomomasa Hirata
知正 平田
Takeshi Yokota
毅 横田
Yasushi Kato
康 加藤
Takumi Ugi
工 宇城
Susumu Sato
佐藤  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP2000367097A priority Critical patent/JP4590719B2/ja
Publication of JP2001316775A publication Critical patent/JP2001316775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4590719B2 publication Critical patent/JP4590719B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐リジング性および成形性に優れるフェライ
ト系ステンレス鋼板とその製造方法を提案する。 【解決手段】 熱間圧延の粗圧延工程において、少なく
とも1パスを圧下率30%以上とし、かつ圧下率が最大
となるパスでは板厚中心と表面との間の温度差を200℃
以下として圧延することにより、圧延方向に切断した板
厚方向断面で測定される、下記に定義する{111}方
位コロニーの面積率が、板厚の1/8〜3/8及び5/
8〜7/8の領域で、30%以上存在するものとする。 記 {111}方位コロニー:結晶の隣接集合体であって、
各結晶の<111>方位ベクトルが圧延面に垂直な方向
ベクトルとなす角度が15°以内にある結晶の隣接集合
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェライト系ステ
ンレス鋼板およびその製造方法に関し、とくに、耐リジ
ング性および成形性(プレス加工性および曲げ加工性)
に優れたフェライト系ステンレス鋼板(鋼帯を含む)お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライト系ステンレス鋼は、応力腐食
割れを起こしにくく、安価であること、また深絞り性や
耐リジング性も近年少しづつ改善されてきたことから、
厨房器具や自動車部品などの広い分野で利用されるよう
になってきた。このようにフェライト系ステンレス鋼の
利用分野が拡大されるに伴って、深絞り性、耐リジング
性に加えて、張出し性や曲げ加工性といった他の成形特
性に対してもより厳しい基準が求められるようになって
きた。ここに、張出し性とは、金属板の板端を拘束した
状態で中央部をプレスにより張り出させたときに、どこ
まで破れずに張り出させられるかの指標(バルジ高さで
表示)であり、板端を拘束されないでプレスする場合に
用いられる深絞り性(r値で評価される)とは区別され
る。
【0003】ところで、最近、フェライト系ステンレス
鋼の深絞り性、耐リジング性を向上させるために、鋼板
中のコロニーを制御する技術が提案されている。コロニ
ー(同一の結晶方位を有する結晶粒のかたまり)に関す
るこれまでの研究によれば、耐リジング性の改善には、
コロニーを小さくすることが最も有効であると考えられ
てきた。例えば、特開平10−330887号公報では、図6に
示すようなRD (Rolling Direction 、以下RDとい
う) 面内のコロニーの板厚方向の長さを板厚の30%以
下とし、板厚方向のコロニーサイズを小さくすることに
より耐リジング性を、また{111}方位コロニーの体
積率を15%以上とすることで深絞り性を改善する方法
が開示されている。一方で、特定のコロニーを活用しよ
うという試みもある。例えば、特開平9−263900号公報
では、{111}方位コロニーの板幅方向の大きさを10
0〜1000μmに限定し耐リジング性を向上させ、{11
1}方位コロニーの板幅方向に占める割合を多くするこ
とで深絞り性(r値)を向上させる技術が示されている。
これらの方法はいずれも、{111}方位コロニーを多
く存在させることで深絞り性(r値)を向上させ、さら
にその{111}方位コロニーのサイズを小さくするこ
とで耐リジング性を改善しようとするものである。
【0004】しかし、深絞り性や耐リジング性は上記の
技術によって改善されるものの、張出し性をも大幅に向
上させることは困難である。これに対して、深絞り性と
張出し性を含むプレス加工性とともに、耐リジング性を
改善する技術が、特開平7−310122号公報に開示されて
いる。これは、粗圧延の温度(1000〜1150℃)、摩擦係
数(0.3以下)、圧下率(40〜75%)およびひずみ速度
(7〜100/s)を制御することにより板厚中心部の再結
晶を促進させ、深絞り性(r値)、耐リジング性および
張出し性を共に改善しようとするものである。しかしな
がら、この技術によっても、近年の大きな張出し加工の
要請には十分な対応ができなくなっている。
【0005】一方、従来ステンレス鋼板に厳しい曲げ加
工を行ったときに割れが発生することがあったことか
ら、耐曲げ加工性も、求められる重要な特性となってき
た。曲げ加工時の割れに関しては、従来からもっぱら、
鋼中の非金属介在物の観点から検討されてきており、と
くに鋼板の表面直下に存在する圧延方向に伸展したA系
介在物が悪影響を及ぼすことが明らかとなっている(大
竹ら、「鉄と鋼」46(1960)、p.1273))。そして、
例えば、特開平05−239600号公報には、Tiを添加して、
加工により粘性変形したA系介在物を、粘性変形せずに
鋼中に不規則に分散した粒状酸化物などのC系介在物に
置換することにより、曲げ加工性を向上させる方法が開
示されている。また、特開平05−306435号公報には、Fe
-Cr合金において、Fe+Cr≧99.98wt%という高純度化を
図ることによって曲げ加工性の改善を達成する方法が示
されている。また、特開昭49-104818号公報には、鋼成
分をMn/Si≧1.4になるように調整して、MnO・SiO2系介
在物を減少させることにより、曲げ性を改善する技術が
開示されている。しかし、上記各技術はいずれも鋼中の
成分調整を伴う方法であるために、製造コストの上昇、
製造時間の増大、ひいては生産の能率低下を招くといっ
た問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、上記従来技術が抱えていた問題を解決して、耐リジ
ング性および成形性 (深絞り性、張出し性、曲げ加工性
など) に優れるフェライト系ステンレス鋼板とその製造
方法を提案することにある。また、本発明の他の目的
は、CやNの低減、TiやNbの添加、高純度化、Mn/Siの
調整といった化学成分上の特別の配慮を行わなくても、
耐リジング性および成形性に優れるフェライト系ステン
レス鋼板とその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】さて、発明者らは、前述
の目的の実現に向け、リジングと板厚方向の結晶方位分
布の関係などについて詳細に調査した。その結果、SUS4
30を代表とする汎用フェライト系ステンレス鋼板の耐リ
ジング性および成形性(深絞り性、張出し性、曲げ加工
性)を改善するには、{111}方位コロニーを積極的
に活用することが重要であり、特に、従来全く着目され
ていなかったTD(Transverse Direction、以下TDと
いう)面(図6参照)の特定位置のコロニー制御、具体
的には、この板厚方向断面内で柱状晶が生成しやすい板
厚の1/8〜3/8および5/8〜7/8の領域に、
{111}方位コロニーをより多く分布させることが極
めて有効であることを知見した。また、この場合に、平
均結晶粒径を一定範囲に制御することにより、曲げ加工
性が一層向上することをも知見した。この発明は上記の
知見に立脚するものであり、その発明の構成は次のとお
りである。
【0008】(1) 圧延方向に切断した板厚方向断面で測
定される、下記に定義する{111}方位コロニーの面
積率が、板厚方向断面内で板厚の1/8〜3/8および
5/8〜7/8の領域で、30%以上であることを特徴
とする耐リジング性および成形性に優れたフェライト系
ステンレス鋼板。 記 {111}方位コロニー:結晶の隣接集合体であって、
各結晶の<111>方位ベクトルが圧延面に垂直な方向
ベクトル、図6で言えば、Normal Directionの方位(以
下、NDという)となす角度αで15°以内にある結晶
の隣接集合体。 (αについては図6参照) ここで圧延面とは、圧延材の表面のことを示す。図6で
言えば、ND面に平行な面であって、圧延材の表面また
は裏面のことを指す。 (2) 平均結晶粒径が3〜100μmである上記(1)に記載の
耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステン
レス鋼板。 (3) スラブを熱間圧延し、熱延板焼鈍および冷間圧延を
施した後、仕上げ焼鈍をして、フェライト系ステンレス
鋼板を製造するに際し、熱間圧延の粗圧延工程におい
て、少なくとも1パスを圧下率30%以上とし、かつ圧
下率が最大となるパスでは板厚中心と表面との間の温度
差を200℃以下として圧延することを特徴とする耐リジ
ング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼
板の製造方法。 (4) 上記(3) において、仕上げ焼鈍の条件が、焼鈍温度
が700〜1100℃で焼鈍時間が300秒以下であることを特徴
とする耐リジング性および成形性に優れたフェライト系
ステンレス鋼板の製造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明をなす端緒となっ
た実験結果について説明する。表1に示す成分組成より
なるフェライト系ステンレス鋼を溶製後、厚さ200mm
の連鋳スラブとし、1170℃まで加熱した後、6パスの粗
圧延および7パスの仕上げ圧延からなる熱間圧延を行っ
て、板厚4.0mmの熱延板とした。ここで、粗圧延にお
ける最大圧下率を24〜63%、ロール噛込み直前の板
厚中心と板表面との温度差を233℃以下の範囲で変化さ
せた。また、板厚中心と表面の温度差は、主にデスケー
リングの冷却水量を0〜6800 l/min /mの間で制御す
ることにより行った。熱間圧延は、ロール径500〜1500
mm、ロール周速50〜500m/min の範囲で行った。
次いで、850℃で8時間あるいは900〜960℃で1分間の
熱延板焼鈍を行って、冷間圧延し、598〜1125℃で324秒
以下の仕上げ焼鈍を施して、板厚0.6mmの冷延焼鈍板
とした。
【0010】通常、熱間粗圧延中の鋼板の表面と内部温
度は、実測できないので、差分法を用いた熱伝導計算に
より推定する方法が一般に使用されている。差分法によ
れば、鋼板表面の実測温度、圧延前後の鋼板寸法、ロー
ル径、冷却水量、鋼板とロール間の熱伝達係数、鋼板と
冷却水間の熱伝達係数を用いて、任意時間経過後の鋼板
の表面と内部温度を正確に推定できることが当業者に知
られている。鋼板内部温度の実測値は、鋼板内部に熱電
対を埋め込むことで測定でき、ほぼ熱伝導差分法により
算出した推定値と精度良く一致することが確認されてい
る。
【0011】本発明では、材料温度 (参考文献:小門
「塑性と加工」11 (1970) p816〜 )とロール温度 (参
考文献:関本ら「鉄と鋼」61 (1975) p2337 〜2349)
と、圧延負荷 (参考文献:日本鉄鋼協会発行「板圧延の
理論と実際」(1984) p36〜37)を考慮した温度予測モデ
ル (参考文献:Devadas.C.M.,& Whiteman.J.A.: Metal
Science, 13 (1979) p95)を使用して、熱間粗圧延中の
鋼板の表面と内部温度の推定を行った。具体的には、熱
間粗圧延前の板表面温度は、スラブ表面温度を加熱炉装
入直前に放射温度計により実測した値(スラブ長手方向
中央部の板幅方向の板幅中央部と板端から200mmの3
ヶ所を実測した平均値)を起点として、加熱炉から抽出
するまでの炉内での加熱パターンに基づいて熱伝導差分
計算により求めた。また、粗圧延機の各スタンドのロー
ル噛み込み直前の板表面温度および板厚中心部の温度
は、加熱炉から抽出時の板厚方向の温度の平均値を起点
に、その後のロールとの接触、冷却水等の冷媒との接
触、放冷などの履歴に基づいて熱伝導差分計算を行うこ
とにより求めた。
【0012】かくして得られた冷延焼鈍板の深絞り性お
よび耐リジング性(リジング高さで評価)に及ぼす、板
厚方向断面内で板厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/
8の領域における{111}方位コロニーの占める割合
の影響について調べた結果を、表1中の鋼種Aを用いた
場合を図1に、バルジ高さに及ぼす板厚の1/8〜3/
8及び5/8〜7/8の領域における{111}方位コ
ロニー面積率の影響について調べた結果を図2に示す。
ここで、{111}方位コロニーは、結晶の隣接集合体
であって、各結晶の<111>方位ベクトルが圧延面に
垂直な方向ベクトル (ND方向) となす角度αで15°
以内にある結晶の隣接集合体を意味する。{111}方
位コロニーについては、鋼板の幅方向中央の位置で圧延
方向に切断した板厚方向断面 (TD面、図6参照) 内の
結晶の結晶方位を、EBSD (Electron Back Scatteri
ng Diffraction) 法により1μmの測定間隔で測定し、
板厚の1/8〜3/8と5/8〜7/8の領域での{1
11}方位コロニーの面積率を求めた。なお、熱延板の
結晶方位コロニーは一般に圧延方向に伸展していると考
えられ、圧延方向に切断することで結晶方位コロニーを
見つけやすくなるため、ここでは圧延方向に切断とし
た。
【0013】また、平均結晶粒径、深絞り性、耐リジン
グ性、張出し性は次の方法により測定した。 ・平均結晶粒径 光学顕微鏡を用いて切断法(顕微鏡写真上に10μm間
隔で線を引き、線上にある結晶粒の数を測定し、その平
均値をとる方法)により求めた。 ・深絞り性 JIS13号B試験片(板幅方向の板幅中央部と板端から200
mmの3ヶ所を50mおきに採取)を用い、15%の単
軸引張予歪を与えて、3点法に従う各方向のr値
(rL、rD、rC)を求め、次式により各採取個所のr
値を計算し、それらの平均値を求めた。 r=(rL+2rD+rC)/4 ただし、rL、rDおよびrCは、それぞれ圧延方向、圧
延方向に対して45°の方向、圧延方向に対して90°
の方向のr値を表す。 ・耐リジング性 圧延方向から採取したJIS5号試験片(板幅方向の板幅中
央部と板端から200mmの3ヶ所を50mおきに採取)
に20%の引張り歪みを与えた後、表面粗度計によりリ
ジング高さ(μm)を測定し、その最大値で表した。リ
ジング高さは低い方が耐リジング性がよい。 ・張出し性 (液圧バルジ試験) JIS G 1521 試験片は、板幅方向の板幅中央部と板端から200mmの
3ヶ所を50mおきに採取した。100mmφ円形ダイス
を用い、締付圧力980kNの液圧バルジ試験を行い、バ
ルジ高さを求めた。
【0014】図1から次の傾向がみられる。板厚の1/
8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における{11
1}方位コロニーの面積率が30%以上になると、r値
が1.3を超え、およそ1.5の高r値で安定する。また、リ
ジング高さは、{111}方位コロニーの面積率が30
%以上の領域で急激に小さくなって、およそ4μm以下
となり、耐リジング性が向上する。また、図2では、板
厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における
{111}方位コロニーの面積率が30%以上になる
と、バルジ高さが30mmを超え、およそ37mmの高
い値で安定する傾向がみられる。
【0015】図3は、深絞り性および耐リジング性に優
れる冷延焼鈍板(発明例)と深絞り性および耐リジング
性に劣る冷延焼鈍板(比較例)について、板幅方向1/
2の位置で、板幅方向(TD方向)に向かって観察する
向きに試験片を採取し、全板厚(0.6mm)にわたって
EBSD法により結晶方位分布を測定した結果の一例で
ある。図3から、深絞り性および耐リジング性に優れる
冷延焼鈍板は、主に板厚の1/8〜3/8及び板厚の5
/8〜7/8の領域における{111}方位コロニー
(図中の灰色部分)の存在割合が高いことがわかる。な
お、図3では、圧延面に垂直な (図6でいえばND方
向)方向ベクトルと各結晶の<111>方向ベクトルの
なす角αが15°以内の場合に灰色に見える。
【0016】次に、この発明において、フェライト系ス
テンレス鋼板の結晶方位分布、平均結晶粒径および製造
方法を上記範囲に限定した理由について述べる。 ・結晶方位分布および、平均結晶粒径の観察面は、圧延
方向 熱延板の結晶方位コロニーは一般に圧延方向に伸展して
いると考えられ、圧延方向に切断することで結晶方位コ
ロニーを見つけやすくなるため、個々では圧延方向に切
断とした。但し、結晶方位コロニーとわかれば、切断は
圧延方向に限らない。 ・板厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域にお
ける{111}方位コロニーの面積率:30%以上 深絞り性、耐リジング性および張出し性の向上には、ス
ラブ柱状晶部に当たる板厚の1/8〜3/8および5/
8〜7/8の領域に{111}方位コロニーを積極的に
生成させることが重要であり、張出し性向上にも不可欠
である。図1、図2に示したように、板厚の1/8〜3
/8及び5/8〜7/8の領域における{111}方位
コロニーの存在割合(面積率)が30%未満では、リジ
ング高さが約20μm以上と急激に大きくなり、また、
r値も1.3未満、バルジ高さ30mm未満と低下する。
特に、バルジ高さは、{111}方位コロニーの面積率
が30%を超えると急激に高くなる。よって、板厚の1
/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における{11
1}方位コロニーの占める面積率を30%以上とした。
さらに好ましくは面積率50%以上である。
【0017】・平均結晶粒径:3〜100μm 平均結晶粒径は曲げ加工を行ったときの割れの発生程度
に影響する。平均結晶粒径が3μmに満たない細粒だ
と、それをつくるために冷延板焼鈍時間を短くすること
につながり、再結晶が十分に進まず、圧延時に鋼中に投
入された歪が、曲げ時に解放されて曲げ割れが発生しや
すくなる。平均結晶粒径が100μmを超える粗大粒でも
やはり、曲げ加工時に割れが発生しやすくなり、かつ延
性が低下する。このため、平均結晶粒径は3〜100μ
m、好ましくは3〜60μmの範囲とする。なお、平均
結晶粒径の調整は、主として、後述の仕上げ焼鈍温度に
よって調整できる。
【0018】・板厚中心と板表面との温度差:200℃以
下 前述の実験結果より求められた、冷延焼鈍板の板厚の1
/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における{11
1}方位コロニーの面積率と、熱間圧延時における板厚
中心と板表面との温度差の関係を図4に示す。図4か
ら、粗圧延最大圧下率が30%に達しないものを除く
と、板厚中心と表面の温度差が200℃以下の範囲にある
冷延焼鈍板は、いずれも{111}方位コロニーが面積
率で30%以上存在していることがわかる。圧延ロール
噛込み直前の板厚中心と表面の温度差を200℃超にする
と、再結晶挙動が板厚の中心部と表面近傍で大きく異な
るために、{111}方位コロニーを30%以上生成さ
せることが困難になると考えられる。圧延によってロー
ルへの熱伝達が起こり、被圧延材には板厚方向に温度分
布が生じるが、圧延直後に最大である温度差は、時間の
経過とともに被圧延材内の板厚方向の熱伝導によって均
温化されて小さくなり、十分な時間の経過(30秒程度)
後には温度差はゼロになる。粗圧延ロール噛込み直前の
板厚中心と表面の温度差の原因としては、このように、
一つ前のパスにより生じるものであるが、その他に、加
熱炉での加熱中に板厚方向にできる温度分布によるもの
や、あるいは粗圧延直前に脱スケール(デスケーリン
グ)の目的で冷媒(通常は水)を圧延材表面にかけるこ
とによるものがある。また、圧延速度と板厚方向熱伝導
による均温までの時間により温度差が決まる。
【0019】・粗圧延の1パス当たり最大圧下率:30
%以上 上記実験結果より、板厚の1/8〜3/8及び5/8〜
7/8の領域における{111}方位コロニーの面積率
と、粗圧延1パス当たりの最大圧下率との関係を図5に
示す。図5から、板厚中心と表面との温度差が200℃超
えのものを除けば、粗圧延の1パス当たり最大圧下率が
30%以上のものでは、板厚の1/8〜3/8及び5/
8〜7/8の領域において面積率30%以上の{11
1}方位コロニーが形成されている。以上のことから、
板厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域におけ
る{111}方位コロニーの面積率を30%以上確保す
るには、粗圧延工程で少なくとも1パス当たり最大圧下
率を30%以上とすることが必要である。
【0020】・仕上げ焼鈍:700〜1100℃、300秒以内 平均結晶粒径を本発明で定める範囲の3〜100μmに調
整するには、仕上げ焼鈍条件を最適な条件にするのがよ
い。仕上げ焼鈍の温度が700℃未満では鋼板中心部まで
の再結晶が完全には進まず、十分な成形性、特に曲げ加
工性が得られにくい。また、1100℃を超える温度で焼鈍
すると、結晶粒が必要以上に粗大化し、曲げ加工時に割
れが発生しやすくなる。焼鈍時間が300秒を超える場合
にも、同様に結晶粒が粗大化し、曲げ加工性を悪化させ
る。このため、仕上げ焼鈍は700〜1100℃、好ましくは8
00〜1000℃の温度範囲で、また300秒以内、好ましくは
10〜90秒の時間で実施するのが望ましい。
【0021】なお、本発明は、フェライト系ステンレス
鋼であれば、いかなる成分組成のものにも問題なく適用
できるが、とりわけ、C、Nを特別に低減しない、また
Ti、Nbを添加しない、あるいはまた高純度化やMn/Si調
整といった化学成分上で特別の配慮を払わないフェライ
ト系ステンレス鋼であっても適用できる。なお、本発明
を有利に適用しうる具体的な成分としては、質量%で、
C:0.1%以下、Si:1.5%以下、Mn:1.5%以下、Cr:
5〜50%、Ni:2.0 %以下、P:0.08%以下、S:0.02
%以下、N:0.1%以下を含み、さらに必要に応じて、N
b:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Al:0.2%以下、V:0.
3%以下、Zr:0.3%以下、Mo:2.5%以下、Cu:2.5%以
下、W:2.0%以下、REM:0.1%以下、B:0.05%以
下、Ca:0.02%以下、Mg:0.02%以下から選ばれる1種
または2種以上を含み、残部はFeおよび不可避的不純物
よりなるものが挙げられる。
【0022】このほか、本発明においては、熱間圧延に
おけるスラブ加熱温度は、1000〜1300℃、表面性状の点
から好ましくは1100〜1200℃とすることが、仕上げ圧延
温度は、表面性状と加工性確保の理由から、仕上げ圧延
出側温度600〜1000℃、好ましくは700〜950℃とするこ
とが好ましい。また、熱延板の焼鈍は、鋼種に応じて70
0〜1100℃で10秒から10時間とすることが好まし
い。さらに、冷間圧延は、製品板厚に応じて仕上げれば
よいが、プレス加工性をより向上させる理由から、冷間
圧下率は50%以上とすることが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づいて、具体的に説明す
る。表1に示す成分組成と残部が実質的にFeからなるフ
ェライト系ステンレス鋼を溶製して厚さ200mmの連鋳
スラブとして、1170℃に加熱後、6パスの粗圧延および
7パスの仕上げ圧延からなる熱間圧延を施し、板厚4.O
mmの熱延板とした。このとき、粗圧延の最大圧下率を
24〜63%の範囲で変化させるとともに、最大圧下率
をとるパスの圧延ロール噛込直前の板厚中心と表面の温
度差を233℃以下の範囲で種々に変化させた。ここに、
板厚中心と表面の温度差の決定方法は前述の実験方法で
記載したとおりである。板厚中心と表面の温度差は主に
デスケーリングの冷却水量を0〜6800 l/min/mの間
で制御し、粗圧延はロール径500〜1500mm、ロール周
速50〜500m/minの範囲で行った。次いで、850℃で
8時間、または900〜960℃で1分の熱延板焼鈍を行い、
冷間圧延後、温度および時間を種々の範囲で変えて仕上
げ焼鈍を行い、板厚0.6mmの冷延焼鈍板とした。
【0024】かくして得られた鋼板について、板厚の1
/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における{11
1}方位コロニーの占める面積率、板幅方向に垂直な断
面内の平均結晶粒径をそれぞれ測定した。その結果を、
深絞り性(r値)、バルジ高さ、曲げ加工性(割れ発生
有無)および最大リジング高さと共に表2、表3および
表4に示す。なお、{111}方位コロニーの面積率
は、EBSD法により全板厚(0.6mm)×圧延方向0.9
mmの断面における結晶方位を1μm間隔で測定し、板
厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における
{111}方位コロニーの面積率を求めた。また、曲げ
加工性は、圧延方向から採取したJIS 5号試験片に20
%の引張歪みを与えたのち、180°の完全密着曲げを行
い、曲げ部に発生する割れの有無により評価した。ま
た、深絞り性(r値)、最大リジング高さおよびバルジ高
さについては、前述の実験結果の説明中の方法と同じ方
法に従い測定した。表2〜表4に示したように、この発
明例はいずれも比較例に比べて優れた深絞り性(r値)
、張出し性、曲げ加工性および耐リジング性を有して
いることがわかる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にしたが
い、熱間圧延における粗圧延を制御して、冷延焼鈍板の
板厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領域におけ
る{111}方位コロニーの面積率を30%以上確保す
ることにより、耐リジング性および成形性に優れたフェ
ライト系ステンレス鋼板を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、SUS430などの汎用鋼をはじめと
するフェライト系ステンレス鋼において、特にCやNの
低減、TiやNbの添加などといった化学成分上の配慮を払
わなくても、上記効果が得られるので、安価でかつ上述
のような特性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の安
定供給に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】板厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領
域における{111}方位コロニーの面積率とr値およ
びリジング高さとの関係を示したグラフである。
【図2】板厚の1/8〜3/8及び5/8〜7/8の領
域における{111}方位コロニーの面積率とバルジ高
さの関係を示したグラフである。
【図3】本発明例と比較例の冷延焼鈍板について、EB
SD法による結晶構造(結晶方位分布)の測定結果を示
す図である。
【図4】板厚中心と表面との温度差が板厚の1/8〜3
/8及び5/8〜7/8の領域における{111}方位
コロニーの形成に及ぼす影響を表したグラフである。
【図5】粗圧延1パス当たりの最大圧下率が板厚の1/
8〜3/8及び5/8〜7/8の領域における{11
1}方位コロニーの形成に及ぼす影響を表したグラフで
ある。
【図6】RD (Rolling Direction)、TD (Transverse
Direction) 、ND (Normal Direction) の各方向と面
を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 康 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 宇城 工 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 進 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4K037 EB14 FB06 FF00 FJ05 FJ06 FJ07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延方向に切断した板厚方向断面で測定
    される、下記に定義する{111}方位コロニーの面積
    率が、板厚方向断面内で板厚の1/8〜3/8および5
    /8〜7/8の領域で、30%以上であることを特徴と
    する耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ス
    テンレス鋼板。 記 {111}方位コロニー:結晶の隣接集合体であって、
    各結晶の<111>方位ベクトルが圧延面に垂直な方向
    ベクトルとなす角度が15°以内にある結晶の隣接集合
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1において平均結晶粒径が3〜10
    0μmであることを特徴とする耐リジング性および成形
    性に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
  3. 【請求項3】 スラブを熱間圧延し、熱延板焼鈍および
    冷間圧延を施した後、仕上げ焼鈍をして、フェライト系
    ステンレス鋼板を製造するに際し、熱間圧延の粗圧延工
    程において、少なくとも1パスを圧下率30%以上と
    し、かつ圧下率が最大となるパスでは板厚中心と表面と
    の間の温度差を200℃以下として圧延することを特徴と
    する耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ス
    テンレス鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記仕上げ焼鈍の条
    件が、焼鈍温度が700〜1100℃で焼鈍時間が300秒以下で
    あることを特徴とする耐リジング性および成形性に優れ
    たフェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
JP2000367097A 1999-12-03 2000-12-01 耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法 Expired - Fee Related JP4590719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367097A JP4590719B2 (ja) 1999-12-03 2000-12-01 耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34544999 1999-12-03
JP11-345449 1999-12-03
JP2000-47789 2000-02-24
JP2000047789 2000-02-24
JP2000367097A JP4590719B2 (ja) 1999-12-03 2000-12-01 耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001316775A true JP2001316775A (ja) 2001-11-16
JP4590719B2 JP4590719B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=27341188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000367097A Expired - Fee Related JP4590719B2 (ja) 1999-12-03 2000-12-01 耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4590719B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299116A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Jfe Steel Corp 深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2010095742A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Jfe Steel Corp 強度−伸びバランスが良好で、かつリジングの小さいステンレス冷延鋼板およびその製造方法
JP2010270399A (ja) * 2010-07-08 2010-12-02 Nippon Metal Ind Co Ltd 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法
JP5900717B1 (ja) * 2014-12-11 2016-04-06 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2016092713A1 (ja) * 2014-12-11 2016-06-16 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼およびその製造方法
JP2016113670A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼およびその製造方法
WO2017098983A1 (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 新日鐵住金株式会社 成形品の製造方法、及び成形品
WO2018008658A1 (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼と、その鋼板及びそれらの製造方法
JP2019044215A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2019123892A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 日鉄日新製鋼株式会社 フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2023121273A1 (ko) * 2021-12-22 2023-06-29 주식회사 포스코 방향성 전기강판 및 그의 제조방법

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2964055C (en) 2014-10-31 2020-06-30 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation Ferrite-based stainless steel plate, steel pipe, and production method therefor
KR20240097125A (ko) * 2022-12-20 2024-06-27 주식회사 포스코 가공성 및 내리징성이 향상된 페라이트계 스테인리스강 및 이의 제조방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06228640A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Nippon Steel Corp 耐ローピング性の優れるフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JPH08253818A (ja) * 1995-03-14 1996-10-01 Kawasaki Steel Corp 面内異方性が小さく強度−伸びバランスに優れるフェライト系ステンレス鋼帯の製造方法
JPH09263900A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Kawasaki Steel Corp 耐リジング性および加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JPH10330887A (ja) * 1997-05-29 1998-12-15 Kawasaki Steel Corp 耐リジング性および加工性に優れた高光沢ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2000144258A (ja) * 1998-11-02 2000-05-26 Kawasaki Steel Corp 耐リジング性に優れたTi含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP2000256748A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06228640A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Nippon Steel Corp 耐ローピング性の優れるフェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JPH08253818A (ja) * 1995-03-14 1996-10-01 Kawasaki Steel Corp 面内異方性が小さく強度−伸びバランスに優れるフェライト系ステンレス鋼帯の製造方法
JPH09263900A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Kawasaki Steel Corp 耐リジング性および加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JPH10330887A (ja) * 1997-05-29 1998-12-15 Kawasaki Steel Corp 耐リジング性および加工性に優れた高光沢ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2000144258A (ja) * 1998-11-02 2000-05-26 Kawasaki Steel Corp 耐リジング性に優れたTi含有フェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP2000256748A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299116A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Jfe Steel Corp 深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2010095742A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Jfe Steel Corp 強度−伸びバランスが良好で、かつリジングの小さいステンレス冷延鋼板およびその製造方法
JP2010270399A (ja) * 2010-07-08 2010-12-02 Nippon Metal Ind Co Ltd 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法
KR101949629B1 (ko) 2014-12-11 2019-02-18 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 스테인리스강 및 그 제조 방법
JP5900717B1 (ja) * 2014-12-11 2016-04-06 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2016092713A1 (ja) * 2014-12-11 2016-06-16 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼およびその製造方法
US10626486B2 (en) 2014-12-11 2020-04-21 Jfe Steel Corporation Stainless steel and production method therefor
KR20170078822A (ko) * 2014-12-11 2017-07-07 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 스테인리스강 및 그 제조 방법
JP2016113670A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼およびその製造方法
WO2017098983A1 (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 新日鐵住金株式会社 成形品の製造方法、及び成形品
CN108368562A (zh) * 2015-12-11 2018-08-03 新日铁住金株式会社 成形品的制造方法及成形品
US11161163B2 (en) 2015-12-11 2021-11-02 Nippon Steel Corporation Method of producing molded product and molded product
CN108368562B (zh) * 2015-12-11 2021-07-20 日本制铁株式会社 成形品的制造方法及成形品
JP6156613B1 (ja) * 2015-12-11 2017-07-05 新日鐵住金株式会社 成形品の製造方法、及び成形品
US10603706B2 (en) 2015-12-11 2020-03-31 Nippon Steel Corporation Method of producing molded product and molded product
JP2020007644A (ja) * 2016-07-04 2020-01-16 日鉄ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼と、その鋼板及びそれらの製造方法
KR20200015820A (ko) * 2016-07-04 2020-02-12 닛테츠 스테인레스 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스강과, 그의 강판 및 그들의 제조 방법
JPWO2018008658A1 (ja) * 2016-07-04 2019-05-16 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼と、その鋼板及びそれらの製造方法
KR102141291B1 (ko) 2016-07-04 2020-08-04 닛테츠 스테인레스 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스강과, 그의 강판 및 그들의 제조 방법
KR102154969B1 (ko) 2016-07-04 2020-09-10 닛테츠 스테인레스 가부시키가이샤 페라이트계 스테인리스강과, 그의 강판 및 그들의 제조 방법
WO2018008658A1 (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 新日鐵住金ステンレス株式会社 フェライト系ステンレス鋼と、その鋼板及びそれらの製造方法
KR20180125598A (ko) * 2016-07-04 2018-11-23 닛폰 스틸 앤드 스미킨 스테인레스 스틸 코포레이션 페라이트계 스테인리스강과, 그의 강판 및 그들의 제조 방법
JP2019044215A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 Jfeスチール株式会社 フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2019123892A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 日鉄日新製鋼株式会社 フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2023121273A1 (ko) * 2021-12-22 2023-06-29 주식회사 포스코 방향성 전기강판 및 그의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4590719B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100500792B1 (ko) 내리징성 및 성형성이 우수한 페라이트계 스테인리스강판및 그 제조방법
JP5318421B2 (ja) 高い強度および成型性を有するオーステナイト系鋼、該鋼の製造方法およびその使用
US6500280B2 (en) Ferritic Cr-containing steel sheet having excellent ductility, formability, and anti-ridging properties
EP3231882B1 (en) Stainless steel and production method therefor
JP4590719B2 (ja) 耐リジング性および成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板ならびにその製造方法
JPWO2016035235A1 (ja) ステンレス冷延鋼板用素材
JP4600196B2 (ja) 加工性に優れた高炭素冷延鋼板およびその製造方法
TWI427162B (zh) 成形性和形狀凍結性優異之冷軋鋼板及其製造方法
JP2007211313A (ja) 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼とその製造方法
JP3241114B2 (ja) リジング性および加工性に優れたフエライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP5046400B2 (ja) 耐再結晶軟化特性に優れた冷延鋼板の製造方法およびオートマチック・トランスミッション用冷延鋼板
JP4867338B2 (ja) 超高強度鋼板およびその製造方法
JP2001192735A (ja) 延性、加工性および耐リジング性に優れたフェライト系Cr含有冷延鋼板およびその製造方法
JP2003138348A (ja) フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
JP2001207244A (ja) 延性、加工性および耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス冷延鋼板およびその製造方法
JP3995822B2 (ja) 耐リジング性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法
JP6628018B1 (ja) 熱延鋼板
WO2016157760A1 (ja) 缶用鋼板およびその製造方法
JP7166878B2 (ja) フェライト系ステンレス鋼板、およびその製造方法ならびにフェライト系ステンレス部材
JP5167314B2 (ja) 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法
JP3270137B2 (ja) 表面性状とリジング性および加工性に優れたフエライト系ステンレス鋼板の製造方法
WO2020080015A1 (ja) フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2013084458A1 (ja) 冷間圧延の素材用の熱延鋼板およびその製造方法
JPH09125212A (ja) 加工性に優れた高珪素鋼及びその製造方法
JP2002167645A (ja) 焼付け硬化型冷延鋼板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4590719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees