JP2001301930A - 自動化入庫および多物品の在庫から注文品を充填するための装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最少の取り扱いおよび人間の介入により製品
を取り扱うための自動化保管用および注文履行用の装置
および当該装置の使用方法を提供する。 【解決手段】 本発明の装置は、内部供給用コンベヤ・
システムと、外部供給用コンベヤ・システムと、個別に
アドレス可能な保管場所を有する複数の移動可能な保管
用ラックと、製品を内部供給用コンベヤから取り出し、
さらに、製品を各保管ラック内に配置し、外部供給用コ
ンベヤの上に載置するためのロボット・アームと、上記
の各装置を制御するための読取装置およびコンピュータ
処理システムを備えている。製品の優先度により、上記
装置がその製品をどの保管用ラックの中に配置するかが
決定される。顧客注文を受け取ると、上記装置はその注
文に従って保管された製品を選択して取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一般に材料または物
品の取扱用の装置および方法に関し、特に、複数の製品
を供給源から選択的に充填する能力および変更可能な動
作命令に対応する制御装置を介して複数の製品を一定の
場所に選択的に放出する能力を提供する物品取扱用の装
置および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】製品保管および注文品処理／輸送の分野
において、付随する装置により、３種類の方法があり、
これらは製品の取出／注文品の集合処理を自動化するこ
とについて一般的に認識されている。これらはピック−
トゥー−ライト（pick-to-light）法、Ａ−フレーム（A
-frame）法、および水平通路式取出／配置法である。

【０００３】各方法はその初期工程として製造した製品
を倉庫のような製品保管場所にばら荷の状態で供給して
保管することを必要とする。一般に、特定の製品の多数
個のばら荷のケースをパレット上に一纏めの状態で配置
する。別々のパレットは、それぞれ１種類の製品を収容
していて、計画的に倉庫内に配置されている。その後、
個々の製品のユニットがこれらのケースから必要に応じ
て手動で取り出される。この時、複数の顧客注文に応じ
た種類の製品が取り出される。しかしながら、製品保管
領域および注文品充填領域における制限された空間のた
めに、制限された数の製品だけしか取出装置の近くに置
くことができない。この点で、上記の３個の方法が分か
れて存在している。

【０００４】ピック−トゥー−ライト法および装置の場
合に、製品は倉庫の中の特定の場所に保管または配置さ
れる。特定の顧客注文に対応する必要な製品を有する場
所に光が照らされる。その後、従業員がその照らされた
場所から所望量の製品を手動で取り出す。さらに、顧客
注文により必要とされる第２の製品に対応する第２の場
所に第２の光が照らされる。同様の処理が次の注文を満
たすために行なわれる。製品に対応する場所の取り出し
によりその場所に存在する製品が無くなると、一般に取
り出し場所の後ろに配置されたラックの中に置かれてい
る付加的な製品のケースを手動で補充することが必要で
ある。

【０００５】この方法および装置に伴う一つの不都合点
として、実質的な手動による取扱および人間の介入を必
要とすることである。このことは、さらに、その従業員
の賃金における実質的な労働コストの上昇を必要とする
と共に、従業員の作業環境における傷害および取り出し
処理における人間の誤りにより生じる費用を必要とす
る。

【０００６】また、Ａ−フレーム法および装置によれ
ば、製品は注文処理装置を伴う複数の垂直通路の特定の
幾つかの中に保管される。コンベヤ上のベルト部分また
はビンが特定の顧客注文に対して割り当てられる。この
ベルト部分を有するコンベヤは複数の垂直通路の下方を
通過する。顧客注文により要求された製品を収容するこ
れらの通路が適正数の製品のユニットをこのベルト部分
に配給する。さらに、このベルト部分は、製品を受け取
った後に、製品の注文により要求された次の製品を収容
している次の通路の下に移動する。この処理が注文が完
了するまで続けられる。さらに、同様の処理が次の顧客
注文を満たすために行なわれる。

【０００７】垂直通路から製品が無くなると、一般に、
上記のピック−トゥー−ライト法および装置と同様に、
この垂直通路の後方に配置されたケースから従業員によ
り手動で補充される。従って、実質的な手動取扱および
人の介入に関する同様の不都合点がこのＡ−フレーム法
および装置に伴う。さらに、このＡ−フレーム装置は一
般に大型の通路を有している。この理由により、Ａ−フ
レーム装置は一般に少数の保管ユニットを必要とする大
容積の製品に最も適している。さらに、小容積の製品は
大型の垂直通路から選択される製品を配置する前にベル
ト部分に手動で加えなければならないために、このこと
が労働コストの問題にさらに加わる。さらに、別の不都
合点として、製品配給用の２個の装置を使用しているた
めに、この方法および装置を使用する場合に装置の維持
費用が増大する。

【０００８】水平通路式配置／取出法およびＬＭＳ・Ａ
ＵＴＯＰＩＣＫＥＲ装置を使用する場合に、製品は所定
数の水平通路に割り当てられた製品を有する当該水平通
路の中に保管される。コンベヤ上のベルト部分またはビ
ンが特定の顧客注文に対して割り当てられている。この
ようなベルト部分を有するコンベヤが複数の水平通路の
下方を通過する。これらの顧客注文により要求された製
品を収容する通路は敵整数の製品ユニットをこのベルト
部分の上に配給する。さらに、このベルト部分は、製品
を受け取った後に、製品注文により要求された次の製品
を収容する次の通路の下に移動する。その後、この処理
が注文が完了するまで続けられる。さらに、次の注文が
同様の様式で処理される。

【０００９】水平通路において製品が無くなると、一般
に、既に説明した方法および装置の場合と同様に、この
水平通路の後方に配置されたケースから従業員により摺
動で補充される。従って、実質的な手動取扱および人の
介入に関する同様の問題がこの水平通路式取出法および
ＬＭＳ・ＡＵＴＯＰＩＣＫＥＲ装置に伴う。加えて、こ
のＬＭＳ・ＡＵＴＯＰＩＣＫＥＲ装置は水平通路から製
品を配給するために重力を利用する。この理由により、
このＬＭＳ・ＡＵＴＯＰＩＣＫＥＲ装置は軽量の製品を
取り扱う場合に物品の詰りが生じる。さらに別の不都合
点として、水平通路は一般に製品を長い距離で落下させ
ることを必要とするために、注文された製品を損傷させ
る恐れがある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】さらに、上記の３種類
の方法および装置に伴う問題点として、パレット式保
管、およびコンベヤ輸送センターを伴う水平通路装置お
よび垂直通路装置が製品保管および注文履行の領域のた
めの広大な床面積を必要とすることである。さらに、上
記の各方法およびその付属装置に伴う別の問題点とし
て、これらが小型カートンにより構成されている多物品
在庫用に適していないことである。それゆえ、上記の不
都合点を最少化または解消できる自動化した製品保管お
よび注文履行用の装置および方法が要望されている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の従来技術における
欠陥に対処するために、本発明は製品取扱用の装置を提
供し、当該装置は、コンピュータ処理システムと、複数
の製品を保管するための複数の保管場所と、上記コンピ
ュータ内に複数の製品に対応する認識情報を入力するた
めの手段と、保管場所内に複数の製品の内の少なくとも
１個を配置するように上記コンピュータ処理システムに
より制御される少なくとも１個の製品取扱装置とにより
構成されていて、上記保管場所が製品を配置する直前に
上記コンピュータ処理システムにより決定され、さら
に、上記製品および保管場所の認識情報を記憶する上記
コンピュータ処理システム内のメモリーにより構成され
ている。

【００１２】さらに、本発明は製品を取り扱うためにコ
ンピュータにより実行される方法を提供し、当該方法
は、上記コンピュータ処理システムにおけるデータベー
ス内に製品に対応する製品認識情報を入力する工程から
成り、各製品の種類が異なる製品認識情報を有してお
り、さらに、製品に対応する保管場所を選択する工程
と、製品取扱装置を駆動して製品を保管場所の中に配置
する工程と、上記データベースの中に上記製品認識情報
および上記保管場所に対応する記録を保存する工程とに
より構成されている。

【００１３】このような方法および装置は集中した領域
内に複数の製品の高密度な保管を可能にする。製品は本
発明の装置の中に継続的に配置されて、最少の付加的な
労力により装置を製品で満たした状態に維持できる。そ
れゆえ、ほとんど無制限の数の保管ユニットが倉庫設備
の中で継続的に処理できる。

【００１４】さらに、本発明の方法および装置は顧客注
文に従って製品が取り出されることを可能にする。例え
ば、顧客が複数の処方、すなわち、複数の製品種で複数
のコンタクト・レンズパッケージを必要とする場合に、
本発明はこれらの製品の自動的な取り出しを可能にす
る。注文に含まれる製品は必要に応じて、例えば、処方
寸法の増加または減少に従って、取り出しの前または後
に、分類できる。また、取り出された製品は取り出し処
理の後に注文に含まれるように分類されて、搬出用コン
ベヤ上に載置することもできる。さらに、別の製品分類
方法も容易に適応できる。上記の取り出しおよび載置処
理は同時、断続的、または必要に応じて行なうことが可
能である。

【００１５】本発明の別の態様以下の図面に基づく好ま
しい実施形態の詳細な説明を参考にすることによりさら
に容易に理解できる。

【００１６】

【発明の実施の形態】上記の「認識手段」とは、数値、
バーコード、２次元行列、３次元行列、誘導型送受信装
置、または高周波数チップ等である。好ましくは、各認
識手段は各部分に１個で幾つかの特異的な情報を含んで
いる。この認識手段は機械読取可能および／または人に
より読取可能であり、好ましくは少なくとも機械読取可
能である。好ましくは、機械読取可能な認識手段は当該
認識手段に付随するデータベースの中に保存される情報
を有している。パッケージの際に、この認識手段に付随
するデータベース内に保存された情報は人により読取可
能な形態でパッケージ上に存在していなくてもよい。す
なわち、どの製品がパッケージ内に有るかを知るための
唯一の方法はバーコード読取装置等を介してデータベー
ス内に認識手段を入力することにより当該データベース
の中の情報にアクセスすることである。なお、好ましい
認識手段はバーコード、２次元行列、または３次元行列
である。

【００１７】図１乃至図４において、同一の構成部品は
同一の参照符号により示されており、図１および図２は
自動化製品保管および注文履行用の好ましい装置および
当該装置を使用するための方法を示している図である。
本明細書において、装置１０はバーチカル・スタッキン
グ・グリッド（ＶＳＧ）（Vertical Stacking Grid）と
称する。図示のように、ＶＳＧ装置１０は内部供給用コ
ンベヤ１２、ラック１４、外部供給用コンベヤ１６、読
取装置１８、ロボット・アーム２０、レール２２、注文
ステージング領域２３、およびコンピュータ処理システ
ム（ＣＰＳ）２４を備えており、当該ＣＰＳ２４は通信
線１９を介して上記構成部品のそれぞれに連携してい
る。

【００１８】内部供給用コンベヤ１２はロボット・アー
ム２０にアクセス可能な場所に製品を移送する自動化コ
ンベヤ・ベルト等である。さらに、この内部供給用コン
ベヤ１２は製造した製品を当該コンベヤ上に載置する作
業員に対してアクセス可能であり、同様の作業を行なう
ための１個以上の自動製品載置装置（図示せず）に対し
てアクセス可能である。さらに、この内部供給用コンベ
ヤ１２はＣＰＳ２４により制御可能である。

【００１９】ラック１４は製品のカートンまたはパッケ
ージのようなそれぞれ個別の製品ユニットを保管するた
めの複数の保管場所または部１５を有している。各空間
部１５は寸法が同一であってもよく、あるいは、寸法が
異なっていて、寸法の異なる複数の異なる種類の製品が
適応できるようになっていてもよい。あるいは、空間部
１５はフック、ポケット、ブラケット、ベルコ片（velc
o strip）、または製品を保管場所に固定するための別
の任意の設備とすることができる。各ラック１４はレー
ル２２に沿って固定式または可動式のいずれでもよく、
ラック１４の中の空間部１５はロボット・アーム２０に
対してアクセス可能になっている。さらに、各ラック１
４は１次元方向、２次元方向、または３次元方向に移動
可能にできる。さらに、各ラック１４は、好ましくは、
軽量材料（例えば、アルミニウム）のような多数の任意
の材料により形成することができ、これらは製品を保管
するための空間部１５を有するように形成できる。好ま
しくは、各空間部１５はＣＰＳ２４により個別にアドレ
スの割り当てが可能である。実施形態の一例において、
空間部１５はラック５、列１、段Ａを意味する「０５１
Ａ」のようなアドレスを割り当てることができる。別の
アドレス割り当ての例も有効に実施できる。さらに、ラ
ック１４は必要に応じて、例えば、ガラスまたはプレキ
シグラスの閉鎖容器のような閉鎖容器１３の中に収容さ
れて、保管した製品をほこり、湿気、光等から保護する
ことができる。なお、当該技術分野における通常の熟練
者であれば、任意数のラックがＶＳＧ装置１０と共に使
用できることが理解できると考える。さらに、ラック１
４が長方形で垂直に配向されて示されているが、当該技
術分野における通常の熟練者であれば、割り当てること
のできる保管場所が以下に説明するような取上げ装置お
よび／または載置装置にアクセス可能な限りにおいて、
これらが任意の形状を有して、任意の有用な配向で配列
可能であることが理解できる。

【００２０】外部供給コンベヤ１６はＶＳＧ装置１０か
ら注文品の各群を運び出すために動作可能なコンベヤ・
ベルトを備えている。この外部供給コンベヤ１６は任意
数のベルト部分１７を備えており、これらは特定の顧客
注文に対して個別に割り当てられてＣＰＳ２４により追
跡できる。各ベルト部分１７は、好ましくは、例えばバ
ーコードのような機械読取可能な認識手段を有すること
ができる。これらのベルト部分１７は以下に図示し且つ
説明するステージング領域２３の代わりに注文品を集合
するためのステージング領域として作用できる。さら
に、コンベヤ１６および／またはベルト部分１７は輸送
等のためにＶＳＧ装置１０から集合した製品を取り出す
ために従業員に対してアクセス可能にするように構成さ
れている。あるいは、ベルト部分１７の代わりに、外部
供給コンベヤ１６は個別のビンまたは輸送箱（図示せ
ず）を備えていて、これらは一体に接続可能であるか、
個別に供給可能であって、ベルト部分１７と同一目的の
ために動作できる。さらに、外部供給コンベヤ１６は必
要に応じてＣＰＳ２４により制御可能である。

【００２１】読取装置１８は当該読取装置１８の中また
はＣＰＳ２４のプログラム３８の中に記憶されている光
学的文字認識ソフトウエアに連結している光スキャナの
ような種類のスキャナとすることができる。さらに、読
取装置１８は製品上の相容的な認識手段を読み取るため
の赤外線または磁気スキャナとすることができる。好ま
しい実施形態において、読取装置１８はバーコード・ス
キャナであり、認識手段はバーコードである。さらに別
の認識手段が当該技術分野における通常の熟練者におい
て明らかである。読取装置１８は製品における認識手段
を読み取る。好ましくは、この読取装置１８は各認識手
段の中の情報を理解可能な形式でＣＰＳ２４に伝達す
る。また、製品認識手段またはラベル情報は手動でＣＰ
Ｓ２４に入力でき、この場合は、読取装置１８を省くこ
とができる。このようにして製品情報がＣＰＳ２４の中
に入力されると、これらの情報はデータベース４０（図
３）の中に保存される。さらに、読取装置１８は、例え
ば第２の読取装置または多数個の読取装置（図示せず）
を外部供給コンベヤ１６の近くに配置することにより集
合した製品の輸送前で顧客注文に応じて取り出した後に
適正な製品が集合したことを自動的に確認して、外部供
給コンベヤ１６上に製品を載置する前または注文品の輸
送の前に取り出した製品上の認識手段を読み取って確認
できるように使用できる。

【００２２】ロボット・アーム２０は任意の製品取扱装
置とすることができる。好ましくは、ロボット・アーム
２０は顧客注文に応じて製品をラック１４の中に入れた
り、ラック１４から取り出すように製品を保持して移動
できる１個以上の把持装置２１を備えている。好ましく
は、ロボット・アーム２０はモーターを備えていて、１
次元方向、２次元方向または３次元方向に移動可能であ
って、複数のラック１４における任意の空間部１５にア
クセスできるようになっている。さらに、ロボット・ア
ーム２０はＣＰＳ２４により制御可能であり、内部供給
コンベヤ１２からの製品の除去、ラック１４におけるア
ドレス可能な空間部１５内への製品の配置、当該空間部
１５または別の空間部１５からの製品の取り出し、ステ
ージング領域２３における取り出した製品の必要に応じ
た分類、および／または、製品の外部供給コンベヤ１６
および／またはベルト部分１７への移送を行なう。さら
に、ロボット・アーム２０は閉鎖容器１３に沿って移動
可能にすることができる。ロボット・アーム２０により
行なわれる配置および取り出し動作は必要に応じてＣＰ
Ｓ２４と協働可能な別のプログラマブル・ロジック・コ
ントローラ（ＰＬＣ）（図示せず）により制御可能であ
る。製品を配置する場合は、保管場所のアドレス（番
地）が対応する製品情報と共にデータベース４０の中に
記憶される。また、製品が保管場所から取り出された後
に、その製品が置かれていた保管場所の使用の可能性が
ＣＰＳ２４により通知される。

【００２３】別の実施形態において、ロボット・アーム
２０は複数の把持装置２１により同時に複数（例えば、
２個乃至１０個またはそれ以上）の製品を取り出して配
置できる。加えて、ロボット・アーム２０は必要に応じ
て内部供給コンベヤ１２および外部供給コンベヤ１６と
取り替えることのできる単一の移送用コンベヤ（図示せ
ず）を伴ってフライ（fly）上に（すなわち、集合ライ
ン様式で）製品を取り出しおよび配置するように制御で
きる。この実施形態においては、取り出した製品はオペ
レータまたは別の装置（図示せず）によりＶＳＧ装置１
０の下流側で分類できる。

【００２４】図１および図２において１個のみのロボッ
ト・アームが示されているが、例えば、１個乃至１０個
のロボット・アームのような任意数のロボット・アーム
を備えることができる。各ロボット・アームは取出およ
び配置動作を行なうことができ、あるいは、１個以上の
アームが取出動作のみを行なうことができ、１個以上の
ロボット・アームが配置動作のみを行なえるようにでき
る。あるいは、各ラックが１個以上のロボット・アーム
を有していて、これらがこのラックにおける取出および
／または配置動作を行なうようにできる。さらに、別の
実施形態が当該技術分野における通常の熟練者により明
らかになると考えられる。なお、上記のロボット・アー
ム２０についての説明は多数個のアームについても適用
できる。

【００２５】レール２２は当該各レール２２の長さ方向
に沿って１次元方向に各ラック１４を案内するのが好ま
しい。しかしながら、各ラック１４は２個以上の方向ま
たは２次元以上の次元において移動可能にでき、この場
合は、レール２２はこのような構成に対応して適合され
るか、完全に省略される。なお、ラックが固定式である
場合は、ロボット・アーム２０に対してそれだけ広範囲
な動作が要求される。

【００２６】必要に応じて、１個以上のステージング領
域２３がＶＳＧ装置１０の中に備えられていて、集合し
た注文品を外部供給コンベヤ１６に移送する前に、特別
な顧客注文品を集めている間に、取り出した製品を一時
的に保管することができる。このようなステージング領
域２３は小型ラック状にすることができ、これらはスロ
ット２５と呼ばれる保管場所を有していて、好ましく
は、それぞれ個別にアドレス可能であって、各スロット
２５の中の製品またはその使用可能性がデータベースに
より追跡可能になっている。このデータベースは各保管
場所１５を追跡するものと同一であっても異なっていて
もよい。各ステージング領域２３は各ラック１４と同様
の形態および材料により構成できる。なお、これらのス
テージング領域２３は、製品の取り出し時にロボット・
アーム２０が当該製品を外部供給コンベヤ１６に載置し
て、各製品を個々の注文に分類する作業を別の装置（図
示せず）により行なう方法により、置き換える（省略す
る）ことが可能であると考えられる。

【００２７】好ましい実施形態において、個別にアドレ
ス可能な複数のスロット２５をそれぞれ有する多数個の
ステージング領域２３が備えられている。図１におい
て、それぞれ４個のスロット２５を有する５個のステー
ジング領域が示されている。別のコンピュータ処理シス
テム（図示せず）から製品に対応する注文リスト３３の
入力情報を受け取ったＣＰＳ２４は、各製品の保管場所
１５を記憶する同一または異なる、好ましくは同一のデ
ータ−ベースの中において、顧客注文を１個以上のステ
ージング領域２３および／またはスロット２５に割り当
てることができ、製品が当該製品をラック１４から取り
出す時にロボット・アーム２０により各スロット内に配
置される。このような構成において、複数の注文品を同
時に取り出すことができる。この場合に取り扱うことの
できる注文品の最大数は、各注文品が１個の製品により
構成されているとして、スロット２５の全数に直接的に
相当する。好ましくは、１個のみの注文が各ステージン
グ領域２３に割り当てられるが、多数個のステージング
領域２３を１個の注文に対して割り当てることもでき
る。このような実施形態においては、同時に取り出すこ
とのできる注文品の最大数は、各注文品における製品の
数がステージング領域２３の１個当たりのスロット数に
比して同一またはそれよりも少ない場合に、ステージン
グ領域２３の数に相当する。好ましい実施形態において
は、上記のＶＳＧ装置はそれぞれ４個のスロットを有す
る１０個のステージング領域を備えているために、好ま
しくは、それぞれ４個以下の製品を有する最大１０個の
注文品が同時に取り出せる。なお、５個以上の製品を有
する注文品の場合には、多数個のステージング領域がこ
の注文品に対して割り当てられる。例えば、７個の製品
の場合の注文品は２個のステージング領域に対して割り
当てられる。また、４０個よりも多い製品の注文の場合
は、この注文が満たされるまでこの注文の中の４個の製
品にそれぞれ全てのステージング領域が使用可能である
として割り当てられる。各注文における全ての製品がス
テージング領域に集められると、これらのステージング
領域内の製品は好ましくは１個以上のプッシャー・バー
２７により分類された通り（後に詳述する）に一体に集
合した状態でコンベヤ・ベルト上に押し出されてパッケ
ージ工程に移送される。好ましくは、各ステージング領
域内の各スロットに対応するフィンガーを有する各ステ
ージング領域に対応する１個のプッシャーが存在してい
る。１個以上のステージング領域が空になると、注文リ
スト３３からの次の１個以上の注文がその時使用可能に
なっているステージング領域２３に割り当てられる。必
要に応じて、外部供給コンベヤ上の多数個のベルト部分
または集合部分がその注文の部分に割り当てられる。

【００２８】図３において、好ましくは、ＣＰＳ２４は
内部供給コンベヤ１２、ラック１４、外部供給コンベヤ
１６、読取装置１８およびロボット・アーム２０の動作
に協同するように構成されていて、注文リスト３３を受
け取って、必要に応じて、別の入力装置３２からの別の
入力も受けて取り、さらに、別の出力装置３４に対して
別の出力を生成するように構成されている。

【００２９】ＣＰＳ２４は任意の種類のコンピュータ、
ＰＬＣ等でよい。ＣＰＳ２４はプログラム命令およびユ
ーザー入力を受け取るように動作し、さらに、本発明に
従って、各顧客注文のペーパー検証のような、命令およ
び入力に対応する結果を出力するように動作する。さら
に、ＣＰＳ２４は内部供給コンベヤ１２、ラック１４、
外部供給コンベヤ１６、読取装置１８、およびロボット
・アーム２０の任意のものまたは全てに対応して信号を
発生することができる。あるいは、ＣＰＳ２４は同一の
動作を実行するために１個以上のＰＬＣ（図示せず）に
対してデータを供給できる。ＣＰＳ２４はINTEL社によ
り製造されるPENTIUM（登録商標） IIIのような任意の
市販のマイクロプロセッサであるプロセッサ２６、およ
びプログラム３８およびデータベース４０を記憶するメ
モリー３６を備えている。

【００３０】別の入力装置３２は別のコンピュータ処理
システムまたはユーザー入力のいずれかによりＣＰＳ２
４に対して情報を通信するために使用される１個以上の
公知の装置とすることができる。従って、この別の入力
装置３２はキーボード、マウス、グラフィック・タブレ
ット、スキャナ、ボイス認識ユニット、パラレルまたは
シリアル通信ポート、ネットワーク接続およびデータ受
信用の任意の適当なネットワーク用またはその他の通信
用カードを備えている。この入力装置３２は本発明に従
ってユーザーが命令や各（条件）値を入力することがで
きるように動作する。

【００３１】上記の別の入力装置３４は命令および各
（条件）値の結果を従業者に伝達するためにＣＰＳ２４
により使用される１個以上の公知の装置とすることがで
きる。従って、この別の入力装置３４はディスプレイ・
モニター、ボイス・シンセサイザー、プリンタ、パラレ
ルまたはシリアル通信ポート、ネットワーク接続、任意
の適当なネットワーク、およびその他のデータ送信用の
通信装置等を備えている。

【００３２】メモリー３６はコンピュータ処理システム
のデータを記憶するための内部または外部大容量メモリ
ー装置とすることができ、当該メモリー３６の記憶容量
は一般にメガバイトまたはギガバイトのレベルで計測さ
れる値である。このメモリー３６は、とりわけ、MICROS
OFT社によるWINDOWS（登録商標） NTのような動作シス
テム、および１個以上のアプリケーション・プログラム
３８を記憶している。従って、このメモリー３６は、Ｆ
Ｄドライブ、ハード・ディスク・ドライブ、ＣＤ−ＲＯ
Ｍディスクおよび読取／書込装置、ＤＶＤディスクおよ
び読取／書込装置、IOMEGA社により製造される種類のＺ
ＩＰディスクおよびＺＩＰドライブ、および／または、
リード−オンリーまたはリード−ライト・フォーマット
で処理命令によりコード化できる任意の別のコンピュー
タ処理システムの読取可能な媒体の内の１個以上とする
ことができる。さらに、このようなメモリー３６の機能
およびそのための使用可能な装置が当該技術分野におけ
る通常の熟練者において明らかになる。

【００３３】好ましくは、メモリー３６はランダム−ア
クセス・メモリー（ＲＡＭ）およびリード−オンリー・
メモリー（ＲＯＭ）により構成されている。このＲＡＭ
は、とりわけ、ＣＰＳ２４の動作中にプロセッサ２６に
より利用されてプログラム３８から受け取られる処理命
令を記憶および転送するのに十分な記憶容量（一般に、
キロバイトまたはメガバイトで測定される値）を有する
適当な数のシングル・イン−ライン・メモリー・モジュ
ール（ＳＩＭＭ）とすることができる。また、メモリー
３６におけるリード−オンリー・メモリー（ＲＡＭ）の
部分は、とりわけ、ＣＰＳ２４のスタート−アップ・ル
ーチンの間にプロセッサ２６により実行される処理命令
を記憶および転送することができる永久型の非書込式メ
モリー媒体とすることができる。さらに、メモリー３６
の機能およびメモリー３６のために使用可能な装置が当
該技術分野における通常の熟練者において明らかにな
る。ＣＰＳ２４は例えばクロック（時計）のようなコン
ピュータの付加的な部品を備えることができる。これら
の部品は本明細書において特に説明しないが、当該技術
分野における通常の熟練者において周知である。

【００３４】プログラム３８は、ＣＰＳ２４が、例え
ば、製品情報のような本発明による入力データおよび情
報を受け取ることを可能にする複数の処理命令を含む。
このプログラム３８はＣ＋＋またはビジュアル・ベーシ
ックのようなＣＰＳ２４に理解可能な任意の従来的なコ
ンピュータ処理システム限度で書き込むことが可能であ
り、ＳＱＬ基準式データベース・プログラムのようなデ
ータベースを含むことができる。好ましくは、プログラ
ム３８は、ＣＰＳにより、製品を受け取ること、製品を
ＶＳＧ装置内に配置すること、製品に対応する製品情報
および保管場所をデータベースの中に記憶すること、通
信ポートまたはその他の入力装置３２を介して受け取っ
た注文リスト３３の中の顧客注文を受け取ること、保管
場所１５から注文リスト３３に関する製品を取り出すこ
とを可能にする処理命令を含む。好ましくは、プログラ
ム３８は（コンタクト・レンズの場合のような）屈折
力、円柱面および光軸（それぞれに対して最高から最低
の値まで）により各注文における製品を分類するための
処理命令を有している。さらに、好ましくは、プログラ
ム３８は各注文および当該各注文内の製品に対して各ス
テージング領域および当該各ステージング領域２３内の
スロット２５を割り当てるための処理命令を有してい
る。好ましくは、各注文内の製品は、当該注文品を屈折
力、円柱面および光軸により分類して取り出した製品が
分類された列の中において各注文の中に維持されるよう
にした後に、当該列の中の各ステージング領域２３にお
けるスロット２５に割り当てられる。

【００３５】さらに、好ましくは、プログラム３８は、
ＣＰＳ２４により、到来する製品の配置の優先度を決定
すること、およびそれらの優先度および使用可能な保管
場所１５に基づいて各製品を配置するためのラック１４
内の適当な保管場所１５を決定することを可能にする処
理命令を含む。特に、高い優先度の製品はラック１４内
の保管場所１５に対してそれだけ容易に配置され、それ
だけ容易にアクセス可能になる。この優先度は、ＳＫＵ
（保管倉庫）または製品に付属する番号を含む、製品の
有効期限、製品に対する要求または提示された要求およ
び製品の種類等の任意数のファクターまたはこれらの組
合せに基づいて決定できる。例えば、最も高い売れ行き
に基づく最も高い優先度の製品は最初のラック内の保管
場所に割り当てられ、最も低い売れ行きに基づく最も低
い優先度の製品は最後のラック内の保管場所に割り当て
られる。図３に示す実施形態の場合に、最初のラックは
ロボット・アーム２０に最も近く、最後のラックはこの
ロボット・アーム２０に最も遠いために、最も高い優先
度の製品はロボット・アームに最も近いラックの中に保
管される。さらに、保管場所１５がリアル・タイムで決
定される。すなわち、この保管場所は、スキャナ１８が
製品の認識手段を読み取った後で製品が保管場所に入れ
られる直前に、製品に対して決定される。しかしなが
ら、この優先度を有する製品を保持するラック内の使用
可能な空間部または当該ラックの部分が全く存在しない
場合には、この製品は次の優先度の製品に対応する使用
可能な保管場所に割り当てられる。

【００３６】また、別の実施形態においては、上記のプ
ログラム３８は製品の優先度を決定しない代わりに、ロ
ボット・アーム２０に対して最も便利なラックの中の保
管場所の使用可能性に基づいて製品を保管場所に割り当
てることができる。

【００３７】好ましい実施形態において、プログラム３
８は、最大動作時中に、取り出し処理が、顧客注文の処
理時にロボット・アーム２０に最も近い保管場所１５の
中の注文リスト３３にある注文品を選択することにより
行われるように実行される。すなわち、プログラム３８
は当面のアクセス性に従って製品を取り出すように動作
することができる。特に、ＣＰＳ２４はどのラック１４
が任意時においてロボット・アーム２０に最もアクセス
可能な状態であるかが決定でき、顧客注文に適合した製
品が最初にラックから選択できる。なお、非最大動作時
において、別の取り出し方式がＣＰＳ２４により行なえ
る。すなわち、プログラム３８は非最大動作時中に実施
される先入先出取り出し方式に基づいて製品を取り出す
ように動作できる。この第２の取り出し方式によれば、
各製品をＶＳＧ装置１０により受け取った日時が図４に
示すデータベースのフィールド（図示せず）の中に記憶
され、顧客注文に応じて取り出される製品がＶＳＧ装置
１０により受け取られた時の順番に選択される。また、
別の実施形態においては、製品が有効期限に近い時また
は後述する有効期限ウインドウ（枠）の中にある時にこ
の製品が無効になる場合を除いて、ロボット・アームに
対して最も便利な位置にある製品が取り出される。

【００３８】プログラム３８は製品が取り出される時お
よび／または注文が履行された時に注文リストおよびデ
ータベース４０を更新する。必要に応じて、プログラム
３８は、ＣＰＳ２４により、特定の顧客注文が履行され
たことを確認する報告を行なうことを可能にする処理命
令を含むのが好ましい。これらの報告は、従業員が、外
部供給コンベヤ１６を介して注文品を移送する前、また
は顧客／受取人に対して集めた注文品を輸送する前に、
ＶＳＧ装置１０により集めた各注文品を目視により確認
するために使用できる。さらに、プログラム３８は在庫
合わせ情報を発生することができ、この情報の使用につ
いては当該技術分野における通常の熟練者において周知
である。

【００３９】図４はＶＳＧ装置１０の中に保管されてい
る製品を追跡するためにＣＰＳ２４により使用されるデ
ータベース４０の中に収容できる例示的なフィールドを
示している図である。データベース４０は製品種フィー
ルド４１、製品ＳＫＵフィールド４２、保管場所フィー
ルド４３、優先度フィールド４４、有効期限フィールド
４５、有効期限ウインドウ４６を含むことができ、これ
らについてはそれぞれ後に詳述する。データベース４０
の中に記憶されている各記録はＶＳＧ装置１０の受け取
りまたは取り出し時に自動的または手動的に更新され
る。好ましくは、データベース４０の各記録または列は
１個の個別の製品ユニットに対応している。さらに、付
加的またはこれよりも少ないフィールドが本発明の場合
に有効に使用でき、これらのデータベース４０のデータ
・フィールドの多くの等価な構成が当該技術分野におけ
る通常の熟練者において明らかになる。

【００４０】製品種フィールド４１はＶＳＧ装置１０の
中に保管されている各製品の人により理解可能な説明を
必要に応じて含む。製品ＳＫＵ（保管装置）フィールド
４２はＶＳＧ装置１０内に保管される各製品に対して読
取装置１８により読み取られてＣＰＳ２４に送られる製
品の連続番号等を含むのが好ましい。保管場所フィール
ド４３は、例えば、ラック、列、段等のＣＰＳ２４によ
り決定される特定の製品が保管されている保管場所１５
に対応するアドレス（番地）を含んでいる。必要に応じ
て備えられる優先度フィールド４４はＣＰＳ２４により
決定されるような製品に対して割り当てられた優先度を
記憶している。また、必要に応じて備えられる有効期限
フィールド４５はＶＳＧ装置１０の中に記憶されている
各製品に対応する有効期限を記憶している。さらに、好
ましくは、有効期限ウインドウ・フィールド４６が存在
していて、このフィールド４６は製品の有効期限および
製品に対する要求に基づいて各製品に対応するプログラ
ム３８の中の処理命令に従って決定される。このフィー
ルド４６の中に記憶される有効期限ウインドウは製品の
実際の有効期限よりも前の期日であって、当該期日の後
に、プログラムは注文があれば（さらに便利な位置にあ
る製品の代わりに）その製品を取り出すようにロボット
・アーム２０に命令する。製品の期待される要求に応じ
て、異なる製品が異なる有効期限ウインドウを有する。
すなわち、製品に対する要求が高いと、その有効期限ウ
インドウは有効期限に対してそれだけ近くなり、例え
ば、有効期限の前４週間になる。一方、製品に対する要
求が低いと、その有効期限ウインドウは製品の有効期限
の前６ヶ月乃至１年になり、製品の実際の有効期限の前
に顧客注文に応じて製品が取り出される可能性を高め
る。

【００４１】好ましくは、フィールド４２の中に記憶さ
れている情報は製品ラベル上の認識手段が読み取られた
後に読取装置１８によりＣＰＳ２４に送られるのが好ま
しい。また、各フィールド４３，４４および４６の中の
情報は上記のようにプログラム３８により決定されるの
が好ましい。あるいは、任意のまたは全てのフィールド
の情報が入力装置３２を介して手動で入力できる。さら
に、コンタクト・レンズ製品の場合の屈折力、円柱面お
よび光軸のような付加的な情報がデータベース４０また
は当該データベース４０に示す１個以上のフィールドに
対してキー（鍵）作用する別のテーブル（図示せず）の
中に記憶できる。好ましくは、データベース４０の製品
ＳＫＵフィールド４２に対してキー作用する屈折力、円
柱面、光軸の有効期限フィールド４５および製品種フィ
ールド４１を有する製造データベースが備えられてい
る。この製品種フィールド４１またはその他の情報は製
品ラベル上の認識手段から製品ＳＫＵが読み取られた後
に製造データベースからデータベース４０の中にコピー
できる。

【００４２】次に、ＶＳＧ装置１０の第１の例示的な実
施形態の動作について説明する。個の実施形態におい
て、入庫設備または製造設備は種々の寸法および処方の
コンタクト・レンズの箱のような、複数の異なる種類の
製品を受け取るまたは製造する。これらの製品は手動的
または自動的な手段により内部供給用コンベヤ１２に載
置される。複数の製品はそれぞれＳＫＵまたはその他の
製品認識手段を含む認識手段（好ましくはバーコード）
を担持している。内部供給用コンベヤ１２は各製品をそ
の初期的な場所から読取装置１８に移送する。読取装置
１８は、好ましくは、２個のバーコード・スキャナであ
り、これらのスキャナはＣＰＳ２４により制御されて、
それぞれ製品上の認識手段を読み取って、多数個の製品
（この場合に２個の製品）が同時に走査処理できるよう
になっている。２個のバーコード・スキャナはそれぞれ
走査処理して得た情報をＣＰＳ２４に送ってデータベー
ス４０の中に保存する。各製品はロボット・アーム２０
により取り上げられるまでスキャナの下方で待機する。
これらの製品の一方または両方がロボット・アーム２０
により取り上げられてラック１４の中に配置されると、
別の１個の製品または２個の製品が各スキャナの下方位
置に移動して読み取られる。現状において、ロボット・
アーム２０は１回に１個の製品を移動する。

【００４３】ＣＰＳ２４のプログラム３８は内部供給コ
ンベヤ１２から各製品が持ち上げられる前に受け取った
各製品に対応する優先度を決定する。この製品種におけ
る各製品の優先度は例えば１乃至１０の基準値により分
類されて、この基準値の各値が各製品種を配置するラッ
クを示すようになっている。現状において、この好まし
い実施形態において１０個のラックが備えられている。
好ましくは、各製品の優先度は各製品の経験的な売れ行
きデータに基づいて各製品種に伴う要求により決定され
る。例えば、図４において、ＳＫＵ番号ＣＬ０００１を
有する第１の製品は最も高い要求の第１の屈折力、円柱
面、光軸を有するコンタクト・レンズのパッケージに対
応している。従って、この第１の製品に対して最高の優
先度、例えば、優先度１が割り当てられる。次に高い要
求を有する製品には優先度２が割り当てられ、さらに同
様の処理がこれに続く。あるいは、ＶＳＧ装置１０の中
に１００個の異なる種類の製品が保管されている場合に
は、上位１０位の要求を有する製品がそれぞれ優先度１
を割り当てられる。さらに、次の要求順位の１０個の製
品が優先度２を割り当てられ、さらに同様の処理がこれ
に続く。あるいは、１０００個の種類の製品に対して、
最高の要求の１０個の製品も優先度１を割り当てて、次
の３０種類の製品に優先度２を割り当て、次の１００種
類の製品に優先度３を割り当てる等にして、さらに、最
下級の優先度を最後の５００種類の製品に対して割り当
てるようにできる。なお、当該技術分野における通常の
熟練者であれば、データベース４０の優先度フィールド
４４は省略することができ、各製品が特定の経験的な要
求の高さに直接関連する各ＳＫＵ情報により分類できる
ことが明らかである。さらに、２個以上の優先度を有す
る製品が１個のラックに割り当てられる、あるいは、１
個の優先度を有する製品が２個以上のラックに割り当て
られる可能性があるために、上記基準値における優先度
の数は必ずしもラックの数に一致しない。

【００４４】製品を走査処理し、製品情報が記憶され
て、優先度が決定された後に、ＣＰＳ２４はこの製品に
対応する適当な保管場所１５を決定する。この保管場所
１５は、好ましくは、既に説明したような製品に対する
要求度に基づいて決めることのできる製品の優先度に基
づいて選択される。また、この選択は使用可能性に基づ
いて行なうこともできる。すなわち、ラックが使用可能
な保管場所を有していない場合に、プログラム３８はそ
の製品を次に最も近い使用可能な保管場所に割り当てる
ことができる。それゆえ、最高の優先度を有する製品は
ＶＳＧ装置１０の最初のラックが満杯でない限りこのラ
ックに保管できる。また、最初のラックが満杯である場
合は、製品は第２番目のラックの中の保管場所に割り当
てられる。さらに、次に高い要求度を有する製品が第２
番目に保管され、さらに同様の処理が続けられる。好ま
しくは、各製品はリアル・タイムで各保管場所１５に割
り当てられるか、製品の受け取り時間とその保管場所１
５への割り当てとの間に一定の遅延が設けられている。
なお、当該技術分野における通常の熟練者であれば、製
品の種類の保管場所に対する比率が１対１である必要が
ないことは明らかである。すなわち、製品の種類の保管
場所に対する比率は必要に応じて変えることができる。
本発明は最良の領域内に保管する必要の有る多くの種類
の製品が存在する場合に特に有益である。すなわち、製
品の種類の装置内の保管場所に対する比率は１対１より
も大きく、さらに、２対１または３対１よりも大きくす
ることができて、理論的に限界が無い。

【００４５】あるいは、各製品は受け取った顧客注文に
従って配置することもできる。例えば、顧客注文が２０
個の第１の製品種のパッケージおよび２０個の第２の製
品種のパッケージを要求する場合がある。この場合に、
ＣＰＳ２４は第１の製品種および第２の製品種の最初の
２０個のパッケージが内部供給コンベヤ１２からロボッ
ト・アーム２０に対して最も便利な位置にあるラック１
４の空間部の中に受け取られる時にこれらのパッケージ
を配置するようにロボット・アーム２０に命令する。

【００４６】さらに、上記の優先度を決定する処理が省
略可能であり、ＶＡＧ装置が取り出すまたは配置するラ
ックの中の最も近い使用可能な保管場所に各製品を配置
できることが明らかに理解されると考える。例えば、内
部供給用コンベヤ上の製品は使用可能な保管場所が無く
なるまで第１のラックの中に配置可能であり、その後、
ラックおよび／またはロボット・アームを製品が取り出
される第２のラックに移動し、この第２のラックからの
ＶＳＧ装置が満たす注文に対応する全ての製品をロボッ
ト・アームが取り出した後に、ロボット・アームは第２
のラックの中に使用可能な保管場所が無くなるまで、あ
るいは、配置するべき内部供給用コンベヤ１２上で待機
している製品が無くなるまで、内部供給用コンベヤから
それらの全ての製品を配置し、さらに、第１のラックと
同一または異なる第３のラックに移動して、履行してい
る注文に対応する注文リストから次の製品を取り出し
て、これらの製品を内部供給用コンベヤから配置し、さ
らに同様の処理を続ける。なお、当該技術分野における
通常の熟練者において明らかなように、別の配置方式も
実施可能である。

【００４７】好ましくは、製品の取り出しは、好ましく
は中央顧客注文機械サーバー（図示せず）から、別々の
注文処理システムにより受け取られてＣＰＳ２４に通知
される個別の注文に従って行なわれる。なお、顧客注文
は電話、郵送、インターネット、ファックス、またはそ
の他の任意の方法により受け取ることができる。幾つか
の受注処理方法が本明細書に参考文献として含まれる米
国特許第４，９５８，２８０号に開示されており、その
他の方法は当該技術分野において周知である。好ましく
は、これらの注文はデータベース内で組織化されて注文
リスト３３としてＣＰＳ２４に通知される。好ましく
は、これらの注文は上記のようにプログラム３８により
分類される。１個以上のステージング領域２３を有する
実施形態においては、使用可能なステージング領域２３
および／またはスロット２５の数により、ＣＰＳ２４は
注文リスト３３から特定の注文を使用可能なステージン
グ領域２３および／またはスロット２５に割り当てる。
なお、注文の一部分である製品がＶＳＧ装置１０におけ
るどの保管場所１５の中にも存在しない場合は、その注
文は一時的に保留される。このような実施形態におい
て、ステージング領域２３に割り当てられた全ての注文
または当該注文の一部分が動作中の注文リスト上に存在
していることが好ましく、このリストはＣＰＳ２４内に
保存されている別のデータベース（図示せず）とするこ
とができる。ＶＳＧ装置１０の動作中に、各注文は注文
リスト３３からこの動作中の注文リスト上に継続的に移
動し、製品が外部供給用コンベヤ１６上に取り出されて
配置される時にこの動作中の注文リストが停止する。こ
の動作中の注文リストは、存在している場合において、
ステージング領域内に保管されている製品を追跡するフ
ィールドを有することができる。１個の注文全体の中の
製品が１個以上のステージング領域から外部供給用コン
ベヤ１６の上に押し出されるまで、製品は上記の動作中
の注文リストから除かれない。また、ステージング領域
を備えていない実施形態の場合には、上記の動作中の注
文リストはロボット・アーム２０により取り出される注
文リストの上位からずれた不連続数の製品を示すだけで
ある。この実施形態においては、上記の動作中の注文リ
ストは製品が外部供給用コンベヤ１６上に取り出されて
載置される時に更新される。

【００４８】製品をステージング領域２３に割り当てた
後に、ＣＰＳ２４は動作中の注文リスト上の次に注文さ
れた製品を取り出すようにロボット・アーム２０に命令
し、この処理は１個以上のラック１４を動作中のラック
と称するロボット・アーム２０が製品を取り出して配置
するラックに移動することを必要とする。さらに、製品
が取り出されると、この製品はその割り当てられたステ
ージング領域２３に移送されて、この製品に対応して割
り当てられたスロット２５の中に配置される。さらに、
上記の動作中のラックから取り出す必要のある動作中の
注文リスト上の別の製品がある場合は、ロボット・アー
ム２０が当該動作中のラックからその全ての製品を取り
出してその全ての製品をステージング領域２３内の割り
当てられたスロット２５の中に配置する。このようにし
て、動作中の注文リストの中の全ての製品が動作中のラ
ックから取り出されると、ＣＰＳ２４は動作中のラック
内に配置されるべき製品について内部供給用コンベヤ１
２上のスキャナ１８の下方において各製品を検査する。
この場合に、製品が動作中のラック内に配置されるべき
であれば、保管場所がＣＰＳ２４により割り当てられ
て、その製品がロボット・アーム２０によりコンベヤ１
２から取り出されて動作中のラック内の保管場所１５の
中に配置される。さらに、１個以上の製品がスキャナ１
８の下方から除かれた後に、その製品情報および保管場
所がデータベース４０の中に保存されて、内部供給用コ
ンベヤ１２の上の製品がさらにスキャナ１８の下方に移
動して、当該スキャナ１８により読み取られる。この動
作中のラックの保管場所の中への製品の配置処理は、ス
キャナの下方の製品がそれらに割り当てられた優先度に
従って動作中のラック内に存在しなくなるまで、あるい
は、当該ラックにおいて使用可能な保管場所が無くなる
か、内部供給用コンベヤ上から製品が無くなるまで継続
する。このようにして、動作中のラック内に製品が配置
できなくなる（さらに、動作中のラックからの動作中の
注文に対して取り出す製品が無くなると）、この動作中
のラックは別のラックに変更し、この別のラックは当該
ラックから取り出す動作中の注文リストにおける少なく
とも１個の製品を有している。（このプログラムはラッ
ク上に存在する動作中の注文リスト上の最も多い製品を
有するラックに変更可能であるか、動作中の注文リスト
内に存在する順番で製品を取り出すことが可能であり、
あるいは、これらの方法またはその他の方法の特定な組
合せとすることができる。）その後、さらに、ロボット
・アーム２０は動作中の注文リストに従って動作中のラ
ック上に存在する製品を取り出して、当該製品が仮に存
在する場合に、その動作中のラック内に存在するスキャ
ナの下方のコンベヤ上の製品が配置された後に、この動
作中のラックが変更されて動作中の注文リスト上の次の
１個以上の製品が取り出される。この取り出し処理中の
任意時において、個別の注文品が完全に取り出される
か、ステージング領域２３の中の全てのスロット２５が
充填されると、この充填された１個以上の注文品は１個
以上のベルト部分に対して割り当てられ、このベルト部
分の認識手段がその注文情報と共にデータベースの中に
読み取られて記憶され、その注文品がプッシュ−バー２
７により上記ベルト部分の中に押し出される。好ましく
は、この注文品は各製品がそれらの記憶された注文の順
番に維持されるように押し出される。それゆえ、例え
ば、注文品が８個の異なる製品により構成されている場
合は、この注文品は２個のステージング領域２３に割り
当てられる。最初の４個の製品は左から７番目のステー
ジング領域である１個のステージング領域２３に割り当
てられ、次の４個の製品は左から３番目のステージング
領域に割り当てることができる。（これらのステージン
グ領域は動作中の注文リスト（または注文リスト）上の
各製品に対して各ステージング領域が使用可能になる順
番で割り当てられている。）このように、８個全ての製
品が割り当てられたとおりに３番目および７番目のステ
ージング領域内に配置されると、７番目のステージング
領域内の製品が先ずベルト部分の中に押し出され、３番
目のステージング領域内の製品がその他の製品の後に同
一のベルト部分の中に押し出されて、その注文における
全製品の屈折力、円柱面および光軸の適正な順番が維持
されるようになっている。その後、外部供給用コンベヤ
１６がこれらの製品を製造設備または倉庫内の別の場所
に移送する。製品を分類することにより、その注文品を
郵便差出人に配置して適正な受取人に輸送する前の注文
品の品質検査がはるかに容易になり、あるいは、本明細
書に参考文献として含まれる本出願と同時出願されたBe
aton他の米国特許出願第０９／４９４，８５９号（整理
番号：ＶＴＮ−４５８）に開示および記載されている製
品に対して誂えられたグラフィック情報を添付するよう
な付加的な処理を必要とする製品を配置することが容易
になる。

【００４９】１個以上のステージング領域から製品を外
部供給コンベヤ上に押し出した後に、注文リスト３３か
ら次の製品が動作中の注文リスト上に移動して、ステー
ジング領域内のスロットに割り当てられて処理が継続さ
れる。

【００５０】あるいは、既に説明したように、ステージ
ング領域はＶＳＧ装置１０から除去されて、ＣＰＳ２４
のプログラム３８が、取り出し時に、製品を動作中の注
文リスト（または注文リスト）から取り出してこれらを
外部供給用コンベヤ１６上に配置するようにロボット・
アーム２０に命令する。好ましくは、この実施形態にお
いて、注文リストから６０個の製品が動作中の注文リス
ト上に維持される。プログラム３８に従って、ＣＰＳ２
４は動作中の注文リスト上の製品を分類してロボット・
アームが製品を取り上げるように命令する場合に最も便
利な位置の保管場所を決定するのが好ましい。好ましく
は、ＣＰＳ２４はその変更時にいつでも動作中の注文リ
ストを再分類し、動作中のラックが変更して製品が配置
されるようにして、ロボット・アームを最大の効率で動
作させる。既に説明したのと同様に、ステージング領域
の無い実施形態の場合に、ロボット・アーム２０は動作
中のラック上に存在している動作中の注文リスト上のす
べての製品を取り出して、内部供給用コンベヤ１２から
動作中のラック上に（好ましくは割り当てられた優先度
に基づいて）製品を配置し、異なる動作中のラック上の
取り出しおよび／または配置を行なって、取り出すべき
製品が存在するおよび／または配置するべき製品が存在
する限り、これらの取り出し処理および配置処理が継続
される。動作中の注文リスト上の製品が内部供給用コン
ベヤの上に存在している場合に、上記のプログラムはロ
ボット・アームに命令して当該内部供給用コンベヤから
直接的に取り出しを行わせることができ、あるいは、ロ
ボット・アームに命令して製品を動作中のラック上に配
置し、異なる動作中のラックに変更する前にその配置し
た製品が動作中の注文リスト上にある場合に、再び動作
中のラックから取り出し（および配置）を行なわせるこ
とができる。製品が取り出される際に、動作中の注文リ
ストが更新される。好ましくは、プログラム３８が最も
便利な場所に再アクセスして常に変化している動作中の
注文リストおよび保管場所の使用可能性に従って製品の
取り出しおよび配置を行なう。この実施形態において
は、製品の取り出し時に製品が注文通りに分類されない
ので、別の注文分類装置が使用される。すなわち、取り
出された製品が外部供給用コンベヤ１６等によりこの注
文分類装置に移送される。さらに、この注文分類装置は
取り出した製品を注文通りに集めるための別のステージ
ング領域を提供する。なお、取り出した製品は機械的に
分類でき、あるいは、オペレータにより分類できる。

【００５１】上記に説明した取り出しおよび配置の命令
は２個以上のロボット・アームを使用する場合に同時に
それらの命令が生じるように変更することが必要にな
る。現状において、ＶＳＧ１０は少なくとも２個の移動
可能なラック１４を備えるように構成でき、さらに、１
０個以上のラックを備えるように拡張できる。すなわ
ち、任意数のラック１４を備えることが可能である。こ
のような各ラック１４は小物品用のカートンを保管する
ための１４９２個の収容部を有しており、１０個のラッ
ク装置の場合に合計で１４，９２０個のカートンが保管
できる。また、この装置は１万個以上の異なる種類の製
品を保管するように使用できる。例えば、同様な寸法の
カートンに入れた特定の処方および寸法のコンタクト・
レンズまたはその他の製品の平均的な要求に基づいて、
このような収容能力の装置は数日間の在庫を保管するよ
うに動作可能であることが試験により示されている。

【００５２】別の実施形態において、ＣＰＳ２４は１個
以上のコンピュータ、ＰＬＣまたはこれらの組合せとす
ることができ、これらはＶＳＧ装置１０の制御および動
作において協働作用する。さらに、複数のＶＳＧ装置１
０が単一の倉庫の中に配置可能であり、単一のＣＰＳ２
４により共通に制御可能である。このような複数のＶＳ
Ｇ装置１０を協働的に動作させる場合は、上記において
開示した優先度に基づく全ての取り出しおよび配置の方
式が顧客注文を履行する場合に各ＶＳＧ装置における製
品に対応可能であることが理解されると考える。

【００５３】最後に、従業員はＶＳＧ装置１０の動作を
監視または調査することが必要であり、この処理を自動
化装置により行なうことも可能である。このような監視
および調査の方法は当該技術分野における通常の熟練者
において明らかである。

【００５４】本発明を上記の実施形態について詳細に説
明したが、これらの実施形態が例示的な目的のみに示さ
れていて、当該技術分野における熟練者であれば、本発
明の範囲およびその趣旨に逸脱しない限りにおいて、こ
れらの実施形態の別の変形または変更をその形態および
詳細部において行なうことが可能であると理解するべき
であり、本発明の範囲および趣旨は本明細書に記載する
特許請求の範囲およびその実施態様のみにより定められ
るものとする。

【００５５】本発明の実施態様は以下の通りである。 （１）前記保管場所が割り当てられた優先度に基づいて
前記コンピュータ処理システムにより決定される請求項
１に記載の装置。 （２）前記保管場所が前記製品取扱装置に対する使用可
能な保管場所の近さに基づいて前記コンピュータ処理シ
ステムにより決定される請求項１に記載の装置。 （３）前記保管場所が少なくとも１個のラックの上に配
置されている請求項１に記載の装置。 （４）さらに、複数の製品を製品取扱装置に移送するた
めの内部供給用コンベヤから成る請求項１に記載の装
置。 （５）前記入力手段が前記少なくとも１個の製品に付随
する認識手段を読み取るための読取装置である請求項１
に記載の装置。

【００５６】（６）前記入力手段が認識手段を読み取る
ための読取装置であり、当該読取装置が前記製品に対応
する認識手段を前記コンピュータ処理システムに供給
し、当該コンピュータ処理システムがその認識手段を用
いて前記製品に対応して割り当てられた優先度を決定す
る実施態様（１）に記載の装置。 （７）前記読取装置がバーコード・スキャナであり、前
記認識手段がバーコードである実施態様（６）に記載の
装置。 （８）前記コンピュータ処理システムのメモリーが当該
コンピュータ処理システムにより決定される製品の有効
期限ウインドウも記憶する請求項１に記載の装置。 （９）前記割り当てられた優先度が、製品に対する要求
度、計画された要求、製品の種類、および製品の有効期
限の少なくとも１個に基づいて決められる実施態様
（１）に記載の装置。 （１０）前記少なくとも１個のラックが少なくとも１方
向に移動可能である実施態様（３）に記載の装置。

【００５７】（１１）前記コンピュータ処理システムに
より制御される複数の移動可能なラックから成る実施態
様（３）に記載の装置。 （１２）前記少なくとも１個の製品取扱装置が特定され
た製品に対応する保管場所から当該特定された製品を取
り出す請求項１に記載の装置。 （１３）さらに、前記製品取扱装置から取り出した製品
を移送するための外部供給用コンベヤから成る実施態様
（１２）に記載の装置。 （１４）前記配置処理用の少なくとも１個の製品取扱装
置および前記取り出し処理用の少なくとも１個の製品取
扱装置が同一の製品取扱装置である実施態様（１２）に
記載の装置。 （１５）前記少なくとも１個の製品取扱装置が前記製品
の配置処理および取り出し処理をそれぞれ断続的に行な
う実施態様（１４）に記載の装置。

【００５８】（１６）さらに、前記取り出した製品を集
合するための少なくとも１個のステージング領域から成
る実施態様（１２）に記載の装置。 （１７）前記製品が顧客注文に従って取り出される実施
態様（１３）に記載の装置。 （１８）顧客注文が分類されて、前記製品がそれぞれ前
記ステージング領域内の一定の場所に割り当てられた後
に、前記製品が顧客注文に従って取り出される実施態様
（１６）に記載の装置。 （１９）製品の種類の保管場所に対する比率が１対１で
ある実施態様（１２）に記載の装置。 （２０）前記コンピュータ処理システムが、さらに、１
個以上の製品の選択を含む顧客注文を、通信ポートを介
して受信し、前記製品取扱装置に命令して選択された製
品を前記保管場所の中の複数の製品から取り出させる、
ように動作する実施態様（１７）に記載の装置。

【００５９】（２１）さらに、前記製品取扱装置に対し
て、および当該製品取扱装置から、複数の製品を移送す
るための少なくとも１個のコンベヤから成る請求項１に
記載の装置。 （２２）前記保管場所が移動可能であって、前記コンピ
ュータ処理システムにより制御される請求項１に記載の
装置。 （２３）前記選択工程が製品の優先度を決定する工程で
あり、さらに、前記選択工程が当該優先度に基づいて行
われる請求項２に記載の方法。 （２４）前記優先度が、製品に対する要求度、計画され
た要求、製品の種類、および製品に対応する有効期限の
少なくとも１個に基づいて決められる実施態様（２３）
に記載の方法。 （２５）前記選択工程が前記取扱装置に対する使用可能
な保管場所の近さに基づいて行なわれる請求項２に記載
の方法。

【００６０】（２６）さらに、顧客注文情報を受け取る
工程と、前記顧客注文を履行するために前記保管場所の
１個から製品を取り出すように前記製品取扱装置に命令
する工程とから成る請求項２に記載の方法。 （２７）前記命令工程が、製品取扱装置に対して最も便
利な場所から製品を取り出すこと、あるいは、製品の有
効期限に基づいて製品を取り出すことのいずれかである
実施態様（２６）に記載の方法。 （２８）さらに、前記入力工程の前に内部供給用コンベ
ヤから製品を受け取る工程から成り、前記入力工程が製
品に対応する認識手段を走査することにより行われる請
求項２に記載の方法。 （２９）さらに、複数の保管場所の中に存在する複数の
種類の製品を含む１個以上の顧客注文を受け取る工程
と、コンピュータ制御された装置により記憶される前記
複数の注文された製品の種類に対応する前記保管場所に
ついての複数の記録を前記データベースから取り出す工
程と、前記保管場所から前記製品を取り出す工程とから
成る請求項２に記載の方法。 （３０）前記取り出し工程が前記製品取扱装置に命令し
て製品を外部供給用コンベヤの上に載置させることによ
り行われる実施態様（２９）に記載の方法。

【００６１】（３１）前記製品取扱装置に命令して製品
を外部供給用コンベヤの上に載置させる工程が、当該製
品取扱装置に命令して前記顧客注文における複数の種類
の製品と共に注文品用ステージング領域内に配置させる
付加的な工程を含む実施態様（３０）に記載の方法。 （３２）前記取り出し工程が、製品を受け取った時間、
または製品の場所、の内の１個の情報に基づいて製品を
選択することにより構成されている実施態様（２９）に
記載の方法。 （３３）前記製品の優先度を決定する工程が、当該優先
度を、製品に対する要求度、製品に対する計画された要
求、製品の種類、および製品に対応する有効期限の少な
くとも１個に基づいて決めることを含む実施態様（２
３）に記載の方法。 （３４）前記載置工程が、前記顧客注文における製品を
前記ステージング領域内に集めた後で当該製品を前記外
部供給用コンベヤ上に載置する前に、前記製品取扱装置
に命令して注文品のステージング領域内に製品を配置さ
せる付加的な工程を含む請求項３に記載の方法。 （３５）前記取り出し工程および配置工程が同時に行な
われる請求項３に記載の方法。 （３６）前記移動工程、取り出し工程、載置工程、およ
び配置工程が、前記第１の動作中のラックと同一または
異なっている第３の動作中のラック上に配置された第３
の注文された製品の種類に対してそれぞれ繰り返される
請求項３に記載の方法。

【００６２】

【発明の効果】従って、本発明によれば、最少の取り扱
いおよび人間の介入により製品を取り扱うための自動化
保管用および注文履行用の装置および当該装置の使用方
法が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装置の正面図である。

【図２】図１の装置の上面図である。

【図３】図１の装置のコンピュータ処理システムの概略
的ブロック図である。

【図４】本発明による製品を追跡するために使用する例
示的なデータベースの概略図である。

【符号の説明】

１０ バーチカル・スタッキング・グリッド装置（保管
装置） １２ 内部供給用コンベヤ １４ ラック １６ 外部供給用コンベヤ １８ 読取装置 ２０ ロボット・アーム ２２ レール ２３ 注文品ステージング領域 ２４ コンピュータ処理システム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 500092561 7500 Ｃｅｎｔｕｒｉｏｎ Ｐａｒｋｗａ ｙ−Ｓｕｉｔｅ 100， Ｊａｃｋｓｏｎ ｖｉｌｌｅ， Ｆｌｏｒｉｄａ 32256, Ｕ．Ｓ．Ａ. (72)発明者 グレゴリー・スコット・ダンカン アメリカ合衆国、32210 フロリダ州、ジ ャクソンビル、シャーレー・アベニュー 4128 (72)発明者 アレン・ルート アメリカ合衆国、17402 ペンシルベニア 州、ヨーク、ウィリアムズ・ロード 1407 (72)発明者 ラビ・エス・サンカ アメリカ合衆国、32256 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ヒーサー・グレン・ドライ ブ・ノース 10322 (72)発明者 ダニエル・ツ−ファン・ワン アメリカ合衆国、32224 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ナイト・ホーク・コート 13753

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製品を取り扱うための装置において、 コンピュータ処理システムと、 複数の製品を保管するための複数の保管場所と、 複数の製品に対応する認識情報を前記コンピュータ処理
   システムに入力するための手段と、 保管場所に複数の製品の少なくとも１個を配置するため
   の、前記コンピュータ処理システムにより制御される少
   なくとも１個の製品取扱装置とから成り、前記保管場所
   が製品の配置の直前に前記コンピュータ処理システムに
   より決定され、さらに、 前記製品および保管場所の認識情報を記憶する前記コン
   ピュータ処理システム内のメモリーから成る装置。
2. 【請求項２】 製品を取り扱うための、コンピュータ処
   理システムにより実行される方法において、 製品に対応する製品認識情報を前記コンピュータ処理シ
   ステム内のデータベースの中に入力する工程から成り、
   各種類の製品が異なる製品認識情報を有しており、さら
   に、 製品に対応する保管場所を選択する工程と、 前記保管場所の中に前記製品を配置するように製品取扱
   装置に命令する工程と、 前記保管場所に対する記録に対応する前記製品認識情報
   に付随する前記データベースの中に保存する工程とから
   成る方法。
3. 【請求項３】 製品を取り扱う方法において、 複数の種類の製品を種々のラック上に配置された保管場
   所の中に配置する工程と、 各種の製品の選択に対応して複数の注文を受ける工程
   と、 各種の製品を取り出すために制限された数の注文品また
   は製品に対して動作する工程と、 製品取扱装置により第１の注文された種類の製品を取り
   出し、当該第１の注文された種類の製品を第１の動作中
   のラック上に配置する工程とから成り、当該第１の動作
   中のラックが製品取扱装置に隣接しており、さらに、前
   記取り出した製品を前記第１の動作中のラックから外部
   供給用コンベヤの上に載置する工程と、 内部供給用コンベヤの上の製品が無くなるまで、また
   は、前記第１の動作中のラック上の空の保管場所が無く
   なるまで、または、内部供給用コンベヤの上の製品が前
   記第１の動作中のラック上に配置されなくなるまで、当
   該第１の動作中のラック上の保管場所の中に内部供給用
   コンベヤから製品を配置する工程と、 第２の動作中のラックに対して別の種類の製品を取り出
   すために前記第１の動作中のラックまたは前記製品取扱
   装置を移動する工程と、 製品取扱装置により第２の注文された種類の製品を取り
   出し、当該第２の注文された種類の製品を第２の動作中
   のラック上に配置する工程とから成り、当該第２の動作
   中のラックが製品取扱装置に隣接しており、さらに、 前記取り出した製品を前記第２の動作中のラックから外
   部供給用コンベヤの上に載置する工程と、 内部供給用コンベヤの上の製品が無くなるまで、また
   は、前記第２の動作中のラック上の空の保管場所が無く
   なるまで、または、内部供給用コンベヤの上の製品が前
   記第２の動作中のラック上に配置されなくなるまで、当
   該第２の動作中のラック上の保管場所の中に内部供給用
   コンベヤから製品を配置する工程とから成る方法。