JP2001293752A - 樹脂のインサート成形方法 - Google Patents

樹脂のインサート成形方法

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JP2001293752A
JP2001293752A JP2000113259A JP2000113259A JP2001293752A JP 2001293752 A JP2001293752 A JP 2001293752A JP 2000113259 A JP2000113259 A JP 2000113259A JP 2000113259 A JP2000113259 A JP 2000113259A JP 2001293752 A JP2001293752 A JP 2001293752A
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JP
Japan
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resin
insert
adhesion
component
diameter portion
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JP2000113259A
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English (en)
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Takao Seki
孝雄 瀬木
Tsutomu Onoe
勉 尾上
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート部品と樹脂の密着性を向上させ、
かつコストを低減しうる樹脂のインサート成形方法を得
る。 【解決手段】 所定の長さを有するインサート部品の周
囲に樹脂を成形するインサート成形方法において、前記
インサート部品の長さ方向の所定の範囲に渡って、前記
インサート部品の周囲に成形される樹脂の一部が他の部
分よりも短い径の短径部となるようにキャビティ形状を
設定し、キャビティ内で前記インサート部品の長さ方向
に樹脂を流動させることを特徴とする樹脂のインサート
成形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂のインサート
成形方法に関し、さらに詳しくは樹脂とインサート部品
との密着性を向上させた樹脂のインサート成形方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑樹脂の射出成形方法として、金属
等のインサート部品を金型内にはめこんで成形するイン
サート成形方法がよく知られている。このインサート部
品は、金型内のキャビティに設置され成形品の補強、他
部品の取付け、もしくは電気回路の形成などのために用
いられている。
【0003】図4は、従来のインサート成形品の一例を
示す断面概略図であり、1はインサート部品、2は樹
脂、4は溶融樹脂が射出されるゲートを示す。この方法
では、樹脂部分の肉厚の大きさおよび使用する樹脂の種
類によっては、成形時の樹脂の収縮の影響により、イン
サート部品と樹脂の密着性が不十分になることがある。
この点を考慮し、接着剤等の使用、不使用に関わらず密
着性を向上する方法として、実開昭62−121514
号公報等のように、インサート部品(金属)の形状に凹
凸部、横溝等をつける方法が提案されている。すなわ
ち、図5は、このように改良されたインサート成形品の
一例を示す断面概略図であり、6は密着性向上のために
設けられたインサート部品の凹部、7は密着性向上のた
めに設けられたインサート部品の凸部を示す。この方法
では、この凹、凸部の形成により密着性を向上させるこ
とはできるが、インサート部品の加工法が複雑化してコ
ストが増大する。この点を考慮すると、インサート部品
の形状よりも樹脂材料の形状を改善することが望ましい
とも考えられる。この観点から、図6(断面概略図)に
示すように、密着性を向上するために、インサート部品
近傍に樹脂の薄肉部8を設けることが提案されている
(特開平11−10648号公報)。
【0004】この方法では、上述のとおり、インサート
部品の近傍を薄肉化することで、樹脂の流れを均一化し
て密着性を向上させている。しかし、この方法では、成
形樹脂の形状が制約を受けるため実製品での汎用的な適
用性に難がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インサート
部品と樹脂の密着性を向上させ、かつコストを低減しう
る樹脂のインサート成形方法を得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決し、樹脂の効率的なインサート成形方法を得るため
に種々検討を行ない、本発明に到達した。すなわち、本
発明の要旨は、所定の長さを有するインサート部品の周
囲に樹脂を成形するインサート成形方法において、前記
インサート部品の長さ方向の所定の範囲に渡って、前記
インサート部品の周囲に成形される樹脂の一部が他の部
分よりも短い径の短径部となるようにキャビティ形状を
設定し、キャビティ内で前記インサート部品の長さ方向
に樹脂を流動させることを特徴とする樹脂のインサート
成形方法にある。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明において用いられる樹脂としては、オレフィン系樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、アセタール樹
脂、ふっ素樹脂等の一般的な熱可塑性樹脂を用いること
ができる。これらの樹脂は、常法にしたがって、安定
剤、帯電防止剤、難燃剤、可塑剤、補強剤、等の添加剤
を含んでいてもよい。また、インサート部品は、金属、
セラミックス等より構成されることができ、大きさ、形
状も特に制限されない。
【0008】本発明方法においては、所定の長さを有す
るインサート部品の周囲に樹脂が成形される。そして、
本発明においては、金型において直接、成形品をつくる
空間部分であるキャビティが、前記インサート部品の長
さ方向の所定の範囲に渡って、前記インサート部品の周
囲に成形される樹脂の一部が他の部分よりも短い径の短
径部となるように設定されている。
【0009】そしてこのキャビティ内で前記インサート
部品の長さ方向に溶融樹脂を流動させる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面により、本発明の好適
な実施態様例について説明する。図1〜図3には、本発
明のインサート成形方法によるインサート成形体の概略
断面図を示す。1はインサート部材、2は樹脂、3は密
着性を高めるために密着性を要する部分の全体もしくは
一部に設けた全周に渡る短径部(薄肉部)、4はゲー
ト、5は樹脂流れの均一化のために設けた全周に渡る短
径部(薄肉部)、9は密着性を要する部分である。
【0011】図1において、ゲート4から射出された溶
融樹脂はインサート部品の長さ方向に樹脂が流動され、
密着性を高めるために密着性を要する部分全体もしくは
一部に設けた全周に渡る短径部3の前では、短径部3に
樹脂が流れ込む前に肉厚の厚い全周方向に樹脂が充填さ
れ、その後、短径部3に樹脂が充填される。よって、密
着性を要する部分9では、薄肉(短径)であるため、圧
力及びせん断発熱が大きくなり、収縮量も少なくなる。
これらのことより、短径部3の後部(下流部)では、転
写性が良くなること、均一な密着性が与えられること、
および収縮量が小さくなることにより、密着性が向上す
る。また、せん断発熱が大きくなることから、シール
剤、接着剤等との反応性が高くなり、密着性が向上す
る。
【0012】図2においては、密着性を要する部分9の
前に樹脂流れを均一化するために全周に渡って短径部5
を設けた例を示す。この例では、ゲート4から射出され
た溶融樹脂が短径部5に樹脂が流れ込む前に肉厚の厚い
全周方向に樹脂が充填され、その後、短径部5に樹脂が
充填される。よって、密着性を要する部分9では、樹脂
の流れが均一化されるため、温度のバラツキが無くな
り、一部で収縮量が大きくなることがないため、密着性
が向上する。
【0013】また、図3においては、密着性を要する部
分およびその上流側の2ヶ所に短径部3,5を設けた例
を示す。この例では、ゲート4から射出された溶融樹脂
は、まず、密着性を要する部分9の前に樹脂流れを均一
化するために設けた全周に渡る短径部5の前では、短径
部5に樹脂が流れ込む前に、肉厚の厚い全周方向に樹脂
が充填され、その後、短径部5に樹脂が充填される。こ
のため、樹脂の流れが均一化される。次に、密着性を高
めるために密着性を要する部分9に設けた短径部3に流
れ込む。よって、密着性を要する部分9では、薄肉であ
るため、圧力及びせん断発熱が大きくなり、収縮量も少
なくなる。これらのことより、短径部の後部(下流部)
では、転写性が良くなること、均一な密着性が与えられ
ること、および収縮量が小さくなることにより密着性が
向上する。また、せん断発熱が大きくなることから、シ
ール剤、接着剤等との反応性も高くなり、密着性が向上
する。
【0014】本発明方法によれば、樹脂とインサート部
品との密着性を向上したインサート成形品が得られるの
で、両者の界面からの水、空気、油等の侵入もしくは漏
出を防止しうる。さらには、上記短径部は成形製品形状
に比較的柔軟に対応しうるので、比較的低コストで、効
率的なインサート成形が可能となる。なお、インサート
部品と樹脂との気密性、密着性等を確実なものとするた
めには、上記のようにインサート部品にシール剤、接着
剤等を塗布しておくことが好ましい。しかしながら、シ
ール剤等を使用しない場合でも、インサート部品と樹脂
との密着性を高め、両者間の隙間を小さくすることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によるインサート成形体の一例を示
す概略断面図。
【図2】本発明方法によるインサート成形体の一例を示
す概略断面図。
【図3】本発明方法によるインサート成形体の一例を示
す概略断面図。
【図4】従来のインサート成形体の一例を示す概略断面
図。
【図5】従来のインサート成形体の一例を示す概略断面
図。
【図6】従来のインサート成形体の一例を示す概略断面
図。
【符号の説明】
1…インサート部材 2…樹脂 3…短径部 4…ゲート 5…短径部 6…インサート部材凹部 7…インサート部材凸部 8…薄肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA03 AA15 AD03 AG21 CA11 CB01 CB12 CK11 CK15 4F206 AD03 AG21 JA07 JB12 JL02 JM05 JN25 5E063 JB01 XA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さを有するインサート部品の周
    囲に樹脂を成形するインサート成形方法において、 前記インサート部品の長さ方向の所定の範囲に渡って、
    前記インサート部品の周囲に成形される樹脂の一部が他
    の部分よりも短い径の短径部となるようにキャビティ形
    状を設定し、 キャビティ内で前記インサート部品の長さ方向に樹脂を
    流動させることを特徴とする樹脂のインサート成形方
    法。
  2. 【請求項2】 短径部が密着性を要する部分に対応して
    設けられる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 短径部が密着性を有する部分よりも、樹
    脂の流れ方向において上流側に設けられる請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 短径部が、樹脂の流れ方向において少な
    くとも2カ所別個に設けられる請求項1記載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008164401A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Seiko Epson Corp 時計用文字板の製造方法、時計用文字板および時計
JP2013020848A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Denso Corp 自動変速機用コネクタ装置およびその製造方法
JP2013513247A (ja) * 2009-12-08 2013-04-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 回路モジュールおよび当該回路モジュールを製造する方法

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