JP2001280835A - 冷蔵庫の仕切り構造 - Google Patents

冷蔵庫の仕切り構造

Info

Publication number
JP2001280835A
JP2001280835A JP2000094392A JP2000094392A JP2001280835A JP 2001280835 A JP2001280835 A JP 2001280835A JP 2000094392 A JP2000094392 A JP 2000094392A JP 2000094392 A JP2000094392 A JP 2000094392A JP 2001280835 A JP2001280835 A JP 2001280835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition
refrigerator
cover
rear surface
insulating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000094392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Niki
茂 仁木
Isahiro Yoshioka
功博 吉岡
Katsunori Kinoshita
克典 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000094392A priority Critical patent/JP2001280835A/ja
Publication of JP2001280835A publication Critical patent/JP2001280835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫の冷却室の前部に左右方向に仕切り体
を架設して、冷却室を上下に仕切る仕切り構造におい
て、仕切り体の熱源から庫内側への熱のリーク量を低減
して防露性能の向上と省電力化を図る。 【解決手段】 前板12と、その後面に当接配置した防
露パイプ14と、防露パイプ14の背後に配した断熱材
16と、断熱材16の上下面及び後面を覆う断面略コ字
状の仕切りカバー18を備える仕切り体60において、
仕切りカバー18を内殻部30と外殻部32とからなる
二重構造にするため、外殻部32の後面部32aの上端
にセルフヒンジ部40を設け、仕切りカバー18を後面
部32aが開いた状態で成形し、セルフヒンジ部40を
利用して折り曲げることにより、後面部32aを閉じて
内殻部30と外殻部32との間に空気層34を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の冷却空間
を仕切る仕切り構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷蔵庫の冷蔵室や冷凍室を上
下に仕切る仕切り体には、扉のガスケットが当接される
前面の露付きを防止するために、防露パイプやヒータな
どの防露用熱源が配されている。
【0003】図16は、従来の冷蔵庫の仕切り構造を示
す断面図である。この仕切り構造は、冷蔵室100と野
菜室101とを上下に仕切る構造であって、冷蔵空間の
前端に仕切り体102を左右方向に架設し、仕切り体1
02の後方に水平な仕切り板103を配してなる。仕切
り体102は、扉104のガスケット105と当接する
金属製の前板106と、前板106の後面に当接配置さ
れた防露パイプ107と、防露パイプ107の背後に配
された発泡スチロール製の断熱材108と、断熱材10
8の上下面及び後面を覆う仕切りカバー109とで構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造では、
熱源である防露パイプ107の背後に断熱材108が配
されているものの、この断熱材108だけでは仕切り体
102の断熱が不十分な場合があり、防露パイプ107
の熱が庫内側にリークして、仕切り体102の防露性能
を悪化させるとともに、省電力が図れないという問題が
ある。
【0005】特に前板106を強度保持のため図16に
示すように断面コ字状に形成した場合、防露パイプ10
7で加熱された前板106の上下端部から庫内側へ熱リ
ークしやすいという問題がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、仕切り体の熱源から庫内側への熱のリーク
量を低減して、防露性能と省電力を向上した冷蔵庫の仕
切り構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の冷蔵
庫の仕切り構造は、冷蔵庫の冷却室の前部に仕切り体を
左右方向に架設して、該冷却室を上下に仕切る冷蔵庫の
仕切り構造において、前記仕切り体が、前板と、前板の
後面に当接配置された露付き防止用の熱源と、熱源の背
後に配された断熱材と、断熱材の上下面及び後面を覆う
断面略コ字状の仕切りカバーとを備えてなり、前記仕切
りカバーの後面部の上端又は下端にセルフヒンジ部を設
け、該仕切りカバーを後面部が開いた形状に成形し、前
記セルフヒンジ部で折り曲げることにより後面部を閉じ
て前記略コ字状に形成したものである。
【0008】このように仕切りカバーにセルフヒンジ部
を設けて後面部を開いた状態で成形し、該セルフヒンジ
部を利用して後面部を折り曲げることにより断熱材の上
下面及び後面を覆う断面コ字状にしたので、仕切り体の
断熱性を高めるための構造を追加した場合でも、アンダ
ーカットの問題を伴うことなく簡単に仕切りカバーを成
形することができる。従って、比較的安価に仕切り体の
防露性能を向上するとともに省電力化を図ることができ
る。
【0009】上記仕切り構造においては、請求項2のよ
うに、仕切りカバーが内殻部と外殻部とからなる二重構
造であって、前記外殻部に前記セルフヒンジ部を設け、
この外殻部の後面部をセルフヒンジ部を利用して折り曲
げることにより、内殻部と外殻部との間に空気層を形成
してもよい。
【0010】この場合、仕切りカバーは、外殻部が後面
部の開いた状態に成形され、セルフヒンジ部で折り曲げ
ることにより内殻部と外殻部の間に空気層が形成され
る。このように仕切りカバーを二重にして空気層を設け
たことにより、仕切り体の熱源から庫内側への熱リーク
量を効果的に低減して、仕切り体の断熱性を高めること
ができる。
【0011】この場合、請求項3のように、内殻部と外
殻部の間に前記空気層を複数の区画に分割するリブを設
けてもよい。このように仕切りカバー内部の空気層を複
数の区画にリブで分割することにより、空気層での空気
の対流を低減して断熱効果をより高めることができる。
また、内殻部と外殻部との間に設けたリブにより仕切り
カバーが補強される。
【0012】上記仕切り構造においては、請求項4のよ
うに、前記前板の上下端部に後方に突出するフランジ部
を設け、この前板の上下端部を断熱するために、前記断
熱体の前面から前記フランジ部の上下に延在する延設部
を設け、この断熱材の延設部を受け入れるように後方に
開かれた溝状の受け部を前記仕切りカバーの前端部に設
けてもよい。
【0013】この場合、仕切りカバーの後面部を開いた
状態で、後方から断熱材を装入してその上下の延設部を
仕切りカバー前端部の上下の受け部にそれぞれ差し入
れ、その後、セルフヒンジ部を利用して後面部を閉じる
ことにより、断熱材を仕切りカバー内部に装着すること
ができる。この仕切り構造であると、前板の上下端部が
断熱材の上下の延設部によって断熱されているので、仕
切り体の熱源から庫内側への熱リーク量を効果的に低減
して、仕切り体の断熱性を高めることができる。
【0014】本発明の請求項5の冷蔵庫の仕切り構造
は、冷蔵庫の冷却室の前部に仕切り体を左右方向に架設
し、該仕切り体の後方に水平な仕切板を配して、前記冷
却室を上下に仕切る冷蔵庫の仕切り構造において、前記
仕切り体が、前板と、前板の後面に当接配置された露付
き防止用の熱源と、熱源の背後に配された断熱材と、断
熱材の上下面及び後面を覆う仕切りカバーとを備えてな
り、前記仕切板の前端部に、前記仕切り体の上下面及び
後面を覆う断面略コ字状の覆い部を設けたものである。
【0015】このように仕切り体の後方に配した仕切板
の前端部に当該仕切り体を覆う覆い部を設けたことによ
り、仕切り体から庫内側への熱リークを低減して、仕切
り体の防露性能を向上するとともに省電力化を図ること
ができる。
【0016】この場合、請求項6のように、仕切り体と
覆い部との間に空気層を形成しても、請求項7記載のよ
うに、仕切り体と覆い部との間に断熱材を介在させても
よい。
【0017】請求項5の仕切り構造においては、請求項
8のように、覆い部の上下面に、扉スロート部を塞ぐヒ
レを設けてもよい。これにより、仕切り体の熱が扉スロ
ート部から庫内側にリークするのを防止することができ
る。
【0018】また、請求項9のように、仕切板の後端に
折り返し部を設けて、折り返し片と仕切板との間にヒー
タを挟み込んでもよい。これにより、ヒータの露出をな
くすことができる。
【0019】また、請求項10のように、上記仕切り構
造が、冷凍室を上下に仕切って上側に製氷室を形成する
仕切り構造であって、仕切板に後方ほど下方に傾斜する
傾斜部を設けてもよい。これにより、製氷室に配された
貯氷容器から仕切板上に氷が落下した場合に、その氷を
傾斜部によりスムーズに後方に導くことができ、仕切板
と貯氷容器との間で氷が挟まらないようにすることがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施形態に係る冷蔵庫の仕
切り構造について図面に基づいて説明する。
【0021】図1は、第1実施形態に係る仕切り構造に
おける仕切り体10の縦断面図、図2は、仕切り体10
の正面から見た要部斜視図、図3は、仕切り体10の分
解斜視図、図4は、仕切り体10の背面から見た要部斜
視図である。
【0022】この実施形態の仕切り構造は、図5に示す
ような冷蔵庫1に採用されるものである。この冷蔵庫1
は、上から、冷蔵室2、野菜室3、第1冷凍室4、第2
冷凍室5を備え、冷蔵室2と野菜室3からなる上側の冷
蔵空間と第1及び第2冷凍室4,5からなる下側の冷凍
空間とは断熱仕切壁6で仕切られている。冷蔵室2と野
菜室3とは、前面開口部において左右方向に架設された
仕切り体10により上下に仕切られており、同様に、第
1冷凍室4と第2冷凍室5との間も、前面開口部におい
て左右方向に架設された仕切り体10により上下に仕切
られている。
【0023】以下、この仕切り体10の構造について詳
細に説明する。
【0024】仕切り体10は、金属製の前板12と、前
板12の後面に当接配置された冷却サイクルの一部であ
る防露パイプ14と、防露パイプ14の背後に配された
発泡スチロール製の断熱材16と、断熱材16の上下面
及び後面を覆う断面略コ字状の合成樹脂製仕切りカバー
18とを備えてなる。
【0025】前板12は、仕切り体10の前面部をな
し、扉7背面に取り付けられたガスケット8と当接する
ものであり、上下端部を後方に折曲することで後方に突
出するフランジ部20が形成されている。
【0026】断熱材16は、直方体形状をなしており、
その上面及び下面には前後方向に延びる係合溝22が所
定の間隔で配設されている。断熱材16と防露パイプ1
4との間には、前面にアルミテープ24を備える軟質性
の断熱材であるソフトテープ26が介設されており、該
アルミテープ24により防露パイプ14の熱がより確実
に前板12に伝達されるようにしている。
【0027】仕切りカバー18は、前面が開口した内側
が空洞の直方体状であり、この空洞状の内側に断熱材1
6が収納され、前面開口部に前板12が配されている。
そして、仕切りカバー18の左右両側面部の上下端部か
らは、この仕切りカバー18をキャビネット1aの両側
面に取り付けるための取付け片28がそれぞれ突出して
いる。
【0028】仕切りカバー18は、内殻部30と外殻部
32とからなる二重構造であって、内殻部30と外殻部
32との間に空気層34が形成されている。内殻部30
は、断熱材16の上下面及び後面を当接状態に覆う断面
コ字状をなしており、外殻部32は、この内殻部30の
外側を空気層34を挟んで覆う断面コ字状をなしてい
る。仕切りカバー18の上下の前端部19は、前板12
の上下のフランジ部20を外側から挟み込むようにフラ
ンジ部20まで延在しており、前板12の前面と概略面
一に形成されている。これにより、前板12の上下端部
に断熱層となる空気層34が確保されている。
【0029】内殻部30の内側面には、断熱材16の係
合溝22に係合する係合片36が前後方向に突出形成さ
れており、この係合により断熱材16が仕切りカバー1
8内部に位置固定される。この係合片36の前端部に
は、前板12のフランジ部20を受ける受け部36aが
形成されている。
【0030】内殻部30と外殻部32の間には、空気層
34を複数の区画に分割するリブ38が設けられてい
る。リブ38は、前後方向に延びる突条であって、左右
方向に所定の間隔をおいて複数設けられており、これに
より空気層34を左右方向に複数の区画に分離し、空気
層34での空気の対流を低減している。また、このリブ
38は、空気層34を備える仕切りカバー18の補強と
なって、外殻部32のペコツキを防止している。
【0031】外殻部32の後面部32aの上端、即ち後
面部と上面部との接合部には、屈曲自在の薄肉部である
セルフヒンジ部40が設けられており、後面部32aの
下端が外殻部32の下面部と分離可能に成形されてい
る。すなわち、外殻部32の後面部32aは、上端が外
殻部32の上面部とセルフヒンジ部40を介して連結さ
れており、セルフヒンジ部40で折り曲げることにより
開閉可能に形成されている。後面部32aは、閉じた状
態で、リブ38の後端と当接する。
【0032】後面部32aの下端には複数の係止爪42
が設けられ、この係止爪42が差し込まれる係止孔44
が外殻部32の下面部に設けられており、両者の係合に
より、外殻部32の後面部32aが下面部に係止され、
断面コ字状の外殻部32が形成されるようになってい
る。
【0033】以上よりなる仕切り体10において、仕切
りカバー18は、外殻部32の後面部32aを開いた状
態、詳細には後面部32aが水平な姿勢で、射出成形法
などにより成形され、成形後、セルフヒンジ部40で折
り曲げて後面部32aを閉じることにより、内殻部30
と外殻部32の間に空気層34を形成する。このように
して組み立てた仕切りカバー18を用いて、その内側に
断熱材16を装入し、ソフトテープ26を介在させて防
露パイプ14を前板12に密着させた状態でこれらを不
図示のネジで固定することにより、仕切り体10が形成
される。
【0034】この第1実施形態の仕切り構造であると、
仕切りカバー18を二重にして空気層34を設けたこと
により、仕切り体10の防露パイプ14から庫内側への
熱のリーク量を効果的に低減することができる。しかも
かかる空気層34を、仕切りカバー18に設けたセルフ
ヒンジ部40を利用して外殻部32の後面部32aを閉
じることにより形成していることから、二重構造の仕切
りカバー18でありながら、成形時にアンダーカットの
問題を伴うことなく簡単に形成することができる。従っ
て、比較的安価に仕切り体の防露性能を向上するととも
に省電力を図ることができる。
【0035】図6は、第2実施形態に係る仕切り構造に
おける仕切り体10の縦断面図である。この実施形態で
は、仕切りカバー18を、上記実施形態のような二重構
造ではなく、単なる一重にて形成している。そして、仕
切りカバー18の後面部18aの上端に上記と同様のセ
ルフヒンジ部40を設けて、後面部18aを開いた状態
で仕切りカバー18を成形し、成形後、セルフヒンジ部
40で折り曲げることにより後面部18aを閉じて断面
コ字状に形成している。
【0036】この実施形態では、前板12の上下端部を
断熱するために、断熱材16の前面からフランジ部20
の上下に延在する延設部52を設け、この延設部52を
後方から受け入れるように、仕切りカバー18の前端部
には後方に開かれた溝状の受け部54を設けている。
【0037】詳細には、延設部52は、断熱材16前面
の上下端から前方に突出して、左右方向に延びる突条で
ある。仕切りカバー18の受け部54は、この延設部5
2に対応して左右方向に延びる凹溝状をなしており、延
設部52の上下面及び前面を覆うように前方に突出し、
その前面が前板12の前面と概略面一に設定されてい
る。受け部54は、仕切りカバー18の上面部及び下面
部の前端をそれぞれ内側に折曲し、さらに後方に折り返
すことで形成されている。さらに、この折り返し片を内
側に折曲し、前方に折り返すことにより、前板12のフ
ランジ部20を受け入れる前方に開かれた溝状のフラン
ジ受け部56が形成されている。
【0038】この実施形態では、仕切りカバー18の後
面部18aを開いた状態で、後方から断熱材16を装入
してその上下の延設部52を対応する上下の受け部54
にそれぞれ差し入れ、その後、セルフヒンジ部40を利
用して後面部18aを閉じることにより、断熱材16を
仕切りカバー18内部に装着している。
【0039】この仕切り構造であると、前板12の上下
端部が断熱材16の上下の延設部52によって断熱され
ているので、仕切り体10から庫内側への熱のリーク量
を効果的に低減することができる。また、仕切りカバー
18の後面部32aをセルフヒンジ部40により開閉可
能に形成したことから、受け部54を有する仕切りカバ
ー18を、成形時にアンダーカットの問題を伴うことな
く簡単に形成することができる。
【0040】図7は、第3実施形態に係る仕切り構造の
断面図であり、図8は、同仕切り構造の分解斜視図であ
る。
【0041】この仕切り構造は、図5に示す冷蔵庫1に
おいて、冷蔵室2と野菜室3とを仕切る仕切り構造であ
り、図7に示すように、前面開口部に仕切り体60を左
右方向に架設し、仕切り体60の後方に水平な仕切板6
2を配してなる。なお、この仕切り構造は、第1冷凍室
4と第2冷凍室5との間の仕切り構造にも同様に採用す
ることができる。
【0042】仕切り体60は、上記した実施形態と同様
に、金属製の前板12と、前板12の後面に配した防露
パイプ14と、防露パイプ14の背後に配した断熱材1
6と、断熱材16の上下面及び後面を覆う仕切りカバー
18とを備えて構成されている。
【0043】この仕切り体60の後方に配された合成樹
脂製の仕切板62は、冷蔵室2と野菜室3とを区切る隔
壁状をなしており、その前端部から仕切り体60の上下
面及び後面を覆う断面略コ字状の覆い部64が一体に延
設されている。
【0044】この覆い部64は、前方に開かれた溝状を
なし、その上下の前端部が仕切り体60の前面付近まで
達して、その内側に仕切り体60が収納されるようにな
っている。
【0045】覆い部64は、仕切り体60との間に空気
層66を形成するように、隙間をあけて仕切り体60の
上下面及び後面を覆っている。そして、覆い部64の後
面部の内側面には、左右方向に延びる突条68が形成さ
れており、この突条68が仕切り体60の後面に線接触
して空気層66を上下に区画している。これにより、空
気層66における空気の対流を低減して断熱特性を向上
している。
【0046】この実施形態では、仕切り体60の後方に
配した仕切板62を利用して、仕切り体60を覆う覆い
部64を設け、この覆い部64により仕切り体60の周
りに空気層66を設けて断熱したことから、仕切り体6
0から庫内側への熱リークを低減して、仕切り体60の
防露性能の向上と省電力化を比較的安価に達成すること
ができる。
【0047】図9は、第4実施形態に係る仕切り構造の
断面図である。この実施形態では、覆い部64と仕切り
体60との間の空間に断熱材70を介装している点で、
空気層を設けた第3実施形態と異なる。この場合にも、
仕切り体60の周囲に設けた断熱材70により仕切り体
60から庫内側への熱リークを遮断することができる。
【0048】図10は、第5実施形態に係る仕切り構造
の断面図、図11は、同仕切り構造の分解斜視図であ
る。この実施形態は、前端部に覆い部64を備える仕切
板62を一枚の合成樹脂製の平板から形成している点
が、上記した第3実施形態とは異なる。すなわち、合成
樹脂製の平板に幅方向に延びる3箇所の薄肉状のセルフ
ヒンジ部72a,72b,72cを設け、このセルフヒ
ンジ部72a〜cで折り曲げることにより、仕切板62
の前端部に仕切り体60を覆う覆い部64を形成してい
る。
【0049】この場合、仕切板62を冷蔵庫に組み付け
る際には、予めセルフヒンジ部72a〜cで折り曲げて
覆い部64を組み立ててからこの組立体を冷蔵庫に組み
付けても、あるいはまた、先に冷蔵庫に組み付けてから
セルフヒンジ部72a〜cで折り曲げて覆い部64を組
み立ててもよい。後者の場合、覆い部64の上側前端部
となるセルフヒンジ部72aのみを予め折り曲げておい
て、この状態で冷蔵庫に組み付け、次いで、覆い部64
の上側後端部となるセルフヒンジ部72bを折り曲げ、
最後に覆い部64の下側後端部となるセルフヒンジ部7
2cを折り曲げて、覆い部64を組み立てることが好適
である。
【0050】このようにセルフヒンジ部72a〜cを設
けて覆い部64を備える仕切板62を形成することによ
り、仕切板62の冷蔵庫への組み付け性を向上すること
ができる。
【0051】なお、この実施形態では、覆い部64と仕
切り体60の間の空気層66を上下に遮断する手段とし
て、上記突条68の代わりにソフトテープ74を用いて
いる。
【0052】図12は、第6実施形態に係る仕切り構造
の断面図である。この実施形態は、覆い部64の上下面
に扉スロート部76を塞ぐヒレ78を設けた点が、上記
した第3実施形態とは異なる。すなわち、この実施形態
では、覆い部64の前端部の上下面から、扉スロート部
76を形成する扉7背面の凸条80の直近まで延びるヒ
レ78が一体に突設されている。この上下のヒレ78に
よりガスケット8周辺から庫内側への熱の侵入が防止さ
れ、仕切り体60からの熱リークをより一層低減するこ
とができる。
【0053】なお、ヒレ78は、図13に示すように、
覆い部64とは別体に設けて、覆い部64の上下面に設
けたフック82に取り付けるようにしてもよい。この場
合、ヒレ78を軟質材料で形成して、扉7背面の凸条8
0に当接させてもよい。
【0054】図14は、第7実施形態に係る仕切り構造
における仕切板62の斜視図である。この実施形態は、
仕切板62の後端に折り返し部84を設け、折り返し片
86と仕切板62との間にヒータ88を挟み込んでいる
点で上記した第5実施形態と異なる。すなわち、この実
施形態では、仕切板62の後端部となる箇所にさらにセ
ルフヒンジ部84を設けて、このセルフヒンジ部84を
折り曲げることにより、セルフヒンジ部84から前方に
折り返された折り返し片86とその上方の仕切板62本
体との間に、ヒータ線88を挟み込んである。ヒータ線
88は、仕切板62の下面にアルミ箔テープ90で固定
された状態で、折り返し片86に挟まれている。これに
より、ヒータ線88の露出をなくすことができる。
【0055】図15は、第8実施形態に係る仕切り構造
における仕切板62の斜視図である。この実施形態の仕
切り構造は、冷凍空間を上下に仕切って上側に製氷室を
形成する仕切り構造であり、仕切板62に後方ほど下方
に傾斜する傾斜部92を設けた点が上記した第5実施形
態と異なる。これにより、この実施形態では、上方の貯
氷容器(不図示)から仕切板62上に氷が落下した場合
に、その氷を傾斜部92によりスムーズに後方に導くこ
とができ、仕切板62と貯氷容器との間で氷が挟まらな
いようにすることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1〜4の冷蔵庫の仕切り
構造であると、仕切り体の仕切りカバーにセルフヒンジ
部を設けて後面部を開閉可能に成形したことから、仕切
り体の断熱性を高めるための構造を追加した場合でも、
アンダーカットの問題を伴うことなく簡単に仕切りカバ
ーを成形することができ、従って、比較的安価に仕切り
体の防露性能の向上と省電力化が図れる。
【0057】請求項5〜10の冷蔵庫の仕切り構造であ
ると、仕切り体の後方に配した仕切板の前端部に該仕切
り体を覆う覆い部を設けたことにより、仕切り体から庫
内側への熱リークを低減して、仕切り体の防露性能を向
上するとともに省電力を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫の仕切り構
造の縦断面図であり、図2のI−I線断面図である。
【図2】同仕切り構造の要部斜視図である。
【図3】同仕切り構造における仕切り体の分解斜視図で
ある。
【図4】同仕切り体の背面斜視図である。
【図5】冷蔵庫の断面図である。
【図6】第2実施形態に係る仕切り構造の断面図であ
る。
【図7】第3実施形態に係る仕切り構造の断面図であ
る。
【図8】同実施形態の仕切り構造の分解斜視図である。
【図9】第4実施形態に係る仕切り構造の要部断面図で
ある。
【図10】第5実施形態に係る仕切り構造の断面図であ
る。
【図11】同実施形態の仕切り構造の分解斜視図であ
る。
【図12】第6実施形態に係る仕切り構造の要部断面図
である。
【図13】第6実施形態の変更例を示す仕切り構造の要
部断面図である。
【図14】第7実施形態に係る仕切り構造における仕切
板の斜視図である。
【図15】第8実施形態に係る仕切り構造における仕切
板の斜視図である。
【図16】従来の冷蔵庫の仕切り構造の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10……仕切り体 12……前板 14……防露パイプ 16……断熱材 18……仕切りカバー 30……内殻部 32……外殻部 32a……後面部 34……空気層 38……リブ 40……セルフヒンジ部 52……延設部 54……受け部 60……仕切り体 62……仕切板 64……覆い部 66……空気層 70……断熱材 78……ヒレ 86……折り返し部 92……傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 克典 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 3L102 JA01 LB13 LE01 LE02 LE03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫の冷却室の前部に仕切り体を左右方
    向に架設して、該冷却室を上下に仕切る冷蔵庫の仕切り
    構造において、 前記仕切り体が、前板と、前板の後面に当接配置された
    露付き防止用の熱源と、熱源の背後に配された断熱材
    と、断熱材の上下面及び後面を覆う断面略コ字状の仕切
    りカバーとを備えてなり、 前記仕切りカバーの後面部の上端又は下端にセルフヒン
    ジ部を設け、 該仕切りカバーを後面部が開いた形状に成形し、前記セ
    ルフヒンジ部で折り曲げることにより後面部を閉じて前
    記略コ字状に形成したことを特徴とする冷蔵庫の仕切り
    構造。
  2. 【請求項2】前記仕切りカバーが内殻部と外殻部とから
    なる二重構造であって、 前記外殻部に前記セルフヒンジ部を設け、この外殻部の
    後面部をセルフヒンジ部を利用して折り曲げることによ
    り、内殻部と外殻部との間に空気層を形成したことを特
    徴とする請求項1記載の冷蔵庫の仕切り構造。
  3. 【請求項3】前記内殻部と前記外殻部の間に前記空気層
    を複数の区画に分割するリブを設けたことを特徴とする
    請求項2記載の冷蔵庫の仕切り構造。
  4. 【請求項4】前記前板の上下端部に後方に突出するフラ
    ンジ部を設け、 この前板の上下端部を断熱するために、前記断熱体の前
    面から前記フランジ部の上下に延在する延設部を設け、 この断熱材の延設部を受け入れるように後方に開かれた
    溝状の受け部を前記仕切りカバーの前端部に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の仕切り構造。
  5. 【請求項5】冷蔵庫の冷却室の前部に仕切り体を左右方
    向に架設し、該仕切り体の後方に水平な仕切板を配し
    て、前記冷却室を上下に仕切る冷蔵庫の仕切り構造にお
    いて、 前記仕切り体が、前板と、前板の後面に当接配置された
    露付き防止用の熱源と、熱源の背後に配された断熱材
    と、断熱材の上下面及び後面を覆う仕切りカバーとを備
    えてなり、 前記仕切板の前端部に、前記仕切り体の上下面及び後面
    を覆う断面略コ字状の覆い部を設けたことを特徴とする
    冷蔵庫の仕切り構造。
  6. 【請求項6】前記仕切り体と前記覆い部との間に空気層
    を形成したことを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫の仕
    切り構造。
  7. 【請求項7】前記仕切り体と前記覆い部との間に断熱材
    を介在させたことを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫の
    仕切り構造。
  8. 【請求項8】前記覆い部の上下面に、扉スロート部を塞
    ぐヒレを設けたことを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫
    の仕切り構造。
  9. 【請求項9】前記仕切板の後端に折り返し部を設けて、
    折り返し片と仕切板との間にヒータを挟み込んだことを
    特徴とする請求項5記載の冷蔵庫の仕切り構造。
  10. 【請求項10】冷凍室を上下に仕切って上側に製氷室を
    形成する仕切り構造であって、 前記仕切板に後方ほど下方に傾斜する傾斜部を設けたこ
    とを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫の仕切り構造。
JP2000094392A 2000-03-30 2000-03-30 冷蔵庫の仕切り構造 Pending JP2001280835A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000094392A JP2001280835A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 冷蔵庫の仕切り構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000094392A JP2001280835A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 冷蔵庫の仕切り構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001280835A true JP2001280835A (ja) 2001-10-10

Family

ID=18609450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000094392A Pending JP2001280835A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 冷蔵庫の仕切り構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001280835A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003207265A (ja) * 2001-11-12 2003-07-25 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の出入口構造
JP2004092925A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2006220338A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2011007437A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の冷却器室
JP2015034680A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社東芝 冷蔵庫
WO2017130270A1 (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2020020573A (ja) * 2019-10-31 2020-02-06 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
JP2020051654A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫および断熱仕切装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003207265A (ja) * 2001-11-12 2003-07-25 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の出入口構造
JP2004092925A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2006220338A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2011007437A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Hoshizaki Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の冷却器室
JP2015034680A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社東芝 冷蔵庫
WO2017130270A1 (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2020051654A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫および断熱仕切装置
JP7018860B2 (ja) 2018-09-25 2022-02-14 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫および断熱仕切装置
JP2020020573A (ja) * 2019-10-31 2020-02-06 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4050120B2 (ja) 冷蔵庫扉
KR20000010717U (ko) 냉장고의 전면중앙부 구조
JP2004353943A (ja) 冷蔵庫
JP2001280835A (ja) 冷蔵庫の仕切り構造
JP2001280834A (ja) 冷蔵庫の仕切り構造
JP2001066049A (ja) 冷蔵庫のキャビネット及びその製造方法
JP3547348B2 (ja) 冷蔵庫の仕切り部
JP3797850B2 (ja) 冷蔵庫の仕切り構造
JP2000009380A (ja) 冷蔵庫の仕切り構造
JP2003307382A (ja) 冷蔵庫
JP2002228346A (ja) 冷蔵庫の中仕切構造
JPH0230711Y2 (ja)
JP3942962B2 (ja) 冷蔵庫
JP3510770B2 (ja) 冷蔵庫
JP2001263928A (ja) 断熱箱体の扉構造
JPS6335334Y2 (ja)
JPH0328308Y2 (ja)
JP3567095B2 (ja) 冷蔵庫
JP3529991B2 (ja) 冷蔵庫
JP3164846B2 (ja) 冷蔵庫の断熱箱体
JPH10334328A (ja) 自動販売機の断熱扉用ガスケット
JP2003156283A (ja) 冷蔵庫
JPS6445270U (ja)
JPH11118327A (ja) 冷凍冷蔵庫
JPS5824134Y2 (ja) 強制通風式冷蔵庫