JP2001271853A - 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置 - Google Patents

一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置

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JP2001271853A JP2000089048A JP2000089048A JP2001271853A JP 2001271853 A JP2001271853 A JP 2001271853A JP 2000089048 A JP2000089048 A JP 2000089048A JP 2000089048 A JP2000089048 A JP 2000089048A JP 2001271853 A JP2001271853 A JP 2001271853A
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    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16D41/066Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
    • F16D41/067Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラクラッチ10を潤滑する為のグリース
にクラッチ用保持器28aの摩耗粉が混入したり、或は
摺接部で発生する摩擦熱により上記グリースが高温に曝
されたりして、このグリースが早期に劣化するのを防止
する。 【解決手段】 上記クラッチ用保持器28aの一端部内
周面に凸部34を形成する。そして、この凸部34を、
上記クラッチ用保持器28aと共に回転するクラッチ用
内輪21の一端面と、スリーブの外周面に形成した段差
面33との間に配置する。これにより、上記クラッチ用
保持器28aの軸方向の変位を規制して、このクラッチ
用保持器28aの軸方向両端面が、このクラッチ用保持
器28aと相対回転する部位である、クラッチ用外輪2
5を構成する1対の鍔部27a、27bの内側面と摺接
する事を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用発
電機であるオルタネータの回転軸の端部に固定する従動
プーリや、自動車用始動装置のスタータモータを構成す
る回転軸の端部に固定するピニオン等として使用でき
る、一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の走行用エンジンを駆動源とし
て、自動車に必要な発電を行なうオルタネータの構造
が、例えば特開平7−139550号公報に記載されて
いる。図6は、この公報に記載されたオルタネータ1を
示している。ハウジング2の内側に回転軸3を、1対の
転がり軸受4、4により、回転自在に支持している。こ
の回転軸3の中間部には、ロータ5と整流子6とを設け
ている。又、この回転軸3の一端部(図6の右端部)で
上記ハウジング2外に突出した部分には、従動プーリ7
を固定している。エンジンへの組み付け状態では、この
従動プーリ7に無端ベルトを掛け渡し、エンジンのクラ
ンクシャフトにより、上記回転軸3を回転駆動自在とす
る。
【0003】上記従動プーリ7として従来一般的には、
単に上記回転軸3に固定しただけのものを使用してい
た。これに対して近年、無端ベルトの走行速度が一定若
しくは上昇傾向にある場合には、無端ベルトから回転軸
への動力の伝達を自在とし、無端ベルトの走行速度が低
下傾向にある場合には、従動プーリと回転軸との相対回
転を自在とする、一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置で
ある、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置が各種提案さ
れ、一部で使用されている。例えば、特開昭56−10
1353号公報、特開平7−317807号公報、同8
−61443号公報、同8−226462号公報、特公
平7−72585号公報、フランス特許公報FR272
6059A1等に、上述の様な機能を有する一方向クラ
ッチ内蔵型プーリ装置が記載されている。
【0004】図7〜9は、これら各公報に記載される等
により従来から知られている一方向クラッチ内蔵型プー
リ装置を示している。この一方向クラッチ内蔵型プーリ
装置は、オルタネータ1の回転軸3(図6参照)に外嵌
固定自在な、内径側部材であるスリーブ8を有する。
又、このスリーブ8の周囲に、筒状の外径側部材である
従動プーリ7aを、このスリーブ8と同心に配置してい
る。そして、これらスリーブ8の外周面と従動プーリ7
aの内周面との間に、1対のサポート軸受9、9と、一
方向クラッチであるローラクラッチ10とを設けてい
る。
【0005】上記スリーブ8は、全体を円筒状に形成し
ており、上記オルタネータ1の回転軸3の端部に外嵌固
定して、この回転軸3と共に回転自在である。この為に
図示の例では、上記スリーブ8の内周面中間部にねじ孔
部11を形成し、このねじ孔部11と上記回転軸3の先
端部外周面に設けた雄ねじ部とを螺合自在としている。
又、上記スリーブ8の内周面先端部(図7の左端部)
に、断面形状が六角形である係止孔部12を形成して、
この係止孔部12に、六角レンチ等の工具の先端部を係
止自在としている。更に、上記スリーブ8の内周面基端
部(図7の右端部)は、上記回転軸3の先端部中間寄り
部分とがたつきなく嵌合自在な円孔部13としている。
尚、上記スリーブ8と回転軸3とを相対回転しない様に
組み合わせる構造は、スプライン係合、非円形嵌合、キ
ー係合等、他の構造を採用しても良い。又、上記スリー
ブ8の外周面中央部は、他の部分よりも直径寸法の大き
な大径部14としている。
【0006】一方、上記従動プーリ7aの外周面先半部
は、幅方向に亙る断面形状を波形として、ポリVベルト
と呼ばれる無端ベルトの一部を掛け渡し自在としてい
る。そして、上記スリーブ8の外周面と上記従動プーリ
7aの内周面との間に存在する空間の軸方向中間部に、
上記ローラクラッチ10を、同じくこの空間の軸方向両
端寄り部でこのローラクラッチ10を軸方向両側から挟
む位置に、上記サポート軸受9、9を、それぞれ配置し
ている。
【0007】このうちのサポート軸受9、9は、上記従
動プーリ7aに加わるラジアル荷重を支承しつつ、この
従動プーリ7aと上記スリーブ8との相対回転を自在と
する。図示の例では、上記各サポート軸受9、9とし
て、深溝型の玉軸受を使用している。即ち、これら各サ
ポート軸受9、9は、それぞれの内周面に深溝型の外輪
軌道15、15を有する外輪16、16と、それぞれの
外周面に深溝型の内輪軌道17、17を有する内輪1
8、18と、上記外輪軌道15、15と内輪軌道17、
17との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けた玉1
9、19とから成る。そして、上記外輪16、16を上
記従動プーリ7aの両端寄り部内周面に、上記内輪1
8、18を上記スリーブ8の両端寄り部外周面に、それ
ぞれ嵌合固定している。又、この状態で上記各内輪1
8、18の軸方向片面を、それぞれ上記大径部14の軸
方向両端面(段差面)に当接させている。又、図示の例
では、上記各外輪16、16の両端部内周面と上記各内
輪18、18の両端部外周面との間に、それぞれシール
リング20、20を設ける事により、上記各玉19、1
9を設置した空間の両端開口部を塞いでいる。
【0008】尚、上記各シールリング20、20のう
ち、上記両サポート軸受9、9同士の間に挟まれた空間
と対向する側の各シールリング20、20の一部には、
それぞれ連通孔を形成する事により、この挟まれた空間
と上記両サポート軸受9、9の玉19、19を設置した
空間とを連通させるのが好ましい。この理由は、上記各
サポート軸受9、9を上記従動プーリ7aの内周面と上
記スリーブ8の外周面との間に押し込む際に、これら両
サポート軸受9、9同士の間に挟まれた空間内の圧力が
過度に上昇するのを防止する為である。又、上記各外輪
16、16を上記従動プーリ7aの内周面に締り嵌めに
より内嵌固定する場合には、この従動プーリ7aの内周
面を、上記各外輪16、16を内嵌する部分を大径部と
し、後述するクラッチ用外輪25を内嵌する部分を小径
部とし、これら大径部と小径部とを1対の段差面により
連続させた段付形状とするのが好ましい。この理由は、
上記従動プーリ7aの内周面を単一円筒面とした場合、
上記クラッチ用外輪25を上記従動プーリ7aの内周面
に圧入する際に、この従動プーリ7aの内周面に軸方向
に亙る溝状の傷が生じ易い為である。そして、この様な
溝が生じた場合には、上記両サポート軸受9、9同士の
間部分に封入したグリースが、上記溝と上記外輪16、
16の外周面との間を通じて外部に漏洩する可能性があ
る。これに対して、上記クラッチ用外輪25を内嵌する
部分を、上記各外輪16、16を内嵌する部分よりも小
径にすれば、上述の様な傷の発生を防止できる。
【0009】又、前記ローラクラッチ10は、上記従動
プーリ7aが上記スリーブ8に対して所定方向に相対回
転する傾向となる場合にのみ、これら従動プーリ7aと
スリーブ8との間での回転力の伝達を自在とする。この
様なローラクラッチ10を構成する為、上記スリーブ8
の大径部14にクラッチ用内輪21を、締まり嵌めによ
り外嵌固定している。このクラッチ用内輪21は、浸炭
鋼等の鋼板にプレス加工等の塑性加工を施して全体を円
筒状に形成しており、外周面にカム面22を形成してい
る。即ち、上記クラッチ用内輪21の外周面に、ランプ
部と呼ばれる複数の凹部23、23を、円周方向に亙っ
て等間隔に形成する事により、上記外周面を上記カム面
22としている。尚、図示の例では、上記クラッチ用内
輪21の内周面の一端部(図7の左端部)に円すい凹面
状の面取り部24を形成し、この面取り部24を、上記
クラッチ用内輪21を上記大径部14の外周面に圧入す
る際の案内面としている。
【0010】これに対して、上記従動プーリ7aの内周
面中間部に締まり嵌めにより内嵌固定したクラッチ用外
輪25の内周面のうち、少なくとも次述するローラ26
と当接する軸方向中間部は、単なる円筒面としている。
この様なクラッチ用外輪25は、やはり浸炭鋼等の鋼板
にプレス加工等の塑性加工を施して全体を円筒状に形成
しており、軸方向両端部に、それぞれが円輪部である、
内向フランジ状の鍔部27a、27bを形成している。
尚、上記両鍔部27a、27bのうち、一方(図7の左
方)の鍔部27aは、上記クラッチ用外輪25の製造時
に予め形成しておく為、このクラッチ用外輪25の円筒
部と同等の肉厚にしている。これに対して、他方(図7
の右方)の鍔部27bは、このクラッチ用外輪25の直
径方向内側に、次述するローラ26やクラッチ用保持器
28を組み込んでから形成する為、薄肉にしている。
【0011】又、上記クラッチ用内輪21及び上記クラ
ッチ用外輪25と共に上記ローラクラッチ10を構成す
る複数個のローラ26は、上記クラッチ用内輪21に、
このクラッチ用内輪21に対する回転を不能として外嵌
したクラッチ用保持器28に、転動及び円周方向に亙る
若干の変位自在に支持している。このクラッチ用保持器
28は、合成樹脂(例えば、ポリアミド66、ポリアミ
ド46、ポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂にガ
ラス繊維を20%程度混入したもの)により全体を籠型
円筒状に形成しており、それぞれが円環状である1対の
リム部29、29と、これら両リム部29、29同士を
連結する複数の柱部30、30とを備える。
【0012】そして、上記各リム部29、29の内側面
と各柱部30、30の円周方向側面とにより四周を囲ま
れた部分を、それぞれ上記各ローラ26を転動並びに円
周方向に亙る若干の変位自在に保持する為の、ポケット
31、31としている。そして、上記各リム部29、2
9の内周面複数個所に形成した円弧状の凸部32、32
を、上記クラッチ用内輪21の外周面に形成した凹部2
3、23に係合させる事により、上記クラッチ用保持器
28を上記クラッチ用内輪21に、このクラッチ用内輪
21に対する相対回転を不能に装着している。
【0013】又、この様なクラッチ用保持器28を構成
する柱部30、30と上記各ローラ26との間に、それ
ぞれ板ばね、或はこのクラッチ用保持器28と一体の合
成樹脂ばね等のばねを設けている。これら各ばねは、上
記各ローラ26を、前記カム面22の外周面と前記クラ
ッチ用外輪25の中間部内周面(円筒面)との間に形成
される円筒状隙間の寸法のうち、直径方向の幅が狭くな
った部分に向け、上記クラッチ用保持器28の円周方向
に関して同方向に、弾性的に押圧している。又、上述の
様なクラッチ用保持器28の軸方向両端面は、前記クラ
ッチ用外輪25を構成する両鍔部27a、27bの内側
面と近接対向させて、このクラッチ用保持器28が軸方
向に変位する事を阻止している。
【0014】上述の様に構成する一方向クラッチ内蔵型
プーリ装置の使用時、前記従動プーリ7aと前記スリー
ブ8とが所定方向に相対回転する傾向となった場合に
は、上記各ローラ26が上記円筒状隙間の直径方向の幅
の狭い部分に食い込み、上記従動プーリ7aと上記スリ
ーブ8との相対回転が不能(ロック状態)となる。一
方、これら従動プーリ7aとスリーブ8とが上記所定方
向とは反対方向に相対回転する場合には、上記各ローラ
26が上記円筒状隙間の直径方向の幅の広い部分に退避
し、上記従動プーリ7aと上記スリーブ8との相対回転
が自在(オーバラン状態)となる。
【0015】上述の様な構成を有するオルタネータ用一
方向クラッチ内蔵型プーリ装置を使用する理由は、次の
2通りである。先ず、第一の理由は、無端ベルトの寿命
を延長する為である。例えば、上記駆動用エンジンがデ
ィーゼルエンジンであった場合、アイドリング時等の低
回転時には、クランクシャフトの回転角速度の変動が大
きくなる。この結果、上記駆動プーリに掛け渡した無端
ベルトの走行速度も細かく変動する事になる。一方、こ
の無端ベルトにより従動プーリを介して回転駆動される
オルタネータの回転軸3は、この回転軸3並びにこの回
転軸3に固定したロータ等の慣性質量に基づき、それ程
急激には変動しない。従って、上記従動プーリを回転軸
に対し単に固定した場合には、クランクシャフトの回転
角速度の変動に伴い、上記無端ベルトと従動プーリとが
両方向に擦れ合う傾向となる。この結果、この従動プー
リと擦れ合う無端ベルトに、繰り返し異なる方向の応力
が作用して、この無端ベルトと従動プーリとの間に滑り
が発生し易くなったり、或はこの無端ベルトの寿命が短
くなったりする原因となる。
【0016】そこで、この様な従動プーリとして、上記
オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を使用
する事により、上記無端ベルトの走行速度が一定若しく
は上昇傾向にある場合には、上記従動プーリから回転軸
3への回転力の伝達を自在とし、反対に上記無端ベルト
の走行速度が低下傾向にある場合には、これら従動プー
リと回転軸3との相対回転を自在とする。即ち、上記無
端ベルトの走行速度が低下傾向にある場合には、上記従
動プーリの回転角速度を上記回転軸の回転角速度よりも
遅くして、上記無端ベルトと従動プーリとの当接部が強
く擦れ合う事を防止する。この様にして、従動プーリと
無端ベルトとの擦れ合い部に作用する応力の方向を一定
にし、この無端ベルトと従動プーリとの間に滑りが発生
したり、或はこの無端ベルトの寿命が低下する事を防止
する。
【0017】第二の理由は、オルタネータの発電効率を
向上させる為である。オルタネータのロータを固定した
回転軸3は、自動車の駆動用エンジンにより、無端ベル
トと従動プーリとを介して回転駆動する。固定式の従動
プーリを使用すると、上記駆動用エンジンの回転速度が
急激に低下した場合に、上記ロータの回転速度も急激に
低下して、上記オルタネータによる発電量も急激に減少
する。これに対して、上記オルタネータに付属の従動プ
ーリとして、上記オルタネータ用一方向クラッチ内蔵型
プーリ装置を使用すれば、上記駆動用エンジンの回転速
度が急激に低下した場合でも、上記ロータの回転速度が
慣性力により徐々に低下して、その間も発電を続ける。
この結果、固定式の従動プーリを使用した場合に比べ、
上記回転軸及びロータの運動エネルギを有効に利用し
て、オルタネータの発電量の増大を図れる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来構造
の場合、クラッチ用保持器28が軸方向に変位する事
は、クラッチ用外輪25の両端部に設けた1対の鍔部2
7a、27bにより阻止する。即ち、従動プーリ7aと
スリーブ8とが相対回転するオーバラン時に、上記クラ
ッチ用保持器28が軸方向に変位しようとした場合に
は、このクラッチ用保持器28の軸方向端面と何れか一
方の鍔部27a(27b)の内側面とが接触(摺接)
し、上記クラッチ用保持器28の軸方向の変位が阻止さ
れる。ところが、上述した様なオルタネータ用一方向ク
ラッチ内蔵型プーリ装置の場合、上記プーリ7aとスリ
ーブ8との相対回転速度は、数百 min-1(r.p.m.)か
ら、著しい場合には数千 min-1(r.p.m.)に達する場合
もある。この為、上述の様にクラッチ用保持器28の軸
方向両端面と上記各鍔部27a、27bの内側面とを摺
接させると、このクラッチ用保持器28の軸方向両端面
が摩耗し易くなったり、或はこのクラッチ用保持器28
の軸方向両端面と上記各鍔部27a、27bの内側面と
の摺接部で発生する摩擦熱が過大となる可能性がある。
【0019】そして、上記クラッチ用保持器28の軸方
向両端面が摩耗する事により生じた摩耗粉が、前記ロー
ラクラッチ10を潤滑する為のグリースに混入した場合
には、このグリースの潤滑性能を劣化させる可能性があ
る。又、上記摺接部で発生する摩擦熱が過大になった場
合も、上記グリースが早期に熱劣化する可能性がある。
グリースの劣化は、上記ローラクラッチ10の耐久性を
損なう原因となる為、好ましくない。尚、この様な不都
合は、上記1対の鍔部27a、27bを有しない構造に
於いて、上記クラッチ用保持器28の軸方向両端面がこ
のクラッチ用保持器28と相対回転する他の部材と摺接
する場合にも、同様に生じる。本発明の一方向クラッチ
内蔵型回転伝達装置は、上述の様な事情に鑑みて発明し
たものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の一方向クラッチ
内蔵型回転伝達装置は、前述の図7〜9に示した従来構
造と同様に、回転軸の端部に固定する内径側部材と、こ
の内径側部材の周囲にこの内径側部材と同心に配置した
筒状の外径側部材と、これら内径側部材の外周面の軸方
向中間部と外径側部材の内周面の軸方向中間部との間に
設け、この外径側部材が上記内径側部材に対し所定方向
に相対回転する傾向となる場合にのみ、これら外径側部
材と内径側部材との間での回転力の伝達を自在とする一
方向クラッチと、この一方向クラッチを軸方向両側から
挟む位置で上記内径側部材の外周面と上記外径側部材の
内周面との間に設け、この外径側部材に加わるラジアル
荷重を支承しつつこれら内径側部材と外径側部材との相
対回転を自在とする1対のサポート軸受とを備える。特
に、本発明の一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置に於い
ては、上記一方向クラッチを構成するクラッチ用保持器
は、このクラッチ用保持器の周面の一部を上記外径側部
材の内周面と上記内径側部材の外周面とのうちの一方の
周面に直接、若しくは他の部材を介して凹凸係合させる
事に基づき、上記一方の周面を設けた部材と共に回転自
在としている。且つ、上記クラッチ用保持器の軸方向端
部に上記一方の周面に向け突出する状態で設けた凸部
を、上記一方の周面に形成した段差面若しくはこの一方
の周面に嵌合固定した部材の軸方向端面と、同じくこの
一方の周面に形成した他の段差面若しくはこの一方の周
面に嵌合固定した上記他の部材の軸方向端面との間に配
置する事により、上記クラッチ用保持器の軸方向の変位
を規制して、このクラッチ用保持器の軸方向両端面がこ
のクラッチ用保持器と相対回転する部材と接触するのを
防止している。
【0021】更に、本発明の一方向クラッチ内蔵型プー
リ装置のうち、請求項2に記載したものは、一方の周面
が内径側部材の外周面であって、外径側部材の軸方向中
間部に、その軸方向両端部に直径方向内方に延出する1
対の円輪部を有するクラッチ用外輪を内嵌固定すると共
に、これら各円輪部の互いに対向する内側面を、それぞ
れクラッチ用保持器の軸方向両端面に近接対向させてい
る。
【0022】
【作用】上述の様に、本発明の一方向クラッチ内蔵型回
転伝達装置の場合には、クラッチ用保持器の軸方向両端
面が、このクラッチ用保持器と相対回転する部材と接触
(摺接)する事を防止できる。即ち、本発明の場合、ク
ラッチ用保持器が軸方向に変位する傾向となった場合に
は、このクラッチ用保持器の軸方向端面がこのクラッチ
用保持器と相対回転する部位と接触するよりも先に、こ
のクラッチ用保持器の軸方向端部に設けた凸部が、一方
の周面に形成した段差面若しくはこの一方の周面に嵌合
固定した部材の軸方向端面と当接する。これら段差面及
び端面は、上記クラッチ用保持器と共に回転する部位で
ある為、一方向クラッチのオーバーラン時にも、上記段
差面及び端面と上記凸部との当接部が擦れ合う事はな
い。従って本発明の一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置
の場合には、上記クラッチ用保持器の軸方向両端面が摩
耗したり、或は、このクラッチ用保持器の軸方向両端面
部分で摩擦熱が発生する事はない。この為、一方向クラ
ッチを潤滑する為のグリースにクラッチ用保持器の摩耗
粉が混入したり、或は、このグリースが熱劣化すると言
った不都合が生じる事はない。この為、一方向クラッチ
の潤滑状態を長期に亙り良好に保持して、十分な耐久性
を有する一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置を実現でき
る。
【0023】更に、請求項2に記載した構造の場合、ク
ラッチ用外輪の軸方向両端部に形成した1対の円輪部の
内側面とクラッチ用保持器の軸方向両端面との間には、
常に隙間が存在する様になる。この為、この隙間部分を
グリース溜りとして利用し、一方向クラッチの潤滑を十
分に行なえる。即ち、一方向クラッチ内蔵型回転伝達装
置の使用時には、上記隙間部分に溜まったグリースに遠
心力が作用する。そして、この様に遠心力を受けたグリ
ースがクラッチ用外輪の内周面に均一に広がる。この結
果、オーバラン時にグリースを必要とする部分である、
一方向クラッチを構成する複数個のロック部材の表面と
クラッチ用外輪の内周面との間部分に、グリースを十分
に供給できる。この為、一方向クラッチの潤滑状態を長
期に亙り良好に保持して、十分な耐久性を有する一方向
クラッチ内蔵型回転伝達装置を実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本発明の特徴は、クラッチ用保
持器28aの軸方向の変位を規制する事により、このク
ラッチ用保持器28aの軸方向両端面とクラッチ用外輪
25を構成する1対の鍔部(円輪部)27a、27bの
内側面とが接触(摺接)するのを防止する点にある。上
記クラッチ用保持器28aの内周面に設けた複数の凸部
32、32とクラッチ用内輪21の外周面に設けた複数
の凹部23とを係合させる事に基づき、このクラッチ用
保持器28aをこのクラッチ用内輪21と共に回転自在
としている点を含めて、その他の部分の構造及び作用
は、前述の図7〜9に示した従来構造と同様である。こ
の為、同等部分には同一符号を付して、重複する部分の
説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分
を中心に説明する。
【0025】スリーブ8の軸方向中間部に設けた大径部
14の一端寄り部分(図1の左寄り端部分)の外周面に
は、この大径部14の一端部外周面を直径方向外方に突
出させる事により、段差面33を形成している。又、ロ
ーラクラッチ10を構成するクラッチ用保持器28aの
一端部(図1の左端部)内周面には、直径方向内方に突
出する凸部34を、全周に亙り、或は円周方向の少なく
とも1個所位置に形成している。そして、この凸部34
の先端側(内径側)部分を、上記段差面33と上記大径
部14の中間部に外嵌固定したクラッチ用内輪21の一
端面(図1の左端面)との間に配置している。これによ
り、上記クラッチ用保持器28aの軸方向の変位を規制
して、このクラッチ用保持器28aの軸方向両端面が、
このクラッチ用保持器28aと相対回転する部位であ
る、上記クラッチ用外輪25の軸方向両端部に設けた1
対の鍔部27a、27bの内側面と接触するのを防止し
ている。即ち、上記クラッチ用保持器28aが軸方向に
変位する傾向となった場合、このクラッチ用保持器28
aの軸方向端面と何れか一方の鍔部27a(27b)の
内側面とが接触するよりも先に、上記凸部34の側面と
上記段差面33又は上記クラッチ用内輪21の一端面と
が当接する様に、各部の寸法を規制している。
【0026】この様な規制を行なう為に本例の場合、上
記凸部34の軸方向の厚さ寸法をAとし、上記段差面3
3と上記クラッチ用内輪21の一端面との間隔をBと
し、上記クラッチ用保持器28aの両端面と上記各鍔部
27a、27bの内側面との間隔を、それぞれCとした
場合に、組み付け誤差並びに組み付け性を考慮して、こ
れら各寸法A〜Cが、C>B−Aの関係を満たす様にし
ている。例えば、上記寸法差B−Aが0〜0.5(mm)
である場合に、上記各間隔Cを、それぞれ0.5(mm)
よりも大きくする。尚、上記段差面33及びクラッチ用
内輪21の一端面は、上記クラッチ用保持器28aと共
に回転する部位である。この為、上述の様に凸部34の
側面と段差面33又はクラッチ用内輪21の一端面とが
当接し、前記ローラクラッチ10がオーバランした場合
にも、これら両面同士の当接部が擦れ合う事はない。
又、組み付け誤差を考慮せず、各部の寸法並びに位置関
係を厳密に規制できるのであれば、C>(B−A)/2
を満たす事により、本発明の目的に達成できる。但し、
この場合には、上記凸部34が変位方向の中立位置にあ
る状態で、上記クラッチ用保持器28aと上記各鍔部2
7a、27bとの間隔Cが、互いに等しくなる様にす
る。
【0027】上述の様に、本発明の一方向クラッチ内蔵
型プーリ装置の場合には、上記クラッチ用保持器28a
の両端面が、このクラッチ用保持器28aと相対回転す
る、上記1対の鍔部27a、27bの内側面と接触(摺
接)する事を防止できる。従って、このクラッチ用保持
器28aの軸方向両端面が摩耗したり、或は、このクラ
ッチ用保持器28aの軸方向両端面部分で摩擦熱が発生
する事はない。この為、ローラクラッチ10を潤滑する
為のグリースに上記クラッチ用保持器28aの摩耗粉が
混入したり、或は、このグリースが高温に曝されたりし
て、このグリースが早期に劣化する事を防止できる。
【0028】更に、本例の場合、上記1対の鍔部27
a、27bの内側面と上記クラッチ用保持器28aの軸
方向両端面との間に、常に隙間が存在する様になる。こ
の為、この隙間部分をグリース溜りとして利用し、上記
ローラクラッチ10の潤滑を十分に行なえる。即ち、一
方向クラッチ内蔵型プーリ装置の使用時には、上記隙間
部分に溜まったグリースに遠心力が作用する。そして、
この様に遠心力を受けたグリースが前記クラッチ用外輪
25の内周面に均一に広がる。この結果、前記従動プー
リ7aと前記スリーブ8とが相対回転するオーバラン時
に、グリースを必要とする部分である、上記ローラクラ
ッチ10を構成する複数個のローラ26、26の転動面
と上記クラッチ用外輪25の内周面との間部分に、グリ
ースを十分に供給できる。この為、上記ローラクラッチ
10の潤滑状態を長期間に亙り良好に保持して、十分な
耐久性を有する一方向クラッチ内蔵型プーリ装置を実現
できる。
【0029】尚、本例の場合、前記凸部34は上記クラ
ッチ用保持器28a一端側に設けたが、この凸部34
は、このクラッチ用保持器28aの他端側(図1の右端
側)に設ける事もできる。
【0030】次に、図2〜3は、本発明の実施の形態の
第2〜3例を示している。これら第2〜3例の場合に
は、スリーブ8aを構成する大径部14の一端(図2〜
3の左端)寄り部外周面に段差面33(図1参照)を設
けず、この大径部14の外周面を軸方向の全長に亙り単
なる円筒面状に形成している。その代りに、上記スリー
ブ8aの外周面の一端寄り部で上記大径部14と隣接す
る部分(図2に示した第2例の場合)若しくはこの大径
部14の外周面の一端部(図3に示した第3例の場合)
に、断面矩形で円環状の抑え部材36を、締り嵌め等に
より外嵌固定している。そして、この抑え部材36の軸
方向端面(図2〜3の右端面)と、上記大径部14に外
嵌固定したクラッチ用内輪21(図1参照)の軸方向一
端面(図1の左端面)との間に、クラッチ用保持器28
aに設けた凸部34(図1参照)を配置する様にしてい
る。これら第2〜3例の場合には、上記大径部14の外
周面を軸方向の全長に亙り単なる円筒面状に形成できる
為、上記スリーブ8aの材料費及び加工費を低減でき
る。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と
同様である。
【0031】次に、図4は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、スリーブ8bの外周
面に大径部14(図1〜3参照)を設けず、このスリー
ブ8bの外周面を軸方向の全長に亙り単なる円筒面状に
形成している。そして、このスリーブ8bの中間部外周
面に、全体を略円筒状に形成した第二スリーブ37を外
嵌固定している。この第二スリーブ37は、上記スリー
ブ8bの外周面に締り嵌めにより外嵌固定する為の円筒
部38と、この円筒部38の軸方向一端部(図4の左端
部)に全周に亙り設けた外向フランジ状の鍔部39とか
ら成る。又、上記円筒部38の中間部外周面には、クラ
ッチ用内輪21を外嵌固定している。そして、本例の場
合には、上記鍔部39の側面(図4の右側面)と上記ク
ラッチ用内輪21の軸方向一端面(図4の左端面)との
間に、クラッチ用保持器28aに設けた凸部34(図1
参照)を配置する様にしている。この様な本例の場合、
上記スリーブ8b外周面を軸方向の全長に亙り単なる円
筒面状に形成できる為、このスリーブ8bの材料費及び
加工費の更なる低減を図れる。その他の構成及び作用
は、前述した第1例の場合と同様である。
【0032】次に、図5は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例の場合には、クラッチ用保持器2
8bの一端部(図5の左端部)内周面に突設した凸部3
4aの先端部に、軸方向外方(図5の左方)に延出する
庇状部35を形成している。そして、この庇状部35
を、一方(図5の左方)のサポート軸受9を構成する内
輪18の内端面(図5の右端面)と、ローラクラッチ1
0を構成するクラッチ用内輪21の一端面(図5の左端
面)との間に配置している。これにより、上記クラッチ
用保持器28bの軸方向の変位を規制して、このクラッ
チ用保持器28bの軸方向両端面が1対の鍔部27a、
27bの内側面と接触(摺接)するのを防止している。
上記凸部34aの形状並びに配置個所を変えた点を除
き、その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様である。
【0033】尚、上述した実施の形態では、一方向クラ
ッチとしてロークラッチを使用した場合に就いて述べた
が、本発明はこの一方向クラッチとして、スプラグクラ
ッチの如きカムクラッチ等、従来から知られている他の
構造の一方向クラッチを使用した場合でも同様の効果を
得られる。カムクラッチを使用する場合には、カムと係
合する周面は何れも円筒面となる。従って、何れの周面
にも、カムクラッチを構成する為の部材を嵌合しない可
能性がある。この様な場合には、一方の周面となる面
に、直接、他の段差面を形成して、クラッチ用保持器の
軸方向位置規制に供する。又、1対のサポート軸受とし
ては、1対の玉軸受を使用する場合に限らず、1対のこ
ろ軸受、或は玉軸受ところ軸受とを1個ずつを使用した
場合であっても、同様の効果を得られる。
【0034】更に、上述した実施の形態では、本発明を
オルタネータ用プーリに適用した例に就いて示したが、
本発明はこれに限るものではない。例えば、本発明を自
動車用始動装置を構成するスタータモータの回転伝達部
として利用する場合には、筒状の外径側部材の外周面
に、フライホイールの外周面に形成したリングギヤと噛
合自在な、ピニオンギヤを形成する。
【0035】
【発明の効果】本発明の一方向クラッチ内蔵型回転伝達
装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、一方向
クラッチを潤滑する為のグリースにクラッチ用保持器の
摩耗粉が混入したり、或はこのグリースが高温に曝され
たりして、このグリースが早期に劣化する事を防止でき
る。この為、上記一方向クラッチの潤滑状態を長期間に
亙り良好に保持して、耐久性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す半部断面
図。
【図2】同第2例を、要部のみを取り出して示す半部断
面図。
【図3】同第3例を示す、図2と同様の図。
【図4】同第4例を、要部のみを取り出して示す半部断
面図。
【図5】同第5例を示す半部断面図。
【図6】従来から知られているオルタネータの1例を示
す断面図。
【図7】従来構造の1例を示す半部断面図。
【図8】クラッチ用保持器の部分斜視図。
【図9】クラッチ用内輪及びクラッチ用保持器のみを取
り出して示す部分側面図。
【符号の説明】
1 オルタネータ 2 ハウジング 3 回転軸 4 転がり軸受 5 ロータ 6 整流子 7、7a 従動プーリ 8、8a、8b スリーブ 9 サポート軸受 10 ローラクラッチ 11 ねじ孔部 12 係止孔部 13 円孔部 14 大径部 15 外輪軌道 16 外輪 17 内輪軌道 18 内輪 19 玉 20 シールリング 21 クラッチ用内輪 22 カム面 23 凹部 24 面取り部 25 クラッチ用外輪 26 ローラ 27a、27b 鍔部 28、28a、28b クラッチ用保持器 29 リム部 30 柱部 31 ポケット 32 凸部 33 段差面 34、34a 凸部 35 庇状部 36 抑え部材 37 第二スリーブ 38 円筒部 39 鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 木下 孝司 東京都千代田区大手町2丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の端部に固定する内径側部材と、
    この内径側部材の周囲にこの内径側部材と同心に配置し
    た筒状の外径側部材と、これら内径側部材の外周面の軸
    方向中間部と外径側部材の内周面の軸方向中間部との間
    に設け、この外径側部材が上記内径側部材に対し所定方
    向に相対回転する傾向となる場合にのみ、これら外径側
    部材と内径側部材との間での回転力の伝達を自在とする
    一方向クラッチと、この一方向クラッチを軸方向両側か
    ら挟む位置で上記内径側部材の外周面と上記外径側部材
    の内周面との間に設け、この外径側部材に加わるラジア
    ル荷重を支承しつつこれら内径側部材と外径側部材との
    相対回転を自在とする1対のサポート軸受とを備えた一
    方向クラッチ内蔵型回転伝達装置に於いて、上記一方向
    クラッチを構成するクラッチ用保持器は、このクラッチ
    用保持器の周面の一部を上記外径側部材の内周面と上記
    内径側部材の外周面とのうちの一方の周面に直接、若し
    くは他の部材を介して凹凸係合させる事に基づき、上記
    一方の周面を設けた部材と共に回転自在とし、且つ、上
    記クラッチ用保持器の軸方向端部に上記一方の周面に向
    け突出する状態で設けた凸部を、上記一方の周面に形成
    した段差面若しくはこの一方の周面に嵌合固定した部材
    の軸方向端面と、同じくこの一方の周面に形成した他の
    段差面若しくはこの一方の周面に嵌合固定した上記他の
    部材の軸方向端面との間に配置する事により、上記クラ
    ッチ用保持器の軸方向の変位を規制して、このクラッチ
    用保持器の軸方向両端面がこのクラッチ用保持器と相対
    回転する部材と接触するのを防止した事を特徴とする一
    方向クラッチ内蔵型回転伝達装置。
  2. 【請求項2】 一方の周面が内径側部材の外周面であっ
    て、外径側部材の軸方向中間部に、その軸方向両端部に
    直径方向内方に延出する1対の円輪部を有するクラッチ
    用外輪を内嵌固定すると共に、これら各円輪部の互いに
    対向する内側面を、それぞれクラッチ用保持器の軸方向
    両端面に近接対向させている、請求項1に記載した一方
    向クラッチ内蔵型回転伝達装置。
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